JP2003103342A - 鋳型および鋳物の冷却方法 - Google Patents

鋳型および鋳物の冷却方法

Info

Publication number
JP2003103342A
JP2003103342A JP2001293402A JP2001293402A JP2003103342A JP 2003103342 A JP2003103342 A JP 2003103342A JP 2001293402 A JP2001293402 A JP 2001293402A JP 2001293402 A JP2001293402 A JP 2001293402A JP 2003103342 A JP2003103342 A JP 2003103342A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
cooling
casting
space
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001293402A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3644422B2 (ja
Inventor
Koichi Tozawa
幸一 戸沢
Kazuhiro Asahi
和弘 朝日
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2001293402A priority Critical patent/JP3644422B2/ja
Publication of JP2003103342A publication Critical patent/JP2003103342A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3644422B2 publication Critical patent/JP3644422B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋳物を均一に冷却できる鋳型および鋳物の冷
却方法を提供する。 【解決手段】 鋳型の少なくとも一部の表面に鋳物の成
形空間4からの厚さを略同一にして鋳物砂表面に形成し
た冷却面8を設け、冷却媒体Cを前記冷却面8に接触さ
せて冷却する。冷却面8は型枠12や蓋部材5との間に
形成した空間部15内に球形の充填材19を充填して冷
却媒体Cを循環させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却媒体により鋳
物の冷却が行える鋳型および鋳物の冷却方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】注湯後から解枠までの時間を短縮するた
めに鋳物の冷却速度を速める方法が従来からいくつか提
案されている。
【0003】一つは、鋳型内にパイプを設置し、このパ
イプ等の内部に冷媒を通過させて鋳物砂の冷却を行う、
例えば、特開昭57−103775号公報により提案さ
れた図7、8に示す方法がある。
【0004】これは、型枠110、112と固化した鋳
物砂111、113および木型等で作成した鋳物空間1
04または発泡スチロール等の消失模型からなる鋳型に
おいて、鋳物砂111、113内に冷却パイプ130を
予め埋設し、図8に示すように溶融金属を注湯し、鋳物
が鋳造された後に、冷却パイプ130内に水,空気等の
冷却媒体Cを循環させ、鋳物を強制的に冷却するもので
ある。鋳物を均一に冷却することができれば、鋳物の変
形を防止することもできる。
【0005】また、別の方法としては、溶湯を注湯した
後の鋳型内に水等の冷却液を注入浸透させ、この冷却液
によって鋳物を迅速に冷却するものが、例えば、特開平
9−225621号公報により提案されている。注入す
る冷却液は、鋳物に直接かけるのではなく、鋳物を埋沈
させている鋳型に注入し、内部を浸透させ、鋳物砂を通
して鋳物の熱を奪うようにする。その際水温の上昇だけ
でなく、高い蒸発潜熱を利用するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の従来例では、鋳物の表面から等距離を保ちつつ表面
形状に沿うよう多数の冷却パイプ130を形成し万遍な
く並べて設置する必要があるため、形状が複雑な鋳物や
3次元の自由曲面を持つ鋳物等に対して冷却パイプ13
0の設置が難しく、結果として鋳物を均一に冷却でき
ず、鋳物完成後の変形が大きくなるという不具合があっ
た。
【0007】また、型枠110、112内に鋳物砂11
1、113を充填するに先立ち多数の冷却パイプ130
を曲げ加工して型枠内に設置するものであるため、冷却
パイプ130の設置に多大な工数がかかるという不具合
があった。
【0008】また、後者の従来例では、冷却液を注入す
る水管を鋳型内に埋設させるとき、やはり鋳物の表面に
沿って均一に水管を配置することが難しく、結果として
鋳物を均一に冷却できず、鋳物完成後の変形が大きくな
るという不具合があった。
【0009】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、鋳物を均一に冷却できる鋳型および鋳物の
冷却方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、鋳型に係
わり、型枠内に鋳物砂を用いて鋳物の成形空間を形成す
る鋳型において、鋳型の少なくとも一部の表面に鋳物の
成形空間の形成面からの厚さを略同一にして鋳物砂表面
に冷却表面を形成し、前記冷却表面と型枠との間に形成
した冷却空間と、前記冷却空間内に均一に充填された充
填材と、前記冷却空間内に冷却媒体を循環させて前記冷
却表面を冷却する冷却手段とから構成したことを特徴と
する。
【0011】前記冷却表面は、鋳物の全周面に形成する
ことが望ましいが、形状精度を必要とする鋳物の部位を
対象とすることが実際的である。
【0012】前記冷却手段は、冷却媒体を冷却表面に接
触させる手段があればよく、鋳型内に冷却表面とともに
形成した空間に冷却媒体を注入、循環させることが望ま
しい。
【0013】前記型枠は、鋳物砂の周囲を囲む枠体、お
よびまたは、蓋部材も含めており、これらの型枠と冷却
表面との空間部が冷却空間に形成される。
【0014】第2の発明は、第1の発明において、前記
冷却手段は、前記冷却空間内の充填材間の隙間を通して
冷却媒体を循環させるものであることを特徴とする。
【0015】前記充填材は、球形に形成されることが、
充填材同士の間に断面積が所定の大きさに規定できる隙
間が形成できるため、冷却媒体の通路に用いる際に最適
である。
【0016】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記冷却表面は、鋳型の分割面の背面の鋳物砂を
切削加工若しくは予め鋳物砂に埋め込んだ成形木型を取
外すことで形成され、前記冷却空間は、鋳型を上記背面
で覆う蓋部材との間に形成されることを特徴とする。
【0017】第4の発明は、方法に係り、型枠内に鋳物
砂を用いて鋳物の成形空間を鋳型内に形成し、鋳型の少
なくとも一部の表面を鋳物の成形空間の形成面からの厚
さを同一にして冷却表面に形成し、前記冷却表面を型枠
若しくは蓋部材の内面とで閉じた冷却空間に形成し、前
記冷却空間に充填部材を充填し、溶湯を鋳物の成形空間
に注湯後に、充填部材の隙間を通して冷却媒体を循環さ
せることを特徴とする。
【0018】前記型枠は、鋳物砂の周囲を囲む枠体、お
よびまたは、蓋部材も含めており、これらの型枠と冷却
表面との空間部が冷却空間に形成される。
【0019】第5の発明は、第4の発明において、前記
冷却表面は、鋳型の分割面の背面の鋳物砂を切削加工若
しくは予め鋳物砂に埋め込んだ成形木型を取外すことで
形成し、前記鋳型背面を蓋部材で覆うことで前記冷却表
面と蓋部材内面との間に冷却空間を形成することを特徴
とする。
【0020】
【発明の効果】したがって、第1および第4の発明で
は、鋳型の少なくとも一部の表面に鋳物の成形空間の形
成面からの厚さを同一にして鋳物砂表面の冷却表面と型
枠とで冷却空間を形成して、冷却空間内に充填材を充填
する一方、冷却媒体を循環させるため、鋳物表面を均一
に冷却することができ、鋳物完成後の変形を小さくする
ことができる。
【0021】しかも、冷却空間内には球形の充填材を充
填しているものであるため、鋳物砂および鋳物重量を変
形および破損させることなく保持できる。
【0022】第2の発明では、第1の発明の効果に加え
て、冷却空間内の充填材間の隙間を通して冷却媒体を循
環させるため、冷却媒体を循環させるための冷却パイプ
等の設置が不要であり、鋳型製作時間を大幅に短縮する
ことができる。
【0023】第3および第5の発明では、第1若しくは
第2または第4の発明の効果に加えて、鋳型の分割面の
背面の鋳物砂を切削加工若しくは予め鋳物砂に埋め込ん
だ成形木型を取外すことで冷却表面を形成しているた
め、冷却面積を大きく取れ、大型の鋳物でも均一に冷却
でき、鋳物完成後の変形を小さくすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。図1は、本発明を適用した鋳
型の一例の断面図であり、湯口2を持つ上型1、鋳物の
成形空間4を備えた下型3、および、下型3下方に固定
された蓋部材5とから構成される。
【0025】前記上型1は、型枠10の内部に充填され
固化された鋳物砂11を備え、その下面は下型3との分
割面6を形成しており、上下に貫通する湯口2を備え、
湯口2の上方開放端には湯口2を拡大して溜まりを形成
する湯溜まり7が配置されている。
【0026】前記下型3は、上型1との分割面6に一部
が開口する鋳物の成形空間4を持ち型枠12の内部に充
填され固化された鋳物砂13を備え、鋳物の成形空間4
は上型1の湯口2と連なって形成されている。前記成形
空間4は、消失模型が挿入された状態のものでもよい。
【0027】前記下型3の鋳物の成形空間4を囲んで鋳
物砂13の下側表面は、下型3の蓋部材5との接合面7
から上方に窪んだ鋳型表面8(以下、冷却面、冷却表面
ともいう)に形成され、冷却表面8は鋳物の成形空間4
を形成する形成面9に対し所定の間隔(厚さ)を持つよ
う形成されている。即ち、鋳物の成形空間4は蓋部材5
側のいずれの表面であっても等距離に冷却表面8が存在
するよう両者間には一様な肉厚の鋳物砂13が存在す
る。この鋳物砂13の肉厚は、溶湯の注湯圧力に充分耐
えられる鋳物砂13の厚さを必要とする。
【0028】前記蓋部材5は、前記下型3の枠体12に
結合される周縁部14とこの周縁部14を連結して前記
下型3の上方へ窪んだ鋳型表面8とで空間部15を形成
する蓋部16とから形成され、周縁部14には、冷却媒
体Cを前記空間部15に導入する入口17と、前記空間
部15内の冷却媒体Cを排出する出口18とが形成され
ている。
【0029】前記蓋部材5と下型3の鋳型表面8とで形
成される空間部15には、金属製、若しくは、樹脂製か
らなる球形の充填材19が充填される。充填材19は球
形であるため、鋳型表面8の形状が複雑な場合や3次元
の自由曲面を持つ場合においても均一の密度で充填する
ことができ、しかも、充填材19同士が充填により接触
した状態においても、部分接触状態であり、水や空気な
どの冷却媒体Cの流通を許容する。また、充填材19の
材質としては、鋳型内に注入される溶湯の重量と鋳物砂
自身の重量とに耐えられる強度を備えていればどのよう
な材料が選択されてもよい。
【0030】図示の例は、プレス型を倒立させた状態で
鋳造する場合の鋳型を示し、図中下方に連なる部分がプ
レス面を構成し、プレス面から上方に延びた3本の部材
はプレス型の脚部を形成するものであり、この場合にお
いて、鋳造後の変形を最小限に止める部分はプレス面で
あることから、プレス面を形成する鋳物砂13を所定の
均一な肉厚に形成したものである。必要であれば、図示
しないが、他の部分を形成する鋳物砂13の肉厚も所定
の均一な肉厚に形成してもよい。その場合、所定の肉厚
に形成された鋳型表面で形成された空間部に、前記と同
様球体からなる充填材を充填して、その充填材が充填さ
れた空間部に冷却媒体を流通させる入口および出口を形
成する。
【0031】前記下型の鋳物砂に形成する鋳型表面8
は、図2、3の工程により製作される。図2は、成形台
20上に鋳物砂11、13を充填し固化した上型1およ
び下型3を倒立させて載置した状態を示し、上型1およ
び下型3には鋳物形状の空洞4が形成されているか、若
しくは、消失模型を埋設して構成している。
【0032】図2に示すように下型3の下方(図中上
方)から切削工具Tにより鋳物砂13を切削し、鋳型表
面8を形成する。この鋳型表面8の形状は、鋳物の形状
に鋳物砂13の厚さ分だけ寸法を追加する(鋳物形状の
各点の座標位置を鋳物砂の厚さ分だけオフセットさせ
る)ことで容易にその座標位置を決定することができ
る。この場合の鋳物砂13の厚さは、前記したように、
鋳造時の注湯圧力に耐えられる鋳物砂13の厚さを残存
させるよう決定される。
【0033】鋳型表面8の成形は、上記のように切削工
具Tによる成形方法に限られず、予め鋳型表面8を模っ
た表面をもつ木型Mにより形成してもよい。即ち、下型
3に鋳物砂13を充填する前に木型Mを下型3に組合わ
せて型枠12の下方部分とし、鋳物成形用の木型を位置
決めして鋳物砂13を充填し固化させ、図2の状態に上
型1、下型3を倒立状態で配置し、木型Mを上方へ抜き
取るようにしても、上記方法と同様に鋳型表面8を形成
することができる。
【0034】鋳型表面8が形成されたなら、その空隙部
分および空間部分15に球形の充填材19を充填してゆ
き、所定量充填した後、水,空気等の冷却媒体Cを循環
させる配管が取付け可能な蓋部材5をその周縁部14を
下型3の型枠12に固定することで取付ける。そして、
その後も、蓋部材5と鋳型表面8との空間部分15に充
填材19を充填してゆく。充填を完了した図3の鋳型
は、充填材19が球形であるため、空間部分15内に均
一の密度で充填され、空間部分15を形成する鋳型表面
8、蓋部材5、および、下型3の型枠12に沿う側壁部
に均一に接触している。
【0035】次いで、蓋部材5も含んで鋳型全体を反転
させ、成形台20を取り除くことで、図1の鋳型を構成
することができる。
【0036】上記説明の鋳型への溶湯の注入して鋳物を
形成する作用につき、以下に説明する。図1の構成の鋳
型は、上型1と下型3が分割面6で接合されて型枠1
0、12が連結され、また、蓋部材5と下型3の型枠1
2、周縁部14が連結されて一体に構成され、鋳型表面
8と蓋部材5とで形成される空間部15には球形の充填
材19が充填され、蓋部材5の周縁部14の入口17、
出口18は冷却媒体Cの貯蔵装置に連通されている。
【0037】上型1の湯溜まり7に溶融金属を注湯する
と、溶融金属は湯口2を経由して鋳物空間4内に流入し
鋳物空間4を充填する。鋳物空間4が消失模型で形成さ
れている場合には、消失模型を昇華させつつ鋳物空間4
に溶融金属が充填される。このとき、鋳物空間4を形成
する鋳物砂13、特に、鋳型表面8を形成する鋳物砂1
3は、前記したように充分な厚さが確保されているため
に破損することがなく、また、球形の充填材19もこの
重量に耐えて破損することがない。
【0038】注湯完了後に、図4に示すように、蓋部材
5の周縁部14の入口17から図示しない貯蔵装置の冷
却媒体Cを空間15内に導入し出口18から貯蔵装置に
排出して冷却媒体Cを循環させる。空間15内に導入し
た冷却媒体Cは、充填材19が球形をなしているので、
充填材19間に存在する隙間を通過し、空間15内に面
している鋳物砂13による鋳型表面8を冷却する。
【0039】この冷却の状態を、鋳物、鋳物砂、充填
材、冷却媒体から、モデル化して鋳物砂厚さと温度の関
係を示した図5により詳細に説明する。
【0040】ここで、鋳物の温度:t1 冷却媒体Cの温度:t2 鋳物砂の表面積:F 熱量が流れる時間:θ 鋳物砂の厚さ:b 鋳物砂の熱伝導率:λ とすると、鋳物砂を通して流れる熱量Qは、下記(1)
式 Q=λ×F×θ×(tl−t2)/b ・・(1)式 により求められる。(1)式を変形すると、下記(2)
式 (tl−t2)=(Q×b)/(F×θ×λ) ・・(2)式 が得られる。この(2)式より、鋳物と冷却媒体Cの温
度差は鋳物砂の厚さに比例することがわかる。したがっ
て、鋳物砂の厚さを一定にすることで、鋳物の目的とす
る鋳物形状部分を均一に冷却することができる。
【0041】図6は、鋳物内の温度差と変形の関係を、
比較的単純な鋳物試料Dにより示したものであり、ここ
で、 鋳物上部の断面積:A1 鋳物下部の断面積:A2 線膨張係数:α 鋳物上下の温度差:△T 鋳物の高さ:H 鋳物の長さ:L 断面2次モーメント:I とすると、鋳物の変形(反り)Sは、下記の(3)式 S=(A1×A2×α×△T×H×L2)/(8×I×(A1+A2)) ・ ・(3)式 により得られる。この(3)式より、鋳物の変形は温度
差△Tに比例することがわかる。同様に、自由曲面を持
つ鋳物においても、温度差△Tと鋳物の変形は比例す
る。したがって、鋳物を均一に冷却することによって、
鋳物の変形を低減することができる。
【0042】本実施の態様にあっては、下記の効果を奏
する。即ち、鋳型の少なくとも一部の表面に鋳物の成形
空間4の形成面からの厚さを略同一にして鋳物砂表面に
形成した冷却表面8に冷却媒体Cを接触させて鋳物を冷
却するため、鋳物表面を均一に冷却することができ、鋳
物完成後の変形を小さくすることができる。
【0043】冷却表面8は型枠12若しくは蓋部材5内
面との間で冷却空間15を形成し、この冷却空間15内
に球形の充填材19を充填しているものであるため、鋳
物砂13および鋳物重量を変形および破損させることな
く保持できる。
【0044】冷却空間15内の充填材19間の隙間を通
して冷却媒体Cを循環させるため、冷却媒体Cを循環さ
せるための冷却パイプ等の設置が不要であり、鋳型製作
時間を大幅に短縮することができる。
【0045】鋳型の分割面6の背面の鋳物砂13を切削
加工若しくは予め鋳物砂に埋め込んだ成形木型Mを取外
すことで冷却表面8を形成しているため、冷却面積を大
きく取れ、大型の鋳物でも均一に冷却でき、鋳物完成後
の変形を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す鋳型の断面図。
【図2】同じく鋳型の製造過程の前段を示す説明図。
【図3】同じく鋳型の製造過程の後段を示す説明図。
【図4】鋳型による鋳造過程を示す説明図。
【図5】鋳物砂の厚さと温度の関係を示す説明図。
【図6】鋳物内の温度差と変形の関係を示す説明図。
【図7】従来技術の鋳型を示す断面図。
【図8】従来技術の鋳型による冷却状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 上型 2 湯口 3 下型 4 鋳物の成形空間(鋳物形状の空間) 5 蓋部材 6 分割面 8 鋳型表面(冷却面、冷却表面) 9 鋳物の形成面 10、12 型枠 11、13 鋳物砂 15 空間部(冷却空間) 19 充填材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠内に鋳物砂を用いて鋳物の成形空間
    を形成する鋳型において、 鋳型の少なくとも一部の表面に鋳物の成形空間の形成面
    からの厚さを略同一にして鋳物砂表面に冷却表面を形成
    し、前記冷却表面と型枠との間に形成した冷却空間と、 前記冷却空間内に均一に充填された充填材と、 前記冷却空間内に冷却媒体を循環させて前記冷却表面を
    冷却する冷却手段とから構成したことを特徴とする鋳
    型。
  2. 【請求項2】 前記冷却手段は、前記冷却空間内の充填
    材間の隙間を通して冷却媒体を循環させるものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の鋳型。
  3. 【請求項3】 前記冷却表面は、鋳型の分割面の背面の
    鋳物砂を切削加工若しくは予め鋳物砂に埋め込んだ成形
    木型を取外すことで形成され、 前記冷却空間は、鋳型を上記背面で覆う蓋部材との間に
    形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の鋳型。
  4. 【請求項4】 型枠内に鋳物砂を用いて鋳物の成形空間
    を鋳型内に形成し、 鋳型の少なくとも一部の表面を鋳物の成形空間の形成面
    からの厚さを同一にして冷却表面に形成し、 前記冷却表面を型枠若しくは蓋部材の内面とで閉じた冷
    却空間に形成し、 前記冷却空間に充填部材を充填し、溶湯を鋳物の成形空
    間に注湯後に、充填部材の隙間を通して冷却媒体を循環
    させることを特徴とする鋳物の冷却方法。
  5. 【請求項5】 前記冷却表面は、鋳型の分割面の背面の
    鋳物砂を切削加工若しくは予め鋳物砂に埋め込んだ成形
    木型を取外すことで形成し、 前記鋳型背面を蓋部材で覆うことで前記冷却表面と蓋部
    材内面との間に冷却空間を形成することを特徴とする請
    求項4に記載の鋳物の冷却方法。
JP2001293402A 2001-09-26 2001-09-26 鋳型および鋳物の冷却方法 Expired - Fee Related JP3644422B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001293402A JP3644422B2 (ja) 2001-09-26 2001-09-26 鋳型および鋳物の冷却方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001293402A JP3644422B2 (ja) 2001-09-26 2001-09-26 鋳型および鋳物の冷却方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003103342A true JP2003103342A (ja) 2003-04-08
JP3644422B2 JP3644422B2 (ja) 2005-04-27

Family

ID=19115198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001293402A Expired - Fee Related JP3644422B2 (ja) 2001-09-26 2001-09-26 鋳型および鋳物の冷却方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3644422B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101109656B1 (ko) * 2011-07-19 2012-02-20 임해영 선박용 벨마우스의 목형 제조방법
WO2013085401A1 (en) * 2011-12-05 2013-06-13 Przedsiębiorstwo Innowacyjne Odlewnictwa Specodlew - Sp. Z O. O. Cooling plate
CN107716859A (zh) * 2017-12-11 2018-02-23 上海魁殊自动化科技有限公司 一种共箱铸造装置
US20220048104A1 (en) * 2020-08-13 2022-02-17 Qingyou Han Controlled nozzle cooling (cnc) casting
CN115945638A (zh) * 2022-09-15 2023-04-11 南京航空航天大学 一种带有预埋式冷却系统的冷冻砂型工作平台及使用方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105798232B (zh) * 2016-03-29 2018-11-20 南通超达装备股份有限公司 消失模铸件的模具及其铸造方法
KR101726148B1 (ko) * 2016-04-07 2017-04-11 해원산업(주) 주물사 절약형 주조 장치 및 그에 의한 주조 방법

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101109656B1 (ko) * 2011-07-19 2012-02-20 임해영 선박용 벨마우스의 목형 제조방법
WO2013085401A1 (en) * 2011-12-05 2013-06-13 Przedsiębiorstwo Innowacyjne Odlewnictwa Specodlew - Sp. Z O. O. Cooling plate
CN107716859A (zh) * 2017-12-11 2018-02-23 上海魁殊自动化科技有限公司 一种共箱铸造装置
CN107716859B (zh) * 2017-12-11 2024-02-13 阜新建兴金属有限公司 一种共箱铸造装置
US20220048104A1 (en) * 2020-08-13 2022-02-17 Qingyou Han Controlled nozzle cooling (cnc) casting
US11897028B2 (en) * 2020-08-13 2024-02-13 Qingyou Han Controlled nozzle cooling (CNC) casting
CN115945638A (zh) * 2022-09-15 2023-04-11 南京航空航天大学 一种带有预埋式冷却系统的冷冻砂型工作平台及使用方法
CN115945638B (zh) * 2022-09-15 2024-03-12 南京航空航天大学 一种带有预埋式冷却系统的冷冻砂型工作平台及使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3644422B2 (ja) 2005-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20130099865A (ko) 가열 및 냉각 시스템을 구비한 성형 조립체
JP3644422B2 (ja) 鋳型および鋳物の冷却方法
CN102744389A (zh) 一种无冒口铸造工艺
JP5747298B2 (ja) 射出成形金型の製造方法
US3608617A (en) Art of making precision castings
JPH0138590B2 (ja)
CN105636720B (zh) 使用发泡砂的砂型的成型方法、成型模具以及砂型
JP2003326337A (ja) 鋳型材料を使用する鋳物の製造のための鋳型及び鋳型の製造方法
CN110153379A (zh) 船用柴油机气缸盖铸件的一箱两件铸造工艺
US3404724A (en) Method of casting in a shell molding
CN106734936B (zh) 一种环冷机台车铸造方法及其铸造用复合砂芯
JP3569243B2 (ja) 鋳造用砂型
JPS5829566A (ja) フルモ−ルド鋳造法
CN220782191U (zh) 树脂砂手工造型模具
JPH09168856A (ja) 樹脂成形用金型の製造方法および装置
CN210059719U (zh) 船用柴油机气缸盖铸件的一箱两件铸造装置
JPS63101066A (ja) 鋳鉄金型の冷却孔の鋳造方法
JP2004167530A (ja) 鋳型および鋳物の冷却方法
JPH04305352A (ja) 精密鋳造金型への熱電対の鋳包み法
KR100236376B1 (ko) 냉각봉을 구비한 수지금형 및 그의 제조방법
JPH081275A (ja) 消失模型の製作方法
JPS637866B2 (ja)
JPH0417942A (ja) 鋳造用金型
JPS6334779Y2 (ja)
JP2750730B2 (ja) 鋳型装置の製造法、鋳型装置並に耐熱性通湯性シート状セパレータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041026

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees