JP2003104248A - 作業車の報知装置 - Google Patents

作業車の報知装置

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JP2003104248A
JP2003104248A JP2001297833A JP2001297833A JP2003104248A JP 2003104248 A JP2003104248 A JP 2003104248A JP 2001297833 A JP2001297833 A JP 2001297833A JP 2001297833 A JP2001297833 A JP 2001297833A JP 2003104248 A JP2003104248 A JP 2003104248A
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Kazuya Takasaki
和也 高崎
Tamaki Naka
珠喜 中
Makoto Oshitani
誠 押谷
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン作動中に音声によるメッセージ情報
を聞き取り易いものにしながら、エンジン停止時に音声
によるメッセージ情報が耳障りとなるおそれが少ない作
業車の報知装置を提供する。 【解決手段】 作業者に報知する複数のメッセージ情報
の夫々について定められた報知条件を満たすか否かを判
別して、報知条件を満たすメッセージ情報を音声にて報
知する音声式報知手段Hが、メッセージ情報を音声にて
報知するときの報知音量を、エンジンEが作動している
ときはエンジン作動用音量に自動調整し、エンジンEが
作動していないときはエンジン作動用音量よりも小さい
エンジン非作動用音量に自動調整するように構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業者に報知する
複数のメッセージ情報の夫々について定められた報知条
件を満たすか否かを判別して、報知条件を満たすメッセ
ージ情報を音声にて報知する音声式報知手段が備えら
れ、搭載されたエンジンにて動力が供給されるように構
成されている作業車の報知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記構成の作業車の報知装置は、例え
ば、作業車の各部での運転状況を監視しながら、その運
転状況が作業者により何らかの措置を講じる必要がある
ような場合、又は、作業者の操作に誤りがあり適切な処
理を行った後にその操作を行う必要があるような場合等
において、上記したような報知条件が満たされたものと
して、音声式報知手段が、複数のメッセージ情報の中か
らそのときの報知条件を満たすメッセージ情報を音声に
て報知することにより、作業者にその報知すべき内容を
認識させるようにしたものである。
【0003】ところで、前記作業車は搭載されたエンジ
ンにて動力が供給されるように構成されており、所定の
作業を行うときはエンジンは作動していることになる。
このようにエンジンを作動させている状態では、その作
動に伴ってエンジンが駆動音を発生するので、運転操作
を行っている作業者が、このようなエンジン駆動音によ
って上記したような音声式報知手段にて報知されるメッ
セージ情報が聞き取り難いものとならないように、従来
では、音声式報知手段がメッセージ情報を音声にて報知
するときの報知音量を、エンジンの駆動音があっても、
作業者が聞き取り可能となるような大きい音量に設定さ
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成において
は、エンジンが作動してエンジンの駆動音による騒音が
発生しているときには、大きめの音声によりメッセージ
情報が報知されるから、作業者にとってはメッセージ情
報を聞き取り易いものとなるが、上記したようなメッセ
ージ情報としては、エンジンが作動している状態で報知
される場合に限らず、エンジンが作動していない状態で
報知される場合もあり、このようにエンジンが作動して
いない静かな状態で大きい音量にて報知作動が実行され
ると、報知される音声が大き過ぎて作業者にとっては耳
障りなものとなっていた。
【0005】本発明はかかる点に着目してなされたもの
であり、その目的は、エンジン作動中に音声によるメッ
セージ情報を聞き取り易いものにしながら、エンジン停
止時に音声によるメッセージ情報が耳障りとなるおそれ
が少ない作業車の報知装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、作業
者に報知する複数のメッセージ情報の夫々について定め
られた報知条件を満たすか否かを判別して、報知条件を
満たすメッセージ情報を音声にて報知する音声式報知手
段が備えられ、搭載されたエンジンにて動力が供給され
るように構成されている作業車の報知装置において、前
記エンジンが作動しているか否かを検出するエンジン作
動状態検出手段が備えられ、前記音声式報知手段が、前
記エンジン作動状態検出手段の検出情報に基づいて、前
記メッセージ情報を音声にて報知するときの報知音量
を、前記エンジンが作動しているときはエンジン作動用
音量に自動調整し、前記エンジンが作動していないとき
は前記エンジン作動用音量よりも小さいエンジン非作動
用音量に自動調整するように構成されていることを特徴
とする。
【0007】すなわち、前記エンジン作動状態検出手段
によってエンジンが作動しているか否かが検出され、前
記音声式報知手段は、そのエンジン作動状態検出手段の
検出結果に基づいて、メッセージ情報を音声にて報知す
るときの報知音量を自動調整する。つまり、前記音声式
報知手段は、報知条件を満たすか否かを判別して、報知
条件を満たすメッセージ情報を音声にて報知するのであ
るが、そのとき、エンジンが作動していれば前記報知音
量をエンジン作動用音量に自動調整して報知し、エンジ
ンが作動していなければ前記報知音量をエンジン作動用
音量よりも小さいエンジン非作動用音量に自動調整して
報知するのである。
【0008】従って、エンジンが作動している状態で
は、大きめのエンジン作動用音量にて報知作動を実行す
るので、音声によるメッセージ情報を聞き取り易いもの
にできる。しかも、エンジン停止時においては、エンジ
ン作動用音量によりも小さいエンジン非作動用音量にに
て報知作動を実行するので、音声によるメッセージ情報
が耳障りとなるおそれが少ないものとなる。
【0009】請求項2によれば、請求項1において、前
記エンジンの動力により駆動される作業状態と前記エン
ジンの動力が断たれる非作業状態とに切り換え自在な作
業装置と、その作業装置が前記作業状態であるか前記非
作業状態であるかを検出する作業状態検出手段とが備え
られ、前記音声式報知手段が、前記エンジン作動用音量
を、前記作業装置が前記非作業状態にあるときの方が前
記作業状態にあるときよりも小さい音量に調整するよう
に構成されていることを特徴とする。
【0010】すなわち、エンジンの動力により作業装置
が駆動されているときは、エンジンの騒音に加えて作業
装置による騒音も発生しているから、音声式報知手段に
よるメッセージ情報がそれだけ聞き取り難いものとなる
が、エンジンは作動しているが作業装置が駆動されてい
ない状態であれば、作業装置の駆動に伴う騒音が無くな
るので、それだけ音声式報知手段によるメッセージ情報
は作業装置が駆動されているときに比べて聞き取り易い
ものになる。そこで、作業装置が非作業状態にあるとき
の方が作業状態にあるときよりもメッセージ情報を音声
にて報知するときの報知音量を小さい音量に調整するよ
うにしているので、音声によるメッセージ情報が耳障り
となるおそれが少なく、請求項1を実施するのに好適な
手段が得られる。
【0011】請求項3によれば、請求項1又は2におい
て、前記音声式報知手段が、前記エンジン作動用音量と
前記エンジン非作動用音量との間の大小関係を維持しな
がら前記報知音量を変更調整可能に構成され、前記音声
式報知手段に、前記報知音量の変更調整を指令する人為
操作式の音量変更指令手段が設けられていることを特徴
とする。
【0012】すなわち、人為操作式の音量変更指令手段
により、音声式報知手段に報知音量の変更調整を指令す
ることで、前記エンジン作動用音量と前記エンジン非作
動用音量との間の大小関係を維持する状態で前記報知音
量を変更調整させることができるのである。説明を加え
ると、エンジンが作動していれば前記報知音量をエンジ
ン作動用音量に自動調整して報知し、エンジンが作動し
ていなければ前記報知音量をエンジン作動用音量よりも
小さいエンジン非作動用音量に自動調整して報知すると
いう基本的な大小関係を維持しながらも、作業状況等の
周囲の環境及び作業者の音の聞き取り感度の差異等に応
じて、常に適切な音量となるように変更調整することが
でき、請求項1又は2を実施するのに好適な手段が得ら
れる。
【0013】請求項4によれば、請求項1〜3のいずれ
かにおいて、前記音声式報知手段が、人為操作式の運転
状態切換手段の指令に基づいて、前記報知作動を実行す
る音声報知可能状態と、前記報知作動を停止する音声報
知停止状態とに切り換え自在に構成され、前記音声式報
知手段が前記音声報知停止状態に切り換えられている状
態において、前記複数のメッセージ情報のいずれかにつ
いての報知条件が満たされると、表示形式にて報知する
表示式報知手段が備えられていることを特徴とする。
【0014】すなわち、人為操作式の運転状態切換手段
の指令に基づいて、前記音声式報知手段を、報知作動を
実行する音声報知可能状態と報知作動を停止する音声報
知停止状態とに切り換えることができる。例えば、報知
音が耳障りであると感じるときには、音声報知停止状態
とに切り換えることで、音声報知を停止させることがで
きる。このように音声報知停止状態に切り換えている
と、作業者に報知するメッセージ情報について定められ
た報知条件を満たしたときに、報知条件を満たすメッセ
ージ情報が音声では報知されないが、このときには、表
示式報知手段によって表示形式にて報知されるので、作
業者がそのことを認識することが可能となる。そこで、
作業者が音声式報知手段を音声報知可能状態に切り換え
ると音声によるメッセージ情報を報知させることも可能
であり、報知条件が満たされた状態で作業者が長い間、
認識しない状態で作業を継続するといった不利がなく、
請求項1〜3のいずれかを実施するのに好適な手段が得
られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る作業車の報知
装置の実施形態を、作業車の一例としてコンバインに適
用した場合について図面に基づいて説明する。
【0016】図1に示すように、コンバインは、左右一
対のクローラ走行装置1R,1Lを備える機体2の前部
に、横軸心X周りに上下揺動操作自在な状態で刈取部3
が付設され、その刈取部3の後方に、刈取穀稈を脱穀・
選別する作業装置としての脱穀部4、脱穀部4から供給
される穀粒を貯溜する穀粒タンク5等が搭載されて構成
されている。前記穀粒タンク5には、タンク内に貯留さ
れている穀粒の量を検出する穀粒量センサS1が設けら
れている。
【0017】図2に示すように、刈取部3は、先端部に
付設された分草具6、穀稈の引き起こし装置7、引き起
こした穀稈の株元を切断する刈り刃8、刈り取られた穀
稈を寄せ集めて後方へ搬送する補助搬送装置9、先端側
で刈取穀稈を受け取って脱穀部4のフィードチェーン1
0に受け渡す縦搬送装置11等を備えている。縦搬送装
置11等の穀稈搬送経路には、穀稈の詰まりを検出する
ための刈取詰まり検出センサS2が設けられている。
【0018】脱穀部4は、図3に示すように、扱胴12
を収納する扱室A、刈取部3から供給される穀稈を搬送
するフィードチェーン10、トウミ13と揺動選別板1
4とからなる選別装置B、穀粒回収用の一番口15、及
び、穀粒と藁屑との混合物(二番物)を回収するための
二番口16等を備えている。そして、扱室Aで脱穀され
た処理物のうち単粒化したものは、扱室Aの下部に設け
られた受網17から選別装置Bに漏下し、それ以外の処
理物は受網17の後端部より選別装置Bに落下する。
尚、上記二番口16にて回収された二番物は、スクリュ
ー式の二番搬送装置18によって、上記揺動選別板14
の始端側に戻されるように構成され、その二番搬送装置
18の回転駆動軸には、その回転数を検出する二番回転
センサS3が設けられている。又、脱穀部4の後方側に
は、脱穀部4から排出される排藁を切断する排ワラカッ
タ19が設けられ、その排ワラカッタ19の詰まりを検
出するための排ワラ詰まりセンサS4(図1参照)が設
けられている。
【0019】選別装置Bの揺動選別板14は、トウミ1
3の上方に位置するグレンパン20、その後方に位置す
るチャフシーブ21、その下方に位置するグレンシーブ
22等を備えている。チャフシーブ21は、処理物移送
方向に並置された複数個の帯板状部材からなり、その隣
接する帯板状部材の間隔(チャフ開度)がチャフ開度調
節モータM4によって変更されるように構成されてい
る。トウミ13は、揺動選別板14上の藁屑を吹き飛ば
すためのものであり、後方側のファンケースカバー13
aをトウミ風力調節モータM5にて開閉操作することに
より、揺動選別板14上の処理物に及ぼす風力(トウミ
風力)が変更されるように構成されている。つまり、カ
バーの開度が大きいほど前方側への風力が小さくなっ
て、トウミ風力が小さくなる。
【0020】次に、動力伝達系を図4に示す。機体2に
搭載されたエンジンEの出力は、脱穀クラッチ23を介
して脱穀部4に伝達されるとともに、走行クラッチ24
及び無段変速装置25を介してクローラ走行装置1R,
1Lのミッション部26に伝達される。ミッション部2
6に伝達された出力は、ミッション部26に設けた副変
速装置(図示しない)を経てクローラ走行装置1R,1
Lに伝達されるとともに、刈取クラッチ27を介して刈
取部3に伝達される。S5は、脱穀クラッチ23の入切
状態を検出する脱穀センサであり、S7は、電磁ピック
アップ式のエンジン回転センサである。このエンジン回
転センサS7が、エンジンEが作動しているか否かを検
出するエンジン作動状態検出手段として機能することに
なる。又、前記脱穀センサS5が、脱穀部4が作業状態
であるか非作業状態であるかを検出する作業状態検出手
段として機能することになる。
【0021】車体操縦部のステップの下方側には、エン
ジンEに対して供給される燃料を貯留するための燃料タ
ンク28が備えられ、この燃料タンク28には、内部に
貯留されている燃料の貯留量を検出する燃料センサS8
が備えられている。又、詳述はしないが、エンジンEに
は冷却水の温度を検出するための水温センサS9が設け
られている。
【0022】そして、コンバインの運転において作業者
に知らせるべき報知情報として、コンバインの動作に関
する情報を管理する制御装置29が備えられ、この制御
装置29は、作業者に報知する複数のメッセージ情報の
夫々について定められた報知条件を夫々管理するように
構成され、しかも、それらの報知条件が満たされるか否
かを判別して、報知条件が満たされたと判別すると、そ
の報知条件を満たすメッセージ情報をスピーカー30に
より音声にて作業者に報知させるように音声報知処理を
実行するように構成されている。前記スピーカー30
は、車体操縦部における操作パネルの下方側に設けられ
ている。
【0023】詳述すると、前記制御装置29はマイクロ
コンピュータを備えて構成され、図5に示すように、こ
の制御装置29には、刈取詰まりセンサS2、二番回転
センサS3、排ワラ詰まりセンサS4、穀粒量センサS
1、燃料センサS8、水温センサS9、エンジン回転セ
ンサS7の夫々の情報が入力されるとともに、エンジン
Eを始動したことを検出するエンジン始動スイッチSW
1の情報及び脱穀センサS5の検出情報も入力される構
成となっている。そして、この制御装置29は、前記複
数のメッセージ情報の夫々について定められた報知条件
として以下に説明するような各種の条件を定めており、
それらに対応させて複数のメッセージ情報(音声情報)
を記憶するメモリ31と、いずれかの報知条件が満たさ
れたか否かを判別する判別手段100と、判別手段10
0の判別結果により判別された報知条件を満たすメッセ
ージ情報をスピーカにより音声にて作業者に報知させる
音声処理手段101とを備えて構成されている。
【0024】前記メモリ31には、次のような情報が記
憶されている。つまり、前記刈取詰まりセンサS2にて
刈取部3での穀稈詰まりが検出されたことが条件とな
り、そのことに対する音声情報として、「刈取部でワラ
が詰まっています」という音声情報が記憶されている。
以下、同様にして、前記排ワラ詰まりセンサS4にて排
藁の詰まりが検出されたことが条件となり、そのことに
対する音声情報として、「排ワラカッタでワラが詰まっ
ています」という音声情報が記憶され、前記二番回転セ
ンサS3の検出情報に基づいて二番搬送装置18での二
番物の詰まりが検出されたことが条件となり、そのこと
に対する音声情報として、「2番搬送部でワラが詰まっ
ています」という音声情報が記憶され、前記穀粒量セン
サS1にて穀粒タンク5での穀粒の満杯状態が検出され
たことが条件となり、そのことに対する音声情報とし
て、「タンク内にモミが満杯です」という音声情報が記
憶されている。
【0025】又、このような刈取作業中での報知内容に
限らず、次のような報知情報も設定されている。つま
り、前記燃料センサS8にて検出される燃料残量が設定
量以下になったことが検出されたことが条件となり、そ
のことに対する音声情報として、「燃料切れです」とい
う音声情報が記憶され、駆動電源であるバッテリー32
の電圧から充電が不足状態であることを判別するとその
ことが条件となり、そのことに対する音声情報として、
「バッテリー充電不足です」という音声情報が記憶さ
れ、前記水温センサS9にてエンジンEの過熱状態が検
出されたことが条件となり、そのことに対する音声情報
として、「エンジンがオーバーヒートです」という音声
情報が記憶されている。
【0026】更に、次のような情報も記憶されている。
燃料タンク28に燃料を補給している燃料補給状態にお
いて、燃料センサS8の検出情報に基づいて燃料タンク
28に燃料が充分補給され、満タンに近い状態になって
おり、これ以上続いて燃料補給すると、オーバーフロー
するおそれがあることが判別されると、そのことが条件
となり、そのことに対する音声情報として、「燃料が満
タンです」という音声情報が記憶されている。又、前記
脱穀センサS5及びエンジン始動スイッチSW1の検出
情報により、脱穀クラッチ23を入り操作している状態
で誤ってエンジンEを始動させたことが判別されると、
そのことが条件となり、そのことに対する音声情報とし
て、「脱穀クラッチを切ってからエンジンを始動して下
さい」という音声情報が記憶されている。
【0027】そして、前記制御装置29は、エンジン回
転センサS7の検出情報に基づいて、エンジンEが作動
しているか否かを判別し、メッセージ情報を音声にて報
知するときの報知音量を、エンジンEが作動していると
きはエンジン作動用音量に自動調整し、エンジンEが作
動していないときは前記エンジン作動用音量よりも小さ
いエンジン非作動用音量に自動調整するように構成さ
れ、更には、脱穀センサS5の検出情報に基づいて、脱
穀クラッチ23が入で脱穀部4が作業状態であるか、脱
穀クラッチ23が切で非作業状態であるかを判別し、前
記エンジン作動用音量を、非作業状態にあるときの方が
作業状態にあるときよりも小さい音量に調整するように
構成されている。
【0028】つまり、図6に示すように、エンジンEが
回転して脱穀部4も駆動されている状態では、それらが
発生する駆動騒音に対して報知情報を聞き取れるように
最も大きい「大音量」に設定され、エンジンEが回転し
ているが脱穀部4は駆動されず停止している状態では、
脱穀部4による駆動騒音が無くなっているので前記大音
量よりも小さい中ぐらいの「中音量」に設定される。そ
して、エンジンEが停止して脱穀部4も停止している状
態では、エンジンEや脱穀部4での駆動騒音は発生して
いないので、中音量よりも小さい「小音量」に設定して
いる。このように3段階の音量に変更調整する構成とな
っている。このうち、大音量と中音量が前記エンジン作
動用音量に対応し、小音量がエンジン非作動用音量に対
応する。
【0029】又、図5に示すように、前記スピーカー3
0による報知音量の変更調整を指令する人為操作式の音
量変更指令手段としての音量調整操作具33が設けら
れ、前記制御装置29は、音量調整操作具33の変更指
令に基づいて、エンジン作動用音量とエンジン非作動用
音量との間の大小関係を維持しながら前記報知音量を変
更調整可能に構成されている。
【0030】説明を加えると、音量調整操作具33は音
量を3ランクに調整できるように構成され、図6に示す
ように、ランクを変更させることで、上記「大音量」
「中音量」「小音量」の夫々の大小関係を維持しながら
絶対的な音量レベルを変更調整することができるように
なっている。従って、作業者が、そのときの作業状況や
好みに応じて適切なランクに調整することができる。
【0031】又、人為操作式の運転状態切換手段として
の音声入切スイッチSW2が設けられ、制御装置29
は、この音声入切スイッチSW2がオンすると上述した
ような音声による報知作動を実行する音声報知可能状態
に切り換わり、音声入切スイッチSW2がオフすると音
声による報知作動を実行しない音声報知停止状態に切り
換わるように構成されている。従って、作業者が音声に
よる報知が煩わしいと感じる場合に、音声入切スイッチ
SW2をオフすることもできる。しかし、このように音
声入切スイッチSW2をオフしている場合であっても、
前記判別手段100にて、いずれかの報知条件が満たさ
れたと判別した場合には、車体操縦部に備えられた表示
式の報知手段である報知ランプ34を点灯させて、作業
者にいずれかの報知条件が満たされた状態であることを
報知するようになっている。従って、報知ランプ34が
点灯していれば、作業者は、音声入切スイッチSW2を
オン操作することで音声によるメッセージ情報を聞くこ
とができる。
【0032】次に、制御装置29による音声報知作動の
制御について説明する。図7に示すように、先ず、音声
入切スイッチSW2がオンしているか否かを判別する
(ステップ1)。オンしていればエンジン回転センサS
7の検出情報に基づいてエンジンEが作動しているか否
かを判別し(ステップ2)、エンジンEが作動していな
ければ、前記音量調整操作具33にて設定されたランク
に対応するように変更調整した状態で「小音量」を設定
する(ステップ3)。エンジンEが作動してると、脱穀
センサS5がオンであるか否かを判別し(ステップ
4)、脱穀センサS5がオンしていない、つまり、オフ
であれば、音量調整操作具33にて設定されたランクに
対応するように変更調整した状態で「中音量」を設定す
る(ステップ5)。脱穀センサS5がオンしていれば、
音量調整操作具33にて設定されたランクに対応するよ
うに変更調整した状態で「大音量」を設定する(ステッ
プ6)。そして、前記各センサ類の検出情報に基づい
て、定められた報知条件を満たすか否かを判別して、報
知情報を満たして報知が必要であると判別すると、報知
条件を満たすメッセージ情報をスピーカー30から音声
にて報知させる(ステップ7、8)。
【0033】又、ステップ1にて音声入切スイッチSW
2がオンしていなければ、前記各センサ類の検出情報に
基づいて、定められた報知条件を満たすか否かを判別し
て、報知情報を満たして報知が必要であると判別する
と、報知ランプ34を点灯作動させる(ステップ9、1
0)。このようなランプ点灯状態で音声入切スイッチS
W2がオン操作されると、ステップ1からステップ2以
降に進み、ステップ2〜8を実行して音声による報知が
行われる。従って、前記制御装置29とスピーカー30
とにより、作業者に報知する複数のメッセージ情報の夫
々について定められた報知条件を満たすか否かを判別し
て、報知条件を満たすメッセージ情報を音声にて報知す
る音声式報知手段Hが構成される。
【0034】〔別実施形態〕次に、別実施形態について
説明する。
【0035】(1)上記実施形態では、前記エンジン作
動用音量を、作業装置としての脱穀部が非作業状態にあ
るときの方が作業状態にあるときよりも小さい音量に調
整するように構成したが、このような構成に限らず、エ
ンジンが作動しているときは常に同じ大きさのエンジン
作動用音量に調整するものでもよい。
【0036】(2)上記実施形態では、人為操作式の音
量変更指令手段として、報知音量を3ランクに切り換え
自在に構成するものを例示したが、2段階や4段階以上
に切り換える構成でもよく、あるいは、無段階に変更調
整する構成でもよい。又、このような人為操作式の音量
変更指令手段を備えずに、エンジン作動用音量及びエン
ジン非作動用音量が常に一定になる構成としてもよい。
【0037】(3)上記実施形態では、人為操作式の運
転状態切換手段を備えて、音声式報知手段が、前記報知
作動を実行する音声報知可能状態と、前記報知作動を停
止する音声報知停止状態とに切り換え自在に構成される
ものを例示したが、このような構成に限らず、前記運転
状態切換手段を備えない構成として、常に、音声式報知
手段が常に前記報知作動を実行する構成としてもよい。
【0038】(4)上記実施形態では、表示式報知手段
として、報知ランプを備える構成としたが、このような
報知ランプに限らず、上記したような報知条件を満たし
たメッセージ情報を文字情報で表示させる文字情報表示
式の報知手段であってもよい。又、このような表示式報
知手段を備えない構成であってもよい。
【0039】(5)上記実施形態では、作業車として刈
取収穫用のコンバインに適用したが、本発明をコンバイ
ン以外の作業車に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバインの前部側面図
【図3】脱穀部の縦断側面図
【図4】コンバインの動力伝達図
【図5】制御ブロック図
【図6】音量切り換え状態を示す図
【図7】制御動作のフローチャート
【符号の説明】
4 作業装置 33 音量変更指令手段 34 表示式報知手段 E エンジン H 音声式報知手段 S7 エンジン作動状態検出手段 SW2 運転状態切換手段
フロントページの続き (72)発明者 押谷 誠 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B074 CA01 DB01 DB03 DF03 EA03 EA09 EA10 EB13 EC01 ED01 EE07 2B076 AA03 EA01 EC23 ED21 ED22 ED23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業者に報知する複数のメッセージ情報
    の夫々について定められた報知条件を満たすか否かを判
    別して、報知条件を満たすメッセージ情報を音声にて報
    知する音声式報知手段が備えられ、搭載されたエンジン
    にて動力が供給されるように構成されている作業車の報
    知装置であって、 前記エンジンが作動しているか否かを検出するエンジン
    作動状態検出手段が備えられ、 前記音声式報知手段が、 前記エンジン作動状態検出手段の検出情報に基づいて、
    前記メッセージ情報を音声にて報知するときの報知音量
    を、前記エンジンが作動しているときはエンジン作動用
    音量に自動調整し、前記エンジンが作動していないとき
    は前記エンジン作動用音量よりも小さいエンジン非作動
    用音量に自動調整するように構成されている作業車の報
    知装置。
  2. 【請求項2】 前記エンジンの動力により駆動される作
    業状態と前記エンジンの動力が断たれる非作業状態とに
    切り換え自在な作業装置と、 その作業装置が前記作業状態であるか前記非作業状態で
    あるかを検出する作業状態検出手段とが備えられ、 前記音声式報知手段が、 前記エンジン作動用音量を、前記作業装置が前記非作業
    状態にあるときの方が前記作業状態にあるときよりも小
    さい音量に調整するように構成されている請求項1記載
    の作業車の報知装置。
  3. 【請求項3】 前記音声式報知手段が、前記エンジン作
    動用音量と前記エンジン非作動用音量との間の大小関係
    を維持しながら前記報知音量を変更調整可能に構成さ
    れ、 前記音声式報知手段に、前記報知音量の変更調整を指令
    する人為操作式の音量変更指令手段が設けられている請
    求項1又は2記載の作業車の報知装置。
  4. 【請求項4】 前記音声式報知手段が、 人為操作式の運転状態切換手段の指令に基づいて、前記
    報知作動を実行する音声報知可能状態と、前記報知作動
    を停止する音声報知停止状態とに切り換え自在に構成さ
    れ、 前記音声式報知手段が前記音声報知停止状態に切り換え
    られている状態において、前記複数のメッセージ情報の
    いずれかについての報知条件が満たされると、表示形式
    にて報知する表示式報知手段が備えられている請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の作業車の報知装置。
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