JP2005302108A - ディスクカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】
ケーシング10の下シェル12のアクセス用開口14を回動自在に覆うように取付けられるシャッタ17を開いて上記開口14を通してケーシング10内の光ディスク31にアクセスするようにしたディスクカートリッジにおいて、シャッタ17を衝撃的に閉めても、ねじりコイルばね20の第1のアーム57のところがシャッタ17の下のもぐり込んでシャッタ17の開放力が重くなったり、動かなくなったりすることを防止する。
【解決手段】
シャッタ17を閉じる方向に付勢するねじりコイルばね20のコイル部56の上端から側方に延出された第1のアーム57の屈曲部58をシャッタ17の支持片42の切込み45の側部に当接させるようにし、しかもねじりコイルばね20の屈曲部58が下シェル12のロック溝65に入込むことによってシャッタ17が閉じた状態でロックされるようにする。
【選択図】 図16
ケーシング10の下シェル12のアクセス用開口14を回動自在に覆うように取付けられるシャッタ17を開いて上記開口14を通してケーシング10内の光ディスク31にアクセスするようにしたディスクカートリッジにおいて、シャッタ17を衝撃的に閉めても、ねじりコイルばね20の第1のアーム57のところがシャッタ17の下のもぐり込んでシャッタ17の開放力が重くなったり、動かなくなったりすることを防止する。
【解決手段】
シャッタ17を閉じる方向に付勢するねじりコイルばね20のコイル部56の上端から側方に延出された第1のアーム57の屈曲部58をシャッタ17の支持片42の切込み45の側部に当接させるようにし、しかもねじりコイルばね20の屈曲部58が下シェル12のロック溝65に入込むことによってシャッタ17が閉じた状態でロックされるようにする。
【選択図】 図16
Description
本発明はディスクカートリッジに係り、とくにケーシングの開口を開閉自在に覆うように取付けられるシャッタを開いて上記開口を通してケーシング内のディスクにアクセスするようにしたディスクカートリッジに関する。
光ディスク等のディスク状記録媒体を用いて信号の書込みあるいは読出しを行なうようにした光ディスクプレーヤが広く普及している。そして上記光ディスクを保護するために、上記ディスクをケーシング内に収納してカートリッジ式にしたものが提案されている。この場合には、ケーシングの開口を開閉自在に覆うように取付けられるシャッタを開いて、上記開口を通してケーシング内のディスクに光ピックアップがアクセスすることによって信号の書込みあるいは読出しが行なわれる。そしてアクセスのための開口を開放したままの状態にしておくと、この開口を通してディスクが汚損されたり破損したりするために、カートリッジ式にしたことの意味がなくなる。そこで上記開口を開閉式のシャッタによって覆うようにしている。
このようなディスクカートリッジにおいては、例えば特公平7−89431号公報に開示されているように、ほぼ四角なケース内にディスクを包含し、このケースのコーナの部分にねじりコイルばねの復元力でシャッタ部材を移動させてヘッド挿入窓を閉状態にし、ロック手段によってシャッタ部材を該状態に係合保持している。また特開2000−90634号公報には、ねじりコイルばねによってテープカートリッジの蓋の部分を閉じるように付勢した磁気テープカートリッジが開示されている。
上記特公平7−89431号公報に開示されているディスクカートリッジにおいては、ロック爪を外部のアームで移動させてシャッタの係合部との係合を解除してロック解除を行ない、これによってシャッタを自由に動き得るようにしていた。このような構造は、外部のアームがケーシング内に侵入してロック部材を解除するために十分なスペースがある場合に可能になる。ところが外部からアームが侵入するのに必要なスペースをケーシング内に確保できない場合には、特公平7−89431号公報に開示されているようなロック機構を採用することができない。
またケーシングの開口を開閉自在に覆うシャッタをねじりコイルばねで閉じる方向に付勢する場合において、ねじりコイルばねのコイル部の端部から反対側の端部に向って屈曲させるようにして折曲げた先端部にアームを形成し、このアームをシャッタに係止させる構造を採用すると、シャッタを衝撃的に閉める際に、上記ねじりコイルばねのシャッタを押しているところがシャッタの下側にもぐり込み、次に開くときにシャッタとシェルとの間にねじりコイルばねのアーム部が食込み、これによってシャッタを開く開放力が過大になり、あるいはまた上記ねじりコイルばねのアーム部が食込んでシャッタが移動できなくなるトラブルを発生する。
特公平7−89431号公報
特開2000−90634号公報
本願発明の課題は、ケーシングの開口を開閉自在に覆うためのシャッタを閉じる方向に付勢するばねの変形による動作不良を防止するようにしたディスクカートリッジを提供することである。
本願発明の別の課題は、シャッタを衝撃的に閉めてもこのシャッタを閉じる方向に付勢するねじりコイルばねのアームがシャッタとケーシングとの間に食込んでシャッタが動作不良の状態になることを防止するようにしたディスクカートリッジを提供することである。
本願発明のさらに別の課題は、ケーシングに形成された開口を開閉自在に覆うシャッタを確実にかつ安定に付勢できるようにしたディスクカートリッジを提供することである。
本願発明のさらに別の課題は、少ない部品点数であってしかも簡潔な機構によってシャッタを閉じた状態でロックするようにしたディスクカートリッジを提供することである。
本願発明のさらに別の課題は、外部からロック解除のためのアームを侵入させるためのスペースをケーシングに設ける必要がないロック機構を有するディスクカートリッジを提供することである。
本願発明の上記の課題および別の課題は、以下に述べる本願発明の技術的思想およびその実施の形態によって明らかにされよう。
本願の主要な発明は、ケーシングの開口を開閉自在に覆うように取付けられるシャッタを開いて前記開口を通して前記ケーシング内のディスクにアクセスするようにしたディスクカートリッジにおいて、
前記シャッタを閉じる方向に付勢するねじりコイルばねを有し、該ねじりコイルばねのコイル部の一端から側方に延出された第1のアームの先端部を前記シャッタに係止するとともに、
前記ねじりコイルばねのコイル部の他端から前記一端側に屈曲させて前記第1のアームとほぼ同じ高さで側方に延出された第2のアームの先端部をケーシングに当接させることを特徴とするディスクカートリッジに関するものである。
前記シャッタを閉じる方向に付勢するねじりコイルばねを有し、該ねじりコイルばねのコイル部の一端から側方に延出された第1のアームの先端部を前記シャッタに係止するとともに、
前記ねじりコイルばねのコイル部の他端から前記一端側に屈曲させて前記第1のアームとほぼ同じ高さで側方に延出された第2のアームの先端部をケーシングに当接させることを特徴とするディスクカートリッジに関するものである。
ここで前記ねじりコイルばねの第1のアームの先端側の屈曲部がシャッタの突片の側部に当接し、該シャッタに係止されてよい。また前記突片に支持片が連設され、該支持片によって前記ねじりコイルばねの屈曲部の根元側の部分が支持されてよい。また前記支持片の根元側が切込まれ、該切込まれた部位に前記屈曲部が入込むようにしてよい。また前記ねじりコイルばねの第2のアームの先端側の屈曲部をケーシングを構成するシェルの壁部に当接させ、前記コイル部の弾性復元力によって前記シャッタを閉じる方向に付勢してよい。
本願の別の主要な発明は、前記ケーシングの開口を開閉自在に覆うように取付けられるシャッタを開いて前記開口を通して前記ケーシング内のディスクにアクセスするようにしたディスクカートリッジにおいて、
前記シャッタを閉じる方向に付勢するばねを有し、前記シャッタが閉じた状態で前記ばねの先端部が前記シェルのロック部に係合され、これによって前記シャッタが前記開口を閉じた状態で前記ばねを介してロックされることを特徴とするディスクカートリッジに関するものである。
前記シャッタを閉じる方向に付勢するばねを有し、前記シャッタが閉じた状態で前記ばねの先端部が前記シェルのロック部に係合され、これによって前記シャッタが前記開口を閉じた状態で前記ばねを介してロックされることを特徴とするディスクカートリッジに関するものである。
ここで前記ロック部がケーシングを構成するシェルの摺動溝の終端に前記摺動溝とほぼ直交する方向に切込むように形成されたロック溝であってよい。また前記ばねがねじりコイルばねから成り、該ねじりコイルばねのアームの先端側の屈曲部が前記ロック溝に係合されて前記シャッタがロックされてよい。また前記シャッタが解除部材を具備し、該解除部材は前記シャッタに対して相対的に移動可能であってかつ先端部に傾斜面を備え、前記解除部材を前記シャッタに対して相対的に解除方向に移動させると、前記傾斜面が前記ばねの先端部を押して前記シェルのロック部から離脱させることによりロックを解除してよい。また前記シャッタの前記シェルの側端の外側に位置する側壁に爪が形成され、該爪が前記解除部材の貫通孔に挿通され、しかも前記貫通孔の幅が前記爪の幅よりも広くなっており、前記貫通孔の幅と前記爪の幅の差に相当するストローク分前記解除部材が前記シャッタに対して摺動してよい。
本願発明の好ましい態様は、ディスクカートリッジのアクセス用開口を閉じるシャッタの戻しばねの改善に関するものであって、ねじりコイルばねの両側に延出されているアームの内のねじりコイルばねのコイル部の端部からストレートに延出されるアームの先端部をシャッタに係止させるようにしたものである。ここでねじりコイルばねの他方の端部はコイル部の他端から一端側に折曲げてアーム部を形成し、このアーム部の先端をシェルに引掛けるようにする。また上記一方のアームの先端側の部分を係止するシャッタには、該先端部が外れないように落ち止めの支持片を設けるようにする。
このような態様によれば、シャッタを閉じる方向に付勢するねじりコイルばねの先端がシャッタの下にもぐり込むように入込むことがなく、シャッタの開放時にシャッタの開放力が非常に大きくなったり、あるいはねじりコイルばねがシャッタとケーシングを構成するシェルとの間に挟まれてシャッタが動かなくなるような事故を防止できるようになる。
本願の主要な発明は、ケーシングの開口を開閉自在に覆うように取付けられるシャッタを開いて開口を通してケーシング内のディスクにアクセスするようにしたディスクカートリッジにおいて、シャッタを閉じる方向に付勢するねじりコイルばねを有し、該ねじりコイルばねのコイル部の一端から側方に延出された第1のアームの先端部をシャッタに係止するとともに、ねじりコイルばねのコイル部の他端から一端側に屈曲させて第1のアームとほぼ同じ高さで側方に延出された第2のアームの先端部をケーシングに当接させるようにしたものである。
従ってこのようなディスクカートリッジによれば、ケーシングの開口を開閉自在に覆うシャッタは、ねじりコイルばねの一端から側方に延出された第1のアームの先端部によって閉じる方向に付勢されることになり、コイル部の高さ方向の力が発生しないために、シャッタを衝撃的に閉めてもねじりコイルばねの第1のアームの先端部がシャッタの下にもぐり込んだり、シャッタとケーシングとの間に食込んでしまうことがなくなり、これによってシャッタが重くなったりあるいはまた移動できなくなったりする事故が防止される。
本願の別の主要な発明は、ケーシングの開口を開閉自在に覆うように取付けられるシャッタを開いて開口を通してケーシング内のディスクにアクセスするようにしたディスクカートリッジにおいて、シャッタを閉じる方向に付勢するばねを有し、シャッタが閉じた状態でばねの先端部がシェルのロック部に係合され、これによってシャッタが開口を閉じた状態でばねを介してロックされるようにしたものである。
従ってこのようなディスクカートリッジによれば、シャッタを閉じる方向に付勢するばねがロック部材を兼用することになり、シェルにロック部を形成することによってシャッタを閉じた状態でロックするロック機構が成立する。従ってシャッタのロック機構の部品点数が少なくなるとともに、ロック部の機構を簡潔に構成することが可能になる。
以下本願発明を図示の実施の形態によって説明する。図1は本実施の形態のディスクカートリッジの全体の構成を示すものであって、このディスクカートリッジはケーシング10を備えている。ケーシング10はともに、例えばポリカーボネート樹脂等の合成樹脂から成形された上下のシェル11、12を備え、これらのシェルを互いに接合してその内部にディスクの収納空間を形成したものである。ここで下シェル12の中心部にはターンテーブルを挿入するための円形の中心孔13が形成されるとともに、この中心孔13から半径方向であってケーシング10の一側部に延びるように矩形のアクセス用開口14が形成される。
上記中心孔13およびアクセス用開口14を開閉自在に覆うように、下シェル12の下面にはシャッタ17が摺動自在に取付けられる。シャッタ17はその側端側においてほぼ棒状の解除部材18を備える。また上記シャッタ17はねじりコイルばね20によって閉じる方向に摺動付勢される。
ケーシング10の上シェル11の上面には図1および図2に示すように、ほぼ矩形のラベル貼付け用凹部23が形成される。また上シェル11の周縁部の近傍には結合用ビス穴24が形成される。そしてこのような結合用ビス穴24を挿通するビスが螺着される結合用ボス25が下シェル12の内表面であって結合用ビス穴24と対応する位置にそれぞれ形成される。
上記下シェル12の下面には図3に示すように、シャッタ17が摺動するシャッタ摺動用の凹部27が形成される。またこの凹部27の側部には細長い案内溝28が形成される。この案内溝28は後述するシャッタ17の突片を受入れるようになっている。また下シェル12の内表面には図1に示すように円形の凹部30が形成され、この凹部30に光ディスク31が収納保持されるようになっている。
図4はケーシング10の下シェル12の円形の凹部30内に光ディスク31を収納保持した状態を示している。すなわちここではケーシング10の上シェル11を除去した状態でケーシング10の内部を示したものである。下シェル12の中心孔13から右方に延びるアクセス用開口14を覆うようにシャッタ17が取付けられるとともに、このシャッタ17の右端側であって下シェル12の右側の側縁に沿って解除部材18が取付けられるようになっている。図5はこのようなケーシング10をシャッタ17の解除部材18を保持する部位の側から見た状態を示している。
次に上記ケーシング10の下シェル12のアクセス用開口14を開閉自在に覆うシャッタ17について図6〜図10により説明する。シャッタ17は例えば厚さが0.15mmのステンレス鋼板から構成され、その一側端であってケーシング10の側端と対応する位置に側壁35を直角に折曲げて形成している。そして側壁35の右端側(シャッタ17を閉じる方向の端部)の部分には爪36が形成されている。また側壁35には3つの保持片37が連設されるとともに、これらの保持片37の先端側は上方に屈曲した突片38を備えている。これらの突片38は上シェル11の下面に形成された案内溝に係合されるようになっており、これによって側壁35の長さ方向の摺動動作を円滑に案内するようにしている。
上記側壁35の左端側(シャッタ17を開く方向の端部)の部分には保持片37よりも少し長い保持片40が形成されている。保持片40の先端側は上方に直角に折曲がって突片41を形成している。ま保持片40には側方に突出するように支持片42が形成されている。支持片42は上記ねじりコイルばね20のアームの先端側を下から支えるためのものである。またこの支持片42の根元側が切込み45になっており、上記ねじりコイルばね20のアームの屈曲部を導くようにしている。
さらに上記側壁35の左端であって保持片40の下側には保持片43が形成される。保持片43はその先端部に上方に折曲がった突片44を備えている。突片44は図3に示す案内溝28に係合され、これによってシャッタ17を開閉方向に摺動自在に案内する。
次に解除部材18について図11〜図13により説明する。解除部材18は例えばポリオキシメチレン等の合成樹脂の射出成形体から構成され、その一端側に貫通孔48が形成される。この貫通孔48が上記シャッタ17の爪36を受入れ、これによってシャッタ17の側壁35の内側であって下シェル12の側縁上をシャッタ17とともに移動するようになっている。ここで爪36の幅よりも貫通孔48の同方向の幅の方が大きくなっており、これによって解除部材18は貫通孔48の幅と爪36の幅の差異に相当する長さだけシャッタ17に対して相対的に移動できるようになっている。また解除部材18にはその上面に突片49、50が形成され、これらの突片49、50がシャッタ17の保持片37間に位置するようになっている。
さらにこの解除部材18は、その先端側の部分に傾斜面51が形成されている。この傾斜面51がねじりコイルばね20によるシャッタのロック動作を解除する解除手段を構成している。なお傾斜面51の終端側は突部52になっている。
ケーシング10の上下のシェル11、12間に配されるねじりコイルばね20は図14および図15に示すように、その中間位置にコイル部56を備えるとともに、このコイル部56の上端からストレートに側方に第1のアーム57が延出されている。第1のアーム57はその先端側の部分が屈曲した屈曲部58に構成され、この屈曲部58が上記シャッタ17の支持片42の根元側の切込み45の部分に当接し、これによってシャッタ17を閉じる方向に摺動付勢する。また屈曲部58は解除部材18の傾斜面51によって押され、これによってロック解除の動作が行なわれるようになっている。
ねじりコイルばね20のコイル部56の下端側の部分は屈曲されて上方に曲げられ、しかも上方に曲げられた状態でアーム57と同じ高さから反対方向に第2のアーム59が延出されている。第2のアーム59はその先端側がシェル側と当接する屈曲部60になっている。そしてこのようなねじりコイルばね20が図14に示すように、下シェル12の上面に形成された凹部61内に保持されるようになっている。
上記下シェル12の上面であって凹部61の近傍には、図16〜図18に示すようにこの下シェル12の側縁に沿って摺動溝64が形成されている。この摺動溝64は上記ねじりコイルばね20の第1のアーム57の屈曲部58が摺動する溝である。そして摺動溝64の終端、すなわち図17および図18において上端側にはこの摺動溝64から直角方向側方に延びるように切込まれたロック溝65が形成されている。ロック溝65にねじりコイルばね20の屈曲部58が落込むと、これによってこのねじりコイルばね20の屈曲部58がロックされ、しかもねじりコイルばね20の屈曲部58を介してシャッタ17が閉じた状態でロックされることになる。
次にこのようなディスクカートリッジの動作について説明する。不使用時には図4、図16、図17に示すように、ケーシング10の下シェル12のアクセス用開口14と中心孔13とがシャッタ17によって閉じられる。従ってケーシング10内の光ディスク31に対して書込み動作あるいは読出し動作を行なう場合には、中心孔13とアクセス用開口14とを閉じているシャッタ17を開放する必要がある。
不使用時であって中心孔13とアクセス用開口14とをシャッタ17が完全に閉じている状態が図19Aに示される。ここで図19Bに示すように、解除部材18に対して何等力を加えることなく、シャッタ17のみを開く方向、すなわち図17および図19Bにおいて下方へシャッタ17を押しても、このシャッタ17はねじりコイルばね20の屈曲部58によってロックされているために、開放することができない。すなわちねじりコイルばね20のアーム57の屈曲部58が下シェル12の摺動溝64の終端のロック溝65の壁部に当接しているために、この屈曲部58を介してシャッタ17はロックされ、開放される下方の方向に移動することができない。
そこで図19Cおよび図18に示すように、解除部材18をシャッタ17に対して下方へ相対的に移動させる。上述の如く解除部材18の貫通孔48の幅はシャッタ17の爪36の同方向の幅よりも大きくなっており、従ってその差に相当するストロークだけ解除部材18がシャッタ17に対して図18に示すように下方へ移動できる。
シャッタ17の側壁35の内側に沿って解除部材18を図17に示す状態から図18に示す状態に所定のストローク移動させると、この解除部材18の先端側の傾斜面51がねじりコイルばね20の第1のアーム57の屈曲部58を押圧し、これによってこの屈曲部58を図18に示すように右方へ移動させる。従って屈曲部58は下シェル12のロック溝65から離脱するようになる。これによってロック解除の動作が達成される。
従ってこの後に図20A、B、Cに示すように、シャッタ17を開放する方向、すなわち図20において下方へ移動することによって、アクセス用開口14が次第に開放される。図20Cはシャッタ17が完全に開放位置へ移動したときの状態を示しており、この位置においてはアクセス用開口14は全開状態になる。なおシャッタ17の開放動作に連動して、このシャッタ17を閉じる方向に付勢しているねじりコイルばね20の屈曲部58は下シェル12の摺動溝64に沿って移動する。
このようにシャッタ17がアクセス用開口14および中心孔13を開放した状態において、中心孔13を通してケーシング10内にターンテーブルが侵入し、光ディスク31をケーシング10内で回転駆動する。さらにアクセス用開口14を通して光学ヘッドが光ディスク31に対してアクセスするとともに、この光学ヘッドが光ディスク31の半径方向に移動することによって、この光ディスク31に対する信号の書込みあるいは読出しの動作が行なわれる。
次に光ディスク31に対する書込みあるいは読出しの動作を終了したならば、ケーシング10の下シェル12のアクセス用開口14および中心孔13を閉じる。この動作は上記解除部材18に加えられる外力を取除くことによって行なわれる。シャッタ17の側壁35の内側に保持されている解除部材18に加えられる力を取除くと、シャッタ17はねじりコイルばね20の弾性復元力によってその保持片40の切込み45の部分が押され、これによってこのねじりコイルばね20によって直接シャッタ17が閉じる方向に付勢される。
従って今度は逆に図20C、B、Aの順にシャッタ17が上方に移動する。そしてシャッタ17の閉じる方向への移動に伴って、ねじりコイルばね20のアーム57の先端側の屈曲部58が下シェル12の摺動溝64の終端から図17に示すロック溝65内に落込む。ロック溝65は摺動溝64と直角に側方あるいは横方向に切込みを形成して構成されているために、この横方向の壁部によって屈曲部58が摺動するのが阻止されるために、この状態でシャッタ17はロックされることになる。すなわちシャッタ17は閉じた状態において、ねじりコイルばね20のアーム57の屈曲部58によってロックされる。ロックされた状態は図19Aに示されている。
このように本実施の形態においては、シャッタ17はねじりコイルばね20の第1のアーム57の屈曲部58がシャッタ17の側壁35の支持片42の根元側の切込み45によって下シェル12の摺動溝64と直交するロック溝65に引掛かり、これによってシャッタ17が図17において下方に移動することが不可能になり、ロック状態になる。
ロック解除動作は、解除部材18を下方に図18に示すように移動させると、この解除部材18の傾斜面51によってねじりコイルばね20の第1のアーム57の屈曲部58が右方に押され、これによって下シェル12のロック溝65から離脱し、摺動溝64側に移動する。従ってねじりコイルばね20の屈曲部58は摺動溝64内を摺動できる状態になり、このためにシャッタ17、解除部材18、およびねじりコイルばね20の屈曲部58が一緒になって下方に移動する(図20参照)。このようにしてシャッタ17は開放されることになる。
これに対してシャッタ17を閉じる場合には解除部材18に加えた力を除去することによって、シャッタ17がねじりコイルばね20の弾性復元力によって解除部材18およびシャッタ17を図20C、B、A、図19Cの順に上方に押していくことになる。そしてねじりコイルばね20の第1のアーム57の屈曲部58が下シェル12の摺動溝64の終端(図17において上端)まで移動すると、ねじりコイルばね20それ自身の弾性復元力によってこのねじりコイルばね20の屈曲部58がロック溝65に落込むようになり、これによってシャッタ17がロックされた状態になる。この状態が図19Aの状態である。
このような構造によると、シャッタ17を閉じる方向に付勢するとともに閉じた状態でロックするねじりコイルばね20の屈曲部58が、このねじりコイルばね20のコイル部56の上端から側方にストレートに引出された第1のアーム57の先端部に形成されている。このようにコイル部56の上端からストレートに引出されたアーム57は、このねじりコイルばね20が変形すると上方であって屈曲部58の屈曲方向とは逆方向に変形する。従って第1のアーム57の先端側の部分がシャッタ17の保持片40の下側にもぐり込むような力を発生しない。
しかもシャッタ17のねじりコイルばね20の第1のアーム57の屈曲部58がとくに支持片42の支持によって、シャッタ17の保持片40の下側にもぐることがなく、シャッタ17の開放時にその開放力が非常に過大になったり、あるいはシャッタ17のねじりコイルばね20のアーム57がシャッタ17とケーシング10の下シェル12とに挟まれてシャッタ17がロックすることが回避される。従って円滑な開閉動作が可能なシャッタ17の開閉機構が提供できる。
またシャッタ17を閉じた状態でロックするロック機構がねじりコイルばね20のアーム57の先端側の屈曲部58から構成されており、このために付勢手段とロック部材とが兼用されることになる。従って下シェル12の上面にロック溝65を設けるだけでロック機構が達成されるようになり、部品点数が少なくてしかも構造の簡潔なシャッタ17のロック機構が達成されることになる。
以上本願発明を図示の実施の形態によって説明したが、本願発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願発明の技術的思想の範囲内で各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態におけるシャッタ17や解除部材18の具体的構造等については、各種の設計変更が可能である。
本願発明は光ディスクを用いたディクス式記録再生装置の記録媒体であって、とくにカートリッジタイプの記録媒体として広く利用可能である。
10‥‥ケーシング、11‥‥上シェル、12‥‥下シェル、13‥‥中心孔、14‥‥アクセス用開口、17‥‥シャッタ、18‥‥解除部材、20‥‥ねじりコイルばね、23‥‥ラベル貼付け用凹部、24‥‥結合用ビス穴、25‥‥結合用ボス、27‥‥凹部(シャッタ摺動用)、28‥‥案内溝、30‥‥円形の凹部、31‥‥光ディスク、35‥‥側壁、36‥‥爪、37‥‥保持片、38‥‥突片、40‥‥保持片、41‥‥突片、42‥‥支持片、43‥‥保持片(下側)、44‥‥突片、45‥‥切込み、48‥‥貫通孔、49、50‥‥突部、51‥‥傾斜面、52‥‥突部、56‥‥コイル部、57‥‥第1のアーム、58‥‥屈曲部(シャッタ側)、59‥‥第2のアーム、60‥‥屈曲部(シェル側)、61‥‥凹部、64‥‥摺動溝、65‥‥ロック溝
Claims (10)
- ケーシングの開口を開閉自在に覆うように取付けられるシャッタを開いて前記開口を通して前記ケーシング内のディスクにアクセスするようにしたディスクカートリッジにおいて、
前記シャッタを閉じる方向に付勢するねじりコイルばねを有し、該ねじりコイルばねのコイル部の一端から側方に延出された第1のアームの先端部を前記シャッタに係止するとともに、
前記ねじりコイルばねのコイル部の他端から前記一端側に屈曲させて前記第1のアームとほぼ同じ高さで側方に延出された第2のアームの先端部をケーシングに当接させることを特徴とするディスクカートリッジ。 - 前記ねじりコイルばねの第1のアームの先端側の屈曲部がシャッタの突片の側部に当接し、該シャッタに係止されることを特徴とする請求項1に記載のディスクカートリッジ。
- 前記突片に支持片が連設され、該支持片によって前記ねじりコイルばねの屈曲部の根元側の部分が支持されることを特徴とする請求項2に記載のディスクカートリッジ。
- 前記支持片の根元側が切込まれ、該切込まれた部位に前記屈曲部が入込むことを特徴とする請求項3に記載のディスクカートリッジ。
- 前記ねじりコイルばねの第2のアームの先端側の屈曲部をケーシングを構成するシェルの壁部に当接させ、前記コイル部の弾性復元力によって前記シャッタを閉じる方向に付勢することを特徴とする請求項1に記載のディスクカートリッジ。
- 前記ケーシングの開口を開閉自在に覆うように取付けられるシャッタを開いて前記開口を通して前記ケーシング内のディスクにアクセスするようにしたディスクカートリッジにおいて、
前記シャッタを閉じる方向に付勢するばねを有し、前記シャッタが閉じた状態で前記ばねの先端部が前記シェルのロック部に係合され、これによって前記シャッタが前記開口を閉じた状態で前記ばねを介してロックされることを特徴とするディスクカートリッジ。 - 前記ロック部がケーシングを構成するシェルの摺動溝の終端に前記摺動溝とほぼ直交する方向に切込むように形成されたロック溝であることを特徴とする請求項6に記載のディスクカートリッジ。
- 前記ばねがねじりコイルばねから成り、該ねじりコイルばねのアームの先端側の屈曲部が前記ロック溝に係合されて前記シャッタがロックされることを特徴とする請求項7に記載のディスクカートリッジ。
- 前記シャッタが解除部材を具備し、該解除部材は前記シャッタに対して相対的に移動可能であってかつ先端部に傾斜面を備え、前記解除部材を前記シャッタに対して相対的に解除方向に移動させると、前記傾斜面が前記ばねの先端部を押して前記シェルのロック部から離脱させることによりロックを解除することを特徴とする請求項5〜請求項7の何れかに記載のディスクカートリッジ。
- 前記シャッタの前記シェルの側端の外側に位置する側壁に爪が形成され、該爪が前記解除部材の貫通孔に挿通され、しかも前記貫通孔の幅が前記爪の幅よりも広くなっており、前記貫通孔の幅と前記爪の幅の差に相当するストローク分前記解除部材が前記シャッタに対して摺動することを特徴とする請求項9に記載のディスクカートリッジ。
Priority Applications (1)
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JP2004114694A JP2005302108A (ja) | 2004-04-08 | 2004-04-08 | ディスクカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004114694A JP2005302108A (ja) | 2004-04-08 | 2004-04-08 | ディスクカートリッジ |
Publications (1)
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JP2005302108A true JP2005302108A (ja) | 2005-10-27 |
Family
ID=35333437
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005302108A (ja) |
-
2004
- 2004-04-08 JP JP2004114694A patent/JP2005302108A/ja active Pending
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