JP2009298572A - 用紙の糊付け装置及び糊付け方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】折り畳まれた用紙を積載すると共に1枚ずつ供給する給紙部1と、該給紙部1から供給された用紙の開放端部を接着剤により封止する糊付け本体部2と、該糊付け本体部2から排出される封止済みの用紙を積載する紙受け部3と、を備えている。前記糊付け本体部2は、閉塞状態の用紙を上下方向に開放する開放機構11と、開放された用紙の下側の折り片の開放側の端部の上面に、剥離可能な仮接着剤を、筋状に塗布する接着剤塗布機構12と、上側の折り片を、仮接着剤塗布後の下側折り片に重ね合わせ、上下の折り片の開放端部を仮接着する封止機構13と、前記開放機構11から前記接着剤塗布機構12を経て前記封止機構13に亘って用紙を搬送する搬送機構15と、を備えている。
【選択図】図4
Description
本発明の目的は、予め、用紙の全面に接着剤塗布処理を行わずとも、折り畳まれた用紙の開放端部を、自動的に、かつ、迅速に封止処理でき、かつ、受取人は、開封作業あるいはミシン目等の切り開き作業を行うことなく、簡単に内容を確認できるダイレクトメール等の折り畳み用紙を糊付けできる用紙糊付け装置及び糊付け方法を提供することである。
図1乃至図3は、本発明の装置及び方法により糊付けされる折り畳み用紙の例を示している。図1は、一つの折り線q1により、二つ折りとした用紙Pであり、第1の折り片P1と第2の折り片P2を有し、下側の第2の折り片P2の開放側の端部の上面に、仮接着剤A1が折り線q1と平行に筋状に塗布され、上側の第1の折り片P1と下側の折り片P2の開放端部同士が、仮接着剤A1により、剥離可能に接着される。
(用紙糊付け装置全体の構成)
図4乃至図13は、本発明に係る糊付け装置の第1の実施形態であり、主として、前記図1及び図2の折り畳み用紙を糊付けするために用いられる装置であり、これらの図面に基づいて、本発明の第1の実施形態を説明する。
図6は糊付け本体部2の主要な構成要素を示す拡大平面図、図7は図6の正面図である。また、図8乃至図13は、折り畳み用紙の糊付作業を工程順に示しており、それぞれ図5のVIII-VIII、IX-IX、X-X、XI-XI、XII-XII、XIII-XIII断面拡大図に相当する。
図6において、塗布ノズル33は、接着剤塗布機構12の前端部に配置されると共に、その下端吐出口33aが、搬送中の用紙Pの下側の折り片の右端部に上方から対応する位置に配置されている。
図7において、封止機構13の封止用ガイドロッド38は、後端部が、塗布ノズル33の左方近傍に位置すると共に、前記接着剤塗布機構12の第2のガイドロッド37の前端部の上方に位置しており、右前下がり傾斜状に前方に延び、押圧ローラ39の下端近傍まで至っている。また、図6において、封止用ガイドロッド38の前端部は、平面視で、塗布ノズル33の左右方向の位置と略同じ位置まで右方に延び、押圧ローラ39の近傍位置に至っている。
図5において、用紙糊付け装置には、複数箇所に用紙検出センサーが配設されている。たとえば、給紙部1の給紙ローラ23と糊付け本体部2の主搬送機構15の後端との間には、光透過式の第1及び第2の用紙検出センサーS1,S2が配置され、接着剤塗布機構12の塗布ノズル33の近傍には、用紙の前端を検出して接着剤の塗布開始信号を発する光透過式の第4の用紙検出センサーS4と、用紙の後端を検出して接着剤の塗布終了信号を発する光透過式の第3の用紙検出センサーS3が配置されている。また、封止機構13と紙受け部3との間には、光透過式の第5の用紙検出センサーS5が配置されている。前記第3及び第4の用紙検出センサーS3,S4は、前述のように、塗布ノズル33による接着剤の塗布開始と終了の信号を発するためのセンサーであり、他のセンサーS1,S2及びS5は、主として用紙ジャムを検出するために使用されるセンサーである。
図2のような内側三つ折りの用紙Pを、図1乃至図7で示す用紙糊付け装置で糊付けする場合の作業の流れを説明する。
図5において、給紙部1のエア吸引式ベルト搬送機構22上には、内側三つ折り状態(図2の状態)の用紙Pが多数積載されており、最下位の用紙Pが、エア吸引式ベルト搬送機構22及びサバキ部材24の作用により前方に送り出され、図8のように、上下の給紙ローラ23で挟持され、略水平な閉塞状態(平面状態)で前方に供給される。
図9において、略水平な閉塞状態で開放機構11に供給された用紙Pは、左端部が主搬送機構15の上下のベルト搬送部15a、15bにより挟持され、前方に搬送される。この搬送中において、下側の第2の折り片P2は下側の吸引ボックス31により下方に吸引され、中間の第3の折り片P3は自重により第2の折り片P2の上面に略重なった状態に維持され、上側の第1の折り片P1は、上側の吸引ボックス30で上方に吸引されることにより、下側の第2及び第3の折り片P2、P3から上方に離れる。すなわち、用紙Pは閉塞状態から右端部が開放された状態に変化する。そして、開放された用紙Pは、第1のガイドロッド36の先端分離爪36aにより、上側の第1の折り片P1と、下側の第2及び第3の折り片P2,P3とに、機械的に分離される。
図10において、用紙Pが接着剤塗布機構12に移行すると、下側の第2及び第3の折り片P2,P3は、下側のガイド板34,35間の隙間に入り込み、略水平状態に維持されて搬送される。一方、上側の第1の折り片P1は、右端部近傍が右側の第1のガイドロッド36により下側から徐々に押し上げられ、一方、第1のガイドロッド36と主搬送機構15との間の部分は、略水平な左側の第2のガイドロッド37により、上方への移動が規制される。これにより、上側の折り片P1の右半部は徐々に垂直姿勢に近づくように立ち上がってゆく。すなわち、開放度合いが拡張してゆく。
図11において、用紙Pが塗布ノズル33に対応する位置まで到達すると、上側のガイド板34が途切れることにより、第3の折り片P3の上面が露出する。このとき、第1の折り片P1は塗布ノズル33に干渉しない状態まで立ち上がっている。この状態で、ノズルの下端吐出口33aから仮接着剤を吐出すると共に用紙Pを前方に搬送することにより、第3の折り片P3の上面の右端部に、搬送方向Fと平行に筋状に仮接着剤A1を塗布する。
図11において、仮接着剤A1が塗布された後、上側の第1のガイド片P1は、拡張用の第1及び第2のガイドロッド36,37による位置規制が解除されると同時に、図12のように、封止機構13の封止用ガイドロッド38により、第3の折り片P3側へと下方へガイドされる。
図5において、封止後、紙受け部3のベルト搬送機構41上に排出された用紙Pは、ベルト搬送機構41の搬送速度V3が糊付け本体部2の主搬送機構15の搬送速度V1より小さく設定されていることにより、ベルト搬送機構41上で鱗状に重ねられ、かつ、補助加圧ローラ42により、最終的に接着部分を加圧すると共に用紙Pを整列させ、紙受けトレー40上に積み重ねて行く。
このように、折り畳み状態の用紙Pを、自動的に、かつ、連続的に、仮接着剤により剥離可能に封止してゆくことができるのである。
(1)図1のような二つ折りの用紙Pを糊付けする場合にも、前記図2の用紙の場合と同様に、図1乃至図7の糊付け装置により連続的に糊付けすることができる。
図14は本発明の第2の実施の形態であって、糊付け本体部2の正面図であり、開封機構11として、上下共に、吸引ボックス30,31を有するエア吸引式ベルト搬送機構29,32を配置した構造となっている。他の構成は前記第1の実施の形態と同様であり、同じ部品には同じ符号を付している。
図15乃至図17は、前記図1乃至図7の第1の実施の形態と同様な用紙糊付け装置に、用紙の折り機60を接続した例である。
(1)図3のようなZ形の三つ折り用紙Pを糊付けする場合に、前記第1の実施の形態の糊付け装置では、第1の折り片P1と第2の折り片P2とを糊付けした後、上下逆向きにして、再度給紙部1に供給し、第2の折り片P2と第3の折り片P3との糊付け作業を行わなければならないと説明したが、例えば、図3及び図4に示すような糊付け本体部2を、用紙搬送方向Fに二組直列に配置すると共に、互いに左右逆向きに配置し、一方の糊付け本体部2で、第1の折り片P1と第2の折り片P2とを糊付けを行い、他方の糊付け本体部2で、第2の折り片P2と第3の折り片P3との糊付け作業を行うように構成することもできる。
2 糊付け本体部
3 紙受け部
11 開放機構
12 接着剤塗布機構
13 封止機構
29 開封機構の上側のベルト搬送機構
30 開放機構の上側の吸引ボックス(上供吸引部)
31 開放機構の下側の吸引ボックス
32 開放機構の下側のベルト搬送機構
33 塗布ノズル
34,35 接着剤塗布機構の下側のガイド板
36、37 接着剤塗布機構のガイドロッド(拡張用ガイドロッド)
38 封止用のガイドロッド(封止用ガイド部材)
39 封止用の押圧ローラ
45 封止用のゴムローラ
60 折り機
65 折り機の塗布ノズル
67 折り部
Claims (8)
- 折り畳まれた用紙の折り片同士を接着剤により封止する用紙糊付け装置において、
折り畳まれた用紙を積載すると共に1枚ずつ供給する給紙部と、
該給紙部から供給された用紙の開放端部を接着剤により封止する糊付け本体部と、
該糊付け本体部から排出される封止済みの用紙を積載する紙受け部と、を備えており、 前記糊付け本体部は、
閉塞状態の用紙を上下方向に開放する開放機構と、
開放された用紙の下側の折り片の開放側の端部の上面に、剥離可能な仮接着剤を、筋状に塗布する接着剤塗布機構と、
上側の折り片を、仮接着剤塗布後の下側折り片に重ね合わせ、上下の折り片の開放端部を仮接着する封止機構と、
前記開放機構から前記接着剤塗布機構を経て前記封止機構に亘って用紙を搬送する搬送機構と、
を備えていることを特徴とする用紙糊付け装置。 - 請求項1記載の用紙糊付け装置において、
前記開放機構は、上側の折り片を上方に吸引する上側吸引部と、下側の折り片を下方に吸引する下側吸引部と、から構成されている、用紙糊付け装置。 - 請求項2記載の用紙糊付け装置において、
前記上側吸引部は、下面に吸引口を有する吸引ボックスであり、
前記下側吸引部は、上面に吸引口を有する吸引ボックスを備えたエア吸引式ベルト搬送機構である、用紙糊付け装置。 - 請求項2記載の用紙糊付け装置において、
前記上側吸引部は、下面に吸引口を有する吸引ボックスを備えたエア吸引式ベルト搬送機構であり、
前記下側吸引部は、上面に吸引口を有する吸引ボックスを備えたエア吸引式ベルト搬送機構である、用紙糊付け装置。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の用紙糊付け装置において、
前記開放機構で開放された用紙の上側の折り片を、その開放度合いが拡張するように接着剤塗布機構へガイドする拡張用ガイド部材と、
前記接着剤塗布機構で仮接着剤が塗布された後の用紙の上側の折り片を、下側の折り片側へガイドする封止用ガイド部材と、を備えている用紙糊付け装置。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の用紙糊付け装置において、
前記給紙部には、未折り状態の用紙を折り畳んで前記給紙部に供給する折り機が接続されている用紙糊付け装置。 - 請求項6記載の用紙糊付け装置において、
前記折り機には、未折り状態の用紙の折り線方向の端部に、剥離可能な仮接着剤を、筋状に塗布する接着剤塗布機構を備えている用紙糊付け装置。 - 折り畳まれた用紙の折り片同士を接着剤により封止する用紙糊付け方法において、
折り畳まれた用紙の開放側の端部を開放機構により上下方向に開放する開放工程と、
開放された用紙の下側の折り片の開放側の端部に、接着剤塗布機構により、剥離可能な仮接着剤を筋状に塗布する塗布工程と、
上側の折り片を、仮接着剤塗布後の下側折り片に重ね合わせ、封止機構により、上下の折り片の開放端部を仮接着する封止工程と、
を有する用紙糊付け方法。
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