JP2003107175A - 電子機器、電子機器の制御方法、電子機器を制御するプログラムが記録された記録媒体および電子機器の制御用プログラム - Google Patents

電子機器、電子機器の制御方法、電子機器を制御するプログラムが記録された記録媒体および電子機器の制御用プログラム

Info

Publication number
JP2003107175A
JP2003107175A JP2001301941A JP2001301941A JP2003107175A JP 2003107175 A JP2003107175 A JP 2003107175A JP 2001301941 A JP2001301941 A JP 2001301941A JP 2001301941 A JP2001301941 A JP 2001301941A JP 2003107175 A JP2003107175 A JP 2003107175A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
generator
signal
rotation detection
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001301941A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3719400B2 (ja
Inventor
Eisaku Shimizu
栄作 清水
Kunio Koike
邦夫 小池
Hidenori Nakamura
英典 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001301941A priority Critical patent/JP3719400B2/ja
Publication of JP2003107175A publication Critical patent/JP2003107175A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3719400B2 publication Critical patent/JP3719400B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electromechanical Clocks (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電機の調速制御の応答性を高めて安定して
制御できる電子機器を提供すること。 【解決手段】 電子機器は、発電機2の交流出力の半波
毎に回転検出信号FG1を出力する回転検出回路52
と、回転検出回路52から出力される回転検出信号FG
1に基づいて発電機2を調速制御する回転制御回路53
とを備える。回転検出回路52は、波形整形回路100
と、回転判定回路200と、信号合成部240とを備え
る。回転検出回路52は、発電機2の交流出力の半波毎
に回転検出信号FG1を出力するため、交流出力の1周
期毎に回転検出信号を出力する場合に比べて、半分のタ
イミングで調速制御が行われる。このため、調速制御の
応答性を高めることができ、安定した制御を行うことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器、電子機
器の制御方法、電子機器を制御するプログラムが記録さ
れた記録媒体および電子機器の制御用プログラムに関す
る。
【0002】
【背景技術】ゼンマイが開放する時の機械的エネルギを
発電機で電気的エネルギに変換し、その電気的エネルギ
により回転制御装置を作動させて発電機のコイルに流れ
る電流値を制御することにより、輪列に固定される指針
を正確に駆動して正確に時刻を表示する電子制御式機械
時計として、特開2000−2777号公報に記載され
たものが知られている。
【0003】この特開2000−2777号公報に記載
された発明では、発電機の回転周期を検出し、その回転
周期と基準信号の周期との差に応じてブレーキ時間を補
正することで、十分なブレーキ量を与えて調速制御の応
答性を高め、安定した制御を行うようにしていた。この
際、発電機の回転周期は、発電機の1交流出力(1回
転)に対して1パルスが出力されていた。例えば、発電
機を8Hzで回転制御する場合は、基準信号も8Hzと
なるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この特開2000−2
777号公報に記載された発明においても、十分な調速
制御の応答性があったが、製品によってはより高い応答
性が求められる場合があり、発電機の調速制御の応答性
をより高める技術が求められていた。
【0005】また、電子制御式機械時計に限らず、ゼン
マイやゴムなどの機械的エネルギ源等によって回転制御
される発電機を有するオルゴールやメトロノーム、おも
ちゃ、電気かみそりなどの各種電子機器においても、発
電機の調速制御の応答性をより高めたいという要望があ
った。
【0006】本発明の目的は、発電機の調速制御の応答
性を高めて安定した制御を行うことができる電子機器、
電子機器の制御方法、電子機器を制御するプログラムが
記録された記録媒体および電子機器の制御用プログラム
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電子機器は、発
電機の交流出力の半波毎に回転検出信号を出力する回転
検出回路と、この回転検出回路から出力される回転検出
信号に基づいて前記発電機を調速制御する回転制御回路
とを備えることを特徴とするものである。
【0008】このような本発明では、回転検出回路は、
発電機の交流出力の半波毎に回転検出信号を出力するた
め、従来の交流出力の1周期(1回転、全波)毎に回転
検出信号を出力する場合に比べて、半分のタイミングで
調速制御が行われるため、調速制御の応答性を高めるこ
とができ、安定した制御を行うことができる。すなわ
ち、従来はロータが1回転する間に1つの回転検出信号
が出力されていたのに対し、本発明では、ロータが1回
転する間に2つの回転検出信号が出力されるので、従来
であれば1回の調速制御が行われている間に、本発明で
は2回つまり倍の回数で調速制御が行われるため、ロー
タの速度変化を迅速に検出して即座に調速制御でき、制
御の応答性を著しく向上することができて安定した制御
を行うことができる。さらに、ロータの回転が安定して
いるため、発電性能も安定し、所定の発電電力を長時間
維持することができ、この発電電力で駆動される制御回
路等の動作も安定させることができる。例えば、外乱等
が加わった場合には、ロータの回転速度が低下してしま
う。この際、本発明では、交流出力の半波毎に調速制御
を行えるので、従来のように、交流出力の1周期毎に回
転検出信号を検出して調速制御を行っている場合に比べ
ると、ロータを迅速に所定の回転速度に戻すことがで
き、その分、発電電力の低下状態も短時間で回復でき
る。このため、外乱が加わった場合でも発電性能を安定
させることができ、発電電力も所定の値に維持すること
ができ、発電電力の低下による制御回路の停止なども従
来に比べて一層防止することができる。また、ロータの
回転速度の変動幅が大きいと、特にロータを回転させる
ための機械的エネルギ等が低下した場合に、所定の回転
速度に戻すまでに時間が掛かり、その分、発電電力が低
下する時間が長くなって所定の電力が得られなくなって
しまうため、その発電電力で駆動される制御回路等の持
続時間も短くなってしまう。これに対し、本発明では、
ロータが安定して駆動されるため、その回転速度の変動
幅も小さくなり、機械的エネルギ等が低下した場合であ
っても、所定の回転速度に迅速に戻すことができて発電
電力が低下する時間も短くなるため、その発電電力で駆
動される制御回路等の持続時間もより一層長くすること
ができる。
【0009】ここで、前記発電機は2つの交流出力端子
を備え、前記回転検出回路は、各交流出力端子毎に独立
して設けられた2系統の回転検出部と、各回転検出部か
らの回転検出信号を合成して出力する信号合成部とを備
えて構成されていることが好ましい。このように構成す
れば、各交流出力端子からの出力信号を個別に処理する
ことができるので、各出力信号の入力タイミング等を考
慮することなく、確実に出力信号を処理することがで
き、回転検出信号を確実に出力することができる。
【0010】また、前記発電機は2つの交流出力端子を
備え、前記回転検出回路は、各交流出力端子から交互に
出力される交流出力を切り替えて選択的に入力させる切
替回路部と、この切替回路部からの信号が入力処理され
て回転検出信号を出力する1系統の回転検出部とから構
成されていることが好ましい。このような構成によれ
ば、切替回路部を設けたので、回転検出部は1系統のみ
でよく、回路構成を少なくでき、その分、小型化、省エ
ネルギー化、低コスト化を実現することができる。
【0011】ここで、前記回転検出部は、発電機からの
交流出力波形を整形する波形整形回路と、波形整形回路
からの出力信号に基づいて発電機の回転状態を判定して
回転検出信号を出力する回転判定回路とを備えているこ
とが好ましい。波形整形回路としては、例えば、交流出
力の起電圧と基準電圧とを比較し、交流出力が基準電圧
以上の場合にHレベル信号を出力し、基準電圧未満の場
合にLレベル信号を出力するコンパレータ等で構成され
たものが利用できる。また、回転判定回路は、例えば、
波形整形回路からのHレベル信号が連続して3回入力さ
れた際に、半波の交流信号が出力されたつまりロータが
半周期分回転したと判定する回路等で構成されたものが
利用できる。このように構成すれば、波形整形の機能
と、回転状態を判定する機能とを分離したので、各回路
の構成を簡略化でき、安価に構成できる。
【0012】また、前記発電機を駆動する機械的エネル
ギ源を備え、前記回転制御回路は、時間標準源からの信
号に基づいて発せられる基準信号と、前記回転検出回路
から出力される回転検出信号とを比較して前記発電機の
ブレーキ量を設定するブレーキ制御手段を備えることが
好ましい。このような本発明によれば、回転検出信号と
比較する基準信号を、従来の2倍の周波数に変更するだ
けで、従来と同様の回転制御回路で、基準信号と回転検
出信号とを比較して発電機の回転速度変化を判定できる
ので、従来の回路構成を流用できてコストを抑えること
ができるとともに、回路規模が同様のため、消費電流も
増加することがなく、低消費電流を維持できて携帯用の
電子機器として十分に利用することができる。
【0013】ここで、前記電子機器は、前記発電機の回
転に連動して作動される時刻表示装置を備える電子制御
式機械時計であることが好ましい。このような電子機器
によれば、発電機を応答性よくかつ安定して制御できる
ので、この発電機に連動して駆動される指針等の時刻表
示装置を安定して駆動することができ、時刻指示精度も
向上することができる。
【0014】本発明の電子機器の制御方法は、発電機の
交流出力の半波毎に回転検出信号を出力し、この回転検
出信号に基づいて前記発電機を調速制御することを特徴
とするものである。このような本発明においても、前記
電子機器と同様に、従来の交流出力の1周期(1回転、
全波)毎に回転検出信号を出力する場合に比べて、半分
のタイミングで調速制御が行われるため、調速制御の応
答性を高めることができ、安定した制御を行うことがで
きる。
【0015】ここで、前記発電機は2つの交流出力端子
を備え、各交流出力端子の交流出力毎に処理して回転検
出信号を出力し、これらの回転検出信号を合成した回転
検出信号に基づいて前記発電機を調速制御することが好
ましい。本発明においても、前記電子機器と同様に、各
交流出力端子からの出力信号を個別に処理することがで
きるので、各出力信号の入力タイミング等を考慮するこ
となく、確実に出力信号を処理することができ、回転検
出信号を確実に出力することができる。
【0016】また、前記発電機は2つの交流出力端子を
備え、各交流出力端子から交互に出力される交流出力を
切り替えて選択的に処理して回転検出信号を出力し、こ
の回転検出信号に基づいて前記発電機を調速制御するも
のでもよい。本発明においても、前記電子機器と同様
に、交流出力を処理する回路は1系統のみでよく、回路
構成を少なくでき、小型化、省エネルギー化、低コスト
化を実現することができる。
【0017】この際、発電機からの交流出力波形を波形
整形回路で整形し、波形整形回路からの出力信号に基づ
いて発電機の回転状態を判定して回転検出信号を出力す
ることが好ましい。このような構成によれば、前記電子
機器と同様に、波形整形の機能と、回転状態を判定する
機能とを分離したので、各回路の構成を簡略化でき、安
価に構成できる。
【0018】また、前記発電機を機械的エネルギ源から
の機械的エネルギで駆動するとともに、時間標準源から
の信号に基づいて発せられる基準信号と、前記回転検出
信号とを比較して前記発電機のブレーキ量を設定して制
御することが好ましい。このような本発明においても、
前記電子機器と同様に、従来の回路構成を流用できてコ
ストを抑えることができるとともに、回路規模が同様の
ため、消費電流も増加することがなく、低消費電流を維
持できて携帯用の電子機器として十分に利用することが
できる。
【0019】本発明の記録媒体は、電子機器に組み込ま
れたコンピュータに、前記制御方法を実行させるための
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体であることを特徴とするものである。また、本発明
のプログラムは、電子機器に組み込まれたコンピュータ
に、前記制御方法を実行させるための制御用プログラム
であることを特徴とするものである。
【0020】このような記録媒体やインターネット等の
通信手段で提供される本発明の制御用プログラムを電子
機器に組み込めば、交流出力の半波毎に回転検出信号を
出力して制御できるので、調速制御の応答性を向上でき
て、安定した制御を行うことができる。特に、プログラ
ムで提供すれば、CD−ROM等の記録媒体や、インタ
ーネット等の通信手段を介して電子機器にインストール
して組み込むことができるので、ブレーキ補正量などを
各電子機器の特性などに応じて最適にかつ簡単に設定す
ることができ、より応答性の良い調速制御を行うことが
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本発明の第1実施形態
の電子制御式機械時計を示すブロック図が示されてい
る。
【0022】電子制御式機械時計は、機械的エネルギ源
としてのゼンマイ1と、ゼンマイ1のトルクを発電機2
に伝達するエネルギ伝達装置としての増速輪列3と、増
速輪列3に連結されて時刻表示を行う時刻表示装置であ
る指針4とを備えている。
【0023】発電機2は、増速輪列3を介してゼンマイ
1によって駆動され、誘起電力を発生して電気的エネル
ギを供給する。この発電機2からの交流出力は、昇圧整
流、全波整流、半波整流、トランジスタ整流等からなる
整流回路5を通して整流され、コンデンサ等で構成され
た電源回路6に充電供給される。
【0024】なお、本実施形態では、図2にも示すよう
に、整流回路5を含むブレーキ回路20を発電機2に設
けている。このブレーキ回路20は、発電機2で発電さ
れた交流信号(交流電流)が出力される第1の交流出力
端子MG1に接続された第1のスイッチ21と、前記交
流信号が出力される第2の交流出力端子MG2に接続さ
れた第2のスイッチ22とを有し、これらのスイッチ2
1,22を同時にオンすることにより、第1、第2の交
流出力端子MG1,MG2を短絡させて閉ループ状態に
し、ショートブレーキを掛けるようになっている。な
お、発電機2は、1個のコイルが設けられたステータ
と、2極の磁石を備えるロータとを備え、ロータが1回
転する毎に各交流出力端子MG1,MG2から交流出力
が出力され、つまりロータが半回転する度に交流出力の
半波が各出力端子MG1,MG2の一方から出力される
ように構成されている。
【0025】第1のスイッチ21は、第2の交流出力端
子MG2にゲートが接続されたPchの第1の電界効果
型トランジスタ(FET)26と、後述するチョッピン
グ信号発生部80からのチョッピング信号(チョッピン
グパルス)CH5がゲートに入力される第2の電界効果
型トランジスタ27とが並列に接続されて構成されてい
る。
【0026】また、第2のスイッチ22は、第1の交流
出力端子MG1にゲートが接続されたPchの第3の電
界効果型トランジスタ(FET)28と、チョッピング
信号発生部80からのチョッピング信号CH5がゲート
に入力される第4の電界効果型トランジスタ29とが並
列に接続されて構成されている。
【0027】そして、発電機2に接続された昇圧用のコ
ンデンサ23、ダイオード24,25、スイッチ21,
22を備えて倍電圧整流回路5が構成されている。な
お、ダイオード24,25としては、一方向に電流を流
す一方向性素子であればよく、その種類は問わない。特
に、電子制御式機械時計では、発電機2の起電圧が小さ
いため、ダイオード24,25としては降下電圧Vfや
逆リーク電流が小さいショットキーバリアダイオードや
シリコンダイオードを用いることが好ましい。そして、
この整流回路5で整流された直流信号は、電源回路(コ
ンデンサ)6に充電される。
【0028】前記ブレーキ回路20は、電源回路6から
供給される電力によって駆動される回転制御装置50に
より制御されている。この回転制御装置50は、図1に
示すように、発振回路51、回転検出回路52、回転制
御回路53を備えて構成されている。
【0029】発振回路51は時間標準源である水晶振動
子51Aを用いて発振信号(32768Hz)を出力
し、この発振信号は12段のフリップフロップからなる
分周回路54によってある一定周期まで分周される。分
周回路54の11段目の出力Q11は、16Hzの基準
信号fsとして出力されている。
【0030】回転検出回路52は、発電機2に接続され
た波形整形回路100と、回転判定回路200と、信号
合成部240とを備えている。波形整形回路100は、
図3に示すように、発電機2の各交流出力端子MG1,
MG2からの信号(正弦波)が入力されてその入力イン
ピーダンスを高めるボルテージフォロワ101,111
と、これらのボルテージフォロワ101,111の出力
を所定の基準電圧VROTDと比較するコンパレータ10
2,112と、コンパレータ102,112の出力を増
幅するアンプ103,113とを備えている。
【0031】回転判定回路200は、図4に示すよう
に、信号生成部210と、第1連続判定回路部220A
と、第2連続判定回路部220Bとを備えている。信号
生成部210は、分周回路54から出力される256H
zの信号と512Hzの信号とが入力されるANDゲー
ト211と、このANDゲート211の出力がデータ入
力とされ、2048Hzの信号がクロック入力とされて
信号CL1を出力するフリップフロップ212とを備え
る。また、後述する信号P3と4098Hzの信号とが
それぞれデータ入力、クロック入力とされたフリップフ
ロップ213と、このフリップフロップ213の出力Q
および波形整形回路100の出力P1,P2がそれぞれ
入力されるANDゲート214,215も備えている。
そして、ANDゲート214の出力が第1連続判定回路
部220Aにおける信号CK1とされ、ANDゲート2
15の出力が第2連続判定回路部220Bにおける信号
CK1とされている。さらに、フリップフロップ213
の反転出力は、信号CK2とされている。
【0032】第1連続判定回路部220Aは、図4に示
すように、波形整形回路100からの信号P1が、チョ
ッピング周波数のタイミング(256Hz)に対して3
回連続して基準電圧VROTDを上回ったか否かを判定し、
上回った際には短時間Hレベル信号を信号OP1として
出力するように構成されている。具体的には、第1連続
判定回路部220Aは、3回連続判定部221と、微分
回路部226とを備える。3回連続判定部221は、5
つのフリップフロップ222、分周回路223、NAN
Dゲート224、2つのANDゲート225とを備えて
構成され、信号P1がチョッピング周波数に対して3回
連続して基準電圧VROTDを上回ったか否かを判定し、上
回った際にはHレベル信号を出力する。微分回路部22
6は、2つのフリップフロップ227、ANDゲート2
28を備えて構成され、3回連続判定部221のHレベ
ル信号を微分し、短時間でLレベル信号に下げて図7に
示す信号OP1を出力する。
【0033】第2連続判定回路部220Bは、第1連続
判定回路部220Aと同一の回路構成であり、波形整形
回路100からの信号P2が、チョッピング周波数のタ
イミング(256Hz)に対して3回連続して基準電圧
VROTDを上回ったか否かを判定し、上回った際には短時
間Hレベル信号を信号OP2として出力するように構成
されている。
【0034】信号合成部240は、ORゲート241か
らなり、各連続判定回路部220A,220Bの出力O
P1,OP2を合成して信号FG1を出力するように構
成されている。
【0035】従って、波形整形回路100は、発電機2
の各交流出力端子MG1,MG2からの出力信号を、そ
の出力が基準電圧VROTDを越えた場合にHレベルとなる
パルス信号P1,P2に変換する。また、回転判定回路
200は、発電機2の起電圧がチョッピング周波数の3
回連続した時間(3/256秒)以上、基準電圧VROTD
を上回った場合に所定時間Hレベル信号となる矩形パル
ス信号OP1,OP2を出力する。さらに、信号合成部
240は、この矩形パルス信号OP1,OP2を合成
し、矩形パルス信号FG1を出力する。従って、この矩
形パルス信号FG1は、発電機2の回転周期の半波毎に
Hレベル信号を出力する回転検出信号となる。
【0036】一方、回転制御回路53は、図2に示すよ
うに、ブレーキ制御手段であるアップダウンカウンタ6
0と、同期回路70と、チョッピング信号発生部80と
を備えている。
【0037】アップダウンカウンタ60のアップカウン
ト入力およびダウンカウント入力には、回転検出回路5
2の回転検出信号FG1および分周回路54からの基準
信号fsが同期回路70を介してそれぞれ入力されてい
る。
【0038】同期回路70は、4つのフリップフロップ
71やANDゲート72,NANDゲート73からな
り、分周回路54の5段目の出力Q5(1024Hz)
や6段目の出力Q6(512Hz)の信号を利用して、
回転検出信号FG1を分周信号に同期させるとともに、
これらの各信号パルスが重なって出力されないように調
整している。なお、本実施形態では、発電機2のロータ
は8Hzで回転するように設定されている。このため、
基準信号fsは、発電機2の回転検出信号FG1が、8
Hzで回転する発電機2の半波毎に出力されるのに対応
し、16Hzの信号としている。つまり、基準信号fs
は発電機2(ロータ)の基準回転周波数(8Hz)の2
倍の周波数に設定されている。
【0039】アップダウンカウンタ60は、4ビットの
カウンタで構成されている。アップダウンカウンタ60
のアップカウント入力には、前記回転検出信号FG1に
基づく信号が同期回路70から入力され、ダウンカウン
ト入力には、前記基準信号fsに基づく信号が同期回路
70から入力される。これにより、基準信号fsおよび
回転検出信号FG1の計数と、その差の算出とが同時に
行えるようになっている。
【0040】なお、このアップダウンカウンタ60に
は、4つのデータ出力端子(プリセット端子)A〜Dが
設けられており、端子A〜CにHレベル信号が入力され
ていることで、アップダウンカウンタ60の初期値(プ
リセット値)がカウンタ値7に設定されている。
【0041】また、アップダウンカウンタ60のLOA
D出力端子には、電源回路6に接続されて電源回路6の
電圧に応じてシステムリセット信号SRを出力する初期
化回路90が接続されている。なお、本実施形態では、
初期化回路90は、電源回路6の充電電圧が所定電圧に
なるまではHレベルの信号を出力し、所定電圧以上にな
ればLレベルの信号を出力するように構成されている。
【0042】アップダウンカウンタ60は、LOAD入
力がLレベルになるまで、つまりシステムリセット信号
SRが出力されている間は、アップダウン入力を受け付
けないため、アップダウンカウンタ60のカウンタ値は
「7」に維持される。
【0043】アップダウンカウンタ60は、4ビットの
出力QA〜QDを有している。従って、4ビット目の出
力QDは、カウンタ値が7以下であればLレベル信号を
出力し、8以上であればHレベル信号を出力することに
なる。この出力QDは、チョッピング信号発生部80に
接続されている。
【0044】なお、出力QA〜QDが入力されたNAN
Dゲート74およびORゲート75の各出力は、同期回
路70からの出力が入力されるNANDゲート73にそ
れぞれ入力されている。従って、例えばアップカウント
信号の入力が複数個続いてカウンタ値が「15」になる
と、NANDゲート74からはLレベル信号が出力さ
れ、さらにアップカウント信号がNANDゲート73に
入力されても、その入力はキャンセルされてアップダウ
ンカウンタ60にアップカウント信号がそれ以上入力さ
れないように設定されている。同様に、カウンタ値が
「0」になると、ORゲート75からはLレベル信号が
出力されるため、ダウンカウント信号の入力はキャンセ
ルされる。これにより、カウンタ値が「15」を越えて
「0」になったり、「0」を越えて「15」になったり
しないように設定されている。
【0045】チョッピング信号発生部80は、分周回路
54の出力Q5〜Q8を利用して第1のチョッピング信
号CH1を出力するANDゲート82と、第2のチョッ
ピング信号CH2を出力するORゲート83と、アップ
ダウンカウンタ60の出力QDとチョッピング信号CH
2とが入力されるANDゲート84と、ANDゲート8
4の出力CH4と、前記出力CH1とが入力されるNO
Rゲート85とを備えている。さらに、チョッピング信
号CH2を反転して信号P3を出力するインバータ86
も設けられている。
【0046】チョッピング信号発生部80のNORゲー
ト85からの出力CH5は、Pchトランジスタ27,
29のゲートに入力されている。従って、チョッピング
出力CH5がLレベルとなっている間は、トランジスタ
27,29はオン状態に維持され、発電機2がショート
されてブレーキが掛かる。一方、出力CH5がHレベル
となっている間は、トランジスタ27,29はオフ状態
に維持され、発電機2にはブレーキが加わらない。従っ
て、出力CH5からのチョッピング信号によって発電機
2をチョッパリング制御することができる。
【0047】ここで、前記各チョッピング信号CH1,
CH2のデューティ比は、そのチョッピング信号の1周
期の間で発電機2にブレーキを掛けている時間の比率で
あり、本実施形態では各チョッピング信号CH1,CH
2において1周期の間でHレベルとなっている時間の比
率である。
【0048】次に、本実施形態における動作を図5〜7
のタイミングチャートや信号波形図を参照して説明す
る。発電機2が作動し始めて、初期化回路90からLレ
ベルのシステムリセット信号SRがアップダウンカウン
タ60のLOAD入力に入力されると、図5に示すよう
に、回転検出信号FG1に基づくアップカウント信号
と、基準信号fsに基づくダウンカウント信号とがアッ
プダウンカウンタ60でカウントされる。
【0049】ここで、回転検出信号FG1は、図7に示
すように、発電機2の半波毎に出力される矩形パルス信
号となっている。すなわち、発電機2の半波毎に、各交
流出力端子MG1,MG2から図7に示すような正弦波
の半波毎の信号が出力され、波形整形回路100に入力
される。波形整形回路100では、入力された各信号と
基準電圧VROTDを比較し、各信号が基準電圧VROTDを上
回っている際にHレベル信号となるパルス信号P1,P
2を出力する。
【0050】なお、本実施形態では、発電機2のスイッ
チ21,22をチョッピングすることにより各交流出力
端子MG1,MG2を短絡してブレーキ制御している。
この際、ブレーキをオンしている際には、デューティ比
の大きな、つまり発電機2を短絡している時間が長いチ
ョッピング信号によりブレーキ制御を行い、ブレーキを
オフしている際には、デューティ比の小さなチョッピン
グ信号でブレーキ制御を行っている。従って、ブレーキ
オフの間は、一瞬短絡されて起電圧が落ち、各パルス信
号P1,P2もLレベルになるが、その他の時間は起電
圧が高まり、各パルス信号P1,P2もHレベルとなる
信号波形となる(例えば、図7の数字1,2,3で表さ
れている範囲等)。一方、ブレーキオンの間は、逆に短
絡されている時間が長いため、一瞬だけ起電圧が高ま
り、その他の時間では起電圧は低くなるため、各パルス
信号P1,P2もLレベルの時間が長く、一瞬Hレベル
となる信号波形となる(例えば、図7の信号QDがHレ
ベルの範囲)。
【0051】各パルス信号P1,P2は、回転判定回路
200に入力される。回転判定回路200では、各交流
出力端子MG1,MG2からの出力が基準電圧VROTDを
チョッピング信号の3周期分、連続して上回っている場
合、つまり各パルス信号P1,P2の信号レベルをチョ
ッピング信号が入力されるタイミングで検出した際に、
3回連続してHレベル信号であった場合に、Hレベルと
なる矩形パルス信号OP1,OP2を出力する。そし
て、信号合成部240は、これらの各矩形パルス信号O
P1,OP2を合成した回転検出信号FG1を出力す
る。従って、回転検出信号FG1は、発電機2の交流出
力の半波毎に、短時間Hレベル信号を出力する矩形パル
ス信号となる。
【0052】この発電機2の起電圧の半波毎にHレベル
となる回転検出信号FG1と、基準信号fsとは、同期
回路70を介して同時にカウンタ60に入力されないよ
うに設定されている。このため、初期カウント値が
「7」に設定されている状態から、アップカウント信号
(回転検出信号FG1)が入力されるとカウンタ値は
「8」となり、出力QDからHレベル信号が出力され
る。
【0053】一方、ダウンカウント信号(基準信号f
s)が入力されてカウンタ値が「7」に戻れば、出力Q
DからはLレベル信号が出力される。
【0054】チョッピング信号発生部80では、図6に
示すように、分周回路54の出力Q5〜Q8を利用し、
各チョッピング信号CH1、CH2を出力する。また、
信号CH4は、アップダウンカウンタ60の出力QDお
よび信号CH2に基づいて出力され、出力CH5は、各
信号CH1,CH4により出力される。また、信号P3
は、信号CH2を反転したものとなっている。
【0055】アップダウンカウンタ60の出力QDがH
レベル信号である場合(カウント値「8」以上)には、
ANDゲート84からはチョッピング信号CH2がその
まま出力され、出力CH4はチョッピング信号CH2と
同一になる。このため、NORゲート85からの出力C
H5は、出力CH2を反転したチョッピング信号、つま
りHレベル期間(ブレーキオフ期間)が1/16と短
く、Lレベル期間(ブレーキオン期間)が15/16と
長い、つまり強ブレーキ制御を行うデューティ比の大き
な(15/16)チョッピング信号となる。従って、チ
ョッピング信号CH5は、発電機2に対してショートブ
レーキを掛けるLレベル信号のトータル時間が長くな
り、発電機2に対しては強いブレーキ制御が行われる
が、一定周期でHレベル信号となってショートブレーキ
がオフされるためにチョッパリング制御が行われ、発電
電力の低下を抑えつつ制動トルクを向上することができ
る。
【0056】逆に、アップダウンカウンタ60の出力Q
DがLレベル信号である場合(カウント値「8」未満)
には、出力CH4もLレベル信号となり、NORゲート
85からの出力CH5は、出力CH1を反転したチョッ
ピング信号、つまりHレベル期間(ブレーキオフ期間)
が15/16と長く、Lレベル期間(ブレーキオン期
間)が1/16と短い、つまり弱ブレーキ制御を行うデ
ューティ比の小さな(1/16)チョッピング信号とな
る。従って、チョッピング信号CH5は、発電機2に対
してショートブレーキを掛けるLレベル信号のトータル
時間が短くなり、発電機2に対しては弱いブレーキ制御
が行われるが、一定周期でHレベル信号となってショー
トブレーキがオフされるためにチョッパリング制御が行
われ、発電電力の低下を抑えつつ制動トルクを向上する
ことができる。
【0057】従って、出力QDからHレベル信号が出て
いる間は、デューティ比の大きなチョッピング信号によ
る強いブレーキ制御が行われ、Lレベル信号が出ている
間は、デューティ比の小さなチョッピング信号による弱
いブレーキ制御が行われる。
【0058】このようなブレーキ制御を繰り返すこと
で、発電機2が設定された回転スピード近くになり、図
5に示すように、アップカウンタ信号と、ダウンカウン
タ信号とが交互に入力されて、カウンタ値が「8」と
「7」とを繰り返すロック状態に移行する。この際も、
カウンタ値および回転周期に応じて強ブレーキ制御と弱
ブレーキ制御とが繰り返される。
【0059】そして、ゼンマイ1がほどけてそのトルク
が小さくなり、ダウンカウント値が多く入力されてカウ
ント値が「6」以下の小さな値になると、ゼンマイ1の
トルクが低下したと判断し、運針を停止したり、非常に
低速にしたり、さらにはブザー、ランプ等を鳴らした
り、点灯させることで、利用者にゼンマイ1を再度巻き
上げるように促す。
【0060】なお、本発明において、強いブレーキおよ
び弱いブレーキとは、相対的なものであり、強いブレー
キは弱いブレーキに比べてブレーキ力が強いことを意味
する。各ブレーキにおける具体的なブレーキ力つまりは
チョッピングブレーキ信号のデューティ比や周波数は実
施にあたって適宜設定すればよい。
【0061】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。 (1) 回転検出回路52では、発電機2の交流出力の半波
毎に、ロータの回転検出信号を出力しているので、回転
制御装置50による発電機2の調速制御を、半波毎に行
うことができる。このため、発電機2の回転周期の変動
を従来よりも迅速に検知でき、その変動に対応して調速
制御を迅速に行うことができるので、回転周期が基準信
号に迅速に近づくように調整することができる。このた
め、調速制御の応答性を高め、安定した制御を行うこと
ができる。また、ロータを安定して回転させることがで
きるので、発電機2の発電性能も安定かつ向上でき、こ
の発電電力で駆動される制御制御装置50等の動作も安
定させることができる。このため、外乱等が加わった場
合や、ゼンマイ1からの機械的エネルギが低下した場合
でも、発電性能を安定させることができ、発電電力も所
定の値に維持することができるので、発電電力の低下に
よる制御回路の停止なども従来に比べて一層防止でき、
電子機器の持続時間もより一層長くすることができる。
【0062】(2) 発電機2のロータにおける回転周期の
ばらつきを非常に小さくでき、発電機2をほぼ一定速度
で安定して回転することができるため、ロータに連動し
て運針する指針4の揺らぎも低減できる。このため、安
定した運針が行えて見栄えを良くでき、商品価値を向上
することができ、時刻指示精度も向上することができ
る。
【0063】(3) 従来の1周期毎に回転検出信号を出力
していた場合の回転制御装置に対して、本実施形態の回
転制御装置50は、回転検出回路52を発電機2の半波
毎に回転検出信号FG1を出力可能に構成し、かつ基準
信号fsを半波に対応させてロータの回転周期である8
Hzの2倍にするだけでよく、回転制御装置50におけ
る他の回路は、従来のものを流用できるので、コストを
低減でき、かつ容易に構成することができる。その上、
回転制御装置50の回路規模は従来とほぼ同様の構成で
あるため、半波毎の制御であっても消費電力の増加を抑
えることができる。
【0064】(4) 回転検出回路52の回転判定回路20
0では、チョッピング信号の3周期分に渡って発電機2
の起電圧が基準電圧VROTDを越えた場合に、検出信号O
P1,OP2つまりは回転検出信号FG1を出力するよ
うにしているので、誤検出を無くすことができ、確実に
半波毎の回転検出を行うことができる。
【0065】(5) 強ブレーキ制御時にはデューティ比の
大きなチョッピング信号を用いて制御しているので、充
電電圧の低下を抑えながら制動トルクを大きくすること
ができ、システムの安定性を維持しながら、効率的なブ
レーキ制御を行うことができる。これにより、電子制御
式機械時計の持続時間も長くすることができる。
【0066】(6) 弱ブレーキ制御時にも、デューティ比
の小さなチョッピング信号によりチョッピング制御して
いるので、弱いブレーキを印加している間の充電電圧を
より向上することができる。
【0067】(7) 強ブレーキ制御と弱ブレーキ制御との
切り替えは、カウンタ値が「7」以下であるか「8」以
上であるかのみで設定されるため、回転制御装置50を
シンプルな構成にでき、部品コストや製造コストを低減
でき、電子制御式機械時計を安価に提供できる。
【0068】(8) 発電機2の回転速度に応じて、アップ
カウンタ信号が入力されるタイミングが変化するため、
カウンタ値が「8」である期間つまりブレーキを掛けて
いる時間も自動的に調整することができる。このため、
特にアップカウンタ信号とダウンカウント信号とが交互
に入力されるロック状態では、より応答性の速い安定し
た制御を行うことができる。特に、本発明では、発電機
2のロータの回転速度を安定して制御できるため、アッ
プカウンタ信号とダウンカウント信号とが交互に入力さ
れるロック状態に迅速にかつ長期間移行することがで
き、発電機2を安定して駆動できて発電性能も安定さ
せ、かつ向上することができる。
【0069】(9) 回転制御回路53として、アップダウ
ンカウンタ60を用いているので、各アップカウンタ信
号およびダウンカウンタ信号の計数と同時に各計数値の
比較(差)を自動的に算出することができるため、構成
を簡易にできかつ各計数値の差を簡単に求めることがで
きる。
【0070】(10)4ビットのアップダウンカウンタ60
を用いているので、16個のカウント値をカウントする
ことができる。このため、アップカウンタ信号が続けて
入力された場合などに、その入力値を累積してカウント
することができ、設定された範囲つまりアップカウンタ
信号やダウンカウンタ信号が連続して入力されてカウン
タ値が「15」や「0」になるまでの範囲では、その累
積誤差を補正することができる。このため、仮に発電機
2の回転速度が基準速度から大きく外れても、ロック状
態になるまでは時間が掛かるが、その累積誤差を確実に
補正して発電機2の回転速度を基準速度に戻すことがで
き、長期的には正確な運針を維持することができる。
【0071】(11)初期化回路90を設けて、発電機2の
起動時の電源回路6が所定の電圧に充電されるまではブ
レーキ制御を行わず、発電機2にブレーキが掛からない
ようにしているので、電源回路6への充電を優先させる
ことができ、電源回路6によって駆動される回転制御装
置50を迅速にかつ安定して駆動することができ、その
後の回転制御の安定性も高めることができる。
【0072】(12)波形整形回路100および回転判定回
路200においては、各交流出力端子MG1,MG2か
らの交流出力を個別に処理できるように2系統の回路を
設けたので、各出力信号の入力タイミングを考慮するこ
となく、確実に出力信号を処理することができ、回転検
出信号FG1を確実に出力することができる。
【0073】次に本発明の第2実施形態について、図8
を参照して説明する。なお、本実施形態において、前述
の第1実施形態と同一もしくは同様の構成部分には、同
一符号を付し、説明を省略あるいは簡略する。
【0074】本実施形態では、前記第1実施形態の回転
検出回路52の構成を変更した点のみが相違し、その他
の構成は同一であるため、説明を省略する。具体的に
は、前記回転検出回路52は、波形整形回路100およ
び回転判定回路200において、各回路を2系統設け、
発電機2の各交流出力端子MG1,MG2からの交流出
力を個別に処理していたが、本実施形態の前記回転検出
回路52Aでは、発電機2の各出力は同時に入力される
ことがない点に着目し、発電機2の各出力を切り替えて
入力するセレクタ300を設け、各回路は1系統にした
ものである。
【0075】すなわち、本実施形態の回転検出回路52
Aは、アナログスイッチ等からなるセレクタ300と、
波形整形回路150と、回転判定回路250とを備えて
いる。セレクタ300は、各交流出力端子MG1,MG
2に接続された各スイッチ301,302が交互に切り
替わるように、Dタイプのフリップフロップ303によ
ってコントロールされている。なお、このフリップフロ
ップ303のクロック入力には、回転検出信号FG1が
インバータ304を介して接続されている。このため、
セレクタ300は、回転検出信号FG1が立ち下がるタ
イミング等の半波毎に1回出現する回転検出信号FG1
の変化タイミングによって、スイッチ301,302が
切り替わるように構成されている。
【0076】波形整形回路150は、波形整形回路10
0と同様に、ボルテージフォロワ101、コンパレータ
102、アンプ103から構成されている。また、回転
判定回路250は、回転判定回路200と同様に、AN
Dゲート211、フリップフロップ212、フリップフ
ロップ213、ANDゲート214からなる信号生成部
210と、連続判定回路部220Aとを備えている。そ
して、回転検出回路52Aでは、セレクタ300により
各交流出力端子MG1,MG2からの出力が交互に入力
されるため、連続判定回路部220Aの出力OP1がそ
のまま回転検出信号FG1として出力される。
【0077】このような本実施形態においても、前記第
1実施形態の(1) 〜(11)と同じ作用効果が得られる。す
なわち、(1) 発電機2の交流出力の半波毎に出力される
回転検出信号FG1に基づいて発電機2を調速制御でき
るので、調速制御の応答性を高め、安定した制御を行う
ことができるといった効果や、(2) 発電機2のロータに
おける回転周期のばらつきを小さくでき、発電機2をほ
ぼ一定速度で安定して回転することができるため、ロー
タに連動して運針する指針の揺らぎも低減できるといっ
た効果など、前記第1実施形態の(1) 〜(11)と同様の作
用効果を奏することができる。
【0078】(13)さらに、回転検出回路52Aにおいて
は、セレクタ300を設けて各交流出力端子MG1,M
G2の出力が交互に入力されるように構成したので、波
形整形回路150や回転判定回路250における回路構
成を1系統にでき、第1実施形態の回転検出回路52に
比べて回路構成を少なくでき、より一層の小型化、省エ
ネルギー化、低コスト化を実現することができる。
【0079】なお、本発明は各実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、
改良等は、本発明に含まれるものである。
【0080】例えば、第2実施形態では、セレクタ30
0の後に波形整形回路150を設けていたが、波形整形
回路をセレクタ300の前に設けてもよい。但し、この
場合には、波形整形回路100と同様に各交流出力端子
MG1,MG2からの出力が入力される2系統の回路に
する必要がある。
【0081】また、波形整形回路100,150の構成
も前記実施形態のものに限らず、各交流出力端子MG
1,MG2の出力波形を整形してパルス信号に変換でき
るものであればよい。同様に、回転判定回路200,2
50の構成も前記実施形態のものに限らない。例えば、
前記実施形態では、各出力信号が基準電圧VROTDを3回
連続して越えた際に信号を出力するように構成されてい
たが、基準電圧VROTDのレベルによっては、2回連続あ
るいは1回越えた際に信号を出力してもよいし、4回以
上連続した際に出力してもよく、要するに、発電機2の
交流出力の半波毎に回転検出信号を出力できるものであ
ればよい。
【0082】回転検出回路52は、交流出力を直接利用
して回転検出信号FG1を出力していたが、要するに交
流出力の半波毎に回転検出信号FG1を出力できるもの
であればよい。
【0083】さらに、回転制御回路53も前記実施形態
の構成に限定されない。例えば、チョッピング信号発生
部80におけるチョッピング信号のデューティ比は、前
記実施形態のように、1/16や15/16に限らず、
例えば、14/16等の他の値でもよい。さらには、チ
ョッピング信号のデューティ比を28/32、31/3
2等にし、デューティ比の変化を16段階ではなく、3
2段階などにしてもよい。この際、強いブレーキ制御時
に用いられるチョッピング信号としては、デューティ比
が0.75〜0.97程度の範囲にあることが好まし
く、この中で0.75〜0.89程度の範囲にすれば、
充電電圧をより一層向上でき、0.90〜0.97と高
い範囲にすれば、ブレーキ力をより一層高めることがで
きる。
【0084】さらに、各実施形態において、弱いブレー
キ制御時に用いられるチョッピング信号は、例えばデュ
ーティ比が1/16〜1/32程度の低い範囲にすれば
よい。要するに、各チョッピング信号のデューティ比や
周波数は、実施にあたって適宜設定すればよい。この
際、例えば、周波数を、500〜1100Hzと高い範
囲の周波数にすれば、充電電圧をより一層向上できる。
一方で、25〜50Hzと低い範囲の周波数にすれば、
ブレーキ力をより一層高めることができる。このため、
各チョッピング信号を、デューティ比とともに周波数も
変えることで、より充電電圧やブレーキ力を高めること
ができる。
【0085】回転制御回路53では、4ビットのアップ
ダウンカウンタ60を用いていたが、3ビット以下のア
ップダウンカウンタを用いてもよいし、5ビット以上の
アップダウンカウンタを用いても良い。ビット数が大き
なアップダウンカウンタを用いれば、カウントできる値
が増えるため、累積誤差を記憶できる範囲が大きくで
き、特に発電機2の起動直後等の非ロック状態での制御
が有利になる。一方で、ビット数の小さなカウンタを用
いれば、累積誤差を記憶できる範囲が小さくなるが、特
にロック状態になればアップおよびダウンを繰り返すこ
とになるため、1ビットのカウンタでも対応できるとと
もに、コストを低減できる利点がある。
【0086】また、回転制御回路53におけるブレーキ
制御手段は、アップダウンカウンタを用いたものに限ら
ず、基準信号fs用および回転検出信号FG1用にそれ
ぞれ設けた第1および第2の計数手段と、各計数手段の
計数値を比較する比較回路とで構成されたものでもよ
い。ただし、アップダウンカウンタ60を用いたほうが
回路構成が簡易になるという利点がある。
【0087】また、前記実施形態では、チョッピング信
号を用いてロータのブレーキ力を制御していたが、チョ
ッピング信号を用いずにブレーキを制御してもよい。例
えば、チョッピング信号発生部80からのブレーキ制御
信号CH3を、インバータ等を通して反転してブレーキ
信号CH5とし、出力QDやブレーキ制御信号CH3が
Hレベルの場合には、ブレーキをかけ続け、出力QDお
よびブレーキ制御信号CH3が共にLレベルの場合に
は、ブレーキをオフしてブレーキ制御してもよい。
【0088】さらには、前記実施形態では、2種類のチ
ョッピング信号を用いて強ブレーキ制御および弱ブレー
キ制御を行っていたが、チョッピング信号を用いた強ブ
レーキ制御と、完全にブレーキをオフするブレーキオフ
制御とで調速してもよい。
【0089】また、整流回路5、ブレーキ回路20、回
転制御回路53、チョッピング信号発生部80等の具体
的な構成は前記各実施形態に限らず、電子制御式機械時
計の発電機2をチョッピング制御等でブレーキ制御でき
るものであればよい。特に、整流回路5としては、チョ
ッピング昇圧を利用した前記実施形態の構成に限らず、
例えば複数のコンデンサを設け、その接続を切り替える
ことで昇圧する昇圧回路等を組み込んで構成してもよ
く、発電機2や整流回路を組み込む電子制御式機械時計
の種類等に応じて適宜設定すればよい。
【0090】さらに、発電機2の両端を閉ループとする
スイッチとしては、前記実施形態のスイッチ21,22
に限らない。例えば、トランジスタに抵抗素子を接続
し、チョッピング信号によって各トランジスタをオンし
て発電機2の両端を閉ループとした際に、その経路に抵
抗素子を配置してもよい。要するに、スイッチは、発電
機2の両端を閉ループとすることが可能なものであれば
よい。
【0091】さらに、本発明における発電機は、1個の
コイルおよび2極の磁石を備えるロータを備えた発電機
2に限らない。例えば、円周方向に120度間隔で配置
された3個のコイルを備えるステータと、このステータ
を挟んで配置された2つのロータとを備え、各ロータに
60度間隔で円周方向に極性が異なる6個の磁石が配置
され、ステータを挟んで配置された2個の磁石間の磁束
変化によって各コイルの端子に電位差を発生させ、これ
らの3個のコイルを直列に接続して発電させるタイプの
発電機でもよい。この場合には、コイルの一方側のロー
タにおいて120度間隔で配置されたN極の磁石と、コ
イルの他方側のロータにおいて120度間隔で配置され
たS極の磁石との間にロータが配置された状態と、この
状態から各ロータが60度回転し、コイルの一方側のロ
ータにおいて120度間隔で配置されたS極の磁石と、
コイルの他方側のロータにおいて120度間隔で配置さ
れたN極の磁石との間にロータが配置された状態とを繰
り返して発電が行われるため、コイルからの交流出力は
ロータが120度回転することで1周期となるサインカ
ーブとなる。従って、交流出力の半波毎に出力される回
転検出信号FG1は、ロータが60度回転する毎に出力
される。従って、ロータが8Hzで回転する場合には、
回転検出信号FG1と比較する基準周期は、8Hz×3
60度/60度=48Hzに設定すればよい。
【0092】同様に、三相交流発電機においては、各相
毎に回転検出信号FG1が得られるので、この回転検出
信号FG1を利用して回転制御を行えばよい。
【0093】また、本発明は、前記実施形態のような電
子制御式機械時計に適用するものに限らず、置き時計、
クロック等の各種時計、携帯型時計、携帯型の血圧計、
携帯電話機、ページャ、歩数計、電卓、携帯用パーソナ
ルコンピュータ、電子手帳、携帯ラジオ、オルゴール、
メトロノーム、電気かみそり等の発電機を備える各種の
電子機器にも適用することができる。
【0094】例えば、オルゴールに本発明を適用すれ
ば、調速制御の応答性を高めて発電機を正確に回転させ
ることができ、正確な演奏を長時間行うことができる。
また、本発明をメトロノームに適用する場合には、輪列
の歯車にメトロノーム音発信車を付け、その車の回転に
より、メトロノーム音片を弾いて周期的なメトロノーム
音を発音させるようにすればよい。なお、メトロノーム
は、各種のテンポに対応した音を発生させる必要がある
が、この場合には、水晶振動子の分周段を変えて発振回
路からの基準信号の周期を可変することで対応すればよ
い。
【0095】さらに、機械的エネルギ源も、ゼンマイに
限らず、ゴム、スプリング、重錘等でもよく、本発明を
適用する対象などに応じて適宜設定すればよい。また、
ゼンマイなどの機械的エネルギ源からの機械的エネルギ
を発電機に伝達するエネルギ伝達装置としては、前記各
実施形態のような輪列(歯車)に限らず、摩擦車、ベル
ト及びプーリ、チェーン及びスプロケットホイール、ラ
ック及びピニオン、カムなどを利用したものでもよく、
本発明を適用する電子機器の種類などに応じて適宜設定
すればよい。
【0096】また、回転検出回路52や回転制御回路5
3としては、前記実施形態のように、アップダウンカウ
ンタ60、フリップフロップ、各種論理素子等のハード
ウェアで構成されたものに限らず、CPU(中央処理装
置)、メモリ(記憶装置)等を備えたコンピュータを電
子機器に設け、このコンピュータに所定のプログラムを
組み込んで前記アップダウンカウンタ60、チョッピン
グ信号発生部80等の各機能を実現させるように構成し
たものでもよい。
【0097】例えば、時計等の電子機器内にCPUやメ
モリを配置してコンピュータとして機能できるように構
成し、このメモリに所定の制御プログラムをインターネ
ット等の通信手段や、CD−ROM、メモリカード等の
記録媒体を介してインストールし、このインストールさ
れたプログラムでCPU等を動作させて、回転検出回路
52や回転制御回路53の各機能を実現させればよい。
【0098】なお、時計等の電子機器内に所定のプログ
ラムをインストールするには、その電子機器にメモリカ
ードやCD−ROM等を直接差し込んで行ってもよい
し、これらの記憶媒体を読み取る機器を外付けで電子機
器に接続してもよい。さらには、LANケーブル、電話
線等を電子機器に接続して通信によってプログラムを供
給しインストールしてもよいし、無線によってプログラ
ムを供給してインストールしてもよい。
【0099】このような記録媒体やインターネット等の
通信手段で提供される本発明の制御プログラムを電子機
器に組み込めば、発電機の調速制御の応答性を向上でき
る等の前記実施形態と同様の作用効果が得られる上、各
電子機器の特性に応じた制御を行うことができ、各電子
機器毎により正確な回転制御を行うことができる。
【0100】なお、この各種記録媒体や通信手段等で供
給されるプログラムとしては、前記回転検出処理や、調
速制御を行うためのプログラムが含まれていればよく、
それ以外の制御などを行うプログラムが含まれていても
よい。
【0101】
【実施例】本発明の効果を確認するために、交流出力の
1周期毎に回転検出信号を出力して制御する従来の発電
機におけるロータの回転数と、交流出力の半波毎に回転
検出信号FG1を出力して制御する本発明におけるロー
タの回転数とをそれぞれ実験して計測した。この実験結
果を図9のグラフに示す。図9に示すように、従来例で
は、基準周波数8Hzに対し、実測データが6.8〜
9.6Hz程度の範囲でばらついており、基準周波数に
対して±20%程度のバラツキが生じている。これに対
し、本発明では、実測データは最大でも7.2〜8.9
Hz程度の範囲に収まっており、殆どの場合、7.5〜
8.5Hz程度であり、基準周波数に対して最大でも±
10%程度のバラツキ、殆どの場合は±6%以内のバラ
ツキに抑えることができ、発電機2のロータを安定して
回転制御できることが確認でき、本発明が非常に有効で
あることが判明した。
【0102】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の電子機
器、電子機器の制御方法、電子機器を制御するプログラ
ムが記録された記録媒体および電子機器の制御用のプロ
グラムによれば、調速制御の応答性を高め、安定した制
御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における電子制御式機械
時計の要部の構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態の電子制御式機械時計の構成を示
す回路図である。
【図3】第1実施形態の波形整形回路の構成を示す回路
図である。
【図4】第1実施形態の回転判定回路および信号合成部
の構成を示す回路図である。
【図5】第1実施形態のアップダウンカウンタにおける
タイミングチャートである。
【図6】第1実施形態のチョッピング信号発生部におけ
るタイミングチャートである。
【図7】第1実施形態の回転検出回路における信号波形
図である。
【図8】第2実施形態の回転検出回路の構成を示す回路
図である。
【図9】発電機のロータの回転回数に対する周波数の変
動を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ゼンマイ 2 発電機 3 増速輪列 4 指針 5 倍電圧整流回路 6 電源回路 20 ブレーキ回路 21,22 スイッチ 50 回転制御装置 51 発振回路 51A 水晶振動子 52,52A 回転検出回路 53 回転制御回路 54 分周回路 60 アップダウンカウンタ 70 同期回路 80 チョッピング信号発生部 90 初期化回路 100,150 波形整形回路 101,111 ボルテージフォロワ 102,112 コンパレータ 103,113 アンプ 200,250 回転判定回路 210 信号生成部 220A,220B 連続判定回路部 221 3回連続判定部 226 微分回路部 240 信号合成部 300 セレクタ 301,302 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 英典 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2F084 AA00 BB01 BB09 CC03 GG00 JJ05 JJ07 LL01 LL02 LL03 5H590 AA21 AA22 BB17 CA24 CB01 CC02 CC18 CC22 CD01 CE10 EA20 EB07 EB21 FA05 FB03 FC14 FC17 FC22 GA02 GA09 HA02 HA09 JA01 JB01 JB03 JB14 KK01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電機の交流出力の半波毎に回転検出信
    号を出力する回転検出回路と、この回転検出回路から出
    力される回転検出信号に基づいて前記発電機を調速制御
    する回転制御回路とを備えることを特徴とする電子機
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子機器において、 前記発電機は2つの交流出力端子を備え、前記回転検出
    回路は、各交流出力端子毎に独立して設けられた2系統
    の回転検出部と、各回転検出部からの回転検出信号を合
    成して出力する信号合成部とを備えて構成されているこ
    とを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電子機器において、 前記発電機は2つの交流出力端子を備え、前記回転検出
    回路は、各交流出力端子から交互に出力される交流出力
    を切り替えて選択的に入力させる切替回路部と、この切
    替回路部からの信号が入力処理されて回転検出信号を出
    力する1系統の回転検出部とから構成されていることを
    特徴とする電子機器。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の電子機
    器において、 前記回転検出部は、発電機からの交流出力波形を整形す
    る波形整形回路と、波形整形回路からの出力信号に基づ
    いて発電機の回転状態を判定して回転検出信号を出力す
    る回転判定回路とを備えていることを特徴とする電子機
    器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の電子機
    器において、 前記発電機を駆動する機械的エネルギ源を備え、 前記回転制御回路は、時間標準源からの信号に基づいて
    発せられる基準信号と、前記回転検出回路から出力され
    る回転検出信号とを比較して前記発電機のブレーキ量を
    設定するブレーキ制御手段を備えることを特徴とする電
    子機器。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の電子機器において、 前記電子機器は、前記発電機の回転に連動して作動され
    る時刻表示装置を備える電子制御式機械時計であること
    特徴とする電子機器。
  7. 【請求項7】 発電機の交流出力の半波毎に回転検出信
    号を出力し、この回転検出信号に基づいて前記発電機を
    調速制御することを特徴とする電子機器の制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の電子機器の制御方法に
    おいて、 前記発電機は2つの交流出力端子を備え、各交流出力端
    子の交流出力毎に処理して回転検出信号を出力し、これ
    らの回転検出信号を合成した回転検出信号に基づいて前
    記発電機を調速制御することを特徴とする電子機器の制
    御方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の電子機器の制御方法に
    おいて、 前記発電機は2つの交流出力端子を備え、各交流出力端
    子から交互に出力される交流出力を切り替えて選択的に
    処理して回転検出信号を出力し、この回転検出信号に基
    づいて前記発電機を調速制御することを特徴とする電子
    機器の制御方法。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載の電子
    機器の制御方法において、 発電機からの交流出力波形を波形整形回路で整形し、波
    形整形回路からの出力信号に基づいて発電機の回転状態
    を判定して回転検出信号を出力することを特徴とする電
    子機器の制御方法。
  11. 【請求項11】 請求項7〜10のいずれかに記載の電
    子機器の制御方法において、 前記発電機を機械的エネルギ源からの機械的エネルギで
    駆動するとともに、時間標準源からの信号に基づいて発
    せられる基準信号と、前記回転検出信号とを比較して前
    記発電機のブレーキ量を設定して制御することを特徴と
    する電子機器の制御方法。
  12. 【請求項12】 電子機器に組み込まれたコンピュータ
    に、請求項7〜11のいずれかに記載の制御方法を実行
    させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体。
  13. 【請求項13】 電子機器に組み込まれたコンピュータ
    に、請求項7〜11のいずれかに記載の制御方法を実行
    させるための制御用プログラム。
JP2001301941A 2001-09-28 2001-09-28 電子機器、電子機器の制御方法、電子機器を制御するプログラムが記録された記録媒体および電子機器の制御用プログラム Expired - Fee Related JP3719400B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001301941A JP3719400B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 電子機器、電子機器の制御方法、電子機器を制御するプログラムが記録された記録媒体および電子機器の制御用プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001301941A JP3719400B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 電子機器、電子機器の制御方法、電子機器を制御するプログラムが記録された記録媒体および電子機器の制御用プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003107175A true JP2003107175A (ja) 2003-04-09
JP3719400B2 JP3719400B2 (ja) 2005-11-24

Family

ID=19122274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001301941A Expired - Fee Related JP3719400B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 電子機器、電子機器の制御方法、電子機器を制御するプログラムが記録された記録媒体および電子機器の制御用プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3719400B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3719400B2 (ja) 2005-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6373789B2 (en) Electronically controlled mechanical timepiece and method controlling the same
US6693852B2 (en) Electronic device, electronically-controlled mechanical timepiece, and electronic device controlling method
EP1239350B1 (en) Electronic apparatus, electronically controlled mechanical timepice, methods of controlling them, program for controlling electronic apparatus, and storage medium
JP2003107175A (ja) 電子機器、電子機器の制御方法、電子機器を制御するプログラムが記録された記録媒体および電子機器の制御用プログラム
JP3646565B2 (ja) 電子機器、電子制御式機械時計およびそれらの制御方法
JP3627660B2 (ja) 電子機器、電子制御式機械時計、電子機器の制御プログラム、記録媒体、電子機器の制御方法および電子機器の設計方法
JP3674426B2 (ja) 電子機器、電子制御式機械時計およびそれらの制御方法
JP3601389B2 (ja) 電子機器、電子制御式機械時計およびそれらの制御方法
JP4747484B2 (ja) 電子制御式機械時計、電子制御式機械時計の制御プログラム、記録媒体、電子制御式機械時計の制御方法および電子制御式機械時計の設計方法
US6795378B2 (en) Electronic device, electronically controlled mechanical timepiece, and control method therefor
JP3897053B2 (ja) 電子機器、電子制御式機械時計、それらの制御方法、電子機器の制御プログラムおよび記録媒体
JP2002296364A (ja) 電子機器、電子制御式機械時計、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラム
JP2000201483A (ja) 整流回路、電子機器および計時装置
JP2003255057A (ja) 電子制御式機械時計、電子制御式機械時計の制御方法、電子制御式機械時計の制御プログラムおよび該プログラムが記録された記録媒体
JP2001051070A (ja) 電子制御式機械時計およびその制御方法
JP4228748B2 (ja) 電子制御式機械時計および電子制御式機械時計の制御方法
JP2000346963A (ja) 電子機器および電子機器の制御方法
JPH11166980A (ja) 電子制御式機械時計およびその制御方法
JP2004003992A (ja) 電子機器、電子制御式機械時計およびそれらの制御方法
JP3726543B2 (ja) 電子制御式電子機器、電子制御式機械時計
JP2000046968A (ja) 電子制御式機械時計およびその制御方法
JP2001343469A (ja) 電子機器、電子制御式機械時計およびそれらの制御方法
JP2005283601A (ja) 電子機器、電子制御式機械時計、電子機器の制御方法
JP2004004135A (ja) 電子制御式機械時計
JP2001337179A (ja) 電子機器、電子制御式機械時計およびそれらの制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050506

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050830

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080916

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100916

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100916

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110916

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120916

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130916

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees