JP2003096265A - ポリアセタール樹脂組成物およびこれを成形してなる摺動部材 - Google Patents

ポリアセタール樹脂組成物およびこれを成形してなる摺動部材

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JP2003096265A
JP2003096265A JP2001294548A JP2001294548A JP2003096265A JP 2003096265 A JP2003096265 A JP 2003096265A JP 2001294548 A JP2001294548 A JP 2001294548A JP 2001294548 A JP2001294548 A JP 2001294548A JP 2003096265 A JP2003096265 A JP 2003096265A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摺動特性に優れるとともに、摺動による導電
特性の経時変化の小さいポリアセタール樹脂組成物およ
び摺動部材を提供すること。 【解決手段】 (a)ポリアセタール樹脂100重量
部、(b)四フッ化エチレン樹脂5〜30重量部、
(c)導電性カーボンブラック1〜20重量部、(d)
球状の人造黒鉛3〜15重量部、(e)キノリン化合
物、アミド化合物およびアミン化合物の群から選択され
る少なくとも1種の熱安定剤0.1〜15重量部とから
なることを特徴とするポリアセタール樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ポリアセタール樹
脂組成物に関し、詳しくは、優れた摺動特性および導電
特性、特に、摺動時において優れた導電特性を有するポ
リアセタール樹脂組成物および摺動部材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機、レーザービームプリンタ
等の電子写真装置において、導電性を付与した樹脂組成
物からなる軸受が使用されている。該樹脂組成物に要求
される導電特性は軸受が使用される部位によって異な
る。特に、転写部においては該部位に対して給電がなさ
れるため、転写部において使用される軸受は、単に装置
にセットする前の導電特性すなわち静的な導電特性が優
れているのみでなく、装置にセットして稼動させたとき
の導電特性すなわち動的な導電特性が優れていることが
要求される。言いかえれば、摺動時においても良好な導
電性が維持されること、すなわち抵抗値の経時変化が小
さいことが要求される。
【0003】従来の導電性を付与した樹脂組成物として
は、特公平2−60694号公報に、ポリアセタール樹
脂に、導電性カーボンブラック、フッ素樹脂およびグラ
ファイトを配合した樹脂組成物が開示されている。しか
しながら、ポリアセタール樹脂に所望の摺動特性と導電
性を付与するために充分な量のフッ素樹脂、導電性カー
ボンブラック、グラファイトを配合した場合、ポリアセ
タール樹脂の熱安定性が低下するとともに、成形性が著
しく悪化し、かつ、機械的性質も低下するという問題が
あった。
【0004】この熱安定性および成形性を改善するべく
本出願人は特願平9−199398号(特開平11−2
9691号公報)において、ポリアセタール樹脂、四フ
ッ化エチレン樹脂、導電性カーボンブラック、特定の熱
安定剤からなる樹脂組成物を提案した。この樹脂組成物
は、前記特公平2−60694号公報に開示された樹脂
組成物の問題点を解決し、優れた摺動特性、導電性、機
械的性質、熱安定性および成形性を有するものである
が、この樹脂組成物からなる軸受を前記転写部の軸受と
して使用した場合、動的な導電特性すなわち稼動時(摺
動時)の抵抗値が大きく増大してしまい、転写部の軸受
としては使用できないという新たな問題が生じた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の実情に
鑑みなされたもので、その目的は、摺動特性に優れると
ともに、摺動による導電特性の経時変化の小さいポリア
セタール樹脂組成物および摺動部材を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を重ねた結果、前記従来技術において摺動時に抵抗値が
増大するのは、摺動することにより軸受の摺動部最表面
に樹脂皮膜が形成されその皮膜が導電の障害となること
が原因であること、そして、ポリアセタール樹脂、四フ
ッ化エチレン樹脂、導電性カーボンブラックおよび熱安
定剤からなる樹脂組成物に、特定の形状を有する黒鉛を
配合することにより、上記目的を達成し得るとの知見を
得た。
【0007】本発明は、上記知見に基づき完成されたも
のであり、その第一の要旨は、(a)ポリアセタール樹
脂100重量部、(b)四フッ化エチレン樹脂5〜30
重量部、(c)導電性カーボンブラック1〜20重量
部、(d)球状の人造黒鉛3〜15重量部、(e)キノ
リン化合物、アミド化合物およびアミン化合物の群から
選択された少なくとも1種の熱安定剤0.1〜15重量
部とからなることを特徴とするポリアセタール樹脂組成
物に存する。
【0008】また、本発明の第二の要旨は、上記ポリア
セタール樹脂組成物を成形してなる摺動部材に存する。
【0009】
【作用】本発明のポリアセタール樹脂組成物は、キノリ
ン化合物、アミド化合物およびアミン化合物の群から選
択される少なくとも1種の熱安定剤を配合したので、所
望の摺動特性と導電性を得るのに充分な量の四フッ化エ
チレン樹脂、導電性カーボンブラックを配合しても、熱
安定性が損なわれることがなく成形性も良好である。そ
して、本発明では、上記組成に加えて球状の人造黒鉛を
配合したので、本発明のポリアセタール樹脂組成物を成
形してなる摺動部材においては、球状の人造黒鉛が均一
に分散されるとともに、マトリックスであるポリアセタ
ール樹脂より硬質であるため、相手材との摺動時に球状
の人造黒鉛の頂部が常に摺動面に露出される状態とな
る。その結果、摺動部材と相手材との間の電気抵抗の経
時変化が小さく抑えられ、良好な導電特性が維持され
る。また、球状の人造黒鉛が均一に分散されているの
で、機械的性質にも優れる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
まず、ポリアセタール樹脂について説明する。ポリアセ
タール樹脂としては、ポリアセタールホモポリマーの
他、主鎖の大部分がオキシメチレン連鎖よりなるポリア
セタールコポリマーを使用することができる。また、公
知の方法で架橋またはグラフト共重合して変性させたポ
リアセタール樹脂も使用することができる。
【0011】ポリアセタール樹脂の分子量(数平均分子
量)は、その成形が可能な限り特に限定はないが、通常
20,000〜80,000の範囲である。そして、比
較的流動性のよいポリアセタール樹脂、例えば、AST
M−D−1238法で測定したメルトフローレートが4
g/10min以上のポリアセタール樹脂が好適に使用
される。
【0012】ポリアセタール樹脂の具体例としては、ホ
ルムアルデヒドのホモポリマー(イー・アイ・デュポン
社製「デルリン」(商品名)、分子量50,000〜7
0,000)、トリオキサンとエチレンオキサイドとの
100/0.1〜15の共重合体(ポリプラスチックス
社製「ジュラコン」(商品名)、分子量約50,00
0)等が挙げられる。
【0013】次に、本発明で使用される四フッ化エチレ
ン樹脂について説明する。四フッ化エチレン樹脂として
は、公知の各種のものを制限なく使用することができ
る。例えば、一般にモールディングパウダーあるいはフ
ァインパウダーとして市販されている高分子量の四フッ
化エチレン樹脂である、三井デュポンフロロケミカル社
製の「テフロン7AJ」、「テフロン6CJ」(何れも
商品名)、ダイキン工業社製の「ポリフロンM−1
2」、「ポリフロンF−201」(何れも商品名)、旭
硝子社製の「フルオンG−163」、「フルオンCD−
123」(何れも商品名)、そして、一般に潤滑用とし
て市販されている低分子量の四フッ化エチレン樹脂であ
る、三井デュポンフロロケミカル社製の「TLP−10
F」(商品名)、ダイキン工業社製の「ルブロンL−
2」、「ルブロンL−5」(何れも商品名)、旭硝子社
製の「フルオンL−169J」(商品名)、喜多村社製
の「KTL−450」、「KTL−610」(何れも商
品名)が挙げられる。成形体中に均一に分散させる観点
からは、低分子量の四フッ化エチレン樹脂の使用が好ま
しい。
【0014】四フッ化エチレン樹脂の配合割合は、ポリ
アセタール樹脂100重量部に対して5〜30重量部、
好ましくは10〜20重量部である。配合量が5重量部
未満の場合は所望の摺動特性が得られず、30重量部を
超える場合は機械的性質および成形性が低下する。
【0015】次に、本発明で使用される導電性カーボン
ブラックについて説明する。導電性カーボンブラック
は、市販の導電性カーボンブラックでよく、その一例を
示せば、ケッチェンブラック・インターナショナル社製
の「ケッチェンブラック」(商品名)が例示される。導
電性カーボンブラックの配合割合は、ポリアセタール樹
脂100重量部に対して1〜20重量部、好ましくは3
〜10重量部である。配合量が1重量部未満の場合は所
望の導電性が得られず、20重量部を超える場合は導電
性カーボンブラックがポリアセタール樹脂に均一に配合
されず、かつ、機械的性質、熱安定性および成形性が低
下する。
【0016】次に、本発明で使用される人造黒鉛につい
て説明する。本発明では、球状の人造黒鉛を用いること
を特徴とする。形状が球状であるために成形時の流動性
を低下させることがなく、成形性を悪化させることがな
い。また、成形体中に均一に分散されるため、マトリッ
クスであるポリアセタール樹脂自体の有する機械的性質
の低下が抑えられる。
【0017】さらに、本発明で使用される人造黒鉛は、
マトリックスであるポリアセタール樹脂より硬質である
ので、相手材と摺動接触したときに、摺動部材の摺動面
に存在する人造黒鉛の頂部が常に摺動面に露出した状態
となる。すなわち、相手材との摺動時に摺動部材の摺動
面に樹脂皮膜が形成された場合でも、人造黒鉛の摺動面
露出部には形成されないか、もし形成されたとしても非
常に薄く導電性に大きく影響しない程度に抑えられる。
これは、相手材表面についても同様で、摺動部材との摺
動により相手材表面に樹脂皮膜が形成された場合におい
ても、人造黒鉛の露出部との接触部においては導電性に
悪影響を及ぼさない程度にその形成が抑えられる。その
結果、摺動部材と相手材との間の電気抵抗の経時変化が
小さく抑えられ、良好な電気特性が維持されることとな
る。
【0018】このような球状の人造黒鉛としては、
(1)フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フラン樹脂、ポ
リエステル樹脂、ナフタレン樹脂等の熱硬化性樹脂を素
材として球状に形成したものを2000℃以上の温度で
焼成したもの、(2)石炭系または石油系の重質油から
得られる球状炭素粒子であるメソカーボンマイクロビー
ズを黒鉛化したもの、が挙げられる。(1)の例として
は、鐘紡社製の「ベルパールC2000」(商品名)
が、(2)の例としては、大阪ガス社製のメソカーボン
マイクロビーズ黒鉛化パウダーが挙げられる。
【0019】本発明では、これら球状の人造黒鉛の平均
粒径が10〜30μmのもの、さらに好ましくは、平均
粒径が10〜30μmであって、かつ粒径5μm以上の
粒子が90重量%以上であるものを使用するのがよい。
【0020】球状の人造黒鉛の配合割合は、ポリアセタ
ール樹脂100重量部に対して3〜15重量部、好まし
くは3〜10重量部である。配合量が3重量部未満の場
合は所望の導電特性が得られず、15重量部を超える場
合は導電特性は向上するものの摺動特性が低下する。
【0021】次に、本発明で使用される熱安定剤として
のキノリン化合物について説明する。キノリン化合物と
しては、下記一般式(1)で表わされる2,2,4−ト
リアルキル−1,2−ジハイドロキノリンおよびその重
合物、一般式(2)で表わされる6−アルコキシ−2,
2,4−トリアルキル−1,2−ジハイドロキノリンま
たは一般式(3)で表わされる化合物が好適に使用され
る。
【0022】
【化5】
【0023】一般式(1)中、R、RおよびR
は、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基、好ましくは
炭素数1〜2のアルキル基を示し、nは1以上の整数で
あり、好ましくは1〜9の整数である。具体的には、
2,2,4−トリメチル−1,2−ジハイドロキノリン
の重合物が挙げられる。
【0024】
【化6】
【0025】一般式(2)中、R、RおよびR
は、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基、好ましくは
炭素数1〜2のアルキル基を示し、Zは−ORを示
し、Rは炭素数1〜3のアルキル基、好ましくは炭素
数1〜2のアルキル基を示す。具体的には、6−エトキ
シ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジハイドロキノ
リンが挙げられる。
【0026】
【化7】
【0027】一般式(3)中、AおよびDはそれぞれ水
素原子、水酸基または炭素数1〜3のアルキル基、好ま
しくは炭素数1〜2のアルキル基を示し、Bは水素原子
または炭素数1〜3のアルキル基、好ましくは炭素数1
〜2のアルキル基を示し、Eは水素原子または水酸基を
示し、Gは水素原子、水酸基、炭素数1〜3のアルキル
基、好ましくは炭素数1〜2のアルキル基または炭素数
1〜3のアルコキシ基、好ましくは炭素数1〜2のアル
コキシ基を示し、JおよびLはそれぞれ水素原子または
水酸基を示す。但し、キノリン環は少なくとも5個の水
素原子を有する。具体的には、8−キノリノール、キノ
リンが挙げられる。
【0028】次に、本発明で使用される熱安定剤として
のアミド化合物について説明する。アミド化合物として
は、下記一般式(4)で表わされる化合物が好適に使用
される。
【0029】
【化8】
【0030】一般式(4)中、Rはカルボン酸残基、好
ましくは炭素数2〜23の飽和もしくは不飽和炭化水素
基、またはビニル重合体もしくはビニル共重合体の基本
単位を有する基を示し、nは1〜6の整数であり、xお
よびyは0または1〜10の整数である。但し、xが0
の場合はyは0ではない。
【0031】一般式(4)で表わされるアミド化合物と
しては、酪酸アミド、カプロン酸アミド、ラウリン酸ア
ミド、ミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステ
アリン酸アミド、ベヘニン酸アミド、オレイン酸アミ
ド、リノール酸アミド、リノレン酸アミド等の高級脂肪
酸アミドのエチレンオキサイド付加物が好ましく、特に
ラウリン酸ジエタノールアミドまたはステアリン酸ジエ
タノールアミドが好ましい。
【0032】次に、本発明で使用される熱安定剤として
のアミン化合物について説明する。かかるアミン化合物
としては、4,4´−ジオクチルジフェニルアミン、
4,4´−ビス(α,α´−ジメチルベンジル)ジフェ
ニルアミン、フェニル−α−ナフチルアミン、フェニル
−β−ナフチルアミン、N,N´−ジフェニル−p−フ
ェニレンジアミン、N,N´−ジ−β−ナフチル−p−
フェニレンジアミン、N−シクロヘキシル−N´−フェ
ニル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N´−
イソプロピル−p−フェニレンジアミン、アルドール−
α−ナフチルアミン等が挙げられる。
【0033】上記の各熱安定剤の配合割合は、ポリアセ
タール樹脂100重量部に対して0.1〜15重量部、
好ましくは1〜5重量部である。配合量が0.1重量部
未満の場合は充分な熱安定性が得られずに成形性が悪く
なり、配合量が15重量部を超える場合は機械的性質が
低下しかつ成形品の表面に熱安定剤が析出する欠点があ
る。
【0034】本発明のポリアセタール樹脂組成物は、上
記、(a)ポリアセタール樹脂、(b)四フッ化エチレ
ン樹脂、(c)導電性カーボンブラック、(d)球状の
人造黒鉛、(e)キノリン化合物、アミド化合物および
アミン化合物の群から選択される少なくとも1種の熱安
定剤を配合してなり、導電性、機械的性質、摺動特性お
よび熱安定性等の良好な特性、優れた成形性を有する
が、上述の成分に加えて下記(A)〜(F)の成形性改
良剤を配合することにより、一層優れた成形性が付与さ
れる。
【0035】(A)多価アルコールの脂肪酸エステル、
(B)多価アルコールの脂肪酸エステルのエチレンオキ
サイド付加物、(C)多価アルコールとホウ酸との錯化
合物の脂肪酸エステル、(D)多価アルコールとホウ酸
との錯化合物の脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付
加物、(E)ポリオキシエチレンアルキルアミン、
(F)ポリオキシエチレンアルキルアミンの脂肪酸エス
テル。
【0036】上記の各化合物における脂肪酸エステルの
脂肪酸成分としては、特に限定されるものではないが、
カプリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸
またはオレイン酸の使用が好ましい。また、上記の各化
合物における多価アルコール成分としては、特に限定さ
れるものではないが、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペ
ンタエリスリットまたはソルビットの使用が好ましい。
上記の各化合物におけるアルキル基は、炭素数2〜23
のアルキル基が好ましい。
【0037】上記の各化合物の市販品(東邦化学工業社
製)としては、(A)ソルビタン脂肪酸エステル「ソル
ボンSシリーズ」(商品名)、例えば、ソルビタンモノ
ステアレート「ソルボンS−60」(商品名)、(B)
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル「ソルボ
ンTシリーズ」(商品名)、(C)グリセロールボレー
ト脂肪酸エステル「エマルボンSシリーズ」(商品
名)、例えば、ジグリセリンボレートセスキステアレー
ト「エマルボンS−66」(商品名)、(D)ポリオキ
シエチレングリセロールボレート脂肪酸エステル「エマ
ルボンTシリーズ」(商品名)、(E)ポリオキシエチ
レンアルキルアミン「アンステックスSA−600」
(商品名)、(F)ポリオキシエチレンアルキルアミン
モノステアレート「アンステックスSA−300」(商
品名)、グリセリンモノステアレートとステアリルジエ
タノールアミンを主成分とする混合物「アンステックス
SP−20P」(商品名)等が挙げられる。
【0038】上記の各成形性改良剤の配合割合は、ポリ
アセタール樹脂100重量部に対して、通常10重量部
以下、好ましくは0.1〜10重量部、さらに好ましく
は0.5〜5重量部である。10重量部を超える場合は
機械的性質が低下する。
【0039】上記(a)ポリアセタール樹脂、(b)四
フッ化エチレン樹脂、(c)導電性カーボンブラック、
(d)球状の人造黒鉛、(e)熱安定剤からなる樹脂組
成物あるいはさらに成形性改良剤を配合してなる樹脂組
成物に対して、リン酸塩等の潤滑助剤および/または炭
化水素系ワックス等の潤滑剤を配合することにより、一
層優れた摺動特性を発揮する。
【0040】リン酸塩は、それ自体では黒鉛や二硫化モ
リブデンのような潤滑性を示さないが、四フッ化エチレ
ン樹脂と一緒にポリアセタール樹脂に配合されることに
より、良好な摺動面を形成するという効果を発揮する。
リン酸塩としては、アルカリ金属またはアルカリ土類金
属の第三リン酸塩、第二リン酸塩、ピロリン酸塩、亜リ
ン酸塩またはメタリン酸塩が挙げられる。具体的には、
リン酸三リチウム、リン酸水素二リチウム、ピロリン酸
リチウム、リン酸三カルシウム、リン酸一水素カルシウ
ムまたはピロリン酸カルシウムが好ましい。
【0041】リン酸塩の配合割合は、ポリアセタール樹
脂100重量部に対して、通常15重量部以下、好まし
くは0.1〜15重量部、さらに好ましくは0.5〜1
0重量部である。15重量部を超える場合は機械的性質
および成形性が低下する。
【0042】炭化水素系ワックスは、摺動特性のうち、
特に摩擦係数の低下に効果を発揮する。炭化水素系ワッ
クスとしては、パラフィンワックス、マイクロクリスタ
リンワックス、ポリエチレンワックス等が挙げられる。
【0043】炭化水素系ワックスの配合割合は、ポリア
セタール樹脂100重量部に対して、通常10重量部以
下、好ましくは0.1〜10重量部、さらに好ましくは
0.5〜7重量部、特に好ましくは1〜5重量部であ
る。10重量部を超える場合は、ポリアセタール樹脂の
有する機械的性質等が損なわれる。
【0044】本発明のポリアセタール樹脂組成物は、定
法に従い、上述の各成分の所定量をヘンシェルミキサ
ー、スーパーミキサー、ボールミル、タンブラーミキサ
ー等の混合機によって混合することにより得られる。
【0045】本発明の摺動部材は、前記ポリアセタール
樹脂組成物を成形してなる。ポリアセタール樹脂組成物
の成形は、直接射出成形機または押出成形機に供給して
成形する方法、ポリアセタール樹脂組成物から得られる
ペレットを射出成形機または押出成形機に供給して成形
する方法のいずれであってもよい。
【0046】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例
により限定されるものではない。実施例および比較例で
用いた諸材料は下記表1のとおりである。
【0047】
【表1】<ポリアセタール樹脂> ポリプラスチックス社製「ジュラコンM90」(商品
名) <四フッ化エチレン樹脂> ダイキン工業社製「ルブロンL−5」(商品名) <導電性カーボンブラック> ケッチェンブラック・インターナショナル社製「ケッチ
ェンブラックEC600JD」(商品名) <人造黒鉛> 人造黒鉛:球状のフェノール樹脂を2000℃で焼成
したもの(鐘紡社製「ベルパールC2000」(商品
名)、平均粒径15μm) 人造黒鉛:メソカーボンマイクロビーズを黒鉛化処理
したもの(平均粒径20μm) 人造黒鉛:板状の人造黒鉛(平均粒径6μm) <天然黒鉛> 土状黒鉛(平均粒径2.5μm) <熱安定剤> 熱安定剤:2,2,4−トリメチル−1,2−ジハイ
ドロキノリンの重合物(精工化学社製「ノンフレックス
RD」(商品名)) 熱安定剤:ステアリン酸ジエタノールアミド 熱安定剤:4,4´−ジオクチルジフェニルアミン <成形性改良剤> 成形性改良剤:ポリオキシエチレンアルキルアミンモ
ノステアレート(東邦化学工業社製「アンステックスS
A−300」(商品名)) 成形性改良剤:ソルビタンモノステアレート(東邦化
学工業社製「ソルボンS−60」(商品名)) 成形性改良剤:ジグリセリンボレートセスキステアレ
ート(東邦化学工業社製「エマルボンS−66」(商品
名)) <リン酸塩> リン酸塩:リン酸三リチウム リン酸塩:リン酸三カルシウム <炭化水素系ワックス> 日本精鑞社製「LUVAX」(商品名)
【0048】<実施例1〜17および比較例1〜3>表
3〜6に示す組成(単位は重量部)となるように各成分
をヘンシェルミキサーに投入し混合した後、二軸押出機
で溶融混練してペレットを得た。次いで、射出成形機を
使用して、内径10mm、外径14mm、長さ10mm
の円筒状試験片(摺動部材)を成形した。得られた試験
片について、導電特性および摺動特性の評価を行なっ
た。
【0049】導電特性は、機械構造用炭素鋼S45Cの
シャフトを相手軸として9.8Nの負荷の下、300回
転の摺動試験の前後におけるシャフトと円筒状試験片外
径面間の電気抵抗を印加電圧3Vで測定し、摺動前後の
電気抵抗の変化率すなわち(摺動後の電気抵抗)/(摺
動前の電気抵抗)の値から導電性の安定性を評価した。
結果を表3〜6に示す。
【0050】摺動特性は、下記表2に示す条件にてラジ
アルジャーナル試験を行ない、摩擦係数および摩耗量を
測定した。結果を表3〜6に示す。
【0051】
【表2】すべり速度:0.09m/s(170rpm) 荷重:0.25MPa 相手材:機械構造用炭素鋼S45C 時間:50時間 潤滑:無潤滑 (以下余白)
【0052】
【表3】 (以下余白)
【0053】
【表4】 (以下余白)
【0054】
【表5】 (以下余白)
【0055】
【表6】
【0056】以上の試験結果から、本発明のポリアセタ
ール樹脂組成物からなる摺動部材は、摺動特性に優れる
とともに、摺動前後の抵抗変化率が1.1〜1.7と導
電特性も優れたものであった。他方、比較例の樹脂組成
物からなる組成物は、摺動特性については本発明の樹脂
組成物からなる摺動部材の値と大きく異なるものではな
かったが、抵抗変化率が5を超え非常に大きな値を示し
導電特性に劣るものであった。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、摺動特性に優れるとと
もに、摺動による導電特性の経時変化の小さいポリアセ
タール樹脂組成物および摺動部材を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/20 C08K 5/20 5/3437 5/3437 7/18 7/18 F16C 33/20 F16C 33/20 A //(C08L 59/00 C08L 27:18 27:18) 71:00 Z (C08L 59/00 C08L 91:06 71:00) (C08L 59/00 91:06) Fターム(参考) 3J011 SC01 SC13 SE02 4F071 AA27 AA40 AA71 AB03 AB25 AC09 AC10 AC12 AD07 AF13 AF27 AH18 4J002 AE034 BD152 CB001 CF273 DA036 DA037 DH049 EH049 EP008 EU058 FD068 FD116 FD177 FD203 FD204 FD209 GM05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリアセタール樹脂100重量
    部、(b)四フッ化エチレン樹脂5〜30重量部、
    (c)導電性カーボンブラック1〜20重量部、(d)
    球状の人造黒鉛3〜15重量部、(e)キノリン化合
    物、アミド化合物およびアミン化合物の群から選択され
    る少なくとも1種の熱安定剤0.1〜15重量部とから
    なることを特徴とするポリアセタール樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 球状の人造黒鉛が球状の熱硬化性樹脂を
    2000℃以上の温度で焼成したものである請求項1に
    記載のポリアセタール樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 球状の人造黒鉛が石炭系または石油系の
    重質油から得られた炭素球体を黒鉛化したものである請
    求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 球状の人造黒鉛が平均粒径10〜30μ
    mでかつ粒径5μm以上の粒子の割合が90重量%以上
    である請求項1〜3のいずれか一項に記載のポリアセタ
    ール樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 キノリン化合物が下記一般式(1)、
    (2)または(3)で表わされる化合物である請求項1
    〜4のいずれか一項に記載のポリアセタール樹脂組成
    物。 【化1】 (一般式(1)中、R、RおよびRは、それぞれ
    炭素数1〜3のアルキル基を示し、nは1以上の整数で
    ある。) 【化2】 (一般式(2)中、R、RおよびRは、それぞれ
    炭素数1〜3のアルキル基を示し、Zは−ORを示
    し、Rは炭素数1〜3のアルキル基を示す。) 【化3】 (一般式(3)中、AおよびDはそれぞれ水素原子、水
    酸基または炭素数1〜3のアルキル基を示し、Bは水素
    原子または炭素数1〜3のアルキル基を示し、Eは水素
    原子または水酸基を示し、Gは水素原子、水酸基、炭素
    数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のアルコキシ
    基を示し、JおよびLはそれぞれ水素原子または水酸基
    を示す。但し、キノリン環は少なくとも5個の水素原子
    を有する。)
  6. 【請求項6】 アミド化合物が下記一般式(4)で表わ
    される化合物である請求項1〜5のいずれか一項に記載
    のポリアセタール樹脂組成物。 【化4】 (一般式(4)中、Rはカルボン酸残基を示し、nは1
    〜6の整数であり、xおよびyは0または1〜10の整
    数である。但し、xが0の場合はyは0ではない。)
  7. 【請求項7】 追加成分として、ポリアセタール樹脂1
    00重量部に対して、多価アルコールの脂肪酸エステ
    ル、多価アルコールとホウ酸との錯化合物の脂肪酸エス
    テル、当該脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加
    物、ポリオキシエチレンアルキルアミンおよびポリオキ
    シエチレンアルキルアミンの脂肪酸エステルの群から選
    択される少なくとも1種の成形性改良剤10重量部以下
    を含有する請求項1〜6のいずれか一項に記載のポリア
    セタール樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 追加成分として、ポリアセタール樹脂1
    00重量部に対して、15重量部以下のリン酸塩および
    /または10重量部以下の炭化水素系ワックスを含有す
    る請求項1〜7のいずれか一項に記載のポリアセタール
    樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一項に記載のポ
    リアセタール樹脂組成物を成形してなる摺動部材。
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