JP2003093345A - 眼科装置 - Google Patents

眼科装置

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JP2003093345A
JP2003093345A JP2001295522A JP2001295522A JP2003093345A JP 2003093345 A JP2003093345 A JP 2003093345A JP 2001295522 A JP2001295522 A JP 2001295522A JP 2001295522 A JP2001295522 A JP 2001295522A JP 2003093345 A JP2003093345 A JP 2003093345A
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kerato
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Koji Uchida
浩治 内田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要なプログラムを必要な検者のみに提供
し、操作の複雑化を避けて操作性を向上させる。 【解決手段】 被検眼を測定する測定部と、被検眼の複
数の所定情報を得るための複数のプログラムを有するR
OM74と、これらの複数のプログラムの何れかを選択
するスイッチパネル14、15と、測定に必要な電力を
供給するためのメインスイッチと、プログラムの設定条
件を保持する不揮発性メモリ76とを有し、メインスイ
ッチにより電力を供給した際に、予めスイッチパネル1
4、15で選択したプログラムの制御量又は操作表示を
不揮発性メモリ76から読み出してモニタ17に表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検眼、コンタク
トレン等の検査対象物の複数の所定情報を検査する眼科
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の眼科装置として、例えば
特開平7−178051号公報には水晶体の混濁を観察
する徹照観察モードを有する眼屈折力測定装置が開示さ
れている。また、従来のその他の眼科装置として、被検
眼の角膜の曲率半径を測定するケラト測定モード、被検
眼の周辺部の角膜の曲率半径を測定する周辺ケラト測定
モード、角膜の径を測定する角膜径測定モード等の複数
のモードを有する眼科装置も存在している。
【0003】この従来の眼科装置は、図39に示すよう
なスイッチパネルと、このスイッチパネルで選択したモ
ードを表示する表示手段とを備えている。そして、スイ
ッチパネルは各種の操作スイッチやモード等の選択スイ
ッチを有し、検者は選択スイッチによって必要なモード
を選択するようになっている。なお、この眼科装置は、
複数のモードの順番を選択したり並べ替えたりすること
が可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
眼科装置のモードは検者の環境において必要なモードで
あったり、不要なモードであったりする。特に、徹照観
察モードは白内障の患者の多い病院では必要となるが、
眼鏡店では殆ど必要とはしない。また、周辺ケラト測定
モードは、コンタクトレンズのフィッティングに必要で
ある反面で、病院では検眼処方の場合のみに必要とな
り、通常スクリーニングでの検眼の場合には殆ど必要と
しない。
【0005】そして、検者がモードを選択する毎に表示
手段の画面は変化するが、操作スイッチや設定画面にお
いて選択したモード以外のモードも表示する。また、ス
イッチパネルでは操作スイッチや選択スイッチが混在し
て紛らわしくなっているので、検者はこれらのスイッチ
を誤操作することがある。このため、誤った設定画面に
入ってしまった場合には、検者は混乱して誤操作を繰り
返し、設定状態を変えてしまう可能性がある。
【0006】特に、2台の眼屈折力測定装置を目的に応
じて使い分けている病院では、これらの装置を異なる検
者が扱うことが多い上に、その検者は必要な操作しか覚
えていないため、上述したように誤操作で設定画面に入
ってしまった場合には、混乱状態に陥ることが多い。
【0007】このような問題に対処するためには、操作
に関する内容を国毎の言葉に対応させて表示する必要が
あるが、多くの種類の内容を表示するスイッチパネルを
設けたり、選択スイッチや操作スイッチのキートップを
設けたりすることは困難になっている。
【0008】本発明の目的は、上述の課題を解決し、選
択したモードのみを表示することにより検者の使用環境
を改善し得る眼科装置を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、表示手段を統一し、
表示プログラムを変換するだけで検者の操作環境や使用
言語にも対応し得ると共に、部品の種類を少なくするこ
とにより製造コストを削減し得る眼科装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に係る本発明は、検査対象物の複数の所定情
報を検査する検査部と、前記複数の所定情報を検査する
ための複数のプログラムと、これらの複数のプログラム
のうちの少なくともの1つのプログラムを選択する選択
手段と、少なくとも検査に必要な電力を入力するための
入力手段と、前記プログラムの設定条件の少なくとも一
部を保持するメモリとを有する眼科装置において、前記
入力手段の入力に基づいて予め前記選択手段で選択した
前記プログラムの少なくとも一部の制御量又は操作表示
を前記メモリから読み出し表示する表示手段を有するこ
とを特徴とする眼科装置である。
【0011】請求項2に係る本発明は、前記検査対象物
は被検眼又はコンタクトレンズである請求項1に記載の
眼科装置である。
【0012】請求項3に係る本発明は、前記メモリは不
揮発性メモリである請求項1に記載の眼科装置である。
【0013】請求項4に係る本発明は、前記入力手段は
前記選択手段の近傍に有する請求項1に記載の眼科装置
である。
【0014】請求項5に係る本発明は、前記プログラム
の制御量は、前記検査部を検査対象物に自動アライメン
トする際のタイムアウト時間である請求項1に記載の眼
科装置である。
【0015】請求項6に係る本発明は、前記プログラム
の制御量は、前記検査部を検査対象物にアライメントす
る操作部材の操作量に対する前記検査部の移動量又は表
示制御量である請求項1に記載の眼科装置である。
【0016】請求項7に係る本発明は、複数の検者に対
して前記選択手段によって選択した前記プログラムを検
者別に関連付けて保持するように保持領域を割り当てた
第2のメモリを有することを特徴とする請求項1に記載
の眼科装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図38に図示の実
施の形態に基づいて詳細に説明する。図1は眼科装置の
実施の形態の外観斜視図である。この眼科装置は例えば
眼屈折力測定装置であって、装置本体1の内部に図2に
示すような駆動部2を備えると共に、装置本体1の上方
に測定部3を三次元方向に移動自在に備える。そして、
駆動部2を制御することにより測定部3を被検眼Eにア
ライメントし、被検眼Eの観察、撮影、測定等の検査を
行うことが可能とする。なお、この明細書で使用する
「レフ」は眼屈折率を意味し、「ケラト」は角膜曲率半
径を意味する。
【0018】装置本体1の筐体11は、ユーザである検
者に面する表板11a、被検者に面する裏板11b、こ
れらの表板11aと裏板11bにより箱状を形成する両
側板11c等を有する。筐体11の表板11aには、測
定部3を上下方向に粗く駆動する際に操作するためのロ
ーラ12、測定部3を左右及び前後方向に粗く駆動する
際に操作するためのトラックボール13、プリンタ印字
スイッチ、測定開始スイッチ、選択設定スイッチ等を有
するスイッチパネル14、15、筐体11の内部に本体
部を有するプリンタ16、測定値や被検眼像等を表示す
ると共に各種の設定を選択する液晶又はCRTから成る
モニタ17等を設ける。そして、筐体11の一側板11
cは、商用電源を供給するためのメインスイッチ18を
設ける。なお、筐体11の裏板11b側には、被検者の
顔を受ける図示しない顔受け部を備え、被検眼を測定部
3の対物部の前に位置させることを可能とする。
【0019】駆動部2は測定部3を上下方向に駆動する
ための上下駆動部21と、測定部3を前後方向に駆動す
るための前後駆動部22と、測定部3を左右方向に駆動
するための左右駆動部23から成る。これらの駆動部2
1、22、23は駆動モータ24、25、26をそれぞ
れ備え、測定部3を電気的に駆動し得るようにする。な
お、駆動部2は本発明とは直接の関連がないので、駆動
部2に関するその他の詳細な説明は省略する。また、前
後方向は測定部3が被検眼Eに対して接近又は離間する
方向を意味し、左右方向は左右の被検眼Eの幅方向を意
味している。
【0020】図3は測定部3の内部の光学的構成図であ
る。測定部3は屈折力測定光学系、アライメント受光光
学系、及び固視標投影光学系を有し、アライメント受光
光学系は前眼部観察、ケラト測定及びアライメント検出
を共用する。
【0021】屈折力測定光学系として、被検眼Eの視軸
にアライメントする中心軸O上には、被検眼E側から順
次にケラトリング光源31、可視光を全反射し波長88
0nmの光束を一部反射するダイクロイックミラー3
2、対物レンズ33、孔あきミラー34、絞り35、投
影レンズ36、投影絞り37、880nmの光束を出射
する測定又はアライメント光源38を配置する。そし
て、孔あきミラー34の反射方向には、6分割絞り3
9、6分割プリズム40、受光レンズ41、二次元撮像
素子48を順次に配置する。6分割絞り39と6分割プ
リズム40は、それぞれ図4に示すような形状とし、実
際にはこれらを密着して配置する。
【0022】測定時に、測定光源38から発した光束は
投影絞り37で絞られ、投影レンズ36により対物レン
ズ33の手前で一次結像し、対物レンズ33、ダイクロ
イックミラー32を介し、被検眼Eの瞳中心に入射して
眼底Erで結像する。その反射光束は、瞳周辺を通って
再び対物レンズ33に入射し、太い光束となって孔あき
ミラー34で全反射する。孔あきミラー34で反射した
光束は、6分割絞り39で6分割されると共に6分割プ
リズム40で屈折され、二次元撮像素子48の受光面領
域の適正範囲に6点のスポット像を投影する。
【0023】これらの6点のスポット像の重心を結ぶ近
似曲線は、被検眼Eが正視である場合に所定の円にな
り、被検眼Eが近視や遠視である場合には曲率が大きく
なったり小さくなったりし、被検眼Eが乱視である場合
に楕円になる。そして、水平軸と楕円の長軸でなす角度
が乱視軸角度となるので、この楕円の近似曲線の係数に
より屈折力を求めることが可能となる。
【0024】アライメント受光光学系として、ダイクロ
イックミラー32の反射方向にレンズ43、ダイクロイ
ックミラー44を順次に配置する。ダイクロイックミラ
ー44の反射方向には、アライメントプリズム絞り4
5、結像レンズ46、ケラト絞り47、二次元撮像素子
48を順次に配置する。そして、被検眼Eの前眼部の斜
め前方には、前眼部照明光源49a、49bを配置す
る。
【0025】なお、アライメントプリズム絞り45とケ
ラト絞り47は光路上に挿脱自在とし、屈折測定時にア
ライメントプリズム絞り45のみを光路内に挿入し、ケ
ラト測定時にケラト絞り47のみを光路内に挿入する。
また、二次元撮像素子48の出力は前述のモニタ17に
接続する。
【0026】アライメントプリズム絞り45は図5に示
すような形状とし、円板状の絞り板45aに3つの開口
45b、45c、45dを設ける。中心の開口45b
は、前眼部照明光源49a、49bの波長780nm以
上の光束を通す。そして、ダイクロイックミラー44に
面する側において、絞り板45aには波長880nm付
近のみの光束を透過するアライメントプリズム45e、
45fを開口45c、45dをそれぞれ塞ぐように接着
する。なお、アライメント検出用の光源は、屈折測定用
の測定光源38と兼用する。
【0027】固視標投影光学系として、ダイクロイック
ミラー44の透過側には、全反射ミラー50、固視誘導
レンズ51、固視チャート52、固視標光源53を順次
に配置する。そして、固視誘導レンズ51は後述の固視
誘導モータにより光軸方向に移動可能とし、被検眼Eの
視度の変化に対応できるようにする。
【0028】なお、固視誘導時には固視標光源53が点
灯し、この固視標光源53からの投影光束が固視チャー
ト52の裏側を照明し、固視誘導レンズ51、レンズ4
3を介して被検眼Eの眼底Erに入射する。また、ケラ
トリング光源31の内側には、後述する周辺ケラト光源
54を配置する。この周辺ケラト光源54は、小さい8
個の光源を円周上の上下、左右及び斜めの合計8方向に
並べた構成とする。
【0029】アライメント時に、測定部3から被検眼E
に投影された光束は、被検眼Eの角膜Ecで反射して測
定部3内に戻り、ダイクロイックミラー32で反射して
レンズ43で平行光束となり、ダイクロイックミラー4
4で反射して二次元撮像素子48に入射する。この際
に、アライメントプリズム絞り45のアライメントプリ
ズム45eを透過した光束は下方に屈折し、アライメン
トプリズム45fを透過した光束は上方に屈折する。そ
して、前眼部照明光源49a、49bが照明した前眼部
像の反射光束は、アライメントプリズム絞り45の開口
45bを通り、結像レンズ46を透過して二次元撮像素
子48に結像する。
【0030】被検眼Eと測定部3の中心軸Oを手動アラ
イメントする場合には、二次元撮像素子48で受光した
映像をモニタ17で観察しながら粗くアライメントす
る。また、被検眼Eと測定部3の中心軸Oを角膜反射像
で自動アライメントする場合には、アライメントプリズ
ム絞り45が光路に進入し、このアライメントプリズム
絞り45を透過した光束は、結像レンズ46を透過して
二次元撮像素子48に結像する。ケラト測定時には、ケ
ラトリング光源31の角膜反射光束が、結像レンズ46
を透過してケラト絞り47で外形が制限され、二次元撮
像素子48に結像する。
【0031】図6〜図8はモニタ17の画面の説明図で
あり、モニタ17はアライメントプリズム絞り45を介
して二次元撮像素子48に結像した被検眼像E’を表示
する。この被検眼像E’はアライメントプリズム絞り4
5の中心の開口45bを透過した光束によって結像し、
測定光源38の角膜反射像も画面の中心に輝点Jとして
結像する。そして、アライメントプリズム絞り45の左
右のアライメントプリズム45e、45fを透過した光
束は、画面上の中心から上下方向に屈折し、輝点Jを挟
んで2つの輝点K、Lを結像し、3つの輝点J、K、L
は縦一列となる。
【0032】図6は測定部3が被検眼Eに適正にアライ
メントしている状態を示し、図7は測定部3が被検眼E
に対し検者側から見て右上方向にずれている状態を示
し、図8は測定部3が被検眼Eに対して左右上下方向の
位置は合っているが、前後方向である作動距離方向の位
置がずれている状態を示す。そして、方向は上下の2つ
の輝点K、Lの左右方向の位置が反対になるので、測定
部3が被検眼Eに対しどの方向にずれているかを検出で
きる。
【0033】図9は電気回路のブロック構成図である。
電気回路はMPU61を備え、このMPU61のポート
には、ローラ12、トラックボール13、スイッチパネ
ル14、15、プリンタ16を接続すると共に、駆動モ
ータ24、25、26をそれぞれのモータドライバ6
2、63、64を介して接続する。なお、ローラ12は
図示しないロータリエンコーダを介して接続する。
【0034】また、MPU61にはケラトリング光源3
1、測定光源38、前眼部照明光源49a、49b、固
視標光源53を図示しないドライバとDAコンバータ6
5を介して接続し、固視誘導レンズ51を駆動するため
の駆動モータ66をモータドライバ67を介して接続
し、二次元撮像素子42をADコンバータ68を介して
接続し、二次元撮像素子48をADコンバータ69を介
して接続し、モニタ17と二次元撮像素子48をキャラ
クタ発生装置70を介して接続し、顔固定部の駆動モー
タ71をモータドライバ72を介して接続する。
【0035】MPU61はCPU73、ROM74、R
AM75、及び不揮発性メモリ76から成り、バス77
を介して検眼プログラムの読み出し、測定データの書き
込み、操作表示データの送信等を行う。そして、駆動モ
ータ24、25、26、66はCPU73からの指令に
より作動し、ケラトリング光源31、測定光源38、前
眼部照明光源49a、49b、固視標光源53の光量
は、CPU73からの指令により変化する。
【0036】スイッチパネル14、15は、図10に示
すように液晶表示パネル78の表面に、静電容量で検知
できる透明スイッチシート79を組み合わせた構成とす
る。従って、液晶表示パネル78の液晶画面の表示内容
を変化させることにより、スイッチ表示を変化させるこ
とを可能とする。
【0037】図11はROM74、RAM75、不揮発
性メモリ76内の検眼プログラム、測定データ、制御量
等の設定条件との関連を示すブロック図である。ROM
74は6つの検眼プログラム、即ちレフ測定プログラ
ム、ケラト測定プログラム、周辺ケラト測定プログラ
ム、CLBCプログラム、角膜径測定プログラム、及び
徹照観察プログラムを格納する。更に、図示は省略して
いるがROM74は光学系による位置検出、電動による
自動アライメント等のプログラム、各種光源やセンサの
DA変換、AD変換等を制御するプログラム等を格納す
る。
【0038】RAM75はそれぞれのプログラムによっ
て測定又は撮影され一次的に保持する測定データや撮影
データを格納する領域を有する。電源を切っても保持さ
れる不揮発性メモリ76には大きく分けて2つの領域が
あり、即ち光源、照明、固視などのLEDの光量、駆動
条件等の制御量等の設定条件を格納する領域と、検者が
選択したプログラムの設定条件を格納する領域とを有す
る。この後者の設定条件は、主としてどの検眼プログラ
ムを選択するかのデータとし、その他の設定条件として
検者が個別に設定できるタイムアウト時間、ローラ12
とトラックボール13の操作感つまり測定部の動作応答
性や表示操作の応答性等としている。
【0039】CPU73は二次元撮像素子42に結像し
た眼底像の映像信号をADコンバータ68によりデジタ
ルデータに変換し、RAM75の画像メモリに格納し、
この画像メモリに格納した画像データに基づいて眼屈折
力を演算する。また、二次元撮像素子48に結像した前
眼部像の映像信号をADコンバータ69によりデジタル
データに変換し、RAM75の画像メモリに格納し、こ
の画像メモリに格納した画像に基づいてアライメント輝
点を抽出し、角膜曲率半径を演算する。そして、二次元
撮像素子48に結像した前眼部像の映像信号をキャラク
タ発生装置70からの信号と合成し、モニタ17上に前
眼部像や測定値等を表示する。
【0040】この眼屈折力測定装置において、工場出荷
時の状態でメインスイッチ18をオンにすると、スイッ
チパネル14、15はデフォルトの設定として図12に
示すような操作指示画面を表示する。ここでは、左側の
スイッチパネル14は電源投入後のデフォルトの検眼プ
ログラムを選定する初期画面を表示し、右側のスイッチ
パネル15は検者であるユーザの登録番号の設定画面を
表示する。
【0041】左側のスイッチパネル14でYesキーを
選択し、右側のスイッチパネル15で登録番号を設定す
ると、スイッチパネル14、15の画面は図13に示す
ように変化する。即ち、左側のスイッチパネル14は登
録したユーザに対して定めたデフォルトの検眼プログラ
ムを選択するための選択画面を表示し、右側のスイッチ
パネル15は初期画面を表示する。
【0042】左側のスイッチパネル14において必要な
検眼プログラムを選択してOKキーを操作すると、スイ
ッチパネル14は図示しない連続測定の可否、測定する
順番等を設定できる設定画面を表示する。そして、この
設定画面での設定を終了すると、スイッチパネル14、
15は図14に示すような検眼を開始し得る操作画面、
即ちレフ測定からケラト測定への連続測定を行う操作画
面を表示する。このとき、スイッチパネル14は測定結
果の一覧をモニタ17に表示するためのディスプレイキ
ー14a等を表示する。
【0043】レフ測定からケラト測定への連続測定を行
う場合には、被検者の顔を顔受け台に位置させた後に、
検者はローラ12とトラックボール13を操作して被検
眼Eに測定部3の中心軸Oをアライメントする。このと
き、それぞれのパルスカウンタやロータリエンコーダか
らの出力信号がMPU61に入力し、MPU61はロー
ラ12とトラックボール13の操作量及び速度を検知
し、その操作量及び速度からモータドライバ62、6
3、64を介して駆動モータ24、25、26をそれぞ
れ制御する。
【0044】そして、検者は図15、図16に示すよう
なモニタ17の画面を観察し、その画面で被検眼Eの観
察画像を確認できるように測定部3を駆動し、被検眼E
の虹彩が明瞭に見えて瞳孔がほぼ中心に合った後に、ス
イッチパネル15の図示しない測定開始スイッチを操作
する。これにより、被検眼Eに測定部3を自動的に位置
合わせする自動アライメントが開始する。
【0045】図17は自動アライメント、レフ測定及び
ケラト測定を連続して行う検眼プログラムのフローチャ
ート図である。ステップS1では測定光源38の光量を
アライメントに適したアライメントレベルに変更する。
この理由は、二次元撮像素子48はレフ測定時に眼底で
反射した光束を受光し、アライメント時に角膜で反射し
た光束を受光するので、アライメント時における二次元
撮像素子48の受光光量が極端に大きくなり、二次元撮
像素子48が全領域に渡って飽和することを避けるため
である。
【0046】ステップS2では各種の初期設定を行う。
被検眼Eに対する測定部3の許容範囲を例えば0.3m
mと設定する。この場合に、許容範囲は半径0.3mm
の球内を示す。そして、自動アライメントが完了したか
否かを示すフラグを0(AAFlg=0)と設定する。
【0047】ステップS3では前眼部像を取り込む。即
ち、測定部3のアライメントプリズム絞り45を光路内
に挿入し、ケラト絞り47を光路から退出させる。そし
て、二次元撮像素子48に取り込んだ画像をADコンバ
ータ69で変換してRAM75の画像メモリに格納す
る。
【0048】ステップS4では取り込んだ画像を基にア
ライメント状態を判断し、ステップS5では被検眼Eを
許容範囲内に自動アライメントできたか否かを判断す
る。そして、許容範囲内に自動アライメントできたとき
にはステップS6に移行し、許容範囲内にアライメント
できない場合にはステップS7に移行する。
【0049】ステップS6では測定光源38の光量をレ
フ測定レベルに設定し、屈折力Rを取り込む回数を示す
カウンタを1に設定する(Rcnt=1)。そして、ステッ
プS7ではアライメント検知のずれ量に基づいて駆動モ
ータ24、25、26を制御し、ステップS3に戻って
測定部3を駆動してはアライメント検知を繰り返す。
【0050】ステップS8では屈折力Rを測定する。先
ず、被検眼Eの眼底で反射した光束を受光し、6点のス
ポット像の楕円状の近似曲線より屈折力Rを求める。次
に、求めた屈折力Rに応じて駆動モータ66を制御し、
固視誘導レンズ51を駆動することにより、固視標を数
100m秒の間、被検眼Eに呈示しては+ディオプタ側
に駆動することを繰り返す。そして、固視標の駆動及び
呈示の所定動作を終了した後に、再び被検眼Eからの反
射光束を受光して屈折力Rを求める。
【0051】ステップS9では、屈折力Rの測定が1回
目であるか否かを判断する。屈折力Rの測定が1回目で
ない場合にはステップ10に移行し、屈折力Rの測定が
1回目であるときにはステップS11に移行する。ここ
では1回目であるので、ステップS11以降の動作を説
明する。
【0052】ステップS11では、屈折力Rの測定を終
了しているので、測定光源38の光量を自動アライメン
トにおけるアライメント検出レベルまで減光する。ステ
ップS12では、幾つかの設定を行う。即ち、屈折力R
の測定を繰り返して行い、ステップS11の後に、1つ
前の屈折力Rのデータを残す設定処理(Rlast=R)と、
屈折力Rの測定の回数を計数する処理(Rcnt=Rcnt+1)
とを行う。
【0053】ステップS13では固視標の動作を設定す
る。ここでは、屈折力R及びその取込回数によって、固
視標の移動位置や被検眼Eへの呈示時間を予め次のよう
に設定する。即ち、ステップS8で得た屈折力Rから被
検眼Eが視認し得る最も高いディオプタの固視標の位置
を算出し(L1=F(R))、固視標を0.5秒間停止
させて被検眼Eに呈示する(T1=0.5秒)。また、
固視標をその位置から1.0ディオプタ遠い位置に移動
させ、被検眼Eに0.5秒間呈示する(L2=F(R+
1.0D)、T2=0.5 秒)。更に、固視標をL1
よりも0.75ディオプタ遠い位置、即ちL2よりも
0.25ディオプタ近い位置に戻し(L3=F(R+
0.75D))、被検眼Eに0.3秒間呈示し(T3=
0.3 秒)、その後に停止する。
【0054】ステップS14では固視標の移動を開始す
る。ここで、屈折力Rの測定が2回目である場合には次
のように設定する。即ち、被検眼Eが視認し得る最も大
きいディオプタの位置から1.0ディオプタだけ遠い位
置に固視標を移動させ、被検眼Eに0.5秒間呈示する
(L2=F(R+1.0D)、T2=0.5秒)。ま
た、固視標をL1よりも0.75ディオプタ遠い位置、
即ちL2よりも0.25ディオプタ近い位置に戻し(L
3=F(R+0.75D))、被検眼Eに0.3秒間呈
示し(T3=0.3秒)、その後に停止する。なお、屈
折力Rの測定が3回目である場合には、固視標を被検眼
Eが視認し得る最も大きいディオプタの位置から0.7
5ディオプタ遠い位置(L3=F(R+0.75D))
に移動させ、被検眼Eに0.3秒間呈示(T3=0.3
秒)し、その後に停止する。
【0055】このステップS14では、画像を取り込む
場合及び屈折力Rを算出する場合を除いて、固視標の移
動と呈示を繰り返す。そして、固視標の移動を開始する
と、ステップS6に戻って測定光源38の光量を測定レ
ベルまで増量し(Rcnt=1の設定は初回のみ)、ステッ
プS8で屈折力Rを測定する。
【0056】このようにして屈折力Rを複数回測定し、
ステップS10で屈折力Rが所定の変動幅に納まったと
きにはステップS15に移行し、屈折力Rが所定の変動
幅に納まらない場合にはステップS11に戻る。
【0057】ステップS15では、アライメントプリズ
ム絞り45とケラト絞り47を入れ換え、ステップS1
6においてケラト測定を行う。ここでは、ケラトリング
光源31を点灯し、角膜反射のケラトリング像を二次元
撮像素子48で撮影し、撮影したケラトリング像から角
膜の曲率半径を求める。
【0058】一方、周辺ケラト測定プログラムを選定し
た場合には、スイッチパネル14、15は図18に示す
ように表示し、左側のスイッチパネル14はリング状に
位置する複数の小円14bを表示する。これにより、検
者は何れか1つの小円14bに接触することにより、そ
れに対応する周辺ケラト光源54を迅速に点灯すること
ができる。
【0059】なお、中心ケラト測定の場合には、図19
に示すように被検眼Eの視軸Eoとケラトリング光源3
1の中心軸Koを一致させるように、測定部3をX、
Y、Zの3方向に駆動する。そして、通常の屈折力測定
や中心ケラト測定の場合には、周辺ケラト光源54を消
灯する。
【0060】これに対し、周辺ケラト測定の場合には、
図20に示すように被検眼Eの測定する部位Pと視軸E
oに関して対称な位置の周辺ケラト光源54を点灯す
る。これにより、被検眼Eがその周辺ケラト光源54を
視認すると、視軸Eoがその周辺ケラト光源54の方に
傾く。このとき、測定部3をX、Y、Zの3方向に駆動
し、測定すべき部位Pの中心部にアライメントする。そ
して、測定部3をアライメントした後にケラトリング光
源31を点灯させ、周辺ケラト測定を中心ケラト測定と
同様に行う。
【0061】この場合に、上述のステップS16の後に
おいて、周辺ケラト測定を自動的に行うか否かは、図1
3に示すスイッチパネル14、15の初期設定において
選択できる。また、この初期設定において選定しない場
合でも、次の方法で検眼プログラムを設定できる。即
ち、図14に示すレフ測定時のスイッチパネル14、1
5において、ディスプレイキー14aにより測定結果の
画面を表示し、図示を省略しているが、この画面の中の
選択項目のメニュキーにより検眼プログラムを選定す
る。これにより、図13に示す検眼プログラムを選定で
きる。この場合には、検眼プログラムを選定した直後に
その検眼プログラムが開始する。
【0062】図21は周辺ケラト測定モードの一連の動
作を説明するフローチャート図である。周辺ケラト測定
モードに進入すると、ステップS20においてモニタ1
7は図22に示すように表示する。即ち、モニタ17は
進入したモードD1、中心ケラト測定の完了状態D2、
周辺ケラト測定時のアライメント方法D3、周辺ケラト
測定用の視標D4、右眼又は左眼D5、測定結果D5等
を表示する。なお、中心ケラト測定の完了状態D2は、
消灯している場合には完了していることを表示し、点灯
している場合には完了していないことを表示し、点滅し
ている場合には測定中又はチェック中であることを表示
する。
【0063】ステップS21では中心ケラト測定の有無
を判断する。中心ケラト測定値を記憶していない場合、
即ち中心ケラト測定を行っていないと判断した場合に
は、中心ケラト測定値との比較を示す離心率を計測でき
ないので、図17のステップS16に移行する。即ち、
屈折力測定と同様に被検眼Eへのアライメントを行い、
アライメントが許容範囲内に入った後に中心ケラト測定
を自動的に行う。これに対し、図17のステップS16
において周辺ケラト測定を自動的に行ったとき、即ちス
テップS21において中心ケラト測定を行ったと判断し
たときにはステップS22に移行する。ステップS22
では、屈折力測定のための固視標光源53による中心固
視標を消灯し、周辺ケラト光源54による周辺固視標を
点灯する。
【0064】ステップS23、S24、S25はスター
トスイッチ即ちスタートキー15a、ローラ12、トラ
ックボール13の操作があったか否かを判断する。そし
て、スタートキー15aの操作があった場合には、点灯
した周辺ケラト光源54での測定のためのアライメント
動作に直ちに入る。
【0065】ステップS24ではローラ12による操作
又はスイッチパネル14での選択による固視標の選択の
有無を判断する。固視標の選択がない場合にはステップ
S25に移行し、固視標の選択があったときにはステッ
プS26を介してステップS27に移行する。
【0066】ステップS25では、トラックボール13
の操作の有無を判断する。トラックボール13を操作し
ないときはステップS28に移行して待機状態になる。
そして、トラックボール13を操作したときにはステッ
プS29に移行する。
【0067】ステップS26では、図20に示すように
検者が被検眼Eの測定すべき部位Pに対応する周辺ケラ
ト光源54の1つを選択する。即ち、図23に示すよう
にモニタ17を監視しながらローラ12を操作し、被検
眼Eの測定すべき部位Pに対応する視標D4、例えば最
上位の視標D4が点滅する。同時に、点滅する視標D4
に対応する周辺ケラト光源54が点灯する。
【0068】ステップS27は視標D4の選択を確定す
るか否か、つまりスタートキー15aの入力の有無を判
断する。スタートキー15aの入力があると選択確定に
なり、スタートキー15aの入力がない場合にはステッ
プS28に移行して待機状態になる。
【0069】なお、ステップS27でスタートキー15
aを入力する前に、検者は被検者に周辺ケラト光源54
を注視するように指示しているので、被検眼Eは最上位
の周辺ケラト光源54を注視する。従って、図24に示
すように、被検眼Eの観察像はモニタ17の画面に対し
て稍々上方にずれる。このとき、被検眼Eの角膜頂点か
ら下部の角膜曲率半径を計測するためには、そこへのア
ライメントが必要となる。このことは、図20に示す被
検眼Eの測定すべき部位Pと測定部3の中心軸Oを一致
させることとであり、図25に示すようにモニタ17の
画面の中心にアライメント光源38の角膜反射像を位置
合わせしたときである。
【0070】ステップS28の待機状態では、それぞれ
の進入経路に応じて進入する前の状態を維持し、節電機
能を予め設定してある場合にはそのタイムアウト時間ま
では直前の動作を受け付ける。例えば、節電機能のタイ
ムアウト時間Tkpまでにトラックボール13を操作す
れば、それを受け付ける。このことは、ステップS27
から進入した場合も同様となる。このタイムアウト時間
Tkpは、初期設定時に先のユーザ登録に関連付けて設
定できる。
【0071】ステップS29では、被検眼Eと測定部3
のアライメントが自動から手動に切換わり、モニタ17
のアライメント方法D3がAUTOからMANUALに
変化する。この後は、選択した測定位置での測定を終了
するまで手動アライメントが続く。この手動アライメン
トでは、ローラ12の操作が周辺ケラト光源54を選択
するのではなく測定部3を前後方向に駆動するようにな
り、トラックボール13の操作は測定部3の駆動を保持
する。この間に、スイッチパネル14、15は視標D4
の選択を変更し得る状態を維持する。
【0072】ステップS30ではローラ12の操作の有
無を判断する。ローラ12を操作したときにはステップ
S31に移行し、測定部3がローラ12の操作量に応じ
て前後方向に移動する。この際に、トラックボール13
を操作しない場合には、ステップS28の待機状態とな
る。
【0073】一方、ステップS27においてスタートキ
ー15aの入力があると、ステップS32に移行する。
このステップS32では、先に点灯した周辺ケラト光源
54の方向に測定部3を所定距離Skpだけ駆動する。
この所定距離Skpは、被検眼Eの回旋中心から角膜頂
点までの距離、回旋角及び角膜曲率半径から求める。な
お、これらのパラメータは被検眼Eによって変動するの
で、約3.5mmをデフォルト値とし、初期設定の状態
で所定距離Skpを0.2mmごとに選択する。また、
測定部3の移動により固視標も移動するが、測定部3は
粗調整中であるので影響はない。
【0074】ステップS33ではアライメント光源38
の角膜反射像を検出する。この角膜反射像の検出は、前
述した屈折力測定と同様に検出できる。測定部3のアラ
イメントプリズム絞り45を通って分離した輝点像を二
次元撮像素子48で受光し、ADコンバータ69でAD
変換し、RAM75の画像メモリに取り込み、取り込ん
だ3つの輝点の位置関係から測定部3のX、Y、Z方向
のずれ量を検出する。なお、図25に示すようにモニタ
17はケラトリング光源31の角膜反射像D7も表示す
るが、ケラトリング光源31は輝点検出時に消灯し、ケ
ラト測定時のみに点灯する。
【0075】ステップS34では、検出した測定部3の
位置のずれ量に応じて、MPU61はモータドライバ6
2、63、64を介して駆動モータ24、25、26を
制御し、測定部3をX、Y、Z方向に自動的にアライメ
ントする。ステップS35では、測定部3がアライメン
ト許容範囲内に入ったか否かを判断する。アライメント
許容範囲内に入ったときにはステップS36に移行し、
アライメント許容範囲内に入っていない場合にはステッ
プS37に移行する。
【0076】ステップS36はステップS38とステッ
プS39で行うループの進入回数を計数する。ステップ
S39では0.5秒の待機時間があるので、ステップS
38で測定部3が1.5秒以上アライメント許容範囲に
入り続けていると、次のステップに移行する。
【0077】即ち、被検眼Eが周辺ケラト光源54を注
視し続けているかを確認する。図17のステップS4の
アライメント状態の判断工程やステップS16のケラト
測定の確認工程とは多少異なり、周辺ケラト測定の場合
には、アライメント許容範囲は少し広め(許容範囲=
0.5)であるが、固視状態を確認する待機時間は1.5
秒と長めに設定する。これにより、固視が多少安定しな
くとも、或る程度長く固視していれば周辺ケラト測定を
行うことができる。通常では、レフ測定では許容範囲を
0.3mm以内に設定し、待機時間を0.5秒としてい
る。また、中心ケラト測定では許容範囲を0.1mm以
内とし、待機時間を0.5秒としている。このように、
アライメントの確認工程の許容範囲と待機時間を変更で
きる制御パターンを持っている。
【0078】ステップS37では、測定部3がアライメ
ント許容範囲に入っていない場合に、スタートキー15
aの入力があったか否かを判断する。スタートキー15
aの入力がない場合にはステップS33に戻り、被検眼
Eの輝点を検出する。
【0079】ステップS38で測定部3が1.5秒以
上、アライメント許容範囲に入り続けている状態か、ス
テップS37でスタートキー15aの入力があったか、
又はステップS31からの手動操作からステップS40
でスタートキー15aの入力があった場合に、ステップ
S41では選択した測定部位での周辺ケラト測定を行
う。
【0080】ステップS41では、ケラトリング光源3
1を点灯し、図25に示すようにモニタ17は角膜にケ
ラトリング光源31による角膜反射像D7を表示する。
この場合に、リング認識工程でアライメント光源38を
除去する処理を行えば問題ないが、アライメント光源3
8を消灯することが望ましい。
【0081】ステップS42では、被検眼Eの全ての部
位の測定を終了したか否かを判断する。全ての部位の測
定を終了していない場合にはステップS43に移行し、
全ての部位の測定を終了したときには、ステップS44
を介してステップS28に戻る。
【0082】ステップS43では、次の視標D4を選択
する。この場合に、自動測定の場合には視標D4の順番
を予め設定してあるが、角膜中心部のケラト測定値に応
じて測定部3の移動順番を変えることができる。図26
に示すように、視標D4は角膜中心部の測定結果が直乱
視、倒乱視である場合にはD11→D12→D13→D
14の順に選択し、斜乱視の場合にはD15→D16→
D17→D18の順に選択する。このような選択を自動
的に行うか、角膜中心部の測定結果に拘わらずに測定部
3の移動順番を固定にするかは、初期設定で選択する。
【0083】そして、ステップS44ではモニタ17に
測定結果D6を自動的に表示する。この測定結果D6
は、測定したデータと中心ケラト測定との離心率や全体
の平均値も含む。このように、周辺ケラト測定モードで
も測定部3を自動的にアライメントし、視標D4の順番
を自動的に変えケラト測定を自動的に行うことができ
る。従って、検者はスタートキー15aを操作するとい
う簡単な操作だけで、周辺ケラト測定を迅速に行うこと
ができる。
【0084】また、輝点検出が困難な状態(ステップS
33→S34→S35→S37→S33)では、輝点の
検出を中止するまでの或る程度の時間、つまりタイムア
ウト時間を1.5秒と設定しているが、このタイムアウ
ト時間tkpは通常のレフ測定の輝点検出ができない状
態tr(ステップS3→S4→S5→S7→S3)での
5秒と比較して短い。このことは、被検眼Eの固視微動
が大きくアライメントが容易でない場合には、自動測定
であっても測定時間が逆に多くなる。従って、アライメ
ントの精度がそれほど高くなくとも、手動操作で或る程
度の精度の測定値を得ることが好ましいと思う検者にと
っては使い易い。
【0085】なお、図21のフローチャートでは省略し
たが、或る視標D4にエラーがあった場合には、ステッ
プS44に移行する前にエラーがあったことをモニタ1
7に表示すれば、操作性が向上する。また、ステップS
43において次の視標D4にエラーの位置を選択して測
定準備を行えば、操作性が更に向上する。
【0086】次に、測定対象物としてのコンタクトレン
ズのベースカーブを測定するCLBCモードについて説
明する。図27はコンタクトレンズCLを保持するホル
ダ81の側面図である。ホルダ81は測定部3の前方に
対向し、顔受け部の顎台82に対して上下動自在とす
る。このとき、ホルダ81はコンタクトレンズCLを水
の表面張力により保持する。なお、上述したようにMP
U61はモータドライバ72を介して駆動モータ71を
制御し、顎台82を上下方向に駆動できるようにする。
【0087】ホルダ81の高さHを予め決定しておき、
測定部3と顎台82を所定距離Sclだけ移動すること
により、測定部3とコンタクトレンズCLを概略アライ
メントでき、この所定距離Sclは初期設定で変更可能
とする。
【0088】CLBCモードを選択すると、スイッチパ
ネル14、15は図28に示すような表示になる。CL
BCモードでは測定対象物が被検眼Eではないので、ア
ライメントし難いという悪条件が少なく、スイッチパネ
ル14、15の表示も簡素化できる。従って、左側のス
イッチパネル14には、何らかの理由で測定を中止する
ためのキャンセルキー14cのみを表示する。
【0089】図29はCLBCモードの手順を説明する
フローチャート図である。CLBCモードヘの進入は、
初期設定で選択している場合に、予めレフ測定時のスイ
ッチパネル14、15に図示しないCLBCキーを配置
し、その入力によって行う。
【0090】ステップS50ではホルダ81の高さHを
調整する。即ち、コンタクトレンズCLの中心と測定部
3の上下方向の中心を一致させるように顎台82を所定
位置に駆動する。ステップS51では、測定部3を上
下、左右、前後の3方向に所定距離Sclだけ駆動し、
測定部3の中心軸OをコンタクトレンズCLの中心に合
わせる。測定部3は上下方向の移動範囲の中心に位置
し、顎台82は左右方向の移動範囲の中心に位置するの
で、左右方向の移動範囲の中心位置に前後方向もホルダ
81の前後方向の寸法と顎台82の前後方向の位置に対
応し、コンタクトレンズCLの凹面側から測定部3の作
動距離を考慮した位置として設定する。
【0091】ステップS52では、コンタクトレンズC
Lの凹面で反射して結像した輝点像を検出する。被検眼
Eの角膜反射像と同様に、二次元撮像素子48で受光し
た画像データをRAM75の画像メモリに記憶させる。
ステップ53では輝点を認識したか否か、つまり輝点の
有無を図30に示す観察画像により確認する。この場合
に、3つの輝点を所定位置に確認できれば、輝点を検出
したことになり、輝点を確認できない場合にはステップ
S54に移行する。そして、ステップ54でトラックボ
ール13を操作しない場合には、ステップS55に移行
して待機状態となる。
【0092】一方、ステップS53で輝点を確認できた
ときには、ステップS56を介してステップS57に移
行する。また、ステップS54でトラックボール13を
操作したときには、ステップS58を介してステップS
57に移行する。ステップS56では、測定部3の前後
方向のアライメントを行う。この目的は、コンタクトレ
ンズCLを凹面側で測定するため、反射像はコンタクト
レンズCLの表面から測定部3側にずれた図27の点Q
にアライメントするからである。従って、そのずれ量を
補正するために測定部3を前方に駆動する。
【0093】ステップS57では輝点の位置を再確認
し、コンタクトレンズCLを許容範囲内にアライメント
できたか否かを判断する。この場合に、コンタクトレン
ズCLは被検眼Eと異なって微動しないので、許容範囲
を被検眼Eよりも厳しい0.05mm以内に設定でき
る。そして、許容範囲内にアライメントできたときに
は、ステップS59を介してステップS60に移行し、
許容範囲内にアライメントできない場合にはステップS
52に戻る。
【0094】ステップS58では、トラックボール13
の操作量に伴う測定部3の移動毎に輝点を検出する。こ
の場合に、測定部3を大きめに駆動して迅速にアライメ
ントするようにトラックボール13を操作することが好
ましい。ステップ59では中心ケラト測定と同様な測定
を行う。即ち、ケラトリング光源31を点灯し、コンタ
クトレンズCLの凹面の反射像を二次元撮像素子48で
取り込んで測定値を算出する。そして、ステップS60
では測定を終了した後に測定結果D6をモニタ17に自
動的に表示する。
【0095】このCLBCモードでは、測定対象物であ
るコンタクトレンズCLが顎台82にホルダ81を介し
て静止しているので、CLBCモードに進入するだけで
ほぼアライメントでき、測定時間も短縮でき、操作性を
向上させることができる。
【0096】図31は角膜径測定モードの手順を説明す
るフローチャート図である。この角膜径は被検眼Eの前
眼部を正面から見たときの径を意味する。角膜径測定モ
ードの進入によりステップS70に移行し、図32に示
すような角膜径測定モードの画面をモニタ17に表示
し、ステップS71に移行する。
【0097】ステップS71ではスタートキー15aの
入力があったか否かを判断する。スタートキー15aの
入力がない場合には、ステップS72を介してステップ
S73に移行する。そして、ステップS72とステップ
S73においてローラ12とトラックボール13の操作
がそれぞれない場合にはステップS74に移行し、それ
らの操作がそれぞれあった場合にはステップS75に移
行する。
【0098】ステップS74は待機状態であり、スター
トキー15a、ローラ12及びトラックボール13を所
定時間Tcd内に操作しない場合には節電機能が作動
し、モニタ17等の電源を遮断する。そして、ステップ
S75では被検眼Eのアライメントが手動操作となり、
ローラ12とトラックボール13の操作量に応じて測定
部3をX、Y、Zの3方向に駆動する。なお、ステップ
S74の所定時間Tcdは検者の好みによって変更でき
る。
【0099】一方、ステップS71でスタートキー15
aの入力がない場合には、ステップS76を介してステ
ップS77に移行する。ステップS76では自動アライ
メントの位置検出として前眼部画像を取り込み、被検眼
Eの輝点を検出する。このとき、スイッチパネル14、
15は図33に示すようになり、前述したようにケラト
リング光源31の角膜反射像を二次元撮像素子48で受
光し、AD変換して画像データとして取り込み、輝点の
位置関係を検出する。
【0100】ステップS77では輝点の有無を判断す
る。輝点を検出したときにはステップS78に移行し、
輝点を検出しな場合にはステップS72に戻る。ステッ
プS78では検出結果に基づくと共に、被検眼Eと測定
部3の位置ずれ量に応じて測定部3を駆動する。
【0101】ステップS79では再び輝点を検出し、被
検眼Eと測定部3のずれ量がアライメント許容範囲内に
入っているか否かを確認する。ずれ量がアライメント許
容範囲内であればステップS80に移行し、アライメン
ト許容範囲外であればステップS78に戻ってアライメ
ントをし直す。
【0102】ステップS80では、二次元撮像素子48
で前眼部の画像データを画像メモリに取り込む。ステッ
プS81では、画像データである前眼部の静止画をモニ
タ17に表示する。なお、画像データを取り込むと同時
にスイッチパネル14、15の表示は図34に示すよう
に変化する。これにより、ローラ12とトラックボール
13を操作しても測定部3が移動しないようになる。
【0103】ステップS82ではローラ12の操作の有
無を判断し、ローラ12の操作があると判断したときに
はステップS83に移行する。ステップS83では角膜
径を測定するために、図35に示すようにモニタ17の
画面の両側に2本の垂直線から成るカーソルB1、B2
を表示すると共に、これらのカーソルB1、B2の間の
距離を例えば11.8と表示する。
【0104】このローラ12を操作すると、測定部3で
はなくカーソルB1、B2が移動する。そして、ローラ
12の操作量に対するカーソルB1、B2の移動量は適
正値に合わせ、この適正値は角膜径測定モードの進入と
ステップS81の進入とを確認して変更できる上に、検
者の好みに応じて変更できる。また、カーソルB1、B
2の間の距離は、予め被検眼像が映される作動距離方向
の位置での左右方向の実距離を記憶し、観察倍率を考慮
した距離となる。従って、モニタ17はローラ12の操
作で移動するカーソルB1、B2と被検眼Eの位置での
距離を対応して表示する。
【0105】ステップS84ではトラックボール13の
操作の有無を判断する。トラックボー13の操作があれ
ばステップS85に移行し、トラックボール13の操作
がなければステップS86に進む。ステップS85で
は、静止画の前眼部がトラックボール13の操作量に応
じて、モニタ17の画面に対する上下、左右方向に移動
する。
【0106】ステップS86ではスタートキー15aの
入力の有無を判断する。トラックボール13の操作の有
無に拘わらずスタートキー15aの入力があると、ステ
ップS87では2本のカーソルB1、B2の間の距離を
記憶する。取り込んだ静止画の角膜径相当部にカーソル
B1、B2を合わせ、スタートキー15aを入力するこ
とにより角膜径を計測する。
【0107】このように、測定部3を自動的にアライメ
ントした後に画像を取り込む角膜径測定モードでは、被
検眼Eが画面の中心に合っているので、検者はトラック
ボール13の操作即ち静止画の移動を行わなくとも、殆
どの被検眼Eに対して角膜径を測定でき、操作性を向上
させて操作時間を短縮できる。
【0108】なお、ステップS75で測定部3を駆動し
た後に、ステップS88でスタートキー15aを入力す
ると、ステップS80に移行して前眼部を取り込む。ま
た、ステップS82、SA86、SA88でローラ12
又はスタートキー15aを操作しない場合には待機状態
となり、所定時間Tcd内に操作がなければ節電状態に
なる。
【0109】図36は徹照観察及び撮影モードの手順を
説明するフローチャート図である。徹照観察において、
細くかつ強い光束が被検眼Eの正面から瞳に入射する
と、眼底で散乱反射した光束が水晶体を眼底側から照明
することになり、水晶体の混濁状態を観察できる。な
お、徹照観察及び撮影モードでは、静止画撮影のみを行
うフリーズモードと、静止画撮影とレフ測定を行うフリ
ーズ・レフモードの2つのモードを選択できるようにな
っている。これらの2つのモードは、予め初期設定で検
者の好みに応じて選択できる。
【0110】徹照観察及び撮影モード進入の直後は、先
ず自動アライメントを行う。ステップS90では被検眼
Eの輝点の検出を行う。この輝点の検出は図21のステ
ップS33、図29のステップS52、図31のステッ
プS76と同様に行う。なお、ここでのスイッチパネル
14、15の表示は、図33に示す角膜径測定モード時
と同様になる。
【0111】ステップS91では、輝点を検出できたか
否かを判断する。輝点を検出できればステップS92に
移行し、測定部3を輝点のずれ量の応じて駆動し、所定
位置にアライメントする。これに対し、輝点を検出でき
ない場合にはステップS93に移行し、トラックボール
13の操作の有無を判断する。そして、トラックボール
13を操作したときには、ステップS94に移行して待
機状態になる。
【0112】ステップS92で測定部3を駆動した後に
ステップS95に移行し、測定部3を許容範囲内にアラ
イメントできたか否かを確認する。許容範囲内にアライ
メントできたときにはステップS96に移行し、許容範
囲内にアライメントできない場合にはステップS90に
戻って輝点を検出する。
【0113】ステップS93でトラックボール13の操
作があると、ステップS97に移行し、トラックボール
13の操作量に応じて測定部3を駆動する。そして、被
検眼Eを画面の中心にほぼアライメントしたところで、
ステップS96に移行する。ステップS96では、アラ
イメント光源38と共用のレフ光源の光量を増量し、そ
の後にステップS98に移行する。ステップS98で
は、徹照観察及び撮影モードの選択がフリーズモードの
みであるか否かを判断する。そして、フリーズモードの
みであれば、ステップS99に移行する。
【0114】ステップS99ではスタートキー15aの
入力の有無を判断し、スタートキー15aの入力がない
ときにはステップS100に移行する。ステップS10
0ではローラ12の操作の有無を判断し、ローラ12の
操作がない場合にはステップS101に移行する。これ
に対し、ステップS100でローラ12の操作があると
判断した場合、又はステップS101でトラックボール
13の操作があると判断した場合には、ステップS10
2に移行して測定部3をそれらの操作量に応じて駆動す
る。
【0115】なお、ステップS102は徹照観察の状態
であって、測定部3を駆動して被検眼Eを観察すると、
被検眼Eの瞳への入射位置が変化し、水晶体の混濁状態
によって、その状態をより明確に観察できたりできなか
ったりする。一方、ステップS99でスタートキー15
aの入力がないと判断した場合には、ステップ103に
移行する。また、ステップS101でトラックボール1
3の操作がないと判断したときには待機状態になる。更
に、ステップS104でスタートキー15aの入力があ
るときにはステップ103に移行し、スタートキー15
aの入力がない場合には待機状態になり、所定時間Tr
t内にスタートキー15a、ローラ12、トラックボー
ル13の操作がなければ節電状態になる。そして、ステ
ップS103では、測定光源38の光量を増量した状態
で撮影する。
【0116】他方、ステップS98でフリーズ・レフモ
ードを選択した場合には、ステップS105に移行す
る。ステップS105からステップS110は、フリー
ズモードと同様に手動アライメントを行うか否かの選択
と手動操作の手順とを説明している。なお、ステップS
105でスタートキー15aの入力があると、ステップ
S109に移行して画像を取り込む。また、フリーズ・
レフモードでは、ステップS109の画像取込みの直後
にステップS111でレフ測定を行う。
【0117】このレフ測定では、固視誘導の雲霧動作は
なく、その時点で眼底からの反射光束を二次元撮像素子
48で受光してAD変換し、画像データとして画像メモ
リに記憶し、この画像データに基づいてレフ測定値を算
出する。従って、白内障等の水晶体の混濁がある被検眼
Eでは、通常の測定ではエラー測定になるが、徹照観察
をしながら測定部3を眼底への光束の入射し易い部位に
アライメントして、レフ測定値を得ることができる。
【0118】レフ測定を終了すると、ステップS112
でモニタ17に測定結果D6を自動的に表示する。この
際に、フリーズモードでは徹照観察の静止画面を表示
し、フリーズ・レフモードでは徹照観察の静止画面の他
に測定した屈折力も表示する。そして、ステップS11
3では、取り込んだ静止画を検者が確認して記憶する場
合には、スタートキー15aの入力があることで、ステ
ップS114で完全に記録する。ステップS115で
は、完全に記憶した後にモニタ17が測定結果D6を再
表示する。
【0119】なお、静止画を取り込んだ後のスイッチパ
ネル14、15の表示は図34に示すようになり、取り
込んだ静止画を画面上でトラックボール13を用いて上
下左右方向に駆動できる。また、表示してある静止画を
ローラ12を用いて部分的に拡大して表示する電子ズー
ムを行える。更に、ディスプレイキー14aで撮影結果
の画面に入ると、同一被検眼Eの過去の静止画を再生表
示できる。そして、ステップ114で画像を記憶する
と、スイッチパネル14、15の表示を図33に示す画
面に戻すことができる。
【0120】一方、ステップS113でスタートキー1
5aの入力がない場合には、ステップS116に移行す
る。ステップS116では図34に示すキャンセルキー
15bの入力の有無を判断し、キャンセルキー15bを
入力した場合にはステップS117に移行する。ステッ
プS117では、取り込んだ静止画と屈折力が不良であ
ると判断し、それらを画像メモリから消去してステップ
S90に戻り、徹照観察のための自動アライメントを始
める。このとき、スイッチパネル14、15の表示は図
33に示すようになる。
【0121】これに対し、ステップS116でキャンセ
ルキー15bを操作しない場合には待機状態となり、ス
タートキー15aとキャンセルキー15bの操作を待つ
状態となる。また、ステップS115での結果の再表示
がなければ待機状態となり、所定時間の後か又は図33
のキャンセルキー15bの入力があった場合に徹照観察
モードから抜け出る。
【0122】以上説明したように、この実施の形態では
次のような効果又は変形例が得られる。
【0123】(1)各プログラムにおける許容範囲、タ
イムアウト時間等の制御パターンと操作表示は初期設定
で選択でき、検者個別の情報としてデータ化しているの
で、使用場所や検者の好みに応じて操作環境をきめ細か
く設定でき、不必要なモードに進入することがなく、検
者は安心して検査を行うことができる。
【0124】(2)検者による初期設定の変更は工場出
荷時に行うことができる。また、世界の仕向け地のそれ
ぞれの市場状態を考慮し、不要なプログラムを使用でき
ないようにすることができる。更に、仕向け地に対応し
てスイッチパネル14、15の表示言語を変更すれば、
検者は安心して検査できる。
【0125】(3)メインスイッチ18により初期設定
した操作環境に入るようにしたが、スイッチパネル1
4、15の近傍に一部のデバイスの電源供給を行うサブ
スイッチを設け、このサブスイッチの入力に応じて初期
設定した操作環境に入るようにすることもできる。これ
により、メインスイッチ18で電源を供給した際に必要
なデバイスの初期化や検査のための時間を短縮すること
ができる。また、被検者が比較的少ない病院では、省エ
ネルギのために測定毎に電源を切断する場合があり、モ
ニタ17はエネルギを比較的消費するので、サブスイッ
チで電源を切断して省エネルギを達成できる上に、測定
準備を迅速に行うことができる。
【0126】(4)操作表示の変更をスイッチパネル1
4、15で行ったが、図37に示すように画面の比較的
大きいモニタ17’を使用し、その画面内の周辺に操作
スイッチを並設することもできる。
【0127】(5)自動アライメントの検出範囲が広
く、手動アライメントの検出範囲が狭い場合には、ロー
ラ12やトラックボール13をスイッチで操作するよう
に変更し、図38に示すようにそれらのスイッチをスイ
ッチパネル14、15に一体化させたスイッチパネル8
0とすることも可能である。
【0128】なお、上述の実施の形態では本発明を眼屈
折力測定装置について説明したが、本発明はその他の眼
科装置、例えば眼底カメラにも適用することができる。
この場合に、眼底カメラは投影した角膜の反射像を上
下、左右、前後の3方向に移動して被検眼Eと撮影部を
アライメントし、眼底に焦点を合わせて撮影する通常撮
影と、被検眼Eの瞳の中心より左右方向に1.25mm
ずらした位置で眼底に焦点を合わせて撮影するステレオ
撮影とが可能であるので、このようなアライメントの制
御パターンを変更することにより、通常撮影とステレオ
撮影を2つのプログラムとして選択することができる。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように請求項1〜3に係る
眼科装置は、選択したプログラム以外を表示しないよう
にして、操作スイッチ、検査画面、印字設定等の選択し
たプログラムのみを表示し、検者の使用環境を改善でき
る。また、表示手段を統一し、表示プログラムを換える
だけで検者の操作環境や言語にも対応でき、かつ部品種
類の減少による製造コストを削減できる。
【0130】請求項4に係る眼科装置は、初期化や検査
のための時間を短縮できる。
【0131】請求項5に係る眼科装置は、アライメント
検知における許容範囲の滞在時間の待機時間を変更でき
る。
【0132】請求項6に係る眼科装置は、自動アライメ
ントと手動アライメントの選択が可能であり、手動アラ
イメントにおいては操作状態に応じて制御量を変更でき
る。
【0133】請求項7に係る眼科装置は、アライメント
検知できなかった場合のタイムアウト時間の判断条件で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】眼屈折力測定装置の外観斜視図である。
【図2】駆動部の構成図である。
【図3】測定部の光学的構成図である。
【図4】6分割絞りと6分割プリズムの分解斜視図であ
る。
【図5】アライメントプリズム絞りの斜視図である。
【図6】モニタの画面の説明図である。
【図7】モニタの画面の説明図である。
【図8】モニタの画面の説明図である。
【図9】電気回路のブロック構成図である。
【図10】スイッチパネルの説明図である。
【図11】メモリ配分の説明図である。
【図12】スイッチパネルの初期設定状態の説明図であ
る。
【図13】スイッチパネルの初期設定状態の説明図であ
る。
【図14】スイッチパネルの初期設定状態の説明図であ
る。
【図15】モニタの画面の説明図である。
【図16】モニタの画面の説明図である。
【図17】レフ・ケラト測定モードのフローチャート図
である。
【図18】周辺ケラト測定モード時のスイッチパネルの
説明図である。
【図19】中心ケラト測定モードの説明図である。
【図20】周辺ケラト測定モードの説明図である。
【図21】周辺ケラト測定モードのフローチャート図で
ある。
【図22】周辺ケラト測定モード時のモニタの画面の説
明図である。
【図23】周辺ケラト測定モード時のモニタの画面の説
明図である。
【図24】周辺ケラト測定モード時のモニタの画面の説
明図である。
【図25】周辺ケラト測定モード時のモニタの画面の説
明図である。
【図26】周辺ケラト測定モード時のモニタの画面の説
明図である。
【図27】コンタクトレンズを測定する場合の構成図で
ある。
【図28】CLBCモード時のスイッチパネルの説明図
である。
【図29】CLBCモードのフローチャート図である。
【図30】CLBCモード時のモニタの画面の説明図で
ある。
【図31】角膜径測定モードのフローチャート図であ
る。
【図32】角膜径測定モード時のモニタの画面の説明図
である。
【図33】角膜径測定モード時と徹照観察モード時のス
イッチパネルの説明図である。
【図34】角膜径測定モード時と徹照観察モード時のス
イッチパネルの説明図である。
【図35】角膜径測定モード時のモニタの画面の説明図
である。
【図36】徹照観察及び撮影モードのフローチャート図
である。
【図37】モニタにスイッチパネルを兼用させた変形例
の説明図である。
【図38】手動操作部材をスイッチパネルに一体化させ
た変形例の説明図である。
【図39】従来例のスイッチパネルの説明図である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 駆動部 3 測定部 12 ローラ 13 トラックボール 14、15、80 スイッチパネル 17 モニタ 18 メインスイッチ 31 ケラトリング光源 38 測定又はアライメント光源 42、48 二次元撮像素子 49a、49b 前眼部光源 52 固視誘導レンズ 53 固視標光源 54 周辺ケラト光源 61 MPU 73 CPU 74 ROM 75 RAM 76 不揮発性メモリ 77 バス 78 液晶表示パネル 79 透明スイッチシート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象物の複数の所定情報を検査する
    検査部と、前記複数の所定情報を検査するための複数の
    プログラムと、これらの複数のプログラムのうちの少な
    くともの1つのプログラムを選択する選択手段と、少な
    くとも検査に必要な電力を入力するための入力手段と、
    前記プログラムの設定条件の少なくとも一部を保持する
    メモリとを有する眼科装置において、前記入力手段の入
    力に基づいて予め前記選択手段で選択した前記プログラ
    ムの少なくとも一部の制御量又は操作表示を前記メモリ
    から読み出し表示する表示手段を有することを特徴とす
    る眼科装置。
  2. 【請求項2】 前記検査対象物は被検眼又はコンタクト
    レンズである請求項1に記載の眼科装置。
  3. 【請求項3】 前記メモリは不揮発性メモリである請求
    項1に記載の眼科装置。
  4. 【請求項4】 前記入力手段は前記選択手段の近傍に有
    する請求項1に記載の眼科装置。
  5. 【請求項5】 前記プログラムの制御量は、前記検査部
    を検査対象物に自動アライメントする際のタイムアウト
    時間である請求項1に記載の眼科装置。
  6. 【請求項6】 前記プログラムの制御量は、前記検査部
    を検査対象物にアライメントする操作部材の操作量に対
    する前記検査部の移動量又は表示制御量である請求項1
    に記載の眼科装置。
  7. 【請求項7】 複数の検者に対して前記選択手段によっ
    て選択した前記プログラムを検者別に関連付けて保持す
    るように保持領域を割り当てた第2のメモリを有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
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