JP2003093799A - アイロンの水タンクおよびアイロンの水タンクの製造方法 - Google Patents
アイロンの水タンクおよびアイロンの水タンクの製造方法Info
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Abstract
する外郭を有するタンク部材の溶着を可能にし、水タン
クを容易に形成する。 【解決手段】 ポリプロピレン樹脂等よりなる複数のタ
ンク部材12、14の結合面15aに対して平行に振動
を加えて溶着するとともに、タンク部材12、14の少
なくとも一方は、他方のタンク部材との結合部15の対
向位置に、結合面15aに対して所定の角度で傾斜する
外郭16を有する構成としたものである。
Description
を行うアイロンの水タンクおよびアイロンの水タンクの
製造方法に関するものである。
平5−23496号公報に示すように構成されていた。
以下、その構成について説明する。
ースカバー2の上面に形成された環状の凹部3に、この
凹部3に対向させて把手4に形成した凸部5を嵌合させ
るとともに、前記環状の凹部3と前記凸部5を接着力の
あるシール材6で水密的にシールし、前記把手4とベー
スカバー2を締結部材7により結合して水タンク8を構
成していた。
うな従来の構成では、シール材6が全周に亘って均一に
塗布されていない場合は、シール性が確保されず水漏れ
が生じたり、シール材6を塗布した後、把手4とベース
カバー2を結合して乾燥させるため、長時間放置しなけ
ればならず組立性が悪いという問題があった。
して、水タンクを構成する部材を溶着する方法が考えら
れる。一般的な溶着の方法は、超音波溶着を用いること
が考えられる。しかしながら、水タンクを構成する部材
に安価なポリプロピレン樹脂等を用いる場合は、水タン
クが構成される一般的なポリカーボネート樹脂等に比べ
て、剛性が低く柔軟な特性を有することに加えて、厚み
を薄くして成型されることから、タンク部材の結合部の
結合面と垂直の方向に超音波溶着の溶着治具を位置させ
る必要があり、タンク部材の形状が限定されるため、タ
ンク部材の一方を任意の曲面に形成すると溶着が行えな
いという問題があった。
ンクを構成するタンク部材の結合面に対して所定の角度
で傾斜する外郭を有する場合の溶着を可能にし、水タン
クを容易に形成することを目的としている。
するために、ポリプロピレン樹脂等よりなる複数のタン
ク部材の少なくとも一方は、他方のタンク部材との結合
部の対向位置に、結合面に対して所定の角度で傾斜する
外郭を有する構成とし、前記タンク部材の結合面に対し
て平行に振動を加えて結合するようにしたものである。
な剛性の低い材料でも、任意の曲面を有したタンク部材
の溶着が可能になり、強固なシール結合の水タンクを容
易に形成することができる。
は、ベースに設けた気化室と、前記気化室に供給する水
を貯える水タンクとを具備し、前記水タンクは、ポリプ
ロピレン樹脂等よりなる複数のタンク部材の結合面に対
して平行に振動を加えて結合するとともに、前記タンク
部材の少なくとも一方は、他方のタンク部材との結合部
の対向位置に、結合面に対して所定の角度で傾斜する外
郭を有する構成としたものであり、任意の曲面を有した
タンク部材をポリプロピレン樹脂等のような剛性の低い
材料で成形した場合でも、溶着によって強固にシール結
合を行うことができ、水タンクを容易に形成することが
できる。
記載の発明において、結合部は、振動による撓み量がほ
ぼ均一となるように剛性を設定したものであり、結合部
を均一な強度で溶着することができ、シール結合の良好
な水タンクを得ることができる。
たは2に記載の発明において、タンク部材の結合面の少
なくとも一方を粗面に形成したものであり、溶着時にお
ける結合部の発熱量を増加させて溶着を確実に行うこと
ができる。
3に記載の発明において、水タンクは、タンク部材の一
方を握り部を有した把手で構成したものであり、複雑な
曲面を有した把手をタンク部材として構成し、溶着によ
ってシール結合を行うことができるとともに、水タンク
の構成を簡略にして組立性を向上することができる。
気化室と、前記気化室に供給する水を貯える水タンクと
を具備し、前記水タンクは、ポリプロピレン樹脂等より
なる複数のタンク部材の結合面に対して平行に振動を加
える溶融工程と、前記溶融工程で溶融した結合面を接着
工程により接着して構成したものであり、任意の曲面を
有した水タンク部材をポリプロピレン樹脂のような剛性
の低い材料で成形した場合でも、溶着によって強固にシ
ール結合を行うことができ、水タンクを容易に形成する
ことができる。
記載の発明において、振動を加える振幅を設定する振幅
設定手段、または、振動を加える時間を設定する時間設
定手段、または、結合部に加える圧力を設定する圧力設
定手段を有し、前記振幅または時間または圧力を任意に
設定可能にしたものであり、個々の形状に最適な条件で
溶着することができ、良好なシール結合を行うことがで
きる。
たは6に記載の発明において、複数のタンク部材の結合
面に加える圧力は、接着工程で加える圧力を溶融工程で
加える圧力より大に設定したものであり、溶融工程で溶
融した結合部を良好に接着することができる。
して説明する。
に、気化室(図示せず)を設けたベース9の上面側を覆
うベースカバー10の上方に、気化室にスチーム発生用
の水を供給するための水を貯える水タンク11を配設し
ている。この水タンク11は、水タンク11の底部を形
成する蓋体12と、握り部を有した把手13を一体に構
成した容器体14からなる複数のタンク部材により構成
し、ポリプロピレン樹脂等の熱可塑性樹脂で形成してい
る。
15を環状に形成するとともに、この結合部15の対向
位置に結合面15aに対して所定の角度αで傾斜する外
郭16を有している。この外郭16は任意の曲面または
傾斜面に形成することができるとともに、容器体14の
結合部15および外郭16、または把手13は、例えば
1〜3mm程度の厚さでポリプロピレン樹脂等により成
形され、結合部15は容器体14の内側で外郭16から
突出するように形成している。
状に突出するように形成した第2の結合部で、外郭16
から蓋体12までの長さを結合部15より長く形成して
いる。蓋体12は結合部15と第2の結合部17と接合
し、その結合面15aに対して平行に振動を加え、両者
を溶着して水タンク11を構成している。
に加える振動によって生じる撓み量がほぼ均一となるよ
うに剛性を設定してあり、容器体14の周囲に沿って環
状に立設した結合部15と、容器体14の中央部に筒状
に立設した第2の結合部17の剛性がほぼ同等になるよ
うに、厚さや形状等を変化させており、図2に示すよう
に、各々の厚さを結合部15<第2の結合部17に設定
している。
は、第2の結合部17を結合部15より長く形成してい
るため、溶着時の振動による撓み量が異なり、均一に溶
着することができない、したがって、結合部15と第2
の結合部17の厚さを上記のように異ならせることによ
り、撓み量がほぼ均一となるようにしたものである。
17の結合面15aは、その少なくとも一方を粗面に形
成してあり、溶着時に振動を加えることによって摩擦に
よる発熱を多くして結合面15aを効率よく溶融するこ
とができるようにしている。上記蓋体12と結合部15
および第2の結合部17のいずれを粗面にしてもよく、
また、その両方を粗面にしてもよい。
明する。図2に示すように、まず、容器体14の外郭1
6と同形状に形成した左右2分割の固定体18a、18
bを矢印イ方向へ移動させて接合し、容器体14をこの
固定体18a、18b上に設置する。そして、蓋体12
をホーン19に真空吸着等の方法で固定した後、ホーン
19を矢印ロ方向へ下降させ、蓋体12を容器体14の
結合部15と第2の結合部17に当接する。
り、結合面15aに対して平行に振動させ、蓋体12と
容器体14の結合部15および第2の結合部17を溶着
する。溶着時の溶着工程の一例は、例えばホーン19の
振幅は0.5〜0.8mm、振動を加える時間は1〜5
sec、結合面15aに加える圧力は3.5barであ
る。また、接着工程の一例は、例えばホーン19の振幅
は0.5〜0.8mm、振動を加える時間は1〜5se
c、結合面15aに加える圧力は4.5barである。
面に形成して結合面15aと所定の角度αを有する場
合、結合部15の結合面15aに対して垂直に振動させ
る超音波溶着による方法では、ロスが大きく所定の振動
を結合面15aに加えることができないため、溶着に必
要な発熱量が得られないことから溶着することができな
いものであるが、結合面15aに対して平行に振動を加
えることにより、ロスが少なく所定の角度αを有し、か
つ、剛性の低い材料でも結合面15aに必要な発熱量を
得ることができるようになり、結合部15aを強固に溶
着してシール結合させることができる。
の溶着方法について、図3に示す工程フローチャートに
より説明する。まず、振動する振幅条件を入力する。本
実施例では0.5〜0.8mmで任意に設定する。次
に、溶着する時間条件を入力する。本実施例では1〜5
secで任意に設定する。次に、容器体14と蓋体12
を接触させる圧力条件を入力する。本実施例では3.5
〜4.5barで任意に設定する。
する。次に、溶着する容器体14と蓋体12を溶接機に
セットし、最初に設定された条件で容器体14と蓋体1
2を結合部15の結合面15aで溶融させる溶融工程が
実施される。次に、溶融した結合面15aを設定された
条件で接着する接着工程が実施される。溶着が行われた
製品は、溶接機から取り出して溶着状態を確認し、所望
の状態が得られないときは、前記の条件を任意に変更し
て最適な溶着条件を設定することができる。
る圧力を、溶融工程で加える圧力より強く設定している
ため、溶融工程で溶融した結合部15aを強固に接着す
ることができる。
13を一体に形成したが、各々別体にて形成してこれら
を組み合わせた構成としてもよい。
ば、ベースに設けた気化室と、前記気化室に供給する水
を貯える水タンクとを具備し、前記水タンクは、ポリプ
ロピレン樹脂よりなる複数のタンク部材の結合面に対し
て平行に振動を加えて結合するとともに、前記タンク部
材の少なくとも一方は、他方のタンク部材との結合部の
対向位置に、結合面に対して所定の角度で傾斜する外郭
を有する構成としたから、剛性の低い材料で、任意の曲
面を有したタンク部材を溶着により強固にシール結合さ
れた水タンクを得ることができる。
合部は、振動による撓み量がほぼ均一となるように剛性
を設定したから、溶着によって良好にシール結合された
水タンクを得ることができる。
ンク部材の結合面の少なくとも一方を粗面に形成したか
ら、結合部の発熱効果を高めて的確に溶着を行うことが
できる。
タンクは、タンク部材の一方を握り部を有した把手で構
成したから、複雑な曲面を有した把手をタンク部材とし
て構成し、溶着によって水タンクを構成することができ
る。
ースに設けた気化室と、前記気化室に供給する水を貯え
る水タンクとを具備し、前記水タンクは、ポリプロピレ
ン樹脂よりなる複数のタンク部材の結合面に対して平行
に振動を加える溶融工程と、前記溶融工程で溶融した結
合面を接着する接着工程により構成したから、任意の曲
面を有した水タンク部材を剛性の低い材料で成形した場
合でも、溶着によって強固にシール結合された水タンク
を得ることができる。
動を加える振幅を設定する振幅設定手段、または、振動
を加える時間を設定する時間設定手段、または、結合部
に加える圧力を設定する圧力設定手段を有し、前記振幅
または時間または圧力を任意に設定可能にしたから、個
々の形状に最適な条件で溶着することができ、良好なシ
ール結合を行うことができる。
数のタンク部材の結合面に加える圧力は、接着工程で加
える圧力を、溶融工程で加える圧力より大に設定したか
ら、溶融工程で溶融した結合部を良好に接着し、強固に
シール結合ができる。
部を断面で示した正面図
を断面図
ーチャート
Claims (7)
- 【請求項1】 ベースに設けた気化室と、前記気化室に
供給する水を貯える水タンクとを具備し、前記水タンク
は、ポリプロピレン樹脂等よりなる複数のタンク部材の
結合面に対して平行に振動を加えて結合するとともに、
前記タンク部材の少なくとも一方は、他方のタンク部材
との結合部の対向位置に、結合面に対して所定の角度で
傾斜する外郭を有する構成としたアイロンの水タンク。 - 【請求項2】 結合部は、振動による撓み量がほぼ均一
となるように剛性を設定した請求項1記載のアイロンの
水タンク。 - 【請求項3】 タンク部材の結合面の少なくとも一方を
粗面に形成した請求項1または2記載のアイロンの水タ
ンク。 - 【請求項4】 水タンクは、タンク部材の一方を握り部
を有した把手で構成した請求項1〜3のいずれか1項に
記載のアイロンの水タンク。 - 【請求項5】 ベースに設けた気化室と、前記気化室に
供給する水を貯える水タンクとを具備し、前記水タンク
は、ポリプロピレン樹脂等よりなる複数のタンク部材の
結合面に対して平行に振動を加える溶融工程と、前記溶
融工程で溶融した結合面を接着工程により接着して構成
するアイロンの水タンクの製造方法。 - 【請求項6】 振動を加える振幅を設定する振幅設定手
段、または、振動を加える時間を設定する時間設定手
段、または、結合部に加える圧力を設定する圧力設定手
段を有し、前記振幅または時間または圧力を任意に設定
可能にした請求項5記載のアイロンの水タンクの製造方
法。 - 【請求項7】 複数のタンク部材の結合面に加える圧力
は、接着工程で加える圧力を溶融工程で加える圧力より
大に設定した請求項5または6記載のアイロンの水タン
クの製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2001296847A JP4016626B2 (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | アイロンの水タンクおよびアイロンの水タンクの製造方法 |
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JP4016626B2 JP4016626B2 (ja) | 2007-12-05 |
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JP2021053259A (ja) * | 2019-10-01 | 2021-04-08 | 東芝ホームテクノ株式会社 | スチーマー |
-
2001
- 2001-09-27 JP JP2001296847A patent/JP4016626B2/ja not_active Expired - Fee Related
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