JP4228748B2 - 電子制御式機械時計および電子制御式機械時計の制御方法 - Google Patents

電子制御式機械時計および電子制御式機械時計の制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゼンマイ等の機械的エネルギ源の機械的エネルギを発電機で電気的エネルギに変換し、その電気的エネルギにより回転制御装置を作動させて発電機の回転周期を制御することにより、指針等の時刻表示装置を正確に駆動する電子制御式機械時計およびその制御方法に係り、特に歩度測定を行うことができる電子制御式機械時計およびその制御方法に関する。
【0002】
【背景技術】
ゼンマイが開放する時の機械的エネルギを発電機で電気的エネルギに変換し、その電気的エネルギにより回転制御装置を作動させて発電機のコイルに流れる電流値を制御することにより、輪列に固定される指針を正確に駆動して正確に時刻を表示する電子制御式機械時計において、時計の精度を測定する歩度測定を可能とした電子制御式機械時計として、本出願人が出願したものが知られている(特許文献1参照)。
この電子制御式機械時計では、発電機のコイルを歩度測定用コイルとして兼用するため、発電機の第1および第2の各出力端子と、発電機で発電した電力が充電されるコンデンサ等の電源回路の第1の入力端子間とに、第1および第2のスイッチを配置し、発電機の第1の出力端子と前記電源回路の第2の入力端子間に、第3のスイッチを配置している。
そして、第1および第2のスイッチを所定時間接続して発電機の各出力端子間を閉ループとしてショートブレーキを掛けた後、第1のスイッチを切断し、かつ第3のスイッチを所定時間(例えば約1msec程度)接続して、前記電源回路から第2、3のスイッチを介して発電機のコイルに電流を流して歩度測定パルスを出力していた。
【0003】
この従来の電子制御式機械時計では、歩度測定パルスを出力中は前記第1,2のスイッチによる回転制御ができないため、例えば竜頭を操作することによって移行する歩度測定モードを特別に設け、この歩度測定モード時のみ歩度測定パルスを出力している。すなわち、従来は、回転制御が可能な通常モードから特別な外部操作部材の操作により歩度測定モードに移行できるように明確に区分けしている。
【0004】
【特許文献1】
WO00/31595号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、通常モードとは別に歩度測定モードに移行しなければ歩度測定を行えず、歩度測定を行う作業が煩雑になるという問題があった。
また、歩度測定パルスを出力させるための第3のスイッチを用意しなければならず、トランジスタで構成した場合でも、その第3のスイッチのための回路スペースが必要となり、回路が大型化し、コストも高くなるという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、特別な歩度測定モードに移行することなく、通常モード時に歩度測定を行うことができるとともに、第3のスイッチを設ける必要が無く、回路の小型化およびコストの低減を図ることができる電子制御式機械時計および電子制御式機械時計の制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、機械的エネルギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動され、誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発電機と、発電機の端子間に配置されたスイッチと、このスイッチを接続して前記発電機の端子間を短絡してブレーキを掛けるブレーキオン状態および前記スイッチを切断して前記ブレーキを解除するブレーキオフ状態を制御して発電機の回転周期を制御する回転制御装置とを備える電子制御式機械時計において、前記回転制御装置は、前記ブレーキオン状態からブレーキオフ状態に切り替えるブレーキ解除のタイミングを発電機の回転周期の基準となる基準信号に同期させ、前記基準信号に同期する前記ブレーキ解除時に対して所定時間早いタイミングで、接続状態とされているスイッチを設定時間切断状態にした後、接続状態に戻して、歩度測定パルスを出力することを特徴とするものである。
なお、通常は、前記スイッチには、発電機の回転周期に応じて前記スイッチを制御する制御信号が入力されているので、前記回転制御装置は、前記スイッチを接続状態から切断状態に切り替えるブレーキ解除時に対して所定時間早いタイミングで、スイッチを切断状態制御する信号を、前記制御信号に挿入して出力すればよい。
【0008】
ここで、前記接続状態とされているスイッチを切断状態切り替える前記設定時間は、そのスイッチの切換によって歩度測定パルスを出力させることができる時間であればよく、通常は、1〜3ms程度の非常に短い時間に設定すればよい。
また、前記所定時間早いタイミングは、スイッチを接続状態から切断状態に切り替えた際に、発電機に蓄積された電荷を流して歩度測定パルスを出力できるタイミングに設定すればよい。すなわち、本発明では、発電機のスイッチを接続してショートブレーキを掛け、そのショートブレーキを掛けることによって発電機のコイルに電荷を蓄積し、スイッチを短時間切断することで前記蓄積された電荷によってコイルに電流を短時間流して歩度測定パルスを出力する。このため、発電機にショートブレーキを掛けた直後など、コイルにある程度の電荷が蓄積されていない時点でスイッチを切断しても歩度測定パルスを出力することができない。従って、前記タイミングは、このような電荷が蓄積されていないブレーキ開始直後等を除くタイミングに設定すればよく、具体的には、本発明を適用する電子制御式機械時計の特性に応じて設定すればよい。
【0009】
このような本発明によれば、前記スイッチを接続状態から切断状態に切り替えるブレーキ解除時に対して所定時間早いタイミングで、接続状態とされているスイッチを予め設定された設定時間、切断状態に切り替えることになるため、発電機のスイッチを接続して発電機にショートブレーキを掛けることでコイルに蓄積される電荷を利用して歩度測定パルスを出力することができる。このため、従来のように、外部のコンデンサからの電力をコイルに流すための第3のスイッチを別途設ける必要が無く、その分、回路スペースを小さくできてコストも低減できる。
さらに、歩度測定パルスを出力するためのスイッチの切替は、非常に短時間でよいため、発電機の回転制御を行うためのスイッチの切替制御の間に行うことができる。このため、通常の回転制御モード時に歩度測定パルスを出力することができ、特別な歩度測定モードを用意する必要がないため、歩度測定のための特別な操作も不要にでき、歩度測定を簡単に行うことができる。
【0010】
また、本発明では、ブレーキ解除時に対して所定時間早いタイミングで、接続状態とされているスイッチを設定時間切断状態とし、歩度測定パルスを出力しているので、発電機にショートブレーキを掛けている際に、歩度測定パルス出力用のスイッチ切替を行うことができ、歩度測定パルスを確実に出力することができる。
ブレーキ時間が長い場合は、ブレーキ解除時は発電機の発電電圧はピークから下降して出力ゼロに近づいているタイミングになっている。従って、この解除時より前のタイミングで歩度測定パルスを出力すれば、発電電圧のピーク近くとなり、歩度測定パルス出力も強くなり、外部機器で検出しやすくなる。
【0011】
また、本発明は、機械的エネルギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動され、誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発電機と、発電機の端子間に配置されたスイッチと、このスイッチを接続して前記発電機の端子間を短絡してブレーキを掛けるブレーキオン状態および前記スイッチを切断して前記ブレーキを解除するブレーキオフ状態を制御して発電機の回転周期を制御する回転制御装置とを備える電子制御式機械時計において、前記回転制御装置は、前記ブレーキオン状態からブレーキオフ状態に切り替えるブレーキ解除のタイミングを発電機の回転周期の基準となる基準信号に同期させ、前記基準信号に同期する前記ブレーキ解除時に対して所定時間遅いタイミングで、切断状態とされているスイッチを設定時間接続状態にした後、切断状態に戻して、歩度測定パルスを出力することを特徴とする
本発明では、ブレーキ解除時に対して所定時間遅いタイミングで、切断状態とされているスイッチを設定時間接続状態とし、歩度測定パルスを出力しているので、例えば、発電機のショートブレーキを解除した直後に、歩度測定パルス出力用のスイッチ切替を行うことができ、ブレーキ時間終了までにコイルに蓄積された電荷を利用して歩度測定パルスを出力することができるので、ブレーキ時間が短い場合でも、歩度測定パルスを確実に出力することができる。
ブレーキ時間が短い場合は、ブレーキ解除時は発電機の発電電圧はピークに向かって上昇しているタイミングになっている。従って、この解除時より後のタイミングで歩度測定パルスを出力すれば、発電電圧のピーク近くとなり、歩度測定パルス出力も強くなり、外部機器で検出しやすくなる。
【0012】
ここで、前記回転制御装置は、前記ブレーキオン状態の時間を測定するブレーキ量検出回路と、このブレーキ量検出回路で測定したブレーキオン状態の時間に応じて、前記歩度測定パルスを出力させるタイミングを可変するタイミング可変手段とを備えることが好ましい。
ブレーキオン状態の時間、すなわちブレーキ時間によってコイルに蓄積される電荷量は変化するため、このブレーキ時間を測定して歩度測定パルスを出力するタイミングを可変するタイミング可変手段を備えていれば、歩度測定パルスを出力するのに適したタイミングで前記スイッチを制御でき、歩度測定パルスを確実に出力することができる。
【0013】
また、前記各発明においては、回転制御装置は、ブレーキ解除のタイミングを前記基準信号に同期させているので、前記歩度測定パルスを出力するためのスイッチ操作のタイミングも同じ基準信号に同期させることができる。このため、歩度測定パルスの出力タイミングを基準信号に同期でき、歩度測定パルスを一定間隔で出力できて歩度測定器において確実に検出することができる。
【0014】
ここで、前記スイッチはパルス信号の入力によってオン状態(接続状態)およびオフ状態(切断状態)を切換可能なトランジスタで構成され、前記回転制御装置は、前記回転検出信号が入力されると前記スイッチを接続状態にするパルス信号を出力し、基準信号が入力されると前記スイッチを切断状態にするパルス信号を出力するとともに、前記スイッチを接続状態から切断状態に切り替えるタイミングに対して予め設定されたタイミングで、前記スイッチの接続状態または切断状態を制御する制御信号としての特定パルス信号を出力することが好ましい。
スイッチをトランジスタで構成すれば、スイッチの切替を短時間で行えると共に、消費電力や配置スペースを小さくでき、特に腕時計のように小型の時計にも容易に組み込むことができる。
さらに、スイッチの接続切断制御を、パルス信号で行えるので、歩度測定パルスを出力させるための制御も、特定パルス信号を通常のブレーキ制御用のパルス信号に挿入するだけでよく、スイッチ制御を容易に行うことができる。
【0015】
本発明は、機械的エネルギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動され、誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発電機と、発電機の端子間に配置されたスイッチと、このスイッチを接続して前記発電機の端子間を短絡してブレーキを掛けるブレーキオン状態および前記スイッチを切断して前記ブレーキを解除するブレーキオフ状態を制御して発電機の回転周期を制御する回転制御装置とを備える電子制御式機械時計の制御方法であって、前記ブレーキオン状態からブレーキオフ状態に切り替えるブレーキ解除のタイミングを発電機の回転周期の基準となる基準信号に同期させ、前記基準信号に同期する前記ブレーキ解除時に対して所定時間早いタイミングで、接続状態とされているスイッチを設定時間切断状態にした後、接続状態に戻して、歩度測定パルスを出力することを特徴とするものである。
【0016】
本発明は、機械的エネルギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動され、誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発電機と、発電機の端子間に配置されたスイッチと、このスイッチを接続して前記発電機の端子間を短絡してブレーキを掛けるブレーキオン状態および前記スイッチを切断して前記ブレーキを解除するブレーキオフ状態を制御して発電機の回転周期を制御する回転制御装置とを備える電子制御式機械時計の制御方法であって、前記ブレーキオン状態からブレーキオフ状態に切り替えるブレーキ解除のタイミングを発電機の回転周期の基準となる基準信号に同期させ、前記基準信号に同期する前記ブレーキ解除時に対して所定時間遅いタイミングで、切断状態とされているスイッチを設定時間接続状態にした後、切断状態に戻して、歩度測定パルスを出力することを特徴とするものでもよい。
これらの各発明においても、前記電子制御式機械時計と同様に、ブレーキオン状態からブレーキオフ状態に切り替えるブレーキ解除時に対して予め設定されたタイミングで、スイッチを接続または切断してブレーキオン状態およびブレーキオフ状態を制御する信号を出力しているため、発電機にショートブレーキを掛けることでコイルに蓄積される電荷を利用して歩度測定パルスを出力することができる。このため、従来のように、外部のコンデンサからの電力をコイルに流すための第3のスイッチを別途設ける必要が無く、その分、回路スペースを小さくできてコストも低減できる。
さらに、歩度測定パルスを出力するためのスイッチの切替は、非常に短時間でよいため、発電機の回転制御を行うためのスイッチの切替制御の間に行うことができる。このため、通常の回転制御モード時に歩度測定パルスを出力することができ、特別な歩度測定モードを用意する必要がないため、歩度測定のための特別な操作も不要にでき、歩度測定を簡単に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態の電子制御式機械時計の構成を示すブロック図である。
電子制御式機械時計は、機械的エネルギ源としてのゼンマイ1Aと、ゼンマイ1Aのトルクを発電機20に伝達する機械エネルギ伝達装置である増速輪列(番車)7と、増速輪列7に連結されて時刻表示を行う時刻表示装置である指針13とを備えている。
発電機20は、増速輪列7を介してゼンマイ1Aによって駆動され、誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する。この発電機20からの交流出力は、昇圧整流、全波整流、半波整流、トランジスタ整流等からなる整流回路21を通して昇圧、整流され、コンデンサ(電源回路)22に充電供給される。
【0018】
このコンデンサ22から供給される電力によって回転制御装置50が駆動され、この回転制御装置50により発電機20が調速制御されている。
回転制御装置50は、発振回路51、分周回路52、発電機20のロータの回転を検出する検出回路(回転検出回路)53、発電機20のブレーキの制動を制御する制御回路(制動制御回路)55を備えて構成され、図2にも示すように、発電機20に設けられたブレーキ回路120を制御することで、発電機20を調速している。
【0019】
ブレーキ回路120は、発電機20で発電された交流信号(交流電流)が出力される第1の出力端子MG1、第2の出力端子MG2を短絡等によって閉ループさせてショートブレーキを掛ける第1および第2のスイッチ121,122により構成され、調速機を兼用した発電機20に組み込まれている。
第1のスイッチ121は、第2の出力端子MG2にゲートが接続されたPch(Pチャネル)の第1の電界効果型トランジスタ(FET)126と、制動制御回路55からの制御信号B1、B2またはB4がゲートに入力されるPchの第2の電界効果型トランジスタ127とが並列に接続されて構成され、第1の出力端子MG1とコンデンサ22の第1の入力端子22Aとの間に配置されている。
また、第2のスイッチ122は、第1の出力端子MG1にゲートが接続されたPchの第3の電界効果型トランジスタ(FET)128と、制動制御回路55からの制御信号B1、B2またはB4がゲートに入力されるPchの第4の電界効果型トランジスタ129とが並列に接続されて構成され、第1のスイッチ121と同様に、第2の出力端子MG2とコンデンサ22の第1の入力端子22Aとの間に配置されている。
【0020】
発電機20の各出力端子MG1,MG2と、コンデンサ22の第2の入力端子22Bとの間には、昇圧用のコンデンサ123、ダイオード124,125がそれぞれ配置されている。
これらの発電機20に接続された昇圧用のコンデンサ123、ダイオード124,125、第1のスイッチ121、第2のスイッチ122を備えて倍電圧整流回路(簡易同期昇圧チョッピング整流回路)21(図1では整流回路21)が構成されている。そして、この整流回路21で整流された直流信号は、整流回路21から各入力端子22A,22Bを介してコンデンサ22に充電される。
【0021】
なお、ダイオード124,125としては、一方向に電流を流す一方向性素子であればよく、その種類は問わない。特に、電子制御式機械時計では、発電機20の起電圧が小さいため、ダイオード125としては降下電圧Vfが小さいショットキーバリアダイオードを用いることが好ましい。また、ダイオード124としては、逆リーク電流が小さいシリコンダイオードを用いることが好ましい。
【0022】
回転制御装置50の発振回路51は、図3にも示すように、時間標準源である水晶振動子51Aを用いて発振信号(32768Hz)を出力し、この発振信号は12段のフリップフロップからなる分周回路52によってある一定周期まで分周される。分周回路52の12段目の出力Q12は、8Hzの基準信号fsとして出力されている。なお、出力Q7は256Hz、出力Q8は128Hz、出力Q9は64Hz、出力Q10は32Hz、出力Q11は16Hzの各信号を出力している。
【0023】
検出回路53は、発電機20に接続された波形整形回路61とモノマルチバイブレータを有する回転検出回路62とで構成されている。波形整形回路61は、アンプ、コンパレータで構成され、正弦波を矩形波に変換する。回転検出回路62は、ある周期以下のパルスだけを通過させるバンドパス・フィルターとして機能し、ノイズを除去した回転検出信号FG1を出力する。
【0024】
制御回路55は、アップダウンカウンタ54と、反同時回路70と、制御信号発生回路200とを備えている。
アップダウンカウンタ54は、反同時回路70を介してそれぞれ入力される回転検出回路53の回転検出信号FG1および分周回路52からの基準信号fsに基づいてカウンタをアップおよびダウンすることで、各信号の計数とその差を算出するものである。
【0025】
反同時回路70は、前記回転検出信号FG1が入力されるとアップダウンカウンタ54をカウントアップするアップカウント信号(UP信号)を出力し、基準信号fs(8Hz)が入力されるとアップダウンカウンタ54をダウンカウントするダウンカウント信号(DOWN信号)を出力するとともに、各UP信号とDOWN信号とが同時に出力されないように構成されている。
具体的には、反同時回路70は、回転検出信号FG1がLレベルからHレベルに変化すると、ANDゲート71を介してアップダウンカウンタ54のアップカウント入力にパルス信号を出力し、基準信号fsがLレベルからHレベルに変化すると、ANDゲート72を介してアップダウンカウンタ54のダウンカウント入力にパルス信号を出力するように構成されている。
【0026】
アップダウンカウンタ54は、4ビットのカウンタで構成されている。アップダウンカウンタ54のアップカウント入力には、前記回転検出信号FG1に基づく信号が反同時回路70から入力され、ダウンカウント入力には、前記基準信号fsに基づく信号が反同時回路70から入力される。これにより、基準信号fsおよび回転検出信号FG1の計数と、その差の算出とが同時に行えるようになっている。
なお、このアップダウンカウンタ54には、4つのデータ入力端子(プリセット端子)A〜Dが設けられており、端子Dにアース電位よりも低い電源VSSが接続されてHLレベル信号が入力され、端子A〜Cは接地されてLHレベル信号が入力されている。このため、アップダウンカウンタ54の初期値(プリセット値)はカウンタ値「7」に設定されている。
【0027】
また、アップダウンカウンタ54のLOAD入力端子には、コンデンサ22に接続されてコンデンサ22に最初に電力が供給された際に、システムリセット信号SRを出力する初期化回路91が接続されている。なお、本実施形態では、初期化回路91は、コンデンサ22の充電電圧が所定電圧になるまではHレベルの信号を出力し、所定電圧以上になればLレベルの信号を出力するように構成されている。
アップダウンカウンタ54は、LOAD入力つまりシステムリセット信号SRがLレベルになるまでは、アップダウン入力を受け付けないため、アップダウンカウンタ54のカウンタ値は「7」に維持される。このため、アップダウンカウンタ54や初期化回路91により、発電機20の起動時にブレーキ制御を行わないように設定する起動設定回路90が構成されている。
アップダウンカウンタ54は、4ビットの出力QA〜QDを有している。従って、カウンタ値が「8」以上であれば、4ビット目の出力QDはHレベル信号を出力し、カウンタ値が「7」以下であれば、4ビット目の出力QDはLレベル信号を出力する。
従って、発電機20の回転周期が基準周波数fsにほぼ一致している時には、基準信号fsと回転検出信号FG1とが反同時回路70に交互に入力され、図4,5に示すように、アップダウンカウンタ54にはDOWN信号とUP信号とが交互に入力され、アップダウンカウンタ54のカウンタ値も「7」および「8」に交互に切り替わり、出力QDもLレベルおよびHレベルに交互に切り替わることになる。
【0028】
なお、出力QA〜QDが入力されたNANDゲート111およびORゲート112の各出力は、反同時回路70からの出力が入力されるNANDゲート71,72にそれぞれ入力されている。従って、例えばアップカウント信号の入力が複数個続いてカウンタ値が「15」になると、NANDゲート111からはLレベル信号が出力され、さらにアップカウント信号がNANDゲート71に入力されても、その入力はキャンセルされてアップダウンカウンタ54にアップカウント信号がそれ以上入力されないように設定されている。同様に、カウンタ値が「0」になると、ORゲート112からはLレベル信号が出力されるため、ダウンカウント信号の入力はキャンセルされる。これにより、カウンタ値が「15」を越えて「0」になったり、「0」を越えて「15」になったりしないように設定されている。
【0029】
制御信号発生回路200は、特定パルス挿入回路210と、ブレーキ信号発生回路220とを備えて構成されている。
特定パルス挿入回路210は、2つのANDゲート215とNANDゲート216とで構成され、分周回路52の出力Q7〜Q12を利用して第1特定パルス信号S1を出力する第1特定パルス信号発生手段211と、3つのANDゲート215で構成され、分周回路52の出力Q7〜Q12を利用して第2特定パルス信号S2を出力する第2特定パルス信号発生手段212と、3つのANDゲート215で構成され、分周回路52の出力Q7〜Q12を利用して第3特定パルス信号S3を出力する第3特定パルス信号発生手段213とを備えている。
【0030】
なお、図5に示すように、信号S1は、基準信号fsの入力に応じて出力QDがHレベル信号からLレベル信号に変化し、発電機20のショートブレーキがオンからオフに解除されたタイミング(ブレーキ解除時)に対して所定時間早いタイミングでパルス信号を1回出力するものである。
同様に、信号S2は、発電機20のショートブレーキがオンからオフに解除されたタイミングに対して所定時間遅いタイミングでパルス信号を1回出力するものである。
同様に、信号S3は、発電機20のショートブレーキがオンからオフに解除されたタイミングに対して、S1よりも更に所定時間早いタイミングでパルス信号を1回出力するものである。
【0031】
ブレーキ信号発生回路220は、アップダウンカウンタ54の出力QDと、特定パルス挿入回路210から出力される信号S1〜S3を利用して、ブレーキ回路120に出力されるブレーキ制御信号B1〜B3を発生する第1〜3ブレーキ制御信号発生手段230、240、250を備えている。
第1ブレーキ制御信号発生手段230は、出力QDと第1特定パルス信号S1とが入力されるNANDゲート231を備えて構成され、第1ブレーキ制御信号B1を出力する。
第2ブレーキ制御信号発生手段240は、出力QDと第2特定パルス信号S2とが入力されるNORゲート241を備えて構成され、第2ブレーキ制御信号B2を出力する。
第3ブレーキ制御信号発生手段250は、出力QDと第3特定パルス信号S3とが入力されるNANDゲート254を備えて構成され、第3ブレーキ制御信号B3を出力する。
さらに、ブレーキ信号発生回路220は、ブレーキ量検出回路251と、ブレーキ量検出回路251の出力BKに基づいて、第2ブレーキ制御信号B2および第3ブレーキ制御信号B3を選択してブレーキ制御信号B4として出力する選択回路253とを備えて構成されている。
【0032】
ブレーキ量検出回路251は、出力QDがHレベルである期間、つまりブレーキ回路120のスイッチ121,122がオン状態とされて、発電機20にショートブレーキが掛けられる期間が所定期間以上であるか否かを検出するものである。具体的には、ブレーキ量検出回路251は、出力QDのHレベル期間が30ms以上の場合には、選択回路253において第3ブレーキ制御信号B3を選択する信号BKを出力し、30ms未満の場合には、選択回路253において第2ブレーキ制御信号B2を選択する信号BKを出力するように設定されている。
選択回路253は、ブレーキ量検出回路251からの信号BKに応じてスイッチを切り替えてブレーキ制御信号B2、B3を選択している。これにより、歩度測定パルスを出力するために、スイッチ121,122をオン、オフする特定パルスの出力タイミングが切り替えられることになる。
従って、ブレーキ量検出回路251により、スイッチ121,122のオン状態の時間を測定するスイッチオン時間測定回路が構成され、選択回路253によってタイミング可変手段が構成されている。
【0033】
なお、ブレーキ信号発生回路220は、各ブレーキ制御信号B1〜B3を出力可能であるが、本実施形態ではブレーキ制御信号B4を使用している。すなわち、ブレーキ信号発生回路220において、各ブレーキ制御信号B1〜B3のどの信号をブレーキ回路120に出力するかは、制御信号発生回路200を組み込む各電子制御式機械時計の特性に応じて予め選定しておけばよい。
【0034】
ここで、図5に示すように、ブレーキ制御信号B1は、基準信号fsの入力に応じて出力QDがHレベル信号からLレベル信号に変化し、発電機20のショートブレーキがオンからオフに解除されたタイミングに対して所定時間早くブレーキを解除する短いパルス信号を1回出力するものである。すなわち、ブレーキが掛けられている期間の終了直前に、Hレベルの短いパルス信号を出力し、その期間だけブレーキを解除する制御を行うものである。
ブレーキ制御信号B2は、発電機20のショートブレーキがオンからオフに解除されたタイミングに対して所定時間遅くブレーキを掛ける短いパルス信号を1回出力するものである。すなわち、ブレーキ期間の終了直後に、Lレベルの短いパルス信号を出力し、ブレーキ期間が終了してブレーキが解除された直後に、再度ブレーキを掛けて、さらに解除する制御を行うものである。
【0035】
選択回路253で信号B3が選択されている場合のブレーキ制御信号B4は、発電機20のショートブレーキがオンからオフに解除されたタイミングに対して、信号B1よりも更に所定時間早くブレーキを解除する短いパルス信号を1回出力するものである。すなわち、ブレーキが掛けられている期間の略中間時点に、Hレベルの短いパルス信号を出力し、その期間だけブレーキを解除する制御を行うものである。
一方、選択回路253でブレーキ制御信号B2が選択されている場合は、ブレーキ制御信号B2と同じ信号を出力してブレーキ制御を行うものである。
【0036】
なお、本実施形態では、図5に示すように、信号B1は、出力QDがHレベル信号からLレベル信号に変化するタイミングに対して、256Hzの信号Q7の1.5周期前から1周期前の間、パルス信号を出力している。つまり、信号B1におけるパルス信号PS1のパルス幅は約1.96ms(=0.5/256)であり、その出力タイミングは、出力QDの変化タイミングに対して、約5.86ms早いタイミングで出力される。
同様に、信号B2は、出力QDがHレベル信号からLレベル信号に変化するタイミングに対して、信号Q7の0.5周期後から1周期後の間、パルス信号を出力している。つまり、信号B2におけるパルス信号PS2も信号B1と同じパルス幅(約1.96ms)であり、その出力タイミングは、出力QDの変化タイミングに対して、約1.96ms遅いタイミングで出力される。
同様に、信号B3(S3)は、出力QDがHレベル信号からLレベル信号に変化するタイミングに対して、信号Q7の8.5周期前から8周期前の間、パルス信号を出力している。つまり、信号B3(S3)におけるパルス信号PS3も信号B1,B2と同じパルス幅(約1.96ms)であり、その出力タイミングは、出力QDの変化タイミングに対して、約33.2ms早いタイミングで出力される。
【0037】
前述したように、本実施形態では、ブレーキ制御信号B4がブレーキ回路120、具体的には各トランジスタ127,129に入力されている。従って、制御信号B4がLレベル信号の場合は、各トランジスタ127,129つまりスイッチ121,122はオン状態に維持され、発電機20がショートされてブレーキが掛かる。
一方、制御信号B4がHレベル信号の場合は、スイッチ121,122はオフ状態に維持され、発電機20にはブレーキが加わらない。従って、制御信号B4によって発電機20のブレーキを制御することができる。
【0038】
次に、本実施形態における動作を図4,5,6のタイミングチャートと、図7のフローチャートを参照して説明する。
発電機20が作動し始めて、初期化回路91からLレベルのシステムリセット信号SRがアップダウンカウンタ54のLOAD入力に入力されると、図4に示すように、回転検出信号FG1に基づくアップカウント信号と、基準信号fsに基づくダウンカウント信号とがアップダウンカウンタ54でカウントされる。これらの各信号は、反同時回路70によって同時にカウンタ54に入力されないように設定されている。
このため、初期カウント値が「7」に設定されている状態から、アップカウント信号が入力されるとカウンタ値は「8」となり、出力QDはHレベル信号となり、前述したように、発電機20にショートブレーキを掛けるブレーキオン制御が行われる。
一方、ダウンカウント信号が入力されてカウンタ値が「7」に戻れば、出力QDはLレベル信号となり、発電機20のブレーキを解除するブレーキオフ制御が行われる。
【0039】
これらのブレーキオン、オフ制御は、ブレーキ信号発生回路220から出力されるブレーキ制御信号B4をブレーキ回路120に入力することで行われる。この際、ブレーキ制御信号B4には、信号B2または信号B3に基づく歩度測定パルスが挿入されるが、どちらの信号を挿入するかはパルス挿入選択処理によって設定される。
パルス挿入選択処理は、図7に示すフローチャートに示すように処理される。まず、ブレーキ量検出回路251は、ブレーキ時間(出力QDがHレベルの時間)が30ms以上であるか否かを検出する(S21)。なお、本実施形態では、ブレーキ時間の比較となる基準時間30msは、基準信号fs(8Hz)の1周期(1/8=125ms)の1/4(31.25ms)よりも多少短く設定している。これは、信号B3を挿入したブレーキ制御信号B4では、基準信号の1/4周期前にパルス信号を出力するため、ブレーキ時間が30ms以上でなければ、前記パルス信号をブレーキが掛けられている時に出力することができなくなるためである。従って、ブレーキ時間の比較となる基準時間は、挿入パルスのタイミングに応じて適宜設定すればよい。
【0040】
ここで、選択回路253は、ブレーキ量検出回路251からブレーキ時間が30ms以上であることを示す信号が入力されると、信号B3側を選択し、30ms未満であることを示す信号が入力されると、信号B2側を選択する。
具体的には、ブレーキ時間が30ms以上の場合、選択回路253は、まず現在信号B2を選択しているか判断する(S22)。ここで、信号B2ではなく信号B3を選択している場合には、信号を切り替える必要がないので、パルス挿入選択処理を終了する。
一方、信号B2を選択している場合には(S22で「Y」)、ブレーキ時間が30ms以上の状態が10秒以上続いているのかを判断する(S23)。この判断は、例えば、S21において、前回のS21での判断と異なった場合(例えば、前回は30ms未満であったが、今回は30ms以上であった)にリセットされて再スタートし、判断が同じ状態が続いている場合には時間の計数(基準信号等を利用してカウントすればよい)を継続するタイマーを用いて計測される時間を参照して判断すればよい。
なお、10秒以上継続しているかを判断しているのは、歩度測定器では通常10秒間隔で歩度測定パルスを検出するため、その間隔に同期させて信号を切り替えるようにするためである。
【0041】
S23で10秒経過していない場合には、パルス挿入選択処理を終了する。一方、S23で10秒経過していると判断された場合には、選択回路253は、信号B3側を選択する(S24)。この選択により、ブレーキ制御信号B4は、信号B3が挿入された信号に切り替わる。
【0042】
S21で「N」と判断された場合には、選択回路253は、現在信号B3を選択しているか判断する(S25)。ここで、信号B3ではなく信号B2を選択している場合には、パルス挿入選択処理を終了し、信号B3を選択している場合には、ブレーキ時間が30ms以上の状態が10秒以上続いているのかを判断する(S26)。S26で10秒経過していない場合には、パルス挿入選択処理を終了する。一方、S26で10秒経過していると判断された場合には、選択回路253は、信号B2側を選択する(S27)。この選択により、ブレーキ制御信号B4は、信号B2が挿入された信号に切り替わる。
【0043】
ここで、ブレーキ時間が30ms以上の場合には、ブレーキ制御信号B4では、出力QDがHレベルからLレベルに変換するタイミングつまりブレーキオンからブレーキオフに切り替わるタイミング(ブレーキ解除時)に対して、所定時間(基準周期の約1/4)だけ早いタイミングで短いパルス信号PS3を出力する。
すると、図6に示すように、ショートブレーキが掛けられて発電機20の両端が短絡(閉ループ)されている際に、前記パルス信号PS3でブレーキが一瞬解除される。このパルス信号PS3は発電機20の起電圧のピーク近くで挿入される。このため、コイルの両端に高電圧が誘起され、高電圧の歩度パルスP1が出力される。
【0044】
また、ブレーキ時間が30ms未満の場合には、ブレーキ制御信号B4では、出力QDがHレベルからLレベルに変換するタイミングつまりブレーキオンからブレーキオフに切り替わるタイミングに対して、所定時間だけ遅いタイミングで短いパルス信号PS2を出力する。
すると、図6に示すように、ショートブレーキが終了してブレーキが解除された後、再度短いブレーキが掛けられ、さらにブレーキが解除される。このパルス信号PS2は発電機20の起電圧のピーク近くで挿入される。このため、発電機20のコイルに蓄積された電荷が、前記パルス信号PS2でブレーキがオンからオフに制御されると、コイルの両端に高電圧が誘起され、高電圧の歩度パルスP2が出力される。
なお、この場合、出力QDの変化に伴いブレーキオンからオフに変化した場合にも高電圧が誘起されてパルスP3が出力される場合がある。但し、このパルスP3は、例えば、ショートブレーキ期間がある程度確保されている場合のように、誘起電圧がある程度高くなければ発生しないので、常に出力するものではなく、歩度測定パルスとしての利用は難しい。
一方、前記歩度パルスP2は、再度ブレーキが掛けられた後に出力されて発電機20の起電圧のピーク近くで挿入されるため、パルスP3よりも電圧が大きいパルスにでき、歩度測定パルスとして利用可能である。
【0045】
歩度測定パルスP1またはP2は、電子制御式機械時計が設置された歩度測定器で測定される。歩度測定器は、前記歩度測定パルスによって生じる磁界の変化に基づきパルス信号を発生するホール素子等の磁気センサを備え、発電機20から出力された歩度測定パルスを検出してその出力間隔を検証することで歩度測定を行う。
ここで、歩度測定器は、歩度測定パルスを検出してから所定時間経過後、例えば10秒後に再度歩度測定パルスを検出する。具体的には、歩度測定器は、歩度測定パルスによってトリガがかかると、正確な10秒後に対してその前後のある時間だけ信号を受け付けるゲート期間(時間)を設定し、この間に信号が入力された場合に歩度を表示する。また、このゲートが開いている時に入力が無かったときは、次の信号を再トリガ信号とする。すなわち、最初の歩度測定パルスでトリガが掛かり、10秒計測を始めてもその10秒後に歩度測定パルスが発生していなければ、歩度測定パルスを検出できない。このため、次の歩度測定パルスの信号で再トリガがかかる。その後、歩度測定パルスは必ず発生しているため、10秒後に歩度が測定され、その後も10秒間隔で歩度測定が行われる。
【0046】
なお、倍電圧整流回路(簡易同期昇圧チョッピング整流回路)21では、運針時には、次のようにして発電機20で発電した電荷をコンデンサ22に充電している。すなわち、第1の出力端子MG1の極性が「−」で第2の出力端子MG2の極性が「+」の時には、第1の電界効果型トランジスタ(FET)126がオフされ、第3の電界効果型トランジスタ(FET)128がオンされる。このため、発電機20で発生した誘起電圧の電荷は、第2の出力端子MG2、コンデンサ123、ダイオード125、第1の出力端子MG1の回路によって例えば0.1μFのコンデンサ123に充電されるとともに、第2の出力端子MG2、第2のスイッチ122、第1の入力端子22A、コンデンサ22、第2の入力端子22B、ダイオード124,125、第1の出力端子MG1の回路によって例えば10μFのコンデンサ22に充電される。
一方、第1の出力端子MG1の極性が「+」で第2の出力端子MG2の極性が「−」に切り替わると、第1の電界効果型トランジスタ(FET)126がオンされ、第3の電界効果型トランジスタ(FET)128がオフされる。このため、図2に示す「コンデンサ123→第2の出力端子MG2→発電機20→第1の出力端子MG1→スイッチ121→第1の入力端子22A→コンデンサ22→第2の入力端子22B→ダイオード124→コンデンサ123」の回路によって、発電機20で発生した誘起電圧と、コンデンサ123の充電電圧とが加えられた電圧でコンデンサ22が充電される。
【0047】
なお、ゼンマイ1Aのトルクが大きくて発電機20の回転速度が大きい場合などでは、アップカウント信号によりカウンタ値が「8」になった後に、さらにアップカウント信号が入力されることがある。この場合には、カウンタ値は「9」となり、前記出力QDはHレベルを維持するため、ブレーキが掛けられつづけるブレーキオン制御が行われる。そして、ブレーキが掛けられたことにより、発電機20の回転速度が低下し、回転検出信号FG1が入力される前に基準信号fs(ダウンカウント信号)が2回入力されると、カウンタ値は「8」、「7」と低下し、「7」になった際にブレーキが解除されるブレーキオフ制御に切り替えられる。
このような制御を行うと、発電機20が設定された回転スピード近くになり、図4に示すように、アップカウント信号と、ダウンカウント信号とが交互に入力されて、カウンタ値が「8」と「7」とを繰り返すロック状態に移行する。この際は、カウンタ値に応じてブレーキのオン、オフが繰り返される。
【0048】
さらに、ゼンマイ1Aがほどけてそのトルクが小さくなると、徐々にブレーキを掛ける時間が短くなり、発電機20の回転速度はブレーキを掛けない状態でも基準速度に近い状態になる。
そして、まったくブレーキを掛けなくてもダウンカウント値が多く入力されるようになり、カウント値が「7」以下の小さな値になると、ゼンマイ1Aのトルクが低下したと判断できるので、運針を停止したり、非常に低速にしたり、さらにはブザー、ランプ等を鳴らしたり、点灯させることで、利用者にゼンマイ1Aを再度巻き上げるように促せばよい。
【0049】
このように、アップダウンカウンタ54の出力QDからHレベル信号が出ている間は、発電機20にショートブレーキを掛けるブレーキ制御が行われ、出力QDからLレベル信号が出ている間は、ブレーキオフ制御が行われる。つまり、アップダウンカウンタ54によってブレーキオン制御とブレーキオフ制御とが切り替えられる。さらに、信号S1、S2やS3に基づく特定パルスが挿入されることで、通常モード時に歩度測定パルスが一定間隔で出力される。
そして、発電機20のMG1,MG2からは、図6に示すように、磁束の変化に応じた交流波形が出力される。発電機20からの交流出力は、倍電圧整流回路21によって昇圧、整流されて電源回路(コンデンサ)22に充電され、この電源回路22により回転制御装置50が駆動される。
【0050】
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1) 発電機20のコイルを、歩度測定用のコイルとしても用いているので、歩度測定用のコイルを別途設ける必要が無く、その分、電子制御式機械時計を小型化できるとともに、コストも低減できる。
(2) 発電機20の各スイッチ121,122を短時間オン、オフすることで、発電機20のコイルに蓄積された電荷を利用して歩度測定パルスを出力することができる。このため、電源回路22の電流をコイルに流すための別のスイッチを設ける必要が無く、その分、回路スペースを小さくでき、コストも低減できる。
【0051】
(3) 発電機20をブレーキ制御する信号の途中の発電機20の起電圧のピーク近くで特定パルスを挿入し、この特定パルスによってスイッチ121,122をオン、オフすることで歩度測定パルスを出力しているので、通常の回転制御モード中に同時に歩度測定を行うことができる。このため、特別な歩度測定モードを設けて歩度測定を行う必要が無く、モード切替操作も不要にできるので、歩度測定作業を容易に行うことができる。
その上、回転制御用のスイッチ121,122をそのまま制御することで歩度測定パルスを出力できるので、トランジスタ等のスイッチ121,122を制御するパルス信号に特定パルスを挿入するだけで制御でき、スイッチ制御を容易に行うことができる。
【0052】
(4) 歩度測定パルスを出力するためのスイッチ121,122の制御は、スイッチをオンからオフに切り替えてブレーキを解除した時点、つまり基準信号に同期しているので、歩度測定パルスを出力するためのスイッチ制御タイミングを正確な間隔で行うことができる。このため、歩度測定器が10秒間隔で歩度測定パルスを検出する際に、所定期間のみ検出可能にマスクを掛けた場合でも、正確な間隔で歩度測定パルスを出力することができるので、歩度測定器で確実に歩度測定パルスを検出することができ、歩度測定を確実に実行することができる。
【0053】
(5) ブレーキ時間を検出するブレーキ量検出回路251を設け、そのブレーキ時間によって発電機20の起電圧のピーク近くになるように、特定パルス信号の挿入タイミングを可変しているので、ブレーキ時間に応じた適切なタイミングでスイッチをオン、オフすることができ、歩度測定パルスを確実に出力することができる。
【0054】
(6) 歩度測定パルスは、コイルに短時間流れる電流によって発生されるため、つまり急激な電流変化で発生される信号であるため、通常の発電信号とも容易に区別することができ、歩度測定を確実に行うことができる。
また、発電機20は通常の回転制御を継続しながら作動し続けるために、歩度測定が長時間に渡っても、電源回路22を充電し続けることができ、回転制御装置50の作動も維持することができるとともに、発電機20に連動する指針の駆動も正確に制御することができる。
【0055】
(7) 回転検出信号FG1に基づくアップカウント信号と、基準信号fsに基づくダウンカウント信号とをアップダウンカウンタ54に入力することで、それらの各信号の位相の進みまたは遅れを検出し、その結果に基づいてその直後の1基準周期の期間のブレーキ制御を行っているので、モータ速度に短期的なふらつきがあったとしても、時計においては、長時間にわたって認識できるような時間の進み、遅れを無くすことができ、高精度の調速制御が行えて時刻指示精度も高めることができる。
(8) 倍電圧整流回路(簡易同期昇圧チョッピング整流回路)21は、各端子MG1,MG2にゲートが接続された第1,3の電界効果型トランジスタ126,128を用いて整流制御を行っているので、コンパレータ等を用いる必要が無く、構成が簡単になって部品点数を少なくでき、かつコンパレータの消費電力による充電効率の低下も防止できる。さらに、発電機20の端子電圧(出力端子MG1,MG2の電圧)を利用して電界効果型トランジスタ126,128のオン、オフを制御しているので、発電機20の端子の極性に同期して各電界効果型トランジスタ126,128を制御することができ、整流効率を向上することができる。
【0056】
(9) 4ビットのアップダウンカウンタ54を用いているので、16個のカウント値をカウントすることができる。このため、アップカウンタ信号が続けて入力された場合などに、その入力値を累積してカウントすることができ、設定された範囲つまりアップカウンタ信号やダウンカウンタ信号が連続して入力されてカウンタ値が「15」や「0」になるまでの範囲では、その累積誤差を補正することができる。このため、仮に発電機20の回転速度が基準速度から大きく外れても、ロック状態になるまでは時間が掛かるが、その累積誤差を確実に補正して発電機20の回転速度を基準速度に戻すことができ、長期的には正確な運針を維持することができる。
(10)起動設定回路90を設けて、発電機20の起動時にはブレーキ制御を行わず、発電機20にブレーキが掛からないようにしているので、コンデンサ22への充電を優先させることができ、コンデンサ22によって駆動される回転制御装置50を迅速にかつ安定して駆動することができ、その後の回転制御の安定性も高めることができる。
【0057】
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は、本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、ブレーキ制御信号B4を用いていたが、使用する電子制御式機械時計の特性、例えば、ゼンマイ1Aのサイズ、トルクや、指針や輪列の数等に応じて、第1ブレーキ制御信号B1や第2ブレーキ制御信号B2を利用してもよい。なお、前記実施形態では、これらの各制御信号B1〜B3を出力可能な回路とすることで、いずれの制御信号B1〜B3を利用する電子制御式機械時計においても共通の制御回路55を利用できるようにしていたが、予め特定の制御信号B1〜B3のみを出力できるような回路としてもよい。
【0058】
また、歩度測定パルスを出力させるための特定パルスの出力タイミングは、前記制御信号B1〜B3の場合に限らず、例えば、制御信号B1のパルス信号PS1と制御信号B3のパルス信号PS3の中間のタイミングで特定パルスを出力してもよく、その出力タイミングは歩度測定パルスを出力可能なタイミングであれば実施にあたって適宜設定すればよい。ただし、発電機20の起電圧のピーク近くで挿入されるのが望ましい。
また、各特定パルスのパルス幅なども歩度測定パルスを出力可能に設定されていればよく、前記実施形態のものに限定されない。
【0059】
また、前記実施形態では、カウンタとして4ビットのアップダウンカウンタ54を用いていたが、3ビット以下のアップダウンカウンタを用いてもよいし、5ビット以上のアップダウンカウンタを用いても良い。また、カウンタとしては、アップダウンカウンタに限らず、基準信号用fsおよび回転検出信号FG1用にそれぞれ第1および第2のカウンタを個別に設けてもよい。
さらに、各スイッチ121,122も、前記実施形態のように、並列接続された各トランジスタ126,127,128,129で構成されるものに限らず、それぞれ1つのトランジスタで構成してもよいし、その他の種類のスイッチで構成してもよい。要するに、各発電機20の端子間を断続して、ブレーキオン状態およびブレーキオフ状態を制御できるスイッチであればよい。但し、前記実施形態のように構成すれば、発電機20の出力端子MG1,MG2の端子電圧に同期したスイッチ制御と、チョッピング制御とが容易に実現できる利点がある。
【0060】
また、前記整流回路21では、昇圧用のコンデンサ123を設けていたが、このコンデンサはなくてもよく、整流回路21を構成する部材(コンデンサ123、ダイオード124、125)等は必要に応じて適宜設ければよい。
さらに、前記実施形態では、整流回路21として、簡易同期昇圧チョッピング整流回路を用いていたが、昇圧用のコンデンサやダイオードを備えた昇圧整流回路等の他の整流回路を用いてもよい。
【0061】
また、歩度測定の方法は、一般的な漏れ磁束を用いたものに限らず、磁界、電場、音、電圧、電流等の変化を検出するものでもよく、要するに発電機20のコイルを利用して検出できるものであればよい。
さらに、測定された歩度ズレ(周波数の誤差)に対しては、発振周波数の誤差をデジタル的に補正する論理緩急や、発振回路のコンデンサを調整して発振周波数の誤差をアナログ的に補正するコンデンサ緩急などの一般的な歩度調整により、発振周波数を調整すればよい。
【0062】
さらに、発電機20を駆動する機械的エネルギ源としては、ゼンマイ1Aに限らず、ゴム、スプリング、重錘、圧縮空気などの流体等でもよく、本発明を適用する対象などに応じて適宜設定すればよい。さらに、これらの機械的エネルギ源に機械的エネルギを入力する手段としては、手巻き、回転錘、位置エネルギ、気圧変化、風力、波力、水力、温度差等でもよい。
また、ゼンマイなどの機械的エネルギ源からの機械的エネルギを発電機に伝達する機械エネルギ伝達手段としては、前記実施形態のような輪列7(歯車)に限らず、摩擦車、ベルト(タイミングベルト等)及びプーリ、チェーン及びスプロケットホイール、ラック及びピニオン、カムなどを利用したものでもよく、本発明を適用する電子制御式時計の種類などに応じて適宜設定すればよい。
また、時刻表示装置としては、指針13に限らず、円板、円環状や円弧形状のものを用いてもよい。さらに、液晶パネル等を用いたデジタル表示式の時刻表示装置を用いてもよい。
【0063】
本発明では、電子制御式機械時計にCPU、メモリ等を配置してコンピュータとして機能できるように構成し、このコンピュータが回転制御装置50の制動制御回路55の機能を行うように所定プログラムをコンピュータに組み込んでもよい。このようにすれば、例えばブレーキ量検出回路251におけるブレーキ時間の基準値(30ms)などを容易に変更することができるので、電子制御式機械時計に組み込まれたゼンマイ等の機械的エネルギの大きさや、電子制御式機械時計の特性などに応じて各設定値等を容易に変更できる。
なお、電子制御式機械時計内のコンピュータに所定プログラムや設定値等のデータを組み込むには、通常は、電子制御式機械時計内に組み込まれたRAMやROM等のメモリに予め記憶しておけばよい。また、プログラムやデータを後からインストール可能できるようにしてもよい。この場合、メモリーカードやCD−ROM等の記録媒体を電子制御式機械時計に直接差し込んで行ってもよいし、これらの記録媒体を読み取る機器を外付けで電子制御式機械時計に接続してもよい。さらに、LANケーブル、電話線等を電子制御式機械時計に接続したり、前記発電機20のコイルをアンテナとして利用することで通信によってプログラムを供給してインストールしてもよい。
【0064】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、特別な歩度測定モードに移行することなく、通常モード時に歩度測定を行うことができるとともに、第3のスイッチを設けることなく、回路の小型化およびコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における電子制御式機械時計の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態の回転制御装置の構成を示す回路図である。
【図3】本実施形態の制動制御回路の構成を示す回路図である。
【図4】本実施形態におけるタイミングチャートである。
【図5】本実施形態におけるタイミングチャートである。
【図6】本実施形態におけるタイミングチャートおよび信号波形を示す図である。
【図7】本実施形態におけるパルス挿入選択処理方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1A…機械的エネルギ源であるゼンマイ、13…指針、20…発電機、21…倍電圧整流回路、22…コンデンサ(電源回路)、50…制御装置(回転制御装置)、51…発振回路、51A…水晶振動子、52…分周回路、53…検出回路(回転検出回路)、54…アップダウンカウンタ、55…制御回路(制動制御回路)、61…波形整形回路、62…回転検出回路、70…反同時回路、90…起動設定回路、91…初期化回路、120…ブレーキ回路、121…スイッチ、122…スイッチ、126,127,128,129…電界効果型トランジスタ、200…制御信号発生回路、210…特定パルス挿入回路、220…ブレーキ信号発生回路、251…スイッチオン時間測定回路であるブレーキ量検出回路、253…タイミング可変手段である選択回路。

Claims (5)

  1. 機械的エネルギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動され、誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発電機と、発電機の端子間に配置されたスイッチと、このスイッチを接続して前記発電機の端子間を短絡してブレーキを掛けるブレーキオン状態および前記スイッチを切断して前記ブレーキを解除するブレーキオフ状態を制御して発電機の回転周期を制御する回転制御装置とを備える電子制御式機械時計において、
    前記回転制御装置は、前記ブレーキオン状態からブレーキオフ状態に切り替えるブレーキ解除のタイミングを発電機の回転周期の基準となる基準信号に同期させ、前記基準信号に同期する前記ブレーキ解除時に対して所定時間早いタイミングで、接続状態とされているスイッチを設定時間切断状態にした後、接続状態に戻して、歩度測定パルスを出力することを特徴とする電子制御式機械時計。
  2. 機械的エネルギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動され、誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発電機と、発電機の端子間に配置されたスイッチと、このスイッチを接続して前記発電機の端子間を短絡してブレーキを掛けるブレーキオン状態および前記スイッチを切断して前記ブレーキを解除するブレーキオフ状態を制御して発電機の回転周期を制御する回転制御装置とを備える電子制御式機械時計において、
    前記回転制御装置は、前記ブレーキオン状態からブレーキオフ状態に切り替えるブレーキ解除のタイミングを発電機の回転周期の基準となる基準信号に同期させ、前記基準信号に同期する前記ブレーキ解除時に対して所定時間遅いタイミングで、切断状態とされているスイッチを設定時間接続状態にした後、切断状態に戻して、歩度測定パルスを出力することを特徴とする電子制御式機械時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子制御式機械時計において、
    前記回転制御装置は、前記ブレーキオン状態の時間を測定するブレーキ量検出回路と、このブレーキ量検出回路で測定したブレーキオン状態の時間に応じて、前記歩度測定パルスを出力させるタイミングを可変するタイミング可変手段とを備えることを特徴とする電子制御式機械時計。
  4. 機械的エネルギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動され、誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発電機と、発電機の端子間に配置されたスイッチと、このスイッチを接続して前記発電機の端子間を短絡してブレーキを掛けるブレーキオン状態および前記スイッチを切断して前記ブレーキを解除するブレーキオフ状態を制御して発電機の回転周期を制御する回転制御装置とを備える電子制御式機械時計の制御方法であって、
    前記ブレーキオン状態からブレーキオフ状態に切り替えるブレーキ解除のタイミングを発電機の回転周期の基準となる基準信号に同期させ、前記基準信号に同期する前記ブレーキ解除時に対して所定時間早いタイミングで、接続状態とされているスイッチを設定時間切断状態にした後、接続状態に戻して、歩度測定パルスを出力することを特徴とする電子制御式機械時計の制御方法。
  5. 機械的エネルギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動され、誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発電機と、発電機の端子間に配置されたスイッチと、このスイッチを接続して前記発電機の端子間を短絡してブレーキを掛けるブレーキオン状態および前記スイッチを切断して前記ブレーキを解除するブレーキオフ状態を制御して発電機の回転周期を制御する回転制御装置とを備える電子制御式機械時計の制御方法であって、
    前記ブレーキオン状態からブレーキオフ状態に切り替えるブレーキ解除のタイミングを発電機の回転周期の基準となる基準信号に同期させ、前記基準信号に同期する前記ブレーキ解除時に対して所定時間遅いタイミングで、切断状態とされているスイッチを設定時間接続状態にした後、切断状態に戻して、歩度測定パルスを出力することを特徴とする電子制御式機械時計の制御方法。
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