JP2003101038A - 機能素子 - Google Patents
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Abstract
ぼ一致している半導体層と電極層の積層構造を持つ機能
素子を提供する。 【解決手段】 ヘキサゴナル結晶構造のc軸面もしくは
キュービック結晶構造の(111)面を表面に持つSi
C層又はAlxGayIn1-x-yN(0≦x、0≦y、1
−x−y≦1)層とこれらの層上にc軸面配向するよう
に形成された、化学式MB2(ここで、Mは1種以上の
金属元素)で表される、P6/mmm結晶構造を持つ二
硼化金属層とを有する。
Description
造に関し、特にSiC層又はAlxGayIn1-x-yN
(0≦x、0≦y、1−x−y≦1)層を用いた、半導
体素子或いは超伝導素子に適用できる素子構造に関す
る。
(0≦x、0≦y、1−x−y≦1)は、熱的、化学的
に安定であり、またエネルギーギャップが2.3eV以
上あるため、耐環境素子用材料、或いは短波長発光素子
用材料として注目されている。
子)等では、より高温動作が可能な素子が開発されてお
り、従来のSi基板を用いたのでは耐熱性が不十分な場
合が生じている。そこで、300℃以上での常時使用が
可能なSiC基板やAlxGayIn1-x-yN基板を用い
た半導体素子の開発が望まれている。
子では、GaN系半導体層を使用した短波長発光素子の
開発が進んでおり、この基板としてサファイア基板に代
えて、SiC基板の使用が検討されている。
うにSiC層やAlxGayIn1-x-yN層を基板や半導
体層として使用し、高温動作をさせる場合は、これらの
層上に形成する薄膜層の耐熱性やこれらの層との界面特
性が問題となる。
yN基板上に形成する電極層としては、Al,Al−S
i合金,Ti,Ni,W,Ta或いはその組合せの金属
層が使用されているが、このうちAl或いはAl-Si
合金については融点が低いため高温で動作をさせる場合
には劣化の問題が避けられない。一方、融点が高いT
i,Ni,W,Taを使用する場合は、Al等と比べ抵
抗率が高い。また、これらの金属層は、SiC基板、或
いはAlxGayIn1-x-yN基板と反応して化合物を形
成し易く、化合物化することにより抵抗が上がってしま
う。
基板上に形成する電極材料として、III族金属とPt,
Cr,Ta,W,Mo,Sbの中から選ばれた金属との
化合物であって、融点がIII 族金属の融点より高い電極
材料について開示している。しかし、これらの電極材料
の抵抗率は、Ta,Ti,Ta等のメタルよりも更に高
い。また、電極材料と半導体基板との格子整合が図られ
ていないので、ヒートサイクルにかけると基板と電極材
料との界面付近に多数の転位が発生する虞がある。
C基板を使用する場合は、SiC層とGaN層との間に
格子整合層の介在が必要であり、現在はこの格子整合層
としてAlGaN層が使用されているが、高抵抗なた
め、動作電圧の上昇を招いてしまう。
み、格子不整合が少なく、高温でも使用可能であり、安
定で信頼性の高い、半導体層と導電層との積層構造を有
する機能素子を提供することである。
の特徴は、ヘキサゴナル結晶構造のc軸面もしくはキュ
ービック結晶構造の{111}面を有するSiC層と、
SiC層のc軸面又は{111}面に接して、SiC層
のc軸又は<111>軸とc軸とを一致させて配向する
よう形成された、化学式MB2(ここで、Mは1種以上
の金属元素)で表され、P6/mmm結晶構造を持つ硼
化物層とを有することである。なお、この硼化物層の結
晶構造は、必ずしも完全な結晶である必要はなく、10×
7/cm 2程度の転移を有していてもよい。
ば、硼化物層は導電体であるため電極層としても使用で
きる。また、半導体層となるSiC層のヘキサゴナル結
晶構造またはキュービック結晶構造と、硼化物層のP6
/mmm結晶構造とは、結晶群は異なるが、上記の接合
界面において互いに類似する結晶構造を有するため、M
B2で表される硼化物の金属Mの種類によらず、SiC
層上に硼化物層をエピタキシャル成長させることができ
る。このため、界面での格子不整合が生じにくい半導体
層と導電層とを含む積層構造が形成できる。このヘテロ
接合構造の再現性は高く、結晶性も良好であり、各層が
本来の物性値を示す。
として、単数または複数の金属を種々の組成比で混合す
ることにより比較的自由にその格子定数や電気抵抗、熱
伝導度等の物性を調整することができる。従って、Si
C層上に機能素子の用途に合った特性を有する電極層や
格子整合層等を形成できる。
て、SiC層のc軸面又は{111}面における面内で
の最近接原子間距離と、硼化物層のa軸方向の格子定数
とを略一致させた場合は、SiC層上に格子不整合がほ
とんど生じない電極層や格子整合層等を形成することが
可能になる。なお、ここで、格子定数が略一致している
とは、好ましくは格子定数値の差が約±1%である場合
をいう。
層と、SiC層と接して形成された、熱膨張係数がSi
C層の熱膨張係数と略一致し、化学式MB2(ここで、
Mは1種以上の金属元素)で表され、P6/mmm結晶
構造を持つ硼化物層とを有することである。
ば、硼化物層は電極層として使用でき、しかもSiC層
の熱膨張係数と略一致するので、高温での使用、あるい
は高温と低温とで交互に使用した場合の熱履歴に対し、
熱膨張係数差に伴う歪の発生を防止できる。このため接
合界面での剥がれや、界面での転位発生を抑制でき、良
質な結晶性を持つ硼化物をSiC層上に形成することが
できる。
ゴナル結晶構造のc軸面もしくはキュービック結晶構造
の{111}面を有するAlxGayIn1-x-yN(0≦
x≦1、0≦y≦1、0≦1−x−y≦1)層と、Al
xGayIn1-x-yN層のc軸面又は{111}面に接し
て、AlxGayIn1-x-yN層のc軸又は<111>軸
とc軸とを一致させて配向するよう形成された、化学式
MB2(ここで、Mは1種以上の金属元素)で表され、
P6/mmm結晶構造を持つ硼化物層とを有することで
ある。
ば、硼化物層は導電性があるので電極層として使用で
き、しかもAlxGayIn1-x-yN層のヘキサゴナル結
晶構造或いはキュービック結晶構造の{111}と、M
B2のP6/mmm結晶構造とは、上記接合界面におけ
る結晶構造が類似しているため、接合界面における格子
定数の差を小さくできる。従って、AlxGayIn1-x-
yN層上に、硼化物層のエピタキシャル層を形成するこ
とができ、界面での格子不整合を少なくできる。
として、単数または複数の金属を種々の組成比で混合す
ることにより比較的自由にその格子定数や電気抵抗、熱
伝導度等の物性を調整することができるので、AlxG
ayIn1-x-yN層上に機能素子の用途にあった特性を有
する電極層や格子整合層を形成できる。
おいて、AlxGayIn1-x-yN層のc軸面又は{11
1}面における面内での最近接原子間距離と、前記硼化
物層のa軸方向の格子定数とを略一致させた場合は、A
lxGayIn1-x-yN層上に格子不整合がほとんど生じ
ない電極層等を形成することが可能になる。
GayIn1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦1−
x−y≦1)層と、AlxGayIn1-x-yN層と接して
形成された、熱膨張係数がAlxGayIn1-x-yN層の
熱膨張係数と略一致し、化学式MB2(ここで、Mは1
種以上の金属元素)で表され、P6/mmm結晶構造を
持つ硼化物層とを有することである。
ば、硼化物層は電極層として使用でき、しかもAlxG
ayIn1-x-yN層の熱膨張係数と略一致するので、高温
での使用、あるいは高温と低温とでの交互の使用に伴う
熱履歴に対し、層界面での剥離等の発生を防止できるA
lxGayIn1-x-yN層と硼素物層からなる積層構造を
形成できる。
1〜第4のいずれかの特徴を有する機能素子であって、
上記硼化物層が、超伝導特性を有することである。
定数が近似し格子不整合の起こりにくい、あるいは熱膨
張係数の相違による超伝導層の剥離等のないSiC層と
硼化物層との積層構造、あるいはAlxGayIn1-x-y
N層と硼化物層との積層構造を有する超伝導素子を提供
できる。超伝導層である硼化物は、SiC層或いはAl
xGayIn1-x-yN層上に、良好な結晶性を持つ膜とし
て形成できるので、素子化されても、本来の超伝導特性
を発揮できる。
(−111)面、(1−11)面(11−1)面、(−
1−11)面(−11−1)面、(1−1−1)面、
(−1−1−1)面等の特定面を総称するものであり、
{111}Si面は、(111)面、(−1−11)
面、(−11−1)面、(1−1−1)面の総称であ
り、{111}c面は、(−111)面、(1−11)
面、(11−1)面、(−1−1−1)面、 <111
>軸は、〔111〕軸、〔−111〕軸、〔1−11〕
軸、〔11−1〕軸等の特定軸を総称するものである。
記載の都合上、負号は指数の上に示すかわりに左横に示
した。
を行う前に、第1〜第7の各実施の形態に共通する半導
体層と二硼化金属層との積層構造について説明する。
ずれも、ヘキサゴナル結晶構造のc軸面もしくはキュー
ビック結晶構造の(111)面を表面に持つSiC層又
はAlxGayIn1-x-yN(0≦x、0≦y、1−x−
y≦1)層とこれらの層と接してc軸面配向するように
形成された、化学式MB2(ここで、Mは1種以上の金
属元素)で表される二硼化金属層とを有する。なお、以
下、ここでは二硼化金属はMB2と示す。
m結晶構造を有する。P6/mmm結晶構造とは、c軸
方向を対称軸とする6回対称の結晶構造であり、6回対
称軸に対して垂直方向に対称軸を6方向持ち、また上下
方向に鏡面対称性を持ち、かつ6回対称軸を含み6方向
の鏡面対称性を有する結晶構造をいう。
B2の単位格子を示す図である。同図に示すように、M
B2は、ブラベー単位格子において、(1/3,2/3,1/2)と
(2/3,1/3,1/2)の位置にB(硼素)原子を持ち、ブラ
ベー単位格子の角の位置にM(金属)原子を有する。
ヘキサゴナル結晶構造のc軸面、もしくはキュービック
結晶構造の(111)面を表面に形成し、この面と接し
てMB2のP6/mmm結晶構造をc軸面配向するよう
形成すれば、結晶構造は異なるものの、接合界面では、
類似する結晶構造を有し、接合界面における格子定数差
を小さくできる。
属)の種類にかかわらず、その格子定数差をほぼ7%以
内におさめることができる。従って、SiC層上にMB
2を形成する場合、少なくとも2原子層程度エピタキシ
ャル成長させることができる。
くは複数の金属を選択できるので、SiC層の格子定数
に略一致する材料を使用すれば、SiC層上により良好
なエピタキシャル結晶層を形成できる。例えば、金属M
としては、Ag,Au,Cr,Hf,Lu,Mg,Mn,M
o,Nb,Os,Pu,Ru,Sc,Ta,Ti,U,V,Zr
のうちのいずれかの1種以上の元素を用いることができ
る。
定されないが、例えばMBE(Molecular Beam Epita
xy)法で形成してもよいし、あるいはMOCVD(Meta
l-Organic Chemical Vapor Deposition)法で形成し
てもよい。MBE法でMB2層を形成する場合は原料と
なるM(金属)材とB(硼素)材を超高真空中で電子線
加熱等の手段を用いて分子ビームとして蒸発させる。こ
の場合、金属材としては、Mそのものの他にMB2、M
B4、MB6等を原料として使用できる。また、硼素料と
してはB2H6を用いることができる。
ばMgB2を用いる場合は650℃程度の成膜温度が良
いが、他の金属材料を用いる場合には成膜温度を100
0〜1500℃程度にするのが適当である。MB2層の
MとしてMgと他の金属とを混合使用する場合には、6
50〜1100℃の成長温度がより好ましい。
は、金属MがSc、Yのような遷移III族或いはランタ
ノイドの場合には、原料ガスとしてMCl3のような金属
塩化物、アルキルクロム化合物、MCp3のような有機
金属、M(OC3H7-I)3のようなエステルあるいは、
MMe3(thf)3(thf:テトラヒドロフラン)あるいは
M(CH2C6H5)3(bipy)(bipy:ビピリジン)のよう
なアルキル遷移金属錯体を用いることができる。またM
(thd)3(thd:テトラメチルヘプタネヂオネイト)を用い
てもよい。
のような遷移IV族の場合には、MCl4のような塩化物、
MCl2Cp2のようなアルキルクロム化合物、MCp2R
2(ここで、Rはアルキル基或いは水素)のような有機
金属、MCp2CH3COCH3のような酸素を含む有機
金属、M(OC3H7-I)4のようなエステルあるいは、
MMe4(thf)4(thf:テトラヒドロフラン)あるいは
M(CH2C6H5)4(bipy)(bipy:ビピリジン)のよう
なアルキル遷移金属錯体を原料ガスとして用いてもよ
い。またM(thd)4(thd:テトラメチルヘプタネヂオネ
イト)を用いてもよい。
ような遷移V族の場合には、原料ガスとして塩化物、ア
ルキルクロム化合物、MCp2のような有機金属M(C
O)5のような酸素を含む化合物、M(OC3H7-I)3
のようなエステルあるいは、MMe3(thf)3(thf:テ
トラヒドロフラン)あるいはM(CH2C6H5)3(bipy)
(bipy:ビピリジン)のようなアルキル遷移金属錯体を
用いてもよい。あるいは、M(thd)3(thd:テトラメチ
ルヘプタネヂオネイト)を用いてもよい。
移金属の場合には、MCl3のような塩化物、アルキルク
ロム化合物、MCp3のような有機金属M(CO)6のあ
るいはM(C6H6)(CO)3のような酸素を含む化合
物、M(OC3H7-I)3のようなエステルあるいは、M
Me3(thf)3(thf:テトラヒドロフラン)あるいはM
(CH2C6H5)3(bipy)(bipy:ビピリジン)のような
アルキル遷移金属錯体を用いてもよい。さらにM(thd)
3(thd:テトラメチルヘプタネヂオネイト)を用いても
よい。
5Cp)2Mgを用いることができる。(Me6Cp)2Mg
を用いることもできる。この材料は、Cp2Mgよりも
分解温度が高く重合を起こしにくい原料なのでMgの利
用効率は高い。
素)原料に関しては、B2H6あるいはBの有機金属で供
給すればよい。
する場合は、成長温度(基板温度)を650〜1650
℃とすれば、良質な結晶が得られる。また、金属組成と
してMgを含む場合には成長温度を1000℃以下とす
ることが好ましく、Mgを含まない場合には、1200
℃以上とすることもできる。
Cr、又はMgを用いる場合、Mgの原子数がZrの2
〜10%、Crの原子数がZrの10〜20%かつ厚さ
が10nm〜200nmのときに特に良質な結晶が成長
できる。これはCrとMgを導入することでZrB2融
点が下がることに起因していると考えられる。また、結
晶成長の際に、Bの供給原子数をMの供給原子和に対
し、2倍以上に設定すると、より良質な結晶を得ること
ができる。
は、SiC層あるいはAlxGayIn1-x-yN層と、M
B2層からなる積層構造において、各層の格子定数と熱
膨張係数がほぼ一致する積層構造の例と、この積層構造
を用いた半導体素子の例について説明する。
第1の実施の形態に係るSiCと種々のMB2の格子定
数と熱膨張係数とを示すグラフである。同グラフに示す
ように、ヘキサゴナル系SiCのa軸方向SiCの室温
における格子定数は約3.08Åであり、熱膨張係数
は、約6×10−6/℃である。キュービック系SiC
の(111)面の面内最近接原子間距離をほぼこの値で
一致する。また、同グラフ中には、MB2の一例とし
て、CrB2,TaB2,UB2,ZrB2,TiB2,VB2,及
びNiB2の各物性データをプロットしている。
数がSiCと略一致する範囲である。即ち、室温でのS
iCとの格子定数差が0.1%以内の範囲を示す。さら
に領域Cは、室温でのSiCとの格子定数差が1%以内
の範囲を示す。
一致するMB2を得るためには、領域C内、より好まし
くは領域A内の物性を有するMB2を使用することが好
ましい。
金属を適切な混合比にすることで、比較的容易に調整す
ることが可能である。従って、例えば、同グラフ中に示
すように、MB2の金属Mとして、Cr,Ta,U,Zr,
Hf,Ti,Vのいずれか1種以上を用いる場合、各M
を単体として用いたMB2の物性値で囲んだ領域(図中
斑点部)の範囲内で任意の物性を持つMB2を作製する
ことができる。
数の金属を使用する場合は、各金属をMi、各金属の組
成比(濃度)をxiとすると、以下の式(f1)で示され
る格子定数の加重平均値aaveを、MB2の格子定数と考
えることができる。
の格子定数の加重平均値aaveがSiC基板表面の格子定
数と略一致するように、MB2の組成を選択することが
好ましい。ここで、略一致とは、約±1%、より好まし
くは約±0.1%をいう。
場合、SiC層上に形成するMB2層の厚みはせいぜい
数百nm程度であり、この厚みにおいて、SiC層とM
B2層の各格子定数が約0.1%以内の範囲で略一致し
ている場合は、格子不整合に伴う界面での歪の発生はほ
とんど生じず、実用上問題ない。
この条件を満たし、SiCとの格子整合が可能である。
MgB2はSiCに対して格子定数差が0.25%程度
と、やや大きいが、この場合でも、MgB2層の膜厚が
200nm以下の場合は、歪により蓄積されるエネルギ
ーは小さく、格子定数が略一致していると見なすことが
できる。
Cと略一致しているとはいえないが、HfとVとを組成
比0.51対0.49で混合したHfVB2の場合は、
SiCの格子定数と略一致し、SiCと格子整合させる
ことができる。同様に、ZrTiB2の場合には、Zr
とTiとの組成比を0.36対0.64としたときにS
iCと格子整合させることができる。CrYB2の場合
にはCrとYの比を0.68対0.32とするとき、S
iCと格子整合させることができる。
aB2、TaB2、HfB2、VB2、ZrTiB2及びC
rYB2を任意に組み合わせたMB2もSiCと格子整合
させることができる。例えばこのようなMB2は、以下
の式で示すことができる。
0.49(1-u)vwZr0.36(1-v)wTi0.64(1-v)wCr0.68(1
-w)Y0.32(1-w)B2 ここで、0≦t,0≦u,0≦v,w≦1である。
iCと略一致している範囲を示すものである。即ち、領
域Eは、SiCとの熱膨張係数差が1×10−6/K以内
の領域を示している。
機能素子を広範囲の温度で使用する場合は、熱膨張係数
の相違により起こる界面での剥離を防止するため、熱膨
張係数が略一致させることが望ましい。従って、領域E
の範囲の熱膨張係数を持つMB2を使用することが好ま
しい。
用することが可能であり、その組成比を調整することに
よりSiCの熱膨張係数と略一致する熱膨張係数を有す
るMB2を得ることができる。
属を含む場合、各金属をMi、各金属の組成比(濃度)
をxiとすると、その熱膨張係数は以下の加重平均式(f
2)で表すことができる。
の熱膨張係数の加重平均値aaveがSiCの熱膨張係数と
略一致するように、MB2の組成を決めればよい。ここ
で熱膨張係数が略一致するとは、おおよそ1×10−6
/K以内をいう。
の熱履歴では、使用温度の上限と下限の差はせいぜい1
500℃以内である。この場合熱膨張係数が略一致して
いれば、この熱履歴において格子定数差を0.15%以
内にすることができる。格子定数差がこの範囲内であれ
ば、MB2層の厚みが数千Å以下であれば、歪等による
劣化はほとんど生じない。
よびVB2はそれぞれ単体でSiCと熱膨張係数が略一
致しているが、MB2のMとしてこれらの各金属を混合
し、SiCと熱膨張係数を略一致させることもできる。
例えばMg,Ti,Hfを80%、CrとTaを20%
の割合で混合してもよい。また、Mとしてその25%程
度の組成をYとしてもよいし、Uを1/3程度混合させ
てもよい。あるいは、MとしてScを50%程度とする
こともできる。更にこれらを適宜結晶化することもでき
る。
係数についてそれぞれ説明したが、より好ましくは、S
iCとMB2の熱膨張係数および格子定数の双方が一致
していることが好ましい。即ち、図2中、領域Eと領域
Cの双方を充たす範囲のMB2を選択することが好まし
い。例えば、このようなMB2の金属として、Hf0.51
V0.49B2,Zr0.36Ti0.64B2,MgB2、Ta0.1M
g0.9B2,Cr0.08Hf0.52Ti0.40B2を用いれば、
SiCと格子定数及び熱膨張係数を略一致させることが
できる。
において格子定数がSiCに略一致する範囲を室温の格
子定数の範囲に換算して示したものである。即ち、領域
Bは、1500℃でのSiCとの格子定数差が0.1%
以内の範囲を示している。なお、熱膨張係数が大きい場
合、室温においてはSiCの格子定数より小さく、熱膨
張係数が小さい場合は室温においてはSiCの格子定数
より大きい値を示す。従って、領域Bはグラフ中斜めに
傾斜している。なお、領域Dは、1500℃においてS
iCとの格子定数差が1%以内の範囲を示している。
は、好ましくは領域Cと領域Dと領域Eが重なる範囲の
物性を有するMB2を使用することが好ましい。さら
に、より好ましくは領域Aと領域Bと領域Eとが重なる
範囲の物性を有するMB2を使用することが好ましい。
熱膨張係数について述べたが、SiCのかわりにAlx
GayIn1-x-yNを使用する場合も同様に考えることが
できる。
あるGaN(x=0、y=1)に対してのZrB2の格子
定数差は0.7%以内であるので、GaN層上のMB2
層の厚みが0.05μm程度までの臨界膜厚以内であれ
ば、両者を格子整合させることができる。またCr0.34
Y0.66B2,V0.38Y0.62B2,Ti0.40Y0.60B2,T
a0.50Y0.50B2,Mg0.51Y0.49B2,U0.65Y0.35B
2,Sc0.72Y0.28B2,Hf0.70Y0.30B2,Zr0.17
Y0.83B2あるいはこれらの任意の組成比で混合した混
晶を使用する場合は、GaN層とほぼ格子整合させるこ
とができる。
子定数を完全に合わせることは難しい場合でも、互いの
格子定数差と膜厚の積を10000%Å以下になるように選べ
ば、歪量が臨界歪以下となりほぼ格子整合と考えること
ができる。
yNにおいて、x=0、y=1の場合)層やAlN(Al
xGayIn1-x-yNにおいて、x=1、y=0の場合)層
上にMB2層を形成する場合は、Mとして、V,Ti,M
g,Hf等の混合物を使用することにより、GaN層や
AlN層とMB2層の熱膨張係数を一致させることがで
きる。
1の実施の形態に係るSiC層とMB2層とを用いたシ
ットキー接合ダイオードの一例を示す断面図である。
は、ヘキサゴナル結晶系である4H-SiCであり、(0
001)面を基板表面に持つ。このN+SiC基板10
上に、バッファ層およびキャリヤの走行層を持つN−型
SiC層20が形成されている。バッファ層に相当する
下層のN−型SiC層20の厚みは約0.2μm、走行
層に相当する上層のN−型SiC層20の厚みは約8μ
mである。
1mm、幅約30μmのP型ガードリング30が形成さ
れ、走行層領域はこれにより確定されている。
キー電極としてMB2層40が形成されている。MB2層
40としては、上述する種々の組成を持つものを使用で
きるが、例えばCryxHf(1-y)xTa1-xB2(0<x<
1,0.5<y<0.8)層を形成する。なお、コンタ
クト層であるN+SiC基板10の裏面には、オーミッ
クコンタクト層としてNiあるいはTi等で電極50が
形成されている。
子を作製するためには、まず、N+SiC基板10上に
原料ガスとしてSiH4およびC3H8などを用いて、C
VD法により基板と同じ結晶系を持つN−型SiC層2
0を形成する。途中ドーピング量を調整することによ
り、下層にキャリヤ濃度が約1×1016/cm3のバ
ッファ層を形成し、上層にキャリヤ濃度1×1018/
cm3の走行層を形成する。続いて、イオン注入法を用
いてN−型SiC層20にP型ガードリング30を形成
する。
MBE法を用いてMB2層40としてCryxHf(1-y)x
Ta1-xB2MB2層を形成する。この場合は、超高真空
装置中で電子線励起でCr、Hf、Taの分子線を生成
して基板表面に供給するとともに、BをB2H6の形で供
給する。なお、Cr、Hf、Taの分子線中の分子数の
総和に対して、Bの供給分子数を2.2〜3倍とすると
良質な結晶が得られる。成長温度は約1100℃とす
る。
Crを含有する場合は電極に耐腐食性を備えることがで
きる。また、金属MとしてV族系のTaを含有する場合
は、(0001)面内でのステップフロー成長をスムーズ
に進めることができる。
ードにおいて、ショットキー電極上に形成する電極等に
ついては図示を省略しているが、例えばNi線をMB2
層40の上に載せてAlをその上から蒸着し、700℃
まで上げることによりNi線とAlを混晶化させた電極
を形成してもよい。
n抵抗が約1.1mΩ/cm2、逆方向耐圧が約1300V
と、優れた特性を得ることができる。また、このショッ
トキー接合ダイオードにおいては順方向特性、逆方向特
性ともに特性ばらつきを小さくすることができる。例え
ば、Tiをショットキー電極として用いた同様なショッ
トキー接合ダイオードと比較し、特性ばらつきを約1/
5程度に抑えることができる。
用いる場合は、MB2層の金属Mの組成を変えることで
ショットキーバリアハイトの高さを調整することも可能
になる。例えば、Taの組成比を上げると、ショットキ
ーバリアハイトを下げることができる。また、MB2層
中にCを添加することでバリアハイトを下げることもで
きる。
y)xTa1-xB2を使用する場合において、x=1とする
と、N−型SiC層20及びN+SiC基板10との熱
膨張係数の差を小さくできるので、ショットキー接合ダ
イオードを1000℃の高温まで昇温し、その後室温に
下げてもMB2層40の剥がれは生じない。
6B2を使用する場合は、MB2層40とN−型SiC層
20がほぼ格子整合し、かつMB2層の熱膨張係数がN
+SiC基板10とほぼ一致するため、極めて信頼性の
高いショットキー電極を形成することができる。こうし
て作製されたショットキー接合ダイオードは、450℃
の使用温度においても電極の剥がれ等を生じず、きわめ
て安定な特性を示す。
は、SiC層と、このSiC層に対し格子不整合を起こ
さずしかも低抵抗な電極を提供できるMB2層とからな
る積層構造の例と、この積層構造を用いた半導体素子の
例について説明する。
種々のMB2の格子定数と抵抗率との関係を示すグラフ
である。同グラフ中には、MB2の例として、CrB2,
MoB2,TaB2,VB2,TiB2,HfB2,ScB2,およ
びZrB2の特性データをプロットしている。また、同
グラフ中、参考としてSiCの格子定数、及び電極材料
として一般に使用されているTi,Ni,Alの各抵抗
率をプロットしている。
てMB2層を使用する場合は、SiCの格子定数に略一
致する格子定数を持ち、しかも抵抗値が低いMB2層を
使用することが望ましい。
たCr,Mo,Ta,V,Ti,Hf,及びScのうちの1
種、もしくは2種以上の金属を任意に混合して使用する
ことにより、各金属を単体で使用した場合の特性データ
で囲まれる領域(斑点領域)の範囲内のデータを有する
MB2層を形成できる。
V等のV族系統の遷移金属を混ぜるとSiCの格子定数
に近づけることにより結晶成長を容易にすることができ
る。また、B(硼素)の組成比を変化させることによっ
ても格子定数を1%程度微調整することができる。具体
的には、MB2層の製造中に、M原料供給量に対するB
原料供給量の比を上げ、結晶中のBを化学両論組成より
増やすことで、格子定数を小さくできる。また、その逆
に、Mに対するBの組成比を減らすことにより格子定数
を大きくすることもできる。
Zr等のIV族遷移金属を使用することにより、低抵抗な
MB2層を得ることができる。また、MB2層の金属Mに
Crを混合すれば、MB2層の耐食性を上げることがで
きる。
たCr,Mo,Ta,V,Ti,Hf,及びScのうちの1
種、もしくは2種以上の金属を含有するMB2層は、以
下の化学式で示すことができる。
q)V0.5q(1-w)qTi(0.56w+0.08zw-0.64zyw)qHf0.44
(1-z)wqSe0.5q(1-w)Zr(0.36-0.14y+0.24xy)wqB2 ここで、0≦q, 0≦w, 0≦x, 0≦y, z≦1である。
ほぼ格子整合し、しかも抵抗率を1×10−6ohm・cm
(x=0,y=0,z=0, w=1,q=1条件におい
て)〜4×10−6ohm・cm(x=1,q=0,w=0,y
=0,z=0)の間で調整することができる。
B2を使用する場合は、その抵抗率が1×10−6ohm・
cmであり、Niとほぼ同じ程度に低抵抗な電極を提供す
ることができる。なお、このZr0.64Ti0.36B2は、
熱膨張係数もSiCとほぼ一致している。従って、Si
C層上に低抵抗で、熱履歴に強く、信頼性の高い電極を
形成することができる。
2の実施の形態に係るSiC層とMB2層を用いたシッ
トキー接合ダイオードの一例を示す断面図である。ここ
では、MB2層をショットキー電極のみならずオーミッ
ク電極としても使用している。
ダイオードの構造も、基本的には第1の実施の形態に係
るショットキー接合ダイオードの構造と同様であるが、
N+SiC基板10の裏面に形成するオーミック電極を
低抵抗なMB2層であるZrB2層51で形成するととも
に、ショットキー電極をMgB2層41とZr0.46Ti
0.54B2(以下、「ZrTiB2層」と記す)層42を重
ねた二層構造にしている。
あるN+SiC基板10は、ヘキサゴナル結晶系である
4H-SiCであり、(0001)面を基板表面に持つ。
このN+SiC基板10上にはバッファ層およびキャリ
ヤの走行層である結晶系(4H)のN−型SiC層20
が形成されている。また、N−型SiC層20には、図
3に示すショットキー接合ダイオードと同様に、イオン
注入によりP型ガードリング30が形成されている。
pn接合のパッシベーション膜として、SiO2 膜、あ
るいはSiO2 とP2O5を混合したPSG膜等の絶縁膜
60が形成され、P+型ガードリング30の内側のN−
型SiC層20の表面を覆うように、ショットキー電極
である厚さ約50nmのMgB2層41が形成され、さ
らにその上に厚さ約300nmのZrTiB2層42が
積層されている。これらのショットキー電極上には、半
田層43を介してアノード電極44が形成されている。
0の他方の面には、オーミック電極としてZrB2層5
1が形成され、さらにその裏面に半田層52を介してカ
ソード電極53が形成されている。
ZrTiB2層42、およびオーミック電極であるZr
B2層51は、いずれもSiCと熱膨張係数がほぼ一致
しており、また、MgB2層41及びZrTiB2電極4
2は、SiCと格子定数もほぼ一致している。従ってN
−型SiC層20あるいはN+SiC基板10との接着
性が良好であり、膜の剥がれが生じにくい。また、特性
ばらつきが少なく再現性の良い金属−半導体障壁のバリ
アハイトを有するショットキー電極(バリア電極)を得
ることができる。さらに、ショットキー電極を金属M組
成の異なる複数のMB2層で形成することにより、バリ
アハイトを調整することもできる。
に使用されているTi等に比較し、より低抵抗であるた
め、素子の順方向抵抗を大幅に下げることが可能にな
る。
1を形成する場合は、Cp2MgとB2H6を用い、成長
温度約650℃で形成することが好ましい。また、Zr
TiB2層42は、ZrCp2H2とTiC14を原料に用
い、成長温度約1050℃で形成することができる。Z
rB2層51をMOCVDを用いて形成する場合も、同
様にZrCp2H2を原料ガスとして用いて成長温度約1
050℃で形成することができる。
は、SiC層と、このSiC層に対し格子不整合を起こ
さず、しかもヒートシンクとしての効果も有するMB2
層とからなる積層構造の例と、この積層構造を用いた半
導体素子の例について説明する。
種々のMB2の格子定数と熱伝導度との関係を示すグラ
フである。同グラフ中には、MB2の例として、CrB
2,ZrB2,TiB2,PuB2、およびTaB2の特性デー
タがプロットされている。また、同グラフ中、参考とし
てSiCの格子定数、及び電極材料として一般に使用さ
れているTiの熱伝導度を図示している。
Cr,Zr,Ti,Pu、およびTaのうちの1種もしく
は2種以上を使用することにより斑点で示す領域内のい
ずれかの特性を示すMB2層を形成できる。
ては、SiCの格子定数に略一致する格子定数を持ち、
しかも熱伝導度の高いMB2層を使用すれば、SiC層
に対し格子不整合を起こさず、しかもヒートシンクとし
ての効果の高い電極や中間層を提供できる。
用すれば、SiCと格子整合し、しかもヒートシンクと
しての効果を有するものが得られる。
0.33(1-x)yTa(1-y)B2 ここで、0≦x,y≦1である。
B2を使用する場合は、SiCに格子整合する条件のも
とで熱伝導度がTiとほぼ同程度の材料を実現できる。
3の実施の形態に係るMB2層を使用したショットキー
接合ダイオードを示す断面図である。ここでは、複数の
ダイオードを積層したスタック型半導体素子の例を示し
ている。
(以下、「ZrTiB2」と記す)層(コンタクト層)
55とその上に形成されるN型SiC層15と、さらに
その上に形成されるTaB2層(ショットキー電極)4
5とから構成される基本ダイオード素子がZr0.54Cr
0.46B2(以下、「ZrCrB2」と記す)層(中間層)
70を介して繰り返し積層されている。
格子不整合の少ない層で構成しているので、これらをさ
らに積層しても良好な結晶性を有する半導体素子を提供
できる。従って、複数の素子を立体的に集積化した半導
体モジュールを提供できる。
について、MB2層を使用しているが、特にコンタクト
層と中間層に関しては、熱伝導度の高いMB2層を使用
することにより、ヒートシンクとしての効果も追加でき
る。単体のダイオード素子に較べ、素子を積層化した場
合はその分発熱量も増えるため、ヒートシンクの効果の
高い層を備えることで素子性能の改善を図る効果は大き
い。
して、SiC層と格子定数がほぼ一致するTaB2層4
5を使用し、コンタクト層としてはZrTiB2層5
5、中間層としてはZrCrB2層70をそれぞれ使用
することができる。
を用いて形成できるので、連続するCVD工程で全ての
層を連続形成することができる。例えば、ZrTiB2
層(コンタクト層)55およびZrCrB2層(中間
層)70を作製する場合は、金属M原料として、ZrM
e2Cp2,CrCp3,TiCp2H2を用いることがで
きる。また、B(硼素)はB2H6を原料ガスとして用い
ることができる。成長温度を1500℃と高い温度にす
る場合は、極めて良質な結晶を成長させることができ
る。なお、N型SiC層15のキャリア濃度は約5×1
015cm-3とすればよい。
ド素子のN型SiC層15には、第1もしくは第2の実
施の形態に示すように、P型ガードリングを形成するこ
とが望ましい。ただし、イオン注入法を用いる場合は、
N型SiC層15を形成する度にCVD工程を中断し、
イオン注入を行う必要がある。
速度により膜中へ取り込まれる不純物濃度(キャリヤ濃
度)が異なるという性質が知られている。そこで、この
性質を利用し、例えばN型SiC層15を成長させる際
に、C(カーボン)マスクで基板成長表面の中央部をカ
バーすることにより、基板中央部の成長速度を抑え、基
板周辺部の成長速度を相対的に早くすれば、基板周辺部
のP型キャリヤ濃度を上げ、実質的にP型ガードリング
と同様の効果を得ることもできる。この方法を用いれ
ば、CVD工程進行中にこの操作を同時に行うことがで
きるので、CVD工程を中断することなく複数のダイオ
ード素子の積層構造を連続するCVD工程で行うことが
できる。
に、基板成長表面の周辺部に電子線を選択的に照射する
ことによっても、基板周辺部のSiCの成長速度を相対
的に早くし、実質的にP型ガードリングを形成すること
ができる。
基本ダイオード素子を複数層重ね、高耐圧素子を得るこ
とができる。例えば、基本ダイオードを10段積層した
場合は、各素子の各上下の電極層を外部に引き出し、各
半導体層にかかる電圧を調整することによって逆方向耐
圧1500V、順方向抵抗20mohmを実現可能であ
る。
加電圧が定格電圧の80%,接合温度が450℃,試験
時間が1000h)後も、リーク電流は初期値の50%
増加程度に抑えることが可能である。
は、SiC層とMB2層とを用いた超伝導素子構造に関
する。
は、焼結体サンプルにおいて、高い臨界温度(約40
K)で超伝導性を示すことが発見され、注目を集めてい
る。
ランジスタ等の超伝導素子への応用の可能性が指摘され
ているが、現在のところ、焼結体であるバルク単体で超
伝導特性を検討するに止まっている。超伝導素子の実用
化のためにはバルクと同等の特性を確保できる薄膜構造
の検討が必要になる。
明したようなSiC層とMB2層との積層構造を採用す
れば、結晶性の高い超伝導素子構造を形成することが可
能になる。
た超伝導FET素子構造の一例を示す断面図である。同
図に示すように、SiC層16上には、ゲート絶縁膜で
あるAlN層100のパターンが形成され、この上にゲ
ート電極としてMgB2層80とMgTiB2層90Gと
が形成され、その両側に一定の距離をとって、超伝導層
となるMgB2層80のパターンが形成されている。さ
らに各超伝導層上には、電極としてMgTiB2層90
S/90Dが形成されている。
整合性が良い為、結晶性が良好な膜を形成することがで
きる。従って、焼結体(バルク)のMgB2以上に優れ
た超伝導特性を示すMgB2層を形成できる可能性が高
い。
びMgB2層80はいずれも格子整合が可能なため、良
好な結晶性を示し、エピタキシャル成長が可能である。
界温度以下において、MgB2層80が超伝導状態に入
ると、MgB2層80に接するSiC層16領域に超伝
導ライクな領域が生じる。この超伝導ライクな領域の広
がりはゲート電圧値によって制御することができ、一定
条件下で、ゲート絶縁膜であるAlN層100下のSi
C層16に超伝導チャネルを形成でき、MOSFET等
と同様なスイッチング動作を行うことができる。
SiC層16上にAlN層100をCVD法等を用いて
形成し,ゲート絶縁膜パターンを残してエッチング除去
する。この後、この基板成長表面上にMBE法によりM
gB2層とMgTiB2層とを連続積層すれば、ゲート絶
縁膜であるAlN層の両サイドには、AlN層パターン
の影により膜が形成されない領域が生じるので、セルフ
アライン的にソース、ドレインとなる各MgB2層80
パターンと、ソース電極であるMgTiB2層90S
と、ドレイン電極となるMgTiB2層90Dのパター
ンを形成できるとともに、ゲート絶縁膜であるAlN層
100上にもゲート電極であるMgB2層80とMgT
iB2層90Gからなる積層電極を形成できる。
セルフアライン的に作製することができるので、プロセ
ス上の負担も少なく、しかも結晶性の高い超伝導層が得
られる。こうして得られる超伝導トランジスタの遮断周
波数は350GHzにすることが可能である。
層を使用しているが、他のMB2材料を用いることもで
きる。例えばTiB2層やZrB2層を使用する場合は、
臨界温度はMgB2層よりやや高くなるものの酸化され
にくく、安定した動作を確保することができる。また、
ここではSiC層を基板として用いているが、AlxG
ayIn1-x-yN層を基板として用いても同様な機能を有
する超伝導素子を形成することが可能である。
は、AlxGayIn1-x-yN層とMB2層との積層構造を
用いた第1の発光素子の例を示す。
の構造例を示す。この発光素子では、半導体層としてA
lxGayIn1-x-yN層である、GaInN、AlN、
及びGaNを使用しており、半導体層上に直接形成する
コンタクト電極として、MB2層を使用している。
1のGaNバッファ層116を形成し、この第1のGa
Nバッファ層116上の一部に開口部(図示せず)を有
する選択成長用ガラスマスク102を形成している。さ
らにこの選択成長用ガラスマスク102上に第2のGa
Nバッファ層115を形成し、さらにその上にN+型G
aInNコンタクト層103を形成している。
は、発光部を含むメサ型に加工された積層部を備えると
ともに、その積層部の脇に、コンタクト層103に対す
るコンタクト電極であるZrCrMgB2層111を介
してAu電極113bを形成している。
3上に形成されるメサ型積層部には、下側よりN型Ga
N層104、AlxGa1-xNクラッド層(0.2≦x≦0.
5)105、活性層106、AlsGal-sNクラッド層
(0.1≦s≦0.4)107、P型GaN層108、P+型
GatIn1-tN(0≦t≦0.5)コンタクト層109、お
よびZrCrMgB2層114が順次積層形成されてい
る。さらに活性層106には、例えばGavIn1-vN層
とGawIn1-wN層とを交互に積層した量子井戸構造
と、この量子井戸構造の上層と下層に備えた光ガイド層
であるGauInl-uN層(0≦u、z≦w<v≦0.3)構造
が形成されている。
ション膜であるSiO2膜で覆われ、ZrCrMgB2層
114の表面層上の一部に開口部が設けられ、この露出
層表面上にAu電極113aが形成されている。
では、コンタクト電極としてMB2層を使用しているの
で、Ti等の電極を用いた場合と比べて発光素子の寿命
を伸ばすことができる。これは、コンタクト電極である
MB2層の格子定数および熱寿命係数が発光素子の能動
部分を形成するGaN等の半導体とほぼ一致すること、
およびZrCrMgB2層114やYCrB2層111が
通常の金属電極と異なり、GaInN層やGaN層との
反応性が低いので界面での転位派生が少ないことが寄与
していると考えられる。また、ZrCrMgB2層11
4中に含まれるMgがP型GaInN層109層中に拡
散して界面での接合抵抗を下げ、活性層近傍の動作温度
が下がることも一因と考えられる。
して、第5の実施の形態に係る半導体装置の製造方法に
ついて説明する。
D法等を用いて膜厚約0.03μm〜0.2μmの第1
GaNバッファ層116を形成する。次に、この第1G
aNバッファ層116上に、膜厚約0.1μm〜1μm
のSiO2等のガラスマスク層102をCVDもしくは
コーティング法を用いて形成する。続いて、フォトリソ
グラフィープロセスを用い、選択成長用ガラスマスク1
02の一部に第1のGaNバッファ層116面が露出す
るような開口部(図示せず)を形成する。
のGaNバッファ層116をシードとしてGaNを成長
させる。成長初期には基板面に対し垂直方向にエピタキ
シャル成長をするが、ある程度成長が進むと、基板面と
平行な横方向にも成長が進み、最終的にガラスマスク1
02表面を覆う膜厚約3〜20μmの第2のGaNバッ
ファ層115が形成できる。この横方向成長(ラテラル
成長)により形成した第2のGaNバッファ層115
は、欠陥密度の少ない良好な結晶膜となる。なお、ガラ
スマスク102に形成する開口部の場所は、特に限定さ
れない。素子化する場合に、この開口部が素子の中に含
まれていてもよいし、素子の外部にあって、基板を素子
(チップ)ごとに切断する際に、素子と切り離されても
かまわない。
上に、MOCVD法を用いて膜厚約1μm〜5μmのN
+型GarIn1-rN(0≦r≦0.5)層103を形成す
る。なお、MOCVD法でN+型GarIn1-rN(0≦
r≦0.5)層103を形成する際に、SiH4ガスを用い
て、Siをドーピングし、キャリア濃度を約1〜40×
1018cm-3とする。
に、順次MOCVD法を用いて厚み2μm〜10μmの
N型GaN層104、厚み0.7μm〜0.3μmAl
xGa1-xNクラッド層105、活性層106、厚み0.
15〜0.7μmAlsGal-sNクラッド層107、厚
み0.05〜5μmのP型GaN層108、厚み0.2
〜1μmのP+型GatIn1-tN(0≦t≦0.5)コンタ
クト層109を連続工程で順次積層形成する。
例えばSiを、P型ドーピング材としては例えばMgを
用いることができる。さらに、P+型GatIn1-tN
(0≦t≦0.5)コンタクト層109の上にMOCVD法
を用いて、ZrCrMgB2層114を形成する(図1
0(a))。
は、Zr原料ガスとしては、塩化物、アルキルクロム化
合物、ZrCp2R2(R:アルキル基)のような有機金
属、ZrCp2CH3COCH3のような酸素を含む有機
金属、Zr(OC3H7-I)4のようなエステルあるい
は、ZrMe4(thf)4(thf:テトラヒドロフラン)あ
るいはZr(CH2C6H5)4(bipy)(bipy:ビピリジ
ン)のようなアルキル遷移金属錯体を用いてもよい。ま
た、Cr原料ガスとしては、塩化物、アルキルクロム化
合物、CrCp3のような有機金属、Cr(CO)6ある
いはCr(C6H6)(CO)3のような酸素を含む化合
物、Cr(OC3H7-I)3のようなエステルあるいはC
rMe3(thf)3(thf:テトラヒドロフラン)あるいはCr
(CH2C6H5)3(bipy)(bipy:ビビリジン)のようなア
ルキル遷移金属錯体を用いてもよい。Cr(thd)3(thd:
テトラメチルヘプタネヂオネイト)を用いてもよいが、
Mgよりも分解温度が高く重合を起こしにくい原料なの
で、Mgの利用効率が高くなる。B(硼素)原料として
は、B2H6あるいはBの有機金属を用いればよい。
度を700℃〜1200℃で行うと、良質な結晶が得ら
れる。特に、CVD時のBの供給原子数をZr、Cr、
Mgの供給原子数の和の2倍以上にすることでZrCr
MgB2層114の結晶性を改善できる。また、Mg原
子数がZr原子数の2〜10%、Cr原子数がZr原子
数の10〜20%で、ZrCrMgB2層の厚さが0.
01〜0.2μmの場合において、特に良質な結晶が成
長できる。これはCrとMgを導入することでZrB2
の融点が下がることによると考えられる。
N+型GarIn1-rN層103上に積層されたN型Ga
N層104〜ZrCrMgB2層114の積層部をエッ
チングし、メサ型に加工する。更に、メサ型に加工した
積層部、上面および、露出したN+型GarIn1-rN層
103をSiO2パッシベーション膜110で被覆する
(図10(b))。
に被覆されたSiO2パッシベーション膜110の一部
をフォトリソグラフィ工程を用いて開口し、N+型Ga
rIn1-rN層103を開口部底面に露出させる。この開
口部および基板表面上にコンタクト電極となるY0.95C
r0.05B2層111をMOCVD法を用いて形成する。
Y0.95Cr0.05B2層111を形成する際は、Y原料ガ
スとしては、上述したCrと同系統の原料を用いること
ができる。即ち、Cr原料として挙げた材料のCrをY
に置き換えたものを用いることができる。
て、GaInNコンタクト層103に接合している付近
を除いてY0.95Cr0.05B2層111をエッチングし、
エッチング除去し、コンタクト電極パターンを形成す
る。なお、Y0.95Cr0.05B2層111をエッチングす
る際には、多少オーバエッチさせる方が好ましい。続け
て、基板表面にSiO2パッシベーション膜112をコ
ーティングし、さらに、Y0.95Cr0.05B2層111か
らなるコンタクト電極とZrCrMgB2層114から
なるコンタクト電極それぞれが露出するように、SiO
2パッシベーション膜110および112をエッチング
し、開口を形成する(図10(c))。
コーティングし、さらにパターニングを行い各コンタク
ト電極(111、114)上にAu電極パターン113
a、113bを形成すれば図9に示す発光素子構造が得
られる。
VDで行っているが、MBEで行ってもちろんよい。こ
の場合には、Zr、Cr等の金属を電子線加熱で蒸発さ
せることができるので、MOCVDよりも素子構造の作
製が容易となる。
は、AlxGayIn1-x-yN(0≦x、0≦y、1−x
−y≦1)層とMB2層との積層構造を用いた第2の発
光素子の例を説明する。
子の構造を示す断面図である。発光素子の基本的な構造
は、上述した第5の実施の形態に示す発光素子と同様で
あり、半導体層としてAlxGayIn1-x-yN層を使用
し、半導体層上に直接形成するコンタクト電極として、
MB2層を使用している。
り、第6の実施の形態にかかる発光素子では、ラテラル
成長により形成される結晶性の良いN+型GaN層10
2上に格子整合層としてGa0.9In0.1N層(以下、
「GaInN層」という)103bを形成している。ま
た、この格子整合層103bの上全面にコンタクト電極
層としてY0.9Cr0.05Mg0.05B2層(以下、「YCr
MgB2層」という)111bを形成している。また、
GaInNコンタクト層103はこのYCrMgB2層
111b上に形成され、メサ型に加工された積層部の中
に組み込まれている。
11bを単独でパターニングすることが不要になるの
で、発光素子を構成するほぼ全ての半導体層及びコンタ
クト電極層を連続するMOCVD工程で形成することが
可能になる、従って、大幅なプロセスの簡略化を図るこ
とができる。
CrMgB2コンタクト電極層111b、及びGaIn
Nコンタクト層103は相対的な格子定数差が小さく、
GaNに対してのトータル歪量を臨界歪み以下にでき
る。このため、GaNバッファ層115上に高品質なG
aN層104が成長でき、さらにGaInNコンタクト
層103上に高品質な結晶層を積層できる。
YCrMgB2コンタクト電極層111bを格子整合層
であるGaInN103b層上の全面に形成し、メサ型
積層部のN+型GaN層103下面全面がYCrMgB
2コンタクト電極層111bに接しているので、上部の
Au電極113aと下部のAu電極113bとの間の抵
抗、即ちメサ型積層部の抵抗を1/10から1/100に
できる。このため発光部の発熱量を大幅に低減でき、最
大光出力を数十%改善できる。
は、AlxGayIn1-x-yN(0≦x、0≦y、1−x
−y≦1)層とMB2層との積層構造を用いた第3の発
光素子の例を説明する。
子の構造を示す断面図である。メサ型に加工された積層
部の構造は第6の実施の形態に係る発光素子と同様であ
るが、第7の実施の形態に係る発光素子では、まず、S
iC基板118を使用している点で、第5、第6の実施
の形態の発光素子と異なる。また、SiC基板118上
に、格子整合層としてMB2層(TiZrYB2層)11
7を形成し、この上にGaNバッファ層115を形成し
ている点でも異なる。さらに下層Au電極120の構造
も異なる。
Yの組成を連続的に変化させることでSiC基板118
に接する下表面ではSiCと格子整合する組成とし、G
aNバッファ層115に接する上表面では、GaNに格
子整合する組成にすることが好ましい。例えば厚み方向
にTi0.64Zr0.36B2からZr0.84Y0.16B2まで連続
的に組成を変化させた層にするとよい。
用する場合は、SiC層とGaN層の間に介在させる格
子整合層として使用されていたAlGaN層は抵抗が高
いという問題があるが、第7の実施の形態に係る発光素
子では、導電層であるMB2層を格子整合層として使用
しているので、抵抗値を上げることなく、SiC基板1
18に格子整合させることができる。
にTi/Alコンタクト電極119を介して下層Au電
極120を形成している。
GaNバッファ層115上に、GaN層と格子不整合が
約1%程度であるGaInNコンタクト層103dを臨
界膜厚以下である0.01μm形成し、さらにこの層の
上に、GaN層との格子不整合が約2%以下のZrB2
層111cを膜厚約0.02μm形成している。加え
て、ZrB2層111c上に、GaInNコンタクト層
103を約0.01μm形成しているので、これら3つ
の層でのGaNに対する平均格子不整合を0.17%と
小さくすることができ、良好な結晶性を得ることができ
る。
としても機能し、基板裏面からメサ型積層部分へ流れる
電流をより効率的に集中させる効果を発揮する。従っ
て、SiC基板を使用した従来のGaN系発光デバイス
では、動作電圧が発光波長+3V以上あったが、第7の
実施の形態に係る発光素子では、この動作電圧を発光波
長+0.5V以下に低減させることができる。
も、第5の実施の形態と同様な方法によって作製するこ
とができる。
明したが、本実施の形態に係るSiC層もしくはAlx
GayIn1-x-yN層とMB2層との積層構造は、上述す
る以外の種々の機能素子に応用可能である。例えば半導
体素子としては、上述するショットキー接合ダイオード
のほかにIGBT等のバイポーラーデバイス、SITあ
るいは横型FET、MOSFET、アバランシェダイオ
ード、フォトディテクター、HEMT等にも適用可能で
ある。
みならず、6H-SiC、15H-SiC、4H-SiC、3H
-SiC等を使用することも可能である。また、ヘキサ
ゴナル結晶のみならず、キュービック系結晶を利用する
こともできる。AlxGayIn1-x-yN基板についても
同様である。
たが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるもの
ではない。特に、各機能素子を構成する各層の構造や製
造方法、膜厚などの条件は限定されるものではなく、当
業者であれば、置換や改良が可能なことは明らかであ
る。
特徴によれば、SiC層上に形成する化学式MB2で示
される二硼化金属層は、SiC層と格子整合でき、しか
も金属Mの組み合わせにより種々の特性を得ることが可
能であるため、機能素子それぞれに必要な電気伝導性や
熱伝導性等を持つ電極層、あるいは格子整合層等を提供
できる。また、格子整合性が良好であるため、素子の積
層化も容易になり、立体的な素子の集積化が容易にな
る。
に形成する化学式MB2で示される二硼化金属層は、S
iC層と格子整合でき、しかも熱膨張係数が略一致して
いるので、広範囲での温度の変化に対しも安定な動作が
可能な機能素子を提供できる。従って、高温動作用機能
素子としての応用に適している。
層は、AlxGayIn1-x-yN層と格子整合でき、しか
も金属Mの組み合わせにより種々の材料設計が可能であ
るため、機能素子それぞれに必要な電気伝導性等を持つ
電極層、あるいは格子整合層等を提供できる。
In1-x-yN層上に形成する化学式MB2で示される二硼
化金属層は、AlxGayIn1-x-yN層と格子整合で
き、しかも熱膨張係数が略一致しているので、広範囲で
の温度の変化に対しも安定な動作が可能な機能素子を提
供できる。従って、高温動作用機能素子としての応用に
適している。
ある二硼化金属を良好な結晶状態で形成できるため、良
好な超伝導特性を示す超伝導素子を提供できる。
造を示す図である。
膨張係数の関係を示す図である。
を用いたショットキー接合ダイオードの構造例を示す断
面図である。
膨張係数の関係を示す図である。
を用いたショットキー接合ダイオードの構造例を示す断
面図である。
伝導度の関係を示す図である。
を用いた積層型ショットキー接合ダイオードの構造例を
示す断面図である。
を用いた超伝導MOSFETの構造例を示す断面図であ
る。
In1-x-yN層とを用いた発光素子の構造例を示す断面
図である。
を示す工程図である。
yIn1-x-yN層とを用いた発光素子の構造例を示す断面
図である。
yIn1-x-yN層及びSiC基板とを用いた発光素子の構
造例を示す断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 ヘキサゴナル結晶構造のc軸面もしくは
キュービック結晶構造の{111}面を有するSiC層
と、 前記SiC層の前記c軸面又は{111}面に接して、
前記SiC層のc軸又は<111>軸とc軸とを一致さ
せて配向するよう形成された、化学式MB2(ここで、
Mは1種以上の金属元素)で表され、P6/mmm結晶
構造を持つ硼化物層とを有する機能素子。 - 【請求項2】 前記SiC層の前記c軸面又は{11
1}面における面内での最近接原子間距離と、前記硼化
物層のa軸方向の格子定数とが、略一致することを特徴
とする請求項1に記載の機能素子。 - 【請求項3】 SiC層と、 前記SiC層と接して形成された、熱膨張係数が前記S
iC層の熱膨張係数と略一致し、化学式MB2(ここ
で、Mは1種以上の金属元素)で表され、P6/mmm
結晶構造を持つ硼化物層とを有する機能素子。 - 【請求項4】 ヘキサゴナル結晶構造のc軸面もしくは
キュービック結晶構造の{111}面を有するAlxG
ayIn1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦1−x
−y≦1)層と、 前記AlxGayIn1-x-yN層の前記c軸面又は{11
1}面に接して、前記AlxGayIn1-x-yN層のc軸
又は<111>軸とc軸とを一致させて配向するよう形
成された、化学式MB2(ここで、Mは1種以上の金属
元素)で表され、P6/mmm結晶構造を持つ硼化物層
とを有する機能素子。 - 【請求項5】 前記AlxGayIn1-x-yN層の前記c
軸面又は{111}面における面内での最近接原子間距
離と、前記硼化物層のa軸方向の格子定数とが、略一致
することを特徴とする請求項4に記載の機能素子。 - 【請求項6】 AlxGayIn1-x-yN(0≦x≦1、
0≦y≦1、0≦1−x−y≦1)層と、 前記AlxGayIn1-x-yN層と接して形成された、熱
膨張係数が前記AlxGayIn1-x-yN層の熱膨張係数
と略一致し、化学式MB2(ここで、Mは1種以上の金
属元素)で表され、P6/mmm結晶構造を持つ硼化物
層とを有する機能素子。 - 【請求項7】 前記硼化物層が、超伝導特性を有するこ
とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の機能素
子。
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