JP2003097410A - 水力発電機器のキャビテーション診断装置 - Google Patents
水力発電機器のキャビテーション診断装置Info
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- Control Of Water Turbines (AREA)
- Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)
Abstract
ャビテーションの発生部位を推定可能にすることにあ
る。 【解決手段】水力発電機器に取付けられた複数のAEセ
ンサと、各AEセンサの出力信号(AE信号)を増幅し
てフィルタ処理するアンプと、水車回転軸の回転同期パ
ルスを検出する回転センサと、アンプの出力を回転セン
サから得られる水車回転軸の同期パルスと同時に高速サ
ンプリングするA/D変換装置と、この装置の出力を計
測する計測手段と、計測手段で計測されたデータを取込
んで同期パルスから得られる時間情報に基づきAE信号
の特徴成分を抽出する信号処理手段と、キャビテーショ
ンの診断に必要な情報が蓄積されたDBと、信号処理手
段で信号処理されたAE信号の特徴成分に対してDBに
蓄積された診断情報と比較してキャビテーションの大き
さや位置を同定する診断手段とを備える。
Description
生するキャビテーションを検出し、その状態判定を現地
で容易に行い得る水力発電機器のキャビテーション診断
装置に関する。
は、ある条件下でキャビテーション現象が発生すること
がある。ここで、キャビテーションとは、上流の微小な
気泡核が流体の飽和蒸気圧より低い圧力部位に到達した
ときに気泡核が発端となって空洞が発生し、この空洞が
その下端の高圧部位でつぶれる現象である。
発生した空洞(キャビテーション)がつぶれるときの衝
撃的な圧力上昇により羽根が壊食されるケースがある。
従って、キャビテーションが発生する頻度が多かった
り、キャビテーションの発生時間が長いとランナの壊食
が進み、発電効率が低下する恐れがある。
ションを検出するには、キャビテーションの発生に伴っ
て水車から放出されるAE信号をAEセンサーで検出
し、このAEセンサの出力を包絡線処理した信号の周波
数特性(FFT結果)における周波数スペクトルの特徴
周波数とスペクトル強度とから、キャビテーションを他
のノイズ成分と識別していた。
の変量を測定し、その測定値と規定の基準値とを比較評
価し、絶対値比較評価や正常時の信号を初期値として当
該測定信号がどの程度の状態にあるかを相対値評価する
ことで、水力発電機器のキャビテーションを検出するキ
ャビテーション検出装置がある。
変動、超音波流量計の誤差を含む検出水車効率の変動要
因から検出水車効率の基準点を推論し、この基準点に基
づいて検出水車効率から実際の水車効率変動を推論して
キャビテーションなどの異常を検出する方法もある。
装置や方法も、キャビテーションの種類の識別やキャビ
テーションの大きさの定量評価、さらにはキャビテーシ
ョンの発生位置の同定を行うことはできない。
全(TBM:Time Based Maintenance)の考えに基づい
て、定期的に水力発電機器を分解調査したり、目視観察
したりすることで羽根の壊食具合を確かめているが、こ
れを非破壊でオンラインにより外部から水力発電機器の
キャビテーションの発生を早期かつ高感度に検出し、そ
の発生部位を同定可能な状態監視保全(CBM:Condit
ion Based Maintenance)ができれば、運転効率の改善
やメンテナンスの効率化に役立つことは言うまでもな
い。
開発は、騒音環境でのキャビテーション識別やキャビテ
ーション発生個所の推定が困難な状況にある。
たもので、水力発電機器に発生するキャビテーションを
高感度に検出してノイズ信号との識別を可能にし、また
検出したAE信号からキャビテーションの発生部位を推
定することができる水力発電機器のキャビテーション診
断装置を提供することを目的とする。
成するため、次のような手段により水力発電機器のキャ
ビテーション診断装置を構成する。
に取付けられた複数のAEセンサと、これら各AEセン
サの出力信号(AE信号)を増幅してフィルタ処理する
アンプと、水車回転軸の回転同期パルスを検出する回転
同期信号検出系と、前記アンプの出力を前記回転同期信
号検出系から得られる水車回転軸の同期パルスと同時に
高速サンプリングするA/D変換装置と、このA/D変
換装置の出力を計測するコンピュータと、前記コンピュ
ータで計測されたデータを取込んで前記同期パルスから
得られる時間情報に基づき前記AE信号の特徴成分を抽
出する信号処理手段と、キャビテーションの診断に必要
な情報が蓄積されたキャビテーション診断データベース
と、前記信号処理手段で信号処理された前記AEセンサ
の出力信号の特徴成分に対して前記キャビテーション診
断データベースに蓄積された診断に必要な情報と比較し
てキャビテーションの大きさや発生位置を同定するキャ
ビテーション診断手段とを備える。
信号強度や時間依存性を比較することで発生しているキ
ャビテーションの位置情報を推測し易くすることができ
る。また、水車軸の回転同期パルスをキャビテーション
AE信号と同時計測しているので、回転同期パルスでト
リガをかけて所望の回転数分に相当する時間のAE信号
を切り出すことが可能となる。
スを更新・拡充することにより種々の機種に対応可能な
診断装置として適用拡大が可能である。
応する発明の水力発電機器のキャビテーション診断装置
において、前記AEセンサの周波数帯域は1kHz〜
1.5MHzである。
ールなど水力発電機器が発生するAE信号を網羅するこ
とが可能となる。
の水力発電機器のキャビテーション診断装置において、
前記A/D変換装置は、複数チャネルを備え、全てのチ
ャネルで前記AE信号に対してサンプリング定理を満足
するサンプリング周波数でデータサンプリングが可能で
ある。
号処理をパソコン上で実現することが可能となり、ソフ
トウェアでのデータ加工が自由自在にできるようにな
る。このことにより、キャビテーション診断に有効な信
号を抽出し易くなる。
応する発明の水力発電機器のキャビテーション診断装置
において、前記コンピュータは、前記同期パルスによる
信号取り込み周期を決定する周波数決定機能を備える。
キャビテーションやホワールが発生しているかを特定で
きるようになる。予め水車軸に対する同期パルス発生の
位置関係を定めておけば、その位置から何枚目のランナ
羽根でキャビテーションが発生しているかという位置情
報も推定できるようになる。
応する発明の水力発電機器のキャビテーション診断装置
において、前記信号処理手段は、前記AE信号の突発性
と時間連続性を判定する突発性検定機能を備え、前記キ
ャビテーション診断手段は、前記突発性検定機能により
判定された突発性と時間連続性を診断パラメータとす
る。
となく、短時間で生波形からキャビテーションとホワー
ルを簡易に識別できる。
応する発明の水力発電機器のキャビテーション診断装置
において、前記信号処理手段は、前記AEセンサの出力
信号の実効値を計算する実効値計算機能を備え、前記キ
ャビテーション診断手段は、前記実効値計算機能により
求められたAE信号の水車一回転分の実効値を診断パラ
メータとする。
ンの有無の識別だけでなく、キャビテーションの強さも
推測できる。
応する発明の水力発電機器のキャビテーション診断装置
において、前記信号処理手段は、前記AE信号をFFT
解析するFFT機能を備え、前記キャビテーション診断
手段は、前記FFT機能によるFFT解析結果を診断パ
ラメータとし、この診断パラメータのうち100−20
0kHzのスペクトル成分をキャビテーション成分と判
定する。
ンの有無の識別だけでなく、キャビテーションの強さも
推測できる。
応する発明の水力発電機器のキャビテーション診断装置
において、前記信号処理手段は、前記AE信号をウェー
ブレット変換するウェーブレット変換機能を備え、前記
キャビテーション診断手段は、ウェーブレット変換結果
を診断パラメータとし、この診断パラメータのうち10
0−200kHzの周波数成分をキャビテーション成
分、それ以下の低周波成分をホワールや剥離渦の成分と
して識別し、それらのウェーブレットピーク強度でキャ
ビテーションの大きさを推定する。
なり、どの周波数成分のAE信号が水車軸の回転に対す
るどの時刻でどれくらいの大きさで発生しているかを同
時に識別できる。
応する発明の水力発電機器のキャビテーション診断装置
において、前記信号処理手段は、前記AE信号を包絡線
処理する包絡線処理機能及びこの包絡線処理機能で包絡
線処理されたAE信号波形をウェーブレット変換するウ
ェーブレット変換機能を備え、前記キャビテーション診
断手段は、包絡線処理後のAE信号波形のウェーブレッ
ト変換結果から、キャビテーションの発生周期、強度を
推定するこの構成により、ガイドベーン枚数やランナ羽
根枚数に関連した低周波数成分のAE振幅変調を検出し
易くなる。
対応する発明は水力発電機器のキャビテーション診断装
置において、前記キャビテーション診断手段は、パイロ
ット信号の水車軸におけるスタート位置、構造部材の材
質、AE伝播速度、ランナ部からの距離などをパラメー
タとしてキャビテーション発生位置を同定する機能を備
える。
している羽根を識別できるので、壊食が起こり易い部分
を特定しキャビテーション発生回数などをモニタリング
することが可能となる。そして、分解補修時の目視検査
などの手間も省力化できる。
対応する発明の水力発電機器のキャビテーション診断装
置において、複数のAEセンサの内1個は上カバーラン
ナ外周部位、1個はドラフト部位に取付ける。
ランナの入り口側で生じているか出口側で生じているか
判断し易くなる。
は請求項9に対応する発明の水力発電機器のキャビテー
ション診断装置において、前記信号処理手段は、ランナ
及びガイドベーン羽根枚数、回転速度から圧力変動周波
数を算出し、前記ウェーブレット変換機能に対してウェ
ーブレット変換結果の着目周波数帯域を変換前に設定し
てウェーブレット変換を実施させる機能を備える。
する演算処理数を最適化することができるため、変換時
間を短縮することができる。また、自動的に圧力変動の
発生する周波数帯にあたりをつけられるため、キャビテ
ーション診断自体も判定を行い易くなる。
対応する発明の水力発電機器のキャビテーション診断装
置において、前記信号処理手段は、前記着目周波数帯域
における周波数分解能を調節する機能を備える。
数成分を最適分解能で詳細に解析することができるよう
になる。
対応する発明の水力発電機器のキャビテーション診断装
置において、前記コンピュータはPHSなどの通信機能
を備える。
たオンラインリモート診断を実現できる。
参照して説明する。
車の一例を示す構成図である。
ンナ、3はランナ1の上部を覆うように設けられた上カ
バー、4はランナ1の下部を覆うように設けられた下カ
バーで、これら上カバー3及び下カバー4にはケーシン
グ7が取付けられ、このケーシング7よりステーベン6
を通してランナ1に水を導入する流路にガイドベーン5
が設けられている。また、下カバー4にはランナ1で仕
事を終えた水を外部へ流出する吸出し管(ドラフト部)
8が出口シール9を介して接続されている。
ーションを検出するためのAEセンサ10a、10bが
上カバー3と、ドラフト部8の表面にそれぞれ取付けら
れ、また主軸2には反射テープ11を貼付けると共に、
この反射テープ11に対応する部位に反射テープ11か
らの反射光を受けて回転数を検出する回転センサ12が
図示しない支持部材に支持させて設けられる。
8の表面にAEセンサ10a,10bを取付ける場合を
示したが、さらにAEセンサを必要に応じて他の個所の
表面に取付けるようにしても良い。
テーション診断装置の実施の形態を示すブロック図であ
る。
ト部8の表面に取付けられたAEセンサ10a,10b
の出力は、アンプ21a,21bに取込まれて増幅さ
れ、フィルタリングされる。この場合、フィルタリング
するに際して、ハイパスフィルタやローパスフィルタを
通すことによってセンサ特性として、図3に示すように
100kHz〜1.5MHzの周波数帯域で高感度かつ
フラットな特性を持たせている。なお、センサ特性とし
て1kHz〜1.5MHzの周波数帯域で高感度かつフ
ラットな特性を持たせることも可能である。
サの出力信号の周波数成分は図4に示すように高だか
1.25MHz近傍までなので、上述のAEセンサ特性
で十分である。
入力されるAEセンサ10a,10bの出力及び図1の
回転センサ12の出力は、多チャンネルの同時高速サン
プリングが可能なA/D変換装置22によりサンプリン
グされる。この場合、AEセンサ10a,10bが10
0kHz〜1.5MHzの周波数帯域のものであれば、
サンプリング定理を考慮して、1チャンネルあたり10
MHz程度のサンプリング周波数をもつA/D変換装置
を用いるのが望ましい。
の入力を同時入力でA/D変換してサンプリング定理を
満たすサンプリング周波数で高速サンプリングし、一旦
図示しないメモリに保存する。
ータは、パソコン23(コンピュータ)に取込まれて計
測される。このパソコン23は、計測手段23a、信号
処理手段23b及び診断手段23cを備え、必要な処理
を施すことで所望の情報を抽出する。
換装置22に対してサンプリング周波数を設定したり、
測定データ数をハードウェアの限界まで自由に設定でき
る機能と、データ収集条件設定機能とを備えている。
出力信号(以下AE信号と称する)の突発性検定機能、
実効値計算機能、FFT機能、包絡線処理機能とウェー
ブレット変換機能及びディジタルフィルタリング機能を
備えている。
3cは、信号処理手段23bの信号処理結果とキャビテ
ーション診断データベース24に蓄積された診断に必要
な情報に基づいてキャビテーションの大きさや発生位置
を同定する。ここで、キャビテーション診断データベー
ス24に蓄積される情報としては、機種ごと実効値に対
してキャビテーションとホワールを識別するしきい値や
ピーク強度を実際のキャビテーションなどの衝撃力に換
算する換算テーブルなどである。
のキャビテーション診断装置の作用を図5及び図6に示
すフローチャートに従って説明する。
りサンプリング周波数やトリガなどの測定条件を設定
し、この測定条件をファイルに保存する。また計測手段
23aでは、図15に示すようなデータ収集条件設定機
能により、測定日時、温度、湿度、測定波形種類(AE
信号1、AE信号2…、回転同期信号)、主軸回転周波
数、被測定機器名、測定者名、サイト名、メーカー名、
型式、デバイス名、製造番号、対象設備名称などのデー
タ収集条件をファイルに保存する。
基づいて高速A/D変換装置22から高速サンプリング
されたAEデータを回転同期信号とともに収集し、sv
c形式などのデータとしてファイルに保存される。
たデータを信号処理手段23bに備えられたウェーブレ
ット変換機能により信号処理する場合、ウェーブレット
解析範囲を設定した後、包絡線処理が必要であるか否か
判定し、包絡線処理が必要でなければウェーブレット変
換を実行する。このウェーブレット変換結果は、等高線
表示で出力可能である。この場合、時間と周波数を2軸
とした時間周波数平面上にウェーブレット変換の計算で
得られるウェーブレットピークの強度を色別表示する。
これにより、計測AE信号の解析範囲の中に、どの周波
数帯の信号成分がどの時刻でどれだけの強さで発生して
いるかという情報を取り出すことができる。
成分が時間連続的に発生し、その時々に10−50kH
zの低周波数成分が混在している様子を示している。実
際、図8に示すように(a)キャビテーション・ホワール
がともに発生していない場合、(b)ホワールのみが発生
している場合、(c)キャビテーションのみが発生してい
る場合、(d)キャビテーション・ホワールがともに発生
している場合に明確な特徴が見られる。
パラメータとし、100−200kHzの周波数成分を
キャビテーション成分、それ以下の低周波成分をホワー
ルや剥離渦の成分として識別し、それらのウェーブレッ
トピーク強度でキャビテーションの大きさを推定する。
このピーク強度を実際のキャビテーションなどの衝撃力
に換算する場合には、キャビテーション診断データベー
ス24に蓄積された換算テーブルが用いられる。
件及びデータ収集条件に基づいて高速A/D変換装置2
2から高速サンプリングされたAEデータを回転同期信
号とともに収集されたデータの信号処理方法の選択に応
じた信号処理とキャビテーション診断について述べる。
られたAE信号の突発性検定機能により信号処理する場
合、突発性検定を設定して突発性計算を実行し、信号減
衰時間によるキャビテーションの種類を識別する。
発性と時間連続性を判定する。図9(a)のように、振幅
の減衰時刻=(振幅の最大値時刻)−(振幅最大値の25
%までの減衰時刻)が2〜3msecより小さければAE信
号は突発的と判定し、ホワールが出現しているものと判
断する。
(b)のようにある一定レベル以上の振幅が突発的では
なく時間連続的に継続する場合にはキャビテーションに
よるAE信号と判定する。
効値計算機能により信号処理する場合、実効値分析範囲
を設定して実効値計算を実行する。この場合、信号処理
手段23bは、図10に示すように計測したAE信号を
所望の時間幅だけ切り出す機能(解析範囲設定画面)を
備え、実効値計算やFFT計算、ウェーブレット変換計
算の対象とするデータを選択することができる。
けて計測し、一周期分のデータを選択する。これによ
り、主軸の回転位相に対するAE信号発生時刻が分かる
ようになり、ランナの羽根枚数に対するAE信号の振幅
変調などでキャビテーションやホワールの発生回数など
を見出すことが可能となる。
すように解析範囲のAE信号の実効値を計算して出力す
る。キャビテーションが発生するときは、AE信号は時
間連続な出力となる傾向があるので、AE信号出力の実
効値を計算すると主軸1周期分の実効値は大きくなる。
突発的なAE信号振幅の増大にとどまるため、主軸1周
期分の実効値を計算したとしても大きな値とはならな
い。
ス24に格納された機種ごとに実効値にキャビテーショ
ンとホワールを識別するしきい値を用いることにより、
実効値計算によるキャビテーションとホワールの判別が
可能となる。
FT機能により信号処理する場合、FFT範囲を設定し
て、FFTを実行する。この場合、FFT解析結果の周
波数成分とスペクトル強度を算出して診断パラメータと
する。
は、図12に示すように〜500kHz程度までの周波
数成分が主要であり、この周波数帯域に着目することで
診断が行える。
の関係を示しているが、水車の出力が上昇して水圧脈動
が大きくなる(キャビテーションの発生確率が高まる)
と、〜400kHzまでの周波数帯域全体のスペクトル
強度が増大する。しかし、その中でも特に〜200kH
zの周波数帯域が支配的であることが図11から判る。
従って、キャビテーション診断手段ではFFT結果の1
00−200kHzのスペクトル成分を診断パラメータ
とするのが有効である。
示すように絶対値処理、ローパスフィルタ、直流成分除
去、データ間引き処理などの機能も有する。これらを組
み合わせた包絡線処理などによりAE信号の振幅変調を
検出する。これにより、ウェーブレット変換の対象とす
るデータ数を大幅に縮小することができ、ウェーブレッ
ト計算時間の短縮化に貢献する。
以下の通りである。
う(AE信号の振幅成分を取り出すため、各計測値の絶
対値を求める)。
行う(例:包絡処理をおこなうため64次のディジタルフ
ィルタ処理を行う)。
と包絡線処理によって現れる直流成分を信号平均値との
差分を行って除去する)。
後の波形、(イ)の波形がディジタルフィルタ後の波
形、(ウ)の波形が直流成分除去後の波形である。上記
のような包絡線処理後のウェーブレット変換では、次の
ような現象を捉えることができる。すなわち、図1にお
いて、水車入口側では、ガイドベーン5と水車ランナ1
がすれ違うときに急激な圧力変動が発生し、その圧力変
動に起因してキャビテーションが発生する場合が多い。
水車ランナ1の回転に伴う圧力変動周期は水車の回転数
Nと水車のランナ翼枚数Zrとガイドベーン翼枚数Zg
に比例して発生する。
と、水車ランナが一回転する間にランナ翼はそれぞれの
ガイドベーン5と10回すれ違う。よって、水車が1回
転する間に10回の圧力変動が生じる。また、水車が1
秒間に30回転しているとすると、1秒間の圧力変動は
10×30=300回となる。すなわち、水車入口での
圧力変動発生回数Fは以下のような式となる。 F=N・Z (1) ここで、Nは一秒間の水車ランナの回転数、Zはガイド
ベーンまたはランナの翼枚数である。
フト上で入力する対象機種や型式などの条件設定画面の
情報から包絡線処理後のウェーブレット変換の対象とす
べき周波数領域を上記(1)式の関係を基に推察し、解析
の効率化を図る機能も備えている。
を実施した例は、図14のようになる。ランナ入口側の
翼上でキャビテーションが発生している時の上カバー3
のAE信号のウェーブレット変換結果である。図示した
4つの変換結果は全て同一条件で運転している状態の測
定データを用いた。
している。この時、回転数は800.5rpmであり、模型
装置のランナ翼枚数は15、ガイドベーン翼枚数は20
であったので、前述した式(1)より、1秒間の圧力変動
発生回数Fは、 FZr=N・Zr=(800.5/60)・15=200.125 FZg=N・Zg=(800.5/60)・20=266.833 となり、Ns150の水車入口での圧力変動発生回数は
約200(Hz)と約267(Hz)となる。従って、図1
2の200〜400Hzの周波数帯にウェーブレットピ
ークが存在しており、約200Hzの周期でAE信号振
幅が強弱していることが判る。この強弱は変換エリアを
15等分する間隔で現れており、模型水車のランナ翼枚
数と一致している。すなわち、ランナ翼の枚数に一致し
た信号強弱と翼の回転数に一致した周波数でAE信号が
発生しており、入口側のキャビテーションをAE信号で
捉えられていることが判る。 さらに、200Hz帯より少し上にずれた400Hz帯
の近傍にもピーク(丸のエリア)が現れている。このピー
クの間隔は200Hz帯に現れたピーク間隔より少し狭
く、変換エリアを20等分する間隔で現れている。これ
はガイドベーン翼の枚数に一致した信号でガイドベーン
部分でもキャビテーションが発生していることが推測で
きる。また、図14にはウェーブレット変換結果の下部
には変換対象となった包絡線処理されたAE信号が表示
できる。図からも判るように包絡線処理されたデータだ
けではあまり特徴を捉えることができないが、ウェーブ
レット変換を行うことによって、包絡線データ中の特徴
を顕著に表すことができる。 以上のように、水車ランナより発生するAE信号にはキ
ャビテーションに起因するものの他にホワールなどの水
圧脈動に起因するもの、機構部分から発生するものと多
岐にわたると考えられる。
回転に同期して発生したり、ある特定の翼で発生する場
合は時間情報も考慮した解析が可能なウェーブレット変
換が適していると考えられる。
するAE信号が周波数的に分離できる場合はFFT解析
でもキャビテーションの発生を検出できる。しかし、同
様な周波数バンドを持っている場合はFFT解析では判
別ができない。ただし、その発生継続時間が異なってい
れば、ウェーブレット変換を用いた時間周波数解析によ
り識別が可能である。
ーブレット変換方法であるが、ディジタルサンプリング
されたAE信号に対してウェーブレット変換を適用する
ために、連続ウェーブレット変換を離散化して使用す
る。
ダイレーション(2のn乗)で構成される基底によるも
のである。この基底は離散的なパラメータを用いて表さ
れる。
基底関数を示す。
べき乗を単位としたアナライジングウェーブレットの拡
大、縮小と平行移動が行われる。ここではjがスケール
パラメータaに、kがシフトパラメータbに対応してい
る。
パラメータやシフトパラメータが2のべき乗で与えられ
るため、ウェーブレット変換による信号解析の分解能が
低くなる。そこで、シフトパラメータやスケールパラメ
ータに冗長性を持たせて、過剰完全基底を構成すれば、
詳しい解析が行えるようになる。ただし、ウェーブレッ
トの基底が直交ではなくなる(非直交)ため逆変換が複
雑になり、また、計算量が増えるなどの欠点もある。本
研究では周波数分解能を上げるため、スケールパラメー
タを21/2のべき乗で変化させ、周波数分解能を向上す
る。 また、低い周波数で粗くなるウェーブレット変換の周波
数分解能をカバーするため、アナライジングウェーブレ
ットのシフト量をスケールパラメータ値に依存しない構
成とする。
ーブレット変換関数を示す。
は離散化された変換対象データである。
しては、種種の事前情報が必要である。例えば、キャビ
テーションAE信号は構造部材の材質によってその伝播
速度が異なる。
タート位置、ランナ部からの距離などがキャビテーショ
ン発生位置を同定するための重要なパラメータとなるの
で、これらを機種ごとに予めキャビテーション診断デー
タベースに蓄積しておく。更に、ランナ翼枚数、ガイド
ベーン枚数、ステ−ベーン枚数、回転数、有効落差など
水車の諸特性に関わるデータを予め診断データベース化
しておくことで、対象周波数、回転数、伝播速度などを
算出する基礎データとする。
センサ10a,10bの出力を増幅してフィルタ処理す
るアンプ21a,21bと、水車の主軸1である回転軸
の回転同期パルスを検出する回転同期信号検出系(回転
センサ)12と、アンプ出力と水車の回転軸同期パルス
を同時に高速サンプリングするA/D変換装置22と、
A/D変換出力を計測する計測手段23a、実効値計算
機能とFFT機能と包絡線処理機能とウェーブレット変
換機能の他ディジタルフィルタリング機能を備えた信号
処理手段23b及び信号処理結果からキャビテーション
の大きさや発生位置を同定するキャビテーション診断手
段23cを備えたパソコン23と、機種ごとに実行値に
対してキャビテーションとホワールを識別するしきい値
とピーク強度を実際のキャビテーションなどの衝撃力に
換算する換算テーブルが蓄積されたキャビテーション診
断データベース24とを備える構成としたものである。
診断装置とすれば、次のような効果を得ることができ
る。
時間依存性を比較することで、発生しているキャビテー
ションの位置情報を推測し易くなる。また、水車の主軸
の回転同期パルスをキャビテーションAE信号と同時計
測しているので、回転同期パルスでトリガをかけて所望
の回転数分に相当する時間のAE信号を切り出すことが
できる。さらに、信号処理手段23bとしてウェーブレ
ット変換機能を保持しているので、時間周波数分析をす
ることができる。また、キャビテーション診断データベ
ース24を更新及び拡充することにより、種々の機種に
対応可能な診断装置として適用拡大することが可能であ
る。
帯域を1kHz〜1.5MHzにしてあるので、キャビ
テーションやホワールなど水力発電機器が発生するAE
信号を網羅することが可能となる。
ネルを備え、全てのチャネルでAEセンサの出力に対し
てサンプリング定理を満足するサンプリング周波数でデ
ータサンプリングを可能にしたので、フィルタリングな
どの信号処理をパソコン上で実現することが可能とな
り、ソフトウェアでのデータ加工が自由自在にでき、こ
れによりキャビテーション診断に有効な信号を抽出し易
くなる。
は、パイロット信号(回転同期パルス)による信号取り
込み周期の決定機能(トリガ機能)を備えているので、
水車ランナ一回転のどの時刻でキャビテーションやホワ
ールが発生しているかを特定することができる。予め水
車の主軸に対する同期パルス発生の位置関係を定めてお
けば、その位置から何枚目のランナ羽根でキャビテーシ
ョンが発生しているかという位置情報も推定することが
できる。
は、計測したAE信号の波形上の時間連続性を診断パラ
メータとしてキャビテーションとホワールとを識別する
ようにしたので、複雑な信号処理をすることなく短時間
で生波形からキャビテーションとホワールを簡易に識別
できる。
は、計測したAE信号の水車一回転分の実効値を診断パ
ラメータに用いることにより、実効値のキャビテーショ
ンの有無の識別だけでなく、キャビテーションの強さも
推測できる。
は、FFT結果を診断パラメータとし、100−200
kHzのスペクトル成分をキャビテーション成分と判定
するようにしたので、計測した範囲のAE信号内にキャ
ビテーション成分が含まれているか否かを明確に判定す
ることができる。また、FFTスペクトル強度を積分す
ることで、生波形での診断や実行値での診断よりキャビ
テーションの大きさ推定の精度を向上させることができ
る。
は、ウェーブレット変換結果を診断パラメータとし、1
00−200kHzの周波数成分をキャビテーション成
分、それ以下の低周波成分をホワールや剥離渦の成分と
して識別し、それらのウェーブレットピーク強度でキャ
ビテーションの大きさを推定するようにしたので、時間
周波数解析が可能となり、どの周波数成分のAE信号が
水車軸の回転に対してどの時刻でどれくらいの大きさで
発生しているかを同時に識別できる。
は、包絡線処理後のAE波形のウェーブレット変換結果
から、キャビテーションの発生周期、強度を推定するよ
うにしたので、ガイドベーン枚数やランナ羽根枚数に関
連した低周波数成分のAE振幅変調を検出し易くなる。
は、パイロット信号の水車軸におけるスタート位置、構
造部材の材質、AE伝播速度、ランナ部からの距離など
をパラメータとしてキャビテーション発生位置を同定す
る機能を備えているので、キャビテーションが発生して
いる羽根を識別することができ、壊食が起こりやすい部
分を特定してキャビテーション発生回数などをモニタリ
ングすることが可能となる。そして、分解補修時の目視
検査などの手間も省力化できる。
バーランナ外周部位、1個はドラフト部位に取付けるよ
うにしたので、キャビテーションが水車ランナの入口側
で生じているか出口側で生じているかが判断し易くな
る。
びガイドベーン羽根枚数、回転速度から圧力変動周波数
を算出し、ウェーブレット変換結果の着目周波数帯域を
変換前に設定してウェーブレット変換を実施する機能を
備えているので、ウェーブレット変換に要する演算処理
数を最適化することができ、これにより変換時間を短縮
することができる。また、自動的に圧力変動の発生する
周波数帯にあたりをつけることができるので、キャビテ
ーション診断自体も判定を行い易くなる。
数帯域における周波数分解能を調節する機能を備えるこ
とにより、AE信号に含まれる周波数成分を最適分解能
で詳細に解析することができる。
の通信機能を備えることにより、インターネットを利用
したオンラインリモート診断などを実現することができ
る。
に実効値計算機能、FFT機能、包絡線処理機能とウェ
ーブレット変換機能、他ディジタルフィルタリング機能
の全てを備えたものとして説明したが、上記各機能のう
ち少なくとも一つ以上の機能を備えていればキャビテー
ションを検出し、且つその発生部位の推定を行うことが
できる。
備えることにより、インターネットを利用したオンライ
ンリモート診断を行うことが可能となる。
発電機器に発生するキャビテーションを高感度に検出し
てノイズ信号との識別ができると共に、検出したAE信
号からキャビテーションの発生部位を推定することがで
きる水力発電機器のキャビテーション診断装置を提供で
きる。
示す構成図。
診断装置の実施の形態を示すブロック図。
波数帯例を示す図。
図。
を説明するためのフローチャート。
信号処理及び診断手順を説明するためのフローチャー
ト。
いてAE信号の計測生データにウェーブレット変換結果
を実施した例をモニタ上に表示した中間調画像。
ホワール及びキャビテーションの有無の4ケースについ
てAE信号をウェーブレット変換した例をモニタ上に表
示した中間調画像。
測したキャビテーションとホワールに伴うAE信号の時
間連続性を説明するための波形図。
計測手段におけるトリガ機能と水車軸回転周期の整数倍
のデータ計測を行う機能及び解析範囲設定機能を説明す
るための例をモニタ上に表示した中間調画像。
す図。
数特性(FFT結果)を示す図。
信号処理手段における包絡線処理などのデジタルフィル
タリング機能を説明するための例をモニタ上に表示した
中間調画像。
信号処理で包絡線処理後にウェーブレット処理を実施し
たケースの評価結果を説明するための例をモニタ上に表
示した中間調画像。
計測手段におけるデータ収集条件設定機能の例を示す
図。
Claims (14)
- 【請求項1】 水力発電機器に取付けられた複数のAE
センサと、これら各AEセンサの出力信号(AE信号)
を増幅してフィルタ処理するアンプと、水車回転軸の回
転同期パルスを検出する回転同期信号検出系と、前記ア
ンプの出力を前記回転同期信号検出系から得られる水車
回転軸の同期パルスと同時に高速サンプリングするA/
D変換装置と、このA/D変換装置の出力を計測するコ
ンピュータと、前記コンピュータで計測されたデータを
取込んで前記同期パルスから得られる時間情報に基づき
前記AE信号の特徴成分を抽出する信号処理手段と、キ
ャビテーションの診断に必要な情報が蓄積されたキャビ
テーション診断データベースと、前記信号処理手段で信
号処理された前記AE信号の特徴成分に対して前記キャ
ビテーション診断データベースに蓄積された診断に必要
な情報と比較してキャビテーションの大きさや発生位置
を同定するキャビテーション診断手段とを備えたことを
特徴とする水力発電機器のキャビテーション診断装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の水力発電機器のキャビテ
ーション診断装置において、前記AEセンサの周波数帯
域は1kHz〜1.5MHzであることを特徴とする水
力発電機器のキャビテーション診断装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の水力発電機器のキャビテ
ーション診断装置において、前記A/D変換装置は、複
数チャネルを備え、全てのチャネルで前記AE信号に対
してサンプリング定理を満足するサンプリング周波数で
データサンプリングが可能なことを特徴とする水力発電
機器のキャビテーション診断装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の水力発電機器のキャビテ
ーション診断装置において、前記コンピュータは、前記
同期パルスによる信号取り込み周期を決定する周波数決
定機能を備えたことを特徴とする水力発電機器のキャビ
テーション診断装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の水力発電機器のキャビテ
ーション診断装置において、前記信号処理手段は、前記
AE信号の突発性と時間連続性を判定する突発性検定機
能を備え、前記キャビテーション診断手段は、前記突発
性検定機能により判定された突発性と時間連続性を診断
パラメータとすることを特徴とする水力発電機器のキャ
ビテーション診断装置。 - 【請求項6】 請求項1記載の水力発電機器のキャビテ
ーション診断装置において、前記信号処理手段は、前記
AE信号の実効値を計算する実効値計算機能を備え、前
記キャビテーション診断手段は、前記実効値計算機能に
より求められたAE信号の水車一回転分の実効値を診断
パラメータとすることを特徴とする水力発電機器のキャ
ビテーション診断装置。 - 【請求項7】 請求項1記載の水力発電機器のキャビテ
ーション診断装置において、前記信号処理手段は、前記
AE信号をFFT解析するFFT機能を備え、前記キャ
ビテーション診断手段は、前記FFT機能によるFFT
解析結果を診断パラメータとし、この診断パラメータの
うち100−200kHzのスペクトル成分をキャビテ
ーション成分と判定することを特徴とする水力発電機器
のキャビテーション診断装置。 - 【請求項8】 請求項1記載の水力発電機器のキャビテ
ーション診断装置において、前記信号処理手段は、前記
AE信号をウェーブレット変換するウェーブレット変換
機能を備え、前記キャビテーション診断手段は、ウェー
ブレット変換結果を診断パラメータとし、この診断パラ
メータのうち100−200kHzの周波数成分をキャ
ビテーション成分、それ以下の低周波成分をホワールや
剥離渦の成分として識別し、それらのウェーブレットピ
ーク強度でキャビテーションの大きさを推定することを
特徴とするキャビテーション診断装置。 - 【請求項9】 請求項1記載の水力発電機器のキャビテ
ーション診断装置において、前記信号処理手段は、前記
AE信号を包絡線処理する包絡線処理機能及びこの包絡
線処理機能で包絡線処理されたAE信号波形をウェーブ
レット変換するウェーブレット変換機能を備え、前記キ
ャビテーション診断手段は、包絡線処理後のAE信号波
形のウェーブレット変換結果から、キャビテーションの
発生周期、強度を推定することを特徴とする水力発電機
器のキャビテーション診断装置。 - 【請求項10】 請求項1記載の水力発電機器のキャビ
テーション診断装置において、前記キャビテーション診
断手段は、パイロット信号の水車軸におけるスタート位
置、構造部材の材質、AE伝播速度、ランナ部からの距
離などをパラメータとしてキャビテーション発生位置を
同定する機能を備えたことを特徴とする水力発電機器の
キャビテーション診断装置。 - 【請求項11】 請求項1記載の水力発電機器のキャビ
テーション診断装置において、複数のAEセンサの内1
個は上カバーランナ外周部位、1個はドラフト部位に取
付けたことを特徴とする水力発電機器のキャビテーショ
ン診断装置。 - 【請求項12】 請求項8又は請求項9記載の水力発電
機器のキャビテーション診断装置において、前記信号処
理手段は、ランナ及びガイドベーン羽根枚数、回転速度
から圧力変動周波数を算出し、前記ウェーブレット変換
機能に対してウェーブレット変換結果の着目周波数帯域
を変換前に設定してウェーブレット変換を実施させるこ
とを特徴とする水力発電機器のキャビテーション診断装
置。 - 【請求項13】 請求項1記載の水力発電機器のキャビ
テーション診断装置において、前記信号処理手段は、前
記着目周波数帯域における周波数分解能を調節すること
を特徴とする水力発電機器のキャビテーション診断装
置。 - 【請求項14】 請求項1記載の水力発電機器のキャビ
テーション診断装置において、前記コンピュータはPH
Sなどの通信機能を備えたことを特徴とする水力発電機
器のキャビテーション診断装置。
Priority Applications (1)
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