JP2003105377A - 界面活性剤及び濃縮型液体洗浄剤組成物 - Google Patents

界面活性剤及び濃縮型液体洗浄剤組成物

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JP2003105377A
JP2003105377A JP2001302516A JP2001302516A JP2003105377A JP 2003105377 A JP2003105377 A JP 2003105377A JP 2001302516 A JP2001302516 A JP 2001302516A JP 2001302516 A JP2001302516 A JP 2001302516A JP 2003105377 A JP2003105377 A JP 2003105377A
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Tatsu Ono
龍 大野
Tomohiro Yamazaki
奉裕 山崎
Masahiro Sato
昌裕 佐藤
Takashi Kishino
隆 岸野
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 下記一般式(I)で表わされる非イオン
界面活性剤、及び該非イオン界面活性剤を50質量%以
上含有する濃縮型液体洗浄剤組成物。RO−(EO)p
−[(PO)q/(EO)r]−(PO)s−H(I)
{Rは炭素数8〜18の直鎖又は分枝鎖のアルキル基又
はアルケニル基、EOはオキシエチレン基、POはオキ
シプロピレン基、p、r、q、sは、平均付加モル数を
示す。p=1〜15、r=1〜15、p+r=5〜3
0、q=1〜4、s=1〜4である。[(PO)q
(EO)r]はPOをqモルとEOをrモルとをランダ
ム付加、あるいはPO,EOの順にブロック付加してい
ることを示す}。 【効果】 界面活性剤高濃度領域での流動性、洗浄力及
び低起泡性に優れる界面活性剤が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄剤成分として
用いられる非イオン界面活性剤及びこれを用いた濃縮型
液体洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】洗浄剤用の界面活性剤としては、陰イオ
ン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、
非イオン界面活性剤等が、目的に応じて様々な比率で混
合され、利用されている。なかでも液体洗浄剤において
は、洗浄性能、液性の面から高級アルコールにエチレン
オキサイドを付加したポリオキシエチレンアルキルエー
テル型非イオン界面活性剤が主に用いられている。ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤
においては、さらにそれ自身や組成物の流動性や安定性
を改善したり、低起泡性を発現するために、ポリオキシ
エチレン鎖中にプロピレンオキサイドを導入した種々の
親水基構造を持つ非イオン界面活性剤やそれを用いた洗
浄剤組成物に関して検討されてきた。
【0003】親水基構造としては、例えば1.エチレン
オキサイド、次いでプロピレンオキサイドのブロック付
加物(例えば特公昭63−12192号公報)、2.プ
ロピレンオキサイド、次いでエチレンオキサイドのブロ
ック付加物(例えば特開昭53−58505号公報)、
3.エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのラン
ダム付加、次いでエチレンオキサイドをブロック付加、
更にプロピレンオキサイドのブロック付加物(例えば特
開平10−130690号公報)、4.エチレンオキサ
イド、次いでプロピレンオキサイド、次いでエチレンオ
キサイドのブロック付加物(例えば特開平10−195
499)、5.エチレンオキサイドとプロピレンオキサ
イドのランダム付加、次にエチレンオキサイドのブロッ
ク付加物(特開平10−46189号公報)等が開示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】流動性に関して、製造
者が界面活性剤原体を扱う場合は、加温して用いること
ができるので、多少流動性が悪くとも問題とはならな
い。しかし、実際に消費者が界面活性剤を洗浄剤組成物
として扱う場合、使用性の観点から流動性は重要とな
る。これまでに、洗浄剤においては、1回あたりの使用
量を減らし、消費者の利便性を高めるために濃縮化が進
められてきた。液体洗浄剤においては、ビルダーなどの
洗浄補助成分を十分な量配合することが、液安定性の点
から難しいため、洗浄力を維持しながら、さらに濃縮化
するためには、界面活性剤の高濃度化が必須であり、そ
れは組成物中の水の削減を意味する。
【0005】しかし、界面活性剤/水系の一般的性質と
して、水の含有量が少なくなると、ヘキサゴナル相等の
液晶相を形成し、流動性を著しく損ない、特に低温下で
その傾向が顕著である。流動性の改善には、ハイドロト
ロープ剤等を添加することが有効であるが、洗浄性能に
直接寄与せず、また、組成物のコスト上昇を伴う。さら
に、高濃縮組成の場合、組成物を非危険物とするため
に、ある程度の水は必要となり、十分な量のハイドロト
ロープ剤等を配合することは難しい。
【0006】また、泡調整剤等も十分な量配合できない
ため、界面活性剤自体の低起泡性も重要となる。そこ
で、さらなる高濃縮組成を実現するために、一般的に界
面活性剤が液晶を形成してしまうような高濃度領域での
流動性、洗浄性能、低起泡性のいずれをも充分に満足す
る界面活性剤が要望されている。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究を行な
った結果、炭素数8〜18からなる高級アルコールに、
エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを特定の付
加方式で付加した界面活性剤が、界面活性剤高濃度領域
おいても流動性に優れ、洗浄性能に優れ、さらに低起泡
性であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、(1)下記一般式(I)
で表わされる非イオン界面活性剤 RO−(EO)p−[(PO)q/(EO)r]−(PO)s−H(I) {但し、上記式(I)中、Rは炭素数8〜18の直鎖又
は分枝鎖のアルキル基又はアルケニル基、EOはオキシ
エチレン基、POはオキシプロピレン基を示す。p、r
はオキシエチレン基の平均付加モル数を、q、sはオキ
シプロピレン基の平均付加モル数を示す。p=1〜1
5、r=1〜15、p+r=5〜30、q=1〜4、s
=1〜4である。なお、[(PO)q/(EO)r]はP
OをqモルとEOをrモルをランダム付加、あるいはP
O,EOの順にブロック付加していることを示してい
る}を提供する。
【0009】また、本発明は、(2)上記(1)記載の
非イオン界面活性剤を50質量%以上含有してなること
を特徴とする濃縮型液体洗浄剤組成物を提供する。
【0010】以下、本発明をより詳細に説明すると、本
発明の非イオン界面活性剤は、RO−(EO)p
[(PO)q/(EO)r]−(PO)s−H(I)で表
されるものである。
【0011】ここで、上記一般式(I)で表わされる界
面活性剤において、Rは炭素数8〜18の直鎖又は分枝
鎖のアルキル基又はアルケニル基を表わし、これらのう
ち好ましいのは炭素数12〜18のアルキル基又はアル
ケニル基であり、特に好まししいのは炭素数12〜15
のアルキル基である。また、炭素数は一定のもの又は混
合品のいずれでも良い。
【0012】また、上記一般式(I)において、EOは
オキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を示す。
p、rはオキシエチレン基の平均付加モル数を、q、s
はオキシプロピレン基の平均付加モル数を示す。ここ
で、後述するように、上記一般式(I)で表わされる界
面活性剤は、高級アルコールにエチレンオキサイドとプ
ロピレンオキサイドを特定の付加方式で付加することに
よって製造することができ、高級アルコールに初めにブ
ロック付加するエチレンオキサイドの付加モル数を示す
pは、1〜15モルであり、好ましくは4〜12、より
好ましくは5〜10である。エチレンオキサイドの付加
モル数がこの範囲内にあると、洗浄力、流動性に優れる
ので好ましい。続いてランダム付加あるいはブロック付
加するプロピレンオキサイドの付加モル数を示すqは、
1〜4、好ましくは2〜4である。プロピレンオキサイ
ドの付加モル数がこの範囲内にあると、洗浄力の低下が
少なく、流動性の改善効果が大きいので好ましい。次に
ランダム付加あるいはブロック付加するエチレンオキサ
イドの付加モル数を示すrは、1〜15モルであり、好
ましくは3〜12、より好ましくは4〜10である。エ
チレンオキサイドの付加モル数がこの範囲内にあると、
洗浄力、流動性に優れるので好ましい。また、エチレン
オキサイドの総付加モル数(p+r)は5〜30モルで
あり、好ましくは8〜25、より好ましくは10〜20
である。エチレンオキサイドの総付加モル数がこの範囲
内にあると、洗浄力、流動性に優れるので好ましい。末
端にブロック付加するプロピレンオキサイドの付加モル
数を示すsは、1〜4、好ましくは2〜3である。プロ
ピレンオキサイドの付加モル数がこの範囲内にあると、
低起泡性且つ洗浄力の低下が少ないので好ましい。な
お、[(PO)q/(EO)r]はPOをqモルとEOを
rモルとをランダム付加、あるいはPO,EOの順にブ
ロック付加していることを示している。
【0013】本発明に用いられる上記一般式(I)で表
わされる界面活性剤は、公知の方法に準じて合成するこ
とができ、高級アルコールにエチレンオキサイドとプロ
ピレンオキサイドを特定の付加方式で付加して製造でき
る。本発明では、まずエチレンオキサイドを付加した
後、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの混合
物をランダム付加、あるいはプロピレンオキサイド、エ
チレンオキサイドの順にブロック付加し、さらにプロピ
レンオキサイドをブロック付加することを特徴とする。
【0014】本発明に用いられる上記一般式(I)で表
わされる界面活性剤は、高級アルコールとエチレンオキ
サイドをアルカリ触媒を用いた常法により反応させ、生
成した反応生成物から、蒸留等でエチレンオキサイドの
付加していない未反応アルコールを取り除いた後、エチ
レンオキサイドとプロピレンオキサイドの混合物をラン
ダム付加、あるいはプロピレンオキサイド、エチレンオ
キサイドの順にブロック付加し、さらにプロピレンオキ
サイドをブロック付加することで得られる。
【0015】また、例えば特開平1−164437号、
特開平10−7620号、特開2000−61304号
公報等に記載の方法を用いれば、狭いアルキレンオキサ
イド付加モル分布を有するポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテルを得ることができ、上記のような操作で未反
応アルコールを取り除くことなく、上記一般式(I)で
表わされる界面活性剤を容易に製造できる。
【0016】上記製造方法によって上記一般式(I)で
表わされる界面活性剤を製造する際のエチレンオキサイ
ドとプロピレンオキサイドの付加モル数は、上述した通
りである。
【0017】本発明の上記一般式(I)で表わされる非
イオン界面活性剤は、その用途が特に制限されるもので
はないが、上記界面活性剤は、高濃度、低温下において
も流動性に優れるものであることから、濃縮型液体洗浄
剤組成物に使用すると、特に効果的である。
【0018】本発明の濃縮型液体洗浄剤組成物は、上記
一般式(I)で表わされる非イオン界面活性剤を組成物
中に50質量%以上含有するものであり、好ましくは5
0〜99質量%、より好ましくは55〜95質量%、更
に好ましくは60〜90質量%配合される。配合量が少
なすぎると、本発明が目的とする濃縮型液体洗浄剤組成
物が得られない。なお、配合量の上限は、後述するよう
に他の成分を必要に応じて配合することを考慮したもの
である。
【0019】本発明の濃縮型液体洗浄剤組成物には、必
要に応じて、本発明の効果を妨げない範囲で、更に、他
の非イオン界面活性剤(炭素数10〜20の疎水基を有
するメトキシポリオキシエチレンアルカノエート、炭素
数8〜20の疎水基を有するポリオキシアルキレンアル
キルエーテル、アルキルポリグリコシド、脂肪酸アルカ
ノールアミドなど)、アニオン界面活性剤(炭素数8〜
16の疎水基を有する直鎖あるいは分枝鎖のアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、炭素数10〜20の疎水基を有す
るアルキル硫酸塩又はアルケニル硫酸塩、炭素数10〜
20の疎水基を有するオレフィンスルホン酸塩、炭素数
10〜20の疎水基を有するアルカンスルホン酸塩、炭
素数10〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル基もしくは
アルケニル基を有し、平均0.5〜8モルのエチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド
又はエチレンオキサイド/プロピレンオキサイド=0.
1/9.9〜9.9/0.1の比率で付加したアルキル
エーテル硫酸塩、炭素数10〜20の疎水基を有するア
ルカンスルホン酸塩、炭素数10〜20の直鎖又は分枝
鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を有し、平均0.
5〜8モルのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、ブチレンオキサイド又はエチレンオキサイド/プロ
ピレンオキサイド=0.1/9.9〜9.9/0.1の
比率で付加したアルキルエーテルカルボン酸塩又はアル
ケニルエーテルカルボン酸塩、炭素数10〜20のアル
キルグリセリルエーテルスルホン酸塩のようなアルキル
多価アルコールエーテル硫酸塩、炭素数10〜20の高
級脂肪酸、炭素数8〜20の飽和又は不飽和α−スルホ
脂肪酸塩又はそのメチル、エチルもしくはプロピルエス
テル、アミノ酸型界面活性剤、アシルザルコシン酸塩等
のN−アシルアミノ酸型界面活性剤など)、カチオン界
面活性剤(モノ長鎖アルキルあるいはジ長鎖アルキルの
アミン塩など)、両性界面活性剤(アルキルアミンオキ
サイド、炭素数8〜16の疎水鎖を有するアルキルジメ
チルアミノ酢酸ベタイン、ジメチルヘキサデシルカルボ
キシメチルアンモニウムベタインなど)などが配合でき
る。配合量としては、これらの合計で好ましくは20質
量%以下、より好ましくは10質量%以下であり、更に
好ましくは5質量%以下である。
【0020】本発明の濃縮型液体洗浄剤組成物は、残部
として水を含有することができるが、更に、任意成分と
して、従来より洗剤に配合することが知られている成分
を、本発明の効果を妨げない範囲で、配合することがで
きる。そのような成分としては、エタノールなどのアル
コール類やエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール
等のグリコール類、パラトルエンスルホン酸塩、尿素な
どのハイドロトロープ剤等がまず挙げられる。さらにそ
の他の任意成分としては、ビルダー(炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、アンモニア、アルカノールアミン、トリ
ポリリン酸ソーダなどのアルカリビルダー、EDTA、
NTA、ポリカルボン酸、ホスホン酸等のキレート
剤)、再汚染防止能、分散能を持つポリアクリル酸、ポ
リマレイン酸、カルボキシメチルセルロースなどの高分
子化合物、ポリビニルピロリドンなどの移染防止剤、ア
ミラーゼ、セルラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、ペク
チナーゼ、グルコシターゼ等の酵素、塩化カルシウム、
ホウ酸、蟻酸などの酵素安定化剤、ポリエーテル変性シ
リコーン、アミノ変性シリコーンなどのシリコーン類、
シリコーンコンパウンド、シリコーンオイルなどからな
る消泡剤、チノパールCBS(チバガイギー社製)など
の蛍光染料、ブチルヒドロキシトルエンなどの酸化防止
剤、プロキセルBDN(ゼネカ株式会社製)、ケーソン
CG(ローム・アンド・ハース・ジャパン株式会社製)
などの抗菌防腐剤、特願2000−346626号記載
の香料と香料の溶剤や安定化剤を含有する香料組成物、
黄色203号等の着色剤なども配合できる。
【0021】なお、本発明の濃縮型液体洗浄剤組成物
は、その粘度が特に制限されるものではないが、本発明
の目的を考慮すると、例えば5℃における粘度が200
0mPa・s以下、好ましくは1500mPa・s以
下、より好ましくは1000mPa・s以下であること
が望ましい。
【0022】
【発明の効果】本発明の界面活性剤は、界面活性剤高濃
度領域での流動性、洗浄力及び低起泡性に優れる。ま
た、従来の界面活性剤が液晶を形成してしまうような高
濃度領域で上記界面活性剤を含有する本発明の濃縮型液
体洗浄剤組成物は、液晶が形成されることがなく、液体
洗浄剤として好適な流動性、洗浄力及び低起泡性を有す
るものである。
【0023】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。
【0024】[触媒の調製方法]溶液Aとして、硝酸マ
グネシウム6水和物68.03g(0.265モル)、
硝酸アルミニウム9水和物47.69g(0.127モ
ル)、硝酸マンガン6水和物24.33g(0.085
モル)を450gの脱イオン水で溶解した。一方、溶液
Bとして、炭酸ナトリウム13.47g(0.127モ
ル)を450gの脱イオン水で溶解した。
【0025】溶液Aと溶液Bとを、予め1800gの脱
イオン水を仕込んだ触媒調製槽に、2NのNaOHによ
りpHを9、温度を40℃に保ちながら1時間で滴下
し、滴下終了後、1時間熟成させた。母液を濾過により
除き、沈殿を6Lの脱イオン水で洗浄し、噴霧乾燥する
ことにより30gの複合水酸化物を得た。この複合水酸
化物を、窒素雰囲気下800℃で3時間焼成して、M
g、Al、Mnの複合酸化物触媒(Mg:Al:Mn
(原子比)=0.56:0.26:0.18)19gを
得た。この触媒を用いて以下の合成を行なった。
【0026】[実施例1]ラウリルアルコール186g
を耐圧反応容器に入れ、上記触媒の調製方法で生成した
触媒0.8gを添加し、180℃で0.3MPa、回転
翼回転数500rpmで1時間攪拌した後、エチレンオ
キサイド352gを2時間かけて導入し、完全に導入し
た後、1時間熟成を行った。その後180℃に加温し、
プロピレンオキサイド116g及びエチレンオキサイド
308gの混合物を1時間かけて導入し、1時間熟成し
た後、さらにプロピレンオキサイド116gを20分か
けて導入し、1時間熟成した後、冷却して1076gの
アルキレンオキサイド付加物を得た。これをC1225
−(EO)8−((PO)2/(EO)7)−(PO)2
Hで表わされる界面活性剤A1とする。なお((PO)
2/(EO)7)はランダム付加を表わす。また、アルキ
レンオキサイドの付加モル数は平均付加モル数である。
【0027】[実施例2]実施例1と同じ反応容器に、
ラウリルアルコール186gを加え、実施例1と同じ方
法で、まずエチレンオキサイド352g、次いでプロピ
レンオキサイド232g、次いでエチレンオキサイド3
08g、最後にプロピレンオキサイド116gを付加し
て1193gのアルキレンオキサイド付加物を得た。こ
れをC12 25O−(EO)8−(PO)4−(EO)7
(PO)2−Hで表わされる界面活性剤A2とする。な
おアルキレンオキサイドの付加モル数は平均付加モル数
である。
【0028】[実施例3]実施例1と同じ反応容器に、
ラウリルアルコール186gを加え、実施例1と同じ方
法で、まずエチレンオキサイド440g、次いでプロピ
レンオキサイド174g及びエチレンオキサイド352
gの混合物、最後にプロピレンオキサイド116gを付
加して1267gのアルキレンオキサイド付加物を得
た。これをC 1225O−(EO)10−((PO)3
(EO)8)−(PO)2−Hで表わされる界面活性剤A
3とする。なお((PO)3/(EO)8)はランダム付
加を表わす。また、アルキレンオキサイドの付加モル数
は平均付加モル数である。
【0029】[実施例4]実施例1と同じ反応容器に、
ラウリルアルコール186gを加え、実施例1と同じ方
法で、まずエチレンオキサイド176g、次いでプロピ
レンオキサイド116g、次いでエチレンオキサイド2
20g、最後にプロピレンオキサイド174gを付加し
て871gのアルキレンオキサイド付加物を得た。これ
をC1225O−(EO)4−(PO)2−(EO)5
(PO)3−Hで表わされる界面活性剤A4とする。な
おアルキレンオキサイドの付加モル数は平均付加モル数
である。
【0030】[比較例1]実施例1と同じ反応容器に、
ラウリルアルコール186gを加え、実施例1と同じ方
法で、エチレンオキサイド660gを付加して845g
のアルキレンオキサイド付加物を得た。これをC1225
O−(EO)15−Hで表わされる界面活性剤Bとする。
なおアルキレンオキサイドの付加モル数は平均付加モル
数である。
【0031】[比較例2]実施例1と同じ反応容器に、
ラウリルアルコール186gを加え、実施例1と同じ方
法で、まずエチレンオキサイド528g、ついでプロピ
レンオキサイド116gを付加して829gのアルキレ
ンオキサイド付加物を得た。これをC12 25O−(E
O)12−(PO)2−Hで表わされる界面活性剤Cとす
る。なおアルキレンオキサイドの付加モル数は平均付加
モル数である。
【0032】[比較例3]実施例1と同じ反応容器に、
ラウリルアルコール186gを加え、実施例1と同じ方
法で、まずプロピレンオキサイド116g、次いでプロ
ピレンオキサイド116g及びエチレンオキサイド30
8gの混合物、最後にエチレンオキサイド352gを付
加して1077gのアルキレンオキサイド付加物を得
た。これをC 1225O−(PO)2−((PO)2/(E
O)7)−(EO)8−Hで表わされる界面活性剤Dとす
る。なお((PO)2/(EO)7)はランダム付加を表
わす。また、アルキレンオキサイドの付加モル数は平均
付加モル数である。
【0033】[比較例4]実施例1と同じ反応容器に、
ラウリルアルコール186gを加え、実施例1と同じ方
法で、まずプロピレンオキサイド174g及びエチレン
オキサイド176gの混合物、次いでエチレンオキサイ
ド220g、最後にプロピレンオキサイド174gを付
加して930gのアルキレンオキサイド付加物を得た。
これをC1225O−((PO)3/(EO)4)−(E
O)5−(PO)3−Hで表わされる界面活性剤Eとす
る。なお((PO)3/(EO)4)はランダム付加を表
わす。また、アルキレンオキサイドの付加モル数は平均
付加モル数である。
【0034】[比較例5]実施例1と同じ反応容器に、
ラウリルアルコール186gを加え、実施例1と同じ方
法で、まずエチレンオキサイド308g、次いでプロピ
レンオキサイド116g、最後にエチレンオキサイド1
32gを付加して742gのアルキレンオキサイド付加
物を得た。これをC1225O−(EO)7−(PO)2
(EO)3−Hで表わされる界面活性剤Fとする。なお
アルキレンオキサイドの付加モル数は平均付加モル数で
ある。
【0035】上記実施例1〜4及び比較例1〜5の非イ
オン界面活性剤の洗浄力、低起泡性、界面活性剤高濃
度、低温下での流動性を評価した。結果を表1に示す。
評価法は以下の通りである。
【0036】<洗浄力試験>10cm×10cmの綿平
織り布(100番)を、半径3cm程度の半球面状表面
を持つ小型容器の表面に半球面部分が布の中心に来るよ
うに固定して、この半球面部分を顔面に擦り付けること
で汚れを付着させ、皮脂汚れ布を作成した。評価には、
この皮脂汚れ布を、汚れを中心として四等分に裁断した
ものを用いた。この裁断した皮脂汚れ布10枚を、ター
ゴトメータを用いて120rpm、水道水(25℃、3
°DH)900mL、各非イオン界面活性剤濃度250
ppmで、10分間洗浄し、3分間すすぎ、最後にアイ
ロンを用いて乾燥させた。以下の実施例及び比較例にお
いて洗浄力は、汚れ付着前の原布及び洗浄前後の皮脂汚
れ布のZ値を測色色差計(日本電色社製:SE200
0)を用いて測定し、次式の洗浄率として求めた(表1
には10枚の洗浄率の平均値を示した)。 洗浄率(%)=(洗浄後のZ値−洗浄前のZ値)/(原
布のZ値−洗浄前のZ値)×100
【0037】洗浄率は下記の基準で評価した。 ○:洗浄率が65%以上 △:洗浄率が60%以上65%未満 ×:洗浄率が60%未満
【0038】<低起泡性の評価>二槽式洗濯機(三菱電
機製、CW−C30A1−H)の洗濯槽に水道水(25
℃、3°DH)を30L入れ、そこに界面活性剤を濃度
として250ppmと綿肌シャツ(BVD社製)1kg
を投入し10分間標準水流で攪拌した。攪拌が終了して
から30秒後の水面からの泡の高さを測定することで低
起泡性を評価した。低起泡性は、泡の高さを下記の基準
で評価した。 ○:泡の高さが50mm未満 △:泡の高さが50mm以上100mm未満 ×:泡の高さが100mm以上
【0039】<流動性の評価>各界面活性剤の70質量
%水溶液の5℃における流動性を評価した。流動性は下
記の基準で評価した。粘度はブルックフィールド型粘度
計(BL型粘度計、東京計器(株)製)を用い、No.
2ローターで回転数30回転(1000mPa・s以
下)又はNo.3ローターで回転数30回転(>100
0mPa・s)で1分後の粘度を測定した。 ○:粘度1000mPa・s以下で流動性がよい △:粘度1000mPa・sを超えるが流動性がややよ
い ×:流動性なし
【0040】
【表1】
【0041】[実施例5〜8及び比較例6,7]次に、
上記実施例1〜4及び比較例1,2の非イオン界面活性
剤を用いて、表2の組成に従って常法に準じて濃縮型液
体洗浄剤組成物を調製し、実施例5〜8及び比較例6,
7の濃縮型液体洗浄剤組成物を得た。各濃縮型液体洗浄
剤組成物について、下記評価法により洗浄力、低起泡
性、流動性を評価した。結果を表2に併記する。
【0042】<洗浄力試験>10cm×10cmの綿平
織り布(100番)を、半径3cm程度の半球面状表面
を持つ小型容器の表面に半球面部分が布の中心に来るよ
うに固定して、この半球面部分を顔面に擦り付けること
で汚れを付着させ、皮脂汚れ布を作成した。評価には、
この皮脂汚れ布を、汚れを中心として四等分に裁断した
ものを用いた。この裁断した皮脂汚れ布10枚を、ター
ゴトメータを用いて120rpm、水道水(25℃、3
°DH)900mL、洗浄剤濃度0.04%で、10分
間洗浄し、3分間すすぎ、最後にアイロンを用いて乾燥
させた。以下の実施例及び比較例において洗浄力は、汚
れ付着前の原布及び洗浄前後の皮脂汚れ布のZ値を測色
色差計(日本電色社製:SE2000)を用いて測定
し、次式の洗浄率として求めた(表1には10枚の洗浄
率の平均値を示した)。 洗浄率(%)=(洗浄後のZ値−洗浄前のZ値)/(原
布のZ値−洗浄前のZ値)×100
【0043】洗浄率は下記の基準で評価した。 ○:洗浄率が65%以上 △:洗浄率が60%以上65%未満 ×:洗浄率が60%未満
【0044】<低起泡性の評価>二槽式洗濯機(三菱電
機製、CW−C30A1−H)の洗濯槽に水道水(25
℃、3°DH)を30L入れ、洗浄剤濃度0.04%
で、綿肌シャツ(BVD社製)1kgを投入し10分間
標準水流で攪拌した。攪拌が終了してから30秒後の水
面からの泡の高さを測定することで低起泡性を評価し
た。低起泡性は、泡の高さを下記の基準で評価した。
【0045】 ○:泡の高さが50mm未満 △:泡の高さが50mm以上100mm未満 ×:泡の高さが100mm以上
【0046】<流動性の評価>洗浄剤組成物の5℃での
流動性を評価した。流動性は下記の基準で評価した。粘
度はブルックフィールド型粘度計(BL型粘度計、東京
計器(株)製)を用い、No.2ローターで回転数30
回転(1000mPa・s以下)又はNo.3ローター
で回転数30回転(>1000mPa・s)で1分後の
粘度を測定した。 ○:粘度1000mPa・s以下で流動性がよい △:粘度1000mPa・sを超えるが流動性がややよ
い ×:流動性なし
【0047】
【表2】
【0048】なお、上記表中の成分などについては、下
記の通りである。 ジエタノールアミン:ジエタノールアミン、三井化学株
式会社製 ポリエチレングリコール:重量平均分子量1000(P
EG#1000、日本油脂株式会社製) パラトルエンスルホン酸Na:SODIUM P−TO
LUEN SULFONATE、Dah Ding C
hemical Industry Co.,Ltd.
製 エタノール:一般95%合成無変性アルコール、日本エ
タノール(株)製 抗菌剤:ケーソンCG、ローム・アンド・ハース・ジャ
パン株式会社製 酵素:エバラーゼ16.0L、ノボザイムス社製 色素:キノリンイエローWG−GCONC、中央合成化
学株式会社製 香料組成物:特願2000−346626号の表11〜
18に記載された香料組成物A〜D pH:硫酸又は水酸化ナトリウムにより調整
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 昌裕 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 岸野 隆 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4H003 AC08 AC23 BA13 EB07 EB14 EB22 EB36 EC01 EC02 ED02 ED28 FA12 FA19 FA28 FA34 FA35

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表わされる非イオン
    界面活性剤 RO−(EO)p−[(PO)q/(EO)r]−(PO)s−H(I) {但し、上記式(I)中、Rは炭素数8〜18の直鎖又
    は分枝鎖のアルキル基又はアルケニル基、EOはオキシ
    エチレン基、POはオキシプロピレン基を示す。p、r
    はオキシエチレン基の平均付加モル数を、q、sはオキ
    シプロピレン基の平均付加モル数を示す。p=1〜1
    5、r=1〜15、p+r=5〜30、q=1〜4、s
    =1〜4である。なお、[(PO)q/(EO)r]はP
    OをqモルとEOをrモルとをランダム付加、あるいは
    PO,EOの順にブロック付加していることを示してい
    る}。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の非イオン界面活性剤を5
    0質量%以上含有してなることを特徴とする濃縮型液体
    洗浄剤組成物。
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