JP4106405B2 - コンテナ積重方法、及びコンテナ積重用補助具 - Google Patents

コンテナ積重方法、及びコンテナ積重用補助具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテナ積重方法、及びコンテナ積重用補助具に関するものであり、特に、コンテナ車両の荷台にコンテナを多段に積重して運搬するためのコンテナ積重方法、及びコンテナ積重用補助具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の生産活動の活発化に伴ない、工場などから排出される燃えがら、汚泥、及び廃油などの廃棄物の量が急激に増加し、さらに廃棄物の種類も多様化する傾向にある。そのため、法や政令によってこれら廃棄物を処理するための処理方法に関して厳格な基準が設けられ、その基準に基づいた処理を、廃棄物を排出する業者に義務付けている。しかしながら、それぞれの業者が該基準に基づいた処理を独自に行うためには、処理に係る設備等を新たに整備するなどの多大なコストが必要となる。そこで、これらの廃棄物を専門に扱う廃棄物処理業者にその処理を委託契約する場合が多くなっている。これにより、業者は処理に係るコストを節減することができる。
【0003】
廃棄物処理業者は、契約した業者の工場から排出される廃棄物をコンテナなどに収集し、廃棄物が溜まったコンテナを工場から廃棄物処理施設に運搬し、その処理を行っている。このとき、廃棄物処理業者は、工場などに予め空のコンテナを幾つか配置し、工場において排出された廃棄物が該コンテナに溜まった状態になると、これを回収し、代わりに空のコンテナを工場などに再配置することを繰返し行っている。
【0004】
また、このとき、空のコンテナを工場に設置したり、廃棄物が収集されたコンテナを廃棄物処理施設に運搬したりするために、単独でコンテナの積卸が可能な設備(以下、積卸装置とする)を有するコンテナ車両が用いられることが多い。ここで、積卸装置とは、例えば、油圧制御式のシリンダを用いたスライダ機構と、複数のリンク部材及びピンによって形成されたクランク機構などから構成され、従節部においてコンテナに付設された引掛具と掛合可能なフック部を設けることにより、コンテナ車両だけでコンテナの積卸ができるものである。すなわち、クレーンなどの他の設備を必要としないため、コンテナの積卸場所が限定されることなくコンテナの積卸作業が行えるものである。
【0005】
ところで、一台のコンテナ車両に対して前述のコンテナは複数用意されることがあり、廃棄物処理業者は、個々のコンテナ車両が工場などを巡る順路や回収のタイミングなどを計画的に取決めることにより効率の良いコンテナの運搬を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数のコンテナの運搬をコンテナ車両によって行う場合、コンテナ車両一台に対して数十から数百のコンテナが割当てられることがあった。また、一般に、コンテナ車両は一回の運搬で一つのコンテナしか積載することができないため、例えば、空のコンテナを工場などに一つ配した後、同工場に廃棄物が溜まった状態のコンテナがない、すなわち回収すべきコンテナがない場合、コンテナを未積載のままで、廃棄物が溜まった状態のコンテナのある他の工場へ移動するか、或いは再度空のコンテナを運搬するために廃棄物処理施設へ戻ることがあった。このため、コンテナ車両は帰路を無駄にすることとなり、人件費や運送費などのコストが余計に必要であった。
【0007】
また、例えば大きな工場などに複数のコンテナをまとめて配する場合には、一台のコンテナ車両によってコンテナの運搬を行うことは非効率的であるため、複数台のコンテナ車両によって行う必要があった。
【0008】
すなわち、コンテナ車両が一回の運搬で積載できるコンテナの数は一つに限られるため、廃棄物処理業者によってコンテナ車両が工場などを巡る順路や回収するタイミングなどが計画的に取決められたとしても、その運搬を効率的に行うには限界があった。
【0009】
また、従来からコンテナを積重する方法として、クレーンなどの設備を利用することがあったが、これらは積重する場所が限定されるなど、利便性が悪いものであった。
【0010】
そこで、本発明は上記実情に鑑み、コンテナ車両だけでコンテナを多段に積重し、さらに、コンテナ車両に積載することが可能なコンテナ積重方法、及びコンテナ積重用補助具の提供を課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にかかるコンテナ積重方法は、積卸装置を有するコンテナ車両を利用して、コンテナを積重するコンテナ積重方法であって、積重したときに上段に位置する上段側コンテナの引掛具に前記積卸装置のフック部を掛合し、前記上段側コンテナを前記コンテナ車両の荷台に牽引して積載する第一積載工程と、前記荷台に積載された前記上段側コンテナを、前記積卸装置を利用して前記荷台から下段側コンテナの上面を摺動させながら積重する積重工程と、前記積重工程によって積重した前記上段側コンテナ及び前記下段側コンテナからなる積重コンテナを固定手段により固定し、積重した状態を保持する固定工程と、前記下段側コンテナの引掛具に前記積卸装置の前記フック部を掛合し、前記積重コンテナを前記コンテナ車両の前記荷台に牽引して積載する第二積載工程と、前記荷台に積載された前記積重コンテナを、前記積卸装置を利用して前記荷台から最下段側コンテナの上面を摺動させながら積重する多積重工程と、前記多積重工程によって積重した多積重コンテナを固定手段により固定し、積重した状態を保持するとともに、前記最下段側コンテナの引掛具に前記積卸装置の前記フック部を掛合し、前記多積重コンテナを前記コンテナ車両の前記荷台に牽引して積載する第三積載工程とを具備するものである。
【0012】
ここで、コンテナ車両とは、廃棄物等を回収する際のコンテナの運搬用に使用される車両のことであり、具体的な構成は、運転室やタイヤなどによって形成される車両部と、コンテナを積載可能な荷台とを有し、さらに、コンテナを荷台に積載したり荷台から卸したりすることが可能な積卸装置などの設備を備えている。
【0013】
さらに、積卸装置の具体的な構造について述べると、積卸装置は、複数のリンク部材及び該リンク部材を回動可能に軸支するピンなどによって形成されたクランク機構、及び油圧シリンダなどの往復直線運動が可能なスライド機構を組合せることにより、回転運動や並進運動などを組合せた多種に亘る平面運動が可能なものである。また、クランク機構の従節部にはフックなどの引掛器具が接続されており、これをコンテナに付設された引掛具などに掛合することで、コンテナの牽引及び押出が可能となる。
【0014】
ここで、積重コンテナとは、上段側コンテナを下段側コンテナの上に積重した状態のものである。
【0015】
さらに、固定手段とは、例えば、ゴム製、布製、及び革製などの素材によって形成された帯状のバンドなどのことであり、積重コンテナの積重状態を保持するものである。なお、固定手段は、前述したバンド以外にも、ボルト及び該ボルトに締結可能なナットなどによって固定するものでもよい。
【0016】
したがって、請求項1のコンテナ積重方法によれば、コンテナ車両の積卸装置を利用して、先ず、上段側コンテナをコンテナ車両の荷台に牽引して積載する。その後、下段側コンテナの上面を摺動させながら、上段側コンテナを下段側コンテナの上に積重する。そして、この状態(積重コンテナ)を固定手段によって固定し、再び積卸装置を利用して、積重コンテナをコンテナ車両の荷台に積載する。すなわち、コンテナ車両のみで、二つのコンテナを積重し、さらに荷台に積載することが可能となる。これにより、二つのコンテナを積載した状態でコンテナの運搬が行なえる。ここで、多積重コンテナとは、少なくとも三つ以上のコンテナが積重した状態のもののことである。積卸装置によって、荷台に積載された積重コンテナを最下段側コンテナの上面に沿って摺動させながら、該積重コンテナを最下段側コンテナの上に積重する。その後、多段に積重された状態(多積重コンテナ)を固定手段によって保持し、さらに、積卸装置によって荷台に積載する。すなわち、コンテナ車両のみで、三つ以上のコンテナを積重し、さらに荷台に積載することが可能となる。これにより、コンテナ車両は、三つ以上のコンテナを積載した状態で運搬が行なえる。
【0017】
請求項2の発明にかかるコンテナ積重方法は、請求項1に記載のコンテナ積重方法において、前記積重工程は、前記荷台に積載された前記上段側コンテナの底面を、前記下段側コンテナの上面より高位に持上げる持上工程をさらに備えるものである。
【0018】
したがって、請求項2のコンテナ積重方法によれば、請求項1のコンテナ積重方法の作用に加え、コンテナ車両の荷台に積載された上段側コンテナの底面が、下段側コンテナの上面よりも高位に持上げられる。すなわち、荷台に積載された上段側コンテナの底面が下段側コンテナの上面よりも低位にある場合には、請求項1の積重工程において、積卸装置を利用して上段側コンテナを下段側コンテナの上面に沿って摺動させることが困難となる。そこで、持上工程によって上段側コンテナの底面を持上げることにより、積重工程が容易に行なえる。
【0022】
請求項の発明にかかるコンテナ積重用補助具は、請求項1または請求項のいずれか一つに記載のコンテナ積重方法で使用されるコンテナ積重用補助具であって、積重したときに上段に位置する上段側コンテナの底面を下方から支持する第一主軸部、及び前記第一主軸部の両端から延設され、下段側コンテナの両側壁面上を摺動可能な一対の摺動部を有し、前記下段側コンテナに載架される支持摺動部材と、前記上段側コンテナの底面を下方から支持する支持部材とを具備するものである。
【0023】
ここで、支持摺動部材及び支持部材は、例えば、金属製材料によって形成されたものであり、コンテナを下から支持する際に作用するせん断、曲げ、及び捩りなどの外力に対して高剛性及び高強度を示すものが用いられる。
【0024】
したがって、請求項のコンテナ積重用補助具によれば、下段側コンテナの両側壁面に載架された支持摺動部材は、第一主軸部によって上段側コンテナの底面を下方から支持することが可能となる。また、支持摺動部材は、一対の摺動部によって下段側コンテナの両側壁面上を長手方向に沿って略水平に摺動する。これにより、下段側コンテナに上段側コンテナを積重する際に、上段側コンテナの底面が支持摺動部材によって下段側コンテナの上面を滑らかに摺動する。このため、上段側コンテナの積重が簡便になる。また、下段側コンテナの両側壁面に載架された支持部材によって、さらに上段側コンテナの底面が下方から支持される。これにより、下段側コンテナの上に上段側コンテナが略水平の状態を保持して支持され、積重状態を安定させることが可能となる。
【0025】
請求項の発明にかかるコンテナ積重用補助具は、請求項に記載のコンテナ積重用補助具において、前記上段側コンテナは、略水平方向に突出した突起部を有する摺動フレームを底面に備え、略台形状を呈し、コンテナ車両のローラー部と当接する傾斜面及び支持面を有する基台部、前記基台部から延設され前記突起部と掛着可能な掛着部によって前記基台部を前記摺動フレームに取付けた状態を保持する保持部を備え、前記上段側コンテナの底面を前記下段側コンテナの上面より高位に持上可能な持上部材をさらに具備するものである。
【0026】
ここで、コンテナ車両のローラー部は、一般に荷台の後端に設けられ、コンテナを荷台に積載する際や、荷台からコンテナを卸す際に、コンテナの摺動フレームをローラー部の上を滑動させてコンテナの積卸を簡便にするものである。
【0027】
また、摺動フレームとは、コンテナの底面の長手方向に沿って一対に形成された棒状の部材である。
【0028】
したがって、請求項のコンテナ積重用補助具によれば、請求項のコンテナ積重用補助具の作用に加え、コンテナ車両の荷台から一部を押出した状態の上段側コンテナの摺動フレームに、持上部材の掛着部を掛着することにより、持上部材が取付けられた状態が保持される。その後、荷台に積載する方向にコンテナを牽引すると、コンテナ車両のローラー部と該持上部材の支持面とが接した状態、すなわち、持上部材がローラー部の上に位置する。このとき、持上部材は、先ず、傾斜面がコンテナ車両のローラー部と接し、その後、支持面がローラー部に接するため、コンテナを牽引する力が傾斜面によって軽減され、上段側コンテナの底面が、下段側コンテナの上面より高位に容易に持上げられる。
【0029】
請求項の発明にかかるコンテナ積重用補助具は、請求項に記載のコンテナ積重用補助具において、前記上段側コンテナは、略水平方向に突出した突起部を有する摺動フレームを底面に備え、前記摺動フレームと接触し、回転可能な摺動ローラを有する傾斜支持部、及び前記傾斜支持部を前記コンテナ車両の荷台に対して所定の傾斜角に保持する傾斜保持部を備え、前記コンテナ車両の前記荷台の略後端に着脱自在に取付可能な傾斜持上部をさらに具備するものである。
【0030】
したがって、請求項のコンテナ積重用補助具によれば、請求項のコンテナ積重用補助具の作用に加え、コンテナ車両の荷台の後端に傾斜持上部が着脱自在に取付けられる。これにより、積卸装置を利用して上段側コンテナを積載する際に傾斜支持部の摺動ローラと、上段側コンテナの摺動フレームとが接し、摺動ローラの回転によって滑らかな動きで荷台の上に積載される。また、積載が完了した状態では、上段側コンテナは、コンテナ車両の後端が浮き上がった状態になる。そのため、積重する下段側コンテナの上面よりも荷台の積載面が低い場合でも、上端側コンテナを容易に下段側コンテナの上に積重することが可能となる。
【0031】
そのため、上段側コンテナを持上げる工程を省くことが可能となる。さらに、傾斜持上部は、荷台に対し着脱自在に取付けられるため、積重されたコンテナを荷台に積載する際(第二積載工程に相当)に取外すことによって邪魔になることがない。加えて、上段側コンテナを下段側コンテナの上に積重する場合も、摺動ローラが回転し摺動フレームに沿って上段側コンテナが滑らかに動くため、積重工程を少ない力でかつ安定して行うことが可能となる。
【0032】
請求項の発明にかかるコンテナ積重用補助具は、請求項または請求項に記載のコンテナ積重用補助具において、前記支持摺動部材の前記第一主軸部は、前記摺動フレームと嵌合可能に形成された第一支持部をさらに有するものである。
【0033】
したがって、請求項のコンテナ積重用補助具によれば、請求項または請求項に記載のコンテナ積重用補助具の作用に加え、下段側コンテナに載架した支持摺動部材の第一支持部に、上段側コンテナの摺動フレームが嵌合される。これにより、上段側コンテナにおいて一端側近傍の左右方向の変位を抑止するため、上段側コンテナの積重状態が安定する。
【0034】
請求項の発明にかかるコンテナ積重用補助具は、請求項乃至請求項のいずれか一つに記載のコンテナ積重用補助具において、前記支持部材は、前記摺動フレームと嵌合可能に形成された第二支持部を有し、前記上段側コンテナの底面を下方から支持する第二主軸部と、前記第二主軸部の両端から延設された一対の固定支持部とを有し、前記下段側コンテナに載架されるものである。
【0035】
したがって、請求項のコンテナ積重用補助具によれば、請求項乃至請求項のいずれか一つのコンテナ積重用補助具の作用に加え、支持部材の第二支持部に上段側コンテナの摺動フレームが嵌合される。これにより、上段側コンテナにおける他端側近傍の左右方向の変位を抑止する。したがって、上段側コンテナの積重状態がさらに安定する。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明におけるコンテナ積重方法1、及び第一実施形態のコンテナ積重用補助具2について図1乃至図8に基づいて説明する。図1は支持摺動部材3及び支持部材4を載架した状態を示す斜視図であり、図2は持上部材5を摺動フレーム10に取付ける状態を示す要部拡大斜視図であり、図3はコンテナ6,7及びコンテナ車両8の構成を示す模式図であり、図4はコンテナ積重方法1を説明するフロー図であり、図5乃至図8はコンテナ積重方法1の流れを示す説明図である。
【0037】
第一実施形態のコンテナ積重用補助具2は、図1及び図2に示すように、支持摺動部材3、支持部材4、及び一対の持上部材5から構成されている。
【0038】
支持摺動部材3は、図1に示すように、後に詳述するコンテナ6の底壁9に形成された一対の摺動フレーム10とそれぞれ嵌合可能な第一支持部11が掘穿された第一主軸部12と、断面略コの字状を呈し、第一主軸部12の両至端より延設され、台輪13が設けられた一対の摺動部14とから構成されている。該支持摺動部材3は、積重したときに下段に位置するコンテナ7の両側壁15に載架される。このとき、該両側壁15に載設された一対の摺動部14によって、支持摺動部材3は主軸方向(コンテナ6の短手方向に相当)の変位が抑止され、コンテナ7上を長手方向に摺動可能な状態となっている。
【0039】
次に、支持部材4は、一対の摺動フレーム10とそれぞれ嵌合可能な第二支持部16が掘穿された第二主軸部17と、断面略コの字状を呈し、第二主軸部17の両至端より延設された一対の固定支持部18とから構成されている。該支持部材4は、コンテナ7の両側壁15上に載架される。このとき、該両側壁15に載設された一対の固定支持部18によって、支持部材4は主軸方向の変位が抑止されている。
【0040】
さらに、持上部材5は、図2に示すように、略台形状を呈し、傾斜面19及び支持面20を有する基台部21と、該基台部21から上方に延設され、互いに離間する第一保持部22及び第二保持部23によって構成されている。ここで、第一保持部22及び第二保持部23が本発明の保持部に相当する。なお、持上部材5は、前述したように一対で構成され、その形状は互いに左右対称となるように形成されている。
【0041】
また、第一保持部22には、蝶番24によって開閉可能に軸支された掛着片25を有する掛着部26が設けられている。したがって、第一保持部22及び第二保持部23によってコンテナ6の摺動フレーム10を挟込み、さらに摺動フレーム10に形成された突起部28に掛着部26を掛着させることにより、持上部材5がコンテナ6の摺動フレーム10に取付けられる。
【0042】
なお、支持摺動部材3、支持部材4、及び持上部材5は、コンテナ6を下方から支持する際などに作用するせん断、曲げ、及び捩りなどの外力に対して高剛性、高強度を示す金属性材料から形成されたものである。このため、コンテナ6などを支持したり持上げたりする際に変形を生じたり、破損したりすることはほとんどない。
【0043】
次に、コンテナ6,7の構成について説明する。図1及び図3に示すように、コンテナ6,7は、上方適所に引掛具31が付設された引掛壁32と、引掛壁32に対向し、両側縁が扉用蝶番33によって左右に開閉可能に軸支された一対の扉部34、及び該扉部34を閉じた状態を保持する掛留具35が備えられた扉壁36と、第一掛部37及び第二掛部38が付設された一対の側壁15と、長手方向に沿って形成され、扉壁36近傍に突起部28が設けられた一対の摺動フレーム10、一対の脚部39及び一対のコンテナ台輪40がそれぞれ設けられた底壁9とから構成されている。ここで、コンテナ6が本発明の上段側コンテナに相当し、コンテナ7が本発明の下段側コンテナに相当する。
【0044】
また、コンテナ車両8は、運転室などからなる車両部41と、荷台27と、該荷台27に形成された前部支持台42及び後部支持台43と、荷台27の後端に設けられたローラー部29と、コンテナ6,7を積卸すための積卸装置44とから構成されている。
【0045】
ここで、積卸装置44の具体的な構成について説明すると、積卸装置44は、第一シリンダ部45、該第一シリンダ部45に連結された第一リンク部材46、該第一リンク部材46に連結された第二シリンダ部47及び第二リンク部材48、及び各連結部に設けられた複数のピン(図示しない)などを主に有し、スライド機構及びクランク機構が形成されている。すなわち、スライド機構による往復直線運動、及びこれに連結されたクランク機構による往復回動運動が組合され、様々な運動が可能な機構となっている。加えて、原節部となる第一シリンダ部45は油圧制御部49と接続され、従節部となる第二リンク部材48の先端には、コンテナ6,7に付設された引掛具31に掛合可能なフック部50が設けられている。
【0046】
また、コンテナ6をコンテナ7の上に積重した後に、コンテナ6及びコンテナ7を固定し、積重した状態を保持するために、バンド部材51が用いられる。ここで、バンド部材51とは、革製の素材によって形成された帯状バンド52と、該帯状バンド52の両端に接続され、引掛具31などと掛合可能なバンドフック部53と、帯状バンド52の長さ調整が可能な調整部54とから構成されるものである。さらに詳細に説明すると、バンド部材51は、作業者によって引張り、曲げ、及び捩りなどの変形を自在に行うことができ、且つ充分な強度を有するものである。したがって、単独の作業者によって、簡便且つ確実に、積重した状態のコンテナ6,7を固定することが可能となる。
【0047】
次に、第一実施形態のコンテナ積重用補助具2を用いたコンテナ積重方法1について図4乃至図8に基づいて説明する。始めに、コンテナ6の引掛壁32とコンテナ車両8の後端とが相対した状態(図5(a))で、フック部50をコンテナ6の引掛具31に掛合させる。
【0048】
このとき、コンテナ6は、積卸装置44によって引掛具31が掛合された引掛壁32側が吊上げられ、コンテナ6が傾斜した状態となる。そして、コンテナ6は傾斜した状態のまま積卸装置44によって牽引され、コンテナ6の摺動フレーム10がコンテナ車両8のローラー部29と接触する(図5(b))。そして、コンテナ6をさらに牽引すると、ローラー部29が回転し、摺動フレーム10がローラー部29上を滑動して、コンテナ6が滑らかに荷台27に牽引される。
【0049】
その後、コンテナ6の脚部39及び摺動フレーム10が、荷台27の前部支持台42及び後部支持台43にそれぞれ載せられ、コンテナ6が荷台27に積載された状態(図5(c))となる(ステップS1)。ここで、ステップS1が本発明の第一積載工程に相当する。
【0050】
次に、コンテナ車両8を移動させ(ステップS2)、コンテナ車両8の後端がコンテナ7の扉壁36と相対した状態にする。そして、積卸装置44によってコンテナ6を荷台27の後方(図6における紙面右方向に相当)へ僅かに押出し、コンテナ6の摺動フレーム10の突起部28が、ローラー部29より突出した状態(図6(a))にする。
【0051】
このとき、コンテナ6の摺動フレーム10の底面は、平地面30に置かれたコンテナ7の上面よりも低位にある。このため、積卸装置44によってコンテナ6を押出すると、コンテナ6の扉壁36などがコンテナ7の扉壁36などに衝突するなど、コンテナ6をコンテナ7の上に積重することが困難になる。
【0052】
そこで、突起部28がローラー部29より後方に突出した状態(図6(a))で、持上部材5の第一保持部22及び第二保持部23を、コンテナ6の摺動フレーム10に挟込み、さらに突起部28に掛着部26を掛合する。これにより、持上部材5が摺動フレーム10に取付けられる(図6(b))。なお、持上部材5は、一対で構成されるため、他方の摺動フレーム10に対しても同様に取付けを行なう。
【0053】
次に、積卸装置44によってコンテナ6を積載する方向に再び牽引する。このとき、先ず、持上部材5の傾斜面19がローラー部29上に接して滑動するため、持上部材5がローラー部29に引掛ることがなく、コンテナ6が滑らかに牽引される。その後、支持面20がローラー部29上に到達した時点でコンテナ6の牽引を止める。これにより、コンテナ6の摺動フレーム10の底面が、コンテナ7の上面よりも高位になる(図6(c),ステップS3)。
【0054】
その後、コンテナ車両8の後端をコンテナ7の扉壁36にさらに近接させた位置まで移動し、支持摺動部材3をコンテナ7の扉壁36近傍の両側壁15に載架する(図7(a))。このとき、コンテナ7の扉部34を開いた状態にしておく。
【0055】
次に、積卸装置44によってコンテナ6をコンテナ7に向かって押出する。このとき、コンテナ6の一対の摺動フレーム10が、支持摺動部材3の第一支持部11とそれぞれ嵌合する。これにより、コンテナ6は支持摺動部材3によって下方から支持された状態となる。
【0056】
そして、コンテナ6がさらに押出されると、支持摺動部材3は、摺動部14によってコンテナ6を下方から支持した状態のままコンテナ7の両側壁15上を長手方向(図7(b)における紙面右方向に相当)に摺動する(ステップS4)。その後、支持摺動部材3がコンテナ7の引掛壁32側に到達し、摺動が止まる。
【0057】
このとき、コンテナ6は傾斜した状態にある。そして、支持部材4をコンテナ7の扉壁36側の両側壁15上に載架し、積卸装置44によってコンテナ6を傾斜した状態から水平の状態に卸す。これにより、コンテナ6の一対の摺動フレーム10が、支持部材4の第二支持部16にそれぞれ嵌合され、コンテナ6は、下方から支持される。すなわち、コンテナ6は、支持摺動部材3及び支持部材4によってコンテナ7の上に略水平に積重される(図7(c),ステップS5)。
【0058】
以上のステップにより、コンテナ6がコンテナ7の上に安定して積重される。ここで、ステップS2乃至ステップS5が本発明の積重工程に相当する。
【0059】
次に、積重工程によって積重されたコンテナ6及びコンテナ7から成る積重コンテナ55をバンド部材51により固定する(ステップS6)。バンド部材51による固定は、先ず、一方のバンド部材51を用意してコンテナ7の第一掛部37にバンドフック部53を掛合し、積重コンテナ55の側壁15などを巻着する。次に、もう一方のバンド部材51を用意し、バンドフック部53をコンテナ7の第二掛部38に掛合し、コンテナ6の引掛壁32を経由して積重コンテナ55に巻着する。これにより、コンテナ7の上にコンテナ6を積重した状態が保持される。ここで、ステップS6が本発明の固定工程に相当する。
【0060】
ところで、固定工程によって固定された積重コンテナ55は、図7(d)に示すように、下段に位置するコンテナ7の引掛壁32が、コンテナ車両8の後端と反対側に位置している。
【0061】
そこで、コンテナ車両8の後端をコンテナ7の引掛壁32に相対した位置にくるようにコンテナ車両8を移動する(図8(a),ステップS7)。そして、第一積載工程と同様に、積卸装置44のフック部50をコンテナ7の引掛具31に掛合し、牽引する(図8(b))。このとき、バンド部材51によってコンテナ6とコンテナ7とが固定されているため、積重コンテナ55が荷台27に積載される(図8(c),ステップS8)。ここで、ステップS7及びステップS8が本発明の第二積載工程に相当する。
【0062】
以上の工程により、コンテナ車両8を使用して、コンテナ6をコンテナ7の上に積重し、さらに、積重コンテナ55をコンテナ車両8に積載することができる。なお、コンテナ車両8に積載した積重コンテナ55を荷台27から平地面30にそれぞれ卸す場合には、上述したステップの逆を順次行なえばよい。
【0063】
このように、コンテナ積重方法1は、第一実施形態のコンテナ積重用補助具2及びコンテナ車両8を利用することにより、コンテナ6をコンテナ7に積重し、さらにコンテナ車両8に積載して運搬することができる。そして、コンテナ車両8によってコンテナ6,7をまとめて工場などに運搬した後に、コンテナ車両8だけで積重コンテナ55を卸すことができる。したがって、例えば、複数のコンテナを工場に運搬する際に、一台のコンテナ車両8を往復させたり、複数のコンテナ車両に分担して運搬することが少なくなり、短時間で効率良く複数のコンテナを運搬することが可能となる。
【0064】
また、コンテナ車両8の運搬効率がこれまで以上に向上するため、例えば、従来のコンテナ車両8の台数を増やすことなく、コンテナ車両8一台に割当てるコンテナ6,7などの数をさらに増やすことができる。そのため、これまで以上にコンテナ6,7などを流通させることができ、多量の廃棄物を運搬することができる。
【0065】
さらに、前述したコンテナ積重方法1の一連の工程(作業)は、一人の作業者で行うことができる。したがって、コンテナ車両8一台に対する作業者を増員させる必要がないため、人件費等のコストアップに繋がることはない。
【0066】
そして、持上部材5により、コンテナ6の摺動フレーム10の底面を、下段となるコンテナ7の上面よりも高位に持上げることができる。したがって、持上部材5によってこれを高位に持上げることにより、コンテナ6をコンテナ7に容易に積重できる状態とすることが可能となる。
【0067】
また、支持摺動部材3及び支持部材4により、積重したコンテナ6の左右方向の変位を抑止することができる。これにより、コンテナ6の積重状態を安定させることができる。
【0068】
加えて、従来利用されていたクレーンなどの設備が不要となり、コンテナ6,7を積重する場所などが限定されることがない。
【0069】
また、積重コンテナ55は、バンド部材51によって固定されるため、コンテナ車両8の荷台27に牽引して積載する際や、コンテナ車両8の走行中に発生する振動などの種々の外乱や、発進、停止、及び旋回などの運動時においても、積重コンテナ55を安定して運搬することができる。
【0070】
次に、本発明の第二実施形態のコンテナ積重用補助具60について図9及び図10に基づいて説明する。ここで、図9は第二実施形態のコンテナ積重用補助具60における傾斜持上部61の構成を示す斜視図であり、図10は第二実施形態のコンテナ積重用補助具60を用いたコンテナ積重方法における工程の流れの一部を示す説明図である。なお、第二実施形態のコンテナ積重用補助具60の説明において第一実施形態のコンテナ積重用補助具2と同一の構成及び機能を有するものは同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0071】
第二実施形態のコンテナ積重用補助具60は、支持摺動部材3及び支持部材4(図1及び図2参照)と、第一実施形態の持上部材5の代替としてコンテナ車両8の荷台27に着脱自在に取付可能な一対の傾斜持上部61を有している。さらに、詳細に説明すると、図9に示すように、傾斜持上部61は、コンテナ車両8の荷台27の水平面に対して傾斜し、上端に回転可能に軸支された摺動ローラ62を有する傾斜支持部63と、傾斜支持部63を所定の傾斜角に支え、保持する傾斜保持部64と、傾斜支持部63及び傾斜保持部64の下端にそれぞれ接続され、荷台27に着脱自在にボルト及びナット(いずれも図示しない)によって取付るための取付部65とから構成されている。なお、一対の傾斜持上部61は、荷台27の上に左右対称となるように配設されている。
【0072】
次に、第二実施形態のコンテナ積重用補助具60を用いたコンテナ積重方法の一例について、図10に基づいて説明する。なお、積重工程以降の各工程は、第一実施形態のコンテナ積重用補助具2を用いたコンテナ積重方法と同一であり、説明を簡略化するため積重工程前までの工程について説明する。
【0073】
始めに、コンテナ車両8の荷台27に一対の傾斜持上部61を、取付部65を介してボルト及びナットにより取付け、固定する。それから、コンテナ6の引掛壁32とコンテナ車両8の後端とが相対した状態で、フック部50をコンテナ6の引掛具31に掛合させる。そして、積卸装置44によって引掛具31が掛合された引掛壁32側が吊上げられ、コンテナ6が傾斜した状態となる。そして、コンテナ6は傾斜した状態のまま積卸装置44によって牽引される。このとき、コンテナ6の摺動フレーム10がコンテナ車両8のローラ部29及び取付けた傾斜支持部部63の摺動ローラ62と接する(図10(a))。そして、ローラ部29及び摺動ローラ62の回転に沿ってコンテナ6が滑らかに荷台27の上に牽引され、積載される。
【0074】
このとき、傾斜持上部61は、コンテナ6の荷台27から傾斜支持部63及び傾斜保持部64が上方に突出した状態で取付けられている。したがって、荷台27の上に完全に載った状態のコンテナ6は、後部(図10において紙面右方向に相当)が浮いた状態にある(図10(b))。すなわち、第一実施形態において持上部材5によってコンテナ6の後部を持ち上げた状態(図6(c))と同じになっている。したがって、第一実施形態において第一積載工程以後に持上部材5を用いて持上工程を行う操作(図6(a)〜(c)、及び図7(a))を省略できる。換言すれば、第一積載工程及び持上工程を一つの工程で済ますことができる。これにより、荷台27に第一積載工程によって積載されたコンテナ6の底面が積重されるコンテナ7の上面より低い場合でも、持上工程を経ることなく積重工程が行える。
【0075】
そのため、傾斜持上部61を用いることにより、第一実施形態のコンテナ積重用補助具2を用いたコンテナ積重方法1と比較して、第一積載工程及び持上工程を一つの工程(操作)によって達成可能となり、作業の簡略化、作業者の労力負担の低減、及び作業時間の短縮を図ることができる。
【0076】
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
【0077】
すなわち、第一及び第二実施形態における支持摺動部材3及び支持部材4は、第一主軸部12及び第二主軸部17の長さを調整可能な機構を備えていてもよい。これにより、例えば、コンテナの両側壁間のスパンの広狭に合わせて第一主軸部12及び第二主軸部17の長さを調整することが可能となり、支持摺動部材3及び支持部材4の汎用性が向上する。
【0078】
さらに第一及び第二支持部11,16のスパンを調整できるようにしてもよい。これにより、第一及び第二主軸部12,17の長さを変えることなく、コンテナの摺動フレームのスパンに合わせることができる。したがって、支持摺動部材3及び支持部材4の汎用性がさらに向上する。
【0079】
また、図5乃至図8または図10においてコンテナ6,7を二段に積重するものを示したが、支持摺動部材56、支持部材57、及び一対の持上部材をさらに用いて、荷台27に積載した積重コンテナ55をその他のコンテナ58(本発明の最下段側コンテナに相当する)などの上に三段以上に積重することもできる(図11参照)。これにより、コンテナ車両8一台が一度に運搬できるコンテナ6,7,58などの数がさらに増え、コンテナ車両8の運搬効率をさらに向上させることができる。しかしながら、コンテナ車両8に、多段に積重された多積重コンテナ59を積載した状態で、道路交通法で定められた規定の全高さ及び全重量を超過しない程度にしなければならない。
【0080】
さらに、コンテナ6,7に形成された一対の摺動フレーム10を示したが、摺動フレーム10は、コンテナ6,7に形成されたものに代替して、コンテナ6,7に別設したものを使用してもよい。これにより、摺動フレームを有さないコンテナをコンテナ車両8の荷台27に簡便に積載したり、積重したりすることが可能となる。加えて、第二実施形態における傾斜持上部61の構成及び形状は、特に限定されるものではなく荷台27に積載したときに、コンテナ6が傾斜し、後部が持上げられた状態にすることが可能な構造及び形状であれば構わない。また、傾斜持上部61の取付方法も例示したボルト及びナットに限定されるものでない。
【0081】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明のコンテナ積重方法は、コンテナ車両のみで、二つのコンテナを積重し、積重した状態のままコンテナ車両の荷台に積載して運搬することができる。これにより、コンテナ車両の運搬効率を向上させることができる。加えて、コンテナを多段に積重し、さらにコンテナ車両に積載して運搬することができる。これにより、コンテナ車両の運搬効率をさらに向上させることができる。
【0082】
請求項2の発明のコンテナ積重方法は、請求項1の発明の効果に加えて、持上部材によって、荷台に積載された上段側コンテナの底面を、下段側コンテナの上面よりも高位に持上げることができる。これにより、該上段側コンテナの底面が下段側コンテナの上面よりも低位である場合に、下段側コンテナに積重することが容易となる。
【0084】
請求項の発明のコンテナ積重用補助具は、支持摺動部材により、上段側コンテナの一端側近傍を下方から支持し、さらに摺動部によって下段側コンテナの上面を滑らかに摺動することができる。また、支持部材によって、上段側コンテナの他端側近傍をさらに支持する。これにより、上段側コンテナを下段側コンテナの上に安定して積重することができる。
【0085】
請求項の発明のコンテナ積重用補助具は、請求項の発明の効果に加えて、持上部材の掛着部及び保持部により、上段側コンテナの摺動フレームに持上部材を取付けた状態を保持することができる。そして、持上部材の傾斜面がローラー部上を滑動することにより、持上部材が荷台に引掛ることなく、上段側コンテナの底面を下段側コンテナの上面よりも高位に持上げることが容易にできる。
【0086】
請求項の発明のコンテナ積重用補助具は、請求項の発明の効果に加えて、荷台に取付可能な持上支持部を有することにより、第一積載工程及び持上工程を一工程で行うことができる。これにより、コンテナを積重する作業が簡略化され、作業時間の短縮が図られる。
【0087】
請求項の発明のコンテナ積重用補助具は、請求項または請求項の発明の効果に加えて、支持摺動部材の第一支持部に、上段側コンテナの摺動フレームを嵌合することができる。これにより、上段側コンテナにおける一端側近傍の左右方向の変位を抑止することが可能となり、上段側コンテナを安定して支持することができる。
【0088】
請求項の発明のコンテナ積重用補助具は、請求項乃至請求項のいずれか一つの発明の効果に加えて、支持部材の第二支持部に、上段側コンテナの摺動フレームを嵌合することができる。これにより、上段側コンテナにおける他端側近傍の左右方向の変位を抑止することができるため、上段側コンテナをさらに安定して支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】支持摺動部材及び支持部材を載架した状態を示す斜視図である。
【図2】持上部材を摺動フレームに取付ける状態を示す要部拡大斜視図である。
【図3】コンテナ及びコンテナ車両の構成を示す模式図である。
【図4】コンテナ積重方法を説明するフロー図である。
【図5】コンテナ積重方法の流れを示す説明図である。
【図6】コンテナ積重方法の流れを示す説明図である。
【図7】コンテナ積重方法の流れを示す説明図である。
【図8】コンテナ積重方法の流れを示す説明図である。
【図9】第二実施形態のコンテナ積重用補助具における傾斜持上部の構成を示す斜視図である。
【図10】第二実施形態のコンテナ積重用補助具を用いたコンテナ積重方法の一例を示す説明図である。
【図11】多積重コンテナをコンテナ車両に積載した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 コンテナ積重方法
2,60 コンテナ積重用補助具
3,56 支持摺動部材
4,57 支持部材
5 持上部材
6,7 コンテナ(上段側コンテナ,下段側コンテナ)
8 コンテナ車両
10 摺動フレーム
11 第一支持部
12 第一主軸部
14 摺動部
15 側壁
16 第二支持部
17 第二主軸部
18 固定支持部
19 傾斜面
20 支持面
21 基台部
22 第一保持部(保持部)
23 第二保持部(保持部)
26 掛着部
27 荷台
28 突起部
29 ローラー部
31 引掛具
44 積卸装置
50 フック部
51 バンド部材(固定手段)
55 積重コンテナ
58 その他のコンテナ(最下段側コンテナ)
59 多積重コンテナ
61 傾斜持上部
63 傾斜支持部
64 傾斜保持部

Claims (7)

  1. 積卸装置を有するコンテナ車両を利用して、コンテナを積重するコンテナ積重方法であって、
    積重したときに上段に位置する上段側コンテナの引掛具に前記積卸装置のフック部を掛合し、前記上段側コンテナを前記コンテナ車両の荷台に牽引して積載する第一積載工程と、
    前記荷台に積載された前記上段側コンテナを、前記積卸装置を利用して前記荷台から下段側コンテナの上面を摺動させながら積重する積重工程と、
    前記積重工程によって積重した前記上段側コンテナ及び前記下段側コンテナからなる積重コンテナを固定手段により固定し、積重した状態を保持する固定工程と、
    前記下段側コンテナの引掛具に前記積卸装置の前記フック部を掛合し、前記積重コンテナを前記コンテナ車両の前記荷台に牽引して積載する第二積載工程と
    前記荷台に積載された前記積重コンテナを、前記積卸装置を利用して前記荷台から最下段側コンテナの上面を摺動させながら積重する多積重工程と、
    前記多積重工程によって積重した多積重コンテナを固定手段により固定し、積重した状態を保持するとともに、前記最下段側コンテナの引掛具に前記積卸装置の前記フック部を掛合し、前記多積重コンテナを前記コンテナ車両の前記荷台に牽引して積載する第三積載工程と
    を具備することを特徴とするコンテナ積重方法。
  2. 前記積重工程は、
    前記荷台に積載された前記上段側コンテナの底面を、前記下段側コンテナの上面より高位に持上げる持上工程をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のコンテナ積重方法。
  3. 請求項1または請求項2のいずれか一つに記載のコンテナ積重方法で使用されるコンテナ積重用補助具であって、
    積重したときに上段に位置する上段側コンテナの底面を下方から支持する第一主軸部、及び前記第一主軸部の両端から延設され、下段側コンテナの両側壁面上を摺動可能な一対の摺動部を有し、前記下段側コンテナに載架される支持摺動部材と、
    前記上段側コンテナの底面を下方から支持する支持部材と
    を具備することを特徴とするコンテナ積重用補助具。
  4. 前記上段側コンテナは、略水平方向に突出した突起部を有する摺動フレームを底面に備え、
    略台形状を呈し、コンテナ車両のローラー部と当接する傾斜面及び支持面を有する基台部、前記基台部から延設され前記突起部と掛着可能な掛着部によって前記基台部を前記摺動フレームに取付けた状態を保持する保持部を備え、前記上段側コンテナの底面を前記下段側コンテナの上面より高位に持上可能な持上部材を具備することを特徴とする請求項3に記載のコンテナ積重用補助具。
  5. 前記上段側コンテナは、略水平方向に突出した突起部を有する摺動フレームを底面に備え、
    前記摺動フレームと接触し、回転可能な摺動ローラを有する傾斜支持部、及び前記傾斜支持部を前記コンテナ車両の荷台に対して所定の傾斜角に保持する傾斜保持部を備え、前記コンテナ車両の前記荷台の略後端に着脱自在に取付可能な傾斜持上部をさらに具備することを特徴とする請求項に記載のコンテナ積重用補助具。
  6. 前記支持摺動部材の前記第一主軸部は、
    前記摺動フレームと嵌合可能に形成された第一支持部をさらに有することを特徴とする請求項または請求項に記載のコンテナ積重用補助具。
  7. 前記支持部材は、
    前記摺動フレームと嵌合可能に形成された第二支持部を有し、前記上段側コンテナの底面を下方から支持する第二主軸部と、
    前記第二主軸部の両端から延設された一対の固定支持部と
    を有し、
    前記下段側コンテナに載架されることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか一つに記載のコンテナ積重用補助具。
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