JP2003103420A - 組立作業テーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 箱物重量物への部品の取付に際して、作業者
は最小限の移動で箱物重量物の上部、下部、底面、背面
への部品の取付が可能となる組立作業テーブルを提供す
ること。 【解決手段】 箱物重量物の前面と背面とを天地可能な
設置テーブルと、その設置テーブルを回転可能な旋回機
構を有することを特徴とする組立作業テーブルを提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、箱物重量物を組立
てる際、定位置での組立作業を可能とする組立作業テー
ブルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】遮断機、開閉器などの投入・遮断操作機
構等、箱物重量物への部品取付作業を行なう場合、従
来、作業台に箱物重量物を設置、固定し、部品を組立て
ていた。

【０００３】例えば、図4に示すように、箱物重量物の
上部へ中量部品(１０ｋｇ〜２０ｋｇ)を組付ける場合、
１人で作業を行ない、部品を手で抱えて、踏み台等に乗
り、組立てていた。

【０００４】また、例えば、図5(a)及び(b)に示すよう
に、箱物重量物の下部へ重量部品(３０ｋｇ〜５０ｋｇ)
を取付ける場合は、１人または２人の作業者が部品を手
で支えて、屈んで組立てていた。

【０００５】また、組立後の作業ステーション間の搬送
時においては、箱物重量物を台車へ積み、搬送を行なっ
ていたが、箱物重量物の底面に突起物がある場合には、
台車への設置も不安定な状態であった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述の従来の組立作業
テーブルにおいては、組立てる部品の取付位置によって
作業者は、組立てる部品を抱えた状態で、踏み台に登
り、または屈み込んで作業を行なうため、作業効率が悪
く、作業者への負担も大きい。

【０００７】また、組立て後の作業ステーション間の搬
送作業においては、作業台から台車への積み替え作業を
要し、また、上記のような底面に突起のある箱物重量物
は、台車への設置状態も不安定となり、円滑な搬送の妨
げとなっていた。

【０００８】本発明はかかる従来の事情に対処して提案
されたものであり、その主たる目的は、箱物重量物への
部品の取付に際して、作業者は最小限の移動で箱物重量
物の上部、下部、底面、背面への部品の取付が可能とな
る組立作業テーブルを提供することにある。

【０００９】また、本発明の他の目的は上記のような底
面に突起等のついた箱物重量物においても台車への積替
えをすること無く安定して搬送可能な組立作業テーブル
を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の組立作業テーブルにおいては、請求項１記
載の発明では、箱物重量物の前面と背面とを天地可能な
設置テーブルと、その設置テーブルを回転可能な旋回機
構を有することを特徴とする組立作業テーブルを提供す
る。

【００１１】上記構成の組立作業テーブルにおいては、
作業者は組立てる部品を抱えた状態で取り付ける位置へ
移動する必要がなく、本装置が天地、旋回することによ
り定位置での組立作業を行なうことを可能とするもので
ある。

【００１２】また、請求項２記載の発明では、前記テー
ブルには減速機を介してテーブルを天地させるハンドル
が配置されることを特徴とする請求項１記載の組立作業
テーブルを提供する。

【００１３】上記構成の組立作業テーブルにおいては、
上記組立作業テーブルの天地動作を作業者の手元で、軽
易な力で行なうことを可能とするものである。

【００１４】また、請求項３記載の発明では、前記作業
テーブルに、開口部が形成されていることを特徴とする
請求項１記載の組立作業テーブルを提供する。上記構成
の組立作業テーブルにおいては、箱物重量物を最初に設
置した状態のままで底面への部品の取付を可能とするも
のである。

【００１５】また、請求項４記載の発明では、前記箱物
重量物及び組立作業テーブルの旋回機構には、一定角
度、例えば、９０゜あるいは、１８０゜で旋回角を固定
可能な機構を有することを特徴とする請求項１記載の組
立作業テーブルを提供する。

【００１６】上記構成の組立作業テーブルにおいては、
箱物重量物の側面及び背面と対面した状態に組立作業テ
ーブルの旋回を固定固定することを容易にするものであ
る。

【００１７】また、請求項５記載の発明では、箱物重量
物及び装置を積載したまま移動、運搬可能なキャスター
及び手すりを備えることを特徴とする組立作業テーブル
を提供する。

【００１８】上記構成の組立作業テーブルにおいては、
箱物重量物を組立てた状態のまま他の台車等へ積替えを
行なうこと必要とせず、多種の部品を取り付けた状態の
製品を安定して搬送可能にするものである。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下に本発明に係る組立作業テー
ブルの第１の実施の形態を図１〜図３に基づき説明す
る。

【００２０】図１は第１の実施の形態の正面図である。
図２は第１の実施の形態の平面図である。図３は第１の
実施の形態の側面図である。

【００２１】ベース９上には、テーブル部全体を旋回さ
せる旋回機構部４が設置されており、旋回機構部４には
旋回角ロック機構５が付されている。旋回角ロック機構
５によりテーブル部は例えば、９０゜あるいは１８０゜
で角度を固定可能となっている。

【００２２】旋回角ロック機構５上は、テーブル部とな
っている。テーブル部は、テーブルを天地させるハンド
ル１、ウォームギアから構成されるギアボックス２、テ
ーブル３からなり、ハンドル１の回転はギアボックス２
内のウォームギアを介し減速し、テーブル３に伝えられ
テーブル３が天地する。テーブル３には開口部８が形成
され、箱物重量物を設置したまま底面への部品の取付を
可能としている。

【００２３】また、ベース９には、手すり６及びキャス
ター７が備わっており、箱物重量物を設置したまま移動
が可能となっている。手すり６は、作業性を考慮して、
着脱可能となっている。

【００２４】このように構成された本実施の形態におい
て、作業者は手元でテーブルを旋回、天地させ、テーブ
ル面に設置された箱物重量物のすべての部品取付面を作
業者は定位置で対面させることが可能であり、定位置で
の組立作業を可能とする。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の組立作業
テーブルにおいては、テーブルを天地させる機構及びテ
ーブルを旋回させる機構から、テーブル面に設置された
箱物重量物のすべての部品取付面を作業者に対面させる
ことが可能であり、定位置での組立作業を可能とし、作
業性の向上を図ることが可能となる。

【００２６】また、本組立作業テーブルは、キャスター
及び手すりを備え、搬送用台車への移載が不要なことか
ら、安定した搬送作業を実現し作業性の向上を図ること
が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施の形態を示す平面図である。

【図２】第１の実施の形態を示す正面図である。

【図３】第１の実施の形態を示す側面図である。

【図４】従来の作業形態(中量物１０ｋｇ〜２０ｋｇの
取付)を示す図である。

【図５】従来の作業形態 (重量物３０ｋｇ〜５０ｋｇの
取付)を示す図である。

【符号の説明】

１…ハンドル、２…ギアボックス、３…テーブル、４…
旋回用ベアリング、５…旋回角ロック機構、 ６…手す
り、７…キャスター、８…開口部、９…ベース、１０…
箱物重量物、１１…取付部品。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 箱物重量物の組立作業において、箱物重
   量物の前面と背面とを天地可能な機構を備え、箱物重量
   物及び組立作業テーブルを旋回可能な機構を備えること
   を特徴とする組立作業テーブル。
2. 【請求項２】 前記テーブルには減速機を介してテーブ
   ルを天地させるハンドルが配置されることを特徴とする
   請求項１記載の組立作業テーブル。
3. 【請求項３】 前記作業テーブルには、開口部が形成さ
   れていることを特徴とする請求項１記載の組立作業テー
   ブル。
4. 【請求項４】 前記箱物重量物及び組立作業テーブルの
   旋回機構には、一定角度で旋回角を固定可能な機構を有
   することを特徴とする請求項１記載の組立作業テーブ
   ル。
5. 【請求項５】 箱物重量物及び装置を積載したまま移
   動、運搬可能なキャスター及び手すりを備えることを特
   徴とする組立作業テーブル。