JP2003103747A - 印刷機 - Google Patents

印刷機

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JP2003103747A
JP2003103747A JP2001306554A JP2001306554A JP2003103747A JP 2003103747 A JP2003103747 A JP 2003103747A JP 2001306554 A JP2001306554 A JP 2001306554A JP 2001306554 A JP2001306554 A JP 2001306554A JP 2003103747 A JP2003103747 A JP 2003103747A
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JP
Japan
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plate
printing
cylinder
printing machine
photosensitive
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Application number
JP2001306554A
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English (en)
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Hironari Nishii
裕也 西井
Toshihiko Yamanaka
敏彦 山中
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷機において、清掃、部品取り替え、修理
等の非定常的作業を容易に行うための空間を確保するた
めの信頼性が高く構造が複雑でない手段を提供する。 【解決手段】 印刷ユニットと、版胴、ブランケット胴
および圧胴から成る印刷部と、その他の補助装置とを備
えた印刷機であって、当該補助装置を版胴の円柱軸に実
質的に平行な方向に退避できるような直線状退避機構を
有する印刷機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷機の補助装置を
容易に退避でき、清掃、部品取り替え、修理等の非定常
的作業を容易に行えるようになした印刷機に関する。さ
らに詳しくは、印刷機上製版装置を容易に退避でき、清
掃、部品取り替え、修理等の非定常的作業を容易に行え
るようになした印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】米国特許第5630363号は、補助装
置を印刷ユニットにわたって揺動させることができるよ
うにするため印刷ユニットの上側に取り付けられた揺動
アームに配置される補助装置について提案している。
【0003】特開平11−314353では、補助装置
が側壁の近傍の垂直な待機位置へ移動可能となるよう
に、印刷ユニットの側壁の領域に揺動機構が配設されて
おり、そしてまた、補助装置が、印刷ユニットから退避
する水平な待機位置に移動可能となるように、側壁の前
に少なくとも1つの直線状案内部材が配設されるように
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】米国特許第56303
63号に開示された補助装置は次のような問題がある。
【0005】すなわち、印刷ユニットの上側における構
造的空間は、すでに他の装置が占めているか、もしく
は、この構造的空間をこのように空けておく必要がある
ので、多くの場合は自由に使用することができない。
【0006】また、この提案された解決手法では、印刷
ユニットへのアクセスが困難であるとともに、版交換装
置と干渉することがある。
【0007】補助装置のこのような上に向かう揺動は、
印刷機における多大な構造的空間を必要とし、また下方
の空間でこれを行うようにすることは不可能である。
【0008】さらに、米国特許第5630363号に開
示された補助装置と特開平11−314353に開示さ
れた補助装置とは、共に装置が複雑であるという欠点を
有する。
【0009】本願発明の目的は、清掃、部品取り替え、
修理等の非定常的作業の発生頻度の高い、印刷機上製版
方法を実現するための印刷機上製版装置を備えた印刷機
において、清掃、部品取り替え、修理等の非定常的作業
を容易に行うための空間を確保するための信頼性が高く
構造が複雑でない手段を提供することを目的とする。さ
らにそのような機能を他の一般的印刷機にも適用できる
ことを目的としている。
【0010】本願発明のさらに他の目的および利点は、
以下の説明から明らかになるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願発明の1
態様は、印刷ユニットと、版胴、ブランケット胴および
圧胴から成る印刷部と、感光性版剤を供給塗布して感光
性版剤層を形成し、当該感光性版剤層を乾燥して感光性
印刷用版体となし、次いで感光性印刷用版体を画像露光
した後、画像露光済み感光性印刷用版体上に製版体処理
剤を供給し、更に、必要に応じて物理的刺激を与えて、
画像を形成する、印刷機上製版装置とを備えた印刷機で
あって、当該印刷機上製版装置の少なくとも一部を版胴
の円柱軸に実質的に平行な方向に退避できるような直線
状退避機構を有する印刷機である。
【0012】なお、本願発明において「版胴の円柱軸に
実質的に平行な方向」とは、当該印刷機に係る駆動装置
から遠ざかる方向であっても良く、また当該印刷機に係
る駆動装置と干渉することがなければ当該印刷機に係る
駆動装置のある方向であっても良い。
【0013】また、本願発明において「直線状退避機
構」の駆動装置は、作業空間への進入を容易にするた
め、片持ち保持されていることが好ましい。
【0014】印刷機上製版装置を備えた印刷機では、清
掃、部品取り替え、修理等の非定常的作業の発生頻度が
高く、このような非定常的作業を容易に行うための空間
を確保することが必須であると共に、清掃後は、印刷機
上製版装置を製版作業位置に厳密に正確に設置する必要
性が大きいが、本願発明による装置の退避は平行移動と
いう単純な機構を採用しているため、長年の使用におい
ても狂いを生じることが少ないという利点を有してい
る。
【0015】そして、このような利点は、一般的な印刷
機にも適用できることが判明した。
【0016】すなわち、本願発明の他の態様は、印刷ユ
ニットと、版胴、ブランケット胴および圧胴から成る印
刷部と、その他の補助装置Aとを備えた印刷機であっ
て、当該補助装置Aを版胴の円柱軸に実質的に平行な方
向に退避できるような直線状退避機構を有する印刷機、
である。
【0017】ここで、印刷ユニットとは、印刷インク等
を印刷対象である紙等の表面に供給するための装置であ
り、インキングローラ、湿し水供給装置が含まれる。
【0018】印刷機は、当該Aを前記版胴の円柱軸から
平行に遠ざかる方向に退避できるような直線状退避機構
を有することが望ましい。そして、退避の範囲は、作業
空間が充分に確保できる程度が好ましい。
【0019】前記補助装置Aとしては、任意のものを含
めることができるが、光線照射装置,版洗浄装置,剤塗
布装置,乾燥装置,刷版取り付け装置,調色確認装置の
少なくとも一つを含むことが本願目的達成のためには好
ましい。特に上記の印刷機上製版装置の部品を含めるこ
とが好ましい。
【0020】なお、以下に説明する発明の実施の形態や
図面の中で、本発明の更なる特徴が明らかにされる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本願発明の実施の形態を
図を使用して説明する。同一の部分については同一の符
号を付すものとする。なお、これらの図及び説明は本願
発明を例示するものであり、本願発明の範囲を制限する
ものではない。本願発明の趣旨に合致する限り他の実施
の形態も本願発明の範疇に属し得ることは言うまでもな
い。
【0022】本願発明に係る印刷機上製版方法は、通
常、「疎水化剤塗布工程」、「画線部書き込み工程」及
び「疎水化剤除去工程」からなる。また、このようにし
て作製した印刷用版体の再生方法は「インキ除去工程」
及び「再生工程」からなるのが普通である。この疎水化
剤というのは、親水性に準備された印刷用版体面を、イ
ンクを付着させるために疎水化させるものであり、版剤
の1例である。
【0023】図1は、本実施形態に係わる印刷用版体の
表面を示す断面図を示している。
【0024】印刷用版体(版体)Pは、基材1と、中間
層2と、コート層3とから構成されている。この図にお
いて、コート層3の表面(版体表面、版面)上には、後
述する感光性版剤層4が形成されている。
【0025】なお、本願明細書において版体表面または
版面とは、以下の説明から明らかになるとおり、コート
層3の表面のみ、コート層3の表面と感光性版剤層の表
面とよりなるもの、感光性版剤層のみの各種要素から構
成され得るものであり、具体的構成は、場合に応じて判
断されるべきものである。
【0026】同様に、「版体」と言う場合は感光性版剤
層を含む場合も含まない場合もあり得るため、具体的構
成は、場合に応じて判断されるべきものである。
【0027】基材1は、アルミニウムやステンレス等の
金属、ポリマーフィルムなどで構成されている。ただ
し、基材1の材質は、これらアルミニウムやステンレス
等の金属あるいはポリマーフィルムに限定されるもので
はない。
【0028】基材1の表面上には、中間層2が形成され
ている。中間層2としては、例えば、シリカ(Si
2)、シリコーン樹脂、シリコーンゴム等のシリコー
ン形化合物がその材質として利用される。そのうち特
に、シリコーン樹脂としては、シリコーンアルキド、シ
リコーンウレタン、シリコーンエポキシ、シリコーンア
クリル、シリコーンポリエステル等が使用される。この
中間層2は、基材1と後述する、親水性を示すコート層
3との付着を確実なものとならしめるため、また密着性
を向上させるために形成されているものである。基材1
とコート層3との間に、必要により中間層2を介するこ
とにより、コート層3の付着強度を十分に保つことが可
能となる。ただし、基材1とコート層3との付着強度が
十分に確保できる場合には、中間層2はなくてもさしつ
かえない。さらに、基材1がポリマーフィルム等から構
成されている場合は、必要に応じて、基材1の保護のた
めに形成されることもある。
【0029】中間層2上には、光触媒としてたとえば酸
化チタン光触媒を含むコート層3が形成されている。
【0030】このコート層3表面は、例えば紫外線を照
射することによって高い親水性を示すようになる。
【0031】この後、感光性版剤層を形成する「疎水化
剤塗布工程」、紫外線照射等で当該感光性版剤層におけ
る画像や文字等を印刷するための部分である画線部をコ
ート層3に固着する「画線部書き込み工程」と画線部以
外の部分である非画線部の感光性版剤を除去する「疎水
化剤除去工程」が続く。
【0032】図2は、非画線部の感光性版剤を除去した
後、紫外線照射により親水性を示すコート層3が露出し
た状態を表している。この親水性を示すコート層3の露
出により、印刷用版体Pの非画線部を形成することが可
能となる。
【0033】このコート層3は親水特性を維持するた
め、あるいはコート層3の強度や基材1との密着性を向
上させることを目的として、次に示す様な物質を添加し
ても良い。
【0034】例えば、シリカ、シリカゾル、オルガノシ
ラン、シリコン樹脂等のシリカ系化合物、また、ジルコ
ニウム、アルミニウム等からなる金属酸化物又は金属水
酸化物、さらにはフッ素系樹脂を挙げることができる。
【0035】酸化チタン光触媒としては、ルチル型、ア
ナターゼ型、ブルッカイト型があるが、本実施形態にお
いてはいずれも利用可能であり、それらの混合物を用い
てもよい。また、後述するように、光触媒のバンドギャ
ップエネルギーより高いエネルギーをもつ光照射下で感
光性版剤を分解する光触媒性能を高くするためには、酸
化チタン光触媒の粒子径はある程度小さい方が好まし
く、具体的に酸化チタン光触媒の粒径は0.1μm以下
であることが好ましい。
【0036】なお、光触媒としては酸化チタン光触媒が
好適であるが、これに限定されるものではない。
【0037】本実施形態において使用可能でかつ市販さ
れている酸化チタン光触媒を具体的に列挙すれば、石原
産業製のST−01、ST−21、その加工品ST−K
01、ST−K03、水分散タイプSTS−01、ST
S−02、STS−21、また、堺化学工業製のSSP
−25、SSP−20,SSP−M、CSB、CSB−
M、塗料タイプのLACTl−01、LACTI−03
−A、テイカ製のTKS−201、TKS−202、T
KC−301、TKC−302、田中転写製のPTA、
TO、TPX、等を挙げることができる。ただし、これ
らの酸化チタン光触媒以外にあっても適用可能なこと
は、もちろんである。
【0038】また、コート層3の膜厚は、0.01〜1
0μmの範囲内にあることが好ましい。
【0039】膜厚があまりに小さければ、前記した性質
を十分に生かすことが困難となり、また、膜厚があまり
に大きければ、コート層3がヒビ割れし易くなり、耐刷
性低下の要因となるためである。
【0040】なお、このヒビ割れは膜厚が20μmを越
えるようなときに顕著に観察されるから、前記範囲を緩
和するとしても当該20μmをその上限として認識する
必要がある。また、実際上は0.1〜3μm程度の膜厚
とするのが、より好ましい。
【0041】さらに、このコート層3の形成方法として
は、ゾル塗布法、有機チタネート法、蒸着法等を適宜選
択して形成すればよい。このとき例えば、ゾル塗布法を
採用するのであれば、それに用いられる塗布液には、光
触媒およびコート層3の強度や基材1との密着性を向上
させる前記各種の物質の他に、溶剤、架橋剤、界面活性
剤等を添加しても良い。
【0042】また塗布液は、常温乾燥タイプでも加熱乾
燥タイプでも良いが、後者の方がより好ましい。という
のは、加熱によりコート層3の強度を高めた方が、版体
の耐刷性を向上させるのに有利となるからである。
【0043】さらに、例えば、真空中で金属基板上へ蒸
着法にて不定形の酸化チタン層を成長させた後、加熱処
理により結晶化させる方法など、物理的手法により高い
強度をもつ光触媒コート層を作製することも可能であ
る。
【0044】感光性版剤層4は、コート層3表面上に反
応ないし固着された際に疎水化剤として作用する感光性
版剤を、水や有機溶剤といった液体中に溶解あるいは分
散させた液(感光性版剤液)をコート層3表面上に塗布
し、乾燥させることで形成される。
【0045】なおここでいう「感光性版剤」は、たとえ
ば、「加熱処理によりコート層の表面(版体表面)に反
応ないし固着される性質と、光触媒のバンドギャップエ
ネルギーより高いエネルギーをもつ光を照射することで
光触媒の作用により分解される性質とを併せ持つ」感光
性版剤であると、再生の際に使用するエネルギーよりも
低いエネルギーで、感光性版剤の分解を伴うことなくコ
ート層の表面に固着できで好ましい。
【0046】また、感光性版剤液は、後述する感光性版
剤の種類に応じて、必要であれば、水性又は油性に調整
される。
【0047】なお、本願発明において、「水性」の基準
としては、塗布する段階での液中の有機溶剤含有量が3
0重量%以下であり、また「油性」の基準としては、塗
布する段階での液中の有機溶剤含有量が30重量%を越
えるものである。なお、このような区別とは別に各種ア
ルコール等の親水性の極性基を有する有機溶剤を含有さ
せることもできる。
【0048】用いる有機溶剤としては、感光性版剤が溶
解,乳化あるいは分散可能なものであればよく、取扱性
やコストの点からは、パラフィン系又はイソパラフィン
系の溶剤が好適であるが、これに限定されるものではな
い。
【0049】以下では、本発明による印刷用版体の作製
方法と再生方法について説明する。印刷用版体の作製方
法は、「疎水化剤塗布工程」、「画線部書き込み工程」
及び「疎水化剤除去工程」からなる。また、印刷用版体
Pの再生方法は、「インキ除去工程」及び「再生工程」
からなる。
【0050】先ず、印刷用版体の作製方法について説明
する。図3に、印刷用版体の作製と版体Pの再生の概念
図を示す。
【0051】なお、以下において「印刷用版体の作製」
すなわち製版とは、感光性版剤液を版体表面上に塗布し
た後、該版体表面の少なくとも一部をデジタルデータに
基づいて加熱処理して疎水性画線部を形成し、加熱処理
されなかった版体表面上の前記感光性版剤を除去するこ
とをいうものとする。
【0052】先ず、コート層3表面に、酸化チタン光触
媒のバンドギャップエネルギーより高いエネルギーをも
つ波長の光を照射し、図2に示すような状態、すなわち
印刷用版体Pの版体表面全面を水Wの接触角が10°以
下の親水性表面とするような状態を現出させておく。
【0053】この、酸化チタン光触媒のバンドギャップ
エネルギーより高いエネルギーをもつ波長の光として
は、より具体的には、波長380nm以下の光を含む紫
外線を例示できる。
【0054】そして、疎水化剤塗布工程として、この親
水性のコート層3表面に、感光性版剤液(この図では符
号4Lで示す)を塗布し、乾燥させ、図1の状態、すな
わちコート層3上に感光性版剤層4が形成された状態を
作る。
【0055】図3(a)は、前記感光性版剤液を塗布し
た状態を、図3(b)は、前記塗布液を室温程度の常温
で乾燥させた状態を、各々示している。
【0056】コート層3表面のこの状態を「印刷用版体
作製時の初期状態」という。
【0057】なお、上記でいう「印刷用版体作製時の初
期状態」とは、実際上の印刷工程におけるその開始時と
みなしてよい。より具体的にいえば、ある与えられた任
意の画像に関して、それをデジタル化したデータが既に
用意されていて、これを版体上に書き込みしようとする
ときの状態を指すものとみなせる。
【0058】上記状態となっている、感光性版剤層4に
覆われたコート層3表面に対して、画線部書き込み工程
として、画線部を書き込む。
【0059】この画線部は、画像に関するデジタルデー
タに準拠して、そのデータに対応するように行われる。
なお、ここでいう画線部とは、水の接触角が50°以
上、好ましくは80°以上の疎水性部分であり、印刷用
の疎水性インキが容易に付着し、一方、湿し水の付着は
困難な状態になっている。
【0060】この疎水性の画線部を画像データに基づい
て現出させる方法として、感光性版剤層4を加熱し、前
記感光性版剤をコート層3上に反応ないし固着させる方
法が好適である。画線部を加熱した後、加熱されなかっ
た部分(非加熱部分)である、疎水性画線部以外の部分
に塗布された感光性版剤を除去することにより、非画線
部を現出させ、印刷用版体を作製することができる。
【0061】こうした加熱方法としては、光触媒のバン
ドギャップエネルギーより低いエネルギーをもつ光を照
射することにより加熱処理を行うのが好ましい。この
「光触媒のバンドギャップエネルギーより低いエネルギ
ーをもつ光」としては、具体的には、赤外線を例示でき
る。こうした光を照射すれば、感光性版剤を、分解させ
ることなくコート層3上に反応ないし固着させることが
できる。
【0062】ここでは、図3(c)に示すように、赤外
線書き込みヘッド6を用いた赤外線照射によって、少な
くとも一部の感光性版剤層4を加熱し、感光性版剤をコ
ート層3表面に反応あるいは固着させて画線部4aを形
成するようにしている。
【0063】画線部4aを形成した後、図3(d)に示
すように、洗浄スプレー7を用いて、水または水を含む
洗浄液を感光性版剤層4に吹き付け、非加熱部分の感光
性版剤層4を洗浄・除去して、非画線部5を現出させ
る。これで、図3(e)に示すように、コート層3表面
への画線部4aと非画線部5の形成が完了し、印刷可能
な状態となる。
【0064】なお、感光性版剤液の塗布面を加熱し、疎
水性の画線部を画像データに基づいて現出させる方法と
して、ここでは、光で画線部を書き込んで光のエネルギ
ーで加熱するように構成した例を示しているが、他の構
成、例えばサーマルヘッドによる感光性版剤層4の直接
加熱であってもよいことはいうまでもない。
【0065】上記までの処理が終了したら、コート層3
表面に、印刷用の疎水性インキと湿し水とを混合した状
態で塗布する。すると、例えば図4に示すような、印刷
用版体が製作されたことになる。
【0066】この図において、網掛けされた部分は、感
光性版剤が光触媒を含むコート層3表面と反応もしくは
固着して形成された部分、すなわち疎水性部分の画線部
4aに、疎水性インキが付着した状態を示している。残
りの白地の部分、すなわち親水性部分である非画線部5
には、湿し水が優先的に付着する一方、疎水性インキは
はじかれて付着しなかった状態を示している。このよう
に絵柄が浮かび上がることにより、コート層3表面は、
印刷用版体としての機能を有することになる。
【0067】この後、通常の印刷工程を実行し、これを
終了させる。
【0068】次に、印刷用版体Pの再生方法の例につい
て説明する。
【0069】なお、「版体の再生」とは、少なくとも一
部が疎水性を示し残りが親水性を示す版体表面を、全面
均一に親水化した後、この親水性の版体表面に感光性版
剤液を塗布し、必要に応じて室温程度の温度で乾燥させ
ることによって、再び「印刷用版体作製時の初期状態」
に復活させることをいうものとする。
【0070】まず、インキ除去工程として、印刷終了後
のコート層3表面に付着したインキ、湿し水、紙粉など
を拭き取る。
【0071】その後、再生工程として、少なくとも一部
が疎水性を示すコート層3表面全面に、光触媒のバンド
ギャップエネルギーより高いエネルギーをもつ光を照射
する。こうすることで、画線部4aを形成する感光性版
剤を分解して除去し、コート層3表面全面を、水の接触
角が10°前後の親水性表面とする、すなわち図2に示
す状態とすることが可能である。
【0072】ここでは、図3(f)に示すように、紫外
線照射ランプ8を用いて、紫外線照射のみで画線部4a
を形成する感光性版剤を分解し、コート層3a表面、す
なわち親水性表面を露出させている。
【0073】紫外線照射により全面親水性に回復したコ
ート層3表面に、感光性版剤液4Lを再度常温で塗布
し、必要に応じて室温程度の温度で乾燥させることによ
って、印刷用版体作製時の初期状態に戻すことが可能で
ある。
【0074】また、コート層3表面全面に、光触媒のバ
ンドギャップエネルギーより高いエネルギーをもつ光を
照射して感光性版剤を分解する操作と、水または水を含
む洗浄液でコート層3表面を洗浄する操作と、を交互に
繰り返すことにより、さらに容易にコート層3表面全面
を、水の接触角が10°前後の親水性表面とすることが
可能である。
【0075】上記感光性版剤としては、加熱により版体
表面の親水性部分と反応もしくは強く固着し親水性表面
に疎水性を付与する作用を有する一方、常温では前記反
応もしくは固着が実質的に起らないことはもちろん、そ
れとともに紫外線照射下において光触媒の作用で容易に
分解されるものが好ましい。
【0076】具体的には有機チタン化合物、有機シラン
化合物が好ましい。これら化合物は、加熱により光触媒
表面に存在する水酸基と反応してコート層の表面に固定
化され、単分子層的な疎水基層を形成する。
【0077】なお、本実施形態でいう有機チタン化合物
はテトラアルコキシド系有機チタンに限られるものでは
なく、また、有機シラン化合物もテトラアルコキシド系
有機シランに限られるものではない。
【0078】このような、有機チタン化合物の例を以下
〜に、有機シラン化合物の例を以下〜に、各々
示す。 テトライソプロポキシチタン、テトラ−n−ブトキ
シチタン、テトラステアロキシチタンなどのアルコキシ
チタン。 トリ−n−ブトキシチタンステアレート、イソプロ
ポキシチタントリステアレートなどのチタンアシレー
ト。 ジイソプロポキシチタンビスアセチルアセトネー
ト、ジヒドロキシ・ビスラクタトチタンなどのチタンキ
レート。 トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシ
ラン、ジメチルジエトキシシラン、メチルトリメトキシ
シラン、テトラメトキシシラン、メチルトリエトキシシ
ラン、テトラエトキシシラン、メチルジメトキシシラ
ン、オクタデシルトリメトキシシラン、オクタデシルト
リエトキシシランなどのアルコキシシラン。 トリメチルクロロシラン、ジメチルジクロロシラ
ン、メチルトリクロロシラン、メチルジクロロシラン、
ジメチルクロロシランなどのクロロシラン。 ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−クロ
ロプロピルメチルジコロロシラン、γ−クロロプロピル
メチルジメトキシシラン、γ−クロロプロピルメチルジ
エトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ンなどのシランカップリング剤。 パーフロロアルキルトリメトキシシランなどのフロ
ロアルキルシラン。
【0079】なお、感光性版剤はこれらに限るものでは
無い。さらに、これらの化合物は必要に応じて溶剤など
で希釈して使用して良く、さらに必要に応じて熱可塑性
樹脂、疎水性の油脂、フッ素系化合物などを混合して用
いても良いことは言うまでもない。
【0080】さらにまた、前記感光性版剤として、脂肪
酸デキストリンが好ましい。この化合物は、加熱により
酸化チタン光触媒表面に存在する水酸基と強く相互作用
して表面に固定化されるため、脂肪酸デキストリンで形
成された画線部は、例えば湿し水によって置換されるこ
となく、安定して印刷することができる。
【0081】なお、このパルチミン酸デキストリンの他
にも、(パルチミン酸/2−エチルヘキサン酸)デキス
トリン、ミスチリン酸デキストリンが好適であるが、脂
肪酸デキストリンとしては、これらに限られるものでは
ない。
【0082】なお、上記の印刷用版体の作製、印刷およ
び版体の再生を印刷機上で行うための印刷機の1例を図
5に示す。
【0083】図5において、印刷機10は、版胴11を
中心として、その周囲に版体クリーニング装置12、紫
外線照射装置13、疎水化剤塗布装置14、乾燥装置1
5、画線部書き込み装置16、インキングローラ17、
湿し水供給装置18、ブランケット胴19および圧胴2
1を備えたものとなっている。
【0084】印刷用版体Pは、版胴11に巻き付けられ
て設置されている。
【0085】版体クリーニング装置12は、印刷終了後
のコート層3上のインキ、湿し水、紙粉などを除去する
ものである。
【0086】紫外線照射装置(再生装置)13は、紫外
線をコート層3表面に照射することで、画線部4aを形
成する感光性版剤を分解除去するものである。
【0087】疎水化剤塗布装置14は、紫外線を照射す
ることにより分解除去される感光性版剤、すなわち有機
チタン化合物、有機シラン化合物あるいは脂肪酸デキス
トリンなどを含む液を、コート層3表面のほぼ全面に塗
布するものである。
【0088】乾燥装置15は、印刷用版体Pを乾燥させ
るものであり、コート層3上に塗布された感光性版剤液
を乾燥させて有機溶剤等をとばして、感光性版剤層4を
容易に形成させるものである。
【0089】画線部書き込み装置16は、コート層3表
面に赤外線を照射して、画線部4aを形成させるもので
ある。
【0090】なお、紫外線照射装置13、疎水化剤塗布
装置14、乾燥装置15及び画線部書き込み装置16
は、版胴11の回転方向(図中矢印方向)に対してこの
順となるように、版胴11の周囲に設けられており、版
胴11の回転に伴い版体の再生及び作製が連続的に行え
るので、版体の再生及び作製を効率よく行えるようにな
っている。
【0091】この印刷機10において、上記したように
印刷を終了した版体の再生は、次のように行われる。ま
ず、版体クリーニング装置12を版胴11に対して接し
た状態とし、コート層3表面上に付着したインキ、湿し
水、紙粉などをきれいに拭き取る。その後、クリーニン
グ装置12を版胴11から脱離させ、再生工程として、
紫外線照射装置13でコート層3表面全面に紫外線照射
して、感光性版剤を分解して除去し、版面全面を親水化
する。
【0092】その後、前記感光性版剤液を、塗布装置1
4を用いてコート層3表面全面、すなわち版面全面に塗
布し、乾燥機15を用いて、塗布液を乾燥させる。これ
により、コート層3表面に感光性版剤層4が形成され
て、印刷用版体作製時の初期状態となる。次に、画線部
書き込み工程として、予め用意された画像のデジタルデ
ータに基づき、画線部書き込み装置16で版面を加熱し
て、画線部4aを書き込む。
【0093】印刷工程は、インキングローラ17、湿し
水供給装置18及びブランケット胴19を版胴11に対
して接する状態とし、そして、紙20がブランケット胴
19に接するようにして、かつ図5に示す矢印の方向に
搬送していく。こうすることによって、連続的な印刷が
行われるようになっている。
【0094】このような印刷の諸工程を実現するための
印刷機上製版装置を備えた印刷機が、当該印刷機上製版
装置の少なくとも一部B(前記補助装置Aに該当)を版
胴の円柱軸に実質的に平行な方向であって、当該印刷機
に係る駆動装置から遠ざかる方向または近づく方向に退
避できるような直線状退避機構を有すると、清掃、部品
取り替え、修理等の非定常的作業を容易に行うための空
間を確保することができ、しかも、退避のために要する
動作が直線状退避機構、すなわち直線状に上記一部Bを
移動させる動作のみとなるため、動作の狂いを生じる余
地が少なく、印刷機上製版作業における厳密な位置決め
を容易に行うことができる。
【0095】また、必要であれば、上記一部Bを前記版
胴の円柱軸から平行に遠ざかる方向に退避できるような
直線状退避機構を有することにより、他の部品との干渉
を避けつつ上記一部Bを退避させることがより容易にな
り、設計上も有利となる場合がある。たとえば、版胴を
納めるケースが直線状退避機構の退避を妨げる構造であ
る場合である。
【0096】なお、これらの退避は上記一部Bを一体と
して行う必要はなく、いくつかに分けて行っても良い。
【0097】退避の範囲は、作業空間が充分に確保でき
る程度であるのが好ましい。
【0098】上記を図5で具体的に説明すると、版体ク
リーニング装置12、紫外線照射装置13、疎水化剤塗
布装置14、乾燥装置15、画線部書き込み装置16の
全部または一部が上記一部Bに該当する。
【0099】本願発明の1形態に依れば、紫外線照射装
置13、疎水化剤塗布装置14、乾燥装置15、画線部
書き込み装置16を一体構造となし、紙面裏側に当該印
刷機の駆動装置がある場合に、たとえばそれとは反対側
の方向に、すなわち紙面裏側から表側に向かってこれら
を退避させる。必要であれば版体クリーニング装置12
を独立に同様方向に退避させることもできる。
【0100】図6はこの退避の模様をモデル的に示した
斜視図である。
【0101】図6において、印刷機の駆動装置は図の左
側にあり、紫外線照射装置13、疎水化剤塗布装置1
4、乾燥装置15、画線部書き込み装置16を一体構造
となした上記一部Bは、位置L1からL2まで、版胴1
1の円柱軸に実質的に平行な方向に退避され、この退避
により生じた空間に作業者が移動して、作業区間に立ち
入ることができるようになる。
【0102】この場合、直線状退避機構の駆動装置が、
片持ち保持されていることも作業区間への立ち入りを容
易にすることに役立つ。
【0103】この位置L1からL2までの退避によっ
て、版胴をその円柱軸に直交する方向から見た場合に、
上記一部Bが少なくとも版胴と重畳しない位置まで移動
すると、退避により生じた空間に作業者が移動進入する
ことが容易になり、好ましい。
【0104】なお、L1からL2に移動する前に、L3
からL4に向かう方向、すなわち一旦版胴から離れる方
向に上記一部Bを移動させる動作、言い換えれば版胴1
1の円柱軸から平行に遠ざかる方向に退避させる動作を
加えると、その後の移動が容易になり好ましい場合が多
いのは前述の通りである。
【0105】本願発明においては、印刷機上製版作業に
おける厳密な位置決めを容易に行うため、上記一部Bを
作動位置で位置決めするためのセンタリング装置を有す
ること、上記一部Bを位置決めされた位置に固定するた
めのロック装置を有することが好ましい。
【0106】上記のような退避機構を有する場合に、正
常な印刷用の位置(作動位置)に戻したときの位置決め
を確実にかつ容易にできるようにするためである。
【0107】なお、センタリング装置とは、上記一部B
を作動位置に正確に位置づけるための位置決め装置であ
り、ロック装置とはこのようにして位置決めされた上記
一部Bをその位置に固定するための装置である。
【0108】特に、当該センタリング装置が前記補助装
置Aを作動位置で、上下、左右および前後において位置
決めできることや、当該センタリング装置を版胴の軸受
けフレームあるいはその近傍に取り付けることが望まし
い。
【0109】センタリング装置が前記補助装置Aを作動
位置で、上下、左右および前後において位置決めできる
ことは、このような3次元方向での位置決めが特に簡便
かつ正確な位置決めを可能とするからである。
【0110】センタリング装置を版胴の軸受けフレーム
あるいはその近傍に取り付けることが望ましいのは、版
胴が振動した場合、追従して振動するため、相対的位置
関係の狂いが少ないからである。なお、ここで「近傍」
は、30cm以内であることが好ましい。
【0111】センタリング装置やロック装置としては、
公知のどのような機構のものでも、本願発明の趣旨に反
しない限り採用することができる。
【0112】図7〜9にその例を示す。
【0113】図7は印刷機上製版装置の一部Bの周辺の
斜視図、図8は横から見た図、図9は上から見た図であ
る。
【0114】図7において押しつけ装置101により、
印刷機上製版装置の一部Bを矢印Xの方向(版胴のある
方向)に押しつけることによって、図8のYのV字部分
とZの平坦部とにより、上下および前後において、印刷
機上製版装置の一部Bが、印刷機の固定された部分、た
とえば軸受けフレーム102に対し、位置決めされる。
【0115】また、図9のように印刷機上製版装置の一
部Bが、印刷機の固定された部分に取り付けられたブロ
ック103に押しつけられることによって、左右の位置
決めが実現される。
【0116】また、図8には、印刷機上製版装置の一部
Bを位置決めされた位置に固定するためのロック装置1
04も示されている。これはクランプを使用した例であ
る。
【0117】本願発明に関する研究の結果、本願発明
は、感光性版剤を供給塗布して感光性版剤層を形成し、
当該感光性版剤層を乾燥して感光性印刷用版体となし、
次いで感光性印刷用版体を画像露光した後、画像露光済
み感光性印刷用版体上に製版体処理剤を供給し、更に、
必要に応じて物理的刺激を与えて、画像を形成する、印
刷機上製版装置を有する印刷機にとどまらず、広く一般
的な印刷機にも適用できることが見出された。
【0118】そして、その場合は、上記一部Bに代え
て、印刷ユニットや、版胴、ブランケット胴および圧胴
から成る印刷部以外の、その他の補助装置Aを退避の対
象とすることができる。
【0119】このような補助装置Aとしては、光線照射
装置,版洗浄装置,剤塗布装置,乾燥装置,刷版取り付
け装置,調色確認装置を挙げることができる。
【0120】光線照射装置には、たとえば印刷機上製版
装置における紫外線照射装置や、赤外線照射装置が含ま
れる。
【0121】版洗浄装置とは、印刷用版体の表面を洗浄
するための装置を意味する。
【0122】剤塗布装置とは、印刷機上製版やその他の
目的のために印刷用版体上に各種の剤を塗布するための
装置を意味する。
【0123】乾燥装置とは、印刷用版体上に塗布された
各種の剤を乾燥させるための装置を意味し、熱風乾燥機
がその例である。
【0124】刷版取り付け装置とは、印刷用版体を版胴
上に取り付けるための装置を意味する。
【0125】調色確認装置とは、印刷の色調等を判断す
るための光学的装置を意味する。
【0126】このような補助装置は、版胴の回りに密集
して設置されているので、それら自身の清掃、部品取り
替え、修理等の非定常的作業の場合にはもちろん、印刷
ユニットや、版胴、ブランケット胴および圧胴から成る
印刷部の清掃、部品取り替え、修理等の非定常的作業の
際にも邪魔になるので、本願発明は、このような場合に
効果が大きい。
【0127】特に、印刷機上製版方法を採用する場合に
は、図5から理解できるごとく、この密集の度合いが大
きいので、本願発明の効果は特に大きい。
【0128】
【発明の効果】清掃、部品取り替え、修理等の非定常的
作業の発生頻度の高い、印刷機上製版方法を実現するた
めの印刷機上製版装置を備えた印刷機において、清掃、
部品取り替え、修理等の非定常的作業を容易に行うため
の空間を確保するための信頼性が高く構造が複雑でない
手段が提供される。
【0129】さらにそのような手段を他の一般的印刷機
にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷用版体の構成を示す断面図で
ある。
【図2】本発明に係る印刷用版体の構成を示す別の断面
図である。
【図3】版体表面への版の作製と版体の再生の概念図で
ある。
【図4】版体表面に描かれた画像(画線部)とその白地
(非画線部)との一例を示す斜視図である。
【図5】本願発明に係る印刷機の構成の一例を示す概略
構成図である。
【図6】本願発明に係る補助装置Aの退避の模様をモデ
ル的に示した斜視図である。
【図7】印刷機上製版装置の一部Bの周辺のモデル的斜
視図である。
【図8】印刷機上製版装置の一部Bを横から見たモデル
図である。
【図9】印刷機上製版装置の一部Bを上から見たモデル
図である。
【符号の説明】
P 印刷用版体(版体) 1 基材 2 中間層 3 コート層 4 感光性版剤層 4a 画線部 5 非画線部 6 赤外線書き込みヘッド 7 洗浄スプレー 8 紫外線照射ランプ 10 印刷機 11 版胴 12 版体クリーニング装置 13 紫外線照射装置(再生装置) 14 疎水化剤塗布装置 15 乾燥装置 16 画線部書き込み装置 17 インキングローラ 18 湿し水供給装置 19 ブランケット胴 20 紙 21 圧胴 W 水 101 押しつけ装置 102 軸受けフレーム 103 ブロック 104 ロック装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷ユニットと、版胴、ブランケット胴
    および圧胴から成る印刷部と、その他の補助装置Aとを
    備えた印刷機であって、当該補助装置Aを版胴の円柱軸
    に実質的に平行な方向に退避できるような直線状退避機
    構を有する印刷機。
  2. 【請求項2】 前記補助装置Aを前記版胴の円柱軸から
    平行に遠ざかる方向に退避できるような直線状退避機構
    を有する請求項1に記載の印刷機。
  3. 【請求項3】 前記直線状退避機構の駆動装置が、片持
    ち保持されていることを特徴とする請求項1または2に
    記載の印刷機。
  4. 【請求項4】 前記補助装置Aを作動位置で位置決めす
    るためのセンタリング装置を有することを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の印刷機。
  5. 【請求項5】 前記センタリング装置が前記補助装置A
    を印刷機の作動位置で、上下、左右および前後において
    位置決めできることを特徴とする請求項4に記載の印刷
    機。
  6. 【請求項6】 前記補助装置Aを位置決めされた位置に
    固定するためのロック装置を有することを特徴とする請
    求項4または5に記載の印刷機。
  7. 【請求項7】 前記センタリング装置およびまたはロッ
    ク装置を前記版胴の軸受けフレームあるいはその近傍に
    対し固定するように取り付けることを特徴とする請求項
    4〜6のいずれかに記載の印刷機。
  8. 【請求項8】 前記補助装置Aが、光線照射装置,版洗
    浄装置,剤塗布装置,乾燥装置,刷版取り付け装置,調
    色確認装置の少なくとも一つを含むことを特徴とする請
    求項1〜8のいずれかに記載の印刷機。
  9. 【請求項9】 前記印刷機が、感光性版剤を供給塗布し
    て感光性版剤層を形成し、当該感光性版剤層を乾燥して
    感光性印刷用版体となし、次いで感光性印刷用版体を画
    像露光した後、画像露光済み感光性印刷用版体上に製版
    体処理剤を供給し、更に、必要に応じて物理的刺激を与
    えて、画像を形成する、印刷機上製版装置と、印刷ユニ
    ットと、版胴、ブランケット胴および圧胴から成る印刷
    部とを備えた印刷機である請求項1〜8のいずれかに記
    載の印刷機。
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