JP2002291276A - 洗濯機のモータ駆動装置 - Google Patents

洗濯機のモータ駆動装置

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JP2002291276A
JP2002291276A JP2001095744A JP2001095744A JP2002291276A JP 2002291276 A JP2002291276 A JP 2002291276A JP 2001095744 A JP2001095744 A JP 2001095744A JP 2001095744 A JP2001095744 A JP 2001095744A JP 2002291276 A JP2002291276 A JP 2002291276A
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motor
phase
inverter circuit
control
signal
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JP2001095744A
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English (en)
Inventor
Mitsusachi Kiuchi
光幸 木内
Norimasa Kondo
典正 近藤
Hisashi Hagiwara
久 萩原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバータ回路によりモータを駆動する洗濯
機のモータ駆動装置において、ロータ位置検出手段とイ
ンバータ回路の制御手段によりモータをほぼ正弦波状の
電流で駆動し、インバータ回路出力電圧位相を制御して
回転数制御性能を向上する。 【解決手段】 交流電源1に接続した整流回路3の直流
電力をインバータ回路4により交流電力に変換し、この
インバータ回路4によりモータ5を駆動し、ロータ位置
検出手段5aによりロータの位置を検出して制御手段1
2によりインバータ回路4を制御する。ロータ位置検出
手段5aによりロータ電気角を検出してモータ5の誘起
電圧位相よりもインバータ回路4の出力電圧位相をほぼ
同等あるいは遅延して制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータ回路に
よりモータを駆動する洗濯機のモータ駆動装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭用の洗濯機はインバータ装置
によりモータの回転数を制御して脱水性能、あるいは洗
浄性能を向上させるものが提案されている。
【0003】従来、この種の洗濯機は、特開2000−
324873号公報に示すように構成していた。すなわ
ち、ホールICよりなるロータ位置検知手段の出力信号
より正弦波状の3相交流電圧波形をインバータ回路によ
り発生させて撹拌翼あるいは脱水槽を直接駆動する直流
ブラシレスモータを駆動するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の構成では、ロータ位置検知手段の出力信号に対して
インバータ回路からの印加電圧の位相を進み角、あるい
は遅れ角制御してトルク最大制御と効率最大制御するも
のであるが、実際には最大トルク角や最大効率角は不明
確であり、公知例から判断できる具体的な制御内容は、
先行出願された特開平10−15278号公報に開示さ
れている弱め界磁制御と考えられる。
【0005】すなわち、インバータ回路からのモータ印
加電圧位相を進めることによりモータ電流を増加させ
て、高速領域での回転数を増加させるものであるが、弱
め界磁のために進角制御すると回転数を下げる場合に
は、モータ印加電圧を小さくしてもモータ誘起電圧によ
り電圧が回生されてインバータ回路直流電圧が高くなる
欠点があった。
【0006】本発明は上記従来課題を解決するもので、
インバータ出力電流位相を、モータ誘起電圧位相とほぼ
同等、あるいは遅らすことにより、モータ誘起電圧によ
る回生電圧増加を防いで最適減速制御、最適効率に制御
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、交流電源に接続した整流回路の直流電力を
インバータ回路により交流電力に変換してモータを駆動
し、モータのロータ位置を検出するロータ位置検出手段
と制御手段によりインバータ回路を制御し、制御手段に
よりモータの誘起電圧位相よりもインバータ回路の出力
電流位相をほぼ同等、あるいは遅延制御して回転数制御
するようにしたものである。
【0008】これにより、通常運転あるいは加速運転時
には、モータ誘起電圧位相とモータ電流位相をほぼ同位
相に制御できるのでモータ効率をほぼ最大効率で使用で
き、モータ損失とインバータ回路の損失を減らせること
ができ、減速運転時にはインバータ回路出力電流位相を
モータ誘起電圧位相よりも遅らせてトルクを減らして回
転数を下げるのでモータの誘起電圧による回生エネルギ
ーはモータに消費されるので、減速時のエネルギー回生
によるインバータ回路直流電圧の上昇を防ぐことができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、交流電源と、前記交流電源に接続された整流回路
と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換するイン
バータ回路と、前記インバータ回路により駆動されるモ
ータと、前記モータのロータ位置を検出するロータ位置
検出手段と、前記インバータ回路を制御する制御手段と
を備え、前記制御手段は、前記モータの誘起電圧位相よ
りも前記インバータ回路の出力電流位相をほぼ同等、あ
るいは遅延制御して回転数制御するようにしたものであ
り、モータ誘起電圧位相とモータ電流位相をほぼ同位相
に制御できるのでモータ効率をほぼ最大効率で使用で
き、インバータ回路出力電流位相をモータ誘起電圧位相
よりも遅らせてトルクを減らすことができ、減速時のエ
ネルギー回生によるインバータ回路直流電圧の上昇を防
ぐことができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、インバータ出力電圧
位相をほぼ一定にして出力電圧レベルを制御する第1の
回転数制御モードと、インバータ出力電圧をほぼ一定に
してインバータ出力電圧位相を制御して回転数制御する
第2の回転数制御モードとを有するので、通常運転時に
は第1の回転数制御モードに設定し、モータ誘起電圧位
相に対してモータ電流位相を進角あるいはほぼ同位相に
制御してトルクを大きくでき、減速時、あるいは一定回
転数制御時には第2の回転数制御モードに設定して位相
だけで回転数制御が可能となり回転数制御性能を向上す
ることができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、加速時にはインバー
タ出力電圧位相をモータの誘起電圧位相よりも進角させ
て出力電圧レベルを制御し、減速時にはインバータ出力
電圧をほぼ一定にして前記モータの誘起電圧位相よりも
遅角制御して回転数制御するようにしたので、加速時に
はモータトルクを上げて運転するので容易に加速するこ
とができ、減速時にはモータの誘起電圧による回生エネ
ルギーをモータに消費させることができるのでインバー
タ回路直流電圧の上昇を防ぐことができる。
【0012】請求項4に記載の発明は、上記請求項2に
記載の発明において、制御手段は、インバータ出力電圧
位相をモータの誘起電圧位相よりもわずかに進め、モー
タ電流位相と誘起電圧位相をほぼ同位相にして出力電圧
レベルを制御する第1の回転数制御モードを有するの
で、通常運転時には第1の回転数制御モードに設定し、
誘起電圧位相とモータ電流位相をほぼ同位相に制御して
高効率運転が可能となり、洗濯機のモータ効率を高めて
省エネルギー化が可能となる。
【0013】請求項5に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、インバータ回路のパ
ワースイッチング半導体を制御するPWM制御手段と、
正弦波状の波形を記憶する波形記憶手段と、ロータ位置
検出手段の出力信号より前記ロータの位置電気角を演算
し前記波形記憶手段からの信号を呼び出し位相制御する
電気角制御手段と、前記波形記憶手段から呼び出した信
号を演算して電圧比を制御する出力レベル変換回路と、
前記ロータ位置検出手段の信号より検知した回転数と設
定回転数を比較し前記電気角制御手段の位相あるいは前
記出力レベル変換回路の電圧比を制御する回転数制御手
段とを備え、前記インバータ回路の出力電流位相を制御
して回転数を制御するようにしたものであり、波形記憶
手段に記憶した正弦波データを呼び出してキャリヤ信号
と比較してPWM制御することにより、ほぼ正弦波状の
電流でモータを駆動することができ、モータの振動騒音
を減らせるだけではなく、インバータ回路出力電圧と位
相を制御することにより加減速時の回転数制御性能を向
上することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0015】図1に示すように、交流電源1は、ライン
フィルター2を介して整流回路3に交流電力を加え、整
流回路3により直流電力に変換する。整流回路3は倍電
圧整流回路を構成し、交流電源1が正電圧のとき、全波
整流ダイオード30によりコンデンサ31aを充電し、
交流電源1が負電圧のとき、コンデンサ31bを充電
し、直列接続されたコンデンサ31a、31bの両端に
は倍電圧直流電圧が発生し、インバータ回路4に倍電圧
直流電圧を加える。
【0016】インバータ回路4は、6個のパワースイッ
チング半導体と逆並列ダイオードよりなる3相フルブリ
ッジインバータ回路により構成し、通常、パワートラン
ジスタと逆並列ダイオードおよびその駆動回路と保護回
路を内蔵したインテリジェントパワーモジュール(以
下、IPMという)で構成している。インバータ回路4
の出力端子にモータ5を接続し、撹拌翼(図示せず)ま
たは洗濯兼脱水槽(図示せず)を駆動する。
【0017】モータ5は直流ブラシレスモータにより構
成し、回転子を構成する永久磁石と固定子との相対位置
(回転子位置)をロータ位置検出手段5aにより検出す
る。ロータ位置検出手段5aは、通常、3個のホールI
Cにより構成している。インバータ回路4の負電圧端子
と整流回路3の負電圧端子間に電流検出手段6、いわゆ
るシャント抵抗を接続している。
【0018】ラインフィルター2の出力交流電圧端子間
には、給水弁7、排水弁8、クラッチ9を接続し、スイ
ッチング手段10により制御する。給水弁7は水道水を
洗濯兼脱水槽に給水するもので、電磁弁により構成し、
排水弁8は洗濯兼脱水槽内の水の排水を制御する。クラ
ッチ9は、モータ5の回転駆動軸を撹拌翼に結合するか
洗濯兼脱水槽に結合するかを制御する。スイッチング手
段10は、双方向性サイリスタなどのソリッドステート
リレー、またはメカニカルリレーで構成している。
【0019】制御回路11は、インバータ回路4および
スイッチング手段10を制御するもので、マイクロコン
ピュータより構成した制御手段12と、制御手段12の
出力信号によりインバータ回路4のIPMを制御してモ
ータ5の回転駆動を制御するインバータ駆動回路13
と、スイッチング手段10を制御するスイッチング手段
駆動回路14と、電流検出手段6の出力信号によりイン
バータ回路4の過電流を検知し制御手段12に異常信号
を加える過電流検知回路15とで構成している。過電流
検知回路15の出力信号は制御手段12の割り込み端子
(IRQ端子)に加え、マイクロコンピュータは割り込
み信号により優先してインバータ駆動出力信号を禁止す
る。
【0020】制御手段12は、キャリヤ信号発生回路と
比較回路とを有しインバータ回路4のIPMを制御する
PWM制御手段12aと、インバータ回路4の出力電圧
を所望の波形に出力する波形記憶手段12bと、ロータ
位置検出手段5aの出力信号とキャリヤ信号発生回路の
出力信号より電気角を演算する電気角制御手段12c
と、キャリヤ信号発生回路の出力信号に同期して電気角
制御手段12cより波形記憶手段12bの信号を呼び出
しPWM制御手段12aに信号を出力する出力レベル変
換回路12dと、ロータ位置検出手段5aの信号より検
知した回転数と設定回転数を比較して得た誤差信号によ
り出力レベル変換回路12dの出力信号レベルを変えて
回転数を制御する回転数制御手段12eとで構成してい
る。
【0021】この制御手段12は、図2に示すように構
成しており、PWM制御手段12aは、キャリヤ信号発
生回路120aにより鋸歯状波を発生させ、比較回路1
21aの入力端子に信号vcを加え、比較回路121a
の他方の入力端子に電圧設定手段122aの信号vuを
加える。キャリヤ信号発生回路120aの周期は、キャ
リヤ周波数を15.6kHzに設定すると64μsとな
り、時間に比例して信号レベルが変化する鋸歯状波を発
生させる。鋸歯状波の方が三角波よりもPWM分解能が
高く優れている。また、鋸歯状波の場合にはキャリヤ周
波数のN次高調波が三角波に比べて増加する欠点がある
が、キャリヤ周波数を超音波周波数に設定すれば、キャ
リヤ周波数のN次高調波は騒音への影響がなくなるの
で、この問題はなくなる。
【0022】比較回路121aはマイクロコンピュータ
内のディジタルコンパレータで、ダブルバッファより構
成される電圧設定手段122aのデータと鋸歯状波のキ
ャリヤ信号と比較してPWM波形を生成する。図2に示
すPWM制御手段12aは3相出力の1相分で、3相出
力の場合には同様の回路を3個有する。ただし、キャリ
ヤ信号発生回路120aは1つで共用化できる。
【0023】波形記憶手段12bは、電気角に対応した
所望の電圧信号(正弦波データ)を記憶したもので、2
56(8ビット)から512(9ビット)個の数値デー
タの配列である。電圧振幅に相当する数値データは9ビ
ットデータで、通常は−256から+256まで電気角
に対応した正弦波データを記憶している。この数値デー
タは、いわゆる正規化データであり、データの持ち方は
特に決まってはいないので、できるだけプログラムの実
行速度が早くなる数値配列が望ましい。
【0024】電気角制御手段12cは、ロータ位置検出
手段5aの出力信号を検知し回転周期を検出する回転周
期検知手段120cと、基準となるロータ位置検出手段
5aの出力信号H1からの位相角φを設定する位相設定
手段121cと、回転周期検知手段120cより検知し
た電気角60度に相当する期間内にキャリヤ信号発生回
路120aの出力パルス数kをカウントし、キャリヤ信
号1周期の電気角Δθを演算してロータ位置に対応する
電気角を演算する電気角演算手段122cと、電気角演
算手段122cより演算したロータ電気角と位相設定手
段121cより印加電圧電気角を設定する電気角設定手
段123cより構成される。
【0025】出力レベル変換回路12dは、波形記憶手
段12bより電気角に対応した振幅信号Aを呼び出す呼
び出し手段120dと、呼び出し手段120dの出力信
号Aに変調度Gを演算してPWM制御手段12aに出力
する電圧演算手段121dとで構成している。通常、波
形記憶手段12bのデータは、インバータ回路4の最大
出力レベルに対応した数値なので、電圧演算手段121
dの演算はインバータ出力電圧レベルを減らす演算とな
り、変調度Gは1よりも小さな数値となる。通常、正弦
波PWMにおける変調度はパーセンテイジで呼ばれる。
【0026】位相角φと変調度Gは回転数制御手段12
eより出力され、回転数制御手段12eは、モータ回転
数を所定値に設定する回転数設定手段120eと、ロー
タ位置検出手段5aの信号より回転数を検知する回転数
検知手段121eと、検知回転数と設定回転数を比較し
て誤差信号を出力する回転数比較手段122eと、設定
回転数を変更する回転数変更手段123eと、回転数変
更手段123eの出力信号と回転数比較手段122eの
出力信号により位相角φあるいは変調度Gを制御するか
を切り換える電圧位相切換手段124eより構成され
る。
【0027】上記構成において電気角に対応した各部波
形関係は、図3および図4に示すようになる。
【0028】図3において、Ecはモータ誘起電圧波形
で、ロータ位置検出手段5aのロータ位置信号H1、H
2、H3は、電気角60度ごとに信号が変化し、基準信号
H1がローからハイに変化したタイミングを0度とする
と、モータ誘起電圧Ecは電気角30度遅れた位相とな
る。ロータ位置信号H1、H2、H3の変化に同期してロ
ータ位置信号H1、H2、H3の状態データを読み込み、
状態データより60度毎のロータ電気角を検出できる。
【0029】信号vcはキャリヤ信号発生回路120a
の鋸歯状波の出力信号で、0から512まで変化するタ
イマカウンタのタイマ値である。タイマ値が512にな
ると、タイマカウンタがオーバーフローして0に戻り、
キャリヤ割り込み信号cを発生させる。
【0030】信号vuは、比較回路121aの一方の入
力信号で、基本的には出力レベル変換回路12dの出力
信号と同じであり、この場合は、位相角φは0度で変調
度Gは100%の場合を示す。この信号vuは波形記憶
手段12bに記憶した正弦波データの振幅信号A(−2
56〜+256)に変調度Gを掛けて256を足したも
ので、vu=A×G+256より計算される。256を
中心値として0から512まで正弦波状に変化する。
【0031】信号uは信号vuとキャリヤ信号発生回路
120aの出力データvcと大小比較したPWM波形を
示す。この信号uによりインバータ駆動回路13を介し
てインバータ回路4を駆動し、モータ5に電圧を印加す
ることにより、ほぼ正弦波状の電流でモータ5を駆動す
ることができ、モータ5から発生する騒音、振動を低減
することができる。
【0032】この信号uはU相の上アームトランジスタ
の駆動信号で、下アームトランジスタの駆動信号は信号
uの反転信号となる。実際にトランジスタに加える信号
は、さらにターンオフタイムを考慮したデッドタイム制
御が加わり、上下アームトランジスタの同時導通を禁止
する期間を設けている。
【0033】これにより、キャリヤ信号に同期して演算
によりロータ位置電気角を検出し、波形記憶手段12b
に記憶した正弦波データを読み出すことができるので、
キャリヤ信号の周波数を高くしてロータ位置検出分解性
能を高くすることができ、モータ5の回転数制御性能を
向上することができる。
【0034】図4は、インバータ出力電圧位相を0度か
ら60度遅らせた波形を示す。ここで、モータ誘起電圧
波形は示されていないが、図3に示すように、ロータ位
置信号H1を基準とする0位相よりも30度遅れてい
る。よって、モータ誘起電圧位相よりもインバータ出力
電圧位相は30度遅れている。
【0035】このときの制御位相角φは遅角60度で、
変調度Gは60%の波形で、比較回路121aの一方の
入力信号vuは正弦波データA×0.6となり、−18
4から+184の間で正弦波状に変化する。モータ誘起
電圧位相から制御位相角φを遅らせるとモータトルクは
減少する。反対に、モータ誘起電圧位相から制御位相角
φを進めるとモータトルクは増加するが、モータ電流も
増加する。
【0036】つぎに、図5は脱水行程でのモータ制御プ
ログラムのフローチャートで、図5を参照しながら脱水
行程での動作を説明する。
【0037】図5のステップ200より脱水回転制御を
開始し、ステップ201にて各種初期設定を行い、ステ
ップ202で起動制御サブルーチンを実行する。起動制
御サブルーチン202は、矩形波駆動に設定して所定の
PWM設定値よりモータを起動させ、ロータが1/4か
ら1回転してから正弦波PWM制御に切り換えるもので
ある。
【0038】矩形波駆動は120度通電制御とも呼ば
れ、モータ5を構成する直流ブラシレスモータの最も簡
単で、かつ起動トルクを大きくとれる制御方法である。
ロータ位置信号により、インバータ回路4を構成する3
相フルブリッジインバータの上側アームトランジスタま
たは下側アームトランジスタの片側のみPWM制御する
ことにより、モータ電流を制御することができる。
【0039】ステップ203にて、先ほど述べたよう
に、正弦波PWM制御に切り換えるもので、正弦波PW
M制御は、上側アームトランジスタと下側アームトラン
ジスタが交互にオンオフするもので、たとえば、U相上
側アームトランジスタの駆動信号uの反転信号がU相下
側アームトランジスタの駆動信号となり、すべてのトラ
ンジスタはキャリヤ信号周波数でPWM制御される。
【0040】ステップ204より回転数が設定されて正
弦波駆動により回転制御され、ステップ205にて加速
か減速かを判断し、加速ならばステップ206に進んで
第1の回転数制御モードである回転数制御Aのサブルー
チンを実行し、減速ならばステップ207に進んで第2
の回転数制御モードである回転制御Bのサブルーチンを
実行する。
【0041】第1の回転数制御モード(回転数制御Aサ
ブルーチン)は、モータ電流が誘起電圧位相とほぼ同位
相、あるいは、やや進角となるようにインバータ出力電
圧位相角φを基準位相H1よりも10度ほど遅らせる。
インバータ出力電圧位相よりも巻線インダクタンスによ
りモータ電流が遅れるので、インバータ出力電圧位相角
φを基準位相H1よりも10度ほど遅らせると、モータ
電流位相はさらに遅れて基準位相H1よりも30度遅れ
た誘起電圧位相にほぼ等しくなり、モータ電流を減らし
てモータ効率を高くすることができる。このときのモー
タ電流制御方法は、インバータ出力電圧位相角φを基準
値H1から10度遅らせ、変調度Gを制御する。
【0042】第2の回転数制御モード(回転数制御Bサ
ブルーチン)は、変調度Gを固定してインバータ出力電
圧位相角φを制御するもので、減速時において位相角φ
を誘起電圧位相よりも遅らすことによりモータトルクを
減らして回転数を減らすものである。減速時に変調度G
を小さくしてトルクを下げ回転数を減らそうとすると、
脱水槽の回転エネルギーがモータ5よりインバータ回路
側に回生し、電解コンデンサ31a、31bの端子電圧
が上昇し、定格電圧を越える場合がある。
【0043】しかし、変調度Gを固定してインバータ出
力電圧位相角φを制御する場合には、インバータ側から
モータ側にエネルギーが供給され、脱水槽の回転エネル
ギーが回生した場合でもモータ5により消費されてイン
バータ回路4の直流電圧は上昇せずにトルクを下げて減
速制御が可能となる。
【0044】つぎに、ステップ208に進んでキャリヤ
信号割込cの有無を判断し、キャリヤ信号割込cが発生
すると、ステップ209に進んでキャリヤ信号割込サブ
ルーチンを実行する。キャリヤ信号割り込みの優先度は
異常割り込みを除き、最も高い優先度とする。
【0045】キャリヤ信号割り込みサブルーチンの詳細
については、図7により説明するが、簡単に説明する
と、キャリヤ信号をカウントすることによりロータ位置
電気角を検出し、電気角に応じて波形記憶手段12bよ
り正弦波データを呼び出し、PWM制御データを設定す
るものである。このサブルーチンの実行とリターンに
は、数μsecから10数μsec以内に処理する必要
がある。
【0046】つぎに、ステップ210に進み、インバー
タ回路4を構成するIGBTの駆動制御を行う。PWM
制御回路12aの出力設定手段122はダブルバッファ
構造となっており、PWM値が変更されてから実際に出
力される信号は、つぎのキャリヤ信号のタイミングとな
る。
【0047】ステップ211は、ロータ位置信号の変化
を検出するもので、ロータ位置信号H1、H2、H3のエ
ッジ信号を検出して割り込み信号が発生したかどうかを
検出し、割り込み信号が発生するとステップ212に進
み、位置信号割り込みサブルーチンを実行する。位置信
号割り込みの優先度は、キャリヤ信号割り込みのつぎに
設定する。
【0048】位置信号割り込みサブルーチン212の詳
細については、図6により説明するが、簡単に説明する
と、ロータ回転周期と回転数の検出、0度、60度、1
20度等の60度ごとの電気角の設定、キャリヤ信号1
周期の電気角の演算等の処理を実行する。
【0049】この位置信号割り込みサブルーチン212
も、キャリヤ信号割り込みサブルーチンと同様に高速処
理が必要であり、数μsecから10数μsec以内に
処理する必要がある。なぜなら、2つの割り込みが同時
に重なっても、キャリヤ信号1周期(64μs)の50
%の時間内に処理しないと、メインルーチンの実行が不
可能となり、プログラムの実行に支障をきたす場合が生
じる。
【0050】ステップ213にて脱水行程の終了判定を
行い、脱水行程続行ならばステップ204に戻り、脱水
行程終了ならばステップ214に進んで、ブレーキ制御
サブルーチンを実行し、ステップ215に進んで回転が
停止したかどうかを判断し、回転が停止すると、ステッ
プ216に進んで、IGBTをすべてオフさせてから、
キャリヤ信号のカウントを停止させ、ステップ217に
て脱水回転数制御サブルーチンをリターンし、次行程に
移行する。
【0051】つぎに、ロータ位置検出手段5aの出力信
号、すなわちロータ位置信号H1、H2、H3のエッジを
検出したときの位置信号割り込み動作を図6を参照しな
がら説明する。
【0052】ステップ300より、エッジ信号により外
部割り込みが生じ位置信号割り込みサブルーチンを開始
し、ステップ301にてロータ位置信号H1、H2、H3
の状態データを入力し、ロータ位置を検出する。ステッ
プ302で、ロータ位置信号よりロータ電気角θcを設
定する。U相が電気角0度とすれば、V相は120度、
W相は240度に設定される。
【0053】つぎに、ステップ303に進んでキャリヤ
信号発生回路120aのキャリヤ割り込み信号cのパル
ス数のカウント値kをキャリヤカウンタメモリkcに記
憶し、ステップ304に進んでカウント値kをクリヤし
てステップ305に進み、キャリヤ信号発生回路120
aの出力信号1周期の電気角Δθを演算する。位置信号
割り込み周期は電気角60度に相当するので、Δθ=6
0/kcで表される。360度を8ビット(256)の
分解能とすれば、Δθ=42/kcと表現する。
【0054】ここで、キャリヤ信号発生回路120aの
1周期あたりの電気角を演算することにより、回転周期
が変化しても電気角を演算して検知することができ、ロ
ータ位置検出精度を向上でき、モータ5にロータの電気
角に応じた所望の電圧波形を印加することができる。
【0055】キャリヤ信号の周波数は15kHz以上の
超音波周波数に設定するので、カウント値kcは脱水運
転時のモータ回転数においても最低10以上の分解能を
確保でき、1電気角では60以上の分解能を確保でき
る。マイクロコンピュータの命令実行速度に余裕があれ
ば、キャリヤ周波数を15.6kHzに設定し8極モー
タを900r/minで駆動した場合、245の分解能
を確保でき、脱水回転においてもほぼ正弦波の電圧波形
で駆動できる。
【0056】つぎに、ステップ306に進んで基準電気
角の0度かどうか、すなわち、ロータ位置信号H1がL
からHに変化したかどうか判定し、Yならばステップ3
07に進んで周期測定タイマカウンタTの測定値を周期
測定メモリToに記憶し、ステップ308に進んでタイ
マカウンタTをクリヤする。その後、ステップ309に
進んで周期Toよりロータ回転数Nを求める。
【0057】周期測定のタイマカウンタは、測定精度を
向上するためにクロック周波数を1〜10μsと高く
し、マイクロコンピュータの基準クロックを分周した信
号をハードタイマーでカウントする。
【0058】つぎに、ステップ310に進んで回転数制
御Aか回転数制御Bのフラグを判定し、回転数制御Aな
らばステップ311に進み、第1の回転数制御モードに
設定し、設定回転数Nsと検知回転数Nの誤差信号によ
り変調度Gを制御する。このときの位相φは前述した如
く基準値に対しほぼ遅角10度に設定する。効率優先な
らば遅角10度から遅角20度が最適となるが、トルク
を優先すると0度にしてもよい。
【0059】フラグが回転数制御Bならばステップ31
2に進み、第2の回転数制御モードに設定し、設定回転
数Nsと検知回転数Nの誤差信号によりインバータ回路
出力電圧位相φを制御する。位相φの上限値は0度、下
限値は遅角40度から遅角50度に設定する。位相φを
遅らせるほどトルクは減少するが、電流が増加し、ある
領域からは回生ブレーキとなりインバータ回路4の直流
電圧が上昇するので、位相φの下限値を設ける必要があ
る。
【0060】変調度Gあるいは位相φを制御した後、ス
テップ313に進んで周期Toを測定するタイマカウン
タのカウントを開始させる。
【0061】つぎに、キャリヤ信号割り込み動作につい
て図7を参照しながら説明する。図7は、キャリヤ信号
割り込みサブルーチンのフローチャートであり、キャリ
ヤ信号に同期してロータ位置に対応した電気角を求め、
波形記憶手段12bの信号を読み出してPWM出力する
ものである。キャリヤ信号発生回路120aのタイマカ
ウンタがオーバーフローすると割り込み信号が発生し、
ステップ400より始まるキャリヤ信号割り込みサブル
ーチンを実行する。
【0062】ステップ401でキャリヤカウンタのカウ
ント値kをインクリメントし、つぎに、ステップ402
に進んでインバータ回路出力電気角θを演算する。
【0063】電気角θは、キャリヤ信号1周期の電気角
Δθとキャリヤカウンタのカウント値kの積に位相φと
位置信号割り込みサブルーチンで検出した電気角θcの
和より求める。Δθ×k+θcの演算値はロータ位置電
気角を意味し、位相φは、モータへの印加電圧位相を示
す。電気角θは、U、V、W各相とも求める。
【0064】つぎに、ステップ403に進んで波形記憶
手段12bより電気角θに対応した波形データを呼び出
す。正弦波データならば、呼び出したデータはsinθ
となる。ただし、振幅データは−256〜+256の値
である。電気角最大値は360度なので、θが360度
以上になると0に戻ってデータを読み出す。
【0065】つぎに、ステップ404に進んで位置信号
割り込みサブルーチンで求めた変調度Gより信号vuを
演算し、ステップ405に進んでPWM制御回路12a
に信号を加える比較回路121aの出力設定バッファ、
すなわち出力設定手段122にデータを転送し、ステッ
プ406に進んでサブルーチンリターンする。V相、W
相もステップ402からステップ405までU相と同様
の処理を行う。
【0066】キャリヤ信号割り込みサブルーチン内の処
理はキャリヤ信号1周期内に処理を終わる必要がある。
キャリヤ周波数が15.6kHzならば遅くとも30μ
s以内に処理を終える必要があり、処理が30μs以内
に処理が終わらないプログラムステップの場合にはプロ
グラムを分割し、キャリヤ割り込み1回目でU相、2回
目でV相、3回目でW相の処理を行うようにしてもよ
い。
【0067】図8は、脱水運転時の回転数と時間の関係
を示すグラフで、脱水開始時t0から時間t1までに回転
数N1まで加速させるもので、第1の回転数制御モード
に設定し、回転数N1まで加速することにより布を脱水
槽側面に張り付け、時間t1から時間t2までは減速運転
とし、回転数N2まで下げ、第2の回転数制御モードに
設定する。
【0068】時間t2から時間t3まではアンバランス検
知区間で、変調度Gと位相φを一定に設定して回転数の
変動を測定することにより、脱水槽内の洗濯物のアンバ
ランスを検知する。洗濯物のアンバランスが大きければ
回転数の変動が大きくなり、周期Toの最大値と最小値
の差よりアンバランス量を検知する。このようなアンバ
ランス検知ステップについては、図6のフローチャート
では省略している。
【0069】時間t3から時間t4の間は第1の回転数制
御モードに設定し、回転数N3まで加速運転を行い、時
間t4から時間t5までは設定回転数N3となるように第
1の回転数制御モードで変調度Gにより回転数を制御す
る。この回転数一定区間は、第2の回転数制御モードで
もよい。
【0070】加速運転時の加速時間を短縮するために
は、位相φをほぼ0度に設定してトルクを多めにして変
調度Gを制御するとよいが、高速で一定回転数で制御す
る場合には、位相φを10度程度にし誘起電圧位相と電
流位相をほぼ等しくしてモータ電流を減らしモータ効率
を上げることができる。
【0071】時間t5から時間t6まではブレーキ制御
で、通常運転ではインバータ回路4の下アームトランジ
スタを全てオンさせる短絡ブレーキを用いる。ブレーキ
時間を短縮させるためには回生ブレーキを用いる。ただ
し、回生ブレーキの場合には、インバータ回路直流電圧
が上昇するのでインバータ回路直流電圧を低くするなど
の特殊な制御方法が必要となる。
【0072】本発明の特徴は、通常運転時には、モータ
誘起電圧位相とモータ電流位相をほぼ等しくしてモータ
電流を減らしモータ効率を上げることができ、減速運転
時には誘起電圧位相よりもモータ電流位相を遅らしてト
ルクを下げることにより回転数を減らすもので、モータ
の回生エネルギーによるインバータ回路直流電圧上昇を
抑えることが可能となる。
【0073】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、交流電源と、前記交流電源に接続された
整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換
するインバータ回路と、前記インバータ回路により駆動
されるモータと、前記モータのロータ位置を検出するロ
ータ位置検出手段と、前記インバータ回路を制御する制
御手段とを備え、前記制御手段は、前記モータの誘起電
圧位相よりも前記インバータ回路の出力電流位相をほぼ
同等、あるいは遅延制御して回転数制御するようにした
ものであり、モータ誘起電圧位相とモータ電流位相をほ
ぼ同位相に制御できるのでモータ効率をほぼ最大効率で
使用でき、インバータ回路出力電圧位相をモータ誘起電
圧位相よりも遅らせてトルクを減らすことができ、減速
時のエネルギー回生によるインバータ回路直流電圧の上
昇を防ぐことができる。
【0074】また、請求項2に記載の発明によれば、制
御手段は、インバータ出力電圧位相をほぼ一定にして出
力電圧レベルを制御する第1の回転数制御モードと、イ
ンバータ出力電圧をほぼ一定にしてインバータ出力電圧
位相を制御して回転数制御する第2の回転数制御モード
とを有するので、通常運転時には第1の回転数制御モー
ドに設定し、誘起電圧位相に対してモータ電流位相を進
角あるいはほぼ同位相に制御してトルクを大きくでき、
減速時、あるいは一定回転数制御時には第2の回転数制
御モードに設定して位相だけで回転数制御が可能となり
回転数制御性能を向上することができる。
【0075】また、請求項3に記載の発明によれば、制
御手段は、加速時にはインバータ出力電圧位相をモータ
の誘起電圧位相よりも進角させて出力電圧レベルを制御
し、減速時にはインバータ出力電圧をほぼ一定にして前
記モータの誘起電圧位相よりも遅角制御して回転数制御
するようにしたので、加速時にはモータトルクを上げて
運転するので容易に加速することができ、減速時にはモ
ータの誘起電圧による回生エネルギーをモータに消費さ
せることができるのでインバータ回路直流電圧の上昇を
防ぐことができる。
【0076】また、請求項4に記載の発明によれば、制
御手段は、インバータ出力電圧位相をモータの誘起電圧
位相よりもわずかに進め、モータ電流位相と誘起電圧位
相をほぼ同位相にして出力電圧レベルを制御する第1の
回転数制御モードを有するので、通常運転時には第1の
回転数制御モードモータに設定し、モータ誘起電圧位相
とモータ電流位相をほぼ同位相に制御して高効率運転が
可能となり、洗濯機のモータ効率を高めて省エネルギー
化が可能となる。
【0077】また、請求項5に記載の発明によれば、制
御手段は、インバータ回路のパワースイッチング半導体
を制御するPWM制御手段と、正弦波状の波形を記憶す
る波形記憶手段と、ロータ位置検出手段の出力信号より
前記ロータの位置電気角を演算し前記波形記憶手段から
の信号を呼び出し位相制御する電気角制御手段と、前記
波形記憶手段から呼び出した信号を演算して電圧比を制
御する出力レベル変換回路と、前記ロータ位置検出手段
の信号より検知した回転数と設定回転数を比較し前記電
気角制御手段の位相あるいは前記出力レベル変換回路の
電圧比を制御する回転数制御手段とを備え、前記インバ
ータ回路の出力電流位相を制御して回転数を制御するよ
うにしたものであり、波形記憶手段に記憶した正弦波デ
ータを呼び出してキャリヤ信号と比較してPWM制御す
ることにより、ほぼ正弦波状の電流でモータを駆動する
ことができ、モータの振動騒音を減らせるだけではな
く、インバータ回路出力電圧と位相を制御することによ
り加減速時の回転数制御性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の洗濯機のモータ駆動装置の
ブロック図
【図2】同洗濯機のモータ駆動装置の制御手段の詳細ブ
ロック図
【図3】同洗濯機のモータ駆動装置のタイムチャート
【図4】同洗濯機のモータ駆動装置のインバータ出力電
圧位相を遅らせたときのタイムチャート
【図5】同洗濯機のモータ駆動装置の脱水行程でのモー
タ制御のフローチャート
【図6】同洗濯機のモータ駆動装置の位置信号割り込み
サブルーチンのフローチャート
【図7】同洗濯機のモータ駆動装置のキャリヤ信号割り
込みサブルーチンのフローチャート
【図8】同洗濯機のモータ駆動装置の脱水行程でのモー
タ回転数の変化を示すタイムチャート
【符号の説明】
1 交流電源 3 整流回路 4 インバータ回路 5 モータ 5a ロータ位置検出手段 12 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩原 久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA10 BA03 BA04 BB15 KA36 KB11 LB17 LC13 LC15 MA06 MA07 MA08 5H560 AA10 BB04 BB07 BB12 DA03 DA19 DC12 EB01 EC01 GG04 HB05 JJ02 SS07 UA06 XA02 XA06 XA12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源と、前記交流電源に接続された
    整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換
    するインバータ回路と、前記インバータ回路により駆動
    されるモータと、前記モータのロータ位置を検出するロ
    ータ位置検出手段と、前記インバータ回路を制御する制
    御手段とを備え、前記制御手段は、前記モータの誘起電
    圧位相よりも前記インバータ回路の出力電流位相をほぼ
    同等、あるいは遅延制御して回転数制御するようにした
    洗濯機のモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、インバータ出力電圧位相を
    ほぼ一定にして出力電圧レベルを制御する第1の回転数
    制御モードと、インバータ出力電圧をほぼ一定にしてイ
    ンバータ出力電圧位相を制御して回転数制御する第2の
    回転数制御モードとを有する請求項1記載の洗濯機のモ
    ータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、加速時にはインバータ出力
    電圧位相をモータの誘起電圧位相よりも進角させて出力
    電圧レベルを制御し、減速時にはインバータ出力電圧を
    ほぼ一定にして前記モータの誘起電圧位相よりも遅角制
    御して回転数制御するようにした請求項1記載の洗濯機
    のモータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 制御手段は、インバータ出力電圧位相を
    モータの誘起電圧位相よりもわずかに進め、モータ電流
    位相と誘起電圧位相をほぼ同位相にして出力電圧レベル
    を制御する第1の回転数制御モードを有する請求項2記
    載の洗濯機のモータ駆動装置。
  5. 【請求項5】 制御手段は、インバータ回路のパワース
    イッチング半導体を制御するPWM制御手段と、正弦波
    状の波形を記憶する波形記憶手段と、ロータ位置検出手
    段の出力信号より前記ロータの位置電気角を演算し前記
    波形記憶手段からの信号を呼び出し位相制御する電気角
    制御手段と、前記波形記憶手段から呼び出した信号を演
    算して電圧比を制御する出力レベル変換回路と、前記ロ
    ータ位置検出手段の信号より検知した回転数と設定回転
    数を比較し前記電気角制御手段の位相あるいは前記出力
    レベル変換回路の電圧比を制御する回転数制御手段とを
    備え、前記インバータ回路の出力電流位相を制御して回
    転数を制御するようにした請求項1記載の洗濯機のモー
    タ駆動装置。
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