JP2003100320A - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池

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JP2003100320A JP2001286227A JP2001286227A JP2003100320A JP 2003100320 A JP2003100320 A JP 2003100320A JP 2001286227 A JP2001286227 A JP 2001286227A JP 2001286227 A JP2001286227 A JP 2001286227A JP 2003100320 A JP2003100320 A JP 2003100320A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス通路が凝縮水により閉塞されるおそれが
ない。 【解決手段】 燃料電池のスタック内の第1マニホルド
60に供給された燃料ガスは、第1ガス小経路86に導
かれ、第2マニホルド61に至る。この第2マニホルド
61は分岐管18に接続されているがバルブ19は全閉
状態のため、第2マニホルド61に至った燃料ガスは第
2ガス小経路87に導かれ、第3マニホルド62に至
る。この第3マニホルド62は分岐管14に接続されて
いるがバルブ15は全閉状態のため、第3マニホルド6
2に至った燃料ガスは第3ガス小経路88に導かれ、第
4マニホルド63に至り、燃料ガス排出管16へと導か
れる。この間、単セル内燃料ガス通路を通過している燃
料ガスはその途中でスタック11の外側を経由すること
がないため、燃料ガスが高い露点を持っていたとして
も、冷却されて凝縮水が発生するといった事態は回避さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の単セルが積
層されたスタックを有する燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の単セルが積層されたスタッ
クを有する燃料電池が知られている。例えば特開200
0−30730には、このような燃料電池として、各単
セルに燃料ガスおよび酸化ガス(これらを総称して反応
ガスという)を行き渡らせるための単セル内ガス通路が
設けられ、燃料電池の運転状態に応じて単セル内ガス通
路のパターンを切り替え可能なものが開示されている。
【0003】具体的には、図10に示すように、スタッ
クを構成する各単セル100の単セル内ガス通路は、各
単セルごとに設けられた4つのガス小経路101,10
2,103,104の連通状態をバルブb1〜b19の
開閉で切り替えることにより、そのパターンが切り替え
られる。例えば、バルブb6,b7,b10,b11,
b14,b15を開弁し、残りのバルブを閉弁すると、
単セル内ガス通路は反応ガスがガス小経路101,ガス
小経路102,ガス小経路103,ガス小経路104を
この順に通過する直列パターンとなる。また、バルブb
1〜b3,b5,b7,b9,b12,b14,b16
〜b19を開弁し、残りのバルブを閉弁すると、単セル
内ガス通路は反応ガスがガス小経路101,ガス小経路
102,ガス小経路103,ガス小経路104を一度に
通過する並列パターンとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報の直列パターンでは、各単セル100のガス小経路1
01を通過した反応ガスはスタックの外側に設けられた
外部マニホルド110を経由して再び各単セル100の
ガス小経路102に分配され、その後も外部マニホルド
110を経由しながら各単セル100に分配されるた
め、外部マニホルド110を経由する際に反応ガスが冷
却されて凝縮水が生成し、この凝縮水が外部マニホルド
110の閉塞を引き起こすおそれがある。すなわち、燃
料電池のアノードでは燃料である水素が水和した状態で
電解質膜を移動することから水分が不足気味となり、こ
の水分を補うべく燃料ガスは水分を含んだ状態でスタッ
クへ供給されること、また、カソードでは電気化学反応
により水が生成し気化することから酸化ガスはこの水分
を含んだ状態となること、更に、スタック内は電気化学
反応が発熱反応であることから高温状態となっているこ
と等から、反応ガスは高温化されて高い露点を持つこと
になり、少しの温度低下で凝縮水が発生しやすい状況と
なっている。これを防ぐには、外部マニホルド110や
バルブb1〜b19を断熱・保温したりする必要がある
が、コストが嵩むため好ましくない。
【0005】本発明は、このような課題に鑑みなされた
ものであり、ガス通路が凝縮水により閉塞されるおそれ
のない燃料電池を提供することを目的の一つとする。ま
た、運転状態に応じて適切な電池性能を引き出すことの
できる燃料電池を提供することを目的の一つとする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の燃料電池は、上述の目的の少なくとも一部を達成
するために以下の手段を採った。
【0007】すなわち、本発明の第1の燃料電池は、複
数の単セルが積層されたスタックを有し、各単セル内に
反応ガスを行き渡らせるための単セル内ガス通路のパタ
ーンを変更可能な燃料電池であって、前記単セル内ガス
通路のパターンは、いずれも前記反応ガスが該単セル内
ガス通路を通過している途中に前記スタックの外側を経
由することがないように形成されていることを特徴とす
る。
【0008】また、本発明の第2の燃料電池は、複数の
単セルが積層されたスタックと、前記単セルごとに設け
られた複数のガス小経路を連通して構成された単セル内
ガス通路と、前記複数のガス小経路の連通状態を切り替
えることにより前記単セル内ガス通路のパターンを切り
替える切替手段とを備え、前記単セル内ガス通路はどの
パターンかによらず該単セル内ガス通路を通過している
途中の反応ガスが前記スタックの外側を経由することの
ないように形成されていることを特徴とする。
【0009】本発明の第1又は第2の燃料電池では、単
セル内ガス通路がいずれのパターンにおいても、高い露
点を持つ反応ガスが単セル内ガス通路を通過している途
中でスタックの外側を経由することがないため、冷却さ
れて凝縮水が発生する事態を回避できる。したがって、
この燃料電池によれば、ガス通路が凝縮水により閉塞さ
れるおそれがない。
【0010】なお、「反応ガス」とは、起電力を発生さ
せるための電気化学反応に供される燃料ガスや酸化ガス
の総称である。
【0011】本発明の第2の燃料電池において、前記切
替手段は、前記反応ガスが前記単セルごとに設けられた
複数のガス小経路を順次通過するよう前記複数のガス小
経路を直列的に連通させる直列パターンと、前記反応ガ
スが前記単セルごとに設けられた複数のガス小経路を同
方向に一度に通過するよう前記複数のガス小経路を並列
的に連通させる並列パターンのいずれかの連通状態に切
り替えてもよい。こうすれば、ガス通路が凝縮水により
閉塞されることがないという効果に加えて、例えば流速
を大きくしたいときには直列パターンを採用し、圧力損
失を小さくしたいときには並列パターンを採用するとい
ったように、運転状態に応じて適切な電池性能を引き出
すことが可能となる。
【0012】本発明の第2の燃料電池は、前記スタック
内にて単セル積層方向に沿って設けられ、前記単セルご
とに設けられた複数のガス小経路のうちの少なくとも一
組の隣り合うガス小経路の片側の端部同士を連通する共
有マニホルドを備え、前記切替手段は、前記共有マニホ
ルドと前記スタックの外側に設けられたガス供給経路ま
たはガス排出経路との連通・遮断を切り替えるようにし
てもよい。このようにスタック内の共有マニホルドを利
用することにより、本発明の第2の燃料電池を比較的簡
単に構成することができる。
【0013】具体的には、前記切替手段が前記共有マニ
ホルドと前記ガス供給経路または前記ガス排出経路とを
遮断したときには、反応ガスが前記隣り合うガス小経路
の一方のガス小経路を流れたあと前記共有マニホルドを
介して方向転換してもう一方のガス小経路を逆方向へと
流れ、前記切替手段が前記共有マニホルドと前記ガス供
給経路または前記ガス排出経路とを連通したときには、
反応ガスが前記ガス供給経路から直接または前記ガス供
給経路と連通した共有マニホルドを介して前記隣り合う
ガス小経路の各々に供給され、各ガス小経路を同方向に
流れたあと直接または前記ガス排出経路と連通した共有
マニホルドを介して前記ガス排出経路へと導かれるよう
にしてもよい。こうすれば、単セル内ガス通路のパター
ン変更を容易に行うことができる。例えば前出の直列パ
ターンを採用するには切替手段により共有マニホルドと
ガス供給経路またはガス排出経路とを遮断すればよい
し、並列パターンを採用するには切替手段により共有マ
ニホルドとガス供給経路またはガス排出経路とを連通す
ればよい。
【0014】本発明の第2の燃料電池が共有マニホルド
を備えているときには、前記切替手段は前記共有マニホ
ルド内に設けられていてもよい。こうすれば、反応ガス
が単セル内ガス通路を通過している途中で切替手段を経
由する際にもスタックの外側を経由しないことが確実に
なるため、反応ガスが冷却されて凝縮水が発生する事態
を確実に回避できる。
【0015】本発明の第2の燃料電池が共有マニホルド
を備えているときには、前記切替手段は前記共有マニホ
ルド外に設けられていてもよい。このとき、切替手段に
より共有マニホルドとガス排出経路またはガス供給経路
とが遮断されているときには、共有マニホルドから切替
手段までの区間はスタックの外側に位置することもある
が、そうであってもその区間は閉通路であり、一般に閉
通路内の流体はほとんど流動せず滞留することから、単
セル内ガス通路を通過している途中の反応ガスがこの区
間に出入りすることはほとんどなく、このため単セル内
ガス通路で凝縮水が発生することはほとんどない。
【0016】本発明の第2の燃料電池は、運転状態に応
じて前記切替手段を介して前記複数のガス小経路の連通
状態を切り替えることにより前記単セル内ガス通路のパ
ターン変更を行う切替制御手段を備えていてもよい。こ
うすれば、燃料電池の運転状態に応じて単セル内ガス通
路のパターン変更を制御できるため、運転状態に応じて
適切な電池性能を引き出すことができる。
【0017】なお、「運転状態」とは、燃料電池の運転
状態であり、例えば出力の高低、ガス流量の高低、単セ
ルの一構成要素である電解質膜の含水率の高低などが挙
げられる。
【0018】本発明の第2の燃料電池が切替制御手段を
備えているときには、更に反応ガスの流量を検出するガ
ス流量検出手段を備えていてもよく、前記切替制御手段
は、前記ガス流量検出手段によって検出された反応ガス
の流量に応じて前記切替手段を介して前記複数のガス小
経路の連通状態を切り替えることにより前記単セル内ガ
ス通路のパターン変更を行うようにしてもよい。こうす
れば、ガス流量に応じて適切な電池性能を引き出すこと
ができる。
【0019】ここで、「ガス流量検出手段」は、ガス流
量を知ることができる手段であればよく、例えばガス流
量を計量する手段であってもよいし、ガス流量を調量す
る手段であってもよい。
【0020】具体的には、前記切替制御手段は、前記反
応ガスの流量が小さいときには前記単セル内ガス通路が
直列パターンになるように前記切替手段の切替制御を行
い、前記反応ガスの流量が大きいときには前記単セル内
ガス通路が並列パターンになるように前記切替手段の切
替制御を行うようにしてもよい。こうすれば、反応ガス
の流量が小さいときには直列パターンを採用して流速を
稼いで反応ガスの拡散を促進することができ、反応ガス
の流量が大きいときには並列パターンを採用して圧力損
失を抑えることができる。
【0021】本発明の第2の燃料電池が切替制御手段を
備えているときには、更に、前記単セルの一構成要素で
ある電解質膜の含水率を検出する含水率検出手段を備え
ていてもよく、前記切替制御手段は、前記含水率検出手
段によって検出された前記電解質膜の含水率に応じて前
記切替手段を介して前記複数のガス小経路の連通状態を
切り替えることにより前記単セル内ガス通路のパターン
変更を行うようにしてもよい。こうすれば、電解質膜の
含水率に応じて適切な電池性能を引き出すことができ
る。
【0022】具体的には、前記切替制御手段は、前記電
解質膜の含水率が高いときには前記単セル内ガス通路が
直列パターンになるように前記切替手段の切替制御を行
い、前記電解質膜の含水率が低いときには前記単セル内
ガス通路が並列パターンになるように前記切替手段の切
替制御を行うようにしてもよい。こうすれば、電解質膜
の含水率が高いときには直列パターンを採用して流速を
稼ぐことにより反応ガスによる水分の持ち出しを促進で
き、電解質膜の含水率が低いときには並列パターンを採
用して流速を落とすことにより反応ガスによる水分の持
ち出しを抑えることができる。
【0023】ここで、「含水率検出手段」は、単セルの
出力電圧と含水率との関係を表す電圧変動プロファイル
やマップを用いて現在の単セルの出力電圧に対応する含
水率を求めてもよいし、単セルの電気抵抗と含水率との
関係を表すマップを用いて現在の単セルの電気抵抗に対
応する含水率を求めてもよい。
【0024】本発明の第2の燃料電池において、前記切
替手段は、開閉バルブであって前記複数のガス小経路の
連通状態を切り替え可能であると共に前記複数のガス小
経路へ分配する反応ガスの流量を調節可能であり、前記
切替制御手段は、運転状態に応じて前記切替手段を介し
て前記複数のガス小経路へ分配する反応ガスの流量を調
節してもよい。こうすれば、運転状態に応じて反応ガス
の流量も制御できるため、より適切な電池性能を引き出
すことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明を一層明らかにするため
に、本発明の一実施形態について図面を参照しながら以
下に説明する。図1は、本実施形態の燃料電池10の概
略構成を表す斜視図、図2は、燃料電池10を構成する
スタックの基本単位である単セル20の構成を表す分解
斜視図、図3は、本実施形態の燃料電池10が備えるセ
パレータ30の構成を表す平面図、図4は、本実施形態
の電気的な接続を表す概略ブロック図である。なお、図
2(b)は図2(a)をA視(白抜き矢印)からみた分
解斜視図である。
【0026】本実施形態の燃料電池10は、固体高分子
型燃料電池であって、主として、単セル20と、この単
セル20が複数積層されたスタック11と、このスタッ
ク11に燃料ガスを給排するための燃料ガス供給管12
および燃料ガス排出管16と、スタック11に酸化ガス
を給排するための酸化ガス供給管22および酸化ガス排
出管26と、単セル内ガス通路のパターンの切替制御を
行う制御装置80(図4参照)とを備えている。
【0027】単セル20は、電解質膜31を一対のガス
拡散電極であるカソード32およびアノード33で挟み
込んだ膜電極接合体(以下「MEA」という)34と、
このMEA34を挟み込んだ一対のセパレータ30,3
0とから構成されている。電解質膜31は、固体高分子
材料、例えばフッ素系樹脂により形成されたプロトン導
電性のイオン交換膜(例えばデュポン社製のナフィオン
膜)であり、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す。
電解質膜31の両面には、触媒電極としての白金または
白金と他の金属から成る合金が塗布されている。カソー
ド32およびアノード33は、共に炭素繊維からなる糸
で織成したカーボンクロスにより形成されたガス拡散電
極である。なお、カーボンクロスのほか、炭素繊維から
なるカーボンペーパーまたはカーボンフェルトによって
形成してもよく、十分なガス拡散性および導電性を有し
ていればよい。セパレータ30は、ガス不透過の導電性
部材、例えば、カーボンを圧縮してガス不透過とした成
形カーボンにより形成されている。
【0028】図2に示すように、セパレータ30の一辺
の近傍には、この辺に沿って隣接する2つの孔部40、
42が設けられており、この辺に対向する辺の近傍に
は、同じく隣接する2つの孔部41、43が設けられて
いる。このうち、孔部40の長径は孔部42の長径の約
半分であり、孔部43の長径は孔部41の長径の約半分
である。また、前記一辺と直交する辺の近傍には、この
辺に沿って隣接する2つの孔部50、52が設けられて
おり、この辺に対応する辺の近傍には、同じく隣接する
2つの孔部51、53が設けられている。このうち、孔
部50の長径は孔部52の長径の約半分であり、孔部5
3の長径は孔部51の長径の約半分である。
【0029】さらに、セパレータ30は、両面に複数の
凹溝を備えている。すなわち、セパレータ30の一方の
面には、孔部40と孔部41の略半分とを連通させる第
1凹溝81と、孔部41の残り略半分と孔部42の略半
分とを連通させる第2凹溝82と、孔部42の残り略半
分と孔部43とを連通させる第3凹溝83とが設けられ
ている。セパレータ30の他方の面には、孔部50と孔
部51の略半分とを連通させる第1凹溝91と、孔部5
1の残り略半分と孔部52の略半分とを連通させる第2
凹溝92と、孔部52の残り略半分と孔部53とを連通
させる第3凹溝93とが設けられている。
【0030】各凹溝は、隣接するガス拡散電極との間で
ガス小経路を形成する。すなわち、セパレータ30の一
方の面に設けられた第1〜第3凹溝81〜83は、隣接
するアノード33との間にそれぞれ第1〜第3燃料ガス
小経路86〜88を形成し、セパレータ30の他方の面
に設けられた第1〜第3凹溝91〜93は、隣接するカ
ソード32との間にそれぞれ第1〜第3酸化ガス小経路
96〜98を形成する。各単セル20は、燃料ガスを単
セル20内に行き渡らせるための単セル内燃料ガス通路
と、酸化ガスを単セル20内に行き渡らせるための単セ
ル内酸化ガス通路とを有しているが、単セル内燃料ガス
通路は第1〜第3燃料ガス小経路86〜88を適宜連通
して構成され、単セル内酸化ガス通路は第1〜第3酸化
ガス小経路96〜98を適宜連通して構成される。
【0031】なお、一対のセパレータ30,30の間隙
のうちMEA34が介在していない部分には図示しない
シール部材が配置されている。このシール部材は、この
部分で燃料ガスと酸化ガスとが混合するのを防止した
り、これらのガスが外部に漏れ出すのを防止したりする
役割を果たすと共に、一対のセパレータ30,30の互
いに対向する孔部同士をシール状態を保ったまま連通す
る役割も果たす。
【0032】スタック11は、セパレータ30、カソー
ド32、電解質膜31、アノード33、セパレータ30
の順序で順次重ね合わせていき、さらに、図1に示すよ
うに、その両端に集電板36、37、絶縁板38、3
9、エンドプレート34、35を順次配置して完成され
る。集電板36、37は緻密質カーボンや銅板などガス
不透過な導電性部材によって形成され、絶縁板38、3
9はゴムや樹脂等の絶縁性部材によって形成され、エン
ドプレート34、35は剛性を備えた鋼等の金属によっ
て形成されている。また、集電板36、37にはそれぞ
れ出力端子36A、37Aが設けられており、燃料電池
10で生じた起電力を出力可能となっている。また、エ
ンドプレート34、35は、図示しない加圧装置によっ
て複数の単セル20をスタック積層方向に加圧して保持
している。
【0033】単セル20を積層してスタック11を組み
立てたとき、図3に示すように、各セパレータ30に設
けられた孔部40は、スタック11の内部をその積層方
向に貫通する燃料ガス第1マニホルド60を形成し、同
じく各セパレータ30に設けられた孔部41は、スタッ
ク11の内部をその積層方向に貫通する燃料ガス第2マ
ニホルド61を形成し、同じく各セパレータ30に設け
られた孔部42は、スタック11の内部をその積層方向
に貫通する燃料ガス第3マニホルド62を形成し、同じ
く各セパレータ30に設けられた孔部43は、スタック
11の内部をその積層方向に貫通する燃料ガス第4マニ
ホルド63を形成する。
【0034】燃料ガス第1マニホルド60は、スタック
11の積層方向に並ぶ複数の第1燃料ガス小経路86の
一端を連通する役割を果たし、燃料ガス第2マニホルド
61は、スタック11の積層方向に並ぶ複数の第1燃料
ガス小経路86の他端を連通すると共に同じくスタック
11の積層方向に並ぶ複数の第2燃料ガス小経路87の
他端を連通して第1および第2燃料ガス小経路86、8
7の他端同士を共有化する役割を果たし、燃料ガス第3
マニホルド62は、スタック11の積層方向に並ぶ複数
の第2燃料ガス小経路87の一端を連通すると共に同じ
くスタック11の積層方向に並ぶ複数の第3燃料ガス小
経路88の一端を連通して第2および第3燃料ガス小経
路87、88の一端同士を共有化する役割を果たし、燃
料ガス第4マニホルド63は、スタック11の積層方向
に並ぶ複数の第3燃料ガス小経路88の他端を連通する
役割を果たす。
【0035】また、同じく単セル20を積層してスタッ
ク11を組み立てたとき、各セパレータ30に設けられ
た孔部50は、スタック11の内部をその積層方向に貫
通する酸化ガス第1マニホルド70を形成し、同じく各
セパレータ30に設けられた孔部51は、スタック11
の内部をその積層方向に貫通する酸化ガス第2マニホル
ド71を形成し、同じく各セパレータ30に設けられた
孔部52は、スタック11の内部をその積層方向に貫通
する酸化ガス第3マニホルド72を形成し、同じく各セ
パレータ30に設けられた孔部53は、スタック11の
内部をその積層方向に貫通する酸化ガス第4マニホルド
73を形成する。
【0036】酸化ガス第1マニホルド70は、スタック
11の積層方向に並ぶ複数の第1酸化ガス小経路96の
一端を連通する役割を果たし、酸化ガス第2マニホルド
71は、スタック11の積層方向に並ぶ複数の第1酸化
ガス小経路96の他端を連通すると共に同じくスタック
11の積層方向に並ぶ複数の第2酸化ガス小経路97の
他端を連通して第1および第2酸化ガス小経路96、9
7の他端同士を共有化する役割を果たし、酸化ガス第3
マニホルド72は、スタック11の積層方向に並ぶ複数
の第2酸化ガス小経路97の一端を連通すると共に同じ
くスタック11の積層方向に並ぶ複数の第3酸化ガス小
経路98の一端を連通して第2および第3酸化ガス小経
路97、98の一端同士を共有化する役割を果たし、酸
化ガス第4マニホルド73は、スタック11の積層方向
に並ぶ複数の第3酸化ガス小経路98の他端を連通する
役割を果たす。
【0037】燃料ガス供給管12は、図示しない燃料ガ
ス供給装置からスタック11に燃料ガスを供給するため
の管であり、スタック11の外側で分岐されて一方が燃
料ガス供給分岐管13として構成され、他方がバルブ付
き燃料ガス供給分岐管14として構成されている。燃料
ガス供給分岐管13は、エンドプレート34に設けられ
た図示しないガス管取付口に接続され、集電板36およ
び絶縁板38を介して燃料ガス第1マニホルド60に連
通している。バルブ付き燃料ガス供給分岐管14は、エ
ンドプレート34に設けられた図示しないガス管取付口
に接続され、集電板36および絶縁板38を介して燃料
ガス第3マニホルド62に連通しており、燃料ガスがこ
の管内を通過するのを許容するか禁止するかを切り替え
ると共に開度によって両分岐管13,14の流量比率を
調節可能な燃料ガス供給用開閉バルブ15を備えてい
る。
【0038】燃料ガス排出管16は、スタック11から
図示しない燃料ガス排出装置へ燃料ガスを排出するため
の管であり、スタック11の外側で燃料ガス排出分岐管
17とバルブ付き燃料ガス排出分岐管18とが集合され
ている。燃料ガス排出分岐管17は、エンドプレート3
4に設けられた図示しないガス管取付口に接続され、集
電板36および絶縁板38を介して燃料ガス第4マニホ
ルド63に連通している。バルブ付き燃料ガス排出分岐
管18は、エンドプレート34に設けられた図示しない
ガス管取付口に接続され、集電板36および絶縁板38
を介して燃料ガス第2マニホルド61に連通しており、
燃料ガスがこの管内を通過するのを許容するか禁止する
かを切り替えると共に開度によって両分岐管17,18
の流量比率を調節可能な燃料ガス排出用開閉バルブ19
を備えている。
【0039】酸化ガス供給管22は、図示しない酸化ガ
ス供給装置からスタック11に酸化ガスを供給するため
の管であり、スタック11の外側で分岐されて一方が酸
化ガス供給分岐管23として構成され、他方がバルブ付
き酸化ガス供給分岐管24として構成されている。酸化
ガス供給分岐管23は、エンドプレート34に設けられ
た図示しないガス管取付口に接続され、集電板36およ
び絶縁板38を介して酸化ガス第1マニホルド70に連
通している。バルブ付き酸化ガス供給分岐管24は、エ
ンドプレート34に設けられた図示しないガス管取付口
に接続され、集電板36および絶縁板38を介して酸化
ガス第3マニホルド72に連通しており、酸化ガスがこ
の管内を通過するのを許容するか禁止するかを切り替え
ると共に開度によって両分岐管23,24の流量比率を
調節可能な酸化ガス供給用開閉バルブ25を備えてい
る。
【0040】酸化ガス排出管26は、スタック11から
図示しない酸化ガス排出装置へ酸化ガスを排出するため
の管であり、スタック11の外側で酸化ガス排出分岐管
27とバルブ付き酸化ガス排出分岐管28とが集合され
ている。酸化ガス排出分岐管27は、エンドプレート3
4に設けられた図示しないガス管取付口に接続され、集
電板36および絶縁板38を介して酸化ガス第4マニホ
ルド73に連通している。バルブ付き酸化ガス排出分岐
管28は、エンドプレート34に設けられた図示しない
ガス管取付口に接続され、集電板36および絶縁板38
を介して酸化ガス第2マニホルド71に連通しており、
酸化ガスがこの管内を通過するのを許容するか禁止する
かを切り替えると共に開度によって両分岐管27,28
の流量比率を調節可能な酸化ガス排出用開閉バルブ29
を備えている。
【0041】制御装置80は、図4に示すように、周知
のCPU、ROM、RAM、クロック回路等を含んで構
成され、スタック11へ供給する燃料ガスの流量に関す
る信号やスタック11へ供給する酸化ガスの流量に関す
る信号を入力するように接続され、また、燃料ガス供給
用開閉バルブ15、燃料ガス排出用開閉バルブ19、酸
化ガス供給用開閉バルブ25および酸化ガス排出用開閉
バルブ29に制御信号を出力するように各バルブに電気
的に接続されている。なお、燃料ガスの流量に関する信
号は、燃料ガス供給管12に流量センサを設けてこの流
量センサから入力してもよいし、図示しない燃料ガス供
給装置などで調量している場合にはその調量に関する信
号を入力してもよい。あるいは、これらの信号を制御装
置80で生成する場合にはその信号を読み込むようにし
てもよい。酸化ガスの流量に関する信号についても同様
である。
【0042】次に、単セル内燃料ガス通路および単セル
内酸化ガス通路について説明する。単セル内燃料ガス通
路は、各単セル20ごとに設けられた第1〜第3燃料ガ
ス小経路86〜88の連通状態を切り替えることにより
2通りのパターンを採り得る。また、単セル内酸化ガス
通路は、各単セル20ごとに設けられた第1〜第3酸化
ガス小経路96〜98の連通状態を切り替えることによ
り同じく2通りのパターンを採り得る。以下には、その
パターンについて燃料ガスを例にとって説明する。
【0043】第1のパターンは、燃料ガス供給用開閉バ
ルブ15および燃料ガス排出用開閉バルブ19を全閉し
たときのパターンである。この場合、燃料ガスは、燃料
ガス供給管12から燃料ガス供給分岐管13を介して燃
料ガス第1マニホルド60のみに供給され、燃料ガス第
4マニホルド63から燃料ガス排出分岐管17を介して
燃料ガス排出管16へと排出される。このときの様子を
図5に示す。図5(a)は第1のパターンにおける燃料
ガスの給排を表した概略説明図で、図5(b)はそのと
きの単セル内燃料ガス通路を表した概略説明図である。
【0044】具体的には、燃料ガス第1マニホルド60
に供給された燃料ガスは、各単セル20を構成するセパ
レータ30に設けられた孔部40(つまり第1燃料ガス
小経路86の一端)から第1燃料ガス小経路86に導か
れ、孔部41(つまり第1燃料ガス小経路86の他端)
に向かって流れていき、この孔部41と連通している燃
料ガス第2マニホルド61に至る。この燃料ガス第2マ
ニホルド61は、バルブ付き燃料ガス排出分岐管18に
接続されているが、燃料ガス排出用開閉バルブ19は全
閉状態であり燃料ガスの通過が禁止されているため、燃
料ガス第2マニホルド61に至った燃料ガスは、ここで
方向転換して孔部41(つまり第2燃料ガス小経路87
の他端)から第2燃料ガス小経路87に導かれ、孔部4
2(つまり第2燃料ガス小経路87の一端)に向かって
流れていき、この孔部42と連通している燃料ガス第3
マニホルド62に至る。この燃料ガス第3マニホルド6
2は、バルブ付き燃料ガス供給分岐管14に接続されて
いるが、燃料ガス供給用開閉バルブ15は全閉状態であ
り燃料ガスの通過が禁止されているため、燃料ガス第3
マニホルド62に至った燃料ガスは、ここで方向転換し
て孔部42(つまり第3燃料ガス小経路88の一端)か
ら第3燃料ガス小経路88に導かれ、孔部43(つまり
第3燃料ガス小経路88の他端)に向かって流れてい
き、この孔部43と連通している燃料ガス第4マニホル
ド63に至る。そして、燃料ガス第4マニホルド63に
至った燃料ガスは、燃料ガス排出分岐管17を介して燃
料ガス排出管16へと導かれる。
【0045】このように、単セル内燃料ガス通路の第1
のパターンは、スタック11に供給された燃料ガスが各
単セル20内の第1燃料ガス小経路86をその一端から
他端へと流れ、続いて第2燃料ガス小経路87をその他
端から一端へと逆向きに流れ、続いて第3燃料ガス小経
路88をその一端から他端へと流れることから、単セル
20ごとに設けられた第1〜第3燃料ガス小経路86〜
88を順次通過する直列パターンである。このとき、単
セル内燃料ガス通路を通過している燃料ガスはその途中
でスタック11の外側を経由することがないため、燃料
ガスが高い露点を持っていたとしても、冷却されて凝縮
水が発生するといった事態は回避される。なお、バルブ
付き燃料ガス供給分岐管14における燃料ガス第3マニ
ホルド62から燃料ガス供給用開閉バルブ15までの区
間や、バルブ付き燃料ガス排出分岐管18における燃料
ガス第2マニホルド61から燃料ガス排出用開閉バルブ
19までの区間はスタック11の外側に位置している
が、一般にこのような閉通路内の流体はほとんど流動せ
ず滞留することから、単セル内燃料ガス通路を通過して
いる途中の燃料ガスがこれらの区間に出入りすることは
ほとんどなく、このため単セル内燃料ガス通路内で凝縮
水が発生することはほとんどない。
【0046】次に、第2のパターンは、燃料ガス供給用
開閉バルブ15および燃料ガス排出用開閉バルブ19を
全開したときのパターンである。この場合、燃料ガス
は、燃料ガス供給管12から両分岐管13,14を介し
て燃料ガス第1マニホルド60と燃料ガス第3マニホル
ド62の両方に供給され、燃料ガス第2マニホルド61
と燃料ガス第4マニホルド63の両方から各分岐管1
7,18を介して燃料ガス排出管16へと排出される。
このときの様子を図6に示す。図6(a)は第2のパタ
ーンにおける燃料ガスの給排を表した概略説明図で、図
6(b)はそのときの単セル内燃料ガス通路を表した概
略説明図である。
【0047】具体的には、燃料ガス第1マニホルド60
に供給された燃料ガスは、各単セル20を構成するセパ
レータ30に設けられた孔部40(つまり第1燃料ガス
小経路86の一端)から第1燃料ガス小経路86に導か
れ、孔部41(つまり第1燃料ガス小経路86の他端)
に向かって流れていき、この孔部41に至る。また、燃
料ガス第3マニホルド62に供給された燃料ガスは、各
単セル20を構成するセパレータ30に設けられた孔部
41(つまり第2および第3燃料ガス小経路87,88
の一端)から第2および第3燃料ガス小経路87,88
に導かれ、第2燃料ガス小経路87に導かれた燃料ガス
は孔部41(つまり第2燃料ガス小経路87の他端)に
向かって流れていき、この孔部41に至り、一方、第3
燃料ガス小経路88に導かれた燃料ガスは孔部43(つ
まり第3燃料ガス小経路88の他端)に向かって流れて
いき、この孔部43に至る。そして、孔部41に至った
燃料ガスは、燃料ガス第2マニホルド61およびバルブ
付き燃料ガス排出分岐管18を介して燃料ガス排出管1
6に導かれ、孔部43に至った燃料ガスは、燃料ガス第
4マニホルド63および燃料ガス排出分岐管17を介し
て燃料ガス排出管16に導かれる。
【0048】このように、単セル内燃料ガス通路の第2
のパターンは、スタック11に供給された燃料ガスが各
単セル20内の第1〜第3燃料ガス小経路86〜88を
同方向に一度に通過する並列パターンである。このとき
も、単セル内燃料ガス通路を通過している燃料ガスはそ
の途中でスタック11の外側を経由することがないた
め、燃料ガスが高い露点を持っていたとしても、冷却さ
れて凝縮水が発生するといった事態が回避される。
【0049】このように第1〜第3燃料ガス小経路86
〜88の連通状態を切り替えることにより、第1〜第3
燃料ガス小経路86〜88を連通して構成される単セル
内燃料ガス通路のパターンが変更される。なお、酸化ガ
スについても、燃料ガスと同様に直列パターンと並列パ
ターンがあるが、燃料ガスと同様のためその詳細な説明
は省略する。
【0050】次に、以上の構成を備えた燃料電池10の
具体的な動作について、図7のフローチャートに基づい
て説明する。制御装置80のCPUは、所定タイミング
ごとに、ROMに記憶された複数の制御プログラムの中
からガス通路最適化プログラムを読み出して、一時的に
RAMにデータを記憶しながらこれを実行する。
【0051】このガス通路最適化プログラムが開始され
ると、制御装置80は、スタック11に供給される燃料
ガスの流量に関する信号を入力し(ステップS10
0)、その流量が予め定められた所定量C1を越えるか
否かを判断する(ステップS110)。そして、スタッ
ク11に供給される燃料ガスの流量が所定量C1を超え
ないのとき(例えば低出力のとき)には、燃料ガス供給
用開閉バルブ15および燃料ガス排出用開閉バルブ19
を全閉し、単セル内燃料ガス通路を直列パターンに設定
する(ステップS120、図5参照)。この結果、単セ
ル内燃料ガス通路の流路幅が狭められ、単セル内燃料ガ
ス通路を流れる燃料ガスの流速が増大し、乱流が発生す
ることにより触媒電極へのガス拡散が促進される。一
方、スタック11に供給される燃料ガスの流量が所定値
C1を越えるとき(例えば高出力のとき)には、燃料ガ
ス供給用開閉バルブ15および燃料ガス排出用開閉バル
ブ19を全開し、単セル内燃料ガス通路を並列パターン
に設定する(ステップS130、図6参照)。この結
果、単セル内燃料ガス通路の流路幅が広がり、単セル内
燃料ガス通路を流れる燃料ガスの圧力損失が抑えられ
る。
【0052】続いて、スタック11に供給される酸化ガ
スの流量に関する信号を入力し(ステップS140)、
その流量が予め定められた所定量C2を超えるか否かを
判断する(ステップS150)。そして、スタック11
に供給される酸化ガスの流量が所定量C2を超えないと
き(例えば低出力のとき)には、酸化ガス供給用開閉バ
ルブ25および酸化ガス排出用開閉バルブ29を全閉
し、単セル内酸化ガス通路を直列パターンに設定し(ス
テップS160)、このルーチンを終了する。この結
果、単セル内酸化ガス通路の流路幅が狭められ、単セル
内酸化ガス通路を流れる酸化ガスの流速が増大し、乱流
が発生することにより触媒電極へのガス拡散が促進され
る。一方、スタック11に供給される酸化ガスの流量が
所定値C2を越えるとき(例えば高出力のとき)には、
酸化ガス供給用開閉バルブ25および酸化ガス排出用開
閉バルブ29を全開し、単セル内酸化ガス通路を並列パ
ターンに設定し(ステップS170)、このルーチンを
終了する。この結果、単セル内酸化ガス通路の流路幅が
広がり、単セル内酸化ガス通路を流れる酸化ガスの圧力
損失が抑えられる。
【0053】以上詳述した本実施形態の燃料電池10に
よれば、単セル内燃料ガス通路や単セル内酸化ガス通路
がいずれのパターンにおいても、高い露点を持つ燃料ガ
スや酸化ガスが単セル内燃料ガス通路や単セル内酸化ガ
ス通路を通過している途中でスタック11の外側を経由
することがないため、冷却されて凝縮水が発生する事態
を回避でき、各ガス通路が凝縮水により閉塞されるおそ
れがない。
【0054】また、燃料ガス第2マニホルド61や燃料
ガス第3マニホルド62、あるいは、酸化ガス第2マニ
ホルド71や酸化ガス第3マニホルド72のように、隣
り合うガス小経路の端部同士を連通する共有マニホルド
を利用することにより、単セル内燃料ガス通路や単セル
内酸化ガス通路が比較的簡単な構成で上述の効果が得ら
れる。
【0055】更に、共有マニホルド61,62,71,
72から各開閉バルブ15,19,25,29までの区
間はスタック11の外側に位置しているが、これらの区
間は閉通路であるので燃料ガスや酸化ガスが出入りする
ことはほとんどなく、このため単セル内燃料ガス通路や
単セル内酸化ガス通路で凝縮水が発生することはほとん
どない。
【0056】更にまた、切替制御手段としての制御装置
80は、単セル内燃料ガス通路や単セル内酸化ガス通路
につき、ガス流量が小さいときには直列パターンに設定
することにより流速を大きくして触媒電極へのガス拡散
を促進することができ、ガス流量が大きいときには並列
パターンに設定することにより圧力損失を小さく抑える
ことができる。この結果、運転状態に応じて適切な電池
性能を引き出すことができ、燃料電池10の出力域(ダ
イナミックレンジ)を広げることができる。
【0057】なお、本発明は上記実施形態に何等限定さ
れるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り、
種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【0058】例えば、上記実施形態では燃料ガスや酸化
ガスの流量に関する信号に応じて単セル内燃料ガス通路
や単セル内酸化ガス通路のパターンを切り替えたが、単
セル20の出力電圧と電解質膜31の含水率との関係を
表す電圧変動プロファイルを制御装置80のROMに記
憶しておき、この電圧変動プロファイルに基づき現在の
出力電圧から電解質膜31の含水率を求め、この含水率
に応じて単セル内燃料ガス通路や単セル内酸化ガス通路
のパターンを切り替えてもよい。具体的には、含水率が
高いときには直列パターンを採用して流速を稼ぐことに
よりガスによる水分の持ち出しを促進し、含水率が低い
ときには並列パターンを採用して流速を落とすことによ
りガスによる水分の持ち出しを抑えるようにしてもよ
い。こうすれば、電解質膜31の含水率に応じて適切な
電池性能を引き出すことができる。
【0059】また、上記実施形態では、燃料ガスについ
ていえば燃料ガス供給用開閉バルブ15および燃料ガス
排出用開閉バルブ19の両方を全閉するか全開するかの
いずれかに制御したが、各バルブ15,19を独立に制
御したり開度を制御したりしてもよい。こうすれば、並
列パターンと直列パターンとを組み合わせた流れを実現
できる。例えば、図8に示すように燃料ガス排出用開閉
バルブ19を全閉にし燃料ガス供給用開閉バルブ15を
少し開けることにより、第1燃料ガス小経路86のガス
流量を直列パターンのときよりも減らしてこの第1燃料
ガス小経路86内の電解質膜31の乾燥を防ぐと同時
に、燃料ガス第3マニホルド62を介して第3燃料ガス
小経路88に燃料ガスを継ぎ足すことにより第3燃料ガ
ス小経路88でのガス濃度の低下を防ぐことができる。
なお、酸化ガスについても同様である。
【0060】更に、上記実施形態では、燃料ガスについ
ていえば燃料ガス供給用開閉バルブ15および燃料ガス
排出用開閉バルブ19をそれぞれ燃料ガス第3マニホル
ド62および燃料ガス第2マニホルド61の外側つまり
スタック11の外側に設けたが、これらのバルブ15,
19をスタック11の内部に設けてもよい。すなわち、
図9に示すように、燃料ガス第1マニホルド60と燃料
ガス第3マニホルド62とを連通させて併合マニホルド
160とし、この併合マニホルド160に燃料ガス供給
管12を接続し、この第1併合マニホルド160内にお
いて第1燃料ガス小流路86と第2燃料ガス小流路87
との境界位置に開閉バルブ114を設ける。それと共
に、燃料ガス第2マニホルド61と燃料ガス第4マニホ
ルド63とを連通させて併合マニホルド161とし、こ
の併合マニホルド161に燃料ガス排出管16を接続
し、この併合マニホルド161内において第2燃料ガス
小経路87と第3燃料ガス小経路88との境界位置に開
閉バルブ119を設ける。そして、単セル内燃料ガス通
路を直列パターンに設定する場合には両バルブ114,
119を全閉し(図9(b)参照)、並列パターンに設
定する場合には両バルブ114,119を全開する(図
9(c)参照)。こうすれば、燃料ガスが単セル内燃料
ガス通路を通過している途中でバルブ114,119を
経由する際にもスタック11の外側を経由しないことが
確実になるため、燃料ガスが冷却されて凝縮水が発生す
る事態を確実に回避できる。なお、酸化ガスについても
同様である。
【0061】更にまた、上記実施形態では、高出力時に
おいては基本的には並列パターンを採用したが、単セル
20の電圧やガス供給圧力等をモニタリングすることに
よりフラッディング現象の発生が認められた場合には、
一時的に直列パターンとしてガス流速を上げ、水分を強
制排出することによりフラッディング現象を解消するよ
うにしてもよい。
【0062】そしてまた、上記実施形態では、単セル内
燃料ガス通路と単セル内酸化ガス通路の両方についてパ
ターンの切替を行ったが、どちらか一方のみについてパ
ターンの切替を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の燃料電池の概略構成を表す斜視図
である。
【図2】燃料電池を構成するスタックの基本単位である
単セルの構成を表す分解斜視図である。
【図3】燃料電池が備えるセパレータの構成を表す平面
図である。
【図4】本実施形態の電気的な接続を表す概略ブロック
図である。
【図5】第1のパターン(直列パターン)における燃料
ガスの給排および単セル内燃料ガス通路の概略説明図で
ある。
【図6】第2のパターン(並列パターン)における燃料
ガスの給排および単セル内燃料ガス通路の概略説明図で
ある。
【図7】ガス通路最適化プログラムのフローチャートで
ある。
【図8】本実施形態の変形例における燃料ガスの給排お
よび単セル内燃料ガス通路の概略説明図である。
【図9】本実施形態の変形例における燃料ガスの給排お
よび単セル内燃料ガス通路の概略説明図である。
【図10】従来例の概略説明図である。
【符号の説明】
10…燃料電池、11…スタック、12…燃料ガス供給
管、13…燃料ガス供給分岐管、14…バルブ付き燃料
ガス供給分岐管、15…燃料ガス供給用開閉バルブ、1
6…燃料ガス排出管、17…燃料ガス排出分岐管、18
…バルブ付き燃料ガス排出分岐管、19…燃料ガス排出
用開閉バルブ、20…単セル、22…酸化ガス供給管、
23…酸化ガス供給分岐管、24…バルブ付き酸化ガス
供給分岐管、25…酸化ガス供給用開閉バルブ、26…
酸化ガス排出管、27…酸化ガス排出分岐管、28…バ
ルブ付き酸化ガス排出分岐管、29…酸化ガス排出用開
閉バルブ、30…セパレータ、31…電解質膜、32…
カソード、33…アノード、34…MEA、40〜4
3,50〜53…孔部、60〜63…燃料ガス第1〜第
4マニホルド、70〜73…酸化ガス第1〜第4マニホ
ルド、80…制御装置、81〜83…第1〜第3凹溝、
86〜88…第1〜第3燃料ガス小経路、91〜93…
第1〜第3凹溝、96〜98…第1〜第3酸化ガス小経
路、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 信一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 5H026 AA01 AA06 CC03 CC08 5H027 AA06 KK21 MM01 MM03 MM08

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の単セルが積層されたスタックを有
    し、各単セル内に反応ガスを行き渡らせるための単セル
    内ガス通路のパターンを変更可能な燃料電池であって、 前記単セル内ガス通路のパターンは、いずれも前記反応
    ガスが該単セル内ガス通路を通過している途中に前記ス
    タックの外側を経由することがないように形成されてい
    ることを特徴とする燃料電池。
  2. 【請求項2】 複数の単セルが積層されたスタックと、 前記単セルごとに設けられた複数のガス小経路を連通し
    て構成された単セル内ガス通路と、 前記複数のガス小経路の連通状態を切り替えることによ
    り前記単セル内ガス通路のパターンを切り替える切替手
    段とを備え、 前記単セル内ガス通路はどのパターンかによらず該単セ
    ル内ガス通路を通過している途中の反応ガスが前記スタ
    ックの外側を経由することのないように形成されている
    ことを特徴とする燃料電池。
  3. 【請求項3】 前記切替手段は、前記反応ガスが前記単
    セルごとに設けられた複数のガス小経路を順次通過する
    よう前記複数のガス小経路を直列的に連通させる直列パ
    ターンと、前記反応ガスが前記単セルごとに設けられた
    複数のガス小経路を同方向に一度に通過するよう前記複
    数のガス小経路を並列的に連通させる並列パターンのい
    ずれかの連通状態に切り替える請求項2記載の燃料電
    池。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の燃料電池であっ
    て、 前記スタック内にて単セル積層方向に沿って設けられ、
    前記単セルごとに設けられた複数のガス小経路のうちの
    少なくとも一組の隣り合うガス小経路の片側の端部同士
    を連通する共有マニホルドを備え、 前記切替手段は、前記共有マニホルドと前記スタックの
    外側に設けられたガス供給経路またはガス排出経路との
    連通・遮断を切り替える燃料電池。
  5. 【請求項5】 前記切替手段が前記共有マニホルドと前
    記ガス供給経路または前記ガス排出経路とを遮断したと
    きには、反応ガスが前記隣り合うガス小経路の一方のガ
    ス小経路を流れたあと前記共有マニホルドを介して方向
    転換してもう一方のガス小経路を逆方向へと流れ、 前記切替手段が前記共有マニホルドと前記ガス供給経路
    または前記ガス排出経路とを連通したときには、反応ガ
    スが前記ガス供給経路から直接または前記ガス供給経路
    と連通した共有マニホルドを介して前記隣り合うガス小
    経路の各々に供給され、各ガス小経路を同方向に流れた
    あと直接または前記ガス排出経路と連通した共有マニホ
    ルドを介して前記ガス排出経路へと導かれる請求項4記
    載の燃料電池。
  6. 【請求項6】 前記切替手段は、前記共有マニホルド内
    に設けられている請求項4又は5のいずれかに記載の燃
    料電池。
  7. 【請求項7】 前記切替手段は、前記共有マニホルド外
    に設けられている請求項4又は5のいずれかに記載の燃
    料電池。
  8. 【請求項8】 請求項2〜7のいずれかに記載の燃料電
    池であって、 運転状態に応じて前記切替手段を介して前記複数のガス
    小経路の連通状態を切り替えることにより前記単セル内
    ガス通路のパターン変更を行う切替制御手段を備えた燃
    料電池。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の燃料電池であって、 反応ガスの流量を検出するガス流量検出手段を備え、 前記切替制御手段は、前記ガス流量検出手段によって検
    出された反応ガスの流量に応じて前記切替手段を介して
    前記複数のガス小経路の連通状態を切り替えることによ
    り前記単セル内ガス通路のパターン変更を行う燃料電
    池。
  10. 【請求項10】 前記切替制御手段は、前記反応ガスの
    流量が小さいときには前記単セル内ガス通路が直列パタ
    ーンになるように前記切替手段の切替制御を行い、前記
    反応ガスの流量が大きいときには前記単セル内ガス通路
    が並列パターンになるように前記切替手段の切替制御を
    行う請求項9記載の燃料電池。
  11. 【請求項11】 請求項8〜10のいずれかに記載の燃
    料電池であって、 前記単セルの一構成要素である電解質膜の含水率を検出
    する含水率検出手段を備え、 前記切替制御手段は、前記含水率検出手段によって検出
    された前記電解質膜の含水率に応じて前記切替手段を介
    して前記複数のガス小経路の連通状態を切り替えること
    により前記単セル内ガス通路のパターン変更を行う燃料
    電池。
  12. 【請求項12】 前記切替制御手段は、前記電解質膜の
    含水率が高いときには前記単セル内ガス通路が直列パタ
    ーンになるように前記切替手段の切替制御を行い、前記
    電解質膜の含水率が低いときには前記単セル内ガス通路
    が並列パターンになるように前記切替手段の切替制御を
    行う請求項11記載の燃料電池。
  13. 【請求項13】 請求項2〜12のいずれかに記載の燃
    料電池であって、 前記切替手段は、開閉バルブであって前記複数のガス小
    経路の連通状態を切り替え可能であると共に前記複数の
    ガス小経路へ分配する反応ガスの流量を調節可能であ
    り、 前記切替制御手段は、運転状態に応じて前記切替手段を
    介して前記複数のガス小経路へ分配する反応ガスの流量
    を調節する燃料電池。
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