JP2003103967A - カット紙用の圧着紙葉類製造装置 - Google Patents

カット紙用の圧着紙葉類製造装置

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JP2003103967A
JP2003103967A JP2001296979A JP2001296979A JP2003103967A JP 2003103967 A JP2003103967 A JP 2003103967A JP 2001296979 A JP2001296979 A JP 2001296979A JP 2001296979 A JP2001296979 A JP 2001296979A JP 2003103967 A JP2003103967 A JP 2003103967A
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pressure
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sheet
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JP2001296979A
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English (en)
Inventor
Eisaku Morishita
英作 森下
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JDL ENGINEERING KK
Arkray Inc
Original Assignee
JDL ENGINEERING KK
Arkray Inc
Kyoto Daiichi Kagaku KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造装置全体の構造が単純で小型のカット紙用
の圧着紙葉類製造装置を提供する。 【解決手段】カット紙用の圧着はがき(紙葉類)製造装
置1は、互いに剥離可能な二層の圧着フィルムを予め載
置させる金属板22と、該金属板22を磁力により上下
動させる金属板駆動手段25であって金属板22を下動
させた際に用紙(紙葉類)搬送手段11により搬送され
てくる二つ折りの用紙(紙葉類)Pの下側の用紙(紙葉
類)Pbを金属板22により下方へ押し付け上下用紙
(紙葉類)Pa、Pb間にスペースを形成するととも
に、該スペースを介して該上下用紙Pa、Pb間に金属
板22および圧着フィルムFを挿入させる金属板駆動手
段25とからなる圧着フィルム挿入手段21と、金属板
22および圧着フィルムFが挿入された用紙Pから金属
板22のみを引き抜く金属板引き抜き手段31とを具え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、両面印刷された
用紙を折り曲げるとともに折り曲げた用紙間に互いに剥
離可能な二層の圧着フィルムを挿入し、該圧着フィルム
を挿入した用紙に熱および圧力を加えて該折曲げた用紙
の上下の用紙同志を圧着フィルムを介し圧着密封する圧
着紙葉類の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、情報伝達媒体や販売促進のため
の広告宣伝媒体として、圧着紙葉類が、利用されてい
る。
【0003】圧着紙葉類とは、文字情報等が両面に印刷
されている用紙を折り曲げ、該折り曲げた用紙間に互い
に剥離可能な二層の圧着フィルム(以下、単に「圧着フ
ィルム」という。)を挿入し、該圧着フィルムを挿入し
た用紙に熱および圧力を加えて折曲げた用紙の上下の用
紙同志を圧着フィルムを介して圧着密封することにより
製造される紙葉類をいい、たとえば、この圧着紙葉類に
は圧着はがきがある。
【0004】この圧着はがきは、多くの情報量を安い料
金で受取人に伝達できるという点や、秘匿性を有する情
報を安全に伝達できる点で、広く利用されている。また
この圧着はがきは、通常、文字情報等である郵送先や伝
達内容が両面に印刷されたA5版の用紙を二つ折りに折
り曲げた程度の大きさのものである。この圧着はがきを
製造するには、材料として、文字情報等が予め両面に印
刷されている用紙と該用紙を二つ折りにした大きさの圧
着フィルムとが必要であるが、これらの材料を加工処理
する従来の圧着はがきの製造装置では、一般に、複数枚
の圧着はがきを一度に製造するため、A5版の用紙を複
数枚切り取ることができる大きさの用紙と該用紙に対応
する大きさの圧着フィルムとを用意する。
【0005】一方、圧着はがきの製造装置は、一般に、
用紙を案内する用紙搬送路と、該用紙搬送路に沿って用
紙を搬送する用紙搬送手段と、用紙の搬送途中で該用紙
を二つ折りに折り曲げる折り曲げ手段と、折り曲げられ
た用紙が用紙搬送路の所定位置に達した際にその用紙間
に圧着フィルムを挿入する圧着フィルム挿入手段と、圧
着フィルム挿入後に用紙を上下方向から熱および圧力を
加えて圧着密封する圧着密封手段と、圧着フィルムによ
り圧着密封された用紙を該圧着フィルムとともに所定の
大きさに切り落とす切除手段とから構成されている。
【0006】この従来の圧着はがきの製造装置では、材
料である用紙が投入されると、用紙搬送手段が用紙搬送
路に沿って該用紙を搬送するとともに、搬送途中で折り
曲げ手段が用紙を二つに折り曲げる。そして、さらにこ
の用紙が用紙搬送路の下流の所定位置に搬送されると、
圧着フィルム挿入手段が二つ折りにされた用紙の上下用
紙間に圧着フィルムを挿入する。また、この二つ折りの
用紙が用紙搬送手段によりさらに圧着密封手段に案内さ
れると、該圧着密封手段が用紙および圧着フィルムを上
下から加熱するとともに圧力を加えるので、これにより
二つに折られた上下の用紙同志が圧着フィルムを介し圧
着密封される。またこの圧着密封された用紙が用紙搬送
手段によって切除手段に案内されると、該切除手段が二
つ折りの用紙を圧着フィルムとともに所定のはがきサイ
ズに型抜きする。すると、複数枚の圧着はがきが一度に
製造されることとなる。
【0007】この従来の圧着はがき製造装置は、上述の
ように複数枚の圧着はがきを一度に製造するものである
から、短時間で大量に圧着はがきを製造できるという長
所があるが、製造装置が大型化するので製造装置が高価
であり、そのため少ない部数の圧着はがきを製造するに
は、製造コストが高くなるという問題があった。また、
この製造装置に用いられる用紙は大きいから、文字情報
等を印刷する印刷装置として、オフィスや家庭内のパソ
コン環境で使用するプリンターやコピー機を使用するこ
とができないという問題もあった。このような問題点を
解決した圧着はがき製造装置として、文字情報等を予め
両面に印刷したA5版の用紙を複数枚用意し、この用紙
を1枚ずつ搬送するとともに、その搬送途中で、用紙の
折り曲げ処理、圧着フィルムの挿入処理、および二つ折
り用紙の圧着密封処理、圧着フィルムの切除処理を行う
圧着はがき製造装置(以下、「カット紙用の圧着はがき
製造装置」という。)がある。
【0008】この従来のカット紙用の圧着はがき製造装
置では、折り曲げた用紙の上下用紙間に圧着フィルムを
挿入する場合、折り曲げた用紙のうちの上側の用紙を吸
引手段により吸引し、これにより上下用紙間にスペース
を形成し、このスペースを介して上下用紙間に圧着フィ
ルムを挿入するようにしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のカット紙用の製造装置では、折り曲げた用紙の上下
用紙間に圧着フィルムを挿入するには、折り曲げた用紙
のうちの上側の用紙を吸引手段により吸引し、これによ
り上下用紙間にスペースを形成し、このスペースを介し
て上下用紙間に圧着フィルムを挿入するようにしていた
から、吸着手段を設けるためのスペースが必要であり、
そのためカット紙用の圧着はがきの製造装置全体が大型
化するという問題や、該製造装置全体の構造が複雑にな
るという問題があった。
【0010】なお、このように製造装置全体が大型化
し、また製造装置全体の構造が複雑になるという従来の
問題は、カット紙用の圧着はがき製造装置だけでなく他
の圧着紙葉類を製造するカット紙用の圧着紙葉類製造装
置においても同様に提起されている。
【0011】この発明は、上述した事情に鑑み、製造装
置全体の構造が単純で小型のカット紙用の圧着紙葉類製
造装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、この発明のカット紙用の圧着紙葉類製造装置は、
複数枚の紙葉類を積載収容する給紙手段と、該給紙手段
に積載収容された前記紙葉類を紙葉類搬送路に沿って搬
送する複数のローラからなる紙葉類搬送手段であって、
前記複数のローラのうちの上下一対のローラによって前
記紙葉類をその搬送途中で二つに折り曲げる紙葉類搬送
手段と、互いに剥離可能な二層の圧着フィルムを予め載
置させる金属板と、該金属板を磁力により上下動させる
金属板駆動手段であって前記金属板を下動させた際に前
記紙葉類搬送手段により搬送されてくる二つ折りの紙葉
類の下側の紙葉類を前記金属板により下方へ押し付け上
下紙葉類間にスペースを形成するとともに該スペースを
介して前記上下紙葉類間に前記金属板および前記圧着フ
ィルムを挿入させる金属板駆動手段とからなる圧着フィ
ルム挿入手段と、前記金属板および前記圧着フィルムが
挿入された前記紙葉類から前記金属板のみを引き抜く金
属板引き抜き手段と、前記金属板を引き抜かれた前記紙
葉類に上下方向から熱および圧力を加えて上下紙葉類を
前記圧着フィルムを介し圧着密封する圧着密封手段と、
圧着密封された前記紙葉類から前記圧着フィルムを切断
する切断手段とから構成されている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るカット紙用
の圧着紙葉類の製造装置の一実施例として、紙葉類の一
例であるカット紙用の圧着はがきの製造装置について説
明する。
【0014】この発明の実施例に係るカット紙用の圧着
はがき製造装置1は、その要部概念断面図で示す図1の
ように、複数枚のA5版の用紙を積載収容する給紙手段
2と、該給紙手段2に積載収容された用紙を1枚ずつ用
紙搬送路3に沿って搬送するとともにその搬送途中で用
紙を二つに折り曲げる用紙搬送手段11と、互いに剥離
可能な二層の圧着フィルムF(以下、単に「圧着フィル
ムF」という。)を予め載置させる金属板22と、該金
属板22を磁力により上下動させる金属板駆動手段25
であって、金属板22を下動させた際に用紙搬送手段1
1により搬送されてくる二つ折りの用紙Pの下側の用紙
Pb(図10)を金属板22により下方へ押し付け、こ
れにより上下用紙Pa、Pb(図10)間に金属板22
及び圧着フィルムFを挿入させる金属板駆動手段25と
からなる圧着フィルム挿入手段21と、金属板22およ
び圧着フィルムFが挿入された用紙Pから金属板22の
みを引き抜くローラ32、33からなる金属板引き抜き
手段31と、金属板22を引き抜かれた用紙Pに上下方
向から熱および圧力を加え、その上下用紙Pa、Pbを
圧着フィルムFを介して圧着密封する加熱手段41(図
2)と、圧着密封された用紙Pおよび圧着フィルムFを
所定のはがきサイズに切断する切断手段51(図2)と
から構成されている。
【0015】このうち、図1で示すように、用紙搬送手
段11が配設されている用紙搬送路3は、略中央で互い
に交差する第一用紙搬送路4と第二用紙搬送路5、およ
び図1の図面に垂直方向に形成された第三用紙搬送路6
(図2)とから構成されている。
【0016】またこのうちの第一用紙搬送路4は、給紙
手段2に連通し、かつ略水平方向に形成されている。ま
たこの第一用紙搬送路4の終端には第一センサ61が配
設されている。
【0017】また、第二用紙搬送路5は、図1で示すよ
うにその上流端5a側が第一用紙搬送路4に対し所定角
度傾いて延設されており、また下流側5bが水平方向に
延設されている。また第二用紙搬送路5の上流端5aに
は図示せぬ第二センサが配設されている。また、第二用
紙搬送路5の下流5bには、ローラ17、18(後述)
の下流に第三センサ62が配設されている。なお、第一
センサ61、図示せぬ第二センサおよび第三センサ62
は、いずれも発光素子および受光素子からなるホトセン
サにより構成されている。
【0018】また第三用紙搬送路6は、図1のカット紙
用の圧着はがき製造装置1の要部概念上面図である図2
のように、第二用紙搬送路5の下流端に、該第二用紙搬
送路5に対し垂直方向に配設されている。
【0019】一方、図1で示す用紙搬送手段11は、モ
ータ12と、該モータ12の駆動により回転するフィー
ドローラ13、ローラ14およびローラ17と、ローラ
14に従動するローラ15およびローラ16と、ローラ
17に従動するローラ18とから構成されている。この
用紙搬送手段11では、図3で示すようにモータ12が
正転駆動すると、フィードローラ13およびローラ17
が時計方向に回転し、ローラ14が反時計方向に回転す
る。また、ローラ15及びローラ16は、ローラ14に
従動して時計方向に回転する。またローラ18はローラ
17に従動して反時計方向に回転する。またモータ12
が逆転駆動(図8)すると、フィードローラ13および
ローラ17が反時計方向に回転し、ローラ14が時計方
向に回転する。また、ローラ15およびローラ16は、
ローラ14に従動して反時計方向に回転する。ローラ1
8はローラ17に従動して時計方向に回転する。なお、
ローラ14、15は第一用紙搬送路4の略中央であって
第二用紙搬送路5と交差する部分に、第一用紙搬送路4
を挟んで互いに対向して配設されている。またローラ1
6は、第二用紙搬送路5の略中流であって第一用紙搬送
路4と交差する部分に配設されており、このローラ16
はローラ14と第二用紙搬送路5を挟んで互いに対向し
ている。また、ローラ17、18は第二用紙搬送路5の
下流5bに該第二用紙搬送路5を挟んで互いに対向して
配設されている。
【0020】また、図1で示すように、ローラ18を支
承している軸28には、板ばねからなる押し付け板29
が回動自在に支承されている。この押し付け板29は、
板ばねの付勢力によって金属板22の先端22a側を常
時下方へ押し付けている。
【0021】一方、圧着フィルム挿入手段21は、金属
板22と、該金属板22を上下動させる金属板駆動手段
25とから構成されている。このうちの金属板22は、
支承部材23を介し軸24に対し回動自在に支承されて
いる断面L字形状の金属板22であって、またこの金属
板22の上面には、図2で示すように、一対のローラ3
3、32(後述)の動作を許容させるための切り欠22
bが形成されている。またこの金属板22の上面には、
図1および図2で示すように、軸27に多数層巻回され
ている圧着フィルムFが予め載置されている。なお、圧
着フィルムFは、図1で示すように、その一側方が金属
板22の断面L字部分に沿わせて載置されており、これ
により該圧着フィルムFは金属板22に対し位置決めさ
れている。なお、圧着フィルムFは軸27の回転によっ
て図2の第三の紙幣搬送路6の下流へ向け連続供給され
る。
【0022】また、図1の金属板駆動手段25は、磁力
によって金属板22の先端22aを軸24を介し回動さ
せ、これにより金属板22を上下動させるマグネット手
段から構成されている。
【0023】また、上記金属板22の先端22a側に位
置する第二用紙搬送路5には、アーム8が配設されてい
る。このアーム8は、両端が軸7に支承されたコの字形
状のアームであって、図示せぬ駆動手段の駆動により軸
7とともに回動する。またこのアーム8の回動により、
該アーム8の先端は、ローラ18、19より下流の第二
用紙搬送路5に出没自在である。
【0024】一方、金属板引き抜き手段31は、上下一
対のローラ32、33と、このうちの上側のローラ33
を軸34を介し支承する支承手段35と、該支承手段3
5を支承する軸36と、この軸36に連結するプランジ
ャからなるソレノイド37と、ローラ33を支承手段3
5を介し常時下方へ付勢するスプリングからなる付勢手
段38とから構成されている。なお、符号39は、ロー
ラ33が軸36を中心に回動する動作を上下方向に規制
するガイドである。
【0025】また、図2で示す圧着密封手段41は、搬
送されてくる用紙Pに対し上下方向にそれぞれ所定間隔
(例えば1ミリ)隔てて配設され、該用紙Pに熱を加え
る上下一対の加熱板42と、該一対の加熱板42を通過
した用紙Pを挟持して該用紙Pを圧着密封する一対の圧
着ローラ43から構成されている。
【0026】また、切除手段51は、軸51aを中心に
回転するロータリーカッターから構成されている。
【0027】またこの圧着はがき製造装置1の第一用紙
搬送路4と第二用紙搬送路5が交差する用紙搬送路3に
は、図1で示すように、先端71aが第二用紙搬送路4
の上流へ向け出没自在な案内レバー71が配設されてい
る。この案内レバー71は回転板72に固定されてお
り、該回転板72に突設された軸72aは、支承部材7
4によって回動自在に支承されている。またこの回転板
72の軸72aには連結部材73が固着されている。ま
たその連結部材73の軸73aには、ソレノイド75の
プランジャが連結されている。なお、この案内レバー7
1、回転板72および連結部材73は第二用紙搬送路5
の幅方向に所定の間隔を隔てて一対に配設されており、
また各連結部材73は、軸73aにより同一のソレノイ
ド75のプランジャに連結されている。
【0028】次に、このカット紙用の製造装置の動作を
説明し、併せて構成をより詳細に説明する。
【0029】図1で示す初期状態において、案内レバー
71の先端71aは第一用紙搬送路4と第二用紙搬送路
5とが交差する用紙搬送路3から退避している。また、
押圧アーム8は、第二搬送路5の下流から退避してい
る。また、金属板22には、予め圧着フィルムFが載置
されている。
【0030】ここで、図3で示すように用紙搬送手段1
1を駆動すると、フィードローラ13が時計方向へ回転
するとともに、ローラ14が反時計方向に回転し、また
ローラ15およびローラ16が時計方向に回転する。し
たがって、給紙手段2に積載収容されている用紙のうち
その最下面にある用紙Pが、フィードローラ13の回転
によって第一用紙搬送路4へ案内され、さらに一対のロ
ーラ14、15の回転によって第一用紙搬送路4の下流
へ案内される。
【0031】また、図4で示すように、第一用紙搬送路
4の下流へ案内されたこの用紙Pの先端P1が第一用紙
搬送路4の終端4aに達したことを第一センサ61によ
り検出した後も、用紙搬送手段11の駆動を持続させ
る。
【0032】すると、用紙Pの先端P1が第一用紙搬送
路4の終端4aに当接した状態で、ローラ14、15
が、さらに該用紙Pを第一の用紙搬送路4の下流へ搬送
しようとするから、用紙Pは、ローラ14、15の下流
である第一用紙搬送路4の略中流で、第二用紙搬送路5
の上流側(上流端5a側)へ向けて撓むこととなる。
【0033】また、このように用紙Pが撓むと、該用紙
Pは、図5で示すように用紙搬送手段11のモータ12
の正転駆動により回転する一対のローラ14、16によ
って、第一の用紙搬送路4の略中流で撓んだ部分から把
持され、これにより第二用紙搬送路5の上流へ向け案内
される。またこのようにローラ14、16に挟持された
用紙Pは、図6で示すように該一対のローラ14、16
の挟持によって同時に二つに折曲げられる。なお、折曲
げられた用紙Pは、該用紙Pの概念上面図を示す図7の
ように、上側の用紙Paが下側の用紙Pbよりも若干短
く折曲げられる。
【0034】また、上述したように一対のローラ14、
16によって用紙Pを撓ませた場合には、該用紙Pの撓
み部分が第二の搬送路5の上流へ向け撓まず下流5b側
(図6の図面上方側)に撓む虞があり、このように撓ん
だ用紙は、図6で示すローラ14、15、16の各回転
によって用紙搬送路3内で詰る虞もある。
【0035】そこで、本願発明の圧着はがき製造装置1
では、図4で示すように、第一センサ61が用紙Pの先
端P1を検知した時点から所定時間経過後に、用紙Pが
紙幣搬送路3内で撓んだと判断してソレノイド75を駆
動してそのプランジャを吸引する。すると、図5で示す
ように各連結部材73および各回転板72が軸72aと
ともに該軸72aを中心に反時計方向に回転し、これに
より案内レバー71の先端71aが第一の用紙搬送路4
を横切って第二用紙搬送路5の上流へ向け突出する。し
たがって、用紙Pが仮に第二用紙搬送路5の下流5bへ
向け撓んだとしても、その撓んだ部分を、図5で示すよ
うに案内レバー71の先端71aが第二用紙搬送路5の
上流へ向け押圧し、該撓んだ部分を強制的に第二用紙搬
送路5の上流へ向けさせることができ、これにより用紙
Pが用紙搬送路3内で詰まることを防止することができ
る。
【0036】なお、案内レバー71が用紙Pを第二用紙
搬送路5の上流へ向け押圧した後、ソレノイド75のプ
ランジャの吸引は解除され、これにより連結部材73お
よび回転板72は軸72aとともに該軸72aを中心に
時計方向に回転して案内レバー71の先端71aは第二
用紙搬送路5から脱出する。
【0037】一方、図6で示すように用紙搬送手段11
のローラ14、16の挟持によって二つに折り曲げら
れ、第二搬送路5の上流へ向け搬送された用紙Pが、図
8で示すように、その用紙Pの一端P2が第二搬送路5
の上流端5aに達したことが図示せぬ第二センサにより
検出されると、モータ12の正転駆動を停止して直ちに
逆転駆動する。すると、ローラ14が時計方向に回転す
るとともにローラ16が反時計方向に回転し、またロー
ラ17が反時計方向に回転するとともにローラ18が時
計方向する。そのため、用紙Pは、図8で示すように、
一対のローラ14、16に挟持された先端側から、該一
対のローラ14、16の搬送力によって第二用紙搬送路
5の下流5bへ向け案内され、その後、一対のローラ1
7、18により挟持されてさらに第二用紙搬送路5の下
流5bへ案内される。
【0038】次に、この第二用紙搬送路5の下流に案内
された用紙Pの先端P1が第三センサ62により検出さ
れると、図9で示すように、その検出時点から所定時間
だけモータ12の駆動を維持した後、モータ12を停止
させてローラ14、16、17、18の回転を停止させ
る。すると、用紙Pは、その下側の用紙Pbが金属板2
2の先端22aの下方に配置され、また上側の用紙Pa
は金属板22の先端22aより上流に配置される。
【0039】ここで、図10で示すように圧着フィルム
挿入手段21の金属板駆動手段25を駆動すると、金属
板22が支承部材23を介し金属板駆動手段25の磁力
によって軸24を中心に時計方向に回転して下側の用紙
Pbを下方へ押し付け、これにより上下用紙Pa、Pb
間にスペースを形成する。
【0040】次に、図11で示すように、再びモータ1
2を駆動してローラ17を時計方向へ回転させるととも
にローラ18を反時計方向に回転させると、二つ折りの
用紙Pは該一対のローラ17、18の搬送力によって金
属板22および該金属板22上に載置されている圧着フ
ィルムF側へ案内されるとともに、二つ折りの用紙Pの
上下用紙Pa、Pb間に、上記スペースを介し金属板2
2及び圧着フィルムPが挿入される。
【0041】なお、このように上下用紙Pa、Pb間に
金属板22及び圧着フィルムPが挿入される場合に、図
11で示すように押し付け板20は金属板22の先端2
2a側を常時下方へ押し付けているので、上側の用紙P
aは圧着フィルムFに沿って水平に案内され、これによ
り圧着フィルムFおよび金属板22の挿入作業は円滑に
行われる。
【0042】また、図12で示すようにこの用紙の後端
である一端P2がローラ17、18に達すると、その直
後からこのローラ17、18の搬送力によっては用紙P
は搬送されなくなる。そこで、図13で示すように、図
示せぬ駆動手段を駆動してアーム8を軸7を中心に時計
方向に回動させる。すると、アーム8の先端が第二用紙
搬送路5に突出し、用紙Pの後端である一端P2を第二
用紙搬送路5の下流へ向け押圧するので、これにより二
つ折り用紙Pの上下用紙Pa、Pb間に金属板22及び
圧着フィルムFがさらに挿入され、ついには図13で示
すように用紙Pの一端P2が金属板22の先端22a及
び圧着フィルムFの先端に達するまで挿入される。
【0043】なお、このように用紙Pの一端P2が金属
板22の先端22a及び圧着フィルムFの先端に達する
まで挿入されると、用紙Pの上側の用紙Paの先端が金
属板22に当接し、これにより用紙Pが圧着フィルムF
に対し正確に位置決めされることとなる。また、図13
で示すように用紙Pの一端P2が金属板22の先端22
a及び圧着フィルムFの先端に達するまで挿入された
後、アーム8は図示せぬ駆動手段の駆動により軸7を中
心に反時計方向に回動して初期位置に復帰する。
【0044】また、このように圧着フィルムFと金属板
22とが挿入された用紙Pが第二搬送路5の下流端のロ
ーラ32、33に搬送されると、該ローラ32、33が
用紙Pおよび圧着フィルムFを挟持する。なお、ローラ
32、33は金属板22の切り欠22b内に配置されて
いるため、金属板22はローラ32、33に挟持されな
い。
【0045】また、このローラ32、33が用紙Pおよ
び圧着フィルムFを挟持した際には、初期状態(図1)
においてプランジャを吸引しているソレノイド37を駆
動し、その吸引を解除する。すると、支承部材35が軸
36を中心に時計方向に回転し、軸34およびローラ3
3はガイド39に沿って下動するので、これによりロー
ラ33、34が用紙Pおよび圧着フィルムFを強固に挟
持する。次に、このように用紙Pおよび圧着フィルムF
を強力に挟持したローラ33、34を図示せぬ駆動手段
によって回転すると、この把持された用紙Pおよび圧着
フィルムFが一体となって、図2の第三用紙搬送路6の
下流に案内される。
【0046】なお、第三の用紙搬送路6の幅方向に所定
間隔隔てて配設された上下一対のローラ19は、上記図
示せぬ駆動手段によりローラ33、34と同期して回転
し、該ローラ33、34とともに用紙Pおよび圧着フィ
ルムFを第三用紙搬送路6の下流へ案内する。
【0047】なお、用紙Pの後端および圧着フィルムF
の後端がローラ33、34を通過した後は、ソレノイド
37を駆動してそのプランジャを吸引し、これにより支
承部材35を軸36を中心に反時計方向に回転させて、
軸34およびローラ33をガイド39に沿って上動さ
せ、これにより初期状態(図1)に復帰させるととも
に、金属板駆動手段25による磁力を消磁して、金属板
22を支承部材23を介し軸24を中心に反時計方向に
回転させ、これにより初期状態(図1)に復帰させる。
【0048】一方、圧着フィルムFが挟持された用紙P
が図2の第三用紙搬送路6の下流に案内され、カット紙
用の圧着はがき製造装置1の要部概念拡大断面図である
図14のように、圧着密封手段41である上下一対の加
熱板42に案内されると、該一対の加熱板42は、それ
ぞれ、用紙Pの上下面から所定間隔(1ミリ)離れて配
置されているから、該用紙Pは上下一対の加熱板42に
触れることなくその間を通過する。なお、図14の符号
45は、金属板42の温度を検出する温度センサであ
る。
【0049】また図14で示すように、この各加熱板4
2には各圧着ローラ43側に位置する下流部分にのみヒ
ータ44が配設されており、そのため各圧着ローラ43
と反対側に位置する上流部分の各加熱板42にはヒータ
44が配設されていない。
【0050】したがって、この上下一対の加熱板42に
よると、その間を通過する用紙Pは、ヒータ44が配設
されていない部分の加熱板42によってヒータ44の輻
射熱で加熱された後、ヒータ44が配設されている部分
の加熱板42によって加熱される。したがって、用紙P
の温度は圧着ローラ44に向け搬送されるに従って徐々
に上昇する。
【0051】また、このような用紙Pおよび圧着フィル
ムFの加熱において、センサ45を使用して用紙Pの表
面温度が145℃程度となるようにヒータ44を設定す
る。すると、用紙Pの内部温度を、通常、約100℃と
見込むことができる。このように用紙Pの内部温度を、
圧着フィルムの接着温度が90℃以上を超える温度にす
ると、用紙Pを構成する上下用紙Pa、Pbは圧着フィ
ルムFの接着力によって接着される。また、この用紙P
の内部温度は、該用紙Pに印刷のため付着したトナーの
融点より低くなければ、加熱板42による加熱によって
該トナーが溶けてしまう虞があるが、この一対の加熱板
42では、上述したように金属板22の下流部分にのみ
ヒータ44を配設し、これにより、まずヒータ44が配
設されていない部分の加熱板42によって、用紙Pおよ
び圧着フィルムFをヒータ44の輻射熱で加熱した後、
ヒータ44が配設されている部分の加熱板42によって
加熱しているから、圧着フィルムFの接着温度である9
0℃以上を超えた温度であって、しかも一般のトナーの
融点より低い温度で、該用紙Pおよび接着フィルムFを
通過させることができ、これにより加熱板42による加
熱によって該トナーが溶けてしまう虞はない。このよう
な作用効果は、特に、レーザープリンタのように融点の
低いトナーで予め印刷した用紙Pを用いて圧着はがきを
製造する場合に、該トナーを溶かすことなく用紙Pを接
着することができる点で、有効である。
【0052】一方、このように圧着フィルムFにより接
着された用紙Pは、上下一対のローラ19の回転駆動に
より、一対の圧着ローラ43に案内される。この圧着ロ
ーラ43は用紙Pを挟持してその上下用紙Pa、Pbお
よび圧着フィルムFに圧力を加えるので、これにより用
紙Pの上下用紙Pa、Pbは圧着フィルムFを介し圧着
密封される。
【0053】次にこの圧着密封された用紙Pが、ローラ
19の回転によりさらに第三用紙搬送路6(図2)の下
流へ案内され、ロータリーカッターからなる切除手段5
1に達すると、該用紙Pおよび圧着フィルムFは、この
ロータリーカッターの回転により所定のはがきサイズに
切断され、これにより、圧着はがきXの要部概念断面図
である図15で示すように、圧着はがきXが製造され
る。
【0054】なお、この切断された圧着はがきXは、図
2に示すように、第三用紙搬送路6の下流に位置するロ
ーラ20の回転により、さらに下流にある図示せぬ収容
手段に収容される。
【0055】また、製造された圧着はがきXは、図15
のように、圧着フィルムFが挿入されているが、この圧
着フィルムFは二層の剥離可能な圧着フィルムであるか
ら、図16で示すようにその上側の用紙Paを下側の用
紙Pbから剥離させると、二層の圧着フィルムFのう
ち、上層の圧着フィルムFは上側の用紙Paの表面に接
着した状態で、また下層の圧着フィルムFは下側の用紙
Pbの表面に接着した状態で剥離される。
【0056】なお、このように圧着フィルムFに覆われ
た上下用紙Pa、Pbの各表面は、該圧着フィルムFに
よって滑らかであり、また用紙Pに予め印刷した文字情
報等も読みやすい。
【0057】また、この圧着はがき製造装置1では、給
紙手段2に積載収容された用紙Pのうちその最下面にあ
る用紙Pから順番に1枚ずつ案内し、その案内途中で、
圧着フィルムFおよび金属板22の挿入処理、金属板2
2の引き抜き処理、用紙Pの圧着密封処理、圧着フィル
ムFおよび用紙Pの切除処理を行うようにしているか
ら、複数の用紙Pに対する上記圧着フィルムFおよび金
属板22の挿入処理、上記金属板22の引き抜き処理、
上記用紙Pの圧着密封処理、上記圧着フィルムFおよび
用紙Pの切除処理を互いに同期させて行うことにより、
複数枚の圧着はがきXを効率良く製造することができ
る。
【0058】このように、本願発明に係る実施例のカッ
ト紙用の圧着はがきの装置1は、複数枚の用紙Pを積載
収容する給紙手段2と、該給紙手段2に積載収容された
用紙Pを用紙搬送路3に沿って一枚ずつ搬送する複数の
ローラ14、15、16、17、18からなる用紙搬送
手段11であって、複数のローラ14、15、16、1
7、18のうちの上下一対のローラ14、16によって
用紙Pをその搬送途中で二つに折り曲げる用紙搬送手段
11と、互いに剥離可能な二層の圧着フィルムFを予め
載置させる金属板22と、該金属板22を磁力により上
下動させる金属板駆動手段25であって、金属板22を
下動させた際に用紙搬送手段11により搬送されてくる
二つ折りの用紙Pの下側の用紙Pbを金属板22により
下方へ押し付け上下用紙Pa、Pb間にスペースを形成
するとともに、該スペースを介して上下用紙Pa、Pb
間に金属板22および圧着フィルムFを挿入させる金属
板駆動手段25とからなる圧着フィルム挿入手段21
と、金属板22および圧着フィルムFが挿入された用紙
Pから金属板22のみを引き抜く金属板引き抜き手段3
1と、金属板22を引き抜かれた用紙Pに上下方向から
熱および圧力を加えて上下用紙Pa、Pbを圧着フィル
ムFを介し圧着密封する圧着密封手段41と、圧着密封
された用紙Pから圧着フィルムFを切断する切断手段5
1とから構成されているので、従来のように用紙Paを
吸着する吸着手段の配設スペースが不要となり、そのた
めカット紙用の圧着はがき製造装置全体が小型になると
ともに該製造装置全体の構造を単純にすることができ
る。
【0059】なお、このように圧着はがきXを1枚ずつ
製造できるカット紙用の製造装置1では、少ない部数
(小ロット)の圧着はがきを製造する場合の製造コスト
を抑えることができ、また、搬送手段、折り曲げ手段、
圧着フィルム挿入手段、金属板引き抜き手段、圧着密封
手段、および切除手段も、A5版の用紙とこの用紙に対
応する大きさの圧着フィルムに応じて小型であるから、
圧着はがきの製造装置全体を小型にすることもできる。
さらに、材料として用いる用紙PはA5版の用紙なの
で、文字情報等を予め印刷する印刷装置として、オフィ
スや家庭内のパソコン環境で使用するプリンター(特に
レーザープリンタ)やコピー機を使用することもでき
る。また、連続紙を用いて圧着はがきを製造する従来の
圧着はがき製造装置では、製造された圧着はがきは折っ
た用紙の先端同志が面一になるように型抜き加工される
ため、利用者が圧着はがきを開きにくいという欠点があ
り、そのため通常、二つ折りにされている用紙のうち上
側の用紙の先端の一角をコーナーカットするようにして
いたが、この発明に係る実施例のカット紙用の圧着はが
きの製造装置では、図15で示すように、製造される圧
着はがきXの上側の用紙Paが下側の用紙Pbよりも若
干短くなるように折り曲げられるので、上記コーナーカ
ット作業を行わなくても上側の用紙と下側の用紙を剥離
して圧着はがきXを容易に開くことができ、またそのコ
ーナーカット作業がない分、圧着はがきXの製造作業も
容易である。
【0060】なお、この実施例の圧着はがき製造装置1
では、圧着密封手段41の加熱板42を、用紙Pの表面
温度が145℃程度となるように温度設定するとして説
明したが、この発明の製造装置では、加熱板42の加熱
温度はこれに限定されず、加熱板42の加熱温度は、用
紙Pの紙厚、用紙Pの有する温度や湿度、用紙Pの熱透
過度等の用紙Pの特質に応じて変更することができるこ
とはいうまでもない。また、加熱板42を通過させる用
紙Pの搬送速度、すなわちローラ19の回転速度や圧着
ローラ43の回転速度も、用紙の紙厚や用紙の有する温
度や湿度、用紙の熱透過度等の用紙の特質に応じて変更
できることもいうまでもない。
【0061】なおこの実施例のカット紙用の圧着はがき
製造装置1では、切断手段51により用紙Pおよび圧着
フィルムFを所定のはがきサイズに切断することとした
が、この発明の実施例の圧着はがき製造装置では切除手
段51はこれに限定されず、該切除手段51は単に圧着
フィルムFのみを切断するものであってもよい。
【0062】なお、この実施例のカット紙用の圧着はが
き製造装置1では、金属板駆動手段25による磁力の消
磁は、用紙Pの後端および圧着フィルムFの後端がロー
ラ33、34を通過した後に行われることとしたが、こ
の発明の実施例の圧着はがき製造装置では金属板駆動手
段25による磁力を消磁するタイミングはこれに限定さ
れず、二つ折り用紙Pの上下用紙Pa、Pb間に金属板
22及び圧着フィルムFが挿入され始めた後であればよ
い。
【0063】なお、この実施例ではカット紙用の圧着は
がき製造装置1について説明したが、この発明は、他の
圧着紙葉類を製造するカット紙用の圧着紙葉類製造装置
においても適用することができることはいうまでもな
い。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のカット
紙用の圧着紙葉類製造装置は、複数枚の紙葉類を積載収
容する給紙手段と、該給紙手段に積載収容された前記紙
葉類を紙葉類搬送路に沿って搬送する複数のローラから
なる紙葉類搬送手段であって、前記複数のローラのうち
の上下一対のローラによって前記紙葉類をその搬送途中
で二つに折り曲げる紙葉類搬送手段と、互いに剥離可能
な二層の圧着フィルムを予め載置させる金属板と、該金
属板を磁力により上下動させる金属板駆動手段であっ
て、前記金属板を下動させた際に前記紙葉類搬送手段に
より搬送されてくる二つ折りの紙葉類の下側の紙葉類を
前記金属板により下方へ押し付け上下紙葉類間にスペー
スを形成するとともに、該スペースを介して前記上下紙
葉類間に前記金属板および前記圧着フィルムを挿入させ
る金属板駆動手段とからなる圧着フィルム挿入手段と、
前記金属板および前記圧着フィルムが挿入された前記紙
葉類から前記金属板のみを引き抜く金属板引き抜き手段
と、前記金属板を引き抜かれた前記紙葉類に上下方向か
ら熱および圧力を加えて上下紙葉類を前記圧着フィルム
を介し圧着密封する圧着密封手段と、圧着密封された前
記紙葉類から前記圧着フィルムを切断する切断手段とか
ら構成されているので、従来のように用紙を吸着する吸
着手段の配設スペースが不要であり、そのため圧着紙葉
類類製造装置全体が小型になるとともに、該製造装置全
体の構造を単純にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明に係るカット紙用の圧着紙葉
類製造装置の一実施例であるカット紙用の圧着はがき製
造装置の要部概念断面図。
【図2】図2は、図1のカット紙用の圧着はがき製造装
置の要部概念上面図。
【図3】図3は、図1のカット紙用の圧着はがき製造装
置の動作を示す要部概念断面図。
【図4】図4は、図1のカット紙用の圧着はがき製造装
置の動作を示す要部概念断面図。
【図5】図5は、図1のカット紙用の圧着はがき製造装
置の動作を示す要部概念断面図。
【図6】図6は、図1のカット紙用の圧着はがき製造装
置の動作を示す要部概念断面図。
【図7】図7は、図1のカット紙用の圧着はがき製造装
置の動作により二つに折り曲げられた用紙を示す要部概
念上面図。
【図8】図8は、図1のカット紙用の圧着はがき製造装
置の動作を示す要部概念断面図。
【図9】図9は、図1のカット紙用の圧着はがき製造装
置の動作を示す要部概念断面図。
【図10】図10は、図1のカット紙用の圧着はがき製
造装置の動作を示す要部概念断面図。
【図11】図11は、図1のカット紙用の圧着はがき製
造装置の動作を示す要部概念断面図。
【図12】図12は、図1のカット紙用の圧着はがき製
造装置の動作を示す要部概念断面図。
【図13】図13は、図1のカット紙用の圧着はがき製
造装置の動作を示す要部概念断面図。
【図14】図14は、図1のカット紙用の圧着はがき製
造装置の動作を示す要部概念拡大断面図。
【図15】図15は、図1のカット紙用の圧着はがき製
造装置により製造された圧着はがきを示す要部概念断面
図。
【図16】図16は、図15の圧着はがきを開いた状態
を示す概念図。
【符号の説明】
1…カット紙用の圧着はがき製造装置(カット紙用の圧
着紙葉類製造装置) 2…給紙手段 3…用紙搬送路(紙葉類搬送路) 4…第一用紙搬送路(第一紙葉類搬送路) 5…第二用紙搬送路(第二紙葉類搬送路) 7…軸 8…押圧アーム 11…紙葉類搬送手段 14、15、16、17、18…複数のローラ 14、16…上下一対のローラ 20…押し付け板 21…圧着フィルム挿入手段 22…金属板 22a…金属板の先端側 25…金属板駆動手段 31…金属板引き抜き手段 41…圧着密封手段 42…上下一対の加熱板 43…一対の圧着ローラ 44…ヒータ 51…切断手段 71…案内レバー 71a…案内レバーの先端 F…圧着フィルム P…用紙(紙葉類) Pa、Pb…上下用紙(上下紙葉類) Pa…上側の紙葉類 Pb…下側の用紙(下側の紙葉類) X…圧着はがき(圧着紙葉類)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の紙葉類を積載収容する給紙手段
    と、 該給紙手段に積載収容された前記紙葉類を紙葉類搬送路
    に沿って搬送する複数のローラからなる紙葉類搬送手段
    であって、前記複数のローラのうちの上下一対のローラ
    によって前記紙葉類をその搬送途中で二つに折り曲げる
    紙葉類搬送手段と、 互いに剥離可能な二層の圧着フィルムを予め載置させる
    金属板と、該金属板を磁力により上下動させる金属板駆
    動手段であって、前記金属板を下動させた際に前記紙葉
    類搬送手段により搬送されてくる二つ折りの紙葉類の下
    側の紙葉類を前記金属板により下方へ押し付け上下紙葉
    類間にスペースを形成するとともに、該スペースを介し
    て前記上下紙葉類間に前記金属板および前記圧着フィル
    ムを挿入させる金属板駆動手段とからなる圧着フィルム
    挿入手段と、 前記金属板および前記圧着フィルムが挿入された前記紙
    葉類から前記金属板のみを引き抜く金属板引き抜き手段
    と、 前記金属板を引き抜かれた前記紙葉類に上下方向から熱
    および圧力を加えて上下紙葉類を前記圧着フィルムを介
    し圧着密封する圧着密封手段と、 圧着密封された前記紙葉類から前記圧着フィルムを切断
    する切断手段とから構成されていることを特徴とするカ
    ット紙用の圧着紙葉類製造装置。
  2. 【請求項2】前記紙葉類搬送路は、略中央で互いに交差
    する第一紙葉類搬送路と第二紙葉類搬送路とから構成さ
    れ、 前記紙葉類搬送手段は、前記第一紙葉類搬送路内に搬送
    した紙葉類をその搬送力によって若干撓ませることによ
    り、該紙葉類を前記上下一対のローラに挟持させ、これ
    により前記紙葉類を前記第二紙葉類搬送路へ搬送すると
    ともに二つに折り曲げるようにしていることを特徴とす
    る請求項(1)記載のカット紙用の圧着紙葉類製造装
    置。
  3. 【請求項3】前記金属板の先端側を常時下方へ押し付け
    る押し付け板を配設し、前記搬送されてくる二つ折りの
    紙葉類の上側の紙葉類を前記押し付け板により前記圧着
    フィルム側に押し付け、これにより前記上側の紙葉類を
    前記圧着フィルムに沿って案内させるようにしたことを
    特徴とする請求項(1)記載のカット紙用の圧着紙葉類
    製造装置。
  4. 【請求項4】前記金属板の先端側に位置する前記紙葉類
    搬送路に、軸を介し回動自在に支承され、かつその回動
    により先端が前記紙葉類搬送路に突出する押圧アームを
    配設し、前記搬送されてくる二つ折りの紙葉類の後端を
    前記押圧アームの先端で押圧することにより、前記二つ
    折りの紙葉類の上下紙葉類間に前記金属板及び前記圧着
    フィルムをさらに挿入させるようにしたことを特徴とす
    る請求項(1)記載のカット紙用の圧着紙葉類製造装
    置。
  5. 【請求項5】前記圧着密封手段は、前記金属板が引き抜
    かれた紙葉類の上下面からそれぞれ所定の間隔を隔てて
    配設され、該紙葉類に熱を加える上下一対の加熱板と、
    該一対の加熱板を通過した前記紙葉類を挟持して圧着密
    封する一対の圧着ローラとから構成され、 該一対の圧着ローラ側に位置する部分の前記加熱板にの
    みそれぞれヒータを配設し、 前記紙葉類を、前記ヒータが配設されていない部分の前
    記加熱板によって前記ヒータの輻射熱で加熱した後、前
    記ヒータが配設されている部分の前記加熱板によって加
    熱するようにしたことを特徴とする請求項(1)記載の
    カット紙用の圧着紙葉類製造装置。
  6. 【請求項6】前記第二紙葉類搬送路と前記第一紙葉類搬
    送路とが交差する前記紙葉類搬送路に、前記第二紙葉類
    搬送路の上流へ向け先端が出没自在な案内レバーをさら
    に配設し、該案内レバーの先端を突出させることにより
    前記第一搬送路内で若干撓んだ前記紙葉類の撓み部分を
    第二の紙幣搬送路の上流へ向け案内するようにしたこと
    特徴とする請求項(2)記載のカット紙用の圧着紙葉類
    製造装置。
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