JP2003101752A - 画像レイアウト装置およびプログラム - Google Patents

画像レイアウト装置およびプログラム

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JP2003101752A
JP2003101752A JP2001288540A JP2001288540A JP2003101752A JP 2003101752 A JP2003101752 A JP 2003101752A JP 2001288540 A JP2001288540 A JP 2001288540A JP 2001288540 A JP2001288540 A JP 2001288540A JP 2003101752 A JP2003101752 A JP 2003101752A
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JP2001288540A
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Yasumasa Araki
保昌 荒木
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Pagecomp Lab Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の画像を指定領域内に見栄え良く配置す
るレイアウトを高速に作成することが可能な画像レイア
ウト装置を提供する。 【解決手段】 画像レイアウト装置1は、各画像につい
て、その輪郭線に沿って所定幅の余白領域を付加した余
白付加画像を生成し、その余白付加画像に外接する矩形
領域をさらに生成する。そして、複数の矩形領域GR1
〜GR9を、所定の配置ルールにしたがって指定領域R
1に対して初期配置した後、所定の基準に従って、2つ
の矩形領域を交換して再配置してみる。その後、交換前
後の配置結果に関する評価値を比較し、改善されている
場合には交換後の配置結果を採用し、改善されていない
場合には、所定の確率で交換後の配置結果を採用するよ
うにして、各矩形領域GR1〜GR9の配置を変更す
る。そして、これらの動作を繰り返すことにより、レイ
アウトの最適化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の画像を指定
領域内にレイアウトする画像レイアウト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙面(チラシ)や画面上の指定サイズの
領域(指定領域)内において、画像を伴った複数の商品
を掲載することがチラシやインターネットのブラウザー
などで行われている。
【0003】このような紙面等におけるレイアウト手法
としては、商品枠をあらかじめ定めておきその商品枠内
に各商品に関する情報を配置するものなどが存在する。
ただし、このレイアウト手法においては、検索性が優先
されるため、画像の見やすさという点は考慮されにくい
という問題がある。
【0004】これに対して、画像の見やすさを考慮する
別のレイアウト手法として、指定サイズの領域内に各商
品の外観等を表示するできるだけ大きな画像を見栄え良
く配置することにより、その視認性を高めたものなどが
存在する。このようなレイアウト手法は、靴、アパレ
ル、バッグなど、外観に価値を有する商品の広告等にお
いて特に多用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな画像中心のレイアウトは、編集ソフトウエアなどを
用いて人手によって行われているのが現状である。した
がって、その作成に労力と時間とを要するため、納期面
やコスト面での不利益が存在する。
【0006】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、複数
の画像を指定領域内に見栄え良く配置するレイアウトを
高速に作成することが可能な画像レイアウト装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、複数の画像を指定領域内にレイ
アウトする画像レイアウト装置であって、複数の画像の
それぞれについてその輪郭線に沿って所定幅の余白領域
を付加した余白付加画像を生成し、前記余白付加画像に
外接する矩形領域をさらに生成する矩形領域生成手段
と、前記矩形領域生成手段により生成された複数の矩形
領域を前記指定領域に対して所定の配置ルールにしたが
って配置する配置手段と、前記複数の矩形領域の配置に
関する評価値を求める評価手段と、前記評価値に基づい
て前記複数の矩形領域の配置を変更する変更手段と、を
備えることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明に係る
画像レイアウト装置において、前記変更手段は、その配
置順序を相互に交換する交換操作の対象となる2つの矩
形領域を所定の基準に基づいて決定し、前記2つの矩形
領域の交換前後における前記複数の矩形領域の配置を相
互に比較し、前記交換後の配置についての評価値が前記
交換前の配置についての評価値よりも改善されていると
きには、前記複数の矩形領域の配置を交換後の配置に変
更し、前記交換後の配置についての評価値が前記交換前
の配置についての評価値よりも改善されていないときに
は、所定の確率で、前記複数の矩形領域の配置を交換後
の配置に変更することを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項2の発明に係る
画像レイアウト装置において、前記変更手段は、前記複
数の矩形領域のそれぞれについて、各矩形領域の1つの
頂点を、隣接する矩形領域のいずれかの頂点に到達させ
るまで所定の方向に伸縮させた変形矩形領域を生成する
手段を有し、前記所定の基準は、各矩形領域とそれ以外
の他の矩形領域との複数の組合せのうち、前記各矩形領
域に対する前記変形矩形領域と前記他の矩形領域とが最
も類似した面積および縦横比を有している組合せに係る
矩形領域を、前記2つの矩形領域として決定する基準で
あることを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、請求項2または請求項
3の発明に係る画像レイアウト装置において、前記所定
の確率は、前記交換の回数が増加するにつれて小さな値
になるように定められることを特徴とする。
【0011】請求項5の発明は、コンピュータを、請求
項1ないし請求項4のいずれかの発明に係る画像レイア
ウト装置として機能させるためのプログラムであること
を特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0013】<A.構成概要等>図1は、画像レイアウ
ト装置1を用いたチラシの作成とその作成されたチラシ
の配布とを示す図である。なお、後に詳述するように、
この画像レイアウト装置1によれば、見栄えの良いレイ
アウトを高速に作成することができる。
【0014】図1に示すように、この画像レイアウト装
置1は、複数の商品が掲載された同一内容の「共通チラ
シ」のレイアウトをより簡易に生成することが可能であ
る。そして、そのレイアウトデータに基づいて製版およ
び印刷を行うことにより、共通チラシが作成される。作
成された「共通チラシ」は、新聞の折り込みチラシとし
て所定の地域において配布される。
【0015】あるいは、この高速性を利用することによ
り、各顧客毎に掲載商品が異なる「パーソナルチラシ」
を簡易に作成することも可能である。この「パーソナル
チラシ」は、各顧客の嗜好等に合わせて1枚ごとに内容
が異なるチラシである。上記の画像レイアウト装置1に
よれば、それぞれの内容が異なるチラシのレイアウトを
高速に作成することが可能であるので、個別の内容を有
する印刷物の高速印刷が可能なデジタル印刷機と組みあ
わせることにより、このようなパーソナルチラシを作成
することが可能である。すなわち、各チラシは、各レイ
アウトが画像レイアウト装置1によって生成された後、
その各レイアウトに基づいて無版デジタル印刷機などに
よって印刷され、さらに封筒に入れて各顧客に郵送され
る。これにより、各顧客のニーズに合わせたチラシ(パ
ーソナルチラシ)の配布が可能になる。
【0016】図2は、画像レイアウト装置1のハードウ
エア構成を表す概念図である。図2に示すように、画像
レイアウト装置1は、CPU2、半導体メモリおよびハ
ードディスクなどを含む記憶部3、各種の記録媒体から
情報を読み出すメディアドライブ4、モニタなどを含む
表示部5、キーボートおよびマウスなどを含む入力部
6、他の機器との通信を行う通信部7を備えるコンピュ
ータシステム(以下、単に「コンピュータ」とも称す
る)によって構成されている。CPU2は、バスライン
BLおよび入出力インターフェースIFを介して、記憶
部3、メディアドライブ4、表示部5、入力部6、通信
部7などに接続されている。また、メディアドライブ4
は、CD−ROM、DVD(Digital Versatile Dis
k)、フレキシブルディスクなどの可搬性の記録媒体9
からその中に記録されている情報を読み出す。
【0017】このコンピュータは、記録媒体9に記録さ
れたソフトウエアプログラム(以下、単に「プログラ
ム」とも称する)を読み込み、そのプログラムをCPU
2等を用いて実行することによって、後述するような各
種の動作を実現する画像レイアウト装置1として機能す
る。なお、各機能を有するプログラムは、記録媒体9を
介して供給(ないし配給)される場合に限定されず、L
ANやインターネットなどのネットワーク(通信回線)
および通信部7を介して、このコンピュータに対して供
給(ないし配給)されてもよい。
【0018】このように、画像レイアウト装置1は、コ
ンピュータにおいてソフト的に構築される装置である。
この画像レイアウト装置1によって、複数の画像が指定
領域内にレイアウトされる。
【0019】<B.処理フロー>つぎに、画像レイアウ
ト装置1におけるレイアウト動作の処理フローについて
説明する。図3〜図6は、その処理内容を示すフローチ
ャートである。図3は、全体処理を表すフローチャート
であり、図4〜図6は、その一部のサブルーチンの詳細
処理を表すフローチャートである。なお、このような処
理によって、図15に例示するようなレイアウトを生成
することが可能である。
【0020】図3に示すように、まず、ステップS10
において初期配置処理が行われ、ステップS20におい
て配置変更処理が行われる。これにより、最適化された
レイアウトが生成される。その後、ステップS30にお
いて、その最適化されたレイアウトに対してさらに補正
処理等が施される。以下では、これらの処理について詳
細に説明する。
【0021】<ステップS10>まず、図4の詳細フロ
ーチャートに示すように、ステップS11において、商
品画像を掲載するものとして指定された領域である指定
領域(商品掲載領域)R1に配置すべき複数の画像に関
する情報が取得される。
【0022】具体的には、図7に示すように、チラシ紙
面R0内の所定の領域が商品掲載領域R1として指定さ
れている場合を想定すると、この商品掲載領域R1に対
して、掲載すべき商品数(すなわち商品画像の数)や、
各掲載商品に関する情報(商品画像を含む)などが取得
される。ここでは、図8に示すように、9個の商品M1
〜M9に関する情報を上記の商品掲載領域R1に掲載す
る場合を想定する。このとき、これらの商品M1〜M9
についての画像G1〜G9および文字情報C1〜C9が
取得される。
【0023】また、このステップS11においては、各
画像の輪郭線の情報が取得される。各商品M1〜M9の
画像G1〜G9は、その全部または一部が各商品の輪郭
線に沿った形状を有する輪郭画像であり、その輪郭線情
報は、取得された画像情報に含まれている。図9(a)
は、画像G9に関する輪郭線L9を示している。図9
(a)に示すように、画像G9の輪郭線L9は、画像の
輪郭に外接する輪郭ベクトルの集合として表現されてい
る。なお、画像情報に輪郭線情報が含まれていない場合
には、所定の画像処理を行うことにより輪郭線L9の情
報を生成すればよい。
【0024】次のステップS12においては、各画像G
1〜G9について余白付加画像が生成される。
【0025】具体的には、図9(b)に示すように、た
とえば画像G9について、その画像G9の輪郭線L9に
沿って、所定幅の余白領域SP9を付加することによ
り、画像G9についての余白付加画像GS9を生成す
る。この余白付加画像GS9の輪郭線LS9は、余白付
加前の輪郭線L9に対して所定幅だけ外側に移動した輪
郭線となる。また、その他の画像G1〜G8についても
同様の処理を行うことにより、輪郭線LS1〜LS8に
囲まれた余白付加画像GS1〜GS8が生成される。
【0026】ここにおいて、この余白領域の幅は、予め
定められた値を用いることができる。また、この値は、
製作対象となるチラシの性質等を反映させて変更するこ
とができる。たとえば、その製作対象に高級感を与える
ために画像(商品)相互間の間隔を広げたり、逆に、割
安感を与えるために画像相互間の間隔を狭くすることな
どが可能である。
【0027】さらに、ステップS13においては、各余
白付加画像GS1〜GS9に外接する矩形領域GR1〜
GR9が生成される。図9(c)においては、このう
ち、余白付加画像GS9に対応する矩形領域GR9が示
されている。これらの矩形領域GR1〜GR9の縦横比
(縦方向の辺の長さと横方向の辺の長さとの比)は、元
の画像G1〜G9の形状が互いに異なる場合には、互い
に異なるものとなる。
【0028】次のステップS14においては、各矩形領
域GRの初期サイズと初期配置順序とが決定される。
【0029】矩形領域GR1〜GR9の初期サイズは、
指定領域R1のサイズと、指定領域R1内に配置される
商品画像(矩形領域)の個数と、各商品画像のアピール
度とに基づいて決定される。各矩形領域の初期サイズ
は、指定領域R1内に配置すべき商品画像の個数で指定
領域R1の面積を割った値として定めることもできる
が、ここでは、商品画像の個数のみならず各商品画像の
アピール度をも考慮して、各矩形領域の初期サイズを定
めるものとする。
【0030】具体的には、各商品のアピール度(強調度
合い)が高い程、割付面積を大きくするように初期サイ
ズを定める。より詳細には、アピール度別の商品数Nj
にアピール度別の係数kjを乗じた値(Nj×kj)を
全てのアピール度について加算した値Σ(Nj×kj)
を求め、指定領域R1の面積SSをその値Σ(Nj×k
j)で除算した値BS(すなわち、BS=SS÷(Σ
(Nj×kj)))を基準にして、各矩形領域GRの大
きさを決定する。各アピール度を有する矩形領域GRi
の面積は、値BSにアピール度別の係数kiを乗じた値
(ki×BS)として決定される。
【0031】たとえば、「標準」および「高い」の2段
階アピール度が存在する場合には、「高い」アピール度
を有する画像の初期サイズを、「標準」アピール度を有
する画像の初期サイズの2倍として定めることができ
る。このとき、BS=(商品掲載領域R1の面積)÷
(「標準アピール度」の商品数×1+「高アピール度」
の商品数×2)によって値BSを求め、標準アピール度
の矩形領域の面積をBS、高アピール度の矩形領域の面
積を(2×BS)として定めればよい。なお、アピール
度として、3つ以上の多段階の度合いを定めるようにし
ても良い。また、上記の係数kj(ki)は、整数であ
る必要はなく、任意の値として定めることが可能であ
る。
【0032】そして、各矩形領域GRiの縦方向の長さ
yiおよび横方向の長さxiは、上記のステップS13
で求められた各矩形領域GRiの縦横比を維持しつつ、
面積に関する条件式、xi×yi=ki×BS、を満た
すように定められる。
【0033】また、矩形領域GR1〜GR9の初期配置
順序は、取得された情報(商品リスト)における順序
(図9参照)に従って決定されるものとする。すなわ
ち、各商品M1〜M9がこの順序で所定のルールに従っ
て指定領域(商品掲載領域)R1に配置される。
【0034】次のステップS15においては、その配置
順序が定められた複数の矩形領域GR1〜GR9が、指
定領域R1に対して所定の配置ルールに従って配置され
る。ここでは、各矩形領域GR1〜GR9は、原則とし
て、指定領域の左上より順次右側へと配置される場合に
ついて説明する(図10参照)。
【0035】図11は、ステップS15における配置結
果を示す図である。なお、図11において、各矩形領域
GR1〜GR9に対して示された丸印付きの数字は、ス
テップS14で決定された配置順序を示している。
【0036】この図11を参照しながら配置ルールにつ
いて説明する。この配置ルールは、次の通りである。す
なわち、各矩形領域の配置にあたって、指定領域R1の
上辺および既に配置された矩形領域の下辺のうちその縦
方向の位置が最も上側に存在する辺に沿った位置から順
に、当該所定の矩形領域GRが指定領域R1からはみ出
すことなくかつ他の矩形領域と干渉することなく配置可
能であるか否かを検討することにより、適切な位置を決
定するのである。また、矩形領域GRは、その辺に沿っ
て左側に詰めて配置され、指定領域R1の上辺および既
に配置された矩形領域の下辺の縦方向における位置が同
一の場合には、左から右へと順に配置可能であるか否か
を検討する。なお、いずれの候補位置に対しても所定の
矩形領域GRが指定領域R1からはみ出すことなくかつ
他の矩形領域と干渉することなく配置できない場合に
は、指定領域R1からのはみ出し量が最も少ない候補位
置を選択して矩形領域GRを配置するものとする。
【0037】具体的には、最初に矩形領域GR1が指定
領域R1の左上部に配置される。矩形領域GR1を配置
するにあたっては、指定領域R1の上辺が最初の候補と
して選定される。このとき、矩形領域GR1は指定領域
R1内において他の矩形領域と干渉することなく配置可
能であるので、矩形領域GR1はここに配置される。詳
細には、矩形領域GR1は、矩形領域GR1の上辺が指
定領域R1の上辺と接し、かつ、矩形領域GR1の左辺
が指定領域R1の左辺と接するように配置される。
【0038】次に矩形領域GR2が矩形領域GR1の右
横に配置される。詳細には、矩形領域GR2は、矩形領
域GR2の上辺が指定領域R1の上辺に接し、かつ、矩
形領域GR2の左辺が矩形領域GR1の右辺と接するよ
うに配置される。
【0039】次の矩形領域GR3は、矩形領域GR2の
右横に配置されると指定領域R1からはみ出してしまう
ので、矩形領域GR3は、既に配置された矩形領域GR
1,GR2のうち、その下辺の位置が最も上側に存在す
る矩形領域GR2の下側に配置される。具体的には、矩
形領域GR3は、矩形領域GR3の上辺が矩形領域GR
2の下辺に接し、かつ、矩形領域GR3の左辺が矩形領
域GR1の右辺と接するように配置される。
【0040】矩形領域GR4は、矩形領域GR2の右側
において指定領域R1の上辺に沿って配置不可能である
ので、既に配置された矩形領域の下辺のうちその縦方向
の位置が最も上側に存在する下辺、すなわち、矩形領域
GR1の下辺に沿って配置される。この結果、矩形領域
GR4は、矩形領域GR4の上辺が矩形領域GR1の下
辺と接し、かつ、矩形領域GR4の左辺が指定領域R1
の左辺と接するように配置される。
【0041】以降同様にして、矩形領域GR5〜GR9
が図11に示すように配置される。なお、矩形領域GR
6は、いずれの候補位置においても指定領域R1からは
み出すことなくかつ他の矩形領域と干渉することなく所
定の矩形領域GR6を配置できないので、矩形領域GR
6は、指定領域R1からのはみ出し領域の面積を最も少
なくする候補位置に配置される。矩形領域GR9につい
ても同様である。
【0042】以上のようにして、各矩形領域GR1〜G
R9に関する初期配置状態が生成される。
【0043】次のステップS16においては、この初期
配置結果に対する評価値F1が算出される。ここでは、
指定領域R1内の空きスペースESの面積の総和を評価
値F1として求める。また、空きスペースESは、指定
領域R1内において矩形領域GR1〜GR9が配置され
ていない領域を意味するものとする。
【0044】ここで、矩形領域GR1〜GR9の面積の
合計値は指定領域R1と同一であるので、理想的なレイ
アウトに近づくにつれて、はみ出し領域の面積は小さく
なり、最も理想的なレイアウトが生成された場合には、
はみ出し領域の面積はゼロになる。また、「空きスペー
スES」の面積と「はみ出し領域」の面積とは同一であ
るので、「はみ出し領域」の面積の総和を評価値F1と
しても良い。
【0045】<ステップS20>このステップS20に
おいては、配置変更処理が行われる。このステップS2
0では、以下のような手法により、レイアウトの最適化
が図られる。この最適化手法は、数学的には、アニール
法を用いた手法の一種として理解することができる。
【0046】図5に示すように、まず、ステップS21
において、その配置順序を相互に交換する2つの矩形領
域を所定の基準に基づいて決定する。その後、ステップ
S22,S23,S24において、選択された2つの矩
形領域を交換して仮配置を行った後、その配置結果を再
評価し、実際に交換するか否かを決定する。そして、こ
れらの動作(ステップS21〜S24)を繰り返すこと
によって、徐々にレイアウトの最適化を図るのである。
【0047】さて、ステップS21における所定の基準
は、各矩形領域とそれ以外の他の矩形領域との複数の組
合せのうち、各矩形領域に対する変形矩形領域と他の矩
形領域とが最も類似したサイズおよび形状を有している
組合せに係る矩形領域を、交換対象となる2つの矩形領
域として決定する基準である。各矩形領域に対する変形
矩形領域は、矩形領域の1つの頂点(ここでは右下頂
点)を、隣接する矩形領域のいずれかの頂点に到達する
まで所定の方向に伸縮させることにより生成される。以
下では、この所定の基準に基づく交換対象となる2つの
矩形領域(「交換対象領域」とも称する)の選択動作に
ついて、図11〜図13を参照しながら詳細に説明す
る。
【0048】まず、(1)各矩形領域GRについて、各
矩形領域GRの右下頂点VPとその矩形領域GRに隣接
する他の矩形領域の各頂点との関係に基づいて、その矩
形領域GRをいずれかの方向に伸縮変形した変形後の矩
形領域(「変形矩形領域」とも称する)を生成する。
【0049】図12は、或る矩形領域GRとそれに隣接
する矩形領域との関係を示す図である。図12(a)
は、或る矩形領域GRの右下頂点VPが隣接矩形領域G
Nの左辺に接している場合を例示している。図11に示
すように、矩形領域GR1,GR4,GR5がこの場合
に該当する。このとき、矩形領域GRの右下頂点VPを
隣接矩形領域GNの左下頂点VN1に到達するまで下向
きに移動させる場合と、他の隣接矩形領域の右上頂点V
N2に到達するまでその右下頂点VPを左向きに移動さ
せる場合とを比較して、その移動距離が小さい方を採用
する。そして、採用した移動を伴うことによって矩形領
域を変形させ、変形矩形領域を生成する。
【0050】たとえば、図13に示すように、矩形領域
GR1の右下の頂点VP1に関して、矩形領域GR3へ
の左下頂点に到達するまでの下向きの移動距離と、矩形
領域GR4への右上頂点に到達するまでの左向きの移動
距離とを比較すると、後者の方が小さいことが判る。し
たがって、ここでは、矩形領域GR1の右下頂点VP1
が矩形領域GR4の右上頂点に到達するように、矩形領
域GR1を左向きに圧縮して変形矩形領域MR1を生成
する。なお、この変形矩形領域MR1の横方向の長さ
は、変形前の矩形領域GR1の横方向の長さに比べて短
くなっているが、変形矩形領域MR1の縦方向の長さは
変形前の矩形領域GR1の縦方向の長さと同一である。
これによって、右下頂点VP1が隣接矩形領域GR4の
右上頂点に接するように矩形領域GR1を変形した変形
矩形領域MR1を生成することができる。仮に、この変
形矩形領域MR1と同一サイズおよび同一形状の矩形領
域GRkが存在する場合には、両矩形領域GR1,GR
kを交換して再配置を行えば、矩形領域GR1の下の空
きスペースESが消滅するので、レイアウトの改善が期
待される。
【0051】また、図12(b)は、或る矩形領域GR
の右下頂点VPが隣接矩形領域の上辺に接している場合
を例示している。図11に示すように、矩形領域GR
2,GR8がこの場合に該当する。このとき、矩形領域
GRの右下頂点VPを隣接矩形領域GNの右上頂点VN
3に到達するまで右向きに移動させる場合と、他の隣接
矩形領域の左下頂点VN4に到達するまでその右下頂点
VPを上向きに移動させる場合とを比較して、その移動
距離が小さい方を採用する。そして、採用した移動を伴
うことによって矩形領域を変形させ、変形矩形領域を生
成する。仮に、この変形矩形領域MRと同一サイズおよ
び同一形状の矩形領域GRkが存在する場合には、両矩
形領域GR,GRkを交換して再配置を行えば、矩形領
域GRの右側の空きスペースESが消滅するので、レイ
アウトの改善が期待される。
【0052】さらに、図12(c)は、或る矩形領域G
Rの右下頂点VPが他の矩形領域のいずれの辺にも接し
ていない場合を例示している。図11に示すように、矩
形領域GR6,GR7,GR9がこの場合に該当する。
このときには、その右下頂点VPが指定領域R1の境界
線と重なる位置に到達するまで、その右下頂点VPを上
方向および/または左方向に移動させて、矩形領域GR
を変形させ、変形矩形領域を生成する。
【0053】たとえば、矩形領域GR6に関しては、そ
の右下頂点VP6が指定領域R1の境界線と重なる位置
に到達するまで、その右下頂点VPを上方向に移動させ
て、矩形領域GR6を変形させ、変形矩形領域MR6を
生成する。なお、この変形矩形領域MR6の縦方向の長
さは、変形前の矩形領域GR6の縦方向の長さに比べて
短くなっているが、変形矩形領域MR6の横方向の長さ
は変形前の矩形領域GR6の横方向の長さと同一であ
る。
【0054】また、図12には示されていない場合がも
う1つ存在する。これは、或る矩形領域GRの右下頂点
VPが他の隣接矩形領域の頂点と重なっている場合であ
る。図11に示すように、矩形領域GR3がこの場合に
該当する。このときには、その矩形領域GRは、最適な
配置がなされているものとして、交換対象から除外す
る。このため、矩形領域GR3に対しては変形矩形領域
MR3を求めない。
【0055】以上のようにして、各矩形領域GR1,G
R2,GR4〜GR9に対する変形矩形領域MR1,M
R2,MR4〜MR9が求められる。
【0056】そして、(2)各矩形領域について、その
矩形領域に対する変形矩形領域に最も類似する他の矩形
領域を検索する。両者が類似しているか否かは、サイズ
および形状、言い換えれば、面積および縦横比の類似程
度に基づいて判定される。
【0057】まず、矩形領域GR1についての変形矩形
領域MR1に最も類似している矩形領域を、矩形領域G
R2〜GR9の中から検索する。
【0058】ここでは、アピール度等に基づく初期サイ
ズ(面積)の相違をも考慮するため、縦横比のみならず
面積をも考慮し、縦横比の差と面積の差との合計が最も
小さくなるものを検索する。
【0059】より詳細には、変形矩形領域MR1と他の
矩形領域GR2〜GR9のそれぞれとについて、評価関
数f(u,v,x,y)に基づく評価値F2(数1参
照)を算出し、その評価値F2の値が最小になる組合せ
を選択する。なお、数1において、変数u,vは、それ
ぞれ、変形矩形領域の縦方向の長さおよび横方向の長さ
を表し、変数x,yは、それぞれ、他の矩形領域の縦方
向の長さおよび横方向の長さを表す。また、係数α,β
は、面積と縦横比との間の相対的重要性を考慮して、所
定の値を適宜に定めておけばよい。
【0060】
【数1】
【0061】これにより、たとえば、変形矩形領域MR
1(したがって矩形領域GR1)に対して、矩形領域G
R4が選択される。
【0062】同様にして、矩形領域GR3以外の他の矩
形領域GR1,GR2,GR4〜GR9に対する変形矩
形領域MR1,MR2,MR4〜MR9についても、上
記の評価値F2を最小にする矩形領域GRをそれぞれ選
択する。これにより、たとえば、変形矩形領域MR2に
対して矩形領域GR4が選択され、変形矩形領域MR4
に対して矩形領域GR1が選択される。その他の変形矩
形領域MR5〜MR9についても、対応する矩形領域G
Rが選択される。これにより、変形矩形領域MR1〜M
R9(矩形領域GR1〜GR9)のそれぞれに対して、
その面積および縦横比が最も類似した矩形領域が求めら
れる。このようにして、複数の矩形領域GR1〜GR9
の中から2つの矩形領域を選択する際の、選択候補が絞
り込まれる。
【0063】そして、これらの選択候補のうち、上記の
評価値F2が最小になる組合せを選択する。これによ
り、各矩形領域とそれ以外の他の矩形領域との複数の組
合せのうち、各矩形領域に対する変形矩形領域と他の矩
形領域とが最も類似した面積および縦横比を有している
組合せに係る矩形領域を選択することができる。ここで
は、変形矩形領域MR6と矩形領域GR3との組合せが
評価値F2を最小にするものとして選択されるものとす
る。すなわち、変形矩形領域MR3に対応する矩形領域
GR3と矩形領域GR6とが、交換対象としての2つの
矩形領域として決定される。
【0064】以上のようにして、交換対象となる2つの
矩形領域GRが決定されると、次のステップS22に進
む。
【0065】ステップS22においては、選択された2
つの矩形領域を交換して仮配置を行う。図14は、この
ステップS22において再配置された各矩形領域GR1
〜GR9を示す図である。
【0066】このとき、複数の矩形領域GR1〜GR9
は、その配置順序が上記の交換によって変更される。具
体的には、複数の矩形領域GR1〜GR9は、矩形領域
GR1,GR2,GR6,GR4,GR5,GR3,G
R7,GR8,GR9の順序で上記のステップS15と
同様の配置ルールに従って指定領域R1に対して配置さ
れる。このステップS22における配置ルールは、配置
順序以外はステップS15と同様のルールである。な
お、図14においては、丸印が付された数字は、配置順
序を示しており、矩形領域GR3,GR6の順序が、そ
れぞれ第6番目,第3番目として示されている。
【0067】そして、ステップS23において、ステッ
プS22における配置結果を再評価する。この評価基準
は、上記ステップS16における評価基準と同一の評価
基準である。これにより、ステップS22における配置
結果に対する新たな評価値F1を算出することができ
る。なお、以降では、交換前後の評価値F1を互いに区
別するため、交換前の評価値をFPとし、交換後の評価
値をFAとして表記する。
【0068】そして、ステップS24において、2つの
矩形領域の交換前後における複数の矩形領域GR1〜G
R9の配置結果に関する評価値FP,FAを相互に比較
し、実際に交換するか否かを決定する。
【0069】具体的には、交換後の配置についての評価
値FAが交換前の配置についての評価値FPよりも改善
されているときには、複数の矩形領域の配置を交換後の
配置に変更するものとする。一方、交換後の配置につい
ての評価値FAが交換前の配置についての評価値FPよ
りも改善されていないときには、所定の確率PBで、複
数の矩形領域GR1〜GR9の配置を交換後の配置に変
更するものとする。
【0070】ステップS25においては、終了判定がな
される。具体的には、ステップS21〜S24に示され
るような交換動作等が所定回数繰り返されたが否かが判
定される。すなわち、繰り返し回数が未だ所定回数に到
達していないと判定されると、再びステップS21〜S
24の動作を行い、繰り返し回数が所定回数に到達した
と判定されると、レイアウトの最適化が施されたものと
して、次のステップS30に進む。なお、終了判定は、
上記のように繰り返し回数を基準にするものに限定され
ず、評価値F1等を基準にするものであっても良い。た
とえば、評価値F1が所定値以下になるまで繰り返す旨
の基準に基づいて判定するようにしても良い。
【0071】このような上記の動作(ステップS21〜
S24)を繰り返すことによって、徐々にレイアウトの
最適化が図られる。
【0072】特に、交換後の配置が交換前の配置よりも
改善されているときには、改善された配置が採用される
ので、徐々に最適化が行われる。また、交換後の配置が
改善されていないときでも、確率PBで実際に交換され
ることによって、次のような利益を得ることができる。
すなわち、多峰性を有する評価関数の最適化問題におい
て、偽の最適解である局所解(ローカルミニマム)に陥
ることを緩和しつつ、解の最適化を図ることができるの
である。
【0073】また、このとき、ステップS24の判定に
用いられる所定の確率PBは、交換回数(または繰り返
し回数)が増加するにつれて小さな値になるように定め
られることが好ましい。これにより、最初のうち(交換
回数が少ない間)は局所解に陥ることを回避することを
重要視しつつも、交換回数が増加するにつれてより収束
性を重視して、解の最適化を図ることが可能である。
【0074】さらに、この実施形態のレイアウト処理に
よれば、ステップS21において上記の基準に従って決
定された2つの矩形領域を交換対象とすることによっ
て、交換後の配置が交換前よりも改善される可能性を高
めることができるので、最適化における収束性を高める
ことが可能である。
【0075】<ステップS30>次のステップS30
(図6参照)においては、各種の補正処理等が行われ
る。
【0076】具体的には、まず、ステップS31におい
て、各矩形領域GR1〜GR9を所定の変倍率を用いて
変倍する。
【0077】図15は、複数の矩形領域GR1〜GR9
に関する最適化されたレイアウト例を示す図である。こ
こでは、これらの複数の矩形領域GR1〜GR9が配置
された領域にさらに外接する外接矩形領域R2を想定す
る。そして、所定の変倍率を用いて、外接矩形領域R2
に配置された状態の各矩形領域GR1〜GR9を変倍す
ることにより、指定領域R1内における各画像のレイア
ウトを決定する。
【0078】この変倍率は、外接矩形領域R2のサイズ
が指定領域R1のサイズと同一となるような値であり、
具体的には、変倍後の領域(すなわち指定領域)R1の
横方向の長さW1の、変倍前の外接矩形領域R2の横方
向の長さS2に対する比(=W1/W2)として表され
る値である。
【0079】なお、上記においては、複数の矩形領域G
R1〜GR9の面積の合計値が指定領域R1の面積に等
しくなるように各矩形領域GR1〜GR9の初期サイズ
が規定されていたので、外接矩形領域R2の面積は指定
領域R1の面積以上の値となる。そのため、変倍率は常
に1以下となる。しかしながら、各矩形領域GR1〜G
R9の初期サイズは、上記以外の手法によっても規定す
ることが可能であり、その規定の仕方によっては、変倍
率が1よりも大きくなることもある。
【0080】また、ステップS32において、ボロノイ
図(図16)が作成され、各商品についての文字情報を
表示する文字領域が確保される。ボロノイ図の作成は、
余白付加画像GS1〜GS9から余白領域を除いた元の
画像G1〜G9の輪郭線L1〜L9(図9参照)を再度
用いることにより行われる。ボロノイ図は、図17に示
すように、各画像Gの輪郭ベクトルから所定の密度で垂
直線を出し、互いに隣接する画像間において両画像の輪
郭線Lから等間隔にある点(輪郭線Lの相互間における
等間隔点)を結んで得られる境界線BDにより構成され
るものである。
【0081】そして、このようにして得られた境界線B
Dよりも各画像G1〜G9側に存在する空白領域の中か
ら所定の大きさの文字領域を挿入することが可能な領域
を検出する。具体的には、図18に示すように、所定方
向(たとえば横方向AR1)に走査しながら横方向AR
1の各位置における境界線BDとその画像Gとの距離D
を測定することにより、所定方向の各位置における空白
領域の大きさを特定することができる。これにより、所
定の大きさの文字領域CRを挿入することが可能な領域
を検出することが可能になる。したがって、各画像に関
連する文字を表示する文字領域を、境界線の内側に配置
することができる。
【0082】以上のようにして、画像レイアウト装置1
は、各画像G1〜G9を商品掲載領域R1内に見栄え良
く配置するレイアウトを高速に作成することができる。
特に、各画像間には同一幅の余白領域が付加されている
ので、各画像G1〜G9が互いにほぼ等間隔で配置され
る。
【0083】なお、ステップS32の後、さらに各矩形
領域GR1〜GR9の微調整を行うようにしても良い。
具体的には、ボロノイ図の作成において求められた隣接
画像までの距離を均等化するように、各矩形領域GR1
〜GR9を移動ないし拡大するようにしても良い。この
場合、各矩形領域GR1〜GR9を移動ないし拡大した
後、さらにボロノイ図を求めなおして文字等を配置す
る。このようにして配置位置の微調整を行うこともでき
る。
【0084】<C.その他>上記実施形態においては、
文字領域CRを最後に配置する場合について説明したが
これに限定されず、あらかじめ文字領域CRを画像G1
の一部として組み込んだ上で、余白付加画像GS1〜G
S9を生成しても良い。具体的には、図19に示すよう
に、ステップS12において商品M9に対する文字領域
CR9をも付加した上で画像G9を構成しておき、この
ような画像G9に対して上記と同様の各ステップS13
以降の処理を行うようにしても良い。この場合には、文
字領域をあらかじめ確保した上で、各画像間の間隔が同
様となるように各画像が配置されるので、文字をその関
連画像の近くに配置しつつ全体のバランスを考慮した、
見栄えの良い文字付き画像のレイアウトを容易に作成す
ることが可能になる。
【0085】また、上記実施形態においては、ステップ
S15,S22で、各矩形領域GR1〜GR9は、指定
領域の左上より順次右側へと配置される場合について説
明した(図10参照)が、これに限定されず、図20に
示すように、指定領域の左上より順次下側へと配置され
ても良い。
【0086】さらに、上記実施形態においては、チラシ
の作成について本発明を適用する場合について説明した
が、これに限定されず、たとえば、インターネットのホ
ームページ(ウェブページ)における商品広告ページの
作成に適用することも可能である。より具体的には、顧
客が指定した条件を満たす商品の検索結果等を顧客のコ
ンピュータに表示させる場合(たとえば、所定額以下の
所定の商品を表示する場合)などにおいて、この発明を
適用することにより、画像を中心とした見栄えのよいレ
イアウトを高速に作成することが可能である。
【0087】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項5
に記載の発明によれば、複数の画像のそれぞれについて
余白付加画像に外接する矩形領域が生成され、生成され
た複数の矩形領域は、所定の配置ルールにしたがって指
定領域に対して配置され、その配置に関する評価値に基
づいてその配置が変更される。したがって、各画像間の
余白が均一化された見栄えの良いレイアウトを高速に作
成することができる。
【0088】特に、請求項2に記載の発明によれば、交
換後の配置についての評価値が交換前の配置についての
評価値よりも改善されているときには、複数の矩形領域
の配置が交換後の配置に変更され、交換後の配置につい
ての評価値が交換前の配置についての評価値よりも改善
されていないときには、所定の確率で、複数の矩形領域
の配置が交換後の配置に変更されるので、局所解に陥る
ことを回避しつつ最適化を図ることができる。
【0089】また、請求項3に記載の発明によれば、こ
のような基準に従って決定された2つの矩形領域を交換
対象とすることによって、交換後の配置が交換前よりも
改善される可能性を高めることができるので、最適化に
おける収束性を高めることが可能である。
【0090】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
所定の確率は、交換の回数が増加するにつれて小さな値
になるように定められているので、交換回数が少ないう
ちは局所解に陥ること回避することを重要視しつつ、交
換回数が増加するにつれてより収束性を重視して、解の
最適化を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像レイアウト装置1
を用いたチラシの作成とその作成されたチラシの配布と
を示す図である。
【図2】画像レイアウト装置1のハードウエア構成を表
す概念図である。
【図3】画像レイアウト装置1の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図4】画像レイアウト装置1の詳細処理内容を示すフ
ローチャートである。
【図5】画像レイアウト装置1の詳細処理内容を示すフ
ローチャートである。
【図6】画像レイアウト装置1の詳細処理内容を示すフ
ローチャートである。
【図7】チラシ紙面R0内の商品掲載領域R1を表す図
である。
【図8】9個の商品M1〜M9に関する情報を表す図で
ある。
【図9】画像G9についての輪郭線L9、余白付加画像
GS9および矩形領域GR9を表す図である。
【図10】各矩形領域GR1〜GR9の配置について説
明する図である。
【図11】ステップS15における初期配置結果を示す
図である。
【図12】或る矩形領域GRとそれに隣接する矩形領域
との関係を示す図である。
【図13】変形矩形領域MR1の生成について説明する
図である。
【図14】ステップS22において再配置された各矩形
領域GR1〜GR9を示す図である。
【図15】複数の矩形領域GR1〜GR9に関する最適
化されたレイアウト例を示す図である。
【図16】各余白付加画像GS1〜GS9が配置された
状態のボロノイ図等を示す図である。
【図17】ボロノイ図について説明する図である。
【図18】境界線BDと各画像との間の空白領域の大き
さを検出する動作について説明する図である。
【図19】文字領域をあらかじめ付加した画像G9を表
す図である。
【図20】各矩形領域GR1〜GR9を配置するための
別手法について説明する図である。
【符号の説明】
1 画像レイアウト装置 F1,F2,FP,FA 評価値 G,G1〜G9 画像 GN 隣接矩形領域 GR,GR1〜GR9 矩形領域 GS1〜GS9 余白付加画像 L1〜L9 輪郭線 MR1〜MR9 変形矩形領域 R0 チラシ紙面 R1 商品掲載領域(指定領域) R2 外接矩形領域 VN1〜VN4 頂点 VP,VP1〜VP9 右下頂点

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像を指定領域内にレイアウトす
    る画像レイアウト装置であって、 複数の画像のそれぞれについてその輪郭線に沿って所定
    幅の余白領域を付加した余白付加画像を生成し、前記余
    白付加画像に外接する矩形領域をさらに生成する矩形領
    域生成手段と、 前記矩形領域生成手段により生成された複数の矩形領域
    を前記指定領域に対して所定の配置ルールにしたがって
    配置する配置手段と、 前記複数の矩形領域の配置に関する評価値を求める評価
    手段と、 前記評価値に基づいて前記複数の矩形領域の配置を変更
    する変更手段と、を備えることを特徴とする画像レイア
    ウト装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像レイアウト装置に
    おいて、 前記変更手段は、 その配置順序を相互に交換する交換操作の対象となる2
    つの矩形領域を所定の基準に基づいて決定し、前記2つ
    の矩形領域の交換前後における前記複数の矩形領域の配
    置を相互に比較し、 前記交換後の配置についての評価値が前記交換前の配置
    についての評価値よりも改善されているときには、前記
    複数の矩形領域の配置を交換後の配置に変更し、 前記交換後の配置についての評価値が前記交換前の配置
    についての評価値よりも改善されていないときには、所
    定の確率で、前記複数の矩形領域の配置を交換後の配置
    に変更することを特徴とする画像レイアウト装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像レイアウト装置に
    おいて、 前記変更手段は、前記複数の矩形領域のそれぞれについ
    て、各矩形領域の1つの頂点を、隣接する矩形領域のい
    ずれかの頂点に到達させるまで所定の方向に伸縮させた
    変形矩形領域を生成する手段を有し、 前記所定の基準は、各矩形領域とそれ以外の他の矩形領
    域との複数の組合せのうち、前記各矩形領域に対する前
    記変形矩形領域と前記他の矩形領域とが最も類似した面
    積および縦横比を有している組合せに係る矩形領域を、
    前記2つの矩形領域として決定する基準であることを特
    徴とする画像レイアウト装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の画像レ
    イアウト装置において、 前記所定の確率は、前記交換の回数が増加するにつれて
    小さな値になるように定められることを特徴とする画像
    レイアウト装置。
  5. 【請求項5】 コンピュータを、請求項1ないし請求項
    4のいずれかに記載の画像レイアウト装置として機能さ
    せるためのプログラム。
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