JP2003091807A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2003091807A
JP2003091807A JP2001284395A JP2001284395A JP2003091807A JP 2003091807 A JP2003091807 A JP 2003091807A JP 2001284395 A JP2001284395 A JP 2001284395A JP 2001284395 A JP2001284395 A JP 2001284395A JP 2003091807 A JP2003091807 A JP 2003091807A
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鉄太郎 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラック幅の狭い磁気抵抗再生ヘッドを使用
した場合でも、短波長記録において十分なC/Nが得ら
れる磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 非磁性支持体上の一面に一層もしくは複
数層を有し、最上層が強磁性粉末及び結合剤を主体とす
る磁性層とされた磁気記録媒体において、磁性層の乾燥
厚みを100nm以下とし、かつ磁性層の飽和磁束密度
と塗膜密度との比である重量飽和磁束密度(Bs/4π
ρ)を120Am2 /kg以上とする。これにより、良好
な出力及びC/Nを得ることができる。また、磁性層の
Mrt値を2.4nTm以下、および/または角形比を0.
85以上とする。これにより、より良好な結果が得られ
る。さらに、磁性層に用いる磁性粉の平均長軸長を80
nm以下にすることにより、一層良好な結果が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録容量、アクセ
ス速度、転送速度が高い磁気記録媒体に関し、特にデー
タバックアップ用に適した磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープは、オーディオテープ、ビデ
オテープ、コンピユータテープなど種々の用途がある
が、特にデータバックアップ用の磁気テープ(バックア
ップテープ)の分野ではバックアップ対象となるハード
ディスクの大容量化に伴い、1巻当たり100GBの記
憶容量のものが商品化されており、今後ハードディスク
のさらなる大容量化に対応するため、この種のバックア
ップテープの高容量化は不可欠となっている。また、ア
クセス速度、転送速度を大きくするため、テープの送り
速度、テープとヘッド間の相対速度を高めることも必要
不可欠となっている。
【0003】このため、テープの全厚を薄くして1巻あ
たりのテープ長さを長くしたり(高記憶容量化)、磁性
層の厚さを極めて薄くすることで厚さ減磁を小さくして
記録波長を短くしたり(記録波長の短波長化)、記録ト
ラック幅を狭くしてテープ幅方向の記録密度を高くした
り(記録トラック幅の低減)することが行われる。記録
波長の短波長化や記録トラック幅の低減を実現するに際
しては、磁性層の改良、具体的には磁性層に含ませる磁
性粉の磁気特性の改善や分散性の向上が図られる。ま
た、記録トラック幅を狭くしてテープ幅方向の記録密度
を高くすると、磁気テープからの漏れ磁束が小さくなる
ため、再生ヘッドに微小磁束でも高い出力が得られる磁
気抵抗効果型素子を利用したMRヘッドが用いられる。
【0004】磁性層に含ませる磁性粉については、磁性
層に残留する磁化の度合いが大きい方が高出力化に望ま
しいとの観点から、従来の酸化物磁性粉やコバルト含有
酸化鉄磁性粉に代えて、強磁性鉄系金属粉が主流になり
つつあり、保磁力120kA/m(1500Oe)以上
の強磁性鉄系金属粉が提案されている(たとえば、特開
平6−25702号公報、特開平6−139553号公
報など)。
【0005】また、強磁性粉の分散性を上げるために、
スルホン酸基、リン酸基またはこれらのアルカリ金属塩
などの極性官能基を有する結合剤を用いたり、結合剤と
ともに低分子量の分散剤を併用したり、また磁性塗料の
混練分散工程を連続的に行ったり、分散後に潤滑剤を後
添加するなどの手段が提案されている(たとえば特開平
2−101624号公報、特開平3−216812号公
報、特開平3−17827号公報、特開平8−2355
66号公報等参照)。
【0006】一方、最近のMRヘッドを用いた再生シス
テムの発達により、記録波長の更なる短波長化が進めら
れており、例えばデジタルデータストレージシステムの
最新機器においては0.5μm以下の最短記録波長が採用
されている。一般に、単位面積当たりの磁性粉充填量
(磁性層の残留磁化Mrと厚みtとの積の値であるMr
t値で代表される)が多いほど出力が高くなるが、MR
ヘッドを採用している場合、各MR素子に対する適切な
Mrt値を超えると、検出されるべき出力がMR素子の
検出可能な範囲の上限を超えてしまったときにMR素子
の飽和が起こる。このようなMR素子の飽和が起こる
と、出力はほとんど増加しないにもかかわらず、バック
グラウンドとして存在するノイズの増加分の方が大きく
なり、その結果として、実際の信号再生時に検出される
C/Nの値は小さくなってしまい、良好な電磁変換特性
が得られないといった問題が生じる(たとえば特許第3
046579号公報、特開平10−134306号公報
等参照)。このため、残留磁束密度を変化させない場合
には、磁性層厚さは最短記録波長の1/3程度以下とす
ることが必要とされており、上記のようなシステムにお
いては、磁性層厚さを0.3μm以下の極めて薄層とする
必要がある。
【0007】ところで、上記のような磁性層の高性能化
の他に、短波長記録に適した磁気記録媒体の構造とする
ため、磁性層と非磁性支持体の間に下塗層を設け、磁性
層を0.6μm以下の薄層とすることが提案されている
(特開平5−234063号公報)。これは、上層磁性
層を薄層化することによりMrt値の適切化、自己減磁
損失、再生損失の低減を図る一方で、このような磁性層
の薄層化によって生じる走行性や耐久性の低下を防止す
るために下塗層を設けたものである。
【0008】また、MRヘッドを用いたシステムにおい
ては、磁化反転体積中に含まれる磁性粉(強磁性粉)の
数は多い方が良い。磁化反転体積中に含まれる磁性粉
(強磁性粉)の数が多いと、低ノイズ化を実現できて高
いC/Nが得られ、高記録密度化を図るに当たって有利
だからである。このため、磁性粉の長軸長が100nm
以下である超微粒子粉を用いることが必要となってく
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような大容量の磁気記録再生システムでは、磁気記録
媒体におけるトラック方向の記録密度を高める必要があ
る。媒体を変えずにトラック幅を狭めると、その分だけ
出力自体は小さくなる。加えて、ノイズを下げる媒体で
は、磁性層の薄膜化、低Mrt化を行うことによって単
位面積当たりの磁化量が下がる。そのため、トラック幅
を狭めた場合に、いかに高感度のMRヘッドといえども
出力が取れなくなる、つまり出力の検出が困難になる。
逆に狭トラックでの十分な出力を得るために磁性層の厚
膜化、高Mrt化を行うと、MRヘッドにおいて出力の
飽和がおこり、出力よりもノイズの増分の方が大きくな
る結果、実際には信号再生上記に検出されるC/Nは悪
化する。この点はすでに述べた通りである。
【0010】したがって、MRヘッドを用いた狭トラッ
クの磁気記録再生システムにおいては、出力の飽和を来
さない範囲で、できるだけ出力を上げ、かつノイズを下
げることのできる記録媒体を用いる必要がある。
【0011】本発明は、このような課題を解決すべくな
されたもので、MRヘッドにより記録信号の再生が行わ
れる磁気記録媒体として、出力の向上と同時にノイズの
低減が図れ、その結果として良好なC/N特性が得られ
る磁気記録媒体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】磁性層の重量磁束密度
(Bs/4πρ)を高めれば狭トラックにおいても十分
な出力が得られる。このとき、磁性層を薄膜化すること
によりMrt値を一定以下におさえることができる。し
たがって、磁性層の重量飽和磁束密度(Bs/4πρ)
を高めると同時に磁性層を薄膜化すれば、低ノイズのま
ま出力を向上させることができ、かつMRヘッドが飽和
してしまうこともない。こうして良好なC/N特性が得
られることとなる。
【0013】本発明は、以上の知見に基づいて完成した
もので、磁気抵抗効果型磁気ヘッド(MRヘッド)で記
録信号の再生が行われ、再生トラック幅が10μm以下
である記録再生システムに用いられる磁気記録媒体にお
いて、次のように構成したものである。すなわち、非磁
性支持体上の一面に一層もしくは複数層を有し、最上層
が強磁性粉末(以下、磁性粉ともいう)および結合剤を
主体とする磁性層とされており、当該磁性層の厚み
(t)が100nm以下であり、かつ当該磁性層の飽和
磁束密度(Bs)と塗膜密度(ρ)との比である重量飽
和磁束密度(Bs/4πρ;1/4πは有理化のための
係数である)が120Am2 /kg以上である構成とする
(請求項1)。
【0014】具体的には、磁性層の重量飽和磁束密度
は、120Am2 /kg以上200Am 2 /kg以下が好ま
しく、120Am2 /kg以上180Am2 /kg以下がさ
らに好ましい。また、磁性層の厚さは、10nm以上1
00nm以下が好ましい。重量飽和磁束密度が200A
2 /kgを超え、磁性層が100nmを超えると、再生
時にMR素子が飽和してしまう。重量飽和磁束密度が1
00Am2 /kg未満では、トラック幅を小さくしたとき
の出力が小さくなる。更に磁性層の厚みが10nm未満
では、これからの漏れ磁界が小さいためにヘッド出力が
小さくなり、100nmを超えると、厚み損失によりヘ
ッド出力が小さくなる。
【0015】上記のような厚みと重量飽和磁束密度とを
有する磁性層とすることにより、出力の向上とノイズの
低減とが同時に図れ、その結果として良好なC/N特性
が得られるが、このような効果は、磁性層の残留磁化と
膜厚との積であるMrt値が小さく、逆に角形比が大き
い場合に特に大きい。そこで、本発明の磁気記録媒体で
は、磁性層の残留磁化(Mr)と厚み(t)との積(M
rt)は2.4nTm以下とし(請求項2)、磁性層の角
形比は0.85以上とする(請求項3)のが好ましい。M
rt値が2.4nTmを超え、あるいは磁性層の角形比が
0.85を下回っても上記の効果は得られるが、その顕著
性の度合いは低下する。なお、Mrt値の下限はMRヘ
ッドの感度や塗膜形成技術等を考慮すると0.5nTmが
限界と思われるから、Mrt値はこの値以上とする。ま
た、角形比=残留磁束密度(Br)/飽和磁束密度(B
s)であり、1を超えない値であるから、その範囲で0.
85以上とする。
【0016】磁性層に添加する磁性粉(強磁性粉末)に
ついては、平均長軸長が80nm以下のものを使用する
のが好ましい(請求項4)。強磁性粉末の平均長軸長が
80nm以下であると粒子の大きさに基づく粒子ノイズ
が小さくなり、上述した構成による効果と相まって、よ
りC/N特性を向上させることができるからである。な
お、磁性粉については、後に詳述する。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
てより具体的に説明する。 <磁性層薄膜化の実現方法>本発明では、上述したよう
に磁性層の厚み(乾燥厚み)を100nm以下とし、そ
の重量飽和磁束密度を120Am2 /kg以上とした。こ
のような磁性層は、磁気記録媒体の製造工程において、
磁性層塗料(磁性層形成用の磁性塗料)中の磁性粉重量
比率[ 磁性粉/(磁性粉+樹脂) ] を80%以上とし
たうえで、分散工程において超微粒子ビーズ(例えば平
均粒径が0.1mmのジルコニアなど)を用いて分散させ、
得られた磁性層塗料を、ウエット・オン・ウエット方式
等により下塗層等の他の層を介して非磁性支持体上に、
または他の層を介することなく非磁性支持体上に直接塗
布することにより形成することができる。すなわち、上
記のように磁性層塗料(磁性層形成用の磁性塗料)中の
磁性粉重量比率[ 磁性粉/(磁性粉+樹脂) ] を80
%以上とし、かつ分散工程で超微粒子ビーズ(例えば平
均粒径が0.1mmのジルコニアなど)を用いて分散させる
ことによって、重量飽和磁束密度が120Am2 /kg以
上と高く、しかも厚みが100nm以下と薄い磁性層を
実現することができる。この点は、先に述べた課題を解
決するに当たって本発明者が新たに見出したものであ
る。
【0018】<非磁性支持体>非磁性支持体は、その長
手方向のヤング率が6.1GPa(600kg/mm2 )以上
で、かつ幅方向のヤング率が4.1GPa(400kg/mm
2 )以上であることが好ましく、さらに長手方向のヤン
グ率が10.1GPa(1000kg/mm2 )以上で、かつ
幅方向のヤング率が8.1GPa(800kg/mm2 )以上
がより好ましい。非磁性支持体の長手方向のヤング率が
6.1GPa(600kg/mm2 )以上がよいのは、長手方
向のヤング率が6.1GPa(600kg/mm2 )未満で
は、テープ走行が不安定になるためである。非磁性支持
体の幅方向のヤング率が4.1GPa(400kg/mm2
以上がよいのは、長手方向のヤング率が4.1GPa(4
00kg/mm2 )未満では、テープのエッジダメージが発
生しやすくなるためである。このような特性を満足する
非磁性支持体には、ポリエチレンテレフタレートフィル
ム、ポリエチレンナフタレートフィルム、二軸延伸の芳
香族ポリアミドベースフィルム、芳香族ポリイミドフィ
ルム等がある。
【0019】非磁性支持体の厚さは、用途によって異な
るが、通常、2〜7μmのものが使用される。より好ま
しくは2.5〜4.5μmである。この範囲の厚さの非磁性
支持体が使用されるのは、2μm未満では製膜が難し
く、またテープ強度が小さくなり、7μmを越えるとテ
ープ全厚が厚くなり、テープ1巻当りの記憶容量が小さ
くなるためである。また、非磁性支持体の下塗層・磁性
層形成面の表面粗さ(Ra)は2.5nm以上20nm以
下がより好ましい。20nm以下がより好ましいのは、
20nm以下であれば、下塗層を薄くしても下塗層表面
及び磁性層表面の凹凸が小さくなるためである。なお、
下塗層や磁性層の構成については後述する。
【0020】<磁性層>テープ長手方向の保磁力が13
5kA/m〜280kA/m(1700〜3500O
e)、テープ長手方向の残留磁束密度が0.18T(18
00G)以上が好ましい。この範囲が好ましいのは、保
磁力が135kA/m未満では、反磁界によって出力が
減少し、280kA/mを超えるとヘッドによる書き込
みが困難になるためである。残留磁束密度が0.18T以
上が好ましいのは、0.18T未満では出力が低下するた
めである。保磁力が160kA/m〜240kA/m
(2000〜3000Oe)、残留磁束密度が0.2〜0.
4T(2000〜4000G)のものがより好ましい。
なお、この磁性層の磁気特性と、強磁性鉄系金属粉の磁
気特性は、いずれも試料振動形磁束計で外部磁場1.28
MA/m(16kOe)での測定値をいうものである。
【0021】磁性層に添加する磁性粉には、強磁性粉
末、具体的には強磁性鉄系金属粉を使用する。磁性粉の
保磁力は、135kA/m〜280kA/m(1700
〜3500Oe)が好ましく、飽和磁化量は、120〜
200A・m2 /kg(120〜200emu/g)が好
ましく、130〜180A・m2 /kg(130〜180
emu/g)がより好ましい。強磁性鉄系金属粉の平均
長軸長は、上述したように80nm以下が好ましく、2
0〜60nmがより好ましい。この範囲が好ましいの
は、80nmより大きいと粒子の大きさに基づく粒子ノ
イズが大きくなり、平均長軸長が10nm未満となる
と、保磁力が低下し、また磁性粉の凝集力が増大するた
め塗料中への分散が困難になるためである。なお、上記
の平均長軸長は、走査型電子顕微鏡(SEM)にて撮影
した写真の粒子サイズを実測し、100個の平均値によ
り求めたものである。また、この強磁性鉄系金属粉のB
ET比表面積は、35〜85m2 /gが好ましく、40
〜80m2 /gがより好ましく、50〜70m2 /gが
最も好ましい。
【0022】磁性層には、強磁性鉄系金属粉に対して0.
5〜3.0重量%の脂肪酸アミドを含有させ、0.2〜3.0
重量%の高級脂肪酸のエステルを含有させるのが好まし
い。このようにすると、テープとヘッドとの摩擦係数が
小さくなるからである。この範囲の脂肪酸アミドが好ま
しいのは、0.2重量%未満ではヘッド/磁性層界面での
直接接触が起りやすく焼き付き防止効果が小さく、3.0
重量%を越えるとブリードアウトしてしまいドロップア
ウトなどの欠陥が発生する。脂肪酸アミドとしてはパル
ミチン酸、ステアリン酸等のアミドが使用可能である。
また、上記範囲の高級脂肪酸のエステル添加が好ましい
のは、0.2重量%未満では摩擦係数低減効果が小さく、
3.0重量%を越えるとテープとヘッドとが貼り付く等の
副作用があるためである。なお、磁性層の潤滑剤と下塗
層の潤滑剤の相互移動を排除するものではない。
【0023】磁性層(後述する下塗層についても同様)
には結合剤を使用する。結合剤としては、例えば、塩化
ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビ
ニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル−無水マレイン酸共重合体、塩化ビニル−水酸基含
有アルキルアクリレート共重合体、ニトロセルロースな
どの中から選ばれる少なくとも1種とポリウレタン樹脂
とを組み合わたものを使用することができる。中でも、
塩化ビニル−水酸基含有アルキルアクリレート共重合体
とポリウレタン樹脂を併用するのが好ましい。ポリウレ
タン樹脂には、ポリエステルポリウレタン、ポリエーテ
ルポリウレタン、ポリエーテルポリエステルポリウレタ
ン、ポリカーボネートポリウレタン、ポリエステルポリ
カーボネートポリウレタンなどがある。
【0024】官能基としてCOOH、SO3 M、OSO
2 M、P=O(OM)3 、O−P=O(OM)2 、[M
は水素原子、アルカリ金属塩基又はアミン塩]、OH、
NR 12 、N+345 [R1 、R2 、R3 、R
4 、R5 は水素または炭化水素基]、エポキシ基を有す
る高分子からなるウレタン樹脂等の結合剤を使用するの
が好ましい。このような結合剤を使用するのが好ましい
のは、上述のように磁性粉等の分散性が向上するためで
ある。2種以上の樹脂を併用する場合には、官能基の極
性を一致させるのが好ましく、中でも−SO3 M基どう
しの組み合わせが好ましい。これらの結合剤は、強磁性
鉄系金属粉100重量部に対して、7〜50重量部、好
ましくは10〜35重量部の範囲で用いられる。特に、
結合剤として、塩化ビニル系樹脂5〜30重量部と、ポ
リウレタン樹脂2〜20重量部とを、複合して用いるの
が最も好ましい。
【0025】これらの結合剤とともに、結合剤中に含ま
れる官能基などと結合させて架橋する熱硬化性の架橋剤
を併用するのが望ましい。この架橋剤としては、トリレ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネートなどや、これらのイソ
シアネート類とトリメチロールプロパンなどの水酸基を
複数個有するものとの反応生成物、上記イソシアネート
類の縮合生成物などの各種のポリイソシアネートが好ま
しい。これらの架橋剤は、結合剤100重量部に対し
て、通常10〜50重量部の割合で用いられる。より好
ましくは15〜35重量部である。
【0026】また、磁性層には従来公知の研磨材を添加
することができるが、これらの研磨材としては、α−ア
ルミナ、β−アルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム、酸化
セリウム、α−酸化鉄、コランダム、人造ダイアモン
ド、窒化珪素、炭化珪素、チタンカーバイト、酸化チタ
ン、二酸化珪素、窒化ホウ素、など主としてモース硬度
6以上のものが単独または組合せで使用されるが、これ
らの中でもアルミナは高硬度で少量の添加量でヘッドク
リーニング効果に優れるため特に好ましい。研磨材の粒
径としては、磁性層厚さにもよるが、通常平均粒径で2
0〜400nmとすることが好ましく、粒径30〜30
0nmがより好ましい。添加量は強磁性鉄系金属粉に対
して5〜20重量%が好ましい。より好ましくは8〜1
8重量%である。
【0027】磁性層には、導電性向上と表面潤滑性向上
を目的に従来公知のカーボンブラック(CB)を添加す
ることができる。この種のCBとしては、アセチレンブ
ラック、ファーネスブラック、サーマルブラックなどを
使用できる。その場合、粒径が5nm〜200nmのも
のを使用できるが、粒径が10nm〜100nmのもの
を使用するのが好ましい。粒径が10nm以下になると
CBの分散が難しく、100nm以上では多量のCBを
添加することが必要になり、何れの場合も表面が粗くな
って、出力低下の原因になるためである。CBの添加量
は強磁性鉄系金属粉に対して0.2〜5重量%が好まし
い。より好ましくは0.5〜4重量%である。
【0028】<下塗層>非磁性支持体と磁性層との間に
は、耐久性の向上等を目的として下塗層を設けるのが好
ましい。下塗層には、先の磁性層において使用した結合
剤と同様の結合剤を添加するが、その他にアルミナを添
加する。下塗層に添加するアルミナの粒径は、100n
m以下が好ましく、添加量は、全無機粉体の重量を基準
にして2〜30重量%が好ましい。100nm以下のア
ルミナが良いのは、下塗層・磁性層形成面の表面粗さ
(Ra)が2.5nm以上の平滑度が低い非磁性支持体を
使用し、下塗層が1.5μm以下と薄い場合に、アルミナ
の粒径が100nmを超えると、下塗層表面の平滑効果
が不充分になるためである。10〜100nmがより好
ましく、30〜90nmのアルミナ添加がさらに好まし
く、50〜90nmが一層好ましい。この範囲のアルミ
ナ添加量が好ましいのは、2重量%未満では塗料流動性
が不充分で、30重量%を越えると反って下塗層・磁性
層表面の凹凸が大きくなるためである。アルミナの添加
量は、6〜25重量%がより好ましく、8〜20重量%
がさらに好ましく、11〜20重量%が一層好ましい。
下塗層に添加するアルミナは、コランダム相を主体とす
るアルミナが好ましい。コランダム相を主体とするアル
ミナ(α化率:30%以上)が好ましいのは、σ、θや
γアルミナ等を使用した場合に比べて少量で下塗層のヤ
ング率が高くなり、テープ強度が増すためである。な
お、上記粒径のアルミナと共に、3重量%未満の100
〜800nmのαアルミナを添加することを排除するも
のではない。
【0029】このように、下塗層に上記アルミナを、上
記量含有させると、下塗層と磁性層界面の凹凸が小さく
なり、テープエッジの波打ち(エッジウイーブ)による
出力のばらつきも改善される。特に、コランダム相を主
体とするアルミナを添加すると、その効果が大きい。ま
た、テープ強度も高くなる。上記粒径と量のアルミナの
他に、導電性向上を目的にカーボンブラックを、強度を
高める目的で、非磁性の酸化物鉄を添加する。
【0030】下塗層には、帯電の防止等を目的としてカ
ーボンブラックを添加する。添加するカーボンブラック
(CB)としては、アセチレンブラック、ファーネスブ
ラック、サーマルブラック等を使用できる。粒子径が5
nm〜200nmのものが使用されるが、粒径10〜1
00nmのものが好ましい。この範囲が好ましいのは、
カーボンブラックがストラクチャーを持っているため、
粒径が10nm以下になるとCBの分散が難しく、10
0nm以上では平滑性が悪くなるためである。CB添加
量は、CBの粒子径によって異なるが、15〜40重量
%が好ましい。この範囲が好ましいのは、15重量%未
満では導電性向上効果が乏しく、40重量%を越えると
効果が飽和するためである。粒径15nm〜80nmの
CBを15〜35重量%使用するのがより好ましく、粒
径20nm〜50nmのCBを20〜30重量%用いる
のがさらに好ましい。このような粒径・量のカーボンブ
ラックを添加することにより電気抵抗が低減され、静電
ノイズの発生やテープ走行むらが小さくなる。
【0031】下塗層には、塗膜強度の向上等を目的とし
て、非磁性の酸化鉄を添加することができる。添加する
非磁性の酸化鉄としては、粒径50〜400nmのもの
が好ましく、添加量は、35〜83重量%が好ましい。
この範囲の粒径が好ましいのは、粒径50nm未満では
均一分散が難しく、400nmを越えると下塗層と磁性
層の界面の凹凸が増加するためである。この範囲の添加
量が好ましいのは、35重量%未満では塗膜強度向上効
果が小さく、83重量%を越えると反って塗膜強度が低
下するためである。
【0032】下塗層のヤング率は、磁性層のヤング率の
80〜99%が好ましい。下塗層ヤング率が磁性層のそ
れより低い方がよいのは、下塗層が一種のクッションの
作用をするためである。
【0033】<バックコート層>非磁性支持体の反対
面、つまり下塗層や磁性層が形成される面とは反対側の
面には、走行性の向上等を目的として、バックコート層
を設けることができる。バックコート層の厚さは0.2〜
0.8μmとするのが好ましい。この厚みが0.2μm未満
では、走行性向上効果が不充分で、0.8μmを越えると
テープ全厚が厚くなり、1巻当たりの記憶容量が小さく
なるためである。
【0034】バックコート層にも、帯電防止等のためカ
ーボンブラック(CB)を添加するのが好ましい。この
場合のCBとしては、アセチレンブラック、ファーネス
ブラック、サーマルブラック等を使用できる。また、通
常は、CBとして小粒径カーボンと大粒径カーボンを使
用する。小粒径カーボンには、粒径が5nm〜200n
mのものを使用てきるが、粒径10nm〜100nmの
ものを使用するのがより好ましい。粒径が10nm以下
になるとCBの分散が難しく、粒径が100nm以上で
は多量のCBを添加することが必要になり、何れの場合
も表面が粗くなって磁性層への裏移り(エンボス)原因
になるためである。大粒径カーボンとして、小粒径カー
ボンの5〜15重量%、粒径300〜400nmの大粒
径カーボンを使用すると、表面も粗くならず、走行性向
上効果も大きくなる。小粒径カーボンと大粒径カーボン
合計の添加量は無機粉体重量を基準にして60〜98重
量%が好ましく、70〜95重量%がより好ましい。表
面粗さRaは3〜8nmが好ましく、4〜7nmがより
好ましい。
【0035】また、バックコート層には、強度向上を目
的に、粒子径が100nm〜600nmの酸化鉄を添加
するのが好ましい。添加する酸化鉄の粒子径は、200
nm〜500nmがより好ましい。添加量は無機粉体重
量を基準にして2〜40重量%が好ましく、5〜30重
量%がより好ましい。上述のテープを組み込んだカセッ
トテープは、1巻当たりの容量が大きく、ハードディス
クドライブのバックアップ用テープとして、信頼性も高
く、特に優れている。
【0036】<その他>上述した下塗層や磁性層などか
らなる塗布層、つまり非磁性支持体上に所定の塗料を塗
布することにより形成される層のヤング率を所定範囲に
設定すると、テープの耐久性や、テープ−ヘッド間のタ
ッチを向上させることができる。具体的には、塗布層の
ヤング率を、非磁性支持体の長手方向と幅方向のヤング
率の平均値の40〜100%の範囲にすると、テープの
耐久性が大きくなるとともに、テープ−ヘッド間のタッ
チもよくなる。このような効果は、塗布層のヤング率を
50〜100%、さらに好ましくは60〜90%とした
ときに、より顕著である。塗布層のヤング率は、例えば
カレンダ条件を調節することによって制御することがで
きる。
【0037】塗布層が下塗層と磁性層とで構成されてい
る場合、下塗層と磁性層には、それぞれ役割の異なる潤
滑剤を使用することができる。例えば、下塗層におい
て、全粉体に対して0.5〜4.0重量%の高級脂肪酸を含
有させ、0.2〜3.0重量%の高級脂肪酸のエステルを含
有させると、テープとヘッドとの摩擦係数が小さくなる
ので好ましい。この範囲の高級脂肪酸添加が好ましいの
は、0.5重量%未満では、摩擦係数低減効果が小さく、
4.0重量%を越えると下塗層が可塑化してしまい強靭性
が失われるからである。また、この範囲の高級脂肪酸の
エステル添加が好ましいのは、0.5重量%未満では、摩
擦係数低減効果が小さく、3.0重量%を越えると磁性層
への移入量が多すぎるため、テープとヘッドが貼り付く
等の副作用があるからである。
【0038】
【実施例】以下、実施例によって本発明を詳しく説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、実施例、比較例の部は重量部を示す。
【0039】 実施例1: 《磁性層用塗料成分》 (1) 強磁性鉄系金属粉 100部 (Co/Fe:30at%、Y/(Fe+Co):3at%、 Al/(Fe+Co):5wt%、σs :155A・m2 /kg Hc:188.2kA/m、pH:9.4、長軸長:100nm) 塩化ビニル−ヒドロキシプロピルアクリレート共重合体 10部 (含有−SO3 Na基:0.7×10-4当量/g) ポリエステルポリウレタン樹脂 4部 (含有−SO3Na基:1.0×10-4当量/g) α−アルミナ(平均粒径:0.2μm) 15部 カーボンブラック 2部 (平均粒径:75nm、DBP吸油量:72cc/100g) メチルアシッドホスフェート 2部 パルミチン酸アミド 1.5部 ステアリン酸n−ブチル 1.0部 テトラヒドロフラン 65部 メチルエチルケトン 245部 トルエン 85部 (2) ポリイソシアネート 4部 シクロヘキサノン 167部
【0040】 《下塗層用塗料成分》 (1) 酸化鉄粉末(粒径:0.11×0.02μm) 68部 アルミナ(α化率:50%、粒径:70nm) 8部 カーボンブラック(粒径:25nm) 24部 ステアリン酸 2部 塩化ビニル共重合体 10部 (含有−SO3 Na基:0.7×10-4当量/g) ポリエステルポリウレタン樹脂 4.5部 (Tg:40℃、含有−SO3 Na基:1×10-4当量/g) シクロヘキサノン 25部 メチルエチルケトン 40部 トルエン 10部 (2) ステアリン酸ブチル 1部 シクロヘキサノン 70部 メチルエチルケトン 50部 トルエン 20部 (3) ポリイソシアネート 4.5部 シクロヘキサノン 10部 メチルエチルケトン 15部 トルエン 10部
【0041】上記の磁性層用塗料成分(1)をニ―ダで
混練したのち、サンドミルでビーズ径0.1mmのジルコニ
アビーズを用いて(通常0.5mm)、滞留時間を45分と
して分散し、これに磁性層用塗料成分(2)を加え攪拌
・濾過後、磁性塗料とした。これとは別に、上記の下塗
層用塗料成分において(1)をニーダで混練したのち、
(2)を加えて攪拌の後サンドミルで滞留時間を60分
として分散処理を行い、これに(3)を加え攪拌・濾過
した後、下塗層用塗料とした。上記の下塗層用塗料を、
ポリエチレンテレフタレートフイルム(厚さ6μm、M
D=6.1GPa、TD=4.1GPa、東レ社製)からな
る支持体上に、乾燥、カレンダ後の厚さが1.1μmとな
るように塗布し、この下塗層上に、さらに上記の磁性塗
料を磁場配向処理、乾燥、カレンダ―処理後の磁性層の
厚さが100nmとなるように塗布し、磁場配向処理
後、乾燥し、磁気シ−トを得た。なお、磁場配向処理
は、ドライヤ前にN−N対抗磁石(5kG)を設置し、
ドライヤ内で塗膜の指蝕乾燥位置の手前側75cmからN
−N対抗磁石(5kG)を2基50cm間隔で設置して行
った。塗布速度は100m/分とした。
【0042】 《バックコ−ト層用塗料成分》 カーボンブラック(粒径:25nm) 80部 カーボンブラック(粒径:370nm) 10部 酸化鉄(粒径:400nm) 10部 ニトロセルロース 45部 ポリウレタン樹脂(SO3 Na基含有) 30部 シクロヘキサノン 260部 トルエン 260部 メチルエチルケトン 525部
【0043】上記バックコート層用塗料成分をサンドミ
ルで滞留時間45分として分散した後、ポリイソシアネ
ート15部を加えてバックコート層用塗料を調整し濾過
後、上記で作製した磁気シートの磁性層の反対面に、乾
燥、カレンダ後の厚みが0.5μmとなるように塗布し、
乾燥した。このようにして得られた磁気シートを金属ロ
ールからなる7段カレンダで、温度100℃、線圧15
0kg/cmの条件で鏡面化処理し、磁気シートをコアに巻
いた状態で70℃で72時間エージングしたのち、1/
2インチ幅に裁断し、これを200m/分で走行させな
がら磁性層表面をラッピングテープ研磨、ブレード研磨
そして表面拭き取りの後処理を行い、磁気テ−プを作製
した。この時、ラッピングテープにはK10000、ブ
レードには超硬刃、表面拭き取りにはトレシーを用い、
走行テンション30gで処理を行った。上記のようにし
て得られた磁気テープを、カートリッジに組み込み、コ
ンピュータ用テープを作製した。
【0044】実施例2〜6:一部条件を表1の条件に変
更したことを除き、実施例1と同様にして実施例2〜6
のコンピュータ用テープを作製した。
【0045】比較例1〜5:一部条件を表1の条件に変
更したことを除き、実施例1と同様にして比較例1〜5
のコンピュータ用テープを作製した。
【0046】<評価>各実施例および比較例で得られた
テープについて、以下の方法により特性を評価した。
【0047】<電磁変換特性>ドラムテスターを用いて
テープの電磁変換特性を測定した。ドラムテスターには
電磁誘導型ヘッド(トラック幅25μm、ギャップ0.2
ミクロン)とMRヘッド(トラック幅25μm及び8μ
m)を装着し、誘導型ヘッドで記録、MRヘッドで再生
を行った。両ヘッドは回転ドラムに対して異なる場所に
設置されており、両ヘッドを上下方向に操作すること
で、トラッキングを合わせることができる。磁気テープ
はカートリッジに巻き込んだ状態から適切な量を引き出
して廃棄し、更に60cmを切り出して回転ドラムの外周
に巻き付けた。
【0048】出力及びノイズは、ファンクションジェネ
レータにより波長0.2μmの矩形波を書き込み、MRヘ
ッドの出力をスペクトラムアナライザーに読み込んで測
定した。このとき、0.2μmのキャリア値を媒体出力と
した。また0.2μmの矩形波を書き込んだときに、記録
波長0.2μm以上に相当するスペクトルの成分から、出
力及びシステムノイズを差し引いた値の積分値をノイズ
値として用いた。
【0049】
【表1】
【0050】表1に示す結果から明らかなように、実施
例の磁気テープ(本発明品)は、比較例の磁気テープに
比してC/Nが高いものであることが判る。特にトラッ
ク幅が100μm以下であるシステムに用いた場合、と
くにC/Nが高くなることがわかる。特に上層磁性層の
磁性粉の長軸長が60nmである実施例6の磁気テープ
ではC/Nが一層高くなっている。更にBs/4πρが
120Am2 /kgを越えることで、σsが120Am2
/kg程度の磁性粉を用いても、十分なC/N特性が得ら
れることが判る。
【0051】
【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明によれば、
高いC/Nを示す電磁変換特性に優れた磁気記録媒体が
得られる。また、本発明によれば、記録密度および記録
容量が一層高い磁気記録媒体が得られる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗効果型磁気ヘッド(MRヘッ
    ド)で記録信号の再生が行われ、再生トラック幅が10
    μm以下である記録再生システムに用いられる磁気記録
    媒体であって、非磁性支持体上の一面に一層もしくは複
    数層を有し、最上層が強磁性粉末および結合剤を主体と
    する磁性層とされており、当該磁性層の厚み(t)が1
    00nm以下であり、かつ当該磁性層の飽和磁束密度
    (Bs)と塗膜密度(ρ)との比である重量飽和磁束密
    度(Bs/4πρ;1/4πは有理化のための係数であ
    る)が120Am2 /kg(120emu/g)以上であ
    ることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記磁性層の残留磁化(Mr)と厚みと
    の積(Mrt)が2.4nTm(3memu/cm2 )以下
    である請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記磁性層の角形比が0.85以上である
    請求項1または2記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記磁性層に用いる強磁性粉末の平均長
    軸長が80nm以下である請求項1ないし3のいずれか
    に記載の磁気記録媒体。
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