JP2003100709A - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法

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JP2003100709A JP2001298256A JP2001298256A JP2003100709A JP 2003100709 A JP2003100709 A JP 2003100709A JP 2001298256 A JP2001298256 A JP 2001298256A JP 2001298256 A JP2001298256 A JP 2001298256A JP 2003100709 A JP2003100709 A JP 2003100709A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理基板の全面に亙って均一な処理を行う
ことができ、従来に比べて、被処理基板の面内の処理の
均一性を向上させることのできるプラズマ処理装置及び
プラズマ処理方法を提供する。 【解決手段】 下部電極2上に載置されたウエハWに所
定のエッチング処理を行っている間は、下部電極2と電
気的に接続されたリフターピン60の頂部が、リフター
ピン60に内蔵されたバネによってウエハWに押圧され
た状態となり、ウエハW裏面の透孔2aに対応する部分
の大部分が、このリフターピン60の頂部が当接される
ことにより、下部電極2と接触した状態と同様な状態に
保たれるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ処理装置
及びプラズマ処理方法に係り、特に半導体基板(半導体
ウエハ)やディスプレイ装置用のガラス基板(ガラスウ
エハ)等の被処理基板に、エッチング等のプラズマ処理
を施すプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体装置の製造分野におい
ては、処理室内にプラズマを発生させ、このプラズマを
処理室内に配置した被処理基板、例えば半導体ウエハや
ディスプレイ装置用のガラス基板等に作用させて、所定
の処理、例えば、エッチング、成膜等を行うプラズマ処
理装置が用いられている。
【0003】このようなプラズマ処理装置では、内部を
気密に閉塞可能とされた真空チャンバ内において、被処
理基板にプラズマを作用させて所定の処理を施すように
なっているが、例えば、所謂平行平板型のプラズマ処理
装置では、この真空チャンバ内に、上部電極と下部電極
が、平行に対向するように設けられており、下部電極上
に被処理基板を載置し、上部電極と下部電極との間に高
周波電力を供給してプラズマを生起し、被処理基板にこ
のプラズマを作用させて所定の処理を行うように構成さ
れている。
【0004】すなわち、上記のようなプラズマ処理装置
では、下部電極が被処理基板の支持台を兼ねた構成とな
っている。そして、この下部電極に対する被処理基板の
搬入搬出は、通常、搬送機構によって自動的に行うよう
になっている。
【0005】このため、下部電極上への被処理基板の載
置及び下部電極上に載置された被処理基板の取り出しを
容易に行えるように、下部電極には、この下部電極を貫
通するように基板支持部材が設けられており、この基板
支持部材と下部電極とを相対的に上下動させることによ
って、基板支持部材を下部電極上に突出させて基板支持
部材によって下部電極上に被処理基板を支持した状態、
及び、この状態から基板支持部材を下部電極内に引っ込
めて下部電極上に被処理基板を載置した状態とすること
ができるように構成されている。
【0006】なお、上記の基板支持部材は、ピン状に形
成されたものが多く、このピン状の基板支持部材を3個
若しくは4個程度設け、3点若しくは4点で被処理基板
を支持するように構成されたものが多い。また、このよ
うな基板支持部材を設けるため、下部電極には、上下方
向に貫通する貫通孔が、3個若しくは4個設けられてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したとおり、プラ
ズマ処理装置においては、被処理基板の支持台を兼ねた
下部電極に、ピン状等の基板支持部材を設けるための貫
通孔が設けられている。そして、プラズマ処理中には、
基板支持部材を下部電極内に引っ込めた状態とし、下部
電極の上面で被処理基板を支持した状態で処理を行って
いる。
【0008】しかしながら、上述した従来のプラズマ処
理装置では、下部電極上に載置された被処理基板が、上
述した貫通孔の部分で、下部電極と非接触の状態となっ
ている。
【0009】このため、この貫通孔の部分の処理速度が
他の部分と異なる、例えば貫通孔の部分のエッチングレ
ートが他の部分に比べて遅くなる等の現象が生じ、被処
理基板の面内の処理の均一性が損なわれるという問題が
ある。
【0010】本発明は、かかる従来の事情に対処してな
されたもので、被処理基板の全面に亙って均一な処理を
行うことができ、従来に比べて、被処理基板の面内の処
理の均一性を向上させることのできるプラズマ処理装置
及びプラズマ処理方法を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1記載
の発明は、内部を気密に閉塞可能とされ、被処理基板に
プラズマを作用させて所定の処理を施すための真空チャ
ンバと、前記真空チャンバ内に設けられ、上面に形成さ
れた載置面上に前記被処理基板を載置するよう構成され
た電極と、前記電極を貫通するように設けられ、当該電
極に対して相対的に上下動することにより、前記被処理
基板の裏面側を支持して、前記載置面の上方と前記載置
面との間で前記被処理基板を上下動させる基板支持部材
とを具備したプラズマ処理装置であって、前記基板支持
部材が、前記電極と電気的に接続され、かつ、前記被処
理基板の処理中に、前記基板支持部材が前記被処理基板
の裏面に当接された状態に維持されるよう構成されたこ
とを特徴とする。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載のプラズ
マ処理装置において、前記電極に高周波電力を供給する
よう構成されたことを特徴とする。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
プラズマ処理装置において、前記基板支持部材が、ピン
状に形成され、弾性的に伸縮自在とされたことを特徴と
する。
【0014】請求項4の発明は、請求項3記載のプラズ
マ処理装置において、前記ピン状に形成された基板支持
部材が、上下動可能とされた支持体上に4本設けられて
いることを特徴とする。
【0015】請求項5の発明は、請求項3又は4記載の
プラズマ処理装置において、前記ピン状に形成された基
板支持部材の前記被処理基板裏面との当接部が、導電性
の樹脂材料または保護膜により構成されていることを特
徴とする。
【0016】請求項6の発明は、請求項1〜5いずれか
一項記載のプラズマ処理装置において、前記被処理基板
にプラズマを作用させてエッチング処理を施すことを特
徴とする。
【0017】請求項7の発明は、請求項1〜6いずれか
一項記載のプラズマ処理装置を用い、前記被処理基板に
プラズマを作用させて所定の処理を施すことを特徴とす
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を、実施の形
態について図面を参照して説明する。
【0019】図1は、本発明を、ウエハのエッチングを
行うプラズマエッチング装置に適用した実施の形態の構
成の概略を模式的に示すものであり、同図において、符
号1は、材質が例えばアルミニウム等からなり、内部を
気密に閉塞可能に構成され、円筒状のプラズマ処理室を
構成する真空チャンバを示している。この真空チャンバ
1の上部には、シールドボックス10が設けられてお
り、真空チャンバ1の下部には、後述する下部電極2を
上下に移動させるための駆動機構20が設けられている
【0020】上記真空チャンバ1の内部には、被処理基
板としてのウエハWを、被処理面を上側に向けて略水平
に支持する下部電極2が設けられており、この下部電極
2と平行に対向するように、真空チャンバ1内の天井部
には、上部電極3が設けられている。
【0021】この上部電極3には、図示しない多数の透
孔が形成され、所謂シャワーヘッドが構成されており、
これらの透孔から、図示しない処理ガス供給源から供給
された所定の処理ガスを、下部電極2上に設けられたウ
エハWに向けて均一に送出できるように構成されてい
る。一方、真空チャンバ1の底部には、図示しない排気
口が設けられており、図示しない真空ポンプ等の排気機
構により、真空チャンバ1内を所定の真空度まで排気で
きるように構成されている。
【0022】また、上部電極3は、整合器21を介して
高周波電源22と電気的に接続されており、上部電極3
に所定の周波数(例えば、380KHz〜100MH
z)の高周波電力を供給可能に構成されている。
【0023】また、上記下部電極2と上部電極3との間
に位置するように、真空チャンバ1の天井側から支持さ
れたリング状のクランプリング4が設けられており、こ
のクランプリング4は、クランプリング駆動機構4aに
よって、上下方向に移動可能に構成されている。そし
て、これらのクランプリング4及びクランプリング駆動
機構4aによって、ウエハWの周縁部を下部電極2側に
押圧し、ウエハWを下部電極2上に固定するように構成
されている。
【0024】さらに、下部電極2には、冷媒を循環する
ための冷媒流路(図示せず)と、冷媒からの冷熱を効率
よくウエハWに伝達するためにウエハWの裏面にHeガ
スを供給するガス導入機構(図示せず)とが設けられ、
ウエハWを所望の温度に温度制御できるようになってお
り、下部電極2の上面(ウエハWの載置面)には、ウエ
ハWの裏面を傷付けないように、図示しない樹脂製の膜
が設けられている。
【0025】また、下部電極2は、例えば、ボール捩子
及びこのボール捩子を回転させるモータ等からなる前記
した駆動機構20によって上下動可能に構成されてお
り、下部電極2と真空チャンバ1内の底部との間には、
これらの間を気密に閉塞するためのステンレス鋼等から
なるベローズ5が設けられている。
【0026】さらに、下部電極2の中央部には、基板支
持部材としての後述するリフターピンが複数(本例では
4本)設けられたリフターユニット6が設けられてお
り、下部電極2の上下動に伴って、リフターピンが下部
電極2に設けられた透孔2aを貫通して、下部電極2上
に突出可能に構成されている。
【0027】なお、図1において、符号7は、整合器2
3を介して高周波電源24から所定の周波数(例えば、
380KHz〜40.68MHz)の高周波電力を下部
電極2に供給するためのRFロッドを示しており、符号
8は下部電極2内に設けられた温度センサからの検出信
号を導出するための温度センサ用ケーブルを示してい
る。
【0028】次に、上述したリフターユニット6の構成
について、図2を参照して説明する。なお、図2は、リ
フターユニット6の構成を模式的に示すもので、図中の
中央部分に示す一点鎖線の左側部分は、リフターピン6
0を下降させた状態を示し、一点鎖線の右側部分は、リ
フターピン60を上昇させた状態を示している。
【0029】図2に示すリフターピン60は、下部電極
2に設けられた透孔2aを貫通するように配置されてお
り、その下側端部が基台61に捩子止め等により固定さ
れている。このリフターピン60は、通常3乃至4本程
度設けられるが、本実施形態では、基台61に4本固定
されており、下部電極2の中心の回りに、対称に配置さ
れている。
【0030】上記基台61の中央部には、透孔61aが
設けられている。そして、この透孔61aに支軸62を
下側から挿入し、支軸62の上側端部を、下部電極2に
捩子等によって固定するとともに、支軸62の下側端部
に設けられたストッパ63で基台61を支持することに
より、基台61が下部電極2に対して相対的に上下動可
能なように支持されている。また、支軸62には、リフ
タスプリング64が設けられており、下部電極2に対し
て基台61を下側に向けて(リフターピン60が下降す
る方向に向けて)付勢するように構成されている。
【0031】また、基台61の下部には、リフターシャ
フト65、ロッド66が設けられており、これらのリフ
ターシャフト65、ロッド66を介して、基台61の底
部が押圧され、リフタスプリング64を収縮させつつ基
台61が下部電極2に対して相対的に上方に移動し、下
部電極2の上面にリフターピン60が突出するように構
成されている。なお、かかるリフターシャフト65及び
ロッド66による基台61の底部の押圧は、下部電極2
側を上下動させるか、又は、リフターシャフト65及び
ロッド66を上下動させることによって行われる。
【0032】さらに、上記リフターピン60には、図示
しないバネ(コイルスプリング等)が内蔵され、図2の
右側端部に示すように、所定ストロークS、例えば3m
m程度、弾性的に伸縮可能に構成されており、その先端
部には、導電性の樹脂、例えば導電性のテフロン(商品
名)によるコーティング膜60aが被着され、このコー
ティング膜60aを介してリフターピン60の頂部がウ
エハWの裏面に当接するよう構成されている。なお、被
膜層を形成するに限らず、導電性の樹脂材料をリフター
ピン60の先端部に接着等により取り付けるように構成
してもよい。
【0033】上記リフターピン60、基台61、支軸6
2及びリフタスプリング64等は、例えば、ステンレス
鋼等の導電性の材料から構成されており、上記コーティ
ング膜60も導電性とされていることから、ウエハWの
裏面に当接するリフターピン60の頂部は、下部電極2
と電気的に接続された状態となっており、実質的に下部
電極2と同電位となっている。
【0034】なお、上記コーティング膜60aは、ウエ
ハWの裏面に傷が付くことを防止するためのものであ
り、処理の均一性を向上させるためには、できる限り薄
くすることが好ましく、その厚さは、例えば、50μm
〜200μm程度とすることが好ましい。また、コーテ
ィング膜60aを設けずに、リフターピン60の先端部
を機械加工して、ウエハWの裏面に傷が付くことを防止
することも可能である。
【0035】そして、リフターピン60は、下部電極2
に対してリフターピン60を相対的に下降させ、下部電
極2上に載置されたウエハWを前述したクランプリング
4で固定してウエハWに所定のエッチング処理を行って
いる間は、図2の左側部分に示すように、リフターピン
60の頂部が、リフターピン60に内蔵されたバネによ
ってウエハWの裏面に押圧された状態(同図に示すリフ
ターピン60の残りのストロークS1 が例えば1mm 程度
となる状態)となり、ウエハW裏面の透孔2aに対応す
る部分の大部分が、このリフターピン60の頂部が当接
されることによって、電気的には、実質的に下部電極2
に接触された状態と同様な状態に保たれるようになって
いる。
【0036】この時、4本設けられた夫々のリフターピ
ン60が、夫々内蔵された個別のバネの弾性力によっ
て、ウエハWの裏面に当接されるので、例えば、各リフ
ターピン60の頂部(ウエハWとの当接面)の高さに僅
かなずれがあっても、各リフターピン60を4本とも確
実にウエハWの裏面に当接された状態とすることができ
る。
【0037】一方、ウエハWを下部電極2に対して搬
入、搬出する際には、図2の右側部分に示すように、下
部電極2に対してリフターピン60を相対的に上昇さ
せ、リフターピン60が下部電極2上に突出した状態と
し、4本のリフターピン60によって、ウエハWを下部
電極2上に持ち上げた状態に支持するようになってい
る。この際、ウエハWを保持した状態でリフターピン6
0はほとんど収縮せず、リフターピン60が最下点まで
下降した状態でリフターピン60の先端部は、下部電極
2の上面に全ストロークS(例えば3mm )からストロー
クS1 減算した値だけ突出するように各リフターピン6
0に内蔵されたバネの弾性力が設定されている。
【0038】次に、このように構成されたプラズマエッ
チング装置におけるプラズマエッチング処理について説
明する。
【0039】まず、図示しないゲートバルブを開放し、
このゲートバルブに隣接して配置された図示しないロー
ドロック室を介して、自動搬送機構の搬送アーム等によ
りウエハWが真空チャンバ1内に搬入される。この時、
予め下部電極2が所定の位置に下降され、下部電極2上
に4本のリフターピン60が突出した状態とされてお
り、これらのリフターピン60の上に、ウエハWが載置
される。ウエハW載置後、搬送アームを真空チャンバ1
外へ退避させ、ゲートバルブが閉じられる。
【0040】この後、駆動機構20によって下部電極2
が所定の高さまで上昇され、これに伴って、リフターピ
ン60の略全体が下部電極2内に収容された状態とな
り、そして、ウエハWの周縁部がクランプリング4によ
って下部電極2に押圧され、ウエハWが下部電極2上に
固定される。この時、前述した図2の左側部分に示すよ
うに、各リフターピン60の頂部は、リフターピン60
内に内蔵されたバネによって弾性的にウエハWの裏面に
当接された状態とされている。
【0041】しかる後、排気機構により、真空チャンバ
1内が排気されるとともに、上部電極3の透孔を介し
て、真空チャンバ1内に所定の処理ガスが、例えば10
0〜1000sccmの流量で導入され、真空チャンバ
1内が所定の圧力、例えば1.33〜133Pa(10
〜1000mTorr)、好ましくは2.67〜26.
7Pa(20〜200mTorr)程度に保持される。
【0042】そして、この状態で高周波電源22、24
から、上部電極3、下部電極2に、周波数が例えば38
0KHz〜100MHzの高周波電力が供給され、真空
チャンバ1内に供給された処理ガスがプラズマ化され
て、そのプラズマによりウエハW上の所定の膜がエッチ
ングされる。
【0043】この時、前述したとおり、下部電極2と電
気的に接続された各リフターピン60の頂部が、ウエハ
Wの裏面と当接されているので、下部電極2の透孔2a
の部分でエッチングレートが低下する等、処理が不均一
になることが抑制され、ウエハWのエッチング処理の面
内均一性を向上させることができる。
【0044】そして、所定のエッチング処理が実行され
ると、高周波電源22、24からの高周波電力の供給及
び処理ガスの供給が停止され、エッチング処理が停止さ
れて、上述した手順とは逆の手順で、ウエハWが真空チ
ャンバ1外に搬出される。
【0045】上述したエッチング装置を用いて、真空チ
ャンバ1内の圧力を26.7Pa(200mTor
r)、処理ガスをCHF3 (流量45SCCM)+CF4 (流
量90SCCM)+Ar(流量600SCCM )、高周波電力を11
00Wとして、PR(フォトレジスト)/TEOS/S
iO2 が形成されたウエハWのエッチングを60秒間行
ったところ、各リフターピン60(透孔2a)に対応す
るウエハWの部分のエッチングレートの低下が抑制さ
れ、ウエハWのエッチングレートの面内均一性が3.7
%となった。
【0046】また、同様な条件で、各リフターピン60
を、バネを内蔵しないものに変更し、これらのリフター
ピン60の頂部をウエハWの裏面に接触させた状態でエ
ッチング処理を行ったところ、エッチングレートの面内
均一性が5.0%となった。
【0047】また、比較のため、各リフターピン60
を、ウエハWの裏面に接触させず、同様な条件でエッチ
ング処理を行ったところ、各リフターピン60(透孔2
a)に対応するウエハWの部分のエッチングレートが低
下し、エッチングレートの面内均一性が13.9%とな
った。
【0048】上記の結果から明らかなように、エッチン
グ処理中に、下部電極2と電気的に接続された状態のリ
フターピン60の頂部をウエハWの裏面に接触させるこ
とによって、エッチングレートの面内均一性を大幅に向
上させることができ、バネを内蔵したリフターピン60
を使用してリフターピン60を確実にウエハWの裏面に
接触させるようにすることによって、さらにエッチング
レートの面内均一性を大幅に向上させることができた。
【0049】なお、上記実施の形態においては、本発明
をウエハWのエッチングを行うエッチング装置に適用し
た場合について説明したが、本発明はかかる場合に限定
されるものではない。例えば、ウエハW以外の基板を処
理するものであっても良く、エッチング以外のプラズマ
処理、例えばCVD等の成膜処理装置にも適用すること
ができる。
【0050】また、上記実施の形態においては、基板支
持部材として、リフターピン60を4本使用した場合に
ついて説明したが、リフターピン60の本数は、何本で
も良く、また、ピン状の基板支持部材に限らず、他の形
状の基板支持部材を用いることもできる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
被処理基板の全面に亙って均一な処理を行うことがで
き、従来に比べて、被処理基板の面内の処理の均一性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマ処理装置の一実施形態の概略
構成を模式的に示す図。
【図2】図1のプラズマ処理装置の要部構成を拡大して
模式的に示す図。
【符号の説明】
1……真空チャンバ、2……下部電極、2a……透孔、
3……上部電極、4……クランプリング、5……ベロー
ズ、6……リフターユニット、7……RFロッド、8…
…温度センサ用ケーブル、60……リフターピン、61
……基台、62……支軸、63……ストッパ、64……
リフタスプリング、65……リフターシャフト、66…
…ロッド。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を気密に閉塞可能とされ、被処理基
    板にプラズマを作用させて所定の処理を施すための真空
    チャンバと、 前記真空チャンバ内に設けられ、上面に形成された載置
    面上に前記被処理基板を載置するよう構成された電極
    と、 前記電極を貫通するように設けられ、当該電極に対して
    相対的に上下動することにより、前記被処理基板の裏面
    側を支持して、前記載置面の上方と前記載置面との間で
    前記被処理基板を上下動させる基板支持部材とを具備し
    たプラズマ処理装置であって、 前記基板支持部材が、前記電極と電気的に接続され、か
    つ、前記被処理基板の処理中に、前記基板支持部材が前
    記被処理基板の裏面に当接された状態に維持されるよう
    構成されたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプラズマ処理装置におい
    て、 前記電極に高周波電力を供給するよう構成されたことを
    特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のプラズマ処理装置
    において、 前記基板支持部材が、ピン状に形成され、弾性的に伸縮
    自在とされたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のプラズマ処理装置におい
    て、 前記ピン状に形成された基板支持部材が、上下動可能と
    された支持体上に4本設けられていることを特徴とする
    プラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載のプラズマ処理装置
    において、 前記ピン状に形成された基板支持部材の前記被処理基板
    裏面との当接部が、導電性の樹脂材料または保護膜によ
    り構成されていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5いずれか一項記載のプラズマ
    処理装置において、 前記被処理基板にプラズマを作用させてエッチング処理
    を施すことを特徴とするプラズマ処理装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6いずれか一項記載のプラズマ
    処理装置を用い、前記被処理基板にプラズマを作用させ
    て所定の処理を施すことを特徴とするプラズマ処理方
    法。
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