JP2003103451A - 振動バレル研磨法 - Google Patents

振動バレル研磨法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワークに打痕なきよう、且つバレル研磨前の仕
上痕を取り去って光沢度も十分な程度に仕上げることの
できる振動バレル研磨法を提供する。 【解決手段】 ワーク2を振動バレル1により研磨する
方法である。この方法は、平均粒径2mm以上、10m
m以下の非球形研磨石3と粒度#1000以下の粒径の
砥粒4とからなる混合メディアによってワーク2を研磨
する。また、平均粒径2mm以上、10mm以下の非球
形研磨石3と粒度#1000以下の粒径の砥粒4とから
なる混合メディアによってワーク2を研磨した後、メデ
ィアが平均粒径2mm以上、10mm以下の非球形研磨
石3のみによって研磨する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は振動バレル研磨機を
用いてワークを研磨する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より振動バレル研磨機によってワー
クを研磨することが知られている。この装置のメリット
は、他のバレル研磨機に比べてワーク表面に打痕傷が付
きにくいので、打痕傷を生じやすい大型のワークや重量
のあるワークの研磨に好適なところである。ところでバ
レル研磨でワークを光沢仕上するには専用の光沢仕上用
研磨石を用いる。この研磨石としては一般に、平均粒径
が0.5mm〜15mmからなるアルミナ質焼成研磨石
がある。しかしながらこの研磨石は光沢仕上を目的とし
ているので研磨力が小さい。まして振動バレル研磨機も
バレル研磨機の中では研磨力が小さい方なので、この組
み合わせでワークをバレル研磨するとなると満足の行く
研磨量が得られなかった。特にバレル研磨の前工程の仕
上痕が残ったワークを研磨する場合、光沢は十分でも研
磨力が不十分なため前仕上の仕上痕が取りきれない。加
えて光沢仕上用研磨石は前記のように比較的小径の研磨
石なので、ワークは研磨石とひっかかり難く、バレル底
に沈みやすい。そうなるとワーク同士が底で互いに接触
して、いくら振動バレル研磨機でも打痕の問題が生じて
くる。特に光沢仕上げを施す場合に打痕がワーク表面上
に残ると、打痕傷が一層目立って品質上好ましくない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって振動バレル
研磨機でワークに打痕なきよう、且つバレル研磨前の仕
上痕を取り去って光沢度も十分な程度に仕上げることは
極めて困難だった。本発明はこうした課題を解決するこ
とを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明の第1の課題
解決手段は、バレル研磨前の仕上痕が残ったワークをメ
ディアとともにバレル槽に装入して振動を与えることに
より生じる相対運動差により前記ワークを研磨する振動
バレル研磨法であって、平均粒径2mm以上、10mm
以下の非球形研磨石と粒度#1000以下の粒径の砥粒
とからなる混合メディアによって前記ワークを研磨する
ことを特徴とする振動バレル研磨法である。この構成に
より、メディアが非球形研磨石と砥粒とからなるためワ
ークがひっかかりやすくなり、さらに個々のワークがメ
ディアに包み込まれた形で流動するのでバレル底に沈む
ことがない。よって従来問題となっていた打痕の問題が
生じにくくなる。また砥粒を含んだ混合メディアとした
ことで十分な研磨力を確保できるのでバレル研磨前の仕
上痕を除去できるとともに光沢度も高いものとなる。
【0005】次に本発明の第2の課題解決手段は、バレ
ル研磨前の仕上痕が残ったワークをメディアとともにバ
レル槽に装入して振動を与えることにより生じる相対運
動差により前記ワークを研磨する振動バレル研磨法であ
って、平均粒径2mm以上、10mm以下の非球形研磨
石と粒度#1000以下の粒径の砥粒とからなる混合メ
ディアによって前記ワークを研磨した後、メディアが平
均粒径2mm以上、10mm以下の非球形研磨石のみに
よって研磨することを特徴とする振動バレル研磨法であ
る。この構成により、1工程目で光沢度を保ちつつ十分
な状態まで研磨され、2工程目でさらに光沢度を向上さ
せ外観品質上も満足の行く仕上がりとなる。またこの工
程間で一旦マス(メディアとワークの総称、以下同様)
の洗浄を行うが、砥粒は洗浄により洗い流される。そし
て研磨石とワークはバレル槽内に入ったままで2工程目
の研磨を行うことができるので段取りに要する手間や時
間もかからないというメリットがある。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図を参照しながら説明する。
【0007】図1の1は本発明の振動バレル研磨機のバ
レル槽で、ここではドーナツ環状型のものとなっている
が、ボックス型(例えば特公昭46−12711に開
示)を用いても良い。2はワーク、3は研磨石、4は砥
粒である。ここで研磨石3は平均粒径2mm以上、10
mm以下のものを使用する。これは平均粒径が2mm未
満だと細粒化してワークがひっかかり難くなり、バレル
底に沈みやすくなるからである。さらに研磨力も不十分
となる。また平均粒径が10mmを越えるとひっかかり
やすく研磨力も高くなるが、光沢度の点から好ましくな
い。したがって前記のような範囲としている。また砥粒
4は粒度#1000(平均粒径15μm)以下のものを
使用する。粒度が#1000より大きいと研磨力は大き
くなるが、砥粒が研磨石から分離してバレル底に沈んで
しまうからである。
【0008】このバレル槽1に振動を与えると、マスは
センターポール1aに向って矢示Aのように円弧状に流
動すると共に環状方向に流動する。この間にワーク2は
研磨石3、砥粒4と流動接触して所望の加工を受けるの
である。研磨石3が非球形のため個々のワーク2はこの
中に抱きかかえられ、且つ砥粒4がワーク2と研磨石3
との間で保持され、ワーク2側に押し付けられるので十
分な研磨がなされるのである。さらに研磨石3との接触
により光沢度を向上する。以上の研磨が終了したら、一
旦バレル水と砥粒4を排出してマスの洗浄を行う。その
後再び規定量の水を入れ、メディアを非球形研磨石3の
みにして2工程目の研磨を行う。
【0009】
【実施例】以下に実施例を示す。この実施例の実施例1
では振動バレル研磨機はチップトン製CLー50(容量
50L)を用いた。研磨石はチップトン製3Pー5(平
均粒径6mm、不定形状の光沢用アルミナ質焼成研磨
石)、砥粒はアルミナ#3000(平均粒径5μm)、
コンパウンドはチップトン製MFC(光沢用粉末コンパ
ウンド)とした。ワークは円筒状(22φmm×22m
m)で材質はSUJ2(高炭素クロム軸受鋼)、研磨前
の表面粗さは1.551μmRz(JIS82の10点
平均粗さ)で、砥石で仕上られたものを用いた。水は規
定量として、マス容量に対し3%とした。またこの工程
の後、バレル槽底に設けた排水孔(図示せず)より水、
砥粒を排出した。その後排水孔を閉じ、再び水を規定量
入れて3P−5研磨石のみによる2工程目の研磨を行っ
た。比較例1として砥粒を添加しない条件、つまり実施
例1の2工程目の条件のみで研磨をスタートした。結果
を表1に示す。
【0010】
【表1】 実施例1、比較例1共に打痕は問題とならなかったが、
砥粒を用いない比較例1では22時間かかっても十分に
研磨されず、前工程の砥石の仕上げ目が残った。しかし
本発明の研磨法によれば1工程目で4時間、2工程目で
2時間のトータル6時間研磨で砥石の仕上げ目が除去で
き、しかも光沢度も高く、さらに2工程目の研磨で表面
粗さと光沢度を一層向上することができた。なお、ここ
での光沢度評価は目視で行った。
【0011】以上の例ではワークに円筒状のものを使用
して研磨したが、この研磨法は特にワークの周面に円周
部などの転がり面を有するものに効果的である。このよ
うな転がり面を有するワークはひっかかりが少ないため
バレル底に沈みやすいからである。したがってパチンコ
球のような球状ワークやこの例のような円筒状ワークに
は格別効果的である。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明の研磨法によ
れば、重量のあるワークや大型のワークであっても、非
球形研磨石と砥粒とからなる混合メディアで包み込んで
研磨するので打痕の問題がない。また砥粒を添加したの
で大きな研磨力が得られる上に光沢度も高いものとな
る。さらに1工程目で砥粒を加えて研磨し、2工程目で
砥粒なしで研磨すれば、大きな研磨力が得られた上で表
面粗さと光沢度を一層向上することができるので外観品
質が向上し、満足度の行く仕上がり品質が得られる。ま
た工程変更に伴う手間や時間もかからないといった効果
も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動バレル研磨法を模式的に示した断
面図
【符号の説明】
1・・・バレル槽 1a・・・センターポール 2・・・ワーク 3・・・研磨石 4・・・砥粒

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バレル研磨前の仕上痕が残ったワークを
    メディアとともにバレル槽に装入して振動を与えること
    により生じる相対運動差により前記ワークを研磨する振
    動バレル研磨法であって、平均粒径2mm以上、10m
    m以下の非球形研磨石と粒度#1000以下の粒径の砥
    粒とからなる混合メディアによって前記ワークを研磨す
    ることを特徴とする振動バレル研磨法。
  2. 【請求項2】 バレル研磨前の仕上痕が残ったワークを
    メディアとともにバレル槽に装入して振動を与えること
    により生じる相対運動差により前記ワークを研磨する振
    動バレル研磨法であって、平均粒径2mm以上、10m
    m以下の非球形研磨石と粒度#1000以下の粒径の砥
    粒とからなる混合メディアによって前記ワークを研磨し
    た後、メディアが平均粒径2mm以上、10mm以下の
    非球形研磨石のみによって研磨することを特徴とする振
    動バレル研磨法。
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