JP2003104333A - 薬剤包装装置 - Google Patents

薬剤包装装置

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JP2003104333A
JP2003104333A JP2001340042A JP2001340042A JP2003104333A JP 2003104333 A JP2003104333 A JP 2003104333A JP 2001340042 A JP2001340042 A JP 2001340042A JP 2001340042 A JP2001340042 A JP 2001340042A JP 2003104333 A JP2003104333 A JP 2003104333A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付着した散薬を清掃材と一緒に除去する。 【解決手段】 清掃材供給装置を備え、付着した投入ホ
ッパーに清掃材を供給して包装一連動作を行う課程で製
造剤に残った残薬を付着させて取り除く。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、錠剤や散薬を患者
が1回に服用する量にまとめて包装する包装装置の清掃
装置に関する技術であり、さらに詳しくは、本発明は、
散薬包装装置における分配円盤、掻出装置、ホッパー、
シュート等の散薬や錠剤が粉末化した物が、接触する散
薬接触部材に散薬が付着した散薬や粉末化した錠剤を、
清掃材を使用して除去するようにして、後処理薬の汚染
を防止するとともに、清掃性を向上するようにした技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図25に示すように、分配円盤1
01は、環状でアール溝102を有し、304ステンレ
ス鋼からなり、研磨剤で鏡面に近いレベルまで研磨され
ている。そして、この分配円盤101に均一に堆積させ
た散薬を掻出装置103のシリコンゴム104との接触
により掻き出して包装装置に供給するようにしている。
しかし、このような分配円盤101で乳酸カルシウムか
らなる散薬を分割すると、掻出装置103のシリコンゴ
ム104と分配円盤101のアール溝102の表面との
間に乳酸カルシウムの粒子が挟まり、掻出装置103の
シリコンゴム104により圧縮される。この結果、図1
2に示すように、乳酸カルシウム105に含まれる乳酸
成分が液状に粒子の表面に浮き上がり、その液状乳酸成
分106がカルシウムを巻き込みながら分配円盤101
のアール溝102表面に付着して、図26に示すよう
に、こびり付くという問題があった。
【0003】また、薬剤包装装置において用いられる清
掃装置は、図27に示す散薬包装装置においては、調剤
師が使用する図示しない掃除機ノズルや、自動回転吸引
清掃装置によって自動清掃していた。図示しない掃除機
ノズル公報特開平09−132201参考
【0004】また、錠剤包装装置においては、薬剤通路
を解体して内部を空けることで、清掃できる構造とし、
調剤師が定期的に点検して布や不織布等で薬剤の通り道
を拭き取って清掃していた。公報特開平09−2013
99参考
【0005】特に散薬の場合、静電気や、物質の吸着
力、熱によって薬剤がホッパー、分割器等に付着するこ
とが多々発生し、包装する薬剤が、劇薬や毒薬、向精神
薬、麻薬などの強い作用を持つ薬剤の場合、少量であっ
ても後の患者に混入することは好ましくなく、ピリン系
薬剤にアレルギー等がある患者にピリン系薬剤が極利用
少量混入しただけでもアレルギー反応を起こすことがあ
る。
【0006】このため、前記強い作用を持つ薬剤を包装
した後は、調剤師が、前記清掃具を持って念入りに清掃
する他に、適量の乳糖や調剤でんぷん等の不剄剤を投入
ホッパーから投入して、数包包装することで、散薬の付
着経路に若干残っていた薬剤が不剄剤と共に包装され
て、残薬が著しく減少する。
【0007】錠剤の場合は、カプセル錠の場合、錠剤移
動経路に粉末化するなどによって残留することはない
が、裸錠や、糖衣錠、圧縮固形錠等は、落下の衝撃や、
接触によって粉末屑が発生して、その粉末屑が、経路に
残留し、後から包装するカプセル錠や糖衣錠等に付着し
て患者に薬剤成分が極少量服用される恐れがあり、ピリ
ン系薬剤の場合、このような危険を防止するため、共通
り経路を通じて包装しないように、また、ピリン系薬剤
のみ、別包装によって処方するように最新の注意施して
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、薬剤包
装装置の残薬処理は、薬剤師の清掃技術によって支えら
れその作業は、凡雑で手間、時間をかけなければならな
い作業である。また清掃の注意を怠ると、確実に後の患
者に、強い作用を持った薬剤が混入する危険性が増し、
神経を使う作業のひとつであった。
【0009】本発明は、以上の問題点を解決するため、
なされたもので、本発明によって薬剤師の労力を軽減
し、患者により安全な薬剤を提供するために、残薬を確
実に清掃した後、後患者の薬剤を包装処理するようにす
ることによって安全な薬剤の提供を課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段を説明する前に、薬剤付着の原理について説明す
る。薬剤包装装置で使用される薬剤を粉体とすると、物
体の壁面への粉体の付着は、物体の吸着エネルギー、静
電気、および液架橋力が要因となることが知られてい
る。大部分の薬剤は、物体の吸着エネルギーと静電気が
主な付着の要因となる。一部の薬剤、例えば乳酸カルシ
ウムは、前述したように、圧力や振動を付与すると粒子
中の水分が表面に浮き出し、その水分を介して物体に付
着するため、液架橋力も付着の要因となる。
【0011】第1の要因である吸着エネルギーは、物体
間の引力である。物体の吸着エネルギーは、Hamak
er定数によって表される。Hamaker定数が大き
いほど、物体の吸着エネルギーが高く、付着しやすい。
異なる物質からなる複合系には、次式で示すHamak
er定数の結合則が成立する。
【数1】A12=√(A11A22) A12:物質1と物質2の間のHamaker定数 A11:物質1と物質1の間のHamaker定数 A22:物質2と物質2の間のHamaker定数
【0012】また、物体の吸着エネルギーは、球対球の
場合と、球対平面の場合とで異なる。球対球の場合は、
球対平面より接触面積が小さいので、吸着エネルギーは
小さい。散薬包装装置では、散薬と散薬接触部材とは球
対平面になるので、吸着エネルギーが大きく、散薬が散
薬接触部材に付着しやすい環境になっている。通常、物
体は0.4ナノミクロンで接触しているとされている
が、物体に表面粗さがあると、物体の吸着エネルギーは
小さくなる特性がある。例えば、10ミクロンの球体同
士の接触の場合、両者に0.1ミクロンの粗さがある
と、粗さが無い場合に比べて、物体の吸着エネルギーは
6万分の1に減少する。したがって、物体の吸着エネル
ギーを小さくするには、表面にHamaker定数の小
さい材料を採用するとともに、適度な粗さを与えて接触
面積を小さくする必要がある。
【0013】第2の要因である静電気による吸着は、粒
子あるいは接触面が帯電するしないに拘わらず作用する
接触帯電による付着と、粒子あるいは接触面が帯電して
起こる静電気による付着がある。
【0014】接触帯電による付着は、接触する物体間の
接触電位の差により電荷が移動して安定しようとする作
用により生じる。同一材料では、接触電位差がないの
で、接触帯電により付着は生じにくい。しかし、同一材
料でも、生産場所や加工方法の相違により多少接触電位
差が生じることがある。接触帯電による付着応力(Ma
xwellの応力)Pceは、次式で表される。
【数2】Pce=−(1/2)εE2 ε:物体の誘電率 E:物体のもつ電界強度
【0015】前式において、電界EをVc/zとする
と、次式が得られる。
【数3】Pce=−εVc2/2z2 Vc:静電容量 z:物体間の接触する距離(通常、0.4nm以下)
【0016】散薬包装装置におけるような球対平面の接
触の場合、前式を面積要素dsで積分すると、接触帯電
による付着力は、次式で表される。
【数4】Fce=∫Pceds≒Pce・S S:接触面積(=πa2)
【0017】ここで、散薬粒子のような柔らかい物質
は、接触の際、接触面がゴムボールのように大きくなる
ことを考慮すると、Hertz理論より、接触円の半径
は、次式で表される。
【数5】a=(3Fkd/8)1/3 k:弾性特性定数(=(1−ν12)/E1+(1−ν
22)/E2)
【0018】接触帯電による付着力は、粒径が大きいほ
ど増加する。しかし、実際には、重力や遠心力、振動等
によって分離する分離力が、粒径の3乗に比例するの
で、相対的には、粒径の小さい粒子ほど付着しやすくな
り、分離もしにくい。
【0019】静電気による付着は、物体が帯電すること
で発生する。この付着力は、帯電量の増加に伴って増加
する反面、帯電した電子を失った途端に消失する。接近
した帯電粒子間の静電気付着力は、次式で表される。
【数6】Fe=−πσ1σ2d2/ε0 σi:表面電荷密度(=−qi/πDpi2) qi:電荷 Dpi:粒径 d:換算粒子径 ε0:真空の誘電率
【0020】静電気による吸着は、+帯電対−帯電で発
生し、帯電電位が同じ極性の場合は反発する。このよう
な静電気による吸着を最小限に抑えるには、接触電位差
をできるだけ小さくし、帯電電位が移動しやすい導電材
料を選択する必要がある。
【0021】第3の要因である液架橋力による吸着は、
粉体粒子の外面に水分の膜が形成され、この膜と膜が水
分の表面張力で吸着する現象である。散薬包装装置に使
用される散薬は、水分が微量であるため、通常は液架橋
力による吸着まで発展しない。しかし、薬剤分割や移送
時の圧縮、摺動、振動等の機械的要因により、液架橋力
による吸着が生じる。すなわち、散薬に圧力が作用した
り、振動が長時間作用すると、散薬粒子中の水分が外面
に出て膜を形成し、液架橋力による吸着が生じる。この
液架橋力による吸着を抑えるには、散薬接触部材の接触
面を撥水処理することも考えられる。
【0022】以上、粉体付着に対する対策をまとめる
と、物体の吸着エネルギーによる吸着に対しては、次の
措置が考えられる。 (1)粉体接触面をHamaker定数の小さい物質で
被覆する。 (2)Hamaker定数の結合則により粉体接触面を
選定する。 (3)散薬接触面に適度な粗さを設ける。 また、静電気による吸着に対しては、次の措置が考えら
れる。 (1)散薬接触面を表面処理しあるいは材料を選択して
接触電位差を下げる。 (2)表面を硬くあるいは粉体粒子径に対して粗くして
接触面積を下げる。 (3)帯電を抑制し、電荷の移動を促進する。 液架橋力による吸着に対しては、次の措置が考えられ
る。 (1)散薬接触面の表面処理により撥水効果を高める。
【0023】これらのことから、残薬を除去する為に
は、付着する粒子と清掃材間をHamaker定数が大
きい関係を作り、付着薬剤の自重を増加させることでも
残薬が減少する事が判る。本発明は、以上の知見に基づ
いてなされたもので、一連の薬剤経路のいずれかに供給
する清掃材供給装置と、清掃材を貯留する貯留容器と、
清掃が必要なときに、前記清掃材を薬剤経路に供給した
後、残留した薬剤と共に清掃材を前記薬剤経路から回収
することで薬剤経路を清掃するようにした。また、投入
ホッパーに清掃材を供給するようにするとよい。
【0024】薬剤経路に供給する清掃材供給装置の供給
部を複数の薬剤包装装置ユニットに直接供給するように
してもよく、薬剤包装装置ユニットに供給した清掃材を
包装部に供給して少なくとも1つの回収袋を製造してそ
の袋に前記清掃材を回収するようにすることで、清掃作
業が効率的に行うことができる。
【0025】包装ホッパー以外の薬剤包装装置ユニット
に供給した清掃材において、薬剤包装装置ユニットに配
置された吸引式の清掃装置によって、前記清掃材を回収
するようにしてもよく、包装ホッパーの出口に、包装袋
につながる経路と、前記清掃材を回収する回収容器につ
ながる経路を備え、清掃材の回収時に、包装材への経路
を切り替えて、回収容器に清掃材を回収するようにして
もよい。
【0026】また、各カセットの供給口と包装ホッパー
の出口までの薬剤経路材に導入するための清掃材供給口
と、前記包装ホッパーの出口に包装袋につながる経路
と、前記清掃材を回収する回収容器につながる経路を備
え、清掃材の回収時に、包装材への経路を切り替える切
り替え装置と、前記薬剤経路を移動する清掃材を強制移
動させるため、薬剤経路内の末端部である包装ホッパー
出口である回収容器内に、吸引するバキューム装置を備
え、清掃時に前記清掃材を薬剤経路に供給した後、粉末
化して残留した錠剤と共に清掃材を前記薬剤経路から回
収することで薬剤経路を清掃するようにすることもでき
る。
【0027】バキューム装置においては、清掃材と粉末
及び排気を分離するフィルター装置を備え、一度清掃材
供給口から供給した清掃材を再度供給口付近に向けて分
離フィルターから清掃材を分離して供給する供給装置を
備え、薬剤経路内を清掃材のみループするようにすると
よい。
【0028】清掃材をループさせて使用した後、分離フ
ィルタを経路から切り替えて粉末、清掃材、排気と共に
収集し、三種混合の状態から粉末、清掃材と排気に分離
する粉塵フィルターによって、前記清掃材を回収するよ
うにすると、清掃材が経済的に使用できる。また、バキ
ューム装置は、市販掃除機を前記経路内に配管すること
で行うようにするとよい。
【0029】清掃材を包装して回収するものにおいて
は、包装装置に印字等によって情報を表記器する表記手
段と、清掃材を包装して回収する包装帯の一部あるいは
全部において、清掃材を包装していることを示す表記事
項を印字すると、薬剤と清掃材を容易に区別することが
できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。 1.投入ホッパー
【0031】投入ホッパー1は逆角錐の形状に形成した
もので、図1に示す振動フィーダ2の上方に配置され、
薬剤を定量送り出す為の貯留機能を備えている。この内
部に薬剤を貯留し、該薬剤を振動フィーダ2で搬出する
と、投入ホッパー2の内壁に微粉末が付着する。例えば
図2に示すように薬剤がアスピリンで、投入ホッパー1
が既存のステンレスであると、振動フィーダ2の振動に
より静電気を発生するが、投入ホッパー1や振動フィー
ダトラフ3をアースに落としているので、通常静電気
(クーロン力)による帯電はほとんどない。しかし、ア
スピリンは、0.2mm〜0.8mm角の長方体で形成
された結晶体であるため、該結晶体の平面部が投入ホッ
パー1の内壁に対して煉瓦を積んだようにきれいに並ん
だ状態で付着し、少々の打撃では落下しない強力な付着
力が発生する。
【0032】この付着の主な原因は、アスピリンとステ
ンレスの投入ホッパー1の間の面対面の接触による強い
吸着エネルギーである。投入ホッパー1は金属であるた
め、Hamaker定数の値が大きく、吸着エネルギー
も大きい。また、アスピリンは結晶体であるためその平
面部がステンレスの投入ホッパー1の平面部と大きく作
用することも付着力が強力となっている原因である。例
えば、投入ホッパー1をポリカーボーネートで製作し
て、同様の試験を行うと、樹脂系材料はHamaker
定数の値が小さいため、アスピリンを壁面に付着させる
力が弱く自重で落下する。また、樹脂系材料は、絶縁材
料であるため、振動による帯電電位をアースで落とすこ
とができない。しかし、帯電電位がステンレスの投入ホ
ッパー1に較べて高くても、アスピリンの帯電による付
着はみられない。このように、アスピリンが、ステンレ
スの投入ホッパー1に付着する主な原因は、物体の吸着
エネルギーであることが判明した。
【0033】投入ホッパー1を樹脂化した場合、一番問
題になるのが静電気(クーロン力)対策である。薬剤包
装装置の場合、複数種類にわたる薬剤に対応したもので
なければならない。投入ホッパー1の材料として導電材
料を樹脂に練り込んだ材料を使用して成形することによ
り、静電気による薬剤の帯電付着はある程度改善され
る。しかし、投入ホッパー1と薬剤の間の接触電位が高
いと、樹脂系材料であっても微粉末系の薬剤に対しては
効果が薄い。この微粉末系薬剤は、自重が軽いため、少
々の打撃では落とすことはできない。このような薬剤の
微粉末を落とす為のエネルギーは、粒径が10μmの場
合、その粒径重量の1万倍の力を必要とし、分離するた
めの力は、粒径の3乗に比例するので、粒径が細かくな
るほど、少々の打撃では落とすことはできない。また騒
音も激しくなる。つまり、微粉末系の薬剤を打撃で落と
すにしても、Hamaker定数の値が小さい材料を選
択すると共に、且つ接触電位差が複数種類の薬剤との間
で小さくなる条件を設定して、少々の打撃で落とせるよ
うに、トータル的な対策が求められる。
【0034】本発明者が検討したところ、投入ホッパー
1の表面に以下に説明する複合材料を用いることが、物
体の吸着エネルギーを抑え、静電気対策(クーロン力)
に効果的な処理であることが分かった。 <複合材料1>
【0035】投入ホッパー1の表面に用いる複合材料1
は、投入ホッパー1をアルミで成形し、その表面に酸化
膜を形成して、該酸化膜に生じるクラック又は多孔質の
内部に樹脂を含浸させて表面を被覆するものである。
【0036】この表面処理は、図4に示すように、アル
ミ母材4上にアルマイト層5を5〜100μmほどの厚
みで成膜し、アルマイト成膜過程で生じる多孔質部分の
孔6にテフロン(登録商標)樹脂7を含浸させる。
【0037】あるいは、図5に示すように、アルマイト
層5を300〜400℃に加熱して急冷するなどによ
り、アルマイト層5の表面にクラック8を発生させ、該
クラック8と多孔質部の孔6にテフロン樹脂を含浸させ
る。
【0038】アルミ母材4は、アルミ材又はアルミ合金
材に限定され、ダイカスト材は成膜状態が良くない傾向
がある。このように処理された表面は、酸化アルミとフ
ッ素樹脂の分散複合膜であり、それぞれの良い特性を有
している。例えばHamaker定数の値は、酸化アル
ミ15.5、樹脂3.2〜12.3であり、ステンレス
(Fe/Ni合金)49.2に較べて低い値になる。
【0039】アルミ母材4の成形は、板金溶接による成
形も考えられるが、溶接部の材質が変化し、表面処理を
行うと色斑が発生するため、製品品質上好ましくない。
このため、へら押し加工、プレス絞り加工、ロストワッ
クス、ダイカスト、鋳造などによる成形が品質保持上好
ましいが、このうちロストワックス、ダイカスト、鋳造
は前述したようにアルマイトの品質があまり良くない。
【0040】アルミ部材4の好ましい成形法としては、
例えば、図6(a)に示すようにへら押しローラ9で円
錐状にへら押し加工したものを、図6(b)に示すよう
にプレス加工で角錐に成形し、図6(c)に示すように
余分な部分をカットするとともに取っ手部10を残し、
図6(d)に示すように取っ手部10を曲げ加工する。
この成形法は、磨き材を使用することを必要としない
上、成形効率が良いため、コストを抑えることができ
る。
【0041】薬剤の付着を抑えるにはある程度の表面粗
さが必要であることは前述したが、表面粗さが、12μ
m以上になってくると溝部に残る薬剤が目立つようにな
るため、表面粗さは12μm以下が好ましい。
【0042】成形したホッパーには、皮膜形成液中で電
界を印加するための電極を備える。この電極は、散薬の
受入れに支障の無い位置に固着するか、その位置にクリ
ップで支持する。電極を固着したものは、表面処理後に
切断して仕上げることもできるため、仕上がり品質が向
上する。クリップで支持する場合は、どうしてもクリッ
プの部分に表面処理ができないため、その部分がダーク
色の表面処理部分に対して白く目立つ上、粉体が付着し
やすくなる。
【0043】ホッパーは上方が広く下方が狭い角錐形状
の筒となっている。ホッパー外周部にはホッパを装置に
装着するための支持金具11が溶接される。支持金具1
1は、溶接の代わりに、接着剤で固着しても良い。接着
剤は、処理過程で剥がれないものを使用すると、表面処
理の過程で美しく仕上がり、必要に応じて前述した図6
の工程を得て部品付けすることが好ましい。
【0044】ここでアルマイト処理の基本的な流れを図
7のフロチャートに従って説明する。
【0045】アルマイト処理を受け付ける際、まず処理
材の材料に問題ないかチェックする。例えば、テープや
塗料などの付着、皮膜成形の処理方法が相違する銅合金
系の材料の選別、キズの有無等もチェックされる。
【0046】材料受入チェックに合格した処理材は、枠
付け工程で、製品に電気を流すための電極枠に、アルマ
イトを最適に処理できるように取り付けられる。
【0047】枠付けが終了すると、処理材を脱脂処理槽
に枠ごと浸漬して、脱脂を行う。脱脂の種類には、大き
く分けて無浸食脱脂、艷消し脱脂、電解脱脂がある。脱
脂の種類毎に、処理液が相違するが、主にアルカリ系の
液が使用されており、例えば水酸化ナトリウム系や中
性、又は有機系洗剤がその大半を占める。酸性脱脂液と
してはフッ酸や硝酸、塩酸を使用する。脱脂時間は処理
液や処理方法によって相違するが、艶消し脱脂の場合1
〜3分位である。脱脂終了後、処理材を水洗槽に浸漬
し、脱脂液を洗浄する。
【0048】次に、処理材のアルマイト表面に自然に形
成された酸化膜(薄い自然アルマイト皮膜)を除去する
ために、エッチングを行う。エッチング処理は大きく分
けて、電解研磨法と化学研磨法がある。電解研磨法の場
合、処理材を硫酸や燐酸の液に浸漬して電解研磨を行
う。化学研磨の場合、燐酸や硝酸、酢酸などを使用す
る。燐酸を使用する場合、温度80〜100℃の処理液
に処理剤を6秒から120秒浸漬し、水洗槽で洗浄す
る。この後、エッチング処理の種類に応じて中和工程、
水洗工程を必要とすることがある。
【0049】これら前処理工程が完了すると、アルマイ
ト処理工程を行う。アルマイト皮膜は処理溶液の種類に
より、成長速度や多孔質の粗さが変化し、膜の色彩も変
化する。
【0050】硬質アルマイトを形成する場合、蓚酸系ま
たは硫酸系の浴槽液が使用される。蓚酸系の場合、10
0〜2000A/m2の電流を流し、60分以上かけて
皮膜を形成させる。この時、多孔質の密度を小さくする
ために、浴槽液の温度を5〜10℃に保持する。浴槽液
の温度が高すぎると、多孔質が粗くなり、表面硬度が低
下して、硬質アルマイトが形成されない。皮膜が成長す
るに従い、表面部分が絶縁され電流値が降下するため、
皮膜の状況は電流値によって確認できる。
【0051】アルマイト皮膜が仕上がると、浴槽から出
して水洗槽で洗浄する。このとき洗浄が不十分である
と、液焼けと言われる色斑が発生する。
【0052】次に含浸処理を行うが、アルマイト皮膜に
発生する多孔質部分に含浸可能なものであるなら何でも
よいが、本発明の目的である薬剤の非付着性に効果のな
い着色含浸は説明を省略する。
【0053】例えば、PTFEを含浸させる場合、図1
0に示すように、液体フッ素潤滑溶液を過フッ化溶剤な
どで希釈した溶剤を容器12に収容し、該容器12の溶
剤中に処理材1′を浸漬する。そして、この容器12を
超音波浴槽13の水中に沈めて、発振素子14上の網状
の台15の上に載置する。このとき含浸を促進させるた
め、超音波発生装置16によって振動を与える。この
後、処理材1′の水洗いを行い、必要に応じて封孔処理
として蒸気を吹き付け、湯洗いした後、乾燥し、枠を外
して検査を行う。
【0054】金属イオンを含浸させる場合も、同様の手
順を取るが、銀イオンを含浸させる場合、陰極側に処理
材を取り付け、陽極側に銀電極を取り付ける。
【0055】以上、フッ素系、金属系の含浸工程を説明
したが、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等も含浸する
ことができる。
【0056】このようにしてアルマイトにPTFE含浸
した処理材の表面は、図8に示すように、アルマイトA
l2O3とPTFE樹脂の並びで形成されている。薬剤
粒子の付着力は、接触電位差による影響が高い場合、ア
ルマイト>PTFEの関係が成立し、逆に静電気(クー
ロン力)による影響が高い場合、アルマイト<PTFE
の関係が成立する。
【0057】ここで、薬剤の凝集力が大きい場合、凝集
によって生じる粒子径dxの値が大きくなるため、少々
の打撃や振動で表面から剥離し易い。これに対し、薬剤
の凝集力が小さい場合、薬剤粒子の径dの大きさが打撃
や振動による剥離作用に大きく影響し、当然ながら薬剤
粒子の径dの径が小さいと、剥離に要する打撃や振動力
は薬剤粒子の径dの3乗に比例するため、落としにく
い。
【0058】接触電位差による影響が高い場合を考える
と、薬剤粒子の付着力はアルマイト>PTFEの関係が
成立するため、接触抵抗の低いPTFE領域に付着した
薬剤だけは、一定の打撃力に対して剥離作用が働くが、
接触抵抗の高いアルマイト領域に付着している薬剤は留
まろうとする。つまり残薬となる可能性が高いのは、ア
ルマイト領域に付着している薬剤である。また、その薬
剤の凝集力が大きい場合、凝集によって生じる粒子径d
xの値が大きくなるため、当然一定の振動に対しての剥
離作用が一段と高まる反面、PTFE領域周辺(アルマ
イト領域に付着している薬剤)の薬剤も凝集する。ここ
で剥離作用が上回ると、アルマイトエリアに付着してい
る薬剤も凝集力によって剥離するため、前述した条件よ
り残薬の量が減少する結果となる。この結果は、剥離作
用の弱いアルマイト領域の付着力が小さい程有効であ
る。
【0059】次に、静電気(クーロン力)による影響が
高い場合を考えると、前記剥離作用が逆転する。アルマ
イトは静電気の影響を受けにくいため、静電気の影響を
受けやすいPTFE領域に付着する薬剤は留まろうとす
る反面、アルマイト領域に付着している薬剤は一定の振
動で剥離作用が働く。このため、残薬はPTFE領域で
生じやすい。この場合も、薬剤の凝集力が大きいと、ア
ルマイト領域に付着している薬剤は一定の振動で剥離作
用が容易に働くため、PTFEエリアに付着する薬剤を
も巻き込んで剥離する。その結果全体の残薬量が減少す
る。
【0060】アルマイトに金属イオンを含浸した処理材
についても、接触電位差による影響が高い場合と、静電
気(クーロン力)による影響が高い場合に、2種の表面
材料が交互に作用しあい、多種にわたる薬剤に対して残
薬量を全体的に軽減させるものと考えられる。
【0061】このようにアルマイトにフッ素系樹脂や金
属イオンを含浸したホッパーは、外的応力を付与するこ
とで、一時的に付着する薬剤を容易に剥離することがで
きる。外的応力とは、ホッパーに打撃や振動を加えた
り、あるいは掃除機による吸引などをいう。
【0062】また、アルマイト処理面に含浸する材料と
しては、後の複合材料2で詳しく説明するが、例えば、
銅、金、銀、ニッケル、錫、チタン等の金属材料でもよ
い。薬剤付着防止対策には、特に、銀や酸化チタンが効
果的である。これらの含浸材料は、前述したように接触
電位差による影響が高い場合と静電気(クーロン力)に
よる影響が高い場合に2種の表面材料が互いに作用しあ
い、多種にわたる薬剤に対して残薬量を全体的に軽減さ
せるものと考えられる。
【0063】前述した表面処理を施すこのとき注意しな
ければならないことは、電極を薬剤の付着とは無縁の位
置に設けることである。
【0064】なお、含浸処理は、普通アルマイト、硬質
アルマイトを問わず、可能である。
【0065】含浸する樹脂は、PTFE、PFAの他、
ポリエチレンなども可能であるが、PTFEが一般的で
ある。含浸方法も樹脂材料に応じてそれぞれの手法があ
る。
【0066】樹脂を含浸した場合、樹脂がベース面に形
成される孔から抜けないように封孔処理する方が、品質
が長期にわたり安定するので好ましい。
【0067】薬剤の粉体の非付着性は、酸化アルミAl
2O3のベース面と、該ベース面の孔に含浸された樹脂
例えばフッ素樹脂の面との複合面により粉体と面の間の
接触電位差が小さくなることにより、向上する。
【0068】基本的に、粉体の非付着特性は、酸化アル
ミAl2O3のベース面と樹脂の面から形成される複合
面の粉体に対する接触電位差が大きいか、小さいかが焦
点である。フッ素樹脂の非付着特性が直接影響して粉体
の非付着特性が高まるのでは無い。酸化アルミAl2O
3のベース面に対するフッ素樹脂の面の割合が高まる
と、フッ素との接触で生じる接触電位差の影響を大きく
受けるため、粉体の非付着特性が悪化する。
【0069】一般的に単一材料の場合、金属は接触電位
差が高くなる傾向があるが、アルミはその中でも接触電
位差が小さく、酸化することで更に接触電位差を小さく
抑えることができる。
【表1】
【0070】樹脂は、一般的に接触電位差は低いが、絶
縁性が高いものが多く、逆に粉体が接触離反を繰り返す
うちに帯電し、その影響で粉体が付着する。
【0071】酸化アルミAl2O3のベース面は絶縁体
であるが、表面下の中層はアルミ又はアルミ合金で良導
電性が高い。このため、膜厚50μm前後のアルマイト
処理では、帯電が原因として粉体が付着することはな
い。含浸された樹脂との間で発生する静電気は、樹脂の
粒子が非常に小さいため、大きな静電容量として機能し
ないた。このため、仮に帯電したとしても、薄い皮膜裏
面に電子が移動するため、樹脂を含浸したアルマイト処
理表面に高い静電気を帯びることはない。<複合材料2
【0072】次に、投入ホッパー1の表面に用いる複合
材料2は、粉体の非付着性の効果が確認できる金属の含
浸材料として酸化チタンと銀イオンを使用し、これをア
ルマイト表面に含浸したものである。
【0073】含浸工程で銀イオンを含浸させるには、銀
を陽極板として処理槽に入れ、電流を流し、含浸処理溶
液に銀をイオン溶解させて、その溶液にアルマイト処理
した処理材を入れて陰極電圧を印加すると、アルマイト
層に生じた孔にイオン化した銀が含浸する。この銀イオ
ンを含浸した表面は、材質の影響により、粉体の非付着
特性の善し悪しが大きく作用する。 アルマイトは硬質
アルマイト処理したもので、表面に形成される孔は比較
的緻密に形成される。
【0074】比較的粉体の非付着特性が良いものは、A
1100−O材(焼きなまし材)A2017−O材(焼
きなまし材)に含浸したもので、前記PTFE樹脂を含
浸したものと同等の効果がある。同じA2017材で
も、熱処理品T5、T6(高温急冷人工時効硬化処理、
溶体化処理後に人工時効硬化処理)やF(製造のままの
もの)では、逆に非付着特性が悪化する。また、A50
52−O材や6061−O材も非付着特性が良くない。
このことは、合金副材料の影響を大きく受けているもの
と考えられる。例えばA2017材の場合、アルマイト
処理過程で、Cu金属がイオン化しながらアルマイトを
形成するため、表面状態も荒れやすく、孔の数や密度、
大きさが変化し、銀を含浸させると、表面に広がる銀の
分布割合が増減する。銀の割合が増加すると、表面の接
触電位差が上がり、粉体を付着させるものと考えられ
る。
【0075】酸化チタンを含浸させたものは、酸化チタ
ンの接触電位差が元々低いため、材料の性質的影響を受
けにくい。
【0076】このように、粉体の非付着特性を向上させ
るには、接触電位差が元々低い材料を使用した複合材を
使用することで効果があることが分かった。また、銀イ
オンを含浸するものは、アルマイト表面の導電性が向上
して、静電気の帯電電位が低くなり、静電気による付着
についても改善された結果、粉体の非付着特性が向上し
たものと考えられる。
【0077】これらの酸化チタンや銀イオンを含浸した
場合も、含浸処理後にベース面に形成される孔から抜け
ないように封孔処理する方が、品質が長期にわたり安定
するので好ましい。
【0078】以上説明した複合材料1や複合材料2から
なる表面処理は、図9に示す包装部17の包装ホッパー
18にも採用することができる。包装ホッパー18は、
包装部17のヒーターローラ19で加熱された乾燥空気
の影響で静電気が発生し易く、且つ散薬を包装ホッパー
18内に一時貯留させながら包装部17に供給するよう
に構成されているので、粒子の微細な薬剤が包装ホッパ
ー18内部に付着しやすい。しかし、包装ホッパー18
にも前述した表面処理を施すことで、包装ホッパー18
内部に付着する粒子の微細な薬剤の量が減少する。仮に
微細な薬剤が包装ホッパー18内部に残っても、処方間
で行う打撃装置の打撃によってほとんどの薬剤を容易に
落とすことができる。
【0079】この包装ホッパー18の薬剤の非付着性を
更に向上させる手段として、超音波振動素子を包装ホッ
パー18に固着して振動させると効果的に思えるが、材
質がアルミになると超音波振動素子の振動共振効率が半
減する問題がある。そこで図9(a)に示すように包装
ホッパー18の外側面にステンレス板20を張り付け、
振動作用を包装ホッパー18全体に拡散するようにする
と、ある一定の値までは超音波振動素子21の振動共振
効率が回復する。しかし、ステンレスホッパーに直接付
ける場合に較べ超音波振動素子21の振動共振効率は良
くない。そこで、包装ホッパー18として、アルミナセ
ラミックスを成形して焼成した後、フッ素を含浸させた
もののを使用し、その外側面に直接、超音波振動素子2
1を取り付けると、コスト的に高価となるが特性は優れ
たものが期待できる。
【0080】前述した包装ホッパー18は、基材が金属
やセラミックであるため、ヒーターローラ19付近の熱
で溶けたり、型くずれしたりしない上、樹脂成形品のよ
うに燃えることもない。しかし、ヒーターローラ13の
熱により包装ホッパー18が約60℃程度に温度上昇す
ると、包装ホッパー18内に溜まったり滑り落ちる散薬
も温度上昇して包装ホッパー18の内表面に付着しやす
くなる。特に、ジゴシン散、バイシリン、フェバノー
ル、メジゴン等は付着しやすい。そこで、図9(b)に
示すように、包装ホッパー18の外面にヒートパイプ2
2を配設し、その吸熱側が包装ホッパー18の下部に放
熱側が包装ホッパー18の上部になるように取り付ける
とともに、発熱側にヒートシンク23を取り付けて、包
装ホッパー18を冷却するようにしてもよい。あるいは
図9(c)に示すように、包装ホッパー18の近傍にフ
ァン24を設けて包装ホッパー18に設けたフィン25
に沿って送風し、包装ホッパー18を冷却することもで
きる。
【0081】基本的に、酸化物系材料は、接触電位差の
値が小さくなるため、金属酸化物を形成し易いアルミや
マグネシウム、チタンを使用することが好ましい。
【0082】加工や材料特性を考慮すると、アルミが薬
剤付着防止に有望で、ホッパーを深絞り加工するなど
で、生産コストを抑えることも可能となる。
【0083】また、へら押し加工も、生産コストを抑え
る上で有望である。 2.振動フィーダトラフ
【0084】振動フィーダートラフ3は、ステンレスの
表面を電解研磨してすりガラス状に表面を仕上げたもの
が一般的である。このようなトラフ3では、図11に示
すように、乳酸カルシウムがトラフ3の表面に編み目模
様に残る現象が確認されている。このような残薬が発生
すると、患者が服用する薬剤が実際に投与する量より目
減りすることになる。このような現象を包装機における
薬剤回収率という。通常、粉末系の薬剤ほど回収率が悪
くなるが、まれに顆粒などでは分配中の跳ね等で回収率
が落ちることがある。
【0085】前述したトラフ3の表面に編み目模様に薬
剤が残る現象を解決するためには、基本的に非付着性処
理を表面に行えばよいのであるが、表面の状況に対して
逆に非付着特性が悪化することがある。
【0086】例えば、塗装の場合には、塗装剤にPTF
E樹脂を混合し、さらにセラミックなどの粉体を混合し
て表面硬度を強化する。このような塗装剤で処理する
と、図13に示すように、吹き付けで生じる表面の凹凸
に細かい粉体粒子が入り込んで、うっすら全体に付着し
てしまい、非付着特性が悪化する。
【0087】また、PTFE樹脂を多く混入すると、今
度は静電気の影響により振動フィーダの振動で帯電して
しまい、うっすら全体に粉体付着が生じる。 PTFE
樹脂の混入率は15%〜30%位が好ましい。塗装膜厚
については、30μmを越えると徐々に静電気の影響を
受けやすくなる。これは、基材が金属であっても塗装表
面の帯電した電子が基材を通じて移動しにくくなるのが
原因と思われる。
【0088】塗装表面の状態を滑らかに仕上げるには、
スクリーン印刷によって塗布することが好ましいが、塗
装材の粘度を低く抑えることができれば、吹きつけによ
る塗装でも効果はあるが、膜厚が厚くならないように注
意しなければならない。例えば、印刷によって塗布した
もので、フッ素樹脂が入ったカラー鋼板がある。
【0089】通常このような材料は、ガスレンジなどの
表面化粧板として使用されるが、この材料を使用してト
ラフを製作すると、従来、発生した乳酸カルシウムがト
ラフ表面に編み目模様に薬剤が残る現象が解消される
上、清掃性に優れることが判明した。
【0090】この鋼板の構成は、図12に示すように、
鋼板31表面にアルミ−亜鉛合金メッキ32を施し、さ
らにその上に化成被膜33を施し、その表面の化成被膜
33にプライマー34を介してフッ素樹脂塗装35をス
クリーン印刷したものを200℃前後で焼成したもの
で、裏面は、コストの安いポリエステル樹脂塗装36を
スクリーン印刷している。
【0091】また、このようなフッ素樹脂入りカラー鋼
板は、溶接するなどの加工ができないため、トラフに採
用する場合、振動素子との機構的接続や切断面の錆びな
どが問題となる。そこで、絞り加工でトラフを成形し、
図14に示すように、通常の切断部を曲げ返しにしてカ
ール部37を形成することで切断面が表面に出ないよう
にすると共に、振動素子との機構的接続用の耳部38を
折り曲げ加工で成形すれば、これらの問題点は解消でき
る。
【0092】トラフ3の表面処理として、アルマイトに
フッ素樹脂を含浸させる処理も考えられる。
【0093】このような含浸処理の場合も、トラフ3の
表面に編み目模様に薬剤が残る現象を解決することがで
きるが、振動や薬剤の量によっては若干編み目模様に薬
剤が残る現象が発生する場合がある。しかし、掃除機等
で容易に清掃することができる。
【0094】なぜ、アルマイトにフッ素樹脂を含浸させ
る処理の場合には振動や薬剤の量によって編み目模様に
薬剤が残る現象が発生することがあるのか、その原因は
表面の平滑度に関係すると思われるが、現時点では原因
が究明されていない。
【0095】アルマイトにフッ素樹脂を含浸させる処理
の場合、幅約2〜5μm、深さ1〜3μmくらいの僅か
な溝が表面に無数に存在する。また、トラフ3の共振に
よりトラフ3の表面部に振動の強弱エリアが発生し、ト
ラフ3上の乳酸カルシウムに含まれる微量の乳酸が振動
により液化して乳酸カルシウム粉体粒子の表面に膜を張
ったように浮いてくる。このような状況から想定する
と、前記表面の無数の溝が平面部に比較して乳酸カルシ
ウムの付着作用が高まり、振動や薬剤の量で、処理面に
乳酸カルシウムが部分的に付着したり、しなかったりす
るものと考えられる。
【0096】このように、トラフ3の表面に存在する無
数の溝によって多少の非付着特性が悪化するようではあ
るが、掃除機などで清掃すると編み目模様に残る薬剤は
容易に吸引除去することができる。
【0097】このため、図15に示すように、清掃装置
のトラフクリーナーノズル39をトラフ3の表面に沿っ
て自動で移動させることで、表面処理との相乗効果でコ
ンタミ(汚染)を防止することができる。また、このト
ラフクリーナーノズル39を落下センサー39aのレン
ズ部分まで移動させると、落下センサー39aに微粉末
が付着して検出不可状態に陥って分配工程からいつまで
も移動しないといった従来の問題も解消できる。
【0098】このトラフクリーナーノズル39を動作さ
せるには、図16に示すような動作手順が必要となる。
【0099】まず、供給動作が完全に終了すると、投入
ホッパー1はトラフ3から一時退避する。次に、清掃装
置の掃除機が吸引を開始し、トラフクリーナーノズル3
9が降下してトラフ3の表面に接触する。トラフクリー
ナーノズル39の接触部はCRスポンジやブラシなど、
やわらかいものを採用するとよい。次に、トラフ表面を
トラフクリーナーノズル39が移動し、末端部を図示し
ないセンサーが検出するとそのまま、反対方向に移動を
折り返す。続いて、トラフ先端部を検出すると、トラフ
クリーナーノズル39はそのまま落下センサー39aの
レンズまで清掃して、定位置に戻る。清掃動作の最後が
トラフ先端部から落下センサー39aのレンズとした理
由は、スポンジやブラシに付いた薬剤が吸引されずにト
ラフ3上に残ることを防止するためである。トラフクリ
ーナーノズル39が定位置を検出すると、またはその定
位置に近づいている過程で、投入ホッバー1を定位置に
戻す。トラフクリーナーノズル39と投入ホッパー1が
定位置を検出すると、次処方受け入れ信号を発生する。
この信号により、次の処方処理が可能となったことを表
示したり、待機投入装置に投入薬剤を待機させれば、自
動投入させることなどができる。
【0100】フッ素樹脂入りカラー鋼板の場合、処理表
面特性が非常に優れており、マスク印刷で20μmほど
の膜厚に抑えて塗布しているため平滑性が高く、表面に
露出するPTFEの分布が一定である。このため、トラ
フ3の共振により発生するトラフ3の表面の振動の強弱
エリアのうち振動が強い場所でも、非付着特性は保証で
き、編み目模様に乳酸カルシウムが残ることはない。
【0101】トラフ3の表面にフッ素樹脂入りカラー鋼
板を使用する場合、成形方法が深絞りプレス加工に限定
され、小ロットで供給する場合には金型などのコストが
跳ね上がり現実的ではない。そこで、このような小ロッ
トに対応する処理として、フッ素樹脂を約15%以上表
面に分散させる分量だけ粘性の低い塗装材に混入し、2
0μm前後に吹き付け、220度の温度で焼き付ける。
これにより、表面にフッ素樹脂の非付着特性を兼ね備え
た表面に仕上がり、前記フッ素樹脂入りカラー鋼板と同
様に目模様に残る薬剤は発生しない。
【0102】なお、フッ素樹脂入り塗装材は、塗装材や
表面硬度等を保護するための副材料の条件によって特性
が大きく左右されるが、基本的に表面の平滑度と非付着
性材料の表面分布割合と静電気による帯電性のバランス
がとれるていることが好ましい。 3.掻き出し装置
【0103】図18に示すように、掻き出し装置40
は、R円盤上に堆積する散薬を堰き止めて掻き寄せるた
めの丸ゴムディスク41と、掻き寄せた散薬を包装部1
9(図9参照)に掻き出すための掻き板ゴム42と、掻
き寄せた薬剤が次の分の領域に零れないようにガードす
る仕切ゴム43とから構成されている。
【0104】これらの部品は、従来ステンレスにシリコ
ンゴムを焼き付けて使用していたが、ステンレス部分に
粉体が付着する問題があった。このため、ステンレスや
シリコンゴム部分に付着した薬剤を除去するために、ゴ
ムへらやブラシ等で除去しているがあまり効果はなく、
調剤師が掃除機を使用して手動で清掃している。
【0105】本発明の場合、図17に示すように、丸ゴ
ムディスク41をアルミ材料からなる2枚の有孔円板4
4,45と環状のシリコンゴム46とで構成した。丸ゴ
ムディスク41は、一方の円板44の孔44aの縁に形
成した環状突起447を他方の円板45の孔45aに圧
入し、2つの円板44,45の外周縁に円錐面状に形成
した焼き付け面44b,45bの間にシリコンゴム46
を挟持するようになっている。従来、シリコンゴムの焼
き付け強度を保つため、余分な焼き付けしろを設けてい
たが、シリコンゴムの露出面積が多いと薬剤の付着も多
くなるため、本発明では、シリコンゴム46の幅と直径
方向の消耗しろのみ露出するようにした。さらに、アル
ミ材からなる2つの円板44,45の表面をアルマイト
処理すると共に、そのアルマイト層にテフロンを含浸処
理した。
【0106】このような表面処理を行うと薬剤の付着強
度が低下するため、図18に示すように掃除機のノズル
48を接近させるだけで、付着した薬剤を除去すること
が容易にできる。すなわち、掻き出し装置の原点位置に
掃除機ノズル48を設け、掻き出し工程が終了すると、
丸ゴムディスク41、掻き板ゴム42および仕切ゴム4
3の表面の薬剤を自動でクリーニングすることができ
る。
【0107】掃除機ノズル48を設けた理由は、打撃に
よる落下は、比較的大きな粒子には効果があるが、掻き
出し装置40の動作中に発生する煙幕状の散薬微粒子に
は効果が全く望めない上、薬剤を落下させた後の処理に
問題があるためである。
【0108】掃除機ノズル48に掻き出し装置40が接
近すると、掃除機ノズル48が吸引を開始し、同時に掻
き出し装置が回転する。掻き板ゴム42が掃除機ノズル
48の吸引口に接近する毎に吸引口が離反、接近を繰り
返すようにすると、掻き出し装置40のボス部分に渡り
清掃できるので好ましい。
【0109】また、清掃効果を向上させるため、掃除機
ノズル48付近にブラシ49を設けると清掃効果が向上
する。
【0110】このブラシ49は、アクリル繊維などの植
毛対であっても良いし、CRスポンジを使用してもよ
い。また、異物混入を避ける上で、ブラシ49などの清
掃器具の設置位置は、R円盤の上面から外れた位置とす
ることが好ましい。
【0111】本発明の場合、アルミにフッ素樹脂を含浸
させた表面処理を採用しているが、条件によっては鋼板
表面にフッ素樹脂を塗料と共に混入したものをマスク印
刷して表面精度を向上させたものでも、薬剤との接触電
位差が小さくなるものであるなら問題ない。 4.V桝円盤
【0112】従来、V桝円盤はステンレスを採用してい
たが、薬剤が桝内面に付着するため、包装処理工程で回
収できない薬剤が多かった。この回収率を上げるため、
掻き落としへらを使用して付着した僅かな薬剤をR円盤
に落としている。また、外リングは、開閉動作の時、内
円盤を傷つけるため長年使用すると、薬剤付着量も増加
する問題があった。
【0113】このため、図19に示すようにV桝円盤5
0の内リング51に、厚さ3mmのアルミ合金A505
2材を採用し、硬質アルマイト処理した後、フッ素含浸
処理することで、薬剤の非付着性を高める。また、V桝
円盤50の外リング52に、厚さ1mmのアルミ合金A
5052材を採用し、硬質アルマイト、又は普通アルマ
イト処理した後、フッ素含浸処理する。これらの成形加
工は、へら押し、又はプレス加工する。
【0114】このようにV桝円盤を加工することで、外
リング52の開閉動作の時、付着した薬剤が衝撃で落下
するため、回収率が向上し、掻き落としへらを必要とし
ない。
【0115】また、V桝円盤50の内リング51の非付
着性処理は、硬質アルマイト処理した後、フッ素含浸処
理するものが最適であり、ニッケルフッ素共析鍍金など
と比較しても付着性や表面硬度から考えても有利であ
る。特に、ニッケルフッ素共析鍍金の表面は、硬質アル
マイト処理にフッ素含浸処理するものに較べて、接触電
位差が高い値を示し、V桝円盤50の開閉動作による衝
撃では容易に薬剤を落とすことができない。
【0116】また、塗装系の非付着性処理も表面硬度が
確保できないため、V桝円盤50の非付着性処理として
好ましくない。
【0117】なお、V桝円盤50のアルミ合金材とし
て、A5052材を採用している理由は、硬質アルマイ
トの硬度が非常に硬く仕上がるためである。
【0118】V桝円盤50の外リング52の場合、硬質
アルマイト処理した後、フッ素含浸処理するものでも良
いが、硬い材料同士が衝撃的接触を繰り返すと、双方が
摩耗するため、V桝円盤50の外リング52は、普通ア
ルマイト処理した後、フッ素含浸処理したものを採用
し、外リング52の接触円が摩耗するようにすることが
好ましい。なお、アルマイト処理が相違するため、通常
であればV桝円盤50の内リング51と外リング52の
色が相違することになる。しかし、A5052材を使用
すると、アルマイト処理が相違するにも関わらず、色相
がシルバー系にそろって違和感はない。例えばA606
3材などを使用すると、V桝円盤50の内リング51が
暗い浅黄色に仕上がり、外リング52がシルバーに仕上
がる。 この色の差を抑えるには、V桝円盤50の内リ
ング51のアルマイト膜厚を20〜30μmにすること
で、違和感を抑えることはできるが、色相の相違は容易
に確認することができる。
【0119】図20は、V桝円盤50のクリーナ53を
示すものである。図19に示すように、V桝円盤50と
その下部に配置されるR円盤54の回転軸が互いにずれ
た位置でV桝円盤50に薬剤を分配し、分配終了後、前
記V桝円盤50の回転軸とR円盤54の回転軸を同芯上
に移動した位置でV桝円盤50の底を開放し、分配した
薬剤をR円盤54上に落下させる。薬剤の受け渡しが済
むと、V桝円盤50は分配位置に戻り、次の処方に備え
る。
【0120】ここで、図20に示すように、モータ55
によりV桝ダクト56が回転してV桝円盤50にCRス
ポンジ56aが接触する。この動作と共に、モータ55
により駆動伝達ベルト57、スカートノズル回転ギア5
8を介してスカートノズル59が回転して、V桝円盤5
0の内リング51のスカート部分にCRスポンジ59a
が接触する。この状態で、図示しないバキューム装置を
作動させ、V桝円盤50を回転してV桝円盤50のクリ
ーニングを行う。終了後、V枡ダクト56とスカートノ
ズル59は元の位置に戻る。
【0121】このように、V桝円盤50をアルマイト処
理した後、フッ素含浸処理することで、清掃性も向上す
るため、従来以上に薬剤が残らず、このためコンタミを
防止することができるようになった。 5.V桝
【0122】図21に示すように、V桝60に薬剤を撒
いて表面を平らに均し、V桝60の底部を開放して下方
の分割器70に薬剤を落とし、分割器70内の薬剤を包
装ホッパー18を介して包装部に落として1包ずつ包装
する装置に、非付着性処理を施す場合を考える。
【0123】従来、V桝には硬質アルマイト処理を行っ
ていたが、薬剤の非付着性はあまり良くもなく悪くもな
い状態で、微粉末系の薬剤は表面に付着していた。この
ように、表面にうっすら残る薬剤は、掃除機で清掃して
処理しているが、当然のことながら薬剤の回収率は悪化
する。
【0124】そこで、本発明では、V桝60に硬質アル
マイト処理した後、フッ素含浸処理を行ったが、V桝6
0の底部を開放した時に薬剤は完全には落ちず、やはり
表面にうっすらと微粉末系の薬剤が残った。但し、清掃
性は非常に向上し、ノズルを接近させるだけでうっすら
と残る薬剤が除去できた。
【0125】V桝60に前記表面処理を施しても薬剤が
さほど落ちない理由は、V桝60の開閉動作が静かに動
作するものであり、この開閉動作時に振動が発生しない
ことによると考えられる。
【0126】そこで、図21に示すように、V桝60を
支持部材61を介して共振バネ材62で支持し、開閉動
作時にソレノイド等で打撃を付与する。これにより、表
面にうっすら付着する薬剤が、打撃力にもよるが8割方
落とすことができた。つまり、このような表面処理は、
表面の非付着性を高めた上で、振動を付与することによ
り効果が増大するものであり、表面処理のみで薬剤の非
付着性を改善することはできない。
【0127】V桝60を振動させる手段として、V枡6
0の前板63の支持板64に複数の溝65を形成し、V
枡60の適宜の固定部分に弾性片66を取り付けてその
先端部に設けた突起66aを前記溝65に接触するよう
にして、V枡60の開閉時に突起65aが溝65を順次
乗り越えるときにV桝60全体が振動するようにしても
よい、また、V枡60をソレノイド打撃装置で打撃した
り、超音波振動素子で振動させてもよい。このとき振動
が長く効果的に働くように、V桝60の支持を板バネな
どで受けると効果的である。さらに、集塵ダクト67
で、付着した薬剤を吸引してもよい。
【0128】V桝60の表面処理は、表面硬度が要求さ
れないため、塗装系の表面処理でもかまわないが、振動
を付与しない場合、あまり効果が期待できない。
【0129】V桝60の他に、表面を均す均しへらも表
面処理し、使用後へらの軸を叩くと薬剤が容易に落とせ
るため効果的である。 7.分割器
【0130】分割器70についても、非付着性処理が効
果的である。
【0131】コストをかけずに、アルマイト層にフッ素
含浸処理を行うには、図23に示すような部品で構成す
ると可能となる。すなわち、2つの端面ブロック板7
1、2つの側面ブロック板72、多数の仕切板73およ
びシャッター74で構成し、これらの材料をアルミ材で
製作し、図の形状にプレス加工する。側面ブロック板7
1に設ける仕切板用支持溝76は、300屯刻印プレス
で形成する。側面ブロック板72の外周部に設けたスリ
ット76は反りを防ぐものである。
【0132】仕切板73は、肉厚がシャッター74側で
薄く、上に向かって厚くなるように、テーパを有してい
る。このため、図24のように組み付けた状態では、分
割器70の隣接する仕切板73の側面間の間隔は、図2
2(b)に示すように、シャッター74側が広く、上に
向かって狭くなっている。シャッター74は、側面ブロ
ック板72に設けたシャッター支持板77の軸孔77a
に回動可能に軸支され、側面ブロック板72に設けた磁
石78によって吸着されて分割器70の底を閉鎖するよ
うになっている。
【0133】出願人は、分割器70の残薬を解消するた
め、清掃装置に関する特願平09−67831の出願を
行っている。前述の非付着性処理とこの清掃装置の発明
を採用することで、全くと言って良いほどコンタミは解
消された。
【0134】しかし、この分割器70のシャッター74
を開いた場合、分割器70自体は、V桝60の時と同様
振動することはない。つまり非付着性処理を分割器70
に施しても、分割器70内面に微粉末系薬剤がうっすら
と付着する現象が発生し、その残った薬剤は、清掃装置
で除去され、当然薬剤の回収率は落ちることになる。
【0135】この問題を解決するために、分割器70に
振動を与えることが好ましい。例えば、分割器70の長
手方向に複数の溝を形成し、先端部に突起を設けた弾性
片を摺動させて、その突起を前記溝に接触させることに
より、分割器に振動を与える方法が好ましい。また、シ
ャッター74やその開閉機構に打撃装置を設けたり、超
音波振動素子を設けるなどの手段が考えられる。このよ
うな手段を設けることで、非付着性処理が効果的に作用
する。
【0136】なお、ここまでの説明は、出願人が行った
特願2001−58343に記載される内容に基づくも
のである。
【0137】これより本発明の主要部を説明する。な
お、同じ構成部品は同一の符号を使用している。
【0138】図27は散薬包装装置の一例を示すもので
ある。この散薬包装機は、投入ホッパー1に、投入した
散薬を投入ホッパー1下部に設けた振動供給装置2のト
ラフ3によってその下部で一定速度で回転する分割円盤
110外周付近に設けた、R溝111にトラフ3より投
入ホッパー1に供給した散薬を供給すると、前記R溝1
11に均一に散薬が堆積する。
【0139】投入ホッパー1は、図示しないが開口の大
きさ、トラフ表面と投入ホッパー出口の隙間を自在に調
節して供給することができる。
【0140】均一に堆積した薬剤は、掻出装置103に
よって前記分割円盤110を、患者が1回服用する量に
相当する角度ずつ回転させ、分割器を動作させて包装ホ
ッパー18に薬剤を供給し、包装装置113を連動させ
て、患者の薬剤を包装する。
【0141】包装帯には印字する為にプリンター112
を備えており、包装内容の情報が印字できるようになっ
ている。
【0142】包装した、包装帯114は搬送コンベア1
15によって排出口に搬送される。これらの、一連の包
装動作について、トラフ3からの散薬供給が終了する
と、投入ホッパー1に打撃振動を打撃装置116により
印加して付着した薬剤を落下させ、トラフ3は最大振動
で駆動し、トラフ上に残った残薬も供給するようになっ
ている。薬剤の包装が終了すると、ブラシ付き吸引清掃
装置117が、R溝111に接触した状態で、ブラシ付
き吸引清掃装置117を動作させ、且つ、分割円盤を回
転し、残薬を清掃している。
【0143】投入ホッパーの清掃 図28は、清掃材、及び投入ホッパー付近の拡大図であ
る。前記、清掃作業後、清掃材ホッパー118を回転す
ると、供給ノズル119が投入ホッパ1の真上に配置さ
れる。
【0144】供給ノズルは、図29、図30に示すよう
に清掃材ホッパー118の下部には、供給ノズル119
に沿って配置されたスクリューフィーダ120を備え、
その一端に配置されるモータ121の回転によってスク
リューフィーダ120が動作する。
【0145】スクリューフィーダの供給方向端部には供
給ノズル119が接続され供給ノズル119の供給口
は、開閉可能なシャッター122と、そのシャッター1
22を回転させる回転軸123、その軸とシャッター回
転モーター軸をスリップしないように接続するスプライ
ン部124、シャッター回転モーター125を備え、シ
ャッター122を開閉する電磁石126と閉塞方向に作
用するバネ127から構成される。前記シャッターに
は、羽128が設けられている。
【0146】清掃材ホッパー118には、防湿キャップ
129で封止されている。
【0147】図28のように、供給ノズル119が投入
ホッパー上に停止した状態で、前記電磁石126に電力
を供給すると、図29に示す状態から、図30に示すよ
うに、回転軸123の端部に設けられた磁性体が電磁石
に吸着するため、バネ127が圧縮されてシャッター1
22が下方に降下する。モータ軸と回転軸123はスプ
ライン19の適度の隙間によって軸方向のスライドを可
能としている。
【0148】次に、シャッター回転モーター125を動
作すると、前記シャッターが高速回転して、シャッター
122上部の清掃材を周方向に飛散させて供給し、投入
ホッパー1の内壁に沿って清掃材が落下するようになっ
ている。
【0149】シャッター回転モーター125が回転する
と、スクリューフィーダ120がモータ121により回
転し、連続的に清掃材が供給ノズル119を通じて供給
され、一定量供給されると、先にスクリューフィーダ1
20を回転させるモータ121が停止し、続いて、シャ
ッター回転モーター125を停止させ、前記電磁石12
6に電力を止めると、回転軸123の端部に設けられた
磁性体が電磁石から離反し、バネ127の付勢によって
シャッター122が上方に移動し、供給口が閉塞する。
【0150】このように、投入ホッパーの側面に清掃材
を積極的にとばして、壁面に残留する薬剤を清掃材に吸
着し、清掃材の重量と共にトラフ上に残薬を落としてい
る。
【0151】また、清掃材をホッパー壁面に供給してい
る時は、平行して投入ホッパー1に打撃振動を打撃装置
116にあたえると残薬は、効果的に除去することがで
きる。
【0152】更に先に説明したように投入ホッパーをア
ルミで製造し、硬質アルマイトを施した後、フッ素粒子
を含浸させると、ホッパー表面の付着力が弱まるため、
本件発明と兼用することで、完全に残薬をなくすことが
できる。 トラフの清掃 トラフ3の清掃を行う場合、前記投入ホッパー1と一緒
に行うとよい。トラフ3の場合、供給中に投入ホッパー
1最下出口より、薬剤が上に上がって来るため、清掃材
が前記薬剤が上がってきた位置まで到達しにくい問題が
あり、残薬が清掃材に触れず残ってしまう。
【0153】このような問題を解決するには、3つの方
法が考えられる。1つ目の方法は、前回包装した薬剤の
使用量以上に清掃材を投入して投入ホッパー1内の薬剤
をある程度清掃した後、投入ホッパー1出口とトラフ3
の隙間を大きくした後でトラフ3に振動供給装置2より
振動を与え、薬剤が上に上がって来た位置まで清掃材が
到達した後、前記振動供給装置2の振動値を最大に上げ
て清掃する方法である。しかし、この方法は、清掃材を
多く使用するため経済的ではない。
【0154】2つ目の方法は、トラフ3の側壁に沿って
供給装置を配置し、清掃材をトラフ3の側壁に直接滑り
落として清掃する方法がある。このような方法は、初め
から振動供給装置2の振動値を最大に上げておくと、直
接滑り落ちてきた清掃材が、トラフ側壁に付着した残薬
を効果的に除去することができる反面、清掃材をトラフ
3の側壁に直接滑り落すスペースや供給装置を設けなけ
ればならなくなり、コストを押し上げる原因となる。
【0155】3つ目の方法は、先に説明した表面処理に
記載される図15のトラフ表面を吸引式清掃装置が清掃
するものとホッパー1に供給した清掃材を使用して清掃
する方法で、少量の清掃材が、トラフ表面に供給され、
ホッパーの清掃が完了した後、少量の清掃材をトラフク
リーナーノズル39によってトラフ表面に清掃材が接触
するようにトラフクリーナー39の吸引を行わずに移動
し、トラフ表面に残薬した薬剤に、清掃材が接触した
後、トラフ3を振動供給装置2の振動値を最大に上げて
薬剤を落とし、清掃材の大部分が供給された後、前記ト
ラフクリーナーノズル39から吸引除去するようにする
とよい。
【0156】この3つ目の構成は、1つ目や2つ目の手
段と違って、図11のような状態の残薬を除去すること
ができるため、残薬を完全に除去することができる上、
清掃材も少量で済むため経済的である。
【0157】これらの清掃方法は、トラフの表面処理の
技術を採用すると、効果が増強される。
【0158】V桝円盤の清掃 図19及び図20に示すようなV桝円盤50の清掃も3
つの方法がある。
【0159】1つ目はV桝円盤50に堆積した薬剤の量
に相当する分の清掃材を供給する方法で、前記トラフと
同様、清掃材を多く使用するため経済的ではない。V桝
円盤50に堆積した薬剤の量に相当する分の清掃材を供
給したあと、V桝円盤50下部R円盤54を対向させて
からV桝円盤50を開いて清掃材を下部R円盤54に落
とし、V桝ダクト56によってV桝円盤50内部を清掃
する。供給中V桝円盤50は回転させる。
【0160】2つ目は、トラフ先端より落下する清掃材
をV桝円盤50の壁面に落とすように分散して供給する
方法がある。この場合、V桝円盤50の壁面に直接清掃
薬剤が接触するため、1つ目の時に比べて少な目の清掃
材で清掃することができる。V桝円盤50に清掃材を供
給したあと、V桝円盤50下部R円盤54を対向させて
からV桝円盤50を開いて清掃材を下部R円盤54に落
とし、V桝ダクト56によってV桝円盤50内部を清掃
する。この分散装置は、後で説明する包装ホッパー内に
分散するものを採用できるが、板によって落下方向を制
御してもよい。供給中V桝円盤50は回転させる。3つ
目の方法は、V桝円盤50専用の図3や図4で説明した
供給装置を備え、直接V桝円盤50に供給する方法であ
る。この場合も、V桝円盤50の壁面に直接清掃薬剤が
接触するため、1つ目の時に比べて少な目の清掃材で清
掃することができる。V桝円盤50に清掃材を供給した
あと、V桝円盤50下部R円盤54を対向させてからV
桝円盤50を開いて清掃材を下部R円盤54に落とし、
V桝ダクト56によってV桝円盤50内部を清掃する。
【0161】ここでは、次のユニットに清掃材を供給し
た後、V桝ダクト56によってV桝円盤50内部を清掃
する説明をしたが、後ユニットに直接後ユニットに清掃
材を備えたものは、V桝ダクト56によって清掃材を吸
い込んでしまって清掃してもよい。
【0162】R円盤の清掃
【0163】R円盤の清掃を行うには、様々な供給手段
が考えられる。前記V桝円盤50からの供給であった
り、トラフ3を振動供給装置2の振動によって供給され
るもの、または、専用の図3や図4で説明した供給装置
を備えたものがある。このR円盤には、通常ブラシ付き
吸引清掃装置117や図18に示す掻き出し装置40を
備えているため清掃する場合、これらの2つのユニット
を使用して行う事ができる。
【0164】前記3つの供給手段によって一定量の清掃
材を供給した後、掻き出し装置40を使用してR円盤下
部に設けた包装ホッパー18に清掃材を供給しながら残
薬を処理する。残薬処理を効率的に行うため、掻き出し
回数は3から4回程度とし、その間にR円盤を1回転さ
せると、図18に示すように、丸ゴムディスク41がR
円盤に清掃材を接触させながらR円盤に付着した残薬を
処理することができる。なお、前工程で、清掃材を大量
に使用した場合は、必然的に掻きだし回数を増加させる
ことが好ましい。
【0165】また、ブラシ付き吸引清掃装置117を使
用して清掃することもできるが、この場合、後工程であ
る包装ホッパー18に専用の供給ユニットを備える構成
であることが好ましい。ブラシ付き吸引清掃装置117
を使用する場合、供給された清掃材をそのまま吸引して
しまう方法もあるが、前記掻き出し装置40を使用した
後で清掃作業を行ってもよく、清掃材が多い場合には、
ブラシ付き吸引清掃装置117のみで清掃するには好ま
しくない。
【0166】更に、掻き出し装置40を使用して清掃す
ると、清掃材が前記掻き出し装置40の丸ゴムディスク
41等にも付着するため、これらの部分に付着する残薬
も掃除機ノズル48によって除去されるためよい。
【0167】なお、図25の説明で行ったようにR円盤
に乳酸カルシウム等の付着があると、強力な付着である
ため、清掃材によっても落とせないため、ニッケルフッ
素共析鍍金等を行っておくとよい。
【0168】包装ホッパーの清掃 包装ホッパーの清掃は、図31に示すように、包装ホッ
パー18上部から掻き出し装置40によって供給される
清掃材を包装ホッパー壁面に分散させる分散装置130
とをそなえており、この分散装置は、図示しない支持部
材に回転モータ132、回転軸133、分散ヘッド13
4から構成される。図示しない支持部材は、分散ヘッド
134が薬剤の包装を妨げない位置に対比可能な位置
と、ホッパー内に分散ヘッド134を挿入可能な駆動機
構を備えている。分散ヘッド134は、単なる円錐上の
平板でもよいが、供給ノズル119で説明したような羽
128を備えてもよい。
【0169】清掃は、次のように行われる。ホッパー内
部に分散装置130の分散ヘッド134を挿入し、続い
て、掻き出し装置40から供給される清掃材を分散ヘッ
ド134に供給すると供給された清掃材は、分散ヘッド
134の回転によってホッパー壁面方向に分散する。こ
のとき、ここでは図示しない打撃装置によって、包装ホ
ッパーに打撃振動を付与すると効果的である上、先に説
明した表面処理を施すと、完全に残薬が除去することが
できる。 また、打撃装置に代えて、振動モータや、超
音波素子により振動を与えてもよい。
【0170】なお、先に説明した包装ホッパー専用の清
掃材供給ノズル119と清掃材ホッパー118から包装
ホッパー18に清掃材を供給するようにしてもよい。
【0171】その他の清掃 本発明は、特開平2−4602や特開平8−13320
2の散薬包装装置にも利用することができる。特に、特
開平8−133202のV桝に清掃材を供給する場合、
図32に示すような筒状供給装置135を設け、その一
端には清掃材ホッパー118と図示しないスクリューフ
ィーダによって筒状供給装置135に清掃材を供給して
いる。筒状供給装置135は、図32(a)のような山
型の案内板136を備え、筒状供給装置135に沿って
設けたシャッター137の底部が開閉可能になってい
る。
【0172】通常、V桝に薬剤を投入する場合、前記筒
状供給装置135は、V桝から離反した図32(a)の
位置に配置しているが、清掃が必要な場合、(b)に示
す位置に移動し、前記筒状供給装置135のシャッター
137を開放することで、V桝内面に直接的に清掃材を
供給することができる。(c)参照。
【0173】以後、V桝下部に設けた分割容器138に
清掃材を供給するため、V桝底部を開放して分割容器1
38に清掃材を供給する。このとき、V桝には振動モー
タや打撃装置によって振動を付与すると、V桝内部の残
薬が、清掃材と共に分割器に供給され、残薬が残らず、
V桝に表面処理を施しておくと、残薬は全く残らない。
分割容器内の清掃については、特開平10−25811
1の技術を採用すると清掃材と共に、残薬が掃除機で除
去される。
【0174】錠剤包装機の清掃
【0175】従来の錠剤包装機は、各所を開閉可能にす
ることで錠剤の粉塵で汚れた包装部までの案内経路を布
等で清拭によって清掃していたが、煩わしい作業であっ
た。
【0176】ここでは、錠剤包装機の自動清掃について
説明する。
【0177】まず、清掃材は散薬の時のように粉体を使
用せず、粒子状の清掃材であることを前提とする。図3
3は錠剤包装機の斜視図である。
【0178】錠剤は、種類毎にカセット139に収納さ
れその下部に設けたモーターベース140が落下案内通
路141に沿って設けられている。落下案内通路には中
間シャッター142が設けられている。落下案内通路1
41の下部には、収集ホッパーが設けられ、ドラムの中
心付近に設けられた出口からその下部に配置した包装ホ
ッパー18を配置し、包装部113によって包装され、
包装帯114は搬送コンベア117によって取り出し口
まで搬送される。
【0179】包装紙143は、ロール状に巻かれた状態
で軸に装着され、この軸と包装部113の間にはプリン
ター112が設けられている。
【0180】錠剤包装機の内部には、清掃用の配管が施
してあり、錠剤包装機上部に配置した分離装置144を
備えている。この分離装置144には、入力側のA配管
と、出力側のB、C配管が備えられ、B配管の末端は、
掃除機差し込み口145と繋がっている。一方、出力側
のC配管は、粒子状清掃材を再度落下案内通路141に
戻す為の配管である。入力側のA配管は、図34、図3
5に示すように包装ホッパー18の出口に接続された吸
引口146に接続している。C配管より、粒子状清掃材
を再度落下案内通路141に戻された清掃材は、吸引口
146から粉塵と共に分離装置144に吸い上げられ
る。
【0181】吸引口146は、包装ホッパー18に接
近、離反させる駆動支持部147を備え、通常の薬剤包
装中は包装ホッパー18より離反しているが、清掃工程
になったとき包装ホッパー18の出口に接近する。清掃
工程と通常の切り替えは、切り替えスイッチを設けて行
えばよい。前記掃除機差し込み口145の隣にはコンセ
ント148を備え、掃除機の電源供給が行え、清掃工程
に切り替えスイッチを切り替えたときコンセント148
へ給電され、通常に切り替えるとコンセント148へ給
電は停止する。
【0182】図36は、分離装置144の斜視図であ
る。分離装置144のA配管から錠剤粉塵と粒子状清掃
材と空気が、図37の分離室149に導入される。分離
室149の内部には4つの羽を持ったスキージ150
が、図36に示すスキージモータ151、によって回転
する。図37の分離室149のようにA配管から錠剤粉
塵と粒子状清掃材と空気が導入されるエリアは、上下方
向60度に広がる網152が備えられ、網152を越え
た側はB配管に接続されている。この網152は、図示
しない駆動モーターによって、現在の位置から約120
度回転させることができ、図39は回転後の位置を示
す。
【0183】前記スキージ150は、各スキージの回転
方向後方側に60度の角度で広がる閉塞板153を備
え、前記網152の一部を閉塞するようになっている。
この閉塞板153と網152は図36からも判るよう
に、A配管の左右にそれぞれ設けられている。
【0184】図37、38は、スキージの回転によっ
て、粒子状清掃材をC配管に送る状態と、掃除機差し込
み口に接続される吸引エアーが、A配管側の吸引口14
6に集中するための関係が示されている。図37の状態
では、上下に向くスキージが、網152の印圧に対して
C配管からの空気流入を阻害しているため、A配管から
網152へ空気の移動が行われる。
【0185】次に図38に示すように、スキージ150
が60度回転すると、A配管下部にあるスキージ150
後方の閉塞板153が網152の下部を閉塞し、A配管
下部にあるスキージ間の空間が集中して減圧することが
ないため、図37から図38までの間で、スキージ15
0が回転する時に、配管Cから網152への空気の流入
がなく、吸引口146の吸引力が低下することがない。
【0186】このような一連の課程で、網152に蓄積
した清掃材は、スキージ150の回転によって集めら
れ、C配管に供給され、錠剤包装機のすべての落下案内
通路141に分散して供給される。
【0187】このようにして一定時間清掃材を連続して
供給すると錠剤が粉砕して発生した錠剤粉塵が清掃材と
共にB配管に接続された掃除機によって清掃される。清
掃材を使用しないで、空気のみ通過させるものは、堆積
した粉塵が舞い上がらないためほとんど効果がないが、
清掃材が、落下する衝撃等で堆積した粉塵が舞い上が
り、空気の流れに乗って排出され、内部の清掃が完了す
ると、図39に示すように、網152を約120度回転
させると、その後方に設けた開口部154がB配管に通
じるため、清掃材共々、掃除機に回収され、錠剤包装機
内部の清掃は完了する。
【0188】清掃材の投入は、カセット139の一部を
使用してもよく、清掃工程に切り替えた後、供給口を経
路の一部に設け、そこから清掃材を手作業で供給しても
よい。
【0189】清掃材について 散薬包装機と錠剤包装機に使用する清掃材は、相違する
ことを説明したがここでは詳細に清掃材について説明す
る。
【0190】散薬包装機に使用する清掃材は、調剤師が
手作業で行う場合、乳糖や調剤でんぷんを使用すること
が多く、これらは劇薬等の強い成分の薬剤をふけい剤と
呼ばれている。乳糖は、成分に糖質を含んでいるため、
吸水性がありこの適度の吸水性が物質の吸着力を強める
が、反面、各所ユニットへの付着量も増加してしまう問
題がある。特に、熱に弱く、包装部のシール熱の影響を
受けて液化することもあるため、純粋な乳糖のみを散薬
包装機に清掃材として流すことは好ましくない。
【0191】一方、調剤でんぷんは、男爵芋を原料とし
ているため、主成分が炭水化物で、吸湿性は粉体という
性質で比較すると弱く、粒子形状も大きくてさらっとし
た感じがあるが、物質の吸着、特に残薬を積極的に吸着
させる力は弱い。しかし、吸着させると粒子形状が大き
い分、少々の打撃で落としやすい効果を備える。
【0192】好ましい清掃材は、清掃材として散薬包装
機のユニットに残ったとしても患者に影響しないもので
無ければならないが、その候補を考えると、食品系粉末
が好ましい。たとえば、小麦粉、そば粉、コーンスター
チ、塩、砂糖、等上げればきりがない。
【0193】その中でも、清掃材として使えないほどの
影響はないが、植物性、動物性油脂を多く含む物は、粒
子形状を細か過ぎると残薬と一緒に付着していまう傾向
がある。
【0194】このような粉体には、ごま粉、スキンミル
ク、等が上げられる。
【0195】反面、残薬の吸着力等清掃材の性能を発揮
しやすい粉体としてそば粉が、好ましい事がわかった。
スキンミルクについては、脱脂成分で構成され、粒子が
比較的大きいものは効果があるが、清掃材に使用するに
はコストが高く、乳製品アレルギーなどを考慮しなけれ
ばならない。
【0196】ヒエ、アワなどの雑穀粉末も、油脂分が少
ない為、清掃効果があり、患者アレルギーも起こしにく
いため清掃材として使用できる。
【0197】出願人が行った清掃材のレシピとして、複
数の粉末を混合するものが各粉末が持つ欠点を補ってよ
い結果が出た。
【0198】その中で、そば粉2、でんぷん0.5、乳
糖0.5で混合した粉末や、コーンスターチ1、でんぷ
ん0.5、乳糖0.5の組み合わせが清掃材としての効
果が高い。清掃効果の高い清掃材はその他、数々の組み
合わせが考えられる。
【0199】結晶性粉末、たとえば、化学調味料も清掃
材して考えられるが、静電気の影響を受けやすい事も判
明している。
【0200】錠剤包装機の清掃材としての候補は、たと
えば、小サイズの大豆や、小豆、米、等が効果が得られ
た、大豆の場合、掃除機の吸引力が十分でないと包装ホ
ッパーから錠剤包装機上部に上がらず、詰まってしまう
問題がある。その中で米を削って丸くしたものはある程
度効果があるが、欠けた米が網152を目詰まりさせる
問題がある。その点小豆は、大きさ、使い勝手などから
好ましいようである。シリコーンボールを清掃材してい
使用することができる。このとき、清掃材内部に無線起
電式IDを封止すると残留シリコンボールの所在が判る
ため、包装中にシリコーンボールが混入して患者に手渡
る事を防止することができるし、洗浄することで何度も
使用できる。このシリコーンボールは、径が3mmから
8mm位のもので効果が確認された。
【0201】清掃動作の制御
【0202】清掃動作の制御をより自動化するために制
御予約を設定するとよい。特に、後の患者に混入したら
問題となる薬剤である劇薬、毒薬、麻薬、向精神薬、ピ
リン系薬剤などのアレルギー反応を激しく起こすものに
ついては管理薬剤として、図140に示すように薬剤登
録マスターで登録し、この管理薬剤と、清掃動作制御を
関連づけておくと、散薬包装機や錠剤包装機がデータ通
信されて処理している薬剤が何であるか機械側で判明す
る場合に使用できる。
【0203】簡単な操作としては、薬剤師が清掃を必要
と感じた場合にスタートさせるスタートボタンを設けて
もよい。
【0204】本発明の趣旨は、清掃が必要な時、清掃材
を自動で供給し、各所の清掃を行うものであって、調剤
師が、清掃材を準備し、包装数を設定して清掃材を包装
することで清掃するものは本発明の趣旨から外れる。
【0205】
【発明の効果】本発明によれば、毒薬、劇薬、向精神
薬、麻薬、抗癌剤、ピリン系薬剤等、後処方で包装する
患者に前記危険度の高い薬剤が混入することをほぼ完全
に近い状況まで防止することができると共に、調剤師の
手を煩わす事無く、設定、スタートボタンなどの手段に
よって、薬剤投入部から分割装置は元より包装ホッパー
に至るまで、薬剤の付着残量多少に関わらず、清掃材を
必要に応じて自動で供給し、前記薬剤投入部から分割装
置は元より包装ホッパーに至るまで、清掃材に残薬を含
ませてから清掃材と共に、前記薬剤投入部から分割装置
は元より包装ホッパーに至るまで、除去することができ
る。また、投入ホッパーに清掃材を供給するようにして
いるため、供給装置を最小限に配置することができると
共に、清掃材も最小限の量ですべての各ユニットを清掃
することできる。
【0206】更に、清掃時間をできる限り短縮する場合
は、薬剤経路に供給する清掃剤供給装置の供給部を複数
の薬剤包装装置ユニットに直接供給するようにするとよ
い。清掃材の回収は、薬剤包装装置ユニットに供給した
清掃材を包装部に供給して少なくとも1つの回収袋を製
造してその袋に前記清掃材を回収するようにすること
で、清掃作業が効率的に行うことができる。
【0207】また、包装ホッパー以外の薬剤包装装置ユ
ニットに供給した清掃材は、薬剤包装装置ユニットに配
置された吸引式の清掃装置によって、前記清掃材を回収
すると清掃材の回収によって使用される包装シートを最
小限に節約することが可能となり、包装ホッパーの出口
に、包装袋につながる経路と、前記清掃材を回収する回
収容器につながる経路を備え、清掃材の回収時に、包装
材への経路を切り替えて、回収容器に清掃材を回収する
ようにすると、包装シートを清掃時にまったく使用する
ことがない。
【0208】また、錠剤を包装する包装機の場合に発生
する錠剤屑及び、粉塵を清掃する場合、各カセットの供
給口と包装ホッパーの出口までの薬剤経路材に導入する
ための清掃材供給口と、前記包装ホッパーの出口に包装
袋につながる経路と、前記清掃材を回収する回収容器に
つながる経路を備え、清掃材の回収時に、包装材への経
路を切り替える切り替え装置と、前記薬剤経路を移動す
る清掃材を強制移動させるため、薬剤経路内の末端部で
ある包装ホッパー出口である回収容器内に、吸引するバ
キューム装置を備え、清掃時に前記清掃材を薬剤経路に
供給した後、粉末化して残留した錠剤と共に清掃材を前
記薬剤経路から回収することで薬剤経路を清掃するよう
にするとよく、このような装置の場合、清掃材は粒子状
の清掃材を使用し残留した粉塵状薬剤を粒子状清掃材を
打ち付けることで粉塵に衝撃を与えることで残薬を確実
に除去できる。
【0209】また、バキューム装置においては、清掃材
と粉末及び排気を分離するフィルター装置を備え、一度
清掃材供給口から供給した清掃材を再度供給口付近に向
けて分離フィルターから清掃材を分離して供給する供給
装置を備え、薬剤経路内を清掃材のみループするように
すると、分離フィルタを経路から切り替えて粉末、清掃
材、排気と共に収集し、三種混合の状態から粉末、清掃
材と排気に分離する粉塵フィルターによって、前記清掃
材を回収するようにすると、清掃材の節約が可能となり
経済的に使用できる効果がある。
【0210】また、バキューム装置は、市販掃除機を前
記経路内に配管することで行うようにすると清掃設備を
機器に設ける必要がないため、コスト削減が可能とな
る。清掃材を包装して回収するものにおいては、包装装
置に印字等によって情報を表記器する表記手段と、清掃
材を包装して回収する包装帯の一部あるいは全部におい
て、清掃材を包装していることを示す表記事項を印字す
ると、薬剤と清掃材を容易に区別することができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の散薬接触部材としての投入ホッパー
とその振動機構を示す正面図。
【図2】 散薬付着状況を示すホッパーの断面図。
【図3】 散薬付着状況を示すホッパーの断面図。
【図4】 非付着性アルマイト層の一例を示す図。
【図5】 非付着性アルマイト層の他の例を示す図。
【図6】 ホッパーの成形工程を示す図。
【図7】 アルマイト処理の工程図。
【図8】 成膜表面を示す図。
【図9】 (a)は、ホッパーの振動装置を示す側面
図、(b)は、冷却手段としてヒートパイプを取り付け
たホッパーの側面図、(c)は、冷却手段としてファン
およびフィンを取り付けたホッパーの側面図。
【図10】 含浸処理槽を示す概略図。
【図11】 散薬付着状態を示すトラフの平面図。
【図12】 トラフの非付着性層の断面図。
【図13】 散薬付着状態を示すトラフの平面図。
【図14】 トラフの平面図、側面図、一部拡大図。
【図15】 トラフと清掃装置の正面図。
【図16】 トラフの製造装置の動作を示すフローチャ
ート。
【図17】 掻出装置の製造工程図および分解断面図。
【図18】 掻出装置の斜視図。
【図19】 V枡円盤と分配円盤の斜視図。
【図20】 V枡円盤の断面図。
【図21】 V枡の断面図。
【図22】 分割器の拡大図。
【図23】 分割器の全体分解斜視図。
【図24】 分割器の全体斜視図。
【図25】 従来の散薬接触部材としての分配円盤と掻
取装置の斜視図。
【図26】 散薬粒子の拡大図。
【図27】 散薬包装機の概略斜視図。
【図28】 散薬包装機の投入ホッパー、清掃材供給装
置を示す斜視図。
【図29】 清掃材供給装置断面図シャッター閉塞。
【図30】 清掃材供給装置断面図シャッター開放。
【図31】 散薬包装ホッパーと分散装置を示す側面図
【図32】 V桝への清掃材供給を示す斜視図。(a)
は定位置、清掃待機状態を示す。(b)は、清掃状態で
供給装置がV桝上部に移動した状態(c)は、シャッタ
ーを開放して清掃材を供給している状態
【図33】 錠剤包装機の概略を示す斜視図。
【図34】 包装ホッパーと吸引ノズルを示す図 清掃
中。
【図35】 包装ホッパーと吸引ノズルを示す図 清掃
待機中。
【図36】 分離装置の斜視図。
【図37】 分離装置の分離室断面図。スキージ動作A
【図38】 分離装置の分離室断面図。スキージ動作B
【図39】 分離装置の分離室断面図。網の動作
【図40】 薬品登録マスター画面。
【符号の説明】
1 投入ホッパー 3 振動フィーダトラフ 18 包装ホッパー 39 トラフクリーナ 40 掻き出し装置 50 V桝円盤 56 V桝ダクト 103 掻出装置 110 分割円盤 111 R溝 113 包装装置 116 打撃装置 117 ブラシ付き吸引清掃装置 118 清掃材ホッパー 119 供給ノズル 120 スクリューフィーダ 122 シャッター 128 羽 129 防湿キャップ 130 分散装置 134 分散ヘッド 135 筒状供給装置 137 シャッター 144 分離装置 145 掃除機差し込み口 148 コンセント 149 分離室 150 スキージ 152 網 153 閉塞板 154 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B08B 7/00 B08B 7/00 B65B 1/30 B65B 1/30 A B 37/08 37/08 37/20 37/20 61/26 61/26 65/06 65/06 Fターム(参考) 3B116 AA47 AB53 BA06 BB72 BC05 CD11 3E055 AA05 AA08 AA09 BB01 BB03 BB05 CA06 CA07 DA07 DA11 DA15 EA02 EA07 FA05 3E056 AA02 BA03 BA04 BA11 CA02 DA01 FA01 HA03 HA08 3E118 AB04 AB07 BB02 BB12 CA14 4G068 AA02 AA03 AA04 AB22 AB24 AC11 AD01 AD45 AE03 AF20 AF29

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 散薬を投入ホッパーに投入し、患者が散
    薬を1回毎に服用するための分割装置へ供給する供給装
    置を備え、前記分割装置から包装ホッパーを介して包装
    部に散薬を供給し散薬を分包する薬剤包装装置におい
    て、前記一連の薬剤経路のいずれかに供給する清掃材供
    給装置と、清掃材を貯留する貯留容器と、清掃が必要な
    ときに、前記清掃材を薬剤経路に供給した後、残留した
    薬剤と共に清掃材を前記薬剤経路から回収することで薬
    剤経路を清掃するようにしたことを特徴とする薬剤包装
    装置。
  2. 【請求項2】 前記薬剤経路に供給する清掃材供給装置
    において、投入ホッパーに清掃材を供給するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の薬剤包装装置。
  3. 【請求項3】 前記薬剤経路に供給する清掃材供給装置
    の供給部を複数の薬剤包装装置ユニットに直接供給する
    ようにしたことを特徴とする請求項1ないし2に薬剤包
    装装置。
  4. 【請求項4】 前記薬剤包装装置ユニットに供給した清
    掃材を包装部に供給して少なくとも1つの回収袋を製造
    してその袋に前記清掃材を回収するようにしたことを特
    徴とする請求項1から3に記載の薬剤包装装置。
  5. 【請求項5】 包装ホッパー以外の薬剤包装装置ユニッ
    トに供給した清掃材において、薬剤包装装置ユニットに
    配置された吸引式の清掃装置によって、前記清掃材を回
    収するようにしたことを特徴とする請求項1から4に記
    載の薬剤包装装置。
  6. 【請求項6】 前記包装ホッパーの出口に、包装袋につ
    ながる経路と、前記清掃材を回収する回収容器につなが
    る経路を備え、清掃材の回収時に、包装材への経路を切
    り替えて、回収容器に清掃材を回収するようにしたこと
    を特徴とする請求項1に記載の薬剤包装装置。
  7. 【請求項7】 錠剤を1錠ずつ供給可能なカセット容器
    に種類毎に収納し、これら複数のカセットから錠剤を供
    給して、患者が1回毎に服用するため錠剤を包装ホッパ
    ーに供給して錠剤を分包する薬剤包装装置において、各
    カセットの供給口と包装ホッパーの出口までの薬剤経路
    材に導入するための清掃材供給口と、前記包装ホッパー
    の出口に包装袋につながる経路と、前記清掃材を回収す
    る回収容器につながる経路を備え、清掃材の回収時に、
    包装材への経路を切り替える切り替え装置と、前記薬剤
    経路を移動する清掃材を強制移動させるため、薬剤経路
    内の末端部である包装ホッパー出口である回収容器内
    に、吸引するバキューム装置を備え、清掃時に前記清掃
    材を薬剤経路に供給した後、粉末化して残留した錠剤と
    共に清掃材を前記薬剤経路から回収することで薬剤経路
    を清掃するようにしたことを特徴とする薬剤包装装置。
  8. 【請求項8】 前記、バキューム装置において、清掃材
    と粉末及び排気を分離するフィルター装置を備え、一度
    清掃材供給口から供給した清掃材を再度供給口付近に向
    けて分離フィルターから清掃材を分離して供給する供給
    装置を備え、薬剤経路内を清掃材のみループするように
    したことを特徴とする請求項7に記載の薬剤包装装置。
  9. 【請求項9】 前記清掃材をループさせて使用した後、
    分離フィルタを経路から切り替えて粉末、清掃材、排気
    と共に収集し、三種混合の状態から粉末、清掃材と排気
    に分離する粉塵フィルターによって、前記清掃材を回収
    するようにしたことを特徴とする請求項7ないし8に記
    載の薬剤包装装置。
  10. 【請求項10】 前記バキューム装置は、市販掃除機を
    前記経路内に配管することで行うようにした事を特徴と
    する請求項7から9に記載の薬剤包装装置。
  11. 【請求項11】 清掃材を包装して回収するものにおい
    て、包装装置に印字等によって情報を表記器する表記手
    段と、清掃材を包装して回収する包装帯の一部あるいは
    全部において、清掃材を包装していることを示す表記事
    項を印字したことを特徴とする薬剤包装装置。 【0001】
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