JP2004055260A - 燃料電池システム - Google Patents

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Yasuhiro Taniguchi
谷口 育宏
Hiroaki Hashigaya
橋ヶ谷 浩昭
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】外気による燃料電池1の被毒を回避できる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料電池1と、燃料電池1へ水素含有ガスを供給する水素含有ガス供給手段2と、燃料電池1へ酸素含有ガスとしての外気を供給する外気供給手段5、6と、外気中の不純物の進入により燃料電池1が被毒する可能性を推定する燃料電池被毒推定手段101と、酸素含有ガスを充填して貯蔵する酸素含有ガス貯蔵手段、ここでは空気タンク7と、を備える。燃料電池被毒推定手段101により燃料電池1が被毒する可能性があると判断された場合には、外気に替えて空気タンク7に貯蔵された酸素含有ガスを燃料電池1に供給する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、燃料電池の被毒防止手段に関する、特に燃料電池の空気による被毒の防止に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の燃料電池システムとして、電解質膜において水素と酸素の電極反応を生じることにより発電を行うものが知られている。例えば、特開2001−143735号公報で開示されている燃料電池の制御装置では、アノードには水素タンクから水素を、また、カソードには酸素含有ガスとしての外気を供給する。このようなアノードとカソード間を水素イオンが移動することにより電力を生じている。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】
しかしながら、このような従来の燃料電池の制御装置においては、大気汚染ガスが燃料電池のカソードに混入して電解質膜を被毒するという可能性 がある。例えば、温泉地を燃料電池車で走行すると、硫黄を含んだ空気が燃料電池に流入して電解質膜が被毒することが予想される。
【0004】
そこで本発電は、外気による燃料電池の被毒を防止することのできる燃料電池システムの制御手段を提供することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】
本発明は、水素と酸素の電気化学反応により起電力を生じる燃料電池と、前記燃料電池へ水素含有ガスを供給する水素含有ガス供給手段と、前記燃料電池へ酸素含有ガスとしての外気を供給する外気供給手段と、を備えた燃料電池システムに関する。このような燃料電池システムにおいて、外気中の不純物の進入により前記燃料電池が被毒する可能性を推定する燃料電池被毒推定手段と、酸素含有ガスを充填して貯蔵する酸素含有ガス貯蔵手段と、を備える。さらに、前記燃料電池被毒推定手段により前記燃料電池が被毒する可能性があると判断された場合には、前記外気から切替えて前記酸素含有ガス貯蔵手段に貯蔵された酸素含有ガスを前記燃料電池に供給する酸素含有ガス供給制御手段と、を備える。
【0006】
【作用及び効果】
燃料電池被毒推定手段により燃料電池が被毒する可能性があると判断された場合には、酸素含有ガス貯蔵手段に貯蔵された酸素含有ガスを燃料電池に供給する酸素含有ガス供給制御手段を備える。これにより、外気により燃料電池が被毒する可能性がある場合には、前記外気から切替えて貯蔵された酸素含有ガスを発電に用いることができ、燃料電池を被毒することなく発電を維持することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態における移動体の動力源としての燃料電池システムの制御手段、ここでは燃料電池1の被毒防止システムの概略を図1に示す。
【0008】
燃料電池1はアノード1aとカソード1bを備える。そして、アノード1aには水素を、カソード1bには酸素含有ガスとしての空気を供給する。その結果、アノード1aとカソード1bのそれぞれにおいて以下に示す電極反応が進行する。
【0009】
【式1】
Figure 2004055260
【0010】
燃料電池1は上記電極反応により得られる起電力によって図示しないモータを駆動することで車両を走行させる。
【0011】
燃料電池1へ供給する水素を貯える水素供給手段としての水素タンク2を備える。水素タンク2からは、水素供給配管3を介してアノード1aに水素を供給し、水素供給配管3には水素を供給するかどうかを切り替える水素供給弁3aを配置する。また、発電後にアノード1aから排出される未反応ガスを再び水素供給配管3に供給する燃料循環配管4を備え、水素供給弁3aの下流側に配置したエゼクタ4aを介して水素タンク2から供給される水素に未反応ガスを混入する。
【0012】
一方、燃料電池システムに外気(空気)を取り込むコンプレッサ5を設け、コンプレッサ5により燃料電池1のカソード1bへ外気を供給する。コンプレッサ5からカソード1bに空気を供給するカソード供給配管6には外気供給弁6aを配置し、外気を燃料電池1に供給するかどうかを切り替える。
【0013】
また、酸素含有ガス、ここでは空気を貯蔵する空気タンク7を備え、空気タンク7から貯蔵空気供給配管8を通ってカソード供給配管6に空気を導入する。ここで、カソード供給配管6と貯蔵空気供給配管8の合流部を外気供給弁6aとカソード1bの間に配置する。また、貯蔵空気供給配管8には貯蔵空気供給弁8aを設け、空気タンク7内の空気をカソード1bに供給するかどうかを切り替える。つまり、外気供給弁6aと貯蔵空気供給弁8aの開閉に応じて、カソード1bに外気と空気タンク7中の空気とのどちらを供給するかを選択可能とする。
【0014】
このようなシステムにおいて、カソード1bへ供給する酸素含有ガスを選択するために、コントローラ100を設ける。なお、コントローラ100は、マイコン等の計算機により構成し、以下のような制御システムを備える。
【0015】
まず、外気中の不純物がコンプレッサ5を介してカソード1bに混入した際に解質膜を被毒する可能性があるかどうかを推定する燃料電池被毒推定手段101を備える。これは例えば、「▲1▼硫黄センサやCOセンサにより外気中の硫黄、CO濃度を検出し、燃料電池1を被毒する濃度であるかどうかを推定する。」、「▲2▼燃料電池1のセル電圧低下、出力低下を検出して、低下の程度に応じて被毒し始めたかどうかを推定する。」、「▲3▼ナビゲーションなどにより、温泉地など硫黄が発生する地域を車両が走行しているかどうかを検出し、燃料電池1が被毒する可能性があるかどうかを推定する。」、というものがある。また、それぞれの推定方法に応じて、硫黄センサ、COセンサ、セル電圧検出手段、出力検出手段、ナビゲーションシステム等の図示しない検出手段を備える。
【0016】
燃料電被毒推定手段101により燃料電池1が被毒する可能性があるかどうかを推定したら、その結果を空気供給制御手段102に入力する。被毒する可能性があると推定された場合には、空気供給制御手段102に被毒を回避する制御を行うように命令が出される。その結果、空気供給制御手段102において、外気供給弁6aを閉じて貯蔵空気供給弁8aを開くように制御することで、カソード1bへの空気供給を空気タンク7からの供給に設定する。一方、被毒する可能性がないと判断された場合には、空気供給制御手段102において、外気供給弁6aを開き、貯蔵空気供給弁8aを閉じることで、カソード1bへ外気を供給する。
【0017】
次に、図2に示すフローチャートを用いてコントローラ100が実行する燃料電池1の被毒を防止する制御のフローを説明する。
【0018】
ステップS1では、前述のようにして燃料電池1が被毒する可能性があるかどうかを判断する。被毒する可能性があると判断されたら、ステップS2において外気供給弁6aを閉じ、さらにステップS3において貯蔵空気供給弁8aを開く。これにより、空気タンク7内に貯蔵した空気を燃料電池1に供給し、外気による被毒を回避する。
【0019】
一方、ステップS1で被毒の可能性があると判断されなかった場合には、ステップS5において外気供給弁6aを開き、ステップS4において発電に必要な空気量を燃料電池1に供給するようにコンプレッサ5の回転数を所定数に設定する。これにより、燃料電池1へ外気が供給されるので、ステップS6において貯蔵空気供給弁8aを閉じ、空気タンク7からの空気の供給を停止する。これにより、コンプレッサ5により車外の空気を燃料電池1に供給する。
【0020】
このような制御を、例えば所定時間毎や所定移動距離毎に行うことで、燃料電池1に備えた電解質膜の外気による被毒を防止する。
【0021】
ここで、空気貯蔵手段としての空気タンク7には空気を充填する代わりに酸素を充填してもよい。酸素を充填すると、単位タンク当たりの燃料電池1の発電量が増大し、車両の航続距離を増大することができる。
【0022】
このように制御することで以下のような効果を得ることができる。
【0023】
外気中の不純物の進入により燃料電池1が被毒する可能性を推定する燃料電池被毒推定手段101と、酸素含有ガスを充填して貯蔵する酸素含有ガス貯蔵手段、ここでは空気タンク7と、を備える。燃料電池被毒推定手段101により燃料電池1が被毒する可能性があると判断された場合には、外気に替わって空気タンク7に貯蔵された酸素含有ガスを燃料電池1に供給することで、燃料電池1を被毒することなく発電を維持することができる。
【0024】
反対に、外気を燃料電池1に供給することで燃料電池1が被毒する可能性があると判断されないときには、燃料電池1に外気を供給して発電を行うことで、空気タンク7内に貯蔵された空気の消費を抑えることができる。
【0025】
また、酸素含有ガス貯蔵手段、ここでは空気タンク7には外気に替えて酸素を貯蔵することで、空気タンク7内のガスの単位体積当たりの航続距離を増大することができる。つまり、空気タンク7の体積を小さく設計することができるのでシステムをコンパクト化することができる。
【0026】
次に、第2の実施形態について説明する。燃料電池システムの制御手段、ここでは被毒防止システムの概略を図3に示す。
【0027】
第1の実施形態の制御に加えて、燃料電池1が被毒しないと判断された場合に、コンプレッサ5を用いて空気タンク7への空気の充填を行う。ここでは、コンプレッサ5の仕事量が小さいとき、例えば停車中にアイドル運転をしている状態、つまり燃料電池1において要求される空気量が少ないときにコンプレッサ5の能力をフルに空気充填に利用する。
【0028】
本実施形態は、第1の実施形態に用いた被毒防止システムに以下のような構成を加える。
【0029】
エンコーダ等の車速検出手段9と、ポテンションメータ等のアクセル開度検出手段10とを備える。これらの検出結果をコントローラ100のアイドル運転判断手段103に入力し、車両がアイドル停止状態かどうかを判断する。ここでは、車速がゼロで、且つ、アクセル開度がゼロのときに車両がアイドル停止していると判断する。
【0030】
また、コンプレッサ5と外気供給弁6a間から空気タンク7へ分岐する外気貯蔵配管11を備え、外気貯蔵配管11には外気を空気タンク7に取り込むかどうかを切り替える貯蔵選択弁11aを備える。
【0031】
アイドル運転判断手段103により車両がアイドル停止していると判断され、且つ、燃料電池被毒推定手段101により燃料電池1が被毒する可能性がないと判断された場合には、コントローラ100に含まれる空気充填制御手段104によりコンプレッサ5から空気タンク7へ空気を充填するように、コンプレッサ5と外気供給弁6a、貯蔵選択弁11aの制御を行う。
【0032】
次に、図4に示すフローチャートを用いてコントローラ100が実行する燃料電池1の被毒を防止に用いる空気タンク7への空気供給方法を説明する。
【0033】
ステップS10では燃料電池1が被毒するかどうかを判断する。被毒の可能性がある場合には、ステップS200において空気タンク7内の空気を燃料電池1に供給して被毒を回避する。これは、第1実施形態におけるステップS2、3の動作と同様とする。
【0034】
一方、ステップS10において燃料電池1が被毒する可能性があると判断されなかった場合には、ステップS11に進み、車両がアイドル停止しているかどうかを判定する。ここでは、車速検出手段9により車速を、アクセル開度検出手段10によりアクセル開度を検出し、それらがともにゼロの場合に車両がアイドル停止していると判断する。
【0035】
ステップS11において、車両がアイドル停止していると判断されなかった場合には、ステップS15に進んで外気の供給を行う。これは第1実施形態におけるステップS4〜6で行う動作と同様とする。外気の供給を開始したら、ステップS16において貯蔵選択弁11aを閉じる。これにより、被毒の可能性がなく、燃料電池1における空気消費量が多い場合には、コンプレッサ5から供給される外部の空気を燃料電池1のみに供給して発電を行う。
【0036】
一方、ステップS11においてアイドル停止していると判断した場合には、ステップS12で外気供給弁6aを絞り、燃料電池1へ供給する空気流量を発電に必要な量を賄う範囲で低減する。ステップS13で貯蔵選択弁11aを開くことにより、コンプレッサ5から空気タンク7への流路を確保する。さらにステップS14でコンプレッサ5の回転数を上げて外気を空気タンク7へ充填する。
【0037】
このように、発電に多くの空気を必要としない場合には、貯蔵選択弁11aを開いて外気を空気タンク7に充填する。これに対して、ステップS15、16のように燃料電池1における空気消費量が多い場合には、発電に用いる空気を優先して、空気タンク4の空気充填は行わない。
【0038】
このように制御することで、第1の実施形態に加えて以下のような効果を得ることができる。
【0039】
燃料電池被毒推定手段101により、燃料電池1が被毒する可能性があると判断されなかったときに、酸素含有ガス貯蔵手段、ここでは空気タンク7に外気を充填する空気充填制御手段104を備える。つまり、燃料電池1の被毒がないと思われるときに空気タンク7への空気の補充を行うので、特に酸素含有ガスの補充のための機会を設けなくても、システム運転中に外気の補充を行うことができる。さらに、燃料電池1が被毒する環境から抜けるとすぐに外気を充填することができるので、再び燃料電池1が被毒する環境に進入したとしても空気タンク7内の外気を使って燃料電池1の被毒を回避することができる。
【0040】
この酸素含有ガス貯蔵手段、ここでは空気タンク7への外気の充填を、燃料電池被毒推定手段101により燃料電池1が被毒する可能性があると判断されず、また燃料電池1による発電量が所定量より小さい時に行う。燃料電池1が被毒すする可能性がないと思われる時点で充填することで、空気タンク7内の空気を燃料電池1の発電に用いた際に、燃料電池1が被毒するのを避けることができる。また、燃料電池1による発電量が所定量より小さい時に充填を行うので、燃料電池1へ供給しなければならない空気量は少なくてよく、余剰空気を空気タンク7に充填することができる。ここでは、システム内へ空気を吸引するのにコンプレッサ5を用いているので、コンプレッサ5に過度に負担をかけることなく、コンプレッサ5の余力を使って空気タンク7に外気を充填することができる。
【0041】
ここでは、所定量を、通常の運転時に燃料電池1で消費する空気量に対し、空気タンク7に充填する余剰空気が生じる程度の空気量で発電を行った場合に生じる発電量とする。本実施形態では、例えば、車両がアイドル停車している際に必要な発電量を所定量とする。
【0042】
次に、第3の実施形態について説明する。燃料電池1の被毒防止手段の構成を図5に示す。
【0043】
ここでは、コンプレッサ5から貯蔵選択弁11aを介して空気タンク7に空気を供給する外気貯蔵配管11に窒素除去手段として窒素分離膜12aを配置する。窒素分離膜12aとしては、フッ素化合物や高分子フルオロカーボン膜などを用いる。
【0044】
コンプレッサ5により取り込んだ外気は、窒素分離膜12aを通過して空気タンク7へ充填されるので、外気中の窒素が除去されて空気タンク7に供給されるガス中の酸素の割合を増大することができる。その他の構成は第2実施形態と同様とする。
【0045】
このように、外気貯蔵配管11へ窒素分離膜12aを配置することで、空気タンク7に酸素濃度の高い空気を充填する。その結果、空気タンク7内に貯蔵している空気の単位体積量に対する発電量を向上することができる。
【0046】
このように構成することで、第2の実施形態に加えて以下のような効果を得ることができる。
【0047】
窒素を除去する窒素除去手段、ここでは窒素分離膜12aを備え、窒素除去手段により外気中の窒素の少なくとも一部を除去してから空気タンク7に充填する。これにより、空気タンク7に貯蔵される酸素含有ガスに対する単位体積当たりの発電量を増加することができるので、航続距離を増大することができる。また、酸素濃度が高くなると、燃料電池1内の酸素が電解質膜まで到達しやすくなり、高効率で燃料電池1を運転することができる。
【0048】
特に前記窒素除去手段として窒素分離膜12aを用い、外気を窒素分離膜12aに通すことにより外気中の窒素の少なくとも一部を除去する。これにより、上記の効果をコンパクトな構成で得ることができる。
【0049】
次に、第4の実施形態について説明する。燃料電池システムの制御手段、ここでは被毒防止手段の概略を図6に示す。
【0050】
本実施形態は、空気タンク7に貯蔵する空気中の窒素を分離するのにPSA装置(圧力スイング吸着装置)12bを用いる。PSA装置12bにたまった窒素は、PSA装置12b内を減圧することによりパージすることができる。ここでは、減圧手段として真空ポンプ13を用いる。このようなPSA装置12bを用いて空気タンク7に酸素濃度の高い空気を貯蔵して、貯蔵している空気の単位体積量に対する発電量を増大させる。
【0051】
PSA装置12bを、空気タンク7への外気の供給経路である外気貯蔵配管11に設ける。ここでは、PSA装置12bを空気タンク7と貯蔵選択弁11aの間に配置し、さらにPSA装置12bの上流側(貯蔵選択弁11a側)、下流側(空気タンク7側)に流路遮断弁11b、11cを設ける。また、上流側に配置した流路遮断弁11bとPSA装置12bの間からは真空ポンプ13を介して外部に接続する減圧配管14を備える。減圧配管14の外気貯蔵配管11からの分岐点と真空ポンプ13との間には減圧選択弁14aを配置し、PSA装置12b内の減圧を行うかどうかを選択可能とする。
【0052】
PSA装置12b内を高圧にして窒素を吸着するには、外気供給弁6a、流路遮断弁11c、減圧選択弁14aを閉じ、流路遮断弁11b、貯蔵選択弁11aを開いた状態でコンプレッサ5の回転数を上げる。これにより外気中の窒素を吸着して高い酸素濃度の外気を生成し、流路遮断弁11cを開くことで空気タンク7に貯蔵することができる。このような空気の貯蔵は、コントローラ100の空気充填制御手段104により制御する。一方、PSA装置12b内を減圧して窒素をパージする際には、流路遮断弁11b、11cを閉じ、減圧選択弁14aを開いた状態で、真空ポンプ13を稼動させる。これによりPSA装置12b内のガスが外部に引っ張られるので、PSA装置12b内は減圧され、窒素の脱着が行われる。このようなPSA装置12b内の窒素脱着は、コントローラ100に含まれる窒素脱着制御手段105により制御する。
【0053】
本実施形態では、空気タンク7への空気の充填を燃料電池1が外気中の不純物により被毒する可能性がなく、図示しないバッテリの充電量が所定以上であるとき、すなわち燃料電池1の発電力が余っているときに行う。また、PSA装置12bの窒素の脱着は、空気充填量が終了してからバッテリの充電量が所定以上であるときに行う。
【0054】
このような窒素の吸着を行うことで空気タンク7からカソード1bへ供給される空気の酸素濃度が高くなり、その結果、カソード1bから排出される排空気中の酸素濃度も高くなる。そこで、カソード1bからの排空気を循環させる循環路、ここではカソード1bからの排空気を外部に排出する空気排出配管15と貯蔵空気供給配管8とを結ぶ空気循環配管16を設ける。さらに貯蔵空気供給配管8と空気循環配管16の合流部にエゼクタ16aを設けて空気タンク7から供給される空気に排空気を混入する。また、空気排出配管15には排出選択弁15aを設け、空気タンク7からカソード1bに高い酸素濃度の空気が供給されるときに排出選択弁15aを閉じることで排空気を循環させ、酸素利用効率を向上する。
【0055】
次に、コントローラ100が実行するPSA装置12bを用いて外気を充填する方法を図7、PSA装置12bの窒素を脱着する方法を図8に示したフローチャートを用いて説明する。
【0056】
まず、図7を用いて空気タンク7への空気の充填方法を説明する。
【0057】
ステップS20において、燃料電池1が被毒する可能性があるかどうかを判断する。燃料電池1の被毒の可能性がある場合には、ステップS200に進み、図4と同様の空気タンク7による空気の供給を行う。一方、燃料電池1の被毒の可能性があると判断されなかった場合には、ステップS21に進み、空気タンク7へ外気を充填するかどうかを判断する。ここでは、第2の実施形態と同様に、車両がアイドル停止の状態かどうかにより判断するが、空気タンク7内の空気充填量や図示しないバッテリの充電量等を考慮してもよい。
【0058】
ステップS21で空気充填を行わないと判断されたらステップS30に進み、図4におけるステップS15と同様の制御を行うことでカソード1bに外気を供給する。ステップS31において貯蔵選択弁11aを閉じて、外気を空気タンク7へ供給する流路を遮断し、外気を発電のみに利用する。
【0059】
一方、ステップS21において空気充填を行うと判断されたらステップS22に進む。ステップS22〜S27においては、PSA装置12bに空気の充填を行う。
【0060】
ステップS22において、カソード1bに必要な空気を供給できる範囲で外気供給弁6aを絞り、外気貯蔵配管11側に供給される空気量を増大する。ステップS23において貯蔵選択弁11aを開き、ステップS24において流路遮断弁11bを開き、ステップS25において流路遮断弁11cを閉じる。これにより、コンプレッサ5からPSA装置12bまでの流路を確保する。
【0061】
ステップS26でコンプレッサ5の回転数を上昇させ、ステップS27においてこのような状態を所定時間維持する。ここで、この所定時間は、空気がPSA装置12b内に充填されるまでの時間とする。このように制御することで、PSA装置12b内を高圧にして空気中の窒素を吸着させる。
【0062】
所定時間が経過したら、ステップS28に進みコンプレッサ5の回転数を下げる。ステップS29において、流路遮断弁10cを開くことにより、PSA装置12b内の酸素濃度の高い空気を空気タンク7に充填する。
【0063】
次に、図8を用いてPSA装置12bにたまった窒素の脱着開始方法について説明する。これは、図7の空気充填制御で空気タンク7に空気が充填された後に行う。また、発電量が余っているとき、または図示しないバッテリの充電量が所定以上のときに行うが、この判断は、図7のステップS21の動作を行うことで省略することもできる。
【0064】
ステップS33において、空気充填が終了しているかどうかを判断する。ここではこの終了判断を、上記の充填方法におけるステップS29の動作が終了しているかどうかで判断する。例えば、空気タンク7へ空気を供給するために流路遮断弁10cを開いてから所定時間経過しているかどうかや、空気タンク7の圧力を測定する圧力センサの出力により判断する。空気充填が終わっていなかったら制御を終了し、空気充填が終了していたらステップS34に進む。
【0065】
ステップS34において、減圧配管14に設けた減圧選択弁14aを開く。ステップS35において流路遮断弁10bを閉じ、ステップS36において流路遮断弁10cを閉じることにより、PSA装置12bを減圧配管14に対してのみ開放する。ステップS37において、真空ポンプ13による吸引力を増大することにより、PSA装置12b内を減圧して吸着していた窒素の脱着を行う。
【0066】
次に、本実施形態の効果を説明する。ここでは、第3の実施形態に加えて以下のような効果を得ることができる。
【0067】
前記窒素除去手段としてPSA装置12bを用い、PSA装置12bにより外気中の窒素の少なくとも一部を除去する。これにより、空気タンク7内の酸素濃度をさらに増大することができる。よって単位タンク当たりの発電量を増大することができるので、航続距離を長くすることができる。
【0068】
また、燃料電池1のカソード1bから排出されたガスを再びカソード1bに循環させる空気循環配管16を備える。これにより、カソード1bから排出された酸素を再利用することができるので、さらに空気タンク7に貯蔵するガスによる航続距離を増大することができる。
【0069】
さらに、PSA装置12bを減圧してPSA装置12b内の窒素をパージする減圧手段、ここでは減圧ポンプ13と、空気タンク7に外気を充填していないときにPSA装置12b内の窒素をパージする窒素脱着制御手段105とを備える。これにより、PSA装置12bを確実に減圧することが可能となり、窒素を脱着することができるので、PSA装置12bを繰り替えし使用することができる。その結果、窒素分離膜12a等を用いた場合のように交換する手間を省くことができる。
【0070】
次に、第5の実施形態について説明する。ここでは、PSA装置12bの窒素脱着に真空ポンプ13を用いずに、コンプレッサ5を用いる。この場合には、コンプレッサ5により外気をカソード1bに供給していないとき、ここでは、空気タンク7の空気を発電に用いている場合に窒素脱着を行う。
【0071】
燃料電池1の被毒防止装置の構成を図9に示す。
【0072】
カソード供給配管6に配置したコンプレッサ5の上流側と、外気貯蔵配管11とを結ぶ窒素パージ配管17を備える。ここでは、窒素パージ配管17の外気貯蔵配管11からの分岐点を貯蔵選択弁11aと流路遮断弁11bとの間に配置する。窒素パージ配管17にはパージ選択弁17aを設け、PSA装置12b内の窒素をパージするときにこのパージ選択弁17aを開き、窒素パージ配管17を窒素ガスの流路とする。また、カソード供給配管6の窒素パージ配管17との合流部より上流側である外気の吸気口付近に外気遮断弁6bを配置し、コンプレッサ5により外気を吸入するかどうかを選択可能とする。さらに、コンプレッサ5と外気供給弁6aの間にはカソード供給配管6から外部に分岐する窒素排出配管18を備え、窒素排出配管18には窒素排出弁18aを備える。
【0073】
このように構成することで、PSA装置12bの窒素脱着時には、外気遮断弁6bを閉じるとともに、上述のパージ選択弁17a、流路遮断弁11bを開き、コンプレッサ5の吸い込み口とPSA装置12bを連通させる。この状態でコンプレッサ5を回転させ、窒素排出弁18aを開くことにより、PSA装置12b内を減圧させることができる。
【0074】
PSA装置12b内の窒素の脱着は、空気充填制御手段104による空気タンク7への空気充填が終了し、空気供給制御手段102によりカソード1bに空気タンク7中の空気を供給しているときに行う。ここでは、コントローラ100に備えた窒素脱着制御手段105により行う。
【0075】
コントローラ100が実行するコンプレッサ5を用いて行うPSA装置12b内の窒素の脱着方法を図10のフローチャートを用いて説明する。なお、本実施形態の空気の充填方法は図7に示した方法と同様とする。
【0076】
ステップS41において、図8のステップS33と同様に空気充填が終了しているかどうかを判断する。空気充填が終わっていなかったら制御を終了し、空気充填が終了したら、ステップS42に進む。
【0077】
ステップS42では、カソード1bに供給されているのが空気タンク7内の空気であるかどうかを判断する。カソード1bに外気を供給している場合には、コンプレッサ5を外気の供給に利用しているので、そのまま制御を終了する。一方、空気タンク7からカソード1bに空気を供給している場合には、コンプレッサ5による空気の供給を行っていないので、ステップS43に進む。
【0078】
ステップS43〜S49においては、PSA装置12b内の窒素のパージを開始する制御を行う。
【0079】
ステップS43においては貯蔵選択弁11aを閉じ、ステップS44で流路遮断弁11bを開き、ステップS45で流路遮断弁11cを閉じ、ステップS46でパージ選択弁17aを開く。これにより、コンプレッサ5の吸気側とPSA装置12b内を連通させる。このとき、流路遮断弁11cを閉じているのでPSA装置12b内の圧力を変動させることができる。ステップS47において外気遮断弁6bを閉じ、ステップS48において窒素排出弁18aを開く。これにより、コンプレッサ5により送られるガスは窒素排出配管18を通って排出される。ステップS49において、コンプレッサ5の回転数を上げることにより、PSA装置12b内のガスを積極的にシステム外部に送ることができる。その結果、PSA装置12b内の圧力が低減するので、PSA装置12b内の窒素を脱着し、システム外部に排出することができる。このとき、カソード1bへは空気タンク7内の空気が供給されているので、外気供給弁6aは閉じられており、コンプレッサ5により送られる窒素を含むガスがカソード1bに送られることはない。
【0080】
外気供給手段を、外気をシステム内に吸入するコンプレッサ5と、吸入された外気を前記燃料電池に供給するカソード供給配管6とから構成する。空気タンク7に外気を充填していない、かつ、コンプレッサ5により燃料電池1に外気を供給していないときに、コンプレッサ5の吸気側とPSA装置12bを連通し、コンプレッサ5によりPSA装置12b内を減圧して窒素をパージする。これにより、発電反応に関係なく、コンプレッサ5を窒素のパージのみに使用することが可能となり、窒素パージが容易になる。また、既存の装置を用いてPSA装置12bの減圧を行うので、システムを巨大化することなく、コストも低減できる。
【0081】
次に、第6の実施形態の説明をする。ここでは、第5の実施形態と同様にPSA装置12bの窒素脱着にコンプレッサ5を利用する。ただし、コンプレッサ5を用いてPSA装置12bの窒素をパージするタイミングを、コンプレッサ5を用いて外気を燃料電池1に供給しない時、ここでは、燃料電池1の運転を停止してバッテリ走行を行っている場合とする。以下、第5の実施形態と異なる部分のみを説明する。
【0082】
本実施形態の構成を図11に示す。車両の動力源として燃料電池1のほかに、例えばリチウムイオンバッテリ等により構成したバッテリ19を備える。動力源として燃料電池1とバッテリ19のどちらを用いるかを、コントローラ100に備えたエネルギマネジメント手段106により選択し、それぞれから電力を送ることにより走行用モータ20を駆動する。ここでは、窒素脱着制御手段105は、バッテリ19から送られる電力により走行用モータ20が駆動されているときに窒素の脱着を行うので、このエネルギマネジメント手段106からの信号により窒素の脱着を行うかどうかを判断する。
【0083】
本実施形態におけるコントローラ100による窒素脱着の制御方法を図12に示すフローチャートを用いて説明する。本実施形態における空気充填制御は図7のフローと同様とする。
【0084】
ステップS56において、図8のステップS33と同様に空気充填が終了しているかどうかを判断する。空気充填が終わっていなかったら制御を終了し、空気充填が終了したら、ステップS57に進む。
【0085】
ステップS57において、エネルギマネジメント手段106がバッテリ19からの電力で走行用モータ20を駆動しているかどうかを判断する。燃料電池1からの電力で駆動している場合には、窒素の脱着は行わずに制御を終了する。一方、バッテリ19からの電力で走行用モータ20を駆動している場合には、PSA装置12b内の窒素の脱着を行う。ここでは、ステップS58〜S69にかけて図10におけるステップS43〜S54と同様の方法で、コンプレッサ5を用いたPSA装置12bの窒素の脱着を行う。
【0086】
このような制御を行うことで以下のような効果を得ることができる。ここでは第5の実施形態と異なる効果のみを説明する。
【0087】
車両がバッテリ19により走行しているときに、窒素の脱着を行う。これにより、コンプレッサ5が発電に関与していないときに窒素の脱着を行うので、簡単な制御でスムーズに窒素の脱着を行うことができる。
【0088】
次に、第7の実施形態について説明する。本実施形態は、空気中の窒素を分離するのにTSA装置(温度スイング吸着装置)12cを用いる。TSA装置12cは、温度を上昇させることによりTSA装置12c内にたまった窒素をパージすることができる。そこで、水素を燃料循環配管4からパージしたときの排水素を燃焼する排水素燃焼器20からの排気を利用してTSA装置12cを昇温させて水素パージを行う。
【0089】
本実施形態に用いる燃料電池システムの構成の一部を図13に示す。ここでは、第4の実施形態の構成(図6)との違いのみを説明する。
【0090】
窒素を分離する装置としてPSA装置12bの替わりにTSA装置12cを用いる。そのため、PSA装置12bの窒素脱着を行うために用いた真空ポンプ13、減圧配管14、減圧選択弁14aは省略し、以下のような構成とする。
【0091】
TSA装置12cは、温度を上昇させることにより窒素をパージすることができる。ここでは、燃料電池1からの排出ガスを燃焼するための排水素燃焼器21を備え、TSA装置12cを昇温させるための燃焼ガスを生成する。
【0092】
カソード1bからの排出ガスは、空気排出配管15を通り、排出選択弁15aを介して排水素燃焼器21に供給される。排水素燃焼器21に供給する流量は排出選択弁15aの開度により調整することができる。また、アノード1bの燃料循環配管4から分岐して、燃料循環配管4内の燃料ガスを排水素燃焼器21に供給する燃料排出配管22を備える。燃料排出配管22には排出選択弁22aを備え、燃料循環配管4を循環する燃料ガスを選択的に排水素燃焼器21に供給する。ここでは、排水素燃焼器21内で、水素と酸素の比が一定になるように排出選択弁15a、22aの開度を調整する。
【0093】
排水素燃焼器21では、燃料電池1からの排出ガスを燃焼することにより高温の燃焼ガスを生成する。生成された燃焼ガスを、燃焼ガス排出配管23を通り外部に排出するか、燃焼ガス供給配管24を通ってTSA装置12cの熱伝導部に供給するかを三方弁より構成した燃焼ガス供給選択弁21aにより選択する。燃焼ガス供給選択弁21aは燃焼ガス排出配管23と燃焼ガス供給配管24との分岐点に設ける。
【0094】
燃焼ガス供給配管24を通ってTSA装置12cの熱伝導部に供給される燃焼ガスは、TSA装置12cを昇温させて吸着している窒素を脱着させる。脱着した窒素は、TSA装置12cと流路遮断弁11cとの間から分岐する窒素排出配管25を通って外部に排出される。このとき、窒素排出配管25に窒素排出選択弁25aを設け、窒素を選択的に排出する。一方、TSA装置12cの昇温に利用した燃焼ガスは図示しない配管を通って外部に排出される。
【0095】
ここで、本実施形態では、空気タンク7への空気の充填が終了し、さらに燃料電池水素パージ制御手段107によりアノード1aの水素のパージが行われるときに窒素の脱着制御を行う。水素パージは、例えば、燃料電池1に水詰まりが生じたときなどに行い、このときに、燃焼ガス供給選択弁21aを燃焼ガス供給配管24側に設定してTSA装置12cに燃焼ガスを供給して昇温させることで窒素の脱着を行う。
【0096】
次に、コントローラ100が実行する本実施形態の窒素の脱着開始の制御を図14に示すフローチャートを用いて説明する。
【0097】
ステップS71において、図7のステップS33と同様に空気充填制御が終了しているかどうかを判断する。終了していたらステップS72に進み、燃料電池パージ手段107により燃料電池1の水素パージを行っているかどうかを判断する。水素パージを行っていない場合には、TSA装置12cを昇温させることが出来ないので、制御を終了する。一方、ステップS72において、水素パージを行っていると判断されたら、排水素燃焼器21において燃焼ガスが生成されているのでステップS73に進みTSA装置12cの窒素の脱着動作を開始する。
【0098】
ステップS73において、排水素燃焼器21で生成した燃焼ガスをTSA装置12cに供給するように燃焼ガス供給選択弁21aを設定する。これにより、燃焼ガスによるTSA装置12cの昇温が開始され、TSA装置12c内の窒素の脱着が開始する。ステップS74に進み、窒素排出選択弁25aを開くことにより、TSA装置12c内の窒素をパージする。
【0099】
次に、上記のような燃料電池システムの効果を説明する。ここでは、第4の実施形態と異なる効果についてのみ説明する。
【0100】
窒素除去手段としてTSA装置12cを用い、TSA装置12cにより外気中の窒素の少なくとも一部を除去する。TSA装置12cは熱を利用して窒素脱着を行うので、燃焼器等の発熱装置を有する燃料電池システムに対しては、発熱装置で生じた熱を用いて窒素脱着を行うことができる。これにより、窒素脱着のためにシステムを巨大化するのを避けることができる。
【0101】
特に、燃料電池1からの排水素を燃料する排水素燃焼器18と、燃料電池1内の水素をパージして排水素燃焼器18に排水素を供給したときに、排水素燃焼器18で生じる燃焼熱によりTSA装置12cを昇温して窒素をパージする。これにより無駄に水素を消費することなく、燃料の利用効率を向上することができる。
【0102】
第8の実施形態に用いる被毒防止システムの構成を図15に示す。
【0103】
ここでは、燃料電池1の運転を停止する際に、PSA装置12b内に吸着している窒素を用いて燃料電池1内の水素をパージする。ここで、発電時には空気充填終了後にPSA装置12b内の窒素脱着を行う第5の実施形態(図9、図10)と同様の制御を行い、発電停止時に窒素を用いて燃料電池1内の水素をパージすることもできる。
【0104】
システム停止時にPSA装置12bから脱着された窒素は、コンプレッサ5によりカソード供給配管6に供給される。このとき、窒素排出弁18aを閉じ、外気供給弁6aを開くことで、パージされた窒素は燃料電池1のカソード1bに供給される。
【0105】
このとき、カソード1bとアノード1aを連通させる連通配管26を備えることで、この窒素をアノード1aにも供給することができる。ここでは、カソード供給配管6と水素供給配管3を結ぶ連通配管26を備え、さらに、カソード1bとアノード1aを連通させるかどうかを選択する連通選択弁26aを備える。また、アノード1aから水素を排出するために、燃料循環配管4から分岐して外部に連通する燃料排出配管22を備え、さらに、選択的に水素を排出する排出選択弁22aを備える。
【0106】
このような構成の燃料電池システムにおいて、システム停止時の窒素脱着および水素パージをコントローラ100に備えた燃料電池窒素パージ制御手段108により行う。コントローラ100に停止信号が入力されたら、PSA装置12bの窒素脱着を行い、脱着した窒素を燃料電池1のカソード1bおよびアノード1aに供給、充填する。
【0107】
次に、コントローラ100が実行する、このような燃料電池システムにおける脱着方法、ここではシステム停止時のアノード1aの水素を窒素によりパージする方法を図16に示すフローチャートを用いて説明する。ここで、燃料電池システムの信号に応じて水素の供給は停止するので、制御開始時には水素供給弁3aは閉じている。
【0108】
ステップS79において、図8のステップS33と同様に空気充填が終了しているかどうかを判断する。空気充填が終わっていなかったら制御を終了し、空気充填が終了したら、ステップS80に進む。
【0109】
ステップS80において、燃料電池システムの運転が停止しているかどうかを判断する。ここでは、車両の走行を終了した時点で燃料電池システムの運転も終了するので、イグニッションキーがOFFになっているかどうかを検出することにより判断する。燃料電池システムが停止していない場合には水素のパージは行わないので制御を終了させる。一方、ステップS80で燃料電池システムが停止していると判断されたら、ステップS81に進みアノード1aの水素をパージする制御を開始する。
【0110】
ステップS81〜S85では図10のS43〜47と同様の動作を行い、PSA装置12bからコンプレッサ5までの流路を連通させる。ステップS86で窒素排出弁18aを閉じることにより、システムから窒素が排出されるのを防止する。ステップS87において連通選択弁26aを開くことによりカソード1bとアノード1aを連通させ、ステップS88、S89において排出選択弁15a、22aを開くことにより、カソード1bとアノード1a内のガスを排出可能とする。
【0111】
ステップS90においてコンプレッサ5の回転数を上げることにより、PSA装置12b内が減圧されて窒素の脱着が生じる。脱着した窒素はコンプレッサ5によりカソード1bおよびアノード1aに供給され、燃料電池1内のガスをパージする。このとき、空気循環配管16および燃料循環配管4にも窒素が供給されるので、空気および水素をパージすることができる。
【0112】
このように制御することで、以下のような効果を得ることができる。
【0113】
窒素除去手段として、窒素を吸着する吸着装置、ここではPSA装置12bを備え、燃料電池1の運転停止時に、PSA装置12c内にたまった窒素を燃料電池1に供給することにより燃料電池1内の反応ガスをパージする。これにより、燃料電池1の運転停止中に水素が外に漏れるのを避けることができるため、安全性を向上することができる。また、吸着装置としてTSA装置12cを用いることもできる。
【0114】
次に、第9の実施形態について説明する。ここでは、空気タンク7内の空気が空であると判断され、また燃料電池1が被毒する可能性があると判断された場合に、燃料電池1の運転を停止することにより、燃料電池1の被毒を防止する。以下、第1の実施形態と異なる部分のみを説明する。
【0115】
本実施形態の燃料電池1の被毒防止手段の構成を図17に示す。
【0116】
空気タンク7には、貯蔵される空気の有無を検出する検出手段、例えば圧力センサ27を備える。外気により燃料電池1が被毒する可能性がある場合に圧力センサ27により空気タンク7が空であると判断されたら、水素供給弁3a、外気供給弁6aを閉じて水素、空気の供給を停止し、燃料電池1を停止する。この制御は、コントローラ100に備えた運転停止制御手段109により行う。
【0117】
次に、図18に示すコントローラ100が実行するフローチャートを用いて、空気タンク7が空になった場合のシステムの制御方法を説明する。
【0118】
外気により燃料電池1が被毒する可能性があり、空気の供給源を空気タンク7に切り替える信号を受けたら、ステップS101において、圧力センサ27の出力より空気タンク7内の空気が空になったかどうかを判断する。空気タンク7に空気があると判断された場合には、本制御を終了してステップS200のような空気タンク7からの空気供給を開始する。一方、空気タンク7に空気がないと判断された場合には、ステップS102に進み外気供給弁6aを閉じて空気供給を停止する。ステップS103において、水素供給弁3aを閉じることで水素の供給を停止し、ステップS104において、燃料電池から電力取り出しを停止して燃料電池1の運転を停止する。
【0119】
このように、空気タンク7に貯蔵する空気が空になった場合に燃料電池1の運転を停止することで、燃料電池1の被毒を確実に防ぐことができる。このときは、図示しないバッテリ等による運転を行い、燃料電池1の被毒の可能性がないと判断されたら燃料電池1の運転を外気供給で行うとともに、空気タンク7へ空気を補充する。
【0120】
空気タンク7内に貯蔵されている空気量が燃料電池1における発電を行うのに十分な量であるかどうかを判断する貯蔵酸素含有ガス検出手段、ここでは圧力センサ27を備える。燃料電池被毒推定手段101により燃料電池1が被毒する可能性があると推定され、圧力センサ27により燃料電池1における発電を行うのに空気タンク7内の空気量が十分ではないと判断されたときに、燃料電池1の運転を停止する。これにより、外気により燃料電池1が被毒するのをさらに確実に避けることができる。
【0121】
なお、上記実施の形態においては、制御部をコントローラ100としたが、これは複数の装置から構成することもできる。また、複数の実施形態を組み合わせて用いることもできる。
【0122】
このように、本発明は、上記実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術思想の範囲内で様々な変更が為し得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における燃料電池の被毒防止システムの概略図である。
【図2】第1の実施形態における燃料電池の被毒防止方法のフローチャートである。
【図3】第2の実施形態における燃料電池の被毒防止システムの概略図である。
【図4】第2の実施形態における燃料電池の被毒防止方法のフローチャートである。
【図5】第3の実施形態における燃料電池の被毒防止システムの概略図である。
【図6】第4の実施形態における燃料電池の被毒防止システムの概略図である。
【図7】第4の実施形態における空気充填方法のフローチャートである。
【図8】第4の実施形態における窒素脱着方法のフローチャートである。
【図9】第5の実施形態における燃料電池の被毒防止システムの概略図である。
【図10】第5の実施形態における窒素脱着方法のフローチャートである。
【図11】第6の実施形態における燃料電池の被毒防止システムの概略図である。
【図12】第6の実施形態における窒素脱着方法のフローチャートである。
【図13】第7の実施形態における燃料電池の被毒防止システムの概略図である。
【図14】第7の実施形態における窒素脱着方法のフローチャートである。
【図15】第8の実施形態における燃料電池の被毒防止システムの概略図である。
【図16】第8の実施形態における水素パージ方法のフローチャートである。
【図17】第9の実施形態における燃料電池の被毒防止システムの概略図である。
【図18】第9の実施形態における燃料電池の被毒防止方法のフローチャートである。
【符号の説明】
1  燃料電池
2  水素タンク(水素含有ガス供給手段)
5  コンプレッサ(吸気装置、外気供給手段)
6  カソード供給配管(供給配管、外気供給手段)
7  空気タンク(酸素含有ガス貯蔵手段)
12a 窒素分離膜
12b PSA装置(圧力スイング吸着装置)
12c TSA装置(温度スイング吸着装置)
13  真空ポンプ(減圧手段)
16  空気循環配管(カソード循環経路)
21  排水素燃焼器21
27  圧力センサ(貯蔵酸素含有ガス検出手段)
101 燃料電池被毒推定手段
102 空気供給切替え手段(酸素含有ガス供給制御手段)
104 空気充填制御手段(外気充填制御手段)
105 窒素脱着制御手段
108 燃料電池窒素パージ制御手段(パージ制御手段)
109 運転停止制御手段

Claims (14)

  1. 水素と酸素の電気化学反応により起電力を生じる燃料電池と、
    前記燃料電池へ水素含有ガスを供給する水素含有ガス供給手段と、
    前記燃料電池へ酸素含有ガスとしての外気を供給する外気供給手段と、
    外気中の不純物の進入により前記燃料電池が被毒する可能性を推定する燃料電池被毒推定手段と、
    酸素含有ガスを充填して貯蔵する酸素含有ガス貯蔵手段と、
    前記燃料電池被毒推定手段により前記燃料電池が被毒する可能性があると判断された場合には、前記外気から切替えて前記酸素含有ガス貯蔵手段に貯蔵された酸素含有ガスを前記燃料電池に供給する酸素含有ガス供給制御手段と、を備えたことを特徴する燃料電池システム。
  2. 前記燃料電池被毒推定手段により、前記燃料電池が被毒する可能性があると判断されなかったときに、前記酸素含有ガス貯蔵手段に外気を充填する外気充填制御手段を備えた請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 窒素を除去する窒素除去手段を備え、
    前記外気充填制御手段は、前記窒素除去手段により窒素の少なくとも一部を除去した外気を前記酸素含有ガス貯蔵手段に充填する請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記窒素除去手段として窒素分離膜を用い、
    前記窒素分離膜は外気中の窒素の少なくとも一部を除去する請求項3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記窒素除去手段として圧力スイング吸着装置を用い、
    前記圧力スイング吸着装置は外気中の窒素の少なくとも一部を除去する請求項3に記載の燃料電池システム。
  6. 前記窒素除去手段として温度スイング吸着装置を用い、
    前記温度スイング吸着装置は外気中の窒素の少なくとも一部を除去する請求項3に記載の燃料電池システム。
  7. 前記燃料電池のカソードから排出されたガスを再び前記燃料電池のカソードに循環させるカソード循環経路を備える請求項3に記載の燃料電池システム。
  8. 前記燃料電池被毒推定手段により、前記燃料電池が被毒する可能性があると判断されず、また前記燃料電池による発電量が所定量より小さい時に、前記酸素含有ガス貯蔵手段に外気を充填する外気充填制御手段を備えた請求項1に記載の燃料電池システム。
  9. 前記圧力スイング吸着装置内にたまった窒素をパージするために、前記圧力スイング吸着装置内を減圧する減圧手段と、
    前記酸素含有ガス貯蔵手段に外気を充填していないときに、前記減圧手段により前記圧力スイング吸着装置内を減圧して窒素をパージする窒素脱着制御手段と、を備えた請求項5に記載の燃料電池システム。
  10. 前記外気供給手段を、外気をシステム内に吸入する吸気装置と、吸入された外気を前記燃料電池に供給する供給配管とから構成し、
    前記酸素含有ガス貯蔵手段に外気を充填していない、かつ、前記外気供給手段により前記燃料電池に外気を供給していないときに、前記吸気装置の吸気側と前記圧力スイング吸着装置を連通し、前記吸気装置により前記圧力スイング吸着装置内を減圧して窒素をパージする窒素脱着制御手段と、を備えた請求項5に記載の燃料電池システム。
  11. 前記燃料電池からの排水素を燃料する排水素燃焼器と、
    前記燃料電池内の水素をパージして前記排水素燃焼器に排水素を供給したときに、前記排水素燃焼器で生じる燃焼熱により前記温度スイング吸着装置を昇温して前記温度スイング吸着装置内の窒素をパージする窒素脱着制御手段と、を備えた請求項6に記載の燃料電池システム。
  12. 前記窒素除去手段として、窒素を吸着する吸着装置を備え、
    前記燃料電池の運転停止時に、前記吸着装置内にたまった窒素を前記燃料電池に供給することにより前記燃料電池内の反応ガスをパージするパージ制御手段を備えた請求項3に記載の燃料電池システム。
  13. 前記酸素含有ガス貯蔵手段内に貯蔵されている酸素含有ガス量が前記燃料電池における発電を行うのに十分な量であるかどうかを判断する貯蔵酸素含有ガス検出手段を備え、
    前記燃料電池被毒推定手段により前記燃料電池が被毒する可能性があると推定され、前記貯蔵酸素含有ガス検出手段により前記燃料電池における発電を行うのに前記酸素含有ガス貯蔵手段内の酸素含有ガス量が十分ではないと判断されたときに、前記燃料電池の運転を停止する運転停止制御手段を備えた請求項1に記載の燃料電池システム。
  14. 前記酸素含有ガス貯蔵手段には酸素を貯蔵する請求項1に記載の燃料電池システム。
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