JP2003099866A - 防災受信機 - Google Patents

防災受信機

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JP2003099866A
JP2003099866A JP2001289884A JP2001289884A JP2003099866A JP 2003099866 A JP2003099866 A JP 2003099866A JP 2001289884 A JP2001289884 A JP 2001289884A JP 2001289884 A JP2001289884 A JP 2001289884A JP 2003099866 A JP2003099866 A JP 2003099866A
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voltage
prevention receiver
predetermined
capacitor
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JP2001289884A
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Hideki Matsumoto
英樹 松本
Kenji Goshima
賢司 五島
Tomoyoshi Hirano
友祥 平野
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Hochiki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音響回路のコンデンサへの電圧印加を適切に
行うこと等により、このコンデンサの容量抜けを効果的
に防止して警報出力の応答性等を維持すること等のでき
る、防災受信機を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明に係る防災受信機100は、防災
端末200の発報を検知して所定の防災処理を行うもの
であって、コンデンサを有する主音響部150を介して
所定の音響出力を行う防災受信機において、所定の印加
タイミングが到来した際、主音響部150のコンデンサ
に対して電圧を印加する電圧印加部192を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災感知器やガス
漏れ検知器等からの信号を受信して移報等を行うための
防災受信機に関し、特に、音響手段を介して所定の音響
出力を行う、防災受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】オフィスビルや工場等において、火災発
生やガス漏れの有無を検出して警報を発する防災システ
ムが広く利用されている。このような防災システムは、
火災感知器やガス漏れ検知器等の防災端末と、この防災
端末からの信号を受信して火災発生の警報出力や移報出
力等を行う防災受信機とを備えて構成されている。
【0003】このような防災システムにおいては、一般
的に、防災端末によって火災発生やガス漏れが検出され
た場合、警報音を出力することにより、管理者等に出火
確認や非難等を呼びかけている。このため、防災受信機
には、上記警報音の出力等を行うための音響回路が設け
られている。この音響回路は、概略的に、合成音声の出
力を行う音声合成IC、信号増幅を行うアンプ、音響出
力を行うスピーカと、当該音響回路内における発振防止
や波形安定化を担うコンデンサとを備えて構成されてい
る。
【0004】このような音響回路を備えた防災受信機に
おいては、近年の低消費電力化の要請から、音響出力時
以外における音響回路への電圧印加を遮断していた。す
なわち、音響回路の如きアンプを用いた回路において
は、電圧を印加しただけで無信号電流(アイドリング電
流)が流れてしまい、その分だけ無駄な電力を消費して
しまう問題がある。そこで、この問題を解消するため、
音響出力時以外には音響回路への電圧印加を遮断し、音
響出力時にのみ電圧を印加して、無信号電流の低減を図
っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに音響回路への電圧印加を遮断することは、新たな問
題を生じさせていた。すなわち、音響回路への電圧印加
を長時間遮断した場合には、この音響回路に含まれるコ
ンデンサにいわゆる容量抜けが生じ、警報音を出力する
必要が生じた際に、音響出力の応答性が低下したり音響
出力できなくなるという問題があった。特に、音響回路
には、大容量で比較的安価である等の利点があることか
らアルミ電解コンデンサが広く用いられているが、この
アルミ電解コンデンサに関しては上記容量抜けの問題が
顕著に生じ得るため、この問題を解決することが熱望さ
れていた。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、音響回路のコンデンサへの電圧印加を適切に行うこ
と等により、このコンデンサの容量抜けを効果的に防止
して警報出力の応答性等を維持すること等のできる、防
災受信機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、請求項1に記載の防災受信機は、防災端末の発
報を検知して所定の防災処理を行うものであって、コン
デンサを有する音響手段を介して所定の音響出力を行う
防災受信機において、所定の印加タイミングが到来した
際、上記音響手段のコンデンサに対して電圧を印加する
電圧印加手段を備えることを特徴とする。
【0008】この防災受信機によれば、印加タイミング
が到来した際、音響手段のコンデンサに対して電圧が印
加されるので、コンデンサの容量抜けを防止することが
でき、警報出力の応答性等を維持することができる。
【0009】また、請求項2に記載の防災受信機は、請
求項1に記載の防災受信機において、上記電圧印加手段
は、上記音響手段のコンデンサに対して最後に電圧を印
加してからの経過時間を計測し、この経過時間が所定時
間以上になったタイミングで電圧を印加することを特徴
とする。
【0010】この防災受信機によれば、コンデンサに対
して最後に電圧を印加してからの経過時間が所定時間以
上になったタイミングで、電圧が印加される。したがっ
て、定期自己診断等の定期処理機能の有無に関わらず、
確実に電圧印加を行って、コンデンサの容量抜けを防止
することができる。また、所定時間を適宜設定すること
により、コンデンサの容量抜けを防止し得る範囲での最
長間隔で電圧を印加することができ、消費電力を極力低
減することができる。
【0011】また、請求項3に記載の防災受信機は、請
求項1に記載の防災受信機において、所定の定期処理タ
イミングが到来した際、当該防災受信機における所定処
理を行う定期処理手段を備え、上記電圧印加手段は、上
記定期処理タイミングで電圧を印加することを特徴とす
る。
【0012】この防災受信機によれば、定期処理タイミ
ングで電圧が印加されるので、電圧印加を、個別的な処
理ではなく、定期自己診断処理等の定期処理と一括して
実行することができ、処理負荷を軽減することができ
る。
【0013】また、請求項4に記載の防災受信機は、請
求項1に記載の防災受信機において、所定の定期処理タ
イミングが到来した際、当該防災受信機における所定処
理を行う定期処理手段を備え、上記電圧印加手段は、上
記音響手段のコンデンサに対して最後に電圧を印加して
からの経過時間を計測し、上記定期処理タイミングが到
来した後で、かつ、上記経過時間が所定時間以上になっ
たタイミングで電圧を印加することを特徴とする。
【0014】この防災受信機によれば、定期処理タイミ
ングが到来した後で、かつ、経過時間が所定時間以上に
なったタイミングで電圧が印加されるので、例えば、コ
ンデンサの容量抜けが生じ得る間隔に比べて、自己診断
間隔がかなり短い場合においても、自己診断を行う毎に
電圧印加を行う無駄を防止することができ、電圧印加時
間を常時最少にすることができて、消費電力を一層低減
することができる。また、この場合において、電圧印加
を、個別的な処理ではなく、定期自己診断処理と一括し
て実行することができ、処理負荷を軽減することができ
る。
【0015】また、請求項5に記載の防災受信機は、請
求項3または4に記載の防災受信機において、上記定期
処理手段は、所定の診断タイミングが到来した際、当該
防災受信機の所定機能の正常性を診断する自己診断手段
であることを特徴とする。
【0016】これは定期処理手段の構成例を一層具体的
に示すものであり、この防災受信機によれば、防災受信
機の所定機能の正常性を診断する自己診断手段による診
断タイミングが到来した場合に、電圧の印加が行われ
る。したがって、電圧印加を、個別的な処理ではなく、
自己診断処理と一括して実行することができ、処理負荷
を軽減することができる。
【0017】また、請求項6に記載の防災受信機は、請
求項1〜5のいずれか一つに記載の防災受信機におい
て、上記電圧印加手段は、上記音響手段のコンデンサに
対して電圧を最後に印加してからの経過時間に基づい
て、上記コンデンサに対して電圧を印加する時間を算定
することを特徴とする。
【0018】この防災受信機によれば、電圧を最後に印
加してからの経過時間に基づいて、コンデンサに対して
電圧を印加する時間が算定されるので、印加タイミング
が到来した場合であっても、その直前に自己診断以外の
動作にて主音響部に電圧が印加された場合等、前回から
の電圧印加経過時間に応じて電圧印加時間を変えること
ができるので、電圧印加時間を常時最少にすることがで
き、消費電力を一層低減することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る防災受信機
の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、
この実施の形態によりこの発明が限定されるものではな
い。特に、以下の実施の形態においては、本発明をR型
の防災受信機に適用した例を示すが、回線毎に信号線が
引き出され、この回線に接続された防災端末の接点の開
閉に基づいて発報を受けるP型の防災受信機に対して
も、本発明を同様に適用することができる。
【0020】〔実施の形態1〕最初に、本発明の実施の
形態1について説明する。まず、本実施の形態に係る防
災受信機の特徴について概説し、その後、防災受信機の
構成と処理について説明する。図1は本実施の形態に係
る防災受信機の要部構成を示すブロック図である。この
図1において、防災受信機100は、各警戒地区に配置
された火災感知器あるいはガス漏れ検知器等の防災端末
200や、これら防災端末200が接続された中継器2
10からの信号を受信して、火災発生の警報出力や所定
の外部監視盤への移報出力等を行う防災受信手段であ
る。
【0021】この防災受信機100の主たる特徴は、下
記の通りである。すなわち、防災受信機100には、防
災端末200にて火災やガス漏れ等の異常が感知された
場合、警報音の出力を行うため、複数のコンデンサを有
する主音響部(後述する)が設けられている。そして、
基本的には、従来と同様に、音響出力時以外における主
音響部への電圧印加が遮断される。
【0022】ここで、第1の特徴は、従来と異なり、所
定の印加タイミングが到来した際、主音響部のコンデン
サに対して電圧が印加される点である。したがって、コ
ンデンサの容量抜けを防止することができ、警報出力の
応答性を維持することができる。
【0023】また、第2の特徴は、印加タイミングに関
するものである。すなわち、当該防災受信機100に
は、所定の定期処理タイミングが到来した際、当該防災
受信機100における所定処理を行う定期処理機能が設
けられている。本実施の形態において、定期処理機能と
は自己診断を行う定期自己診断機能である。
【0024】ここで、自己診断とは、当該防災受信機1
00の各種機能の有効性を定期的かつ自動的に確認する
ための診断である。具体的には、この機能診断は、所定
時間毎(例えば、168時間毎)に、防災受信機100
に備えた後述する予備電源181の容量を確認する試験
(予備電源試験)、および、防災端末200および中継
器210に対してポーリング/セレクティングを行うこ
とによって各防災端末200の作動を確認する試験(作
動試験)を含む。
【0025】そして、主音響部のコンデンサへ電圧を印
加する印加タイミングを、上記自己診断が行われる診断
タイミングとしている。すなわち、自己診断が自動的に
実行される毎に、コンデンサへの電圧が自動的に印加さ
れる。したがって、電圧印加を、個別的な処理ではな
く、自己診断処理と一括して起動することができ、処理
負荷を軽減することができる。なお、この他にも本防災
受信機100は種々の特徴を有するが、その内容につい
ては以下の説明で明らかにする。
【0026】〔防災受信機100の構成〕次に、防災受
信機100の構成について説明する。図1は本実施の形
態に係る防災受信機100の要部構成を示すブロック
図、図2は図1の防災受信機100の主音響部等のブロ
ック図である。図3は図1の防災受信機100の正面図
である。図1に示すように、防災受信機100は、伝送
制御部110、操作部120、表示部130、記憶部1
40、主音響部150、地区音響制御部160、防排煙
制御部170、電源部180、および、制御部190を
備えて構成されている。
【0027】このうち、伝送制御部110は、防災端末
200および中継器210との間の伝送制御を行う伝送
制御手段である。この伝送制御部110には、図示のよ
うに、伝送路111を介して、火災感知器やガス漏れ検
知器等の防災端末200、あるいは、これら防災端末2
00への中継伝送を行う中継器210が接続されてい
る。そして、伝送制御部110を介して送信された各種
のコマンドに基づいて、防災端末200および中継器2
10に対するポーリング/セレクティング等が行われ
る。
【0028】また、操作部120は、当該防災受信機1
00に対する各種の入力を行うための入力手段である。
例えば、操作部120は、図3に示すように、各種指示
を行うための操作ボタン121を備えて構成されてい
る。
【0029】また、図1において、表示部130は、管
理者に対して各種の情報を表示するための表示手段であ
る。具体的には、表示部130は、図3に示すように、
各警戒地区における異常状態を示す地区表示灯131、
各種数値を示すセグメント表示器132、133等を備
えて構成されている。また、地区表示灯131には、防
災端末200がそれぞれ割当てられており、防災端末2
00が火災等の異常を検出した場合には、防災受信機1
00が異常信号を受け、異常を検出した防災端末200
に対応する地区表示灯131が点灯して、警報の発生場
所を表示する。
【0030】また、図1において、記憶部140は、当
該防災受信機100の制御を行うための各種のプログラ
ムおよびデータや、各防災端末200や中継器210か
ら取得された各種のデータを記憶するための記憶手段で
ある。
【0031】また、主音響部150は、当該防災受信機
100において火災発生時や障害情報等の各種の警報出
力を行うための音響手段である。この主音響部150
は、具体的には、図2に示すように、音声合成IC15
1、アンプ152、スピーカ153、および、複数のコ
ンデンサC1〜C4を備えて構成されている。
【0032】このうち、音声合成IC151は、所定の
合成音声を出力する音声合成手段である。また、アンプ
152は、音声合成IC151にて出力された合成音
声、または、制御部190から出力された主音響用のパ
ルスを増幅する増幅手段である。また、スピーカ153
は、警報音を出力する出力手段であり、図3に示す音響
孔154の近傍奥部に配置されている。また、コンデン
サC1〜C4は、当該主音響部150の内部における発
振防止や波形安定化を担うものであり、図示の如く配置
されている。このコンデンサC1〜C4としては、例え
ば、アルミ電解コンデンサや、その他の各種コンデンサ
を用いることができる。
【0033】また、図1において、地区音響制御部16
0は、当該防災受信機100の外部の音響機器を制御す
るための地区音響制御手段である。例えば、地区音響制
御部160には、伝送路161を介して、各警戒地区に
配置した非常ベル300が接続されており、これら非常
ベル300の鳴動が地区音響制御部160にて制御され
る。
【0034】また、防排煙制御部170は、防排煙設備
を制御するための防排煙制御手段である。例えば、防排
煙制御部170には、伝送路171を介して、各警戒地
区において防火ドアの自動開閉を行うためのレリーズ4
00が接続されており、このレリーズ400が防排煙制
御部170にて制御される。
【0035】また、電源部180は、当該防災受信機1
00の各部に電源を供給するための電源手段である。こ
の電源部180は、予備電源181を備えて構成されて
おり、通常電源の遮断時にはこの予備電源181への切
替えを行い、予備電源181により防災監視が継続され
る。
【0036】そして、制御部190は、これら防災受信
機100の各部を制御するための制御手段であり、例え
ば、記憶部140に記憶された制御プログラムを解釈実
行するCPU(Central Processing Unit)として構成さ
れている。
【0037】この制御部190は、機能概念的に、自己
診断部191、および、電圧印加部192を備えて構成
されている。このうち、自己診断部191は、所定の診
断タイミングが到来した際、当該防災受信機100の所
定機能の正常性を診断する自己診断を自動的に行う自己
診断手段である。また、電圧印加部192は、所定の印
加タイミングが到来した際、主音響部150のコンデン
サC1〜C4に対して電圧を印加する電圧印加手段であ
る。これら自己診断部191および電圧印加部192に
て行われる処理の具体的内容については後述する。
【0038】〔防災受信機100における電圧印加処
理〕次に、防災受信機100における電圧印加処理の内
容について説明する。まず、通常監視時において、制御
部190は、主音響部150のアンプ152への電圧印
加を遮断している。例えば、図2において、主音響部1
50への電圧印加ポート193をOFFにすることによ
り、主音響部150のアンプ152への電圧印加が遮断
される。
【0039】なお、音声合成IC151には常時電圧が
供給されていてもよく、少なくとも、アンプ152付近
の回路に対する電圧の印加を切り替える構成であればよ
い。防災受信機100が火災感知器やガス漏れ検知器等
の防災端末200から異常を受信すると、異常を検出し
た防災端末200に対応する地区表示灯131を点灯す
ると共に、主音響部150から音声メッセージやブザー
音を出力することによって異常発生の警報を行う。この
場合、まず、制御部190は主音響部150への電圧印
加ポート193をONして、アンプ152や周辺の回路
に電圧を印加する。その後、音声合成IC151に所定
の警報音を出力するように制御する。音声合成IC15
1から出力した警報音は、アンプ152を介してスピー
カ153から警報出力される。一方、制御部190の自
己診断部191は、診断タイミングの到来を監視してお
り、この診断タイミングが到来した場合には、自己診断
を行う。ここでは、上述したように、予備試験および作
動試験を行う。
【0040】ここで、電圧印加部192は、図4の電圧
印加処理のフローチャートに示すように、自己診断の実
行の有無を監視している(ステップSA−1)。そし
て、自己診断が実行された場合には、所定時間(例え
ば、数秒間)だけ、主音響部150に電圧を印加する
(ステップSA−2)。例えば、図2において、主音響
部150への電圧印加ポート193を所定時間だけON
にすることにより、主音響部150のアンプ152へ電
圧を印加する。以降、同様にステップSA−1〜SA−
2が繰り返され、自己診断が行われる毎に、主音響部1
50に電圧が印加される。
【0041】これまで説明した実施の形態1によれば、
診断タイミングが到来した際、主音響部150のコンデ
ンサC1〜C4に対して電圧が印加される。したがっ
て、コンデンサC1〜C4の容量抜けを防止することが
でき、警報出力の応答性を維持することができる。ま
た、電圧印加を、個別的な処理ではなく、自己診断処理
と一括して実行することができ、処理負荷を軽減するこ
とができる。
【0042】〔実施の形態2〕次に、本発明の実施の形
態2について説明する。ただし、特に説明なき構成およ
び処理については実施の形態1と同様であるとし、ま
た、実施の形態1とほぼ同一の機能を有する構成要素を
同一の符号を付して説明する。本実施の形態は、概略的
に、電圧印加時間を、電圧を最後に印加してからの経過
時間に基づいて算定する防災受信機に関するものであ
る。
【0043】〔防災受信機100の構成〕まず、防災受
信機100の構成について説明する。本実施の形態にお
いて、制御部190の電圧印加部192は、所定の印加
タイミングが到来した際、主音響部150のコンデンサ
C1〜C4に対して電圧を印加する電圧印加手段であ
り、特に、主音響部150のコンデンサC1〜C4に対
して電圧を最後に印加してからの経過時間Tを計測し、
印加タイミングが到来した際の経過時間Tに基づいて、
コンデンサC1〜C4に対して電圧を印加する時間を算
定する電圧印加手段である。
【0044】〔防災受信機100における電圧印加処
理〕次に、防災受信機100における電圧印加処理の内
容について説明する。この処理のフローチャートを図5
に示す。本実施の形態において、電圧印加部192は、
経過時間Tを初期値=0に初期化した後(ステップSB
−1)、経過時間Tの計測を開始する(ステップSB−
2)。この経過時間Tは、最後に印加してからの経過時
間を示すパラメータであり、最後にステップSB−5
(後述する)を実行した以降の経過時間、あるいは、自
己診断以外の動作にて主音響部150に電圧が印加され
た場合(例えば、手動による電圧の印加や、火災感知時
の警報音出力による電圧の印加等)以降の経過時間を示
す。
【0045】その後、電圧印加部192は、自己診断の
実行の有無を監視し(ステップSB−3)、自己診断が
実行された場合には、その時点における経過時間Tに基
づいて、電圧印加時間Tvを算定する(ステップSB−
4)。この際の具体的な算定方法は任意であるが、例え
ば、経過時間Tに対して所定係数を乗じた時間を、電圧
印加時間Tvとすることができる。あるいは、コンデン
サ特性が明らかである場合には、この特性を考慮した算
定を行うことができる。例えば、0<経過時間T≦10
0の場合のコンデンサ容量の平均減少率に比べて、10
0<経過時間T≦200の場合のコンデンサ容量の平均
減少率が大きい場合、前者の場合の電圧印加時間Tvを
後者の場合の電圧印加時間Tvより長くしてもよい。
【0046】そして、電圧印加部192は、算定した電
圧印加時間Tvだけ、主音響部150に電圧を印加する
(ステップSB−5)。以降、同様にステップSB−1
〜SB−4が繰り返され、自己診断が行われる毎に、電
圧印加時間Tvの算定および電圧印加が行われる。
【0047】これまで説明した実施の形態2によれば、
電圧印加時間が、電圧を最後に印加してからの経過時間
に基づいて算定される。したがって、印加タイミングが
到来した場合であっても、その直前に自己診断以外の動
作にて主音響部150に電圧が印加された場合等、前回
からの電圧印加経過時間に応じて電圧印加時間を変える
ことができるので、電圧印加時間を常時最少にすること
ができ、消費電力を一層低減することができる。
【0048】〔実施の形態3〕次に、本発明の実施の形
態3について説明する。ただし、特に説明なき構成およ
び処理については実施の形態2と同様であるとし、ま
た、実施の形態2とほぼ同一の機能を有する構成要素を
同一の符号を付して説明する。本実施の形態は、概略的
に、自己診断とは関係なく、所定間隔で電圧を印加する
防災受信機に関するものである。
【0049】〔防災受信機100の構成〕まず、防災受
信機100の構成について説明する。本実施の形態にお
いて、制御部190の電圧印加部192は、主音響部1
50のコンデンサC1〜C4に対して電圧を印加してか
らの経過時間Tを計測し、この経過時間Tが所定時間t
1以上になったタイミングで電圧を印加する電圧印加手
段である。
【0050】〔防災受信機100における電圧印加処
理〕次に、防災受信機100における電圧印加処理の内
容について説明する。この処理のフローチャートを図6
に示す。本実施の形態において、電圧印加部192は、
経過時間Tを初期値=0に初期化した後(ステップSC
−1)、経過時間Tの計測を開始する(ステップSC−
2)。この経過時間Tは、最後に印加してからの経過時
間を示すパラメータであり、最後にステップSC−4
(後述する)を実行した以降の経過時間、あるいは、自
己診断以外の動作にて主音響部150に電圧が印加され
た場合以降の経過時間を示す。
【0051】その後、電圧印加部192は、経過時間T
と所定時間t1とを所定間隔で比較し(ステップSC−
3)、経過時間Tが所定時間t1以上になった場合に
は、所定時間だけ、主音響部150に電圧を印加する
(ステップSC−4)。ここでは、所定時間t1とし
て、主音響部150のコンデンサC1〜C4の容量抜け
が、音響出力の応答性の許容限度を超える程度に生じ得
る時間を設定することができる。以降、同様にステップ
SC−1〜SC−4が繰り返され、所定間隔t1毎に、
電圧印加が行われる。
【0052】これまで説明した実施の形態3によれば、
最後に電圧を印加してからの経過時間が所定時間以上に
なった場合に電圧が印加されるので、自己診断等の定期
処理機能の有無に関わらず、確実に電圧印加を行って、
コンデンサC1〜C4の容量抜けを防止することができ
る。また、所定時間を適宜設定することにより、コンデ
ンサC1〜C4の容量抜けを防止し得る範囲での最長間
隔で電圧を印加することができ、消費電力を極力低減す
ることができる。
【0053】〔実施の形態4〕次に、本発明の実施の形
態4について説明する。ただし、特に説明なき構成およ
び処理については実施の形態2と同様であるとし、ま
た、実施の形態2とほぼ同一の機能を有する構成要素を
同一の符号を付して説明する。本実施の形態は、概略的
に、診断タイミングが到来した場合であって、かつ、電
圧を最後に印加してから所定時間が経過した場合に、電
圧印加を行う防災受信機に関するものである。
【0054】〔防災受信機100の構成〕まず、防災受
信機100の構成について説明する。本実施の形態にお
いて、制御部190の電圧印加部192は、主音響部1
50のコンデンサC1〜C4に対して電圧をしてからの
経過時間を計測し、診断タイミングが到来した後で、か
つ、経過時間が所定時間以上になったタイミングで電圧
を印加する電圧印加手段である。
【0055】〔防災受信機100における電圧印加処
理〕次に、防災受信機100における電圧印加処理の内
容について説明する。この処理のフローチャートを図7
に示す。本実施の形態において、電圧印加部192は、
経過時間Tを初期値=0に初期化した後(ステップSD
−1)、経過時間Tの計測を開始する(ステップSD−
2)。この経過時間Tは、最後に印加してからの経過時
間を示すパラメータであり、最後にステップSD−5
(後述する)を実行した以降の経過時間、あるいは、自
己診断以外の動作にて主音響部150に電圧が印加され
た場合以降の経過時間を示す。
【0056】その後、電圧印加部192は、自己診断の
実行の有無を監視し(ステップSD−3)、自己診断が
実行された場合には、経過時間Tと所定時間t1とをで
比較する(ステップSD−4)。そして、経過時間Tが
所定時間t1以上になった場合にのみ、所定時間だけ、
主音響部150に電圧を印加する(ステップSD−
5)。以降、同様にステップSD−1〜SD−5が繰り
返され、自己診断が行われた後であって、かつ、経過時
間Tが所定時間t1以上になった場合に、電圧印加が行
われる。
【0057】これまで説明した実施の形態4によれば、
電圧印加時間が、自己診断が行われた後であって、か
つ、経過時間Tが所定時間t1以上になった場合に、電
圧印加が行われるので、例えば、コンデンサC1〜C4
の容量抜けが生じ得る間隔に比べて、自己診断間隔がか
なり短い場合においても、自己診断を行う毎に電圧印加
を行う無駄を防止することができ、電圧印加時間を常時
最少にすることができて、消費電力を一層低減すること
ができる。また、この場合において、電圧印加を、個別
的な処理ではなく、自己診断処理と一括して実行するこ
とができ、処理負荷を軽減することができる。
【0058】〔他の実施の形態〕さて、これまで本発明
の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した
実施の形態以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技
術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて
実施されてよいものである。
【0059】例えば、実施の形態1、および、2におい
ては、診断タイミングを印加タイミングとしているが、
電圧の印加は、自己診断の開始直前、診断中、あるい
は、診断終了直後のいずれの時点で行ってもよい。ま
た、自己診断以外の任意の定期処理を実行するタイミン
グ(定期処理タイミング)を印加タイミングとしてもよ
い。
【0060】また、実施形態において説明した各処理の
うち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部
または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動
的に行われるものとして説明した処理の全部または一部
を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上
記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的
名称、各種のデータやパラメータを含む情報について
は、特記する場合を除いて任意に変更することができ
る。
【0061】また、図示した各装置の各構成要素は機能
概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成
されていることを要しない。例えば、防災受信機100
の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、そ
の全部または一部を、各種の負荷等に応じた任意の単位
で、機能的または物理的に分散・統合して構成すること
ができる。また、防災受信機100における処理機能、
特に制御部190にて行われる各処理機能は、その全部
または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析
実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤ
ードロジックによるハードウェアとして実現される。
【0062】また、このコンピュータプログラムは、防
災受信機100に対して任意のネットワークを介して接
続されたアプリケーションプログラムサーバから、その
全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて
記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイ
ナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」
は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数の
モジュールやライブラリとして分散構成されるものや、
OS(Operating System)に代表される別個のプログラ
ムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、
実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取る
ための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取
り後のインストール手順等については、周知の構成や手
順を用いることができる。
【0063】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、印加タイミングが到来した際、音響手段のコンデン
サに対して電圧が印加されるので、コンデンサの容量抜
けを防止することができ、警報出力の応答性等を維持す
ることができる。
【0064】また、本発明によれば、自己診断等の定期
処理機能の有無に関わらず、所定間隔で確実に電圧印加
を行って、コンデンサの容量抜けを防止することができ
る。また、所定時間を適宜設定することにより、コンデ
ンサの容量抜けを防止し得る範囲での最長間隔で電圧を
印加することができ、消費電力を極力低減することがで
きる。
【0065】また、本発明によれば、電圧印加を、個別
的な処理ではなく、自己診断処理等の定期処理と一括し
て実行することができ、処理負荷を軽減することができ
る。
【0066】また、本発明によれば、コンデンサの容量
抜けが生じ得る間隔に比べて、自己診断間隔がかなり短
い場合においても、自己診断を行う毎に電圧印加を行う
無駄を防止することができ、電圧印加時間を常時最少に
することができて、消費電力を一層低減することができ
る。
【0067】また、本発明によれば、印加タイミングが
到来した場合であっても、その直前に自己診断以外の動
作にて主音響部に電圧が印加された場合等、前回からの
電圧印加経過時間に応じて電圧印加時間を変えることが
できるので、電圧印加時間を常時最少にすることがで
き、消費電力を一層低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る防災受信機の要部
構成を示すブロック図である。
【図2】図1の防災受信機の主音響部等のブロック図で
ある。
【図3】図1の防災受信機の正面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る電圧印加処理のフ
ローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態2に係る電圧印加処理のフ
ローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態3に係る電圧印加処理のフ
ローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態4に係る電圧印加処理のフ
ローチャートである。
【符号の説明】
100 防災受信機 110 伝送制御部 120 操作部 130 表示部 140 記憶部 150 主音響部 151 音声合成IC 152 アンプ 153 スピーカ C1〜C4 コンデンサ 160 地区音響制御部 170 防排煙制御部 180 電源部 190 制御部 191 自己診断部 192 電圧印加部 200 防災端末 300 非常ベル 400 レリーズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 友祥 東京都品川区上大崎二丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 Fターム(参考) 5D020 AC01 5G405 AA06 AD02 AD04 BA01 CA10 CA17 CA20 CA28 DA13 DA21 EA31

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防災端末の発報を検知して所定の防災処
    理を行うものであって、コンデンサを有する音響手段を
    介して所定の音響出力を行う防災受信機において、 所定の印加タイミングが到来した際、上記音響手段のコ
    ンデンサに対して電圧を印加する電圧印加手段、 を備えることを特徴とする防災受信機。
  2. 【請求項2】 上記電圧印加手段は、上記音響手段のコ
    ンデンサに対して最後に電圧を印加してからの経過時間
    を計測し、この経過時間が所定時間以上になったタイミ
    ングで電圧を印加すること、 を特徴とする請求項1に記載の防災受信機。
  3. 【請求項3】 所定の定期処理タイミングが到来した
    際、当該防災受信機における所定処理を行う定期処理手
    段を備え、 上記電圧印加手段は、上記定期処理タイミングで電圧を
    印加すること、 を特徴とする請求項1に記載の防災受信機。
  4. 【請求項4】 所定の定期処理タイミングが到来した
    際、当該防災受信機における所定処理を行う定期処理手
    段を備え、 上記電圧印加手段は、上記音響手段のコンデンサに対し
    て最後に電圧を印加してからの経過時間を計測し、上記
    定期処理タイミングが到来した後で、かつ、上記経過時
    間が所定時間以上になったタイミングで電圧を印加する
    こと、 を特徴とする請求項1に記載の防災受信機。
  5. 【請求項5】 上記定期処理手段は、所定の診断タイミ
    ングが到来した際、当該防災受信機の所定機能の正常性
    を診断する自己診断手段であること、 を特徴とする請求項3または4に記載の防災受信機。
  6. 【請求項6】 上記電圧印加手段は、上記音響手段のコ
    ンデンサに対して電圧を最後に印加してからの経過時間
    に基づいて、上記コンデンサに対して電圧を印加する時
    間を算定すること、 を特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の防災
    受信機。
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