JP2003090397A - 巻掛伝動装置 - Google Patents

巻掛伝動装置

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JP2003090397A
JP2003090397A JP2001283027A JP2001283027A JP2003090397A JP 2003090397 A JP2003090397 A JP 2003090397A JP 2001283027 A JP2001283027 A JP 2001283027A JP 2001283027 A JP2001283027 A JP 2001283027A JP 2003090397 A JP2003090397 A JP 2003090397A
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engine
tensioner
winding transmission
tension
tensioner arm
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JP2001283027A
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English (en)
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Hiroshi Zaisho
弘志 税所
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】テンショナによる巻掛伝動部材の張力を予め高
く設定しなくてもその巻掛伝動部材が滑るのを抑制で
き、張力を高く設定することによって起こり得る不具合
を解消する。 【解決手段】巻掛伝動装置32では、エンジン11の駆
動軸であるクランク軸12、エンジン始動用モータ、補
機等にクランクプーリ13及びプーリ15,17,1
9,21が取付けられ、これらのプーリ13,15,1
7,19,21に伝動ベルト22が掛渡されている。こ
の巻掛伝動装置32において、クランクプーリ13と始
動用モータのプーリ15との間に、伝動ベルト22の張
力を調整するためのオートテンショナ23を配置すると
ともに、エンジン始動時にオートテンショナ23のテン
ショナアーム24の揺動をロックするロック機構27を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの駆動
軸、エンジン始動用モータ及び補機を巻掛伝動部材によ
って駆動連結した巻掛伝動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンに搭載される巻掛伝動装置とし
て、例えば、特開平11−190222号公報に開示さ
れたものがある。この巻掛伝動装置では、図9に示すよ
うに、エンジン81のクランク軸にクランクプーリ82
が取付けられている。また、各補機にプーリ83,8
4,85が取付けられ、電動機及び発電機の両機能を兼
ね備えたモータジェネレータ(以下、MGという)にプ
ーリ86が取付けられている。そして、これらのプーリ
82〜86に伝動ベルト87が掛渡されている。また、
アイドラプーリ89によって伝動ベルト87の張力を調
整するオートテンショナが、エンジン始動時にMGによ
って伝動ベルト87に生ずる緩みが最大となるベルト最
緩み側、すなわち、プーリ85とプーリ86との間に設
けられている。
【0003】この巻掛伝動装置88によると、エンジン
11の始動時には、MGのプーリ86の回転力が伝動ベ
ルト87を介してクランクプーリ82に伝達される。こ
の伝達により、クランクプーリ82が回転してエンジン
11が始動される。また、エンジン81による補機駆動
時には、クランクプーリ82の回転がプーリ83〜8
5、アイドラプーリ89及びプーリ86に伝達される。
この伝達により各補機が駆動される。また、MGが駆動
されて発電機能を発揮する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
巻掛伝動装置88では、補機駆動時、発電時等における
ベルト緩み側(エンジン始動時におけるベルト張り側)
でベルト張力が低下し、伝動ベルト87が滑って、クラ
ンクプーリ82の回転がMGのプーリ86に十分に伝わ
らないおそれがある。そこで、この不具合を回避するた
めに、オートテンショナの設定張力を予め大きな値にし
ておくこととなる。また、エンジンの始動時には、停止
しているクランク軸をMGによって回転させることか
ら、プーリ86及びクランクプーリ82間のベルト張力
が高くなる。このようにエンジン始動時には、もともと
高く設定されているベルト張力がさらに高くなり、結果
として、MGを用いない場合よりも非常に高いベルト張
力が発生する。これにともない、過大な荷重が伝動ベル
ト87を介して巻掛伝動装置88の構成部品に伝わる。
【0005】従って、上述した高い張力が加わっても耐
え得るような高い強度が伝動ベルト87に要求される。
同様に、補機におけるプーリ83〜85の軸受等にも高
い強度が要求される。これらの要求を満たそうとして、
伝動ベルト87を強度の高いものや幅の広いものに変更
したり、軸受を軸受容量の大きなものや強度の高いもの
に変更したりすると、コストの上昇、重量増加等の新た
な問題が生ずる。
【0006】また、ベルト張力の上昇が原因となって、
巻掛伝動装置88から異音が発生するおそれもある。こ
れは、1つには、伝動ベルト87がプーリ82〜86,
89にかみ合う際に発生する伝動ベルト自身の振動に起
因する音が、ベルト張力の上昇に従って大きくなるため
と考えられる。そのほかにも、巻掛伝動装置88では、
エンジン11の回転変動により、プーリ82〜86,8
9の回転、伝動ベルト87の周回等が加速したり減速し
たりする。この加減速により発生するプーリ82〜8
6,89、伝動ベルト87等の振動に起因する音が、前
記ベルト張力の上昇にともなって大きくなるためと考え
られる。
【0007】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、テンショナによって伝動ベ
ルト等の巻掛伝動部材の張力を予め高く設定しなくて
も、その巻掛伝動部材が滑るのを抑制でき、張力を高く
設定することによって起こり得る上記各種不具合を解消
することのできる巻掛伝動装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1に記載の発明では、エンジンの駆動軸、エンジン始
動用モータ及び補機を巻掛伝動部材により駆動連結する
巻掛伝動装置において、前記エンジンの駆動軸と前記エ
ンジン始動用モータとの間に、前記巻掛伝動部材の張力
を調整するテンショナを備えるとともに、前記エンジン
の始動時に前記テンショナの作動をロックするロック機
構を備えている。
【0009】上記の構成によれば、エンジンの始動時に
は、エンジン始動用モータの回転が、巻掛伝動部材を介
してテンショナ及びエンジンの駆動軸に伝達される。こ
の伝達により駆動軸が強制的に回転駆動され、エンジン
が始動される。この際、停止している駆動軸をエンジン
始動用モータによって回転させることから、エンジン始
動用モータ及び駆動軸間で巻掛伝動部材に高い張力が発
生する。この張力によりテンショナが引張られるが、そ
のテンショナの作動がロック機構によってロックされ
る。このため、テンショナの設定張力に関係なく(低い
設定張力であっても)、前記ロックにより、エンジンの
始動時にテンショナが過度に変位する(押込まれる)現
象を防止することができる。
【0010】また、エンジンの運転時には、その駆動軸
の回転が巻掛伝動部材を介して補機等に伝達され、同補
機等が駆動される。この際、エンジンの駆動軸とエンジ
ン始動用モータとの間における巻掛伝動部材の張力はテ
ンショナによって調整される。従って、この区間は、テ
ンショナが配置されていなければ巻掛伝動部材が緩む箇
所であるが、前記テンショナの張力調整により、巻掛伝
動部材が緩んで滑る現象が起こりにくい。このため、巻
掛伝動部材の張力が高くなるようにテンショナの設定張
力を予め大きな値に設定しなくても、巻掛伝動部材が滑
るのを抑制することができる。
【0011】このように請求項1に記載の発明による
と、低い設定張力であっても、エンジン始動時にはテン
ショナが押込まれるのを防止でき、またエンジンの運転
時には、巻掛伝動部材の滑りを発生させることなく補機
等を駆動することができる。また、巻掛伝動部材の張力
を高く設定することによる不具合を解消することができ
る。すなわち、巻掛伝動部材を強度の高いものや幅の広
いものに変更しなくてもすむ。過大な荷重が巻掛伝動部
材を介して巻掛伝動装置の構成部品に伝わらないため、
同構成部品、例えば軸受等を大きなものや強度の高いも
のに変更しなくてもすむ。また、巻掛伝動部材の張力が
低いことから、その巻掛伝動部材自身の振動や他の構成
部品の振動が少なくなり、巻掛伝動装置から異音が発生
しにくくなる。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記ロック機構は、前記エンジンの
始動時に、前記巻掛伝動部材が緩む方向へ前記テンショ
ナが作動するのをロックするものであるとする。
【0013】上記の構成によれば、エンジンの始動時に
は、巻掛伝動部材が緩む方向へのテンショナの作動がロ
ック機構によってロックされる。このロックにより、上
記請求項1に記載の発明と同様に、テンショナが押込ま
れることが防止され、巻掛伝動部材が緩んで滑る不具合
が解消される。この作用効果は、前記とは逆方向(巻掛
伝動部材が張る方向)の作動をロックしなくても得られ
る。そのため、この逆方向の作動をロックをするための
機構を省略することが可能となる。
【0014】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
2に記載の発明において、前記テンショナは、前記巻掛
伝動部材の張力調整に際し揺動するテンショナアームを
備え、前記ロック機構は、前記エンジンの始動時に前記
テンショナアームの可動領域に入り込み、そのテンショ
ナアームとの当接により前記揺動を阻止するロックピン
を備えるものであるとする。
【0015】上記の構成によれば、巻掛伝動装置では、
巻掛伝動部材の張力変動に応じてテンショナアームが揺
動することにより、同巻掛伝動部材の張力が調整され
る。エンジンの始動時には、ロック機構のロックピンが
テンショナアームの可動領域に入り込む。テンショナア
ームがこのロックピンに当接することにより、同テンシ
ョナアームの揺動がロックされる。このため、エンジン
始動時にエンジン始動用モータ及び駆動軸間で巻掛伝動
部材に高い張力が発生しても、前記ロックにより、テン
ショナアームが押込まれるのを防止することができる。
【0016】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、前記ロック機構は、前記ロックピン
が前記可動領域内で前記テンショナアームに当接する位
置と、前記可動領域から退避する位置との間で前記ロッ
クピンを往復動させるアクチュエータを備えるものであ
るとする。
【0017】上記の構成によれば、ロックピンは、ロッ
ク機構のアクチュエータによって往復駆動される。この
駆動により、エンジンの非始動時において、ロックピン
が可動領域から退避する位置へ移動されると、テンショ
ナアームはロック機構によりロックされることなく揺動
可能となる。また、エンジンの始動時において、ロック
ピンが可動領域内でテンショナアームに当接する位置へ
移動されると、テンショナアームがこのロックピンに当
接することにより、テンショナアームの揺動がロックさ
れる。
【0018】請求項5に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記テンショナは、前記巻掛伝動部
材の張力調整に際し揺動するテンショナアームを備え、
前記ロック機構は、摩擦部材と、前記エンジンの始動時
に前記摩擦部材を前記テンショナアームに密着させ、そ
の摩擦部材との摩擦により前記テンショナアームの揺動
を阻止するアクチュエータとを備えるものであるとす
る。
【0019】上記の構成によれば、巻掛伝動装置では、
巻掛伝動部材の張力変動に応じてテンショナアームが揺
動することにより、同巻掛伝動部材の張力が調整され
る。エンジンの始動時には、ロック機構では、摩擦部材
がアクチュエータによって駆動され、テンショナアーム
に吸着する。このため、エンジン始動時にテンショナア
ームが引張られても、摩擦部材との間で発生する摩擦に
より、テンショナアームの揺動がロックされる。このた
め、エンジンの始動時にテンショナアームが押込まれる
のを防止することができる。
【0020】請求項6に記載の発明では、請求項1又は
2に記載の発明において、前記テンショナは、流体が充
填されたシリンダと、そのシリンダ内を摺動するプラン
ジャとを備え、前記プランジャの摺動に応じて前記流体
が流路を通じてシリンダ外部へ流出する際の流通抵抗を
利用することにより、前記巻掛伝動部材の張力を調整す
るものであり、前記ロック機構は、弁体と、前記流路を
開放する位置及び閉鎖する位置の間で前記弁体を往復動
させるアクチュエータとを備えるものであるとする。
【0021】上記の構成によれば、テンショナでは、巻
掛伝動部材の張力変動によりプランジャがシリンダに入
り込もうとすると、シリンダ内の流体が流路を通じてシ
リンダ外部へ流出する。この流出の際の流体の流通抵抗
が、巻掛伝動部材の張力調整に利用される。一方、ロッ
ク機構では、弁体がアクチュエータによって往復駆動さ
れ、この弁体の往復動によって流路が開放又は閉鎖され
る。従って、エンジンの非始動時に弁体によって流路が
開放されれば、プランジャは巻掛伝動部材の張力変動に
応じて変位可能となる。
【0022】また、エンジンの始動時に、弁体によって
流路が閉鎖されれば、同流路での流体の流通が遮断され
てプランジャの作動がロックされる。このため、エンジ
ン始動時にエンジン始動用モータ及び駆動軸間で巻掛伝
動部材に高い張力が発生しても、プランジャのロックに
より、テンショナアームが押込まれるのを防止すること
ができる。
【0023】請求項7に記載の発明では、請求項1〜6
のいずれか1つに記載の発明において、前記エンジン始
動用モータと前記補機との間に、前記巻掛伝動部材の張
力を調整する第2テンショナをさらに備えるものである
とする。
【0024】ここで、エンジン始動用モータと補機との
間は、エンジン始動時において巻掛伝動部材の緩み側と
なる。この区間における巻掛伝動部材の張力は、エンジ
ンの大きさに応じて異なる。大きなエンジンほど、始動
時にはエンジン始動用モータが大きな力で巻掛伝動部材
を引張る。そのため、上記区間での巻掛伝動部材の緩み
量も多くなり、滑りが発生するおそれがある。これに対
し、請求項7に記載の発明では、エンジン始動用モータ
と補機との間に設けられた第2テンショナにより、エン
ジン始動時における上記区間での巻掛伝動部材の緩みを
少なくして滑りの発生を抑制することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明の
巻掛伝動装置を具体化した第1実施形態を、図1及び図
2に従って説明する。
【0026】図1に示すように、エンジン11の駆動軸
であるクランク軸12にはクランクプーリ13が取付け
られている。クランクプーリ13の上方近傍には、エン
ジン始動用モータ(以下、単に「始動用モータ」とい
う)が配置されており、その回転軸14にプーリ15が
取付けられている。また、クランクプーリ13の側方近
傍には、エアコン用コンプレッサ、ウォータポンプ等の
補機が配置されており、それらの回転軸16,18にプ
ーリ17,19がそれぞれ取付けられている。ウォータ
ポンプのプーリ19の上方近傍には、固定テンショナの
固定アイドラプーリ21が配置されている。そして、こ
れらのクランクプーリ13、各プーリ17,19、固定
アイドラプーリ21及びプーリ15には、巻掛伝動部材
として1本の伝動ベルト22が掛渡されている。
【0027】クランクプーリ13と始動用モータのプー
リ15との間には、その区間で伝動ベルト22の張力を
調整するためのオートテンショナ23が配置されてい
る。オートテンショナ23は、テンショナアーム24及
び可動プーリ25を備えている。テンショナアーム24
は、始動用モータのプーリ15と固定アイドラプーリ2
1との間において、軸26によりエンジン11に揺動自
在に支持されている。可動プーリ25は、始動用モータ
のプーリ15とクランクプーリ13との間において、テ
ンショナアーム24の先端部に回転可能に支持されてい
る。そして、可動プーリ25に伝動ベルト22が巻掛け
られている。オートテンショナ23には、ばね力等を利
用して、伝動ベルト22を張る方向(図1の略右方)へ
テンショナアーム24を付勢する機構(図示略)が設け
られている。このオートテンショナ23では、伝動ベル
ト22の張力変動に応じてテンショナアーム24が揺動
し、可動プーリ25が変位することにより、伝動ベルト
22の張力が略一定となるように調整している。
【0028】エンジン11には、その始動時にオートテ
ンショナ23の作動をロックするロック機構27が設け
られている。ロック機構27は、図2に示すように、ロ
ックピン28及びアクチュエータ29を備えている。ロ
ックピン28は、エンジン11の始動時にテンショナア
ーム24の可動領域に入り込み、そのテンショナアーム
24の側面に当接することにより揺動を阻止するもので
ある。アクチュエータ29は、ロックピン28が前記可
動領域内で前記テンショナアーム24に当接するロック
位置(図2の二点鎖線参照)と、前記可動領域から退避
する退避位置(図2の実線参照)との間で前記ロックピ
ン28を往復駆動するためのものである。アクチュエー
タ29は、エンジン11の構成部品31、例えばチェー
ンカバー、シリンダブロック等においてテンショナアー
ム24の近傍に取付けられている。アクチュエータ29
としては、例えば、電磁石の電磁力を利用して弁体を開
閉するようにした電磁弁を用いることができる。この電
磁弁の場合には、弁体に前記ロックピン28が連結され
る。
【0029】前記のようにして構成された巻掛伝動装置
32によると、エンジン11の始動時には、図示しない
バッテリから始動用モータに電力が供給される。始動用
モータのプーリ15が所定方向、例えば時計周り方向に
回転することにより、伝動ベルト22が周回する。この
周回により、プーリ15の回転力が伝動ベルト22を介
してオートテンショナ23に伝達されるとともに、伝動
ベルト22及びクランクプーリ13を介してクランク軸
12に伝達される。この伝達により、クランク軸12が
強制的に回転駆動され、エンジン11が始動される。
【0030】この際、回転の停止しているクランク軸1
2を始動用モータによって回転させることから、プーリ
15及びクランクプーリ13間で高いベルト張力が発生
する。この張力によりオートテンショナ23ではテンシ
ョナアーム24が可動プーリ25を介して引張られる
が、そのテンショナアーム24の揺動がロック機構27
によってロックされる。すなわち、エンジン始動時に
は、ロック機構27ではアクチュエータ29への通電に
より、ロックピン28が退避位置からロック位置へ移動
される。この位置はテンショナアーム24の可動領域内
に設定されている。このため、テンショナアーム24が
ロックピン28に当接することにより、そのテンショナ
アーム24の揺動(ベルト緩み方向の揺動)がロックさ
れる。
【0031】なお、エンジン11が始動されると、アク
チュエータ29への通電が停止され、ロックピン28が
前記ロック位置から退避位置へ戻される。すなわち、ロ
ックピン28がテンショナアーム24の可動領域から退
避してロックが解除される。このため、伝動ベルト22
の張力変動に応じたテンショナアーム24の揺動が可能
となる。
【0032】エンジン11の運転時には、クランク軸1
2の回転がクランクプーリ13、伝動ベルト22を介し
てプーリ17,19、固定アイドラプーリ21、プーリ
15,25に伝達される。この伝達により補機が駆動さ
れる。また、始動用モータへの電力供給停止により、プ
ーリ15が空転する。この際、アクチュエータ29への
通電停止により、ロックピン28が退避位置に保持され
ている。このようにロックが解除されていてテンショナ
アーム24の揺動の妨げとなるものがないため、クラン
クプーリ13とプーリ15との区間におけるベルト張力
はオートテンショナ23によって調整される。
【0033】以上詳述した第1実施形態によれば、以下
の効果が得られる。 (1)クランクプーリ13の回転力によって伝動ベルト
22を駆動するエンジン11の運転時には、クランクプ
ーリ13と始動用モータのプーリ15との区間がベルト
緩み側となる。本実施形態では、クランクプーリ13と
プーリ15との間にオートテンショナ23を配置してい
る。このため、エンジン11の回転変動に起因するベル
ト張力の変動に応じて、テンショナアーム24を揺動さ
せてベルト張力を調整することにより、伝動ベルト22
が緩むのを抑制することができる。従って、従来技術と
は異なり、伝動ベルト22の張力が高くなるように、オ
ートテンショナ23のばね力、減衰力を高める等して設
定張力を予め大きな値に設定しなくても、伝動ベルト2
2が滑るのを抑制することができる。
【0034】(2)始動用モータのプーリ15の回転に
よって伝動ベルト22を駆動するエンジン始動時には、
プーリ15及びクランクプーリ13間のベルト張力が高
くなる。これに対し本実施形態では、エンジン始動時
に、テンショナアーム24の揺動(ベルト緩み方向の揺
動)をロック機構27によってロックするようにしてい
る。このため、オートテンショナ23の設定張力に関係
なく(低い設定張力であっても)、テンショナアーム2
4が押込まれる(過度に変位する)のを前記ロックによ
って防止し、伝動ベルト22が緩んで滑る不具合を解消
することができる。
【0035】なお、上記効果は、少なくともベルト緩み
方向の揺動がロックされれば、その逆方向の揺動がロッ
クされなくても得られる。従って、この逆方向の揺動を
ロックするための機構を省略することにより、第1実施
形態のような簡単な構造でロック機構27を構成するこ
とができる。
【0036】(3)上述したように、低い張力であって
も、エンジン始動時にテンショナアーム24が押込まれ
る現象と、エンジン運転時に伝動ベルト22が滑る現象
とを抑制できる。このことから、伝動ベルト22の張力
を高く設定することによる各種不具合を解消することが
できる。
【0037】すなわち、伝動ベルト22を強度の高いも
のに変更したり、リブの数を増やす等して幅の広いもの
に変更したりしなくてもすむ。過大な荷重が伝動ベルト
22を介して巻掛伝動装置32の構成部品に伝わらない
ため、その構成部品、例えばプーリ13,15,17,
19,21,25の軸受等を軸受容量の大きなものや強
度の高いものに変更しなくてもすむ。軸受取付け部分の
強度を上げなくても破損等のおそれがなく、その強度ア
ップにともなうコスト上昇、重量増加等を抑えることが
できる。また、伝動ベルト22の張力が低いことから、
その伝動ベルト22自身の振動や他の構成部品の振動が
少なくなり、巻掛伝動装置32のベルト系から異音が発
生するのを抑制することができる。
【0038】(4)エンジン11の非始動時には、ロッ
クピン28をアクチュエータ29によって退避位置へ移
動させてロックを解除している。このため、エンジン1
1の運転時等において、テンショナアーム24の揺動が
ロックピン28によって不要に妨げられるのを防止する
ことができる。従って、補機駆動時等において、始動用
モータのプーリ15とクランクプーリ13との間のベル
ト張力を支障なく調整することができる。
【0039】(第2実施形態)次に、本発明を具体化し
た第2実施形態を、図3及び図4に従って説明する。第
2実施形態では、ロック機構34として、摩擦部材と、
エンジン始動時に摩擦部材をテンショナアーム24に密
着させてそのテンショナアーム24の揺動をロックする
アクチュエータ39とを備えるものを用いている。
【0040】より詳しくは、テンショナアーム24が軸
26によりエンジン11に揺動可能に支持されているこ
とについては既に説明したが、この軸26はエンジン1
1の構成部品に直接又は間接的に固定されていて回転不
能である。図4に示すように、テンショナアーム24か
ら突出する軸26の先端部分には、高透磁率材料からな
るステータ35が回転不能かつ軸方向への移動可能に取
付けられている。この取付けのために、本実施形態では
ステータ35が軸26に対しスプライン結合されてい
る。ステータ35は、ばね等の付勢手段(図示略)によ
り、テンショナアーム24から離れる方向(図4の上
方)へ常に付勢されている。
【0041】テンショナアーム24においてステータ3
5側の面には環状の凹部36が形成されている。この凹
部36内には、エンジン11の始動時にのみ通電される
電磁コイル37が収容されている。さらに、テンショナ
アーム24とステータ35との間には、可撓性を有する
クラッチ板38が摩擦部材として配置されている。そし
て、これらのステータ35、電磁コイル37、クラッチ
板38等によってアクチュエータ39が構成されてい
る。なお、前述した以外の構成は第1実施形態と同様で
ある。そのため、第1実施形態と同様の部材については
同一の符号を付して説明を省略する。
【0042】上記構成の第2実施形態によると、ロック
機構34の作動態様が第1実施形態におけるロック機構
27の作動態様と異なる。エンジン11の運転時には、
ロック機構34の電磁コイル37への通電が停止され
る。この場合、付勢手段によって付勢されたステータ3
5はテンショナアーム24から離間する。クラッチ板3
8もまたテンショナアーム24から離間する。このた
め、テンショナアーム24は伝動ベルト22の張力変動
に応じて揺動することが可能である。
【0043】また、エンジン始動時には電磁コイル37
に通電される。この通電によりステータ35に対し、テ
ンショナアーム24側へ向かう電磁力(吸引力)が作用
する。この電磁力によりステータ35が軸26のスプラ
インに沿って移動し、クラッチ板38を撓ませる。ステ
ータ35がクラッチ板38を挟んでテンショナアーム2
4に吸着されると、クラッチ板38との間の摩擦によ
り、テンショナアーム24の揺動がロックされる。
【0044】エンジン11の始動後には電磁コイル37
への通電が停止される。この停止にともない前記電磁力
が消失するため、付勢手段によって付勢されたステータ
35はテンショナアーム24から離間する。また、クラ
ッチ板38が自身の弾性復元力によってテンショナアー
ム24から離間する。
【0045】従って、第2実施形態によると、ベルト緩
み方向にも張り方向にもテンショナアーム24の揺動が
ロックされる点で第1実施形態と異なるものの、前述し
た(1)〜(4)と同様の作用及び効果を奏する。その
ほかにも、電磁コイル37への通電のタイミングを適宜
変更することにより、テンショナアーム24の揺動を任
意の角度で止めることができる効果もある。
【0046】(第3実施形態)次に、本発明を具体化し
た第3実施形態を、図5〜図7に従って説明する。第3
実施形態では、第1及び第2実施形態とは異なるタイプ
のオートテンショナを用いている。これにともないロッ
ク機構についても、前述したロック機構27,34とは
異なる構造に変更している。
【0047】図6に示すように、オートテンショナ41
は、テンショナ本体42、テンショナアーム43及びプ
ーリ44を備えている。テンショナアーム43は、ボル
ト等の軸45によりエンジンに揺動可能に支持されてい
る。プーリ44は、始動用モータのプーリ15とクラン
クプーリ13との間において、軸46によりテンショナ
アーム43に回転可能に支持されている。そして、この
プーリ44に伝動ベルト22が巻掛けられている。テン
ショナ本体42は、その一端部において、ボルト47等
によりエンジンに連結され、他端部においてボルト48
等によりテンショナアーム43に連結されている。な
お、図6では、第1実施形態と同様の部材には同一の符
号が付されている。
【0048】図5はテンショナ本体42の内部構造を示
している。テンショナ本体42は、ボルト47によって
エンジン11に連結されたケース51と、ボルト48に
よってテンショナアーム43に連結されたプランジャ5
2とを備えている。ケース51の底部51aにはシリン
ダ53が固定されており、このシリンダ53に前記プラ
ンジャ52が摺動可能に挿入されている。そして、この
プランジャ52により、シリンダ53内に高圧室54が
形成されている。高圧室54は、振動を減衰するための
流体(例えば粘性オイル)55で満たされている。
【0049】プランジャ52の外周にはばね受け56が
取付けられ、このばね受け56とケース51の底部51
aとの間にばね57が圧縮状態で配置されている。この
ばね57により、プランジャ52がシリンダ53から突
出する方向(図5の上方)へ常に付勢されている。ケー
ス51の開口端にはシール部材58が取付けられてお
り、このシール部材58がばね受け56の外周面に接触
している。これらのばね受け56及びシール部材58に
よってケース51の開口端が閉鎖されている。このよう
にして閉鎖されたケース51内において、シリンダ53
の外側の空間は低圧室59となっている。なお、低圧室
59の一部は、破線で示すように、ケース51の底部5
1aに設けられた所定数の通路50によって構成されて
いる。通路50は、シリンダ53の底部53aの外周面
及び底面に接して形成されている(図7参照)。さら
に、この低圧室59には前記流体55が貯留されてい
る。
【0050】図7に示すように、シリンダ53の底部5
3aには、高圧室54と低圧室59(図5参照)とをつ
なぐ連通孔61が形成されている。また、シリンダ53
の内底部には、連通孔61を開放又は閉鎖するチェック
弁62が設けられている。チェック弁62は、底部53
aに取付けられたリテーナ63と、リテーナ63内に収
容されたチェックボール64と、同じくリテーナ63内
に配置され、チェックボール64を連通孔61側へ付勢
するばね65とを備えている。
【0051】さらに、底部53aには、連通孔61とは
別に、高圧室54と低圧室59とを連通させる流路66
が設けられている。流路66の一端はシリンダ53の内
底面に開口し、他端は連通孔61に開口している。流路
66の高圧室54寄りの箇所には絞り67が設けられて
おり、この絞り67では流路66の他の箇所よりも流路
面積が小さくなっている。そして、この絞り67によ
り、高圧室54内の流体55が流路66を通じて低圧室
59へ流出する際の流通抵抗を大きくし、減衰力を発生
させるようにしている。
【0052】このように構成されたテンショナ本体42
では、プーリ15及びクランクプーリ13間で伝動ベル
ト22が緩む場合には、ばね57によって付勢されたプ
ランジャ52がシリンダ53から突出する方向へ移動す
る。これにともない高圧室54内の液圧が低下し、チェ
ックボール64がばね65に抗して連通孔61から離れ
て、同連通孔61が開放される。このチェック弁62の
開弁により、低圧室59から高圧室54内へ流体55が
流入する。反対に、エンジン始動時等において、プーリ
15及びクランクプーリ13間で伝動ベルト22の張力
が上昇し、プランジャ52をシリンダ53内に挿入させ
る方向の荷重が加わった場合には、高圧室54の液圧が
上昇してチェックボール64が連通孔61を閉鎖する。
このチェック弁62の閉弁により、流体55が高圧室5
4から連通孔61を通じて低圧室59へ流通することが
規制される。そのため、流体55は流路66を通じて高
圧室54から低圧室59へ流出することとなる。この
際、前述したように、絞り67により流通抵抗が大きく
なるため、減衰力が発生する。
【0053】エンジン始動時にオートテンショナ41の
作動を阻止するロック機構68は、ガイド孔69、弁体
70及びアクチュエータ71を備えている。ガイド孔6
9は、ケース51の底部51a及びシリンダ53の底部
53aに形成されており、その一端がケース51の外周
面に開口している。また、ガイド孔69の他端部は流路
66と交差している。弁体70はシャフトによって構成
されており、ガイド孔69内に摺動可能に挿入されてい
る。アクチュエータ71は、流路66を開放する位置と
閉鎖する位置との間で弁体70を往復駆動するためのも
のであり、テンショナ本体42の外部に配置されてい
る。アクチュエータ29としては、例えば、第1実施形
態と同様の電磁弁を用いることができる。
【0054】上記構成のロック機構68では、アクチュ
エータ71への通電状態を制御することにより、弁体7
0がアクチュエータ71によって往復駆動される。この
弁体70の往復動によって流路66が開放又は閉鎖され
る。従って、エンジン11の非始動時に、流路66を開
放する位置へ弁体70を移動させれば、プランジャ52
は伝動ベルト22の張力変動に応じて変位可能となる。
【0055】また、エンジン始動時に、流路66を閉鎖
する位置へ弁体70を移動させれば、同流路66での流
体55の流通が遮断される。このため、始動用モータに
よるエンジン始動時にプーリ15及びクランクプーリ1
3間のベルト張力が高くなっても、前記の遮断によりプ
ランジャ52の摺動がロックされる。その結果、オート
テンショナ41が押込まれるのを防止して、伝動ベルト
22が緩む現象を抑制できる。従って、第3実施形態に
よっても、第1実施形態と同様に上記(1)〜(4)と
同様の作用及び効果を奏する。
【0056】なお、本発明は次に示す別の実施形態に具
体化することができる。 ・第1及び第3実施形態において、電磁弁に代えて、液
圧や気圧を用いたアクチュエータを用いてもよい。
【0057】・始動用モータのプーリ15と固定アイド
ラプーリ21との間は、エンジン始動時においてベルト
緩み側となる。この区間のベルト張力は、エンジン11
の大きさに応じて異なる。エンジン始動時には、大きな
エンジン11ほど始動用モータが大きな力で伝動ベルト
22を引張る。そのため、上記区間での伝動ベルト22
の緩み量も多くなり、滑りが発生するおそれがある。そ
こで、この場合には図8に示すように、プーリ15と固
定アイドラプーリ21との間に第2テンショナ72を追
加してもよい。このようにすると、エンジン始動時にお
ける上記区間での伝動ベルト22の緩み量を少なくして
滑りの発生を抑制することができる。なお、図8は第1
実施形態において第2テンショナ72を追加した例を示
しているが、第2及び第3実施形態についても同様に追
加することができる。
【0058】・本発明は、伝動ベルトに代えてチェーン
を巻掛伝動部材として用いた巻掛伝動装置にも適用でき
る。この場合には、プーリに代えてスプロケットを用い
ることとなる。
【0059】・第2実施形態において、クラッチ板38
をステータ35に一体に設けてもよい。 ・始動用モータとして、電動機の機能に加えて発電機の
機能を兼ね備えたモータジェネレータを用いてもよい。
【0060】・第3実施形態における流路66は低圧室
59につながっていればよい。従って、流路66の一端
部を前記連通孔61に代えて通路50に開口させてもよ
い。 ・第3実施形態において、絞り67を設ける代りに、流
路66の通路径を、どの箇所においても絞り67の径と
同程度にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における巻掛伝動装置の概略構成
図。
【図2】図1のX−X線拡大断面図。
【図3】第2実施形態における巻掛伝動装置の概略構成
図。
【図4】図2のY−Y線拡大断面図。
【図5】第3実施形態の巻掛伝動装置に用いられるテン
ショナ及びロック機構の断面図。
【図6】第3実施形態における巻掛伝動装置の概略構成
図。
【図7】図5におけるロック機構及びその近傍を拡大し
て示す部分断面図。
【図8】巻掛伝動装置の別の実施形態を示す概略構成
図。
【図9】従来の巻掛伝動装置の概略構成図。
【符号の説明】
11…エンジン、12…クランク軸、22…伝動ベル
ト、23,41…オートテンショナ、24…テンショナ
アーム、27,34,68…ロック機構、28…ロック
ピン、29,39,71…アクチュエータ、32…巻掛
伝動装置、38…クラッチ板、52…プランジャ、53
…シリンダ、55…流体、66…流路、70…弁体、7
2…第2テンショナ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの駆動軸、エンジン始動用モータ
    及び補機を巻掛伝動部材により駆動連結する巻掛伝動装
    置において、 前記エンジンの駆動軸と前記エンジン始動用モータとの
    間に、前記巻掛伝動部材の張力を調整するテンショナを
    備えるとともに、前記エンジンの始動時に前記テンショ
    ナの作動をロックするロック機構を備えることを特徴と
    する巻掛伝動装置。
  2. 【請求項2】前記ロック機構は、前記エンジンの始動時
    に、前記巻掛伝動部材が緩む方向へ前記テンショナが作
    動するのをロックするものである請求項1に記載の巻掛
    伝動装置。
  3. 【請求項3】前記テンショナは、前記巻掛伝動部材の張
    力調整に際し揺動するテンショナアームを備え、 前記ロック機構は、前記エンジンの始動時に前記テンシ
    ョナアームの可動領域に入り込み、そのテンショナアー
    ムとの当接により前記揺動を阻止するロックピンを備え
    る請求項1又は2に記載の巻掛伝動装置。
  4. 【請求項4】前記ロック機構は、前記ロックピンが前記
    可動領域内で前記テンショナアームに当接する位置と、
    前記可動領域から退避する位置との間で前記ロックピン
    を往復動させるアクチュエータを備える請求項3に記載
    の巻掛伝動装置。
  5. 【請求項5】前記テンショナは、前記巻掛伝動部材の張
    力調整に際し揺動するテンショナアームを備え、 前記ロック機構は、摩擦部材と、前記エンジンの始動時
    に前記摩擦部材を前記テンショナアームに密着させ、そ
    の摩擦部材との摩擦により前記テンショナアームの揺動
    を阻止するアクチュエータとを備える請求項1に記載の
    巻掛伝動装置。
  6. 【請求項6】前記テンショナは、流体が充填されたシリ
    ンダと、そのシリンダ内を摺動するプランジャとを備
    え、前記プランジャの摺動に応じて前記流体が流路を通
    じてシリンダ外部へ流出する際の流通抵抗を利用するこ
    とにより、前記巻掛伝動部材の張力を調整するものであ
    り、 前記ロック機構は、弁体と、前記流路を開放する位置及
    び閉鎖する位置の間で前記弁体を往復動させるアクチュ
    エータとを備える請求項1又は2に記載の巻掛伝動装
    置。
  7. 【請求項7】前記エンジン始動用モータと前記補機との
    間に、前記巻掛伝動部材の張力を調整する第2テンショ
    ナをさらに備える請求項1〜6のいずれか1つに記載の
    巻掛伝動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003343671A (ja) * 2002-05-28 2003-12-03 Mitsubishi Electric Corp ベルト伝動装置
WO2018155336A1 (ja) * 2017-02-21 2018-08-30 株式会社デンソー 回転電機制御装置、及び、内燃機関制御装置

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