JP2003093202A - 自動車用シートカバー - Google Patents

自動車用シートカバー

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JP2003093202A
JP2003093202A JP2001298315A JP2001298315A JP2003093202A JP 2003093202 A JP2003093202 A JP 2003093202A JP 2001298315 A JP2001298315 A JP 2001298315A JP 2001298315 A JP2001298315 A JP 2001298315A JP 2003093202 A JP2003093202 A JP 2003093202A
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seat
sewn
seat cover
airbag
fabric
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JP2001298315A
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Yasuo Fujimura
泰生 藤村
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Sansho Co Ltd
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Sansho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 風合いを損なわずエアバッグの展開出力にて
確実に破断する自動車用のシートカバーを提供する。 【解決手段】 シートカバー1の生地を丸編みにて編成
することにより、風合いおよび肌触りを損なわない。シ
ートカバー1は、引張り伸度が経緯方向ともに50%以
下の範囲にある。エアバッグ展開時にエアバッグの展開
出力を必要以上に吸収しないため、エアバッグの展開出
力による応力集中で確実に縫着部5の破断縫着部6が切
り開く。側面部3の中間部の縫着部5に破断縫着部を設
けてもよい。側面部3を中間部で分割し、各破断縫着縁
部を折り返して縫い糸にて縫着する。エアバッグの展開
時には、エアバッグの展開出力にて確実に側面部3が破
断縫着部で切り開いてエアバッグが所期の展開モードで
展開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグを内蔵
した自動車のシートを被覆する自動車用シートカバーに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エアバッグをシートの側方から展
開させて自動車の側方からの衝突などによる搭乗者に対
する衝撃を緩和するエアバッグを内蔵した自動車用のシ
ートが開発されている。
【0003】このようなエアバッグ内蔵のシートをシー
トカバーにて被覆すると、シートカバーがエアバッグの
展開により破断されなければエアバッグは展開できず、
シートカバーが吸収材となってエアバッグの展開および
作業時間に影響を及ぼし、しかも、従来のシートカバー
では、布帛の縫着部またはシートカバーの布帛自体の破
断部が一定でないため、エアバッグの展開モードが変化
することが考えられる。
【0004】そこで、特開平10−35393号公報に
記載されているように、シートカバーを引張り伸度の小
さい織物地にて織成し、シートにおけるエアバッグの展
開部位に臨ませてこのエアバッグの展開出力にて破断す
る破断縫着部を設けたものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
シートカバーでは、比較的引張り伸度の小さい織物地に
て編成したことにより、たとえば肌触りなどの風合いが
損なわれる。また、肌触りなどの風合いがよい、たとえ
ば編物地などのいわゆるニットなどにてシートカバーを
編成すると、このニットの有する比較的大きい引張り伸
度により、エアバッグの展開出力がシートカバーにて必
要以上に吸収され、破断縫着部が確実に破断されなかっ
たり、所定のエアバッグ展開モードが変化したりすると
いう問題点を有している。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、風合いを損なうことなくエアバッグの展開出力にて
確実に破断されて所定のエアバッグ展開モードを変化さ
せない自動車用シートカバーを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の自動車用
シートカバーは、エアバッグを内蔵したシートの背当部
を覆う前面部、前記シートの背面を覆う背面部、および
前記シートの外側側面を覆う側面部を備え、前記シート
に着脱自在に取り付けられる自動車用シートカバーであ
って、シートカバーの生地は、丸編みにて編成され、引
張り伸度が経緯方向ともに50%以下の範囲にあり、前
記シートカバーにおける前記エアバッグの展開部位の前
記前面部と前記側面部との縫着部および前記側面部の中
間部の縫着部のいずれか一方に、前記エアバッグの展開
出力にて破断される破断縫着部を設け、前記各縫着部
は、縫い目強さ80N〜150Nであり、前記破断縫着
部は、引張り強度5〜8N、引張り伸度40〜90%の
範囲にある縫い糸にて縫い目ピッチ9〜20ステッチ/
3cmの範囲で縫着されているものである。
【0008】そして、シートカバーの生地は、丸編みに
て編成されていることにより、風合い、たとえば肌触り
などが損なわれないとともに、引張り伸度が経緯方向と
もに50%以下の範囲にあることにより、エアバッグ展
開時には、エアバッグの展開出力をシートカバーにて必
要以上に吸収しないため、このエアバッグの展開出力に
よる応力集中で確実に破断縫着部の所定部位が切り開か
れる。
【0009】請求項2記載の自動車用シートカバーは、
エアバッグを内蔵したシートの背当部を覆う前面部、前
記シートの背面を覆う背面部、および前記シートの外側
側面を覆う側面部を備え、前記シートに着脱自在に取り
付けられる自動車用シートカバーであって、シートカバ
ーの生地は、引張り伸度が経緯方向ともに50%以下の
範囲にあり、前記前面部が丸編みにて編成され、前記シ
ートカバーにおける前記エアバッグの展開部位の前記前
面部と前記側面部との連接部および前記側面部の中間部
のいずれか一方に、前記エアバッグの展開出力にて破断
される編物地の地糸を経編みにて編み込んだ組織部を設
け、この組織部は、一方の地糸間に柄糸を編み込まずに
この一方の地糸に編み込む他方の地糸の数を少なくした
ものである。
【0010】そして、シートカバーの前面部の生地は、
丸編みにて編成されていることにより風合い、たとえば
肌触りなどが損なわれず、また、このシートカバーの生
地は引張り伸度が経緯方向ともに50%以下の範囲にあ
ることにより、エアバッグ展開時には、エアバッグの展
開出力をシートカバーにて必要以上に吸収しないため、
エアバッグの展開出力にてシートカバーの布帛の組織部
のエアバッグの展開部位が確実に切り開かれて、エアバ
ッグが所期の展開モードで展開される。
【0011】請求項3記載の自動車用シートカバーは、
エアバッグを内蔵したシートの背当部を覆う前面部、前
記シートの背面を覆う背面部、および前記シートの外側
側面を覆う側面部を備え、前記シートに着脱自在に取り
付けられる自動車用シートカバーであって、シートカバ
ーの生地は、丸編みにて編成され、引張り伸度が経緯方
向ともに50%以下の範囲にあり、前記シートカバーに
おける前記エアバッグの展開部位に、このエアバッグの
展開出力にて破断される破断縫着部を設け、この破断縫
着部は、この破断縫着縁部の端縁を編物地の当布地を介
して縫い糸で縫着するとともに、この編物地の当布地
に、編み込む地糸の数を少なくした組織部を設けたもの
である。
【0012】そして、シートカバーの生地は、丸編みに
て編成されていることにより風合い、たとえば肌触りな
どが損なわれないとともに、引張り伸度が経緯方向とも
に50%以下の範囲にあることにより、エアバッグ展開
時には、エアバッグの展開出力をシートカバーにて必要
以上に吸収しないため、エアバッグの展開出力にてシー
トカバーの破断縫着縁部の端縁を縫着した編物地の当布
地は、編み込む地糸の数を少なくした組織部が確実に切
り開かれて、エアバッグが所期の展開モードで展開され
る。
【0013】請求項4記載の自動車用シートカバーは、
エアバッグを内蔵したシートの背当部を覆う前面部、前
記シートの背面を覆う背面部、および前記シートの外側
側面を覆う側面部を備え、前記シートに着脱自在に取り
付けられる自動車用シートカバーであって、シートカバ
ーの生地は、丸編みにて編成され、引張り伸度が経緯方
向ともに50%以下の範囲にあり、前記シートカバーに
おける前記エアバッグの展開部位に、このエアバッグの
展開出力にて破断される破断縫着部を設け、この破断縫
着部は、この破断縫着縁部の端縁を織物地の当布地を介
して縫い糸にて縫着するとともに、この織物地の当布地
に、経糸および緯糸のいずれか一方を粗くした組織部を
設けたものである。
【0014】そして、シートカバーの生地は、丸編みに
て編成されていることにより風合い、たとえば肌触りな
どが損なわれないとともに、引張り伸度が経緯方向とも
に50%以下の範囲にあることにより、エアバッグ展開
時には、エアバッグの展開出力をシートカバーにて必要
以上に吸収しないため、エアバッグの展開出力にてシー
トカバーの破断縫着縁部の端縁を縫着した織物地の当布
地は、経糸あるいは緯糸を粗くした組織部が確実に切り
開かれて、エアバッグが所期の展開モードで展開され
る。
【0015】請求項5記載の自動車用シートカバーは、
エアバッグを内蔵したシートの背当部を覆う前面部、前
記シートの背面を覆う背面部、および前記シートの外側
側面を覆う側面部を備え、前記シートに着脱自在に取り
付けられる自動車用シートカバーであって、シートカバ
ーの生地は、丸編みにて編成され、引張り伸度が経緯方
向ともに50%以下の範囲にあり、前記シートカバーに
おける前記エアバッグの展開部位に、このエアバッグの
展開出力にて破断される破断縫着部を設け、この破断縫
着部は、この破断縫着縁部の端縁を不織布の当布地を介
して縫い糸にて縫着するとともに、この不織布の当布地
に、繊維を少なくした組織部を設けたものである。
【0016】そして、シートカバーの生地は、丸編みに
て編成されていることにより風合い、たとえば肌触りな
どが損なわれないとともに、引張り伸度が経緯方向とも
に50%以下の範囲にあることにより、エアバッグ展開
時には、エアバッグの展開出力をシートカバーにて必要
以上に吸収しないため、エアバッグの展開出力にてシー
トカバーの破断縫着縁部の端縁を縫着した不織布の当布
地は、繊維を少なくした組織部が確実に切り開かれて、
エアバッグが所期の展開モードで展開される。
【0017】請求項6記載の自動車用シートカバーは、
エアバッグを内蔵したシートの背当部を覆う前面部、前
記シートの背面を覆う背面部、および前記シートの外側
側面を覆う側面部を備え、前記シートに着脱自在に取り
付けられる自動車用シートカバーであって、シートカバ
ーの生地は、丸編みにて編成され、引張り伸度が経緯方
向ともに50%以下の範囲にあり、前記シートカバーに
おける前記エアバッグの展開部位に、このエアバッグの
展開出力にて破断される破断縫着部を設け、この破断縫
着部は、この破断縫着縁部の端縁を合成皮革の当布地を
介して縫い糸にて縫着するとともに、この合成皮革の当
布地に皮革の厚みが薄い組織部を設けたものである。
【0018】そして、シートカバーの生地は、丸編みに
て編成されていることにより風合い、たとえば肌触りな
どが損なわれないとともに、引張り伸度が経緯方向とも
に50%以下の範囲にあることにより、エアバッグ展開
時には、エアバッグの展開出力をシートカバーにて必要
以上に吸収せず、エアバッグの展開出力にてシートカバ
ーの破断縫着縁部の端縁を縫着した合成皮革の当布地
は、皮革の厚みが比較的薄い組織部が確実に切り開かれ
て、エアバッグが所期の展開モードで展開される。
【0019】請求項7記載の自動車用シートカバーは、
請求項1ないし6いずれか一記載の自動車用シートカバ
ーにおいて、シートカバーの生地は、表面に加工糸を使
用し、裏面に未加工糸を使用したダブルジャージ組織に
て編成されているものである。
【0020】そして、シートカバーの生地は、表面に伸
縮性を有する加工糸を使用し、裏面に伸縮性が比較的小
さい未加工糸を使用したダブルジャージ組織にて編成さ
れていることにより、表面は加工糸にて風合いを維持し
つつ、シートカバーの生地の引張り伸度が抑制されるた
め、このシートカバーにてエアバッグの展開出力が必要
以上に吸収されないので、エアバッグが所期の展開モー
ドで展開される。
【0021】請求項8記載の自動車用シートカバーは、
請求項1ないし6いずれか一記載の自動車用シートカバ
ーにおいて、シートカバーの生地は、表面に加工糸を使
用し、裏面の少なくとも一部に加工糸と、未加工糸およ
び高収縮糸の少なくともいずれか一方とを使用したダブ
ルジャージ組織にて編成されているものである。
【0022】そして、シートカバーの生地は、表面に伸
縮性を有する加工糸を使用し、裏面の少なくとも一部に
伸縮性が比較的小さい未加工糸または高収縮糸を使用し
たダブルジャージ組織にて編成されていることにより、
表面は加工糸にて風合いを維持しつつ、シートカバーの
生地全体の引張り伸度が抑制されてエアバッグの展開出
力に対してより確実に破断する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自動車用シートカ
バーの第1の実施の形態について図1および図2を参照
して説明する。
【0024】図1において、1はシートカバーであり、
このシートカバー1の生地は、丸編みにて編成されてい
る。すなわち、平編み、タック編み、浮き編み、ゴム編
みあるいは両面編みなどの編組織を組み合わせて、いわ
ゆるスムース、ポンチローマ、ピケなどのダブルジャー
ジ組織にて編成されている。そして、所望の意匠、ある
いはデザインを持たせつつ風合いを生かして螺旋状に編
成された生地を裁断して用いている。
【0025】また、シートカバー1の生地を編成する糸
は、たとえばポリエステル製の繊維を用いた加工糸であ
り、生地を編成する丸編機の編針にセットできれば太さ
は問わないが、好ましくは75D〜900Dの範囲の番
手のものを用いる。さらに、シートカバー1の生地を編
成する糸は、引張り伸度を抑えた二次熱セット、いわゆ
る2ヒータの加工糸を用いる。
【0026】さらに、シートカバー1の生地の仕上げの
熱加工の際には、嵩高性および風合いなどを損なわずに
引張り伸度を抑えるために、2回の仕上げ加工が施され
る。すなわち、1回目を130℃〜150℃で経方向お
よび緯方向に引っ張り加工することによりシートカバー
1の嵩高性および風合いなどが損なわれず、2回目を1
60℃〜170℃で熱加工することによりシートカバー
1の目曲がりが修正されるとともに引張り伸度が抑えら
れる。この結果、シートカバー1の生地は、160℃〜
170℃にて1回で仕上げの熱加工をされる一般的なポ
リエステル生地に比して、嵩高性および風合いなどを損
なわず引張り伸度が抑えられ、引張り伸度50%以下、
好ましくは40%以下に加工される。
【0027】そして、シートカバー1は、エアバッグが
シートの側部から展開するように内蔵したシートの背当
部を覆う前面部2、エアバッグの展開部位であるシート
の外側側面を覆う側面部3、およびシートの背面を覆う
背面部4を備えている。ここで、前面部2と背面部4と
をこの背面部4の下端に設けられた紐4aなどにて結ぶこ
とにより、シートカバー1はシートに着脱自在に取り付
けられる。
【0028】また、前面部2と側面部3は縫着部5に
て、縫い目強さが80N〜150Nとなるように互いに
縫着されている。さらに、この縫着部5には、エアバッ
グの展開出力にて破断され切り開き可能である破断縫着
部6が設けられている。ここで、破断縫着部6は、図2
に示すように、前面部2の破断縫着縁部10、および側面
部3の破断縫着縁部11をそれぞれ折り返して縫い糸12に
て縫着し、これら破断縫着縁部10,11の端縁を縫着部5
の他の部分に比してエアバッグの展開出力にて破断され
やすいように縫い糸13を調整して縫着している。このと
き、この縫い糸13は、引張り強度5〜8N、好ましくは
6.3N、引張り伸度40〜90%の範囲、好ましくは
60%の縫い糸を使用し、縫い目ピッチ9〜20ステッ
チ/3cmの範囲、好ましくは12ステッチ/3cmで縫着
する。
【0029】次に、上記第1の実施の形態の作用を説明
する。
【0030】自動車が衝突などした場合の衝撃にてエア
バッグが展開するときには、このエアバッグの展開出力
にて、このエアバッグの展開部位であるシート側面を覆
う側面部3と前面部2との縫着部5の破断縫着部6の縫
い糸13が破断され、側面部3が切り開かれてエアバッグ
が所期の展開モードで展開される。
【0031】そして、シートカバー1は、引張り伸度が
経緯方向ともに50%以下の範囲にあるため、エアバッ
グの展開出力を必要以上に吸収せず、また、エアバッグ
の展開出力にて破断される破断縫着部6は、縫い目が縫
い目ピッチ9〜20ステッチ/3cmの範囲で調整されて
いるため、確実に側面部3が前面部2から切り開かれ
る。
【0032】また、通常時には、縫い糸13の引張り伸度
が40〜90%の範囲にあって引張り伸度が比較的大き
いため、シートへの着席にてシートカバー1にかかる外
力程度では応力が分散されて破断されない。さらに、縫
い糸13は、強度5〜8Nの範囲にあるため、エアバッグ
の展開出力による応力集中にて確実に所定部位が切り開
かれる。
【0033】次に、本発明の第2の実施の形態について
図3を参照して説明する。
【0034】この図3に示す実施の形態は、基本的に第
1の実施の形態と同様の構成を有しているが、側面部3
を中間部で側面部3aおよび側面部3bに分割し、これら側
面部3a,3bの破断縫着縁部をそれぞれ折り返して縫い糸
12にて縫い目ピッチ9〜20ステッチ/3cmの範囲で縫
着して破断縫着部15を設けている。
【0035】この実施の形態でも、エアバッグの展開時
には、このエアバッグの展開出力にて確実に側面部3が
破断縫着部15で側面部3a,3bへと切り開かれてこのエア
バッグが所期の展開モードで展開される。
【0036】そして、側面部3a,3bの破断縫着部15は、
他の部分に対してエアバッグの展開出力にて破断されや
すいように縫い目が調整されているため、確実にシート
カバー1のエアバッグの展開部位となる側面部3は切り
開かれる。
【0037】また、破断縫着部15の縫い糸12は引張り伸
度が大きいため、着席によるシートカバー1に掛かる外
力程度では応力が分散されて破断されない。さらに、エ
アバッグの展開出力による応力集中で確実に所定部位が
切り開かれる。
【0038】なお、上記各実施の形態において、シート
カバー1は、着脱自在にシートに取り付けられれば、図
4、あるいは図5に示すように、紐4aの代わりに、たと
えば図示しない、いわゆる面ファスナなどにて取り付け
るようにしてもよい。
【0039】次に、本発明の第3の実施の形態について
図6および図7を参照して説明する。
【0040】図6において、20はエアバッグを内蔵した
シートを被覆する自動車用シートカバーである。このシ
ートカバー20は、図示しない、いわゆる面ファスナなど
にてシートに着脱自在に取り付けられる。また、シート
カバー20の生地は、引張り伸度が50%以下、好ましく
は40%以下に加工されている。さらに、このシートカ
バー20は、エアバッグがシートの側部から展開するよう
に内蔵したシートの背当部を覆う前面部21、このシート
の外側側面を覆う側面部22、およびシートの背面を覆う
背面部23を備えている。そして、このシートカバー20の
布帛の一部である前面部21と側面部22との連接部24に
は、エアバッグの展開出力にて破断される組織部25が形
成されている。
【0041】ここで、シートカバー20の前面部21の生地
は、第1の実施の形態のシートカバー1と同様に丸編み
にて編成されている。一方、シートカバー20の側面部22
の生地は、図7に示すように、鎖状に編んだ一方の地糸
30と、隣接しあう地糸30に交互に編み込む他方の地糸31
とで経編みにて編成されている。さらに、これら地糸3
0,31とには、柄糸32が編み込まれている。一方、組織
部25は、柄糸32を編み込まずに、地糸30に編み込む地糸
31の数を少なくすることにより、シートカバー20の生地
の他の部分よりも目が粗くなり、エアバッグの展開出力
にて地糸31が確実に破断されて側面部22が切り開かれる
ようになっている。そして、この組織部25は、エアバッ
グの展開出力、地糸の引張り伸度および引張り強度に応
じて数、あるいは織り目を決定される。
【0042】次に、上記第3の実施の形態の作用を説明
する。
【0043】上記第3の実施の形態は、図1および図2
に示す実施の形態と同様に、自動車の衝突などの衝撃に
てエアバッグが展開されるときには、組織部25の地糸31
が破断されて側面部22がシートカバー20から切り開かれ
て、エアバッグが所期の展開モードで展開される。
【0044】なお、上記第3の実施の形態において、図
8に示すように、組織部25は、側面部22の中間部に設け
てもよい。すなわち、側面部22の中間部の地糸30に柄糸
32を編み込まずに、地糸31を側面部22の他の部分よりも
少なくして目を粗くする。
【0045】この場合にも、エアバッグの展開時には、
このエアバッグの展開出力にて確実に側面部22が側面部
22a,22bに切り開かれてこのエアバッグが所期の展開モ
ードで展開され、通常時には、着席などにてかかる外力
程度では組織部25が破断されないなど、図6および図7
に示す実施の形態と同様の作用効果を奏することができ
る。
【0046】また、シートカバー20は、シートに着脱可
能に取り付けられれば、第1の実施の形態と同様に紐な
どにて前面部21と背面部23とを結んでもよい。
【0047】さらに、側面部22は全面を経編みにて編成
したが、エアバッグが所期の展開モードで展開されれ
ば、組織部25およびこの組織部25の近傍のみを経編みに
してもよい。
【0048】次に、本発明の第4の実施の形態について
図9および図10を参照して説明する。
【0049】図9において、40は、自動車用シートカバ
ーであり、このシートカバー40は、第1の実施の形態の
シートカバー1と同様に丸編みにて編成され、引張り伸
度が50%以下、好ましくは40%以下に加工されてい
る。また、このシートカバー40は、エアバッグがシート
の側部から展開するように内蔵したシートの背当部を覆
う前面部41、エアバッグの展開部位であるシートの外側
側面を覆う側面部42、およびシートの背面を覆う背面部
43を備えている。ここで、前面部41と背面部43とをこの
背面部43の下端に設けられた紐43aなどにて結ぶことに
より、シートカバー40はシートに着脱自在に取り付けら
れる。
【0050】さらに、前面部41と側面部42とは、破断縫
着部44にて組織部45を有する当布地46を介して縫着され
ている。この当布地46の組織部45は、図7および図8に
示す実施の形態の組織部25と同様に、地糸に柄糸を編み
込まずに一方の地糸に編み込む他方の地糸を少なくする
ことにより、当布地46の他の部分よりも目が粗くなっ
て、エアバッグの展開出力にて他方の地糸が確実に破断
されて側面部42が切り開かれるように形成されている。
ここで、この組織部45は、エアバッグの展開出力、地糸
の引張り伸度および引張り強度に応じて数、あるいは織
り目を決定される。さらに、図10に示すように、前面
部41の破断縫着縁部50と、側面部42の破断縫着縁部51と
は、それぞれ折り返されて縫い糸52にて縫着され、これ
ら破断縫着縁部50,51の端縁は、当布地46を介して縫い
糸53にて縫着されている。
【0051】そして、シートカバー40は、エアバッグの
展開部位を覆う所定の布帛部分を縫着した当布地46の組
織部45がエアバッグの展開出力にて破断され、側面部42
がシートカバー40から切り開かれ、エアバッグが所期の
展開モードで展開される。
【0052】なお、上記第4の実施の形態において、図
11に示すように、側面部42の中間部に破断縫着部44を
設けてもよい。すなわち、側面部42を中間部で側面部42
aおよび側面部42bに分割し、これら側面部42a,42bの破
断縫着縁部44をそれぞれ折り返して縫い糸52にて縫着す
る。そして、これら破断縫着縁部44の端縁を、当布地46
を介して縫い糸53にて縫着する。
【0053】この場合にも、エアバッグの展開時には、
このエアバッグの展開出力にて確実に当布地46が組織部
45で切り開かれることにより側面部42が側面部42a,42b
へと切り開かれて、このエアバッグが所期の展開モード
で展開され、通常時には、着席などにてかかる外力程度
では組織部45が破断されないなど、図9および図10に
示す実施の形態と同様の作用効果を奏することができ
る。
【0054】また、図12、あるいは図13に示すよう
に、シートカバー40は、着脱自在にシートに取り付けら
れれば、紐43aの代わりに、たとえば図示しない、いわ
ゆる面ファスナなどにて取り付けるようにしてもよい。
【0055】さらに、図11ないし図13に示すシート
カバー40の当布地46は、編物地としたが、エアバッグの
展開出力にて破断される組織部を有していれば、不織
布、織物地、合成皮革などでもよい。このとき、たとえ
ば不織布の場合には、エアバッグの展開出力にて破断さ
れる組織部の繊維を少なくし、織物地の場合には、エア
バッグの展開出力にて破断される組織部の経糸、あるい
は緯糸を粗くして形成し、合成皮革の場合には、エアバ
ッグの展開出力にて破断される組織部の皮革の厚みを薄
くして形成する。
【0056】そして、上記各実施の形態において、シー
トカバー1,20,40の生地の編成に使用する糸は、加工
糸だけでなく、裏面の少なくとも一部に比較的伸縮性が
小さい未加工糸を用いたり、裏面を全てこの未加工糸で
編成したりしてもよい。この場合には、シートカバー
1,20,40にてエアバッグの展開出力が必要以上に吸収
されないので、エアバッグが所期の展開モードで展開す
る。また、未加工糸は、染色時に染色温度130℃前後
で収縮させて伸縮性を抑えた高収縮糸にしてもよい。
【0057】さらには、シートカバー1,20,40の生地
を、いわゆる鹿の子編み、あるいは天竺編みなどのシン
グルジャージ組織にて編成して生地の引張り伸度を抑制
してもよい。
【0058】またさらに、シートカバー1,20,40の生
地の編成に使用される糸は、引裂き、引張りなどの物性
面、および耐光、摩擦などの堅牢度面でポリエステルと
同程度の繊維であれば、天然繊維、あるいは他の化学繊
維にしてもよい。
【0059】
【実施例】まず、図1ないし図13に示す各実施の形態
におけるシートカバー1,20,40の生地の編成に用いる
編針の配列を、図14を参照して説明する。
【0060】図14(a)において、60は生地の表目であ
り、61は生地の裏目である。また、糸62は2ヒータ加工
糸であり、太さが300D/72Fのものである。そし
て、表目60にタック編部63および浮き編部64を針抜き部
65にて構成し、裏目61に平編部66を構成してニットの特
性である風合いを出している。
【0061】同様に、図14(b)および図14(c)におい
て、糸70は2ヒータ加工糸であり、太さが150D/4
8Fのものである。そして、図14(b)では、表目60に
浮き編み部71、表目60および裏目61に平編み部72,73を
構成し、図14(c)では、表目60に平編み部74、裏目61
に浮き編み部75を構成して、それぞれニットの特性であ
る風合いを出している。
【0062】また、図14(d)および図14(e)におい
て、糸80は未加工糸、あるいは高収縮糸であり、太さが
150D/48Fのものである。そして、表目60に平編
み部81、裏目に浮き編み部82を構成してニットの特性で
ある引張り伸度を抑えている。
【0063】さらに、図14(f)においては、糸62を用
いて表目60に浮き編み部83およびタック編み部84、裏目
61に平編み部85を構成して風合いを出している。
【0064】またさらに、図14(g)においては、糸70
を用いて、表目60に浮き編み部90および平編み部91、裏
目61に平編み部92を構成して風合いを出している。
【0065】そして、図14(h)においては、糸70を用
いて、表目60に平編み部93、裏目61に浮き編み部94を構
成して風合いを出している。
【0066】また、図14(i)および図14(j)において
は、糸80を用いて、表目60に平編み部95、裏目61に浮き
編み部96を構成して、引張り伸度を抑えている。
【0067】そして、上記図14の各編針を反復作動さ
せてシートカバー1,20,40を編成したことにより、シ
ートカバー1,20,40の生地の風合いを損なうことなく
引張り伸度を抑えることができる。
【0068】次に、図1ないし図13に示す各実施の形
態におけるシートカバー1,20,40の生地の縫い目強さ
および引張り伸度を測定した結果について、表1を参照
して説明する。なお、比較例として、通常の編み織生地
を用いた。
【0069】
【表1】 表1に示すように、縫い目強さについては、実施例の生
地は、経方向に比較例の生地と略同じ強さを有してお
り、緯方向に比較例の生地よりも4N強い。一方、引張
り伸度については、実施例の生地は、経方向に比較例の
生地よりも45%小さい42.6%であり、緯方向に比
較例の生地よりも10.3%小さい40.6%である。
【0070】この結果、比較例の生地を用いた場合に
は、シートのエアバッグが所定のモードで破断しても、
生地に伸びがあるため、生地の伸び率まで伸びた後に破
断部に破断が認められるなど、エアバッグが所定の展開
モードを維持できなかった。一方で、実施例の生地は、
比較例の生地と略同等の縫い目強さを有しつつも、引張
り伸度が比較例の生地よりも抑えられ、しかも、縫い目
強さは経緯方向ともに80N〜150Nの範囲にあり、
引張り伸度は経緯方向ともに50%以下であるなど、エ
アバッグの展開を妨げない基準を満たしていることが分
かる。
【0071】
【発明の効果】請求項1記載の自動車用シートカバーに
よれば、シートカバーの生地は、丸編みにて編成されて
いることにより、風合い、たとえば肌触りなどが損なわ
れないとともに、引張り伸度が経緯方向ともに50%以
下の範囲にあることにより、エアバッグ展開時には、エ
アバッグの展開出力をシートカバーにて必要以上に吸収
しないため、このエアバッグの展開出力による応力集中
で確実に破断縫着部の所定部位が切り開かれる。
【0072】請求項2記載の自動車用シートカバーによ
れば、シートカバーの前面部の生地は、丸編みにて編成
されていることにより風合い、たとえば肌触りなどが損
なわれず、また、このシートカバーの生地は引張り伸度
が経緯方向ともに50%以下の範囲にあることにより、
エアバッグ展開時には、エアバッグの展開出力をシート
カバーにて必要以上に吸収しないため、エアバッグの展
開出力にてシートカバーの布帛の組織部のエアバッグの
展開部位が確実に切り開かれて、エアバッグが所期の展
開モードで展開される。
【0073】請求項3記載の自動車用シートカバーによ
れば、シートカバーの生地は、丸編みにて編成されてい
ることにより風合い、たとえば肌触りなどが損なわれな
いとともに、引張り伸度が経緯方向ともに50%以下の
範囲にあることにより、エアバッグ展開時には、エアバ
ッグの展開出力をシートカバーにて必要以上に吸収しな
いため、エアバッグの展開出力にてシートカバーの縫着
縁部の端縁を縫着した編物地の当布地は、編み込む地糸
の数を少なくした組織部が確実に切り開かれて、エアバ
ッグが所期の展開モードで展開される。
【0074】請求項4記載の自動車用シートカバーによ
れば、シートカバーの生地は、丸編みにて編成されてい
ることにより風合い、たとえば肌触りなどが損なわれな
いとともに、引張り伸度が経緯方向ともに50%以下の
範囲にあることにより、エアバッグ展開時には、エアバ
ッグの展開出力をシートカバーにて必要以上に吸収しな
いため、エアバッグの展開出力にてシートカバーの縫着
縁部の端縁を縫着した織物地の当布地は、経糸あるいは
緯糸を粗くした組織部が確実に切り開かれて、エアバッ
グが所期の展開モードで展開される。
【0075】請求項5記載の自動車用シートカバーによ
れば、シートカバーの生地は、丸編みにて編成されてい
ることにより風合い、たとえば肌触りなどが損なわれな
いとともに、引張り伸度が経緯方向ともに50%以下の
範囲にあることにより、エアバッグ展開時には、エアバ
ッグの展開出力をシートカバーにて必要以上に吸収しな
いため、エアバッグの展開出力にてシートカバーの縫着
縁部の端縁を縫着した不織布の当布地は、繊維を少なく
した組織部が確実に切り開かれて、エアバッグが所期の
展開モードで展開される。
【0076】請求項6記載の自動車用シートカバーによ
れば、シートカバーの生地は、丸編みにて編成されてい
ることにより風合い、たとえば肌触りなどが損なわれな
いとともに、引張り伸度が経緯方向ともに50%以下の
範囲にあることにより、エアバッグ展開時には、エアバ
ッグの展開出力をシートカバーにて必要以上に吸収せ
ず、エアバッグの展開出力にてシートカバーの縫着縁部
の端縁を縫着した合成皮革の当布地は、皮革の厚みが比
較的薄い組織部が確実に切り開かれて、エアバッグが所
期の展開モードで展開される。
【0077】請求項7記載の自動車用シートカバーによ
れば、シートカバーの生地は、表面に伸縮性を有する加
工糸を使用し、裏面に伸縮性が比較的小さい未加工糸を
使用したダブルジャージ組織にて編成されていることに
より、表面は加工糸にて風合いを維持しつつ、シートカ
バーの生地の引張り伸度が抑制されるため、このシート
カバーにてエアバッグの展開出力が必要以上に吸収され
ないので、エアバッグが所期の展開モードで展開され
る。
【0078】請求項8記載の自動車用シートカバーによ
れば、シートカバーの生地は、表面に伸縮性を有する加
工糸を使用し、裏面の少なくとも一部に伸縮性が比較的
小さい未加工糸または高収縮糸を使用したダブルジャー
ジ組織にて編成されていることにより、表面は加工糸に
て風合いを維持しつつ、シートカバーの生地全体の引張
り伸度が抑制されてエアバッグの展開出力に対してより
確実に破断する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す自動車用シー
トカバーの斜視図である。
【図2】同上自動車用シートカバーの破断される破断縫
着部を示す拡大説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す自動車用シー
トカバーの斜視図である。
【図4】同上自動車用シートカバーの他の例を示す斜視
図である。
【図5】同上自動車用シートカバーのさらに他の例を示
す斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す自動車用シー
トカバーの斜視図である。
【図7】同上自動車用シートカバーの破断される組織部
の編成を示す拡大説明図である。
【図8】同上自動車用シートカバーの他の例を示す斜視
図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態を示す自動車用シー
トカバーの斜視図である。
【図10】同上自動車用シートカバーの破断される縫着
部を示す拡大説明図である。
【図11】同上自動車用シートカバーの他の例を示す斜
視図である。
【図12】同上自動車用シートカバーのさらに他の例を
示す斜視図である。
【図13】同上自動車用シートカバーのさらに他の例を
示す斜視図である。
【図14】同上自動車用シートカバーの生地の編成の例
を示す説明図である。 (a) 自動車用シートカバーの生地の編成の例の説明図 (b) 自動車用シートカバーの生地の編成の他の例の説
明図 (c) 自動車用シートカバーの生地の編成のさらに他の
例の説明図 (d) 自動車用シートカバーの生地の編成のさらに他の
例の説明図 (e) 自動車用シートカバーの生地の編成のさらに他の
例の説明図 (f) 自動車用シートカバーの生地の編成のさらに他の
例の説明図 (g) 自動車用シートカバーの生地の編成のさらに他の
例の説明図 (h) 自動車用シートカバーの生地の編成のさらに他の
例の説明図 (i) 自動車用シートカバーの生地の編成のさらに他の
例の説明図 (j) 自動車用シートカバーの生地の編成のさらに他の
例の説明図
【符号の説明】
1,20,40 シートカバー 2,21,41 前面部 3,22,42 側面部 4,23,43 背面部 5,14 縫着部 6,15,44 破断縫着部 13,53 縫い糸 25,45 組織部 30,31 地糸 32 柄糸 46 当布地

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグを内蔵したシートの背当部を
    覆う前面部、前記シートの背面を覆う背面部、および前
    記シートの外側側面を覆う側面部を備え、前記シートに
    着脱自在に取り付けられる自動車用シートカバーであっ
    て、 シートカバーの生地は、丸編みにて編成され、引張り伸
    度が経緯方向ともに50%以下の範囲にあり、 前記シートカバーにおける前記エアバッグの展開部位の
    前記前面部と前記側面部との縫着部および前記側面部の
    中間部の縫着部のいずれか一方に、前記エアバッグの展
    開出力にて破断される破断縫着部を設け、 前記各縫着部は、縫い目強さ80N〜150Nであり、 前記破断縫着部は、引張り強度5〜8N、引張り伸度4
    0〜90%の範囲にある縫い糸にて縫い目ピッチ9〜2
    0ステッチ/3cmの範囲で縫着されていることを特徴と
    した自動車用シートカバー。
  2. 【請求項2】 エアバッグを内蔵したシートの背当部を
    覆う前面部、前記シートの背面を覆う背面部、および前
    記シートの外側側面を覆う側面部を備え、前記シートに
    着脱自在に取り付けられる自動車用シートカバーであっ
    て、 シートカバーの生地は、引張り伸度が経緯方向ともに5
    0%以下の範囲にあり、前記前面部が丸編みにて編成さ
    れ、 前記シートカバーにおける前記エアバッグの展開部位の
    前記前面部と前記側面部との連接部および前記側面部の
    中間部のいずれか一方に、前記エアバッグの展開出力に
    て破断される編物地の地糸を経編みにて編み込んだ組織
    部を設け、 この組織部は、一方の地糸間に柄糸を編み込まずにこの
    一方の地糸に編み込む他方の地糸の数を少なくしたこと
    を特徴とした自動車用シートカバー。
  3. 【請求項3】 エアバッグを内蔵したシートの背当部を
    覆う前面部、前記シートの背面を覆う背面部、および前
    記シートの外側側面を覆う側面部を備え、前記シートに
    着脱自在に取り付けられる自動車用シートカバーであっ
    て、 シートカバーの生地は、丸編みにて編成され、引張り伸
    度が経緯方向ともに50%以下の範囲にあり、 前記シートカバーにおける前記エアバッグの展開部位
    に、このエアバッグの展開出力にて破断される破断縫着
    部を設け、 この破断縫着部は、この破断縫着縁部の端縁を編物地の
    当布地を介して縫い糸で縫着するとともに、この編物地
    の当布地に、編み込む地糸の数を少なくした組織部を設
    けたことを特徴とした自動車用シートカバー。
  4. 【請求項4】 エアバッグを内蔵したシートの背当部を
    覆う前面部、前記シートの背面を覆う背面部、および前
    記シートの外側側面を覆う側面部を備え、前記シートに
    着脱自在に取り付けられる自動車用シートカバーであっ
    て、 シートカバーの生地は、丸編みにて編成され、引張り伸
    度が経緯方向ともに50%以下の範囲にあり、 前記シートカバーにおける前記エアバッグの展開部位
    に、このエアバッグの展開出力にて破断される破断縫着
    部を設け、 この破断縫着部は、この破断縫着縁部の端縁を織物地の
    当布地を介して縫い糸にて縫着するとともに、この織物
    地の当布地に、経糸および緯糸のいずれか一方を粗くし
    た組織部を設けたことを特徴とした自動車用シートカバ
    ー。
  5. 【請求項5】 エアバッグを内蔵したシートの背当部を
    覆う前面部、前記シートの背面を覆う背面部、および前
    記シートの外側側面を覆う側面部を備え、前記シートに
    着脱自在に取り付けられる自動車用シートカバーであっ
    て、 シートカバーの生地は、丸編みにて編成され、引張り伸
    度が経緯方向ともに50%以下の範囲にあり、 前記シートカバーにおける前記エアバッグの展開部位
    に、このエアバッグの展開出力にて破断される破断縫着
    部を設け、 この破断縫着部は、この破断縫着縁部の端縁を不織布の
    当布地を介して縫い糸にて縫着するとともに、この不織
    布の当布地に、繊維を少なくした組織部を設けたことを
    特徴とした自動車用シートカバー。
  6. 【請求項6】 エアバッグを内蔵したシートの背当部を
    覆う前面部、前記シートの背面を覆う背面部、および前
    記シートの外側側面を覆う側面部を備え、前記シートに
    着脱自在に取り付けられる自動車用シートカバーであっ
    て、 シートカバーの生地は、丸編みにて編成され、引張り伸
    度が経緯方向ともに50%以下の範囲にあり、 前記シートカバーにおける前記エアバッグの展開部位
    に、このエアバッグの展開出力にて破断される破断縫着
    部を設け、 この破断縫着部は、この破断縫着縁部の端縁を合成皮革
    の当布地を介して縫い糸にて縫着するとともに、この合
    成皮革の当布地に皮革の厚みが薄い組織部を設けたこと
    を特徴とした自動車用シートカバー。
  7. 【請求項7】 シートカバーの生地は、表面に加工糸を
    使用し、裏面に未加工糸を使用したダブルジャージ組織
    にて編成されていることを特徴とした請求項1ないし6
    いずれか一記載の自動車用シートカバー。
  8. 【請求項8】 シートカバーの生地は、表面に加工糸を
    使用し、裏面の少なくとも一部に加工糸と、未加工糸お
    よび高収縮糸の少なくともいずれか一方とを使用したダ
    ブルジャージ組織にて編成されていることを特徴とした
    請求項1ないし6いずれか一記載の自動車用シートカバ
    ー。
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