JP2006260629A - 蓋開閉機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】 落下時等の衝撃が加わった際にも、蓋体の開蓋を防止する。
【解決手段】 被収容物を収容する収容部を有する本体2と、本体に対して開蓋動作又は閉蓋動作される蓋体3と、第1及び第2の係止部12,13を有する係止片11と、係止片11に係止して蓋体の開蓋動作を規制するロック部材16とを備え、ロック部材16は、回動支点17から一方の側に延長された弾性変位部18と、弾性変位部の先端に設けられた操作部20と、回動支点及び操作部の間に設けられ、第1の係止部に係止する第1のロック部21と、回動支点から他方の側に延長されたアーム部19と、アーム部の先端に設けられ、第2の係止部に係止する第2のロック部22とを有し、操作部が操作方向に操作されたときに、第1のロック部21が操作方向に移動され、第2のロック部22が操作方向と反対方向に移動される。
【選択図】 図2
【解決手段】 被収容物を収容する収容部を有する本体2と、本体に対して開蓋動作又は閉蓋動作される蓋体3と、第1及び第2の係止部12,13を有する係止片11と、係止片11に係止して蓋体の開蓋動作を規制するロック部材16とを備え、ロック部材16は、回動支点17から一方の側に延長された弾性変位部18と、弾性変位部の先端に設けられた操作部20と、回動支点及び操作部の間に設けられ、第1の係止部に係止する第1のロック部21と、回動支点から他方の側に延長されたアーム部19と、アーム部の先端に設けられ、第2の係止部に係止する第2のロック部22とを有し、操作部が操作方向に操作されたときに、第1のロック部21が操作方向に移動され、第2のロック部22が操作方向と反対方向に移動される。
【選択図】 図2
Description
本発明は、落下時等の衝撃が加わったときに蓋体の開蓋動作を規制できる蓋開閉機構に関する。
従来から、例えば、特許文献1に示すように、被収容物を収容する本体と、この本体の開口部を開閉する蓋体とを有するディスクプレーヤ等に用いられ、蓋体が開蓋しないようにロックできる蓋開閉機構が知られている(特許文献1参照)。
この蓋開閉機構100は、例えば、開口部を有し被収容物を収容する本体と、この本体の開口部を開閉する蓋体とを有するディスクプレーヤ等に用いられ、図8(a)に示すように、蓋体側に設けられたツメ部101と、本体側に設けられたスライド可能なロック部102と、このロック部102をスライドさせる操作部とを有する。
蓋開閉機構100は、蓋体が閉蓋状態とされているとき、ツメ部101がロック部102に係合されることで蓋体の開蓋方向への移動が規制されて開蓋しないようにロックされている。
そして、操作部を操作することによりロック部102を、R3方向にスライドさせることにより、図8(b)に示すように、ツメ部101との係合が解除され、すなわち、ロックが解除され、蓋体が開蓋方向ROへの移動が可能となる。
すなわち、蓋開閉機構100は、操作部が操作されたとき以外は、蓋体が開蓋してしまうことを防止することができる。
しかし、かかる蓋開閉機構100は、落下時等に衝撃が加わった場合に、ロック部102がR3方向にスライドしてしまうことがあり、誤って蓋体が開蓋状態となってしまう等の問題が生じてしまう。
本発明の目的は、落下時等の衝撃が加わった際にも、蓋体の開蓋を防止することができる蓋開閉機構を提供することにある。
本発明に係る蓋開閉機構は、本体に対して開蓋動作又は閉蓋動作される蓋体の開蓋動作を規制する蓋開閉機構において、上記本体及び上記蓋体の一方の側に設けられ、第1及び第2の係止部を有する係止片と、上記本体及び上記蓋体の他方の側に設けられ、上記係止片に係止して上記蓋体の開蓋動作を規制するロック部材とを備え、上記ロック部材は、回動支点から一方の側に延長された弾性変位部と、上記弾性変位部の先端に設けられた操作部と、上記弾性変位部の上記回動支点及び上記操作部の間に設けられ、上記第1の係止部に係止する第1のロック部と、上記回動支点から他方の側に延長されたアーム部と、上記アーム部の先端に設けられ、上記第2の係止部に係止する第2のロック部とを有し、上記操作部が操作方向に操作されたときに、上記第1のロック部が上記操作方向と同じ方向に移動され、上記第2のロック部が上記操作方向と反対方向に移動されることにより、上記第1のロック部と上記第1の係止部との係止が解除されるとともに、上記第2のロック部と上記第2の係止部との係止が解除される。
本発明に係る蓋開閉機構は、本体及び蓋体の一方側に設けられた係止片に、本体及び蓋体の他方の側に設けられた、所定の操作方向に操作される第1のロック部と、この操作方向と逆の方向に操作される第2のロック部とが係止することにより、蓋体の開蓋動作を規制するので、複雑な構成を必要とせず、構成部品を増加することなく、落下時等の衝撃が加わった際にも、蓋体が誤って開蓋することを防止することができる。
以下、本発明を適用した蓋開閉機構について図面を参照して説明する。具体的には、本発明を適用した蓋開閉機構を用いた携帯型のディスクプレーヤについて説明する。
このディスクプレーヤ1は、光ディスクに対して情報を記録及び/又は再生する記録再生部として光ピックアップ7と、光ディスクを保持するとともに回転するディスク回転駆動部8とを備える。ディスクプレーヤ1は、ディスク回転駆動部8に装着された光ディスクが回転され、同時に、光ピックアップ7が光ディスクの半径方向へ移動されて、光ディスクに対する記録動作又は再生動作を行う。
ディスクプレーヤ1は、図1に示すように、その上面側の開口部に被収容物である光ディスクを収容する収容部を有する本体2と、この本体2の開口部に対して開閉方向に開閉動作されることにより収容部を閉蓋又は開蓋する蓋体3と、この蓋体3を開蓋する方向ROに付勢する付勢手段と、蓋体の開蓋動作を規制する蓋開閉機構10とを有する。
本発明を適用した蓋開閉機構10は、図1及び図2に示すように、蓋体3側に設けられ、第1及び第2の係止部12,13を有する係止片11と、本体2側に設けられ、係止片11に係止して蓋体3の開蓋動作を規制するロック部材16とからなる。
尚、ここでは、係止片11が蓋体3側に設けられ、ロック部材16が本体2側に設けられるように構成したが、これに限られるものではなく、係止片が本体側2に設けられ、ロック部材が蓋体3に設けられるように構成すればよい。すなわち、本体2及び蓋体3の一方の側に、係止片11が設けられ、他方の側にロック部材16が設けられるように構成すればよい。
蓋体3側に設けられた係止片11の第1及び第2の係止部12,13は、係止片11の両端側に外側に向けて形成されている。蓋体3は、図示しないヒンジ部材を介して、本体2側のディスク装着面に対して回動する方向に回動自在に取り付けられており、付勢手段に開蓋方向ROに付勢されている。また、蓋体3は、係止片11が本体2のベース板5の開口部6からベース板5の底面側に挿通されて、ベース板5の底面側でロック部材16にロックされることにより開蓋方向ROへの動作が規制されている。
係止片11の第1及び第2の係止部12,13は、開口部6に係止片11が挿通された状態でベース板5の底面側に対向する位置、すなわち、蓋体3に臨む部分に設けられる。係止片11の第1及び第2の係止部12,13の反対側の面には、第1及び第2の傾斜面部14,15が形成されている。この第1及び第2の傾斜面部14,15は、開蓋状態から閉蓋状態となるときに、後述する第1及び第2のロック部21,22を離間する(開く)方向に移動させる。
本体2側に設けられたロック部材16は、ベース板5の底面側に、ベース板5と略平行な平面内において回動自在に取り付けられ、蓋体3に設けた係止片11に係止することにより、開蓋方向ROに付勢されている蓋体3の開蓋動作を規制して、蓋体3を閉蓋状態にロックする。
ロック部材16は、図2、図3及び図4に示すように、ベース板5への取り付け部となる回動支点17と、回動支点17から一方の側に延長された弾性変位部18と、弾性変位部18の先端に設けられた操作部20と、弾性変位部18の回動支点17及び操作部20の間に設けられる第1のロック部21と、回動支点17から他方の側に延長されたアーム部19と、アーム部19の先端に設けられる第2のロック部22とを有する。
ロック部材16を構成する、弾性変位部18、回動支点17、操作部20、第1のロック部21、アーム部19及び第2のロック部22は、例えば、弾性を有する樹脂等により一体に形成されている。ロック部材16が一体に形成されていることにより、構成部品の増加を防止し、部品点数を削減することが可能となる。
ロック部材16の弾性変位部18には、回動支点17及び第1のロック部21の間に、湾曲形状とされた湾曲部23が形成されている。ここでは、弾性変位部18は、湾曲部23を有する湾曲形状とされたが、例えば、一対の直線状の部材を所定の角度で連結した、いわゆるV字状に形成した連結部等を設けるように構成しても良い。尚、上述のように湾曲形状に形成した方が、繰り返しの動作に対する強度を高めることができる。
ロック部材16は、図4に示すように、操作部20及び第1のロック部21の近傍から操作方向R1、すなわち、本体2の外周方向(円周方向)に突出して形成され、操作部20及び第1のロック部21の移動方向を所定の方向にガイドするガイドアーム24を有する。このガイドアーム24は、後述するベース板5に設けられた第1のガイド片31に挿通され、この第1のガイド片31に沿って移動することで操作部20及び第1のロック部21の移動方向を所定の方向R11,R1にガイドする。
アーム部19の先端に設けられた第2のロック部22は、後述するベース板5に設けられた第2のガイド片32により、移動方向が所定の方向R12に規制されてガイドされる。
操作部20は、図3に示すように、本体2のベース板5の底面側と接する面に突設して形成された突起部25を有する。この突起部25は、後述するベース板5のガイド溝33内を移動することで、ガイド溝33により規制された方向にのみ操作部20を移動するように操作部20の操作方向R1を規制するガイド部材となる。突起部25及びガイド溝33は、操作部20の操作方向を決定する。
本体のベース板5の底面側には、図4に示すように、ガイドアーム24を挿通するための挿通孔が形成された第1のガイド部となる第1のガイド片31と、第2のロック部22の移動方向を所定の方向にガイドするとともに、第2のロック部22が外側に向けて回動したときの位置を規制する第2のガイド部となる第2のガイド片32と、操作部20と接触する部分に凹状に形成され、操作部20の突起部25が挿入されることで、操作部20の操作方向をガイドする第3のガイド部となるガイド溝33と、ロック部材16の移動範囲を規制するとともに、本体2を組み立てるためのボス部34とが設けられている。
ガイド溝33により、操作部20の操作方向R1が規制されるとともに、第1及び第2のガイド片31,32により、第1及び第2のロック部21,22の移動方向が規制されているので、一体に形成されたロック部材16は、回動支点17一点のみでベース板5に取り付けられ、弾性変位部18の先端に設けられた操作部20を操作されたときに、第1及び第2のロック部21,22の移動方向を所定の方向にすることができる。
ボス部34は、本体2を組み立てるためのものであるとともに、第1のロック部21及び弾性変位部18が第2のロック部22に近接する方向の移動を一定の範囲に抑える規制部として機能する。
ディスクプレーヤ1において、ロック部材16が外部から力が加わらない状態、すなわち、通常時においては、第1のロック部21が、係止片11の第1の係止部12に係止して、蓋体3が開蓋動作を行わないように規制し、第2のロック部22が、係止片11の第2の係止部13に係止して、蓋体3が開蓋動作を行わないように規制する。すなわち、ロック部材16は、第1及び第2のロック部21,22により、蓋体3の開蓋動作を行わないようにロックする。
ロック部材16は、操作部20が操作方向R1に操作されたときに、第1のロック部21が操作方向R1と同じ方向R11に操作されることにより、第1のロック部21が第1の係止部12との係止を解除するとともに、第2のロック部22が操作方向R1と反対方向R12に操作されることにより、第2のロック部22が第2の係止部13との係止を解除する。すなわち、ロック部材16は、操作部20が操作方向R1に操作されることにより、蓋体3の開蓋動作のロックを解除し、蓋体3が付勢手段の付勢力により開蓋方向ROに回動される。
このように、ロック部材16は、外部から力が加わらない状態、すなわち、通常時においては、第1及び第2のロック部21,22が図4に示すように、近接した状態に成形されており、外部から力が加わった状態、すなわち、操作部20が操作方向R1方向に操作されたときは、第1及び第2のロック部21,22が図5に示すように、離間する方向R11,R12に移動されて、離間した状態となる。
以上のように構成された蓋開閉機構10は、本体2側に設けられ一体に形成されたロック部材16が、蓋体3側に設けられた係止片11を、解除方向が異なる方向とされた第1及び第2のロック部21,22により係止することで、構成部品を増加して複雑な構成を有することなく、蓋体3の開蓋動作を防止することができる。
また、蓋開閉機構10は、落下時等の衝撃が加えられることにより、ロック部材16が移動したときにも、第1のロック部21及び第2のロック部22が同じ方向に移動されるので、一方のロック部による係止が解除されたとしても少なくともいずれか一方のロック部による係止が解除されることはなく、蓋体3の開蓋動作を確実に防止して、確実にロックすることができる。
次に、本発明を適用した蓋開閉機構10を備えたディスクプレーヤ1の蓋体3の開閉動作について説明する。
まず、蓋体3の閉蓋位置における開蓋動作がロックされている状態について説明する。図4に示すように、付勢手段により開蓋方向ROに付勢された蓋体3に設けられた係止片11の第1及び第2の係止部12,13がそれぞれロック部材16の第1及び第2のロック部21,22により係止されている。すなわち、蓋体3は、係止片11がロック部材16により係止されてロックされることにより、開蓋方向ROへの回動を規制されており、閉蓋状態とされている。
次に、閉蓋状態から開蓋状態にされるときの動作について説明する。上述のような閉蓋状態において、操作部20が操作方向R1に操作されると、図5に示すように、ロック部材16は、ベース板5の底面側の平面上で回動支点17のみで固定されているので、弾性変位部18の湾曲部23が、湾曲形状が離間するR13方向に移動され、第1のロック部21は、操作部20の操作方向と同じR11方向に移動される。一方、アーム部19は、回動支点17近傍が回動支点を中心に操作方向と同じ方向R13に力が加わることにより、操作部20の操作方向と反対方向であるR14方向に回動され、アーム部19の先端に設けられた第2のロック部22は、R12方向に移動される。すなわち、操作部20が操作方向R1に操作されることで、第1及び第2のロック部21,22は、互いに離間する方向R11,R12に移動される。
そして、第1のロック部21がR11方向に移動されて、第1のロック部21と第1の係止部12との係止が解除され、第2のロック部22がR12方向に移動されて、第2のロック部22と第2の係止部13との係止が解除されることにより、ロック部材16は、係止片11への係止、すなわち、蓋体の開蓋方向ROへの移動を規制するロックを解除する。
蓋体3は、係止片11がロック部材16による係止が解除されることにより、開蓋動作のロックが解除されて、付勢手段による付勢力により開蓋動作される。
次に、開蓋状態から閉蓋状態にされるときの動作について説明する。開蓋状態とされた蓋体3が、付勢手段による付勢力に反する力により、閉蓋方向RCに移動されると、係止片11の第1及び第2の傾斜面部14,15が第1及び第2のロック部21,22に接触する。このとき、第1及び第2のロック部21,22は、操作部20が通常の位置に戻っているので、通常時の近接した状態、すなわち、係止片11と接触する位置に戻っている。
第1及び第2のロック部21,22は、蓋体3の閉蓋方向RCへの力と、蓋体3側に設けられた係止片11の第1及び第2の傾斜面部14,15の傾斜面とにより、離間する方向R11,R12に移動されて、蓋体3が閉蓋位置に移動することを可能とする。
そして、蓋体3が閉蓋位置に移動したときに、第1及び第2のロック部21,22は、通常時の近接した状態に戻り、係止片11の第1及び第2の係止部12,13に係止した状態、すなわち、蓋体3の開蓋動作を規制するロック状態となる。
本発明を適用した蓋開閉機構10は、本体2及び蓋体3の一方側に設けられた、所定の操作方向R11に操作される第1のロック部21と、この操作方向R11と逆の方向R12に操作される第2のロック部22とが、本体2及び蓋体3の他方の側に設けられた係止片11の第1及び第2の係止部12,13に係止することにより、蓋体2の開蓋動作を規制するので、複雑な構成を必要とせず、構成部品を増加することなく、落下時等の衝撃が加わった際にも、蓋体2が誤って開蓋することを防止することができる。
また、本発明を適用した蓋開閉機構10は、落下時等の開蓋動作を防止するために例えば、従来の蓋開閉機構を複数設けること、すなわち、解除方向が異なる方向とされたロック部を2箇所設け、このロック部に係合されるツメ部を2箇所設けた場合には、必要となる煩雑なロック解除を必要とせず、また、部品点数の増加等の問題を起こすおそれがなく、簡単な構成で、落下時の衝撃が加わった際の蓋体が誤って開蓋することを防止することができる。
尚、上述のディスクプレーヤ1の蓋開閉機構10では、本体2側にロック部材16、蓋体3側に係止片11を設けるように構成したが、これに限られるものではなく、本体2側に係止片、蓋体3側にロック部材を設けるように構成しても良い。
また、上述のディスクプレーヤ1の蓋開閉機構10において、第1及び第2の係止部12,13を係止片11の両端部に外側に向けて形成し、この第1及び第2の係止部12,13にそれぞれ係止する、第1及び第2のロック部21,22を外側に向けて移動させることで、ロックを解除するように構成したが、これに限られるものではなく、例えば、第1及び第2の係止部を所定の間隔を有するとともに内側に向けて形成し、この第1及び第2の係止部にそれぞれ係止する、第1及び第2のロック部を内側に向けて移動させることで、ロックを解除するように構成しても良い。
次に、第1及び第2の係止部を内側に向けて形成するように構成した蓋開閉機構40を用いたディスクプレーヤについて説明する。尚、以下の説明において、上述した蓋開閉機構10に換えて蓋開閉機構40を用いること以外は、上述と同様であるので、詳細な説明は、省略する。また、上述した蓋開閉機構10と共通する部分については、共通の符号を付して詳細な説明は、省略する。
本発明を適用した蓋開閉機構40は、図6に示すように、蓋体3側に設けられ、第1及び第2の係止部42,43を有する係止片41と、本体2側に設けられ、係止片41に係止して蓋体3の開蓋動作を規制するロック部材46とからなる。
尚、ここでは、係止片41が蓋体3側に設けられ、ロック部材46が本体2側に設けられるように構成したが、これに限られるものではなく、係止片が本体側2に設けられ、ロック部材が蓋体3に設けられるように構成すればよい。すなわち、本体2及び蓋体3の一方の側に、係止片41が設けられ、他方の側にロック部材46が設けられるように構成すればよい。
蓋体3側に設けられた係止片41の第1及び第2の係止部42,43は、係止片11の所定の間隔を有して内側に向けて形成されている。また、蓋体3は、係止片41が本体2のベース板5の開口部6からベース板5の底面側に挿通されて、ベース板5の底面側でロック部材46にロックされることにより開蓋方向ROへの動作が規制されている。
係止片41の第1及び第2の係止部42,43は、開口部6に係止片41が挿通された状態でベース板5の底面側に対向する位置、すなわち、蓋体3に臨む部分に設けられる。係止片41の第1及び第2の係止部42,43の反対側の面には、第1及び第2の傾斜面部44,45が形成されている。この第1及び第2の傾斜面部44,45は、開蓋状態から閉蓋状態となるときに、後述する第1及び第2のロック部51,52を近接する(閉じる)方向に移動させる。
本体2側に設けられたロック部材46は、ベース板5の底面側に回動自在に取り付けられ、蓋体3に設けた係止片11に係止することにより、開蓋方向ROに付勢されている蓋体3の開蓋動作を規制して、蓋体3を閉蓋状態にロックする。
ロック部材46は、図6に示すように、ベース板5への取り付け部となる回動支点47と、回動支点47から一方の側に延長された弾性変位部48と、弾性変位部48の先端に設けられた操作部50と、弾性変位部48の回動支点47及び操作部50の間に設けられる第1のロック部51と、回動支点47から他方の側に延長されたアーム部49と、アーム部49の先端に設けられる第2のロック部52とを有する。
ロック部材46を構成する、弾性変位部48、回動支点47、操作部50、第1のロック部51、アーム部49及び第2のロック部52は、例えば、弾性を有する樹脂等により一体に形成されている。ロック部材46が一体に形成されていることにより、構成部品の増加を防止し、部品点数を削減することが可能となる。
ロック部材46の弾性変位部48には、回動支点47及び第1のロック部51の間に、湾曲形状とされた湾曲部53が形成されている。ここでは、弾性変位部48は、湾曲部53を有する湾曲形状とされたが、例えば、一対の直線状の部材を所定の角度で連結した、いわゆるV字状に形成した連結部等を設けるように構成しても良い。尚、上述のように湾曲形状に形成した方が、繰り返しの動作に対する強度を高めることができる。
ロック部材46は、図6に示すように、操作部50及び第1のロック部51の近傍から操作方向R2と反対方向、すなわち、本体2の外周方向(円周方向)に突出して形成され、操作部50及び第1のロック部51の移動方向を所定の方向にガイドするガイドアーム54を有する。このガイドアーム54は、後述するベース板5に設けられた第1のガイド片61に挿通され、この第1のガイド片61に沿って移動することで操作部50及び第1のロック部51の移動方向を所定の方向R21,R2にガイドする。
アーム部49の先端に設けられた第2のロック部52は、後述するベース板5に設けられた第2のガイド片62により、移動方向が所定の方向R22に規制されてガイドされる。
操作部50には、上述した操作部20と同様に、本体2のベース板5の底面側と接する面に突設して形成された突起部55が設けられている。この突起部55は、後述するベース板5のガイド溝33内を移動することで、ガイド溝33により規制された方向にのみ操作部50を移動するように操作部50の操作方向R2を規制するガイド部材となる。突起部55及びガイド溝33は、操作部50の操作方向を決定する。
本体のベース板5の底面側には、図6に示すように、ガイドアーム54を挿通するための挿通孔が形成された第1のガイド部となる第1のガイド片61と、第2のロック部52の移動方向を所定の方向にガイドするとともに、第2のロック部52が内側に向けて回動したときの位置を規制する第2のガイド部となる第2のガイド片62と、操作部50と接触する部分に凹状に形成され、操作部50の突起部55が挿入されることで、操作部20の操作方向をガイドする第3のガイド部となるガイド溝33と、ロック部材46の移動範囲を規制するとともに、本体2を組み立てるためのボス部34とが設けられている。
ガイド溝33により、操作部50の操作方向R2が規制されるとともに、第1及び第2のガイド片61,62により、第1及び第2のロック部51,52の移動方向が規制されているので、一体に形成されたロック部材46は、回動支点47一点のみでベース板5に取り付けられ、弾性変位部48の先端に設けられた操作部50を操作されたときに、第1及び第2のロック部51,52の移動方向を所定の方向にすることができる。
ボス部34は、本体2を組み立てるためのものであるとともに、第1のロック部51及び弾性変位部48が第2のロック部52に近接する方向の移動を一定の範囲に抑える規制部として機能する。
蓋開閉機構40を備えるディスクプレーヤ1において、ロック部材46が外部から力が加わらない状態、すなわち、通常時においては、第1のロック部51が、係止片41の第1の係止部42に係止して、蓋体3が開蓋動作を行わないように規制し、第2のロック部52が、係止片41の第2の係止部43に係止して、蓋体3が開蓋動作を行わないように規制する。すなわち、ロック部材46は、第1及び第2のロック部51,52により、蓋体3の開蓋動作を行わないようにロックする。
ロック部材46は、操作部50が操作方向R2に操作されたときに、第1のロック部51が操作方向R2と同じ方向R21に操作されることにより、第1のロック部51が第1の係止部42との係止を解除するとともに、第2のロック部52が操作方向R2と反対方向R22に操作されることにより、第2のロック部52が第2の係止部43との係止を解除する。すなわち、ロック部材46は、操作部50が操作方向R2に操作されることにより、蓋体3の開蓋動作のロックを解除し、蓋体3が付勢手段の付勢力により開蓋方向ROに回動される。
このように、ロック部材46は、外部から力が加わらない状態、すなわち、通常時においては、第1及び第2のロック部51,52が図6に示すように、離間した状態に成形されており、外部から力が加わった状態、すなわち、操作部50が操作方向R2方向に操作されたときは、第1及び第2のロック部51,52が図7に示すように、近接する方向R21,R22に移動されて、近接した状態となる。
以上のように構成された蓋開閉機構40は、本体2側に設けられ一体に形成されたロック部材46が、蓋体3側に設けられた係止片41を、解除方向が異なる方向とされた第1及び第2のロック部51,52により係止することで、構成部品を増加して複雑な構成を有することなく、蓋体3の開蓋動作を防止することができる。
また、蓋開閉機構40は、落下時等の衝撃が加えられることにより、ロック部材46が移動したときにも、第1のロック部51及び第2のロック部52が同じ方向に移動されるので、一方のロック部による係止が解除されたとしても少なくともいずれか一方のロック部による係止が解除されることはなく、蓋体3の開蓋動作を確実に防止して、確実にロックすることができる。
次に、本発明を適用した蓋開閉機構40を備えたディスクプレーヤ1の蓋体3の開閉動作について説明する。
まず、蓋体3の閉蓋位置における開蓋動作がロックされている状態について説明する。図6に示すように、付勢手段により開蓋方向ROに付勢された蓋体3に設けられた係止片41の第1及び第2の係止部42,43がそれぞれロック部材46の第1及び第2のロック部51,52により係止されている。すなわち、蓋体3は、係止片41がロック部材46により係止されてロックされることにより、開蓋方向ROへの回動を規制されており、閉蓋状態とされている。
次に、閉蓋状態から開蓋状態にされるときの動作について説明する。上述のような閉蓋状態において、操作部50が操作方向R2に操作されると、図7に示すように、ロック部材46は、ベース板5の底面側の平面上で回動支点47のみで固定されているので、弾性変位部48の湾曲部53が、湾曲形状が離間するR23方向に移動され、第1のロック部51は、操作部50の操作方向と同じR21方向に移動される。一方、アーム部49は、回動支点47近傍が回動支点を中心に操作方向と同じ方向R23に力が加わることにより、操作部50の操作方向と反対方向であるR24方向に回動され、アーム部49の先端に設けられた第2のロック部52は、R22方向に移動される。すなわち、操作部50が操作方向R2に操作されることで、第1及び第2のロック部51,52は、互いに近接する方向R21,R22に移動される。
そして、第1のロック部51がR21方向に移動されて、第1のロック部51と第1の係止部42との係止が解除され、第2のロック部52がR22方向に移動されて、第2のロック部52と第2の係止部43との係止が解除されることにより、ロック部材46は、係止片41への係止、すなわち、蓋体の開蓋方向ROへの移動を規制するロックを解除する。
蓋体3は、係止片41がロック部材46による係止が解除されることにより、開蓋動作のロックが解除されて、付勢手段による付勢力により開蓋動作される。
次に、開蓋状態から閉蓋状態にされるときの動作について説明する。開蓋状態とされた蓋体3が、付勢手段による付勢力に反する力により、閉蓋方向RCに移動されると、係止片41の第1及び第2の傾斜面部44,45が第1及び第2のロック部51,52に接触する。このとき、第1及び第2のロック部51,52は、操作部50が通常の位置に戻っているので、通常時の離間した状態、すなわち、係止片41と接触する位置に戻っている。
第1及び第2のロック部51,52は、蓋体3の閉蓋方向RCへの力と、蓋体3側に設けられた係止片41の第1及び第2の傾斜面部44,45の傾斜面とにより、近接する方向R21,R22に移動されて、蓋体3が閉蓋位置に移動することを可能とする。
そして、蓋体3が閉蓋位置に移動したときに、第1及び第2のロック部51,52は、通常時の離間した状態に戻り、係止片41の第1及び第2の係止部42,43に係止した状態、すなわち、蓋体3の開蓋動作を規制するロック状態となる。
本発明を適用した蓋開閉機構40は、本体2及び蓋体3の一方側に設けられた、所定の操作方向R21に操作される第1のロック部51と、この操作方向R21と逆の方向R22に操作される第2のロック部52とが、本体2及び蓋体3の他方の側に設けられた係止片41の第1及び第2の係止部42,43に係止することにより、蓋体2の開蓋動作を規制するので、複雑な構成を必要とせず、構成部品を増加することなく、落下時等の衝撃が加わった際にも、蓋体2が誤って開蓋することを防止することができる。
また、本発明を適用した蓋開閉機構40は、落下時等の開蓋動作を防止するために例えば、従来の蓋開閉機構を複数設けること、すなわち、解除方向が異なる方向とされたロック部を2箇所設け、このロック部に係合されるツメ部を2箇所設けた場合には、必要となる煩雑なロック解除を必要とせず、また、部品点数の増加等の問題を起こすおそれがなく、簡単な構成で、落下時の衝撃が加わった際の蓋体が誤って開蓋することを防止することができる。
尚、上述のディスクプレーヤ1の蓋開閉機構40では、本体2側にロック部材46、蓋体3側に係止片41を設けるように構成したが、これに限られるものではなく、本体2側に係止片、蓋体3側にロック部材を設けるように構成しても良い。
1 ディスクプレーヤ、 2 本体、 3 蓋体、 5 ベース板、 11 係止片、 12 第1の係止部、 13 第2の係止部、 16 ロック部材、 17 回動支点、 18 弾性変位部、 19 アーム部、 20 操作部、 21 第1のロック部、 22 第2のロック部、 23 湾曲部、 24 ガイドアーム、 25 突起部、 31 第1のガイド片、 32 第2のガイド片、 33 ガイド溝
Claims (6)
- 本体に対して開蓋動作又は閉蓋動作される蓋体の開蓋動作を規制する蓋開閉機構において、
上記本体及び上記蓋体の一方の側に設けられ、第1及び第2の係止部を有する係止片と、
上記本体及び上記蓋体の他方の側に設けられ、上記係止片に係止して上記蓋体の開蓋動作を規制するロック部材とを備え、
上記ロック部材は、回動支点から一方の側に延長された弾性変位部と、
上記弾性変位部の先端に設けられた操作部と、
上記弾性変位部の上記回動支点及び上記操作部の間に設けられ、上記第1の係止部に係止する第1のロック部と、
上記回動支点から他方の側に延長されたアーム部と、
上記アーム部の先端に設けられ、上記第2の係止部に係止する第2のロック部とを有し、
上記操作部が操作方向に操作されたときに、上記第1のロック部が上記操作方向と同じ方向に移動され、上記第2のロック部が上記操作方向と反対方向に移動されることにより、上記第1のロック部と上記第1の係止部との係止が解除されるとともに、上記第2のロック部と上記第2の係止部との係止が解除される蓋開閉機構。 - 上記第1及び第2の係止部は、上記係止片の両端部に外側に向けて形成され、
上記操作部が操作方向に操作されたときに、上記第1及び第2のロック部は、離間する方向に移動されることを特徴とする請求項1記載の蓋開閉機構。 - 上記第1及び第2の係止部は、所定の間隔を有して内側に向けて形成され、
上記操作部が操作方向に操作されたときに、上記第1及び第2のロック部は、近接する方向に移動されることを特徴とする請求項1記載の蓋開閉機構。 - 上記弾性変位部、上記回動支点、上記操作部、上記第1のロック部、上記アーム部及び上記第2のロック部は、一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の蓋開閉機構。
- 上記操作部には、操作方向を所定方向にガイドするガイド部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の蓋開閉機構。
- 上記弾性変位部には、上記回動支点及び上記第1のロック部の間に湾曲部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の蓋開閉機構。
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JP2005073774A JP2006260629A (ja) | 2005-03-15 | 2005-03-15 | 蓋開閉機構 |
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JP2005073774A Withdrawn JP2006260629A (ja) | 2005-03-15 | 2005-03-15 | 蓋開閉機構 |
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JP (1) | JP2006260629A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010171807A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Kyocera Corp | 携帯電子機器 |
JP2014072432A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Fujitsu Ltd | 電子装置及び弾性式スライドロック部材 |
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2005
- 2005-03-15 JP JP2005073774A patent/JP2006260629A/ja not_active Withdrawn
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