JP2003104800A - ホウ化物単結晶と半導体形成用基板及びその製造方法 - Google Patents

ホウ化物単結晶と半導体形成用基板及びその製造方法

Info

Publication number
JP2003104800A
JP2003104800A JP2001300467A JP2001300467A JP2003104800A JP 2003104800 A JP2003104800 A JP 2003104800A JP 2001300467 A JP2001300467 A JP 2001300467A JP 2001300467 A JP2001300467 A JP 2001300467A JP 2003104800 A JP2003104800 A JP 2003104800A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crystal
single crystal
substrate
raw material
boride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001300467A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4538619B2 (ja
Inventor
Shigeki Otani
茂樹 大谷
Atsushi Suda
淳 須田
Hiroyuki Kinoshita
博之 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
National Institute for Materials Science
Original Assignee
Kyocera Corp
National Institute for Materials Science
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp, National Institute for Materials Science filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2001300467A priority Critical patent/JP4538619B2/ja
Publication of JP2003104800A publication Critical patent/JP2003104800A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4538619B2 publication Critical patent/JP4538619B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Led Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜形成用基板として必要なクラックや粒界
のない良質な二ホウ化物基板を提供する。 【解決手段】 ZrBまたはTiBにY成分とアル
カリ土類金属のホウ化物を配合して原料を調製して原料
棒にし、原料棒から高周波フローティングゾーン法によ
り結晶化させて、ZrBまたはTiBの単結晶を製
造する。この製造方法によって、結晶中には、クラック
を含まず粒界が実質的に存在しない単結晶になる。単結
晶は、板状に切り出して、表面研磨し、半導体薄膜形成
用基板として利用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、XB単結晶(X
はTiまたはZrの1つ以上を含む)とその製造方法、
並びにこれを用いた窒化ガリウム系半導体などの薄膜形
成用基板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、発光ダイオードなどに窒化ガリウ
ム系半導体の実用化が進んでいる。窒化ガリウム系半導
体とは、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ガリウム
(GaN)、窒化インジウム(InN)及びこれらの混
晶であるInGaAlN(0≦x,0≦y,x+
y≦1,z=1−x−y)を含むものである。従来、そ
のような窒化ガリウム系半導体はサファイア基板の上に
エピタキシャル成長して作製されていた。
【0003】しかし、サファイアは窒化ガリウム系半導
体と大きな格子不整合を持っており、格子不整合に起因
する結晶欠陥がエピタキシャル成長層中に導入され、結
晶性の優れた窒化ガリウム系半導体層が得られない問題
があった。また、サファイア基板は絶縁体であるため、
発光ダイオードなどの構造においてサファイア基板面側
からの電極取り出しができず、窒化ガリウム系半導体の
形成された面にのみ正電極・負電極の両極を形成する必
要があった。このため、発光ダイオードなどの製造プロ
セスが複雑になり、発光面積が素子面積に比べ小さくな
るなどの問題があった。
【0004】XB結晶は公知であり、例えば、文献1:
S.Otani and Y.Ishizawa,”Preparation of TiB2 sing
le crystals by the floating zone method” J. Cryst
al Growth, 140 (1994) 451-453.及び文献2: S.Otani,
M.M.Korsukova and T.Mitsuhashi,”Preparation of Hf
B2 and ZrB2 single crystals by the floating zoneme
thod”, J.Crystal Growth 1686 (1998) 582-586.に開
示されている。
【0005】TiBとZrBは、融点が3000℃
前後と高いため、フローティング・ゾーン法(FZ法)
及びフラックス法で結晶成長させられるが、これらの内
では大型の結晶作成にはFZ法が有利である。従来得ら
れている最も大きなXB結晶は、FZ法によるもの
で、直径1cm程度のものが育成されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、XB結晶
が、GaNやAlNなどの窒化物半導体とほぼ等しい格
子定数や熱膨張係数をもち、比較的高い熱伝導性をも
ち、電気的に良導体であることから、これら窒化ガリウ
ム系半導体層形成用基板結晶しとして利用するものであ
る。XB結晶を窒化ガリウム系半導体の基板結晶とし
て利用するには、できるだけ大型で単結晶であり、且つ
粒界やその他の欠陥のないことが重要である。
【0007】しかしながら、従来のFZ法によりXB
結晶を育成して、直径10mm以上の大きな単結晶を製
造すると、結晶中に微小なクラックが多数発生し、また
粒界や亜粒界を多数含んでおり、良質な単結晶の育成が
困難であった。FZ法による従来の結晶は、基板用に板
状に切断した時点で、板面に既にクラックが多数確認さ
れ、さらに、板面を化学研磨をすると粒界が目視にて観
察される。このような結晶をX線回折すると、六方晶系
指数の(0001)面に対する回折ピークが複数観察さ
れ、基板としては機能上問題があった。
【0008】本発明は、クラック及び粒界のない良質な
XB単結晶を提供するものである。また、本発明は、
クラック及び粒界のない良質なXB単結晶を製造する
方法を提供しようとするものである。さらに、本発明
は、クラック及び粒界のない良質なXB単結晶を用い
た窒化物半導体層成長用基板を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のホウ化物単結晶
は、化学式XB(XはTiまたはZrの1つ以上を含
む)で表される化合物を含み、単結晶中に、イットリウ
ムYを化合物YBの形で0.01〜10mol%含有
するホウ化物単結晶を提供する。
【0010】本発明のホウ化物単結晶の製造方法は、原
料中にXBと0.5〜30mol%のYBとの混合
物を出発原料として帯溶融してひの凝固過程で単結晶化
してホウ化物単結晶を製造するものである。さらに、原
料中にYBと共にアルカリ土類金属Rのホウ化物RB
を含むものが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のホウ化物単結晶の製造方
法は、帯溶融法、特に、フローティングゾーン法により
結晶成長させる際に、原料中にXB(XはTiまたは
Zr)と共に、イットリウムYを配合することにより、
単結晶中のクラックの発生を防止、特に、完全除去する
ことがでてきる。Yの配合は、粒界や亜粒界の発生も効
果的に抑制することができる。本発明において、化学式
XBで出示されるホウ化物は、TiまたはZrのホウ
化物と、TiとZrとを含むホウ化物が利用される。
【0012】原料中のYは、好ましくは、Yのホウ化物
YBの形で、配合することができる。このYホウ化物
YBは、出発原料中に0.5〜30mol%の範囲で
配合される。ここに、YBの配合量は、原料中XB
とYBとのmol総和に対するYBmolの割合
(YBmol/[XBmol+YBmol])で
決められる。尤も、YBの一部を、Yの他の化合物Y
12又はYB16に代えて配合してもよい。このよう
な配合原料からフローティングゾーン法により単結晶に
される。製造された単結晶中には、 通常は、Yが、Y
の形で、0.01〜5mol%含まれている。
【0013】YB配合によるクラックや粒界の抑制の
ためには、YBに換算して原料への配合量(=YB
mol/[XBmol+YBmol])が、0.5
〜30mol%が配合するが、原料中YBの配合量
0.5mol%からクラック抑制効果が現れ、5mol
%以上では抑制効果が顕著になる。また、配合量30m
ol%を越えると結晶成長時の帯溶融過程で蒸発が激し
く、融帯移動は不可能である。長尺の結晶を得るには、
YBの配合量が1〜15mol%が好ましい。形成し
たXB単結晶中には、YBの形で原料に配合したY
量の1/100ないし1/3の程度のYを含有す
る。この結晶中Y含有量は、図4に示すような結晶6中
のクラック14を大幅に減少させ、図3に示すような直
径15mmのXB結晶においてもクラックのない結晶
6にすることができる。同時に、原料中のYBの配合
は、XB結晶の粒界発生の抑制して、欠陥の少ない単
結晶にする効果がある。
【0014】原料中にYホウ化物を配合する場合には、
アルカリ土類Rのホウ化物RBを同時に配合すること
ができる。配合された原料中のYホウ化物YBは、帯
溶融結晶化の過程で、融帯からYとして選択的に蒸発す
るが、アルカリ土類のホウ化物RBは、Yホウ化物の
蒸発を抑制する効果がある。このようなアルカリ土類の
ホウ化物RBには、CaB,SrB,BaB
利用することができる。
【0015】特に、高周波誘導加熱によるフローティン
グゾーン法を使用する製造方法においては、高周波コイ
ルを使用するので、図2に模式的に示すように、蒸発し
たYがコイル1に付着し、蒸発物19を介して、コイル
間に放電がしばしば発生することがある。放電を防ぎ、
再現性良く結晶を育成するためには、金属的な電気伝導
を示さない物質として上記のアルカリ土類六ホウ化物
(CaB,SrB,BaB)を同時に原料中に配
合しておくのである。
【0016】原料は、XBとYBと同時にRB
配合されるが、RBの配合量は、モル比で、YB
配合量の0.5〜1.0倍が好ましい。RB配合量が
YB の0.5倍未満では、誘導コイルでの放電を抑え
ることができず、RBの配合量が、YB配合量の
0.5倍以上で放電防止効果があり、1.0倍を越えて
も、放電防止効果は十分で、その効果に変わりがない。
【0017】以下に図を用いて本発明の製造方法を説明
する。この実施形態の製造方法では、直径10mmを越
える結晶で且つ粒界を含まず、YBを0.01〜5m
ol%含有するXB単結晶を製造するものである。
【0018】この実施形態の製造方法おいて用いられる
装置の一例を図1に示す。この装置は、数気圧の不活性
ガス雰囲気において結晶育成するための高周波誘導加熱
フローティングゾーン炉(高周波FZ炉)である。この
炉において、原料棒8の下端の加熱は、誘導コイル4に
高周波電流を流すことにより、原料棒8に誘導電流を生
じさせ、そのジュール熱により行う。このようにして形
成された融帯7に上方より原料棒を送り込み、下方より
単結晶6を育成する。
【0019】本発明による単結晶育成の手順を示す。ま
ず、原料にはTi若しくはZrの少なくとも一種を含む
二ホウ化物粉末XBと粉末化した配合剤をよく混合す
る。結合剤として少量の樟脳を加え、ラバープレス(例
えば、2000kg/cm)により圧粉棒を作る。こ
の圧粉棒を真空中又は不活性ガス中で千数百℃に加熱し
て焼結させ、原料棒を作る。
【0020】図1の高周波FZ法による単結晶製造装置
の概念図において、この原料棒8は、上軸2にホルダー
3を介して固定し、下軸10には種結晶(または初期融
帯形成用の焼結棒)5をホルダー11を介してセットす
る。つぎに、原料棒8の下端を加熱により溶融して融帯
7を形成させ、上軸2と下軸10をゆっくりと下方に移
動させて単結晶6を育成する。このとき、原料棒8の融
帯7への供給速度は、供給原料棒の密度(通常55%程
度)と育成する結晶の直径を考慮して設定する。
【0021】雰囲気としては数気圧のアルゴンまたはヘ
リウムなどの不活性ガスを用いる。これは高周波誘導コ
イル4の部分で発生する放電を防止するため、および、
融帯7からの蒸発を抑制するためである。
【0022】結晶棒は、X線回折法を用いて使用する結
晶面を正確に割り出し、結晶方位に沿って板を切断加工
する。さらに、基板とするには、切断加工した板は外形
が不定型であるので、外形形状を研削加工して整え、片
面を研磨加工して基板とする。この基板は、窒化物半導
体などの薄膜結晶の成長用に用いられる。
【0023】
【実施例】[実施例1]上記方法において、ZrB
末原料にYB及びCaBを配合した。YB につい
ては0〜30mol%とし4水準の配合として、さら
に、CaBを、YB配合量に対してモル比で0.5
ないし1.0倍の範囲で配合して、原料混合物を調製し
た。
【0024】この原料混合物からラバープレスにより圧
粉棒にし、圧粉棒をアルゴン雰囲気中で上記の高周波F
Z炉により帯溶融して、直径15mm、長さ60mmの
結晶棒を作った。原料中のYB配合量と、得られた結
晶棒中のYB分析値とを表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】このZrB結晶棒を切断し、切断面でク
ラック・粒界の存在を調査した。表中において、原料中
に0.5mol%以上含む結晶試料には、クラックは結
晶成長開始時の部分に僅かに残留する程度しか存在して
いなかった。しかし、原料中にYBを配合しなかった
ZrB結晶には、結晶成長開始時の部分から結晶成長
を終了する部分に至るまで周期的にクラックが発生して
いた。これにより、原料中に0.5〜30mol%の範
囲のYBの配合が、クラックの防止に顕著な効果があ
ることが判る。
【0027】また、直径の大きな結晶を育成する場合、
YBを配合しなければ結晶育成初期に導入された粒界
若しくは、亜粒界は容易に除去されないが、実施例で作
製した結晶は、育成開始時に導入される粒界が結晶化初
期の1〜2cmの融帯移動により除かれ、それ以後の融
帯移動により良質な単結晶に成長させることができる。
【0028】クラックの抑制効果については、その原因
は明確ではないが、作製した結晶に残ったY成分が結晶
の機械的物性や熱的物性を割れにくい方向に変化させる
ため、また結晶の異方性を緩和させるためではないかと
推測される。粒界の抑制効果は、この理由も明確ではな
いが、Yの配合によるXB結晶の凝固点の降下によ
り、成長した直後の結晶の温度降下の割合すなわち温度
勾配が少し下がり結晶成長条件が緩和されるためと推測
される。上記の実施例で、原料中にCaBを配合した
試料は、帯溶融中の誘導コイルの放電を防止することが
できた。放電の抑制効果は、B比率の高い半導電性物質
が蒸発物の中に多く含まれるために、蒸発物を介した放
電が抑制されるためと考えられる。
【0029】[実施例2]原料には、ZrBと、5m
ol%のYBと、ZrBとCaBと対して5mo
l%のCaBと、を配合して調製した。この原料から
実施例1と同様にして焼結した圧粉棒に形成した。これ
を上記実施例1と同様にして、高周波FZ炉を用いて、
FZ法により直径15mmのZrB結晶棒を作った。
【0030】得られたZrB単結晶について定量分析
を行うと、結晶中に、Yが0.25mol%程度残留し
ていたが、Caは0.01mol%以下であった。結晶
をX線回折により定性的に分析を行うと、金属二ホウ化
物の回折のみが観察されており、YはZrB相に固溶
していると考えられる。これより、過剰に配合される単
体BやCa化合物のCaなどは溶融中にまたは結晶に凝
固するまでにほとんど揮発するものと考えられる。
【0031】本実施例においては、ZrB結晶を使用し
たが、YBとRBの添加による結晶クラック発生の
防止及び結晶粒界発生の防止は、TiB結晶にも同様
に適用できる。
【0032】[実施例3]発明の実施例2において得ら
れた直径15mmの結晶について、X線回折法により結
晶方位を決定して、六方晶面指数(0001)面を主面
とする厚さ0.6mmの板をバンドソーを用いて切り出
した。得られた板から、12.7mm角に外片を研削加
工し、厚さはダイヤモンド砥石を用いた研削加工を行い
0.4mmにした。この板の片面をコロイダルシリカを
用いて化学研磨加工し、洗浄の上基板とし、表面観察と
X回折試験をした。
【0033】上記結晶においては研磨後にクラックは観
察されず、更に、研磨後の基板に塩酸・硝酸による化学
エッチングを行ってもクラックや粒界は観察できず、X
線の回折ピークも単一であった。このことから、欠陥が
非常に少ない良好な単結晶であることが判る。
【0034】[実施例4]第1の実施例の製造方法を用
いて、ZrB原料粉末にYBについては10mol
%とし、CaBは、ZrBとCaBの 合計量に
対して10mol%配合した。焼結した圧粉棒を使用し
てFZ法により結晶成長を行った。同じく5気圧のAr
雰囲気下で直径15mm、長さ60mmの結晶がえられ
たが、結晶成長中の誘導コイルの放電を起こすこともな
く、製造した結晶にはクラックは全く観察されなかっ
た。
【0035】結晶棒の断面観察では、結晶棒の長手方向
(成長方向)で、結晶成長開始点から1〜2cmの間で
粒界は除去されて単結晶となっており、ZrB原料中
のYBとCaBの配合は、FZ法での結晶成長初期
に発生した粒界を速やかに除去してその後は単結晶とし
て成長させることに有効であることが判る。
【0036】得られたZrB単結晶について定量分析
を行うと、結晶にはYが0.75mol%程度残留して
いた。このZrB単結晶について、X線にて定性分析
を行うと、金属二ホウ化物の回折のみが観察された。
【0037】[実施例5]実施例4で得られた直径15
mmの結晶について、実施例3に準じて、12.4mm
角で厚さ0.4mmの片面鏡面の基板を作った。この結
晶においては、切断加工後にも全くクラックは存在して
おらず、研磨を終えた基板においてもクラックは全く観
察されなかった。研磨後の粒界も観察されず、X線の回
折ピークも単一である。更に、研磨後の基板に塩酸・硝
酸による化学エッチングを行ってもクラックや粒界は確
認されず均質な単結晶となっていることが確認された。
【0038】
【発明の効果】本発明のホウ化物単結晶とその製造方法
は、原料中にイットリウムのホウ化物を配合してフロー
ティングゾーン法により、クラックのないTi又はZr
の二ホウ化物の単結晶を提供することができる。これ
により、大型でクラックや粒界を含まない良質の薄膜形
成用基板を作製することができる。
【0039】また、本発明は、YBとともにアルカリ
土類Rのホウ化物RBを配合することにより、高周波
フローティングゾーン固有の問題として蒸発Yによる誘
導コイル放電を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いられた単結晶育成装置の一例を
示す説明図である。
【図2】 結晶成長中の融帯近傍の蒸発の模式図。
【図3】 本発明によるZrB結晶の縦切断面を示す
図。
【図4】 従来の方法によるZrB結晶の縦切断面を
示す図。
【符号の説明】
1:上軸駆動部 2:上軸 3:ホルダー 4:誘導コイル 5:種結晶又は初期融帯形成用の焼結棒 6:単結晶 7:融帯 8:原料棒 9:下軸駆動部 10:下軸 11:ホルダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 博之 滋賀県八日市市蛇溝町長谷野1166番地の6 京セラ株式会社滋賀工場内 Fターム(参考) 4G077 AA02 BE06 CE10 EC07 NA05 5F041 AA40 CA40 CA46

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学式XB(XはTiまたはZrの1
    つ以上を含む)で表される化合物を含む単結晶であっ
    て、該単結晶中に、イットリウムYを化合物YBの形
    で0.01〜5mol%含有することを特徴とするホウ
    化物単結晶。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のホウ化物単結晶から成る
    半導体層成長用基板。
  3. 【請求項3】 化学式XB(XはTiまたはZrの1
    つ以上を含む)で表される化合物を含む単結晶の製造方
    法において、 XBと0.5〜30mol%のYBとの混合物を出
    発原料として帯溶融し、単結晶化することを特徴とする
    ホウ化物単結晶の製造方法。
  4. 【請求項4】 原料中にYBと共にアルカリ土類Rの
    ホウ化物RBを含む請求項3に記載の製造方法。
JP2001300467A 2001-09-28 2001-09-28 ホウ化物単結晶と半導体形成用基板及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4538619B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001300467A JP4538619B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 ホウ化物単結晶と半導体形成用基板及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001300467A JP4538619B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 ホウ化物単結晶と半導体形成用基板及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003104800A true JP2003104800A (ja) 2003-04-09
JP4538619B2 JP4538619B2 (ja) 2010-09-08

Family

ID=19121037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001300467A Expired - Fee Related JP4538619B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 ホウ化物単結晶と半導体形成用基板及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4538619B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003056073A1 (fr) * 2001-12-26 2003-07-10 Japan Science And Technology Agency Substrat semi-conducteur a base de nitrure du groupe iii et son procede de fabrication

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0692793A (ja) * 1992-09-08 1994-04-05 Kokusai Chodendo Sangyo Gijutsu Kenkyu Center エレクトロニクス素子用硼化物材料
JPH1095699A (ja) * 1996-09-13 1998-04-14 Natl Inst For Res In Inorg Mater ニホウ化ジルコニウム単結晶の育成法
JP2001213690A (ja) * 2000-01-27 2001-08-07 Natl Inst For Research In Inorganic Materials Mext 六ホウ化希土類単結晶の育成法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0692793A (ja) * 1992-09-08 1994-04-05 Kokusai Chodendo Sangyo Gijutsu Kenkyu Center エレクトロニクス素子用硼化物材料
JPH1095699A (ja) * 1996-09-13 1998-04-14 Natl Inst For Res In Inorg Mater ニホウ化ジルコニウム単結晶の育成法
JP2001213690A (ja) * 2000-01-27 2001-08-07 Natl Inst For Research In Inorganic Materials Mext 六ホウ化希土類単結晶の育成法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003056073A1 (fr) * 2001-12-26 2003-07-10 Japan Science And Technology Agency Substrat semi-conducteur a base de nitrure du groupe iii et son procede de fabrication

Also Published As

Publication number Publication date
JP4538619B2 (ja) 2010-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5706823B2 (ja) SiC単結晶ウエハーとその製造方法
JP5068423B2 (ja) 炭化珪素単結晶インゴット、炭化珪素単結晶ウェハ及びその製造方法
JP4327339B2 (ja) 半導体層形成用基板とそれを利用した半導体装置
KR100655106B1 (ko) 스피넬 기판 및 당해 기판 상에서의 ⅲ-ⅴ 물질의헤테로에피택셜 성장
CN104878449B (zh) β-Ga2O3基单晶基板
TWI558862B (zh) A1n單結晶塊之製造方法
JP6624868B2 (ja) p型低抵抗率炭化珪素単結晶基板
KR20160002323A (ko) β-Ga2O3계 단결정 기판
Kinoshita et al. ZrB2 substrate for nitride semiconductors
JP4480298B2 (ja) ホウ化物結晶とこれを用いた半導体層形成用基板並びにその製造方法
JP2003104800A (ja) ホウ化物単結晶と半導体形成用基板及びその製造方法
EP2276060A1 (en) PROCESS FOR PRODUCING SI(1-V-W-X)CWALXNV BASE MATERIAL, PROCESS FOR PRODUCING EPITAXIAL WAFER, SI(1-V-W-X)CWALXNVBASE MATERIAL, AND EPITAXIAL WAFER & xA;
JP4719125B2 (ja) 炭化珪素単結晶の製造方法及び炭化珪素単結晶基板
JP2009190936A (ja) Iii族窒化物結晶の製造方法
KR101526632B1 (ko) Si(1-v-w-x)CwAlxNv 기재의 제조 방법, 에피택셜 웨이퍼의 제조 방법, Si(1-v-w-x)CwAlxNv 기재 및 에피택셜 웨이퍼
JP2007284306A (ja) 炭化珪素単結晶及びその製造方法
JP4302927B2 (ja) ホウ化物単結晶とその製造方法及びそれを利用した半導体層形成用基板
JP4719126B2 (ja) 炭化珪素単結晶基板の製造方法
JP4515674B2 (ja) ホウ化物単結晶と半導体形成用基板
JP4817099B2 (ja) 炭化物単結晶とその製造方法
JP5218960B2 (ja) 二ホウ化ジルコニウム(ZrB2)単結晶の育成法及び半導体形成用基板
JP2545477B2 (ja) 化合物半導体単結晶およびその製造方法並びにそれを用いた半導体装置
KR20200130815A (ko) 탄화규소 단결정의 제조방법
JP4518782B2 (ja) 二ホウ化物単結晶の製造方法
JP2002167296A (ja) 成膜用基板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100518

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100527

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees