JP2003105703A - 軌道等の受け替え工法およびその受け替え構造 - Google Patents

軌道等の受け替え工法およびその受け替え構造

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JP2003105703A
JP2003105703A JP2001303501A JP2001303501A JP2003105703A JP 2003105703 A JP2003105703 A JP 2003105703A JP 2001303501 A JP2001303501 A JP 2001303501A JP 2001303501 A JP2001303501 A JP 2001303501A JP 2003105703 A JP2003105703 A JP 2003105703A
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Yukiyoshi Kanda
志義 神田
Masayuki Yamaoka
正幸 山岡
Akifumi Matsuyama
章喜史 松山
Katsunori Takami
勝則 高見
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Tekken Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】例えば軌道の受け替えに好適で、仮受け構造や
周辺施設の防護、支障施設物の移設等を要することな
く、また線路内作業を大幅に減少して、合理的かつ安全
に施工でき、工期の短縮と工費の低減を図れるととも
に、線路下スペ−スの有効利用を図れ、しかも地上構造
物の合理的かつ強固な基礎構造を得られる軌道等の受け
替え工法およびその受け替え構造を提供すること。 【解決手段】 軌道等の被受け替え体直下の地下に埋設
部材13,14を敷設する。前記埋設部材13,14の
直下に該埋設部材13,14の敷設方向と交差方向に導
坑18を掘削する。前記導坑18を介し前記埋設部材1
3,14を支持する基礎柱22を立設する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば軌道の受け
替えに好適で、仮受け構造や周辺施設の防護、支障施設
部の移設等を要することなく、また線路内作業を大幅に
減少して、合理的かつ安全に施工でき、工期の短縮と工
費の低減を図れるとともに、線路下スペ−スの有効利用
を図れ、しかも地上構造物の合理的かつ強固な基礎構造
を得られる軌道等の受け替え工法およびその受け替え構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば線路周辺の開発に伴ない営
業線路を受け替える場合、線路閉鎖時間内での制限の下
で、資材や機材を搬入および撤去し、また周辺施設の防
護や支障施設部の移設を要するとともに、杭打や受桁設
置時にバラストや枕木、レ−ル等の軌道施設を撤去およ
び復旧を要し、概して準備作業に時間を費やし本作業時
間は非常に短時間になる一方、受け替え後に仮受け構造
を撤去する線路内作業を繰り返すため、施工法やその安
全性、鉄道運行上に種々の問題があり、予てよりその改
善が望まれていた。
【0003】このような問題を解決するものとして、例
えば特開平6−128974号公報には、鉄道線路敷地
内に構築物を構築する際、前記敷地内の地下に線路と直
交する方向に横坑を掘削し、該横坑を作業スペ−スと
し、該スペ−スで杭打ちするとともに、該スペ−スに適
宜長さの鋼管柱を搬入し、該鋼管柱に掘削ドリルを組み
付け、該ドリルの掘削による反力を介して鋼管柱を押し
上げ、所定高さ押し上げ後、新たな鋼管柱を継ぎ足して
地上へ押し上げる柱の構築方法が示されている。
【0004】しかし、この従来の方法は、専ら鉄道線路
敷地内の地下から柱を立設するものであって、営業線路
の受け替えに対応できず、また作業スペ−スは狭隘のま
ま地下に残置され、当該スペ−スの有効利用が図られて
いない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題を解決し、例えば軌道の受け替えに好適で、仮受け構
造や周辺施設の防護、支障施設部の移設等を要すること
なく、また線路内作業を大幅に減少して、合理的かつ安
全に施工でき、工期の短縮と工費の低減を図れるととも
に、線路下スペ−スの有効利用を図れ、しかも地上構造
物の合理的かつ強固な基礎構造を得られる軌道等の受け
替え工法およびその受け替え構造を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明は、軌道等の被受け替え体直下の地下に埋設部材を敷
設し、該埋設部材の直下に該埋設部材の敷設方向と交差
方向に導坑を掘削し、該導坑を介し前記埋設部材を支持
する基礎柱を立設して、地下に敷設した埋設部材に前記
被受け替え体および周辺荷重を受け替え、被受け替え体
が表出する地上の工事を大幅に減少し、また地上に設置
した設備の移設や防護を要することなく、この種工事の
安全性と施工性を向上するようにしている。また、導坑
から基礎柱を立設することで、被受け替え体への影響や
作業時間の制限を受けることなく、合理的かつ安全に施
工し得るようにしている。したがって、本発明は例えば
軌道の受け替えに好適で、線路内工事を大幅に減少し、
仮受け構造や周辺の支障物の移設を要することなく、合
理的かつ安全に施工でき、工期の短縮と工費の低減を図
れる。
【0007】請求項2の発明は、長尺な軌道等の被受け
替え体直下の地下に、前記被受け替え体に沿って埋設部
材を敷設し、被受け替え体を安全かつ安定して埋設部材
に受け替えさせ、例えば軌道や道路、駅舎、工場等の構
造物の受け替えに好適である請求項3の発明は、軌道等
の被受け替え体直下の地下に、前記埋設部材をスラブ状
に敷設し、該埋設部材に被受け替え体を安全かつ安定し
て受け替え可能にしている。請求項4の発明は、前記被
受け替え体の長さ方向の略等間隔位置に前記導坑を複数
形成し、該導坑と前記埋設部材との交差位置に前記基礎
柱を立設し、前記埋設部材による受け替え強度を増強
し、長尺な被受け替え体を安全かつ安定して受け替えら
れるようにしている。
【0008】請求項5の発明は、前記基礎柱を立設後、
該基礎柱と前記埋設部材との間の土砂を撤去し、当該ス
ペ−スを外部に開口して、前記スペ−スの例えば店舗用
地や駐車場、倉庫等への利用を図り、盛土部や地下部の
有効利用を促すようにしている。請求項6の発明は、前
記埋設部材を地下に残置し、かつ前記基礎柱上に支柱を
立設して、被受け替え体に対する仮設受け設備を要する
ことなく、前記支柱を基礎にした構造物の構築を実現
し、かつその施工の向上を図るようにしている。
【0009】請求項7の発明は、軌道等の被受け替え体
直下の地下に埋設部材を敷設し、該埋設部材の直下に該
埋設部材の敷設方向と交差方向に導坑を形成し、該導坑
を介し前記埋設部材を支持する基礎柱を立設し、地下に
敷設した埋設部材に前記被受け替え体および周辺荷重を
受け替え、被受け替え体が表出する地上の工事を大幅に
減少し、また地上に設置した設備の移設や防護を要する
ことなく、この種工事の安全性と施工性を向上するよう
にしている。また、導坑から基礎柱を立設することで、
被受け替え体への影響や作業時間の制限を受けることな
く、合理的かつ安全に施工し得るようにしている。した
がって、本発明は例えば軌道の受け替えに好適で、線路
内工事を大幅に減少し、仮受け構造や周辺の支障物の移
設を要することなく、合理的かつ安全に施工でき、工期
の短縮と工費の低減を図れる。
【0010】請求項8の発明は、長尺な軌道等の被受け
替え体直下の地下に、前記被受け替え体に沿って埋設部
材を敷設し、被受け替え体を安全かつ安定して埋設部材
に受け替えさせ、例えば軌道や道路、駅舎、工場等の構
造物の受け替えに好適である請求項9の発明は、軌道等
の被受け替え体直下の地下に、前記埋設部材をスラブ状
に敷設し、被受け替え体を安全かつ安定して、埋設部材
に受け替え可能にしている。請求項10の発明は、前記
被受け替え体の長さ方向の略等間隔位置に、前記導坑を
複数形成し、該導坑と前記埋設部材との交差位置に前記
基礎柱を立設し、前記埋設部材による受け替え強度を増
強し、長尺な被受け替え体を安全かつ安定して受け替え
られるようにしている。
【0011】請求項11の発明は、基礎前記埋設部材と
の間のスペ−スを外部に開口し、前記スペ−スの例えば
店舗用地や駐車場、倉庫等への利用を図り、盛土部や地
下部の有効利用を促すようにしている。請求項12の発
明は、前記埋設部材を地下に残置し、かつ前記基礎柱上
に支柱を立設し、被受け替え体に対する仮設受け設備を
要することなく、前記支柱を基礎にした構造物の構築を
実現し、かつその施工の向上を図るようにしている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を被受け替え体とし
て、軌道の受け替えに適用した図示の実施形態について
説明すると、図1は本発明施工後の受け替え構造を示
し、図2乃至図7は本発明の施工法を順に示している。
【0013】図において1は地上の所定高さに造成した
路盤を形成する所定長さの盛土部で、その上部に複々線
の軌道を構成する道床2,3が設けられ、該道床2,3
の上部に枕木4,5とレ−ル6,7が敷設され、該レ−
ル6,7上に、例えば快速電車8と普通電車9を走行可
能にしている。図中、10,11は道路(図示略)上に
架設した橋桁、12は駅のプラットフォ−ムで、二階高
さに架設されている。
【0014】前記レ−ル6,7直下の盛土部1内に、各
道床2,3の幅員に亘って、埋設部材である鋼管製の複
数のエレメント13,14が、レ−ル6,7の敷設方向
に沿って埋設されている。前記エレメント13,14
は、牽引装置15を駆使する公知の牽引式推進工法によ
って、発進立坑16から到達立坑17側へ牽引され、か
つそれらを順次継ぎ足して、左右及び軸方向に連結され
ている。
【0015】前記発進立坑16と到達立坑17とは、レ
−ル6,7の敷設方向に沿う盛土部1の所定位置に設け
られ、エレメント13,14の発進および到達基地を共
用している。前記エレメント13,14の敷設位置の直
下に、前記エレメント13,14の敷設方向と交差方
向、つまりレ−ル6,7の敷設方向と横断方向に、作業
スペ−スとして複数の導坑18を所定間隔に掘削して配
置している。
【0016】前記導坑18は、前記エレメント13,1
4の直下を貫通して掘削され、その掘削断面は作業者が
作業可能な矩形断面に形成され、その両側部に支保工1
9を施工している。実施形態では、導坑18の底部を地
面と同高面に位置付けている図中、20は導坑18の開
口部を補強する土留め部材である。
【0017】前記導坑18の所定位置から、複数の支持
杭21が下方の地盤に向かって打ち込まれ、該杭21上
に鉄筋コンクリ−ト製の基礎柱22が立設され、その上
端部間に床または梁を構成する鉄筋コンクリ−ト製のス
ラブ23が架設され、前記エレメント13,14および
その上載荷重を支持可能にしている。
【0018】図中、24は基礎柱21間に介在する土砂
で、基礎柱21およびスラブ23の架設後、除去され
る。25はエレメント13,14間およびその側部に打
設した補強コンクリ−ト、26は前記基礎柱22ないし
スラブ23上に立設した支柱で、その上端部の三階高さ
に人工地盤を構成するコンクリ−トスラブ27が架設さ
れている。
【0019】なお、実施形態では被受け替え体として、
長尺な構造物である軌道の受け替えに本発明を適用した
が、この他に道路や駅舎、工場、集合住宅、大型店舗、
公園等の人工構造物、或いは庭園、古墳、樹木等の半人
工若しくは自然物に適用することも可能である。
【0020】このように構成した軌道等の受け替え工法
によって、軌道を受け替える場合は、レ−ル6,7の敷
設方向に沿う受け替え対象区間の盛土部1の両側に、適
当な土留め工を施工して発進立坑16と到達立坑17と
を設ける。実施形態では、平行する四本のレ−ル6,7
が受け替え対象の軌道であり、この直下の盛土部1に共
通の発進立坑16と到達立坑17とを施工している。
【0021】前記発進立坑16に所定の機材と所定のエ
レメント13,14を搬入し、前記到達立坑17に牽引
ジャッキやPC鋼線等の牽引装置15を設置する。そし
て、各エレメント13,14を発進立坑16側の各道床
2.3直下に貫入し、これを牽引装置15を介して到達
立坑17へ牽引し、順次後続のエレメント13,14を
継ぎ足し、前記区間長さ分連結したところで、その隣接
位置にエレメント13,14を前述のように敷設し、か
つこれらを互いに連結する。
【0022】こうして、図2のように前記道床2.3の
直下に、その幅員に亘って、複数のエレメント13,1
4を隣接して配置することで、前記レ−ル6,7を含む
線路荷重が、エレメント13,14に受け替えられる。
この場合、前記エレメント13,14にコンクリ−ト等
を充填し、その強度が増強する。
【0023】このように前記受け替え工は、線路下の地
下で行なわれるから、従来のような線路内工事が大幅に
減少し、線路閉鎖時間内での制限を撤廃若しくは緩和し
て、施工性と安全性を向上するとともに、地上部の軌道
設備等の移設や防護を要しないから、前記施工性と安全
性が一層増進する。しかも、後述のように前記エレメン
ト13,14を残置し、そのまま本体構造物として利用
しているから、仮設の受け桁を施工することなく本体構
造物を構築でき、前記工事の施工性と安全性を向上でき
る。
【0024】こうして、線路荷重をエレメント13,1
4に受け替えたところで、前記エレメント13,14直
下の盛土部1を、レ−ル6,7の敷設方向と横断方向に
複数の導坑18を所定間隔に掘削し、それらの周囲を支
保する。
【0025】実施形態では、前記導坑18をレ−ル6,
7の敷設方向に略等間隔に配置し、レ−ル6,7の横断
方向では道床2,3の略両側若しくはその外側に配置
し、その断面を作業可能な矩形状に掘削している。この
状況は図1および図3、図5のようである。
【0026】そして、前記導坑18内で支持杭21を下
方の地盤に打ち込むとともに、該杭21上に基礎柱22
を立設し、該柱22の上端部にコンクリ−トスラブ23
若しくは梁を張り渡し、該スラブ23と前記エレメント
13,14との間に、堅牢な架橋部材(図示略)を張り
渡し、これらで被受け替え体および上載荷重を支持す
る。この場合、支持杭21と基礎柱22は、前述の導坑
18と実質的に同位置に配置され、レ−ル6,7の敷設
方向に略等間隔に配置し、レ−ル6,7の横断方向では
道床2,3の略両側ないしその外側に配置される。
【0027】この場合、導坑18内から支持杭21を打
ち込み、また基礎柱22を立設しているから、線路に対
する影響や作業時間制限を受けることなく、安全かつ能
率良く施工できる。
【0028】この後、前記エレメント13,14間およ
び周辺に補強コンクリ−ト25,26を打ち込み、周辺
の強度を補強後、地上部と基礎柱22とコンクリ−トス
ラブ23との間に残置する土砂24を撤去する。したが
って、前記線路荷重は基礎柱22を介し、略床スラブ状
のエレメント13,14に安定して支持される。
【0029】この後、前記基礎柱22上に支柱26を立
設し、それらの上端部間にコンクリ−トスラブ27を架
設する。この場合、支柱26は道床2,3の外側に配置
した基礎柱22上に立設されるから、電車8,9の走行
に支障を来さない。
【0030】こうして施工した軌道等の受け替え構造
は、線路下にレ−ル6,7の敷設方向に沿って広域な空
スペ−スが形成されるから、該スペ−スを店舗用地や倉
庫、駐車場等に利用でき、従来の盛土部1を有効に利用
できる。また、前記コンクリ−トスラブ27は人工地盤
として利用できる利点がある。
【0031】しかも、前記構造の建設に際しては、前記
エレメント13,14を残置して利用しているから、レ
−ル6,7を支持する仮設の受け桁の施工を要すること
なく、前記構造物を容易かつ安価に安全に施工できる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、軌道
等の被受け替え体直下の地下に埋設部材を敷設し、該埋
設部材の直下に該埋設部材の敷設方向と交差方向に導坑
を掘削し、該導坑を介し前記埋設部材を支持する基礎柱
を立設したから、地下に敷設した埋設部材に前記被受け
替え体および周辺荷重を受け替え、被受け替え体が表出
する地上の工事を大幅に減少し、また地上に設置した設
備の移設や防護を要することなく、この種工事の安全性
と施工性を向上することができる。また、導坑から基礎
柱を立設するから、被受け替え体への影響や作業時間の
制限を受けることなく、合理的かつ安全に施工すること
ができる。したがって、本発明は例えば軌道の受け替え
に好適で、線路内工事を大幅に減少し、仮受け構造や周
辺の支障物の移設を要することなく、合理的かつ安全に
施工でき、工期の短縮と工費の低減を図ることができ
る。
【0033】請求項2の発明は、長尺な軌道等の被受け
替え体直下の地下に、前記被受け替え体に沿って埋設部
材を敷設したから、被受け替え体を安全かつ安定して埋
設部材に受け替えでき、例えば軌道や道路、駅舎、工場
等の構造物の受け替えに好適な効果がある。請求項3の
発明は、軌道等の被受け替え体直下の地下に、前記埋設
部材をスラブ状に敷設したから、被受け替え体を安全か
つ安定して、埋設部材に受け替えることができる。請求
項4の発明は、前記被受け替え体の長さ方向の略等間隔
位置に前記導坑を複数形成し、該導坑と前記埋設部材と
の交差位置に前記基礎柱を立設したから、前記埋設部材
による受け替え強度を増強し、長尺な被受け替え体を安
全かつ安定して受け替えることができる。
【0034】請求項5の発明は、前記基礎柱を立設後、
該基礎柱と前記埋設部材との間の土砂を撤去し、当該ス
ペ−スを外部に開口したから、前記スペ−スの例えば店
舗用地や駐車場、倉庫等への利用を図り、盛土部や地下
部の有効利用を促すことができる。請求項6の発明は、
前記埋設部材を地下に残置し、かつ前記基礎柱上に支柱
を立設したから、被受け替え体に対する仮設受け設備を
要することなく、前記支柱を基礎にした構造物の構築を
実現し、かつその施工の向上を図ることができる。
【0035】請求項7の発明は、軌道等の被受け替え体
直下の地下に埋設部材を敷設し、該埋設部材の直下に該
埋設部材の敷設方向と交差方向に導坑を形成し、該導坑
を介し前記埋設部材を支持する基礎柱を立設したから、
地下に敷設した埋設部材に前記被受け替え体および周辺
荷重を受け替え、被受け替え体が表出する地上の工事を
大幅に減少し、また地上に設置した設備の移設や防護を
要することなく、この種工事の安全性と施工性を向上す
ることができる。また、導坑から基礎柱を立設したか
ら、被受け替え体への影響や作業時間の制限を受けるこ
となく、合理的かつ安全に施工することができる。した
がって、本発明は例えば軌道の受け替えに好適で、線路
内工事を大幅に減少し、仮受け構造や周辺の支障物の移
設を要することなく、合理的かつ安全に施工でき、工期
の短縮と工費の低減を図ることができる。
【0036】請求項8の発明は、長尺な軌道等の被受け
替え体直下の地下に、前記被受け替え体に沿って埋設部
材を敷設したから、被受け替え体を安全かつ安定して埋
設部材に受け替えることができ、例えば軌道や道路、駅
舎、工場等の構造物の受け替えに好適な効果がある。請
求項9の発明は、軌道等の被受け替え体直下の地下に、
前記埋設部材をスラブ状に敷設したから、被受け替え体
を安全かつ安定して、埋設部材に受け替えることができ
る。請求項10の発明は、前記被受け替え体の長さ方向
の略等間隔位置に、前記導坑を複数形成し、該導坑と前
記埋設部材との交差位置に前記基礎柱を立設したから、
前記埋設部材による受け替え強度を増強し、長尺な被受
け替え体を安全かつ安定して受け替えることができる。
【0037】請求項11の発明は、基礎前記埋設部材と
の間のスペ−スを外部に開口したから、前記スペ−スの
例えば店舗用地や駐車場、倉庫等への利用を図り、盛土
部や地下部の有効利用を促すことができる。請求項12
の発明は、前記埋設部材を地下に残置し、かつ前記基礎
柱上に支柱を立設したから、被受け替え体に対する仮設
受け設備を要することなく、前記支柱を基礎にした構造
物の構築を実現し、かつその施工の向上を図ることがで
きる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を軌道の受け替えに適用した実施形態を
示す断面図で、施工後の状況を示している。
【図2】本発明の施工状況を示す断面図で、線路下に埋
設部材であるエレメントを敷設している。
【図3】本発明の施工状況を示す断面図で、前記埋設部
材の敷設後、レ−ルと交差方向に導坑を掘削しており、
また前記導坑の断面を若干拡大して付記している。
【図4】本発明の施工状況を示す断面図で、前記導坑を
掘削後、該導坑から支持杭を地盤へ打ち込んでいる。
【図5】本発明の施工状況を示す断面図で、前記導坑を
掘削後、該導坑から基礎柱を立設し、前記エレメントを
支持させている。
【図6】本発明の施工状況を示す断面図で、前記基礎柱
を立設後、該柱上に支柱を立設し、更に該柱の間にコン
クリ−トスラブを架設して、人工地盤等の構造物を構築
している。
【図7】本発明の施工状況を示す断面図で、前記人工地
盤等の構造物の構築後の状態を示している。
【符号の説明】
13,14 埋設部材(エレメント) 18 導坑 22 基礎柱
フロントページの続き (72)発明者 松山 章喜史 東京都千代田区三崎町2丁目5番3号 鉄 建建設株式会社内 (72)発明者 高見 勝則 東京都千代田区三崎町2丁目5番3号 鉄 建建設株式会社内 Fターム(参考) 2D057 CA06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道等の被受け替え体直下の地下に埋設
    部材を敷設し、該埋設部材の直下に該埋設部材の敷設方
    向と交差方向に導坑を掘削し、該導坑を介し前記埋設部
    材を支持する基礎柱を立設することを特徴とする軌道等
    の受け替え工法
  2. 【請求項2】 長尺な軌道等の被受け替え体直下の地下
    に、前記被受け替え体に沿って埋設部材を敷設する請求
    項1記載の軌道等の受け替え工法。
  3. 【請求項3】 軌道等の被受け替え体直下の地下に、前
    記埋設部材をスラブ状に敷設する請求項1記載の軌道等
    の受け替え工法。
  4. 【請求項4】 前記被受け替え体の長さ方向の略等間隔
    位置に前記導坑を複数形成し、該導坑と前記埋設部材と
    の交差位置に前記基礎柱を立設する請求項2記載の軌道
    等の受け替え工法。
  5. 【請求項5】 前記基礎柱を立設後、該基礎柱と前記埋
    設部材との間の土砂を撤去し、当該スペ−スを外部に開
    口する請求項1記載の軌道等の受け替え工法
  6. 【請求項6】 前記埋設部材を地下に残置し、かつ前記
    基礎柱上に支柱を立設する請求項1記載の軌道等の受け
    替え工法。
  7. 【請求項7】 軌道等の被受け替え体直下の地下に埋設
    部材を敷設し、該埋設部材の直下に該埋設部材の敷設方
    向と交差方向に導坑を形成し、該導坑を介し前記埋設部
    材を支持する基礎柱を立設したことを特徴とする軌道等
    の受け替え構造
  8. 【請求項8】 長尺な軌道等の被受け替え体直下の地下
    に、前記被受け替え体に沿って埋設部材を敷設した請求
    項7記載の軌道等の受け替え構造。
  9. 【請求項9】 軌道等の被受け替え体直下の地下に、前
    記埋設部材をスラブ状に敷設した請求項7記載の軌道等
    の受け替え構造。
  10. 【請求項10】 前記被受け替え体の長さ方向の略等間
    隔位置に、前記導坑を複数形成し、該導坑と前記埋設部
    材との交差位置に前記基礎柱を立設した請求項8記載の
    軌道等の受け替え構造。
  11. 【請求項11】 前記基礎柱と前記埋設部材との間のス
    ペ−スを外部に開口した請求項7記載の軌道等の受け替
    え構造。
  12. 【請求項12】 前記埋設部材を地下に残置し、かつ前
    記基礎柱上に支柱を立設した請求項7記載の軌道等の受
    け替え構造。
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