JP2003104498A - 車両用燃料装置及び燃料充填設備並びに燃料充填システム - Google Patents
車両用燃料装置及び燃料充填設備並びに燃料充填システムInfo
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- JP2003104498A JP2003104498A JP2001305546A JP2001305546A JP2003104498A JP 2003104498 A JP2003104498 A JP 2003104498A JP 2001305546 A JP2001305546 A JP 2001305546A JP 2001305546 A JP2001305546 A JP 2001305546A JP 2003104498 A JP2003104498 A JP 2003104498A
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Abstract
続作業を簡単化して、作業効率を高めることができる車
両用燃料装置及び燃料充填設備並びに燃料充填システム
を提供する。 【解決手段】 車両用燃料装置2の燃料レセプタクル9
と容器元弁4との間は、途中に遮断弁11が設けられた
充填配管10が布設されている。燃料レセプタクル9
は、水素充填設備31と、接地信号及び状態信号の伝送
を行うための電気信号コネクタ13が一体化されてい
る。電気信号コネクタ13からは、アース線14及び状
態信号線15が制御部であるコントローラ16に接続さ
れている。水素充填設備31は、充填配管35、アース
線39及び状態信号線40が一体化された燃料充填ライ
ン32を備え、その先端部には、充填ノズル33と一体
化された電気信号コネクタ41が設けられる。
Description
充填設備との間で移送する際の操作性及び安全性を向上
させた車両用燃料装置及び燃料充填設備並びに燃料充填
システムに関する。
で移送する際に、静電気スパークによる引火を防止する
ため、アース線を接続して接地を行うことが知られてい
る。例えば、特開平9−142589号公報には、タン
クローリー車のアース接続装置が開示されている。この
従来技術によれば、ローリー車側コネクタと車体の間に
はアース線が布設される。ローリー車側コネクタのアー
ス電極は、給油所側コネクタのアース電極に接続される
ことにより、ローリー車の車体が接地される。これによ
り、ローリー車から給油所の地下タンクに荷卸しする際
の静電気発生が防止される。
両や燃料電池車両に水素充填設備から水素を充填する際
にも接地が必要となり、従来の方法では燃料ホースの接
続とは別にアース線の接続を行っていた。
車両に供給する場合、燃料充填コネクタの他に、接地の
ための専用の配線に加えて、車両側から燃料供給設備側
に、燃料供給制御を行うための圧力や温度などの状態信
号をやり取りするための電気信号コネクタが必要とな
り、その結果、充填作業時に電気信号コネクタ、充填コ
ネクタと複数のコネクタを作業者が繋ぐことを要求さ
れ、コスト向上となる上、同時に接続箇所が増えること
で、接続忘れ、接続不良などが発生する恐れがあるとい
う問題点があった。
弁を用いる場合が一般的であり、燃料遮断に関しては設
備側が独立して制御しているため、車両側から行おうと
する場合には、特別な制御回路と配線が必要となってい
た。同時に、設備故障については、設備側の履歴でしか
判断できなかった。
充填時の車両と燃料充填設備との間の接続作業を簡単化
して、作業効率を高めることができる車両用燃料装置及
び燃料充填設備並びに燃料充填システムを提供すること
である。
接地され、安全性が確保される車両用燃料装置及び燃料
充填設備並びに燃料充填システムを提供することであ
る。
な状態が検出されたとき、確実に燃料遮断を行って、不
適切な燃料供給を防止することができる燃料充填システ
ムを提供することである。
上記目的を達成するために、車両外部の燃料充填設備か
ら燃料充填ラインを介して供給される燃料を車両に搭載
された燃料容器に充填する車両用燃料装置において、前
記燃料充填設備と前記車両との間に接地信号及び状態信
号を接続するための車両側の電気信号コネクタと、前記
燃料充填ラインが接続される車両側の燃料レセプタクル
とを一体化したことを要旨とする。
るために、請求項1記載の車両用燃料装置において、前
記電気信号コネクタを介して前記車両と前記燃料供給設
備との間に接地信号の接続が確立されると開状態とする
ことができる電磁遮断弁を前記燃料レセプタクルと前記
燃料容器との間に備えたことを要旨とする。
るために、請求項2記載の車両用燃料装置において、前
記状態信号に基づいて異常が判定された場合には、前記
電磁遮断弁を閉じるように制御するか、或いは前記燃料
充填設備に設けられた電磁遮断弁を閉じるための制御信
号を送出するかの少なくとも一方を行うことを要旨とす
る。
るために、車両に設けられた車両用燃料装置に燃料充填
ラインを介して燃料を充填する燃料充填設備において、
該燃料充填設備と前記車両用燃料装置との間に接地信号
及び状態信号を接続するための通信ラインと、前記燃料
充填ラインとを一体化するとともに、前記通信ラインの
先端部に設けられた電気信号コネクタと、前記燃料充填
ラインの先端部に設けられた充填ノズルとを一体化した
ことを要旨とする。
るために、請求項4記載の燃料充填設備において、前記
電気信号コネクタを介して前記車両と前記燃料供給設備
との間に接地信号の接続が確立されると開状態とするこ
とができる電磁遮断弁を前記燃料充填ラインに備えたこ
とを要旨とする。
るために、請求項5記載の燃料充填設備において、前記
状態信号に基づいて異常が判定された場合には、前記電
磁遮断弁を閉じるように制御するか、或いは前記車両用
燃料装置に設けられた電磁遮断弁を閉じるための制御信
号を送出するかの少なくとも一方を行うことを要旨とす
る。
るために、請求項2または請求項3記載の車両用燃料装
置と請求項5または請求項6記載の燃料充填設備とを備
えた燃料充填システムであって、前記状態信号に基づい
て異常が判定された場合には、前記車両用燃料装置の電
磁遮断弁または前記燃料充填設備の電磁遮断弁、あるい
は双方の電磁遮断弁を閉じるように制御することを要旨
とする。
るために、請求項2または請求項3記載の車両用燃料装
置と請求項5または請求項6記載の燃料充填設備とを備
えた燃料充填システムであって、前記車両用燃料装置
と、前記燃料充填設備との双方にそれぞれコントローラ
を備え、一方のコントローラで異常が判定された場合に
は、他方のコントローラで燃料充填制御を行い、他方の
コントローラでも異常が判定された場合には、前記車両
用燃料装置の電磁遮断弁または前記燃料充填設備の電磁
遮断弁、あるいは双方の電磁遮断弁を閉じるように制御
することを要旨とする。
るために、車両に搭載された燃料容器から車両外部の燃
料回収設備へ燃料回収ラインを介して燃料を放出する車
両用燃料装置において、前記燃料回収設備と前記車両と
の間に接地信号及び状態信号を接続するための車両側の
電気信号コネクタと、前記燃料回収ラインが接続される
車両側の燃料レセプタクルとを一体化したことを要旨と
する。
の燃料充填設備から燃料充填ラインを介して供給される
燃料を車両に搭載された燃料容器に充填する車両用燃料
装置において、前記燃料充填設備と前記車両との間に接
地信号及び状態信号を接続するための車両側の電気信号
コネクタと、前記燃料充填ラインが接続される車両側の
燃料レセプタクルとを一体化したことにより、車両と燃
料充填設備間の接地を燃料コネクタの接続のみで行うこ
とができ、車両用燃料装置の構成が簡単になりコストが
低減できるとともに、燃料充填作業の効率が向上すると
いう効果がある。
載の発明の効果に加えて、前記電気信号コネクタを介し
て前記車両と前記燃料供給設備との間に接地信号の接続
が確立されると開状態とすることができる電磁遮断弁を
前記燃料レセプタクルと前記燃料容器との間に備えるよ
うにしたので、燃料充填時には確実に接地が確立される
という効果がある。
載の発明の効果に加えて、前記状態信号に基づいて異常
が判定された場合には、前記電磁遮断弁を閉じるように
制御するか、或いは前記燃料充填設備に設けられた電磁
遮断弁を閉じるための制御信号を送出するかの少なくと
も一方を行うようにしたので、燃料充填時に異常な状態
が発生した場合には、電磁遮断弁を閉じて確実に燃料充
填を中止することができるので、不適切な状態で燃料が
車両に供給されることを確実に防止することができると
いう効果がある。
られた車両用燃料装置に燃料充填ラインを介して燃料を
充填する燃料充填設備において、該燃料充填設備と前記
車両用燃料装置との間に接地信号及び状態信号を接続す
るための通信ラインと、前記燃料充填ラインとを一体化
するとともに、前記通信ラインの先端部に設けられた電
気信号コネクタと、前記燃料充填ラインの先端部に設け
られた充填ノズルとを一体化したことにより、車両と燃
料充填設備間の接地を充填コネクタの接続のみで行うこ
とができ、燃料充填設備の構成が簡単になりコストが低
減できるとともに、燃料充填作業の効率が向上するとい
う効果がある。
載の発明の効果に加えて、前記電気信号コネクタを介し
て前記車両と前記燃料供給設備との間に接地信号の接続
が確立されると開状態とすることができる電磁遮断弁を
前記燃料充填ラインに備えるようにしたので、燃料充填
時には確実に接地が確立されるという効果がある。
載の発明の効果に加えて、前記状態信号に基づいて異常
が判定された場合には、前記電磁遮断弁を閉じるように
制御するか、或いは前記車両用燃料装置に設けられた電
磁遮断弁を閉じるための制御信号を送出するかの少なく
とも一方を行うようにしたので、燃料充填時に異常な状
態が発生した場合には、電磁遮断弁を閉じて確実に燃料
充填を中止することができるので、不適切な状態で燃料
が車両に供給されることを確実に防止することができる
という効果がある。
たは請求項3記載の車両用燃料装置と請求項5または請
求項6記載の燃料充填設備とを備えた燃料充填システム
であって、前記状態信号に基づいて異常が判定された場
合には、前記車両用燃料装置の電磁遮断弁または前記燃
料充填設備の電磁遮断弁、あるいは双方の電磁遮断弁を
閉じるように制御するようにしたので、燃料充填時に異
常な状態が発生した場合には、電磁遮断弁を閉じて確実
に燃料充填を中止することができるので、不適切な状態
で燃料が車両に供給されることを確実に防止することが
できるという効果がある。
たは請求項3記載の車両用燃料装置と請求項5または請
求項6記載の燃料充填設備とを備えた燃料充填システム
であって、前記車両用燃料装置と、前記燃料充填設備と
の双方にそれぞれコントローラを備え、一方のコントロ
ーラで異常が判定された場合には、他方のコントローラ
で燃料充填制御を行い、他方のコントローラでも異常が
判定された場合には、前記車両用燃料装置の電磁遮断弁
または前記燃料充填設備の電磁遮断弁、あるいは双方の
電磁遮断弁を閉じるように制御するので、車両側コント
ローラと設備側コントローラの比較により、コントロー
ラの異常か、燃料状態の異常かを確実に判定し、一方の
コントローラの異常時には他方のコントローラで燃料充
填を行えるので、必要以上に燃料充填が中止されること
を防止することができるという効果がある。
された燃料容器から車両外部の燃料回収設備へ燃料回収
ラインを介して燃料を放出する車両用燃料装置におい
て、前記燃料回収設備と前記車両との間に接地信号及び
状態信号を接続するための車両側の電気信号コネクタ
と、前記燃料回収ラインが接続される車両側の燃料レセ
プタクルとを一体化したことにより、車両と燃料回収設
備間の接地を燃料コネクタの接続のみで行うことがで
き、車両用燃料装置の構成が簡単になりコストが低減で
きるとともに、燃料回収作業の効率が向上するという効
果がある。
実施の形態を詳細に説明する。以下の実施形態では、特
に限定されないが高圧水素ガスを燃料とする燃料電池車
両の車両用燃料装置及び燃料充填設備並びに燃料充填シ
ステムについて説明する。また、説明の簡単化のため
に、車両と燃料充填設備との間で通信する状態信号は、
ガス温度及びガス圧力とし、車両に搭載する燃料容器は
1本とする。
両用燃料装置及び燃料充填設備を用いた燃料充填システ
ムの第1実施形態の構成を示すシステム構成図である。
図1において、燃料充填システム1は、図示しない車両
に搭載された車両用燃料装置2と、車両用燃料装置2へ
燃料を供給する燃料充填設備としての水素充填設備31
とを備えている。
は、燃料としての水素ガスを高圧で貯蔵する容器であ
る。燃料容器3には、燃料充填時の入口となる容器元弁
4と、図外の燃料電池へ水素ガスを供給する供給ライン
5の開閉を行う遮断弁6と、高温時に溶解して燃料容器
3内のガスを放出する溶栓弁7とが設けられている。供
給ライン5には、高圧水素ガスの圧力を図外の調圧弁に
よる圧力制御可能なレベルまで低下させる減圧弁8が設
けられている。
フューエルリッドが設けられ、フューエルリッドの内部
には、燃料レセプタクル9が設けられている。燃料レセ
プタクル9と容器元弁4との間は、充填配管10が布設
されている。充填配管10の途中には電磁制御の遮断弁
(電磁遮断弁)11が設けられているとともに、燃料レ
セプタクル9の中には、逆止弁12が内蔵されている。
と、接地信号及び状態信号の伝送を行うための電気信号
コネクタ13が一体化されている。電気信号コネクタ1
3からは、アース線14及び状態信号線15が充填配管
10に沿って容器元弁4の近傍まで引き込まれた後、充
填配管10と分離して、車両用燃料装置2の制御部であ
るコントローラ16に接続されている。
出して圧力信号を出力する圧力計17と、その内部温度
を検出して温度信号を出力する温度計18とが設けられ
ており、それぞれの信号は、コントローラ16へ入力さ
れている。コントローラ16は、入力された圧力信号、
温度信号を状態信号線15を介して、水素充填設備31
へ出力できるようになっている。さらに、コントローラ
16は、駆動線19を介して、遮断弁11の開閉制御を
行うリレー20の駆動を行う。
プで加圧した水素を遮断弁34を介して充填配管35の
先端部に設けられた充填ノズル33から車両用燃料装置
2の燃料レセプタクル9へ供給可能となっている。充填
配管35には、水素圧力を検出する圧力計36、温度を
検出する温度計37が設けられ、それぞれ圧力信号、温
度信号を水素充填設備31の制御部であるコントローラ
38へ出力する。
5と一体化されたアース線39及び状態信号線40のそ
れぞれの一端が接続され、これらの他端は、充填ノズル
33と一体化された電気信号コネクタ41に接続されて
いる。
ライン32の先端部に設けられた充填ノズル33が車両
用燃料装置2の燃料レセプタクル9に接続されると、水
素充填設備31の電気信号コネクタ41も車両用燃料装
置2の電気信号コネクタ13に同時に接続され、充填配
管10、35の接続と同時に、アース線14、39及び
状態信号線15、40の接続が確立される。
33との接続の様子を模式的に示す図である。燃料レセ
プタクル9は、図2(a)の正面図、図2(b)の断面
図に示すように、円形断面を有する充填配管10の外周
部に同軸状に、アース線14、絶縁層82、状態信号線
15、外被81が順次積層されたように設けられ、燃料
レセプタクル9の端部は、アース線14及び状態信号線
15の電気信号コネクタ13と一体化されている。そし
て、図示しないフューエルリッドが開かれると、車体外
板80に設けられた開口部から燃料レセプタクル9が露
出するようになっている。
られた充填ノズル33は、円形断面を有する充填配管3
5の外側に、アース線39、絶縁層47、状態信号線4
0、外被48が同軸状に設けられている。充填ノズル3
3は、それぞれアース線39、状態信号線40がバネ4
5、46により連結されていて、アース線39及び状態
信号線40の電気信号コネクタ41と軸方向に可動なよ
うに一体化されている。
ズル33とを接続すると、充填配管10と充填配管35
との接続と同時に、電気信号コネクタ13と電気信号コ
ネクタ41とが接続され、燃料充填ラインの接続と同時
にアース線及び状態信号線の接続が確立されることにな
る。
コネクタとを別々に設ける必要も無く、簡素な構成にな
り、接続忘れや接続不良などのトラブルの恐れが低減し
ている。また、図2(c)、(d)に示すように、燃料
レセプタクル9と充填ノズル33との嵌合時には、構造
上、先に状態信号線40と15、アース線39と14が
繋がるので、充填配管接続時には確実に信号及びアース
ラインが繋がっているため、確実な接地ができる。
弁11は、リレー20により駆動されるノーマルクロー
ズ型である。車両用燃料装置2のコントローラ16は、
アース線14とアース線39の接続で接地が確立される
と起動され、駆動線19を介してリレー20を駆動する
ことにより、遮断弁11が開かれる。
タクル9の嵌合により初めて遮断弁11は開となり、燃
料充填ラインが繋がり、充填可能となる。
填作業の流れを説明するフローチャートである。
設備31の充填ノズル33を車両用燃料装置2の燃料レ
セプタクル9に接続する。これと同時に車両用燃料装置
2のコントローラ16は、アース線が接地されたかどう
かを判定し、接地されていれば、ステップS12へ進
む。接地されていなければ、充填不可として、遮断弁1
1の閉じた状態を保持して、終了する。
動し、ステップS13ではコントローラ16が遮断弁1
1のリレー20を駆動する。これにより、ステップS1
4で遮断弁11が開駆動され、ステップS15で充填経
路が開となる。以下、充填プロセスが開始される。
用燃料装置及び燃料充填設備を用いた燃料充填システム
の第2実施形態を説明する。第2実施形態の構成は、図
1に示した第1実施形態と同様である。第2実施形態で
は、第1の実施形態での充填配管10に設置された遮断
弁11を駆動する信号に、温度、圧力等の状態信号を用
いる点に特徴がある。本実施形態では、説明の簡略化の
ため、状態信号として、圧力及び温度を例にして説明す
る。
号、温度計18が検出したアナログ温度検出信号は、コ
ントローラ16にそれぞれ入力される。コントローラ1
6は、内蔵するDSP等の素子を用いて、それぞれ圧力
値、温度値に対して、反比例するパルス幅を有するPW
M信号を出力する構成とする。
WM信号への変化を説明する図であり、(a)圧力(温
度)とPWMのデューティとの関係を示すグラフ、
(b)低圧力時のPWM信号の波形例、(c)高圧力時
のPWM信号の波形例をそれぞれ示す。圧力(温度)の
許容領域の下限の圧力(温度)は、デューティ100%
のPWM信号に変換され、圧力(温度)の許容領域の上
限の圧力(温度)は、遮断弁動作下限値のデューティを
有するPWM信号に変換される。
弁11の開条件のパルス幅以上であり、遮断弁11は開
状態を維持し続けられる。
くなった場合を考える。このとき、PWM信号の出力パ
ルス幅が開条件のパルス幅以下に下がることで、遮断弁
11の閉条件となり、遮断弁11が閉じることで、燃料
供給系を閉鎖する。
明するフローチャートである。第1実施形態では、アー
ス線が接続され接地が確立されると遮断弁を開くように
制御していたが、第2実施形態では、接地確立後、車両
用燃料装置2に設けられた圧力計17、温度計18の検
出信号をコントローラ16がPWM変換して、PWM信
号と遮断弁駆動閾値とを比較し、閾値を超えていれば遮
断弁11を開くように制御する点が異なっている。
ずステップS20で、車両用燃料装置2のコントローラ
16が圧力計17と温度計18のそれぞれの検出信号を
入力する。次いで、ステップS21で、圧力検出値、温
度検出値をそれぞれPWM変換する。ステップS22
で、それぞれ圧力、温度を示すパルス幅を有するPWM
信号を出力する。
ューティと、予め記憶した遮断弁駆動閾値とを比較し、
PWM信号出力のデューティが遮断弁駆動閾値を超えて
いれば、ステップS24へ進んで、遮断弁11を開く。
PWM信号出力のデューティが遮断弁駆動閾値を超えて
いなければ、遮断弁11を開くことなく、閉じた状態を
継続する。
間毎に図5に示したルーチンを実行し、圧力、温度が遮
断弁駆動閾値以下となると、遮断弁11を閉じるように
制御する。
な制御を行うことなく、遮断弁11を遮断できる。本実
施形態では、状態信号として、圧力信号、温度信号を例
にしたが、その他の状態信号、例えば、湿度、外気温等
に関しても同様の処理を行うことができる。
用燃料装置及び燃料充填設備を用いた燃料充填システム
の第3実施形態を説明する。第3実施形態の構成は、図
1に示した第1実施形態と同様である。第3実施形態で
は、第1の実施形態での充填配管10に設置された遮断
弁11を駆動する信号に、車両用燃料装置2と水素充填
設備31との間でやり取りする温度、圧力等の状態信号
をPWM信号に変換したものを用いる点に特徴がある。
配管10に設置された遮断弁11を駆動する信号とし
て、通常は車両用燃料装置2と水素充填設備31との間
でやり取りする温度、圧力等の状態信号を車両用燃料装
置2のコントローラ16でPWM処理変換したものを用
いる。尚、湿度、外気温などのパラメータも在るが、簡
略化のため、ガス温度(以下、温度)、圧力の2パラメ
ータで説明する。
8でそれぞれ検出されたアナログ圧力信号、アナログ温
度信号は、車両用燃料装置2のコントローラ16に入力
される。コントローラ16は、アナログ圧力信号及びア
ナログ温度信号をそれぞれPWM信号に変換し、変換後
のPWM信号の組み合わせが、ガス定数で定義される温
度−圧力マップ領域から逸脱する異常値を示した場合、
車両用燃料装置2側のコントローラ16でのPWM処理
を中止する。
及び温度計38のそれぞれの検出信号を水素充填設備3
1側のコントローラ38でPWM処理された値と、ガス
定数で定義される温度−圧力マップ領域とを比較し、更
に設備側信号も異常である場合には、燃料充填系のエラ
ーと判断し、遮断弁11を閉制御する。
明するフローチャートである。同図において、まず、ス
テップS30で、車両用燃料装置2の圧力計17及び温
度計18の各検出値をコントローラ16へ入力する。ス
テップS31で、圧力、温度をPWM信号に変換する。
ステップS32で、各PWM信号を出力する。ステップ
S33で、圧力、温度を示すPWM信号の組み合わせ
を、ガス定数で決まる温度圧力マップ(図7参照)と比
較し、ステップS34で正常範囲であるか否かを判定す
る。正常範囲内である場合には、車両用燃料装置2のコ
ントローラ16で変換したPWM信号を用いて、遮断弁
11の開閉を制御する。
み合わせが、ガス定数で決まる温度圧力マップの異常範
囲(例えば、温度が低いのに圧力が異常に高い例や、圧
力が低いのに温度が異常に高い例など)である場合、水
素充填設備31側の圧力計36及び温度計37の検出値
を使うべく、ステップS35以下の水素充填設備31の
コントローラ38へ制御を移す。
コントローラ38が、水素充填設備31の圧力計36及
び温度計37の検出値を入力する。ステップS36で、
圧力、温度をPWM信号に変換する。ステップS37
で、各PWM信号を出力する。ステップS38で、圧
力、温度を示すPWM信号の組み合わせを、ガス定数で
決まる温度圧力マップ(図7参照)と比較し、ステップ
S39で正常範囲であるか否かを判定する。正常範囲内
である場合には、ステップS40で、車両用燃料装置2
の異常履歴を記憶し、水素充填設備31のコントローラ
38で変換したPWM信号を用いて、遮断弁11の開閉
を制御する。
み合わせが、ガス定数で決まる温度圧力マップの異常範
囲である場合、ステップS41で充填ラインの異常履歴
の記憶を残し、遮断弁11を閉制御し、燃料充填作業を
中止する。
ーラ16の異常、および水素充填設備31のコントロー
ラ38の異常を容易に検出可能となるとともに、一方が
異常で、他方が正常の場合、燃料充填を行うことができ
るという効果がある。
用燃料装置の第4実施形態、及びこの車両用燃料装置か
ら燃料を放出するための燃料放出設備について説明す
る。
2と、燃料放出設備61を説明するものである。同図に
おいて、車両用燃料装置52の構成は、図1に示した第
1実施形態の車両用燃料装置2に、減圧弁8に一端部が
接続された放出配管54と、放出配管54の途中に設け
られた圧力調整及び開閉制御が可能な調圧遮断弁55
と、放出配管54の他端部に設けられた放出用レセプタ
クル53と、放出用レセプタクル53と一体に設けられ
た電気信号コネクタ56と、電気信号コネクタ56とコ
ントローラ16とをそれぞれ接続するアース線57及び
状態信号線58と、が追加されている点が異なる。その
他の構成要素は、第1実施形態と同様であるので、同じ
符号を付与して重複する説明を省略する。尚、本実施形
態の動作に直接関係のない構成要素は、一部省略して図
示してある。
部に設けられたノズル63を車両用燃料装置52の放出
用レセプタクル53へ接続することにより、車両用燃料
装置52から燃料を放出可能となっている。放出配管6
4には、水素圧力を検出する圧力計66、温度を検出す
る温度計67が設けられ、それぞれ圧力信号、温度信号
を燃料放出設備61の制御部であるコントローラ68へ
出力する。
4と一体化されたアース線69及び状態信号線70のそ
れぞれの一端が接続され、これらの他端は、ノズル63
と一体化された電気信号コネクタ71に接続されてい
る。
ライン62の先端部に設けられたノズル63が車両用燃
料装置52の放出用レセプタクル53に接続されると、
燃料放出設備61の電気信号コネクタ71も車両用燃料
装置52の電気信号コネクタ56に同時に接続され、放
出配管54、放出配管64の接続と同時に、アース線5
7、69及び状態信号線58、70の接続が確立され
る。
1〜第3実施形態の燃料充填ラインと同様に、車両用燃
料装置52と燃料放出設備61との間でやり取りする接
地信号及び状態信号を流すためのアース線69及び状態
信号線70を、放出配管64と一体化して、燃料放出ラ
イン62とすることで、燃料放出時の接続個数を減らす
ことができる。
嵌合により、初めて調圧遮断弁55は開となり、放出ラ
インが繋がり、燃料放出可能となる。
は、コントローラ16から調圧制御及び遮断制御が可能
であり、コントローラ16が調圧遮断弁55を駆動する
信号に、車両用燃料装置52と燃料放出設備61との間
でやり取りする温度、圧力等の状態信号をPWM信号に
変換したものを用いることにより、第3実施形態と同様
に、異常時は特別な制御を行うことなく、調圧遮断弁5
5を調整して流量制御及び遮断することができる。また
車両用燃料装置52のコントローラ16の異常、および
燃料放出設備61のコントローラ68の異常を容易に検
出可能となる。以上の制御を燃料充填設備と同様に、独
立して行うことができる。
た場合に発生する燃料放出時の温度低下による配管凍結
などの問題点も解決できる。特に温度に関して、許容上
限温度を超えた場合は調圧遮断弁55を全遮断する。ま
た、上限温度から低温になるに従い、調圧遮断弁55を
全開から閉方向に調圧する。
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するために記載されたものではない。従って、上
記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範
囲に属するすべての設計変更をも含む趣旨である。
に、温度、圧力の2値をパラメータとしたが、湿度、外
気温、容器本数、容器容量などの補正パラメータを加え
ることができる。
車両側の温度、圧力信号を使用しているが、これは水素
充填設備側のコントローラと設備側の温度、圧力信号を
クロス使用することも可能である。
を用いた燃料充填システムの第1実施形態の構成を示す
システム構成図である。
を模式的に示す図である。
を説明するフローチャートである。
度)信号からPWM信号への変換を説明する図、(b)
低圧力時のPWM信号の例を示す波形図、(c)高圧力
時のPWM信号の例を示す波形図である。
の動作を説明するフローチャートである。
の動作を説明するフローチャートである。
示す図である。
を用いた燃料充填システムの第4実施形態の構成を示す
システム構成図である。
の開度を示すグラフである。
Claims (9)
- 【請求項1】 車両外部の燃料充填設備から燃料充填ラ
インを介して供給される燃料を車両に搭載された燃料容
器に充填する車両用燃料装置において、 前記燃料充填設備と前記車両との間に接地信号及び状態
信号を接続するための車両側の電気信号コネクタと、前
記燃料充填ラインが接続される車両側の燃料レセプタク
ルとを一体化したことを特徴とする車両用燃料装置。 - 【請求項2】 前記電気信号コネクタを介して前記車両
と前記燃料供給設備との間に接地信号の接続が確立され
ると開状態とすることができる電磁遮断弁を前記燃料レ
セプタクルと前記燃料容器との間に備えたことを特徴と
する請求項1記載の車両用燃料装置。 - 【請求項3】 前記状態信号に基づいて異常が判定され
た場合には、前記電磁遮断弁を閉じるように制御する
か、或いは前記燃料充填設備に設けられた電磁遮断弁を
閉じるための制御信号を送出するかの少なくとも一方を
行うことを特徴とする請求項2記載の車両用燃料装置。 - 【請求項4】 車両に設けられた車両用燃料装置に燃料
充填ラインを介して燃料を充填する燃料充填設備におい
て、 該燃料充填設備と前記車両用燃料装置との間に接地信号
及び状態信号を接続するための通信ラインと、前記燃料
充填ラインとを一体化するとともに、 前記通信ラインの先端部に設けられた電気信号コネクタ
と、前記燃料充填ラインの先端部に設けられた充填ノズ
ルとを一体化したことを特徴とする燃料充填設備。 - 【請求項5】 前記電気信号コネクタを介して前記車両
と前記燃料供給設備との間に接地信号の接続が確立され
ると開状態とすることができる電磁遮断弁を前記燃料充
填ラインに備えたことを特徴とする請求項4記載の燃料
充填設備。 - 【請求項6】 前記状態信号に基づいて異常が判定され
た場合には、前記電磁遮断弁を閉じるように制御する
か、或いは前記車両用燃料装置に設けられた電磁遮断弁
を閉じるための制御信号を送出するかの少なくとも一方
を行うことを特徴とする請求項5記載の燃料充填設備。 - 【請求項7】 請求項2または請求項3記載の車両用燃
料装置と請求項5または請求項6記載の燃料充填設備と
を備えた燃料充填システムであって、 前記状態信号に基づいて異常が判定された場合には、前
記車両用燃料装置の電磁遮断弁または前記燃料充填設備
の電磁遮断弁、あるいは双方の電磁遮断弁を閉じるよう
に制御することを特徴とする燃料充填システム。 - 【請求項8】 請求項2または請求項3記載の車両用燃
料装置と請求項5または請求項6記載の燃料充填設備と
を備えた燃料充填システムであって、 前記車両用燃料装置と、前記燃料充填設備との双方にそ
れぞれコントローラを備え、一方のコントローラで異常
が判定された場合には、他方のコントローラで燃料充填
制御を行い、他方のコントローラでも異常が判定された
場合には、前記車両用燃料装置の電磁遮断弁または前記
燃料充填設備の電磁遮断弁、あるいは双方の電磁遮断弁
を閉じるように制御することを特徴とする燃料充填シス
テム。 - 【請求項9】 車両に搭載された燃料容器から車両外部
の燃料回収設備へ燃料回収ラインを介して燃料を放出す
る車両用燃料装置において、 前記燃料回収設備と前記車両との間に接地信号及び状態
信号を接続するための車両側の電気信号コネクタと、前
記燃料回収ラインが接続される車両側の燃料レセプタク
ルとを一体化したことを特徴とする車両用燃料装置。
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