JP3102173U - 棚装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンテナ等の載置物の積み卸しに専用のリフト装置を設ける必要が無く、コンテナ車両を使用することにより、コンテナ等の載置物の積卸作業を容易に行うことができる棚装置を提供する。
【解決手段】棚装置Sは、水平状態位置とコンテナ40の積み卸しが可能な傾斜状態位置間を揺動自在に支持された姿勢可変棚板30を備える。又、棚装置Sは姿勢可変棚板30に対して作用して水平状態位置の保持を行う保持位置と、姿勢可変棚板30に対する前記作用を解除して傾斜状態位置への姿勢可変棚板30の移行を許容する許容位置の2つの位置間を移動自在に設けられた支持機構6を備える。そして、支持機構6の前記2つの位置のいずれかを選択することにより、姿勢可変棚板30の姿勢可変を行う。
【選択図】 図1

Description

本考案は、コンテナ等の載置物の積卸しが可能な棚装置に関する。
近年の生産活動の活発化にともない、工場などから排出される燃えがら、汚泥、及び廃油などの廃棄物の量が急激に増加し、さらに、廃棄物の種類も多様化する傾向にある。そのため、法や政令によつてこれらの廃棄物を処理するための処理方法に関して厳格な基準が設けられ、その基準に基づいた処理を廃棄物を処理する業者に義務付けている。しかしながら、それぞれの業者が該基準に基づいた処理を独自に行うためには、処理に係る設備を新たに整備するなどの多大なコストが必要となる。そこで、これらの廃棄物を専門に扱う廃棄物処理業者にその処理を委託契約する場合が多くなっている。これにより、業者は処理に係るコストを節減することができる。
一方、廃棄物処理業者は、契約した業者の工場から排出される排気物をコンテナなどに収集し、廃棄物が溜まったコンテナを工場から廃棄物処理施設に運搬し、その処理を行っている。このとき、廃棄物処理業者は、工場などに予めコンテナをいくつか配置し、工場おいて排出された廃棄物が該コンテナに溜まった状態になると、これを回収し、代わりに空のコンテナを工場などに再配置することを繰り返し行っている。
また、このとき、空のコンテナを工場に設置したり、廃棄物が収集されたコンテナを廃棄物処理施設に運搬したりするために、単独でコンテナの積み卸しが可能な設備(以下、積卸装置という)を有するコンテナ車両が用いられることが多い。ここで、積卸装置とは、例えば、油圧制御式のシリンダを用いたスライダ機構と、複数のリンク部材及びピンによって形成されたクランク機構などから構成され、従節部においてコンテナに付設された引掛具と掛合可能なフック部を設けることにより、コンテナ車両だけで、コンテナの積卸ができるものである。すなわち、クレーンなどの他の設備を必要としないため、コンテナの積卸場所が限定されることなくコンテナの積卸作業が行えるものである。
ところで、工場などに配置する空のコンテナは複数用意されることがあり、これら複数のコンテナの待機場所の確保が問題となる。従来は、コンテナを平地に複数個並べると、広い面積が必要となる問題がある。また、コンテナ自体、重量物であり、コンテナ同士を積み重ね配置することは、安定性に欠け、好ましくない。そこで、棚板部材を上下に複数個設けた棚装置に対してコンテナを配置することが考えられるが、上層に配置するコンテナの積卸を行う場合には、専用のリフト装置を予め設ける必要があり、棚装置としてはコストが高くなる問題がある。この問題は、コンテナに限らず、他の載置物にも同様の問題が生ずる。
本考案の目的は、コンテナ等の載置物の積卸に専用のリフト装置を設ける必要が無く、コンテナ車両を使用することにより、コンテナ等の載置物の積卸作業を容易に行うことができる棚装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の考案は、水平状態位置と載置物の積み卸しが可能な傾斜状態位置間を揺動自在に支持された姿勢可変棚板部材と、前記姿勢可変棚板部材に対して作用して前記水平状態位置の保持を行う保持位置と、前記姿勢可変棚板部材に対する前記作用を解除して傾斜状態位置への姿勢可変棚板部材の移行を許容する許容位置の2つの位置間を移動自在に設けられた棚板部材支持手段とを備え、前記棚板部材支持手段の前記2つの位置のいずれかを選択することにより、前記姿勢可変棚板部材の姿勢可変を行うことを特徴とする棚装置を要旨とするものである。
請求項1の考案によれば、棚板部材支持手段が、保持位置に位置している状態では、棚板部材支持手段が姿勢可変棚板部材に対して作用して水平状態位置の保持を行う。棚板部材支持手段が、保持位置から姿勢可変棚板部材に対する前記作用を解除して許容位置に移動すると、姿勢可変棚板部材は、傾斜状態位置への移動が可能になるため、傾斜状態位置へ移動する。この姿勢可変棚板部材が傾斜状態位置に位置すると、コンテナ等の載置物の積卸作業を容易に行うことが可能となる。
請求項2の考案は、上下に複数の棚板部材が階層配置された棚装置において、少なくとも1つの棚板部材は、水平状態位置と載置物の積み卸しが可能な傾斜状態位置間を揺動自在に支持された姿勢可変棚板部材にて構成し、残りの棚板部材は、姿勢が常時水平状態となる固定棚板部材にて構成し、前記姿勢可変棚板部材に対して作用して前記水平状態位置の保持を行う保持位置と、前記姿勢可変棚板部材に対する前記作用を解除して傾斜状態位置への姿勢可変棚板部材の移行を許容する許容位置の2つの位置間を移動自在に設けられた棚板部材支持手段を設け、前記棚板部材支持手段の前記2つの位置のいずれかを選択することにより、前記姿勢可変棚板部材の姿勢可変を行うことを特徴とする棚装置を要旨とするものである。
請求項2の考案では、少なくとも1つの棚板部材が、請求項1と同様の作用をなすとともに、さらに、固定棚板部材にてコンテナ等の載置物の積卸がされる。この結果、固定棚板部材にもコンテナ等の載置物が載置できる。
請求項3の考案は、請求項1又は請求項2において、前記姿勢可変棚板部材の上面には、載置物の積み卸し時に、同載置物の移動をガイドするガイドが設けられていることを特徴とする。
請求項3の考案によれば、コンテナ等の載置物の積み卸し時にガイドによりコンテナ等の載置物をガイドする。この結果、積み卸しが容易となる。
請求項4の考案は、請求項1又は請求項2において、前記姿勢可変棚板部材の上面には前記姿勢可変棚板部材が傾斜した際に、前記載置物の傾斜による移動を阻止するストッパが設けられていることを特徴とする。
請求項4の考案によれば、姿勢可変棚板部材が、傾斜状態になったときに、載置物の傾斜による移動をストッパが阻止する。
請求項5の考案は、請求項2において、前記固定棚板部材には、載置物の積み卸し時に、同載置物の移動をガイドするガイドが設けられていることを特徴とする。
請求項5の考案によれば、固定棚板部材に対して、載置物を積卸しする時に、固定棚板部材に設けたガイドが、載置物をガイドする。
請求項6の考案は、請求項1又は請求項2において、前記棚板部材支持手段は、手動操作可能に設けられていることを特徴とする。
請求項6の考案によれば、棚板部材支持手段を手動操作することにより、棚板部材支持手段を保持位置と、許容位置の2つの位置間を移動させる。この結果、手動操作という簡易な操作により、姿勢可変棚板部材の姿勢を容易に変更できる。
請求項7の考案は、請求項2において、前記姿勢可変棚板部材は、傾斜状態位置に位置する際は、下方に位置する棚板部材に係止するように配置されていることを特徴とする。
請求項7の考案によれば、姿勢可変棚板部材は、傾斜状態位置に位置する時、下方に位置する棚板部材に係止するため、姿勢可変棚板部材を傾斜状態位置に、係止するためのストッパ部材を新たに設ける必要は無い。
請求項8の考案は、請求項1乃至請求項7のうちいずれか1項において、前記姿勢可変棚板部材の先端側には、同姿勢可変棚板部材を吊り下げ支持可能な引掛手段が揺動自在に支持されていることを特徴とする。
請求項8の考案によれば、引掛手段が揺動自在に支持されていることにより、コンテナ車両に設けた積卸装置により、姿勢可変棚板部材を吊り下げ支持することができ、姿勢可変棚板部材の揺動操作を行うことができる。
請求項9の考案は、請求項1乃至請求項8のうちいずれか1項において、前記姿勢可変棚板部材は、コンテナ専用に使用されるものであることを特徴とする。
請求項9の考案によれば、棚装置はコンテナ専用の棚装置として実現される。
請求項1乃至請求項9の考案によれば、コンテナ等の載置物の積卸しに専用のリフト装置を設ける必要が無く、コンテナ車両を使用することにより、コンテナ等の載置物の積卸作業を容易に行うことができる。
請求項2の考案によれば、固定棚板部材にもコンテナ等の載置物が載置できる結果、複数のコンテナ等の載置物の面積は、装置の設置面積だけでよい。
請求項3の考案によれば、コンテナ等の載置物の積み卸し時にガイドによりコンテナ等の載置物をガイドするため、積み卸しを容易にできる。
請求項4の考案によれば、姿勢可変棚板部材が、傾斜状態になったときに、載置物の傾斜による移動をストッパが阻止できる。
請求項5の考案によれば、固定棚板部材に対して、載置物を積卸しする時に、固定棚板部材に設けたガイドにより、載置物をガイドできる。
請求項6の考案によれば、手動操作という簡易な操作により、姿勢可変棚板部材の姿勢を容易に変更できる。
請求項7の考案によれば、姿勢可変棚板部材は、傾斜状態位置に位置する時、下方に位置する棚板部材に係止するため、姿勢可変棚板部材を傾斜状態位置に係止するためのストッパ部材を新たに設ける必要は無い。
請求項8の考案によれば、引掛手段が揺動自在に支持されているため、コンテナ車両に設けた積卸装置により、姿勢可変棚板部材を吊り下げ支持することができ、姿勢可変棚板部材の揺動操作を行うことができる。
請求項9の考案によれば、棚装置はコンテナ専用の棚装置として実現できる。
以下、本考案を、コンテナ専用の棚装置に具体化した一実施形態を図1〜図12に従って説明する。図1は棚装置の正面図、図2は同じく左側面図、図3は同じく棚装置の上部側の斜視図、図4は、同じく棚装置の下部の斜視図、図5は支持機構の作用を示す斜視図、図6は同じく支持機構の作用示す斜視図である。なお、本実施形態では、前は図2において右方を指し、後は左方を指す。又、左は、図1において、左方を指し、右は、右方を指す。
棚装置Sは、四角形の4隅にそれぞれ位置するように配置された支柱2L,2R,3L,3Rと、下部の一層を構成する固定棚板10、中央部の一層を構成する固定棚板20、上部の一層を構成する姿勢可変棚板30とを備えている。前後に位置する支柱2L,3Lの下端間及び支柱2R,3Rの下端間は、それぞれ横枠部材4を介して互いに連結されている。
固定棚板10は、4本の支柱2L,2R,3L,3Rの下端に固定され、水平状態となるように、かつ、地面に近接するように配置されている。固定棚板10の左右両側部の上面には、前後方向に延びる一対のガイド溝11が形成されている。一対のガイド溝11は、左右方向において、所定距離離間して配置されている。ガイド溝11の溝幅は、コンテナ40の後部に設けた台輪42が転動可能な幅とされている。又、前記所定距離とは、両ガイド溝11に対して図8に示すコンテナ40の後部に設けた一対の台輪42がそれぞれ載置可能な離間距離である。ガイド溝11の前端は開口され、後端は溝壁11aにより閉塞されている。溝壁11aにより、コンテナ40の台輪42の後方への移動を阻止するようにされている。固定棚板10において、ガイド溝11が形成された部位はガイド手段に相当する。
固定棚板20は、4本の支柱2L,2R,3L,3Rの中央部に固定され、固定棚板10と平行となるように配置されている。固定棚板20の配置高さは、コンテナ車両50のローラー部55の高さとほぼ同じ高さとされている(図9(a)参照)。
固定棚板20の左右両側部の上面には、前後方向に延びる一対のガイド溝21が形成されている。一対のガイド溝21は、左右方向において、ガイド溝11と同様に所定距離離間して配置されている。ガイド溝21の溝幅は、コンテナ40の後部に設けた台輪42が転動可能な幅とされている。ガイド溝21の前端は開口され、後端は溝壁21aにより閉塞されている。溝壁21aにより、コンテナ40の台輪42の後方への移動を阻止するようにされている。固定棚板20において、ガイド溝21が設けられた部位はガイド手段に相当する。固定棚板20の前端において、左右方向の中央部には、コ字状の凹部22が形成されている。固定棚板10,20は棚板部材及び固定棚板部材に相当する。
姿勢可変棚板30は、後部側の支柱3L,3Rの上端に対して、基端(後端)が揺動自在に軸32にて支持されている。姿勢可変棚板30の揺動範囲は、図2に実線で示す水平状態位置と、先端(前端)が固定棚板20に係止する傾斜状態位置間を含む。又、姿勢可変棚板30は、前記水平状態位置から上方への揺動も可能とされている。なお、姿勢可変棚板30の前後方向の長さは、図2に示すように、固定棚板20の前後方向の長さと略同一とされている。姿勢可変棚板30は、棚板部材及び姿勢可変棚板部材に相当する。
支柱2L,2Rには支持機構6が設けられている。支持機構6は、棒部材6aと棒部材6aの上端に一体に形成された支持片6bとを備えている。棒部材6aは支柱2L,2Rに対して複数のブラケット5を介して、上下動が不能にかつ、自身の軸心を中心にして回動自在に支持されており、支柱2L,2Rの高さ方向に沿って配置されている。棒部材6aの上端には支持片6bが棒部材6aの軸心から放射方向に張り出すように固定されている。支持片6bは、棒部材6aの回動操作により、支柱2L,2Rから姿勢可変棚板30側に突出する保持位置(図5参照)と、許容位置(図6参照)の間を往復移動可能である。支持片6bが保持位置に位置した場合は、支持片6bが姿勢可変棚板30の下面に当接して、姿勢可変棚板30を水平状態位置に保持する。一方、許容位置は、保持位置から反姿勢可変棚板側に180°反転して、支柱2L,2Rから支持片6bが突出せず、姿勢可変棚板30とは係合不能な位置である。従って、支持片6bが許容位置に位置した場合には、姿勢可変棚板30の水平状態位置からの下方への揺動を許容する。
図7(a)に示すように棒部材6aの下端には、ハンドル9がピン7にて上下方向へ回動自在に軸支されている。ハンドル9は、図7(b)に示すように棒部材6aの下端から下がった状態において、ピン7を中心に上方へ90°回転させた位置に移動させることにより、棒部材6aを回動操作可能である(図7(b)参照)。なお、支柱2L,2Rには、ハンドル9を着脱自在に保持するキャッチャ8が固定されている(図7(a)では、支柱2L側に設けられたもののみ図示)。キャッチャ8の先端部には断面c字状の保持溝(図示しない)が形成されている。キャッチャ8は、ハンドル9を使用しない場合には、ハンドル9を図7(a)に示すように、該保持溝の開口部8aを介して保持溝(図示しない)内に係入することにより保持可能とされている。
姿勢可変棚板30の左右両側部の上面には、前後方向に延びる一対のガイド溝31が形成されている。一対のガイド溝31は、左右方向において、ガイド溝11と同様に所定距離離間して配置されている。ガイド溝31の溝幅は、コンテナ40の後部に設けた台輪42が転動可能な幅とされている。姿勢可変棚板30において、ガイド溝31が設けられた部位は、ガイド手段及びレールに相当する。ガイド溝31の後端及び前端は溝壁31a,31bにて閉塞されており、前端の溝壁31bは、ストッパに相当する。又、溝壁31aにより、コンテナ40の台輪42の後方への移動を阻止するようにされている。
姿勢可変棚板30の前端面において、左右方向の中央部には、ブラケット35を介して掛止部材36が揺動自在に吊り下げ支持されている。なお、掛止部材36は、図3に示す吊り下げ状態から前上方に揺動した際に、図示しない係止部にてブラケット35に係合して、その揺動範囲が規制されるようになっている。掛止部材36の先端両側部からは、一対の突部37がされている。突部37間には左右方向において、水平に延びる係合バー38が架設されている。掛止部材36は引掛手段に相当する。ブラケット35及び掛止部材36は、姿勢可変棚板30が、傾斜状態位置に位置する際、固定棚板20の凹部22に対して、係入可能な大きさに形成されている。
本実施形態の棚装置Sが載置するコンテナ40は、図8(a)、図8(b)に示すように、上部は開口された有底四角箱状を成している。コンテナ40の底部において、前部には、左右一対の脚部41を備え、後部には、左右一対の台輪42を備えている。コンテナ40の前側壁の上部には、ブラケット44を介して左右方向に延びる引掛具43が設けられている。
次に、コンテナ車両50について説明する。
図9(a)に示すようにコンテナ車両50は、運転室などから成る車両部51と、荷台52と、該荷台52に形成された前部支持台53及び後部支持台54と、荷台52の後端に設けられたローラー部55と、コンテナ40を積み卸しするための積卸装置60とから構成されている。
ここで積卸装置60の具体的な構成について説明する。積卸装置60は第1シリンダ部61、該第1シリンダ部61に連結された第1リンク部材62、該第1リンク部材62に連結された第2シリンダ部63及び第2リンク部材64、及び各連結部に設けられた複数のピン(図示しない)などを主に備え、スライダ機構及びクランク機構が形成されている。
すなわち、スライダ機構による往復直線運動、及びこれに連結されたクランク機構による往復回動運動が組み合わされ、様々な運動が可能な機構となっている。加えて、原節部となる第1シリンダ部61は、油圧制御部70と接続され、従節部となる第2リンク部材64の先端には、コンテナ40に付設された引掛具43及び掛止部材36の係合バー38に、掛合可能なフック部80が設けられている。
次に、棚装置Sの作用を図9〜図12を参照して説明する。
ここでは、固定棚板20と姿勢可変棚板30に載置されたコンテナ40を取り出す順序を説明する。
図9(a)は、3個のコンテナ40が棚装置Sの固定棚板10,20及び姿勢可変棚板30に対してそれぞれ載置された状態を示している。この状態で、コンテナ車両50を後退して接近させ、固定棚板20に載置されたコンテナ40の引掛具43に対して、フック部80を係合させる(図9(b)参照)。
フック部80をコンテナ車両50の前方側へ移動させて、固定棚板20上からコンテナ40を前方へ引き出し、該コンテナ40の前部側をローラー部55上に載置する。この引き出しの際に、コンテナ40の台輪42はガイド溝21の内側面にガイドされる。そして、コンテナ車両50を前方へ移動させ(図9(c)参照)、固定棚板20からの引き出しを完了させる。引き出したコンテナ40は、この状態を保持しながら、適当な場所までコンテナ車両50にて運搬する。なお、引き出されたコンテナ40は、フック部80にて保持されるとともにローラー部55上にコンテナ40前部が載置されているため、コンテナ車両50から落下することはない。
次に、コンテナ40をコンテナ車両50から下ろす場合、フック部80をコンテナ車両50の後方側へ移動させ、図10(a)に示すようにコンテナ40を傾けさせて後部の台輪42を地面Dに設置させる。この状態で、フック部80を下動させながらコンテナ車両50を前進させて、コンテナ40をローラー部55にて滑らせて下ろす(図10(b)参照)。
次に、図11(a)に示すように固定棚板20にコンテナ40が載置されていない状態で、姿勢可変棚板30に載置したコンテナ40を取り出す場合について説明する。
コンテナ車両50を後退して接近させ、姿勢可変棚板30の掛止部材36の係合バー38に対して、フック部80を係合させる(図11(b)参照)。そして。フック部80を上方へ若干移動させて、フック部80にて、掛止部材36を介して姿勢可変棚板30を支える。次に、各支持機構6のハンドル9をキャッチャ8から取り外し、図7(b)に示すように棒部材6aの下端から下がった状態からピン7を中心に上方へ90°回転させた位置に移動させ、棒部材6aを回動操作する。すなわち、ハンドル9を操作して、棒部材6aを回動させ、支持片6bを、支柱2L,2Rから姿勢可変棚板30側に突出する保持位置(図5参照)から、許容位置(図6参照)に移動させる。
この後、フック部80を下動させるとともに(図11(c)参照)、コンテナ車両50も若干前進させ、図12(a)に示すように、姿勢可変棚板30の前端を固定棚板20に係止させて姿勢可変棚板30を、傾斜状態位置に位置させる。姿勢可変棚板30が傾斜したときに、姿勢可変棚板30上のコンテナ40は、自重により前方へ移動しようとするが、移動した場合には脚部41が溝壁31bに当たるため、姿勢可変棚板30からコンテナ40が落下することはない。
次に、フック部80を移動させて、掛止部材36の係合バー38との係合を外し、コンテナ40の引掛具43に係合させる(図12(a)参照)。
続いて、フック部80をコンテナ車両50の前方かつ上方へ移動させて、姿勢可変棚板30上からコンテナ40を前法及び上方へ引き出し(図12(b)及び図12(c)参照)、該コンテナ40の前部側をローラー部55上に載置する。この引き出しの際に、コンテナ40の台輪42はガイド溝31の内側面にガイドされる。そして、コンテナ車両50を前方へ移動させ、姿勢可変棚板30からの引き出しを完了させる。引き出したコンテナ40は、この状態を保持しながら、適当な場所までコンテナ車両50にて運搬する。
この後は、前述した固定棚板20からコンテナ40を引き出した場合と同様の手順であるため、説明を省略する。
なお、固定棚板10に載置したコンテナ40を引き出す場合には、図示はしないが、コンテナ車両50の積卸装置60を使用して、フック部80を引掛具43に係合させて、コンテナ車両50を前進させて前方に引き出す。
又、棚装置Sの固定棚板20や姿勢可変棚板30に対して、コンテナ40を積む場合には、前述した引き出しの場合と逆の手順で行えばよいので、説明を省略する。又、固定棚板10にコンテナ40を積み込む場合にも、前述とは逆の手順で行えばよい。
さて、本実施形態によれば、以下のような特徴がある。
(1) 本実施形態では、コンテナ40の積卸しに専用のリフト装置を設ける必要が無く、コンテナ車両50を使用することにより、コンテナ40の積卸作業を容易に行うことができる。
(2) 本実施形態では、固定棚板10,20にもコンテナ40が載置できる結果、複数のコンテナ40の載置するための面積は、装置の設置面積だけでよい。
(3) 本実施形態では、コンテナ40の積み卸し時にガイド溝31によりコンテナ40をガイドするため、積み卸しを容易にできる。
(4) 本実施形態では、姿勢可変棚板30が、傾斜状態になったときに、載置物の傾斜による移動を溝壁31bが阻止できる。
(5) 本実施形態では、固定棚板10,20に対して、コンテナ40を積卸しする時に、固定棚板10,20に設けたガイド溝11,21により、載置物の移動をガイドできる。
(6) 本実施形態では、手動操作という簡易な操作により、姿勢可変棚板30の姿勢を容易に変更できる。
(7) 本実施形態では、姿勢可変棚板30は、傾斜状態位置に位置する時、下方に位置する固定棚板20に係止するため、姿勢可変棚板30を傾斜状態位置に係止するためのストッパ部材を新たに設ける必要は無い。
(8) 本実施形態では、掛止部材36が揺動自在に支持されているため、コンテナ車両に設けた積卸装置により、姿勢可変棚板部材を吊り下げ支持することができ、姿勢可変棚板30の揺動操作を行うことができる。
(9) 本実施形態では、棚装置Sはコンテナ専用の棚装置として実現できる。
なお、本考案は、前記実施形態に限定するものではなく、1層目の、固定棚板10を省略してもよい。この場合は、地面にコンテナ40を載置することができる。
○ 前記実施形態では、棚装置Sを固定棚板10、固定棚板20、姿勢可変棚板30を備えるようにして、3段積みが可能としたが、固定棚板20を省略して、高さを低くし、2段積みが可能としてもよい。又、コンテナ40の高さが低いタイプの場合には、コンテナの4段積みや5段積みが可能にしてもよく、この場合には、そのうち、高い層を構成する棚板部材を、姿勢可変棚板部材にするようにしてもよい。
○ 前記実施形態では、コンテナ40を載置物としたが、コンテナに限定するものではなく、他のものでもよい。
本考案を具体化した実施形態の棚装置の正面図。 同じく左側面図。 同じく棚装置の上部側の斜視図。 同じく棚装置の下部側の斜視図。 支持機構の作用を示す斜視図。 同じく支持機構の作用を示す斜視図 (a)は同じく支持機構の下部側の構成を示す側面図、(b)は同じく支持機構の下部側のハンドル操作の説明図。 (a)はコンテナの正面図、(b)はコンテナの左側面図。 (a)〜(c)は、棚装置の作用の説明図。 (a),(b)は、棚装置の作用の説明図。 (a)〜(c)は、棚装置の作用の説明図。 (a)〜(c)は、棚装置の作用の説明図。
符号の説明
6…支持機構(棚板部材支持手段)、6a…棒部材、10,20…固定棚板(棚板部材、固定棚板部材)、11,21,31…ガイド溝(レール)、30…姿勢可変棚板(棚板部材、姿勢可変棚板部材)、36…掛止部材(引掛手段)、S…棚装置。

Claims (9)

  1. 水平状態位置と載置物の積み卸しが可能な傾斜状態位置間を揺動自在に支持された姿勢可変棚板部材と、
    前記姿勢可変棚板部材に対して作用して前記水平状態位置の保持を行う保持位置と、前記姿勢可変棚板部材に対する前記作用を解除して傾斜状態位置への姿勢可変棚板部材の移行を許容する許容位置の2つの位置間を移動自在に設けられた棚板部材支持手段とを備え、
    前記棚板部材支持手段の前記2つの位置のいずれかを選択することにより、前記姿勢可変棚板部材の姿勢可変を行うことを特徴とする棚装置。
  2. 上下に複数の棚板部材が階層配置された棚装置において、
    少なくとも1つの棚板部材は、水平状態位置と載置物の積み卸しが可能な傾斜状態位置間を揺動自在に支持された姿勢可変棚板部材にて構成し、残りの棚板部材は、姿勢が常時水平状態となる固定棚板部材にて構成し、
    前記姿勢可変棚板部材に対して作用して前記水平状態位置の保持を行う保持位置と、前記姿勢可変棚板部材に対する前記作用を解除して傾斜状態位置への姿勢可変棚板部材の移行を許容する許容位置の2つの位置間を移動自在に設けられた棚板部材支持手段を設け、
    前記棚板部材支持手段の前記2つの位置のいずれかを選択することにより、前記姿勢可変棚板部材の姿勢可変を行うことを特徴とする棚装置。
  3. 前記姿勢可変棚板部材の上面には、載置物の積み卸し時に、同載置物の移動をガイドするレールが設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の棚装置。
  4. 前記姿勢可変棚板部材の上面には前記姿勢可変棚板部材が傾斜した際に、前記載置物の傾斜による移動を阻止するストッパが設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の棚装置。
  5. 前記固定棚板部材には、載置物の積み卸し時に、同載置物の移動をガイドするレールが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の棚装置。
  6. 前記棚板部材支持手段は、手動操作可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の棚装置。
  7. 前記姿勢可変棚板部材は、傾斜状態位置に位置する際は、下方に位置する棚板部材に係止するように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の棚装置。
  8. 前記姿勢可変棚板部材の先端側には、同姿勢可変棚板部材を吊り下げ支持可能な引掛手段が揺動自在に支持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちいずれか1項に記載の棚装置。
  9. 前記姿勢可変棚板部材は、コンテナ専用に使用されるものである請求項1乃至請求項8のうちいずれか1項に記載の棚装置。
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