JP2003100045A - ディスクカートリッジ、ディスク装置およびシャッタ開閉機構 - Google Patents

ディスクカートリッジ、ディスク装置およびシャッタ開閉機構

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JP2003100045A
JP2003100045A JP2001289794A JP2001289794A JP2003100045A JP 2003100045 A JP2003100045 A JP 2003100045A JP 2001289794 A JP2001289794 A JP 2001289794A JP 2001289794 A JP2001289794 A JP 2001289794A JP 2003100045 A JP2003100045 A JP 2003100045A
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shutter
disk
disc
main body
body case
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JP2001289794A
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Tadashi Kurosawa
正 黒澤
Katsuhiro Onodera
克博 小野寺
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Pioneer Corp
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Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/02Details
    • G11B17/04Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit
    • G11B17/041Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit specially adapted for discs contained within cartridges
    • G11B17/043Direct insertion, i.e. without external loading means
    • G11B17/0436Direct insertion, i.e. without external loading means with opening mechanism of the cartridge shutter
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/03Containers for flat record carriers
    • G11B23/0301Details
    • G11B23/0308Shutters

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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で確実にシャッタを開閉できるシ
ャッタ開閉機構を提供する。 【解決手段】 ディスク2の記録面5を露出する窓部を
開閉可能なシャッタ26を有し、ディスク2を回転自在
に収容する本体ケース11内に、外周面が露出する回転
体30と、この回転体30の回転をシャッタ26に伝達
する移動伝達手段35とを設ける。ディスク2に情報の
記録・再生をするディスク動作装置に、ガイドリブとデ
ィスク装置1の挿入移動方向に沿った作動ラックとを設
ける。本体ケース11の外面にディスク装置1の装着移
動方向に沿って凹溝状で回転体30の近傍に設けた作動
位置決め溝部17をガイドリブに係合させ位置決めしつ
つ、作動ラックに回転体30を係合させて回転させ、シ
ャッタ26を移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクを回転可
能に収容可能でディスク動作装置に装着されてディスク
へ情報が記録あるいは記録された情報が再生されるディ
スクカートリッジ、このディスクカートリッジにディス
クが収容されたディスク装置、およびシャッタを移動し
てディスクを露出する窓部を開閉するシャッタを開閉す
るシャッタ開閉機構に関する。
【0002】
【背景技術】従来、例えば記録媒体として、CD−RO
M(Compact Disc Read Only Memory)などのディスク
を取り出し可能に収容するディスクカートリッジや、M
O(Magneto-Optical)、FD(Flexible Disc)、MD
(Mini Disk)などのようにディスクをディスクカート
リッジ内に一体的に回転可能に収容したディスク装置が
広く利用されている。これらディスクカートリッジやデ
ィスク装置として、例えば図11に示す構造や図12に
示す構造のものが知られている。
【0003】そして、図11に示す構造のものは、ディ
スク101を回転可能に収容する本体ケース102に、
ディスク101の記録面を開放する窓部103を開口す
るとともに、この開口を開閉するシャッタ104を移動
可能に設けたディスク装置105である。そして、この
ディスク装置105のシャッタ104には移動方向にベ
ルト106が一体的に設けられ、このベルト106の先
端には爪部107が設けられている。また、シャッタ1
04には、窓部103を開口するシャッタ104の移動
方向に対して付勢力すなわち引っ張り力を作用させるコ
イルスプリング108が設けられている。
【0004】この図11に示すディスク装置105は、
このディスク装置105がディスク101に情報を記録
あるいは記録された情報を再生する図示しないディスク
動作装置に挿入され、所定の動作位置までディスク動作
装置に設けられた搬送手段にて搬送される際に、搬送経
路中のディスク装置105が移動する領域内に突設され
たピン110にベルト106の爪部107が引っ掛か
る。このことにより、ディスク装置105の搬送移動と
相対的にベルト106がコイルスプリング108の引っ
張り力に抗して移動され、動作位置ではシャッタ104
が移動されて窓部103が開口してディスク101の記
録面が露出する。
【0005】なお、この図11に示す構成において、ベ
ルト106の爪部107にピン110を引っ掛けてベル
ト106を移動させるので、ピン110が爪部107か
ら外れないように、ピン110から離間する方向にディ
スク装置105が逃げるように移動することを、ディス
ク装置105が動作位置に移動する移動経路の側面にて
規制している。
【0006】一方、図12に示す構造のものは、図示し
ないディスクを回転可能に収容する本体ケース121
に、ディスクの記録面を開放する窓部122を開口する
とともに、この開口を開閉するシャッタ123を移動可
能に設けたディスク装置125である。このディスク装
置125の本体ケース121には、シャッタ123が移
動する移動範囲内において、シャッタ123が窓部12
2を閉塞した状態でシャッタ123と本体ケース121
との間に段差が生じる凹部127が設けられている。ま
た、本体ケース121内には、シャッタ123が窓部1
22を開口するシャッタ123の移動方向に対して引っ
張り力を作用させる図示しない付勢手段が設けられてい
る。
【0007】このディスク装置125のディスクの記録
面に情報を記録および再生する図示しないディスク動作
装置には、ディスク装置125を挿入する挿入口と、こ
の挿入口に連通して情報の記録・再生をする動作位置
と、挿入口から動作位置までのディスク装置125が移
動する移動経路とが設けられている。また、ディスク動
作装置には、移動経路を移動するディスク装置125の
シャッタ123を移動させて窓部122を開口させるシ
ャッタ開閉手段131が設けられている。このシャッタ
開閉手段131は、一端側が移動経路内で回動可能に他
端側が軸支された腕部132と、この腕部132の一端
側である先端には移動経路を移動するディスク装置12
5の凹部127に係合するピン部133と、ディスク装
置125が動作位置に移動されることにより回動する腕
部132の回動方向に対して引っ張り力を作用させるコ
イルスプリング135とを備えている。
【0008】そして、ディスク動作装置の挿入口に挿入
されたディスク装置125は、移動経路中に位置するシ
ャッタ開閉手段131のピン部133が凹部127に係
合し、ディスク装置125の移動に伴って腕部132を
回動する。この回動により、シャッタ123が押される
ように移動されてシャッタ123が移動し、動作位置で
は窓部122が開口してディスクの記録面が露出する。
【0009】なお、この図12に示す構成において、シ
ャッタ開閉手段131の腕部132に設けたピン部13
3がディスク装置125の凹部127からシャッタ12
3に係合して移動させるので、シャッタ123からピン
部133が外れないように、ピン部133から離間する
方向にディスク装置125が逃げるように移動すること
を、ディスク装置125が動作位置に移動する移動経路
の側面にて規制している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
11あるいは図12に示す従来のディスク装置における
シャッタ開閉機構では、比較的寸法公差が大きい本体ケ
ースの寸法に基づいてディスク装置105,125の移
動を規制する移動経路の側面を設計するので、ディスク
装置105,125の移動の際のがたつきが大きくな
る。このため、図111に示す構成ではピン110が爪
部107から外れてシャッタ104の開閉ができなくな
り、図12に示す構成ではピン部133がシャッタ12
3から外れてシャッタ123の開閉ができなくなるおそ
れがある。
【0011】本発明は、このような問題点に鑑みて、簡
単な構成で確実にシャッタが開閉されるディスクカート
リッジ、ディスク装置およびシャッタ開閉機構を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の構成を採用する。
【0013】請求項1に記載のディスクカートリッジ
は、ディスクを回転可能に収容し、前記ディスクへの情
報の記録および前記ディスクに記録された情報の再生の
うちの少なくともいずれか一方の動作をするディスク動
作装置に装着されるディスクカートリッジであって、内
部に前記ディスクを回転可能に収容する本体ケースと、
この本体ケースに開口形成され前記収容されるディスク
の情報が記録される面を露出する窓部と、前記本体ケー
スに前記窓部を開閉可能に設けられたシャッタと、前記
本体ケース内に移動可能に配設され前記ディスク動作装
置に装着された状態または装着される移動過程で前記デ
ィスク動作装置に接触して移動され前記シャッタを移動
して前記窓部を開閉するシャッタ開閉手段と、前記本体
ケースの外面に凸状または凹状に設けられ、少なくとも
前記シャッタ開閉手段が前記ディスク動作装置に接触す
る際に前記ディスク動作装置に凹状または凸状に設けら
れた係止手段に係合する係合手段とを具備したことを特
徴とする。
【0014】この発明では、ディスクを回転可能に収容
する本体ケースに、ディスクの情報が記録される面を露
出する窓部を開口形成するとともに、この窓部を開閉可
能にシャッタを設ける。また、ディスクに情報を記録あ
るいは情報を再生するディスク動作装置に装着される移
動過程あるいは装着された状態で、本体ケースに設けた
シャッタ開閉手段をディスク動作装置に接触させてシャ
ッタを移動させて窓部を開閉させる。このシャッタ開閉
手段がディスク動作装置に接触する際に、本体ケースの
外面に凸状または凹状に設けた係合手段をディスク動作
装置に凹状または凸状に設けた係止手段に係合させて本
体ケースを位置決めする。このことにより、位置決めさ
れる位置が、従来の本体ケースの幅方向で位置決めする
場合に比して、ディスク動作装置の接触部分から位置決
めする係合手段の位置までの距離が短く、寸法誤差で生
じるがたつきが小さくなり、本体ケースがディスク動作
装置の接触部分から離間する方向に逃げるように移動す
ることを凹凸の簡単な構成で防止し、確実にシャッタ開
閉手段およびディスク動作装置の接触が確保され、確実
なシャッタの開閉が得られる。
【0015】請求項2に記載のディスクカートリッジ
は、ディスクを回転可能に収容し、前記ディスクへの情
報の記録および前記ディスクに記録された情報の再生の
うちの少なくともいずれか一方の動作をするディスク動
作装置に装着されるディスクカートリッジであって、内
部に前記ディスクを回転可能に収容する本体ケースと、
この本体ケースに開口形成され前記収容されるディスク
の情報が記録される面を露出する窓部と、前記本体ケー
スに前記窓部を開閉可能に設けられたシャッタと、前記
本体ケース内に移動可能に配設され前記ディスク動作装
置に装着された状態または装着される移動過程で前記デ
ィスク動作装置に接触して移動され前記シャッタを移動
して前記窓部を開閉するシャッタ開閉手段と、前記本体
ケースの外面に前記シャッタ開閉手段に近接して設けら
れ、少なくとも前記シャッタ開閉手段が前記ディスク動
作装置に接触する際に前記ディスク動作装置に係合する
係合手段とを具備したことを特徴とする。
【0016】この発明では、ディスクを回転可能に収容
する本体ケースに、ディスクの情報が記録される面を露
出する窓部を開口形成するとともに、この窓部を開閉可
能にシャッタを設ける。また、ディスクに情報を記録あ
るいは情報を再生するディスク動作装置に装着される移
動過程あるいは装着された状態で、本体ケースに設けた
シャッタ開閉手段をディスク動作装置に接触させてシャ
ッタを移動させて窓部を開閉させる。このシャッタ開閉
手段がディスク動作装置に接触する際に、本体ケースに
シャッタ開閉手段に近接して設けた係合手段をディスク
動作装置に係合させて本体ケースを位置決めする。この
ことにより、シャッタを開閉するためにディスク動作装
置に接触するシャッタ開閉手段の近傍の係合手段が本体
ケースを位置決めし、本体ケースがディスク動作装置の
接触部分から離間する方向に逃げるように移動すること
を防止するので、ディスク動作装置の接触部分から位置
決めする係合手段の位置までの距離が短く、寸法誤差で
生じるがたつきが小さくなり、確実にシャッタ開閉手段
およびディスク動作装置の接触が確保され、確実なシャ
ッタの開閉が得られる。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のディスクカートリッジにおいて、係合手段
は、ディスク動作装置に凸状に突出して設けられた係止
手段が係脱可能に係合する凹状に形成されたことを特徴
とする。
【0018】この発明では、係合手段をディスク動作装
置に凸状に突出して設けた係止手段が係脱可能に係合す
る凹状に形成する。このことにより、外面から突出する
部分がなく、簡単な構成で取扱性が向上する。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
3のいずれかに記載のディスクカートリッジにおいて、
シャッタ開閉手段は、ディスク動作装置へ装着される移
動過程で前記ディスク動作装置に接触してシャッタを移
動させ、係合手段は、前記ディスク動作装置へ装着され
る移動過程での移動方向に沿った凹溝状で、前記ディス
ク動作装置の本体ケースが移動する移動領域中に突設さ
れた係止手段に係合可能に形成されたことを特徴とす
る。
【0020】この発明では、係合手段をディスク動作装
置へ装着される移動過程での移動方向に沿った凹溝状に
形成し、ディスク動作装置の本体ケースが移動する移動
領域中に突設された係止手段に係合させて位置決めし、
ディスク動作装置へ装着される移動過程でシャッタ開閉
手段をディスク動作装置に接触させてシャッタを移動さ
せる。このことにより、ディスク動作装置へ装着される
移動に伴ってシャッタを移動させるシャッタ開閉手段の
構成がディスク動作装置に接触させる簡単な構成で可能
となり、この簡単な構成でのシャッタを移動させるため
のディスク動作装置とシャッタ開閉手段との接触状態
が、凹溝状の簡単な構成の係合手段により移動過程で維
持され、移動しつつシャッタを移動させる構成でも確実
なシャッタの開閉が可能となる。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
4のいずれかに記載のディスクカートリッジにおいて、
本体ケース内に配設され、シャッタ開閉手段およびシャ
ッタのうちの少なくともいずれか一方に係脱可能に係合
して前記シャッタの移動を規制し、かつ前記シャッタ開
閉手段がディスク動作装置に接触する際に前記ディスク
動作装置に接触されて前記シャッタ開閉手段および前記
シャッタのうちの少なくともいずれか一方への係合が解
除されるシャッタ開閉規制手段を具備したことを特徴と
する。
【0022】この発明では、本体ケース内に配設したシ
ャッタ開閉規制手段により、シャッタ開閉手段およびシ
ャッタのうちの少なくともいずれか一方に係脱可能に係
合してシャッタの移動を規制するとともに、シャッタ開
閉手段がディスク動作装置に接触する際にディスク動作
装置に接触されて係合を解除しシャッタを移動可能とす
る。このことにより、不用意にシャッタが移動して開口
する窓部からディスクが露出する状態を確実に防止し、
ディスクの損傷を確実に防止する。
【0023】請求項6に記載のディスク装置は、請求項
1ないし5のいずれかに記載のディスクカートリッジ
と、このディスクカートリッジに回転可能に収容された
ディスクとを具備したことを特徴とする。
【0024】この発明では、確実にシャッタ開閉手段お
よびディスク動作装置の接触が確保され、確実なシャッ
タの開閉が得られる請求項1ないし4のいずれかに記載
のディスクカートリッジを備えているので、良好なシャ
ッタの開閉が得ら、安定した品質が得られる。
【0025】請求項7に記載のシャッタ開閉機構は、デ
ィスクを回転可能に収容可能または収容する本体ケー
ス、この本体ケースに開口形成され前記収容されるディ
スクの情報が記録される面を露出する窓部、および前記
本体ケースに前記窓部を開閉可能に設けられたシャッタ
を備えたディスクカートリッジの前記シャッタを開閉す
るシャッタ開閉機構であって、前記本体ケース内に移動
可能に配設され、前記ディスクへの情報の記録および前
記ディスクに記録された情報の再生のうちの少なくとも
いずれか一方の動作をするディスク動作装置に前記ディ
スクカートリッジが装着された状態または移動されて装
着される移動過程で前記ディスク動作装置に接触されて
移動され前記シャッタを移動して前記窓部を開閉させる
シャッタ開閉手段と、前記本体ケースの外面に凸状また
は凹状に設けられた係合手段と、前記ディスク動作装置
に凹状または凸状に設けられ、このディスク動作装置に
前記シャッタ開閉手段が接触する際に前記係合手段に係
合される係止手段とを具備したことを特徴とする。
【0026】この発明では、ディスクカートリッジの本
体ケースの外面に凸状または凹状に係合手段を設け、シ
ャッタを移動させるシャッタ開閉手段がディスク動作装
置に接触する際に、係合手段をディスクの情報の記録・
再生のためのディスク動作装置に設けた係止手段に係合
させて位置決めする。このことにより、位置決めされる
位置が、従来の本体ケースの幅方向で位置決めする場合
に比して、ディスク動作装置の接触部分から位置決めす
る係合手段の位置までの距離が短く、寸法誤差で生じる
がたつきが小さくなり、本体ケースがディスク動作装置
の接触部分から離間する方向に逃げるように移動するこ
とを凹凸の簡単な構成で防止し、確実にシャッタ開閉手
段およびディスク動作装置の接触が確保され、確実なシ
ャッタの開閉が得られる。
【0027】請求項8に記載のシャッタ開閉機構は、デ
ィスクを回転可能に収容可能または収容する本体ケー
ス、この本体ケースに開口形成され前記収容されるディ
スクの情報が記録される面を露出する窓部、および前記
本体ケースに前記窓部を開閉可能に設けられたシャッタ
を備えたディスクカートリッジの前記シャッタを開閉す
るシャッタ開閉機構であって、前記本体ケース内に移動
可能に配設され、前記ディスクへの情報の記録および前
記ディスクに記録された情報の再生のうちの少なくとも
いずれか一方の動作をするディスク動作装置に前記ディ
スクカートリッジが装着された状態または移動されて装
着される移動過程で前記ディスク動作装置に接触されて
移動され前記シャッタを移動して前記窓部を開閉させる
シャッタ開閉手段と、前記本体ケースの外面に前記シャ
ッタ開閉手段に近接して設けられた係合手段と、前記デ
ィスク動作装置に設けられ、このディスク動作装置に前
記シャッタ開閉手段が接触する際に前記係合手段に係合
される係止手段とを具備したことを特徴とする。
【0028】この発明では、ディスクカートリッジの本
体ケースの外面に、本体ケースの回転可能に収容するデ
ィスクを露出する窓部を開閉するシャッタを移動させる
シャッタ開閉手段の近傍に位置して係合手段を設け、こ
の係合手段をディスクの情報の記録・再生のためのディ
スク動作装置に設けた係止手段にシャッタ開閉手段がデ
ィスク動作装置に接触する際に係合させて位置決めす
る。このことにより、ディスク動作装置の接触部分から
位置決めする係合手段の位置までの距離が短く、寸法誤
差で生じるがたつきが小さくなり、確実にシャッタ開閉
手段およびディスク動作装置の接触が確保され、確実な
シャッタの開閉が得られる。
【0029】この発明では、ディスク装置の本体ケース
の外面に、本体ケースの回転可能に収容するディスクを
露出する窓部を開閉するシャッタを移動させるシャッタ
開閉手段の近傍に位置して係合手段を設け、この係合手
段をディスクの情報の記録・再生のためのディスク動作
装置に設けた係止手段にシャッタ開閉手段がディスク動
作装置に接触する際に係合させて位置決めする。このこ
とにより、ディスク動作装置の接触部分から位置決めす
る係合手段の位置までの距離が短く、寸法誤差で生じる
がたつきが小さくなり、確実にシャッタ開閉手段および
ディスク動作装置の接触が確保され、確実なシャッタの
開閉が得られる。
【0030】請求項9に記載の発明は、請求項7または
8に記載のシャッタ開閉機構において、係止手段は、凸
状に突出形成され、係合手段は、前記係止手段が係脱可
能に係合する凹状に形成されたことを特徴とする。
【0031】この発明は、凸状に突出形成した係止手段
を係脱可能に係合手段を凹状に形成する。このことによ
り、外面から突出する部分がなく、簡単な構成で取扱性
が向上する。
【0032】請求項10に記載の発明は、請求項7ない
し9のいずれかに記載のシャッタ開閉機構において、シ
ャッタ開閉手段は、ディスク動作装置へ装着される移動
過程で前記ディスク動作装置に接触してシャッタを移動
させ、係止手段は、本体ケースが移動する移動領域中に
凸状に突設され、係合手段は、前記係止手段が係脱可能
で、前記ディスク動作装置へ装着される移動過程での移
動方向に沿った凹溝状に形成されたことを特徴とする。
【0033】この発明では、係合手段をディスク動作装
置へ装着される移動過程での移動方向に沿った凹溝状に
形成し、ディスク動作装置の本体ケースが移動する移動
領域中に突設された係止手段に係合させて位置決めし、
ディスク動作装置へ装着される移動過程でシャッタ開閉
手段をディスク動作装置に接触させてシャッタを移動さ
せる。このことにより、ディスク動作装置へ装着される
移動に伴ってシャッタを移動させるシャッタ開閉手段の
構成がディスク動作装置に接触させる簡単な構成で可能
となり、この簡単な構成でのシャッタを移動させるため
のディスク動作装置とシャッタ開閉手段との接触状態
が、凹溝状の簡単な構成の係合手段により移動過程で維
持され、移動しつつシャッタを移動させる構成でも確実
なシャッタの開閉が可能となる。
【0034】請求項11に記載の発明は、請求項7ない
し請求項10のいずれかに記載のシャッタ開閉機構にお
いて、本体ケース内に配設され、シャッタ開閉手段およ
びシャッタのうちの少なくともいずれか一方に係脱可能
に係合して前記シャッタの移動を規制し、かつ前記シャ
ッタ開閉手段がディスク動作装置に接触する際に前記デ
ィスク動作装置に接触されて前記シャッタ開閉手段およ
び前記シャッタのうちの少なくともいずれか一方への係
合が解除されるシャッタ開閉規制手段を具備したことを
特徴とする。
【0035】この発明では、本体ケース内に配設したシ
ャッタ開閉規制手段により、シャッタ開閉手段およびシ
ャッタのうちの少なくともいずれか一方に係脱可能に係
合してシャッタの移動を規制するとともに、シャッタ開
閉手段がディスク動作装置に接触する際にディスク動作
装置に接触されて係合を解除しシャッタを移動可能とす
る。このことにより、不用意にシャッタが移動して開口
する窓部からディスクが露出する状態を確実に防止し、
ディスクの損傷を確実に防止する。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0037】〔ディスク装置の構造〕図1は、本実施の
形態のディスク装置を示す一部を切り欠いた平面図であ
る。図2は、このディスク装置を示す平面図である。図
3は、ディスク動作装置に装着される状態のディスク装
置を示す一部を切り欠いた断面図である。図4はシャッ
タの開閉状況を説明する説明図で、図4(A)は窓部の
開口直前状態を説明する説明図、図4(B)は窓部が開
口した状態を示す。図5は、ディスク装置をディスク動
作装置に装着する際の状況を説明する斜視図である。図
6は回転体の回転規制の状況を説明する説明図で、図6
(A)は回転体の回転が規制された状態、図6(B)は
ディスク動作装置に挿入されて回転体の回転規制が解除
される状態、図6(C)は回転体の回転規制が解除され
た状態が維持された状態を示す。
【0038】これら図1ないし図3に示されるディスク
装置1は、ディスク2と、このディスク2を回転可能に
収容するディスクカートリッジ3とを備えている。ディ
スク2としては、DVD(Digital Versatile Disk)や
CD−ROM(Compact DiscRead Only Memory)など、
光や磁気などにより情報を記録可能もしくは記録された
光ディスクや磁気ディスク、光磁気ディスクなどが用い
られる。このディスク2は、略中心位置に略円形の軸孔
4が設けられた略円盤状で、両面または片面に情報が記
録されるもしくは情報が記録された記録面5が設けられ
ている。なお、記録面5がいずれか一面のみのものでも
対応できる。
【0039】一方、ディスクカートリッジ3は、合成樹
脂製の本体ケース11を有している。この本体ケース1
1は、例えば一面である背面側が開口する略扁平箱状の
表ケース11Aと、一面である表面側が開口する略扁平
箱状で表ケース11Aの背面側の開口を閉塞し裏ケース
11Bとを有している。この本体ケース11内には、表
ケース11Aおよび裏ケース11Bの接合により、内部
にディスク2を回転可能に収容するディスク室12が区
画形成される。
【0040】また、本体ケース11には、図4(B)に
示すように、窓部14が開口形成されている。この窓部
14は、例えば表ケース11Aおよび裏ケース11Bに
それぞれ対応する位置にそれぞれ開口する略同形状に形
成されている。この窓部14は、ディスク室12内に収
容されたディスク2の外周縁から中心の軸孔4周縁を開
口する略長方形状で、本体ケース11の略中心から略一
縁中央に亘って開口形成されている。さらに、本体ケー
ス11の表面および裏面には、窓部14を含む略中央か
ら一側縁側に亘って略四角凹状の摺動凹部15が設けら
れている。
【0041】なお、窓部14は、例えばMD(Mini Dis
k)などのようにディスク2の記録面5の部分のみを開
口する大きさ、あるいは、ディスク2の一面のみに記録
面5がある場合には、この記録面5が対向する本体ケー
ス11の面にのみ開口形成したり、一面側が記録面5の
部分のみで他面側が軸孔4近傍から記録面5に亘る部分
まで開口形成した形状など、いずれの形状でもできる。
ここで、記録面5のみが開口される場合には、ディスク
2の軸孔4周縁が開放されて外部に臨む状態とする回転
駆動用孔を本体ケース11に設ける。
【0042】また、本体ケース11には、図1ないし図
6に示すように、裏ケース11Bの裏面側である外面
に、窓部14が開口する本体ケース11の一縁側から対
向する他縁側に亘って係合手段としての作動位置決め溝
部17が設けられている。この作動位置決め溝部17に
は、本体ケース11の一縁部分および他縁部分が外方に
向けて拡開する状態に案内部17Aが設けられている。
この作動位置決め溝部17は、図3に示すように、本体
ケース11内に連続する開口状態に形成されている。
【0043】この作動位置決め溝部17は、図3ないし
図6に示すように、ディスク装置1が装着されてディス
ク2に情報を記録および記録された情報を再生する動作
をする図示しないディスク動作装置に設けられた係止手
段としてのガイドリブ19が摺動可能かつ係脱可能に係
合される。このガイドリブ19は、ディスク動作装置に
設けられ、図示しない挿入口から挿入されたディスク装
置1が搬送されて移動される移動経路を構成する移動ガ
イド部材20に設けられている。この移動ガイド部材2
0は、ディスク装置1が載置する載置板20Aと、この
載置板20Aにディスク装置1の最大幅寸法と略同寸法
でディスク装置1が移動可能な幅寸法で対向する一対の
ガイドレール20Bとを備え、断面略コ字状に形成され
ている。そして、ガイドリブ19は、移動ガイド部材2
0の載置板20A上で挿入口に近接する位置に、ディス
ク装置1が移動する方向に対して長手リブ状に突設され
ている。また、ガイドリブ19は、先端縁および長手方
向の両端縁が面取りされて先端部が径小いわゆる先細り
状でかつ平面視で略楕円形状に形成されている。
【0044】そして、本体ケース11には、図1、図
2、図4および図5に示すように、シャッタ体25が移
動可能に設けられている。このシャッタ体25は、例え
ばアルミニウム合金などの金属製あるいは合成樹脂製の
シャッタ26と、このシャッタ26に一体的に設けられ
たシャッタラック27とを備えている。
【0045】シャッタ26は、一対の覆い板部26A
と、これら覆い板部26Aを一体に連続して連結する連
結板部26Bとを有し、断面略コ字状に形成されてい
る。覆い板部26Aは、摺動凹部15内に移動可能に位
置し摺動凹部15の略半面を覆い窓部14を閉塞可能な
長方形状に形成されている。連結板部26Bは、覆い板
部26Aの長手方向の一端を一体に連続して連結する。
そして、シャッタ26は、表ケース11Aの摺動凹部1
5から裏ケース11Bの摺動凹部15に亘って本体ケー
ス11を跨ぐように配設される。
【0046】シャッタラック27は、シャッタ26の連
結板部26Bより長手状の細長棒状に形成されている。
このシャッタラック27は、シャッタ26が窓部14を
閉塞する状態でシャッタ26が摺動凹部15内を移動す
る方向に対して反対側に延出する状態で、連結板部26
Bに一体的に設けられている。このシャッタラック27
の長手方向の一面すなわち連結板部26Bと接合する面
と反対側である本体ケース11のディスク室12に対向
する面には、ラック27Aが設けられている。また、シ
ャッタラック27の両端部には、覆い板部26Aに対向
する側面から突出する図示しない摺動爪部が設けられて
いる。この摺動爪部は、本体ケース11にシャッタ26
の移動方向に沿って凹溝状の図示しない摺動溝部に係合
し、シャッタ体25が本体ケース11から脱落すること
を防止している。
【0047】なお、シャッタ26は、断面略コ字状に限
らず、窓部14を開閉可能にいずれの形状に適宜設計変
更できる。同様に、シャッタ体25の構造についても、
シャッタ26およびシャッタラック27にて構成する構
造に限らず、略適宜設計変更できる。
【0048】本体ケース11内には、図1ないし図6に
示すように、回転体30が回転可能に配設されている。
この回転体30は、円盤状で外周面にギヤ30Aが設け
られた歯車形状である。この回転体30は、本体ケース
11の一隅である略円形のディスク室12から外れた位
置に、外周面のギヤ30Aが本体ケース11の外面から
露出する状態で中心に設けられた回転軸30Bにて回転
可能に配設されている。この回転体30を軸支する回転
軸30Bは、本体ケース11に一体に突設して回転体3
0を回転自在に軸支する構成、あるいは回転体30に一
体に設けられ本体ケース11に回転自在に支持される構
成など、回転体30が本体ケース11に回転可能に軸支
されるいずれの構成でもできる。
【0049】また、本体ケース11内には、回転体30
が配設された近傍に位置して移動伝達手段35が配設さ
れている。この移動伝達手段35は、回転体30に係合
する第1のピニオン36と、この第1のピニオン36に
係合するとともにシャッタラック27のラック27Aに
係合する第2のピニオン37とを備え、回転体30に近
接して配設されている。この移動伝達手段35は、回転
体30が回転することにより第1のピニオン36が反対
方向に回転するとともに、第2のピニオン37が回転体
30と同方向に回転し、この第2のピニオン37が係合
するシャッタラック27を備えたシャッタ体25を移動
させる。なお、これら第1のピニオン36および第2の
ピニオン37は、回転体30と同様、いずれの方法によ
り回転可能に軸支することができる。
【0050】さらに、本体ケース11内には、図1、図
3および図6に示すように、回転体30の回転を規制す
る回転規制手段40が回転体30に近接して配設されて
いる。この回転規制手段40は、弾性変形可能な合成樹
脂などにて形成され、四角柱状の胴体部40Aを有して
いる。この胴体部40Aは、軸方向の一端側が回転体3
0の外周面に接離する方向に回動可能に他端が本体ケー
ス11に軸支されている。なお、この軸支は、回転体3
0と同様に、いずれの方法により回転可能に軸支するこ
とができる。
【0051】また、胴体部40Aの軸方向の一端部に
は、回転体30の外周面に対向する面に回転規制爪部4
0Bが突設されている。この回転規制爪部40Bは、回
転体30の外周面のギヤ30Aに係脱可能に略楔状に形
成されている。
【0052】また、回転規制手段40の胴体部40Aの
軸方向の他端には、軸方向に沿って長手状の回動規制部
40Cが設けられている。この回動規制部40Cは、作
動位置決め溝部17に対して回転規制手段40が回動可
能に配設された位置と反対側に本体ケース11内に突設
された位置決め凸部42に先端部が当接する状態で設け
られている。この回動規制部40Cは、図6に示すよう
に、位置決め凸部42に当接する状態で、ディスク動作
装置に設けられたガイドリブ19が当接することにより
弾性変形して位置決め凸部42を乗り越え可能に形成さ
れている。なお、この回動規制部40Cは、胴体部40
Aと別部材とし、この回動規制部40Cのみを弾性変形
可能な部材にて形成して胴体部40Aに一体的に取り付
けられる構成などとしてもできる。
【0053】そして、回転規制手段40には、回転規制
爪部40Bが回転体30に常時係合する方向に付勢する
付勢手段としてのトーションコイルばね43が設けられ
ている。なお、トーションコイルばね43に限らず、板
ばねやゴムなどの弾性部材など、回転規制手段40を回
転規制爪部40Bが回転体30に常時係合する方向に付
勢するいずれの構成でもできる。
【0054】この回転規制手段40は、通常時は、図6
(A)に示すように、トーションコイルばね43の付勢
力となる復元力により、回転規制爪部40Bが回転体3
0の外周面のギヤ30Aに係合して、回転体30の回転
が規制され、図4(A)に示すように、シャッタ体25
のシャッタ26が窓部14を閉塞する。
【0055】また、ディスク装置1をディスク動作装置
に装着する際には、ガイドリブ19が作動位置決め溝部
17に係合し、ディスク装置1の移動に伴ってガイドリ
ブ19が作動位置決め溝部17内を相対的に移動し、回
動規制部40Cが位置決め凸部42に当接する。さら
に、ディスク装置1が移動すると、図6(B)に示すよ
うに、回動規制部40Cは弾性変形し、位置決め凸部4
2を乗り越える。この状態で、図4(A)に示すよう
に、回転体30がディスク動作装置の移動ガイド部材2
0のガイドレール20Bにディスク装置1の移動方向に
沿って設けられた回転手段としての作動ラック45に係
合する状態となる。
【0056】そして、ディスク装置1がさらに移動する
と、図6(C)に示すように、ガイドリブ19は回動規
制部40Cを通過し、回転規制手段40はトーションコ
イルばね43の復元力により回動する。この状態で、回
動規制部40Cが再び位置決め凸部42に当接し、回転
規制爪部40Bは回転体30に係合することなく、回転
体30の回転が自在の状態、すなわち作動ラック45に
より移動に伴って回転する状態で保持される。これら、
シャッタラック27、回転体30および移動伝達手段3
5にてシャッタ開閉手段48が構成され、このシャッタ
開閉手段48および回転手段としての作動ラック45に
てシャッタ開閉機構49が構成される。
【0057】〔ディスク装置の動作〕次に、上記一実施
の形態のディスク装置1の動作を説明する。
【0058】ディスク装置1は、使用されない通常状態
において、図1および図2に示すように、シャッタ体2
5のシャッタ26が窓部14を閉塞する状態に位置す
る。そして、この状態では、図6(A)に示すように、
トーションコイルばね43の復元力により、回転規制手
段40の回転規制爪部40Bが回転体30の外周面のギ
ヤ30Aに係合して、回転体30の回転が規制され、回
転体30が外部から作用しても回転体30は回転せず、
シャッタ体25が移動して窓部14が開口しディスク2
の記録面5が露出することはない。
【0059】そして、ディスク装置1を使用、すなわち
ディスク動作装置にてディスク2に情報を記録あるいは
記録された情報を再生する際には、ディスク動作装置の
図示しない挿入口からディスク装置1をシャッタ体25
側から挿入する。この挿入により、ディスク動作装置の
移動ガイド部材20に設けられたガイドリブ19が作動
位置決め溝部17に係合する。このガイドリブ19が作
動位置決め溝部17に係合する際、作動位置決め溝部1
7の端部の案内部17Aに案内されて係合する。また、
ガイドリブ19の先端部が面取りさせて先細り状で平面
視で略楕円状に形成されているため、円滑に案内されて
係合する。このことにより、挿入されるディスク装置1
が多少傾いて挿入されるなどしても、確実にガイドリブ
19が作動位置決め溝部17に係合するので、ディスク
装置1を位置決めできる。なお、ディスク装置1を挿入
口から挿入する際に、表裏が逆、あるいはシャッタ体2
5側からではなく挿入しようとすると、本体ケース11
の周面にガイドリブ19が当接するので、誤って挿入さ
れることを防止できる。
【0060】この挿入されてガイドリブ19が作動位置
決め溝部17に係合されたディスク装置1をさらに押し
込むように挿入すると、ディスク装置1の移動に伴って
ガイドリブ19が作動位置決め溝部17内を相対的に移
動して回転規制手段40の回動規制部40Cに当接し、
回転規制手段40をトーションコイルばね43の復元力
に抗して回動させる。そして、ディスク装置1を挿入す
る方向にさらに移動させると、回動規制部40Cが位置
決め凸部42に当接し、図6(B)に示すように、回動
規制部40Cを弾性に抗して撓むように変形させる。さ
らにディスク装置1を挿入する方向に移動させると、回
動規制部40Cは位置決め凸部42を乗り越える。この
状態で、図4(A)に示すように、回転体30がディス
ク動作装置の移動ガイド部材20の作動ラック45に係
合する。
【0061】この回転体30が作動ラック45に係合す
る状態でディスク装置1を挿入する方向に移動させる
と、作動ラック45が回転体30の外周面をディスク装
置1の移動に対応して相対的に移動する状態となり、回
転体30が回転する。この回転体30の回転により、移
動伝達手段35の第1のピニオン36および第2のピニ
オン37が回転し、第2のピニオン37に係合するシャ
ッタラック27を有したシャッタ体25が摺動凹部15
内で回転体30側に向けて移動する。ここで、回転体3
0が作動ラック45に係合して回転される際、ガイドリ
ブ19によりディスク装置1が作動ラック45から離間
する方向に移動されることを防止し、回転体30と作動
ラック45との係合状態が確実に維持され、回転体30
が作動ラック45により移動に伴って確実に回転され
る。
【0062】また、このディスク装置1の挿入にて回転
体30が回転してシャッタ体25が移動しつつ、ガイド
リブ19はさらに作動位置決め溝部17内を相対的に移
動し、図6(C)に示すように、ガイドリブ19は回動
規制部40Cを通過する。このガイドリブ19が回動規
制部40Cを通過することにより、回転規制手段40は
トーションコイルばね43の復元力により回動し、回動
規制部40Cが再び位置決め凸部42に当接して回動が
規制される。この状態では、回転規制手段40の回転規
制爪部40Bは回転体30に係合することはなく、回転
体30の作動ラック45による回転は維持され、ディス
ク装置1の挿入に伴ってシャッタ体25が移動する。
【0063】そして、所定の位置すなわち情報の記録や
記録された情報を再生する動作位置まで移動されたディ
スク装置1は、図4(B)に示すように、完全に窓部1
4が開口してディスク2の記録面5および軸孔4周辺が
露出する状態となる。そして、ディスク動作装置の図示
しない回転軸がディスク装置1の軸孔4に嵌挿されて固
定され、回転軸の回転によりディスク2が回転されて、
情報の記録や情報の再生の動作が行われる。
【0064】次に、ディスク装置1を他のディスク動作
装置で動作させる場合について説明する。他のディスク
動作装置として、例えば図7に示す構成のものを用い
る。
【0065】すなわち、図7において、51は移動ガイ
ド部材で、この移動ガイド部材51は、図4および図5
に示すディスク動作装置の移動ガイド部材20と略同形
状に、載置板51Aおよび一対のガイドレール51Bに
て断面略コ字状に形成されている。
【0066】そして、載置板51Aには、挿入されたデ
ィスク装置1の移動方向側に突設され動作位置に位置決
めしてさらなる移動を規制する位置決めリブ52が設け
られている。さらに、載置板51Aには、図4および図
5に示すディスク動作装置の長手状のガイドリブ19に
代えて、作動位置決め溝部17に係合する一対のガイド
ピン53が突設されている。これらガイドピン53は、
ディスク装置1が位置決めリブ52に当接して位置決め
された状態で、摺動凹部15に対応する位置から外れた
位置に突設されている。
【0067】また、一方のガイドレール51Bには、図
4および図5に示すディスク動作装置のガイドレール2
0Bの作動ラック45に代えて、切欠部55が切欠形成
されている。この切欠部55は、ディスク装置1が位置
決めリブ52に当接して位置決めされた状態で、回転体
30に対向する位置に設けられている。
【0068】そして、ディスク動作装置には、回転手段
としての回転駆動手段60が設けられている。この回転
駆動手段60は、台座部61を有している。この台座部
61は、移動ガイド部材51に隣接して切欠部55に臨
む位置に移動、すなわち近接・離間可能にディスク動作
装置内に配設されている。
【0069】台座部61には、駆動手段としての電動モ
ータ62が一体的に設けられている。この電動モータ6
2の出力軸62Aには、駆動ギヤ63が一体的に設けら
れている。また、台座部61には、駆動ギヤ63に係合
する駆動伝達ギヤ64が回転自在に軸支されている。こ
の駆動伝達ギヤ64は、回転体30と同様に、いずれの
方法にて回転自在に軸支することができる。
【0070】そして、図7に示す他のディスク動作装置
にてディスク装置1を動作させる際には、図4または図
5に示すディスク動作装置にて動作させる場合と同様
に、ディスク動作装置の図示しない挿入口からディスク
装置1をシャッタ体25側から挿入する。この挿入によ
り、ディスク動作装置の移動ガイド部材51に設けられ
たガイドピン53が作動位置決め溝部17に案内部17
Aに案内されて係合し、ディスク装置1が位置決めされ
る。
【0071】この挿入されてガイドリブ19が作動位置
決め溝部17に係合されたディスク装置1をさらに押し
込むように挿入すると、図4または図5に示すディスク
動作装置にて動作させる場合と同様に、ディスク装置1
の移動に伴ってガイドピン53が作動位置決め溝部17
内を相対的に移動して回転規制手段40を回動させ、回
転体30の回転規制を解除させる。
【0072】この回転体30の回転規制が解除された状
態でディスク装置1を挿入する方向に移動させると、デ
ィスク装置1は位置決めリブ52に当接してさらなる移
動が規制されて位置決めされる。この位置決めされたこ
とを例えばセンサやスイッチなどにて認識することによ
り、回転駆動手段60が移動ガイド部材51に近接する
状態に一体的に移動され、位置決めされたディスク装置
1の切欠部55に臨む回転体30に駆動伝達ギヤ64が
係合される。この状態で、電動モータ62が駆動されて
出力軸62Aとともに駆動ギヤ63が回転し、この駆動
ギヤ63の回転により駆動伝達ギヤ64が回転する。こ
の駆動伝達ギヤ64の回転により、回転体30が回転
し、図4および図5に示すディスク動作装置と同様に、
シャッタ体25が移動して窓部14が開口され、ディス
ク2の記録面5が露出される。
【0073】〔ディスク装置の効果〕上述したように、
上記実施の形態では、以下に示す作用効果を奏する。
【0074】すなわち、本体ケース11にディスク動作
装置の移動ガイド部材20,51に設けたガイドリブ1
9やガイドピン53が摺動可能に係合する作動位置決め
溝部17を設ける。このため、シャッタ体25を移動さ
せるために回転体30を回動させる側方からの作用力に
より、ディスク装置1が側方に逃げて回転体30へ作用
力を作用させることができなくなることを防止でき、確
実にシャッタ体25を移動させて窓部14を開閉でき
る。
【0075】さらに、回転体30に確実に作用力を作用
させる構成として、本体ケース11に設けた作動位置決
め溝部17に、ディスク動作装置のガイドリブ19やガ
イドピン53を突設する構成とした。このため、ディス
ク装置1に突出する構成がなく、取扱が良好であるとと
もに、ディスク動作装置毎におけるディスク装置1の挿
入向きなどを特定、すなわち逆向きや異なる向きなどで
ディスク装置1をディスク動作装置に挿入する誤挿入を
防止できる。
【0076】そして、作動位置決め溝部17として、回
転体30の近傍に位置に設けたため、比較的寸法公差が
大きい本体ケース11の幅寸法に対応させて移動ガイド
部材20,51の一対のガイドレール20Bにてディス
ク装置1を位置決めする場合に比して、ディスク装置1
が逃げるように移動することを確実に防止して、回転体
30が作動ラック45や回転駆動手段60に確実に係合
する状態が得られ、回転体30が確実に回転してシャッ
タ体25の確実な開閉の移動ができる。すなわち、ディ
スク装置1が逃げる容易に移動する方向への位置決めす
る位置がガイドレール20Bにて位置決めする位置より
近くなるため、寸法誤差によるディスク装置1の逃げ方
向の移動距離のバラツキを小さくでき、確実に回転体3
0が回転手段に係合する状態が得られる。
【0077】また、ディスク2を回転可能に収容する本
体ケース11に、ディスク2の情報が記録される記録面
5を露出する窓部14を開口形成するとともに、この窓
部14を開閉可能にシャッタ体25を設けたディスクカ
ートリッジ3にディスク2を回転可能に収容したディス
ク装置1を、ディスク2に情報を記録あるいは記録され
た情報を再生するディスク動作装置に装着した状態ある
いは動作位置へ移動する移動過程で、本体ケース11内
に外周面が露出する状態で回転可能に配設した回転体3
0を、図4および図5に示すディスク動作装置の移動ガ
イド部材20の作動ラック45、あるいは図7に示す回
転駆動手段60の駆動伝達ギヤ64に接触されて回転さ
せ、本体ケース11内に配設した移動伝達手段35によ
り回転体30の回転にてシャッタ体25を移動させて窓
部14を開閉させる。このため、ディスク動作装置に装
着する移動過程中あるいは装着した後のいずれでも回転
体30を回転させシャッタ体25を移動させて窓部14
を開閉させることが可能となり、構成が異なる作動ラッ
ク45および回転駆動手段60でもでき、シャッタ体2
5を開閉させる構成が限定されず、汎用性を向上でき
る。
【0078】また、図4および図5に示すように、ディ
スク動作装置に装着する際の移動過程中に、例えば回転
体30を壁面に設けた作動ラック45に接触あるいは単
にガイドレール20Bの内面に接触させて回転させるこ
ともでき、シャッタ体25を開閉させるための構成をデ
ィスク動作装置に設けない、あるいは簡単な構成の作動
ラック45ででき、ディスク動作装置を容易に小型軽量
化できる。
【0079】そして、回転体30を歯車形状とするた
め、回転体30の回転をシャッタ体25の直線上の移動
に変換する構成のラックおよびピニオンを利用した一般
的な構成を容易に利用でき、シャッタ体25を開閉させ
る構成を簡略化でき、製造性の向上および軽量小型化を
容易に図ることができる。また、例えば回転体30を歯
車やラックなどにより、滑るなどを生じることなく確実
に回転させることができ、効率よく確実にシャッタ体2
5を開閉できる。
【0080】移動伝達手段35として、シャッタ体25
に一体的に設けられたシャッタラック27と、回転体3
0と、シャッタラック27のラック27Aに係合し回転
体30の回転に伴って回転する第1のピニオン36およ
び第2のピニオン37とを設ける。このため、ディスク
動作装置に装着される際に回転体30が回転されること
で、移動伝達手段35の第1のピニオン36および第2
のピニオン37が回転し、第2のピニオン37に係合す
るシャッタ体25に一体的に設けたラック27Aが移動
してシャッタ体25が移動されるので、簡単な構造で回
転体30の回転にてシャッタ体25が開閉する構成が得
られ、ディスク装置1の小型化および製造性の向上を容
易に図ることができる。
【0081】回転体30に離間可能に接触して回転体3
0の回転を規制する回転規制手段40を設ける。このた
め、通常時に回転体30が不用意に回転することにより
シャッタ体25が移動して開口する窓部14からディス
ク2が露出する状態を確実に防止でき、ディスク2の損
傷を確実に防止できる。
【0082】ディスク装置1を使用するディスク動作装
置に装着される移動過程中または装着された状態では、
回転体30から回転規制手段40を離間させる。このた
め、通常時は回転体30に接触して回転体30の回転に
よるシャッタ体25の移動を防止でき、ディスク動作装
置にて情報の記録・再生のための動作をする際には、回
転規制手段40が回転体30から離間して回転体30を
回転可能とするので、情報の記憶・再生の際のみディス
ク2が露出して情報の記憶・再生ができ、通常時はディ
スク2を確実に保護できる。
【0083】また、ディスク動作装置に設けた回転駆動
手段60を回転体30に接離可能に接触させて回転させ
ることにより、例えば図7に示すように、ディスク動作
装置に装着した後にシャッタ体25を開閉させることが
できる。このため、回転駆動手段60の配置位置や移動
させる方向を適宜設定することにより、図11や図12
に示す従来の構成のように、ディスク装置1のディスク
動作装置への装着方向が限定されることはなく、汎用性
の向上を図ることができる。
【0084】一方、ディスク動作装置に設けられた作動
ラック45に回転体30を係合させディスク動作装置に
装着する際の移動に伴って回転させることにより、ディ
スク動作装置にシャッタ体25を開閉するための特別な
構成を設けることなく、固定された作動ラック45を設
ける簡単な構成でシャッタ体25を開閉でき、ディスク
動作装置を容易に小型化できる。
【0085】〔実施形態の変形〕なお、本発明は、上述
した一実施の形態に限定されるものではなく、本発明の
目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むも
のである。
【0086】すなわち、本発明のディスク装置1として
は、情報を再生あるいは記録可能ないずれのディスク2
を対象とすることができる。
【0087】そして、ディスク2を収容したディスク装
置1に限らず、ディスク2を取出可能に収容するディス
クカートリッジ3としても適用できる。
【0088】また、回転規制手段40としては、回転規
制爪部40Bを回転体30に係合させて回転を規制する
構成に限らず、圧着により回転を規制するなど、いずれ
の構成でもでき、設けなくても良い。
【0089】そして、シャッタ開閉手段48として、回
転体30を用いたが、この構成に限らず、いずれの構成
でもできる。なお、回転体30のように、ギヤによるか
み合いや圧着にて回転され、この回転によりシャッタ2
6を移動させる構成を移動方向に対して本体ケース11
の側面に設ける場合、側方から回転手段が係合あるいは
圧着されるので、特に逃げるように移動しやすくなり移
動に伴う十分な回転が得られなくなり易い。このため、
回転体30を用いた場合には、特にシャッタ開閉手段4
8を構成する回転体30の近傍に設けた係合手段に係止
手段を係止させることが好ましい。
【0090】また、係合手段として凹状の作動位置決め
溝部17とし、係止手段としてガイドリブ19あるいは
ガイドピン53としたが、本体ケース11にガイドリブ
19やガイドピン53などを突設し、移動ガイド部材2
0,51にこれらガイドリブ19やガイドピン53など
が係合する作動位置決め溝部17を設けるなど、凹凸が
逆となる構成としてもよい。さらに、凹凸の形状は、互
いに係脱可能で、位置決めできるいずれの形状でもで
き、例えばディスク動作装置の動作位置に装着後にシャ
ッタ26を開閉するなどの場合には、移動方向に長手溝
状に限らず、位置決めできる凹状でもよい。そして、こ
の凹凸の構成により位置決めする構成とする場合には、
回転体30の近傍に設ける必要はなく、いずれの位置で
も従来に比して確実に位置決めできる。
【0091】シャッタ開閉手段48を構成する移動伝達
手段35としては、第1のピニオン36および第2のピ
ニオン37に限らず、例えば図8に示す構成でもでき
る。すなわち、図8において、移動伝達手段70は、一
端がシャッタ26に連結され他端が回転体30の巻取手
段としての回転軸30Bに連結された紐状部材71を有
している。この紐状部材71は、本体ケース11内にシ
ャッタ体25の移動方向側に位置して回転自在に配設し
たプーリ72に掛け渡されている。また、紐状部材71
が延出する方向と反対側には、付勢手段としてのコイル
スプリング73が設けられている。このコイルスプリン
グ73は、シャッタ体25のシャッタ26にて窓部14
が常時閉塞される状態に復元力としての引っ張り力を作
用する状態で設けられている。この回転体30、移動伝
達手段70およびシャッタラック27にてシャッタ開閉
手段75が構成される。
【0092】この図8に示す構成では、回転体30の回
転により、回転軸30Bに紐状部材71を巻き取ってシ
ャッタ体25をコイルスプリング73の復元力である引
っ張り力に抗してシャッタ体25を引っ張り移動させて
窓部14を開口させる。また、窓部14を閉塞する場合
には、回転体30に係合する作動ラック45や回転駆動
手段60の駆動伝達ギヤ64を外したり、駆動伝達ギヤ
64を逆回転する状態に電動モータを駆動させるなどに
より、紐状部材71に作用する張力を解除させてコイル
スプリング73の復元力によりシャッタ体25を移動さ
せる。
【0093】この図8に示す構成によれば、ディスク2
に干渉せずにシャッタ開閉手段75を本体ケース11内
に配設することが容易で、ディスク装置1の小型化が容
易に図れる。なお、巻取手段および回転体の構成とし
て、回転軸30Bの両端部にフランジ上に鍔部を一対設
けたボビン状に形成して、鍔部を回転体とし、鍔部間で
回転軸30Bの外周面の領域を巻回領域とする巻取手段
とするなど、いずれの構成でもできる。なお、ボビン状
とすることにより、巻取手段に紐状部材71が確実に巻
き取られ、紐状部材71が回転軸30Bから外れて噛み
込まれてシャッタ体25の移動ができなくなったり、紐
状部材71が損傷するなどを防止できる。
【0094】さらに、シャッタ開閉手段を構成する移動
伝達手段としては、図9に示すように、3つのピニオン
77により回転体30の回転をシャッタラック27に伝
達させてシャッタ体25を反対側に移動させるシャッタ
開閉手段78の構成とするなど、複数のピニオン77を
用いたり、プーリおよび無端ベルトを用いて移動させた
り、ピニオン77とこれらプーリおよび無端ベルトを組
み合わせて移動させるなどしてもできる。
【0095】また、ガイドリブ19やガイドピン53な
どのように、リブ状やピン状に限らず、例えば壁状な
ど、位置決めできるいずれの形状でもよく、ガイドピン
53のように複数設けてもできる。
【0096】そして、回転手段として、台座部61に駆
動ギヤ63を有した電動モータ62および回転体30に
係脱する駆動伝達ギヤ64を設けて一体的に移動させて
回転体30に係脱させる回転駆動手段60の構成として
説明したが、例えば移動せずにあらかじめ係合する位置
に配設し、ディスク動作装置に挿入されて回転規制が解
除されて動作位置など所定の位置に移動されることによ
り係合する構成としてもできる。さらに、駆動ギヤ63
に駆動伝達ギヤ64を係合させたが、出力軸62Aにプ
ーリを設けこのプーリとにて無端ベルトなどが掛け渡さ
れる駆動伝達プーリを駆動伝達ギヤに設けたり、直接駆
動ギヤ63を回転体30に係合させたり、無端ベルトの
外周面にギヤを設けたベルトギヤを回行配設し、このベ
ルトギヤを回転体30に係合させるなど、回転体30を
回転するいずれの構成でもできる。
【0097】回転体30の外周面を本体ケース11の外
縁から突出させて回転体30を外周面が露出する状態に
配設したが、例えば図10に示すように、回転体30を
軸方向で覆うように保護する保護手段81を設けて本体
ケース11の外縁からは突出しないが外周面は外方に露
出する状態で回転体30を配設してもできる。
【0098】すなわち、図10に示すように、本体ケー
ス11の一側面には、挿入方向に沿った凹溝状の凹部8
2が設けられている。そして、回転体30は、この凹部
82内に外周面が位置する状態で凹部82の縁から突出
することなく配設する。この状態で凹部82を構成する
側壁部分が保護手段81となる。また、作動ラック45
としては、凹部82内を移動可能な幅寸法に形成する。
そして、ディスク動作装置に挿入する際には、作動ラッ
ク45が凹部82内を相対的に移動する状態となり、こ
の作動ラック45が回転体30に係合して回転体30を
回転させ、シャッタ体25による窓部14の開閉をす
る。
【0099】この図10に示す構成により、例えば回転
体30に手が触れるなど、外部から不用意に回転体30
に接触することを防止でき、回転体30の回転および回
転体30の損傷を防止でき、回転規制手段40などの特
別の構成を設けなくても簡単な構造で回転体30の回転
規制ができる。さらには、回転体30が突出せず、外観
も向上できる。なお、凹部82は、本体ケース11の一
側面の全域に設ける構成に限らず、ディスク動作装置の
回転手段として回転駆動手段60が用いられる場合のみ
で、作動ラック45を用いない構成では、回転体30が
位置する部分のみを凹部としてもできる。同様に凹部8
2により構成される保護手段としても、回転体30が位
置する部分のみとしてもよい。
【0100】そして、ディスク動作装置としては、例え
ば移動ガイド部材20,51を備えず、直接的にディス
ク装置1を動作位置に装着させる構成や、移動ガイド部
材20,51などが複数設けられたものなど、いずれの
構成でもできる。
【0101】その他、本発明の実施の際の具体的な構造
および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構
造や手順などとしてもよい。
【0102】
【発明の効果】本発明によれば、本体ケースに設けた凸
状または凹状の係合手段を、ディスク動作装置に設けた
凹状または凸状の係止手段に係合させて本体ケースを位
置決めし、本体ケースがディスク動作装置の接触部分か
ら離間する方向に逃げるように移動することを防止する
ため、ディスク動作装置の接触部分から位置決めする係
合手段の位置までの距離が短く、寸法誤差で生じるがた
つきを小さくでき、凹凸で係合させる簡単な構成で確実
にシャッタ開閉手段およびディスク動作装置の接触状態
を確保でき、確実にシャッタを開閉できる。
【0103】また、本発明によれば、ディスク動作装置
に接触してシャッタを開閉するシャッタ開閉手段の近傍
に位置して本体ケースに設けた係合手段を、ディスク動
作装置に係合させて本体ケースを位置決めし、本体ケー
スがディスク動作装置の接触部分から離間する方向に逃
げるように移動することを防止するため、ディスク動作
装置の接触部分から位置決めする係合手段の位置までの
距離が短く、寸法誤差で生じるがたつきを小さくでき、
確実にシャッタ開閉手段およびディスク動作装置の接触
状態を確保でき、確実にシャッタを開閉できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るディスク装置の構
成を示す一部を切り欠いた平面図である。
【図2】前記ディスク装置を示す平面図である。
【図3】前記ディスク動作装置にディスク装置を装着す
る状態を示す断面図である。
【図4】前記ディスク動作装置にディスク装置を装着す
る状態を示す平面図である。 (A)ディスク装置を挿入した状態 (B)ディスク装置に装着して窓部を開口させた状態
【図5】前記ディスク動作装置にディスク装置を装着す
る状態を示す斜視図である。
【図6】前記回転規制手段による回転体の回転規制状態
を説明する説明図である。 (A)回転体が回転規制された状態 (B)回転規制を解除する状態 (C)回転規制が解除された状態
【図7】前記他のディスク動作装置にディスク装置を装
着する状態を示す平面図である。 (A)ディスク装置を挿入した状態 (B)ディスク装置に装着して窓部を開口させた状態
【図8】本発明の他の実施の形態に係るディスク装置の
構成を示す一部を除去した平面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態に係るディスク
装置の構成を示す一部を切り欠いた平面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態に係るディス
ク装置の構成を示す一部を切り欠いた断面図である。
【図11】従来例のディスク装置のシャッタを開閉する
動作を示す説明図である。
【図12】従来の他のディスク装置のシャッタを開閉す
る動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク装置 2 ディスク 3 ディスクカートリッジ 11 本体ケース 14 窓部 17 係合手段としての作動位置決め溝部 19 係止手段としてのガイドリブ 26 シャッタ 40 回転規制手段 48,75 シャッタ開閉手段 49 シャッタ開閉機構 53 係止手段としてのガイドピン

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを回転可能に収容し、前記ディ
    スクへの情報の記録および前記ディスクに記録された情
    報の再生のうちの少なくともいずれか一方の動作をする
    ディスク動作装置に装着されるディスクカートリッジで
    あって、 内部に前記ディスクを回転可能に収容する本体ケース
    と、 この本体ケースに開口形成され前記収容されるディスク
    の情報が記録される面を露出する窓部と、 前記本体ケースに前記窓部を開閉可能に設けられたシャ
    ッタと、 前記本体ケース内に移動可能に配設され前記ディスク動
    作装置に装着された状態または装着される移動過程で前
    記ディスク動作装置に接触して移動され前記シャッタを
    移動して前記窓部を開閉するシャッタ開閉手段と、 前記本体ケースの外面に凸状または凹状に設けられ、少
    なくとも前記シャッタ開閉手段が前記ディスク動作装置
    に接触する際に前記ディスク動作装置に凹状または凸状
    に設けられた係止手段に係合する係合手段とを具備した
    ことを特徴としたディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 ディスクを回転可能に収容し、前記ディ
    スクへの情報の記録および前記ディスクに記録された情
    報の再生のうちの少なくともいずれか一方の動作をする
    ディスク動作装置に装着されるディスクカートリッジで
    あって、 内部に前記ディスクを回転可能に収容する本体ケース
    と、 この本体ケースに開口形成され前記収容されるディスク
    の情報が記録される面を露出する窓部と、 前記本体ケースに前記窓部を開閉可能に設けられたシャ
    ッタと、 前記本体ケース内に移動可能に配設され前記ディスク動
    作装置に装着された状態または装着される移動過程で前
    記ディスク動作装置に接触して移動され前記シャッタを
    移動して前記窓部を開閉するシャッタ開閉手段と、 前記本体ケースの外面に前記シャッタ開閉手段に近接し
    て設けられ、少なくとも前記シャッタ開閉手段が前記デ
    ィスク動作装置に接触する際に前記ディスク動作装置に
    係合する係合手段とを具備したことを特徴としたディス
    クカートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のディスクカー
    トリッジにおいて、 係合手段は、ディスク動作装置に凸状に突出して設けら
    れた係止手段が係脱可能に係合する凹状に形成されたこ
    とを特徴としたディスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のデ
    ィスクカートリッジにおいて、 シャッタ開閉手段は、ディスク動作装置へ装着される移
    動過程で前記ディスク動作装置に接触してシャッタを移
    動させ、 係合手段は、前記ディスク動作装置へ装着される移動過
    程での移動方向に沿った凹溝状で、前記ディスク動作装
    置の本体ケースが移動する移動領域中に突設された係止
    手段に係合可能に形成されたことを特徴としたディスク
    カートリッジ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のデ
    ィスクカートリッジにおいて、 本体ケース内に配設され、シャッタ開閉手段およびシャ
    ッタのうちの少なくともいずれか一方に係脱可能に係合
    して前記シャッタの移動を規制し、かつ前記シャッタ開
    閉手段がディスク動作装置に接触する際に前記ディスク
    動作装置に接触されて前記シャッタ開閉手段および前記
    シャッタのうちの少なくともいずれか一方への係合が解
    除されるシャッタ開閉規制手段を具備したことを特徴と
    したディスクカートリッジ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のデ
    ィスクカートリッジと、 このディスクカートリッジに回転可能に収容されたディ
    スクとを具備したことを特徴としたディスク装置。
  7. 【請求項7】 ディスクを回転可能に収容可能または収
    容する本体ケース、この本体ケースに開口形成され前記
    収容されるディスクの情報が記録される面を露出する窓
    部、および前記本体ケースに前記窓部を開閉可能に設け
    られたシャッタを備えたディスクカートリッジの前記シ
    ャッタを開閉するシャッタ開閉機構であって、 前記本体ケース内に移動可能に配設され、前記ディスク
    への情報の記録および前記ディスクに記録された情報の
    再生のうちの少なくともいずれか一方の動作をするディ
    スク動作装置に前記ディスクカートリッジが装着された
    状態または移動されて装着される移動過程で前記ディス
    ク動作装置に接触されて移動され前記シャッタを移動し
    て前記窓部を開閉させるシャッタ開閉手段と、 前記本体ケースの外面に凸状または凹状に設けられた係
    合手段と、 前記ディスク動作装置に凹状または凸状に設けられ、こ
    のディスク動作装置に前記シャッタ開閉手段が接触する
    際に前記係合手段に係合される係止手段とを具備したこ
    とを特徴としたシャッタ開閉機構。
  8. 【請求項8】 ディスクを回転可能に収容可能または収
    容する本体ケース、この本体ケースに開口形成され前記
    収容されるディスクの情報が記録される面を露出する窓
    部、および前記本体ケースに前記窓部を開閉可能に設け
    られたシャッタを備えたディスクカートリッジの前記シ
    ャッタを開閉するシャッタ開閉機構であって、 前記本体ケース内に移動可能に配設され、前記ディスク
    への情報の記録および前記ディスクに記録された情報の
    再生のうちの少なくともいずれか一方の動作をするディ
    スク動作装置に前記ディスクカートリッジが装着された
    状態または移動されて装着される移動過程で前記ディス
    ク動作装置に接触されて移動され前記シャッタを移動し
    て前記窓部を開閉させるシャッタ開閉手段と、 前記本体ケースの外面に前記シャッタ開閉手段に近接し
    て設けられた係合手段と、 前記ディスク動作装置に設けられ、このディスク動作装
    置に前記シャッタ開閉手段が接触する際に前記係合手段
    に係合される係止手段とを具備したことを特徴としたシ
    ャッタ開閉機構。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載のシャッタ開閉
    機構において、 係止手段は、凸状に突出形成され、 係合手段は、前記係止手段が係脱可能に係合する凹状に
    形成されたことを特徴としたシャッタ開閉機構。
  10. 【請求項10】 請求項7ないし9のいずれかに記載の
    シャッタ開閉機構において、 シャッタ開閉手段は、ディスク動作装置へ装着される移
    動過程で前記ディスク動作装置に接触してシャッタを移
    動させ、 係止手段は、本体ケースが移動する移動領域中に凸状に
    突設され、 係合手段は、前記係止手段が係脱可能で、前記ディスク
    動作装置へ装着される移動過程での移動方向に沿った凹
    溝状に形成されたことを特徴としたシャッタ開閉機構。
  11. 【請求項11】 請求項7ないし請求項10のいずれか
    に記載のシャッタ開閉機構において、 本体ケース内に配設され、シャッタ開閉手段およびシャ
    ッタのうちの少なくともいずれか一方に係脱可能に係合
    して前記シャッタの移動を規制し、かつ前記シャッタ開
    閉手段がディスク動作装置に接触する際に前記ディスク
    動作装置に接触されて前記シャッタ開閉手段および前記
    シャッタのうちの少なくともいずれか一方への係合が解
    除されるシャッタ開閉規制手段を具備したことを特徴と
    したシャッタ開閉機構。
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