JP2001216987A - 燃料電池用加湿システム - Google Patents

燃料電池用加湿システム

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JP2001216987A
JP2001216987A JP2000023226A JP2000023226A JP2001216987A JP 2001216987 A JP2001216987 A JP 2001216987A JP 2000023226 A JP2000023226 A JP 2000023226A JP 2000023226 A JP2000023226 A JP 2000023226A JP 2001216987 A JP2001216987 A JP 2001216987A
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pipe
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JP2000023226A
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Mikihiro Suzuki
幹浩 鈴木
Toshikatsu Katagiri
敏勝 片桐
Hiroshi Shimanuki
寛士 島貫
Yoshio Kusano
佳夫 草野
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Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04082Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
    • H01M8/04089Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants
    • H01M8/04119Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants with simultaneous supply or evacuation of electrolyte; Humidifying or dehumidifying
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加湿装置の凍結防止及び目詰まり防止を図
る。 【解決手段】 水透過型の加湿装置3を備えた燃料電池
用加湿システムにおいて、加湿装置3へ通じるガス流路
を切り替える流路切替機構を設けた。この流路切替機構
は、スーパーチャージャ2を出た乾燥エアAdを加湿装
置3内の排気ガス流路に流通させるべく、第1の三方弁
4,第2の三方弁5,流量調整弁6,掃気用配管9とか
ら構成した。これにより、加湿装置3内の排気ガス流路
に乾燥エアAdガスを流し、凍結の原因となる水蒸気を
掃気し得るようになり、凍結の未然防止が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水透過型の加湿装
置を備えた燃料電池用加湿システムに係わり、特に、加
湿装置の凍結防止及び目詰まり防止に有効な技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、固体高分子膜を電解質膜として
用いた燃料電池は、単セルを複数積層させて構成したス
タックを備えてなる。この単セルは、イオン伝導性を有
する固体高分子膜と、その両面に密着するように支持さ
れた燃料極(アノード電極)及び空気極(カソード電
極)とを備え、燃料極に接する面側に凹溝として形成さ
れた燃料ガス通路に水素を供給すると共に、空気極に接
する面側にも同様に凹溝として形成された酸化剤通路に
空気を供給すると、各単セルの電極間で電気化学反応に
基づく発電が行われる。
【0003】その際の発電効率を高く維持するには、固
体高分子膜を飽和含水状態に維持し、プロトン(水素イ
オン)導電性電解質としての機能を確保する必要があ
る。ところが、発電時においては、電気化学反応により
生成された水が系外に持ち出される等して、固体高分子
膜の乾燥が進行することがある。よって、良好なイオン
伝導性を維持するためには、固体高分子膜に水分を補給
する必要がある。
【0004】このため、従来より、空気極側に供給する
空気、及び燃料極側に供給する水素を予め水透過型の加
湿装置に通して加湿しておくことにより、固体高分子膜
への水分補給を可能にした燃料電池用加湿システムの開
発が行われている。この種の加湿装置は、膜厚方向の水
分透過を許容する中空糸膜を備えて構成されており(特
開平7−71795号,特開平8−273687号)、
例えば、空気極側の加湿は、次のように行われる。
【0005】即ち、中空糸膜の集合体である中空糸膜束
を収容したジャケット内に、乾燥エアをスーパーチャー
ジャ等の加給装置を用いて流通させると共に、各中空糸
膜の内空部に、空気極側からの排気ガスである湿潤空気
オフガスを流通させると、この湿潤空気オフガス中に含
まれる水分が中空糸膜の膜穴を透過し、中空糸膜の外周
側に水蒸気となって拡散することにより、各中空糸膜の
隙間を流通する乾燥エアが加湿される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】水透過型の加湿装置を
備えた燃料電池用加湿システムにおいては、燃料電池内
で酸素と水素の酸化還元反応により水が生成され、この
生成水を加湿装置内の中空糸膜を介して湿潤空気オフガ
スから乾燥ガスへと回収し、再度、燃料電池の加湿に利
用するものであるから、厳寒時や寒冷地では、加湿装置
内の水分凍結が避けられない。
【0007】即ち、中空糸膜の膜穴径は、4nmと非常
に微細であり、膜表面張力が大きいことから、膜穴で凝
縮した水分は過冷却現象により相転移(凝固:水→氷)
を起こさないが、中空糸膜の内空部径は0.37mmと
比較的大きいため、過冷却現象が起きず、内空部に存在
する水分は凍結してしまう。このように、中空糸膜内で
水分が凍結した場合には、充分な性能を維持する事が困
難となる。
【0008】また、燃料電池からの湿潤空気オフガス中
に、中空糸膜の内空部又は膜穴の内径よりも大きな埃塵
等が混入していると、この混入物が内空部又は膜穴の入
口を塞いで、中空糸膜入口圧の上昇や水回収量(率)の
減少を招き、機能低下を引き起こすことも考えられる。
スーパーチャージャ等の加給装置によって加湿装置に供
給される乾燥ガスのガス流路についても同様に、凍結・
目詰まりを起こす可能性がある。
【0009】以上のように、加湿装置内において中空糸
膜等に凍結や目詰まりが生じると、燃料電池加湿に必要
十分量の水を湿潤空気オフガスから回収し、燃料電池に
再供給する、という燃料電池用加湿システム本来の機能
を充分に発揮する事が困難となる。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、加湿装置の凍
結防止及び目詰まり防止を図ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下の構成を採用した。即ち、乾燥ガス
(実施の形態では、乾燥エアAd)及び燃料電池(1)
からの排気ガス(実施の形態では、湿潤空気オフガスO
Aw)を水透過型の加湿装置(3)に導入し、前記排気ガ
ス中の水分を前記乾燥ガスに回収させてなる湿潤ガス
(実施の形態では、高湿潤エアAw)を前記燃料電池へ
供給する燃料電池用加湿システムにおいて、前記加湿装
置へ通じるガス流路(実施の形態では、空気配管7,空
気オフガス配管8)を切り替える流路切替機構(第1の
実施の形態では、第1の三方弁4,第2の三方弁5,流
量調整弁6,掃気用配管9,制御装置により構成され
る。また、第2の実施の形態では、第1の逆洗配管3
1,第2の逆洗配管32,第1の排気配管33,第2の
排気配管34,圧力センサ35,第1の遮断弁41,第
2の遮断弁42,第3の遮断弁43,第4の遮断弁4
4,第5の遮断弁45,第6の遮断弁46,第7の遮断
弁47,制御装置により構成される。)を備えたことを
特徴としている。
【0012】この場合において、流路切替機構は、加湿
装置内の排気ガス流路(実施の形態では、湿潤空気オフ
ガス流路)に乾燥ガスを流通させる構成や、加湿装置内
の排気ガス流方向を可逆とする構成の採用が可能であ
る。
【0013】前者の流路切替機構では、水分が凍結する
前に、予め加湿装置内の排気ガス流路に乾燥ガスを流す
ことにより、凍結の原因となる水蒸気を掃気し得るの
で、凍結の未然防止が可能となる。また、後者の流路切
替機構では、排気ガス中に含まれる埃塵等の混入物によ
り、加湿装置内の排気ガス流路が目詰まりを起こして
も、排気ガスを逆方向に流し得るので、逆洗による目詰
まり除去が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の一
実施の形態について説明する。但し、本実施の形態にお
ける燃料電池及び水透過膜としての中空糸膜の構成は、
上記従来技術の欄で説明した通りであるため、それらの
説明は省略する。
【0015】[第1の実施の形態]図1は、第1の実施
の形態による燃料電池用加湿システムのシステム構成図
であって、通常運転時のガス流れを示す図、図2は、同
燃料電池用加湿システムのシステム構成図であって、掃
気運転時のガス流れを示す図である。また、これらの図
中、符号1は固体高分子電解質型燃料電池(以下、単に
「燃料電池」と略記する。)、2はスーパーチャージ
ャ、3は加湿装置、4は第1の三方弁、5は第2の三方
弁、6は流量調整弁、7は空気配管、8は空気オフガス
配管、9は掃気用配管を示しており、こららを含むシス
テム構成要素は、図示せぬ制御装置により制御される。
【0016】まず、図1を用いて、本実施の形態に係る
燃料電池用加湿システムの全体構成、及び通常運転時の
動作例について説明する。燃料電池1の空気極(カソー
ド電極)には、酸化剤として吸気口11から吸入した外
気(以下、「乾燥エアAd」と呼称する。)を酸化剤通
路入口12へ供給するための空気配管7と、酸化剤通路
出口13から排出されたオフガス(以下、「湿潤空気オ
フガスOAw」と呼称する。)を排気口14から排気する
ための空気オフガス配管8が接続されている。
【0017】空気配管7には、乾燥エアAdの流方向上
流から下流、即ち、吸気口11から燃料電池1へと向か
い、スーパーチャージャ2,加湿装置3,第1の三方弁
4がこの順に設けられている。空気オフガス配管8に
は、湿潤空気オフガスOAwの流方向上流から下流、即
ち、燃料電池1から排気口14へと向かい、第2の三方
弁5,加湿装置3,圧力調整弁16がこの順に設けられ
ている。
【0018】掃気用配管9は、スーパーチャージャ2と
加湿装置3との間から空気配管7より分岐し、加湿装置
3,第1の三方弁4,燃料電池1をバイパスして第2の
三方弁5に接続されている。この掃気用配管9には、流
量調整弁6が設けられている。また、空気配管7に設け
られた第1の三方弁4には、排気口17へと通じる排気
用配管18が接続されている。
【0019】通常運転時は、流量調整弁6が全閉とされ
ており、吸気口11から吸入された外気、即ち、乾燥エ
アAdは、空気配管7と空気オフガス配管8の双方に跨
る加湿装置4において、燃料電池1から排出された湿潤
空気オフガスOAw中の水分を回収して高湿潤エアAwと
なり、燃料電池1へ供給される。
【0020】この高湿潤エアAwは、高圧水素タンク
(図示略)から燃料電池1に供給された水素と共に発電
に供される他、燃料電池1内の固体高分子膜を飽和含水
状態に保持するための水分補給に供される。他方、乾燥
エアAdの加湿に供し除湿された湿潤空気オフガスOAw
は、乾燥空気オフガスOAdとなって排気口14から排気
される。
【0021】次に、図2を用いて、本実施の形態に係る
燃料電池用加湿システムの掃気運転時の動作例について
説明する。この掃気運転は、燃料電池1の運転停止時で
あって、温度センサ(図示略)により検出された外気温
が摂氏0℃以下になった時に行われる。
【0022】掃気運転に先立ち、流量調整弁14は、
「閉」から「開」に、また、第1の三方弁4は、加湿装
置3の湿潤エア流出口21から燃料電池1の湿潤エア流
入口22への流路を遮断し、且つ前記湿潤エア流出口2
1から排気口17への流路を開通させるように、さら
に、第2の三方弁5は、燃料電池1の湿潤空気オフガス
流出口23から加湿装置3の湿潤空気オフガス流入口2
4への流路を遮断し、且つ掃気用配管9から前記湿潤空
気オフガス流入口24への流路を開通させるように、開
閉制御される。
【0023】この状態から、スーパーチャージャ2をモ
ータ駆動させると、吸気口11から空気配管7内に乾燥
エアAdが取り込まれる。スーパーチャージャ2を出た
乾燥エアAdは、空気配管7をそのまま通って加湿装置
3へ流入する乾燥エアAd1と、掃気用配管9へ流入し第
2の三方弁5を通って加湿装置3へ流入する乾燥エアA
d2とに分配される。
【0024】乾燥エアAd1は、加湿装置3内の乾燥エア
流路を流通して加湿装置3から流出した後、第1の三方
弁4及び排気配管18を通って排気口17から排気され
る。乾燥エアAd2は、加湿装置3内の湿潤空気オフガス
流路(排気ガス流路)を流通して加湿装置3から流出し
た後、圧力調整弁16を通って排気口14から排気され
る。
【0025】このように、本実施の形態に係る燃料電池
用加湿システムによれば、検出した外気温によって加湿
装置3の凍結が予想された場合に、スーパーチャージャ
2からの乾燥エアAdを、凍結前に予め加湿装置3内の
乾燥エア流路及び湿潤空気オフガス流路に通すようにし
たので、凍結原因となるこれら乾燥エア流路及び湿潤空
気オフガス流路内の残留水分が掃気され、加湿装置3の
凍結を未然に防止することができる。
【0026】[第2の実施の形態]図3は、第2の実施
の形態による燃料電池用加湿システムのシステム構成図
であって、通常運転時のガス流れを示す図、図4は、同
燃料電池用加湿システムのシステム構成図であって、逆
洗運転時のガス流れを示す図である。これらの図中、符
号31は第1の逆洗用配管、32は第2の逆洗用配管、
33は第1の排気配管、34は第2の排気配管、35は
圧力センサを示しており、その他、図1及び図2と同一
の構成要素については同一の符号を付している。
【0027】まず、図3を用いて、本実施の形態に係る
燃料電池用加湿システムの全体構成、及び通常運転時の
動作例について説明する。燃料電池1の空気極には、酸
化剤として吸気口11から吸入した外気、即ち、乾燥エ
アAdを酸化剤通路入口12へ供給するための空気配管
7と、酸化剤通路出口13から排出されたオフガス、即
ち、湿潤空気オフガスOAwを排気口14から排気するた
めの空気オフガス配管8が接続されている。
【0028】空気配管7には、乾燥エアAdの流方向上
流から下流、即ち、吸気口11から燃料電池1へと向か
い、スーパーチャージャ2,第1の遮断弁41,加湿装
置3がこの順に設けられている。空気オフガス配管8に
は、湿潤空気オフガスOAwの流方向上流から下流、即
ち、燃料電池1から排気口14へと向かい、第2の遮断
弁42,圧力センサ35,加湿装置3,第3の遮断弁4
3,圧力調整弁16がこの順に設けられている。
【0029】第1の逆洗配管31は、空気配管7におい
て第1の遮断弁41及び加湿装置3をバイパスするよう
に、一端がスーパーチャージャ2と第1の遮断弁41と
の間に接続され、他端が加湿装置3と燃料電池1との間
に接続されており、この第1の逆洗配管31には、第4
の遮断弁44が設けられている。第2の逆洗配管32
は、空気オフガス配管8において第2の逆支弁42,圧
力センサ35,加湿装置3をバイパスするように、一端
が燃料電池1と第2の遮断弁42との間に接続され、他
端が加湿装置3と第3の遮断弁43との間に接続されて
おり、この第2の逆洗配管32には、第5の遮断弁45
が設けられている。
【0030】第1の排気配管33は、一端が空気配管7
における加湿装置3と第1の遮断弁41との間に接続さ
れ、他端は排気口51へと通じており、この第1の排気
配管33には、第6の遮断弁46が設けられている。第
2の排気配管34は、空気オフガス配管8において圧力
センサ35,加湿装置3,第3の遮断弁43をバイパス
するように、一端が第2の遮断弁42と圧力センサ35
との間に接続され、他端が第3の遮断弁43と圧力調整
弁16との間に接続されており、この第2の排気配管3
4には、第7の遮断弁47が設けられている。
【0031】通常運転時は、第1,第2,第3の遮断弁
41,42,43が「開」とされ、かつ第4,第5,第
6,第7の遮断弁44,45,46,47が「閉」とさ
れており、スーパーチャージャ2により吸気口11から
吸入された外気、即ち、乾燥エアAdは、空気配管7と
空気オフガス配管8の双方に跨る加湿装置4において、
燃料電池1から排出された湿潤空気オフガスOAw中の水
分を回収して高湿潤エアAwとなり、燃料電池1へ供給
される。
【0032】この高湿潤エアAwは、高圧水素タンク
(図示略)から燃料電池1に供給された水素と共に発電
に供される他、燃料電池1内の固体高分子膜を飽和含水
状態に保持するための水分補給に供される。
【0033】次に、図4を用いて、本実施の形態に係る
燃料電池用加湿システムの逆洗運転時の動作例について
説明する。この逆洗運転は、燃料電池1の運転停止時だ
けでなく、車両走行中にも行われる。例えば、燃料電池
1が電動車両やハイブリッド車両に搭載された場合に
は、車両停車時、及び、車両走行中であって、圧力セン
サ35で検出した中空糸膜入口圧力が各出力における設
定圧力値に対し+5kPaを超えた時に行われる。
【0034】以下、車両走行中(図示せぬバッテリーに
よるEV走行中)に行われる逆洗運転を例にとって説明
する。逆洗運転に先立ち、第1,第2,第3の遮断弁4
1,42,43は「開」から「閉」となるように、ま
た、第4,第5,第6,第7の遮断弁44,45,4
6,47は「閉」から「開」となるように、開閉制御さ
れる。
【0035】この状態から、スーパーチャージャ2によ
り吸気口11から空気配管7内に取り込まれた乾燥エア
Adは、第1の逆洗配管31に流入し、第4の遮断弁4
4を通過した後、加湿装置3へ向かう乾燥エアAd1と、
燃料電池1へ向かう乾燥エアAd2とに分配される。乾燥
エアAd1は、加湿装置3に流入して乾燥エア流路を逆流
し、加湿装置3から流出した後は、第1の排気配管33
に流入し、第6の遮断弁46を通過して排気口51から
排気される。
【0036】他方、乾燥エアAd2は、燃料電池1を通過
して空気オフガス配管8から第2の逆洗配管32に流入
し、第5の遮断弁45を通過した後、再び空気オフガス
配管8に復帰し、加湿装置3に流入する。その後、乾燥
エアAd2は、加湿装置3内の湿潤空気オフガス流路を逆
流し、加湿装置3から流出した後は、圧力センサ35を
通過して第2の排気配管34に流入し、更に、第7の遮
断弁47を通過した後、再び空気オフガス配管8に復帰
し、圧力調整弁16を通過して排気口14から排気され
る。
【0037】このように、本実施の形態に係る燃料電池
用加湿システムによれば、車両走行中に、圧力センサ3
5で検出した中空糸膜入口圧力が所定値を超えた場合に
は、スーパーチャージャ2からの乾燥エアAdを、加湿
装置3内の乾燥エア流路及び湿潤空気オフガス流路にお
いて逆流させ得るようにしたので、逆洗による中空糸膜
の目詰まり解消が可能となる。
【0038】なお、本実施の形態では、加湿装置3内の
湿潤空気オフガス流路だけでなく、乾燥エア流路につい
ても乾燥エアAd1を逆流させているが、乾燥エア流路に
ついては、通常運転時と同じ方向に乾燥エアAd1を流し
ても構わない。その理由は、燃料電池1から排出される
湿潤空気オフガスOAwに比して、スーパーチャージャ2
を出た乾燥エアAdは、その上流側で埃塵等の不純物が
除去されて目詰まりを起こし難くなっており、逆洗の必
要性に乏しいからである。
【0039】また、本実施の形態による逆洗機構は、加
湿装置3の凍結による目詰まりに対しても有効であるこ
とは、もとよりである。
【0040】[第3の実施の形態]ところで、水透過型
の加湿装置3を備えた燃料電池用加湿システムにおい
て、加湿加湿装置3内の乾燥エア流路及び湿潤空気オフ
ガス流路の目詰まりを予防するには、空気配管7及び空
気オフガス配管8の加湿装置入口側にフィルタを設けて
おくと効果的である。
【0041】図5は、第2の実施の形態に係る燃料電池
用加湿システムにフィルタを追加してなる第3の実施の
形態に係る燃料電池用加湿システムのシステム構成図で
あり、同図中、符号61a,61bはフィルタ、62は
活性炭やゼオライト等の吸着剤又は白金系触媒により構
成される未反応物質除去手段を示しており、その他、第
2の実施の形態に係る燃料電池用加湿システムと同一の
構成要素については、同一の符号を付している。
【0042】このように、空気オフガス配管8におい
て、燃料電池1と加湿装置3との間にフィルタ61aを
設置した場合には、燃料電池1を出た湿潤空気オフガス
OAw中に含まれるセル破損物質や配管錆等をフィルタ6
1aにて捕集し得るので、これら混入物の加湿装置3へ
の流入を防止することが可能となり、目詰まりの未然防
止を図ることができる。
【0043】また、空気配管7において、スーパーチャ
ージャ2と加湿装置3との間にフィルタ61bを設置し
た場合には、スーパーチャージャ2に設けられたフィル
タと相俟って、乾燥エアAd中に含まれる埃塵等の混入
物の加湿装置3への流入をより確実に防止することが可
能となり、更に効果的に目詰まりの未然防止を図ること
ができる。
【0044】但し、運転時間の経過に伴い、フィルタ6
1a,61bが目詰まりを起こすことがあるため、定期
的に又は圧力センサ35で検出したフィルタ入口圧力に
応じて、フィルタ61a,61bを逆洗する必要が生じ
る。かかる場合には、上述した第2の実施の形態におけ
る逆洗運転と同様の操作を行うことにより、フィルタ6
1a,61bの目詰まりを解消することができる。
【0045】更に、本実施の形態においては、活性炭や
ゼオライト等の吸着剤又は白金系触媒により構成される
未反応物質除去手段62を、フィルタ61aと加湿装置
3との間に設置したことにより、湿潤空気オフガスOAw
中の未反応物質を吸着除去又は燃焼除去して加湿装置3
への流入を防止することが可能となっている。従って、
燃料電池1からの未反応物質が加湿装置3内で中空糸膜
を透過し、この未反応物質を含む湿潤空気オフガスOAw
が燃料電池1の加湿に利用されて燃料電池1の性能劣化
を招く、といった不具合も未然に防止することができ
る。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1によれば、加湿装置内の流路を切り替える事
で、目詰まりを防止できる。また、請求項2によれば、
水分が凍結する前に、予め加湿装置内の排気ガス流路に
乾燥ガスを流すことにより、凍結の原因となる水蒸気を
掃気し得るので、凍結の未然防止が可能となる。また、
請求項3によれば、排気ガス中に含まれる埃塵等の混入
物により、加湿装置内の排気ガス流路が目詰まりを起こ
しても、排気ガスを逆方向に流し得るので、逆洗による
目詰まり除去が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態による燃料電池用
加湿システムのシステム構成図であって、通常運転時の
ガス流れを示す図である。
【図2】 同燃料電池用加湿システムのシステム構成図
であって、掃気運転時のガス流れを示す図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態による燃料電池用
加湿システムのシステム構成図であって、通常運転時の
ガス流れを示す図である。
【図4】 同燃料電池用加湿システムのシステム構成図
であって、逆洗運転時のガス流れを示す図である。
【図5】 本発明の第3の実施の形態による燃料電池用
加湿システムのシステム構成図である。
【符号の説明】
1 燃料電池 3 加湿装置 4 第1の三方弁 5 第2の三方弁 6 流量調整弁 7 空気配管 8 空気オフガス配管 9 掃気用配管 31 第1の逆洗配管 32 第2の逆洗配管 33 第1の排気配管 34 第2の排気配管 35 圧力センサ 41 第1の遮断弁 42 第2の遮断弁 43 第3の遮断弁 44 第4の遮断弁 45 第5の遮断弁 46 第6の遮断弁 47 第7の遮断弁 Ad 乾燥エア(乾燥ガス) Aw 高湿潤エア(湿潤ガス) OAw 湿潤空気オフガス(排気ガス)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島貫 寛士 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 草野 佳夫 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D035 AA03 BA01 5H026 AA06 CC03 5H027 AA06 BA13 KK03 MM03 MM04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥ガス及び燃料電池からの排気ガスを
    水透過型の加湿装置に導入し、前記排気ガス中の水分を
    前記乾燥ガスに回収させてなる湿潤ガスを前記燃料電池
    へ供給する燃料電池用加湿システムにおいて、 前記加湿装置へ通じるガス流路を切り替える流路切替機
    構を備えたことを特徴とする燃料電池用加湿システム。
  2. 【請求項2】 前記流路切替機構は、前記加湿装置内の
    排気ガス流路に、前記乾燥ガスを流通させることを特徴
    とする請求項1記載の燃料電池用加湿システム。
  3. 【請求項3】 前記流路切替機構は、前記加湿装置内の
    排気ガス流方向を可逆にすることを特徴とする請求項1
    記載の燃料電池用加湿システム。
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