JP2003102342A - 中通し釣竿 - Google Patents

中通し釣竿

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JP2003102342A
JP2003102342A JP2001299574A JP2001299574A JP2003102342A JP 2003102342 A JP2003102342 A JP 2003102342A JP 2001299574 A JP2001299574 A JP 2001299574A JP 2001299574 A JP2001299574 A JP 2001299574A JP 2003102342 A JP2003102342 A JP 2003102342A
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JP
Japan
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fishing line
line guide
rod
water
rod tube
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Application number
JP2001299574A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Suzue
浩康 鈴江
Takenori Otsu
武則 大津
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Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 釣糸ガイド表面の撥水層の耐久性を向上させ
ることを目的とする。 【解決手段】 繊維強化樹脂製竿管10の内部に螺旋状
釣糸ガイドGの設けられた中通し釣竿であって、前記螺
旋状釣糸ガイドの横断面形状において、前後の側面M
1,M2,M3;M1’,M2’,M3’は、竿管内面
から該ガイド高さHの1/2以上の高さ位置において窪
み部K;K’を有するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、中通し釣竿に関す
る。 【0002】 【従来の技術】中通し釣竿の螺旋状釣糸ガイドの横断面
形状については、特許第2740638号公報や、本出
願人による特開平11−266749号公報等に開示が
ある。これらの釣糸ガイドによって釣糸抵抗を小さくし
たり、応力集中を防止したりする。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】然しながら、釣りにお
いて竿管内部に挿通する釣糸は濡れており、このため竿
管内部に水滴が侵入する。この水滴を排除して、更に円
滑に釣糸を挿通させるため、釣糸ガイドの表面や竿管内
面にフッ素樹脂系やシリコン樹脂系の撥水性剤を塗布す
ることがある。また、通常、釣糸は竿管内面から突出し
た釣糸ガイドの上部領域(頂部に近い上側領域)に接触
しつつ挿通する。従って、釣糸ガイドの上部領域におい
て早く撥水層が摩損消失する。ところが先述のように、
この上部領域は釣糸の挿通摩擦抵抗に深く関与してお
り、この領域の撥水層が摩損するということは、この領
域に付着した水滴が残留し易く、その他の領域に撥水層
が残っていても、釣糸の挿通抵抗が低減されない大きな
原因となる。依って本発明は、釣糸ガイド表面の撥水層
の耐久性を向上させることを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み本発明の
請求項1では、繊維強化樹脂製竿管の内部に螺旋状釣糸
ガイドの設けられた中通し釣竿であって、前記螺旋状釣
糸ガイドの横断面形状において、前後の側面は、竿管内
面から該ガイド高さの1/2以上の高さ位置において窪
み部を有することを特徴とする中通し釣竿を提供する。
強化繊維と合成樹脂の混在した繊維強化樹脂からなる竿
管壁の最内層が、強化繊維が概ね円周方向に指向してお
り、軸長方向に指向している層よりも相当に薄い場合
(1/5程度以下の場合)は、釣糸ガイドの基部とこの
最内層との強化繊維の指向方向が類似している関係で、
その境界を明確にできない場合は、釣糸ガイドの高さ
は、最内層とその隣接層との境界から高さを測るものと
する。 【0005】竿管内面から該ガイド高さの1/2以上の
高さ位置において窪み部を有するため、この窪み部に、
他領域よりもより厚く撥水層を蓄積形成でき、これによ
り、必要性の高い釣糸ガイド上部領域の撥水層を永く維
持でき、釣糸挿通抵抗を低減できる。この意味で、上記
窪み部は、凹凸形状になっていてもよく、本願の窪み部
はこれも含む。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態例に基づき、更に詳細に説明する。図1は、中通
し釣竿に使用の竿管10の要部縦断面を示す。竿管10
は、エポキシ樹脂等の合成樹脂に炭素繊維等の強化繊維
で強化した繊維強化樹脂製竿管であり、内部には、螺旋
状の釣糸ガイドGが一体的に設けられている。この釣糸
ガイドは、炭素繊維等の繊維を、捻ったりはすることが
あるが、それも含め、概ね螺旋に沿った長手方向に指向
させており、その繊維束を1個又は複数束を撚り合わ
せ、これにエポキシ樹脂等の合成樹脂に含浸させた糸条
体を素材としている。 【0007】その釣糸ガイドGを竿管10に一体形成す
る製法を図2を参照して説明する。芯金20の表面に、
耐熱性のある帯状の厚肉テープ22を、隣接テープ間に
隙間Δを設けるように巻回する。この厚肉テープの横断
面形状は、図2に示すように、左右両側部(図2では芯
金20の長手方向の一方の側部と他方の側部)の、芯金
に面していない側(表側としておく)の角縁部を緩い傾
斜面22M2,22M2’に形成し、ポイントP1,P
1’において、その先の急な傾斜面22M1,22M
1’に連続している。この急傾斜面の角度は、厚肉テー
プ22の表裏面に対して、概ね90度〜70度程度が好
ましく、厚肉テープ22の表裏面に対する緩い傾斜面の
角度は、これらよりも小さい角度にする。 【0008】更には、厚肉テープの表側面からポイント
P1,P1’までの高さは、該厚肉テープ厚さの概ね1
/2以上である。この厚肉テープの上側(表側)から、
耐熱性のある薄肉のシート24を被せて厚肉テープ間隙
間をも覆う。広いシートではなく、テープでもよいが、
厚肉テープ間隙間領域では、隣接テープ側縁部の継ぎ合
わせ部を位置させないようにする。この薄肉シートに覆
われた前記厚肉テープ間の隙間に、既述の釣糸ガイド素
材の糸条体を沿わせて螺旋状に巻回配設する。その上
に、竿管形成用のプリプレグを巻回する。その後は、常
法により、加圧加熱成形し、厚肉テープ22を除去す
る。薄肉シートやテープはそのまま残す場合と、除去す
る場合とがある。 【0009】こうして成形された釣糸ガイドの一体化さ
れた竿管の要部拡大断面図を図3に示す。図1のC部の
拡大図である。図2においては、緩い傾斜面22M2,
22M2’と表側面との交点をP2,P2’で示してい
るが、成形時の加圧力によってこうしたポイントP2,
P2’がダレ、また、ポイントP1,P1’も、加圧力
や薄肉シート24の作用によって、必ずしも角部を形成
するわけではない。その結果、図3のように形成される
のである。即ち、図3における釣糸ガイドGの左右側面
(竿管の前後でいって前後側面)は、急傾斜面M1,緩
い傾斜面M2,更に緩い面M3、或いは急傾斜面M
1’,緩い傾斜面M2’,更に緩い面M3’で形成され
ている。 【0010】上記更に緩い面M3,M3’は、図2にお
けるポイントP2,P2’付近がダレて形成された。或
いは、こうした更に緩い面を形成するように、厚肉テー
プのポイントP2,P2’付近を、緩い傾斜面22M
2,22M2’よりも更に緩い傾斜角度に傾斜形成して
もよい。また、図2のポイントP1,P1’付近が、図
3の窪み部K,K’に対応する。この窪み部K,K’
は、竿管10の内面からの釣糸ガイド高さHの1/2の
高さラインLよりも頂部近くに位置している。但し本願
では、この窪み部の曲面が広くて(上下に長くて)、ラ
インLに掛かり、ラインLよりも下側に、窪み部の一部
が有っても、ラインLよりも上側に一部が存在すればよ
い。 【0011】この形態例では、釣糸ガイドGの頂部から
緩い傾斜面M2,M2’の下部付近までは、繊維KSが
充分に存在しているが、更にその先の裾野、即ち、更に
緩い面M3,M3’の領域では、竿管10のプリプレグ
の含浸合成樹脂や、釣糸ガイド素材に含浸していた合成
樹脂が流れ出て、樹脂GJが主体に構成されている。更
に緩い傾斜面M3,M3’の存在で、竿が撓む際の竿管
10への応力集中が防止され、更には、図6に示す撥水
層との協働作用で、釣糸ガイドGの上部に付着した水滴
を、釣糸ガイドから離れた所に流すことができる。 【0012】一方、竿管10は、内側から言って、層S
1,S2,S3,S4の4層から構成されている。最内
層S1は強化繊維が概ね円周方向に指向しており、その
隣接層S2は軸長方向に指向しており、その次の層S3
は円周方向に指向しており、最外層S4は軸長方向指向
である。しかし本願では竿管10の層形態は任意であ
る。 【0013】こうして成形された釣糸ガイド付き竿管の
内面全体、或いは釣糸ガイドGの頂部と側面とに亘った
領域を主体に、フッ素樹脂系やシリコン樹脂系の撥水性
剤を塗布する。この塗布は、竿管内部に液状の撥水性剤
を流し込み、余分な量を排出させ、乾燥固化させたり、
スプレーで塗布を行い、乾燥固化させる。その他ディッ
ピング法等による。こうして撥水層GHの形成された状
態を図6に示している。釣糸ガイドGの窪み部K,K’
付近には、撥水層が厚く形成されており、その分、永く
撥水層を維持できる。 【0014】図4と図7は、図3、図6の第1形態例と
比べて釣糸ガイドの頂部面が広く、しかも、第1形態例
の頂部が曲面状であるのと比べ、概ね平らな頂部を有す
る第2形態例である。しかし、窪み部K,K’の高さ位
置が、釣糸ガイド高さの1/2よりも高い位置にあるこ
とやその他は同様である。図5と図8は、窪み部付近が
凹凸状に形成された形態例であり、これらの凹凸の凹部
が窪み部K,K’であり、やはり、釣糸ガイド高さの1
/2よりも高い位置にある。頂部の幅が前記第2形態例
よりも狭い。その他は同様である。 【0015】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、釣糸ガイド表面の撥水層の耐久性を向上させる
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1は本発明に係る中通し釣竿の一部の竿管縦
断面図である。 【図2】図2は製法の途中を示す図である。 【図3】図3は図1のC部の拡大図であり、撥水層の無
い図である。 【図4】図4は図3に代わる第2形態例の図である。 【図5】図5は図3に代わる第3形態例の図である。 【図6】図6は図3の竿管内部全体に撥水層を設けた図
である。 【図7】図7は図4の竿管内部全体に撥水層を設けた図
である。 【図8】図8は図5の竿管内部全体に撥水層を設けた図
である。 【符号の説明】 10 竿管 G 螺旋状釣糸ガイド GH 撥水層 K,K’ 窪み部 L 釣糸ガイド高さの1/2のライン

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 繊維強化樹脂製竿管の内部に螺旋状釣糸
    ガイドの設けられた中通し釣竿であって、前記螺旋状釣
    糸ガイドの横断面形状において、前後の側面は、竿管内
    面から該ガイド高さの1/2以上の高さ位置において窪
    み部を有することを特徴とする中通し釣竿。
JP2001299574A 2001-09-28 2001-09-28 中通し釣竿 Pending JP2003102342A (ja)

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