JP2007032678A - 油圧式オートテンショナ - Google Patents

油圧式オートテンショナ Download PDF

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Abstract

【課題】油圧式オートテンショナにおける組立時に、予め内部の空気圧を収縮時に大気圧になるよう設定(セット)しておくために収縮させた際、可及的に速やかにリザーバ室内を大気圧にまで減圧できるようにして組立作業の効率を高める油圧式オートテンショナとすることである。
【解決手段】ばね座21を貫通して外気に通じる通気路35をリザーバ室29に接続して設け、この通気路35の開口部には開閉操作可能な雄ねじ36からなる栓を設けた油圧式オートテンショナとする。組立時にリターンスプリング22を縮めてセットするとき、ベローズ28内部のリザーバ室29側の空気圧力が高くなる可能性があるが、作業前に予め、ばね座21を貫通して外気に通じる通気路35の開口部の栓を開けて内部を大気圧にしてそのままセットできる。
【選択図】図2

Description

この発明は、エアコンディショナのコンプレッサやウォータポンプ等の補機駆動用ベルトの張力を一定に保持する油圧式オートテンショナに関するものである。
モータ・ジェネレータが搭載され、通常の走行時に、モータ・ジェネレータを発電動作に切替え、エンジンの駆動により駆動輪を回転し、かつ上記モータ・ジェネレータやエアコンディショナのコンプレッサ等の補機を駆動し、一方、車両の停止時には、エンジンを停止させ、かつモータ・ジェネレータを発動動作に切換えて補機を駆動するようにしたアイドルストップ対応車においては、アイドルストップ後のエンジンの再始動に際し、上記モータ・ジェネレータでエンジンを駆動するようにしている。
図5および図6は、アイドルストップ対応車の補機を駆動するベルト伝動装置の概略構成を示し、このうち図5は、発動動作に切換えられたモータ・ジェネレータ6によって、エンジン5および補機7を駆動している状態を示している。
また、図6は、エンジン5によって発電動作に切換えられたモータ・ジェネレータ6および補機7を駆動している状態を示している。
このような補機駆動用ベルト伝動装置は、エンジン5の駆動時におけるベルト4の弛み側にテンションプーリ3を接触させ、そのテンションプーリ3を支持する揺動可能なプーリアーム1にオートテンショナAの調整力を付与してベルト4の張力を一定に保つようにしている。
上記オートテンショナAとして知られた図7に示すものは、リターンスプリング52と、油圧ダンパ機構(図2の第1通路31とチェック弁32と同じ構成からなる機構。)によってベルトの張力変化を吸収するものであり、スリーブ53内にロッド54およびピストン55を摺動自在に挿入して下方に圧力室56を形成し、ピストン55およびロッド54とスリーブ53間に作動油を流通させることが可能な間隙aを形成し、ばね座58とシリンダ51の内底面の間には、シリンダ51とロッド54を伸長する方向に付勢するリターンスプリング52を組込んだ構造である(特許文献1参照)。
このようなオートテンショナは、図5および図6に示すベルト伝動装置に採用できるが、ベルト伝動装置のモータ・ジェネレータ6によるエンジン5の駆動時(図5参照)に、ベルト荷重が急激に大きくなって油圧式オートテンショナに過大なベルト張力が作用する場合がある。
このとき、図7に示す油圧式オートテンショナは、圧力室56内の作動油がピストン55(およびロッド54)とスリーブ53の間隙aを流れてリザーバ室59側に流れ、リターンスプリング52は押し縮められ、油圧式オートテンショナはベルト張力が安定するまで収縮する。
また、エンジン5の駆動時(図6参照)にベルト4の張力が弱くなると、リターンスプリング52の押圧力によりシリンダ51がロッド54に対して伸長する方向に移動し、その移動によりプーリアーム1が揺動して、テンションプーリ3がベルト4に押し付けられてベルトの弛みが吸収される。
ところで、図7に示した油圧式オートテンショナのばね座58にはリターンスプリング52の上端部を覆う筒体57の外周面に、伸縮可能なベローズ61の一端部が被せられて連結され、またベローズ61の他端部はシリンダ51の外周上部に被せられて連結されている。
そのため、油圧式オートテンショナが、充分に収縮した際には、ベローズ61の内部の空気圧力が高くなり、その圧力でベローズ61が径を広げるように弾性変形して筒体57との隙間から外部に空気の漏出が起こる場合がある。
このような漏出がしばしば起こると、漏出する空気流でベローズ61の連結位置がずれて油圧式オートテンショナの確実な動作が損なわれることにもなりかねない。ベローズ61の筒体57との接触面内側には、筒長方向に沿って延びる複数の溝62を周方向に間隔を開けて形成し、ベローズ61の内側の気圧が過度に高いときに溝62を経由して端縁の切り欠き61aから空気を逃がし、比較的無理なく減圧できるように設計されていた。
また、油圧式オートテンショナが、充分に収縮した際にも、できるだけベローズ61と筒体57との隙間から外部に空気の漏出が起こらないようにするためには、予め、油圧式オートテンショナ内部の空気圧を収縮時に大気圧になるよう設定(セット)しておくことが有効であり、そのために、油圧式オートテンショナの組立時にリターンスプリング52を外部から押し縮めて油圧式オートテンショナを充分に収縮させるようにしている。
その場合にも、ベローズ61の内部の空気圧力が高くなり、その圧力でベローズ61が径を広げるように弾性変形して筒体57との隙間から外部に空気の漏出が起こる。
このような組立時に必要な空気抜きを作業性よく行なわせるためにも、ベローズ61の筒体57との接触面内側には、筒長方向に沿って延びる複数の溝62を周方向に間隔を開けて形成し、ベローズ61の内側の気圧が過度に高いときに溝62を経由して端縁の切り欠き61aから空気を逃がし、比較的無理なく減圧できるように設計されていた。
また筒体57の外周面にも筒長方向へ延びる複数の溝63を周方向へ間隔を開けて形成し、この溝63からベローズ61における溝62のない部分にも空気を誘導し、ベローズ61の内側をできるだけ均一に空気圧が負荷されるようにしていた。
特表2000−504395号公報
しかし、上記した従来の油圧式オートテンショナでは、組立セット時にベローズ61の溝62から外部に空気を逃がす際に、作動油が溝62から漏れ出すことがあった。なぜなら、オートテンショナを傾けた状態で収縮させる場合があり、また急激に収縮させてベローズ61内部の気圧を高めると、作動油が溝62から吸い上げられるように漏れ出す場合もある。
このような作動油の外部への漏出が起こると、油圧式オートテンショナの組立作業の効率に不利な影響を及ぼすことは当然である。
そこで、この発明の課題は、上記した問題点を解決して、油圧式オートテンショナにおける組立時に、予め内部の空気圧を収縮時に大気圧になるよう設定(セット)しておくために収縮させた際、可及的に速やかにリザーバ室内を大気圧にまで減圧できるようにして組立作業の効率を高める油圧式オートテンショナとすることである。
また、このようにセットした後は、油圧式オートテンショナを多少傾けて収縮させても作動油の漏出が起こり難いものにすることである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、下端が閉塞するシリンダ内にスリーブを設け、そのスリーブ内にロッドの下端部に設けられたピストンを摺動自在に挿入してピストン下方に圧力室を形成し、前記ロッドの上部に設けられたばね座と前記シリンダの内底面間に、そのシリンダとロッドを伸長する方向に付勢するリターンスプリングを組込み、このリターンスプリングの上端部を覆う筒体を前記ばね座と一体に設け、前記筒体の外径面と前記シリンダの外周上部をベローズで連結することにより前記シリンダとスリーブおよびロッドとの間に密閉されたリザーバ室を形成し、このリザーバ室の下部と前記圧力室の下部を連通する第1通路に、圧力室内の圧力がリザーバ室内の圧力より高くなるとその通路を閉じるチェック弁を設け、前記ピストンの軸心に沿って形成した絞り部またはピストンとスリーブの間隙部を経由して前記圧力室内の作動油をリザーバ室側に流通させる第2通路を設けた油圧式オートテンショナにおいて、前記ばね座を貫通して外気に通じる通気路を前記リザーバ室に接続して設け、この通気路の開口部には開閉操作可能な栓を設けたことを特徴とする油圧式オートテンショナとしたのである。
上記したように構成される油圧式オートテンショナは、油圧式オートテンショナの組立時にリターンスプリングを縮めてセットするとき、ベローズ内部のリザーバ室側の空気圧力が高くなる可能性があるが、作業前に、予めばね座を貫通して外気に通じる通気路の開口部の栓を開けて内部を大気圧にしてそのままセットできる。
また、リターンスプリングを縮めて油圧式オートテンショナの初期内部圧力を大気圧にセットする時、圧力室内の作動油の圧力がリザーバ室内の作動油の圧力より高くなる場合がある。このとき第1通路のチェック弁が閉じ、ピストンの軸心に沿って形成した絞り部またはピストンとスリーブの間隙部を経由する第2通路によって圧力室内の作動油がリザーバ室側に移動する。
一方、リザーバ室は、ばね座を貫通して外気に通じる通気路に通じているから、通気路の開口部を開栓しておくことにより、大気圧にまで減圧される。そのため、従来のようにベローズが弾性変形して筒体との隙間から外部に空気が漏出することはなく、油漏れも起こらない。
油圧式オートテンショナを組立時に充分にリターンスプリングを縮めてセットする工程が終わると、次いで通気路のばね座を貫通する開口の栓を閉じておけばよく、このようにしてセットすると、従来のように、ベローズの筒体との接触面内側に筒長方向に沿って延びる複数の溝が必要でなくなり、内側に溝のないベローズを用いて、油圧式オートテンショナの使用時にはベローズと筒体は完全に密封しておけるから、これによって油漏れを完全に防ぐことができる。
また、上記した油圧式オートテンショナにおいて、第2通路に圧力室内の作動油がリザーバ室側へ流れるのを許容する第2のチェック弁を設けている場合には、通気路をリザーバ室に接続する際に、前記チェック弁よりリザーバ室側の第2通路に前記通気路を接続した構成を採用することが好ましい。
このようにすると、第2チェック弁の開閉状態に関わりなく、常にリザーバ室側の第2通路が通気路と接続されている。そのため、通気路の開口部を開栓しておくことで、リターンスプリングを縮めてセットする場合に、リザーバ室側の空気圧力が大気圧より高くなることはなく、ベローズと筒体の間から油が漏れ出ることなく、油圧式オートテンショナを収縮状態で効率よく組立できる。
また、一度、油圧式オートテンショナを最小の内部容積にして初期の内部圧力を充分に開放しておくと、その後はベローズと筒体の間から空気を開放する必要性はなくなるので、ベローズの内側に空気抜き用の溝を設ける必要もなくなり、使用時にベローズと筒体は密着させて封をしておいてもよく、これにより完全に油漏れを防止した油圧式オートテンショナとすることができる。
この発明は、油圧式オートテンショナのばね座を貫通して外気に通じる通気路を前記リザーバ室に接続して設け、この通気路の開口に開閉操作可能な栓を設けた油圧式オートテンショナとしたので、組立時にリターンスプリングを縮めて内部の空気圧を初期に開放する場合に、すばやくリザーバ室内を大気圧にまで減圧できると共に、効率よく組立作業を行なえるという利点がある。
また、チェック弁よりリザーバ室側の第2通路に通気路を接続した油圧式オートテンショナでも、第2チェック弁の開閉状態に関わりなく作動油が漏れることなくリザーバ室内を大気圧に減圧できると共に、効率よく組立できる油圧式オートテンショナとなる利点がある。
また、このようにセットした後は、ベローズの筒体との接触面内側に筒長方向に沿って延びる複数の溝が必要でなくなるから、内側に溝のないベローズを用いることにより、油圧式オートテンショナを多少傾けて収縮させても作動油の漏出が起こり難いものになる利点もある。
この発明の実施形態を、以下に添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、プーリアーム1は、支点軸2を中心に揺動自在に支持され、その一端部にはテンションプーリ3が回転自在に支持されている。プーリアーム1の他端部には油圧式オートテンショナ10が接続され、その油圧式オートテンショナ10によってテンションプーリ3がベルト4を押圧する方向に付勢している。
ここで、ベルト4は、通常走行時は、図6に示すエンジン5によって駆動されると共に、車両の停止時、モータ・ジェネレータ6によって駆動され、エンジン5の駆動によるベルト4の弛み側ベルトにテンションプーリ3が押し付けられている。
図2に示すように、油圧式オートテンショナ10は、アルミニウム合金などから成るシリンダ11を有している。シリンダ11は、閉塞端を下部に有し、その閉塞端部にはプーリアーム1に揺動自在に連結される連結片12が設けられている。
シリンダ11の内底面中央にはスリーブ嵌合孔13が形成され、そのスリーブ嵌合孔13内に鋼製の底付きスリーブ14が嵌合されている。スリーブ14はシリンダ11の内底面における内周部の加締めにより固定されてスリーブ嵌合孔13から抜け出るのが防止されている。
スリーブ14内には、ロッド16の下端部に設けられたピストン17が摺動自在に挿入され、そのピストン17の組込みによってスリーブ14内に圧力室18が形成されている。また、スリーブ14の上部の開口部内にはピストン17を抜け止めする止め輪19が取付けられている。
ピストン17の外周には、スリーブ14の内径面に弾性接触するシールリング20が取付けられ、そのシールリング20によってピストン17とスリーブ14の摺動面間がシールされている。
ロッド16のシリンダ11外部に位置する上端部には、ばね座21が取付けられ、そのばね座21とシリンダ11の内底面間に組込まれたリターンスプリング22は、シリンダ11とロッド16とが相対的に伸長する方向にシリンダ11およびロッド16を付勢している。
図2に示すように、このようなばね座21の上端面にはエンジンブロックに揺動自在に連結される連結片26が設けられている。また、ばね座21にリターンスプリング22の上端部を覆う筒体27が形成され、その筒体27の外周面には伸縮可能なベローズ28の一端部が連結されている。また、ベローズ28の他端部はシリンダ11の外周上部に連結されている。
図2に示すように、ベローズ28の取付けによって、スリーブ14およびロッド16の外周とシリンダ11の内周面との間に、密閉されたリザーバ室29が形成され、そのリザーバ室29と圧力室18のそれぞれに作動油が充填され、リザーバ室29内の作動油の油面上に空気溜り30が設けられている。
リザーバ室29と圧力室18は、スリーブ嵌合孔13とスリーブ14の嵌合面間に形成された第1通路31で連通し、その第1通路31の圧力室18側の端部に第1のチェック弁32が設けられている。
第1のチェック弁32は、圧力室18内の圧力がリザーバ室29内の圧力より高くなると第1通路31を閉じて圧力室18内の作動油がリザーバ室29に流れるのを阻止するようになっている。
ロッド16には、軸方向に延びる第2通路33が形成され、その第2通路33の下端部にオリフィスからなる絞り部34が設けられている。
ばね座21には、第2通路33の上部とリザーバ室29の上部を連通する連通孔37と、ばね座21の側面からその連通孔37に連通するバルブ取付孔38とが形成され、上記連通孔37は、バルブ取付孔38によって入口部37aと出口部37bとに分断されている。また、バルブ取付孔38にはソレノイドバルブユニット39が接続されている。
ソレノイドバルブユニット39は、バルブハウジング40を有し、そのバルブハウジング40にはバルブ取付孔38に嵌合される接続筒41が設けられている。
図3に示すように、接続筒41の先端部には、その内部と連通孔37の出口部37bを連通する通油孔43が形成されている。通油孔43は、接続筒41の先端部外周に形成された環状溝43aと、その環状溝43aの溝底面から接続筒41の内径面に貫通する複数の半径方向の孔43bからなる。
図2および図3に示すように、第2のチェック弁44は、接続筒41の先端部内に圧入されたバルブシート46に形成された弁孔47に対して進退自在に設けられ、バルブシート46と対向する先端面で球形の弁体48を保持するロッド49と、そのロッド49をバルブシート46に向けて付勢するスプリング50とからなる。
第2のチェック弁44は、連通孔37の入口部37aの圧力が出口部37bの圧力より高くなると弁孔47を開放するようになっている。この第2のチェック弁44におけるロッド49は、電磁石45に対する通電によって弁体48が弁孔47を閉じる状態でロックされる。このように第2のチェック弁44により、第2通路33に圧力室18内の作動油がリザーバ室29側へ流れるのを必要に応じて許容している。
そして、ばね座21を貫通して外気に通じる通気路35を通油孔43に接続し、この接続によって通気路35がリザーバ室29に接続されている。このとき通気路35は、第2のチェック弁44よりリザーバ室29側に接続されることになる。この通気路35の開口部には雌ねじ面が形成され、この雌ねじ面とこれに螺合する雄ねじ(ボルト)36が、その着脱によって開閉操作可能な栓として設けられている。
図2および図4に示すように、このような油圧式オートテンショナを組立る際、予め、油圧式オートテンショナ内部の空気圧を収縮時に大気圧になるよう設定(セット)しておくために、図2に示した状態に組み付けて所定量の作動油を注入し、その後、ベローズ28を筒体27に嵌めて連結してから、雄ねじ36を取り外して開口部を開放し、次いでリターンスプリング22を外部から押し縮めて油圧式オートテンショナの全長を充分に収縮させる。
その際には、ベローズ28の内部の空気溜り30の空気圧力が高くなるが、連通孔37の出口部37bから通油孔43(環状溝43aおよび孔43b)を介して内周が雌ねじ面の通気路35に至り、開口部から高圧空気は放出される。
また、油圧式オートテンショナの全長を充分に収縮させると、圧力室18内の作動油は、第1通路31からリザーバ室29に流れず、絞り部34から第2通路33内に流入する。
次いで、連通孔37に浸入した作動油は、第2チェック弁44で進行を阻止されるか、または第2チェック弁44に抗して連通孔37の出口側37bに侵入した作動油は、重力でリザーバ室29へ返送される。
このようにして、実施形態の油圧式オートテンショナは、内部の空気圧を収縮時に大気圧になるよう設定(セット)しておくと収縮させた際に、可及的に速やかにリザーバ室29内を大気圧に減圧できる。
実施の形態の油圧式オートテンショナは、図5に示すモータ・ジェネレータ6によってエンジン5および補機7を駆動する場合は、図2に示す電磁石45に通電し、一方、エンジン5の駆動による通常走行時は、電磁石45に対する通電を遮断する。
いま、電磁石45に対する通電を遮断すると、第2のチェック弁44のロックが解除され、このとき補機7の負荷変動よりベルトの張力が変化し、ベルト4の張力が増大してシリンダ11に押し上げ力が負荷されて圧力室18の圧力が高くなり、第1のチェック弁32が第1通路31を閉じる。
このため、圧力室18内の作動油は、第1通路31からリザーバ室29に流れず、絞り部34から第2通路33内に流入する。絞り部34での作動油の流動抵抗は大きいため、作動油は第2通路33内にスムーズに流れず、圧力室18内に封入された作動油によって上記押し上げ力が緩衝される。
上記押し上げ力がリターンスプリング22の押圧力より高い場合、圧力室18内の作動油は、絞り部34から第2通路33に流れて連通孔37の入口部37aに流入し、その作動油の圧力により第2のチェック弁44の弁体48が図2中で右方向へ移動して、弁孔47を開放する。
このため、第2通路33に流入した作動油は、通油孔43から連通孔37の出口部37bに流れ、さらに出口部37bからリザーバ室29内に流れ込み、上記押し上げ力とリターンスプリング22の押圧力が釣り合う位置までシリンダ11とロッド16は相対的にゆっくりと収縮する。
一方、ベルト4の張力が弱くなると、リターンスプリング22の押圧力によりシリンダ11がロッド16に対して伸長する方向に移動し、その移動によりプーリアーム1が揺動し、テンションプーリ3がベルト4に押し付けられ、ベルト4の弛みが吸収される。
シリンダ11がロッド16に対して伸長する方向に相対移動するとき、圧力室18内の圧力は低下してリザーバ室29内の圧力より低くなるため、第1のチェック弁32が開放される。
このため、リザーバ室29内の作動油は、第1通路31から圧力室18内に流入し、シリンダ11は伸長する方向にスムーズに移動して、ベルト4の弛みを直ちに吸収する。
なお、上記の実施形態では、ソレノイドバルブユニット39のあるロックタイプのものを示したが、ソレノイドバルブユニット39に代えて、バルブ取付孔38に連通孔37の入口部37aと出口部37bとを連通する油通路が形成されたフランジ付きのプラグ(図示せず)を取付けることによって、非ロックタイプの油圧式オートテンショナを構成することもできる。
さらにまた、上記の実施形態では、ピストン17の軸心に沿って形成した絞り部34を経由して圧力室18内の作動油をリザーバ室側に流す第2通路を設けた油圧式オートテンショナを示したが、ピストン17とスリーブ14の間隙部a(図7参照)を経由して圧力室18内の作動油をリザーバ室29側に流す通路を設けた油圧式オートテンショナとすることもできる。
これら間隙部aを有する実施形態や非ロックタイプの油圧式オートテンショナの場合には、ばね座21を貫通して外気に通じる通気路を第2通路のうち連通孔37に接続すればよく、その開口部に雌ねじ面と雄ねじ36からなる開閉可能な栓を設ければよい。
油圧式オートテンショナの使用状態を示す正面図 実施形態を示す油圧式オートテンショナの縦断面正面図 第2のチェック弁部を拡大して示す断面図 第2のチェック弁部を拡大して示す断面図 モータ・ジェネレータによるエンジンの始動状態を示す図 エンジンによる補機の駆動状態を示す図 (a)従来例を示す油圧式オートテンショナの縦断面正面図、(b)(a)の要部を拡大して示す断面図
符号の説明
10 油圧式オートテンショナ
11 シリンダ
14 スリーブ
16 ロッド
17 ピストン
18 圧力室
21 ばね座
22 リターンスプリング
27 筒体
28 ベローズ
29 リザーバ室
30 空気溜り
31 第1通路
32 チェック弁
33 第2通路
34 絞り部
35 通気路
36 雄ねじ
37 連通孔
37a 入口部
37b 出口部
39 ソレノイドバルブユニット
43 通油孔
43a 環状溝
43b 孔

Claims (2)

  1. 下端が閉塞するシリンダ内にスリーブを設け、そのスリーブ内にロッドの下端部に設けられたピストンを摺動自在に挿入してピストン下方に圧力室を形成し、前記ロッドの上部に設けられたばね座と前記シリンダの内底面間に、そのシリンダとロッドを伸長する方向に付勢するリターンスプリングを組込み、このリターンスプリングの上端部を覆う筒体を前記ばね座と一体に設け、前記筒体の外径面と前記シリンダの外周上部をベローズで連結することにより前記シリンダとスリーブおよびロッドとの間に密閉されたリザーバ室を形成し、このリザーバ室の下部と前記圧力室の下部を連通する第1通路に、圧力室内の圧力がリザーバ室内の圧力より高くなるとその通路を閉じるチェック弁を設け、前記ピストンの軸心に沿って形成した絞り部またはピストンとスリーブの間隙部を経由して前記圧力室内の作動油をリザーバ室側に流通させる第2通路を設けた油圧式オートテンショナにおいて、
    前記ばね座を貫通して外気に通じる通気路を前記リザーバ室に接続して設け、この通気路の開口部には開閉操作可能な栓を設けたことを特徴とする油圧式オートテンショナ。
  2. 請求項1に記載の油圧式オートテンショナにおいて、第2通路に圧力室内の作動油がリザーバ室側へ流れるのを許容する第2のチェック弁を設け、前記通気路をリザーバ室に接続する際に、第2通路を介して第2のチェック弁よりリザーバ室側に接続したことを特徴とする油圧式オートテンショナ。
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