JP2003098646A - 現像処理装置 - Google Patents

現像処理装置

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JP2003098646A
JP2003098646A JP2001293457A JP2001293457A JP2003098646A JP 2003098646 A JP2003098646 A JP 2003098646A JP 2001293457 A JP2001293457 A JP 2001293457A JP 2001293457 A JP2001293457 A JP 2001293457A JP 2003098646 A JP2003098646 A JP 2003098646A
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JP
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tank
processing
sub
processing liquid
liquid tank
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Hironaga Ura
大修 浦
Hiromi Hiraiwa
大実 平岩
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像処理装置における処理液槽と補充タンク
との間のデッドスペースを有効に利用して、装置全体の
大型化を招くことなく処理液槽の所定の処理液の容量を
今までよりも増やすことの出来る現像処理装置を提供す
る。 【解決手段】 ハウジング内に搭載した処理液槽と補充
タンクとの間の隙間に装填可能なプレート状のサブタン
クを形成して、このサブタンクを前記隙間に介装すると
共に、サブタンクを処理液槽に連絡管を介して連通さ
せ、この連絡管に、サブタンクと処理液槽との間で処理
液を循環させるための循環装置を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影済みの写真フ
ィルムや画像が焼き付けられた印画紙などの感光材料を
各種処理液により現像処理するための現像処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種の現像処理装置は、現像
液、漂白・定着液、安定化液等の各種処理液を個別に充
填するための処理液槽や、処理液を処理液槽に補充する
ための補充液が入れられた補充タンクなどの各種構成機
器とを備え、ハウジング内に処理液槽を搭載すると共
に、処理液槽の下方に補充タンクを配設している。
【0003】そして以上の現像処理装置では、画像の焼
き付け処理が終了した印画紙を処理液槽内の各種処理液
に順次浸漬させて現像処理を行なうようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで以上の現像処
理装置において処理液槽の収容室に充填されている処理
液中、特に漂白・定着液にあっては、現像処理に使用さ
れるに伴い、漂白・定着液の成分である3価鉄が2価鉄
に変化するのであって、漂白・定着液中の2価鉄の濃度
が高くなると、現像処理される印画紙に復色不良が生じ
易くなる。
【0005】しかも漂白・定着液は、製造メーカーによ
って前記した3価鉄から2価鉄への変化の度合いが異な
るものである。
【0006】しかして、現像処理装置の汎用性を高める
ために、製造メーカーの異なる漂白・定着液を使用可能
とした現像処理装置が開発されているが、この現像処理
装置に、3価鉄から2価鉄に変化し易い漂白・定着液を
使用した場合には、前記した復色不良の発生を解消する
ために、写真処理装置の一日の処理量を規制しなければ
ならない不具合が生じる。
【0007】以上の不具合に対して、3価鉄から2価鉄
に変化し易い処理液を使用された場合でも、前述の復色
不良を招かないようにする方法としては、処理液槽の開
口部を大きくとって、漂白・定着液が空気に触れる度合
いを大きくして、2価鉄から3価鉄への酸化を促進させ
る方法が考えられるが、開口部を大きくすると、処理液
の蒸発量が増大する不具合があり、結果として、現像処
理の処理量が制限される。
【0008】同じく、3価鉄から2価鉄に変化し易い処
理液を使用された場合でも前述の復色不良を招かないよ
うにする方法としては、処理液槽を大きく形成して、漂
白・定着液を充填する収容室の容量を増大する方法も考
えられるが、ハウジング内における処理液槽の下方に
は、装置の小型化を図るために、前記したごとく補充タ
ンクなどの構成機器が近接して配置されており、従っ
て、漂白・定着液を充填する収容室を大きくしようとす
ると、必然的に装置全体の形状を大きくしなければなら
ず、現像処理装置の設置に必要なスペースもそれだけ大
きく確保する必要が生じる。
【0009】本発明は以上の実情に鑑みて開発したもの
であって、前記した現像処理装置には処理液槽と処理液
槽の下方に配設される補充タンクなどの構成機器との間
のデッドスペースを有効に利用することで、既存の現像
処理装置の基本構成をそのまま利用して装置全体の大型
化を招くことなく処理液槽の処理液の容量を今までより
も容易に増やすことの出来る現像処理装置を本発明は提
供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、ハウジング内に処理液槽
を搭載して成る現像処理装置において、処理液槽と処理
液槽の下方に配設された現像処理装置の構成機器との間
の隙間に装填可能なサブタンクを形成して、このサブタ
ンクを前記隙間に介装すると共に、サブタンクを処理液
槽に連絡管を介して連通させていることを特徴とするも
のである。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の現像処理装置において、サブタンクと処理液槽との間
で処理液を循環させるための循環装置を設けていること
を特徴とするものである。
【0012】また請求項3に記載の発明は、請求項1ま
たは2に記載のサブタンク内に処理液の流通路を設けて
いることを特徴とするものである。
【0013】更に請求項4に記載の発明は、請求項1、
2、または3に記載の構成機器が処理液の補充タンクで
あることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかる現像処理
装置を搭載した写真処理機を概略的に示したものであっ
て、この写真処理機は、基本的には図1に示すように、
現像済みフィルムの画像を印画紙Pに焼き付けるための
プリンター1と、プリンター1で画像が焼き付けられた
印画紙Pを現像処理するためのプロセッサ2とからな
り、これらプリンター1及びプロセッサ2は、それぞれ
独立したユニットで構成されている。
【0015】プリンター1には、現像済みフィルムの画
像を読み取るための読み取り装置11と、印画紙Pに画
像の焼付処理を行なう焼付処理装置12と、これら読み
取り装置11、焼き付け処理装置12等の構成機器を制
御するための制御装置13とが搭載されている。
【0016】読み取り装置11は、ハロゲンランプから
成る光源を収納したランプハウジング11aと、現像済
フィルムをセットするフィルムマスク11bと、CCD
(Charge Coupled Device )から成るスキャナー(図示
せず)とが備えられ、フィルムの画像をスキャニングす
る際には、ランプハウジング11a内のハロゲンランプ
の光で、フィルムマスク11bにセットした現像済フィ
ルムを照射して、スキャナーにより、フィルムの画像を
読み取るようにしている。
【0017】焼付処理装置12は、ペーパーマガジン1
2aから引き出されて所定長さにカットされた印画紙P
に対して前記読み取り装置11で読み取った画像を焼き
付けるための露光装置12bが備えられ、読み取り装置
1により読み取ったデジタル画像データを制御装置13
で処理して、この制御装置13の制御により、前記デジ
タル画像データに基づいて処理された画像を露光装置1
2bにて印画紙Pにデジタル露光するようにしている。
【0018】プロセッサ2は、画像の焼付けが終了した
印画紙Pに対して現像処理を行うための本発明にかかる
現像処理装置3と、現像処理装置3で現像処理された印
画紙Pを乾燥するための乾燥処理装置4と、乾燥された
印画紙Pを排出するためのプリント排出装置5とが備え
られ、これら現像処理装置3、乾燥処理装置4、プリン
ト排出装置5は、ボックス状のハウジング20内に搭載
されている。
【0019】現像処理装置3は、6つの収容室6a〜6
fを備えた処理液槽6と、収容室6a〜6fに収容する
各種処理液の補充液を収容する4つの補充タンク60a
〜60dと、各種処理液の廃液を収容するための複数の
廃液タンク61とが備えられ、処理液槽6の各収容室6
c〜6f内には、印画紙Pの搬送を行なうための搬送機
構62が搭載されると共に、上流側の収容室6aに現像
液が、次の収容室6bに漂白・定着液が、残りの4つの
収容室6c〜6fに安定化液がそれぞれ充填されてい
る。
【0020】以上の処理液槽6はハウジング20内の上
部側に搭載され、補充タンク60a〜60dは、ハウジ
ング20内における処理液槽6の下方に搭載され、廃液
タンク61は、ハウジング20内における処理液槽6の
背面側に搭載されている。
【0021】以上の構成からなる現像処理装置3におい
て、図に示す実施形態では、処理液槽6の底面と補充タ
ンク60a〜60dの上面との間の隙間Sに装填可能な
サブタンク7が別途形成されて、このサブタンク7が前
記隙間Sに介装されると共に、サブタンク7が処理液槽
6における漂白・定着液の収容室6bに後記の第1、第
2連絡管75・76を介して連通されている。
【0022】即ち図に示す実施形態では、サブタンク7
は平面視長方形としたプレート状に形成されて、サブタ
ンク7の一側には筒状の入口側接続口71と出口側接続
口72とが設けられると共に、図5にも示すように、サ
ブタンク7内は5つの仕切壁73で仕切られて、入口側
接続口71から出口側接続口72に至る間で蛇行する流
通路74がサブタンク7内に形成されている。
【0023】そしてこのサブタンク7は、図2に示すよ
うに、処理液槽6の底面と補充タンク60a〜60dの
上面との間の隙間S内において補充タンク60a〜60
d上に載置され、また処理液槽6における漂白・定着液
の収容室6bの内底部とサブタンク7の入口側流通口7
1とが第1連絡管75により連通され、また出口側流通
口72と前述の収容室6b内の上部とが第2連絡管76
により連通され、第1連絡管75の途中には、収容室6
b内の処理液をサブタンク7に送り込むための循環装置
としての電動ポンプ8が介装されて、電動ポンプ8の駆
動により、収容室6bとサブタンク7との間で処理液を
循環させるようにしている。
【0024】電動ポンプ8の駆動は制御装置13により
制御される。
【0025】尚、図中63は、補充タンク60a〜60
d内の補充液を処理液槽6に供給するのに用いられてい
る配管を示す。
【0026】以上の写真処理装置は、制御装置13の制
御により、フィルムマスク11bにセットした現像済フ
ィルムの画像を読み取り装置11にて読み取ると共に、
ペーパーマガジン21から順次引き出されて所定長さに
カットされた印画紙Pに、読み取り装置11で読み取っ
た画像を露光装置12bにより順次露光する。
【0027】そして現像処理装置3において、処理液槽
6の各収容室6a〜6f内を順次通過させて、現像液、
漂白・定着液、安定化液により、現像、漂白定着、安定
化の各処理を順次行なった後、印画紙Pを乾燥処理装置
4で乾燥して、所定の写真が完成するのである。
【0028】斯くして以上の写真処理装置に搭載した現
像処理装置3によれば、処理液槽6の収容室6b内に加
えてサブタンク7内にも漂白・定着液(BF)が充填さ
れるので、全体としての漂白・定着液の量が増大するの
であって、従って現像処理装置3による現像処理量が増
大しても、漂白・定着液の2価鉄の濃度上昇が抑制さ
れ、結果として復色不良の発生を防止することが出来る
のである。
【0029】しかも漂白・定着液(BF)の容量を大き
くするためのサブタンク7が、処理液槽6の底面と補充
タンク60a〜60dの上面との間のデッドスペースと
なっていた隙間S内に収められているので、サブタンク
7の配設スペースを別途確保する必要がなく、従って現
像処理装置3が大型となることがないのである。
【0030】また以上の実施形態では、サブタンク7内
に入口側接続口71から出口側接続口72に至る間で蛇
行する流通路74が形成されているので、電動ポンプ8
の駆動により、サブタンク7内の処理液がサブタンク7
内で留まることなく処理液槽6の収容室6bに確実に送
り込まれるのであって、全体として漂白・定着液がサブ
タンク7と収容室6bとの間で効率良く循環し、復色不
良などの発生を抑制することが出来るのである。
【0031】以上の実施形態では、ハウジング20内に
おいて、処理液槽6の下方に補充タンク60a〜60d
が搭載された現像処理装置に本発明を適用して、処理液
槽6の底面と補充タンク60a〜60dの上面との間の
隙間Sにサブタンク7を介装するようにしたが、これに
限定されるものではなく、例えば、ハウジング20内に
おいて、処理液槽6の下方に、現像処理装置の構成機器
である廃液タンク61が搭載された現像処理装置に本発
明を適用する場合には、処理液槽6と廃液タンク61と
の間の隙間にサブタンク7を介装するようにしてもよい
し、あるいはハウジング20内において、処理液槽6の
底面が、現像処理装置の構成機器であるハウジング20
の底板20a上に近接している現像処理装置に本発明を
適用する場合には、処理液槽6とハウジングの底板20
aとの間の隙間にサブタンク7を介装するようにしても
よい。
【0032】また以上の実施形態では、印画紙Pの現像
処理装置に本発明を適用したが、これに限定されるもの
ではなく、例えば写真フィルムの現像処理装置に適用す
ることも出来る。
【0033】
【発明の効果】以上のごとく請求項1記載の発明によれ
ば、処理液槽とこの処理液槽の下方に配設された現像処
理装置の構成機器との間のデッドスペースとなっている
隙間に装填可能なサブタンクを別途形成して、このサブ
タンクを前記隙間に介装すると共に、サブタンクを処理
液槽に連絡管を介して連通させたことにより、全体とし
ての処理液の量が増大するので、現像処理装置による現
像処理量が増大しても、処理液の品質低下が抑制され
て、現像処理の不具合を防止することが出来、それでい
ながら、処理液の容量を大きくするためのサブタンク
が、処理液槽と構成機器との間のデッドスペースとなっ
ている隙間内に収められるので、サブタンクの配設スペ
ースを別途確保する必要がなく、従って現像処理装置の
大型化を招くことがないのである。
【0034】以上、要するに請求項1に記載の発明によ
れば、装置全体の大型化を招くことなく処理液槽の処理
液の容量を今までよりも増やすことが出来るに至ったの
である。
【0035】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の現像処理装置において、サブタンクと処理液槽
との間で処理液を循環させるための循環装置を設けたこ
とにより、請求項1に記載の発明の効果に加え、処理液
槽とサブタンクとの間における処理液の循環が促進され
て、処理液全体の劣化を抑制することが出来る。
【0036】また請求項3に記載の発明によれば、請求
項1または2に記載のサブタンク内に処理液の流通路を
設けたことにより、請求項1または2に記載の発明の効
果に加え、処理液槽とサブタンクとの間における処理液
の循環がスムーズに行なわれ、より一層、処理液の劣化
を抑制することが出来る。
【0037】更に請求項4に記載の発明によれば、ハウ
ジング内において、処理液槽の下方に補充タンクが配設
された現像処理装置において、処理液槽と補充タンクと
の間のデッドスペースの有効利用が図れ、装置全体の大
型化を招くことなく処理液槽の容量を増やすことが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる現像処理装置を搭載した写真処
理機の説明図。
【図2】本発明にかかる現像処理機の要部の断面図。
【図3】処理液槽とサブタンクの説明図。
【図4】サブタンクの正面図。
【図5】図4におけるX−X線断面図。
【符号の説明】
3 現像処理装置 6 処理液槽 6a〜6f 収容室 60a〜60d 補充タンク S 隙間 7 サブタンク 73 仕切壁 74 流通路 8 電動ポンプ(循環装置)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内に処理液槽を搭載して成る現
    像処理装置において、処理液槽と処理液槽の下方に配設
    された現像処理装置の構成機器との間の隙間に装填可能
    なサブタンクを形成して、このサブタンクを前記隙間に
    介装すると共に、サブタンクを処理液槽に連絡管を介し
    て連通させていることを特徴とする現像処理装置。
  2. 【請求項2】サブタンクと処理液槽との間で処理液を循
    環させるための循環装置を設けている請求項1に記載の
    現像処理装置。
  3. 【請求項3】サブタンク内に処理液の流通路を設けてい
    る請求項1または2に記載の現像処理装置。
  4. 【請求項4】構成機器が処理液の補充タンクである請求
    項1,2または3に記載の現像処理装置。
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