JP2003106033A - 吊戸用ガイドローラ - Google Patents

吊戸用ガイドローラ

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JP2003106033A
JP2003106033A JP2001305157A JP2001305157A JP2003106033A JP 2003106033 A JP2003106033 A JP 2003106033A JP 2001305157 A JP2001305157 A JP 2001305157A JP 2001305157 A JP2001305157 A JP 2001305157A JP 2003106033 A JP2003106033 A JP 2003106033A
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Yoshinori Taguchi
吉徳 田口
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Kuriki Manufacture Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保管、運搬時には吊戸の下端面から車が突出
することがなく、取り付け時の上下方向の調整を必要と
しないばかりか吊戸への取り付けが簡単で吊戸の多量生
産にも適する。 【解決手段】 円弧状ケース2内に他端に車輪が軸着さ
れた内ケース3の一端を軸着し、鋏みバネ6の一端を円
弧状ケース2の車輪4側の内側頂部26に支持するとと
もに他端を内ケース3の軸着部と車輪取付部の中間に架
設した上下調節ピン5に支持させ、上下調節ピン5の位
置を調節することにより、車輪4を円弧状ケース2内に
収納する上昇位置と前記車輪を円弧状ケース2の開口2
1から突出する下降位置とに変換可能とし、且つ上昇位
置にあるときには鋏みバネ6の付勢力により車輪4を円
弧状ケース2内に拘束し、下降位置にあるときには鋏み
バネ6の付勢力により車輪4を下方へ付勢する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主として引戸式の
吊戸における下面に沿って配置され床面や下枠などに配
置されたガイドレールに沿って配置される吊戸用ガイド
ローラに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、吊戸については、下端面に形成し
たガイド溝を床面や下枠などに突設したガイド突起に嵌
装させることにより移動方向の案内をするものが主であ
ったが、このようなガイド機構は開閉時にガイド溝とガ
イド突起との間に摩擦力が作用するとともに、ガイド突
起で支持することから前後に振れたり円滑な開閉が困難
であった。 【0003】そこで、引戸の下端面に沿ってガイドロー
ラを取り付け、ガイドローラの車輪を床面や下枠などに
配置したガイドレールに嵌め込んで走行させることによ
り吊戸の開閉を円滑に行うことが行われている。 【0004】そして、近頃は建て付け時に専門の職人が
おらず、工場でガイドローラを始めとして各種部品を装
着した状態の完成品として製作、販売されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、前記工場で
ガイドローラを装着した吊戸は、ガイドローラの一部が
吊戸の下端面より突出した状態に装着される。そのた
め、保管時や運搬時に突出したガイドローラが邪魔にな
り、効率よく包装したり、保管、運搬がきわめて困難で
あった。 【0006】また、従来の吊戸用ガイドローラは、吊戸
を建て付けたときに床面や下枠などに設置されたガイド
レールに嵌め込んで使用することから車輪の取り付け位
置を少なくとも上下方向に調節可能としなければなら
ず、機構が複雑であり、生産面並びに経済面でも不利で
ある。 【0007】更に、前記従来の車輪を有する吊戸用ガイ
ドローラは、吊戸の下端面に取付用の彫込溝を形成する
必要があり、多量生産に向いていない、という問題もあ
った。 【0008】本発明は前記実情に鑑みてなされたもので
あり、保管、運搬時には取り付けた吊戸の下端面から突
出することがない。従って、邪魔になることがなく、取
り付け時の上下方向の調整を必要としないばかりか吊戸
への取り付けが簡単で吊戸の多量生産にも適した吊戸用
ガイドローラを提供するものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、下方に開口を有するとともに一方の外周
端縁に沿って取付け用のフランジが拡設されている円弧
状ケースと、前記円弧状ケース内に一端が軸着されると
ともに他端に車輪が軸着された内ケースと、一端を前記
円弧状ケースの車輪側の内側頂部に支持するとともに他
端を前記内ケースの軸着部と車輪取付部の中間に架設し
た上下調節ピンに支持させた鋏みバネとからなり、前記
上下調節ピンは前記円弧状ケースのフランジ側の側壁に
形成した前記内ケースの軸着部を中心とした円弧状を呈
する透窓状のガイド溝に嵌挿されており、前記上下調節
ピンの前記ガイド溝内の位置を調節することにより、前
記車輪を円弧状ケース内に収納する上昇位置と前記車輪
を円弧状ケースの開口から突出する下降位置とに変換す
ることができ、且つ前記上昇位置にあるときには前記鋏
みバネの付勢力により車輪を円弧状ケース内に拘束し、
前記下降位置にあるときには前記鋏みバネの付勢力によ
り車輪を下方へ付勢することを特徴とする。 【0010】保管時ならびに運搬時には、上下調節ピン
の前記ガイド溝内の位置を上昇位置として車輪を円弧状
ケース内に収納し、建て付け時には、上下調節ピンの前
記ガイド溝内の位置を下降位置として車輪を円弧状ケー
スの開口から突出させて床面や下枠などに配置したガイ
ドレールに嵌め込んで走行させる。このとき、鋏みバネ
の付勢力により車輪を下方へ付勢することで車輪とガイ
ドレールとが常時接触状態となり、車輪の上下方向の調
節を不要とする。 【0011】また、吊戸への取付部を下方に開口を有す
る円弧状ケースとすることにより、所定の径を有する回
転切削工具のような工具により、吊戸における裏側の側
面に、所定径と所定の深さを有する円弧状取付溝を形成
するだけの簡単な作業で取り付けができ、多量生産にも
適している。 【0012】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。 【0013】図面は本発明の好ましい実施の形態の一例
を示すものであり、ガイドローラ1は下方に開口21を
有するとともに一方の側壁22の外周端縁に沿って取付
け用のフランジ23が拡設されている円弧状ケース2内
に、一端に軸31を有し他端に車輪4が軸着された側面
が山形を有する端面コ字形の内ケース3が側壁22,2
4間に架設された前記軸31をにより円弧状ケース2内
の偏芯位置に軸着されており、前記軸31を中心として
回転する。 【0014】また、前記内ケース3の軸31と車輪取付
軸41との間に位置する頂部には上下調節ピン5が架設
されているとともに、この上下調節ピン5の頭部が円弧
状ケース2のフランジ23側の側壁22に形成した前記
内ケース3の軸31の取付部を中心とした円弧状を呈す
る透窓状のガイド溝25に嵌挿されており、図2に示す
ように、上下調節ピン5がガイド溝25の上昇位置にあ
るときに内ケース3と車輪4とが円弧状ケース2内に収
納され、図3に示すように、上下調節ピン5がガイド溝
25の下降位置にあるときに内ケース3と車輪4の一部
が円弧状ケース2の下端に形成した開口21から突出す
る。 【0015】更に、前記円弧状ケース2の車輪4側の内
側頂部26の支軸27と、前記上下調節ピン5との間に
はに鋏みバネ6が架設されている。この挟みバネ6は上
下調節ピン5により前記内ケース3への付勢方向が変換
し、上下調節ピン5が上昇位置にあるときには、内ケー
ス3と車輪4を円弧状ケース2内に収容した状態に拘束
する方向に作用し、上下調節ピン5が下降位置にあると
きには、車輪を下方、つまり、開口21から突出させる
方向へ付勢する。 【0016】以上のように構成される本実施の形態であ
るガイドローラ1は、まず、図6(A)に示すように、
取り付けようとする吊戸7の所定の位置に、例えば取り
付けようとするガイドローラ1の円弧状ケース2の径に
等しい外径を有する回転切削工具8を用いて吊戸7の裏
側の側面71に下端面72に開口した円弧状取付溝73
を形成する。 【0017】次に、図6(B)に示すように、形成した
円弧状取付溝73にガイドローラ1の円弧状ケース2の
部分を図6(C)に示すようにフランジ23が吊戸7の
側面71に接するように嵌め込んで、フランジ23に形
成したねじ孔28,28に止ねじ29,29を貫通して
螺締することにより、ガイドローラ1を引戸7に取り付
ける。 【0018】このように、本実施の形態であるガイドロ
ーラ1は吊戸7における裏側の側面71側から取り付け
るものであることから、所定の径を有する回転切削工具
8のような工具により、吊戸7の側面71に所定径と所
定の深さを有する円弧状取付溝73を形成するだけの簡
単な作業で取り付けができ、工場において簡単に完成品
を作成することができる。 【0019】特に、本実施の形態は、吊戸7における裏
側の側面71に取り付けることから、引戸7の表側の側
面71からは全く見えることがなく、美観的にも優れて
いるので、特に、吊戸7の裏側の側面71が露出するこ
とのない収納庫などの吊戸用として最適である。 【0020】本実施の形態のガイドローラを取り付けた
吊戸7は、工場出荷時には、上下調節ピン5を上昇位置
にして、内ケース3と車輪4を円弧状ケース2内に収容
した状態に拘束した図1および図2に示した状態にする
ことにより、吊戸7の下端面72は内ケース3や車輪4
が突出することがなく平坦であることから包装、更には
保管や運搬に支障をきたす心配がない。 【0021】そして、現場において吊戸7を建て付ける
ときに、上下調節ピン5を挟みバネ6の付勢力に抗して
下降位置にした図3および図4に示した状態として内ケ
ース3と車輪4を円弧状ケース2の開口21から突出さ
せて床面や下枠などに配置したガイドレール9に嵌め込
んで走行させることにより吊戸7の開閉を円滑に行うこ
とができる。 【0022】このとき、鋏みバネ6の付勢力により車輪
4を下方へ付勢することで車輪4とガイドレール9とが
常時接触状態となる。そのため、車輪4の上下方向の調
節が不要であり、建て付けに関する熟練者を必要としな
くとも円滑な開閉状態で吊戸を設置することができる。 【0023】また、本実施の形態は、吊戸7を建て付け
た後で上下調節ピン5を上昇位置にすることにより、車
輪4とガイドレール9との嵌装状態を解除するとともに
車輪を吊戸7内に収納した状態に保持することから、着
取り外しならびに再建て付けもきわめて容易に行うこと
ができ、更に、がして、内ケース3と車輪4を円弧状ケ
ース2内に収容した状態とすることにより、例えばマジ
記のパネルのように吊戸を引戸形式から開き戸形式に連
続的に変更使用する場合にも即座に対応することができ
る。 【0024】 【発明の効果】以上のように、本発明は、上下調節ピン
のガイド溝内の位置を上昇位置として車輪を円弧状ケー
ス内に収納、保持することにより完成品の吊戸の下端面
に車輪などが突出することがなく、きわめて効率よく保
管ならびに運搬することができる。 【0025】また、現場での建て付け時には、上下調節
ピンの前記ガイド溝内の位置を下降位置として車輪を円
弧状ケースの開口から突出させて床面や下枠などに配置
したガイドレールに嵌め込むだけの簡単な作業で吊戸を
円滑に安定した状態で走行させることができ、鋏みバネ
の付勢力により車輪を下方へ付勢することで車輪とガイ
ドレールとが常時接触状態となり、複雑な上下調整機構
を必要としないばかりか、車輪の上下方向の調節も不要
である。 【0026】また、吊戸への取付部を下方に開口を有す
る円弧状ケースとすることにより、所定の径を有する回
転切削工具のような工具により、吊戸における裏側の側
面に、所定径と所定の深さを有する円弧状取付溝を形成
するだけの簡単な作業で取り付けができ、多量生産にも
適している。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の好ましい実施の形態の車を収納した状
態を示す側面図。 【図2】図1に示した実施の形態の車を収納した状態を
示す縦断面図。 【図3】図1に示した実施の形態の車を突出した状態を
示す側面図。 【図4】図1に示した実施の形態の車を突出した状態を
示す縦断面図。 【図5】図3のV−V線に沿う断面図。 【図6】図1に示した実施の形態の使用状態の説明図。 【符号の説明】 1 ガイドローラ 2 円弧状ケース 3 内ケース 4 車輪 5 上下調節ピン 6 挟みバネ 8 内ケース 21 開口 23 フランジ 25 ガイド溝 26 内側頂部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 下方に開口を有するとともに一方の外周
    端縁に沿って取付け用のフランジが拡設されている円弧
    状ケースと、前記円弧状ケース内に一端が軸着されると
    ともに他端に車輪が軸着された内ケースと、一端を前記
    円弧状ケースの車輪側の内側頂部に支持するとともに他
    端を前記内ケースの軸着部と車輪取付部の中間に架設し
    た上下調節ピンに支持させた鋏みバネとからなり、前記
    上下調節ピンは前記円弧状ケースのフランジ側の側壁に
    形成した前記内ケースの軸着部を中心とした円弧状を呈
    する透窓状のガイド溝に嵌挿されており、前記上下調節
    ピンの前記ガイド溝内の位置を調節することにより、前
    記車輪を円弧状ケース内に収納する上昇位置と前記車輪
    を円弧状ケースの開口から突出する下降位置とに変換す
    ることができ、且つ前記上昇位置にあるときには前記鋏
    みバネの付勢力により車輪を円弧状ケース内に拘束し、
    前記下降位置にあるときには前記鋏みバネの付勢力によ
    り車輪を下方へ付勢することを特徴とする吊戸用ガイド
    ローラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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