JP2006266377A - 油圧式オートテンショナ - Google Patents

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Tadahisa Tanaka
唯久 田中
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Hisashi Hayakawa
久 早川
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Abstract

【課題】モータ・ジェネレータによるエンジンの駆動時に、安定したエンジン始動を可能とすると共に、エンジンの駆動による通常走行時にベルトを適正な張力に保持することができるようにした油圧式オートテンショナを提供することである。
【解決手段】シリンダ11の内部に嵌合したスリーブ14の内部にプランジャ21を摺動可能に組込み、そのプランジャ21の外径面とスリーブ14の内径面間に形成されたリークすきま22を開閉する開閉弁41を設ける。モータ・ジェネレータによるエンジン駆動時に開閉弁41によりリークすきま22を閉鎖して圧力室23からリザーバ室24内に作動油がリークするのを防止し、ベルトを過張力状態に保持して安定したエンジン始動を可能とする。また、エンジンの駆動による通常走行時、開閉弁41によりリークすきま22を開放し、ベルトの張力変化をプランジャ21の摺動により吸収してベルトを適正張力に保持する。
【選択図】図2

Description

この発明は、エアコンディショナのコンプレッサやウォータポンプ等の補機駆動用ベルトの張力を一定に保持する油圧式オートテンショナに関するものである。
モータ・ジェネレータが搭載され、通常走行時に、モータ・ジェネレータを発電動作に切換え、エンジンの駆動により駆動輪を回転し、かつ上記モータ・ジェネレータやエアコンディショナのコンプレッサ等の補機を駆動し、一方、車両の停止時には、エンジンを停止させ、かつモータ・ジェネレータを発動動作に切換えて補機を駆動するようにしたアイドルストップ対応車においては、アイドルストップ後のエンジンの再始動に際し、上記モータ・ジェネレータでエンジンを駆動するようにしている。
図5および図6は、アイドルストップ対応車の補機を駆動するベルト伝動装置の概略を示し、図5は、発動動作に切換えられたモータ・ジェネレータ6によってエンジン5および補機7を駆動している状態を示す。また、図6は、エンジン5によって発電動作に切換えられたモータ・ジェネレータ6および補機7を駆動している状態を示している。
上記のような補機駆動用ベルト伝動装置においては、エンジン5の駆動時におけるベルト4の弛み側にテンションプーリ3を接触し、そのテンションプーリ3を支持する揺動可能なプーリアーム1にオートテンショナAの調整力を付与してベルト4の張力を一定に保つようにしている。
上記オートテンショナAとして、特許文献1に記載されたものが知られている。この油圧式オートテンショナにおいては、ベルト4の張力変化をシリンダの外部に設けたリターンスプリングと、シリンダの内部に設けた油圧ダンパとによって吸収するようにしている。
特開平9−177913号公報
ところで、特許文献1に記載された油圧式オートテンショナにおいては、図5および図6に示すベルト伝動装置に採用された場合、モータ・ジェネレータ6によるエンジン5の駆動時、ベルト荷重が急激に大きくなるため、油圧式オートテンショナAに過大なベルト張力が作用する。このとき、油圧式オートテンショナのシリンダ内部に設けられた油圧ダンパの作動油がリークして油圧式オートテンショナがベルト張力が安定するまで収縮し、テンションプーリの位置の変化によってベルトにスリップが生じ、エンジンを安定よく始動することができなくなる可能性がある。
上記のような不都合を解消するには、油圧式オートテンショナの油圧ダンパの作動油のリーク量を少なくして減衰性を高め、ベルト4の過大張力に対してテンションプーリ3が変位しないようにすることが有効であるが、エンジン5の駆動による通常走行時に、補機7の負荷による張力変動に対する応答性が悪くなり、ベルト4が過張力になるという問題が発生する。
この発明の課題は、モータ・ジェネレータによるエンジン駆動時にテンションプーリを定位置に固定して安定したエンジン始動を可能とし、エンジンの駆動による通常走行時にベルトを適正な張力に保持することができるようにした油圧式オートテンショナを提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、作動油が充填されたシリンダの上部開口をシール部材で密閉し、そのシール部材をスライド自在に貫通するロッドのシリンダ内部に位置する下端部にシリンダ内部を圧力室とリザーバ室とに仕切る摺動可能なプランジャを設け、このプランジャにはその下方の圧力室と上方のリザーバ室とを連通する通路を形成し、その通路に圧力室内の圧力がリザーバ室内の圧力より高くなると通路を閉じるチェックバルブを設け、前記シリンダの外側に、そのシリンダとロッドとを伸長する方向に押圧するリターンスプリングを設けた油圧式オートテンショナにおいて、通電により作動するアクチュエータを駆動源としてシリンダとロッドとを収縮する方向にロックおよびロック解除するロック手段を設けた構成を採用したのである。
ここで、ロック手段として、前記アクチュエータに対する通電と遮断とによってシリンダとプランジャの摺動面間に形成されたリークすきまを開閉する開閉弁から成るものを採用することができる。
また、上記開閉弁として、ロッドの下端とプランジャの上端間に組込まれたフランジ付きバルブシートと、筒状とされた前記ロッド内にスライド自在に挿入された弁棒と、その弁棒をバルブシートから離反する方向に付勢するロッドスプリングと、そのロッドスプリングの弾性に抗して弁棒をバルブシート側に移動させるアクチュエータと、前記バルブシートのフランジとプランジャの上端面間に組込まれ、前記リークすきまからプランジャの上側にリークする作動油の圧力によりフランジの下面に密着して上記作動油がシリンダ内径面とフランジ外径面間の隙間からリザーバ室に流れるのを防止するシールリングとから成り、前記バルブシートに前記通路に連通し、前記弁棒の下端部に設けられた弁体部により開閉される弁孔と、前記リークすきまからリークする作動油を弁孔に流入させる流路とを設けた構成から成るものを採用することができる。
この発明に係る油圧式オートテンショナにおいて、アクチュエータは、ソレノイドであってもよく、あるいはリニアモータであってもよい。
上記の構成から成る油圧式オートテンショナにおいては、アクチュエータを駆動するとロック手段が作動して、シリンダとロッドとが収縮する方向にロックするため、オートテンショナの調整力が付与されるテンションプーリを定位置に固定することができる。
このため、モータ・ジェネレータによるエンジン駆動時にテンションプーリを固定することによって、ベルトは緊張状態に保持され、ベルトのスリップを防止し、安定したエンジン始動を可能とすることができる。
また、エンジンの駆動による通常走行時、ロック手段によるロックを解除することによって、補機の負荷によるベルトの張力変化を油圧式オートテンショナにより吸収することができる。このため、ベルトを適正な張力に保持することができ、ベルトの寿命低下を抑制し、ベルトのバタツキによる異音を防止することができる。
ここで、ロック手段として、開閉弁を採用する油圧式オートテンショナにおいては、アクチュエータに対する通電によりロッドをバルブシートに向けて移動させると、そのロッドの弁体部がバルブシートの弁孔を閉じるため、圧力室からリザーバ室内に作動油がリークするのを防止することができ、圧力室内に封入された作動油によりきわめて大きなダンピング効果を得ることができる。
このため、油圧式オートテンショナの調整力が付与されるテンションプーリを確実に固定することができる。また、圧力室内の作動油がリークすきまからリザーバ室にリークするのを確実に防止することができるため、粘性の低い作動油を採用することができる。その粘性の低い作動油の採用によって、エンジンの駆動による通常走行時にベルトが過張力になるのを防止することができると共に、ベルトの移動抵抗の低減を図り、燃費の向上に寄与することができる。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、プーリアーム1は支点軸2を中心に揺動自在に支持され、その一端部にはテンションプーリ3が回転自在に支持されている。プーリアーム1の他端部には油圧式オートテンショナ10が接続され、その油圧式オートテンショナ10はテンションプーリ3がベルト4を押圧する方向にプーリアーム1を付勢している。
ここで、ベルト4は図5に示す場合と同様に、エンジンとモータ・ジェネレータとによって駆動され、エンジンの駆動によるベルト4の弛み側ベルトにテンションプーリ3が押し付けられている。
図2に示すように、油圧式オートテンショナ10はアルミニウム合金から成るシリンダ11を有している。シリンダ11は閉塞端を下部に有し、その閉塞端部に設けられた連結片12がプーリアーム1にピン13を介して連結されている。
シリンダ11の内部に鋼製の底付きスリーブ14が嵌合されている。シリンダ11は内周上部に段部15を有し、その段部15上にウェアリング16とオイルシールから成るシール部材17が設けられている。このウェアリング16およびシール部材17はシリンダ11の開口端部の内周に取付けた止め輪18によって抜け止めされている。
シール部材17はシリンダ11の内部に充填された作動油の漏洩を防止し、そのシール部材17と作動油の油面間に空気溜り19が設けられている。
シール部材17をスライド自在に貫通するロッド20は、ウェアリング16によって移動自在に支持されている。ロッド20は筒状をなし、スリーブ14内に位置する下端より下方にプランジャ21が設けられている。
プランジャ21はスリーブ14の内径面に沿って摺動自在とされ、そのプランジャ21の外径面とスリーブ14の内径面間に微小なリークすきま22が設けられている。
スリーブ14の内部は、上記プランジャ21の組込みによって圧力室23とリザーバ室24とに仕切られ、プランジャ21の下方に設けられた圧力室23内にプランジャスプリング25が組込まれている。このプランジャスプリング25は圧力室23の容積が拡大する方向にプランジャ21を付勢している。
プランジャ21には、圧力室23とリザーバ室24とに連通する通路26が設けられ、その通路26の圧力室23側の開口部にチェックバルブ27が設けられている。チェックバルブ27は圧力室23内の圧力がリザーバ室24内の圧力より高くなると通路26を閉じるようになっている。
ロッド20のシリンダ11の外部に臨む上端部にはばね座28が設けられ、そのばね座28とシリンダ11の下端部外周に設けられたばね座29間にリターンスプリング30が組込まれている。リターンスプリング30はシリンダ11とロッド20とが相対的に伸長する方向にシリンダ11とロッド20を付勢している。
ロッド側のばね座28の上面にはカバー部材31が取付けられ、そのカバー部材31の上面に設けられた連結片32には両側に貫通するブッシュ挿入孔33が形成され、そのブッシュ挿入孔33内に挿入されたブッシュ34はエンジンブロック35にねじ込まれるボルト36の締付けによって固定され、上記ブッシュ34を中心にして油圧式オートテンショナ10が揺動自在とされている。
この油圧式オートテンショナ10においては、シリンダ11とロッド20が相対的に収縮する方向に移動するのを防止するロック手段40が設けられている。
ロック手段40として、ここでは、シリンダ11とプランジャ21の摺動面間に形成されたリークすきま22を開閉する開閉弁41が示されている。
開閉弁41は、ロッド20の下端とプランジャ21の上面間に組込まれたフランジ付きバルブシート42と、ロッド20内にスライド自在に挿入された弁棒43と、その弁棒43をバルブシート42から離反する方向に付勢するロッドスプリング44と、そのロッドスプリング44の弾性に抗して弁棒43をバルブシート42側に移動させるアクチュエータ45と、上記バルブシート42のフランジ42aとプランジャ21の上面間に組込まれたシールリング46とから成る。
図3に示すように、バルブシート42はロッド20の下端部が嵌合される凹部47を有し、その凹部47の底面はテーパ面47aとされ、このテーパ面47aにロッド20のテーパ状下面が密着している。
また、バルブシート42はテーパ面47bを下端に有し、そのテーパ面47bはプランジャ21の上面に形成されたテーパ凹部48の内面に密着している。
バルブシート42にはプランジャ21の通路26をリザーバ室24に連通させる弁孔49と、リークすきま22からプランジャ21の上面側にリークする作動油を弁孔49に導く流路50とが形成されている。
ここで、弁孔49をリザーバ室24に連通させるため、ロッド20の下面に溝51が形成されている。
弁棒43は、バルブシート42の弁孔49を開閉する弁体部43aを下端に有している。図2に示すように、弁棒43の上部はロッド20のばね座28に形成されたばね収納凹部52を貫通してカバー部材31の内部に臨み、上記ばね収納凹部52内に位置する部分にばね受け53が設けられ、そのばね受け53の下方に前記ロッドスプリング44が組込まれている。
アクチュエータ45はカバー部材31の内部に組込まれている。アクチュエータ45として、ここではソレノイドが示されている。ソレノイドは、磁性体から成るケース54と、そのケース54内に組込まれたボビン55と、そのボビン55に巻付けられた電磁コイル56と、上記ボビン55の内側に下端部が挿入されたフランジ付きのプランジャ57とから成る。プランジャ57は弁棒43に固定され、上記電磁コイル56に対する通電によりプランジャ21に磁気吸引力が負荷され、プランジャ21および弁棒43が下方に移動するようになっている。
図3に示すように、シールリング46はスリーブ14の内径面に弾性接触している。このシールリング46は、リークすきま22からリークする作動油の圧力によりバルブシート42のフランジ42a下面に密着して作動油がフランジ42aの外径面とスリーブ14の内径面間に形成された隙間58からリザーバ室24に流れるのを防止する。
実施の形態で示す油圧式オートテンショナは上記の構造から成り、図5に示すモータ・ジェネレータ6によってエンジン5および補機7を駆動する場合は、図2に示すソレノイド45の電磁コイル56に通電し、一方、エンジン5の駆動による通常走行時は、電磁コイル56に対する通電を遮断する。
いま、電磁コイル56に通電すると、プランジャ21に磁気吸引力が作用し、そのプランジャ21および弁棒43が下降し、図3に示すように、弁棒43の下端の弁体部43aがバルブシート42の弁孔49を閉鎖する。
このため、モータ・ジェネレータ6によりエンジン5が駆動され、ベルト4の張力が増大し、そのベルト4からテンションプーリ3およびプーリアーム1を介してシリンダ11に上向きに押圧力が負荷されると、その押圧力は圧力室23内に封入された作動油によって緩衝される。
このとき、圧力室23の作動油はスリーブ14とプランジャ21の摺動面間に形成されたリークすきま22からプランジャ21の上面側にリークされ、そのリークされる作動油の圧力によりシールリング46はバルブシート42のフランジ42a下面に密着し、上記フランジ42aの外径面とスリーブ14の内径面間に形成された隙間58は閉鎖される。
一方、バルブシート42の弁孔49は弁体部43aによって閉鎖されているため、プランジャ21の上面側にリークした作動油はリザーバ室24内に流れることなく、圧力室23内の作動油がリザーバ室24にリークするのが完全に防止される。
このため、圧力室23内に封入された作動油によってきわめて大きなダンピング効果が得られ、相対的に伸縮可能なシリンダ11とロッド20とは収縮する方向にロックされ、テンションプーリ3は定位置に固定される。
このように、電磁コイル56に対する通電によってテンションプーリ3を定位置に固定することができるため、ベルト4のスリップを防止し、安定したエンジン始動を可能とすることができる。
モータ・ジェネレータ6によるエンジン始動後において、エンジン5の駆動による通常走行に際し、電磁コイル56に対する通電を遮断すると、ロッドスプリング44の復元弾性により、弁棒43がバルブシート42から離れる方向に移動し、図4に示すように、弁体部43aが弁孔49を開放する。
上記弁孔49の開放状態において、補機7の負荷変動によりベルト4の張力が変化し、そのベルト張力が増大してシリンダ11に押し上げ力が負荷されると、圧力室23内の圧力は高くなるため、チェックバルブ27が通路26を閉じ、圧力室23内の作動油によって上記押し上げ力が緩衝される。
上記押上げ力がリターンスプリング30の弾性力より強い場合、圧力室23内の作動油はプランジャ21とスリーブ14の摺動面間に形成されたリークすきま22からプランジャ21の上面側にリークし、流路50および弁孔49からリザーバ室24に流れ、上記押し上げ力とリターンスプリング30の弾性力とが釣り合う位置までシリンダ11はロッド20に対して収縮する方向に移動する。
一方、ベルト4の張力が弱くなると、リターンスプリング30の弾性力によりシリンダ11がロッド20に対して伸長する方向に移動し、プーリアーム1を介してテンションプーリ3がベルト4に押し付けられ、ベルト4の弛みを吸収する。
シリンダ11がロッド20に対して伸長する方向に移動するとき、圧力室23内の圧力はリザーバ室24内の圧力より低くなるため、チェックバルブ27が通路26を開放し、リザーバ室24内の作動油は上記弁孔49から通路26に流れ、圧力室23に流れることになる。このため、シリンダ11は伸長する方向にスムーズに移動してベルト4の弛みを直ちに吸収することになる。
上記のように、弁体部43aが弁孔49を開放する状態では、ベルト4の張力変動に対し、油圧式オートテンショナ10が直ちに応答してベルト4を適正な張力に保つことになり、ベルト4の寿命低下を抑制し、ベルト4のバタツキによる異音の発生を防止することができる。
実施の形態で示す油圧式オートテンショナにおいては、弁体部43aとシールリング46とによってスリーブ14とプランジャ21の摺動面間に形成されたリークすきま22を完全に閉鎖することができるため、粘度の低い作動油を用いた場合でも強固なダンピング効果を得ることができる。粘度の低い作動油を用いることにより、圧力室23内の作動油はリークすきま22からリザーバ室24内にスムーズに流れるため、通常走行時のベルト4の過張力を抑制することができ、ベルト4の移動抵抗の低減を図り、燃費の向上に寄与することができる。
実施の形態では、弁棒43を軸方向に移動させるアクチュエータとしてソレノイド45を用いたが、アクチュエータはソレノイドに限定されるものではない。例えば、リニアモータ(ボイスコイルモータ)を用いて弁棒43を軸方向に移動させるようにしてもよい。
この発明に係る油圧式オートテンショナの使用状態を示す正面図 油圧式オートテンショナの縦断正面図 開閉弁の閉鎖状態を示す断面図 開閉弁の開放状態を示す断面図 モータ・ジェネレータによるエンジンの始動状態を示す図 エンジンの駆動による補機の駆動状態を示す図
符号の説明
11 シリンダ
17 シール部材
20 ロッド
21 プランジャ
22 リークすきま
24 リザーバ室
26 通路
27 チェックバルブ
30 リターンスプリング
40 ロック手段
41 開閉弁
42 バルブシート
42a フランジ
43 弁棒
43a 弁体部
44 ロッドスプリング
45 アクチュエータ(ソレノイド)
46 シールリング
50 流路

Claims (5)

  1. 作動油が充填されたシリンダの上部開口をシール部材で密閉し、そのシール部材をスライド自在に貫通するロッドのシリンダ内部に位置する下端部にシリンダ内部を圧力室とリザーバ室とに仕切る摺動可能なプランジャを設け、このプランジャにはその下方の圧力室と上方のリザーバ室とを連通する通路を形成し、その通路に圧力室内の圧力がリザーバ室内の圧力より高くなると通路を閉じるチェックバルブを設け、前記シリンダの外側に、そのシリンダとロッドとを伸長する方向に押圧するリターンスプリングを設けた油圧式オートテンショナにおいて、通電により作動するアクチュエータを駆動源としてシリンダとロッドとを収縮する方向にロックおよびロック解除するロック手段を設けたことを特徴とする油圧式オートテンショナ。
  2. 前記ロック手段が、前記アクチュエータに対する通電と遮断とによってシリンダとプランジャの摺動面間に形成されたリークすきまを開閉する開閉弁から成る請求項1に記載の油圧式オートテンショナ。
  3. 前記開閉弁が、ロッドの下端とプランジャの上端間に組込まれたフランジ付きバルブシートと、筒状とされた前記ロッド内にスライド自在に挿入された弁棒と、その弁棒をバルブシートから離反する方向に付勢するロッドスプリングと、そのロッドスプリングの弾性に抗して弁棒をバルブシート側に移動させるアクチュエータと、前記バルブシートのフランジとプランジャの上端面間に組込まれ、前記リークすきまからプランジャの上側にリークする作動油の圧力によりフランジの下面に密着して上記作動油がシリンダ内径面とフランジ外径面間の隙間からリザーバ室に流れるのを防止するシールリングとから成り、前記バルブシートに前記通路に連通し、前記弁棒の下端部に設けられた弁体部により開閉される弁孔と、前記リークすきまからリークする作動油を弁孔に流入させる流路とを設けた構成から成る請求項2に記載の油圧式オートテンショナ。
  4. 前記アクチュエータが、ソレノイドから成る請求項1乃至3のいずれかに記載の油圧式オートテンショナ。
  5. 前記アクチュエータが、リニアモータから成る請求項1乃至3のいずれかに記載の油圧式オートテンショナ。
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