JP2003100851A - 真空処理装置および真空処理方法 - Google Patents
真空処理装置および真空処理方法Info
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Abstract
板のサセプタへの載置時、サセプタからの持ち上げ時等
に、サセプタと基板との間に位置ズレを発生させない真
空処理装置および真空処理方法を提供すること。 【解決手段】 ガラス基板Sを載置し加熱するための昇
降可能なサセプタ6、およびガラス基板Sの周囲となる
位置に配置されてサセプタ6を上下に貫通し、ガラス基
板Sの端縁部を上端のフランジ部12で支持する中空の
複数の昇降ピン11の下端と、昇降ピン11の中空部に
遊挿され成膜時以外にはフランジ部12から上方へ円錐
形状部22を突出させる基板支持ピン21との下端を共
に支持し、サセプタ6とは独立して昇降される支持板3
1とによって、真空チャンバー2内でガラス基板Sを昇
降させる。また、ガラス基板Sを成膜位置へ上昇させる
途中で、ガラス基板Sによってマスク41を持ちあげて
セットする。
Description
基板等の基板を物理的、化学的に処理するための基板処
理装置および基板処理方法に関するものであり、更に詳
しくは、基板を載置して加熱するサセプタに対して基板
を位置決めし、かつ位置ズレの発生を防ぎ得る基板処理
装置および基板処理方法に関するものである。
ジスタ)が形成されたLCD(液晶ディスプレイパネ
ル)がテレビや小型コンピュータに多用されるようにな
っているほか、テレビではPDP(プラズマディスプレ
イパネル)も採用されるようになっているが、これらは
何れも、比較的面積の大きいガラス基板面に対し、真空
加熱下に、CVD(化学的気相成長)、スパッタリン
グ、蒸着などの方法によって成膜処理を施し、要すれば
イオン注入処理、熱処理、エッチング処理を施して製造
されている。
×450×1(何れもmm)サイズのもの、最近では7
30×920×1(何れもmm)サイズのものが使用さ
れるようになっているが、これらのガラス基板に対し、
プラズマCVD法によって薄膜を形成させる真空処理装
置においては、成膜用の真空チャンバー内に設けられ加
熱ヒータを内蔵するサセプタ(載置台)上に、外部から
ガラス基板を搬送ロボットによって搬入し載置して30
0℃〜500℃の温度に加熱し、ガラス基板の端面や裏
面側には薄膜が形成されないように、ガラス基板の端縁
から例えば5mm幅の部分を覆うようにマスクを重ねて
原料ガスを導入し、高周波電力を印加しプラズマ化させ
た状態として成膜することが行われている。そして、こ
のような真空処理装置においては、サセプタを上下に貫
通して昇降する複数の昇降ピンが設けられており、昇降
ピンの先端部で支持してガラス基板を昇降させている。
すなわち、昇降ピンの先端部をサセプタの上面から突出
させる上昇位置において搬送ロボットとの間でガラス基
板の受け渡しが行われ、昇降ピンの先端部をサセプタ内
に収容する下降位置においてサセプタの上面にガラス基
板が載置される。
ような昇降ピンを備えた真空処理装置では、ガラス基板
がサセプタ上で位置ズレを起す場合があり、位置ズレを
起すとマスクとの相対位置にズレが生じて、本来は成膜
されるべきでないガラス基板の端面や裏面側にも成膜さ
れて製品の歩留りを低下させるほか、位置ズレが大きい
場合には搬送ロボットとの位置関係が崩れて搬出が不能
になり真空処理装置の停止を要するなど、真空処理装置
の生産性を大幅に低下させる。そのほか、昇降ピンやそ
の他のピンをガラス基板の周囲に配置し、ピンの先端部
をガラス基板の上面よりも常時突出させる場合がある
が、この場合、突出したピンの先端部を避けてガラス基
板の端縁部をマスクで覆うことは困難である。また、ピ
ンがマスクを貫通した場合、ピンとマスクの間に生ずる
隙間より着膜が起こり、マスク本来の目的を達する事が
困難となる。
置ズレの要因の一つに、搬送ロボットによるガラス基板
の搬入位置のバラツキがある。搬送ロボットには正確な
搬入位置のティーチングが行われるが、mm単位のバラ
ツキがでることは止むを得ない。また、ガラス基板には
熱膨張係数の小さいもの(≒4×10-6/℃)が使用さ
れ、サセプタには熱伝導性は大であるが熱膨張係数の大
きい(≒20×10-6/℃)Al(アルミニウム)製の
ものが使用されるが、ガラス基板が搬入されて、温度の
高いサセプタの上面に載置されて昇温される間に、サセ
プタとガラス基板との間で位置ズレを生じることもあ
る。そのほか、プラズマCVDプロセスに起因するガラ
ス基板の帯電や、サセプタからガラス基板を持ち上げる
時の剥離帯電によって、ガラス基板をサセプタから持ち
上げる時にも位置ズレを生じ易い。勿論、これら以外に
よる位置ズレ、例えば処理中における基板の移動等もあ
り得る。
18780号には、図10に示すように、昇降可能なサ
セプタ113を上下に貫通して設けられ、ガラス基板1
08とシャドーフレーム140とをそれぞれ位置決めす
るための山型の傾斜面を有し、サセプタ113とは独立
して昇降される心出し用ピン112と、サセプタ113
を上下に貫通して設けられ、ガラス基板108の搬入、
搬出時には先端部がサセプタ113の表面から突出して
ガラス基板108を支持し、ガラス基板108がサセプ
タ113と共に上昇される成膜時には、先端部がサセプ
タ113内に収容され、ガラス基板108をサセプタ1
13上に載置する支持ピン200を備えたCVD処理用
の真空チャンバー120が開示されている。この支持ピ
ン200はサセプタ113がガラス基板108の搬入、
搬出時の下方位置にある時は心出し用ピン112を立設
させているピン支持板122に当接して下端を支持さ
れ、先端部をサセプタ113の表面から突出させ、成膜
のためにサセプタ113がピン支持板122と離隔して
上方位置にある時は、下端が支持されなくなることか
ら、下方へ落下し先端部をサセプタ113内で支持され
て吊り下げられる。また、シャドーフレーム140は待
機場所に載置されており、上昇されるサセプタ113上
のガラス基板108によって持ち上げられるようになっ
ている。
ャンバー120に設けられたガラス基板108の位置決
め機構は、ガラス基板108とシャドーフレーム140
とを心出しするための心出し用ピン112と、ガラス基
板108を支持する支持ピン200とが、何れもサセプ
タ113を上下に貫通して独立に設けられているので、
その分だけサセプタ113による加熱面積が削減された
ものとなっている。また、心出し用ピン112によって
シャドーフレーム140の位置決めを行うために、シャ
ドーフレーム140は断面を逆台形として作製されてお
り、成膜時にシャドーフレーム140のリップ部144
がガラス基板108の周縁部を覆った状態において、シ
ャドーフレーム140の底面側がサセプタ113と接触
しないように、サセプタ113の周縁部は表面を切り下
げられているので、ガラス基板108の加熱はその周縁
部で不均等になり易い。
ホットプレート(載置板)204からガラス基板203
へ向って窒素ガスを流出させると共に、図11に示すよ
うにホットプレート204を上下に貫通してガラス基板
203を支持する複数の基板支持ピン206が連結ガイ
ド207に固定され、この連結ガイド207はベルト2
08に接合されており、ベルト208を駆動させるステ
ップモータ209の回転に応じ連絡ガイド207を上下
させて、基板支持ピン206とホットプレート204を
相対的に上下動させる基板処理装置201が開示されて
いる。そして、好ましくは基板支持ピン206の上昇速
度を初期には遅くし、その後に速くするもの、先端部の
高さが1mm程度異なる基板支持ピン206によってガ
ラス基板203の一端側を高くし斜めに傾けた状態で押
し上げるものが示されている。更には、一端側の基板支
持ピン206の外側または内側に上下動可能な基板突上
げ機構を設けて、ガラス基板203の一端側を突き上げ
斜めに持ち上げるようにしたものも例示されている。
板処理装置201は、ホットプレート204からガラス
基板203に向けて窒素ガスを流出させながらガラス基
板203を押し上げることによってガラス基板203の
破損、位置ズレ等を防ぐものであるが、ガラス基板20
3とホットプレート204との間に発生する位置ズレを
修正する機構は設けられていない。また、この基板処理
装置201はホットプレート204が固定されているの
で、その駆動機構は不要であるが、基板支持ピン206
の駆動機構のほかに、上記の基板突上げ機構を設ける場
合には別途に専用の駆動機構を必要とする。
ス基板や半導体基板の搬入時にサセプタとの間に多少の
位置ズレがあってもこれを修正することができ、また搬
入時の温度から成膜等の処理時の温度への昇温の過程で
生じ易い位置ズレを防ぎ、更にはプラズマ処理プロセス
に基づく帯電や、サセプタからガラス基板や半導体基板
を持ち上げる時の剥離帯電によって位置ズレを発生して
も修正することが可能な基板処理装置および基板処理方
法を提供することを課題とする。
よび請求項4の構成によって解決されるが、その解決手
段を説明すれば次の如くである。
加熱する昇降可能なサセプタと、サセプタを貫通して設
けられ基板を上端で支持して昇降させる複数の昇降ピン
とを備えた真空処理装置において、基板の周囲となる位
置に配置されサセプタを上下方向に貫通して遊挿されて
おり、上端のフランジ部で基板の周縁部を支持し、サセ
プタとは独立して昇降可能とされている中空の昇降ピン
と、昇降ピンの中空部に遊挿されており、基板の処理時
以外は先端の円錐形状部がフランジ部より上方へ突出さ
れ、基板の処理時には円錐形状部が昇降ピン内へ収容さ
れる基板位置決めピンと、基板の周縁部にセットされる
マスクとを有している処理装置である。
置に多少のバラツキがあっても、円錐形状部の円錐面に
よって基板の端縁が下方のフランジ部へ導かれることに
よって基板が位置決めされることから、基板の周縁部を
昇降ピンのフランジ部で支持することができる。更に
は、上記によって基板がサセプタに対して位置決めされ
るので基板とマスクとの間にも位置ずれを生じない。そ
して、基板の搬出に際し基板をサセプタ面から持ち上げ
る時にも、フランジ部から突出している円錐形状部が基
板の周囲をガードすることにより基板が位置ズレするこ
とを防ぐ。
置は、昇降ピンの下端と基板位置決めピンの下端とを支
持し、サセプタとは独立して昇降される支持部材と、基
板の処理に際し、支持部材が静止された状態でサセプタ
が上昇されることにより、フランジ部がサセプタの上面
に形成された座ぐり内に収容され、フランジ部の上面を
サセプタの上面と同一の高さとして共に上昇されて、支
持部材による支持を外される昇降ピンと、昇降ピンと同
時に支持部材による支持を外されて昇降ピン内を落下
し、円錐形状部が昇降ピン内に収容される位置で落下が
停止される基板位置決めピンとを有している処理装置で
ある。このような真空処理装置は、支持部材を上昇させ
ることによって、円錐形状部をフランジ部から突出させ
た状態で昇降ピンと基板位置決めピンを上昇させること
ができ、そのことにより基板位置決めピンで基板を位置
決めし、かつ基板の位置ズレを防ぎ、昇降ピンによって
基板を支持して昇降させることを容易化させる。
置は、マスクがサセプタの上方の静止部上の待機位置に
載置されており、基板がサセプタと共に上昇され、円錐
形状部が昇降ピン内に収容された後に、基板の周縁部に
よって持ち上げられてセットされる処理装置である。こ
のような真空処理装置は、マスキングに際し障害となる
円錐形状部が収容された後、サセプタに対して位置決め
されている基板が待機位置にあるマスクを基板の周縁部
で持ち上げるので、基板に対してマスクが位置ズレする
ことなく確実にセットされる。
を加熱して処理する真空処理方法において、サセプタの
上方に搬入される基板に対し、基板の周囲となる位置に
配置されサセプタを上下方向に貫通して遊挿されてお
り、上端に基板の周縁部を支持するためのフランジ部を
備えた中空の複数の昇降ピンと、昇降ピンの中空部に遊
挿されており、先端の円錐形状部をフランジ部より上方
へ突出させている基板位置決めピンとを同時に上昇さ
せ、円錐形状部によって基板を位置決めし、フランジ部
によって基板を支持する工程と、基板をサセプタ上に載
置する工程と、円錐形状部を昇降ピン内に収容して基板
の周縁部にマスクをセットする工程とを有する処理方法
である。
置に多少のバラツキがあっても、円錐形状部の円錐面に
よって基板の端縁が下方のフランジ部へ導かれて基板が
位置決めされ、基板の周縁部を昇降ピンのフランジ部で
支持することができる。更には上記によって基板がサセ
プタに対して位置決めされるので基板とマスクとの間に
も位置ずれを生じない。そして、搬出に際し基板をサセ
プタ面から持ち上げる時にも、フランジ部から突出して
いる円錐形状部が基板の周囲をガードすることにより基
板が位置ズレすることを防ぐ。
法は、円錐形状部によって基板を位置決めし、フランジ
部によって基板を支持する工程が、搬入された基板に対
して昇降ピンの下端と基板位置決めピンの下端を支持す
る支持部材を上昇させ、円錐形状部によって位置決めさ
れた基板をフランジ部によって支持し受け取る工程であ
る処理方法である。このような真空処理方法は、支持部
材を上昇させるという単純な操作により、基板の搬入位
置に多少のバラツキがあっても円錐形状部の円錐面によ
って基板の端縁部をフランジ部の方へ導いて基板を位置
決めし、基板の周縁部を昇降ピンのフランジ部で支持す
ることができる。
法は、基板をサセプタ上に載置する工程が、支持部材を
静止させた状態でサセプタを上昇させ、フランジ部をサ
セプタの上面に形成された座ぐり内に収容し、フランジ
部の上面をサセプタの上面と同一の高さとする工程であ
る処理方法である。このような真空処理方法は、基板を
サセプタに密着させることができ、周縁部も含めて基板
を均等に加熱することができる。
法は、円錐形状部を昇降ピン内に収容して基板の周縁部
にマスクをセットする工程が、昇降ピンと共にサセプタ
を上昇させ、支持部材による昇降ピンと基板位置決めピ
ンの支持を外して基板位置決めピンを落下させ、円錐形
状部を昇降ピン内に収容した後、サセプタを更に上昇さ
せ、上方の待機位置にあるマスクを基板の周縁部で持ち
上げる工程である処理方法である。このような真空処理
方法は、支持部材による支持を外すことにより基板位置
決めピンが落下し、マスキングに際し障害となる円錐形
状部が昇降ピン内に収容されるた後に、サセプタに対し
て位置決めされている基板が待機位置にあるマスクを基
板の周縁部で持ち上げるので、基板に対してマスクが位
置ズレすることなく確実にセットされる。
たように、基板の周囲となる位置に配置されサセプタを
上下に貫通して遊挿されており、上端のフランジ部で基
板の周縁部を支持し、サセプタと独立して昇降可能とさ
れている中空の複数の昇降ピンと、昇降ピンの中空部に
遊挿されており、基板の処理時以外は先端の円錐形状部
がフランジ部より上方へ突出され、基板の処理時には円
錐形状部が昇降ピン内へ収容される基板位置決めピン
と、基板の周縁部にセットされるマスクを有している装
置であり、基板位置決めピンの円錐形状部が昇降ピンの
フランジ部から突出された状態にある時に、円錐形状部
の円錐面によって基板を位置決めし、フランジ部によっ
て基板を支持する工程と、基板をサセプタ上に載置する
工程と、円錐形状部を昇降ピン内に収容して基板の周縁
部にマスクをセットする工程とを有する基板処理方法で
ある。
る複数本の昇降ピンは、基板の周囲に配置され加熱用の
サセプタを貫通して上下動可能に遊挿される。すなわ
ち、昇降ピンは上端のフランジ部で基板の端縁部を支持
して昇降させるので、対向する位置に少なくとも2本は
必要であり、基板が方形状であれば各辺に対応させて4
本またはそれ以上、基板が円形状であればほぼ等角度間
隔に配置して3本またはそれ以上を設けることが望まし
い。しかし、基板を安定に支持することができる本数が
あればよく、必要以上の本数の設置は無駄である。また
昇降ピンは、搬入された基板をサセプタの上方で受け取
り、サセプタの上面に載置するように動作するので、サ
セプタとは独立して昇降可能であることを要する。更に
は、昇降ピンは、基板をサセプタの上面に載置した時点
で、基板がサセプタと密接していることを要するので、
基板をサセプタの上面に載置する時点で、基板を支持す
るフランジ部はサセプタの上面に設けた座ぐり内に収容
されることを要し、好ましくは、その時点でフランジ部
の上面をサセプタの上面と同一の高さにすることによ
り、基板の加熱を一層均等化することができる。
要なことは、基板がサセプタ上で位置ズレしないことで
ある。上述したように、基板は端面および裏面側が処理
されないことを要するが、そのために、例えば基板の周
縁から幅5mmの部分を額縁様のマスクで覆って処理す
ることになるが、この場合に基板とマスクが位置ズレを
生じると得られる処理の完了した基板が製品化されない
等のトラブルを招く。また、処理ずみの基板が位置ズレ
を生じると、搬出時に搬送ロボットへの受け渡しないし
は搬出が不能になり、真空処理装置の停止が必要な事態
を生ずる。
ぐ手段を必要とするが、本発明の真空処理装置において
は、昇降ピンの中心部に遊挿され、先端に円錐形状部を
有する基板位置決めピンによって行う。すなわち、基板
の処理時以外には、先端の円錐形状部を昇降ピンのフラ
ンジ部より上方へ突出させた状態とし、搬送ロボットに
よる基板の搬入位置に多少のバラツキがあっても、基板
の端縁部が円錐形状部の円錐面によって下方のフランジ
部へ導かれて位置決めされ、昇降ピンのフランジ部に至
って支持される。そして、その基板は下方から上昇され
るサセプタによって受け取られ載置されるので、基板は
サセプタに対して位置決めされることになる。
との相対的な位置関係は、昇降ピンの下端と基板位置決
めピンの下端を支持する支持部材を設け、支持部材で支
持している時に、基板位置決めピンの高さを昇降ピンの
フランジ部より円錐形状部の高さだけ大に設定すること
により簡易に得られる。すなわち、基板の処理時以外に
は、支持部材で支持して円錐形状部をフランジ部から突
出させることができ、基板の処理時には、昇降ピンと基
板位置決めピンの支持を外すことにより、円錐形状部を
昇降ピン内に収容することができる。勿論、支持部材以
外の手段によって昇降ピンと基板位置決めピンを同様に
作用させてもよい。そして処理の完了後、基板の搬出に
際しては、再び円錐形状部を突出させることにより、円
錐形状部が基板の周囲をガ−ドし、基板をサセプタから
持ち上げる時に位置ズレが発生することを防ぐことがで
きる。
方法を実施例により、図面を参照して、具体的に説明す
る。
一例であるLCD用ガラス基板に成膜するためのプラズ
マCVD装置1の真空チャンバー2の断面図である。真
空チャンバー2は函体3と天井部の上蓋を兼ねるカソー
ド電極4とが絶縁体(フッ素樹脂)5を挟んで構成され
ており、図示しない真空排気管によって減圧可能となっ
ている。そして、真空チャンバー2の内部には、ガラス
基板Sを載置して加熱するために、ヒーターを内蔵する
アルミニウム製のサセプタ6が設置されており、函体3
の底部を貫通する昇降ロッド6rによって下方位置
(1)と中間位置と成膜位置との三段に昇降される。な
お、図1では簡明化のために図示していないが、昇降ロ
ッド6rが函体3の底部を貫通する部分には真空シール
が施されている。
ように配置され、サセプタ6を上下に貫通して、ガラス
基板Sを昇降させる中空の複数本の昇降ピン11が設け
られており、それらの上端にはガラス基板Sの周縁部を
支持するフランジ部12が形成されている。そしてサセ
プタ6の上面には昇降ピン11が下降された時にフラン
ジ部12を収容するための座ぐり6fが設けられてい
る。また、昇降ピン11の中空部には、先端側を円錐形
状部22とした円柱状の頭部23を有する基板位置決め
ピン21が遊挿されている。そして、昇降ピン11と基
板位置決めピン21は共に下端を支持部材31によって
支持されており、支持部材31はサセプタ6とは独立し
て、下方位置(2)と上方位置との二段に昇降される。
RF電源が接続されており、アノードとなるサセプタ6
は函体3と同電位としてアースされている。また、天井
部のカソード電極4の直下は図示を省略した配管によっ
て導入される反応性原料ガスのガス溜め7となってお
り、ガス溜め7の底面側には、原料ガスをガラス基板S
の表面へ均等に分配するための多数の整流孔8hを有す
るシャワープレート8が取り付けられている。更には、
函体3の側壁部に形成された段差部3dには、この段差
部3dを待機位置とし、内周側を薄肉としたマスク41
が載置されている。このマスク41は、ガラス基板Sの
周縁部を覆って、ガラス基板Sの端面および裏面側に成
膜されないようにするものである。そして、ガラス基板
Sの直下に示すものは、ガラス基板Sを搬入、搬出する
搬送ロボットの先端の2本のハンド51である。
21が共に下端を支持部材31によって支持されている
時のサセプタ6と支持部材31の一部を示す拡大断面図
である。上述したように、中空の昇降ピン11はサセプ
タ6を上下に貫通して昇降可能とされており、上端には
ガラス基板Sの周縁部を支持するフランジ部12が形成
されている。また、昇降ピン11の中空部には、先端側
が円錐形状部22となっている円柱状の頭部23を備え
た基板位置決めピン21が遊挿されており、昇降ピン1
1と基板位置決めピン21は共に下端を支持部材31の
坐部32によって支持されている。そして、昇降ピン1
1の上端部の内壁には、後述するように基板位置決めピ
ン21が落下する時に、頭部23のストッパー13とな
る段差が形成されている。勿論、このストッパー13以
外の手段によって基板位置決めピン21の落下を停止さ
せるようにしてもよい。なお、サセプタ6内には昇降ピ
ン11の外周に当接するセラミック製の摺動ガイド9が
取り付けられている。
基板Sへの成膜時等において、昇降ピン11と基板位置
決めピン21が支持部材31による支持を外されている
状態を示す断面図である。すなわち、昇降ピン11はフ
ランジ部12をサセプタ6の座ぐり6f内に収容し、フ
ランジ部12の上面をサセプタ6の上面と同一の高さと
している。他方、基板位置決めピン21は昇降ピン11
内を落下するが、昇降ピン11の内壁に形成されたスト
ッパー13によって頭部23の底面が受け止められて、
先端側の円錐形状部22が昇降ピン11内へ収容される
と共に、昇降ピン11の下端から基板位置決めピン21
の下端部が落下距離に応じた長さだけ垂下される。
のプラズマCVD装置1によってガラス基板Sの片面に
成膜する場合の、減圧下の真空チャンバー2内における
各構成要素の動作をステップ毎に示す断面図である。す
なわち、図4はサセプタ6が下方位置(1)にあり、昇
降ピン11と基板位置決めピン21の下端を支持する支
持板31も下方位置(2)にある時に、ガラス基板Sが
搬送ロボットのハンド51によって挿入された状態を示
す。この時の昇降ピン11と基板位置決めピン21の位
置関係は、図2に示すように、基板位置決めピン21の
先端側の円錐形状部22を含む頭部23の上半部が昇降
ピン11のフランジ部12から上方へ突出された状態に
ある。なお、この時点で、サセプタ6は既に反応温度の
450℃に加熱されており熱膨張している。また、図2
に示すように、ガラス基板Sの端縁は昇降ピン11のフ
ランジ部12上にあり、フランジ部12から外れること
のないように、搬送ロボットはティーチングされている
が、搬送ロボットによるガラス基板Sの搬入位置には多
少のバラツキがでる。
位置へ上昇させて、基板位置決めピン21と共に昇降ピ
ン11をサセプタ6から上方へ移動させることにより、
昇降ピン11のフランジ部12によってガラス基板Sの
周縁部を支持して搬送ロボットのハンド51から持ち上
げた状態を示す。この時、ガラス基板Sの搬入位置に多
少のバラツキがあっても、基板位置決めピン21の先端
側の円錐形状部22の円錐面がガラス基板Sの端縁を下
方のフランジ部12の方へ導くので、ガラス基板Sはフ
ランジ部12に位置決めされて支持される。そしてこの
状態で搬送ロボットのハンド51は引き抜かれて後退す
る。
方位置としたまま、サセプタ6を中間位置に上昇させ、
フランジ部12上のガラス基板Sがサセプタ6の上面に
位置決めされて載置された状態を示す。この時点におい
て、昇降ピン11のフランジ部12はサセプタ6に設け
られた座ぐり6f内に収容され、フランジ部12の上面
はサセプタ6の上面と同一の高さとなる。従って、ガラ
ス基板Sはサセプタ6の表面に密接されるほか、フラン
ジ部12からの伝熱も十分であり、ガラス基板Sは周縁
部も均等に加熱される。
を成膜位置まで上昇させた状態を示す。図6の状態から
サセプタ6を上昇させ始めると、図3も参照し、サセプ
タ6の座ぐり6fにフランジ部12を収容している昇降
ピン11も同時に持ち上げられて支持板31による支持
を失う。同時に、基板位置決めピン21も支持板31の
支持を失って昇降ピン11内を落下するが、頭部23が
昇降ピン11の内壁に設けられたストッパー13によっ
て受け止められて、下端部を昇降ピン11の下端から垂
下させる。
により、函体3の側壁部の段差3dの上面を待機位置と
して載置されているマスク41がサセプタ6上のガラス
基板Sの周縁部で持ち上げられるが、ガラス基板Sはサ
セプタ6に対して位置決めされているので、マスク41
とガラス基板Sは位置ズレすることはない。そしてサセ
プタ6が更に上昇されることにより、マスク41は図7
の成膜位置まで同伴される。
略した配管からガス溜め7内へ供給されて、シャワープ
レート8のガス整流孔8hからガラス基板S面へ流入さ
れ、図示しないRF電源によってカソード電極4と、ア
ノード電極となるサセプタ6との間に高周波電力を印加
することにより、カソード電極4とサセプタ6との間に
プラズマ放電が生じ、プラズマ化された原料ガスによっ
てガラス基板S上に薄膜が形成される。この時、マスク
41がガラス基板Sの周縁部上に位置ズレすることなく
存在しているので、サセプタ6上に載置されているガラ
ス基板Sの端面と裏面側には成膜されない。またマスク
41の内周縁部は薄く作成されているので、ガラス基板
Sのマスク41に接する部分がマスク41の影になって
原料ガスが不足気味になることはなく均等に成膜され
る。そして、所定の膜厚が得られと、原料ガスの供給お
よび高周波電力の印加が停止されて、ガラス基板Sの搬
出過程に入る。
されて、途中でマスク41を段差3dの上面の待機位置
に戻し、更にサセプタ6が下方位置(1)まで下降され
た状態を示すが、この状態は図5に示した状態と同様で
あり、この時点で、昇降ピン11と基板位置決めピン2
1は下端を上方位置の支持板31に接して支持される。
そして、搬送ロボットのハンド51がガラス基板Sの下
方へ挿入される。
下方位置(1)のまま支持板31が下方位置(2)まで
下降されることにより、搬送ロボットのハンド51上に
成膜の完了したガラス基板Sが載置された状態を示す。
この後、ガラス基板Sは搬出され、続いて次ぎの新しい
ガラス基板Sが搬入される。
理方法を実施例によって説明したが勿論、本発明はこれ
に限られることなく、本発明の技術的思想に基づいて種
々の変形が可能である。
してガラス基板を例示したが、基板は半導体基板であっ
てもよく、またアルミニウム基板のような金属基板であ
ってもよく、基板の種類は限定されない。また本実施例
においては、ガラス基板をサセプタに載置した後、ガラ
ス基板をサセプタに固定する手段は特に設けなかった
が、例えば、ガラス基板をサセプタに真空吸着させるよ
うにしてもよい。また本実施例においては、ガラス基板
をサセプタの上面に密接して載置し加熱する場合を例示
したが、プロキシミティ・ギャップを設け、輻射熱で加
熱するようにしてもよい。
基板に成膜する場合を例示して、図1に示したように額
縁様のマスク41を使用したが、円形のシリコン基板に
成膜するような場合には円環状のマスクが使用されるこ
とは言うまでもない。また本実施例においては、真空処
理装置としてプラズマCVD装置を例示したが、本発明
の真空処理装置および真空処理方法は、これ以外の成膜
用の装置、例えば蒸着装置やスパッタリング装置のほ
か、イオン注入装置、熱処理装置等の真空下において行
われる各種の処理装置および処理方法に適用される。
法は以上に説明したような形態で実施され、次に述べる
ような効果を奏する。
周縁部を上端のフランジ部で支持する中空の複数の昇降
ピンと、昇降ピンの中空部に遊挿されており、サセプタ
への基板の載置時、サセプタからの基板の持ち上げ時な
どにおいては、先端の円錐形状部を昇降ピンのフランジ
部より上方へ突出させる基板位置決めピンとが設けられ
ているので、基板の搬入位置に多少のバラツキがあって
も円錐形状部の円錐面によって基板の端縁が下方のフラ
ンジ部へ導かれることにより基板を位置決めすることが
でき、従ってセットとされるマスクとの位置ズレを生起
せず、位置ズレによる処理不良品を発生させない。ま
た、基板の搬出に際し基板をサセプタから持ち上げる時
には、フランジ部から突出される円錐形状部が基板の周
囲をガードすることにより、基板の位置ズレを防ぐこと
ができ、搬出トラブルを発生させない。
処理に際し、支持部材が静止されてサセプタが上昇さ
れ、昇降ピンはフランジ部がサセプタの座ぐり内に収容
されることから基板はサセプタに密接して効果的に加熱
され、昇降ピンと共に支持部材による支持を外される基
板位置決めピンは落下し、円錐形状部が昇降ピン内に収
容されることから、マスクを基板の周縁部にセットする
に当っても障害となることはない。
タに対して位置決めされている基板をサセプタによって
上昇させて、上方の待機位置にあるマスクを持ち上げる
ので、マスクは基板と位置ズレすることなく基板の周縁
部をカバーし、処理位置が不適正な基板を発生させな
い。
置決めピンの円錐形状部で位置決めし昇降ピンのフラン
ジ部で支持する基板をサセプタに載置し、サセプタを上
昇させることによってマスクを基板で持ち上げてセット
するので、基板の搬入位置に多少のバラツキがあっても
円錐形状部の円錐面によって基板の端縁を下方のフラン
ジ部の方へ導くことにより基板を位置決めすることがで
き、従ってまた、セットとされるマスクとの位置ズレを
生起せず、位置ズレによる処理不良品を発生させない。
更には、基板の搬出に際し基板をサセプタから持ち上げ
る時には、フランジ部から突出される円錐形状部が基板
の周囲をガードして基板が位置ズレすることを防ぎ、搬
出トラブルを発生させない。
状部によって位置決めしフランジ部によって基板を支持
する工程が、搬入されてサセプタの上方にある基板に対
し、昇降ピンの下端と基板位置決めピンの下端を支持す
る支持部材を上昇させて支持する工程であるので、円錐
形状部をフランジ部より上方へ突出させた状態を容易に
得ることができ、基板の位置決めと支持を所定通りに精
度高く行い得る。
サセプタ上に載置する工程が、支持部材を静止させた状
態でサセプタを上昇させ、フランジ部をサセプタの上面
に形成された座ぐり内に収容して、フランジ部の上面を
サセプタの上面と同一の高さとする工程であるので、基
板をサセプタに密接させることができ、周縁部も含めて
基板を均等に加熱することができる。
状部を昇降ピン内に収容して基板の周縁部にマスクをセ
ットする工程が、昇降ピンと共にサセプタを上昇させ、
支持部材による昇降ピンと基板位置決めピンの支持を外
して基板位置決めピンを落下させ、円錐形状部を昇降ピ
ン内に収容した後、サセプタを更に上昇させ、上方の待
機位置にあるマスクを基板の周縁部で持ち上げてセット
する工程であるので、円錐形状部が障害物となることな
く、マスクを基板の周縁部に密接させてセットすること
ができる。
の断面図である。
れた昇降ピンのフランジ部でガラス基板が支持されてい
る状態を示す断面図である。
支持が外されて、昇降ピンのフランジ部の上面をサセプ
タの上面と同一の高さとすると共に、落下する基板位置
決めピンの円錐形状部が昇降ピン内に収容された状態を
示す図である。
るサセプタ、および昇降ピンと基板位置決めピンの動作
によるガラス基板の昇降をステップ的に示す図であり、
図4は搬送ロボットのハンドによってガラス基板が搬入
された状態を示す。
てガラス基板の端縁部を支持し搬送ロボットのハンドか
ら持ち上げた状態を示す図である。
セプタの上面に密接させて載置した状態を示す図であ
る。
ピンと基板位置決めピンの支持を外し、上昇の途中でガ
ラス基板によってマスクを持ち上げ、ガラス基板を成膜
位置まで移動させた状態を示す図である。
と基板位置決めピンを支持板に支持させることによりサ
セプタをガラス基板から離隔させた後、ガラス基板の下
方へ搬送ロボットのハンドを挿入した状態を示す図であ
る。
板を搬送ロボットのハンド上に載置した状態を示す図で
ある。
板の昇降機構を示す部分断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 基板を載置し加熱する昇降可能なサセプ
タと、前記サセプタを貫通して設けられ前記基板を上端
で支持して昇降させる複数の昇降ピンとを備えた真空処
理装置において、 前記基板の周囲となる位置に配置され前記サセプタを上
下方向に貫通して遊挿されており、上端のフランジ部で
前記基板の周縁部を支持し、前記サセプタとは独立して
昇降可能とされている中空の昇降ピンと、 前記昇降ピンの中空部に遊挿されており、前記基板の処
理時以外は先端の円錐形状部が前記フランジ部より上方
へ突出され、前記基板の処理時には前記円錐形状部が前
記昇降ピン内へ収容される基板位置決めピンと、 前記基板の周縁部にセットされるマスクとを有している
ことを特徴とする真空処理装置。 - 【請求項2】 前記昇降ピンの下端と前記基板位置決め
ピンの下端とを支持し、前記サセプタとは独立して昇降
される支持部材と、 前記基板の処理に際し、前記支持部材が静止された状態
で前記サセプタが上昇されることにより、前記フランジ
部が前記サセプタの上面に形成された座ぐり内に収容さ
れ、前記フランジ部の上面を前記サセプタの上面と同一
の高さとして共に上昇されて前記支持部材による支持を
外される前記昇降ピンと、 前記昇降ピンと同時に前記支持部材による支持を外され
て前記昇降ピン内を落下し、前記円錐形状部が前記昇降
ピン内に収容される位置で落下が停止される前記基板位
置決めピンとを有している請求項1に記載の真空処理装
置。 - 【請求項3】 前記マスクが前記サセプタの上方の静止
部上の待機位置に載置されており、前記基板が前記サセ
プタと共に上昇され、前記円錐形状部が前記昇降ピン内
に収容された後に、前記基板の周縁部によって持ち上げ
られてセットされる請求項1に記載の真空処理装置。 - 【請求項4】 真空下に基板を加熱して処理する真空処
理方法において、 サセプタの上方に搬入される前記基板に対し、前記基板
の周囲となる位置に配置され前記サセプタを上下方向に
貫通して遊挿されており、上端に前記基板の周縁部を支
持するためのフランジ部を備えた中空の複数の昇降ピン
と、前記昇降ピンの中空部に遊挿されており、先端の円
錐形状部を前記フランジ部より上方へ突出させている基
板位置決めピンとを同時に上昇させて、前記円錐形状部
によって前記基板を位置決めし、前記フランジ部によっ
て前記基板を支持する工程と、 前記基板を前記サセプタ上に載置する工程と、 前記円錐形状部を前記昇降ピン内に収容して前記基板の
周縁部にマスクをセットする工程とを有することを特徴
とする真空処理方法。 - 【請求項5】 前記円錐形状部によって前記基板を位置
決めし、前記フランジ部によって前記基板を支持する工
程が、搬入された前記基板に対して前記昇降ピンの下端
と前記基板位置決めピンの下端を支持する支持部材を上
昇させ、前記円錐形状部によって位置決めされた前記基
板を前記フランジ部によって支持し受け取る工程である
請求項4に記載の真空処理方法。 - 【請求項6】 前記基板を前記サセプタ上に載置する工
程が、前記支持部材を静止させた状態で前記サセプタを
上昇させ、前記フランジ部を前記サセプタの上面に形成
された座ぐり内に収容し、前記フランジ部の上面を前記
サセプタの上面と同一の高さとする工程である請求項4
に記載の真空処理方法。 - 【請求項7】 前記円錐形状部を前記昇降ピン内に収容
して前記基板の周縁部に前記マスクをセットする工程
が、前記昇降ピンと共に前記サセプタを上昇させ、前記
支持部材による前記昇降ピンと前記基板位置決めピンの
支持を外して前記基板位置決めピンを落下させ、前記円
錐形状部を前記昇降ピン内に収容した後、前記サセプタ
を更に上昇させ、上方の待機位置にある前記マスクを前
記基板の周縁部で持ち上げる工程である請求項4に記載
の真空処理方法。
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