JP2003106485A - 導管接続装置 - Google Patents

導管接続装置

Info

Publication number
JP2003106485A
JP2003106485A JP2001303316A JP2001303316A JP2003106485A JP 2003106485 A JP2003106485 A JP 2003106485A JP 2001303316 A JP2001303316 A JP 2001303316A JP 2001303316 A JP2001303316 A JP 2001303316A JP 2003106485 A JP2003106485 A JP 2003106485A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conduit
pipe
water pipe
connection device
coupling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001303316A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshibumi Miyatake
義文 宮武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOKUSAN RASENKAN KK
Original Assignee
KOKUSAN RASENKAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOKUSAN RASENKAN KK filed Critical KOKUSAN RASENKAN KK
Priority to JP2001303316A priority Critical patent/JP2003106485A/ja
Publication of JP2003106485A publication Critical patent/JP2003106485A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewage (AREA)
  • Joints With Sleeves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続する導管との接続状態が保持されかつ接
続部を確実にシールドして信頼性の向上を図る。 【解決手段】 接続管部8と導管2とに設けた結合部2
0,22間を結合手段27,28によって結合すること
によりこれら接続管部8と導管2との接続状態が保持さ
れる離脱防止機能が奏されるとともに結合手段27,2
8による結合動作によって接続管部8と導管2との間に
シーリング部材26が押し込まれて水密性や気密性を保
持するシーリング機能が奏される。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、上下水道、ガス管
或いは各種流体を搬送する搬送管等の導管を接続する導
管接続装置に関し、特に敷設経路上に存在する障害物を
迂回して配管する場合に好適に用いられる導管接続装置
に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、道路等には、上・中・下水管や
ガス管或いは電線ケーブル等の多くの地下施設が埋設さ
れており、管内清掃や保守を行うために適当な間隔でマ
ンホールが設置されている。道路の配管工事において
は、しばしば敷設経路上に存在する既設の地下施設を迂
回して配管する工事が行われる。また、工場等において
は、敷地内や建物内を燃料供給用パイプ、冷暖房用パイ
プ或いは原材料の搬送パイプ等の各種の既設導管が縦横
無尽に敷設されており、これらを迂回する新設の配管工
事が頻繁に行われる。 【0003】ところで、道路に埋設される地下施設の敷
設工事は、原則として地表面から所定の深さ(例えば
1.2メートル以上の深さ)に埋設しなければならない
とする規則に基づいて行われる。かかる敷設工事は、掘
削量が深くなることによって工事費や工事期間も増大す
ることから、一般に上述した規定値を最低限クリアする
深さに掘削された敷設溝内に敷設され、各地下施設が互
いに輻輳した状態で地中に敷設されることになる。敷設
工事は、工事費を低減するとともに規則によって敷設溝
の掘削幅が制限され、限られた条件で地下施設の埋設が
行われる。 【0004】例えば図12に示した従来の水道管100
の敷設工事においては、水道管100の敷設経路に沿っ
て所定の幅で道路に敷設溝101を掘削しなければなら
ないために、その経路上にたびたび下水マンホール10
2等の既設障害物が存在する事態が発生する。敷設溝1
01は、この場合においても既設マンホール102の周
囲の限られた周辺領域103の範囲においてのみ掘削が
許可される。水道管100は、敷設構101内に敷設さ
れるとともに、既設マンホール102の周辺領域内にお
いて迂回配管が行われれる。迂回配管工事には、複数本
の接続管104a乃至104cや、複数個のエルボーや
ベンド等の接続部材105a乃至105dが用いられ
る。 【0005】既設障害物として示す下水マンホール10
2は、有底筒状を呈して形成され、開口部106が道路
面とほぼ同一面に構成され埋設されている。通常、下水
マンホール102は、開口部106にマンホール蓋を備
えることによって閉塞された状態となっている。そし
て、下水マンホール102には、底面の近傍に位置する
周面の両側から、道路に埋設された下水管108a、1
08bがそれぞれ接続されている。 【0006】水道管100は、下水管108a、108
bよりも浅く道路に敷設されて高さ位置を異にすること
から、これらが経路上に位置している場合でも特に支障
を生じることなく掘削した敷設溝101内に敷設するこ
とが可能である。しかしながら、水道管100は、下水
管108a、108bの位置から道路面までの領域を占
める下水マンホール102がその経路上に存在する場合
には、周辺領域103内において上述したようにこの下
水マンホール102を迂回して敷設しなければならい。 【0007】水道管100は、下水マンホール102が
設けられた位置において、水道管100の端部100
a、100bをこの下水マンホール102の外周面に近
接させるようにして敷設溝101内に導かれる。水道管
100は、これらの端部100a、100bの外周面に
ねじ切りを施した後、接続部材105a、105bがそ
れぞれその一端側をねじ込まれて取り付けられている。
各接続部材105は、90゜に折曲されたL字形をな
し、水道管100の外径よりもやや太径とされるととも
に両端の内周壁に内周ねじがそれぞれ形成されている。 【0008】各接続部材105には、他端側に接続管1
04a、104bがそれぞれ接続される。接続管104
は、例えば鋼管が用いられ、下水マンホール102を迂
回するに足る長さに切断されるとともに両端部の外周面
にそれぞれねじ切れが施される。接続管104には、そ
の他端部に接続部材105c、105dがそれぞれその
一端側をねじ込まれて取り付けられる。したがって、水
道管100は、下水マンホール102を略U字状に迂回
して配管された後、敷設溝101及び周辺領域103に
埋土が施されて敷設される。 【0009】なお、水道管100や接続管104或いは
接続部材105については、鋼管の他に、鋳造管や合成
樹脂管も用いられる。これらの鋳造管や合成樹脂管にお
いては、ねじ込み接続も行われるが、一般に嵌合接続が
行われる。また、接続部材105については、折曲角度
が90゜のものだけではなく、現場の状況によって折曲
角度が45゜、22.5゜或いは11.25゜のものが
適宜選択されて用いられる。さらに、水道管100や接
続管104或いは接続部材105については、例えば端
部に複数のねじ孔を有するフランジがそれぞれ一体に形
成したものを用いて、相対するフランジ間を通しボルト
とナットとによって結合する方法も採用される。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】従来の水道管100の
敷設工事においては、上述したように敷設経路上に存在
する下水マンホール102を迂回配管するために、多数
個の接続管104や接続部材105を用いなければなら
なかった。そして、この迂回配管の作業は、接続管10
4に対して切断やねじ切り等の処理を必要とすることか
ら多くの時間を必要とするとともに極めて面倒であっ
た。さらに、迂回配管工事は、下水マンホール102を
囲む極めて狭い周辺領域103内において実施しなけれ
ばならないために、作業効率が悪いといった問題点があ
った。そして、迂回配管工事は、周辺領域103に下水
マンホール102以外にも他の既設の埋設物が存在する
ことが多く、より多くの接続管104や接続部材105
が用いられるために工事効率がさらに悪くなっていた。 【0011】また、水道管100の敷設工事において
は、敷設後、敷設溝101や周辺領域103内に埋土を
投入して埋め戻しが行われるが、この埋土が時間ととも
に締まるために地盤沈下現象が発生する。水道管100
は、この地盤沈下によって大きな引張り力が作用され、
接続部材105による接続箇所や機械的強度の小さい接
続管104の破損等によって漏水が発生する問題があっ
た。さらに、水道管100は、とくに接続部分において
漏水が発生しやすいために、多数の接続部材105が用
いられる従来の敷設工事ではそれぞれの接続作業に充分
な注意が必要とされるばかりでなく、漏水の発生の危険
も高くなるといった問題があった。 【0012】ところで、接続部材105には、上述した
ように各種の折曲角度の規格部品が用いられている。迂
回配管工事には、現場の状況に応じてこれらの接続部材
105が適宜選択されて用いられるために、多数種の接
続部材105を常時、大量にストックしていなければな
らない。しかも、迂回配管工事においては、既設の埋設
物が輻輳して存在したり、敷設領域が充分確保できない
場合等において上述した規格の接続部材105によって
は迂回配管が極めて困難となるといった問題があった。 【0013】迂回配管工事は、上述した水道管100の
配管工事ばかりでなく、ガス管や工場内の各種配管工事
においてもしばしば実施され、上述した問題点が発生す
ることがあった。例えば、肥料工場や化学プラント等に
おいては、ペレット、粉体、流体或いはゲル状体等の各
種搬送体を導管内に流して搬送することも行われる。か
かる搬送管は、被搬送物の効率的搬送、管内での滞留抑
制或いは、設備コストの低減等を目的として最短距離で
敷設されるために、多くの箇所で迂回配管が行われる。 【0014】搬送管は、鋭角的な迂回配管を行った場合
に、接続部材との間に生じる段差と相俟ってこの部位で
被搬送物が詰まりやすくなるとともに破損や脱管等も生
じやすいといった問題があった。搬送管は、このため大
きな曲率を以て配管されることが好ましく、例えば、折
曲角度が小さな多数個の接続部材105を組み合わせて
迂回配管が行われることも多い。 【0015】したがって、本発明は、導管との接続状態
を確実に保持するとともに接続部を確実にシールドする
ことによって、信頼性の向上を図り、特に敷設経路上に
存在する障害物等を迂回配管する場合に好適に用いられ
る導管接続装置を提出することを目的に提案されたもの
である。 【0016】 【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかる導管接続装置は、接続される第1の導管
と第2の導管との間を接続する。導管接続装置は、少な
くとも、適宜な角度に湾曲自在とされて障害物を迂回す
るように湾曲されるラセン管と、このラセン管を全長に
亘って被覆するブレードとからなるラセン管部と、ラセ
ン管の両端に設けられて第1の導管と第2の導管とにそ
れぞれ嵌合接続される一対の接続管部とを備えてなる。
導管接続装置は、第1の導管と第2の導管とにそれぞれ
嵌合接続される各接続管部に、それぞれ先端側に抜止め
された結合部間を結合手段によって結合することにより
嵌合状態を保持する離脱防止機能と、結合部間を結合操
作するにしたがって嵌合部位内にシーリング部材を進入
させることによってシーリングを行うシーリング機能と
を有する嵌合接続機構が備えられる。 【0017】以上のように構成された導管接続装置によ
れば、接続管部と第1の導管及び第2の導管とを嵌合接
続した状態でそれぞれの結合部間が結合手段により結合
されることから、第1の導管や第2の導管に対して大き
な引張り力が加えられた場合においても嵌合状態が確実
に保持される。さらに、導管接続装置によれば、接続管
部或いは導管に対して面倒な作業によってシーリング部
材を装着する操作が不要とされるとともに、結合手段を
介して結合操作を行う場合にシーリング部材が接続部位
内に押し込まれて確実なシーリング動作が行われるよう
になる。したがって、導管接続装置によれば、振動或い
は地盤沈下等が生じたり配管条件が厳しい環境において
も接続部位の脱落或いは漏水等が確実に防止され、極め
て信頼性の高い配管工事が行われるようになる。 【0018】また導管接続装置によれば、例えば敷設経
路上に障害物が存在することで、角度を変えて配管を行
う場合等においても、ラセン管部が障害物を迂回するよ
うに適宜湾曲されることにより、両端部に設けられた接
続管部が障害物を挟んで両端を臨ませられて敷設された
第1の導管と第2の導管とに相対位置されてそれぞれ嵌
合接続される。したがって、導管接続装置によれば、多
数個のエルボーやベンド等の接続部材を用いることな
く、ラセン管部を任意の角度に湾曲させて配管する極め
て簡易な作業によって障害物を迂回する第1の導管と第
2の導管との配管を可能とする。導管接続装置によれ
ば、作業効率の大幅な向上が図られるとともに工事費の
大幅な削減が図られるようになる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。導管接続装置1は、
図1に示すように水道管2を道路に敷設する場合に、敷
設経路上に存在する既設の下水マンホール3を迂回して
配管する場合に用いられる。勿論、導管接続装置1は、
かかる使用例ばかりでなく、例えば敷設経路上に埋設さ
れた各種の既設障害物を迂回配管される中水道管や下水
道管或いはガス管や各種ケーブル等の迂回配管工事にも
用いられる。また、導管接続装置1は、液体用導管ばか
りでなく、例えば都市ガスや冷却ガス等の気体或いは粉
体、粒体、ゲル状等の個体からなる流体が流れる導管の
迂回配管工事にも用いられる。さらに、導管接続装置1
は、分断された導管や角度を異にして導管を配管する場
合等においても用いられる。 【0020】水道管2は、敷設経路に沿って道路に所定
幅と所定の深さをもって掘削した敷設溝4内に敷設され
る。敷設溝4は、敷設経路上に下水マンホール3が存在
する場合において、その周辺を所定幅の範囲で拡げて迂
回敷設溝5を掘削することが許可される。水道管2は、
その端部2a、2bが下水マンホール3の外周面に近接
させるようにして敷設溝4内を導かれて敷設される。水
道管2には、一般に鋼鉄管、鋳鉄管、ステンレス管等の
金属管或いは塩化ビニール系樹脂やポリエチレン系樹脂
等の合成樹脂管等が用いられ、材質によって多少形状仕
様が異にされている。水道管2は、詳細を後述するよう
にその先端部が導管接続装置1の先端部に形成した嵌合
部に嵌入されて接続されるが、先端部が太径とされて導
管接続装置1の先端部が嵌入される嵌合部を構成しても
よい。 【0021】下水マンホール3には、開口部にマンホー
ル蓋3aが装着され、底面の近傍に位置する周面の両側
に下水管6a、6bが接続されている。水道管2は、下
水管6a、6bに対して表層側に敷設されるために敷設
溝4内において支障なく敷設することが可能であるが、
道路面まで存在する下水マンホール3に対して導管接続
装置1を用いた迂回配管工事が行われる。 【0022】導管接続装置1は、図1に示すように迂回
敷設溝5に敷設されて水道管2の両端2a、2bとに接
続されるに足る長さを有するラセン管部7と、このラセ
ン管部7の両端部にそれぞれ接合固定された一対の接続
管部8a、8bとから構成される。導管接続装置1は、
ラセン管部7が下水マンホール3の周囲に掘削された迂
回敷設溝5内を適宜に湾曲されることによって接続管部
8a、8bを水道管2の両端2a、2bにそれぞれ臨ま
せて敷設される。 【0023】ラセン管部7は、図2に示すように、ラセ
ン管9と、このラセン管9の外周部に積層状態で巻回さ
れたブレード10と、サビ止めテープ11及び保護テー
プ12とからなる。ラセン管9は、機械的特性と防錆特
性に優れたステンレス材を素材とし、滑らかな波形断面
が軸方向に連続する管材からなる。なお、ラセン管9
は、例えば銅、チタン、アルミニウム合金等の適宜の金
属材或いは合成樹脂材等を素材にしても形成される。ま
た、ラセン管9には、円弧や平型の山形状を有する単山
ラセン型のいわゆるベローズや、連続山ラセン型のスパ
イラル管が用いられ、また円形の山形状を有するアニュ
ラー型ラセン管も用いられる。 【0024】ブレード10は、ラセン管9を保護すると
ともに可撓性・伸縮性を損なわずに所定の長さに保持す
る。ブレード10には、例えば帯状の金属薄板を網目状
に織ったリボンブレードや、金属線を網目状に織ったワ
イヤブレードが用いられ、ラセン管9の外周部に単層或
いは多層に巻回される。サビ止めテープ11は、導管接
続装置1が長期間に亘って地中に埋設されることによっ
て、保護テープ12の粘着力が低下して水が浸透した場
合でも芯材のラセン管9まで達しないようにしてその腐
食を防止する。 【0025】ラセン管部7は、ラセン管9の端部9aに
環状のフランジ板13がはめ込まれるとともにブレード
10の端部外周に保護リング14がはめ込まれてブレー
ド10をラセン管9に固定し、さらに保護テープ12の
外周に止めリング15をかしめ付けることによってブレ
ード10、サビ止めテープ11及び保護テープ12をラ
セン管9に固定してなる。ラセン管部7は、ラセン管9
とフランジ板13及びフランジ板13と保護リング14
とがそれぞれ溶接を施されて互いに固定される。ラセン
管部7は、フランジ板13に溶接を施すことによって接
続管部8とを固定してなる。なお、ラセン管部7は、上
述した構成に限定されるものでは無く、従来一般的に使
用されている種々の構造のものが接続管部8と一体化さ
れる。 【0026】接続管部8は、水道管2との嵌合接続部を
構成し、詳細を後述するように水道管2の端部2a、2
bの構成とによって接続状態を保持する離脱防止機能と
ともに水道管2との間の水密性や気密性を保持するシー
リング機能とが同時に奏されて嵌合接続が行われるよう
にする。接続管部8は、図3及び図4に示すように一端
側をラセン管部7のラセン管9と接続される直管部16
と、この直管部16の他端側に一体に形成されて水道管
2が嵌入される嵌合部17とから構成される。 【0027】接続管部8は、詳細を後述するように嵌合
部17がやや複雑な形状を呈することから、例えばステ
ンレス管や鋼管である場合には一体構造で形成すること
が困難である。接続管部8は、このために、直管部16
と嵌合部17とを別部材によって形成し、例えばねじ合
わせ構造や溶接等によって一体化するようにしてもよ
い。接続管部8は、例えば鋳鉄管や合成樹脂管の場合に
は直管部16と嵌合部17とが一体に形成される。 【0028】直管部16は、ラセン管9の端部9aの外
径よりもやや大径とされ、図2に示すようにこの端部9
aの外周部に嵌合される。直管部16は、フランジ板1
3に突き当てられた端部が全周に亘って溶接を施される
ことによってラセン管9と一体化される。 【0029】接続管部8は、上述したように水道管2の
端部が嵌合部17に嵌入されることから、図3及び図4
に示すようにこの嵌合部17がやや太径に形成されてな
る。嵌合部17は、詳細には水道管2の端部の外径より
もやや大径とされた内径を有する太径筒部18と、この
太径筒部18と直管部16とを連結する漏斗状断面の連
結筒部19とからなる。嵌合部17には、太径筒部18
の外周部に全周に亘って円盤状の結合フランジ部20が
一体に形成されている。結合フランジ部20には、円周
方向に対して互いに等間隔に位置する複数個の結合ガイ
ド孔21が、厚み方向に貫通して形成されている。な
お、嵌合部17は、詳細を省略するが太径筒部18の内
孔を次第に小径とするようにテーパ孔に構成してなる。 【0030】なお、結合フランジ部20については、直
管部16の外径とほぼ等しい内径を有するリング状部材
によって構成してもよい。かかるリング状フランジ部材
は、他端側から直管部16の外周部に装着され、太径筒
部18に突き当たって先端側への抜けが阻止される。ま
た、結合フランジ部20については、リング状に形成さ
れたフランジ部材が2個或いは複数に分割され互いにヒ
ンジ結合されたいわゆる半割り構造とされたものであっ
てもよい。かかる半割りフランジ部材は、直管部16に
対して任意の位置で組み付けることが可能である。さら
に、結合フランジ部20については、太径筒部18や直
管部16の外周部に等間隔で一体に突設した複数個の凸
片部によって構成してもよい。 【0031】以上のように構成された接続管部8には、
嵌合部17の内孔に水道管2の端部2a、2bがそれぞ
れ嵌入されて接続される。水道管2は、外径が嵌合部1
7の内径よりも小径とされることにより、図4に示すよ
うに嵌入された状態において周回りのクリアランスdを
構成する。なお、クリアランスdは、水道管2を嵌合部
17に比較的容易に嵌入することを可能とするに足る最
小のクリアランスに設定される。 【0032】水道管2には、端部2a、2bの外周部に
それぞれ結合リング部材22と、ストッパ23とが設け
られる。結合リング部材22は、導管接続装置1側の結
合フランジ部20とほぼ同径とされるとともに、水道管
2の外径とほぼ同径の内孔を有して形成されてなる。結
合リング部材22には、結合フランジ部20の結合ガイ
ド孔21に対応して複数個の結合ガイド孔24が円周方
向に等間隔で厚み方向に貫通して形成されている。な
お、結合リング部材22は、水道管2の外周部に一体に
形成してもよい。また、結合リング部材22は、水道管
2の外周部に固定される必要は無く、先端側に抜止めさ
れて周回りにフリーな状態で組み合わされていればよ
い。結合リング部材22は、後述する導管接続装置1と
の結合操作に際して、水道管2の外周部に適宜回転され
て結合ガイド孔24が結合フランジ部20の結合ガイド
孔21と位置合わせされる。 【0033】ストッパ23は、例えば機械的強度と弾性
を有する板状のスプリング鋼材や合成樹脂を両端を互い
に突き合わせるようにして湾曲することによりリング状
に形成されてなる。ストッパ23は、自然状態において
内径が水道管2の外径とほぼ同径とされるとともに、水
道管2の外周部に組み付けられた状態において上述した
クリアランスdと同等若しくはやや大きく突出する厚み
を有してなる。ストッパ23は、両端部を拡げて水道管
2に組み合わされることによって、この水道管2の外周
部に形成した凹溝25に嵌合される。 【0034】凹溝25は、溝幅がストッパ23の幅とほ
ぼ等しくかつこのストッパ23が上述した突出量とされ
る深さを有して、端部から少なくとも嵌合部17の軸長
よりもやや大きな間隔を以って水道管2の外周部に全周
に亘って形成されている。したがって、凹溝25は、組
み付けられたストッパ23を、嵌合部17に対する水道
管2の嵌合量を規定する位置に対応して水道管2の外周
部にその先端部から所定の位置に形成されている。 【0035】水道管2は、結合リング部材22やストッ
パ23を、現場対応で極めて簡易な作業によって取り付
けることが可能である。水道管2は、結合リング部材2
2が大きな結合力を不要としてストッパ23により外周
部に抜止めした状態で組み付けられる。したがって、水
道管2は、歪み等が生じることは無く、内部歪みによる
劣化、破損、変形やひび割れもなく充分な強度が保持さ
れるようになる。なお、水道管2は、例えば樹脂管や鋳
鉄管の場合には結合リング部材22やストッパ23を外
周部に一体に形成することが可能である。また、水道管
2は、結合リング部材22やストッパ23を先端側から
この順で装着した後に、ストッパ23を外周部に溶接に
より一体化するようにしてもよい。 【0036】水道管2には、先端側からシーリング部材
26が外周部に装着される。シーリング部材26は、水
密性、気密性を有するゴムや合成ゴム等の弾性材によっ
て、水道管2の外周部にきつく嵌合される内径と、上述
したクリアランスdよりもやや大きな厚みと、嵌合部1
7の軸長よりもやや大きな軸長を有する筒状に形成され
てなる。シーリング部材26は、先端部がストッパ23
に突き当てられて水道管2の外周部に装着される。 【0037】ところで、ストッパ23は、後述するよう
に結合リング部材22を抜止めするとともに水道管2が
導管接続装置1の嵌合部17内に嵌入される際にシーリ
ング部材26を嵌合部17内へと押し込む押圧部材とし
ても作用する。ストッパ23、導管接続装置1に対する
水道管2の嵌合量を規制する作用を奏する。ストッパ2
3は、押圧面がシーリング部材26の先端部に対して、
導管接続装置1に水道管2が接続される際には周回りに
均一に押圧するとともに接続状態においては密着される
ように構成される。ストッパ23は、このためにシーリ
ング部材26の端部を押圧する押圧面が、押圧方向に対
して凸面に形成される。 【0038】図5(A)に示したストッパ23Aは、具
体的には円形断面を以って形成されており、押圧面23
aが垂直面と比較して大きな当接面積によりシーリング
部材26の先端部に当接する。また、同図(B)に示し
たストッパ23Bは、略D字状の断面を以って形成され
ており、円弧状の外周面が押圧面23bとしてシーリン
グ部材26の先端部に当接する。さらに、同図(C)に
示したストッパ23Cは、外周面が多角形状の断面を以
って形成されており、この外周面が押圧面23cとして
シーリング部材26の先端部に当接する。なお、上述し
た各ストッパ23A乃至23Cは、いずれも水道管2の
外周部に溶接により固定したものを示したが、内周部が
凹溝25に嵌合されることによって軸方向に固定される
ようにしてもよいことは勿論である。 【0039】以上のように構成された導管接続装置1
は、迂回敷設溝5内に沿って適宜湾曲された後に嵌合部
17が水道管2と突き合わされ、この嵌合部17内に水
道管2の先端が嵌入される。導管接続装置1は、結合フ
ランジ部20の各結合ガイド孔21に対して水道管2側
の結合リング部材22の各結合ガイド孔24が位置合わ
せされ、この状態で結合ガイド孔21に結合ボルト27
が挿通される。結合ボルト27は、先端が結合ガイド孔
24を貫通され、貫通端部にナット28がねじ込まれ
る。 【0040】導管接続装置1は、結合フランジ部20が
固定されるとともに結合リング部材22が水道管2に対
して円周方向にフリーな状態で装着されていることか
ら、結合フランジ部材22を適宜回転させて各結合ガイ
ド孔21と各結合ガイド孔24と位置合わせが行われ
る。したがって、導管接続装置1は、各結合ガイド孔2
1と各結合ガイド孔24とが容易な操作によって正確に
位置合わせされ、各結合ボルト27がたわみのない状態
で設置される。 【0041】水道管2においては、各結合ボルト27に
各ナット28がそれぞれねじ込まれるにしたがって、結
合リング部材22が押圧されて外周部に沿って移動し、
この結合リング部材22がストッパ23に衝合する。水
道管2は、先端部がこれら結合リング部材22とストッ
パ23とを介して導管接続装置1側の嵌合部17の内部
へと次第に進入する。導管接続装置1は、図4に示すよ
うに結合フランジ部20と結合リング部材22とが、結
合ボルト27とナット28とによって結合されて水道管
2との接続が行われる。したがって、導管接続装置1
は、振動や地盤の沈下等によって引張り力が作用された
場合においても、嵌合部17に嵌入された水道管2との
接続状態が保持されて脱落や緩みの発生が確実に防止さ
れる。 【0042】また、導管接続装置1においては、水道管
2が嵌合部17に進入するにしたがい、その端部に装着
したシーリング部材26もストッパ23によって押圧さ
れて嵌合部17の内部へと次第に進入する。導管接続装
置1においては、嵌合部17の内周壁と水道管2の外周
部との間でシーリング部材26が弾性変形されて密着す
ることから、嵌合接続された水道管2との間を確実にシ
ーリングされる。 【0043】導管接続装置1においては、上述したよう
に可撓性を有するラセン管部7が極めて限られた溝幅の
迂回敷設溝5内を適宜湾曲されて敷設される。導管接続
装置1においては、接続管部8a、8bの嵌合部17
に、対向された水道管2のそれぞれの端部2a、2bを
嵌入する極めて簡易な操作によって水道管2の接続が行
われる。導管接続装置1においては、多数個のエルボー
やベンド等の接続部材を用いることなくまたそれらの接
続作業も不要として迂回配管が行われることから、作業
効率の大幅な向上が図られるとともに工事費の大幅な削
減が図られるようになる。 【0044】また、導管接続装置1においては、結合ボ
ルト27とナット28とによって結合フランジ部20と
結合リング部材22との間が結合されることにより、水
道管2との接続状態が保持される離脱防止機能と、水密
性・気密性とが保持されるシーリング機能とが同時に機
能される。したがって、導管接続装置1によれば、振動
や地盤の沈下等によって大きな引張り力が加えられた場
合においても水道管2との接続状態が確実に保持され、
脱落或いは漏水等が確実に防止されて極めて信頼性の高
い配管工事が行われるようになる。 【0045】なお、上述した実施の形態においては、導
管接続装置1の嵌合部17に対して水道管2の端部2
a、2bが嵌入されて接続されるように構成したが、例
えば水道管2が鋳鉄管や樹脂管からなりその先端部に上
述した嵌合部17と同等の嵌合部が一体に形成されると
ともに導管接続装置1の直管部16がこの嵌合部に嵌入
されるように構成してもよい。また、導管接続装置1に
おいては、一方の直管部16aに上述した嵌合部17を
形成するとともに、他方の直管部16bが水道管2に一
体に形成した嵌合部に嵌入されて接続されるように構成
してもよい。 【0046】第2の実施の形態として図6乃至図8に示
した導管接続装置30は、ラセン管部31と、その両端
部に一体的に接続された接続管部32とから構成される
基本構造を上述した導管接続装置1と同様とし、例えば
鋳鉄造或いは樹脂等によって一体形成される。導管接続
装置30は、接続管部32が上述した導管接続装置1と
同様に、比較的形状が複雑な嵌合部33を別部材によっ
て形成し、例えばステンレス管や鋼管からなる直管部に
対して組み合わせるようにしてもよい。なお、導管接続
装置30は、ラセン管部31について上述したラセン管
部7と同様に構成されることから、その説明を省略す
る。 【0047】導管接続装置30は、詳細を後述するよう
に接続管部32に形成される嵌合部33が、この嵌合部
33に嵌入される水道管40の先端部を抜止めするロッ
ク機構を備えた構造に特徴を有している。導管接続装置
30も、ラセン管部31を適宜湾曲させて迂回敷設溝5
内に敷設されて各接続管部32が水道管40の両端部に
対向して臨ませられる。導管接続装置30は、各接続管
部32に対して水道管40が嵌合接続されるとともに、
詳細を後述するように離脱防止機能によってその接続状
態を保持されかつシーリング機能により接続部位の水密
性や気密性が確実に保持される。 【0048】導管接続装置30には、嵌合部33にシー
リング部材41を介在させて水道管40の先端部が嵌入
される。導管接続装置30は、詳細を後述するように内
部に保持シール42によって保持された複数個のロック
部材43を備える。導管接続装置30は、水道管40が
嵌合部33に嵌入された状態において、保持シール42
が取り外されてロック部材43による水道管40のロッ
ク動作が行われるようにする。導管接続装置30は、通
常ロック部材43によって水道管40の接続状態を保持
するとともに、補修等が行われる場合にはロック部材4
3によるロック状態を解除して水道管40を脱管するこ
とが可能とされる。 【0049】水道管40には、図6に示すように、先端
部にストッパ凸部44が周回りに一体に突出形成されて
いる。ストッパ凸部44は、先端から基端側に向かって
次第に大径とするテーパ付外周面を有し、基端部に水道
管40の外周部と垂直な段部45が形成された楔状断面
を呈している。ストッパ凸部44は、基端部に形成され
た段部45の高さが約3mm程度に設定されている。 【0050】なお、ストッパ凸部44は、上述した構造
に限定されず、軸方向に固定されて水道管40の外周部
に設けられればよい。ストッパ凸部44は、例えばリン
グ状のストッパ部材を水道管40の外周部に溶接によっ
て固定したり、このストッパ部材を外周部に形成した凹
溝に嵌合して構成してもよい。また、ストッパ凸部44
は、外周部に突出形成された複数個のストッパ凸部によ
って構成してもよい。 【0051】水道管40には、外周部に結合リング部材
46が装着される。結合リング部材46は、水道管40
に対して軸方向に移動自在に支持され、ストッパ凸部4
4の段部45に突き当たって抜止めされる。結合リング
部材46には、複数個の結合ガイド孔47が、同一円周
上に位置しかつ円周方向に対して互いに等間隔に位置し
て厚み方向に貫通して形成されている。なお、結合リン
グ部材46は、2個或いは複数に分割されヒンジ結合さ
れたいわゆる半割り構造とされたものであってもよい。
かかる半割りフランジ部材は、水道管40に対して任意
の位置で組み付けることが可能である。 【0052】結合リング部材46には、ストッパ凸部4
4側の側面に、後述するように導管接続装置30と水道
管40とを結合する際にシーリング部材41を嵌合部3
3内に押し込む押込みボス部48が一体に形成されてい
る。押込みボス部48は、嵌合部33の開口径よりもや
や小径とされた外径を有している。なお、押込みボス部
48は、結合リング部材46が半割り構造に構成されて
いる場合には、それぞれの側面に一体に形成される。ま
た、押込みボス部48は、上述した第1の実施の形態の
ストッパ23と同様に端面が先端部側に凸形状となるよ
うに形成されていてもよい。 【0053】シーリング部材41は、ゴムや合成ゴム等
の水密性及び気密性を有する弾性材によって、水道管4
0の外周部にきつく嵌合される内径を有する全体筒状に
成形されてなる。シーリング部材41は、一端側の外径
が嵌合部33の開口径よりも小径とされるとともに他端
側に向かって次第に肉厚を大きくしてその外径が嵌合部
33の開口径よりもやや大径とされることによって断面
が楔の略円錐筒状を呈して成形されてなる。シーリング
部材41は、図6に矢印で示すように大径部側から水道
管40の外周部に装着されることによって、ストッパ凸
部44を乗り越えて結合リング部材46との間に位置し
て装着される。 【0054】水道管40は、上述したように外周部にシ
ーリング部材41と結合リング部材46とを装着した状
態で、導管接続装置30との接続が行われる。導管接続
装置30は、直管部32の先端部を全周に亘って膨出形
成することによって内部に水道管40が嵌入される嵌合
空間部を有する上述した嵌合部33を形成してなる。嵌
合部33は、内孔が水道管40の外径よりも大径とされ
た開口部から次第に小径となるテーパ孔として構成され
るとともに、開口部から所定の位置、詳細にはシーリン
グ部材41の軸長よりもやや奥まった位置においてロッ
ク部34が形成されている。 【0055】嵌合部33は、嵌入された水道管40の外
周部との間で約3mm乃至5mmの間隙を構成し、また
ロック部34において最大約1mm程度の間隙が構成さ
れる孔径を有してなる。嵌合部33は、ロック部34の
内径が水道管40のストッパ凸部44の外径よりもやや
大径に形成されてなる。嵌合部33は、開口部の内径が
シーリング部材41の最大外径部よりもやや大径とされ
るとともに、ロック部34の内径がシーリング部材41
の先端側の最小外径部よりもやや小径とされてなる。ロ
ック部34には、内周部に全周に亘って所定の開口幅と
深さを有する凹溝からなるロック部材収納凹部35が形
成されている。 【0056】導管接続装置30には、嵌合部33の開口
端の外周部に結合フランジ部36が周回りに一体に突出
形成されている。結合フランジ部36には、厚み方向に
貫通して複数個の結合ガイド孔37が円周方向に対して
互いに等間隔に形成されている。各結合ガイド孔37
は、水道管40側の結合リング部材46の各結合ガイド
孔47にそれぞれ対応位置され、互いに同一円周上に位
置して形成されている。 【0057】なお、導管接続装置30は、嵌合部33の
外周部に結合フランジ部36を一体に形成したが、例え
ば結合フランジ部36をリング状の別部材によって構成
してもよい。かかる結合リング部材は、例えば半割り構
造であってもよく、嵌合部33によって抜止めされて接
続管部32の外周部に装着される。また、結合リング部
材は、溶接によって嵌合部33の外周部に固定するよう
にしてもよい。 【0058】導管接続装置30には、ロック部材収納凹
部35内に、後述するように嵌合部33に嵌入された水
道管40をロックするロック部材43が組み込まれる。
ロック部材43は、図8に示すように全て同形の3個の
ロック部材43a乃至43cを組み合わせて構成してな
る。各ロック部材43は、ロック部34の内周面とほぼ
等しい曲率を有する円弧状に形成され、その厚みと幅と
がロック部材収納凹部35の深さと開口幅よりもやや小
さい。 【0059】各ロック部材43は、それぞれの端部を突
き合わせることによって全体リング体を構成し、その内
径が水道管40の外径とほぼ等しくかつストッパ凸部4
4の外径よりも小径とされてなる。各ロック部材43に
は、図7に示すように内周縁に長さ方向の全域に亘って
座ぐり49が施されている。座ぐり49は、後述するよ
うに嵌合部33に嵌入される水道管40の嵌入方向のガ
イドとして作用するとともに、水道管40を脱管する際
のロック部材43を第1の位置から第2の位置へと移動
させる治具の挿入ガイドとして作用する。 【0060】ロック部材43は、図6及び図8に示すよ
うにロック部材収納凹部35内に収納された第1の位置
と、図7に示すように嵌合部33に水道管40が嵌入さ
れた状態において内周部の一部がロック部材収納凹部3
5から抜け出す第2の位置とに移動可能とされる。換言
すれば、ロック部材43は、いわゆる落込みキーの作用
を奏して嵌合部33内において水道管40をロックす
る。 【0061】ロック部材43は、図8に実線で示すよう
にロック部材収納凹部35内に収納された第1の位置に
おいて対向する相互の両端部間でそれぞれ間隙を構成す
るとともに、同図に鎖線で示すようにロック部材収納凹
部35内から抜け出して水道管40をロックする第2の
位置において相対する両端部がそれぞれ突き合わされて
環状体を構成する。なお、ロック部材43は、3個のロ
ック部材43a乃至43cを組み合わせて構成したが、
少なくとも2個以上であればよい。ロック部材43は、
多数個を組み合わせて構成した場合に、ロック部材収納
凹部35内への組み付けも面倒であり、また脱落も生じ
易くなる。 【0062】ロック部材43は、ロック部材収納凹部3
5内に収納された状態において、このロック部材収納凹
部35を閉塞するようにしてロック部34の内周面に貼
着された保持シール42によって収納状態を保持され
る。保持シール42は、導管接続装置30を運搬等する
際にロック部材43がロック部材収納凹部35から脱落
しないように仮保持すればよく、例えば厚みが1mm以
下のビニールテープ等が用いられる。保持シール42
は、後述するように嵌合部33に水道管40が嵌入され
た後にロック部34から抜き取られる。したがって、保
持シール42には、例えば嵌合部33から外方に引き出
されるガイド片を一体に形成するようにしてもよい。 【0063】以上のように構成された導管接続装置30
には、接続管部32に対して、外周部にシーリング部材
41と結合リング部材46とが装着された水道管40
が、その先端部を図6矢印で示すように嵌合部33内に
嵌入される。導管接続装置30は、ロック部材収納凹部
35内にロック部材43を収納するとともに、このロッ
ク部材43の収納状態が保持シール42によって保持さ
れている。導管接続装置30は、これによってロック部
材43が水道管40を阻止することなくロック部34の
内部まで嵌入することを可能とする。 【0064】導管接続装置30は、水道管40のストッ
パ凸部44がロック部34を通過した状態において保持
シール42が嵌合部33から引き出される。導管接続装
置30においては、これによってロック部材収納凹部3
5内の上部に収納されているロック部材43の1個、例
えばロック部材43aが収納状態の第1位置から重力に
よって水道管40の外周部上に落下して第2の位置へと
移動する。導管接続装置30においては、図7及び図8
に示すようにロック部材43aが外周部をいぜんとして
ロック部材収納凹部35内に嵌合した状態にあることか
ら、軸方向の移動を規制されている。導管接続装置30
においては、ロック部材43aがストッパ凸部44の段
部45に係合することで、いわゆる落込みキー動作によ
り水道管40を抜止めする。 【0065】導管接続装置30においては、ロック部材
43によりストッパ凸部44の段部45を全周に亘って
係止することにより水道管40を抜止めする構造となっ
てはいない。しかしながら、導管接続装置30において
は、複数個のロック部材43の一部が重力により移動し
て略半周領域で係止する構造であることから、充分な機
械的強度を以って水道管40の離脱防止機能が奏される
ようになる。 【0066】なお、導管接続装置30においては、ロッ
ク部34から予め保持シール42を剥離してロック部材
43を第2の位置に移動させた状態で、大きな振動等を
与えないようにして嵌合部33に水道管40を嵌入する
ようにしてもよい。導管接続装置30においては、上述
したようにストッパ凸部44が断面楔状に形成されると
ともにロック部材43に座ぐり49が形成されているこ
とから、水道管40が嵌入されるにしたがってストッパ
凸部44が座ぐり49内に進入してロック部材43を押
し広げて通過させる。 【0067】導管接続装置30は、上述したように接続
管部32に水道管40が抜止めされて嵌入された状態に
おいて、結合フランジ部36と結合リング部材46との
間を結合ボルト38とナット39とによって結合され
る。導管接続装置30においては、結合フランジ部36
の各結合ガイド孔37に結合ボルト38がそれぞれ挿通
されるとともに、これら結合ボルト38の先端が位置合
わせされた結合リング部材46の各結合ガイド孔47に
貫通される。 【0068】導管接続装置30においては、各結合ボル
ト38の先端にナット39がそれぞれねじ込まれ、これ
らナット39をねじ込むにしたがって結合リング部材4
6が水道管40の外周部に沿って結合フランジ部36側
へと移動する。結合リング部材46は、この移動動作に
伴って押込みボス部48がシーリング部材41の端面に
突き当たってこれを導管接続装置30側へと押圧する。
シーリング部材41は、上述したように楔状に形成され
ており、押圧されるにしたがって先端部が嵌合部33内
へと押し込まれてロック部34に当接する。シーリング
部材41は、嵌合部33の内面と水道管40の外周部と
の間で弾性変形して全周に亘ってその長さ範囲で密着す
ることにより、これらの間を確実にシーリングする。 【0069】導管接続装置30においては、結合フラン
ジ部36と結合リング部材46とが複数個の結合ボルト
38によって結合されることにより、嵌合部33に嵌入
された水道管40の接続状態を確実に保持する。したが
って、導管接続装置30においては、振動や地盤沈下等
によって引張り力が作用された場合においても、水道管
40の脱管や緩みの発生を確実に防止する。また、導管
接続装置30においては、シーリング部材41によって
嵌合部33と水道管40との接続部位の水密性や気密性
を確実に保持する。導管接続装置30においては、かか
る離脱防止機能とシーリング機能とが同時に奏されるこ
とことから、作業能率の向上が図られて水道管40の接
続作業が行われる。 【0070】導管接続装置30においては、例えば補修
作業や再配管工事等を行う場合に、各結合ボルト38か
らナット39が緩められて外された状態で、結合リング
部材46を水道管40の外周部を移動する操作が行われ
る。導管接続装置30においては、この状態で嵌合部3
3内からシーリング部材41を抜き取る操作が行われ
る。導管接続装置30においては、嵌合部33内に適宜
の治具が差し込まれて第2の位置にあるロック部材43
をロック部材収納凹部35内に押し上げながら水道管4
0の引抜き操作が行われる。 【0071】導管接続装置30においては、上述したよ
うにロック部材43がロック部材収納凹部35内に収納
された第1の位置に移動されていることから、水道管4
0のストッパ凸部44が係止されることなくロック部3
4を通過可能な状態としている。水道管40は、これに
よって導管接続装置30のロック部34から引き抜かれ
る。なお、導管接続装置30においては、例えばロック
部材43を鉄等の磁性材で形成し、ロック部34の外周
部に磁石等を近づけてロック部材43を第2の位置から
第1の位置へと移動させることも可能である。 【0072】導管接続装置30においては、上述したよ
うに水道管40の外周部に接してストッパ凸部44を係
止するロック部材43を重力に抗してロック部材収納凹
部35内へと移動させるといった極めて簡易な操作によ
って、このロック部材43による水道管40のロック状
態を解除する。したがって、導管接続装置30において
は、脱管作業が極めて簡易に行われ、作業効率の大幅な
向上が図られるようになる。また、導管接続装置30に
よれば、ロック部34や水道管40に対してロック部材
43を芯出しして位置決めする機構も不要とされ、構造
の簡易化と部品数が低減されてコストダウンが図られ
る。 【0073】第3の実施の形態として図9乃至図11に
示した導管接続装置50も、ラセン管部51と、その両
端部に一体的に接続された接続管部52とから構成され
る基本構造を上述した導管接続装置1、30と同様とす
る。導管接続装置50も、詳細を後述するように接続管
部52に形成された嵌合部53に嵌入される水道管60
の脱落を防止する離脱防止機能とともに、接続部位にお
ける水密性や気密性を保持するシーリング機能が同時に
奏される構造に特徴を有している。また、導管接続装置
50は、水道管60或いは離脱防止機構を構成する結合
ボルト65やナット66が異種金属によって形成される
場合に、異種金属間の自然電位差による腐食の発生を抑
制する構成が備えられている。 【0074】導管接続装置50も、敷設経路上に存在す
る下水マンホール等の既設障害物を迂回して掘削された
迂回敷設溝5内にラセン管部51が適宜湾曲されて敷設
されるとともに、各接続管部52が水道管60の両端部
に対向して臨ませられる。導管接続装置50は、水道管
60が各接続管部52の嵌合部53に嵌入されて接続さ
れるとともに、後述するように離脱防止機能によってそ
の接続状態を保持されかつシーリング機能により接続部
位の水密性や気密性が確実に保持される。 【0075】導管接続装置50は、接続管部52が例え
ば鋳鉄管によって形成され、図9に示すように嵌合部5
3の開口端の外周部に結合フランジ部54が周回りに一
体に突出形成されている。結合フランジ部54には、厚
み方向に貫通して複数個の結合ガイド孔55が同一円周
上に位置して互いに等間隔に形成されている。なお、結
合フランジ部54は、例えばリング状の別部材を溶接に
よって嵌合部53の外周部に固定して構成するようにし
てもよい。また、結合リング部材は、例えばヒンジ機構
によって連結された半割り構造であってもよく、嵌合部
53によって抜止めされて接続管部52の外周部に装着
される。 【0076】実施の形態においては、水道管60として
鋳鉄管が用いられるが、一般的に用いられる各種の管材
であってもよいことは勿論である。水道管60は、作業
者が重量や材質感を大きく異にすることから樹脂管と容
易に識別可能であるが、鋼鉄管やステンレス管等の金属
管である場合に例えば夜間時の作業等において間違える
虞もある。水道管60には、このために先端部を太径と
して鋳鉄管であることを識別するための識別凸部61が
周回りに一体に形成されている。なお、識別凸部61
は、実際には切削加工を施して外周面仕上げを行う際
に、切削量を調整することによって大きな肉厚を保持す
るようにして形成される。 【0077】識別凸部61は、導管接続装置50側の嵌
合部53の内径よりもやや小径とされるとともに、接続
管部52の直管部の内径よりも大径とされた外径を有し
てなる。識別凸部61は、嵌合部53の軸長とほぼ同等
若しくはやや長軸に形成されている。識別凸部61は、
水道管60の外周部に、先端から所定の長さ位置に段部
62を構成する。水道管60には、外周部に段部62に
よって抜止めされて結合リング部材63が装着される。 【0078】結合リング部材63は、その軸孔の内径が
水道管60の外径よりもやや大径であるとともに識別凸
部61の外径よりも小径とされてなる。結合リング部材
63には、接続管部52の結合フランジ部54に形成し
た各結合ガイド孔55に対応して同一円周上に位置して
複数個の結合ガイド孔64が互いに等間隔を以って厚み
方向に貫通して形成されている。結合リング部材63に
は、上述した第2の実施の形態の結合リング部材46の
押込みボス部48と同様に、一方側面に軸孔の開口部を
囲んで筒状の押込みボス部65が一体に形成されてい
る。押込みボス部65には、開口部に座ぐり65aが施
されている。押込みボス部65は、識別凸部61の段部
62がなだらかな傾斜面を呈することから、結合リング
部材63が水道管60の外周部を移動動作する際に座ぐ
り65aが段部62に乗り上がり、結合リング部材63
を水道管60に対して芯出しする。 【0079】水道管60には、識別凸部61の外周部に
シーリング部材56がきつく装着される。シーリング部
材56も、上述した第2の実施の形態のシーリング部材
41と同様に、ゴム等の弾性材により先端を次第に小径
とした楔状断面を有する全体略円錐筒状を呈して成形さ
れてなる。シーリング部材56は、後述するように結合
リング部材63の押込みボス部65によって導管接続装
置50の嵌合部53との水道管60の識別凸部61との
間に押し込まれる。シーリング部材56は、嵌合部53
の内周部と識別凸部61の外周部との間に弾性変形した
状態で密着することにより、この接合部位の水密性や気
密性を保持する。 【0080】以上のように構成された導管接続装置50
は、嵌合部53に識別凸部61を嵌入された水道管60
が接続された状態で、結合フランジ部54と結合リング
部材63との間を結合ボルト57とナット58とによっ
て結合される。導管接続装置50は、結合フランジ部5
4の各結合ガイド孔55に結合ボルト57が挿通される
とともに、これら結合ボルト57の先端が位置合わせさ
れた結合リング部材63の各結合ガイド孔64に貫通さ
れる。 【0081】各結合ボルト57には、先端にナット58
がそれぞれねじ込まれる。結合リング部材63は、各ナ
ット58をねじ込むにしたがって水道管60の外周部に
沿って識別凸部61側へと移動する。結合リング部材6
3は、この移動動作に伴って押込みボス部65がシーリ
ング部材56の端面に突き当たってこれを導管接続装置
50側へと押圧する。結合リング部材63は、押込みボ
ス部65が識別凸部61に突き当たることによって係止
され、抜止めされる。 【0082】シーリング部材56は、結合リング部材6
3によって押圧されるにしたがって先端部が嵌合部53
内へと押し込まれる。シーリング部材56は、嵌合部5
3の内面と識別凸部61の外周部との間で弾性変形して
全周に亘ってその長さ範囲で密着することにより、これ
らの間を確実にシーリングする。 【0083】導管接続装置50においては、結合フラン
ジ部54と結合リング部材63とが複数個の結合ボルト
57とナット58とによって結合されることにより、嵌
合部53に嵌入された水道管60の接続状態を確実に保
持する。したがって、導管接続装置50においては、振
動や地盤沈下等によって引張り力が作用された場合にお
いても、水道管60の脱管や緩みの発生を確実に防止す
る。また、導管接続装置50においては、シーリング部
材56によって嵌合部53と水道管60との接続部位の
水密性や気密性を確実に保持する。導管接続装置50に
おいては、かかる離脱防止機能とシーリング機能とが同
時に奏されることから、作業能率の向上が図られて水道
管60の接続作業が行われる。 【0084】ところで、自然電位を異にする異種金属間
においては、地中や水中環境下において電気的に接続さ
れた状態にある場合に、自然電位の大きな金属側が陽極
となって選択的な腐食が進行する。導管接続装置50に
おいては、上述したように水道管60との間を複数個の
結合ボルト57とナット58とにより結合保持してい
る。結合ボルト57やナット58は、一般に防錆特性や
機械的剛性に優れたステンレス製のボルトやナットが用
いられて、鋳鉄管からなる導管接続装置50の接続管部
52や水道管60と材質を異にする。 【0085】導管接続装置50及び水道管60には、結
合ボルト57やナット58との電気的接触を遮断するた
めに結合フランジ部54の各結合ガイド孔55と結合リ
ング部材63の各結合ガイド孔64とに、それぞれ第1
のブッシュ部材66と第2のブッシュ部材67とが組み
付けられる。第1のブッシュ部材66及び第2のブッシ
ュ部材67は、例えばナイロン系樹脂やポリアセタール
系樹脂等の電気的絶縁特性とある程度の機械的強度を有
する合成樹脂材、或いは紙材、ガラス繊維入り紙材、セ
ラミック材、その他の各種非導電性材料によって成形さ
れる。 【0086】以下、図10を参照して第1のブッシュ部
材66の構成及び作用について代表して説明する。第1
のブッシュ部材66は、筒部68と、この筒部68の一
端側において周回りに一体に突出形成されたフランジ部
69とからなる。第1のブッシュ部材66は、筒部68
が、結合フランジ部54の厚みとほぼ等しい軸長を有す
るとともに、結合ガイド孔55から容易に脱落しない状
態で嵌入されるに足る外径を有しかつその軸孔の内径が
結合ボルト57の外径とほぼ等しく形成されてなる。 【0087】第1のブッシュ部材66は、結合フランジ
部54の一方側面54a側から筒部68を結合ガイド孔
55内に嵌入して組み付けられる。第1のブッシュ部材
66は、筒部68によって結合ガイド孔55の内周部を
略全長に亘って被覆するとともに、側面54aにおいて
結合ガイド孔55の開口部の周囲をフランジ部69によ
って被覆する。したがって、第1のブッシュ部材66
は、結合ガイド孔55に挿通される結合ボルト57と結
合フランジ部54との間に介在して、これらが直接接触
しないようにして電気的絶縁を保持する。 【0088】図11に示したブッシュ部材70は、筒部
71と、この筒部71の一端部に一体に形成されたフラ
ンジ部72とからなる基本的な構成について上述した第
1のブッシュ部材66と同様とする。ブッシュ部材70
には、筒部71の先端縁に複数個の爪部73が周回りに
一体に突設されるとともに、フランジ部72に筒状のキ
ャップ部74が一体に形成されてなる。ブッシュ部材7
0は、筒部71が結合ガイド孔55の内径よりも大径と
されるとともに自由端から所定の長さですり割75が形
成されて収斂習性が付与されてなる。 【0089】以上のように構成されたブッシュ部材70
は、筒部71を収斂させた状態で結合ガイド孔55に嵌
入されることにより、この筒部71が結合ガイド孔55
内で弾性力を畜勢した状態で拡径し、この弾性力によっ
て確実な組み付けが行われるようになる。また、ブッシ
ュ部材70は、筒部71の先端部に形成した爪部73が
結合ガイド孔55の開口縁に係合することによってさら
に確実な組み付けが行われるようになる。ブッシュ部材
70は、結合ガイド孔55に挿通される結合ボルト57
の頭部をキャップ部74によって被覆することで、この
頭部と嵌合部53の外周部との間の電気的絶縁を保持す
る。 【0090】なお、ブッシュ部材70は、上述した爪部
73、キャップ部74及びすり割75を全て備える必要
はない。ブッシュ部材70は、筒部71とフランジ部7
2とを基本構造として必要に応じて爪部73等この構造
を追加して構成してもよい。ブッシュ部材70は、筒状
のキャップ部74に代えて、例えば結合ボルト57の頭
部と嵌合部53の外周部との間に介在する薄厚の隔離片
をフランジ部72に一体に形成してもよい。 【0091】第2のブッシュ部材67も、上述したブッ
シュ部材66或いはブッシュ部材70と同様に形成さ
れ、結合リング部材63の結合ガイド孔64内に嵌入さ
れる。第2のブッシュ部材67は、その筒部によって結
合ボルト57が結合ガイド孔64の内周部に直接接触し
ないようにするとともに、フランジ部が結合リング部材
63の側面とナット58との間に介在してこれらが直接
接触しないようにして電気的絶縁を保持する。 【0092】第1のブッシュ部材66及び第2のブッシ
ュ部材67は、上述したように異種金属からなる導管接
続装置50の接続管部52及び水道管60と結合ボルト
57及びナット58との間を電気的に絶縁することで、
これら部材間の自然電位による腐食の発生を抑制する。 【0093】なお、上述した各実施の形態として示した
導管接続装置は、敷設経路上に存在する下水マンホール
3を迂回する水道管の配管工事に適用した例を示した
が、かかる適用例に限定されるものでは無いことは勿論
である。導管接続装置は、例えば水道管以外にも各種導
管の配管工事に適用され、また各種既設障害物を迂回し
て配管を行う場合や湾曲部を有することで最短距離の配
管を行う場合等にも適宜適用される。さらに、導管接続
装置は、補修用部材として例えば途中箇所で破損が生じ
た導管を対象として、破損個所を含んで適当な長さで切
断された導管間を接続する場合にも用いられる。また、
各導管接続装置は、敷設溝に埋設された導管の迂回配管
工事に適用した例を示したが、いわゆる露出配管を行う
場合にも適用されることは勿論である。 【0094】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる導管接続装置によれば、両端に一体に設けた接続管
部を接続する導管の端部にそれぞれ嵌合接続してなり、
接続管部と導管とに設けた結合部間を結合手段によって
結合することによりこれら接続管部と導管との接続状態
が保持される離脱防止機能が奏されるとともに結合手段
による結合動作によって接続管部と導管との間にシーリ
ング部材が押し込まれて水密性や気密性を保持するシー
リング機能が奏される。したがって、導管接続装置によ
れば、振動或いは地盤沈下等の負荷がかかる場合でも接
続部の脱落が確実に防止されるとともにシーリングも確
実に奏され、極めて信頼性の高い配管工事が行われるよ
うになる。さらに、導管接続装置によれば、敷設経路上
に存在する障害物の迂回配管を行ったり、角度を大きく
変えて配管を行う場合において、多数個の接続管部材及
びその接続作業を不要とすることから、作業効率の大幅
な向上が図られるとともに、工事費の大幅な低減が図ら
れる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態として示す導管接続装置を
用いて下水マンホールを迂回して水道管を敷設する状態
を模式的に示した斜視図である。 【図2】同導管接続装置に備えられるラセン管部の要部
縦断面図である。 【図3】同導管接続装置に備えられる接続管部と水道管
との構成を示す要部分解斜視図である。 【図4】同導管接続装置と水道管とを嵌合接続した状態
の要部縦断面図である。 【図5】同導管接続装置に備えられるストッパ部材の構
成説明図である。 【図6】本発明の第2の実施の形態として示す導管接続
装置と水道管との構成を示す要部分解縦断面図である。 【図7】同導管接続装置と水道管とを嵌合接続した状態
の要部縦断面図である。 【図8】同導管接続装置に備えられるロック部材の動作
説明図である。 【図9】本発明の第3の実施の形態として示す導管接続
装置の要部縦断面図である。 【図10】同導管接続装置に備えられるブッシュ部材に
よる絶縁構造を説明する要部縦断面図である。 【図11】他のブッシュ部材による絶縁構造を説明する
要部縦断面図である。 【図12】従来の下水マンホールを迂回配管される水道
管の敷設状態の説明図である。 【符号の説明】 1 導管接続装置、2 水道管、3 下水マンホール、
4 敷設溝、5 迂回敷設溝、7 ラセン管部、8 接
続管部、9 ラセン管、10 ブレード、16直管部、
47 結合ガイド孔、20 結合フランジ部、21 結
合ガイド孔、22 結合リング部材、23 ストッパ、
24 結合ガイド孔、26 シーリング部材、27 結
合ボルト、28 ナット、30 導管接続装置、31
ラセン管部、32 接続管部、33 嵌合部、34 ロ
ック部、35 ロック部材収納凹部、36 結合フラン
ジ部、37 結合ガイド孔、38 結合ボルト、39ナ
ット、40 水道管、41 シーリング部材、43 ロ
ック部材、44 ストッパ凸部、45 段部、46 結
合リング部材、47 結合ガイド孔、48 押込ボス
部、50 導管接続装置、51 ラセン管部、52 接
続管部、53 嵌合部、54 結合フランジ部、55
結合ガイド孔、56 シーリング部材、57 結合ボル
ト、58 ナット、60水道管、61 識別凸部、62
段部、63 結合リング部材、64 結合ガイド孔、
65 押込ボス部、66 第1のブッシュ部材、67
第2のブッシュ部材、70 ブッシュ部材

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 少なくとも、適宜な角度に湾曲自在とさ
    れるラセン管と、このラセン管を全長に亘って被覆する
    ブレードとからなるラセン管部と、上記ラセン管の両端
    に設けられて接続する上記第1の導管と第2の導管とに
    それぞれ嵌合接続される一対の接続管部とを備えてな
    り、 上記第1の導管と第2の導管とにそれぞれ嵌合接続され
    る上記接続管部に、それぞれ先端側に抜止めされた結合
    部間を結合手段によって結合することにより嵌合状態を
    保持する離脱防止機能と、上記結合部間を結合操作する
    にしたがって嵌合部位内にシーリング部材を進入させる
    ことによってシーリングを行うシーリング機能とを有す
    る嵌合接続機構が備えられることを特徴とする導管接続
    装置。
JP2001303316A 2001-09-28 2001-09-28 導管接続装置 Pending JP2003106485A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001303316A JP2003106485A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 導管接続装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001303316A JP2003106485A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 導管接続装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003106485A true JP2003106485A (ja) 2003-04-09

Family

ID=19123417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001303316A Pending JP2003106485A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 導管接続装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003106485A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006077556A (ja) * 2004-09-08 2006-03-23 Masatake Oshima 自由勾配暗渠側溝
KR100883800B1 (ko) * 2008-10-27 2009-02-17 현대주철산업 주식회사 관 연결용 압륜 조립체
JP2009092175A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Kokusan Rasenkan Kk 導管接続装置、導管及び導管接続方法
JP2011002091A (ja) * 2009-05-18 2011-01-06 Kubota Corp 管継手
US8573654B2 (en) 2009-01-27 2013-11-05 Kubota Corporation Pipe joint
KR101904400B1 (ko) * 2018-06-28 2018-10-05 김현종 수밀성이 향상된 맨홀 및 이를 이용한 시공방법
WO2019082466A1 (ja) * 2017-10-25 2019-05-02 株式会社水道技術開発機構 管継手および管継手の組付方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001074179A (ja) * 1999-09-02 2001-03-23 Takeo Hanaoka 免震管継手
JP2001159483A (ja) * 1999-12-02 2001-06-12 Kubota Corp 管継手

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001074179A (ja) * 1999-09-02 2001-03-23 Takeo Hanaoka 免震管継手
JP2001159483A (ja) * 1999-12-02 2001-06-12 Kubota Corp 管継手

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4573226B2 (ja) * 2004-09-08 2010-11-04 正剛 大嶋 自由勾配暗渠側溝
JP2006077556A (ja) * 2004-09-08 2006-03-23 Masatake Oshima 自由勾配暗渠側溝
JP2009092175A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Kokusan Rasenkan Kk 導管接続装置、導管及び導管接続方法
KR100883800B1 (ko) * 2008-10-27 2009-02-17 현대주철산업 주식회사 관 연결용 압륜 조립체
US10520119B2 (en) 2009-01-27 2019-12-31 Kubota Corporation Pipe joint
US8573654B2 (en) 2009-01-27 2013-11-05 Kubota Corporation Pipe joint
US9488300B2 (en) 2009-01-27 2016-11-08 Kubota Corporation Pipe joint
US9719618B2 (en) 2009-01-27 2017-08-01 Kubota Corporation Pipe joint
US10006572B2 (en) 2009-01-27 2018-06-26 Kubota Corporation Pipe joint
JP2011002091A (ja) * 2009-05-18 2011-01-06 Kubota Corp 管継手
WO2019082466A1 (ja) * 2017-10-25 2019-05-02 株式会社水道技術開発機構 管継手および管継手の組付方法
CN111133243A (zh) * 2017-10-25 2020-05-08 株式会社水道技术开发机构 管接头和管接头的组装方法
JPWO2019082466A1 (ja) * 2017-10-25 2020-11-05 株式会社水道技術開発機構 管継手および管継手の組付方法
EP3702657A4 (en) * 2017-10-25 2021-07-28 Waterworks Technology Development Organization Co., Ltd. PIPE COUPLING AND PIPE COUPLING ASSEMBLY METHOD
CN111133243B (zh) * 2017-10-25 2022-01-07 株式会社水道技术开发机构 管接头和管接头的组装方法
US11512801B2 (en) 2017-10-25 2022-11-29 Waterworks Technology Development Organization Co., Ltd. Pipe joint and method of assembling pipe joint
JP7345180B2 (ja) 2017-10-25 2023-09-15 株式会社水道技術開発機構 管継手
KR101904400B1 (ko) * 2018-06-28 2018-10-05 김현종 수밀성이 향상된 맨홀 및 이를 이용한 시공방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7404872B2 (en) PVC seismic coupling and method of installation
JP3430396B2 (ja) 継手付きベルマウスとそのブロック体並びにハンドホール
JP2003106485A (ja) 導管接続装置
US20090115140A1 (en) Inverted flange flex boot
US3873134A (en) Apparatus for joining preformed conduits
JP5106030B2 (ja) 導管接続装置、導管及び導管接続方法
JP3215666B2 (ja) 導管の迂回配管装置及び迂回配管方法
JP5069511B2 (ja) ヘッドカバー装置
JP2975344B1 (ja) 導管接続装置
WO1999067559A1 (fr) Appareil et procede pour conduites de derivation
JP5074019B2 (ja) 導管接続装置及び導管接続方法
JP3047714U (ja) 地中埋設配線用スライド管の防水パッキング兼ストッパー装置
CA1176282A (en) Anti-corrosion pipe apparatus
JP3622892B2 (ja) ラセン導管の補修装置
KR20090035979A (ko) 관이음용 조인트
JP3781592B2 (ja) 耐震機能を有する推進管
JP3185855B2 (ja) ダクタイル鋳鉄管の防食コアおよびその取り付け方法
JP3556124B2 (ja) ラセン管接続装置
JPH1122879A (ja) スリップオンタイプの耐震性管継手およびその接合方法
JP2000083316A (ja) 地中線保護管
JP6357333B2 (ja) ダクトスリーブ
JP3186236U (ja) 管端防食継手
JP2004108462A (ja) 水中配管用管継手
JP2003214571A (ja) ゴム輪接合用内面段差解消リング
JP2001330176A (ja) 地中埋設ボックス類における管路材支持装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101019

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110308