JP2003094288A - 加工方法および加工装置 - Google Patents

加工方法および加工装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 片持ち支持によって工作物を加工しても支持
端側と自由端側の同軸性を維持することを低コスト、或
いは短時間で、高精度に行うことができる加工方法およ
び加工装置を提供する。 【解決手段】 主軸の回転中心から工作物の中心軸まで
の偏心量εを検出し、この偏心量εに基づいて工作物の
自由端部を加工するためのプロフィルデータを作成し、
工作物の主加工部を加工した後にプロフィルデータに基
づいて前記自由端部を加工する。また、振れ判別手段を
設け、他の加工を行なった際に自由端部に振れが生じた
か否かを検出し、振れが生じた時のみ前記プロフィルデ
ータに基づいて前記自由端部を加工しても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作物の一端を把
持し、他端を自由端として片持ち支持の状態で加工を行
う加工方法及び加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】加工時の回転軸から偏心した円筒ピンを
備えた工作物を研削加工する場合、工作物が回転する回
転軸(以下、「C軸」と言う場合がある。)周りの回転
運動と、C軸に対して垂直なX軸方向の砥石台の往復運
動とを正確に同期させることにより、偏心した円筒ピン
を高精度の真円に研削加工している。例えば、エアコン
用コンプレッサのクランク軸の偏心円筒等を研削加工す
る場合、偏心円筒部(円筒ピン)に対する仕上げの工程
において、最後に残された約50〜500μm程度の研
削取代を上記の方法で研削加工することがある。
【0003】これらの偏心円筒研削において、工作物
は、例えば軸線方向に長い長軸ジャーナル部と短い短軸
ジャーナル部が同一線上に配設され、これらジャーナル
部の間に偏心円筒部を有している。この工作物を研削加
工する場合、Vブロック等の把持基準を有するチャック
を用いて長軸ジャーナル部を片持で把持し、短軸ジャー
ナル部を自由端として、このチャックを上記C軸の周り
に回転させて研削加工を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような研削加工の
場合には、偏心円筒部の加工による応力開放の影響を受
け、把持された基準となる長軸ジャーナル部に対して、
前工程で同軸に加工された自由端側の短軸ジャーナル部
が振れてしまうことがある。即ち、長軸ジャーナル部と
短軸ジャーナル部との同軸性に誤差が生じてしまう。
【0005】そこで、短軸ジャーナル部の振れが生じな
いように、偏心円筒部の加工条件は負荷をかけないよう
に制限したり、応力開放を防止するように材料の熱処理
を工夫するなどの手段が考えられる。また、短軸部が振
れてしまった場合は、別途修正加工する工程を設ける手
段が考えられる。
【0006】しかしながら、上記のように加工条件を限
定すれば、加工時間が長くなり生産性が低下する。また
振れの修正するための別工程を設けた場合、システムコ
ストと製造コストが高くなるなどの問題がある。
【0007】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的は、片持ち支持によって工
作物を加工しても支持端側と自由端側の同軸性を維持す
ることを低コスト、或いは短時間で、高精度に行うこと
ができる加工方法および加工装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段は以下の通りである。
【0009】請求項1の手段は、主軸に把持される固定
端部と、把持されない自由端部との間に主加工部を有し
た工作物の前記固定端部を片持ち支持した状態で加工を
行う加工方法であって、前記主軸の回転中心から前記工
作物の中心軸までの偏心量を検出し、前記偏心量に基づ
いて前記自由端部を加工するためのプロフィルデータを
作成し、前記主加工部を加工した後に前記プロフィルデ
ータに基づいて前記自由端部を加工する加工方法であ
る。
【0010】この請求項1の加工方法により、主加工部
の加工中に自由端部側に振れが生じても、偏心量に基づ
いたプロフィルデータによって、自由端部を修正加工す
ることができる。
【0011】請求項2の手段は、請求項1に記載の加工
方法において、前記偏心量は、前記主軸の回転中心から
前記固定端部の中心軸までの距離であることを特徴とす
るものである。
【0012】この請求項2の加工方法は、把持される固
定端部側を基準として自由端部の修正加工を行うことが
できる。従って、固定端部と自由端部の同軸性の精度が
高くなる。
【0013】請求項3の手段は、請求項1または請求項
2の加工方法において、前記主加工部を加工した際に前
記自由端部に振れが生じたか否かを検出し、前記自由端
部に所定値以上の振れが生じた場合に、前記プロフィル
データに基づいて前記自由端部を加工するものである。
【0014】この請求項3の加工方法は、自由端部に所
定値以上の振れが生じた場合にのみ自由端部の修正加工
を行う。
【0015】請求項4の手段は、主軸に把持される固定
端部と、把持されない自由端部との間に主加工部を有し
た工作物の前記固定端部を片持ち支持した状態で加工を
行う加工装置において、前記主軸の回転角度を検出する
角度検出器と、前記主軸と前記工作物の位置関係を検出
する位置検出器と、前記角度検出器により検出される角
度位置における前記主軸の回転中心から前記工作物の中
心軸までの偏心量を前記位置検出器からの検出結果に基
づいて求める偏心量検出手段と、この偏心量検出手段の
検出結果に基づいて前記自由端部を加工するためのプロ
フィルデータを作成するプロフィルデータ作成手段と、
前記主加工部を加工する主加工部加工手段と、前記自由
端部を加工する自由端部加工手段とを備えたことを特徴
とする加工装置である。
【0016】この請求項4の加工装置において、偏心量
検出手段は角度検出器により検出される角度位置におけ
る主軸の回転中心から工作物の中心軸までの偏心量を位
置検出器からの検出結果に基づいて求める。この偏心量
に基づきプロフィルデータ作成手段によって自由端部を
加工するためのプロフィルデータを作成する。そして、
主加工部加工手段により主加工部の加工が行われると、
作成したプロフィルデータに基づいて自由端部加工手段
により自由端部を修正加工する。従って、主加工部の加
工中に自由端部側に振れが生じても、偏心量に基づいた
プロフィルデータによって、自由端部を修正加工するこ
とができる。
【0017】請求項5の手段は、請求項4の加工装置に
おいて、前記偏心量検出手段は、前記主軸の回転中心か
ら前記固定端部の中心軸までの距離を検出するものであ
る。
【0018】この請求項5の加工装置は、偏心量検出手
段により把持される固定端部側の偏心量が検出され、こ
れを基準として自由端部の修正加工を行うことができ
る。従って、固定端部と自由端部の同軸性の精度が高く
なる。
【0019】請求項6の手段は、請求項4または請求項
5の加工装置において、前記主加工部加工手段により前
記主加工部を加工した際に前記自由端部に所定値以上の
振れが生じたか否かを検出する振れ判別手段を備え、前
記自由端部加工手段は、前記振れ判別手段により前記自
由端部に所定値以上の振れが生じた場合に、前記プロフ
ィルデータに基づいて前記自由端部を加工するものであ
る。
【0020】この請求項6の加工装置は、振れ判別手段
により主加工部を加工した際に自由端部に所定値以上の
振れが生じたか否かを検出し、所定値以上の振れが生じ
た場合にのみ自由端部の修正加工を行う。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。
【0022】図1は、本実施例の研削盤100(加工装
置)のハードウェア構成図である。図2は、研削盤10
0によって研削加工される工作物Wを示している。
【0023】工作物Wは、円筒状の部材であり、軸線方
向に長い長軸ジャーナル部A(固定端部)と短い短軸ジ
ャーナル部B(自由端部)が同一線上に配設され、これ
らジャーナルA,Bの間に偏心円筒部Wb1,Wb2
(主加工部)を有している。偏心円筒部Wb1,Wb2
の中心線はそれぞれ所定の量だけジャーナル部A,Bの
中心軸より変位している。ここで長軸ジャーナル部Aと
短軸ジャーナル部Bの半径は同じである。長軸ジャーナ
ル部Aは後述する主軸31に把持される部分であり、短
軸ジャーナル部Bを自由端として工作物Wは支持されて
研削加工される。
【0024】また、偏心円筒部Wb1,Wb2は研削盤
100による公知の研削方法によって従来と同様に研削
加工される個所である。長軸ジャーナル部Aと短い短軸
ジャーナル部Bの中心軸の同心性は、研削盤100に搬
入される前工程の段階では精度良く保たれている。本実
施例の研削盤100は、偏心円筒部Wb1,Wb2の加
工後に短軸ジャーナル部Bに修正を施すことにより、研
削加工後にもジャーナル部A,Bの同心性を維持するも
のである。
【0025】図1において、研削盤100の座標系は、
図1紙面に鉛直方向上向きをy軸方向の正の向きとする
右手系の直交座標系を用いている。従って、xz平面は
水平面となっている。
【0026】水平な床面上に設置された研削盤100の
ベッド36上には、モータ24の駆動によりZ軸方向に
移動する砥石台テーブル(以下テーブルと呼ぶ)40が
設けられている。モータ24の回転量はエンコーダ22
により検出される。
【0027】テーブル40上には、モータ54の駆動に
よりX軸方向に移動する砥石台48が設けられている。
モータ54の回転量はエンコーダ52により検出され
る。砥石台48の前面には砥石軸頭44が設けられてお
り、モータ50の駆動によりこの砥石軸頭44に設けら
れた円板状の砥石46(工具)が回転するようになって
いる。
【0028】ベッド36上でテーブル40に対向する位
置には、主軸31を有する主軸台30が設けられてい
る。主軸31の先端には、チャック32が設けられ、工
作物Wが主軸中心を回転軸(C軸)として回転自在に取
付けられるようになっている。主軸31は、モータ28
の駆動によりチャック32を介して工作物Wを回転させ
る。モータ28の回転量はエンコーダ26(角度検出
器)により検出される。
【0029】またベッド36上のチャック32近傍に
は、定寸装置70(位置検出器)が設けられている。定
寸装置70は図略の駆動装置により、X軸およびZ軸方
向に移動し、工作物Wの各個所の測定に用いられる。
【0030】数値制御装置10は、メモリ1(記憶手
段)と、CPU2(演算手段)と、インタフェース(I
/F)3、4とから構成されている。I/F3は、キー
ボードやディスプレイ等から成る入出力装置12とCP
U2とのデータの送受信を仲介する。
【0031】I/F4は、PLC(プログラマブルロジ
ックコントローラ)14、アンプ16、砥石台移動モー
タ駆動回路18、テーブル移動モータ駆動回路19、及
び主軸モータ駆動回路20とのデータの送受信を仲介す
る。PLC14は、定寸装置70の制御を行う。アンプ
16は、定寸装置70の出力を増幅し、A/D変換す
る。
【0032】砥石台移動モータ駆動回路18、テーブル
移動モータ駆動回路19、及び主軸モータ駆動回路20
は、各々X軸、Z軸、C軸(回転軸)の各駆動信号を増
幅、或いは、サーボ制御する。これらの駆動回路は、C
PUを内蔵したサーボ制御装置により構成しても良い。
【0033】この様に研削盤100を構成し、C軸(主
軸)周りの回転運動と、C軸に対して垂直なX軸方向の
砥石台の往復運動とを正確に同期させることにより、工
作物Wの研削加工を行う。
【0034】図3及び図4に、本実施例のチャック32
のXY平面上、及びXZ平面上の断面図を示す。主軸3
1の端面に支持されたチャック32には、面板32aを
介して略U字型のブラケット61が取り付けられてお
り、このブラケット61の凹部61aには、Vブロック
62がZ軸方向に直列に2つ並べて取り付けられてい
る。このVブロック62の互いに向かい合う把持基準面
62aの挟み角はα〔ラジアン〕である(図6参照)。
このVブロック62よりも主軸31側には、工作物Wの
端部に当接してZ軸方向の位置決めを行うブロック62
bが取り付けられている。
【0035】Vブロック62の側方には、旋回ピン63
によって回動可能に支持されたL字型のクランプアーム
64が取り付けられている。クランプアーム64の一端
には、シリンダ65のシリンダロッド66が、長穴67
を介して円筒66aにより取り付けられており、シリン
ダロッド66は、ピストン68に固定されている。
【0036】クランプアーム64の他端には、Vブロッ
ク62に対向して工作物Wに当接する当接面69aを有
するクランプブロック69が設けられている。
【0037】上記の構成において、このシリンダ65を
作動(図3中右進)させると、クランプアーム64が旋
回ピン63を中心に反時計回りに回旋され、クランプブ
ロック69が工作物WをVブロックの把持基準面62a
に押し付けて把持し、工作物Wを主軸と共に回転軸Cを
中心に回転させるようになっている。
【0038】図5に定寸装置70のXY平面上の断面図
を示す。この定寸装置70は、差動トランス機構を用い
て定寸動作を行うものであり、図略の駆動装置によりX
軸またはZ軸方向に進退可能にベッド36上に支持され
ている。符号71は定寸装置70の本体を示し、この内
部には、コ形をした支持部材71aが一体的に支持され
ている。
【0039】支持部材71aには、ブロック75が昇降
可能に直動ベアリング76を介してパイロットバー77
に支持されている。ブロック75の下部には、支持部材
71a、本体71を貫通して連結シャフト78が支持さ
れており、この連結シャフト78には、工作物Wの測位
点に接触する測位面79を有するフィーラ80が固定さ
れている。
【0040】フィーラ80は、工作物Wを測定する際
に、C軸回りに回転する測位点(測定対象である工作物
Wの最上位点P)が測位面79から外れてしまわない様
にX軸方向に幅広に形成されている。
【0041】前記ブロック75の略中央には、貫通穴8
1を通して連結棒82が遊嵌され、この連結棒82の下
端にはフランジ83が形成されている。また、連結棒8
2の上端は、本体71の上部に設けられたエアーシリン
ダ72内のピストン84に連結されている。
【0042】ブロック75と支持部材71aとの間に
は、ブロック75に支持された磁性体から成るコア74
aと、コア74aの外周を取り巻くように支持部材71
aに固定された差動コイル74bとを備えた差動トラン
ス74が設けられている。
【0043】定寸装置70は、これらの構成(差動トラ
ンス機構)に基づいたコア74aと差動コイル74bと
の相対変位により長軸ジャーナル部A等のC軸からの最
上位点Pの高さ(図6における点Cから長軸ジャーナル
Aの高さY)を検出することができる。即ち、定寸装置
70は基準工作物のC軸から最上位点Pの高さYを予
め記憶しているため、実際の工作物Wと基準工作物の高
さの変位をフィーラ80の上下動の量として検出するこ
とにより、工作物Wの最上位点Pの高さを検出すること
ができる。
【0044】尚、上記の定寸装置70に、更に、下部フ
ィーラ85(図5の破線部)を備えれば、定寸装置70
により円筒の直径などを測定することも可能となる。
【0045】以上の構成に基づいて実施例の作用を説明
する。
【0046】図6は長軸ジャーナルAの中心軸Oの点
C(C軸)からの高さ(偏心量)εを求める方法を表
す、長軸ジャーナルAとVブロック62の断面図であ
る。長軸ジャーナルAの中心軸O と点Cとは実際に
は極めて近い接近した位置にあるが、図6では理解し易
いように点Cの位置を誇張して図示している。
【0047】ここで点CからVブロック62の基準点G
までの距離をd、長軸ジャーナルAの半径をD、把持基
準面62aの挟み角をαとする。この時、図6のように
点Cからの長軸ジャーナルAの高さYを定寸装置70に
より測定すれば、工作物Wの回転中心であるC軸から長
軸ジャーナルAの中心軸Oまでの偏心量εは次式
(1)の通りに求めることができる。
【0048】ε=Y−D=(Y−d)/{1+sin
(α/2)}+d (1)尚、dは必ずしも整数であ
る必要はなく、この値はチャック60の具体的な構成に
依存する。例えば点CをVブロック62の基準点Gと一
致するように設計すれば、この時「d=0」となり、式
(1)は簡潔になる。また、例えば基準工作物の基準ジ
ャーナルMをVブロック62で把持した際の中心点O
(中心軸)と点C(C軸)とが一致する様に点Cを配設
すれば、この時「d=−|GO|=−D/sin
(α/2)」となる。ただし、ここでDは基準ジャー
ナルMの半径である。従って、この時、△D≡(D−D
)とおけば、ε=△D/sin(α/2)となり、式
(1)より簡潔に書くことができる。尚、この場合は長
軸ジャーナルAの高さYではなく、長軸ジャーナルAの
半径Dを定寸装置70で測定する必要がある。
【0049】上記のように得られる長軸ジャーナル部A
のC軸からの偏心量εに基づいて、短軸ジャーナル部B
の研削データを作成し、短軸ジャーナル部Bの振れを除
去するように研削加工する方法を以下に例示する。
【0050】図7は本実施例における、短軸ジャーナル
部Bの研削データを作成する手順を示すフローチャート
である。本フローチャートは、図1の数値制御装置10
により実行するものである。
【0051】まず、ステップ710では、Vブロック6
2の中心線L(図6参照)をY軸に一致させ、主軸31
(C軸)の回転角θを0に初期化する。例えば、この回
転角θは、X軸方向の正の向きより左まわりに計る角度
とする。
【0052】ステップ715では、工作物Wを搬入して
長軸ジャーナル部Aの外周面をVブロック62の把持基
準面62aに当接させ、クランプアーム64により把持
固定する。
【0053】ステップ720では、定寸装置70を所定
量前進させることにより、定寸装置70の測位面79を
長軸ジャーナル部Aの上部に位置決めし、測定の準備を
する(図2実線参照)。
【0054】ステップ725では、定寸装置70によ
り、長軸ジャーナル部AのC軸からの高さYを測定す
る。
【0055】ステップ730では、ステップ725で測
定したYと上記式(1)より、長軸ジャーナル部Aの中心
のC軸からの偏心量εの値を求める。上記したよう
にステップ710で主軸31(C軸)の回転角θは初期
化されている。従って、ここで偏心量εと回転角θは対
応して記憶されたことになる(偏心量検出手段)。
【0056】ステップ735では、砥石46の回転半径
を入力する。この砥石46の回転半径Dは、通常
所定の測定データ等から演算により求められるが、入出
力装置12から入力することもできる。
【0057】ステップ740では、以上のステップで求
まっている長軸ジャーナル部Aの中心OのC軸からの
偏心量ε、砥石46の回転半径D、短軸ジャーナル部
Bの半径D(長軸ジャーナル部Aの半径と同じ)等より
短軸ジャーナル部Bの研削データ(C−Xプロフィール
データ)を作成する(プロフィルデータ作成手段)。こ
のデータの作成方法は公知であり、主軸31(C軸)の
回転角θに対する砥石46の送り量Xの関係を算出する
ものである。即ち、図8に示す様に、回転角θと送り量
Xの関係は、偏心量ε、砥石46の回転半径D、短軸
ジャーナル部Bの半径Dから幾何学的に算出できる。こ
のため主軸31(C軸)の一回転を分割数Nで分割し
て、回転角θ(0)からθ(N)にそれぞれ対応する送
り量X(0)からX(N)を算出し、C−Xプロフィー
ルデータとするのである。
【0058】ステップ745では、予め記憶されている
偏心円筒部Wb1,Wb2のプロフィルデータに基づ
き、偏心円筒部Wb1,Wb2の研削加工を順次行う
(主加工部加工手段)。この偏心円筒部Wb1,Wb2
の研削加工は公知の方法で行われるものであり、特に限
定されない。
【0059】ステップ750では、砥石46が短軸ジャ
ーナル部Bに対向するように砥石台48を位置決めす
る。そして、ステップ740にて演算されたプロフィー
ルデータにより短軸ジャーナル部Bの振れをC−X同期
研削により修正する(自由端部加工手段)。
【0060】上記ステップ745にて偏心円筒部Wb
1,Wb2の研削加工した際に、短軸ジャーナル部Bに
振れが生じていないならば、短軸ジャーナル部Bの中心
は、長軸ジャーナル部Aの中心Oと一致してお
り、C軸からの偏心量はεとなる。しかし、偏心円筒部
Wb1,Wb2の研削加工時の振れによって両ジャーナ
ル部の同心性には変化が生じている。このためステップ
740にて演算されたプロフィールデータにより短軸ジ
ャーナル部Bを研削することで、振れ量が研削によって
除去され、短軸ジャーナル部Bの中心O は、長軸ジ
ャーナル部Aの中心Oと一致する。即ち、短軸ジャー
ナル部Bの中心OのC軸からの偏心量がεとなるよう
修正される。
【0061】以上の手順に従えば、短軸ジャーナル部B
の振れを高い精度で修正することができる。また、本実
施例の手順に従って、長軸ジャーナル部AをVブロック
62で一旦把持すれば、工作物を把持し直す必要が無
い。これにより、加工時間を短縮することができ、生産
性が向上する。
【0062】また、振れを修正するための工程を別途設
ける必要が無く、システム全体のコストを低く抑えるこ
とができる。
【0063】図9は他の実施例を示したフローチャート
である。図7の実施例では、毎回短軸ジャーナル部Bの
修正研削を行っていたが、図9に示す実施例では、短軸
ジャーナル部Bの振れが所定値以上の場合のみ修正研削
を実行する。
【0064】図9に示すステップ810からステップ8
30は、それぞれ図7のステップ710からステップ7
30と同じであるため、説明を省略する。
【0065】ステップ835では、定寸装置70を図略
の駆動装置によりZ軸方向に移動させ、測位面79を短
軸ジャーナル部Bに位置させる(図2破線参照)。
【0066】ステップ840では、図7のステップ74
5と同様に予め記憶されている偏心円筒部Wb1,Wb
2のプロフィルデータに基づき、偏心円筒部Wb1,W
b2の研削加工を順次行う。この時、定寸装置70によ
り回転する短軸ジャーナル部Bの変位量をリアルタイム
で計測し、記憶する。
【0067】偏心円筒部Wb1,Wb2の研削加工が終
了した後、ステップ845で短軸ジャーナル部Bの振れ
が所定値以内か否かを判断する(振れ判別手段)。偏心
円筒部Wb1,Wb2の研削加工中に過大な負荷が工作
物Wに作用しておらず、短軸ジャーナル部Bの振れが小
さいならば、短軸ジャーナル部Bの中心OのC軸から
の偏心量は、ステップ830で求めた長軸ジャーナル部
Aの中心OのC軸からの偏心量εとほぼ一致し、その
差は所定値以内となる。即ち、短軸ジャーナル部Bの振
れが所定値以内ならば(Yes)、過大な振れは生じて
いないため、全工程を終了する。一方、短軸ジャーナル
部Bの振れが所定値より大きいならば(No)、短軸ジ
ャーナル部Bに修正研削を施すべく、ステップ850に
移行する。
【0068】短軸ジャーナル部Bのプロフィルデータを
作成し、修正研削を行うステップ850,855,86
0は、それぞれ図7におけるステップ735,740,
750と実質的に同じであるため説明を省略する。
【0069】このように短軸ジャーナル部Bの修正研削
が必要な場合のみ、短軸ジャーナル部Bのプロフィルデ
ータを作成して修正研削を行うため、不要な修正加工が
排除でき、精度の高い研削加工と生産性の向上を両立す
ることができる。
【0070】以上述べた実施例では、主軸台30に把持
され基準となる長軸ジャーナル部Aの中心OのC軸か
らの偏心量εを求め、これに基づき自由端側の短軸ジャ
ーナル部B側を修正研削するようにしている。しかし、
偏心円筒部Wb1,Wbを加工する前に短軸ジャーナル
部Bの中心OのC軸からの偏心量を求めておき、この
値に基づいて修正研削用の短軸ジャーナル部Bのプロフ
ィルデータを作成しても良い。
【0071】上記の実施例において、研削盤100の定
寸装置70は差動トランス機構を用いているが、これら
定寸装置の測定原理や制御方式等、研削盤の具体的な構
成は、特に上記の実施例に限定されるものではない。即
ち、研削盤は、上記の実施例とは異なる公知の定寸装
置、センサ等を任意に組み合わせて構成しても良い。
【0072】例えば、上記の実施例においては、Vブロ
ック62を用いた三点接触方式のチャック32により、
式(1)から長軸ジャーナル部Aの中心軸の偏心量εを
求めたが、必ずしもこのような三点接触方を用いる必要
は無い。
【0073】定寸装置の代わりに図10に示すように非
接触式のセンサS1を長軸ジャーナル部Aの近傍に設け
て偏心量εを求めることもできる。例えば、工作物Wを
一回転させたときのセンサS1の出力と主軸(C軸)の
回転角度を対応させて記憶した後、センサS1からの出
力の最大値と最小値より偏心量εを算出する方法等が考
えられる。
【0074】また、上記の第2実施例のように短軸ジャ
ーナル部Bの振れまたは偏心量を求めるために非接触式
のセンサS2を短軸ジャーナル部Bの近傍に設けること
もできる。
【0075】以上述べた実施例では、ジャーナル部A,
Bの間の加工箇所がジャーナル部A,Bの中心軸より変
位した偏心円筒部Wb1,Wb2となっている。しか
し、加工箇所は偏心したものに限られるものでは無く、
ジャーナル部A,Bと同軸の円筒部またはカム形状等、
特に限定されるものでは無い。
【0076】さらに、本実施例の加工装置は研削盤に限
られるものではなく、工作物を片持ち支持して加工する
旋盤等にも用いることができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように請求項1または請求
項4の発明は、工作物の偏心量を検出して自由端部を加
工するためのプロフィルデータを作成し、このプロフィ
ルデータに基づいて自由端部を加工するようにした。こ
のため、主加工部の加工中に自由端部側に振れが生じて
も、自由端部の加工により加工精度を向上させることが
できる。また、主加工部の加工から自由端部の加工へ移
行する際に、工作物を把持し直す必要が無い。従って、
精度が向上すると共に、加工時間を短縮することがで
き、生産性が向上する。
【0078】また、振れを修正するための工程を別途設
ける必要が無く、システム全体のコストを低く抑えるこ
とができる。
【0079】請求項2または請求項5の発明は、主軸に
把持される固定端部側を基準として自由端部の加工を行
うため、固定端部と自由端部の同軸性の精度がより向上
される。
【0080】請求項3または請求項6の発明は、自由端
部に所定値以上の振れが生じた場合にのみ自由端部の修
正加工を行う。従って、修正が必要な場合に加工は実行
され、不要な場合は行われないので加工精度と生産性の
両者が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における研削盤の全体構成
図である。
【図2】本発明の実施の形態における工作物の外形図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態におけるチャックのXY平
面図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるチャックのXZ平
面図である。
【図5】本発明の実施の形態における定寸装置のXY平
面図である。
【図6】本発明の実施の形態における偏心量εの求める
方法を表す図である。
【図7】本発明の実施の形態の作用を説明するフローチ
ャートである。
【図8】本発明の実施の形態における短軸ジャーナル部
Bのプロフィールデータ作成方法を説明するための図で
ある。
【図9】本発明の第2の実施の形態の作用を説明するフ
ローチャートである。
【図10】本発明の他の変形例を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
10 数値制御装置 26 エンコーダ 70 定寸装置 100 研削盤 A 長軸ジャーナル部 B 短軸ジャーナル部 S1,S2 センサ W 工作物 Wb1,Wb2 偏心円筒部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C001 KA01 KB07 TA04 TB03 3C029 AA02 AA29 3C034 AA01 AA13 BB92 CA04 3C043 AC21 CC03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸に把持される固定端部と、把持されな
    い自由端部との間に主加工部を有した工作物の前記固定
    端部を片持ち支持した状態で加工を行う加工方法であっ
    て、前記主軸の回転中心から前記工作物の中心軸までの
    偏心量を検出し、前記偏心量に基づいて前記自由端部を
    加工するためのプロフィルデータを作成し、前記主加工
    部を加工した後に前記プロフィルデータに基づいて前記
    自由端部を加工する加工方法。
  2. 【請求項2】前記偏心量は、前記主軸の回転中心から前
    記固定端部の中心軸までの距離であることを特徴とする
    請求項1に記載の加工方法。
  3. 【請求項3】前記主加工部を加工した際に前記自由端部
    に振れが生じたか否かを検出し、前記自由端部に所定値
    以上の振れが生じた場合に、前記プロフィルデータに基
    づいて前記自由端部を加工する請求項1または請求項2
    に記載の加工方法。
  4. 【請求項4】主軸に把持される固定端部と、把持されな
    い自由端部との間に主加工部を有した工作物の前記固定
    端部を片持ち支持した状態で加工を行う加工装置におい
    て、前記主軸の回転角度を検出する角度検出器と、前記
    主軸と前記工作物の位置関係を検出する位置検出器と、
    前記角度検出器により検出される角度位置における前記
    主軸の回転中心から前記工作物の中心軸までの偏心量を
    前記位置検出器からの検出結果に基づいて求める偏心量
    検出手段と、この偏心量検出手段の検出結果に基づいて
    前記自由端部を加工するためのプロフィルデータを作成
    するプロフィルデータ作成手段と、前記主加工部を加工
    する主加工部加工手段と、前記自由端部を加工する自由
    端部加工手段とを備えたことを特徴とする加工装置。
  5. 【請求項5】前記偏心量検出手段は、前記主軸の回転中
    心から前記固定端部の中心軸までの距離を検出すること
    を特徴とする請求項4に記載の加工装置。
  6. 【請求項6】前記主加工部加工手段により前記主加工部
    を加工した際に前記自由端部に所定値以上の振れが生じ
    たか否かを検出する振れ判別手段を備え、前記自由端部
    加工手段は、前記振れ判別手段により前記自由端部に所
    定値以上の振れが生じた場合に、前記プロフィルデータ
    に基づいて前記自由端部を加工する請求項4または請求
    項5に記載の加工装置。
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