JP2001056811A - 自動レイアウト生成装置、自動レイアウト生成方法、および記録媒体 - Google Patents

自動レイアウト生成装置、自動レイアウト生成方法、および記録媒体

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JP2001056811A
JP2001056811A JP11231662A JP23166299A JP2001056811A JP 2001056811 A JP2001056811 A JP 2001056811A JP 11231662 A JP11231662 A JP 11231662A JP 23166299 A JP23166299 A JP 23166299A JP 2001056811 A JP2001056811 A JP 2001056811A
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JP11231662A
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Kazutaka Tasaka
和孝 田坂
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な条件に応じて、印刷物の紙面内に複数
の単位情報を配置するレイアウトを容易に自動生成する
技術を提供する。 【解決手段】 対象印刷物の印刷物設定情報に基づいて
定められた配置条件、掲載条件などを用いて、あらかじ
めデータベースDB内に準備された複数の紙面内配置パ
ターンPS、カテゴリー領域内配置パターンPT、単位
配置パターンPUの中から、各種適合パターンを検索抽
出する。そして、各カテゴリーの表示領域の大きさに関
する変数の値を、線形計画法を用いて当該変数に関する
制約条件の下で所定の目的関数を最適化する解として求
め、変数の値により定められる大きさを有する各カテゴ
リー表示領域内に複数の各単位情報を、適合紙面内配置
パターン、適合カテゴリー領域内配置パターン、適合単
位配置パターンに基づいて配置することによりレイアウ
トを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷物製作におい
て、印刷物の紙面内に複数の単位情報を配置するレイア
ウトを自動的に生成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷物の製作過程においては、印刷物の
紙面に含むべき複数のコンテンツをあらかじめ決定した
後に、それらの複数のコンテンツをどのように紙面内に
割り付けるかを考慮しつつ紙面のレイアウトを行う場合
がある。このように、コンテンツの詳細内容が先に決ま
っており、その後に、紙面内におけるコンテンツの割付
を行うものを「後割り」と称する。
【0003】たとえば、複数の商品を紹介するためのチ
ラシ広告などの印刷物の製作においては、紙面に掲載す
べき商品の数や各商品に関して掲載すべき項目などはあ
らかじめ決定されており、これらの掲載内容を具体的に
どのように紙面において配置していくかが、その後に決
定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような「後割
り」の印刷物の製作にあたって、従来においては、あら
かじめ決定された掲載内容に基づいて、デザイナーなど
の第三者に依頼して紙面のレイアウトが生成される。
【0005】しかしながら、このような従来技術におい
て、商品のアピール度に応じてその商品を大きく(ある
いは小さく)して表示することなどの要求に応じた多様
なレイアウトの生成を行うにあたっては、専用のレイア
ウトを改めて作成する必要が生じることからデザイナー
などへの依頼を含む別途の工程が必要となっていた。し
たがって、時間的な制約からレイアウトの多様性を十分
に確保することができなかった。これは、各商品の全体
の配置に応じて、デザイナーなどの第三者を介してレイ
アウトの生成を行うために、試行錯誤的なプロセスを踏
むことが難しくなっていたことに起因する。
【0006】また、特にチラシ広告などの印刷物の製作
においては、掲載すべき商品は、複数のカテゴリーに分
類されてはいるものの、その紙面内における掲載商品数
は全体として大きくなることが多く、そのような多数の
商品を紙面内に配置するレイアウトの決定には困難を伴
うことが多いという問題をも有している。
【0007】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、様々
な条件に応じて、印刷物の紙面内に複数のカテゴリーに
分類された複数の単位情報を配置するレイアウトを容易
に自動生成する技術を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の自動レイアウト生成装置は、印刷
物の紙面に複数のカテゴリーに分類された複数の単位情
報を配置するレイアウトを自動的に生成する装置であっ
て、(a)複数のカテゴリー表示領域を紙面内にどのよう
に配置するかを定めた複数の紙面内配置パターンと、各
カテゴリーに含まれる複数の単位情報表示領域を各カテ
ゴリー表示領域内にどのように配置するかを定めた複数
のカテゴリー領域内配置パターンと、単位情報に含まれ
る各項目を単位情報表示領域内にどのように配置するか
を定めた複数の単位配置パターンと、を記憶したデータ
ベースと、(b)対象印刷物について設定された印刷物設
定情報に基づいて、複数のカテゴリーをどのように紙面
内に配置するかに関する第1配置条件と、各カテゴリー
に含まれる複数の単位情報をどのようにカテゴリー内に
配置するかに関する第2配置条件と、単位情報に含まれ
る複数の項目のうちいずれの項目を掲載すべきかに関す
る掲載条件と、を決定する条件決定手段と、(c)前記複
数の紙面内配置パターンの中から、その採用条件が前記
第1配置条件に適合する紙面内配置パターンを適合紙面
内配置パターンとして抽出する第1抽出手段と、(d)前
記各カテゴリーについて、前記複数のカテゴリー領域内
配置パターンの中から、その採用条件が前記第2配置条
件に適合するカテゴリー領域内配置パターンを適合カテ
ゴリー領域内配置パターンとして抽出する第2抽出手段
と、(e)前記各カテゴリーについて、前記複数の単位配
置パターンの中から、その採用条件が前記掲載条件に適
合する単位配置パターンを適合単位配置パターンとして
抽出する第3抽出手段と、(f)前記各カテゴリーの表示
領域の大きさに関する変数の値を、線形計画法を用いて
前記変数に関する制約条件の下で所定の目的関数を最適
化する解として求める変数決定手段と、(g)前記適合紙
面内配置パターンと前記適合カテゴリー領域内配置パタ
ーンと前記適合単位配置パターンとに基づいて、前記変
数の値により定められる大きさを有する各カテゴリー表
示領域内に各単位情報を配置することにより、複数の単
位情報を紙面内にカテゴリー毎に区分して配置した適合
レイアウトを生成する適合レイアウト生成手段と、を備
えることを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の自動レイアウト生成装置
は、請求項1に記載の自動レイアウト生成装置におい
て、前記変数決定手段は、紙面において各カテゴリーが
実際に表示される領域の面積と、各カテゴリー内の単位
情報の数に応じて算出される各カテゴリーの基本面積と
の変動比率が所定の範囲内である旨の制約条件の下で、
前記変数の値を求めることを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の自動レイアウト生成装置
は、請求項1または請求項2に記載の自動レイアウト生
成装置において、前記変数決定手段は、所定のカテゴリ
ーに関する基準矩形領域の基準幅および基準高さのそれ
ぞれに対する幅方向および高さ方向の変倍率を前記変数
として選択し、当該幅方向の変倍率と高さ方向の変倍率
との比が所定の範囲内である旨の条件を含む前記制約条
件の下で前記変数の値を求め、前記適合レイアウト生成
手段は、前記幅方向および高さ方向の変倍率を前記基準
幅および基準高さにそれぞれ乗じた値を、当該カテゴリ
ー表示領域の幅および高さとして定めることを特徴とす
る。
【0011】請求項4に記載の自動レイアウト生成装置
は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の自動レ
イアウト生成装置において、適合紙面内配置パターンお
よび適合カテゴリー領域内配置パターンの複数の異なる
組み合わせのそれぞれについて生成された複数の適合レ
イアウトの中から最適レイアウトを選択する最適レイア
ウト選択手段、をさらに備えることを特徴とする。
【0012】請求項5に記載の自動レイアウト生成方法
は、印刷物の紙面に複数のカテゴリーに分類された単位
情報を配置するレイアウトを自動的に生成する方法であ
って、(a)複数のカテゴリー表示領域を紙面内にどのよ
うに配置するかを定めた複数の紙面内配置パターンと、
各カテゴリーに含まれる複数の単位情報表示領域を各カ
テゴリー表示領域内にどのように配置するかを定めた複
数のカテゴリー領域内配置パターンと、単位情報に含ま
れる各項目を単位情報表示領域内にどのように配置する
かを定めた複数の単位配置パターンと、を記憶したデー
タベースを構築するステップと、(b)対象印刷物につい
て設定された印刷物設定情報に基づいて、複数のカテゴ
リーをどのように紙面内に配置するかに関する第1配置
条件と、各カテゴリーに含まれる複数の単位情報をどの
ようにカテゴリー内に配置するかに関する第2配置条件
と、単位情報に含まれる複数の項目のうちいずれの項目
を掲載すべきかに関する掲載条件と、を決定するステッ
プと、(c)前記複数の紙面内配置パターンの中から、そ
の採用条件が前記第1配置条件に適合する紙面内配置パ
ターンを適合紙面内配置パターンとして抽出するステッ
プと、(d)前記各カテゴリーについて、前記複数のカテ
ゴリー領域内配置パターンの中から、その採用条件が前
記第2配置条件に適合するカテゴリー領域内配置パター
ンを適合カテゴリー領域内配置パターンとして抽出する
ステップと、(e)前記各カテゴリーについて、前記複数
の単位配置パターンの中から、その採用条件が前記掲載
条件に適合する単位配置パターンを適合単位配置パター
ンとして抽出するステップと、(f)前記各カテゴリーの
表示領域の大きさに関する変数の値を、線形計画法を用
いて前記変数に関する制約条件の下で所定の目的関数を
最適化する解として求めるステップと、(g)前記適合紙
面内配置パターンと前記適合カテゴリー領域内配置パタ
ーンと前記適合単位配置パターンとに基づいて、前記変
数の値により定められる大きさを有する各カテゴリー表
示領域内に各単位情報を配置することにより、複数の単
位情報を紙面内にカテゴリー毎に区分して配置した適合
レイアウトを生成するステップと、を含むことを特徴と
する。
【0013】請求項6に記載の記録媒体は、コンピュー
タを、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の自動
レイアウト生成装置として機能させるためのプログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】<A.構成> <概要>図1は、この発明の実施形態に係る自動レイア
ウト生成装置1を表す概念図である。自動レイアウト生
成装置1は、CPU2、キーボート4Aおよびマウス4
Bなどを含む入力部4、モニタ6Aおよびプリンタ6B
などを含む出力部6、半導体メモリおよびハードディス
クなどを含む記憶部8、およびメディアドライブ10な
どを備えるハードウエア構成を有するコンピュータシス
テムである。このメディアドライブは、CD−ROM、
DVD(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディ
スクなどの可搬性の記録媒体からその中に記録されてい
る情報を読み出すことができる。
【0015】このようなコンピュータシステムは、プロ
グラムを記録した可搬性記録媒体20からそのプログラ
ムを読み込むことによって、後述するようなデータベー
ス機能とそれに基づく自動レイアウト生成機能とを持つ
ようになるが、この自動レイアウト生成装置1は、生成
したレイアウトの電子情報を可視的に出力できるだけで
なく、たとえば図2に示すように、校正刷りのためのプ
リプレス関連装置30などとネットワークで結ばれるこ
とによって、レイアウトの電子情報をこれらの別工程の
装置にも伝送できるようになっている。なお、図2の自
動レイアウト生成装置1のブロック内部に記載された事
項は、以下の個別の詳細説明において適宜に参照された
い。
【0016】以下においては、この自動レイアウト生成
装置1を用いて、複数の商品を紹介するための印刷物で
ある「チラシ広告」を製作する場合について説明する。
【0017】<印刷物設定情報>図3および図4は、モ
ニタ6Aに表示される設定画面G1,G2を示す。この
設定画面G1,G2の各欄に、キーボート4Aおよびマ
ウス4Bなどを用いて、対象印刷物についての印刷物設
定情報が入力される。この印刷物設定情報は、各印刷物
に固有の情報であり、自動レイアウトの生成対象である
対象印刷物を変更するごとに、各対象印刷物に応じた内
容(値)が設定される。この印刷物設定情報は、図3お
よび図4に示されるように、共通基本設定情報と、複数
の単位商品情報とを含む情報である。
【0018】このうち、共通基本設定情報は、図3に示
すように、用紙サイズ(横方向および縦方向)、用紙の
余白部分などを除いた有効領域サイズ(横方向および縦
方向)などのレイアウトに関する基本的な様式に関する
基本設定事項や、所定の評価基準に基づくデザイン性な
どの評価事項を含んでいる。ここでは、「高級感」とい
う評価基準に基づいて定められるデザイン性の評価値を
評価事項として採用し、その印刷物に求められるデザイ
ン性の評価値を段階値(レベル値)で設定する場合を例
示している。図3においては、デザイン性の要求値とし
て、レベル7が入力されている。この要求値が、デザイ
ン性に関する要求条件CB(後述)に相当する。なお、
これ以外の評価基準については、たとえば「安定感」、
「意外性」などを採用することもできる。
【0019】また、印刷物設定情報は、図4に示すよう
に、対象印刷物に掲載すべき複数(n個)の商品のそれ
ぞれに対する複数(n個)の単位商品情報U1〜Un
(総称する場合は、単に「U」とする)を含んでいる。
そして、各単位商品情報Uは、「商品番号」、「商品
名」、「メーカ名」、「型式」、「価格」、「キャッチ
コピー」、「コメント」、「仕様」、「画像」(画像フ
ァイル名)などの複数の項目H1〜H9に関する情報を
有している。また、各項目H1〜H9は、単位商品情報
U(U1)について図5において例示されるような内容
の情報を有している。なお、この「単位商品情報U」
は、この発明における単位情報の代表例である。また、
これらの各単位商品情報Uは、キーボート4Aおよびマ
ウス4Bなどにより入力するだけでなく、その他のソフ
トウエアなどで作成された情報ファイルを、可搬性の記
録媒体やネットワークなどを通じて読み込むことによっ
ても得ることもできる。本明細書においては、印刷物設
定情報の「設定」動作には、このような態様をも含むも
のとする。
【0020】<掲載条件>さらに、印刷物設定情報は、
各単位商品情報Uに含まれる複数の項目のうちいずれの
項目を掲載すべきかに関する掲載条件CA(後述)をも
有している。この掲載条件CAは、図6の設定画面G3
によって設定される。この設定画面G3によって、項目
H1〜H9のそれぞれが、掲載すべき項目であるかある
いは掲載不要な項目であるかについての設定が行われ
る。また、この図6に示すように、各項目の重要度を示
す係数値K1〜K9を設定しておく。これらの係数値K
1〜K9を利用することにより、後述の類似度F1の算
出が行われる。なお、ここでは、掲載条件CAとして、
各項目H1〜H9の全てを掲載すべきであるとする旨が
決定され、また、各係数K1〜K9については、図に示
すように、K1〜K3は「1」、K4,K5は「0.
8」、K6〜K8は「0.1」、K9は「0.01」と
して設定されている。
【0021】また、図4に示すように、これらの複数の
単位商品情報Uは、項目HAのカテゴリー別に分類され
ており、さらに、各カテゴリーにおいて掲載すべき順序
にソートされている(並べ替えられている)。ここで、
「カテゴリー」は、各商品種類(たとえば、電化製品の
場合には、「冷蔵庫」、「エアコン」、「オーディ
オ」、...)などに基づく類別を意味し、また、各カテ
ゴリー内の複数の単位商品情報Uの並べ替えは、項目H
1〜H9のうちの1つ、あるいは2つ以上の項目の内容
を基準にして行われ、たとえば、メーカ別(あいうえお
順)にソートした上でさらに同一のメーカ内において価
格が高い順にソートしておくことなどが可能である。そ
して、これらの複数の各単位商品情報Uは、後述の自動
レイアウト生成機能によりそのレイアウトが生成された
印刷物において、その順序で掲載される。
【0022】図4においては、項目HAにおいて各単位
商品情報Uが属するカテゴリーが指定されて与えられて
おり、このような情報から、対象印刷物に含まれる各カ
テゴリーのそれぞれに属する掲載商品数が決定される。
ここでは、単位商品情報U1〜U6がカテゴリーCT1
に掲載される旨が設定されており、カテゴリーCT1に
属する商品数が6であることが決定される。また、その
他のカテゴリーCT2,...についても同様にして、各
カテゴリー別の掲載商品数を決定することができる。
【0023】<第1配置条件>次に、複数のカテゴリー
をどのように紙面内に配置するかに関する条件(以下、
「第1配置条件」と称する)について説明する。上述し
たように、紙面内に配置すべき複数の単位商品情報U
は、カテゴリー別に分類されて印刷物設定情報として与
えられる。ここでは、対象印刷物に含むべきカテゴリー
数mを上記の印刷物設定情報に基づいて第1配置条件C
C1として抽出して決定するものとする。すなわち、こ
の第1配置条件CC1は、紙面内に配置すべき複数の商
品が属するカテゴリーの数として求められる。
【0024】<第2配置条件>次に、各カテゴリーに含
まれる複数の単位情報をどのようにカテゴリー内に配置
するかに関する条件(以下、「第2配置条件」と称す
る)について説明する。ここでは、各カテゴリーCTi
に含まれるアピール度別の単位情報の数Niを上記の印
刷物設定情報に基づいて第2配置条件CC2として抽出
して決定する場合について説明する。
【0025】図4の項目HBに示されるように、各単位
商品情報Uは、各商品のアピール度に関する情報をも有
している。この「アピール度」は、その単位情報をどの
程度強調して表示すべきかについての指標である。後述
するように、このアピール度が異なる商品間において、
その各商品の単位商品情報Uを表示する単位情報表示領
域Rの相対的な大きさ(面積)を、各アピール度に応じ
て変更することができる。ここでは、アピール度が
「B」である場合の領域RRb(図11)を基準にし
て、アピール度が「A(>B)」である場合には領域R
Rbよりも相対的に大きな領域RRa(>RRb)に掲
載するとし、アピール度が「C(<B)」である場合に
は領域RRbよりも相対的に小さな領域RRc(図示せ
ず)に掲載するものとする。
【0026】これらの項目HA,HBに関する情報(図
4)に基づいて、カテゴリーCT1においては、アピー
ル度「A」を有する2つの単位商品情報U1,U4と、
アピール度「B」を有する4つの単位商品情報U2,U
3,U5,U6とを掲載すべき旨が、カテゴリーCT1
の第2配置条件CC2として決定される。同様にして、
カテゴリーCT2以降についても各カテゴリー毎にアピ
ール度別の掲載商品数が決定される。このようにして、
各カテゴリーCTについての複数の単位商品情報Uをど
のように配置するかに関する第2配置条件CC2、すな
わち、各カテゴリーに含まれるアピール度別の単位情報
の数に関する第2配置条件CC2が決定される。
【0027】印刷物設定情報は、このように紙面内に掲
載すべき全ての単位商品情報Uを含んでおり、これらの
情報に基づいて、紙面内に掲載すべきカテゴリー数、各
カテゴリー内の商品数(好ましくはアピール度別の商品
数)、および各商品情報を決定することができる。そし
て、これらに基づいて、第1配置条件CC1、第2配置
条件CC2、掲載条件CAなどを決定することができ
る。なお、図7に上記の各条件をまとめて示しておく。
【0028】<データベース内の情報>本装置1によれ
ば、「後割り」の印刷物の製作過程などにおいて、上記
の図3および図4に示すような印刷物設定情報に基づい
て、図14に示すようなレイアウトを自動生成すること
ができる。
【0029】そのため、データベースDBは、図8の概
念図に示すように、複数のカテゴリー表示領域を紙面内
にどのように配置するかを定めた複数の紙面内配置パタ
ーンPS1,PS2,PS3,...(総称する場合は単
に「PS」とする)と、各カテゴリーに含まれる複数の
各単位商品情報Uに関する単位情報表示領域Rのそれぞ
れを各カテゴリー内にどのように配置するかを定めた複
数のカテゴリー領域内配置パターンPT1,PT2,P
T3,...(総称する場合は単に「PT」とする)と、
各単位商品情報Uを表示する各単位情報表示領域R(図
9)内において各単位商品情報Uに含まれる各項目H1
〜H9をどのように配置するかを定めた複数の単位配置
パターンPU1,PU2,PU3,...(総称する場合
は単に「PU」とする)と、を記憶している。ここで、
図9は単位配置パターンPUの具体例を示し、図11は
カテゴリー領域内配置パターンPTの具体例を示し、図
12,図13は、紙面内配置パターンPSの具体例を示
している。
【0030】<単位配置パターン>このうち単位配置パ
ターンPUは、図9に示すように、各項目表示領域RA
1〜RA9(総称する場合は単に「RA」とする)の大
きさと、各項目表示領域RA1〜RA9の単位情報表示
領域R内における位置とを定めたパターンである。各項
目表示領域RA1〜RA9は、各単位商品情報Uに含ま
れる、「商品番号(商品No.)」、「商品名」、「メ
ーカ名」、「型式」、「価格」、「キャッチコピー」、
「コメント」、「仕様」、「画像」の複数の項目H1〜
H9に関する情報のそれぞれを表示する領域である。図
においては、対応する項目名が表示されているが、実際
には、各項目の実体情報が対応する各項目表示領域RA
において表示される。
【0031】なお、各項目表示領域RA7,RA8にお
ける矢印は、テキスト行の配列方向を示しており、この
例では横書きの文字が矢印の方向に順に配列されること
を示している。また、表示される実体情報は、テキスト
情報に限定されず、画像情報や、会社名などを表すロ
ゴ、機能を表示するイラストなどの「グラフィックコン
テンツ」であってもよい。この場合には、各グラフィッ
クコンテンツのファイル名を設定画面G2(図4)など
において各項目に対して関連づけて設定しておき、その
ファイルを読み出して該当する各項目表示領域RAにそ
のグラフィックコンテンツを表示することができる。
【0032】各単位配置パターンPUは、紙面において
実際に配置されるにあたって、同じデザインのパターン
であっても実際には様々な値の寸法(実寸法)を有す
る。そのような場合においても、同じ単位配置パターン
PUを用いて対応することができるようにするため、単
位配置パターンPUの基準寸法を設定しておき、紙面に
おいて単位情報表示領域Rを実際に配置する際の対応領
域(たとえば後述の区分領域D)の大きさに応じて、基
準寸法を適宜、拡大あるいは縮小することにより単位配
置パターンPU内の各項目表示領域RAの実寸法(大き
さおよび位置)に関する情報を得るようにする。この基
準寸法は、各項目表示領域RAの大きさに関する基準値
などに基づいて、単位情報表示領域Rの大きさ(幅方向
および高さ方向)に関する基準値を定めておくものであ
る。なお、各項目表示領域RAの大きさと位置とについ
ては、単位情報表示領域Rを基準寸法としたときの実際
の値として記録しておいてもよいし、単位情報表示領域
Rの基準寸法に対する相対的な比率として記録しておい
てもよい。
【0033】ここでは、各単位配置パターンPUにおけ
る文字のポイント数(大きさ)および文字数などに基づ
いて各項目表示領域RAの最小寸法を求めることなどに
より、各単位配置パターンPUについての単位情報表示
領域Rの最小寸法をあらかじめ定めておき、この最小寸
法を基準寸法として採用する。そして、単位配置パター
ンPUの最小寸法を、後述するように適宜拡大すること
により、実際に紙面に配置される際の単位情報表示領域
Rの実寸法を定める。これにより、紙面において単位情
報表示領域Rが実際に配置される際の対応領域(たとえ
ば後述の区分領域D)の大きさが異なる場合にも、同一
の単位配置パターンPUを用いて対処することが可能と
なる。
【0034】また、図9の3つの単位配置パターンPU
1〜PU3は、同程度のデザイン性を有しており、各単
位商品情報Uについて指定されるアピール度に応じて、
使い分けられる。たとえば、単位配置パターンPU2
は、アピール度「B」に対応する各単位商品情報Uを表
示するために用いられ、単位配置パターンPU1は、そ
れよりも大きなアピール度「A」に対応する各単位商品
情報Uを表示するために用いられる。単位配置パターン
PU1は、単位配置パターンPU2に比べて横長の領域
を有しており、各項目H1〜H9を拡大して表示するこ
とに適している。また、単位配置パターンPU3は、単
位配置パターンPU2に比べて、その表示領域が縦方向
に短くなっており、かつ、表示する項目も少なくなって
いるので、小さな領域に各単位商品情報Uを表示するの
に適している。したがって、後述するように、単位配置
パターンPU1,P2,PU3は、それぞれ、アピール
度「A」,「B」,「C」を表示するものとして抽出さ
れる。
【0035】また、図8に示すように、各単位配置パタ
ーンPU1,PU2,PU3,...は、それぞれをどの
ような条件の際に採用すべきかを表現した採用条件QU
1,QU2,QU3,...(総称する場合は単に「Q
U」とする)と、複数の単位配置パターンPUのそれぞ
れのデザイン性に関する評価情報VU1,VU2,VU
3,...(総称する場合は単に「VU」とする)とを有
している。
【0036】図10に示すように、この単位配置パター
ンPU1の採用条件QU1には、掲載項目に関する条
件、すなわち、各項目H1〜H9(図4)(「商品番号
(商品No.)」、「商品名」、「メーカ名」、「型
式」、「価格」、「キャッチコピー」、「コメント」、
「仕様」、「画像」)に対応する情報を表示する場合に
この単位配置パターンPU1を採用すべきである旨の条
件が定められている。さらに、アピール度に関する条
件、すなわち、アピール度「A」の各単位商品情報Uを
表示する際に採用すべき旨の条件も採用条件QU1とし
て併せて定められている。また、単位配置パターンPU
1の評価情報VU1として、「高級感」という評価基準
に基づくデザイン性に関する評価値が定められており、
たとえば、「レベル6」などの値が与えられる。
【0037】同様に、単位配置パターンPU2は採用条
件QU2と評価情報VU2とを有しており、単位配置パ
ターンPU3は採用条件QU3と評価情報VU3とを有
している。ただし、ここでは、同様のデザイン性を有す
る3つの単位配置パターンPU1,PU2,PU3を各
単位商品情報Uの項目HB(図4)において指定されて
いるアピール度に応じて使い分けて利用するため、採用
条件QU2が、アピール度「B」の各単位商品情報Uを
表示する際に単位配置パターンPU2を採用すべき旨を
含んでいる点と、採用条件QU3がアピール度「C」の
各単位商品情報Uを表示する際に単位配置パターンPU
3を採用すべき旨を含んでいる点とを除いては、採用条
件QU2,QU3は、いずれも採用条件QU1と同一の
条件を有しており、また、評価情報VU2,VU3は、
いずれも評価情報VU1と同一の内容(値)を有してい
るものとする。
【0038】<カテゴリー領域内配置パターン>また、
データベースDB(図8)は、上述したようにカテゴリ
ー領域内配置パターンPTを有している。カテゴリー領
域内配置パターンPTは、1つのカテゴリー表示領域R
Tに相当する1つの矩形領域を格子状に区分した複数の
区分領域Dで構成され、各区分領域Dのカテゴリー表示
領域RT内での位置および各区分領域Dの大きさなどを
各カテゴリー表示領域RTに対する相対的な比率情報と
して記録した幾何学的情報によって表現されている(図
11も参照)。なお、この各区分領域Dには、各単位商
品情報Uがいずれかの単位配置パターンPUに従って配
置されて表示される。
【0039】ここで、図11にカテゴリー領域内配置パ
ターンPT1〜PT3の具体例を示す。カテゴリー領域
内配置パターンPT1は、図11(a)に示すように、
縦2段、横4列に区分された8個の格子状の各区分領域
D1〜D8を有しており、カテゴリー領域内配置パター
ンPT3は、図11(c)に示すように、縦4段、横3
列に区分された12個の格子状の各区分領域D1〜D1
2を有している。また、カテゴリー領域内配置パターン
PT2は、図11(b)に示すように、不規則に配置さ
れた6個の格子状の各区分領域D1〜D6を有してい
る。このように各カテゴリー領域内配置パターンPT1
〜PT3は図示されるような幾何学的情報を含んでい
る。
【0040】また、これらの各カテゴリー領域内配置パ
ターンPTは、それぞれ、対応する採用条件QTを有し
ている。各採用条件QTは、各カテゴリー領域内配置パ
ターンPTが採用されるための条件であり、各カテゴリ
ー領域内配置パターンPTのそれぞれに対してあらかじ
め付与されている。この採用条件QTは、各カテゴリー
CTに含まれる複数の単位商品情報Uに関する単位情報
表示領域Rのそれぞれを各カテゴリー表示領域内にどの
ように配置するかを定めており、より具体的には、採用
条件QTは、そのカテゴリーに含まれるアピール度別の
単位情報の数を有しており、各単位商品情報Uの単位情
報表示領域Rの相対的な大きさは、各単位商品情報Uの
各アピール度に対応して定められている。
【0041】たとえば、カテゴリー領域内配置パターン
PT1においては、アピール度「B」に対応する大きさ
を有する各単位商品情報Uをそのカテゴリー表示領域内
に8個表示する場合に採用されるべき旨がその採用条件
QT1として定められている。また、カテゴリー領域内
配置パターンPT3においては、アピール度「B」に対
応する大きさを有する各単位商品情報Uをそのカテゴリ
ー表示領域内に12個表示する場合に採用されるべき旨
がその採用条件QT3として定められている。同様に、
カテゴリー領域内配置パターンPT2においては、アピ
ール度「A」に対応する大きさの度合いを有する各単位
商品情報Uを2個、アピール度「B」に対応する大きさ
の度合いを有する各単位商品情報Uを4個、合計6個の
単位商品情報Uをそのカテゴリー表示領域内に表示する
場合に採用されるべき旨がその採用条件QT2として定
められている。なお、ここでは、アピール度「A」の領
域RRaは、アピール度「B」の領域RRbに対して、
幅方向に2倍の相対的な大きさを有するものとして規定
されている。
【0042】また、各カテゴリーCTについて、単位配
置パターンPUとカテゴリー領域内配置パターンPTと
が決定されると、単位配置パターンPUの基準寸法に基
づいて、各カテゴリーCTについての「基準矩形領域」
が決定される。この基準矩形領域(図19参照)は、カ
テゴリー領域内配置パターンPTの基準となる大きさを
有する矩形領域を意味し、基準寸法を有する各単位配置
パターンPUをカテゴリー領域内配置パターンPTに従
って配列させることにより形成される。そして、紙面内
配置パターンPS内の各カテゴリーを表示する区分領域
DS(後述、図8および図12参照)には、この基準矩
形領域が変倍(拡大および/または縮小)されて表示さ
れる。なお、単位配置パターンPUの基準寸法として最
小寸法を採用した場合には、基準矩形領域全体としても
最小寸法を有することとなるので、基準矩形領域が適宜
に拡大されて各カテゴリーの表示領域(区分領域DS)
に表示されることになる。
【0043】<紙面内配置パターン>また、データベー
スDB(図8)は、上述したように紙面内配置パターン
PSを有している。紙面内配置パターンPSは、複数の
カテゴリー表示領域を紙面内にどのように配置するかを
定めるものであり、それぞれの紙面内配置パターンPS
に対応する採用条件QSを有している。この採用条件Q
Sとしては、たとえば、紙面に含まれるカテゴリー数が
規定される。
【0044】ここで、図12に紙面内配置パターンPS
の具体例(PS1〜PS3)を示す。紙面内配置パター
ンPSのそれぞれは、紙面を縦および横方向の直線によ
り区分した複数の矩形状の領域(以下、「区分領域」と
称する)DSで構成され、各区分領域DSの紙面内配置
パターンPS内の位置および各区分領域DSの大きさな
どを相対的な比率情報として記録した幾何学的情報によ
って表現されている。この各区分領域DSは各カテゴリ
ー表示領域RTが配置される領域であり、各区分領域D
Sにおいてそのカテゴリー内の複数の商品情報を表示す
る単位情報表示領域Rがカテゴリー領域内配置パターン
PTにしたがって配置される。この各区分領域DSの大
きさは変数として規定されており、後述の線形計画法を
利用した手法により、その具体的な値が定められる。な
お、以下、各区分領域DSi(iはカテゴリー番号を示
す)の大きさを、横方向の長さ(幅)XCiと縦方向の
長さ(高さ)YCiとを用いて表すこととする。
【0045】たとえば、紙面内配置パターンPS1は、
図12(a)に示すように、左右に区分された2つの区
分領域DS1とDS2とを有しており、区分領域DS1
にはカテゴリーCT1に含まれる商品情報が表示され、
区分領域DS2にはカテゴリーCT2に含まれる商品情
報が表示される。この紙面内配置パターンPS1におい
ては、区分領域DS1の大きさを表す幅XC1と高さY
C1と、区分領域DS2の大きさを表す幅XC2と高さ
YC2とが変数として規定されている。後述の線形計画
法を利用した手法により、これらのXC1,YC1,X
C2,YC2の各変数の値が定められる。なお、この
際、各カテゴリーCT1,CT2の基準矩形領域をそれ
ぞれ適宜に変倍して各区分領域DS1,DS2の大きさ
に合わせることにより複数の単位商品情報Uが表示され
る。
【0046】また、同様に、紙面内配置パターンPS3
は、図12(c)に示すように、上下2段に大きく区分
され、その上段がさらに2列にその下段がさらに3列に
区分された合計5個の矩形状の区分領域DS1〜DS5
を有しており、各区分領域DS1〜DS5にはカテゴリ
ーCT1〜CT5に含まれる商品情報がそれぞれこの順
序で表示される。この紙面内配置パターンPS3におい
ては、各区分領域DS1〜DS5の大きさを表す幅XC
1〜XC5と高さYC1〜YC5とが変数として規定さ
れている。後述の線形計画法を利用した手法により、X
C1〜XC5,YC1〜YC5の各変数の値が定められ
る。
【0047】また、各紙面内配置パターンPS1〜PS
3は、それぞれ採用条件QS1〜QS3を有している。
各採用条件QSは、紙面内配置パターンPSのそれぞれ
が採用されるための条件であり、紙面内配置パターンP
Sのそれぞれに対してあらかじめ付与されている。具体
的には、この採用条件QTとして、紙面内のカテゴリー
数が規定されている。したがって、後述するように、紙
面内配置パターンPSのそれぞれは、紙面内に含むべき
カテゴリー数に応じて、それらの各カテゴリー表示領域
をどのように配置するかを定めるものであることにな
る。たとえば、紙面内配置パターンPS1に対応する採
用条件QS1は、カテゴリー数=2である旨が規定され
ている。同様に、紙面内配置パターンPS2では、採用
条件QS2としてカテゴリー数=3が定められ、紙面内
配置パターンPS3では、採用条件QS3としてカテゴ
リー数=5が定められている。カテゴリー定義の時、カ
テゴリー間の類似度、カテゴリーの優先度、カテゴリー
の面積(商品数/商品アピール度から計算)によって採
用条件を設定することもできる。例えば図13の
(a)、(b)、(c)は2つの類似カテゴリーと3つ
の類似カテゴリーの構成とみることができる。さらに各
カテゴリーの面積による全体バランス((a)はDS1
とDS2が小さい場合バランスが悪い)によって条件設
定することができる。
【0048】さらに、図13に紙面内配置パターンの別
の具体例(PS3〜PS8)を示す。これらの紙面内配
置パターンPS3〜PS8の各採用条件QS3〜QS8
としては、いずれも、表示カテゴリー数が5である旨が
定められている。
【0049】紙面内配置パターンPS4は、図13
(b)に示すように、左右2列に大きく区分され、その
左列がさらに2段にその右列がさらに3段に区分された
合計5個の矩形状の各区分領域DS1〜DS5を有して
おり、紙面内配置パターンPS5は、図13(c)に示
すように、左右2列に大きく区分され、その左列がさら
に3段にその右列がさらに2段に区分された合計5個の
矩形状の各区分領域DS1〜DS5を有している。ま
た、紙面内配置パターンPS6は、図13(d)に示す
ように、不規則に配置された5個の矩形状の各区分領域
DS1〜DS5を有している。このようにそれぞれの紙
面内配置パターンPS3〜PS8は図示されるような幾
何学的情報を含んでいる。
【0050】<適合紙面内配置パターンの抽出>上記の
印刷物設定情報に基づいて決定された第1配置条件CC
1に基づいて、複数の紙面内配置パターンPSの中か
ら、その採用条件QSが適合する紙面内配置パターンP
Sが「適合紙面内配置パターン」として抽出される。具
体的には、印刷物の要求カテゴリー数(第1配置条件C
C1)に適合するカテゴリー数(採用条件QS)を有す
る紙面内配置パターンPSが適合紙面内配置パターンと
して抽出される。
【0051】<適合カテゴリー領域内配置パターンの抽
出>また、印刷物設定情報に基づいて決定された第2配
置条件CC2に基づいて、複数のカテゴリー領域内配置
パターンPTの中から、上述の採用条件QTに適合する
カテゴリー領域内配置パターンPTが「適合カテゴリー
領域内配置パターン」として抽出される。すなわち、そ
の採用条件QTが第2配置条件CC2と適合するカテゴ
リー領域内配置パターンPTが適合カテゴリー領域内配
置パターンとして抽出される。具体的には、後述するよ
うに、印刷物設定情報に基づいて、適合カテゴリー領域
内配置パターンの抽出のための第2配置条件CC2を決
定した上で、その第2配置条件CC2に適合する採用条
件QTを有するカテゴリー領域内配置パターンPTを適
合カテゴリー領域内配置パターンとして検索して抽出す
る。これらの動作については、後に詳述する。
【0052】<適合単位配置パターンの抽出>さらに、
印刷物設定情報に基づいて決定された掲載条件CAおよ
び要求条件CBに基づいて、複数の単位配置パターンP
Uの中から、上述の採用条件QUに適合する単位配置パ
ターンPUが「適合単位配置パターン」として抽出され
る。すなわち、その採用条件QUが掲載条件CAおよび
要求条件CBと適合する単位配置パターンPUが適合単
位配置パターンとして抽出される。具体的には、後述す
るように、印刷物設定情報に基づいて、適合カテゴリー
領域内配置パターンの抽出のための掲載条件CAおよび
要求条件CBを決定した上で、その掲載条件CAに適合
する採用条件QUを有する単位配置パターンPUを適合
単位配置パターンとして検索して抽出する。
【0053】<レイアウト生成>図14は、この自動レ
イアウト生成装置1において生成されるレイアウトの一
例を示す図である。このレイアウトは、適宜に抽出され
た各種の適合パターン、すなわち紙面内配置パターンP
S、カテゴリー領域内配置パターンPT、単位配置パタ
ーンPUの組み合わせに基づいて、複数のカテゴリーに
分類された複数の単位商品情報Uが印刷物の紙面に配置
されることにより自動生成される。図14においては、
紙面内配置パターンPS3(図12参照)が適合紙面内
配置パターンとして選択され、また、各カテゴリーCT
について適合カテゴリー領域内配置パターン(たとえば
カテゴリーCT1についてカテゴリー領域内配置パター
ンPT2など)が選択され、さらに、各カテゴリーCT
について適合単位配置パターン(たとえばカテゴリーC
T1について単位配置パターンPU1,PU2など)が
選択されている場合が示されている。このようにして作
成されたレイアウトは、モニタ6A(図1)において表
示される。
【0054】なお、図14においては、カテゴリーCT
2〜CT4における単位配置パターンPUの配置や各カ
テゴリーCT1〜CT5の各単位商品情報Uの各項目表
示領域RA1〜RA9(図9)に表示すべき内容などを
省略して表現しているが、実際には紙面内に配置される
全ての各単位商品情報Uについて各項目H1〜H9(図
4)の内容(項目H9の「画像」については画像自体)
がそれぞれの単位商品情報Uについて表示される。
【0055】上記のレイアウト生成にあたっては、各カ
テゴリーの表示領域の大きさに関する変数の値を、線形
計画法を用いてその変数に関する制約条件の下で所定の
目的関数を最適化する解として求める。また、その際、
カテゴリー表示領域の各寸法や面積比などに関する制約
条件に基づいて線形計画法を適用する。
【0056】ただし、その場合には、各単位配置パター
ンPUを表示する単位情報表示領域Rの縦横比が元のデ
ザインとは大きく異なることもあり得る。そこで、本実
施形態では、さらに、レイアウト時の各単位情報表示領
域Rの縦横比と元(変倍前)の単位情報表示領域Rの縦
横比との変化を最小限に抑制し、各単位情報表示領域R
のデザインを優先させるようなレイアウト(以下、「デ
ザイン優先」のレイアウトと称する)を作成することが
可能にする手法を用いる場合をも示す(後述)。
【0057】そして、モニタ6Aに表示されたり、プリ
ンタ6Bからハードコピーとして出力されるレイアウト
の中から、最適なレイアウトを決定することができる。
【0058】以下では、このような印刷物のレイアウト
の生成動作の詳細について説明する。
【0059】<B.動作>図15〜図17は、自動レイ
アウト生成装置1における、レイアウトの生成動作を説
明するフローチャートである。このうち、図15は全体
的な概略の流れを表すフローチャートであり、図16、
図17は、一部の流れを表すフローチャートである。
【0060】まず、ステップS10において、上述した
ようなデータベースの構築が行われる。このデータベー
スの構築動作は、個々の印刷物に対して行うレイアウト
の生成動作に先立ってあらかじめ行われるものであり、
この段階において上述の複数の紙面内配置パターンP
S、カテゴリー領域内配置パターンPT、単位配置パタ
ーンPUや、それぞれに対する採用条件QS、QT、Q
Uなどを準備しておく(図8参照)。
【0061】そして、次のステップS20以降の動作に
より、各種の条件に適合する適当な適合紙面内配置パタ
ーン、適合カテゴリー領域内配置パターン、適合単位配
置パターンを抽出し、線形計画法を用いることなどによ
り、個々の印刷物に対するレイアウトが生成される。
【0062】ステップS20においては、設定画面G
1,G2などを利用して、図3および図4に示されるよ
うな印刷物設定情報が設定される。文字フォントや紙面
の余白などの基本設定情報(図3)が入力されて設定さ
れる。また、商品情報として各項目HA,HB,H1〜
H9についての複数の単位商品情報U(図4)が設定さ
れる。各単位商品情報Uが属すべきカテゴリーは、項目
HAにおいて設定されている。また、掲載条件CAの決
定に必要な内容(重み付け係数Kを含む)などが図6に
おける設定画面G3などにおいて設定される。
【0063】次のステップS30においては、ステップ
S20において入力された印刷物設定情報に基づいて、
第1配置条件CC1、第2配置条件CC2、掲載条件C
A、要求条件CBが決定される。
【0064】具体的には、第1配置条件CC1は、図4
の設定画面G2において設定された情報に基づいて、紙
面内に含むべきカテゴリー数に関する条件として決定さ
れる。たとえば、紙面内に含むべき全ての商品が属する
カテゴリー数が5個(カテゴリーCT1〜CT5)であ
る場合には、この第1配置条件CC1は、要求カテゴリ
ー数が5個である旨の条件として決定される。
【0065】また、第2配置条件CC2は、図4の設定
画面G2において設定された情報に基づいて、各カテゴ
リーCTの掲載商品数と、各掲載商品についての各単位
商品情報Uを表示する表示領域の相対的な大きさとに関
する条件として、各カテゴリーCT毎に決定される。た
とえば、最初のカテゴリーCT1の第2配置条件CC2
は、6つの商品(各単位商品情報U1〜U6)を掲載す
べき旨の掲載商品数に関する条件と、そのうちの2つの
商品(単位商品情報U1,U4)については、アピール
度「A」に応じた相対的な大きさを有する表示領域に表
示し、かつ、その他の4つの商品(単位商品情報U2,
U3,U5,U6)についてはアピール度「B」に応じ
た相対的な大きさを有する表示領域に表示すべきである
旨の条件とを含むものとして決定される。ここで、アピ
ール度に応じた相対的な表示領域の大きさは、アピール
度が大きくなれば大きくなり、アピール度が小さくなれ
ば小さくなるものであるとする。たとえば、アピール度
Aの表示領域の大きさは、アピール度Bの表示領域の2
倍であるとし、アピール度Cの表示領域の大きさは、ア
ピール度Bの表示領域の0.5倍であるとして定めてお
くことができる。
【0066】同様にして、2番目のカテゴリーCT2の
第2配置条件CC2は、8つの商品(各単位商品情報U
7〜U14)を掲載すべき旨の掲載商品数に関する条件
と、これら8つの商品についてアピール度「B」に応じ
た相対的な大きさを有する表示領域に表示すべきである
旨の条件とが、第2配置条件CC2として定められる。
同様にして、以降の各カテゴリーCTについても、各カ
テゴリーCT別の掲載商品数と、各掲載商品についての
アピール度に応じた相対的な表示領域の大きさとに関す
る条件が第2配置条件CC2として定められる。
【0067】また、掲載条件CAおよび要求条件CBが
決定される。このうち掲載条件CAは、図4および図6
において指定される情報に基づいて、各項目H1〜H9
(「商品番号」、「商品名」、「メーカ名」、「型
式」、「価格」、「キャッチコピー」、「コメント」、
「仕様」、「画像」)の9つの項目の全てを掲載すべき
である旨の条件として決定される。また、要求条件CB
としては、図3の所定の欄において指定される情報に基
づいて、「高級感」という評価基準に基づくデザイン性
の評価値である評価情報が「レベル7」に近い内容
(値)である旨の条件として決定される。
【0068】次のステップS40では、第2配置条件C
C2に含まれる各カテゴリー内の単位情報の数などに基
づいて、各カテゴリーCTiの表示領域の基本面積SA
iおよび基本面積SAiの比を算出しておく。ただし、
ここで求める基本面積SAiおよびその面積比は、単位
情報の数などから算出される値あり、各カテゴリーの実
面積(紙面に配置される際の面積)およびその面積比で
はないことに注意が必要である。各カテゴリーの実面積
およびその面積比は、後述の線形計画法を用いた工程
(ステップS60)において各カテゴリーCTの実際の
大きさ(幅、高さ)が決定されることにより結果的に修
正されることになる。なお、上記の基本面積SAiの面
積比は、線形計画法に基づく手法において、制約条件と
して用いられる。
【0069】各カテゴリーの基本面積の面積比は、具体
的には、各カテゴリーに含まれる単位情報数の比に基づ
いて求められる。たとえば、6個の単位商品情報を有す
るカテゴリーCT1と12個の単位商品情報を有するカ
テゴリーCT2との面積比は、6:12(すなわち1:
2)として求められる。
【0070】あるいは、各アピール度別の重み付け係数
を各アピール度別の単位情報数に乗じた上で加算するこ
とによって各カテゴリーの基本面積の面積比を求めても
よい。たとえば、カテゴリーCT1がアピール度「A」
の2個の単位商品情報とアピール度「B」の4個の単位
商品情報とを含み、カテゴリーCT2がアピール度
「B」の12個の単位商品情報とを含む場合において、
アピール度「A」と「B」との面積比を2:1と設定し
たときには、カテゴリーCT1とカテゴリーCT2との
面積比は、(2×2+1×4):(1×12)、すなわ
ち、2:3として求められる。
【0071】さらに、商品のアピール度とは別に各カテ
ゴリーについてのアピール度を設定しておき、この各カ
テゴリーについてのアピール度に関する重み付け係数を
上記において求めたいずれかの面積比に掛け合わせるこ
とによって各カテゴリー間の面積比を求めてもよい。図
18は、各カテゴリーについてのアピール度を設定する
設定画面G4を示す図であり、各カテゴリーのアピール
度を表す数値が10段階で設定されている。図18で
は、カテゴリーCT1とカテゴリーCT2とのアピール
度の比が10:8、すなわち5:4として定められる様
子を示している。この場合において、上記において求め
られた面積比が2:3であるとすると、図18に示すよ
うにカテゴリーCT1とカテゴリーCT2とのアピール
度の相違に基づく各カテゴリー間の重み付けが5:4の
比を有する旨が設定されているので、カテゴリーCT1
とカテゴリーCT2との面積比は、各カテゴリーCT
1,カテゴリーCT2間との面積比(5×2):(4×
3)、すなわち、5:6として求められる。
【0072】また、上記においては2個のカテゴリー間
の面積比について説明したが、同様にして、紙面に含む
べき複数(m個)のカテゴリー間の面積比をあらかじめ
求めておく。たとえば、第1配置条件CC1において、
紙面内に含むべきカテゴリー数が5個である旨が定めら
れている場合には、5個のカテゴリーの各基本面積SA
iの比、Sk1:Sk2:Sk3:Sk4:Sk5をあ
らかじめ求めておく。また、印刷対象物の紙面の有効領
域の面積は、幅(横方向の長さ)Wと高さ(縦方向の長
さ)Hとを用いてW×Hと表せるので、各基本面積SA
iは、SAi=W×H×Ski/(ΣSki)として求
められる。ここで、ΣSkiは、紙面内に含まれる全カ
テゴリー(この場合はカテゴリーCT1〜CT5)の基
本面積の比Skiの総和を意味する。なお、後述のステ
ップS60においては、これに基づいて、複数のカテゴ
リーの組み合わせ間の面積比、たとえば、カテゴリーC
T1〜CT2とカテゴリーCT3〜CT5との面積比
は、(Sk1+Sk2):(Sk3+Sk4+Sk
5)、あるいは(SA1+SA2):(SA3+SA4
+SA5)として導出することができる。
【0073】そして、次のステップS50において、上
記のステップS30において決定されたこれらの各条件
CC1,CC2,CA,CBに適合する紙面内配置パタ
ーンPS、カテゴリー領域内配置パターンPT、および
単位配置パターンPUが抽出される。
【0074】具体的には、まず、ステップS51(図1
6)において、適合紙面内配置パターンが抽出される。
ここでは、第1配置条件CC1として、要求カテゴリー
数=5である旨が設定されているものとし、複数の紙面
内配置パターンPSのうち、採用条件QSとしてのカテ
ゴリー数が5個であるものを適合紙面内配置パターンと
して抽出する。適合するパターンが複数存在する場合に
は、複数の紙面内配置パターンPSが適合紙面内配置パ
ターンとして抽出され、図13には、そのような適合紙
面内配置パターンのいくつかが例示されている。ここ
で、複数の適合紙面内配置パターンが存在する場合に
は、後述するように、次のステップS53において抽出
される適合カテゴリー領域内配置パターンなどとの間で
複数の組み合わせが存在するが、これらの複数の組み合
わせについて適合レイアウトを生成し、それらの適合レ
イアウトの中から所定の評価関数(後述)に基づいて最
適レイアウトを決定することができる。ここでは、複数
の適合紙面内配置パターンのうち紙面内配置パターンP
S3を最初の適合紙面内配置パターンとして選択するも
のとする。なお、適合紙面内配置パターンの選択にあた
っては、所定の基準を満足する複数の紙面内配置パター
ンPSの中から、操作者が明示的にそのうちの1つを適
合紙面内配置パターンとして選択してもよい。
【0075】次に、ステップS53において、カテゴリ
ーCT1〜CT5のそれぞれについて、適合カテゴリー
領域内配置パターンを抽出する。上述のステップS30
においては各カテゴリーCTの第2配置条件CC2が既
に決定されており、ここでは、データベースDB内の複
数のカテゴリー領域内配置パターンPTの中から、その
採用条件QTがこれらの各第2配置条件CC2に適合す
るカテゴリー領域内配置パターンPTが、適合カテゴリ
ー領域内配置パターンとして抽出される。これらの適合
カテゴリー領域内配置パターンは、各カテゴリーCT毎
に抽出される。
【0076】まず、カテゴリーCT1について適合カテ
ゴリー領域内配置パターンが求められる。カテゴリーC
T1の第2配置条件CC2は、上述したように、6つの
商品(各単位商品情報U1〜U6)を掲載すべき旨の掲
載商品数に関する条件と、そのうちの2つの商品(単位
商品情報U1,U4)については、アピール度「A」に
応じた相対的な大きさを有する表示領域に表示し、か
つ、その他の4つの商品(単位商品情報U2,U3,U
5,U6)についてはアピール度「B」に応じた相対的
な大きさを有する表示領域に表示すべきである旨の条件
とを含むものとして決定されていた。ここでは、この第
2配置条件CC2に適合する採用条件QT2を有するカ
テゴリー領域内配置パターンPT2を抽出する。この採
用条件QT2は、上述したように、アピール度「A」に
対応する大きさの度合いを有する各単位商品情報Uを2
個、アピール度「B」に対応する大きさの度合いを有す
る各単位商品情報Uを4個、合計6個の単位商品情報U
をカテゴリーCT1に表示する場合に採用されるべき旨
が定められており、このような採用条件QT2を有する
カテゴリー領域内配置パターンPT2がカテゴリーCT
1の第2配置条件CC2に適合するものとして抽出され
る。
【0077】なお、第2配置条件CC2と採用条件QT
とが完全に適合するカテゴリー領域内配置パターンPT
が存在しない場合には、最も近似するカテゴリー領域内
配置パターンPTを選択すればよい。たとえば、第2配
置条件CC2として、アピール度「B」の単位商品情報
Uを11個掲載すべき旨の条件が定められている場合に
おいて、その第2配置条件CC2に完全に一致する採用
条件QTは存在しないものの、アピール度「B」の単位
商品情報Uを12個掲載する場合に採用される旨の採用
条件QTaを有するカテゴリー領域内配置パターンPT
aが存在するときには、そのカテゴリー領域内配置パタ
ーンPTaを適合カテゴリー領域内配置パターンとして
抽出することができる。なお、この場合、カテゴリー領
域内配置パターンPTaにおいて、11個の単位商品情
報Uを配置する際のルール(最下段に1個分の空き領域
を作るなど)を定めておくことにより、実際に11個の
単位商品情報Uを配置することができる。
【0078】さらに、同様にして、他のカテゴリーCT
2〜CT5についても、それぞれの第2配置条件CC2
に適合する適合カテゴリー領域内配置パターンを決定す
る。これにより、全てのカテゴリーCTについて適合カ
テゴリー領域内配置パターンが決定される。
【0079】また、少なくとも1つのカテゴリーCTi
について複数の適合カテゴリー領域内配置パターンが存
在する場合には、各カテゴリーCTiにおいて選択する
適合カテゴリー領域内配置パターンによって、複数の組
み合わせが存在することになる。この場合には、全ての
組み合わせについて、次のステップS60における適合
レイアウトを作成することが好ましい。
【0080】次に、ステップS55において、カテゴリ
ーCT1〜CT5のそれぞれについて、適合単位配置パ
ターンを抽出する。上述のステップS30においては各
カテゴリーCTの掲載条件CAが既に決定されており、
ここでは、データベースDB内の複数の単位配置パター
ンPUの中から、その採用条件QUがこれらの各掲載条
件CAに適合する単位配置パターンPUが、適合単位配
置パターンとして抽出される。これらの適合単位配置パ
ターンは、各カテゴリーごと、各アピール度ごとに抽出
される。ここでは、まず、カテゴリーCT1のアピール
度「A」についての適合単位配置パターンを決定するも
のとする。
【0081】具体的には、上記掲載条件CAと各単位配
置パターンPUの採用条件QUとの類似度を、複数の単
位配置パターンPUのそれぞれについて求める。次の数
1は、類似度F1を求める関数f1の一例である。
【0082】
【数1】
【0083】ただし、Σは、掲載条件CAにおいて掲載
すべきとされている項目H1〜H9についての総和を意
味する。
【0084】ここで、Tiは、各項目Hiについて掲載
条件CAと採用条件QUとが一致するか否かの判断を表
す変数である。すなわち、掲載条件CAにおいて掲載す
べきであるとされた項目Hiが、その単位配置パターン
PUの採用条件QUにおいてその項目Hiを表示する際
に採用すべきであるとされていれば、両条件CA,QU
が一致していると判断し、そうでない場合には両条件C
A,QUが一致していないと判断する。たとえば、一致
する場合には値「1」をとり、一致しない場合には値
「0」をとる。
【0085】また、Kiは、各項目Hiについての重要
度を表す係数(通常、0以上1以下の値)であり、重要
な項目Hiについては「1」に近い値をとり、重要でな
い項目については「0」に近い項目をとる。このような
評価関数Fにより、類似度を算出することが可能であ
る。ここでは、各係数Kiは、図6に示されるような値
をとるものとする。なお、各Kiの値は、これらの範囲
に限定されるものではなく、1以上の値でもよく、ま
た、負の数でもよい。なお、負の数を設定する場合に
は、その項目が積極的に含まれないことが好ましい旨を
明示的に示すことを意味する。
【0086】そして、データベースDB内の複数の単位
配置パターンPUについて、関数f1に基づいて類似度
F1を算出し類似度F1が大きい順にソートする。さら
に、基準値Fstd以上のものを所定の基準を満足すると
して適合単位配置パターンとして抽出することができ
る。適合単位配置パターンが複数抽出される場合には、
デザイン性の評価値などの評価情報VUとその要求条件
CBとの適合の度合いである適合度に基づいて、複数の
適合単位配置パターンを適合度が高い順にソートし、そ
の結果を用いて最適単位配置パターンを決定することも
できる。たとえば、上記においては、印刷物設定情報に
基づく要求条件CBが、デザイン性の評価値が「レベル
7」に近い内容(値)である旨の条件として決定されて
いるので、これに対応して、デザイン性に関する評価値
=レベル6がその評価情報VUとして与えられている単
位配置パターンPUを高い適合度を有するものとして選
択することができる。なお、ここでは、適合単位配置パ
ターンとして、最も類似度F1が大きいものを選択する
ものとする。
【0087】以上のようにして、カテゴリーCT1のア
ピール度「A」についての適合単位配置パターンを決定
する。同様にして、カテゴリーCT1のその他のアピー
ル度「B」、「C」についても適合単位配置パターンを
決定する。さらに、同様の動作により、その他のカテゴ
リーCT2〜CT5についても各アピール度別の適合単
位配置パターンを抽出する。
【0088】上記のステップS50においては、適合紙
面内配置パターンと、適合カテゴリー領域内配置パター
ンと、適合単位配置パターンとが抽出されるが、これら
の複数の各種類パターンの組み合わせのうちの一つを暫
定的に選択し、所定の一つの組み合わせについて、次の
ステップS60を行う。
【0089】ステップS60においては、ステップS5
0において選択された適合紙面内配置パターンと、適合
カテゴリー領域内配置パターンと、適合単位配置パター
ンとを用いて対象印刷物のレイアウトを生成する。この
レイアウトの生成にあたっては、適合紙面内配置パター
ンにおける各カテゴリーの表示領域の大きさに関する変
数の値を、線形計画法を用いて所定の目的関数を所定の
制約条件の下で最適化する解として求める。
【0090】図17は、ステップS60の詳細動作を示
すフローチャートである。この図17を参照しながら、
ステップS60における詳細動作について説明する。
【0091】ステップS61では、各カテゴリーCTi
の基準矩形領域RSi(図19,図20参照)の大き
さ、すなわち基準矩形領域RSiの幅(横方向の長さ)
XSiと高さ(縦方向の長さ)YSiとを決定する。
【0092】まず、カテゴリーCT1の基準矩形領域R
S1(図20)について説明する。基準矩形領域RS1
の大きさを求めるため、カテゴリーCT1内の6つの単
位商品情報U1〜U6を表示するために適するものとし
てステップS50において抽出された適合単位配置パタ
ーンPU1,PU2の基準寸法を求める。この基準寸法
としては、たとえば、各単位配置パターンPUにおける
文字の読取可能な最小ポイント数(大きさ)および最少
文字数などによりあらかじめ定められた最小寸法を採用
することができる。ここでは、アピール度「B」の単位
配置パターンPU2については、幅方向(横方向)およ
び高さ方向(縦方向)の最小寸法であるXU1およびY
U1(図20参照)が基準寸法として求められ、アピー
ル度「A」の単位配置パターンPU1については、幅方
向に単位配置パターンPU1の2倍の大きさを有すると
して、2×XU1およびYU1がそれぞれ、幅方向およ
び高さ方向の基準寸法として求められるものとする。そ
して、基準矩形領域RS1は、これらの基準寸法を有す
る4つの単位配置パターンPU2と2つの単位配置パタ
ーンPU1とをカテゴリー領域内配置パターンPT2に
従って組み合わせて配置することにより得られる矩形状
の領域である。したがって、基準矩形領域RS1の幅X
S1は4×XU1であり、その高さYS1は2×YU1
であるとして求められる。
【0093】同様にして、他の基準矩形領域RSi(i
=2,...m)についても、それぞれ、幅XSiおよび高
さYSiを求めておく。
【0094】次のステップS62では、各カテゴリーの
カテゴリー表示領域の大きさ(縦、横)を変数とし、カ
テゴリー表示領域の各寸法に関する制約条件を規定す
る。たとえば、対象印刷物の紙面の有効領域の幅Wおよ
び高さH、各カテゴリーCTiの幅XCiおよび高さY
Ci(図19参照)に関して、幾何学的条件より各寸法
に関して次のような各制約条件式(数2〜数7)を設け
ることができる。
【0095】
【数2】
【0096】
【数3】
【0097】
【数4】
【0098】
【数5】
【0099】
【数6】
【0100】
【数7】
【0101】そして、次のステップS63では、カテゴ
リー表示領域の面積比に関する制約条件を規定する。た
とえば、各カテゴリーCTiの幅XCiおよび高さYC
iに関して、各カテゴリーCTiを実際に配置したとき
の面積比が上記のステップS40において求めた基本面
積比にできるだけ近い値となるような各制約条件式(次
述する数8〜数11など)を設けることができる。ここ
では、実際に配置されたときの面積比Rrと上記の基本
面積比Rsとの変動比率K=Rr/Rsが所定の範囲内
(たとえば0.5<K<1.5)である旨の条件を定め
る。たとえば、図19に示すように、カテゴリーCT1
〜CT2とカテゴリーCT3〜CT5との間の面積比
は、幅Wが等しいという条件からカテゴリーCT1の縦
方向の長さとカテゴリーCT3の縦方向の長さとの比に
等しくなることがわかる。したがって、実際に各カテゴ
リーCTiが紙面上に配置された際のカテゴリーCT1
〜CT2に対するカテゴリーCT3〜CT5の面積比R
rは(YC3/YC1)となる。また、各基本面積SA
iを有する場合のカテゴリーCT1〜CT2に対するカ
テゴリーCT3〜CT5の面積比Rsは(SA3/SA
1)となるので、K=Rr/Rsの式に各RrおよびR
sを代入して、0.5<K<1.5の式を展開すると次
の数8が求められる。
【0102】
【数8】
【0103】同様にして、カテゴリーCT1とカテゴリ
ーCT2との面積比、カテゴリーCT3とカテゴリーC
T4の面積比、カテゴリーCT3とカテゴリーCT5と
の面積比に関しても同様の制約条件を得ることができ
る。これらの制約条件を、それぞれ、次の数9〜数11
に示す。
【0104】
【数9】
【0105】
【数10】
【0106】
【数11】
【0107】なお、この制約条件は、一般には、紙面に
おいて各カテゴリーが実際に表示される領域の面積と、
各カテゴリー内の単位情報の数に応じて算出される各カ
テゴリーの基本面積との変動比が所定の範囲内である旨
の制約条件として把握される。
【0108】ここで、上述したように、各カテゴリーC
T内の単位配置パターンPUの配置をデザイン優先とし
ない場合には、これらの数2〜数11の制約条件の下
で、所定の目的関数を最適化する変数XCi,YCiを
求めることができる。その場合には、次のステップS6
4を通過してステップS65に進み、線形計画法を適用
して所定の目的関数φを最適化する各変数XCi,YC
iの組み合わせを求めることができる。
【0109】一方、所定のカテゴリーCTiについてデ
ザイン優先で単位配置パターンPUを配置する場合に
は、ステップS64に進む。
【0110】ステップS64では、デザイン優先の配置
を行うカテゴリーCTiについて変数変換を行う。すな
わち、次の数12および数13に基づいて、上記の数2
〜数11における変数XCiおよびYCiを、それぞ
れ、XαiおよびYαiへと変換する。ここで、変数X
αiおよびYαiは、カテゴリーCTiに関する基準矩
形領域RSiの基準幅XSiおよび基準高さYSiのそ
れぞれに対する幅方向および高さ方向の変倍率である。
【0111】
【数12】
【0112】
【数13】
【0113】このような変数変換を行った後、さらに、
変数XαiおよびYαiに関する制約条件、すなわち、
幅方向の変倍率Xαiと高さ方向の変倍率Yαiとの比
Ri(=Yαi/Xαi)が所定の範囲内(ここでは、
0.9<Ri<1.1)である旨の条件を含む制約条件
を設ける。すなわち、デザイン優先とするカテゴリーC
Tiについては、次の数14の制約条件を付加する。
【0114】
【数14】
【0115】なお、この制約条件は、各単位商品情報U
を表示する単位配置パターンPUの縦横比の変動を最小
限に抑えるようにして表示するという条件である。すな
わち、各単位配置パターンPUは、元の単位配置パター
ンPUのデザインを保持したまま表示されることとな
り、このような制約条件は「デザイン優先」のレイアウ
トを作成するための条件であるといえる。
【0116】そして、ステップS65では、上述の各制
約条件(数2〜数11、数14)の下で、所定の目的関
数φを最適化する変数の値を求める。たとえば、全ての
カテゴリーCTiについてデザイン優先とする場合に
は、i=1,...,5の全てについて、変数XCi,Y
CiをXαi,Yαiに変換して、数2〜数11の各制
約条件式を求めた上で、数14に相当する5つの制約条
件をさらに設ける。そして、これらの制約条件の下で目
的関数φを最適化する変数Xαi,Yαiの値を求め
る。ここで、目的関数φは、上記の変数を含む1次式で
表現される関数であり、たとえば、φ=XC1を採用す
ることができる。その場合には、カテゴリーCT1の幅
XC1を最大化(もしくは最小化)するような各変数X
Ci,YCiの組み合わせを求めることができる。
【0117】次のステップS66では、これらのステッ
プS65で求められた変数の値に基づいて、各単位配置
パターンPUを紙面内に配置する。
【0118】そのため、まず「デザイン優先」として設
定されたカテゴリーCTiについては、上記のステップ
S65で決定された変数Xαi,Yαiに基づいて、数
12および数13を用いてカテゴリーCTiの大きさX
Ci,YCiを求める。言い換えれば、「デザイン優
先」として設定されたカテゴリーCTiについては、幅
方向および高さ方向の変倍率XαiおよびYαiを基準
幅XSiおよび基準高さYSiにそれぞれ乗じた値を、
カテゴリー表示領域の幅XCiおよび高さXCiとして
定めるものである。
【0119】一方、「デザイン優先」としての設定がさ
れなかったカテゴリーCTiについては、上記のステッ
プS65で決定された変数XCi,YCiに基づいて、
数12および数13を用いて変倍率Xαi,Yαiを求
める。このようにして、XCi,YCi,Xαi,Yα
iのそれぞれを求める。
【0120】そして、各カテゴリーCTiについて、幅
XSiおよび高さYSiを有する各基準矩形領域RSi
を幅方向にXαi倍および高さ向にYαi倍することに
より、適合紙面内配置パターンPSの区分領域DSi
(カテゴリー表示領域)の矩形領域の四隅に基準矩形領
域RSiの四隅を合わせるように基準矩形領域RSiを
変倍して表示する。そして、変倍された各カテゴリーC
Tiの基準矩形領域RSiを、各XCi,YCiに基づ
いて定められた位置に、適合紙面内配置パターンPSに
基づいて配置することにより、適合レイアウトが生成さ
れる。
【0121】ここにおいて、「デザイン優先」として設
定されたカテゴリーCTiについては、その変倍率Xα
i,Yαiについて数14の制約条件を満たすので、各
単位配置パターンPUの縦横比の変更を最小限に抑制す
ることが可能である。したがって、その適合単位配置パ
ターンをそのまま用いて各単位商品情報Uを配置するこ
とができる。なお、カテゴリーCT1については、図2
1に示されるように、各単位商品情報U1〜U6が区分
領域DS1の大きさに合わせて拡大表示される。
【0122】一方、「デザイン優先」として設定されな
かった(非デザイン優先の)カテゴリーCTiについて
は、単位配置パターンPUの縦横比を原型に対して大き
く変更する必要がある場合が存在する。これに対して
は、単位配置パターンPUにおいて各項目表示領域RA
の配置ルールを記述しておき、縦横比に応じて各項目表
示領域RAをどのように配置するかを定めておくことが
できる。これにより、図22に示すように、定められた
縦横比に対応して、各項目表示領域RAを単位配置パタ
ーンPU内に配置することができる。なお、「デザイン
優先」の場合にも、この配置ルールを適用して、各項目
表示領域RAを各単位配置パターンPU内に配置しても
よい。なお、図22は、同一の単位配置パターンにおい
て、その縦横比を1:2〜2:1へと順次に変化させて
いく場合に、各項目表示領域RAの単位配置パターンP
U内における配置位置をどのように変化させるかを示す
図であり、図22中の(a)〜(h)の縦横比は、たと
えば、(a)で1:2、(d)で1:1、(h)で2:
1となっている。
【0123】以上のようにして、1組の各種パターン
(適合紙面内配置パターン、適合カテゴリー領域内配置
パターン、適合単位配置パターン)の組み合わせについ
て、適合レイアウトが作成される。
【0124】そして、このようにして決定されたレイア
ウトについては、そのデータを記憶部8において保存し
ておく。また、このレイアウトについてのデータは、モ
ニタ6A上に表示して出力することはもちろん、プリン
タ6Bなどにより紙媒体等に出力することもできる。こ
のようにして出力されたレイアウトに基づいて、対象印
刷物についての製作を進めることができる。
【0125】ステップS70では、全ての組み合わせに
ついて終了したか否かの判定を行う。未処理の組み合わ
せが存在する場合には、ステップS50に戻り、異なる
各種パターンの組み合わせについて、適合レイアウトの
生成動作を行う。一方、考慮すべき全ての組み合わせに
ついて適合レイアウトの生成動作を行ったと判定された
場合には、次のステップS80に進む。
【0126】ステップS80では、生成された複数の適
合レイアウトの中から最適レイアウトを決定する。ここ
では、評価関数Ψにより最適レイアウトを決定する場合
について説明する。なお、この評価関数Ψは、非線形の
評価関数であってもよく、上記の目的関数φが線形関数
でなければならないことと対照をなす。
【0127】この評価関数Ψは、たとえば、次の数15
で表される。
【0128】
【数15】
【0129】ここで、max(Ri)は、各iについて
のRiの中の最大値を意味し、min(Ri)は、各i
についてのRiの中の最小値を意味する。すなわち、こ
の評価関数Ψは、幅方向の変倍率Xαiと高さ方向の変
倍率Yαiとの比Ri(=Yαi/Xαi)のばらつき
度合いを意味する。ステップS70までで求めた複数の
適合レイアウトのうち、この評価関数Ψを最小化する変
数Xαi,Yαiの組み合わせを有する適合レイアウト
を最適レイアウトとして決定することにより、各カテゴ
リーCTごとの縦横比の変動のばらつきがなるべく小さ
なレイアウトを最適レイアウトとして決定することがで
きる。
【0130】また、評価関数Ψとしては、次の数16を
用いることも可能である。
【0131】
【数16】
【0132】この数16は、各カテゴリーCTiそれぞ
れの実際の面積がステップS40で求めた基本面積比に
等しいとき最小となり、この評価関数Ψを最小化する変
数の組み合わせを求めることにより、最適レイアウトを
求めることができる。
【0133】さらには、数15および数16における右
辺の式の線形和などをあらたな評価関数Ψとしてもよ
い。あるいは、複数の適合レイアウトを適宜にモニタ6
Aに表示させることなどにより、操作者が選択してもよ
い。
【0134】上記のように、チラシ広告などの印刷物の
製作において、図3に示すような単位商品情報Uなどの
情報を含む印刷物設定情報を設定入力することにより、
様々な条件に応じて、印刷物の紙面内に複数の単位情報
を配置するレイアウトを容易に自動生成することができ
る。
【0135】また、印刷物に含まれる単位商品情報は、
複数のカテゴリーに分類されており、紙面上においてカ
テゴリー別に表示するという性質を利用して、2段階の
パターン、すなわち、紙面内配置パターンPSとカテゴ
リー領域内配置パターンPTとを組み合わてレイアウト
を作成している。したがって、単位商品情報を表示する
領域を配置する配置パターンを1段階のパターンとして
準備しておく場合に比べて、準備すべきレイアウトの組
み合わせの数を減少させることができる。すなわち、あ
らかじめ準備しておくべき各段階のパターン数を少なく
抑えることができる。言い換えれば、印刷物に含まれる
単位商品情報の数がある程度大きい場合であっても、各
段階のパターン数は、現実にあらかじめ準備しておくこ
とができる程度の数となる。
【0136】さらに、各カテゴリー領域内配置パターン
PTは矩形状の領域であるという性質を利用して、その
大きさに関する量であるXCi,YCiなどを変数とし
て線形計画法を適用し、その解を求めている。求められ
た各変数の値を利用することにより、容易にレイアウト
を作成することができる。
【0137】また、紙面において各カテゴリーが実際に
表示される領域の面積と、各カテゴリー内の単位情報の
数などに応じて算出される各カテゴリーの基本面積との
変動比が所定の範囲内である旨の制約条件(数8〜数1
1)の下で、変数の値を求めているので、実際の各カテ
ゴリーの表示面積が各カテゴリー内の単位情報数に応じ
た比率に近いものとして求められる。したがって、紙面
全体内における各カテゴリー表示領域の大きさのバラン
スを調整することができる。
【0138】また、所定のカテゴリーCTiに関して、
その基準矩形領域RSiの基準幅XSiおよび基準高さ
YSiのそれぞれに対する幅方向Xαiおよび高さ方向
の変倍率Yαiを変数として選択し、当該幅方向の変倍
率Xαiと高さ方向の変倍率Yαiとの比Riが所定の
範囲内である旨の条件を含む制約条件の下で、線形計画
法を適用して変数の値を求めており、求められたXα
i,Yαiを、基準幅XSi,基準高さYSiにそれぞ
れ乗じた値を、カテゴリー表示領域の幅XCiおよび高
さYCiとして定めている。この場合において、比Ri
が所定の範囲内である旨の条件を含む制約条件の下で変
数の値を求めているので、基準矩形領域RSi、ひいて
は各単位配置パターンPUの表示領域の縦横比Riの変
動を最小限に抑えることが可能になるので、各単位配置
パターンPUのデザインを優先させて、単位配置パター
ンPUの大きさを定めて配置することができる。
【0139】さらに、適合紙面内配置パターンおよび適
合カテゴリー領域内配置パターンの複数の異なる組み合
わせのそれぞれについて適合レイアウトを作成している
ので、レイアウトの多様性をも確保することができる。
また、そのような所定の基準を満たす適合レイアウトの
中からさらに最適レイアウトを選択する(ステップS8
0)ことができるので、より好適なレイアウトを得るこ
とが可能になる。
【0140】また、本装置によれば、各単位商品情報U
の配置順に応じたレイアウト生成を第三者に対して依頼
することなく容易に生成することが可能であるので、カ
テゴリーの配置順序の変更や、各単位商品情報の配置順
の変更、掲載項目の変更、デザイン性の変更などを伴う
試行錯誤的なプロセスを経て、さらに好ましいレイアウ
トを生成することができる。具体的には、上記ステップ
S80で生成されたレイアウトを検討した後、様々な変
更を加えて、さらに、ステップS20〜S70の動作を
繰り返して行うことができる。
【0141】<C.その他>上記のステップS60(図
15)においては、複数の各種適合パターンの組み合わ
せの全てについて、適合レイアウトを生成したが、これ
に限定されない。たとえば、図23に示すように、横方
向に隣接する2つのカテゴリーCT1,CT2につい
て、縦方向の単位商品情報Uの配列数の差が大きい場合
には、デザイン優先での適切な解が得られないものとし
て、ステップS60で適合レイアウトを生成する前に、
不適切な組み合わせであるとして排除しておくことが可
能である。これにより、組み合わせ数を減少させて処理
の高速化を図ることができる。
【0142】図23は、各カテゴリーCT1,CT2に
ついて、所定の適合カテゴリー領域内配置パターンを選
択した場合のレイアウトの概略を示す図である。図23
(a)は、変倍前の基準矩形領域RS1,RS2に配置
された単位商品情報U1〜U14を表し、図23(b)
は、変倍後の単位商品情報U1〜U14を表している。
図23(b)に示されるように、カテゴリーCT1にお
いては縦方向に2段、カテゴリーCT2においては縦方
向に4段の単位商品情報Uが同一の縦方向の長さを有す
る領域に配置されているため、単位商品情報U6の縦方
向の長さは、単位商品情報U13の縦方向の長さの2倍
となる。したがって、各カテゴリーCT1,CT2の同
じアピール度を有する各単位商品情報Uについて、同程
度の面積比を有しつつ、かつ、それぞれの縦横比を所定
の範囲内に納めることは不可能であることがわかる。こ
のような、適合カテゴリー領域内配置パターンの組み合
わせのうち、明らかに不適切なものを所定のルールに従
って排除することが可能である。このときのルールとし
ては、同じ高さ(幅)を有するカテゴリーCTの高さ
(幅)方向の単位商品情報Uの配値数の差が2以上の場
合には不適切である旨を定めたものなどを採用すること
が可能である。
【0143】また、上記実施形態においては、ステップ
S60(S63)において、各カテゴリーCTiが実際
に配置される際の面積は、基本面積SAiとは異なるこ
とを前提としていたが、これに限定されない。たとえ
ば、数8〜数11の各不等式の代わりに、これらの数8
〜数11の各不等式における各中央の項(K=Rr/R
s)の値が1である旨の等式(K=1)として定められ
た各制約条件式を用いて、各変数XCi,YCiを定め
てもよい。これにより、各カテゴリーの表示領域が基本
面積SAiを有するようなレイアウトを作成することが
可能である。
【0144】さらに、上記実施形態においては、簡略化
のため、カテゴリー領域内配置パターンPTが単位配置
パターンPUが配置される領域の組み合わせのみで構成
される場合について説明したが、このカテゴリー領域内
配置パターンPTの矩形領域は、単位配置パターンPU
が配置される領域のみで構成される必要はなく、図24
に示されるように、単位配置パターンPUに加えて、カ
テゴリー名などを表示するカテゴリー名表示領域DS0
などをさらに有していてもよい。その場合には、採用条
件QTおよび第2配置条件CC2に対応する条件を定め
ておき、適合する条件を有するとして抽出することがで
きる。
【0145】上記実施形態においては、基準矩形領域の
基準寸法として最小寸法を採用したため、基準矩形領域
を拡大してその大きさをカテゴリー表示領域に合わせた
が、基準寸法として最小寸法より大きな寸法を採用した
場合には、基準矩形領域を縮小してその大きさをカテゴ
リー表示領域に合わせてもよい。このように、基準矩形
領域を変倍(拡大または縮小)することにより基準矩形
領域をカテゴリー表示領域の大きさに合わせることがで
きる。
【0146】上記実施形態においては、各単位商品情報
Uのアピール度について3段階で区別する場合を示した
が、これに限定されず、これ以外の所定の段階数(2段
階、4段階、5段階、...)で区別してもよい。ま
た、各カテゴリーCTのアピール度についても同様であ
る。
【0147】また、適合単位配置パターンPUは、上記
実施形態に示した掲載条件CAや要求条件CB以外の条
件に基づいて抽出することも可能である。たとえば、画
像の縦横比を条件とすることもできる。これによれば、
「冷蔵庫」などの商品では縦方向の長さが横方向の長さ
に比べて大きい画像表示領域を有する単位配置パターン
を抽出し、「エアコン」などの商品では横方向の長さが
縦方向の長さに比べて大きい画像表示領域を有する単位
配置パターンを抽出することもできる。
【0148】さらに、本発明は、チラシ広告に限定され
ず、同様の構造を有する印刷物に適用可能であり、たと
えば、個人情報名簿などにも適用可能である。この場合
には、単位情報として「個人」に関する情報を採用し、
上記個人情報名簿用に作成された単位配置パターンなど
を用いてレイアウト生成を行うことができる。なお、こ
の場合においては、所属団体や生年月日などの所定の基
準に基づいて、複数の個人情報を複数のカテゴリーに分
類しておけばよい。
【0149】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項4
に記載の自動レイアウト生成装置によれば、複数のカテ
ゴリー表示領域を紙面内にどのように配置するかを定め
た複数の紙面内配置パターンと、各カテゴリーに含まれ
る複数の単位情報表示領域を各カテゴリー表示領域内に
どのように配置するかを定めた複数のカテゴリー領域内
配置パターンと、単位情報に含まれる各項目を単位情報
表示領域内にどのように配置するかを定めた複数の単位
配置パターンとを記憶したデータベースの中から、対象
印刷物について設定された印刷物設定情報に基づいて決
定された第1配置条件と第2配置条件と掲載条件とに基
づいて、適合紙面内配置パターンと適合カテゴリー領域
内配置パターンと、適合単位配置パターンとを抽出す
る。そして、カテゴリーの表示領域の大きさに関する変
数の値を、線形計画法を用いて変数に関する制約条件の
下で所定の目的関数を最適化する解として求めた上で、
適合紙面内配置パターンと適合カテゴリー領域内配置パ
ターンと適合単位配置パターンとに基づいて、定められ
た変数の値に対応する大きさを有する各カテゴリー表示
領域内に各単位情報を配置することにより、複数の単位
情報を紙面内にカテゴリー毎に区分して配置した適合レ
イアウトを生成することができる。したがって、対象印
刷物の掲載条件に適したレイアウトの自動生成を容易に
行うことができる。また、対象印刷物の印刷物設定情報
を変更した場合であっても、容易にレイアウトを生成す
ることができるので、レイアウト作業の効率化を図るこ
とができる。
【0150】特に、請求項2に記載の自動レイアウト生
成装置によれば、紙面において各カテゴリーが実際に表
示される領域の面積と、各カテゴリー内の単位情報の数
に応じて算出される各カテゴリーの基本面積との変動比
が所定の範囲内である旨の制約条件の下で、変数の値を
求められるので、実際の各カテゴリーの表示面積が各カ
テゴリー内の単位情報数に応じた比率に近いものとして
求められる。したがって、紙面全体内における各カテゴ
リー表示領域間のバランスを調整することができる。
【0151】また、請求項3に記載の自動レイアウト生
成装置によれば、所定のカテゴリーに関して、その基準
矩形領域の基準幅および基準高さのそれぞれに対する幅
方向および高さ方向の変倍率を変数として選択し、当該
幅方向の変倍率と高さ方向の変倍率との比が所定の範囲
内である旨の条件を含む制約条件の下で、線形計画法を
適用して変数の値を求め、求められた幅方向および高さ
方向の変倍率を基準幅および基準高さにそれぞれ乗じた
値を、カテゴリー表示領域の幅および高さとして定めて
いる。この場合において、幅方向の変倍率と高さ方向の
変倍率との比が所定の範囲内である旨の条件を含む制約
条件の下で変数の値を求めているので、基準矩形領域、
ひいては各単位配置パターンの表示領域の縦横比の変動
を最小限に抑えることが可能になるので、各単位配置パ
ターンのデザインを優先させて、単位配置パターンの大
きさを定めて配置することができる。
【0152】さらに、請求項4に記載の自動レイアウト
生成装置によれば、適合紙面内配置パターンおよび適合
カテゴリー領域内配置パターンの複数の異なる組み合わ
せのそれぞれについて適合レイアウトを作成しているの
で、レイアウトの多様性をも確保することができる。ま
た、そのような所定の基準を満たす適合レイアウトの中
からさらに最適レイアウトを選択することができるの
で、より好適なレイアウトを得ることが可能になる。
【0153】また、請求項5に記載の自動レイアウト生
成方法および請求項6に記載の記録媒体によれば、請求
項1に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る自動レイアウト生成装
置1を表す概念図である。
【図2】自動レイアウト生成装置1のネットワーク運用
の例を示す概念図である。
【図3】印刷物設定情報を入力するための設定画面G1
を示す図である。
【図4】印刷物設定情報を入力するための設定画面G2
を示す図である。
【図5】単位商品情報Uの内容の具体例を示す図であ
る。
【図6】掲載条件CAに関する情報を設定する設定画面
G3を示す図である。
【図7】各種条件を示す図である。
【図8】データベースに含まれる情報を示す概念図であ
る。
【図9】単位配置パターンPU1,PU2,PU3を示
す図である。
【図10】採用条件QU1,QU2,QU3を示す図で
ある。
【図11】カテゴリー領域内配置パターンPT1,PT
2,PT3を示す図である。
【図12】紙面内配置パターンPS1,PS2,PS3
を示す図である。
【図13】紙面内配置パターンPS3〜PS8を示す図
である。
【図14】生成されるレイアウトの一例を示す図であ
る。
【図15】本装置1におけるレイアウトの生成動作を説
明するフローチャートである。
【図16】ステップS50の詳細動作を示すフローチャ
ートである。
【図17】ステップS60の詳細動作を示すフローチャ
ートである。
【図18】各カテゴリーのアピール度の設定画面G4を
示す図である。
【図19】レイアウト生成を説明するための概念図であ
る。
【図20】図19の一部拡大図(カテゴリーCT1付
近)である。
【図21】カテゴリーCT1の各単位商品情報U1〜U
6が配置された様子を示す図である。
【図22】ある単位配置パターンにおいて、その縦横比
に応じて各項目表示領域RAの配置が変化する様子を示
す図である。
【図23】各カテゴリーCT1,CT2について、所定
の適合カテゴリー領域内配置パターンを選択した場合の
レイアウトの概略を示す図である。
【図24】紙面内配置パターンPS9を示す図である。
【符号の説明】
1 自動レイアウト生成装置 20 可搬性記録媒体 CA 掲載条件 CB 要求条件 CC1 第1配置条件 CC2 第2配置条件 CT,CT1〜CT5 カテゴリー D,D1〜D12 (カテゴリー領域内配置パターン内
の)区分領域 DS,DS1〜DS5 (紙面内配置パターン内の)区
分領域 H1〜H9,HA,HB 項目 PS,PS1〜PS9 紙面内配置パターン PT,PT1〜PT9 カテゴリー領域内配置パターン PU,PU1〜PT9 単位配置パターン QS,QT,QU,QS1〜QS9,QT1〜QT9,
QU1〜QU9 採用条件 R,R1〜R9 単位情報表示領域 RA,RA1〜RA9 項目表示領域 U,U1〜U9 単位商品情報 VU,VU1〜VU9 評価情報

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷物の紙面に複数のカテゴリーに分類
    された複数の単位情報を配置するレイアウトを自動的に
    生成する装置であって、 (a)複数のカテゴリー表示領域を紙面内にどのように配
    置するかを定めた複数の紙面内配置パターンと、各カテ
    ゴリーに含まれる複数の単位情報表示領域を各カテゴリ
    ー表示領域内にどのように配置するかを定めた複数のカ
    テゴリー領域内配置パターンと、単位情報に含まれる各
    項目を単位情報表示領域内にどのように配置するかを定
    めた複数の単位配置パターンと、を記憶したデータベー
    スと、 (b)対象印刷物について設定された印刷物設定情報に基
    づいて、複数のカテゴリーをどのように紙面内に配置す
    るかに関する第1配置条件と、各カテゴリーに含まれる
    複数の単位情報をどのようにカテゴリー内に配置するか
    に関する第2配置条件と、単位情報に含まれる複数の項
    目のうちいずれの項目を掲載すべきかに関する掲載条件
    と、を決定する条件決定手段と、 (c)前記複数の紙面内配置パターンの中から、その採用
    条件が前記第1配置条件に適合する紙面内配置パターン
    を適合紙面内配置パターンとして抽出する第1抽出手段
    と、 (d)前記各カテゴリーについて、前記複数のカテゴリー
    領域内配置パターンの中から、その採用条件が前記第2
    配置条件に適合するカテゴリー領域内配置パターンを適
    合カテゴリー領域内配置パターンとして抽出する第2抽
    出手段と、 (e)前記各カテゴリーについて、前記複数の単位配置パ
    ターンの中から、その採用条件が前記掲載条件に適合す
    る単位配置パターンを適合単位配置パターンとして抽出
    する第3抽出手段と、 (f)前記各カテゴリーの表示領域の大きさに関する変数
    の値を、線形計画法を用いて前記変数に関する制約条件
    の下で所定の目的関数を最適化する解として求める変数
    決定手段と、 (g)前記適合紙面内配置パターンと前記適合カテゴリー
    領域内配置パターンと前記適合単位配置パターンとに基
    づいて、前記変数の値により定められる大きさを有する
    各カテゴリー表示領域内に各単位情報を配置することに
    より、複数の単位情報を紙面内にカテゴリー毎に区分し
    て配置した適合レイアウトを生成する適合レイアウト生
    成手段と、を備えることを特徴とする自動レイアウト生
    成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動レイアウト生成装
    置において、 前記変数決定手段は、紙面において各カテゴリーが実際
    に表示される領域の面積と、各カテゴリー内の単位情報
    の数に応じて算出される各カテゴリーの基本面積との変
    動比率が所定の範囲内である旨の制約条件の下で、前記
    変数の値を求めることを特徴とする自動レイアウト生成
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の自動レ
    イアウト生成装置において、 前記変数決定手段は、所定のカテゴリーに関する基準矩
    形領域の基準幅および基準高さのそれぞれに対する幅方
    向および高さ方向の変倍率を前記変数として選択し、当
    該幅方向の変倍率と高さ方向の変倍率との比が所定の範
    囲内である旨の条件を含む前記制約条件の下で前記変数
    の値を求め、 前記適合レイアウト生成手段は、前記幅方向および高さ
    方向の変倍率を前記基準幅および基準高さにそれぞれ乗
    じた値を、当該カテゴリー表示領域の幅および高さとし
    て定めることを特徴とする自動レイアウト生成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の自動レイアウト生成装置において、 適合紙面内配置パターンおよび適合カテゴリー領域内配
    置パターンの複数の異なる組み合わせのそれぞれについ
    て生成された複数の適合レイアウトの中から最適レイア
    ウトを選択する最適レイアウト選択手段、をさらに備え
    ることを特徴とする自動レイアウト生成装置。
  5. 【請求項5】 印刷物の紙面に複数のカテゴリーに分類
    された単位情報を配置するレイアウトを自動的に生成す
    る方法であって、 (a)複数のカテゴリー表示領域を紙面内にどのように配
    置するかを定めた複数の紙面内配置パターンと、各カテ
    ゴリーに含まれる複数の単位情報表示領域を各カテゴリ
    ー表示領域内にどのように配置するかを定めた複数のカ
    テゴリー領域内配置パターンと、単位情報に含まれる各
    項目を単位情報表示領域内にどのように配置するかを定
    めた複数の単位配置パターンと、を記憶したデータベー
    スを構築するステップと、 (b)対象印刷物について設定された印刷物設定情報に基
    づいて、複数のカテゴリーをどのように紙面内に配置す
    るかに関する第1配置条件と、各カテゴリーに含まれる
    複数の単位情報をどのようにカテゴリー内に配置するか
    に関する第2配置条件と、単位情報に含まれる複数の項
    目のうちいずれの項目を掲載すべきかに関する掲載条件
    と、を決定するステップと、 (c)前記複数の紙面内配置パターンの中から、その採用
    条件が前記第1配置条件に適合する紙面内配置パターン
    を適合紙面内配置パターンとして抽出するステップと、 (d)前記各カテゴリーについて、前記複数のカテゴリー
    領域内配置パターンの中から、その採用条件が前記第2
    配置条件に適合するカテゴリー領域内配置パターンを適
    合カテゴリー領域内配置パターンとして抽出するステッ
    プと、 (e)前記各カテゴリーについて、前記複数の単位配置パ
    ターンの中から、その採用条件が前記掲載条件に適合す
    る単位配置パターンを適合単位配置パターンとして抽出
    するステップと、 (f)前記各カテゴリーの表示領域の大きさに関する変数
    の値を、線形計画法を用いて前記変数に関する制約条件
    の下で所定の目的関数を最適化する解として求めるステ
    ップと、 (g)前記適合紙面内配置パターンと前記適合カテゴリー
    領域内配置パターンと前記適合単位配置パターンとに基
    づいて、前記変数の値により定められる大きさを有する
    各カテゴリー表示領域内に各単位情報を配置することに
    より、複数の単位情報を紙面内にカテゴリー毎に区分し
    て配置した適合レイアウトを生成するステップと、を含
    むことを特徴とする自動レイアウト生成方法。
  6. 【請求項6】 コンピュータを、請求項1ないし請求項
    4のいずれかに記載の自動レイアウト生成装置として機
    能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体。
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