JP2003105589A - ホイスカー防止用スズメッキ浴、及びスズメッキ方法 - Google Patents

ホイスカー防止用スズメッキ浴、及びスズメッキ方法

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JP2003105589A JP2001294465A JP2001294465A JP2003105589A JP 2003105589 A JP2003105589 A JP 2003105589A JP 2001294465 A JP2001294465 A JP 2001294465A JP 2001294465 A JP2001294465 A JP 2001294465A JP 2003105589 A JP2003105589 A JP 2003105589A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スズメッキの操作段階で、特定の処理をして
スズホイスカーを有効に防止することを技術的課題とす
る。 【解決手段】 可溶性第一スズ塩を含有してなるスズメ
ッキ浴において、メッキ浴中の銅の含有率が全スズイオ
ンに対して10ppm以下であるホイスカー防止用スズ
メッキ浴である。また、可溶性第一スズ塩中の銅の含有
率が全スズ量に対して10ppm以下であるホイスカー
防止用スズメッキ浴である。主に、可溶性第一スズ塩中
に不純物として含まれる銅を所定含有率以下に排除する
ことにより、メッキ浴中のスズイオンを高純度環境に保
持できるため、スズホイスカーの発生を有効、確実に防
止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はホイスカー防止用の
スズメッキ浴、並びにスズメッキ方法に関して、電気メ
ッキ浴中に不純物として含まれる銅を特定割合以下に低
減することで、スズホイスカーの発生を有効に防止する
ものである。
【0002】
【発明の背景】スズメッキ皮膜にホイスカーが発生し易
いことは周知である。従来では、このスズホイスカーを
防止する目的で、スズに鉛を3〜30%程度含有させた
ハンダめっきが広く電子部品の表面処理として使用され
てきた。しかしながら、近年、環境問題がクローズアッ
プされる中、鉛の環境、人体への悪影響が懸念されるよ
うになり、鉛を含まないメッキへの要求が次第に高まっ
ている。
【0003】
【従来の技術】スズホイスカーの防止方法としては、メ
ッキ後にアニール処理を施したり、金属スズにビスマ
ス、銀、鉄、コバルト、アンチモンなどの異種金属を少
量含有させて合金化する方法などがある。
【0004】例えば、特開平5−33187号公報に
は、銅又は銅合金の微細パターン上にスズメッキを施す
のに際して、最初に厚さ0.15μm以上のスズメッキ
を施し、次いで加熱処理して当該純スズ層を銅素地との
銅−スズ拡散層とした後、その上にスズメッキを施す方
法が開示されている。当該従来技術では、スズホイスカ
ーの駆動源の一つである銅−スズ拡散層を積極的に形成
することで、その上に再スズメッキ層を形成しても、そ
れ以上の銅−スズ拡散が進まず、或は進み難いために、
スズホイスカーが生長し難くなることが記載されている
(同公報の段落9参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、メッキ処理と加熱処理を複合させるために
処理工程が煩雑になるうえ、スズホイスカーを有効に防
止する点では満足すべきものではない。本発明は、スズ
メッキ浴を用いて被メッキ物に電着皮膜を形成するメッ
キ操作の段階で、特定の処理をしてスズホイスカーを有
効に防止することを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、スズメッ
キ浴の組成と、得られたスズ皮膜からのホイスカー発生
率との関係を鋭意研究した結果、メッキ浴中、メッキに
用いる可溶性第一スズ塩中、或は、陽極用金属スズ中に
不純物として含有される銅が、ホイスカーの発生を著し
く助長するという注目すべき知見を得た。そこで、この
知見に基づいて、メッキを行う際に、不純物としての銅
の含有量をスズ、或はスズイオン量に対して特定割合以
下に抑制し、メッキ浴中をスズイオンの高純度環境に保
持することにより、スズメッキ皮膜から発生するホイス
カーを実用上問題のないレベルまで有効に低減できるこ
と、さらには、銅の排除に加えて、不純物として混入し
易い亜鉛を特定含有量以下に抑制すると、スズホイスカ
ーの防止に一層有効に寄与することを発見し、本発明を
完成した。
【0007】即ち、本発明1は、可溶性第一スズ塩を含
有してなるスズメッキ浴において、メッキ浴中の銅の含
有率が全スズイオンに対して10ppm以下であること
を特徴とするホイスカー防止用スズメッキ浴である。
【0008】本発明2は、上記本発明1において、メッ
キ浴中の亜鉛の含有率が全スズイオンに対して10pp
m以下であることを特徴とするホイスカー防止用スズメ
ッキ浴である。
【0009】本発明3は、可溶性第一スズ塩を含有する
スズメッキ浴において、上記可溶性第一スズ塩中の銅の
含有率が全スズ量に対して10ppm以下であることを
特徴とするホイスカー防止用スズメッキ浴である。
【0010】本発明4は、上記本発明3において、可溶
性第一スズ塩中の亜鉛の含有率が全スズ量に対して10
ppm以下であることを特徴とするホイスカー防止用ス
ズメッキ浴である。
【0011】本発明5は、上記本発明1〜4のいずれか
のスズメッキ浴を用いて素地表面上にスズメッキ皮膜を
形成することを特徴とするホイスカー防止用スズメッキ
方法である。
【0012】本発明6は、金属スズを陽極として電気ス
ズメッキを施す方法において、上記陽極用スズ中の銅の
含有率が10ppm以下であることを特徴とするホイス
カー防止用スズメッキ方法である。
【0013】本発明7は、上記本発明6において、陽極
用スズ中の亜鉛の含有率が10ppm以下であることを
特徴とするホイスカー防止用スズメッキ方法である。
【0014】本発明8は、銅、銅合金、亜鉛又は亜鉛合
金を被メッキ物として電気スズメッキを施す方法におい
て、上記被メッキ物を通電しながらスズメッキ浴に浸漬
することを特徴とするホイスカー防止用スズメッキ方法
である。
【0015】本発明9は、上記本発明5〜8のいずれか
において、スズメッキ皮膜の膜厚が1μm以上であるこ
とを特徴とするホイスカー防止用スズメッキ方法であ
る。
【0016】本発明10は、上記本発明5〜9のいずれ
かのホイスカー防止用スズメッキ方法を用いてスズメッ
キ皮膜を形成した、半導体デバイス、プリント基板、フ
レキシブルプリント基板、フィルムキャリアー、コネク
タ、スイッチ、抵抗、可変抵抗、コンデンサ、フィル
タ、インダクタ、サーミスタ、水晶振動子、リード線な
どの電子部品である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、スズメッキ浴中をスズ
イオンの高純度環境に保持することを共通の目的とした
もので、第一に、可溶性第一スズ塩などを介して不純物
として微量含有されるスズ浴中の銅を特定割合以下に低
減したメッキ浴とこれを用いたホイスカー防止用スズメ
ッキ方法であり、第二に、可溶性第一スズ塩に不純物と
して含有される銅を同様に低減したスズメッキ浴とこれ
を用いたスズメッキ方法であり、第三に、陽極用金属ス
ズに不純物として含有される銅を同様に低減したスズメ
ッキ方法であり、第四に、被メッキ物を通電開始と同時
にスズメッキ浴に浸漬するスズメッキ方法であり、第五
に、これらのメッキ方法でスズ皮膜を形成した各種電子
部品である。さらに、本発明は、上記銅の含有率低減に
加えて、メッキ浴、可溶性第一スズ塩、陽極用スズなど
に含有される不純物としての亜鉛を、特定含有量以下に
低減するようにしたものである。
【0018】基本的に、スズメッキ浴中への銅の混入
は、主に可溶性第一スズ塩中に不純物として混在する金
属銅に起因するため、本発明1はメッキ浴中の銅の含有
率を全スズイオンに対して10ppm以下に低減し、ま
た、本発明3は可溶性第一スズ塩中の銅の含有率を全ス
ズ量に対して10ppm以下に低減して、浴中をスズイ
オンの高純度環境に保持しようとするものである。この
ように、本発明1又は3のホイスカー防止用スズメッキ
浴は、浴中又は可溶性第一スズ塩中の銅の含有率を所定
値以下に低減するものであり、この条件を満たす限り、
可溶性第一スズ塩、酸又はその塩を浴ベースとした公知
のスズメッキ浴を使用することができ、また、界面活性
剤、その他の添加剤を使用することができる。
【0019】上記銅の排除によるスズメッキ浴の高純度
化については、可溶性第一スズ塩の高純度市販品を入手
してこれを使用するのが、処理の容易性と経済性などの
見地から最も現実的であるが、錯化剤、包接化合物、或
は吸着剤などを使用して、浴中から銅を除去する方法も
考えられる。上記銅の錯化剤としては、下記の(1)〜(3)
の化合物などが挙げられる。 (1)チオ尿素及びその誘導体 チオ尿素の誘導体としては、1,3―ジメチルチオ尿
素、トリメチルチオ尿素、ジエチルチオ尿素(例えば、
1,3―ジエチル―2―チオ尿素)、N,N′―ジイソプ
ロピルチオ尿素、アリルチオ尿素、アセチルチオ尿素、
エチレンチオ尿素、1,3―ジフェニルチオ尿素、二酸
化チオ尿素、チオセミカルバジドなどが挙げられる。 (2)エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、エチレンジア
ミン四酢酸二ナトリウム塩(EDTA・2Na)、ヒドロ
キシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、ジエ
チレントリアミン五酢酸(DTPA)、トリエチレンテト
ラミン六酢酸(TTHA)、エチレンジアミンテトラプロ
ピオン酸、エチレンジアミンテトラメチレンリン酸、ジ
エチレントリアミンペンタメチレンリン酸など。 (3)ニトリロ三酢酸(NTA)、イミノジ酢酸(IDA)、
イミノジプロピオン酸(IDP)、アミノトリメチレンリ
ン酸、アミノトリメチレンリン酸五ナトリウム塩、ベン
ジルアミン、2―ナフチルアミン、イソブチルアミン、
イソアミルアミン、メチレンジアミン、エチレンジアミ
ン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、
テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミ
ン、ヘキサエチレンヘプタミン、シンナミルアミン、p
―メトキシシンナミルアミンなど。
【0020】一般に、可溶性第一スズ塩などには銅の外
に、亜鉛が不純物として微量含有している恐れがあるた
め、本発明2又は4は、メッキ浴中又は可溶性第一スズ
塩中に含有されるこの亜鉛に着目したものである。即
ち、上記本発明1又は3は、スズメッキ浴から不純物と
しての銅を所定の含有率以下に排除した浴であるが、本
発明2又は4は、当該銅の含有率低減に加えて、さら
に、この亜鉛の含有率を全スズイオン、或は全スズ量に
対して10ppm以下に低減したホイスカー防止用スズ
メッキ浴である。亜鉛の排除によるスズメッキ浴の高純
度化は、前述したように、可溶性第一スズ塩の高純度市
販品を使用することにより容易に達成することができる
が、この外、錯化剤、包接化合物、或は吸着剤などを使
用して浴中から除去する方法も考えられる。
【0021】スズメッキ浴に使用する上記可溶性第一ス
ズ塩としては、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、
2−プロパノールスルホン酸、p−フェノールスルホン
酸などの有機スルホン酸の第一スズ塩を初め、ホウフッ
化第一スズ、スルホコハク酸第一スズ、硫酸第一スズ、
酸化第一スズ、塩化第一スズなどが挙げられる。また、
浴ベースとなる酸は有機酸又は無機酸を単用或は併用で
き、有機酸としては、有機スルホン酸、脂肪族カルボン
酸、オキシカルボン酸、アミノカルボン酸などが挙げら
れ、無機酸としては、硫酸、塩酸、ホウ酸、ホウフッ化
水素酸、ケイフッ酸、スルファミン酸などが挙げられ
る。上記有機酸のうち、有機スルホン酸は排水処理が容
易であり、金属塩の溶解性が高く、高速メッキが可能
で、電導度も高いなどの点で優れている。また、上記脂
肪族カルボン酸、オキシカルボン酸、アミノカルボン酸
などは、pH1〜10程度の領域で金属塩の加水分解を
防止する点で有効である。上記有機スルホン酸として
は、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1―プロパ
ンスルホン酸、2―プロパンスルホン酸、1―ブタンス
ルホン酸、2―ブタンスルホン酸、ペンタンスルホン
酸、ヘキサンスルホン酸、デカンスルホン酸、ドデカン
スルホン酸などのアルカンスルホン酸、2―ヒドロキシ
エタン―1―スルホン酸、2―ヒドロキシプロパン―1
―スルホン酸(2−プロパノールスルホン酸)、2―ヒド
ロキシブタン―1―スルホン酸、2―ヒドロキシペンタ
ン―1―スルホン酸などの外、1―ヒドロキシプロパン
―2―スルホン酸、3―ヒドロキシプロパン―1―スル
ホン酸、4―ヒドロキシブタン―1―スルホン酸、2―
ヒドロキシヘキサン―1―スルホン酸、2―ヒドロキシ
デカン―1―スルホン酸、2―ヒドロキシドデカン―1
―スルホン酸などのアルカノールスルホン酸、1−ナフ
タレンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、トルエ
ンスルホン酸、キシレンスルホン酸、p−フェノールス
ルホン酸、クレゾールスルホン酸、スルホサリチル酸、
ニトロベンゼンスルホン酸、スルホ安息香酸、ジフェニ
ルアミン−4−スルホン酸などの芳香族スルホン酸が挙
げられる。前記脂肪族カルボン酸としては、一般に、炭
素数1〜6のカルボン酸が使用でき、具体的には、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、スルホコハク酸、トリフルオ
ロ酢酸などが挙げられる。上記オキシカルボン酸として
は、乳酸、クエン酸、グルコン酸、酒石酸、リンゴ酸な
どが挙げられる。上記アミノカルボン酸としては、エチ
レンジアミン四酢酸(EDTA)、ジエチレントリアミン
五酢酸(DTPA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、イミノジ
酢酸(IDA)、イミノジプロピオン酸(IDP)、ヒドロ
キシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、トリ
エチレンテトラミン六酢酸(TTHA)、グリシン、アラ
ニン、N−メチルグリシン、リジン、グルタミン酸、ア
スパラギン酸などが挙げられる。
【0022】前述したように、本発明のスズメッキ浴に
は、目的に応じて公知の界面活性剤、錯化剤、安定剤、
光沢剤、半光沢剤、pH調整剤、緩衝剤などの各種添加
剤を適宜混合することができる。上記界面活性剤として
は、C1〜C20アルカノール、フェノール、ナフトー
ル、ビスフェノール類、C1〜C25アルキルフェノー
ル、アリールアルキルフェノール、C1〜C25アルキル
ナフトール、C1〜C25アルコキシル化リン酸(塩)、ソ
ルビタンエステル、スチレン化フェノール、ポリアルキ
レングリコール、C1〜C22脂肪族アミン、C1〜C22
肪族アミドなどにエチレンオキシド(EO)及び/又はプ
ロピレンオキシド(PO)を2〜300モル付加縮合した
ノニオン系界面活性剤を初め、カチオン系、アニオン
系、或は両性の各種界面活性剤が挙げられる。 上記安
定剤としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、フマル酸、アクロレイン、クロトンアルデヒドなど
などの不飽和カルボニル化合物、システイン、グルタル
アルデヒド、アセチルアセトンなどの飽和カルボニル化
合物、アリルアルコール、プロパルギルアルコールなど
の不飽和アルコール類、芳香族アミノ化合物などが挙げ
られる。
【0023】上記光沢剤としては、m−クロロベンズア
ルデヒド、p−ニトロベンズアルデヒド、p−ヒドロキ
シベンズアルデヒド、1−ナフトアルデヒド、ベンジリ
デンアルデヒド、サリチルアルデヒド、パラアルデヒド
などの各種アルデヒド、バニリン、トリアジン、イミダ
ゾール、インドール、キノリン、2−ビニルピリジン、
アニリンなどが挙げられる。上記半光沢剤としては、チ
オ尿素類、N―(3―ヒドロキシブチリデン)―p―スル
ファニル酸、N―ブチリデンスルファニル酸、N―シン
ナモイリデンスルファニル酸、2,4―ジアミノ―6―
(2′―メチルイミダゾリル(1′))エチル―1,3,5―
トリアジン、2,4―ジアミノ―6―(2′―エチル―4
―メチルイミダゾリル(1′))エチル―1,3,5―トリ
アジン、2,4―ジアミノ―6―(2′―ウンデシルイミ
ダゾリル(1′))エチル―1,3,5―トリアジン、サリ
チル酸フェニル、或は、ベンゾチアゾール、2―メチル
ベンゾチアゾール、2―(メチルメルカプト)ベンゾチア
ゾール、2―アミノベンゾチアゾール、2―アミノ―6
―メトキシベンゾチアゾール、2―メチル―5―クロロ
ベンゾチアゾール、2―ヒドロキシベンゾチアゾール、
2―アミノ―6―メチルベンゾチアゾール、2―クロロ
ベンゾチアゾール、2,5―ジメチルベンゾチアゾー
ル、2―メルカプトベンゾチアゾール、6―ニトロ―2
―メルカプトベンゾチアゾール、5―ヒドロキシ―2―
メチルベンゾチアゾール、2―ベンゾチアゾールチオ酢
酸等のベンゾチアゾール類などが挙げられる。
【0024】上記錯化剤としては、主に銅塩の浴中への
溶解を安定化する見地から、エチレンジアミン四酢酸
(EDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、
ニトリロ三酢酸(NTA)、チオ尿素又はその誘導体など
を添加できる。上記酸化防止剤としては、アスコルビン
酸又はその塩、ハイドロキノン、カテコール、レゾルシ
ン、フロログルシン、クレゾールスルホン酸又はその
塩、フェノールスルホン酸又はその塩、ナフトールスル
ホン酸又はその塩などが挙げられる。上記pH調整剤と
しては、塩酸、硫酸等の各種の酸、水酸化アンモニウ
ム、水酸化ナトリウム等の各種の塩基などが挙げられ
る。上記緩衝剤としては、ホウ酸類、リン酸類、塩化ア
ンモニウムなどが挙げられる。
【0025】本発明のスズメッキ浴に上記各種添加剤を
含有する場合、その含有濃度は、バレルメッキ、ラック
メッキ、高速連続メッキ、ラックレスメッキなどに対応
して任意に調整・選択できる。
【0026】一方、金属スズを陽極とする電気スズメッ
キでは、陽極の金属スズは電子の放出に伴いスズイオン
となって浴中に溶出するため、この金属スズ中に不純物
として含有される銅がメッキ浴中に蓄積する恐れがあ
る。本発明6は、この溶解性陽極からスズメッキ浴への
銅の蓄積を抑制して、スズメッキ浴中のスズイオンの高
純度環境を保持することを目的としたもので、陽極用ス
ズ中の銅の含有率を10ppm以下にしたホイスカー防
止用スズメッキ方法である。上記銅の排除は、スズの高
純度市販品を陽極に用いることが現実的である。また、
金属スズには銅の外に、亜鉛が不純物として微量含有し
ている恐れがあるため、本発明7は、上記銅の排除に加
えて、さらに、陽極用スズ中の亜鉛の含有率を10pp
m以下としたホイスカー防止用スズメッキ方法である。
この亜鉛の排除は、前述のように、スズの高純度市販品
を陽極に使用することで同時に達成できる。
【0027】通常の電気メッキでは、通電開始前から被
メッキ物をメッキ浴中に浸漬しているが、被メッキ物が
銅、銅合金、亜鉛又は亜鉛合金の場合、被メッキ物の浸
漬により、メッキ操作を開始する前から銅や亜鉛が浴中
に不純物となって混入する恐れがある。本発明8は、電
気メッキ開始前のスズメッキ浴を被メッキ物に起因する
銅、亜鉛の汚染から防護し、銅や亜鉛の蓄積を最小限に
抑制することを目的としたもので、被メッキ物を通電し
ながら(つまり、通電開始と同時に)スズメッキ浴に浸漬
するホイスカー防止用スズメッキ方法である。
【0028】スズメッキ浴中、可溶性第一スズ塩中、陽
極用のスズ中の銅、或は亜鉛の含有率を所定割合以下に
低減するホイスカー防止用スズメッキ方法、若しくは通
電開始と同時に被メッキ物を浸漬する同スズメッキ方法
では、メッキ膜厚は特に限定されない。但し、膜厚の領
域にもよるが、一般に、メッキ膜厚が数十μmレベルに
厚くなるとホイスカーは発生し難く、逆に、薄くなるほ
ど発生し易い。このため、本発明では、1μm未満のメ
ッキ膜厚を排除するものではないが、本発明9に示すよ
うに、1μm以上の膜厚(より好ましくは、3μm以上)
でスズ皮膜を形成する方が、ホイスカーの発生をより有
効に阻止することができる。特に、スズメッキ浴中、又
は可溶性第一スズ塩中の銅、或は亜鉛の含有率を所定割
合以下に低減する本発明5のスズメッキ方法には好適で
ある。
【0029】本発明のスズメッキを行う場合、浴温は0
℃以上、好ましくは10〜50℃程度である。陰極電流
密度は0.01〜150A/dm2、好ましくは0.1〜
30A/dm2程度である。浴のpHも酸性からほぼ中
性までの広い領域に適用できる。本発明のスズメッキ方
法は、銅、リン青銅、黄銅などの銅合金を初めとして、
半導体リードフレーム用の各種銅合金、鉄、鋼、42合
金、コバールなどの金属や合金、或は、セラミックス
材、プラスチック材などの外、任意の素地に適用できる
ことは勿論である。また、前記本発明6〜7はスズの溶
解性陽極による電気メッキ方法であるが、これ以外の本
発明のホイスカー防止用スズメッキ方法では、黒鉛、白
金などの不溶性陽極を使用した電気メッキに適用しても
良いことはいうまでもない。
【0030】本発明10は、上記本発明5〜9のホイス
カー防止用スズメッキ方法により、スズメッキ皮膜を素
地上に形成した電子部品であり、その具体例としては、
半導体デバイス、プリント基板、フレキシブルプリント
基板、フィルムキャリアー、抵抗、可変抵抗、コンデン
サ、フィルタ、インダクタ、サーミスタ、水晶振動子な
どのチップ部品、コネクタ、スイッチなどの機構部品、
或はフープ材、線材(例えば、リード線)などが挙げられ
る。また、ウエハーのバンプ電極などのように、電子部
品の一部に本発明の方法を適用しても良いことはいうま
でもない。
【0031】
【発明の効果】本発明1、3又は6では、メッキ浴中、
可溶性第一スズ塩中、或は、陽極用スズ中に不純物とし
て含まれる銅の含有率を所定値以下に低減することによ
り、スズメッキ浴中をスズイオンの高純度環境に保持す
るため、スズホイスカーの発生を有効、確実に防止でき
る。また、本発明2、4又は7では、後述の試験例にも
示すように、銅の排除に加えて、不純物としての亜鉛を
所定含有率以下に低減するため、スズホイスカーの発生
を一層有効に防止できる。さらに、本発明9に示すよう
に、スズ皮膜の膜厚を1μm以上に形成すると、やは
り、スズホイスカー発生の防止により有効に寄与する。
【0032】
【実施例】以下、本発明のスズメッキ方法の実施例、並
びに当該メッキ方法で得られたスズメッキ皮膜によるホ
イスカー発生試験例を順次説明する。尚、本発明は下記
の実施例、試験例などに拘束されるものではなく、本発
明の技術的思想の範囲内で任意の変形をなし得ることは
勿論である。
【0033】下記の実施例1〜4のうち、実施例1〜3
は浴中の銅及び亜鉛の含有率が共に10ppm以下の
例、実施例4は浴中の銅の含有率が10ppm以下であ
り、亜鉛の含有率が10ppmを越えた例である。比較
例1〜3のうち、比較例1は浴中の銅及び亜鉛の含有率
が共に10ppmを大きく越えた例、比較例2は両含有
率が共に10ppm台前半の例、比較例3は浴中の銅の
含有率が10ppmを越え、亜鉛の含有率が10ppm
以下の例である。スズメッキ皮膜を形成する被メッキ物
としては、銅の下地メッキを施した軟鋼、銅、ニッケル
の下地メッキを施したリン青銅、42合金の4種類を用
意した。また、スズメッキ皮膜の膜厚は0.8μm、1
μm、5μm、10μm、30μmに変化させた。
【0034】《実施例1》被メッキ物として、2μmの
銅皮膜を下地メッキした軟鋼、銅、2μmのニッケル皮
膜を下地メッキしたリン青銅(Cu−8質量%Sn−0.1質量
%P)、42合金を各々材質とする25mm×25mmの4種
類の平板を用意し、下記に示す(a)のスズメッキ浴を用
いて、(b)の条件で電気メッキを行い、前述したよう
に、上記4種の平板上に膜厚0.8μm、1μm、5μ
m、10μm、30μmの各スズメッキ皮膜を被覆し
た。
【0035】 (a)スズメッキ浴の組成 硫酸第一スズ 40g/L 硫酸 60g/L クレゾールスルホン酸 40g/L ゼラチン 2g/L 銅含有量 2ppm 亜鉛含有量 3ppm (b)電気メッキ条件 浴温 20℃ 陰極電流密度 1.5A/dm2 陰極揺動 2m/分
【0036】《実施例2》被メッキ物の種類とスズメッ
キ膜厚の条件を上記実施例1と同様に設定しながら、下
記に示す(a)のスズメッキ浴を用いて、(b)の条件で被
メッキ物の各平板上に電気メッキを行った。 (a)スズメッキ浴の組成 硫酸第一スズ 40g/L 硫酸 100g/L クレゾールスルホン酸 30g/L 37%ホルマリン 5ml/L O−トルイジンとアセトアルデヒドの反応生成物 10ml/L ポリエチレングリコールノニルフェニルエーテル 20g/L 銅含有量 7ppm 亜鉛含有量 8ppm (b)電気メッキ条件 浴温 45℃ 陰極電流密度 2A/dm2
【0037】《実施例3》被メッキ物の種類とスズメッ
キ膜厚の条件を前記実施例1と同様に設定しながら、下
記に示す(a)のスズメッキ浴を用いて、(b)の条件で被
メッキ物の各平板上に電気メッキを行った。 (a)スズメッキ浴の組成 メタンスルホン酸第一スズ(Sn2+として) 43g/L グルコン酸ナトリウム 130g/L ポリエチレングリコール(分子量:7500) 1g/L p−アニスアルデヒド 0.1g/L 銅含有量 2ppm 亜鉛含有量 1ppm pH 6.0 (b)電気メッキ条件 浴温 35℃ 陰極電流密度 2A/dm2 陰極揺動 2m/分
【0038】《実施例4》被メッキ物の種類とスズメッ
キ膜厚の条件を前記実施例1と同様に設定しながら、下
記に示す(a)のスズメッキ浴を用いて、(b)の条件で被
メッキ物の各平板上に電気メッキを行った。 (a)スズメッキ浴の組成 硫酸第一スズ 40g/L 硫酸 60g/L クレゾールスルホン酸 40g/L ゼラチン 2g/L 銅含有量 2ppm 亜鉛含有量 28ppm (b)電気メッキ条件 浴温 20℃ 陰極電流密度 1.5A/dm2 陰極揺動 2m/分
【0039】《比較例1》被メッキ物の種類とスズメッ
キ膜厚の条件を前記実施例1と同様に設定しながら、下
記に示す(a)のスズメッキ浴を用いて、(b)の条件で被
メッキ物の各平板上に電気メッキを行った。 (a)スズメッキ浴の組成 硫酸第一スズ 40g/L 硫酸 60g/L クレゾールスルホン酸 40g/L ゼラチン 2g/L 銅含有量 43ppm 亜鉛含有量 36ppm (b)電気メッキ条件 浴温 20℃ 陰極電流密度 1.5A/dm2 陰極揺動 2m/分
【0040】《比較例2》被メッキ物の種類とスズメッ
キ膜厚の条件を前記実施例1と同様に設定しながら、下
記に示す(a)のスズメッキ浴を用いて、(b)の条件で被
メッキ物の各平板上に電気メッキを行った。 (a)スズメッキ浴の組成 メタンスルホン酸第一スズ(Sn2+として) 40g/L メタンスルホン酸 120g/L ポリオキシエチレンラウリルアミン(EO10モル) 7g/L 2−アミノ−6−メチルベンゾチアゾール 0.2g/L カテコールスルホン酸 0.8g/L 銅含有量 12ppm 亜鉛含有量 13ppm (b)電気メッキ条件 浴温 30℃ 陰極電流密度 15A/dm2 スタラー撹拌 1000rpm
【0041】《比較例3》被メッキ物の種類とスズメッ
キ膜厚の条件を前記実施例1と同様に設定しながら、下
記に示す(a)のスズメッキ浴を用いて、(b)の条件で被
メッキ物の各平板上に電気メッキを行った。 (a)スズメッキ浴の組成 硫酸第一スズ 40g/L 硫酸 60g/L クレゾールスルホン酸 40g/L ゼラチン 2g/L 銅含有量 32ppm 亜鉛含有量 3ppm (b)電気メッキ条件 浴温 20℃ 陰極電流密度 1.5A/dm2 陰極揺動 2m/分
【0042】《ホイスカー発生状況の試験例》そこで、
上記実施例1〜4及び比較例1〜3のメッキ方法を実施
した各材質の平板を恒温恒湿機に収容し、機内を85
℃、相対湿度85%の高温多湿条件に設定して、100
0時間経過後の各平板のホイスカーの発生状況を走査型
電子顕微鏡(3000倍)で観察した。また、上記各平板
を1カ年に亘り室温放置し、同様にホイスカー発生状況
を上記電子顕微鏡で観察した。
【0043】通常、針状のホイスカーは20μm前後を
下限としてカウントするが、本試験例では、やや厳格に
10μmをボーダーとしてカウントすることにした。従
って、評価基準は下記の通りである。 ○:ホイスカーの発生本数がゼロであった。 △:10μm未満のホイスカーは若干見られたが、10
μm以上のホイスカーはゼロであった。 ×:10μm以上のホイスカーが1本以上発生した。
【0044】下表は、銅を下地メッキした軟鋼の平板を
被メッキ物としたスズメッキ皮膜において、85℃−8
5%の恒温恒湿条件下での1000時間経過後の試験結
果である。 Snメッキ膜厚 0.8μm 1μm 5μm 10μm 30μm 実施例1 △ ○ ○ ○ ○ 実施例2 △ ○ ○ ○ ○ 実施例3 △ ○ ○ ○ ○ 実施例4 △ △ △ △ ○ 比較例1 × × × × ○ 比較例2 × × × × ○ 比較例3 × × × × ○ また、1カ年に亘り室温放置した試験結果も上表と同じ
であった。
【0045】下表は、被メッキ物を銅の平板に代替した
場合の、85℃−85%の恒温恒湿条件下での1000
時間後の試験結果である。 Snメッキ膜厚 0.8μm 1μm 5μm 10μm 30μm 実施例1 △ ○ ○ ○ ○ 実施例2 △ ○ ○ ○ ○ 実施例3 △ ○ ○ ○ ○ 実施例4 △ △ △ △ ○ 比較例1 × × × × ○ 比較例2 × × × × ○ 比較例3 × × × × ○ また、1カ年に亘り室温放置した試験結果も上表と同じ
であった。
【0046】下表は、ニッケル下地メッキをしたリン青
銅の平板に被メッキ物を代替した場合の、85℃−85
%の恒温恒湿条件下での1000時間後の試験結果であ
る。 Snメッキ膜厚 0.8μm 1μm 5μm 10μm 30μm 実施例1 △ ○ ○ ○ ○ 実施例2 △ ○ ○ ○ ○ 実施例3 △ ○ ○ ○ ○ 実施例4 △ △ △ △ ○ 比較例1 × × × × ○ 比較例2 × × × × ○ 比較例3 × × × × ○ また、1カ年に亘り室温放置した試験結果も上表と同じ
であった。
【0047】下表は、被メッキ物を42合金の平板に代
替した場合の、85℃−85%の恒温恒湿条件下での1
000時間後の試験結果である。 Snメッキ膜厚 0.8μm 1μm 5μm 10μm 30μm 実施例1 △ ○ ○ ○ ○ 実施例2 △ ○ ○ ○ ○ 実施例3 △ ○ ○ ○ ○ 実施例4 △ △ △ △ ○ 比較例1 × × × × ○ 比較例2 × × × × ○ 比較例3 × × × × ○ また、1カ年に亘り室温放置した試験結果も上表と同じ
であった。
【0048】上記試験結果を見ると、銅及び亜鉛の浴中
濃度が10ppm以上の比較例1〜2では、被メッキ物
の材質、或はスズメッキの膜厚を様々に変化させても、
全てスズホイスカーが発生した。浴中の亜鉛濃度が10
ppm以下であっても、銅濃度が10ppmを越える比
較例3では、やはり比較例1〜2と同様の結果であっ
た。但し、スズメッキ膜厚が30μmと厚い場合には、
ホイスカーの発生はなかった。これに対して、銅及び亜
鉛の浴中濃度が10ppm以下の実施例1〜4では、被
メッキ物の材質、スズメッキ膜厚が様々に変化した場合
(特に、膜厚が薄い場合)でも、高温多湿の条件下、或は
1年間の長期室温放置下にも拘わらず、評価は全て○〜
△であり、スズホイスカーを有効に防止できた。この実
施例1〜4を詳細に検討すると、スズメッキ膜厚が0.
8μmでは評価が△であるが、膜厚が1〜10μmでは
評価が○に改善されることから、ホイスカー防止を促進
する点では、スズメッキ皮膜を1μm以上に厚く形成す
ることの優位性が判断できる。また、銅の浴中濃度は1
0ppm以下であるが、亜鉛の浴中濃度が28ppmに
達する実施例4では、スズメッキ膜厚が1〜10μmの
場合、他の実施例に比べて評価が後退することから、ホ
イスカー防止を促進する観点では、銅の浴中濃度を10
ppm以下に低減する条件に加重して、亜鉛の浴中濃度
を10ppm以下に保持することの重要性が判断でき
る。さらには、浴中の亜鉛が10ppm以下の低い含有
率でも、銅濃度が10ppmを越える前記比較例3を実
施例1〜4と比較すると、ホイスカー防止の点では、銅
の浴中濃度が亜鉛濃度より重要であることが判る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25D 17/10 101 C25D 17/10 101B 21/12 21/12 L H01L 23/50 H01L 23/50 D (72)発明者 小幡 惠吾 兵庫県明石市二見町南二見21番地の8 株 式会社大和化成研究所内 (72)発明者 吉本 雅一 兵庫県明石市二見町南二見21番地の8 株 式会社大和化成研究所内 Fターム(参考) 4K023 AA04 AA17 BA06 BA29 CA01 CB04 CB05 CB08 CB12 CB33 CB40 DA06 DA11 4K024 AA03 AA07 AA09 AB02 BA01 BA02 BA09 BB09 BB10 BB11 BB12 BC01 BC03 CA01 CB06 GA16 5F067 DC16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可溶性第一スズ塩を含有してなるスズメ
    ッキ浴において、 メッキ浴中の銅の含有率が全スズイオンに対して10p
    pm以下であることを特徴とするホイスカー防止用スズ
    メッキ浴。
  2. 【請求項2】 メッキ浴中の亜鉛の含有率が全スズイオ
    ンに対して10ppm以下であることを特徴とする請求
    項1のホイスカー防止用スズメッキ浴。
  3. 【請求項3】 可溶性第一スズ塩を含有するスズメッキ
    浴において、 上記可溶性第一スズ塩中の銅の含有率が全スズ量に対し
    て10ppm以下であることを特徴とするホイスカー防
    止用スズメッキ浴。
  4. 【請求項4】 可溶性第一スズ塩中の亜鉛の含有率が全
    スズ量に対して10ppm以下であることを特徴とする
    請求項3に記載のホイスカー防止用スズメッキ浴。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のス
    ズメッキ浴を用いて素地表面上にスズメッキ皮膜を形成
    することを特徴とするホイスカー防止用スズメッキ方
    法。
  6. 【請求項6】 金属スズを陽極として電気スズメッキを
    施す方法において、 上記陽極用スズ中の銅の含有率が10ppm以下である
    ことを特徴とするホイスカー防止用スズメッキ方法。
  7. 【請求項7】 陽極用スズ中の亜鉛の含有率が10pp
    m以下であることを特徴とする請求項6に記載のホイス
    カー防止用スズメッキ方法。
  8. 【請求項8】 銅、銅合金、亜鉛又は亜鉛合金を被メッ
    キ物として電気スズメッキを施す方法において、 上記被メッキ物を通電しながらスズメッキ浴に浸漬する
    ことを特徴とするホイスカー防止用スズメッキ方法。
  9. 【請求項9】 スズメッキ皮膜の膜厚が1μm以上であ
    ることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載
    のホイスカー防止用スズメッキ方法。
  10. 【請求項10】 請求項5〜9のいずれか1項に記載の
    ホイスカー防止用スズメッキ方法を用いてスズメッキ皮
    膜を形成した、半導体デバイス、プリント基板、フレキ
    シブルプリント基板、フィルムキャリアー、コネクタ、
    スイッチ、抵抗、可変抵抗、コンデンサ、フィルタ、イ
    ンダクタ、サーミスタ、水晶振動子、リード線などの電
    子部品。
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