JP2003097798A - 水素充填装置および水素充填方法 - Google Patents

水素充填装置および水素充填方法

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JP2003097798A
JP2003097798A JP2001289815A JP2001289815A JP2003097798A JP 2003097798 A JP2003097798 A JP 2003097798A JP 2001289815 A JP2001289815 A JP 2001289815A JP 2001289815 A JP2001289815 A JP 2001289815A JP 2003097798 A JP2003097798 A JP 2003097798A
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filling
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gas
hydrogen storage
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Takeaki Shimada
毅昭 島田
Takahiro Kuriiwa
貴寛 栗岩
Yoshio Nuitani
芳雄 縫谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水素充填時に水素吸蔵タンクが被毒すること
を防止するための水素充填装置および水素充填方法を提
供する。 【解決手段】 水素を燃料とする燃料電池22を備えた
燃料電池自動車23と、前記車両の動力源に接続され
た、水素吸蔵合金を含む水素吸蔵タンク24と、前記水
素吸蔵タンク24に接続可能な充填路26と、該充填路
26が水素供給源27に接続されるカップリング28と
を備えた水素充填装置20である。前記充填路26をカ
ップリング28よりも水素吸蔵タンク24側で閉鎖する
三方弁30と、前記カップリング28を介して前記水素
供給源27に接続された前記充填路26内のガスを除去
するバルブ32とを備えている。前記水素吸蔵タンク2
4への水素充填時には充填路と分岐するように備えた分
岐路37に備えた除去手段によって前記充填路26内の
ガスを除去可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水素吸蔵合金を利
用した水素吸蔵タンクへの水素充填装置および水素充填
方法に関するものである。特に、水素吸蔵タンクに水素
を充填する際に、水素吸蔵合金に対する被毒性ガス(空
気など)の混入を防止する水素充填装置および水素充填
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の動力源として、PEM型
の燃料電池(FC)が注目されている。この燃料電池
は、固体高分子電解質膜の両側にガス拡散電極層を配設
した膜電極構造体(MEA)を備えており、該膜電極構
造体を一対のセパレータで挟持してなる燃料電池セル
を、複数積層して構成される。この燃料電池を用いて発
電する場合には、各燃料電池セルの一方のガス拡散電極
層に燃料ガス(例えば、水素ガス)を、他方のガス拡散
電極層に酸化剤ガス(例えば、酸素を含む空気)を供給
することで、電気化学反応を発生させる。この発電時に
生成されるのは無害な水だけであるため、環境への影響
や利用効率の観点から、前記燃料電池が注目されてい
る。
【0003】車両に搭載した燃料電池に燃料である水素
を継続的に供給するため、車載のガスタンクに燃料ガス
を貯蔵しておく。中でも、MH(水素吸蔵合金)を内部
に収容したタンク(水素吸蔵タンク)は、水素ガスを圧
縮して貯蔵するガスタンクや液体水素の形態で貯蔵する
液体水素タンクに比べて単位体積当たりの水素吸蔵量が
多く、同一水素量を貯蔵する際に小さい体積で貯蔵で
き、小型化が可能となることから、燃料電池車両などの
燃料タンクとしての利用が検討されている。
【0004】しかしながら、前記水素吸蔵タンクは、酸
素や二酸化炭素、一酸化炭素や水などの被毒性物質に晒
されると被毒してしまい、その分貯蔵できる水素量が低
下してしまう。この問題を解決する目的で、特開平10
−246398号公報には、水素吸蔵タンクに逆支弁を
設けて、該タンク内の圧力が負圧になった場合に空気等
の被毒性物質が該タンク内に混入することを防止する技
術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては以下のような問題があった。燃料電池車両に搭
載された水素吸蔵タンクに水素の充填を行う場合には、
水素吸蔵タンクに充填路を接続し、この充填路を前記車
両外部に設けられた水素供給スタンド等の水素供給源に
カップリング等を介して接続して、前記水素供給源から
水素吸蔵タンクに水素の供給を行っていた。ところが、
水素を充填する際に前記カップリングを介して接続する
ときに、若干の空気等の被毒性物質が混入してしまう。
充填路内に被毒性物質が混入した状態で水素供給源から
水素吸蔵タンクに水素を供給する充填作業を行うと、水
素吸蔵タンク内に前記被毒性物質が水素とともに流入す
るため水素吸蔵合金が被毒する。これに伴い水素吸蔵性
能が低下してその分水素吸蔵量が減少する。したがっ
て、水素の充填を行う度に水素吸蔵合金が被毒し、次第
に水素吸蔵性能が低下していき、ついには水素吸蔵タン
クを交換せざるを得なくなってしまうという問題があっ
た。燃料電池車両は走行距離を確保するために十分な量
の水素を貯蔵する必要があり、水素吸蔵タンクをある程
度大型化する必要がある。したがって、水素吸蔵タンク
の交換作業は負担が大きく、またコストもかかるため、
出来るだけ水素吸蔵タンクを長期に使用可能とすること
が望まれていた。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、水素充填時に水素吸蔵タンクが被毒すること
を防止するための水素充填装置および水素充填方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明に係る水素充填装置(例え
ば、実施の形態における水素充填装置20)は、水素利
用機器によって駆動する車両に搭載された水素吸蔵タン
ク(例えば、実施の形態における水素吸蔵タンク24)
と、車外の水素供給源(例えば、実施の形態における水
素供給源27)とを、着脱自在な一対の接合部材(例え
ば、実施の形態におけるカップリング28)を介して連
結される充填路(例えば、実施の形態における充填路2
6)で接続し、前記水素供給源から水素吸蔵タンクに充
填路を介して水素を充填する水素充填装置(例えば、実
施の形態における水素充填装置20)であって、前記充
填路の接合部材下流側に、前記充填路を閉鎖する閉鎖手
段(例えば、実施の形態における三方弁30)を設け、
前記充填路の閉鎖手段上流側のガスを除去する除去手段
(例えば、実施の形態における真空ポンプ34)を、前
記充填路に対して分岐するように設けていることを特徴
とする。
【0008】このように構成することで、以下のような
作用を奏する。すなわち、前記水素吸蔵タンクに水素を
充填する場合に、前記水素吸蔵タンクに前記充填路を接
続し、該充填路を前記水素供給源に接合部材を介して接
続する。この接続時に、若干ではあるが空気や水蒸気な
どの被毒性物質が接合部材から充填路内に混入する。こ
のときに、前記充填路の接合部材下流側に設けた閉鎖手
段を閉鎖して、充填路内の被毒性物質(空気など)を含
むガスが水素吸蔵タンクに流入することを防止する。そ
して、前記除去手段により、被毒性物質を含むガスを充
填路内から除去することができる。
【0009】請求項2に記載した発明に係る水素充填装
置は、前記除去手段に前記充填路内のガスを吸引する吸
引手段(例えば、実施の形態における真空ポンプ34)
が備えられていることを特徴とする。このように構成す
ることで、前記充填路内の被毒性物質を含んだガスを吸
引手段により吸引して除去することができる。
【0010】請求項3に記載した発明に係る水素充填装
置(例えば、実施の形態における水素充填装置40)
は、前記除去手段に、前記水素供給源より供給された水
素を用いて充填路内のガスをパージするパージ手段(例
えば、実施の形態における三方弁42)が備えられてい
ることを特徴とする。
【0011】このように構成することで、前記充填路内
の被毒性物質を含んだガスを、パージ手段によって供給
手段から供給される水素を用いてパージして除去するこ
とができる。
【0012】請求項4に記載した発明に係る水素充填装
置は、前記除去手段に前記パージしたガスを貯蔵する圧
力容器(例えば、実施の形態における水素タンク44)
が備えていることを特徴とする。
【0013】このように構成することで、前記パージし
たガスを圧力容器に貯蔵することができる。前記ガス
は、若干の被毒性物質を含んでいるものの、大部分は水
素であるので、燃料である水素を車外に排出せずに有効
利用することができる。
【0014】請求項5に記載した発明に係る水素充填方
法は、水素利用機器によって駆動する車両に搭載され
た、前記水素利用機器に接続可能な水素吸蔵タンクを備
え、前記水素吸蔵タンクを水素供給源に充填路および接
合部材を介して接続して、水素吸蔵タンクへの水素の充
填を行う水素充填方法であって、前記水素吸蔵タンクへ
の水素の充填を、前記充填路を接合部よりも水素吸蔵タ
ンク側で閉鎖して、該充填路内のガスを除去した後に行
うことを特徴とする。このように構成することで、水素
吸蔵タンクへの充填時に被毒性物質の流入を防止するこ
とができる。
【0015】請求項6に記載した発明に係る水素充填方
法は、前記充填路のガスを、前記水素供給源から供給さ
れる水素によってパージすることで除去することを特徴
とする。このように構成することで、ガス排出用の気体
供給源を新たに設けることなく、水素吸蔵タンクへの充
填時に被毒性物質の流入を防止することができる。
【0016】請求項7に記載した発明に係る水素充填方
法は、前記水素利用機器と接続可能な圧力容器を備え、
パージされた充填路のガスを貯蔵することを特徴とす
る。このように構成することで、前記パージしたガスを
圧力容器に貯蔵することができるため、燃料である水素
を車外に排出せずに有効利用することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態における
水素充填装置および水素充填方法を図面と共に説明す
る。図1は本発明の第1実施形態における水素充填装置
20を示す概略構成図である。図1(a)に示すよう
に、この水素充填装置20は、燃料電池自動車23の水
素吸蔵タンク(車載MHタンク)24に、水素供給スタ
ンド25から供給される水素を充填するためのものであ
る。
【0018】まず、燃料電池自動車23の構成について
説明する。前記燃料電池自動車23は、動力源である燃
料電池22を備えている。前記燃料電池22は、水素と
酸素(空気)を供給することで、電気化学反応により電
力を発生させ、この電力を図示しない燃料電池自動車の
駆動用モータに供給することにより燃料電池自動車23
を駆動する。前記燃料電池22に水素を供給するため
に、燃料電池22には、水素吸蔵タンク24が供給路2
9を介して接続されている。なお、燃料電池22には、
酸素を供給するための供給源(図示略)も接続されてい
る。前記供給路29には、バルブ50が設けてあり、こ
のバルブ50を開閉することで供給路29の開放や遮断
を行うことができる。
【0019】前記水素吸蔵タンク24は、三方弁30が
設けられた燃料電池自動車側充填路26a(以下、単に
「充填路26a」という)の一端に接続されている。そ
して、前記充填路26aの他端には、カップリング28
を構成するカップリング素片28aが接続されている。
詳細は後述するが、前記充填路26aを介して水素吸蔵
タンク24に水素が供給され、水素の充填が行われるの
である。
【0020】上述した三方弁30は、充填路26aに備
えたカップリング素片28aおよび水素吸蔵タンク24
と、充填路26aから分岐するように備えた分岐路37
に備えた真空ポンプ34とにそれぞれ接続可能に構成さ
れている。この三方弁30の流路を切り替えることで、
前記カップリング素片28a、水素吸蔵タンク24、真
空ポンプ34の各流路の開放または遮断を行うことがで
きる。このようにしたため、詳細を後述するように、前
記真空ポンプ34により充填路26(26a、26b)
内のガスを吸引できるようにしている。なお、三方弁3
0は燃料電池22の運転中(すなわちバルブ50が開弁
しているとき)は充填路26aおよび分岐路37を遮断
している。
【0021】次に、水素供給スタンド25の構成につい
て説明する。水素供給スタンド25は、水素供給源27
を備えている。この水素供給源27は、水素供給スタン
ド側充填路26b(以下、単に「充填路26b」とい
う)を介してカップリング素片28bに接続されてい
る。このカップリング素片28bと前記カップリング素
片28aとは嵌合可能に形成されており、図1(b)に
示すように、これらの素片28a、28bを嵌合するこ
とでカップリング28となり、充填路26a、26bを
連結することができる。また、バルブ32を開閉するこ
とで充填路26bの開放や遮断を行うことができる。
【0022】このように構成した水素充填装置20の作
用について説明する。図4は、前記水素充填装置20を
用いた水素充填方法を示す説明図である。まず、ステッ
プS102に示すように、三方弁30で水素吸蔵タンク
24への充填路26aを閉じた状態で、カップリング素
片28a、28bを嵌合させて、カップリング28を形
成(接合)する。これにより、充填路26aと充填路2
6bとが連結されて一体化される。このときに、充填路
26内(図1(b)の領域P参照)に若干量の空気など
の被毒性物質を含むガスが混入するが、上記したよう
に、燃料電池の運転中は燃料電池自動車23側の充填路
26aの三方弁30が閉じられているため、充填路26
aは遮断されており、前記被毒性物質を含むガスが水素
吸蔵タンク24に流入するのを防止することができる。
【0023】次に、カップリング28が接合されたこと
で、水素が充填されることを検知し、ステップS104
に示すように、真空ポンプ34を起動した後、ステップ
S106に示すように、真空ポンプ34とカップリング
28bとが連結されるように三方弁30の流路を切り替
えて、真空引きを開始する。それから、ステップS10
8に示すように、充填路26内の圧力(配管内圧)が所
定圧よりも小さいかどうかを判定する。配管内圧が所定
圧より大きければ(NOであれば)真空引きの処理を継
続する。また、配管内圧が所定圧より小さければ(YE
Sであれば)、ステップS110の処理に進む。このよ
うにして、充填路26内に混入した被毒性物質を含むガ
スを除去することができる。
【0024】次に、ステップS110に示したように、
水素吸蔵タンク24とカップリング28aとが連結され
るように三方弁30の流路を切り替える。そして、ステ
ップS112に示したように真空ポンプ34を停止した
後、ステップS114に示したように水素供給スタンド
側25のバルブ32を開いて、水素供給源27から水素
を供給して水素吸蔵タンク24への充填を開始する。上
記したように、充填路26からは、被毒性物質を含んだ
ガスが除去されているため、この水素の充填時に、被毒
性物質が水素吸蔵タンク24内に流入して、水素吸蔵タ
ンク24を被毒させるおそれがなくなる。したがって、
水素吸蔵タンク24の性能を本来のままに保持しつつ、
水素の充填を行うことができる。
【0025】そして、ステップS116に示したよう
に、充填処理が終了したかどうかを判定する。充填処理
が終了していなければ(NOの場合)この処理を継続し
て行い、充填処理が終了していれば(YESの場合)、
ステップS118の処理に進む。ステップS118の処
理では、燃料電池自動車23側の三方弁30の流路を切
り替えることによって水素供給源からの水素供給を停止
すると共に、バルブ32を閉じることで水素の供給を停
止する。それから、ステップS120に示したように、
カップリング28をカップリング素片28a、28bに
分離して、一連の処理を終了するのである。
【0026】以上説明したように、本実施形態における
水素充填装置20によれば、水素吸蔵タンク24に水素
を充填する際に、被毒性物質が水素吸蔵タンク24内に
流入して水素吸蔵タンクを24被毒することを防止する
ことができる。したがって、水素吸蔵タンク24の性能
をほぼ本来のまま維持することが可能となり、水素吸蔵
タンク24の長期間の使用をすることができる。加え
て、本実施形態においては、前記ガスを吸引して除去す
ることができるため、前記ガスを除去するために気体を
供給する必要がなく、その分コスト的にメリットがあ
る。また、燃料電池自動車側の設備で、充填時に混入す
る空気等の不純物を除去することができる。
【0027】なお、本実施形態においては、真空ポンプ
34を燃料電池自動車23側に設けた場合について説明
したが、水素供給スタンド25側に設けてもよい。すな
わち、水素供給スタンド25側の充填路26bに三方弁
を設けて、この三方弁に真空ポンプ34を接続してもよ
い。真空ポンプとしては、油回転ポンプや、真空引きさ
れたアキュムレータなどを好ましく用いることができ
る。油回転ポンプを使用する場合には、油の逆流を防止
する意味で、真空ポンプ34と三方弁30との間にミス
ト等を捕集するトラップをつけることが好ましい。
【0028】図2は本発明の第2実施形態における水素
充填装置40を示す概略構成図である。なお、第1実施
形態と同一の部材については、同一の番号を付してその
説明を省略する。
【0029】図3は三方弁43の流路の切り替えを示す
説明図である。図3に示したように、三方弁43は、略
L字状の回動可能な流路を備えている。この流路の2つ
の両端部は、それぞれ充填路26a、水素タンク44、
水素吸蔵タンク24、遮蔽路(図示略)に接続された開
口部43a、43b、43c、43dのいずれか2つに
一致するように配置される。なお、燃料電池の通常運転
時(すなわち水素を充填していないとき)は開口部43
cと43dとに接続しているので、水素吸蔵タンク24
内の水素が充填路26aを介して外部に排出されること
はない。
【0030】本実施形態における燃料電池自動車41
は、カップリング素片28aと水素吸蔵タンク24との
間の充填路26aに、三方弁43が設けられている。ま
た、水素吸蔵タンク24と燃料電池22との間の供給路
29にも、三方弁42が設けられている。これらの三方
弁42、43は分岐路49により接続されており、この
分岐路49には、水素タンク44が設けられている。こ
のようにしたため、詳細を後述するように、水素の流入
経路を、水素吸蔵タンク24から水素タンク44に切り
替えることができる。この水素タンク44は、水素を圧
縮ガス(水素供給スタンド25が供給できる最大圧力の
水素ガス)の形態で貯蔵し、例えばCFRP(炭素繊維
強化プラスチック)材やアルミなどの金属でタンクが構
成されている。
【0031】本実施形態における水素供給スタンド46
は、水素供給源27とカップリング素片28bとの間の
充填路26bにバルブ45が設けてあり、このバルブ4
5を開閉することで充填路26bの開放、遮断を行うこ
とができる。
【0032】このように構成した水素充填装置40の作
用について説明する。図5は、前記水素充填装置40を
用いた水素充填方法を示す説明図である。まず、ステッ
プS122に示したように、カップリング素片28a、
28bを嵌合させて、カップリング28を接合する。こ
れにより、充填路26aと充填路26bとが一体化され
る。このときに、充填路26内(図2(b)の領域P参
照)に被毒性物質を含むガス(空気など)が混入する。
しかし、該ガスは三方弁43が開口部43cと43dを
接続しているので、水素吸蔵タンク24内に混入するこ
とはない。
【0033】次に、カップリング28が接合されたこと
で、水素が充填されることを検知し、ステップS124
においては、三方弁43の流路が、図3の矢印Aのよう
に、充填路26a側の開口部43aと、水素タンク44
側の開口部43bと一致するように切り替わる。また、
このとき、他の三方弁42の流路は、水素吸蔵タンク2
4および水素タンク44から燃料電池22への水素の供
給が停止するように切り替えている。
【0034】そして、ステップS126に示すように、
充填路26bのバルブ45を開いた後、ステップS12
6に示すように、水素供給源27から水素を供給する。
この水素は、充填路26内のガスと混合して、三方弁4
3からパージされる。本実施形態においては、このパー
ジしたガスを水素タンク44に供給する。前記水素タン
ク44には、水素吸蔵合金を用いていないため、被毒性
物質を含むガスが流入しても被毒されるおそれがない。
そして、燃料電池が水素を利用するときには前記水素タ
ンク44に充填されたガスは、三方弁42を介して燃料
電池22に供給される。また、燃料電池22に供給され
るガスは被毒性物質を若干含んでいるものの、大部分は
水素であるため、燃料電池22の燃料として十分に利用
することができる。このように、充填路26内から被毒
性物質を含むガスをパージして除去することができると
ともに、パージされたガスに含まれる大部分の水素を無
駄なく有効に利用することができる。
【0035】それから、ステップS130に示したよう
に、所定時間経過後に三方弁43を切り替えて、水素吸
蔵タンク24への充填を開始する。すなわち、図3の矢
印Bに示したように、三方弁43の流路の開口部を、充
填路26a側の開口部43aと水素吸蔵タンク24側の
開口部43cとに一致させて、流路を切り替える。上記
したように被毒性物質を含んだガスは、すでに充填路2
6内から除去されているため、水素吸蔵タンク24に水
素を充填する際に被毒するおそれがなく、水素吸蔵合金
の性能は本来のまま保持される。
【0036】そして、ステップS132に示すように、
水素吸蔵タンク24内に水素の充填が終了したかどうか
を判定する。まだ終了していなければ(NOであれば)
このまま充填処理を継続する。また、充填処理が終了し
ていれば(YESであれば)、ステップS134に示し
たように、三方弁43の流路を切り替えて遮断する。す
なわち、図3の矢印Cに示したように、そして、ステッ
プS136に示したように、充填路26bのバルブ45
を閉じて、水素の供給を停止する。それから、カップリ
ング28をカップリング素片28a、28bに分離し
て、一連の処理を終了する。
【0037】以上説明したように、本実施形態における
水素充填装置40によれば、水素吸蔵タンク24に水素
を充填する際に、被毒性物質が水素吸蔵タンク24内に
流入して被毒することを防止することができる。したが
って、水素の充填時において、水素吸蔵タンク24の性
能をほぼ本来のまま維持することが可能となり、長期間
使用をすることができる。また、本実施形態において
は、パージした水素を水素タンクに充填するようにした
ので、燃料電池22が水素を必要とするときに供給する
ことができ、水素供給源から充填された水素を無駄にす
ることなく、有効利用できる。また、水素タンクに貯蔵
されている水素は圧縮状態の水素であるので、水素を放
出するために加熱が必要な水素吸蔵合金と比べ、水素を
燃料電池へ供給する速度が速い。例えば燃料電池自動車
の加速時などの水素を大量に必要とするときや、水素吸
蔵タンクの温度が低くて水素を供給できないときなど
に、燃料電池22へ水素を供給する予備タンクとして利
用することができる。
【0038】また、以上の実施形態においては、水素利
用機器として燃料電池22を備えた場合について説明し
たが、水素エンジンなどの他の水素利用機器であっても
よい。水素充填方法としては、上記した実施形態の処理
に限らず、水素吸蔵タンク24への水素の充填を、前記
充填路26をカップリング28よりも水素吸蔵タンク2
4側で閉鎖して、該充填路26内のガスを除去した後に
行うものであればよい。また、他にも発明の要旨を逸脱
しない範囲での変更を行ってもよいことはもちろんであ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明によれば、水素吸蔵タンクに水素を充填する際
に、被毒性物質が水素吸蔵タンク内に流入して水素吸蔵
タンクを被毒することを防止することができる。したが
って、水素吸蔵タンクの性能をほぼ本来のまま維持する
ことが可能となり、長期間使用をすることができる。
【0040】請求項2に記載した発明によれば、被毒性
物質を含んだガスを吸引して除去することができるた
め、前記ガスを除去するために気体を供給する必要がな
く、コスト的にメリットがある。
【0041】請求項3に記載した発明によれば、被毒性
物質を含んだガスを、供給手段から供給される水素を用
いて除去することができるため、前記ガス排出用の気体
供給源を新たに設ける必要がなく、コスト的にメリット
がある。
【0042】請求項4に記載した発明によれば、水素の
充填時において、水素吸蔵タンクを被毒させることがな
く、パージされたガスに含まれる大部分の水素を無駄に
することなく有効利用することができる。
【0043】請求項5に記載した発明によれば、水素吸
蔵タンクの性能をほぼ本来のまま維持することが可能と
なり、長期間使用をすることができる。請求項6に記載
した発明によれば、ガス排出用の気体供給源を新たに設
ける必要がなく、コスト的にメリットがある。
【0044】請求項7に記載した発明によれば、パージ
されたガスを水素利用機器に供給できるため、このガス
に含まれる大部分の水素を無駄にすることなく有効利用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第1実施形態における水素充
填装置を示す概略構成図である。
【図2】 図2は本発明の第2実施形態における水素充
填装置を示す概略構成図である。
【図3】 図3は三方弁の流路の切り替えを示す説明図
である。
【図4】 図4は本発明の第1実施形態における水素充
填方法を示す説明図である。
【図5】 図5は本発明の第2実施形態における水素充
填方法を示す説明図である。
【符号の説明】
20、40 水素充填装置 22 燃料電池 23、41 燃料電池自動車 24 水素吸蔵タンク 26 充填路 27 水素供給源 28 カップリング 30、42 三方弁 32 バルブ 34 真空ポンプ 44 水素タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C01B 3/00 C01B 3/00 Z F16L 37/36 F16L 37/28 D (72)発明者 縫谷 芳雄 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D026 CA05 3E072 AA01 DA05 EA01 3J106 GA04 4G040 AB01 AB03 5H027 BA13 MM01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素利用機器によって駆動する車両に搭
    載された水素吸蔵タンクと、車外の水素供給源とを、着
    脱自在な一対の接合部材を介して連結される充填路で接
    続し、前記水素供給源から水素吸蔵タンクに充填路を介
    して水素を充填する水素充填装置であって、 前記充填路の接合部材下流側に、前記充填路を閉鎖する
    閉鎖手段を設け、 前記充填路の閉鎖手段上流側のガスを除去する除去手段
    を、前記充填路に対して分岐するように設けていること
    を特徴とする水素充填装置。
  2. 【請求項2】 前記除去手段に、前記充填路内のガスを
    吸引する吸引手段が備えられていることを特徴とする請
    求項1に記載の水素充填装置。
  3. 【請求項3】 前記除去手段に、前記水素供給源より供
    給された水素を用いて充填路内のガスをパージするパー
    ジ手段が備えられていることを特徴とする請求項1に記
    載の水素充填装置。
  4. 【請求項4】 前記除去手段に前記パージしたガスを貯
    蔵する圧力容器が備えていることを特徴とする請求項3
    に記載の水素充填装置。
  5. 【請求項5】 水素利用機器によって駆動する車両に搭
    載された、前記水素利用機器に接続可能な水素吸蔵タン
    クを備え、 前記水素吸蔵タンクを水素供給源に充填路および接合部
    材を介して接続して、水素吸蔵タンクへの水素の充填を
    行う水素充填方法であって、 前記水素吸蔵タンクへの水素の充填を、 前記充填路を接合部材よりも水素吸蔵タンク側で閉鎖し
    て、該充填路内のガスを除去した後に行うことを特徴と
    する水素充填方法。
  6. 【請求項6】 前記充填路のガスを、前記水素供給源か
    ら供給される水素によってパージすることで除去するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の水素充填方法。
  7. 【請求項7】 前記水素利用機器と接続可能な圧力容器
    を備え、パージされた充填路のガスを貯蔵することを特
    徴とする請求項6に記載の水素充填方法。
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