JP2003093783A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2003093783A
JP2003093783A JP2001288665A JP2001288665A JP2003093783A JP 2003093783 A JP2003093783 A JP 2003093783A JP 2001288665 A JP2001288665 A JP 2001288665A JP 2001288665 A JP2001288665 A JP 2001288665A JP 2003093783 A JP2003093783 A JP 2003093783A
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JP
Japan
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motor
voltage
inverter circuit
washing
signal
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JP2001288665A
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English (en)
Inventor
Hisashi Hagiwara
久 萩原
Mitsusachi Kiuchi
光幸 木内
Norimasa Kondo
典正 近藤
Yoshio Kubo
美穂 久保
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバータ回路によりモータを駆動し回転数
制御する洗濯機において、モータの回転数を下げる場
合、モータの発電エネルギがインバータ回路に電圧を供
給する直流電源側に回生し、インバータ回路に過電圧が
かかり、不安全状態になるのを回避し、安全性を向上す
る。 【解決手段】 交流電源1に接続された整流回路3の直
流電力をインバータ回路5により交流電力に変換してモ
ータ6を駆動し、モータ6のロータ位置を検出するロー
タ位置検出手段7と制御手段17によりインバータ回路
5を制御する。制御手段17は、モータ6駆動中に、イ
ンバータ回路5の直流電圧を検知する直流電圧検知手段
4の出力信号により、電圧の上昇を検知し、第1の所定
電圧値以上の電圧を検知した場合、モータ6の駆動を停
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータ回路に
よりモータを駆動し回転数制御する洗濯機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭用の洗濯機はインバータ回路
によりモータの回転数を制御して脱水性能、あるいは洗
浄性能を向上するものが提案されている。
【0003】従来、この種の洗濯機は、特開2000ー
324873号公報に示すように構成していた。すなわ
ち、ホールICよりなるロータ位置検出手段の出力信号
より正弦波状の3相交流電圧波形をインバータ回路によ
り発生させて、撹拌翼あるいは洗濯兼脱水槽を直接駆動
する直流ブラシレスモータを駆動するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の構成では、モータの印加電圧値により、モータの回
転数を制御しており、洗濯兼脱水槽を高速回転させる脱
水運転等において、一旦高速回転にした後、回転数を下
げる場合、モータへの印加電圧を低くするが、このと
き、急激に印加電圧を低下させると、モータの発電エネ
ルギがインバータ回路に電圧を供給する直流電源側に回
生し、インバータ回路の直流電圧が高くなり、過電圧が
印加されるという欠点があった。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、モータの回転数を下げる場合、モータの発電エネル
ギがインバータ回路に電圧を供給する直流電源側に回生
し、インバータ回路に過電圧がかかり、不安全状態にな
るのを回避し、安全性を向上することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、交流電源に接続された整流回路の直流電力
をインバータ回路により交流電力に変換してモータを駆
動し、モータのロータ位置を検出するロータ位置検出手
段と制御手段によりインバータ回路を制御し、制御手段
は、モータ駆動中に、インバータ回路の直流電圧を検知
する直流電圧検知手段の出力信号により、直流電圧の上
昇を検知し、第1の所定電圧値以上の電圧を検知した場
合、モータの駆動を停止するようにしたものである。
【0007】これにより、モータの回転数を下げる場
合、モータの発電エネルギがインバータ回路に電圧を供
給する直流電源側に回生し、インバータ回路に過電圧が
かかり、不安全状態になるのを回避することができ、安
全性を向上することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、交流電源と、前記交流電源に接続された整流回路
と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換するイン
バータ回路と、前記インバータ回路により駆動されるモ
ータと、前記モータのロータ位置を検出するロータ位置
検出手段と、前記インバータ回路を制御する制御手段
と、前記整流回路の直流電圧を検知する直流電圧検知手
段とを備え、前記制御手段は、前記モータの駆動時、前
記直流電圧検出手段により検知した電圧値が第1の所定
電圧値以上の場合、前記モータ駆動を停止するようにし
たものであり、モータの回転数を下げる場合、モータへ
の印加電圧を急激に低下させると、モータの発電エネル
ギがインバータ回路に電圧を供給する直流電源側に回生
し、インバータ回路の直流電圧が高くなる。この直流電
圧を直流電圧検出手段により検知し、検知した電圧値が
第1の所定電圧値以上の場合、モータ駆動を停止するこ
とで、モータの発電エネルギがインバータ回路に電圧を
供給する直流電源側に回生し、インバータ回路に過電圧
がかかり、不安全状態になるのを回避することができ、
安全性を向上することができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、外槽内に回転自在に設けモータに
より駆動される洗濯兼脱水槽モータを備え、制御手段
は、前記モータにより前記洗濯兼脱水槽を駆動する脱水
動作時、直流電圧検出手段により検知した電圧値が第1
の所定電圧値以上の場合、脱水動作を中止するようにし
たものであり、脱水運転等の高速回転時、回転数を下降
させるとき、モータへの印加電圧を急激に低下させるこ
とにより、モータの発電エネルギがインバータ回路に電
圧を供給する直流電源側に回生し、インバータ回路に過
電圧がかかり、不安全状態になるのを回避することがで
き、安全性を向上することができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、上記請求項2に
記載の発明において、制御手段は、モータにより洗濯兼
脱水槽を駆動する脱水動作時、直流電圧検出手段により
検知した電圧値が第1の所定電圧値以上の場合、脱水動
作を中止し、その後、再度脱水動作を行うようにしたも
のであり、インバータ回路に、過電圧がかかり不安全状
態になることを回避することができるとともに、再度モ
ータを駆動させ洗濯運転を継続させることにより、洗濯
機の基本性能も確保できる。
【0011】請求項4に記載の発明は、上記請求項2ま
たは3に記載の発明において、制御手段は、モータ駆動
時以外のときに直流電圧検出手段により検知した電圧値
が第2の所定電圧値以上の場合、異常状態とし、洗濯動
作を中止するようにしたものであり、モータの発電エネ
ルギがインバータ回路に電圧を供給する直流電源側に回
生し、インバータ回路の直流電圧が上昇するのとは別の
要因、例えば、200V電源を使用した場合、何らかの
原因で電源電圧が上昇している場合など、主に製品の外
部からの要因による上昇を検知でき、不安全の状態で使
用するのを事前に回避することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0013】図1に示すように、交流電源1は、ライン
フィルター2を介して整流回路3に交流電力を加え、整
流回路3により直流電力に変換する。整流回路3は倍電
圧整流回路を構成し、交流電源1が正電圧のとき、全波
整流ダイオード3aによりコンデンサ3bを充電し、交
流電源1が負電圧のとき、コンデンサ3cを充電し、直
列接続されたコンデンサ3b、3cの両端には倍電圧直
流電圧が発生し、インバータ回路5に倍電圧直流電圧を
加える。
【0014】直流電圧検知手段4は、抵抗により分圧し
た電圧を出力し、コンデンサ3b、3cの両端の直流電
圧、すなわち整流回路3の直流電圧を検出する。
【0015】インバータ回路5は、6個のパワースイッ
チング半導体と逆並列ダイオードよりなる3相フルブリ
ッジインバータ回路により構成し、通常、パワートラン
ジスタ(IGBTも同様)と逆並列ダイオードおよびそ
の駆動回路と保護回路を内蔵したインテリジェントパワ
ーモジュール(以下、IPMという)で構成している。
インバータ回路5の出力端子にモータ6を接続し、図1
2に示す回転翼35または洗濯兼脱水槽31を駆動す
る。
【0016】モータ6は直流ブラシレスモータにより構
成し、回転子を構成する永久磁石と固定子との相対位置
(回転子位置)をロータ位置検出手段7により検出す
る。ロータ位置検出手段7は、通常、3個のホールIC
7a、7b、7cにより構成している。インバータ回路
5の負電圧端子と整流回路3の負電圧端子間に電流検出
手段8、いわゆるシャント抵抗を接続している。
【0017】ラインフィルター2の出力交流電圧端子間
には、給水弁9、排水弁10、クラッチ11を接続し、
スイッチング手段12により制御する。
【0018】ここで、洗濯機の構成について説明する。
図12に示すように、外槽30は、回転自在に配設した
洗濯兼脱水槽31を内包し、吊り棒32により洗濯機外
枠33をつり下げている。モータ6は、減速機構を介し
て洗濯兼脱水槽31または洗濯兼脱水槽31の内底部に
回転自在に配設した撹拌翼35を回転駆動する。
【0019】給水弁9は水道水を洗濯兼脱水槽31に給
水するもので、電磁弁により構成し、排水弁10は洗濯
兼脱水槽31内の水の排水を制御する。クラッチ11
は、モータ6の回転駆動軸を撹拌翼35に結合するか、
洗濯兼脱水槽31に結合するかを制御する。スイッチン
グ手段12は、双方向性サイリスタなどのソリッドステ
ートリレー、またはメカニカルリレーで構成している。
【0020】電源スイッチ13を押すことにより、電力
が供給され、制御回路16は動作を開始する。電力を保
持するために、制御手段17の出力信号により、リレー
駆動回路14を制御して、リレー15をオンさせる。電
源を遮断するときは、リレー15をオフする。
【0021】制御回路16は、インバータ回路5、スイ
ッチング手段12、リレー15を制御するもので、マイ
クロコンピュータにより構成した制御手段17と、制御
手段17の出力信号によりインバータ回路5のIPMを
制御してモータ6の回転駆動を制御するインバータ駆動
回路15と、スイッチング手段12を制御するスイッチ
ング手段駆動回路18と、リレー15を制御するリレー
駆動回路14と、電流検出手段8の出力信号によりイン
バータ回路5の電流を検知し制御手段17にモータ電流
に応じた信号を加える電流検出回路19とで構成してい
る。
【0022】また、制御回路16は、スイッチング手段
12を制御して給水弁9、排水弁10、クラッチ11な
どの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水の一連の行程を
制御する。
【0023】洗い行程においては、撹拌翼35を左右に
回転させ、布に機械力を加えて、衣類の汚れを落とし、
脱水行程においては、洗濯兼脱水槽31を回転させ、洗
濯に使った洗濯水を衣類から絞るよう動作させる。
【0024】制御手段17は、洗濯動作を時系列的に制
御するなど洗濯機の動作全般を制御(詳細は省略)する
とともに、インバータ回路5のIPMを制御して、モー
タ6を駆動する。
【0025】この制御手段17は、図2に示すように、
キャリア信号発生回路と比較回路とを有しインバータ回
路5のIPMを制御するPWM制御手段18dと、イン
バータ回路5の出力電圧を所望の波形に出力する波形記
憶手段18eと、ロータ位置検出手段7の出力信号とキ
ャリア信号発生回路の出力信号より電気角を演算する電
気角制御手段18bと、キャリア信号発生回路の出力信
号に同期して電気角制御手段18bにより波形記憶手段
18eの信号を呼出しPWM制御手段18dに信号を出
力する出力レベル変換回路18cと、ロータ位置検出手
段7aの信号より検知した回転数と設定回転数を比較し
て得た誤差信号により電気角制御手段18bの出力信号
レベルを変えて回転数を制御する回転数制御手段18a
と、モータ印加電圧位相を制御する電圧位相設定手段1
8fとで構成している。
【0026】PWM制御手段18dは、キャリア信号発
生回路181dにより鋸歯状波を発生させ、比較回路1
82dの入力端子に信号vcを加え、比較回路182d
の他方の入力端子に電圧設定手段180dの信号vuを
加え、キャリア信号発生回路181dの周期は、キャリ
ア周波数を15.6kHzに設定すると64μsとな
り、時間に比例して信号レベルが変化する鋸歯状波を発
生させる。
【0027】鋸歯状波の方が三角波よりもPWM分解能
が高く優れている。また、鋸歯状波の場合にはキャリア
周波数のN次高調波が三角波に比べて増加する欠点があ
るが、キャリア周波数を超音波周波数に設定すれば、キ
ャリア周波数のN次高調波は騒音への影響がなくなるの
で、この問題はなくなる。
【0028】比較回路182dはマイクロコンピュータ
内のデジタルコンパレータで、ダブルバッファより構成
される電圧設定手段180dのデータと鋸歯状波のキャ
リア信号と比較してPWM波形を生成する。図2に示す
PWM制御手段18dは3相出力の1相分で、3相出力
の場合には同様の回路を3個有する。ただし、キャリア
信号発生回路181dは1つで共用化できる。
【0029】波形記憶手段18eは、電気角に対応した
所望の電圧信号(正弦波データ)を記憶したもので、2
56(8ビット)から512(9ビット)個の数値デー
タの配列である。電圧振幅に相当する数値データは9ビ
ットデータで、通常は−256から+256まで電気角
に対応した正弦波データを記憶している。この数値デー
タは、いわゆる正規化データであり、データの持ち方は
特にきまっていないので、できるだけプログラムの実行
速度が早くなる数値配列が望ましい。
【0030】電気角制御手段18bは、ロータ位置検出
手段6の出力信号を検知し回転周期を検出する回転周期
検知手段182bと、基準となるロータ位置検出手段6
の出力信号H1からの位相角φを設定する位相設定手段
181bと、回転周期検出手段182bより検知した電
気角60度に相当する期間内にキャリア信号発生回路1
81dの出力パルス数kカウントし、キャリア信号1周
期の電気角Δθを演算しロータ位置に対応する電気角を
演算する電気角演算手段183bと、電気角演算手段1
83bより演算したロータ電気角と位相設定手段181
bより印加電圧電気角を設定する電気角設定手段180
bより構成される。
【0031】出力レベル変換回路18cは、波形記憶手
段18eより電気角に対応した振幅信号Aを呼び出す呼
び出し手段180cと、呼び出し手段180cの出力信
号Aに変調度Gを演算してPWM制御手段18dに出力
する電圧演算手段181cとで構成している。通常、波
形記憶手段18eのデータは、インバータ回路5の最大
出力レベルに対応した数値なので、電圧演算手段181
cの演算はインバータ出力電圧レベルを減らす演算とな
り、変調度Gは1よりも小さい数値となる。通常、正弦
波PWMにおける変調度はパーセンテイジ(%)で呼ば
れる。
【0032】変調度Gは回転数制御手段18aにより出
力され、回転数制御手段18aは、モータ回転数を所定
値に設定する回転数設定手段181aと、ロータ位置検
出手段7aの信号より回転数を検知する回転数検知手段
180aと、検知回転数と設定回転数を比較して誤差信
号を出力する回転数比較手段182aとで構成し変調度
Gを制御する。
【0033】電圧位相設定手段18fは、モータ6を駆
動する条件によりインバータ回路出力電圧の位相を設定
制御するものである。インバータ回路出力電圧の位相
と、モータ電流位相はかならずしも、同一位相にならな
いので、予めモータ6の駆動条件毎(撹拌翼35を回転
させる洗い運転や、洗濯兼脱水槽31を回転させる脱水
運転等)に、インバータ回路出力電圧位相とその時の、
モータ電流の位相を試験的に観測し、この試験データを
基に、インバータ回路出力電圧位相を設定する。
【0034】この設定する位相とは、モータ誘起電圧E
cと、モータ電流の位相とが近い程、高効率になるの
で、この条件を満たすようなインバータ回路出力電圧位
相が最適である。また、トルクを重視するときなどは、
モータ誘起電圧Ecに対し、モータ電流位相が進みぎみ
になるような、いわゆる弱め界磁の状態にインバータ回
路出力電圧位相を設定する制御方式がある。
【0035】上記構成において電気角に対応した各部波
形関係は、図3に示すようになる。図3は、モータ回転
駆動時の各部波形関係を示すもので、図3において、E
cはモータ誘起電圧波形で、ロータ位置検出手段6のロ
ータ位置信号H1、H2、H3は、電気角60度ごとに
信号が変化し、基準信号H1がローからハイに変化した
タイミングを0度とすると、モータ誘起電圧Ecは電気
角30度遅れた位相となる。ロータ位置信号H1、H
2、H3の変化に同期してロータ位置信号H1、H2、
H3の状態データを読み込み、状態データより60度毎
のロータ電気角を検出できる。
【0036】信号vcはキャリヤ信号発生回路181d
の鋸歯状波の出力信号で、0から512まで変化するタ
イマカウンタのタイマ値である。タイマ値が512にな
ると、タイマカウンタがオーバーフローして0に戻り、
キャリヤ割り込み信号cを発生させる。
【0037】信号vuは、比較回路182dの一方の入
力信号で、基本的には出力レベル変換回路18cの出力
信号と同じであり、この場合は、位相角φは0度で変調
度Gは100%の場合を示す。この信号vuは波形記憶
手段18eに記憶した正弦波データの振幅信号A(−2
56〜+256)に変調度Gを掛けて256を足したも
ので、vu=A×G+256より計算される。256を
中心値として0から512まで正弦波状に変化する。
【0038】信号uは信号vuとキャリヤ信号発生回路
181dの出力データvcと大小比較したPWM波形を
示す。この信号uによりインバータ駆動回路15を介し
てインバータ回路5を駆動し、モータ6に電圧を印加す
ることにより、ほぼ正弦波状の電流でモータ6を駆動す
ることができ、モータ6から発生する騒音、振動を低減
することができる。
【0039】この信号uはU相の上アームトランジスタ
の駆動信号で、下アームトランジスタの駆動信号は信号
uの反転信号となる。実際にトランジスタに加える信号
は、さらにターンオフタイムを考慮したデッドタイム制
御が加わり、上下アームトランジスタの同時導通を禁止
する期間を設けている。
【0040】これにより、キャリヤ信号に同期して演算
によりロータ位置電気角を検出し、波形記憶手段18e
に記憶した正弦波データを読み出すことができるので、
キャリヤ信号の周波数を高くしてロータ位置検出分解性
能を高くすることができ、モータ6の回転数制御性能を
向上することができ、モータ騒音を減らすことができ
る。
【0041】上記構成において図4を参照しながら脱水
運転時の動作を説明する。図4のステップ301で、電
源スイッチ13をオンし、制御手段17の動作を開始
し、リレー15をオンすることにより電力供給を開始す
る。ステップ302で、操作スイッチ(図示せず)によ
り、洗濯するコース、行程内容等を設定する。ここで
は、脱水運転時のフローチャートを示すので、脱水行程
を選択したことにする。
【0042】ステップ303で、直流電圧検知手段4の
出力信号により、コンデンサ3b、3c間の直流電圧V
DCを検出する。モータ6を駆動していない状態で検知
する直流電圧値は、交流電源1からの印加電圧をそのま
ま、直流に整流した値である。すなわち、交流電源1の
電圧が100Vの場合は、直流電圧は約280V(倍電
圧整流しているため2倍になる)になる。
【0043】ステップ304で、直流電圧VDCが、検
知しきい値VDC2(第2の所定電圧値、たとえば、直
流420V)以上であるかを比較する。直流電圧VDC
が420V以上であるということは、交流電源1の電圧
値が150V以上である。交流電源が100Vという前
提で、制御回路16、給水弁9等の部品を構成している
ので、過電圧が印加されると、動作が保証されず不安全
の状態になる恐れがある。そのため、この過電圧の状態
を回避するため、ステップ320に進み、動作を停止
し、かつ、異常報知して、使用者に異常状態であること
を知らせる。
【0044】ここで、図5のフローチャートで異常報知
処理内容を説明する。ステップ401で、表示手段(図
示せず)等により、異常状態であることを報知し、ステ
ップ402で、所定時間ti(例えば10秒)を計時
し、所定時間ti経過するまで、異常状態の表示をつづ
ける。所定時間ti経過後には、ステップ403におい
て、リレー15をオフにし、電源を遮断する。これによ
り、過電圧がすべての部品に印加することを回避でき、
不安全状態の発生を回避できる。
【0045】また、この図5のフローチャートでは、異
常状態を検知した後、異常報知を所定時間ti行うと記
したが、この所定時間tiの間でも、過電圧を印加しつ
づけると、部品等の破壊につながる恐れがあるので、異
常報知せずに、即電源を遮断するほうが望ましく、異常
報知を行わなくてもよい。
【0046】ステップ305で、スタートスイッチ(図
示せず)が押されたかを検知し、押された場合は、ステ
ップ306に進み脱水運転をスタートする。ステップ3
07で起動制御サブルーチンを実行する。
【0047】起動制御サブルーチン307は、矩形波駆
動に設定して所定のPWM設定値よりモータ6を起動さ
せ、ロータが1/4から1回転してから正弦波PWM制
御に切り換えるものである。矩形波駆動は120通電制
御とも呼ばれ、モータ6を構成する直流ブラシレスモー
タの最も簡単で、かつ起動トルクを大きくとれる制御方
法である。ロータ位置信号により、インバータ回路5を
構成する3相ブリッジインバータの上側アームトランジ
スタまたは下側アームトランジスタの片側のみPWM制
御することにより、モータ電流を制御することができ
る。
【0048】ステップ308にて、前述したように正弦
波PWM制御に切り換える。正弦波PWM制御は、上側
アームトランジスタと下側アームトランジスタが交互に
オンオフするもので、例えば、U相上側アームトランジ
スタの駆動信号uの反転信号がU相下側アームトランジ
スタの駆動信号となり、すべてのトランジスタはキャリ
ア信号周波数でPWM制御される。
【0049】ステップ309より回転数が設定されて正
弦波駆動により回転制御される。回転数制御モード(回
転数制御サブルーチン)は、モータ電流が誘起電圧位相
とほぼ同位相、あるいは、やや進角となるようにインバ
ータ出力電圧位相角φを基準位相H1よりも10度ほど
遅らせる。
【0050】インバータ出力電圧位相よりも巻線インダ
クタンスによりモータ電流が遅れるので、インバータ出
力電圧位相角φを基準位相H1よりも10度ほど遅らせ
ると、モータ電流位相はさらに遅れて基準位相H1より
も30度遅れた誘起電圧位相にほぼ等しくなり、モータ
電流を減らしてモータ効率を高くすることができるから
である。
【0051】このインバータ出力電圧位相φの設定のも
とで、変調度Gを制御し、洗濯兼脱水槽31の回転数が
設定回転数に収束するようフィードバック制御を行う。
フィードバック制御の方法としては、ロータ位置検出手
段7aの信号より回転数検知手段180aにより、現在
の洗濯兼脱水槽31の回転数を検知し、検知回転数と回
転数設定手段181aで設定する設定回転を比較して誤
差信号を出力する回転数比較手段182aにより、変調
度Gを制御する。
【0052】脱水運転の場合、洗濯兼脱水槽31を最終
目標回転数N3(900r/min)に上昇させる前
に、図7に示すように、段階的に回転数を上昇させる制
御を行う。時間に対して、設定回転数を決め、この回転
数に追従するようなフィードバック制御することで、図
7に示すような回転数の上昇を実現する。
【0053】脱水運転の場合、急減に回転数を上昇させ
ると、洗濯兼脱水槽31内の衣類に含まれている洗濯水
や洗剤の泡が一度に放出され、排水ができなくなった
り、洗濯兼脱水槽31と外槽30との間に洗剤の泡が詰
まり、回転数が上昇していかないという問題が発生す
る。そこで、衣類に含まれる洗濯水を除々に排出するた
めに、回転数の上昇を緩やかにした脱水区間1と、その
後、高速回転にして、残りの洗濯水を脱水する区間、脱
水区間2に分けて制御するようにする。
【0054】また、脱水区間1では、衣類のアンバラン
ス状態を検知する区間を設ける。アンバランス状態を検
知する方法としては、時間t0から時間t1の間に回転
数N1まで上昇させた後に、時間t1から時間t2の間
に回転数N2まで加速させ、衣類を洗濯兼脱水槽31の
側面にはりつける、その後、時間t2から時間t3の間
で減速運転を行い、回転数N1まで下げて、この回転数
で衣類のアンバランス状態を検知する。時間t3から時
間t4のアンバランス検知区間で、変調度Gを一定に設
定し回転数の変動を測定することにより衣類のアンバラ
ンスを検知する。衣類のアンバランスが大きければ回転
数の変動が大きくなり、回転周期T0の最大値と最小値
の差よりアンバランス量を検知する。
【0055】脱水区間2では、時間t4からt5の間、
回転数N3まで加速運転を行う。以降、脱水時間が終了
するまで、回転数N3で運転をつづける。
【0056】回転数の減速は、変調度Gの値を小さく
し、印加電圧を低くすることにより実現するが、急激に
印加電圧を低くすると、モータの発電エネルギーがモー
タで消費されなくなり、コンデンサ3b、3c間に電圧
が回生され、直流電圧が上昇してしまう。時間t2から
時間t3の減速時、上記原因により、電圧が最も回生し
易いが、すべての区間において、回転数制御をしている
ので、減速制御を行う可能性はあり、エネルギの回生に
より直流電圧が上昇する恐れがある。そこで、脱水運転
中は、すべての区間で、直流電圧を検知する。
【0057】ステップ310で、直流電圧検知手段4の
出力信号により、コンデンサ3b、3c間の直流電圧V
DCを検出する。ステップ311で、モータ6からのエ
ネルギ回生により、直流電圧VDCが、検知しきい値V
DC1(第1の所定電圧値、たとえば、直流380V)
以上であるかを比較し、検知しきい値VDC1以上(直
流380Vであれば、モータ6から回生により100V
上昇している)であれば、インバータ回路5等に過電圧
が印加しているので、脱水運転を中止するために、ステ
ップ321に進む。
【0058】時間t2から時間t3からの減速時、モー
タ6からの回生がないように、設定回転数を除々に下
げ、印加電圧を一気に減らさないよう設定するが、衣類
の量が極端に多い場合や、偏りが大きい場合など、回転
数制御の結果、印加電圧を多めに減らしてしまう場合も
あり、その結果、回生により直流電圧が上昇する可能性
がある。
【0059】モータ6から発電エネルギの回生がない場
合は、ステップ312で、脱水運転時間t6が経過した
かを検知し、時間終了まで脱水運転を行う。終了後は、
ステップ313に進みモータをオフし、ステップ314
にて次行程に移行する。
【0060】ステップ321は、モータ6からの回生に
より直流電圧が上昇したことを検知した後の処理で、再
度脱水運転を行う。この処理内容を図6のフローチャー
トにより説明する。
【0061】ステップ501で、モータ6をオフし、ス
テップ502でモータ6をオフした後、洗濯兼脱水槽3
1が惰性回転で回転しているのが停止したかを検知す
る。また、このとき、脱水運転中にモータ6から回生し
た電圧が放電され、正常な電圧値まで低下したかを確認
する。ステップ503で、再度、直流電圧検知手段4の
出力信号により、コンデンサ3b、3c間の直流電圧V
DCを検出し、ステップ504で、直流電圧VDCが、
検知しきい値VDC2(第2の所定電圧値、たとえば、
直流420V)以上であるかを比較し、モータ6からの
回生以外の原因で電圧が上昇しているのかを検知する。
電圧が上昇していると検知した場合は、ステップ520
に進み、動作を停止し、かつ、異常報知して、使用者に
異常状態であることを知らせる。
【0062】ステップ505で、再度脱水運転を行うた
めにモータ6をオンし、ステップ506で起動制御サブ
ルーチンを実行する。矩形波駆動により、モータ6を駆
動した後、ステップ507にて、正弦波PWM制御に切
り換え、ステップ508より回転数が設定されて正弦波
駆動により回転制御を行う。
【0063】脱水運転を再度行うということから、脱水
区間1を行った後、脱水区間2に移行し、高速回転で、
衣類内の洗濯水を脱水してもよいが、前回の脱水運転
時、脱水区間1の途中まで進んでいることは確かであ
り、衣類内の洗濯水、泡はある程度放出されていると考
えられる。そこで、あえて、モータ6からの回生電圧が
発生し易い、脱水区間1を行う必要はなく、時間短縮
と、脱水運転を継続するために、脱水区間2から始め
る。
【0064】そこで、図8に示すように、時間t0から
時間t5’の間に脱水回転数をN3まで加速する。アン
バランス状態の検知を省略してしまうが、バックアップ
のために別のアンバランス状態を検知する手段(洗濯兼
脱水槽31の揺れを直接的に検知するレバー等を設け、
レバーに触れたらアンバランスとするなど、)があるの
で、洗濯兼脱水槽31が大きく振動し、不安全の状態に
なることは回避できる。
【0065】ステップ509からステップ510では、
脱水運転中に、インバータ回路5に高電圧が印加されて
いるかを検知し、直流電圧が第1の所定電圧値VDC1
以上の場合は、運転を中止して、再度脱水を行うため、
ステップ521からステップ522に進み繰り返す。回
数Nr(例えば3回)か、繰り返してもこの過電圧状態
を検知するならば、運転を中止し、異常報知を行う。
【0066】ステップ511で、脱水時間t6が経過す
るまで脱水運転を継続し、時間t6が経過した時点で脱
水運転を終了し、ステップ512でモータ6をオフし、
ステップ513で次行程へと移行する。
【0067】一方、正弦波駆動の詳細なフローチャート
を図9を参照しながら説明する。ステップ601でモー
タ6の起動制御を行いステップ602に進む。ステップ
603からステップ604は前記した内容に重なるので
ステップ605から説明する。ステップ605に進んで
キャリヤ信号割込cの有無を判断し、キャリヤ信号割込
cが発生するとステップ606に進んでキャリヤ信号割
込サブルーチンを実行する。
【0068】キャリヤ信号割り込みサブルーチンの詳細
については、図10により説明するが、簡単に説明する
と、キャリヤ信号をカウントすることによりロータ位置
電気角を検出し、電気角に応じて波形記憶手段18eよ
り正弦波データを呼び出し、PWM制御データを設定す
るものである。このサブルーチンの実行とリターンに
は、数μsecから10数μsec以内に処理する必要
がある。
【0069】つぎに、ステップ607に進み、インバー
タ回路5を構成するIGBTの駆動制御を行う。PWM
制御手段18dの出力設定手段182dはダブルバッフ
ァ構造となっており、PWM値が変更されてから実際に
出力される信号は、つぎのキャリヤ信号のタイミングと
なる。
【0070】ステップ608は、ロータ位置信号の変化
を検出するもので、ロータ位置信号H1、H2、H3の
エッジ信号を検出して割り込み信号が発生したかどうか
を検出し、割り込み信号が発生するとステップ609に
進み、位置信号割り込みサブルーチンを実行する。位置
信号割り込みの優先度は、キャリヤ信号割り込みのつぎ
に設定する。
【0071】位置信号割り込みサブルーチンの詳細につ
いては、図11により説明するが、簡単に説明すると、
ロータ回転周期と回転数の検出、0度、60度、120
度等の60度ごとの電気角の設定、キャリヤ信号1周期
の電気角の演算等の処理を実行する。
【0072】この位置信号割り込みサブルーチンも、キ
ャリヤ信号割り込みサブルーチンと同様に高速処理が必
要であり、数μsecから10数μsec以内に処理す
る必要がある。なぜなら、2つの割り込みが同時に重な
っても、キャリヤ信号1周期(64μs)の50%の時
間内に処理しないと、メインルーチンの実行が不可能と
なり、プログラムの実行に支障をきたす場合が生じる。
【0073】ステップ610にてモータ6の駆動動作の
終了判定を行い、続行ならばステップ603に戻り、終
了ならばステップ611に進んで、IGBTをすべてオ
フしてからキャリヤ信号のカウントを停止させ、一連の
正弦波駆動制御を終了させる。
【0074】つぎに、ロータ位置検出手段7の出力信
号、すなわちロータ位置信号H1、H2、H3のエッジ
を検出したときの位置信号割り込み動作を図11を参照
しながら説明する。
【0075】ステップ700より、エッジ信号により外
部割り込みが生じ位置信号割り込みサブルーチンを開始
し、ステップ701にてロータ位置信号H1、H2、H
3の状態データを入力し、ロータ位置を検出する。ステ
ップ702で、ロータ位置信号よりロータ電気角θcを
設定する。U相が電気角0度とすれば、V相は120
度、W相は240度に設定される。
【0076】つぎに、ステップ703に進んでキャリヤ
信号発生回路181dのキャリヤ割り込み信号cのパル
ス数のカウント値kをキャリヤカウンタメモリkcに記
憶し、ステップ704に進んでカウント値kをクリヤし
てステップ705に進み、キャリヤ信号発生回路181
dの出力信号1周期の電気角Δθを演算する。位置信号
割り込み周期は電気角60度に相当するので、Δθ=6
0/kcで表される。360度を8ビット(256)の
分解能とすれば、Δθ=42/kcと表現する。
【0077】ここで、キャリヤ信号発生回路181dの
1周期あたりの電気角を演算することにより、回転周期
が変化しても電気角を演算して検知することができ、ロ
ータ位置検出精度を向上でき、モータ5にロータの電気
角に応じた所望の電圧波形を印加することができる。
【0078】キャリヤ信号の周波数は15kHz以上の
超音波周波数に設定するので、カウント値kcは脱水運
転時のモータ回転数においても最低10以上の分解能を
確保でき、1電気角では60以上の分解能を確保でき
る。マイクロコンピュータの命令実行速度に余裕があれ
ば、キャリヤ周波数を15.6kHzに設定し8極モー
タを900r/minで駆動した場合、245の分解能
を確保でき、脱水回転においてもほぼ正弦波の電圧波形
で駆動できる。
【0079】つぎに、ステップ706に進んで基準電気
角の0度かどうか、すなわち、ロータ位置信号H1がL
からHに変化したかどうか判定し、Yならばステップ7
07に進んで周期測定タイマカウンタTの測定値を周期
測定メモリToに記憶し、ステップ708に進んでタイ
マカウンタTをクリヤする。その後、ステップ709に
進んで周期Toよりロータ回転数Nを求める。
【0080】周期測定のタイマカウンタは、測定精度を
向上させるためにクロック周波数を1〜10μsと高く
し、マイクロコンピュータの基準クロックを分周した信
号をハードタイマーでカウントする。
【0081】つぎに、ステップ710に進み、回転数制
御モードに設定し、設定回転数Nsと検知回転数Nの誤
差信号により変調度Gを制御する。このときの位相φは
前述した如く基準値に対し(0度から30度の範囲で駆
動条件に応じて)て設定する。通常撹拌運転時では、効
率優先ならば遅角10度から遅角20度が最適となる。
【0082】変調度Gを制御した後、ステップ711に
進んで周期Toを測定するタイマカウンタのカウントを
開始させる。
【0083】つぎに、キャリヤ信号割り込み動作につい
て図10を参照しながら説明する。図10は、キャリヤ
信号割り込みサブルーチンのフローチャートであり、キ
ャリヤ信号に同期してロータ位置に対応した電気角を求
め、波形記憶手段18eの信号を読み出してPWM出力
するものである。キャリヤ信号発生回路181dのタイ
マカウンタがオーバーフローすると割り込み信号が発生
し、ステップ800より始まるキャリヤ信号割り込みサ
ブルーチンを実行する。
【0084】ステップ801でキャリヤカウンタのカウ
ント値kをインクリメントし、つぎに、ステップ802
に進んでインバータ回路5の出力電気角θを演算する。
【0085】電気角θは、キャリヤ信号1周期の電気角
Δθとキャリヤカウンタのカウント値kの積に位相φと
位置信号割り込みサブルーチンで検出した電気角θcの
和より求める。Δθ×k+θcの演算値はロータ位置電
気角を意味し、位相φは、モータ6への印加電圧位相を
示す。電気角θは、U、V、W各相とも求める。
【0086】つぎに、ステップ803に進んで波形記憶
手段18eより電気角θに対応した波形データを呼び出
す。正弦波データならば、呼び出したデータはsinθ
となる。ただし、振幅データは−256〜+256の値
である。電気角最大値は360度なので、θが360度
以上になると0に戻ってデータを読み出す。つぎに、ス
テップ804に進んで位置信号割り込みサブルーチンで
求めた変調度Gより信号vuを演算し、ステップ805
に進んでPWM制御手段18dに信号を加える比較回路
182dの出力設定バッファ、すなわちPWM制御手段
18dにデータを転送し、ステップ806に進んでサブ
ルーチンリターンする。V相、W相もステップ802か
らステップ805までU相と同様の処理を行う。
【0087】キャリヤ信号割り込みサブルーチン内の処
理はキャリヤ信号1周期内に処理を終わる必要がある。
キャリヤ周波数が15.6kHzならば遅くとも30μ
s以内に処理を終える必要があり、処理が30μs以内
に処理が終わらないプログラムステップの場合にはプロ
グラムを分割し、キャリヤ割り込み1回目でU相、2回
目でV相、3回目でW相の処理を行うようにしてもよ
い。
【0088】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、交流電源と、前記交流電源に接続された
整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換
するインバータ回路と、前記インバータ回路により駆動
されるモータと、前記モータのロータ位置を検出するロ
ータ位置検出手段と、前記インバータ回路を制御する制
御手段と、前記整流回路の直流電圧を検知する直流電圧
検知手段とを備え、前記制御手段は、前記モータの駆動
時、前記直流電圧検出手段により検知した電圧値が第1
の所定電圧値以上の場合、前記モータ駆動を停止するよ
うにしたから、モータの発電エネルギがインバータ回路
に電圧を供給する直流電源側に回生し、インバータ回路
に過電圧がかかり、不安全状態になるのを回避すること
ができ、安全性を向上することができる。
【0089】また、請求項2に記載の発明によれば、外
槽内に回転自在に設けモータにより駆動される洗濯兼脱
水槽モータを備え、制御手段は、前記モータにより前記
洗濯兼脱水槽を駆動する脱水動作時、直流電圧検出手段
により検知した電圧値が第1の所定電圧値以上の場合、
脱水動作を中止するようにしたから、脱水運転等の高速
回転時、回転数を下降させるとき、モータへの印加電圧
を急激に低下させることにより、モータの発電エネルギ
がインバータ回路に電圧を供給する直流電源側に回生
し、インバータ回路に過電圧がかかり、不安全状態にな
るのを回避することができ、安全性を向上することがで
きる。
【0090】また、請求項3に記載の発明によれば、制
御手段は、モータにより洗濯兼脱水槽を駆動する脱水動
作時、直流電圧検出手段により検知した電圧値が第1の
所定電圧値以上の場合、脱水動作を中止し、その後、再
度脱水動作を行うようにしたから、インバータ回路に、
過電圧がかかり不安全状態になることを回避することが
できるとともに、再度モータを駆動させ洗濯運転を継続
させることにより、洗濯機の基本性能も確保できる。
【0091】また、請求項4に記載の発明によれば、制
御手段は、モータ駆動時以外のときに直流電圧検出手段
により検知した電圧値が第2の所定電圧値以上の場合、
異常状態とし、洗濯動作を中止するようにしたから、モ
ータの発電エネルギがインバータ回路に電圧を供給する
直流電源側に回生し、インバータ回路の直流電圧が上昇
するのとは別の要因、例えば、200V電源を使用した
場合、何らかの原因で電源電圧が上昇している場合な
ど、主に製品の外部からの要因による上昇を検知でき、
不安全の状態で使用するのを事前に回避することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の洗濯機の一部ブロック化し
た回路図
【図2】同洗濯機の制御手段のブロック図
【図3】同洗濯機のインバータ制御時のタイムチャート
【図4】同洗濯機の脱水運転時のフローチャート
【図5】同洗濯機の異常報知時のフローチャート
【図6】同洗濯機の再起動時のフローチャート
【図7】同洗濯機の脱水行程でのモータの回転数制御を
示すタイムチャート
【図8】同洗濯機の脱水行程での再起動時のモータの回
転数制御を示すタイムチャート
【図9】同洗濯機のモータの正弦波駆動時のフローチャ
ート
【図10】同洗濯機のキャリア信号割込サブルーチンの
フローチャート
【図11】同洗濯機の位置信号割込サブルーチンのフロ
ーチャート
【図12】同洗濯機の縦断面図
【符号の説明】
1 交流電源 3 整流回路 4 直流電圧検知手段 5 インバータ回路 6 モータ 7 ロータ位置検出手段 17 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 典正 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 久保 美穂 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA06 BA11 BA23 BB19 HB10 HC07 KB08 KB27 LA04 LB25 LC08 LC15 LC33 MA02 MA06 MA07 MA08 5H560 AA10 BB04 BB07 BB12 DA19 DB20 DC12 DC13 EB01 HA08 HB02 JJ03 SS07 TT15 UA06 XA02 XA03 XA04 XA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源と、前記交流電源に接続された
    整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換
    するインバータ回路と、前記インバータ回路により駆動
    されるモータと、前記モータのロータ位置を検出するロ
    ータ位置検出手段と、前記インバータ回路を制御する制
    御手段と、前記整流回路の直流電圧を検知する直流電圧
    検知手段とを備え、前記制御手段は、前記モータの駆動
    時、前記直流電圧検出手段により検知した電圧値が第1
    の所定電圧値以上の場合、前記モータ駆動を停止するよ
    うにした洗濯機。
  2. 【請求項2】 外槽内に回転自在に設けモータにより駆
    動される洗濯兼脱水槽モータを備え、制御手段は、前記
    モータにより前記洗濯兼脱水槽を駆動する脱水動作時、
    直流電圧検出手段により検知した電圧値が第1の所定電
    圧値以上の場合、脱水動作を中止するようにした請求項
    1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 制御手段は、モータにより洗濯兼脱水槽
    を駆動する脱水動作時、直流電圧検出手段により検知し
    た電圧値が第1の所定電圧値以上の場合、脱水動作を中
    止し、その後、再度脱水動作を行うようにした請求項2
    記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 制御手段は、モータ駆動時以外のときに
    直流電圧検出手段により検知した電圧値が第2の所定電
    圧値以上の場合、異常状態とし、洗濯動作を中止するよ
    うにした請求項2または3記載の洗濯機。
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