JP2002296364A - 電子機器、電子制御式機械時計、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラム - Google Patents
電子機器、電子制御式機械時計、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラムInfo
- Publication number
- JP2002296364A JP2002296364A JP2001094853A JP2001094853A JP2002296364A JP 2002296364 A JP2002296364 A JP 2002296364A JP 2001094853 A JP2001094853 A JP 2001094853A JP 2001094853 A JP2001094853 A JP 2001094853A JP 2002296364 A JP2002296364 A JP 2002296364A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 確実かつ十分なブレーキ量を与えることがで
き、調速制御の応答性を高め、安定した制御を行うこと
ができる電子機器を提供すること。 【解決手段】 電子機器である電子制御式機械時計は、
ゼンマイで駆動されて発電する発電機と、その電気的エ
ネルギで駆動されて発電機の回転周期を制御する回転制
御装置とを備える。回転制御装置は、基準信号および発
電機の回転周期に対応した回転検出信号を比較して発電
機のブレーキ量を設定するブレーキ制御手段と、発電機
の回転周期を計測する周期計測カウンタ101と、最新
および前回の回転周期を記憶するラッチ回路102,1
03と、記憶された各回転周期の周期差を検出する周期
差検出回路104と、前記ブレーキ量を周期差に応じて
補正するブレーキ量設定回路105とを備える。発電機
の速度変化の傾向でブレーキ量を補正しているので、効
果的なブレーキ制御が行える。
き、調速制御の応答性を高め、安定した制御を行うこと
ができる電子機器を提供すること。 【解決手段】 電子機器である電子制御式機械時計は、
ゼンマイで駆動されて発電する発電機と、その電気的エ
ネルギで駆動されて発電機の回転周期を制御する回転制
御装置とを備える。回転制御装置は、基準信号および発
電機の回転周期に対応した回転検出信号を比較して発電
機のブレーキ量を設定するブレーキ制御手段と、発電機
の回転周期を計測する周期計測カウンタ101と、最新
および前回の回転周期を記憶するラッチ回路102,1
03と、記憶された各回転周期の周期差を検出する周期
差検出回路104と、前記ブレーキ量を周期差に応じて
補正するブレーキ量設定回路105とを備える。発電機
の速度変化の傾向でブレーキ量を補正しているので、効
果的なブレーキ制御が行える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器、電子制
御式機械時計、電子機器の制御方法、電子機器の制御プ
ログラムに関し、詳しくは、機械的エネルギ源と、この
機械的エネルギ源により駆動されるとともに誘起電力を
発生して電気的エネルギを出力する発電機と、当該発電
機から出力された電気的エネルギを蓄える蓄電装置と、
この蓄電装置から供給された電気的エネルギにより駆動
されて前記発電機の回転周期を制御する回転制御装置と
を有する電子機器、電子制御式機械時計、電子機器の制
御方法、電子機器の制御プログラムに関する。
御式機械時計、電子機器の制御方法、電子機器の制御プ
ログラムに関し、詳しくは、機械的エネルギ源と、この
機械的エネルギ源により駆動されるとともに誘起電力を
発生して電気的エネルギを出力する発電機と、当該発電
機から出力された電気的エネルギを蓄える蓄電装置と、
この蓄電装置から供給された電気的エネルギにより駆動
されて前記発電機の回転周期を制御する回転制御装置と
を有する電子機器、電子制御式機械時計、電子機器の制
御方法、電子機器の制御プログラムに関する。
【0002】
【背景技術】ゼンマイが開放する時の機械的エネルギを
発電機で電気的エネルギに変換し、その電気的エネルギ
により回転制御装置を作動させて発電機のコイルに流れ
る電流値を制御することにより、輪列に固定される指針
を正確に駆動して正確に時刻を表示する電子制御式機械
時計として、特開2000−346962号公報に記載
されたものが知られている。
発電機で電気的エネルギに変換し、その電気的エネルギ
により回転制御装置を作動させて発電機のコイルに流れ
る電流値を制御することにより、輪列に固定される指針
を正確に駆動して正確に時刻を表示する電子制御式機械
時計として、特開2000−346962号公報に記載
されたものが知られている。
【0003】この特開2000−346962号公報に
記載された発明では、発電機の回転周期を検出し、その
回転周期と基準信号の周期との差に応じてブレーキ時間
を補正することで、十分なブレーキ量を与えて調速制御
の応答性を高め、安定した制御を行うようにしていた。
記載された発明では、発電機の回転周期を検出し、その
回転周期と基準信号の周期との差に応じてブレーキ時間
を補正することで、十分なブレーキ量を与えて調速制御
の応答性を高め、安定した制御を行うようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この特開2000−3
46962号公報に記載された発明においても、十分な
調速制御の応答性があったが、製品によってはより高い
応答性が求められる場合があり、調速制御の応答性をよ
り高める技術が求められていた。
46962号公報に記載された発明においても、十分な
調速制御の応答性があったが、製品によってはより高い
応答性が求められる場合があり、調速制御の応答性をよ
り高める技術が求められていた。
【0005】また、電子制御式機械時計に限らず、ゼン
マイやゴムなどの機械的エネルギ源によって回転制御さ
れる部分を有するオルゴールやメトロノーム、おもち
ゃ、電気かみそりなどの各種電子機器においても、調速
制御の応答性をより高めたいという要望があった。
マイやゴムなどの機械的エネルギ源によって回転制御さ
れる部分を有するオルゴールやメトロノーム、おもち
ゃ、電気かみそりなどの各種電子機器においても、調速
制御の応答性をより高めたいという要望があった。
【0006】本発明の目的は、確実かつ十分なブレーキ
量を与えることができ、調速制御の応答性を高め、安定
した制御を行うことができる電子機器、電子制御式機械
時計、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラム
を提供することにある。
量を与えることができ、調速制御の応答性を高め、安定
した制御を行うことができる電子機器、電子制御式機械
時計、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラム
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電子機器は、機
械的エネルギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動
されて誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発
電機と、前記電気的エネルギにより駆動されて前記発電
機の回転周期を制御する回転制御装置とを備える電子機
器において、前記回転制御装置は、時間標準源からの信
号に基づいて発せられる基準信号と、前記発電機の回転
周期に対応した回転検出信号とを比較して前記発電機の
ブレーキ量を設定するブレーキ制御手段と、発電機の回
転周期を計測する回転周期計測手段と、少なくとも計測
された最新の回転周期と、それ以前の回転周期とを記憶
する回転周期記憶手段と、回転周期記憶手段に記憶され
た最新の回転周期と、以前の回転周期との周期差を検出
して判定する周期差判定手段と、前記ブレーキ制御装置
で設定されるブレーキ量を、前記周期差に応じて補正す
るブレーキ量補正手段と、を備えることを特徴とするも
のである。
械的エネルギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動
されて誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発
電機と、前記電気的エネルギにより駆動されて前記発電
機の回転周期を制御する回転制御装置とを備える電子機
器において、前記回転制御装置は、時間標準源からの信
号に基づいて発せられる基準信号と、前記発電機の回転
周期に対応した回転検出信号とを比較して前記発電機の
ブレーキ量を設定するブレーキ制御手段と、発電機の回
転周期を計測する回転周期計測手段と、少なくとも計測
された最新の回転周期と、それ以前の回転周期とを記憶
する回転周期記憶手段と、回転周期記憶手段に記憶され
た最新の回転周期と、以前の回転周期との周期差を検出
して判定する周期差判定手段と、前記ブレーキ制御装置
で設定されるブレーキ量を、前記周期差に応じて補正す
るブレーキ量補正手段と、を備えることを特徴とするも
のである。
【0008】このような本発明では、最新の回転周期
と、それ以前、例えば1回前の回転周期とを記憶して、
それらの周期差を検出し、その周期差に応じてつまり発
電機の速度変化の傾向を見越してブレーキ量を補正して
いるので、より効果的なブレーキ制御が行えて調速制御
の応答性を向上できるとともに、確実かつ十分なブレー
キ量を与えることができ、安定した制御を行うことがで
きる。
と、それ以前、例えば1回前の回転周期とを記憶して、
それらの周期差を検出し、その周期差に応じてつまり発
電機の速度変化の傾向を見越してブレーキ量を補正して
いるので、より効果的なブレーキ制御が行えて調速制御
の応答性を向上できるとともに、確実かつ十分なブレー
キ量を与えることができ、安定した制御を行うことがで
きる。
【0009】すなわち、個別の回転周期を検出し、その
周期に応じてブレーキ量を補正している場合には、例え
ば、1回前の回転周期が基準周期に対して長くなってお
り、かつ最新の回転周期が基準周期とほぼ同じである場
合、すなわち、発電機の回転速度が大幅に上がっている
場合でも、回転周期と基準周期とがほぼ同一であるた
め、ブレーキ量は非常に小さいものになる。このため、
発電機の回転速度がそのまま向上してしまい次の回転周
期では基準周期よりも短い状態になるおそれがある。こ
れに対し、本発明では、各回転周期の周期差を求めてい
るので、発電機の回転速度が大幅に上がっているという
傾向を確認することができ、その周期差に応じて大きな
ブレーキ量に補正でき、回転周期を迅速に基準周期に合
わすことができて、調速制御の応答性を非常に高めるこ
とができる。
周期に応じてブレーキ量を補正している場合には、例え
ば、1回前の回転周期が基準周期に対して長くなってお
り、かつ最新の回転周期が基準周期とほぼ同じである場
合、すなわち、発電機の回転速度が大幅に上がっている
場合でも、回転周期と基準周期とがほぼ同一であるた
め、ブレーキ量は非常に小さいものになる。このため、
発電機の回転速度がそのまま向上してしまい次の回転周
期では基準周期よりも短い状態になるおそれがある。こ
れに対し、本発明では、各回転周期の周期差を求めてい
るので、発電機の回転速度が大幅に上がっているという
傾向を確認することができ、その周期差に応じて大きな
ブレーキ量に補正でき、回転周期を迅速に基準周期に合
わすことができて、調速制御の応答性を非常に高めるこ
とができる。
【0010】この際、前記回転周期記憶手段は、最新の
回転周期と、その直前の回転周期とを記憶し、前記周期
差判定手段は、この最新の回転周期と、1回前の回転周
期との周期差を検出して判定することが好ましい。
回転周期と、その直前の回転周期とを記憶し、前記周期
差判定手段は、この最新の回転周期と、1回前の回転周
期との周期差を検出して判定することが好ましい。
【0011】回転周期記憶手段に記憶される以前の回転
周期は、2回前の回転周期や3回前の回転周期でもよい
が、直前の回転周期にすれば、現在の発電機の状態をよ
り正確に判定できて効果的にブレーキ制御を行うことが
でき、調速制御の応答性もより高めることができる。
周期は、2回前の回転周期や3回前の回転周期でもよい
が、直前の回転周期にすれば、現在の発電機の状態をよ
り正確に判定できて効果的にブレーキ制御を行うことが
でき、調速制御の応答性もより高めることができる。
【0012】ここで、前記ブレーキ量補正手段は、最新
の回転周期が以前の回転周期よりも短くてその周期差が
第1設定値以上の場合には、前記ブレーキ制御手段で設
定されるブレーキ量よりも大きなブレーキ量に補正する
ことが好ましい。
の回転周期が以前の回転周期よりも短くてその周期差が
第1設定値以上の場合には、前記ブレーキ制御手段で設
定されるブレーキ量よりも大きなブレーキ量に補正する
ことが好ましい。
【0013】最新の回転周期が以前の回転周期よりも短
い場合には、ロータの回転速度が加速されているため、
より大きなブレーキ量に補正して制御することで、加速
の程度を抑えることができ、調速制御の応答性を高める
ことができる。
い場合には、ロータの回転速度が加速されているため、
より大きなブレーキ量に補正して制御することで、加速
の程度を抑えることができ、調速制御の応答性を高める
ことができる。
【0014】また、前記ブレーキ量補正手段は、最新の
回転周期が以前の回転周期よりも長くてその周期差が第
2設定値以上の場合には、前記ブレーキ制御手段で設定
されるブレーキ量よりも小さなブレーキ量に補正するこ
とが好ましい。
回転周期が以前の回転周期よりも長くてその周期差が第
2設定値以上の場合には、前記ブレーキ制御手段で設定
されるブレーキ量よりも小さなブレーキ量に補正するこ
とが好ましい。
【0015】最新の回転周期が以前の回転周期よりも長
い場合には、ロータの回転速度が減速されているため、
より小さなブレーキ量に補正して制御することで、減速
の程度を抑えることができ、調速制御の応答性を高める
ことができる。
い場合には、ロータの回転速度が減速されているため、
より小さなブレーキ量に補正して制御することで、減速
の程度を抑えることができ、調速制御の応答性を高める
ことができる。
【0016】なお、これらにおいて、第1設定値および
第2設定値は「0」つまり最新の回転周期が、それ以前
の回転周期よりも長いあるいは短いかを検出してもよ
い。また、各設定値を、例えば3.9ms(ミリ秒)や
7.8ms等に設定し、最新の回転周期と以前の回転周
期との周期差がこれらの値に設定された各設定値以上で
あるか否かを検出して補正量を設定してもよい。
第2設定値は「0」つまり最新の回転周期が、それ以前
の回転周期よりも長いあるいは短いかを検出してもよ
い。また、各設定値を、例えば3.9ms(ミリ秒)や
7.8ms等に設定し、最新の回転周期と以前の回転周
期との周期差がこれらの値に設定された各設定値以上で
あるか否かを検出して補正量を設定してもよい。
【0017】本発明の電子機器は、機械的エネルギ源
と、前記機械的エネルギ源によって駆動されて誘起電力
を発生して電気的エネルギを供給する発電機と、前記電
気的エネルギにより駆動されて前記発電機の回転周期を
制御する回転制御装置とを備える電子機器において、前
記回転制御装置は、時間標準源からの信号に基づいて発
せられる基準信号と、前記発電機の回転周期に対応した
回転検出信号とを比較して前記発電機のブレーキ量を設
定するブレーキ制御手段と、発電機の回転周期を計測す
る回転周期計測手段と、この計測された回転周期を記憶
する回転周期記憶手段と、前記ブレーキ制御装置で設定
されるブレーキ量を、回転周期記憶手段に記憶された周
期パターンに応じて補正するブレーキ量補正手段と、を
備えることを特徴とするものである。
と、前記機械的エネルギ源によって駆動されて誘起電力
を発生して電気的エネルギを供給する発電機と、前記電
気的エネルギにより駆動されて前記発電機の回転周期を
制御する回転制御装置とを備える電子機器において、前
記回転制御装置は、時間標準源からの信号に基づいて発
せられる基準信号と、前記発電機の回転周期に対応した
回転検出信号とを比較して前記発電機のブレーキ量を設
定するブレーキ制御手段と、発電機の回転周期を計測す
る回転周期計測手段と、この計測された回転周期を記憶
する回転周期記憶手段と、前記ブレーキ制御装置で設定
されるブレーキ量を、回転周期記憶手段に記憶された周
期パターンに応じて補正するブレーキ量補正手段と、を
備えることを特徴とするものである。
【0018】機械的エネルギ源で駆動される発電機は、
ゼンマイ等の機械的エネルギ源から輪列等のエネルギ伝
達手段を介して駆動されるが、この輪列などの噛み合い
具合等の影響で、ロータの回転数は、図9に示すよう
に、ほぼ同じような変化を周期的に繰り返す。例えば、
図9に示す例では、ロータの回転周波数が7.2Hz以
下と大きく低下する状態が、ロータのほぼ32回転毎
(約1/8秒×32=約4秒毎)に発生する。そして、
このロータ回転周波数の大きな落ち込みも含めて制御す
ると、大きく落ち込んだ分だけ、ブレーキ量の解除度合
いも大きくなり、ロータ回転周波数も大きく上昇する。
ゼンマイ等の機械的エネルギ源から輪列等のエネルギ伝
達手段を介して駆動されるが、この輪列などの噛み合い
具合等の影響で、ロータの回転数は、図9に示すよう
に、ほぼ同じような変化を周期的に繰り返す。例えば、
図9に示す例では、ロータの回転周波数が7.2Hz以
下と大きく低下する状態が、ロータのほぼ32回転毎
(約1/8秒×32=約4秒毎)に発生する。そして、
このロータ回転周波数の大きな落ち込みも含めて制御す
ると、大きく落ち込んだ分だけ、ブレーキ量の解除度合
いも大きくなり、ロータ回転周波数も大きく上昇する。
【0019】これに対し、本発明では、ロータの周期パ
ターンを計測して記憶し、そのパターンに応じてブレー
キ量を補正しているので、輪列の構成などによって決ま
るロータの周期的な回転変動(パターン)を抑えること
ができ、その分、調速制御の応答性を向上することがで
きる。例えば、図9に示すように、ロータの回転周波数
が大きく低減した後に、大きく上昇する変化パターンを
検出した場合には、ブレーキ量を小さくすれば、ロータ
回転周波数の落ち込み量を減少でき、この落ち込み量が
減少することで、ブレーキ量の解除割合も小さくなるの
で、ロータ回転周波数の上昇分も抑えることができ、結
局、ロータの回転周波数の変動を抑えることができる。
ターンを計測して記憶し、そのパターンに応じてブレー
キ量を補正しているので、輪列の構成などによって決ま
るロータの周期的な回転変動(パターン)を抑えること
ができ、その分、調速制御の応答性を向上することがで
きる。例えば、図9に示すように、ロータの回転周波数
が大きく低減した後に、大きく上昇する変化パターンを
検出した場合には、ブレーキ量を小さくすれば、ロータ
回転周波数の落ち込み量を減少でき、この落ち込み量が
減少することで、ブレーキ量の解除割合も小さくなるの
で、ロータ回転周波数の上昇分も抑えることができ、結
局、ロータの回転周波数の変動を抑えることができる。
【0020】この際、前記回転周期記憶手段は、回転周
期パターンとして、予め設定された設定周期以上の周期
が計測される時間間隔を記憶し、前記ブレーキ量補正手
段は、前記ブレーキ制御手段で設定されるブレーキ量
を、前記回転周期記憶手段で記憶された時間間隔の1基
準周期前にブレーキが解除されるように補正することが
好ましい。
期パターンとして、予め設定された設定周期以上の周期
が計測される時間間隔を記憶し、前記ブレーキ量補正手
段は、前記ブレーキ制御手段で設定されるブレーキ量
を、前記回転周期記憶手段で記憶された時間間隔の1基
準周期前にブレーキが解除されるように補正することが
好ましい。
【0021】このようにすれば、ロータの回転周波数が
最も落ち込む状態を検出し、その前にブレーキを解除す
ることができるので、ブレーキを掛け続けている場合に
比べて、ロータ回転周波数の落ち込み量を減少でき、そ
の結果、ロータ回転周波数の上昇分も抑えることがで
き、ロータの回転周波数の変動を抑えることができる。
その上、設定周期以上の周期(設定周波数以下の周波
数)が計測される時間間隔のみを記憶すればよいため、
周期パターンの記憶が容易になり、回転周期記憶手段の
構成を簡略化できる。
最も落ち込む状態を検出し、その前にブレーキを解除す
ることができるので、ブレーキを掛け続けている場合に
比べて、ロータ回転周波数の落ち込み量を減少でき、そ
の結果、ロータ回転周波数の上昇分も抑えることがで
き、ロータの回転周波数の変動を抑えることができる。
その上、設定周期以上の周期(設定周波数以下の周波
数)が計測される時間間隔のみを記憶すればよいため、
周期パターンの記憶が容易になり、回転周期記憶手段の
構成を簡略化できる。
【0022】本発明の電子制御式機械時計は、機械的エ
ネルギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動されて
誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発電機
と、前記電気的エネルギにより駆動されて前記発電機の
回転周期を制御する回転制御装置と、前記発電機の回転
に連動して作動される時刻表示装置とを備える電子制御
式機械時計であって、前記回転制御装置は、時間標準源
からの信号に基づいて発せられる基準信号と、前記発電
機の回転周期に対応した回転検出信号とを比較して前記
発電機のブレーキ量を設定するブレーキ制御手段と、発
電機の回転周期を計測する回転周期計測手段と、少なく
とも計測された最新の回転周期と、それ以前の回転周期
とを記憶する回転周期記憶手段と、回転周期記憶手段に
記憶された最新の回転周期と、以前の回転周期との周期
差を検出して判定する周期差判定手段と、前記ブレーキ
制御装置で設定されるブレーキ量を、前記周期差に応じ
て補正するブレーキ量補正手段と、を備えることを特徴
とするものである。
ネルギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動されて
誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発電機
と、前記電気的エネルギにより駆動されて前記発電機の
回転周期を制御する回転制御装置と、前記発電機の回転
に連動して作動される時刻表示装置とを備える電子制御
式機械時計であって、前記回転制御装置は、時間標準源
からの信号に基づいて発せられる基準信号と、前記発電
機の回転周期に対応した回転検出信号とを比較して前記
発電機のブレーキ量を設定するブレーキ制御手段と、発
電機の回転周期を計測する回転周期計測手段と、少なく
とも計測された最新の回転周期と、それ以前の回転周期
とを記憶する回転周期記憶手段と、回転周期記憶手段に
記憶された最新の回転周期と、以前の回転周期との周期
差を検出して判定する周期差判定手段と、前記ブレーキ
制御装置で設定されるブレーキ量を、前記周期差に応じ
て補正するブレーキ量補正手段と、を備えることを特徴
とするものである。
【0023】また、本発明の電子制御式機械時計は、機
械的エネルギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動
されて誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発
電機と、前記電気的エネルギにより駆動されて前記発電
機の回転周期を制御する回転制御装置と、前記発電機の
回転に連動して作動される時刻表示装置とを備える電子
制御式機械時計であって、前記回転制御装置は、時間標
準源からの信号に基づいて発せられる基準信号と、前記
発電機の回転周期に対応した回転検出信号とを比較して
前記発電機のブレーキ量を設定するブレーキ制御手段
と、発電機の回転周期を計測する回転周期計測手段と、
この計測された回転周期を記憶する回転周期記憶手段
と、前記ブレーキ制御装置で設定されるブレーキ量を、
回転周期記憶手段に記憶された周期パターンに応じて補
正するブレーキ量補正手段と、を備えることを特徴とす
るものでもよい。
械的エネルギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動
されて誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発
電機と、前記電気的エネルギにより駆動されて前記発電
機の回転周期を制御する回転制御装置と、前記発電機の
回転に連動して作動される時刻表示装置とを備える電子
制御式機械時計であって、前記回転制御装置は、時間標
準源からの信号に基づいて発せられる基準信号と、前記
発電機の回転周期に対応した回転検出信号とを比較して
前記発電機のブレーキ量を設定するブレーキ制御手段
と、発電機の回転周期を計測する回転周期計測手段と、
この計測された回転周期を記憶する回転周期記憶手段
と、前記ブレーキ制御装置で設定されるブレーキ量を、
回転周期記憶手段に記憶された周期パターンに応じて補
正するブレーキ量補正手段と、を備えることを特徴とす
るものでもよい。
【0024】これらの電子制御式機械時計によれば、発
電機のロータの回転周期のばらつきを小さくでき、発電
機をほぼ一定速度で回転することができるため、このロ
ータの回転に連動して作動される指針の運針のふらつき
を少なくできる。このため、安定した運針が行えて見栄
えを良くでき、商品価値を向上することができ、時刻指
示精度も向上することができる。さらに、発電電力の低
下を抑えながら発電機のブレーキトルクを大きくできる
ため、高精度でかつ持続時間の長い時計を提供できる。
電機のロータの回転周期のばらつきを小さくでき、発電
機をほぼ一定速度で回転することができるため、このロ
ータの回転に連動して作動される指針の運針のふらつき
を少なくできる。このため、安定した運針が行えて見栄
えを良くでき、商品価値を向上することができ、時刻指
示精度も向上することができる。さらに、発電電力の低
下を抑えながら発電機のブレーキトルクを大きくできる
ため、高精度でかつ持続時間の長い時計を提供できる。
【0025】本発明の電子機器の制御方法は、機械的エ
ネルギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動されて
誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発電機
と、前記電気的エネルギにより駆動されて前記発電機の
回転周期を制御する回転制御装置とを備える電子機器の
制御方法において、時間標準源からの信号に基づいて発
せられる基準信号と、前記発電機の回転周期に対応した
回転検出信号とを比較して前記発電機のブレーキ量を設
定するとともに、発電機の回転周期を計測し、少なくと
も計測された最新の回転周期と、それ以前の回転周期と
を記憶し、回転周期記憶手段に記憶された最新の回転周
期と、以前の回転周期との周期差を検出して判定し、前
記ブレーキ量を、前記周期差に応じて補正することを特
徴とするものである。
ネルギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動されて
誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発電機
と、前記電気的エネルギにより駆動されて前記発電機の
回転周期を制御する回転制御装置とを備える電子機器の
制御方法において、時間標準源からの信号に基づいて発
せられる基準信号と、前記発電機の回転周期に対応した
回転検出信号とを比較して前記発電機のブレーキ量を設
定するとともに、発電機の回転周期を計測し、少なくと
も計測された最新の回転周期と、それ以前の回転周期と
を記憶し、回転周期記憶手段に記憶された最新の回転周
期と、以前の回転周期との周期差を検出して判定し、前
記ブレーキ量を、前記周期差に応じて補正することを特
徴とするものである。
【0026】また、本発明の電子機器の制御方法は、機
械的エネルギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動
されて誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発
電機と、前記電気的エネルギにより駆動されて前記発電
機の回転周期を制御する回転制御装置とを備える電子機
器の制御方法において、時間標準源からの信号に基づい
て発せられる基準信号と、前記発電機の回転周期に対応
した回転検出信号とを比較して前記発電機のブレーキ量
を設定するとともに、発電機の回転周期を計測して記憶
し、前記ブレーキ量を、この記憶された周期パターンに
応じて補正することを特徴とするものである。
械的エネルギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動
されて誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発
電機と、前記電気的エネルギにより駆動されて前記発電
機の回転周期を制御する回転制御装置とを備える電子機
器の制御方法において、時間標準源からの信号に基づい
て発せられる基準信号と、前記発電機の回転周期に対応
した回転検出信号とを比較して前記発電機のブレーキ量
を設定するとともに、発電機の回転周期を計測して記憶
し、前記ブレーキ量を、この記憶された周期パターンに
応じて補正することを特徴とするものである。
【0027】これらの制御方法においても、発電機の速
度変化傾向や回転周期パターンを考慮したブレーキ量の
補正を行っているため、調速制御の応答性を向上できる
とともに、確実かつ十分なブレーキ量を与えることがで
き、安定した制御を行うことができる。
度変化傾向や回転周期パターンを考慮したブレーキ量の
補正を行っているため、調速制御の応答性を向上できる
とともに、確実かつ十分なブレーキ量を与えることがで
き、安定した制御を行うことができる。
【0028】本発明の電子機器の制御プログラムは、機
械的エネルギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動
されて誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発
電機と、前記電気的エネルギにより駆動されて前記発電
機の回転周期を制御する回転制御装置とを備える電子機
器の制御プログラムであって、前記回転制御装置を、時
間標準源からの信号に基づいて発せられる基準信号と、
前記発電機の回転周期に対応した回転検出信号とを比較
して前記発電機のブレーキ量を設定するブレーキ制御手
段と、発電機の回転周期を計測する回転周期計測手段
と、少なくとも計測された最新の回転周期と、それ以前
の回転周期とを記憶する回転周期記憶手段と、回転周期
記憶手段に記憶された最新の回転周期と、以前の回転周
期との周期差を検出して判定する周期差判定手段と、前
記ブレーキ制御装置で設定されるブレーキ量を、前記周
期差に応じて補正するブレーキ量補正手段として機能さ
せることを特徴とするものである。
械的エネルギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動
されて誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発
電機と、前記電気的エネルギにより駆動されて前記発電
機の回転周期を制御する回転制御装置とを備える電子機
器の制御プログラムであって、前記回転制御装置を、時
間標準源からの信号に基づいて発せられる基準信号と、
前記発電機の回転周期に対応した回転検出信号とを比較
して前記発電機のブレーキ量を設定するブレーキ制御手
段と、発電機の回転周期を計測する回転周期計測手段
と、少なくとも計測された最新の回転周期と、それ以前
の回転周期とを記憶する回転周期記憶手段と、回転周期
記憶手段に記憶された最新の回転周期と、以前の回転周
期との周期差を検出して判定する周期差判定手段と、前
記ブレーキ制御装置で設定されるブレーキ量を、前記周
期差に応じて補正するブレーキ量補正手段として機能さ
せることを特徴とするものである。
【0029】また、本発明の電子機器の制御プログラム
は、機械的エネルギ源と、前記機械的エネルギ源によっ
て駆動されて誘起電力を発生して電気的エネルギを供給
する発電機と、前記電気的エネルギにより駆動されて前
記発電機の回転周期を制御する回転制御装置とを備える
電子機器の制御プログラムであって、前記回転制御装置
を、時間標準源からの信号に基づいて発せられる基準信
号と、前記発電機の回転周期に対応した回転検出信号と
を比較して前記発電機のブレーキ量を設定するブレーキ
制御手段と、発電機の回転周期を計測する回転周期計測
手段と、この計測された回転周期を記憶する回転周期記
憶手段と、前記ブレーキ制御装置で設定されるブレーキ
量を、回転周期記憶手段に記憶された周期パターンに応
じて補正するブレーキ量補正手段として機能させること
を特徴とするものである。
は、機械的エネルギ源と、前記機械的エネルギ源によっ
て駆動されて誘起電力を発生して電気的エネルギを供給
する発電機と、前記電気的エネルギにより駆動されて前
記発電機の回転周期を制御する回転制御装置とを備える
電子機器の制御プログラムであって、前記回転制御装置
を、時間標準源からの信号に基づいて発せられる基準信
号と、前記発電機の回転周期に対応した回転検出信号と
を比較して前記発電機のブレーキ量を設定するブレーキ
制御手段と、発電機の回転周期を計測する回転周期計測
手段と、この計測された回転周期を記憶する回転周期記
憶手段と、前記ブレーキ制御装置で設定されるブレーキ
量を、回転周期記憶手段に記憶された周期パターンに応
じて補正するブレーキ量補正手段として機能させること
を特徴とするものである。
【0030】このような記録媒体やインターネット等の
通信手段で提供される本発明の制御プログラムを電子機
器に組み込めば、発電機の速度変化傾向や回転周期パタ
ーンを考慮したブレーキ量の補正を行っているため、調
速制御の応答性を向上できるとともに、確実かつ十分な
ブレーキ量を与えることができ、安定した制御を行うこ
とができる。特に、プログラムで提供すれば、CD−R
OM等の記録媒体や、インターネット等の通信手段を介
して電子機器にインストールして組み込むことができる
ので、ブレーキ補正量などを各電子機器の特性などに応
じて最適にかつ簡単に設定することができ、より応答性
の良い調速制御を行うことができる。
通信手段で提供される本発明の制御プログラムを電子機
器に組み込めば、発電機の速度変化傾向や回転周期パタ
ーンを考慮したブレーキ量の補正を行っているため、調
速制御の応答性を向上できるとともに、確実かつ十分な
ブレーキ量を与えることができ、安定した制御を行うこ
とができる。特に、プログラムで提供すれば、CD−R
OM等の記録媒体や、インターネット等の通信手段を介
して電子機器にインストールして組み込むことができる
ので、ブレーキ補正量などを各電子機器の特性などに応
じて最適にかつ簡単に設定することができ、より応答性
の良い調速制御を行うことができる。
【0031】本発明は、機械的エネルギ源と、エネルギ
伝達装置を介して連結される前記機械的エネルギ源によ
って駆動されて誘起電力を発生して電気的エネルギを供
給する発電機と、前記エネルギ伝達装置に結合された指
針と、前記電気的エネルギにより駆動されて前記発電機
の回転周期を制御する回転制御装置とを備える電子制御
式機械時計の制御方法であって、時間標準源からの信号
に基づいて発せられる基準信号と、前記発電機の回転周
期に対応した回転検出信号とを比較して前記発電機のブ
レーキ量を設定するとともに、発電機の回転周期を計測
し、少なくとも計測された最新の回転周期と、それ以前
の回転周期とを記憶し、回転周期記憶手段に記憶された
最新の回転周期と、以前の回転周期との周期差を検出し
て判定し、前記ブレーキ量を、前記周期差に応じて補正
することを特徴とするものでもよい。
伝達装置を介して連結される前記機械的エネルギ源によ
って駆動されて誘起電力を発生して電気的エネルギを供
給する発電機と、前記エネルギ伝達装置に結合された指
針と、前記電気的エネルギにより駆動されて前記発電機
の回転周期を制御する回転制御装置とを備える電子制御
式機械時計の制御方法であって、時間標準源からの信号
に基づいて発せられる基準信号と、前記発電機の回転周
期に対応した回転検出信号とを比較して前記発電機のブ
レーキ量を設定するとともに、発電機の回転周期を計測
し、少なくとも計測された最新の回転周期と、それ以前
の回転周期とを記憶し、回転周期記憶手段に記憶された
最新の回転周期と、以前の回転周期との周期差を検出し
て判定し、前記ブレーキ量を、前記周期差に応じて補正
することを特徴とするものでもよい。
【0032】また、本発明は、機械的エネルギ源と、前
記機械的エネルギ源によって駆動されて誘起電力を発生
して電気的エネルギを供給する発電機と、前記電気的エ
ネルギにより駆動されて前記発電機の回転周期を制御す
る回転制御装置とを備える電子制御式機械時計の制御方
法において、時間標準源からの信号に基づいて発せられ
る基準信号と、前記発電機の回転周期に対応した回転検
出信号とを比較して前記発電機のブレーキ量を設定する
とともに、発電機の回転周期を計測して記憶し、前記ブ
レーキ量を、この記憶された周期パターンに応じて補正
することを特徴とするものでもよい。
記機械的エネルギ源によって駆動されて誘起電力を発生
して電気的エネルギを供給する発電機と、前記電気的エ
ネルギにより駆動されて前記発電機の回転周期を制御す
る回転制御装置とを備える電子制御式機械時計の制御方
法において、時間標準源からの信号に基づいて発せられ
る基準信号と、前記発電機の回転周期に対応した回転検
出信号とを比較して前記発電機のブレーキ量を設定する
とともに、発電機の回転周期を計測して記憶し、前記ブ
レーキ量を、この記憶された周期パターンに応じて補正
することを特徴とするものでもよい。
【0033】さらに、本発明は、機械的エネルギ源と、
前記機械的エネルギ源によって駆動されて誘起電力を発
生して電気的エネルギを供給する発電機と、前記電気的
エネルギにより駆動されて前記発電機の回転周期を制御
する回転制御装置とを備える電子機器の制御プログラム
を記録した記録媒体であって、前記回転制御装置を、時
間標準源からの信号に基づいて発せられる基準信号と、
前記発電機の回転周期に対応した回転検出信号とを比較
して前記発電機のブレーキ量を設定するブレーキ制御手
段と、発電機の回転周期を計測する回転周期計測手段
と、少なくとも計測された最新の回転周期と、それ以前
の回転周期とを記憶する回転周期記憶手段と、回転周期
記憶手段に記憶された最新の回転周期と、以前の回転周
期との周期差を検出して判定する周期差判定手段と、前
記ブレーキ制御装置で設定されるブレーキ量を、前記周
期差に応じて補正するブレーキ量補正手段として機能さ
せるためのプログラムを記録したことを特徴とするもの
でもよい。
前記機械的エネルギ源によって駆動されて誘起電力を発
生して電気的エネルギを供給する発電機と、前記電気的
エネルギにより駆動されて前記発電機の回転周期を制御
する回転制御装置とを備える電子機器の制御プログラム
を記録した記録媒体であって、前記回転制御装置を、時
間標準源からの信号に基づいて発せられる基準信号と、
前記発電機の回転周期に対応した回転検出信号とを比較
して前記発電機のブレーキ量を設定するブレーキ制御手
段と、発電機の回転周期を計測する回転周期計測手段
と、少なくとも計測された最新の回転周期と、それ以前
の回転周期とを記憶する回転周期記憶手段と、回転周期
記憶手段に記憶された最新の回転周期と、以前の回転周
期との周期差を検出して判定する周期差判定手段と、前
記ブレーキ制御装置で設定されるブレーキ量を、前記周
期差に応じて補正するブレーキ量補正手段として機能さ
せるためのプログラムを記録したことを特徴とするもの
でもよい。
【0034】また、機械的エネルギ源と、前記機械的エ
ネルギ源によって駆動されて誘起電力を発生して電気的
エネルギを供給する発電機と、前記電気的エネルギによ
り駆動されて前記発電機の回転周期を制御する回転制御
装置とを備える電子機器の制御プログラムの記録媒体で
あって、前記回転制御装置を、時間標準源からの信号に
基づいて発せられる基準信号と、前記発電機の回転周期
に対応した回転検出信号とを比較して前記発電機のブレ
ーキ量を設定するブレーキ制御手段と、発電機の回転周
期を計測する回転周期計測手段と、この計測された回転
周期を記憶する回転周期記憶手段と、前記ブレーキ制御
装置で設定されるブレーキ量を、回転周期記憶手段に記
憶された周期パターンに応じて補正するブレーキ量補正
手段として機能させるためのプログラムを記録したこと
を特徴とするものでもよい。
ネルギ源によって駆動されて誘起電力を発生して電気的
エネルギを供給する発電機と、前記電気的エネルギによ
り駆動されて前記発電機の回転周期を制御する回転制御
装置とを備える電子機器の制御プログラムの記録媒体で
あって、前記回転制御装置を、時間標準源からの信号に
基づいて発せられる基準信号と、前記発電機の回転周期
に対応した回転検出信号とを比較して前記発電機のブレ
ーキ量を設定するブレーキ制御手段と、発電機の回転周
期を計測する回転周期計測手段と、この計測された回転
周期を記憶する回転周期記憶手段と、前記ブレーキ制御
装置で設定されるブレーキ量を、回転周期記憶手段に記
憶された周期パターンに応じて補正するブレーキ量補正
手段として機能させるためのプログラムを記録したこと
を特徴とするものでもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本発明の第1実施形態
の電子制御式機械時計を示すブロック図が示されてい
る。
に基づいて説明する。図1には、本発明の第1実施形態
の電子制御式機械時計を示すブロック図が示されてい
る。
【0036】電子制御式機械時計は、機械的エネルギ源
としてのゼンマイ1と、ゼンマイ1のトルクを発電機2
に伝達するエネルギ伝達装置としての増速輪列3と、増
速輪列3に連結されて時刻表示を行う指針4とを備えて
いる。
としてのゼンマイ1と、ゼンマイ1のトルクを発電機2
に伝達するエネルギ伝達装置としての増速輪列3と、増
速輪列3に連結されて時刻表示を行う指針4とを備えて
いる。
【0037】発電機2は、増速輪列3を介してゼンマイ
1によって駆動され、誘起電力を発生して電気的エネル
ギを供給する。この発電機2からの交流出力は、昇圧整
流、全波整流、半波整流、トランジスタ整流等からなる
整流回路5を通して昇圧、整流され、コンデンサ等で構
成された電源回路6に充電供給される。
1によって駆動され、誘起電力を発生して電気的エネル
ギを供給する。この発電機2からの交流出力は、昇圧整
流、全波整流、半波整流、トランジスタ整流等からなる
整流回路5を通して昇圧、整流され、コンデンサ等で構
成された電源回路6に充電供給される。
【0038】なお、本実施形態では、図2にも示すよう
に、整流回路5を含むブレーキ回路20を発電機2に設
けている。このブレーキ回路20は、発電機2で発電さ
れた交流信号(交流電流)が入力される第1の交流入力
端子MG1に接続された第1のスイッチ21と、前記交
流信号が入力される第2の交流入力端子MG2に接続さ
れた第2のスイッチ22とを有し、これらのスイッチ2
1,22を同時にオンすることにより、第1、第2の交
流入力端子MG1,MG2を短絡させて閉ループ状態に
し、ショートブレーキを掛けるようになっている。
に、整流回路5を含むブレーキ回路20を発電機2に設
けている。このブレーキ回路20は、発電機2で発電さ
れた交流信号(交流電流)が入力される第1の交流入力
端子MG1に接続された第1のスイッチ21と、前記交
流信号が入力される第2の交流入力端子MG2に接続さ
れた第2のスイッチ22とを有し、これらのスイッチ2
1,22を同時にオンすることにより、第1、第2の交
流入力端子MG1,MG2を短絡させて閉ループ状態に
し、ショートブレーキを掛けるようになっている。
【0039】第1のスイッチ21は、第2の交流入力端
子MG2にゲートが接続されたPchの第1の電界効果
型トランジスタ(FET)26と、後述するチョッピン
グ信号発生部80からのチョッピング信号(チョッピン
グパルス)CH5がゲートに入力される第2の電界効果
型トランジスタ27とが並列に接続されて構成されてい
る。
子MG2にゲートが接続されたPchの第1の電界効果
型トランジスタ(FET)26と、後述するチョッピン
グ信号発生部80からのチョッピング信号(チョッピン
グパルス)CH5がゲートに入力される第2の電界効果
型トランジスタ27とが並列に接続されて構成されてい
る。
【0040】また、第2のスイッチ22は、第1の交流
入力端子MG1にゲートが接続されたPchの第3の電
界効果型トランジスタ(FET)28と、チョッピング
信号発生部80からのチョッピング信号CH5がゲート
に入力される第4の電界効果型トランジスタ29とが並
列に接続されて構成されている。
入力端子MG1にゲートが接続されたPchの第3の電
界効果型トランジスタ(FET)28と、チョッピング
信号発生部80からのチョッピング信号CH5がゲート
に入力される第4の電界効果型トランジスタ29とが並
列に接続されて構成されている。
【0041】そして、発電機2に接続された昇圧用のコ
ンデンサ23、ダイオード24,25、スイッチ21,
22を備えて倍電圧整流回路5が構成されている。な
お、ダイオード24,25としては、一方向に電流を流
す一方向性素子であればよく、その種類は問わない。特
に、電子制御式機械時計では、発電機2の起電圧が小さ
いため、ダイオード24,25としては降下電圧Vfや
逆リーク電流が小さいショットキーバリアダイオードや
シリコンダイオードを用いることが好ましい。そして、
この整流回路5で整流された直流信号は、電源回路(コ
ンデンサ)6に充電される。
ンデンサ23、ダイオード24,25、スイッチ21,
22を備えて倍電圧整流回路5が構成されている。な
お、ダイオード24,25としては、一方向に電流を流
す一方向性素子であればよく、その種類は問わない。特
に、電子制御式機械時計では、発電機2の起電圧が小さ
いため、ダイオード24,25としては降下電圧Vfや
逆リーク電流が小さいショットキーバリアダイオードや
シリコンダイオードを用いることが好ましい。そして、
この整流回路5で整流された直流信号は、電源回路(コ
ンデンサ)6に充電される。
【0042】前記ブレーキ回路20は、電源回路6から
供給される電力によって駆動される回転制御装置50に
より制御されている。この回転制御装置50は、図1に
示すように、発振回路51、検出回路52、制御回路5
3を備えて構成されている。
供給される電力によって駆動される回転制御装置50に
より制御されている。この回転制御装置50は、図1に
示すように、発振回路51、検出回路52、制御回路5
3を備えて構成されている。
【0043】発振回路51は時間標準源である水晶振動
子51Aを用いて発振信号(32768Hz)を出力
し、この発振信号は12段のフリップフロップからなる
分周回路54によってある一定周期まで分周される。分
周回路54の12段目の出力Q12は、8Hzの基準信
号fsとして出力されている。
子51Aを用いて発振信号(32768Hz)を出力
し、この発振信号は12段のフリップフロップからなる
分周回路54によってある一定周期まで分周される。分
周回路54の12段目の出力Q12は、8Hzの基準信
号fsとして出力されている。
【0044】検出回路52は、発電機2に接続された波
形整形回路61とモノマルチバイブレータ62とで構成
されている。波形整形回路61は、アンプ、コンパレー
タで構成され、正弦波を矩形波に変換する。モノマルチ
バイブレータ62は、ある周期以下のパルスだけを通過
させるバンドパス・フィルターとして機能し、ノイズを
除去した回転検出信号FG1を出力する。
形整形回路61とモノマルチバイブレータ62とで構成
されている。波形整形回路61は、アンプ、コンパレー
タで構成され、正弦波を矩形波に変換する。モノマルチ
バイブレータ62は、ある周期以下のパルスだけを通過
させるバンドパス・フィルターとして機能し、ノイズを
除去した回転検出信号FG1を出力する。
【0045】制御回路53は、ブレーキ制御手段である
アップダウンカウンタ60と、同期回路70と、チョッ
ピング信号発生部80とを備えている。
アップダウンカウンタ60と、同期回路70と、チョッ
ピング信号発生部80とを備えている。
【0046】アップダウンカウンタ60のアップカウン
ト入力およびダウンカウント入力には、検出回路52の
回転検出信号FG1および分周回路54からの基準信号
fsが同期回路70を介してそれぞれ入力されている。
ト入力およびダウンカウント入力には、検出回路52の
回転検出信号FG1および分周回路54からの基準信号
fsが同期回路70を介してそれぞれ入力されている。
【0047】同期回路70は、4つのフリップフロップ
71やANDゲート72,NANDゲート73からな
り、分周回路54の5段目の出力Q5(1024Hz)
や6段目の出力Q6(512Hz)の信号を利用して、
回転検出信号FG1を基準信号fs(8Hz)に同期さ
せるとともに、これらの各信号パルスが重なって出力さ
れないように調整している。
71やANDゲート72,NANDゲート73からな
り、分周回路54の5段目の出力Q5(1024Hz)
や6段目の出力Q6(512Hz)の信号を利用して、
回転検出信号FG1を基準信号fs(8Hz)に同期さ
せるとともに、これらの各信号パルスが重なって出力さ
れないように調整している。
【0048】アップダウンカウンタ60は、4ビットの
カウンタで構成されている。アップダウンカウンタ60
のアップカウント入力には、前記回転検出信号FG1に
基づく信号が同期回路70から入力され、ダウンカウン
ト入力には、前記基準信号fsに基づく信号が同期回路
70から入力される。これにより、基準信号fsおよび
回転検出信号FG1の計数と、その差の算出とが同時に
行えるようになっている。
カウンタで構成されている。アップダウンカウンタ60
のアップカウント入力には、前記回転検出信号FG1に
基づく信号が同期回路70から入力され、ダウンカウン
ト入力には、前記基準信号fsに基づく信号が同期回路
70から入力される。これにより、基準信号fsおよび
回転検出信号FG1の計数と、その差の算出とが同時に
行えるようになっている。
【0049】なお、このアップダウンカウンタ60に
は、4つのデータ入力端子(プリセット端子)A〜Dが
設けられており、端子A〜CにHレベル信号が入力され
ていることで、アップダウンカウンタ60の初期値(プ
リセット値)がカウンタ値7に設定されている。
は、4つのデータ入力端子(プリセット端子)A〜Dが
設けられており、端子A〜CにHレベル信号が入力され
ていることで、アップダウンカウンタ60の初期値(プ
リセット値)がカウンタ値7に設定されている。
【0050】また、アップダウンカウンタ60のLOA
D入力端子には、電源回路6に接続されて電源回路6の
電圧に応じてシステムリセット信号SRを出力する初期
化回路90が接続されている。なお、本実施形態では、
初期化回路90は、電源回路6の充電電圧が所定電圧に
なるまではHレベルの信号を出力し、所定電圧以上にな
ればLレベルの信号を出力するように構成されている。
D入力端子には、電源回路6に接続されて電源回路6の
電圧に応じてシステムリセット信号SRを出力する初期
化回路90が接続されている。なお、本実施形態では、
初期化回路90は、電源回路6の充電電圧が所定電圧に
なるまではHレベルの信号を出力し、所定電圧以上にな
ればLレベルの信号を出力するように構成されている。
【0051】アップダウンカウンタ60は、LOAD入
力がLレベルになるまで、つまりシステムリセット信号
SRが出力されるまでは、アップダウン入力を受け付け
ないため、アップダウンカウンタ60のカウンタ値は
「7」に維持される。
力がLレベルになるまで、つまりシステムリセット信号
SRが出力されるまでは、アップダウン入力を受け付け
ないため、アップダウンカウンタ60のカウンタ値は
「7」に維持される。
【0052】アップダウンカウンタ60は、4ビットの
出力QA〜QDを有している。従って、4ビット目の出
力QDは、カウンタ値が7以下であればLレベル信号を
出力し、8以上であればHレベル信号を出力することに
なる。この出力QDは、チョッピング信号発生部80に
接続されている。
出力QA〜QDを有している。従って、4ビット目の出
力QDは、カウンタ値が7以下であればLレベル信号を
出力し、8以上であればHレベル信号を出力することに
なる。この出力QDは、チョッピング信号発生部80に
接続されている。
【0053】なお、出力QA〜QDが入力されたNAN
Dゲート74およびORゲート75の各出力は、同期回
路70からの出力が入力されるNANDゲート73にそ
れぞれ入力されている。従って、例えばアップカウント
信号の入力が複数個続いてカウンタ値が「15」になる
と、NANDゲート74からはLレベル信号が出力さ
れ、さらにアップカウント信号がNANDゲート73に
入力されても、その入力はキャンセルされてアップダウ
ンカウンタ60にアップカウント信号がそれ以上入力さ
れないように設定されている。同様に、カウンタ値が
「0」になると、ORゲート75からはLレベル信号が
出力されるため、ダウンカウント信号の入力はキャンセ
ルされる。これにより、カウンタ値が「15」を越えて
「0」になったり、「0」を越えて「15」になったり
しないように設定されている。
Dゲート74およびORゲート75の各出力は、同期回
路70からの出力が入力されるNANDゲート73にそ
れぞれ入力されている。従って、例えばアップカウント
信号の入力が複数個続いてカウンタ値が「15」になる
と、NANDゲート74からはLレベル信号が出力さ
れ、さらにアップカウント信号がNANDゲート73に
入力されても、その入力はキャンセルされてアップダウ
ンカウンタ60にアップカウント信号がそれ以上入力さ
れないように設定されている。同様に、カウンタ値が
「0」になると、ORゲート75からはLレベル信号が
出力されるため、ダウンカウント信号の入力はキャンセ
ルされる。これにより、カウンタ値が「15」を越えて
「0」になったり、「0」を越えて「15」になったり
しないように設定されている。
【0054】チョッピング信号発生部80は、分周回路
54の出力Q5〜Q8を利用して第1のチョッピング信
号CH1を出力するANDゲート82と、第2のチョッ
ピング信号CH2を出力するORゲート83と、アップ
ダウンカウンタ60の出力QD等を利用してブレーキ制
御信号CH3を出力するブレーキ制御信号生成回路10
0と、このブレーキ制御信号CH3とチョッピング信号
CH2とが入力されるANDゲート84と、ANDゲー
ト84の出力CH4と、前記出力CH1とが入力される
NORゲート85とを備えている。
54の出力Q5〜Q8を利用して第1のチョッピング信
号CH1を出力するANDゲート82と、第2のチョッ
ピング信号CH2を出力するORゲート83と、アップ
ダウンカウンタ60の出力QD等を利用してブレーキ制
御信号CH3を出力するブレーキ制御信号生成回路10
0と、このブレーキ制御信号CH3とチョッピング信号
CH2とが入力されるANDゲート84と、ANDゲー
ト84の出力CH4と、前記出力CH1とが入力される
NORゲート85とを備えている。
【0055】このチョッピング信号発生部80のNOR
ゲート85からの出力CH5は、Pchトランジスタ2
7,29のゲートに入力されている。従って、チョッピ
ング出力CH5がLレベルとなっている間は、トランジ
スタ27,29はオン状態に維持され、発電機2がショ
ートされてブレーキが掛かる。
ゲート85からの出力CH5は、Pchトランジスタ2
7,29のゲートに入力されている。従って、チョッピ
ング出力CH5がLレベルとなっている間は、トランジ
スタ27,29はオン状態に維持され、発電機2がショ
ートされてブレーキが掛かる。
【0056】一方、出力CH5がHレベルとなっている
間は、トランジスタ27,29はオフ状態に維持され、
発電機2にはブレーキが加わらない。従って、出力CH
5からのチョッピング信号によって発電機2をチョッパ
リング制御することができる。
間は、トランジスタ27,29はオフ状態に維持され、
発電機2にはブレーキが加わらない。従って、出力CH
5からのチョッピング信号によって発電機2をチョッパ
リング制御することができる。
【0057】ここで、前記各チョッピング信号CH1,
CH2のデューティ比は、そのチョッピング信号の1周
期の間で発電機2にブレーキを掛けている時間の比率で
あり、本実施形態では各チョッピング信号CH1,CH
2において1周期の間でHレベルとなっている時間の比
率である。
CH2のデューティ比は、そのチョッピング信号の1周
期の間で発電機2にブレーキを掛けている時間の比率で
あり、本実施形態では各チョッピング信号CH1,CH
2において1周期の間でHレベルとなっている時間の比
率である。
【0058】ブレーキ制御信号生成回路100は、図3
に示すように、周期計測カウンタ101、2つのラッチ
回路102,103、周期差検出回路104、ブレーキ
量設定回路105を備えて構成されている。
に示すように、周期計測カウンタ101、2つのラッチ
回路102,103、周期差検出回路104、ブレーキ
量設定回路105を備えて構成されている。
【0059】周期計測カウンタ101は、分周回路54
の出力Q7(256Hz)がクロック入力とされ、AN
Dゲート72の出力FG2がクリア入力とされたカウン
タである。ここで、出力FG2は、図6にも示すよう
に、回転検出信号FG1の立ち上がりとほぼ同期して、
つまり回転検出信号FG1の1周期に1回出力されるパ
ルス信号とされている。従って、出力FG2が入力され
てリセットされてから次の出力FG2が入力されるまで
に、256Hzのクロックが何個入力されたかで、回転
検出信号FG1つまりはロータの回転周期が計測され
る。従って、この周期計測カウンタ101により、回転
周期計測手段が構成されている。
の出力Q7(256Hz)がクロック入力とされ、AN
Dゲート72の出力FG2がクリア入力とされたカウン
タである。ここで、出力FG2は、図6にも示すよう
に、回転検出信号FG1の立ち上がりとほぼ同期して、
つまり回転検出信号FG1の1周期に1回出力されるパ
ルス信号とされている。従って、出力FG2が入力され
てリセットされてから次の出力FG2が入力されるまで
に、256Hzのクロックが何個入力されたかで、回転
検出信号FG1つまりはロータの回転周期が計測され
る。従って、この周期計測カウンタ101により、回転
周期計測手段が構成されている。
【0060】ラッチ回路102,103は、周期計測カ
ウンタ101のカウンタ値を、ラッチ信号FG21,F
G22の入力タイミングに応じて保持して記憶するよう
に構成されている。ここで、ラッチ信号FG21,FG
22は、図6に示すように、出力FG2が入力される度
に、交互に入力されるため、回転検出信号FG1の周期
が交互に記憶される。従って、これらのラッチ回路10
2,103で回転周期記憶手段が構成されている。
ウンタ101のカウンタ値を、ラッチ信号FG21,F
G22の入力タイミングに応じて保持して記憶するよう
に構成されている。ここで、ラッチ信号FG21,FG
22は、図6に示すように、出力FG2が入力される度
に、交互に入力されるため、回転検出信号FG1の周期
が交互に記憶される。従って、これらのラッチ回路10
2,103で回転周期記憶手段が構成されている。
【0061】周期差検出回路104は、各ラッチ回路1
02,103に記憶された回転周期のうちの最新の周期
と、前回の周期との周期差を検出できるように構成され
ている。従って、周期差検出回路104で周期差判定手
段が構成されている。
02,103に記憶された回転周期のうちの最新の周期
と、前回の周期との周期差を検出できるように構成され
ている。従って、周期差検出回路104で周期差判定手
段が構成されている。
【0062】この周期差検出回路104は、COM1,
COM2の2つの信号をブレーキ量設定回路105に出
力している。COM1は、前記各周期が同一であればH
レベル信号を出力し、相違すればLレベル信号を出力す
るように設定されている。また、COM2は、前回の周
期が今回(最新)の周期よりも長い(遅い)場合(前回
周期>今回周期)に、Hレベル信号を出力し、それ以外
の場合にLレベル信号を出力するように構成されてい
る。従って、COM1,COM2が共にLレベル信号の
場合には、前回の周期が今回の周期よりも短い(早い)
場合(前回周期<今回周期)となる。
COM2の2つの信号をブレーキ量設定回路105に出
力している。COM1は、前記各周期が同一であればH
レベル信号を出力し、相違すればLレベル信号を出力す
るように設定されている。また、COM2は、前回の周
期が今回(最新)の周期よりも長い(遅い)場合(前回
周期>今回周期)に、Hレベル信号を出力し、それ以外
の場合にLレベル信号を出力するように構成されてい
る。従って、COM1,COM2が共にLレベル信号の
場合には、前回の周期が今回の周期よりも短い(早い)
場合(前回周期<今回周期)となる。
【0063】ブレーキ量設定回路105は、COM1、
COM2の2つの信号に基づいて、アップダウンカウン
タ60の出力QDを補正して、ブレーキ制御信号CH3
を出力するように構成されている。具体的には、図6に
示すように、COM1がLレベル信号でCOM2がHレ
ベル信号の場合、つまり前記周期>今回周期の場合に
は、ブレーキ時間を4ms加算補正したブレーキ制御信
号CH3を出力する。一方、COM1およびCOM2が
共にLレベル信号の場合に、つまり前記周期<今回周期
の場合には、ブレーキ時間を4ms減算補正したブレー
キ制御信号CH3を出力する。従って、ブレーキ量設定
回路105によって、ブレーキ量補正手段が構成されて
いる。
COM2の2つの信号に基づいて、アップダウンカウン
タ60の出力QDを補正して、ブレーキ制御信号CH3
を出力するように構成されている。具体的には、図6に
示すように、COM1がLレベル信号でCOM2がHレ
ベル信号の場合、つまり前記周期>今回周期の場合に
は、ブレーキ時間を4ms加算補正したブレーキ制御信
号CH3を出力する。一方、COM1およびCOM2が
共にLレベル信号の場合に、つまり前記周期<今回周期
の場合には、ブレーキ時間を4ms減算補正したブレー
キ制御信号CH3を出力する。従って、ブレーキ量設定
回路105によって、ブレーキ量補正手段が構成されて
いる。
【0064】次に、本実施形態における動作を図4〜6
のタイミングチャートおよび図7のフローチャートを参
照して説明する。
のタイミングチャートおよび図7のフローチャートを参
照して説明する。
【0065】発電機2が作動し始めて、初期化回路90
からLレベルのシステムリセット信号SRがアップダウ
ンカウンタ60のLOAD入力に入力されると、図4に
示すように、回転検出信号FG1に基づくアップカウン
ト信号と、基準信号fsに基づくダウンカウント信号と
がアップダウンカウンタ60でカウントされる(ステッ
プ1、以下ステップを「S」と略す)。これらの各信号
は、同期回路70によって同時にカウンタ60に入力さ
れないように設定されている。
からLレベルのシステムリセット信号SRがアップダウ
ンカウンタ60のLOAD入力に入力されると、図4に
示すように、回転検出信号FG1に基づくアップカウン
ト信号と、基準信号fsに基づくダウンカウント信号と
がアップダウンカウンタ60でカウントされる(ステッ
プ1、以下ステップを「S」と略す)。これらの各信号
は、同期回路70によって同時にカウンタ60に入力さ
れないように設定されている。
【0066】このため、初期カウント値が「7」に設定
されている状態から、アップカウント信号が入力される
とカウンタ値は「8」となり、出力QDからHレベル信
号がチョッピング信号発生部80のブレーキ制御信号生
成回路100に出力される。
されている状態から、アップカウント信号が入力される
とカウンタ値は「8」となり、出力QDからHレベル信
号がチョッピング信号発生部80のブレーキ制御信号生
成回路100に出力される。
【0067】一方、ダウンカウント信号が入力されてカ
ウンタ値が「7」に戻れば、出力QDからはLレベル信
号が出力される。
ウンタ値が「7」に戻れば、出力QDからはLレベル信
号が出力される。
【0068】チョッピング信号発生部80のブレーキ制
御信号生成回路100では、図5に示すように、分周回
路54の出力Q5〜Q8を利用し、各チョッピング信号
CH1、CH2を出力する。
御信号生成回路100では、図5に示すように、分周回
路54の出力Q5〜Q8を利用し、各チョッピング信号
CH1、CH2を出力する。
【0069】また、ブレーキ制御信号CH3は、ブレー
キ制御信号生成回路100に入力されるアップダウンカ
ウンタ60の出力QDに基づいて出力される。この際、
ブレーキ制御信号生成回路100では、ロータの回転周
期を周期計測カウンタ101で検出し(S2)、その検
出された回転周期を各ラッチ回路102,103に交互
に記憶する(S3)。
キ制御信号生成回路100に入力されるアップダウンカ
ウンタ60の出力QDに基づいて出力される。この際、
ブレーキ制御信号生成回路100では、ロータの回転周
期を周期計測カウンタ101で検出し(S2)、その検
出された回転周期を各ラッチ回路102,103に交互
に記憶する(S3)。
【0070】周期差検出回路104は、各ラッチ回路1
02,103に記憶された回転周期に基づき、最新の回
転周期(今回周期)と前回の回転周期(前回周期)との
周期差を検出する(S4)。そして、前回周期と今回周
期が同じであれば(S5)、「COM1=H」とする
(S6)。
02,103に記憶された回転周期に基づき、最新の回
転周期(今回周期)と前回の回転周期(前回周期)との
周期差を検出する(S4)。そして、前回周期と今回周
期が同じであれば(S5)、「COM1=H」とする
(S6)。
【0071】一方で、前回周期と今回周期とが相違すれ
ば「COM1=L」とし(S7)、「前回周期>今回周
期」であるかを判断する(S8)。ここで、「前回周期
>今回周期」であれば「COM2=H」とし(S9)、
「前回周期>今回周期」でなければ「COM2=L」と
する(S10)。
ば「COM1=L」とし(S7)、「前回周期>今回周
期」であるかを判断する(S8)。ここで、「前回周期
>今回周期」であれば「COM2=H」とし(S9)、
「前回周期>今回周期」でなければ「COM2=L」と
する(S10)。
【0072】ブレーキ量設定回路105は、「COM1
=H」であれば、つまり前回周期と今回周期とが同一で
あれば、ブレーキ量の補正を行わず(S11)、出力Q
Dがそのまま出力された信号であるブレーキ制御信号C
H3によりブレーキ制御が行われる(S12)。
=H」であれば、つまり前回周期と今回周期とが同一で
あれば、ブレーキ量の補正を行わず(S11)、出力Q
Dがそのまま出力された信号であるブレーキ制御信号C
H3によりブレーキ制御が行われる(S12)。
【0073】一方で、「COM2=H」であれば、つま
り前回周期が今回周期よりも長い(ロータの回転速度が
速くなっている)場合には、ブレーキ時間を「+4m
s」と延ばして補正する(S13)。これにより、ブレ
ーキ制御信号CH3は、図6に示すように、強いブレー
キを掛ける強ブレーキ時間が4ms長くされた信号とな
り、ブレーキ力が大きくされた制御が行われる(S1
2)。
り前回周期が今回周期よりも長い(ロータの回転速度が
速くなっている)場合には、ブレーキ時間を「+4m
s」と延ばして補正する(S13)。これにより、ブレ
ーキ制御信号CH3は、図6に示すように、強いブレー
キを掛ける強ブレーキ時間が4ms長くされた信号とな
り、ブレーキ力が大きくされた制御が行われる(S1
2)。
【0074】さらに、「COM1=L、COM2=L」
であれば、つまり前回周期が今回周期よりも短い(ロー
タの回転速度が遅くなっている)場合には、ブレーキ時
間を「−4ms」と短くして補正する(S14)。これ
により、ブレーキ制御信号CH3は、図6に示すよう
に、強いブレーキを掛ける強ブレーキ時間が4ms短く
された信号となり、ブレーキ力が小さくされた制御が行
われる(S12)。
であれば、つまり前回周期が今回周期よりも短い(ロー
タの回転速度が遅くなっている)場合には、ブレーキ時
間を「−4ms」と短くして補正する(S14)。これ
により、ブレーキ制御信号CH3は、図6に示すよう
に、強いブレーキを掛ける強ブレーキ時間が4ms短く
された信号となり、ブレーキ力が小さくされた制御が行
われる(S12)。
【0075】具体的には、ブレーキ制御信号CH3から
Lレベル信号が出力されている場合(カウント値「7」
以下)には、出力CH4もLレベル信号となる。このた
め、図5にも示すように、NORゲート85からの出力
CH5は、出力CH1が反転したチョッピング信号、つ
まりHレベル期間(ブレーキオフ期間)が15/16と
長く、Lレベル期間(ブレーキオン期間)が1/16と
短い、つまり弱ブレーキ制御を行うデューティ比(スイ
ッチ21,22をオンしている比率)の小さな(1/1
6)チョッピング信号となる。従って、発電機2に対し
ては、発電電力を優先した弱いブレーキ制御が行われ
る。
Lレベル信号が出力されている場合(カウント値「7」
以下)には、出力CH4もLレベル信号となる。このた
め、図5にも示すように、NORゲート85からの出力
CH5は、出力CH1が反転したチョッピング信号、つ
まりHレベル期間(ブレーキオフ期間)が15/16と
長く、Lレベル期間(ブレーキオン期間)が1/16と
短い、つまり弱ブレーキ制御を行うデューティ比(スイ
ッチ21,22をオンしている比率)の小さな(1/1
6)チョッピング信号となる。従って、発電機2に対し
ては、発電電力を優先した弱いブレーキ制御が行われ
る。
【0076】一方、ブレーキ制御信号CH3からHレベ
ル信号が出力されている場合(カウント値「8」以上)
には、ANDゲート84からはチョッピング信号CH2
がそのまま出力され、出力CH4はチョッピング信号C
H2と同一になる。このため、NORゲート85からの
出力CH5は、出力CH2を反転したチョッピング信
号、つまりHレベル期間(ブレーキオフ期間)が1/1
6と短く、Lレベル期間(ブレーキオン期間)が15/
16と短い、つまり強ブレーキ制御を行うデューティ比
の大きな(15/16)チョッピング信号となる。従っ
て、チョッピング信号CH5は、発電機2に対してショ
ートブレーキを掛けるLレベル信号のトータル時間が長
くなり、発電機2に対しては強いブレーキ制御が行われ
るが、一定周期でHレベル信号となってショートブレー
キがオフされるためにチョッパリング制御が行われ、発
電電力の低下を抑えつつ制動トルクを向上することがで
きる。
ル信号が出力されている場合(カウント値「8」以上)
には、ANDゲート84からはチョッピング信号CH2
がそのまま出力され、出力CH4はチョッピング信号C
H2と同一になる。このため、NORゲート85からの
出力CH5は、出力CH2を反転したチョッピング信
号、つまりHレベル期間(ブレーキオフ期間)が1/1
6と短く、Lレベル期間(ブレーキオン期間)が15/
16と短い、つまり強ブレーキ制御を行うデューティ比
の大きな(15/16)チョッピング信号となる。従っ
て、チョッピング信号CH5は、発電機2に対してショ
ートブレーキを掛けるLレベル信号のトータル時間が長
くなり、発電機2に対しては強いブレーキ制御が行われ
るが、一定周期でHレベル信号となってショートブレー
キがオフされるためにチョッパリング制御が行われ、発
電電力の低下を抑えつつ制動トルクを向上することがで
きる。
【0077】従って、ブレーキ制御信号生成回路100
の出力CH3からHレベル信号が出ている間は、デュー
ティ比の大きなチョッピング信号による強いブレーキ制
御が行われ、Lレベル信号が出ている間は、デューティ
比の小さなチョッピング信号による弱いブレーキ制御が
行われる。
の出力CH3からHレベル信号が出ている間は、デュー
ティ比の大きなチョッピング信号による強いブレーキ制
御が行われ、Lレベル信号が出ている間は、デューティ
比の小さなチョッピング信号による弱いブレーキ制御が
行われる。
【0078】この際、前述のように、ロータの回転検出
信号FG1の周期を周期計測カウンタ101で検出し、
その最新の回転周期が前回の回転周期に比べて等しい
か、あるいは速いか遅いかの計3段階に区分し、それら
に応じてブレーキ制御信号CH3で強ブレーキ制御を行
う時間つまりHレベル信号の期間を調整している。
信号FG1の周期を周期計測カウンタ101で検出し、
その最新の回転周期が前回の回転周期に比べて等しい
か、あるいは速いか遅いかの計3段階に区分し、それら
に応じてブレーキ制御信号CH3で強ブレーキ制御を行
う時間つまりHレベル信号の期間を調整している。
【0079】すなわち、前回周期が今回周期よりも長い
(遅い)場合には、プラス補正信号を加えることで、ブ
レーキ制御信号CH3の強ブレーキ制御時間が4ms長
くされる。これにより、ロータには通常以上の強いブレ
ーキが加わるため、迅速に基準周期に調速される。
(遅い)場合には、プラス補正信号を加えることで、ブ
レーキ制御信号CH3の強ブレーキ制御時間が4ms長
くされる。これにより、ロータには通常以上の強いブレ
ーキが加わるため、迅速に基準周期に調速される。
【0080】一方、前回周期が今回周期よりも短い(速
い)場合には、マイナス補正信号を加えることで、ブレ
ーキ制御信号CH3の強ブレーキ制御時間が4ms短く
される。これにより、ロータへのブレーキ力が弱まるた
め、ロータの回転速度が上昇し、迅速に基準周期に調速
される。
い)場合には、マイナス補正信号を加えることで、ブレ
ーキ制御信号CH3の強ブレーキ制御時間が4ms短く
される。これにより、ロータへのブレーキ力が弱まるた
め、ロータの回転速度が上昇し、迅速に基準周期に調速
される。
【0081】このようなブレーキ制御を繰り返すこと
で、発電機2が設定された回転スピード近くになり、図
4に示すように、アップカウンタ信号と、ダウンカウン
タ信号とが交互に入力されて、カウンタ値が「8」と
「7」とを繰り返すロック状態に移行する。この際も、
カウンタ値および回転周期に応じて強ブレーキ制御と弱
ブレーキ制御とが繰り返される。
で、発電機2が設定された回転スピード近くになり、図
4に示すように、アップカウンタ信号と、ダウンカウン
タ信号とが交互に入力されて、カウンタ値が「8」と
「7」とを繰り返すロック状態に移行する。この際も、
カウンタ値および回転周期に応じて強ブレーキ制御と弱
ブレーキ制御とが繰り返される。
【0082】そして、ゼンマイ1がほどけてそのトルク
が小さくなり、ダウンカウント値が多く入力されてカウ
ント値が「6」以下の小さな値になると、ゼンマイ1の
トルクが低下したと判断し、運針を停止したり、非常に
低速にしたり、さらにはブザー、ランプ等を鳴らした
り、点灯させることで、利用者にゼンマイ1を再度巻き
上げるように促す。
が小さくなり、ダウンカウント値が多く入力されてカウ
ント値が「6」以下の小さな値になると、ゼンマイ1の
トルクが低下したと判断し、運針を停止したり、非常に
低速にしたり、さらにはブザー、ランプ等を鳴らした
り、点灯させることで、利用者にゼンマイ1を再度巻き
上げるように促す。
【0083】なお、本発明において、強いブレーキおよ
び弱いブレーキとは、相対的なものであり、強いブレー
キは弱いブレーキに比べてブレーキ力が強いことを意味
する。各ブレーキにおける具体的なブレーキ力つまりは
チョッピングブレーキ信号のデューティ比や周波数は実
施にあたって適宜設定すればよい。
び弱いブレーキとは、相対的なものであり、強いブレー
キは弱いブレーキに比べてブレーキ力が強いことを意味
する。各ブレーキにおける具体的なブレーキ力つまりは
チョッピングブレーキ信号のデューティ比や周波数は実
施にあたって適宜設定すればよい。
【0084】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。 (1) ブレーキ制御信号生成回路100において発電機2
のブレーキを制御するブレーキ制御信号CH3を生成す
る際に、ロータの回転周期を検出し、最新の回転周期と
前回の回転周期との周期差に応じてブレーキ制御信号C
H3を補正しているので、ロータの現在の回転速度の傾
向に応じたブレーキ制御を行うことができ、回転周期が
基準信号に迅速に近づくように調整することができる。
このため、確実かつ十分なブレーキ量を与えることがで
き、調速制御の応答性を高め、安定した制御を行うこと
ができる。
な効果がある。 (1) ブレーキ制御信号生成回路100において発電機2
のブレーキを制御するブレーキ制御信号CH3を生成す
る際に、ロータの回転周期を検出し、最新の回転周期と
前回の回転周期との周期差に応じてブレーキ制御信号C
H3を補正しているので、ロータの現在の回転速度の傾
向に応じたブレーキ制御を行うことができ、回転周期が
基準信号に迅速に近づくように調整することができる。
このため、確実かつ十分なブレーキ量を与えることがで
き、調速制御の応答性を高め、安定した制御を行うこと
ができる。
【0085】(2) 発電機2のロータの回転周期のばらつ
きを小さくでき、発電機2をほぼ一定速度で安定して回
転することができるため、ロータに連動して運針する指
針4の揺らぎも低減できる。このため、安定した運針が
行えて見栄えを良くでき、商品価値を向上することがで
き、時刻指示精度も向上することができる。
きを小さくでき、発電機2をほぼ一定速度で安定して回
転することができるため、ロータに連動して運針する指
針4の揺らぎも低減できる。このため、安定した運針が
行えて見栄えを良くでき、商品価値を向上することがで
き、時刻指示精度も向上することができる。
【0086】(3) 周期差を求める際に、最新の回転周期
と、前回の回転周期との連続した周期を利用しているの
で、ロータの最新の回転状態を検出することができる。
この最新の情報を用いてブレーキ量を補正するため、最
適なブレーキ制御を行うことができる。
と、前回の回転周期との連続した周期を利用しているの
で、ロータの最新の回転状態を検出することができる。
この最新の情報を用いてブレーキ量を補正するため、最
適なブレーキ制御を行うことができる。
【0087】(4) ブレーキ量を補正する場合に、直前の
回転周期の基準周期との差で補正するのではなく、最新
の回転周期とそれ以前の回転周期とから求めた周期差に
応じて補正しているので、適切なブレーキ量を設定する
ことができ、ブレーキが強すぎて発電機2が停止してし
まったりすることもなく、安定した運転を行うことがで
きる。
回転周期の基準周期との差で補正するのではなく、最新
の回転周期とそれ以前の回転周期とから求めた周期差に
応じて補正しているので、適切なブレーキ量を設定する
ことができ、ブレーキが強すぎて発電機2が停止してし
まったりすることもなく、安定した運転を行うことがで
きる。
【0088】(5) 強ブレーキ制御時にはデューティ比の
大きなチョッピング信号を用いて制御しているので、充
電電圧の低下を抑えながら制動トルクを大きくすること
ができ、システムの安定性を維持しながら、効率的なブ
レーキ制御を行うことができる。これにより、電子制御
式機械時計の持続時間も長くすることができる。
大きなチョッピング信号を用いて制御しているので、充
電電圧の低下を抑えながら制動トルクを大きくすること
ができ、システムの安定性を維持しながら、効率的なブ
レーキ制御を行うことができる。これにより、電子制御
式機械時計の持続時間も長くすることができる。
【0089】(6) 弱ブレーキ制御時にも、デューティ比
の小さなチョッピング信号によりチョッピング制御して
いるので、弱いブレーキを印加している間の充電電圧を
より向上することができる。
の小さなチョッピング信号によりチョッピング制御して
いるので、弱いブレーキを印加している間の充電電圧を
より向上することができる。
【0090】(7) 強ブレーキ制御と弱ブレーキ制御との
切替は、カウンタ値が「7」以下であるか「8」以上で
あるかのみで設定されるため、回転制御装置50をシン
プルな構成にでき、部品コストや製造コストを低減で
き、電子制御式機械時計を安価に提供できる。
切替は、カウンタ値が「7」以下であるか「8」以上で
あるかのみで設定されるため、回転制御装置50をシン
プルな構成にでき、部品コストや製造コストを低減で
き、電子制御式機械時計を安価に提供できる。
【0091】(8) 発電機2の回転速度に応じて、アップ
カウンタ信号が入力されるタイミングが変化するため、
カウンタ値が「8」である期間つまりブレーキを掛けて
いる時間も自動的に調整することができる。このため、
特にアップカウンタ信号とダウンカウント信号とが交互
に入力されるロック状態では、応答性の速い安定した制
御を行うことができる。
カウンタ信号が入力されるタイミングが変化するため、
カウンタ値が「8」である期間つまりブレーキを掛けて
いる時間も自動的に調整することができる。このため、
特にアップカウンタ信号とダウンカウント信号とが交互
に入力されるロック状態では、応答性の速い安定した制
御を行うことができる。
【0092】(9) ブレーキ制御装置として、アップダウ
ンカウンタ60を用いているので、各アップカウンタ信
号およびダウンカウンタ信号の計数と同時に各計数値の
比較(差)を自動的に算出することができるため、構成
を簡易にできかつ各計数値の差を簡単に求めることがで
きる。
ンカウンタ60を用いているので、各アップカウンタ信
号およびダウンカウンタ信号の計数と同時に各計数値の
比較(差)を自動的に算出することができるため、構成
を簡易にできかつ各計数値の差を簡単に求めることがで
きる。
【0093】(10) 4ビットのアップダウンカウンタ6
0を用いているので、16個のカウント値をカウントす
ることができる。このため、アップカウンタ信号が続け
て入力された場合などに、その入力値を累積してカウン
トすることができ、設定された範囲つまりアップカウン
タ信号やダウンカウンタ信号が連続して入力されてカウ
ンタ値が「15」や「0」になるまでの範囲では、その
累積誤差を補正することができる。このため、仮に発電
機2の回転速度が基準速度から大きく外れても、ロック
状態になるまでは時間が掛かるが、その累積誤差を確実
に補正して発電機2の回転速度を基準速度に戻すことが
でき、長期的には正確な運針を維持することができる。
0を用いているので、16個のカウント値をカウントす
ることができる。このため、アップカウンタ信号が続け
て入力された場合などに、その入力値を累積してカウン
トすることができ、設定された範囲つまりアップカウン
タ信号やダウンカウンタ信号が連続して入力されてカウ
ンタ値が「15」や「0」になるまでの範囲では、その
累積誤差を補正することができる。このため、仮に発電
機2の回転速度が基準速度から大きく外れても、ロック
状態になるまでは時間が掛かるが、その累積誤差を確実
に補正して発電機2の回転速度を基準速度に戻すことが
でき、長期的には正確な運針を維持することができる。
【0094】(11) 初期化回路90を設けて、発電機2
の起動時の電源回路6が所定の電圧に充電されるまでは
ブレーキ制御を行わなず、発電機2にブレーキが掛から
ないようにしているので、電源回路6への充電を優先さ
せることができ、電源回路6によって駆動される回転制
御装置50を迅速にかつ安定して駆動することができ、
その後の回転制御の安定性も高めることができる。
の起動時の電源回路6が所定の電圧に充電されるまでは
ブレーキ制御を行わなず、発電機2にブレーキが掛から
ないようにしているので、電源回路6への充電を優先さ
せることができ、電源回路6によって駆動される回転制
御装置50を迅速にかつ安定して駆動することができ、
その後の回転制御の安定性も高めることができる。
【0095】次に本発明の第2実施形態について、図8
および図9を参照して説明する。なお、本実施形態にお
いて、前述の第1実施形態と同一もしくは同様の構成部
分には、同一符号を付し、説明を省略あるいは簡略す
る。
および図9を参照して説明する。なお、本実施形態にお
いて、前述の第1実施形態と同一もしくは同様の構成部
分には、同一符号を付し、説明を省略あるいは簡略す
る。
【0096】本実施形態では、前記第1実施形態のブレ
ーキ制御信号生成回路100を、図8に示すような構成
のブレーキ制御信号生成回路200に変更した点が相違
するが、その他の構成は同一であるため、説明を省略す
る。
ーキ制御信号生成回路100を、図8に示すような構成
のブレーキ制御信号生成回路200に変更した点が相違
するが、その他の構成は同一であるため、説明を省略す
る。
【0097】ブレーキ制御信号生成回路200は、回転
周波数検出カウンタ201と、分周回路202と、メモ
リ203と、プリセットダウンカウンタ204と、カウ
ンタ値「1」検出回路205とを備えている。
周波数検出カウンタ201と、分周回路202と、メモ
リ203と、プリセットダウンカウンタ204と、カウ
ンタ値「1」検出回路205とを備えている。
【0098】回転周波数検出カウンタ201は、発電機
2のロータの回転周波数(つまりは回転周期)が7.2
Hz以下であるか否かを検出するものであり、1分毎に
入力される1MS信号によって、1分毎にロータの回転
周波数をサンプリングするように構成されている。すな
わち、1MS信号が入力されると、回転周波数検出カウ
ンタ201が動作状態となり、ロータの回転周期の計測
を始める。回転周波数検出カウンタ201は、出力FG
2がリセット入力とされ、256Hzの信号がクロック
入力とされているので、出力FG2が入力されてから次
の出力FG2が入力されるまでの間に36回以上のクロ
ック入力があれば、ロータの回転周波数が7.2Hz以
下になったことが検出される。従って、この回転周波数
検出カウンタ201によって回転周期計測手段が構成さ
れている。
2のロータの回転周波数(つまりは回転周期)が7.2
Hz以下であるか否かを検出するものであり、1分毎に
入力される1MS信号によって、1分毎にロータの回転
周波数をサンプリングするように構成されている。すな
わち、1MS信号が入力されると、回転周波数検出カウ
ンタ201が動作状態となり、ロータの回転周期の計測
を始める。回転周波数検出カウンタ201は、出力FG
2がリセット入力とされ、256Hzの信号がクロック
入力とされているので、出力FG2が入力されてから次
の出力FG2が入力されるまでの間に36回以上のクロ
ック入力があれば、ロータの回転周波数が7.2Hz以
下になったことが検出される。従って、この回転周波数
検出カウンタ201によって回転周期計測手段が構成さ
れている。
【0099】そして、回転周波数検出カウンタ201
は、ロータ周波数が7.2Hz以下を検出すると、R1
信号が一瞬、Hレベル信号になって分周回路202をリ
セットするとともに、SS信号が”L”から”H”とな
り、ANDゲート206を介して分周回路202のクロ
ック入力にDOWN信号(基準信号)が入力されるよう
になる。この入力は、回転周波数検出カウンタ201
で、次にロータ周波数が7.2Hz以下となったことを
検出してSS信号が”L”に戻るまで続行される。
は、ロータ周波数が7.2Hz以下を検出すると、R1
信号が一瞬、Hレベル信号になって分周回路202をリ
セットするとともに、SS信号が”L”から”H”とな
り、ANDゲート206を介して分周回路202のクロ
ック入力にDOWN信号(基準信号)が入力されるよう
になる。この入力は、回転周波数検出カウンタ201
で、次にロータ周波数が7.2Hz以下となったことを
検出してSS信号が”L”に戻るまで続行される。
【0100】また、この際には、回転周波数検出カウン
タ201からメモリ203に出力されるPS信号が一
瞬”H”となるため、メモリ203は、分周回路202
の各出力L1〜L6の状態、つまりSS信号が”L”に
なった時点の分周回路202のデータを記憶する。従っ
て、このメモリ203によって回転周期記憶手段が構成
されている。
タ201からメモリ203に出力されるPS信号が一
瞬”H”となるため、メモリ203は、分周回路202
の各出力L1〜L6の状態、つまりSS信号が”L”に
なった時点の分周回路202のデータを記憶する。従っ
て、このメモリ203によって回転周期記憶手段が構成
されている。
【0101】メモリ203の出力は、プリセットダウン
カウンタ204のプリセット端子に接続されており、プ
リセットダウンカウンタ204の初期値はメモリ203
に記憶された値となる。
カウンタ204のプリセット端子に接続されており、プ
リセットダウンカウンタ204の初期値はメモリ203
に記憶された値となる。
【0102】プリセットダウンカウンタ204は、AN
Dゲート207を介して入力されるDOWN信号(8H
z)でダウンカウントを始める。そして、プリセットダ
ウンカウンタ204の値が「1」になると、カウンタ値
「1」検出回路205が動作してSP出力を”H”にす
る。さらに、ダウンカウントしてカウンタ値が「0」に
なると、信号SPは”L”になり、ORゲート208
が”L”になり、プリセットダウンカウンタ204がメ
モリ203に記憶された値に再度セットされる。
Dゲート207を介して入力されるDOWN信号(8H
z)でダウンカウントを始める。そして、プリセットダ
ウンカウンタ204の値が「1」になると、カウンタ値
「1」検出回路205が動作してSP出力を”H”にす
る。さらに、ダウンカウントしてカウンタ値が「0」に
なると、信号SPは”L”になり、ORゲート208
が”L”になり、プリセットダウンカウンタ204がメ
モリ203に記憶された値に再度セットされる。
【0103】検出回路205の出力SPは、出力QDと
ともに、ANDゲート209に入力されている。但し、
出力SPは反転して入力されているため、プリセットダ
ウンカウンタ204のカウンタ値が「1」になって、出
力SPが”H”になると、出力QDに関係なく、ブレー
キ制御信号CH3はLレベル信号となって弱ブレーキ制
御となる。また、それ以外の状態では、出力QDがその
ままブレーキ制御信号CH3となる。従って、プリセッ
トダウンカウンタ204、カウンタ値「1」検出回路2
05によってブレーキ量補正手段が構成されている。
ともに、ANDゲート209に入力されている。但し、
出力SPは反転して入力されているため、プリセットダ
ウンカウンタ204のカウンタ値が「1」になって、出
力SPが”H”になると、出力QDに関係なく、ブレー
キ制御信号CH3はLレベル信号となって弱ブレーキ制
御となる。また、それ以外の状態では、出力QDがその
ままブレーキ制御信号CH3となる。従って、プリセッ
トダウンカウンタ204、カウンタ値「1」検出回路2
05によってブレーキ量補正手段が構成されている。
【0104】このような本実施形態では、回転周波数検
出カウンタ201において1分間隔でロータの回転が
7.2Hz以下に落ちる状態の間隔が分周回路202が
計測され、メモリ203に記憶される。例えば、図9に
示す例では、8Hzの基準信号が32個入力される間
隔、つまり約4秒間隔で、7.2Hz以下に低下する状
態が出現する。従って、1分間隔の最初の4秒間でこの
間隔が計測され、メモリ203に記憶される。
出カウンタ201において1分間隔でロータの回転が
7.2Hz以下に落ちる状態の間隔が分周回路202が
計測され、メモリ203に記憶される。例えば、図9に
示す例では、8Hzの基準信号が32個入力される間
隔、つまり約4秒間隔で、7.2Hz以下に低下する状
態が出現する。従って、1分間隔の最初の4秒間でこの
間隔が計測され、メモリ203に記憶される。
【0105】そして、プリセットダウンカウンタ204
は「32」というデータから、8Hzの基準信号が入力
されるたびに1ずつダウンカウントし、31個の基準信
号が入力されてカウンタ値が「1」になると、つまり計
測された間隔(8Hz信号で32周期)の1周期前にな
ると、出力QDを無効にして弱ブレーキ制御に強制的に
切り替えるようにブレーキ量を補正する。
は「32」というデータから、8Hzの基準信号が入力
されるたびに1ずつダウンカウントし、31個の基準信
号が入力されてカウンタ値が「1」になると、つまり計
測された間隔(8Hz信号で32周期)の1周期前にな
ると、出力QDを無効にして弱ブレーキ制御に強制的に
切り替えるようにブレーキ量を補正する。
【0106】このため、ブレーキ量は補正前よりも小さ
くなり、ロータの回転速度の落ち込み量も減少する。落
ち込み量が減少することで、次のロータ回転時における
弱ブレーキ制御時間も短くなるため、ロータの回転速度
の上昇分も抑えることができ、回転周期の変動幅も抑え
られる。
くなり、ロータの回転速度の落ち込み量も減少する。落
ち込み量が減少することで、次のロータ回転時における
弱ブレーキ制御時間も短くなるため、ロータの回転速度
の上昇分も抑えることができ、回転周期の変動幅も抑え
られる。
【0107】このような本実施形態においても、前記第
1実施形態と同じ作用効果が得られる。すなわち、(1)
ロータの回転周期のばらつきを抑えることができ、基準
信号に迅速に近づくように調整することができるため、
確実かつ十分なブレーキ量を与えることができ、調速制
御の応答性を高め、安定した制御を行うことができると
いった効果や、(2) 発電機2のロータの回転周期のばら
つきを小さくでき、発電機2をほぼ一定速度で安定して
回転することができるため、ロータに連動して運針する
指針の揺らぎも低減できるといった効果など、前記第1
実施形態の(1),(2),(5)〜(11) と同様の作用効果を奏す
ることができる。
1実施形態と同じ作用効果が得られる。すなわち、(1)
ロータの回転周期のばらつきを抑えることができ、基準
信号に迅速に近づくように調整することができるため、
確実かつ十分なブレーキ量を与えることができ、調速制
御の応答性を高め、安定した制御を行うことができると
いった効果や、(2) 発電機2のロータの回転周期のばら
つきを小さくでき、発電機2をほぼ一定速度で安定して
回転することができるため、ロータに連動して運針する
指針の揺らぎも低減できるといった効果など、前記第1
実施形態の(1),(2),(5)〜(11) と同様の作用効果を奏す
ることができる。
【0108】なお、本発明は各実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、
改良等は、本発明に含まれるものである。
のではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、
改良等は、本発明に含まれるものである。
【0109】例えば、本発明においては、前記第1実施
形態のブレーキ制御信号生成回路100と、第2実施形
態のブレーキ制御信号生成回路200とを併用してもよ
い。すなわち、第1実施形態のブレーキ制御信号生成回
路100は、各回転周期毎の周期差を検出してブレーキ
量を補正しているので、外乱等の一時的な影響があった
場合でも、それに応じて各ブレーキ量を補正することが
できる。一方、ブレーキ制御信号生成回路200は、輪
列3におけるザラトルクの影響等により、その電子制御
式機械時計に固有の変動要因を考慮してブレーキ量を補
正することができる。従って、いずれも調速制御の応答
性を高めることができるという効果は一致するが、それ
を実現する手段が相違するため、各ブレーキ制御信号生
成回路100,200を組み合わせれば、調速制御の応
答性を相乗的に高めることができる。
形態のブレーキ制御信号生成回路100と、第2実施形
態のブレーキ制御信号生成回路200とを併用してもよ
い。すなわち、第1実施形態のブレーキ制御信号生成回
路100は、各回転周期毎の周期差を検出してブレーキ
量を補正しているので、外乱等の一時的な影響があった
場合でも、それに応じて各ブレーキ量を補正することが
できる。一方、ブレーキ制御信号生成回路200は、輪
列3におけるザラトルクの影響等により、その電子制御
式機械時計に固有の変動要因を考慮してブレーキ量を補
正することができる。従って、いずれも調速制御の応答
性を高めることができるという効果は一致するが、それ
を実現する手段が相違するため、各ブレーキ制御信号生
成回路100,200を組み合わせれば、調速制御の応
答性を相乗的に高めることができる。
【0110】また、前記第1実施形態においては、周期
差検出回路104は、前回周期が今回周期よりも大きい
か、小さいか、等しいかを検出していたが、つまり第1
設定値および第2設定値が「0」であったが、第1,2
設定値を「7.8ms」に設定してもよい。すなわち、
前回周期が今回周期の±3.9ms以内であれば「補正
無し」とし、「前回周期−今回周期>+7.8ms」で
あれば「+4ms」補正し、「前回周期−今回周期>−
7.8ms」であれば「−4ms」補正してもよい。
差検出回路104は、前回周期が今回周期よりも大きい
か、小さいか、等しいかを検出していたが、つまり第1
設定値および第2設定値が「0」であったが、第1,2
設定値を「7.8ms」に設定してもよい。すなわち、
前回周期が今回周期の±3.9ms以内であれば「補正
無し」とし、「前回周期−今回周期>+7.8ms」で
あれば「+4ms」補正し、「前回周期−今回周期>−
7.8ms」であれば「−4ms」補正してもよい。
【0111】さらに、前回周期と今回周期との周期差
を、5段階以上に区分けし、補正値も5段階以上設定し
てもよい。例えば、「前回周期−今回周期<±3.9m
s」であれば「補正無し」、「前回周期−今回周期>+
3.8ms」であれば「+2ms」補正し、「前回周期
−今回周期>−3.8ms」であれば「−2ms」補正
し、「前回周期−今回周期>+7.8ms」であれば
「+4ms」補正し、「前回周期−今回周期>−7.8
ms」であれば「−4ms」補正してもよい。
を、5段階以上に区分けし、補正値も5段階以上設定し
てもよい。例えば、「前回周期−今回周期<±3.9m
s」であれば「補正無し」、「前回周期−今回周期>+
3.8ms」であれば「+2ms」補正し、「前回周期
−今回周期>−3.8ms」であれば「−2ms」補正
し、「前回周期−今回周期>+7.8ms」であれば
「+4ms」補正し、「前回周期−今回周期>−7.8
ms」であれば「−4ms」補正してもよい。
【0112】また、前記第2実施形態においては、ロー
タの回転周波数が設定値(7.2Hz)以下になる時間
間隔を検出していたが、最も大きくなる(例えば8.6
Hz以上)になる時間間隔を検出したりしてもよく、要
するに、ロータの回転周期のパターンを検出できるもの
であればよい。
タの回転周波数が設定値(7.2Hz)以下になる時間
間隔を検出していたが、最も大きくなる(例えば8.6
Hz以上)になる時間間隔を検出したりしてもよく、要
するに、ロータの回転周期のパターンを検出できるもの
であればよい。
【0113】さらに、チョッピング信号発生部80にお
けるチョッピング信号のデューティ比は、前記実施形態
のように、1/16や15/16に限らず、例えば、1
4/16等の他の値でもよい。さらには、チョッピング
信号のデューティ比を28/32、31/32等にし、
デューティ比の変化を16段階ではなく、32段階など
にしてもよい。この際、強いブレーキ制御時に用いられ
るチョッピング信号としては、デューティ比が0.75
〜0.97程度の範囲にあることが好ましく、この中で
0.75〜0.89程度の範囲にすれば、充電電圧をよ
り一層向上でき、0.90〜0.97と高い範囲にすれ
ば、ブレーキ力をより一層高めることができる。
けるチョッピング信号のデューティ比は、前記実施形態
のように、1/16や15/16に限らず、例えば、1
4/16等の他の値でもよい。さらには、チョッピング
信号のデューティ比を28/32、31/32等にし、
デューティ比の変化を16段階ではなく、32段階など
にしてもよい。この際、強いブレーキ制御時に用いられ
るチョッピング信号としては、デューティ比が0.75
〜0.97程度の範囲にあることが好ましく、この中で
0.75〜0.89程度の範囲にすれば、充電電圧をよ
り一層向上でき、0.90〜0.97と高い範囲にすれ
ば、ブレーキ力をより一層高めることができる。
【0114】さらに、各実施形態において、弱いブレー
キ制御時に用いられるチョッピング信号は、例えばデュ
ーティ比が1/16〜1/32程度の低い範囲にすれば
よい。要するに、各チョッピング信号のデューティ比や
周波数は、実施にあたって適宜設定すればよい。この
際、例えば、周波数を、500〜1100Hzと高い範
囲の周波数にすれば、充電電圧をより一層向上できる。
一方で、25〜50Hzと低い範囲の周波数にすれば、
ブレーキ力をより一層高めることができる。このため、
各チョッピング信号を、デューティ比とともに周波数も
変えることで、より充電電圧やブレーキ力を高めること
ができる。
キ制御時に用いられるチョッピング信号は、例えばデュ
ーティ比が1/16〜1/32程度の低い範囲にすれば
よい。要するに、各チョッピング信号のデューティ比や
周波数は、実施にあたって適宜設定すればよい。この
際、例えば、周波数を、500〜1100Hzと高い範
囲の周波数にすれば、充電電圧をより一層向上できる。
一方で、25〜50Hzと低い範囲の周波数にすれば、
ブレーキ力をより一層高めることができる。このため、
各チョッピング信号を、デューティ比とともに周波数も
変えることで、より充電電圧やブレーキ力を高めること
ができる。
【0115】また、前記第1実施形態では、アップダウ
ンカウンタ60の第1カウンタ設定値は「7」、第2カ
ウンタ設定値は「6」であったが、例えば、第2カウン
タ設定値を「5」にするなどしてもよく、これらは適宜
設定すればよい。但し、発電機が正常に制御されている
際には、「7」(第1カウンタ設定値)と「8」とが交
互に入力されるため、異常診断のための第2カウンタ設
定値は、少なくとも第1カウンタ設定値とは異なる値
(前記実施形態のように、発電機の回転が低速になると
カウンタ値も小さくなる場合には、第1カウンタ設定値
よりも小さな値)に設定すればよい。
ンカウンタ60の第1カウンタ設定値は「7」、第2カ
ウンタ設定値は「6」であったが、例えば、第2カウン
タ設定値を「5」にするなどしてもよく、これらは適宜
設定すればよい。但し、発電機が正常に制御されている
際には、「7」(第1カウンタ設定値)と「8」とが交
互に入力されるため、異常診断のための第2カウンタ設
定値は、少なくとも第1カウンタ設定値とは異なる値
(前記実施形態のように、発電機の回転が低速になると
カウンタ値も小さくなる場合には、第1カウンタ設定値
よりも小さな値)に設定すればよい。
【0116】ブレーキ制御装置として4ビットのアップ
ダウンカウンタ60を用いていたが、3ビット以下のア
ップダウンカウンタを用いてもよいし、5ビット以上の
アップダウンカウンタを用いても良い。ビット数が大き
なアップダウンカウンタを用いれば、カウントできる値
が増えるため、累積誤差を記憶できる範囲が大きくで
き、特に発電機2の起動直後等の非ロック状態での制御
が有利になる。一方で、ビット数の小さなカウンタを用
いれば、累積誤差を記憶できる範囲が小さくなるが、特
にロック状態になればアップおよびダウンを繰り返すこ
とになるため、1ビットのカウンタでも対応できるとと
もに、コストを低減できる利点がある。
ダウンカウンタ60を用いていたが、3ビット以下のア
ップダウンカウンタを用いてもよいし、5ビット以上の
アップダウンカウンタを用いても良い。ビット数が大き
なアップダウンカウンタを用いれば、カウントできる値
が増えるため、累積誤差を記憶できる範囲が大きくで
き、特に発電機2の起動直後等の非ロック状態での制御
が有利になる。一方で、ビット数の小さなカウンタを用
いれば、累積誤差を記憶できる範囲が小さくなるが、特
にロック状態になればアップおよびダウンを繰り返すこ
とになるため、1ビットのカウンタでも対応できるとと
もに、コストを低減できる利点がある。
【0117】また、ブレーキ制御装置としては、アップ
ダウンカウンタに限らず、基準信号fs用および回転検
出信号FG1用にそれぞれ設けた第1および第2の計数
手段と、各計数手段の計数値を比較する比較回路とで構
成されたものでもよい。ただし、アップダウンカウンタ
60を用いたほうが回路構成が簡易になるという利点が
ある。
ダウンカウンタに限らず、基準信号fs用および回転検
出信号FG1用にそれぞれ設けた第1および第2の計数
手段と、各計数手段の計数値を比較する比較回路とで構
成されたものでもよい。ただし、アップダウンカウンタ
60を用いたほうが回路構成が簡易になるという利点が
ある。
【0118】さらに、ブレーキ制御装置としては、発電
機2の発電電圧や回転周期(速度)等を検出し、その検
出値に基づいてブレーキを制御するものでもよく、その
具体的構成は実施にあたって適宜設定すればよい。ま
た、ブレーキ量を補正する方法としては、ブレーキ時間
を延ばしたり、短くするものに限らず、チョッピング信
号CH5のデューティ比や周波数を変えることでブレー
キ量を補正してもよい。
機2の発電電圧や回転周期(速度)等を検出し、その検
出値に基づいてブレーキを制御するものでもよく、その
具体的構成は実施にあたって適宜設定すればよい。ま
た、ブレーキ量を補正する方法としては、ブレーキ時間
を延ばしたり、短くするものに限らず、チョッピング信
号CH5のデューティ比や周波数を変えることでブレー
キ量を補正してもよい。
【0119】また、前記実施形態では、チョッピング信
号を用いてロータのブレーキ力を制御していたが、チョ
ッピング信号を用いずにブレーキを制御してもよい。例
えば、チョッピング信号発生部80からのブレーキ制御
信号CH3をインバータ等を通して反転してブレーキ信
号CH5とし、出力QDやブレーキ制御信号CH3がH
レベルの場合には、ブレーキをかけ続け、出力QDおよ
びブレーキ制御信号CH3が共にLレベルの場合には、
ブレーキをオフしてブレーキ制御してもよい。
号を用いてロータのブレーキ力を制御していたが、チョ
ッピング信号を用いずにブレーキを制御してもよい。例
えば、チョッピング信号発生部80からのブレーキ制御
信号CH3をインバータ等を通して反転してブレーキ信
号CH5とし、出力QDやブレーキ制御信号CH3がH
レベルの場合には、ブレーキをかけ続け、出力QDおよ
びブレーキ制御信号CH3が共にLレベルの場合には、
ブレーキをオフしてブレーキ制御してもよい。
【0120】さらには、前記各実施形態では、2種類の
チョッピング信号を用いて強ブレーキ制御および弱ブレ
ーキ制御を行っていたが、チョッピング信号を用いた強
ブレーキ制御と、完全にブレーキをオフするブレーキオ
フ制御とで調速してもよい。
チョッピング信号を用いて強ブレーキ制御および弱ブレ
ーキ制御を行っていたが、チョッピング信号を用いた強
ブレーキ制御と、完全にブレーキをオフするブレーキオ
フ制御とで調速してもよい。
【0121】また、整流回路5、ブレーキ回路20、制
御回路53、チョッピング信号発生部80等の具体的な
構成は前記各実施形態に限らず、電子制御式機械時計の
発電機2をチョッピング制御等でブレーキ制御できるも
のであればよい。特に、整流回路5としては、チョッピ
ング昇圧を利用した前記実施形態の構成に限らず、例え
ば複数のコンデンサを設け、その接続を切り換えること
で昇圧する昇圧回路等を組み込んで構成してもよく、発
電機2や整流回路を組み込む電子制御式機械時計の種類
等に応じて適宜設定すればよい。
御回路53、チョッピング信号発生部80等の具体的な
構成は前記各実施形態に限らず、電子制御式機械時計の
発電機2をチョッピング制御等でブレーキ制御できるも
のであればよい。特に、整流回路5としては、チョッピ
ング昇圧を利用した前記実施形態の構成に限らず、例え
ば複数のコンデンサを設け、その接続を切り換えること
で昇圧する昇圧回路等を組み込んで構成してもよく、発
電機2や整流回路を組み込む電子制御式機械時計の種類
等に応じて適宜設定すればよい。
【0122】さらに、発電機2の両端を閉ループとする
スイッチとしては、前記実施形態のスイッチ21,22
に限らない。例えば、トランジスタに抵抗素子を接続
し、チョッピング信号によって各トランジスタをオンし
て発電機2の両端を閉ループとした際に、その経路に抵
抗素子を配置してもよい。要するに、スイッチは、発電
機2の両端を閉ループとすることが可能なものであれば
よい。
スイッチとしては、前記実施形態のスイッチ21,22
に限らない。例えば、トランジスタに抵抗素子を接続
し、チョッピング信号によって各トランジスタをオンし
て発電機2の両端を閉ループとした際に、その経路に抵
抗素子を配置してもよい。要するに、スイッチは、発電
機2の両端を閉ループとすることが可能なものであれば
よい。
【0123】また、本発明は、前記実施形態のような電
子制御式機械時計に適用するものに限らず、置き時計、
クロック等の各種時計、携帯型時計、携帯型の血圧計、
携帯電話機、ページャ、万歩計(登録商標)、電卓、携
帯用パーソナルコンピュータ、電子手帳、携帯ラジオ、
オルゴール、メトロノーム、電気かみそり等の各種の電
子機器にも適用することができる。
子制御式機械時計に適用するものに限らず、置き時計、
クロック等の各種時計、携帯型時計、携帯型の血圧計、
携帯電話機、ページャ、万歩計(登録商標)、電卓、携
帯用パーソナルコンピュータ、電子手帳、携帯ラジオ、
オルゴール、メトロノーム、電気かみそり等の各種の電
子機器にも適用することができる。
【0124】例えば、オルゴールに本発明を適用すれ
ば、調速制御の応答性を高めて発電機を正確に回転させ
ることができ、正確な演奏を長時間行うことができる。
また、本発明をメトロノームに適用する場合には、輪列
の歯車にメトロノーム音発信車を付け、その車の回転に
より、メトロノーム音片を弾いて周期的なメトロノーム
音を発音させるようにすればよい。なお、メトロノーム
は、各種のテンポに対応した音を発生させる必要がある
が、この場合には、水晶振動子の分周段を変えて発振回
路からの基準信号の周期を可変することで対応すればよ
い。
ば、調速制御の応答性を高めて発電機を正確に回転させ
ることができ、正確な演奏を長時間行うことができる。
また、本発明をメトロノームに適用する場合には、輪列
の歯車にメトロノーム音発信車を付け、その車の回転に
より、メトロノーム音片を弾いて周期的なメトロノーム
音を発音させるようにすればよい。なお、メトロノーム
は、各種のテンポに対応した音を発生させる必要がある
が、この場合には、水晶振動子の分周段を変えて発振回
路からの基準信号の周期を可変することで対応すればよ
い。
【0125】周期差検出回路104における第1,2設
定値や、カウンタ値「1」検出回路205でSP信号
を”H”にするカウンタ値等は、本発明を適用する電子
機器の種類等に応じて適宜設定すればよい。
定値や、カウンタ値「1」検出回路205でSP信号
を”H”にするカウンタ値等は、本発明を適用する電子
機器の種類等に応じて適宜設定すればよい。
【0126】さらに、機械的エネルギ源も、ゼンマイに
限らず、ゴム、スプリング、重錘等でもよく、本発明を
適用する対象などに応じて適宜設定すればよい。また、
ゼンマイなどの機械的エネルギ源からの機械的エネルギ
を発電機に伝達するエネルギ伝達装置としては、前記各
実施形態のような輪列(歯車)に限らず、摩擦車、ベル
ト及びプーリ、チェーン及びスプロケットホイール、ラ
ック及びピニオン、カムなどを利用したものでもよく、
本発明を適用する電子機器の種類などに応じて適宜設定
すればよい。
限らず、ゴム、スプリング、重錘等でもよく、本発明を
適用する対象などに応じて適宜設定すればよい。また、
ゼンマイなどの機械的エネルギ源からの機械的エネルギ
を発電機に伝達するエネルギ伝達装置としては、前記各
実施形態のような輪列(歯車)に限らず、摩擦車、ベル
ト及びプーリ、チェーン及びスプロケットホイール、ラ
ック及びピニオン、カムなどを利用したものでもよく、
本発明を適用する電子機器の種類などに応じて適宜設定
すればよい。
【0127】また、制御回路53としては、前記実施形
態のように、アップダウンカウンタ60、フリップフロ
ップ、各種論理素子等のハードウェアで構成されたもの
に限らず、CPU(中央処理装置)、メモリ(記憶装
置)等を備えたコンピュータを電子機器に設け、このコ
ンピュータに所定のプログラムを組み込んで前記ブレー
キ制御装置55、チョッピング信号発生部80、チョッ
ピング信号発生部200の各機能を実現させるように構
成したものでもよい。
態のように、アップダウンカウンタ60、フリップフロ
ップ、各種論理素子等のハードウェアで構成されたもの
に限らず、CPU(中央処理装置)、メモリ(記憶装
置)等を備えたコンピュータを電子機器に設け、このコ
ンピュータに所定のプログラムを組み込んで前記ブレー
キ制御装置55、チョッピング信号発生部80、チョッ
ピング信号発生部200の各機能を実現させるように構
成したものでもよい。
【0128】例えば、時計等の電子機器内にCPUやメ
モリを配置してコンピュータとして機能できるように構
成し、このメモリに所定の制御プログラムをインターネ
ット等の通信手段や、CD−ROM、メモリカード等の
記録媒体を介してインストールし、このインストールさ
れたプログラムでCPU等を動作させて、ブレーキ制御
装置55、チョッピング信号発生部80、特に各ブレー
キ制御信号生成回路100,200の各機能を実現させ
ればよい。
モリを配置してコンピュータとして機能できるように構
成し、このメモリに所定の制御プログラムをインターネ
ット等の通信手段や、CD−ROM、メモリカード等の
記録媒体を介してインストールし、このインストールさ
れたプログラムでCPU等を動作させて、ブレーキ制御
装置55、チョッピング信号発生部80、特に各ブレー
キ制御信号生成回路100,200の各機能を実現させ
ればよい。
【0129】なお、時計等の電子機器内に所定のプログ
ラムをインストールするには、その電子機器にメモリカ
ードやCD−ROM等を直接差し込んで行ってもよい
し、これらの記憶媒体を読みとる機器を外付けで電子機
器に接続してもよい。さらには、LANケーブル、電話
線等を電子機器に接続して通信によってプログラムを供
給しインストールしてもよいし、無線によってプログラ
ムを供給してインストールしてもよい。
ラムをインストールするには、その電子機器にメモリカ
ードやCD−ROM等を直接差し込んで行ってもよい
し、これらの記憶媒体を読みとる機器を外付けで電子機
器に接続してもよい。さらには、LANケーブル、電話
線等を電子機器に接続して通信によってプログラムを供
給しインストールしてもよいし、無線によってプログラ
ムを供給してインストールしてもよい。
【0130】このような記録媒体やインターネット等の
通信手段で提供される本発明の制御プログラムを電子機
器に組み込めば、発電機の調速制御の応答性を向上でき
る等の前記実施形態と同様の作用効果が得られる上、各
電子機器の特性に応じた制御を行うことができ、各電子
機器毎により正確な回転制御を行うことができる。
通信手段で提供される本発明の制御プログラムを電子機
器に組み込めば、発電機の調速制御の応答性を向上でき
る等の前記実施形態と同様の作用効果が得られる上、各
電子機器の特性に応じた制御を行うことができ、各電子
機器毎により正確な回転制御を行うことができる。
【0131】なお、この各種記録媒体や通信手段等で供
給されるプログラムとしては、前記各ブレーキ補正を行
うためのプログラムが含まれていればよく、それ以外の
制御などを行うプログラムが含まれていてもよい。
給されるプログラムとしては、前記各ブレーキ補正を行
うためのプログラムが含まれていればよく、それ以外の
制御などを行うプログラムが含まれていてもよい。
【0132】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の電子機
器、電子制御式機械時計、電子機器の制御方法、電子機
器の制御プログラムによれば、確実かつ十分なブレーキ
量を与えることができ、調速制御の応答性を高め、安定
した制御を行うことができる。
器、電子制御式機械時計、電子機器の制御方法、電子機
器の制御プログラムによれば、確実かつ十分なブレーキ
量を与えることができ、調速制御の応答性を高め、安定
した制御を行うことができる。
【図1】本発明の第1実施形態における電子制御式機械
時計の要部の構成を示すブロック図である。
時計の要部の構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態の電子制御式機械時計の構成を示
す回路図である。
す回路図である。
【図3】第1実施形態のブレーキ制御信号生成回路の構
成を示す回路図である。
成を示す回路図である。
【図4】第1実施形態のアップダウンカウンタにおける
タイミングチャートである。
タイミングチャートである。
【図5】第1実施形態のチョッピング信号発生部におけ
るタイミングチャートである。
るタイミングチャートである。
【図6】第1実施形態のブレーキ制御信号生成回路にお
けるタイミングチャートである。
けるタイミングチャートである。
【図7】第1実施形態の動作を説明するフローチャート
である。
である。
【図8】第2実施形態のブレーキ制御信号生成回路の構
成を示す回路図である。
成を示す回路図である。
【図9】発電機のロータの回転回数に対する周波数の変
動を示すグラフである。
動を示すグラフである。
1 ゼンマイ 2 発電機 3 増速輪列 4 指針 5 倍電圧整流回路 6 電源回路 20 ブレーキ回路 21,22 スイッチ 27〜29 電界効果型トランジスタ 50 回転制御装置 51 発振回路 51A 水晶振動子 52 検出回路 53 制御回路 54 分周回路 55 ブレーキ制御装置 60 アップダウンカウンタ 61 波形整形回路 62 モノマルチバイブレータ 70 同期回路 71 フリップフロップ 80 チョッピング信号発生部 90 初期化回路 100 ブレーキ制御信号生成回路 101 周期計測カウンタ 102,103 ラッチ回路 104 周期差検出回路 105 ブレーキ量設定回路 200 ブレーキ制御信号生成回路 201 回転周波数検出カウンタ 202 分周回路 203 メモリ 204 プリセットダウンカウンタ 205 カウンタ値「1」検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 英典 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 飯島 好隆 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2F084 AA00 BB09 GG02 GG08 JJ05 JJ07 LL01 LL02
Claims (12)
- 【請求項1】 機械的エネルギ源と、前記機械的エネル
ギ源によって駆動されて誘起電力を発生して電気的エネ
ルギを供給する発電機と、前記電気的エネルギにより駆
動されて前記発電機の回転周期を制御する回転制御装置
とを備える電子機器において、 前記回転制御装置は、 時間標準源からの信号に基づいて発せられる基準信号
と、前記発電機の回転周期に対応した回転検出信号とを
比較して前記発電機のブレーキ量を設定するブレーキ制
御手段と、 発電機の回転周期を計測する回転周期計測手段と、 少なくとも計測された最新の回転周期と、それ以前の回
転周期とを記憶する回転周期記憶手段と、 回転周期記憶手段に記憶された最新の回転周期と、以前
の回転周期との周期差を検出して判定する周期差判定手
段と、 前記ブレーキ制御装置で設定されるブレーキ量を、前記
周期差に応じて補正するブレーキ量補正手段と、 を備えることを特徴とする電子機器。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電子機器において、 前記回転周期記憶手段は、最新の回転周期と、その1回
前の回転周期とを記憶し、 前記周期差判定手段は、この最新の回転周期と、1回前
の回転周期との周期差を検出して判定することを特徴と
する電子機器。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の電子機
器において、 前記ブレーキ量補正手段は、最新の回転周期が以前の回
転周期よりも短くてその周期差が第1設定値以上の場合
には、前記ブレーキ制御手段で設定されるブレーキ量よ
りも大きなブレーキ量に補正することを特徴とする電子
機器。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の電子機
器において、 前記ブレーキ量補正手段は、最新の回転周期が以前の回
転周期よりも長くてその周期差が第2設定値以上の場合
には、前記ブレーキ制御手段で設定されるブレーキ量よ
りも小さなブレーキ量に補正することを特徴とする電子
機器。 - 【請求項5】 機械的エネルギ源と、前記機械的エネル
ギ源によって駆動されて誘起電力を発生して電気的エネ
ルギを供給する発電機と、前記電気的エネルギにより駆
動されて前記発電機の回転周期を制御する回転制御装置
とを備える電子機器において、 前記回転制御装置は、 時間標準源からの信号に基づいて発せられる基準信号
と、前記発電機の回転周期に対応した回転検出信号とを
比較して前記発電機のブレーキ量を設定するブレーキ制
御手段と、 発電機の回転周期を計測する回転周期計測手段と、 この計測された回転周期を記憶する回転周期記憶手段
と、 前記ブレーキ制御装置で設定されるブレーキ量を、回転
周期記憶手段に記憶された周期パターンに応じて補正す
るブレーキ量補正手段と、を備えることを特徴とする電
子機器。 - 【請求項6】 請求項5に記載の電子機器において、 前記回転周期記憶手段は、回転周期パターンとして、予
め設定された設定周期以上の周期が計測される時間間隔
を記憶し、 前記ブレーキ量補正手段は、前記ブレーキ制御手段で設
定されるブレーキ量を、前記回転周期記憶手段で記憶さ
れた時間間隔の1基準周期前にブレーキが解除されるよ
うに補正することを特徴とする電子機器。 - 【請求項7】 機械的エネルギ源と、前記機械的エネル
ギ源によって駆動されて誘起電力を発生して電気的エネ
ルギを供給する発電機と、前記電気的エネルギにより駆
動されて前記発電機の回転周期を制御する回転制御装置
と、前記発電機の回転に連動して作動される時刻表示装
置とを備える電子制御式機械時計であって、 前記回転制御装置は、 時間標準源からの信号に基づいて発せられる基準信号
と、前記発電機の回転周期に対応した回転検出信号とを
比較して前記発電機のブレーキ量を設定するブレーキ制
御手段と、 発電機の回転周期を計測する回転周期計測手段と、 少なくとも計測された最新の回転周期と、それ以前の回
転周期とを記憶する回転周期記憶手段と、 回転周期記憶手段に記憶された最新の回転周期と、以前
の回転周期との周期差を検出して判定する周期差判定手
段と、 前記ブレーキ制御装置で設定されるブレーキ量を、前記
周期差に応じて補正するブレーキ量補正手段と、を備え
ることを特徴とする電子制御式機械時計。 - 【請求項8】 機械的エネルギ源と、前記機械的エネル
ギ源によって駆動されて誘起電力を発生して電気的エネ
ルギを供給する発電機と、前記電気的エネルギにより駆
動されて前記発電機の回転周期を制御する回転制御装置
と、前記発電機の回転に連動して作動される時刻表示装
置とを備える電子制御式機械時計であって、 前記回転制御装置は、 時間標準源からの信号に基づいて発せられる基準信号
と、前記発電機の回転周期に対応した回転検出信号とを
比較して前記発電機のブレーキ量を設定するブレーキ制
御手段と、 発電機の回転周期を計測する回転周期計測手段と、 この計測された回転周期を記憶する回転周期記憶手段
と、 前記ブレーキ制御装置で設定されるブレーキ量を、回転
周期記憶手段に記憶された周期パターンに応じて補正す
るブレーキ量補正手段と、 を備えることを特徴とする電子制御式機械時計。 - 【請求項9】 機械的エネルギ源と、前記機械的エネル
ギ源によって駆動されて誘起電力を発生して電気的エネ
ルギを供給する発電機と、前記電気的エネルギにより駆
動されて前記発電機の回転周期を制御する回転制御装置
とを備える電子機器の制御方法において、 時間標準源からの信号に基づいて発せられる基準信号
と、前記発電機の回転周期に対応した回転検出信号とを
比較して前記発電機のブレーキ量を設定するとともに、 発電機の回転周期を計測し、少なくとも計測された最新
の回転周期と、それ以前の回転周期とを記憶し、 回転周期記憶手段に記憶された最新の回転周期と、以前
の回転周期との周期差を検出して判定し、 前記ブレーキ量を、前記周期差に応じて補正することを
特徴とする電子機器の制御方法。 - 【請求項10】 機械的エネルギ源と、前記機械的エネ
ルギ源によって駆動されて誘起電力を発生して電気的エ
ネルギを供給する発電機と、前記電気的エネルギにより
駆動されて前記発電機の回転周期を制御する回転制御装
置とを備える電子機器の制御方法において、 時間標準源からの信号に基づいて発せられる基準信号
と、前記発電機の回転周期に対応した回転検出信号とを
比較して前記発電機のブレーキ量を設定するとともに、 発電機の回転周期を計測して記憶し、前記ブレーキ量
を、この記憶された周期パターンに応じて補正すること
を特徴とする電子機器の制御方法。 - 【請求項11】 機械的エネルギ源と、前記機械的エネ
ルギ源によって駆動されて誘起電力を発生して電気的エ
ネルギを供給する発電機と、前記電気的エネルギにより
駆動されて前記発電機の回転周期を制御する回転制御装
置とを備える電子機器の制御プログラムであって、 前記回転制御装置を、 時間標準源からの信号に基づいて発せられる基準信号
と、前記発電機の回転周期に対応した回転検出信号とを
比較して前記発電機のブレーキ量を設定するブレーキ制
御手段と、 発電機の回転周期を計測する回転周期計測手段と、 少なくとも計測された最新の回転周期と、それ以前の回
転周期とを記憶する回転周期記憶手段と、 回転周期記憶手段に記憶された最新の回転周期と、以前
の回転周期との周期差を検出して判定する周期差判定手
段と、 前記ブレーキ制御装置で設定されるブレーキ量を、前記
周期差に応じて補正するブレーキ量補正手段として機能
させることを特徴とする電子機器の制御プログラム。 - 【請求項12】 機械的エネルギ源と、前記機械的エネ
ルギ源によって駆動されて誘起電力を発生して電気的エ
ネルギを供給する発電機と、前記電気的エネルギにより
駆動されて前記発電機の回転周期を制御する回転制御装
置とを備える電子機器の制御プログラムであって、 前記回転制御装置を、 時間標準源からの信号に基づいて発せられる基準信号
と、前記発電機の回転周期に対応した回転検出信号とを
比較して前記発電機のブレーキ量を設定するブレーキ制
御手段と、 発電機の回転周期を計測する回転周期計測手段と、 この計測された回転周期を記憶する回転周期記憶手段
と、 前記ブレーキ制御装置で設定されるブレーキ量を、回転
周期記憶手段に記憶された周期パターンに応じて補正す
るブレーキ量補正手段として機能させることを特徴とす
る電子機器の制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001094853A JP2002296364A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 電子機器、電子制御式機械時計、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001094853A JP2002296364A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 電子機器、電子制御式機械時計、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002296364A true JP2002296364A (ja) | 2002-10-09 |
Family
ID=18948989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001094853A Withdrawn JP2002296364A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 電子機器、電子制御式機械時計、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002296364A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111435226A (zh) * | 2019-01-11 | 2020-07-21 | 精工电子有限公司 | 钟表及钟表的控制方法 |
-
2001
- 2001-03-29 JP JP2001094853A patent/JP2002296364A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111435226A (zh) * | 2019-01-11 | 2020-07-21 | 精工电子有限公司 | 钟表及钟表的控制方法 |
CN111435226B (zh) * | 2019-01-11 | 2022-10-28 | 精工电子有限公司 | 钟表及钟表的控制方法 |
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