JP2003105978A - 筒状構造物の解体方法およびその解体装置 - Google Patents
筒状構造物の解体方法およびその解体装置Info
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Abstract
常に確保され、作業を円滑に進められる筒状構造物の解
体方法およびその解体装置を提供する。 【解決手段】 解体すべき筒状構造物50の側周に3本
以上のガイド支柱1を略等間隔で設け、ガイド支柱1に
案内されて上下に移動自在なプラットホーム4を組み立
て、この上に備えた揚重手段6,7で所定長2Lに形成
されたガイド支柱材2を吊り上げガイド支柱1の上端部
に連結してこれを延長し、プラットホーム4を筒状構造
物の50頂部まで上昇させてから、プラットホーム4上
に組み立てたフレーム8の上に揚重手段6を移設し、フ
レーム8の下側に取り付けた解体手段11で筒状構造物
50を略所定長2Lの高さだけ解体し、プラットホーム
4を同じ高さだけ下降させ、ガイド支柱1の上端のガイ
ド支柱材2を揚重手段6で吊り降ろし、筒状構造物50
をその頂部から基端部へと、順次解体していく。
Description
ンクリート製煙突や鋼製煙突などの筒状構造物、特に高
層の筒状構造物を解体する際に好適な、筒状構造物の解
体方法およびその解体装置に関する。
するには、例えば、切断装置としてダイヤモンドワイヤ
ーソーやウォールカッターなどを使用して、筒状構造物
を上部からブロック状に切断した上、揚重機械で吊り降
ろしたり、仮設足場上で作業員が破砕機などを用いて破
砕する、などの方法が採られている。
構造物の周囲に大規模な仮設足場を設け、また筒状構造
物の近傍には切断片を吊り降ろすためのタワークレーン
などの大型揚重機械を設置する必要がある。
が高い場合には、足場材が大量に必要になるとともに、
作業位置が高所となるため、作業に多くの手間と時間が
かかるというデメリットがあった。また、筒状構造物の
解体作業を行うに当たっては、解体作業場所周辺への解
体片や粉塵の飛散、騒音の漏出などを防止する配慮も必
要である。
に大型重機を必要とせずに作業足場が常に確保されて、
作業を円滑に進めることができるとともに、解体作業場
所の周辺環境への影響が少ない筒状構造物の解体方法お
よびその解体装置を提供することである。
め、請求項1に記載の発明である筒状構造物の解体方法
は、例えば図1〜図4(または、図9〜図12)に示す
ように、解体しようとする筒状構造物(鉄筋コンクリー
ト製煙突)50(鋼製煙突60)の側周に、略等間隔で
少なくとも3本のガイド支柱1を立設し、前記各ガイド
支柱1に案内されて上下に移動自在な略平面形状のプラ
ットホーム4を、前記筒状構造物50(60)の側周を
取り囲むように、地上付近の高さで組み立て、所定長2
Lに形成されたガイド支柱材2を、前記プラットホーム
4上に備えた揚重手段(ジブクレーン)6,7で地上付
近の高さから吊り上げて、前記各ガイド支柱1の上端部
に連結することで、このガイド支柱1を順次上方に延長
するとともに、延長された前記ガイド支柱1を案内とし
て前記プラットホーム4を前記筒状構造物50(60)
の頂部まで順次上昇させ、前記プラットホーム4上に、
前記筒状構造物50(60)の頂部を取り囲むフレーム
8(9)を組み立て、このフレーム8(9)上に、前記
揚重手段6(または7)を移設するとともに、このフレ
ーム8(9)の下側に、前記筒状構造物50(60)を
解体する解体手段(圧砕機)11,((切断機構)1
2)を取り付け、前記筒状構造物50(60)を、前記
解体手段11(12)で略前記所定長2Lの高さだけ解
体して、前記ガイド支柱1を案内として前記プラットホ
ーム4をこの所定長2Lだけ下降させ、前記筒状構造物
50(60)のより下方の側周を包み囲むとともに、前
記各ガイド支柱1の上端部のガイド支柱材2を取り外し
て前記揚重手段6(または7)で吊り降ろして、前記筒
状構造物50(60)をその頂部から基端部へと、順次
解体することを特徴とする。
ームを、地上付近の高さで組み立てた上で、ガイド支柱
を案内に順次上昇させて、筒状構造物の頂部の側周を包
み囲むので、筒状構造物の高い位置に比べて作業条件の
良い地上付近の高さでプラットホームを組み立てること
ができ、プラットホームの組み立て作業を円滑に行え
る。また、ガイド支柱材をプラットホーム上に備えた揚
重手段で吊り上げてガイド支柱の上端部に連結すること
で、ガイド支柱を順次上方に延長し、またこれと同様
に、筒状構造物をその頂部から基端部へと順次解体し、
解体する高さが下方へ移る毎に、ガイド支柱の上端部の
ガイド支柱材を取り外して揚重手段で吊り降ろし、ガイ
ド支柱を順次下方に短縮するので、ガイド支柱を構築ま
たは解体する際に、プラットホーム上に備えた揚重手段
を利用すれば済み、ガイド支柱を構築または解体するた
めのクレーンなどの揚重手段を別途用意する必要がな
い。また、筒状構造物の解体する高さの側周を取り囲む
プラットホームによって、高所においても良好な作業環
境が確保され、筒状構造物の解体作業を円滑に進めるこ
とができる。
5(または、図9〜図13)に示すように、請求項1に
記載の筒状構造物の解体方法において、前記プラットホ
ーム4は、その躯体の下枠材4aが、前記各ガイド支柱
材2の材軸方向の中間部に設けられた桁差穴2aに挿通
された支持桁5の上に載置されて、前記ガイド支柱1の
各高さに支持されることを特徴とする。
に記載の発明と同様の効果が得られるとともに、プラッ
トホームの下枠材が、各ガイド支柱材の材軸方向の中間
部に設けられた桁差穴に挿通された支持桁の上に載置さ
れて、このプラットホームがガイド支柱の各高さに支持
されるので、ガイド支柱を案内に、順次上昇され、また
筒状構造物が頂部から基端部へと順次解体されるにした
がって順次下降されるプラットホームを、ガイド支柱の
各高さに支持させることが簡単にできる。
図16に示すように、請求項1または2に記載の筒状構
造物の解体方法において、前記解体手段12には、前記
筒状構造物60の外周に沿って回動自在な外周枠体(作
業用足場)13と、同筒状構造物60の内周に沿って回
動自在な内周枠体(ハツリ装置ガイドフレーム)14
と、の少なくとも一方が備えられていることを特徴とす
る。
または2に記載の発明と同様の効果が得られるととも
に、解体手段に、筒状構造物の外周に沿って回動自在な
外周枠体と、同筒状構造物の内周に沿って回動自在な内
周枠体と、の少なくとも一方が備えられているので、こ
れら外周枠体や内周枠体を、筒状構造物の外周または内
周の所望の位置に沿わせることができる。そして、この
外周枠体や内周枠体を利用して、筒状構造物の解体作業
を円滑に行うことができる。
図16に示すように、請求項3に記載の筒状構造物の解
体方法において、前記解体手段12には、前記筒状構造
物60の内周に沿って回動自在な内周枠体14が備えら
れ、この内周枠体14には、前記筒状構造物60の内周
面に付着する付着物(耐火材)61を除去可能な付着物
除去手段(ハツリ装置)15が備えられていることを特
徴とする。
に記載の発明と同様の効果が得られるとともに、筒状構
造物の内周に沿って回動自在な内周枠体に、この筒状構
造物の内周面に付着する付着物を除去可能な付着物除去
手段が備えられているので、筒状構造物が鋼製鉄塔であ
る場合には、その内周面に吹き付けられたモルタルなど
の耐火材を付着物除去手段で除去した後、この鋼製鉄塔
をガス切断などの方法で切断して解体することができ
る。また、焼却施設の煙突など、筒状構造物の内周面に
ダイオキシンなどの有害物質が付着している場合には、
この有害物質を付着物除去手段であらかじめ除去した
後、筒状構造物の解体を行うことができる。
解体装置20は、例えば図17〜図30に示すように、
解体しようとする筒状構造物(鉄塔支持型鋼製煙突80
の筒身)70の上端に係脱自在な係止手段(チャック)
22を備え所定長21Lに形成された少なくとも4本の
支柱21と、前記筒状構造物70の頂部を取り囲む、所
定高さに形成されたフレーム28と、前記フレーム28
上に設けられ、前記各支柱21を前記筒状構造物70の
筒面上方に略等間隔で立設された状態に保持し、このフ
レーム28と前記各支柱21とを個別に係脱可能とする
支持手段25と、前記フレーム28上に設けられた揚重
手段(ジブクレーン)26と、前記フレーム28の下側
に設けられ、前記筒状構造物70を解体する解体手段
(切断機構)32と、を備えることを特徴とする。
および解体手段が設けられたフレームが、筒状構造物の
筒面の上端に係止手段で係止された支柱で支持されるの
で、このフレームを支持する支柱を地上から設ける必要
がない。また、筒状構造物の上端に係脱自在な係止手段
を備え所定長に形成された少なくとも4本の支柱が備え
られ、これらの支柱がフレームを支持し、また、このフ
レームに設けられた支持手段により、各支柱が筒状構造
物の筒面上方に略等間隔で立設された状態に保持される
とともに、フレームと各支柱とが個別に係脱可能とされ
ているので、フレームに係止された1本の支柱を係止す
る支持手段を解放しても、フレームは、残りの3本の支
柱によって、筒状構造物の上方に保持される。したがっ
て、これら各支柱のうち1本の下方に位置する筒状構造
物の筒面を、解体手段で所定の解体高さだけ解体し、前
記支持手段を解放してこの支柱を下降させて再びこの筒
面の上端に固定し、同様にして、前記筒面の、他の前記
各支柱の下方に位置する部分を、各支柱毎に解体すると
ともに、これら各支柱を下降させて再びこの筒面の上端
に固定する解体工程と、前記支持手段を全て解放して、
前記フレームを解体高さだけ下降させるフレーム下降工
程とを交互に繰り返すことで、筒状構造物をその頂部か
ら基端部へと順次解体することができる。また、筒状構
造物の解体する高さを取り囲むフレームによって、高所
においても良好な作業環境が確保され、筒状構造物の解
体作業を円滑に進めることができる。
図30に示すように、請求項5に記載の筒状構造物の解
体装置20において、前記解体手段32には、前記筒状
構造物70の外周に沿って回動自在な外周枠体(作業用
足場)33と、同筒状構造物70の内周に沿って回動自
在な内周枠体(ハツリ装置ガイドフレーム)34と、の
少なくとも一方が備えられていることを特徴とする。
に記載の発明と同様の効果が得られるとともに、解体手
段に、筒状構造物の外周に沿って回動自在な外周枠体
と、同筒状構造物の内周に沿って回動自在な内周枠体
と、の少なくとも一方が備えられているので、これら外
周枠体や内周枠体を、筒状構造物の外周または内周の所
望の位置に沿わせることができる。そして、この外周枠
体や内周枠体を利用して、筒状構造物の解体作業を円滑
に行うことができる。
図30に示すように、請求項6に記載の筒状構造物の解
体装置20において、前記解体手段32には前記内周枠
体34が備えられ、この内周枠体34には、前記筒状構
造物70の内周面に付着する付着物(耐火材)71を除
去可能な付着物除去手段(ハツリ装置)35が備えられ
ていることを特徴とする。
に記載の発明と同様の効果が得られるとともに、筒状構
造物の内周に沿って回動自在な内周枠体に、この筒状構
造物の内周面に付着する付着物を除去可能な付着物除去
手段が備えられているので、筒状構造物が鋼製鉄塔であ
る場合には、その内周面に吹き付けられたモルタルなど
の耐火材を付着物除去手段で除去した後、この鋼製鉄塔
をガス切断などの方法で切断して解体することができ
る。
図25に示すように、請求項5〜7のいずれかに記載の
筒状構造物の解体装置を用いた筒状構造物の解体方法で
あって、前記各支柱21を、解体しようとする筒状構造
物70の筒面上方に略等間隔で立設して、前記係止手段
22でこの筒面の上端に係止するとともに、前記揚重手
段26および解体手段32が設けられた前記フレーム2
8を、前記支持手段25で前記各支柱21に係止する準
備工程を行い、前記筒面の、前記各支柱21のうち1本
の下方に位置する部分を、前記解体手段32で所定の解
体高さ20Hだけ解体し、前記支持手段25を解放して
この支柱21を下降させて再びこの筒面の上端に固定
し、同様にして、前記筒面の、他の前記各支柱21の下
方に位置する部分を、各支柱21毎に解体するととも
に、これら各支柱21を下降させて再びこの筒面の上端
に固定する解体工程を行い、前記支持手段25を全て解
放して、前記フレーム28を前記解体高さ20Hだけ下
降させるフレーム下降工程を行い、さらに前記解体工程
とフレーム下降工程とを順次繰り返して、前記筒状構造
物70をその頂部から基端部へと、順次解体することを
特徴とする。
〜7のいずれかに記載の発明と同様の効果が得られる。
筒状構造物の解体方法およびその解体装置を詳細に説明
する。
発明の筒状構造物の解体方法を、鉄筋コンクリート製煙
突(筒状構造物)50の解体に適用したものである。図
1〜図4に、この鉄筋コンクリート製煙突50の解体手
順の概要を示す。
る鉄筋コンクリート製煙突50の側周に、略等間隔で3
本のガイド支柱1を立設するとともに、各ガイド支柱1
に案内されて上下に移動自在なプラットホーム4を、鉄
筋コンクリート製煙突50の側周を取り囲むように、地
上付近の高さで組み立てる。そして、図1に示すよう
に、油圧クレーン91を利用して、プラットホーム4上
の2カ所に、ジブクレーン(揚重手段)5,6を設置す
る。
m)に形成されたガイド支柱材2を、プラットホーム4
上のジブクレーン6,7で地上付近の高さから吊り上
げ、各ガイド支柱1の上端部に連結することで、ガイド
支柱1を順次上方に延長していく。ガイド支柱1は、所
定高さ毎に、壁繋ぎ1aで、鉄筋コンクリート製煙突5
0に連結する。さらに、延長された前記ガイド支柱1を
案内としてプラットホーム4を前記鉄筋コンクリート製
煙突50の頂部まで順次上昇させる。
5(および図8)に示すように、まず、ガイド支柱1の
上端部に昇降用仮設支柱3を連結する。そして、昇降用
仮設支柱3の上部に設けられた水平材3aと、プラット
ホーム4とを連結するチェーンブロック3bを巻き上げ
ることで、プラットホーム4を延長された前記ガイド支
柱1の最上部まで上昇させる。ここで、各ガイド支柱材
2の材軸方向の中間部には、図5(および図8)に示す
ように、桁差穴2aが設けられている。この桁差穴2a
に支持桁5が挿通され、この支持桁5の上にプラットホ
ームの下枠材4aが載置されることによって、プラット
ホーム4がガイド支柱1の各高さに支持されるようにな
っている。
煙突50の頂部まで上昇させたら、図2に示すように、
プラットホーム4上に、鉄筋コンクリート製煙突50の
頂部を取り囲むフレーム8を組み立てる。フレーム8を
構成する各部材8aは、ジブクレーン5,6を利用して
地上から吊り上げられる。
ブクレーン7で、同じくプラットホーム4上に設けられ
たジブクレーン6をフレーム8上に吊り上げて移設す
る。その後、ジブクレーン7は、フレーム8上に移設さ
れたジブクレーン6で、地上に吊り降ろされる。さら
に、ジブクレーン6で、圧砕機(解体手段)11を地上
から吊り上げ、フレーム8の下側に取り付ける。そし
て、フレーム8の外周には、図5に示すように、防護シ
ート10を取り付ける。
突50の解体方法の詳細を示す。図6、図7はそれぞ
れ、図5におけるA−A断面図、B−B断面図である。
また、図8は、図6におけるC−C断面図である。図5
に示すように、鉄筋コンクリート製煙突50の筒面の頂
部を、圧砕機11で解体していく。解体片は、図4に示
すように、鉄筋コンクリート製煙突50の内部に落下さ
せるようにし、鉄筋コンクリート製煙突50の基端部に
解体片がある程度堆積したら、この解体片を鉄筋コンク
リート製煙突50の外部に掻き出す。
柱材2の長さ2Lとほぼ等しい高さだけ解体したら、プ
ラットホーム4をガイド支柱1を案内として下降させ、
前記鉄筋コンクリート製煙突50のより下方の側周を包
み囲む。プラットホーム4を下降させる際には、図5、
図8に示すように、まず、ガイド支柱1の上端部に昇降
用仮設支柱3を連結し、昇降用仮設支柱3の上部に設け
られた水平材3aと、プラットホーム4とを連結するチ
ェーンブロック3bを微少な高さだけ巻き上げること
で、プラットホーム4の下枠梁4aを、支持桁5から浮
き上がらせる。そして、支持桁5をガイド支柱材2の桁
差穴2aから抜き取り、一つ下のガイド支柱材2の桁差
穴2aに差し込む。この状態で、チェーンブロック3b
を動かしてプラットホーム4を下降させ、その下枠梁4
aを、一つ下のガイド支柱材2の桁差穴2aに差し込ま
れた支持桁5の上面に載置する。
ていた昇降用仮設支柱3をジブクレーン6で取り外し、
プラットホーム4上などに仮置きする。そして、ガイド
支柱1の上端部のガイド支柱材2を取り外してジブクレ
ーン6で地上へ吊り降ろす。以上のようにして、鉄筋コ
ンクリート製煙突50を、その頂部から基端部へと、順
次解体する。
発明の筒状構造物の解体方法を、鋼製煙突(筒状構造
物)60の解体に適用したものである。図9〜図12
に、この鋼製煙突60の解体手順の概要を示す。この鋼
製煙突60の解体手順は、第1の実施の形態に記載の鉄
筋コンクリート製煙突50の解体手順と概略共通してい
るので、説明を一部省略する。第2の実施の形態では、
プラットホーム4上に組み立てられたフレーム9の下側
に取り付けられた切断機構12で、鋼製煙突60を切断
し解体するようになっている。これが、フレーム8の下
側に取り付けた圧砕機11で鉄筋コンクリート製煙突5
0を解体している第1の実施の形態との相違点である。
この相違点を中心として、以下に説明する。
法の詳細を示す。図14〜図16はそれぞれ、図13に
おけるA−A断面図、B−B断面図、C−C断面図であ
る。また、図14におけるD−D断面は、図8(第1の
実施の形態)とほぼ同様である。
構12は、図13〜図16に示すように、鋼製煙突60
の外周に沿って回動自在な作業用足場13と、同鋼製煙
突60の内周に沿って回動自在なハツリ装置ガイドフレ
ーム14とから、概略構成されている。フレーム9の下
面には、図13、図14に示すように、平面が円形状の
作業用足場走行レール13rが取り付けられ、作業用足
場13がこの作業用足場走行レール13rに吊り下げら
れた状態で走行することにより、鋼製煙突60の外周に
沿って回動するようになっている。また、フレーム9の
下面の略中央には、図13、図15に示すように、回転
軸14rが取り付けられ、この回転軸14rの側面の4
方向に、ハツリ装置ガイドフレーム14がそれぞれ鉛直
向きに取り付けられている。そして、回転軸14rが回
転することで、ハツリ装置ガイドフレーム14が同鋼製
煙突60の内周に沿って回動するようになっている。ま
た、作業用足場13とハツリ装置ガイドフレーム14の
高さ13H,14Hはそれぞれ、図13に示すように、
ガイド支柱材の長さ2L以上の高さに形成されている。
突60の内周に沿う側には、図13、図15に示すよう
に、ハツリ装置走行レール15rが取り付けられてい
る。そして、このハツリ装置走行レール15r上に、鋼
製煙突60の内周面に吹き付けられた耐火材(付着物)
61を除去可能なハツリ装置(付着物除去手段)15が
上下方向に移動可能な状態に取り付けられている。そし
て、回転軸14rの回転動作と、ハツリ装置走行レール
15r上でのハツリ装置15の昇降動作とを組み合わせ
ることにより、鋼製煙突60の内周面の任意の位置にお
いて、ハツリ装置15で耐火材61をハツリ取ることが
できるようになっている。ハツリ装置ガイドフレーム1
4の下部には、図13、図15、図16に示すように、
ハツリ装置15のメンテナンスなどを行うための、グレ
ーチングなどからなる作業用足場14aが取り付けられ
ている。
る。鋼製煙突は60は、例えばその筒体を90度毎に4
等分し、かつガイド支柱材2の長さ2Lと略同じ高さ毎
に区分して構成される区画に切断され、各切断片をジブ
クレーンで吊り降ろして解体する。まず、図13、図1
5に示すように、鋼製煙突60の筒面の内周面に吹き付
けられた耐火材61のうち、上記区画の境界線上に位置
する部分を、ハツリ装置15で除去する。次いで、鋼製
煙突60の筒体を上記区画の境界線に沿うように、作業
用足場13上に乗った作業員が、ガス切断などの方法で
切断して解体する。そして、この解体片を、ジブクレー
ン6で地上へ吊り降ろす。
Lとほぼ等しい高さだけ解体したら、プラットホーム4
をガイド支柱1を案内として下降させ、鋼製煙突60の
より下方の側周を包み囲み、鋼製煙突60を、その頂部
から基端部へと、順次解体していく手順については、第
1の実施の形態と同様である。
載の鉄筋コンクリート製煙突50または鋼製煙突60の
解体方法によれば、プラットホーム4を、地上付近の高
さで組み立てた上で、ガイド支柱1を案内に順次上昇さ
せて、鉄筋コンクリート製煙突50または鋼製煙突60
の頂部の側周を包み囲むので、鉄筋コンクリート製煙突
50または鋼製煙突60の高い位置に比べて作業条件の
良い地上付近の高さでプラットホーム4を組み立てるこ
とができ、プラットホーム4の組み立て作業を円滑に行
える。また、ガイド支柱材2をプラットホーム4上に備
えたジブクレーン6,7で吊り上げてガイド支柱1の上
端部に連結することで、ガイド支柱1を順次上方に延長
するので、ガイド支柱1を構築するための大型クレーン
などの揚重手段を別途用意する必要がない。これと同様
に、鉄筋コンクリート製煙突50または鋼製煙突60を
その頂部から基端部へと順次解体し、解体する高さが下
方へ移る毎に、ガイド支柱1の上端部のガイド支柱材2
を取り外してジブクレーン6で吊り降ろし、ガイド支柱
1を順次下方に短縮するので、ガイド支柱1を解体する
際に、フレーム8上に備えたジブクレーン6を利用すれ
ば済み、ガイド支柱1を解体するための揚重手段を別途
用意する必要がない。また、鉄筋コンクリート製煙突5
0または鋼製煙突60の解体する高さの側周を取り囲む
プラットホーム4によって、高所においても良好な作業
環境が確保され、鉄筋コンクリート製煙突50または鋼
製煙突60の解体作業を円滑に進めることができる。
各ガイド支柱材2の材軸方向の中間部に設けられた桁差
穴2aに挿通された支持桁5の上に載置されて、このプ
ラットホーム4がガイド支柱1の各高さに支持されるの
で、ガイド支柱1を案内に順次上昇され、また筒状構造
物が頂部から基端部へと順次解体されるにしたがって順
次下降されるプラットホーム4を、ガイド支柱1の各高
さに支持させることが簡単にできる。
鋼製煙突60の解体する高さを取り囲むフレーム8また
は9の外周に防護シート10が取り付けられているの
で、鉄筋コンクリート製煙突50または鋼製煙突60を
圧砕機11または切断機構12で解体する際に発生する
解体片や粉塵が、フレーム8または9の外側に飛散する
のを防止できる。また、鉄筋コンクリート製煙突50ま
たは鋼製煙突60を圧砕機11または切断機構12で解
体する際に、フレームの外側に漏れ出す騒音を小さくで
きる。
60の解体方法によれば、切断機構12に、鋼製煙突6
0の外周に沿って回動自在な外周枠体と、同鋼製煙突6
0の内周に沿って回動自在な内周枠体と、の少なくとも
一方が備えられているので、これら外周枠体や内周枠体
を、鋼製煙突60の外周または内周の所望の位置に沿わ
せることができる。そして、この外周枠体や内周枠体を
利用して、鋼製煙突60の解体作業を円滑に行うことが
できる。
在な内周枠体に、この鋼製煙突60の内周面に付着する
耐火材61を除去可能なハツリ装置15が備えられてい
るので、鋼製煙突60の内周面に吹き付けられたモルタ
ルなどの耐火材61をハツリ装置15で除去した後、こ
の鋼製鉄塔60をガス切断などの方法で切断して解体す
ることができる。また、鋼製煙突60が焼却施設の煙突
などであって、鋼製鉄塔60の内周面にダイオキシンな
どの有害物質が付着している場合には、この有害物質を
ハツリ装置15であらかじめ除去した後、鋼製鉄塔60
の解体を行うことができる。
イドフレーム14の高さ13H,14Hがそれぞれ、前
記所定長、すなわち各ガイド支柱材2の長さ2L以上の
高さに形成されているので、鋼製鉄塔60の、これら作
業用足場13またはハツリ装置ガイドフレーム14の高
さに沿う部分を解体して、ガイド支柱1をガイド支柱材
2一本分だけ下方に短縮することを繰り返すことによ
り、鋼製鉄塔60の頂部から基端部へ全ての高さの側周
に、これら作業用足場13やハツリ装置ガイドフレーム
14を沿わせることができる。そして、この作業用足場
33やハツリ装置ガイドフレーム14を利用して、鋼製
鉄塔60の解体作業を円滑に行うことができる。
発明の筒状構造物の解体方法を、鉄塔支持型鋼製煙突8
0の筒体(筒状構造物)70およびこれを支持する支持
鉄塔75の解体に適用したものである。図17〜図19
に、この鉄塔支持型鋼製煙突80の解体方法の手順の概
要を示す。
する鉄塔支持型鋼製煙突80の筒体70の基端部で、鉄
塔支持型鋼製煙突80の解体装置20のフレーム28、
ジブクレーン(揚重手段)26、切断機構(解体手段)
32(図26〜図30参照)のうち、前記筒状構造物7
0の筒身内に収まる部分である、フレーム28の一部2
8a、ジブクレーン26、および、切断機構32の一部
を構成するハツリ装置ガイドフレーム34を、この筒体
70の筒身内に収まるように予め組み立てる。そして、
これを、ウインチなど(図示せず)により、筒体70の
筒身内を、その基端部から頂部まで上昇させる。そし
て、フレーム28の一部28aの側方に同フレーム28
の他の一部28bを連結する。さらに、このフレーム2
8を、仮設材36を介して、鉄塔支持型鋼製煙突80の
支持鉄塔75の上端に支持させる。
Lに形成された4本の支柱21を、フレーム28上に設
けられた、略角筒形状の支持手段25(図26〜図28
参照)に挿通させて、解体しようとする鉄塔支持型鋼製
煙突80の筒体70の筒面上方に略等間隔で立設させ
る。ここで、各支柱21の側面と、フレーム28上に設
けられた支持手段25の側面とにはそれぞれ、図26、
図27に示すように、等しい間隔で、ピン挿通穴21
a,25aが設けられている。そして、各支柱21の位
置を、その下端に備えられたチャック(係合手段)22
が、筒体70の筒面の上端に締め付け可能な高さに調整
するとともに、支柱21のピン挿通穴21aと、この支
柱21が挿通された支持手段25のピン挿通穴25aと
の位置を合わせる。そして、各ピン挿通穴25a(21
a)に、50mm径程度の鋼棒からなるピン(図示せ
ず)を挿入するとともに、各支柱21を、その下端のチ
ャック22を締め付けることで、筒体70に固定する。
持型鋼製煙突80の筒体70に固定されたら、仮設材3
6を撤去する。また、支持鉄塔75の上端部の各部材7
5a〜75eを、ジブクレーン26で撤去する。フレー
ム28の一部28bの下面には、図26〜図28に示す
ように、平面が円形状の作業用足場走行レール33rが
予め取り付けられている。この、作業用足場走行レール
33rに、作業用足場33を取り付ける。作業用足場1
3は、この作業用足場走行レール33rに吊り下げられ
た状態で走行することにより、筒体70の外周に沿って
回動するようになっている。さらに、フレーム28の一
部28bのさらに側方に、同フレーム28の残りの部分
28cを連結する。上記フレーム28の一部28b,2
8cには、それぞれ、図26、図28、図29、図30
に示すように、防護シート30が予め取り付けられてい
る。
た、回転軸34r、ハツリ装置ガイドフレーム34、ハ
ツリ装置走行レール35r、およびハツリ装置35の構
成および動作については、第2の実施の掲載に記載のも
のと略同様であるので、その説明を省略する。このよう
にして、鉄塔支持型構成煙突の解体装置20が完成する
とともに、以上で、鉄塔支持型鋼製煙突80の解体方法
における「準備工程」が終了する。
突80の解体方法の手順の詳細を示す。筒体70は、そ
の全周を90度毎に4等分し、かつ所定高さ20H毎に
区分して構成される区画に切断して、各切断片をジブク
レーン26で吊り降ろして解体する。
られた耐火材71のうち、上記区画の境界線上に位置す
る部分を、ハツリ装置15で除去する。そして、図20
に示すように、筒体70の筒面の上端に固定された4本
の支柱21のうち、1本の支柱21の係止手段22を解
放し、残りの3本の支柱21によってフレーム28を筒
体70の上方に保持させる。次に、図21に示すよう
に、係止手段22が解放された上記支柱21の下方に位
置する筒体70の上記区画を、作業用足場33上に乗っ
た作業員が、ガス切断などの方法で切断して解体する。
そして、この解体片を、ジブクレーン26で地上へ吊り
降ろす。そして、切断された筒体70の上記区画の上方
に位置する支柱21を、ジブクレーン26で保持しつ
つ、この支柱21と支持手段25とのピン挿通穴21
a,25aに挿通されたピンを抜き取る。そして、この
支柱21をジブクレーン26で下降させ、上記区画の切
断後の筒体70の上端にチャック22で固定する。
に、他の3本の各支柱21の下方に位置する筒体70の
上記各区画を切断し、その区画の上方の支柱21を下降
させる作業を、各支柱21毎に行う。併せて、筒体70
の解体高さに応じ、この筒体70を支持する支持鉄塔7
5の各部材を、ジブクレーン26で撤去する。以上で、
鉄塔支持型鋼製煙突80の解体方法における「解体工
程」が1サイクル終了する。
解放して、前記フレーム28を上記の所定高さ20Hだ
け下降させる。そして、各支持手段25のピン挿通穴2
5aと、支柱21のピン挿通穴21aとの位置を合わ
せ、各ピン挿通穴25a(21a)に上記ピンを挿通さ
せ、再びフレーム28を4本の支柱21に支持させる。
以上で、鉄塔支持型鋼製煙突80の解体方法における
「フレーム下降工程」が1サイクル終了する。
降工程」とを交互に繰り返して、鉄塔支持型煙突80の
筒体70および支持鉄塔75をその頂部から基端部へ
と、順次解体していく。
持型鋼製煙突80の解体装置およびその解体方法によれ
ば、ジブクレーン26および切断機構32が設けられた
フレーム28が、鉄塔支持型鋼製煙突80の筒体70の
上端にチャック22で係止された支柱21で支持される
ので、このフレーム28を支持する支柱を地上から設け
る必要がない。また、筒体70の上端に係脱自在なチャ
ック22を備え所定長21Lに形成された少なくとも4
本の支柱が備えられ、これらの支柱21がフレーム28
を支持し、また、このフレーム28に設けられた支持手
段25により、各支柱21が筒体70の筒面上方に略等
間隔で立設された状態に保持されるとともに、フレーム
28と各支柱21とが個別に係脱可能とされているの
で、フレーム28に係止された1本の支柱21を係止す
る支持手段25を解放しても、フレーム28は、残りの
3本の支柱21によって、筒体70の上方に保持され
る。したがって、これら各支柱21のうち1本の下方に
位置する筒体70の筒面を、切断機構32で所定の解体
高さ20Hだけ解体し、前記支持手段25を解放してこ
の支柱21を下降させて再びこの筒面の上端にチャック
22で固定し、同様にして、前記筒面の、他の前記各支
柱21の下方に位置する部分を、各支柱21毎に解体す
るとともに、これら各支柱21を下降させて再びこの筒
面の上端に固定する解体工程と、前記支持手段25を全
て解放して、前記フレーム28を解体高さ20Hだけ下
降させるフレーム下降工程とを交互に繰り返すことで、
鉄塔支持型鋼製煙突80の筒体70をその頂部から基端
部へと順次解体することができる。また、鉄塔支持型鋼
製煙突80の筒体70の解体する高さを取り囲むフレー
ム28によって、高所においても良好な作業環境が確保
され、筒体70の解体作業を円滑に進めることができ
る。
の解体する高さを取り囲むフレーム28の外周に防護シ
ート30が取り付けられているので、筒体70を切断機
構32で解体する際に発生する解体片や粉塵が、フレー
ム28の外側に飛散するのを防止できる。また、鉄塔支
持型鋼製煙突80の筒体70を切断機構32で解体する
際に、フレーム28の外側に漏れ出す騒音を小さくでき
る。
突80の筒体70の外周に沿って回動自在な作業用足場
33と、同筒体70の内周に沿って回動自在なハツリ装
置ガイドフレーム34とが備えられているので、これら
作業用足場33やハツリ装置ガイドフレーム34を、筒
体70の外周または内周の所望の位置に沿わせることが
できる。そして、この作業用足場33やハツリ装置ガイ
ドフレーム34を利用して、筒体70の解体作業を円滑
に行うことができる。
の内周に沿って回動自在なハツリ装置ガイドフレーム3
4に、この筒体70の内周面に付着する耐火材71を除
去可能なハツリ装置35が備えられているので、筒体7
0の内周面に吹き付けられたモルタルなどの耐火材71
をハツリ装置35で除去した後、この筒体70をガス切
断などの方法で切断して解体することができる。
の切断機構32のうち、鉄塔支持型鋼製煙突80の筒体
70の筒身内に収まる部分を予め組み立てた状態で、こ
の筒身内を基端部から頂部まで上昇させた後、これに鉄
塔支持型鋼製煙突の解体装置20の残りの部分を組み付
けるので、筒体70の筒身内に収まる部分を、筒体70
の高い位置に比べて作業条件の良い地上付近の高さで組
み立てることができ、鉄塔支持型鋼製煙突の解体装置2
0の組み立て作業を円滑に行える。
されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲におい
て、種々の改良並びに設計の変更を行ってもよい。例え
ば、第3の実施の形態に記載の鉄塔支持型鋼製煙突の解
体装置20は、自立型の鋼製煙突や鉄筋コンクリート製
煙突に適用してもよい。その他、具体的な細部構造など
についても適宜に変更可能であることは勿論である。
ホームを、地上付近の高さで組み立てた上で、ガイド支
柱を案内に順次上昇させて、筒状構造物の頂部の側周を
包み囲むので、筒状構造物の高い位置に比べて作業条件
の良い地上付近の高さでプラットホームを組み立てるこ
とができ、プラットホームの組み立て作業を円滑に行え
る。また、ガイド支柱材をプラットホーム上に備えた揚
重手段で吊り上げてガイド支柱の上端部に連結すること
で、ガイド支柱を順次上方に延長し、またこれと同様
に、筒状構造物をその頂部から基端部へと順次解体し、
解体する高さが下方へ移る毎に、ガイド支柱の上端部の
ガイド支柱材を取り外して揚重手段で吊り降ろし、ガイ
ド支柱を順次下方に短縮するので、ガイド支柱を構築ま
たは解体する際に、プラットホーム上に備えた揚重手段
を利用すれば済み、ガイド支柱を構築または解体するた
めのクレーンなどの揚重手段を別途用意する必要がな
い。また、筒状構造物の解体する高さの側周を取り囲む
プラットホームによって、高所においても良好な作業環
境が確保され、筒状構造物の解体作業を円滑に進めるこ
とができる。
に記載の発明と同様の効果が得られるとともに、プラッ
トホームの下枠材が、各ガイド支柱材の材軸方向の中間
部に設けられた桁差穴に挿通された支持桁の上に載置さ
れて、このプラットホームがガイド支柱の各高さに支持
されるので、ガイド支柱を案内に、順次上昇され、また
筒状構造物が頂部から基端部へと順次解体されるにした
がって順次下降されるプラットホームを、ガイド支柱の
各高さに支持させることが簡単にできる。
または2に記載の発明と同様の効果が得られるととも
に、解体手段に、筒状構造物の外周に沿って回動自在な
外周枠体と、同筒状構造物の内周に沿って回動自在な内
周枠体と、の少なくとも一方が備えられているので、こ
れら外周枠体や内周枠体を、筒状構造物の外周または内
周の所望の位置に沿わせることができる。そして、この
外周枠体や内周枠体を利用して、筒状構造物の解体作業
を円滑に行うことができる。
に記載の発明と同様の効果が得られるとともに、筒状構
造物の内周に沿って回動自在な内周枠体に、この筒状構
造物の内周面に付着する付着物を除去可能な付着物除去
手段が備えられているので、筒状構造物が鋼製鉄塔であ
る場合には、その内周面に吹き付けられたモルタルなど
の耐火材を付着物除去手段で除去した後、この鋼製鉄塔
をガス切断などの方法で切断して解体することができ
る。また、焼却施設の煙突など、筒状構造物の内周面に
ダイオキシンなどの有害物質が付着している場合には、
この有害物質を付着物除去手段であらかじめ除去した
後、筒状構造物の解体を行うことができる。
および解体手段が設けられたフレームが、筒状構造物の
筒面の上端に係止手段で係止された支柱で支持されるの
で、このフレームを支持する支柱を地上から設ける必要
がない。また、筒状構造物の上端に係脱自在な係止手段
を備え所定長に形成された少なくとも4本の支柱が備え
られ、これらの支柱がフレームを支持し、また、このフ
レームに設けられた支持手段により、各支柱が筒状構造
物の筒面上方に略等間隔で立設された状態に保持される
とともに、フレームと各支柱とが個別に係脱可能とされ
ているので、フレームに係止された1本の支柱を係止す
る支持手段を解放しても、フレームは、残りの3本の支
柱によって、筒状構造物の上方に保持される。したがっ
て、これら各支柱のうち1本の下方に位置する筒状構造
物の筒面を、解体手段で所定の解体高さだけ解体し、前
記支持手段を解放してこの支柱を下降させて再びこの筒
面の上端に固定し、同様にして、前記筒面の、他の前記
各支柱の下方に位置する部分を、各支柱毎に解体すると
ともに、これら各支柱を下降させて再びこの筒面の上端
に固定する解体工程と、前記支持手段を全て解放して、
前記フレームを解体高さだけ下降させるフレーム下降工
程とを交互に繰り返すことで、筒状構造物をその頂部か
ら基端部へと順次解体することができる。また、筒状構
造物の解体する高さを取り囲むフレームによって、高所
においても良好な作業環境が確保され、筒状構造物の解
体作業を円滑に進めることができる。
に記載の発明と同様の効果が得られるとともに、解体手
段に、筒状構造物の外周に沿って回動自在な外周枠体
と、同筒状構造物の内周に沿って回動自在な内周枠体
と、の少なくとも一方が備えられているので、これら外
周枠体や内周枠体を、筒状構造物の外周または内周の所
望の位置に沿わせることができる。そして、この外周枠
体や内周枠体を利用して、筒状構造物の解体作業を円滑
に行うことができる。
に記載の発明と同様の効果が得られるとともに、筒状構
造物の内周に沿って回動自在な内周枠体に、この筒状構
造物の内周面に付着する付着物を除去可能な付着物除去
手段が備えられているので、筒状構造物が鋼製鉄塔であ
る場合には、その内周面に吹き付けられたモルタルなど
の耐火材を付着物除去手段で除去した後、この鋼製鉄塔
をガス切断などの方法で切断して解体することができ
る。
〜7のいずれかに記載の発明と同様の効果が得られる。
形態としての、鉄筋コンクリート製煙突の解体方法の手
順の第1段階を示すもので、(a)は平面図、(b)は
側面図である。
(b)は側面図である。
の詳細を示す、側面図である。
形態としての、鋼製煙突の解体方法の手順の第1段階を
示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図である。
図1〜図4に、この鉄筋コンクリート製煙突50の解体
手順の概要を示す。
図、(b)は側面図である。
法の詳細を示す、側面図である。
体装置の第3の実施の形態としての、鉄塔支持型鋼製煙
突の筒体および支持鉄塔の解体装置およびその解体方法
の第1段階を示す、側面図である。
図、(b)は側面図である。
の解体方法の詳細な手順の第1段階を示す、側面図であ
る。
の解体装置の詳細を示す、側面図である。
の解体装置の詳細を示す、側面図である。
の解体装置) 21 支柱 21L 支柱の長さ 22 係止手段(チャック) 25 支持手段 26 揚重手段(ジブクレーン) 28 フレーム 30 防護シート 32 解体手段(切断機構) 33 外周枠体(作業用足場) 34 内周枠体(ハツリ装置ガイドフレーム) 35 付着物除去手段(ハツリ装置) 50 筒状構造物(鉄筋コンクリート製煙突) 60 筒状構造物(鋼製煙突) 70 筒状構造物(筒体) 61,71 付着物(耐火材)
Claims (8)
- 【請求項1】 解体しようとする筒状構造物の側周に、
略等間隔で少なくとも3本のガイド支柱を立設し、 前記各ガイド支柱に案内されて上下に移動自在な略平面
形状のプラットホームを、前記筒状構造物の側周を取り
囲むように、地上付近の高さで組み立て、 所定長に形成されたガイド支柱材を、前記プラットホー
ム上に備えた揚重手段で地上付近の高さから吊り上げ
て、前記各ガイド支柱の上端部に連結することで、この
ガイド支柱を順次上方に延長するとともに、延長された
前記ガイド支柱を案内として前記プラットホームを前記
筒状構造物の頂部まで順次上昇させ、 前記プラットホーム上に、前記筒状構造物の頂部を取り
囲むフレームを組み立て、このフレーム上に、前記揚重
手段を移設するとともに、このフレームの下側に、前記
筒状構造物を解体する解体手段を取り付け、 前記筒状構造物を、前記解体手段で略前記所定長の高さ
だけ解体して、前記ガイド支柱を案内として前記プラッ
トホームをこの所定長だけ下降させ、前記筒状構造物の
より下方の側周を包み囲むとともに、前記各ガイド支柱
の上端部のガイド支柱材を取り外して前記揚重手段で吊
り降ろして、前記筒状構造物をその頂部から基端へと、
順次解体することを特徴とする筒状構造物の解体方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の筒状構造物の解体方法
において、 前記プラットホームは、その躯体の下枠材が、前記各ガ
イド支柱材の材軸方向の中間部に設けられた桁差穴に挿
通された支持桁の上に載置されて、ガイド支柱の各高さ
に支持されることを特徴とする筒状構造物の解体方法。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の筒状構造物の
解体方法において、 前記解体手段には、前記筒状構造物の外周に沿って回動
自在な外周枠体と、同筒状構造物の内周に沿って回動自
在な内周枠体と、の少なくとも一方が備えられているこ
とを特徴とする筒状構造物の解体方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載の筒状構造物の解体方法
において、 前記解体手段には前記内周枠体が備えられ、この内周枠
体には、前記筒状構造物の内周面に付着する付着物を除
去可能な付着物除去手段が備えられていることを特徴と
する筒状構造物の解体方法。 - 【請求項5】 解体しようとする筒状構造物の筒面の上
端に係脱自在な支持手段を備え所定長に形成された少な
くとも4本の支柱と、 前記筒状構造物の頂部を取り囲む、所定高さに形成され
たフレームと、 前記フレーム上に設けられ、前記各支柱を前記筒状構造
物の筒面上方に略等間隔で立設された状態に保持し、こ
のフレームと前記各支柱とを個別に係脱可能とする支持
手段と、 前記フレーム上に設けられた揚重手段と、 前記フレームの下側に設けられ、前記筒状構造物を解体
する解体手段と、を備えることを特徴とする筒状構造物
の解体装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の筒状構造物の解体装置
において、 前記解体手段には、前記筒状構造物の外周に沿って回動
自在な外周枠体と、同筒状構造物の内周に沿って回動自
在な内周枠体と、の少なくとも一方が備えられているこ
とを特徴とする筒状構造物の解体装置。 - 【請求項7】 請求項6に記載の筒状構造物の解体装置
において、 前記解体手段には前記内周枠体が備えられ、この内周枠
体には、前記筒状構造物の内周面に付着する付着物を除
去可能な付着物除去手段が備えられていること前記筒状
構造物の内周面に付着する付着物を除去可能な付着物除
去手段が備えられていることを特徴とする筒状構造物の
解体装置。 - 【請求項8】 請求項5〜7のいずれかに記載の筒状構
造物の解体装置を用いた筒状構造物の解体方法であっ
て、 前記各支柱を、解体しようとする筒状構造物の筒面上方
に略等間隔で立設して、前記支持手段でこの筒面の上端
に係止するとともに、 前記揚重手段および解体手段が設けられた前記フレーム
を、前記係止手段で前記各支柱に係止する準備工程を行
い、 前記筒面の、前記各支柱のうち1本の下方に位置する部
分を、前記解体手段で所定の解体高さだけ解体し、この
支柱を前記係止手段を解放して下降させて再びこの筒面
の上端に固定し、 同様にして、前記筒面の、他の前記各支柱の下方に位置
する部分を、各支柱毎に解体するとともに、これら各支
柱を下降させて再びこの筒面の上端に固定する解体工程
を行い、 前記係止手段を全て解放して、前記フレームを前記解体
高さだけ下降させるフレーム下降工程を行い、 さらに前記解体工程とフレーム下降工程とを順次繰り返
して、前記筒状構造物をその頂部から基端部へと、順次
解体することを特徴とする筒状構造物の解体方法。
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