JP2007024293A - 油圧式オートテンショナ - Google Patents

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Abstract

【課題】ベローズと筒体の間に流れる空気流で徐々に溜まった作動油を回収し、その飛散を防止することであり、メンテナンスや周辺機器の飛散油による劣化防止性に優れた油圧式オートテンショナとすることである。
【解決手段】筒体27の外周のベローズ28接触面に小さな菱形などの凸部24bが並列状に形成される綾目ローレット加工その他のローレット加工によって、網目状に油回収溝24aを形成した凹凸部24を形成し、筒体27の下部は上部より小径に形成し、ベローズ28内側の筒体接触面に筒長方向に沿って延びる溝28bを設けた油圧式オートテンショナとする。作動油の蒸気を含んだ空気が筒体27とベローズ28の隙間に油滴を形成しても大部分の油滴は、空気流と共に外部へ漏出するまでに網目状に配置された油回収溝24aの全てを越えることができないので、外部に漏れない。溜った作動油は、筒体27最下端からリザーバ室29へ落下して回収される。
【選択図】図2

Description

この発明は、エアコンディショナのコンプレッサやウォータポンプ等の補機駆動用ベルトの張力を一定に保持する油圧式オートテンショナに関するものである。
モータ・ジェネレータが搭載され、通常の走行時に、モータ・ジェネレータを発電動作に切替え、エンジンの駆動により駆動輪を回転し、かつ上記モータ・ジェネレータやエアコンディショナのコンプレッサ等の補機を駆動し、一方、車両の停止時には、エンジンを停止させ、かつモータ・ジェネレータを発動動作に切換えて補機を駆動するようにしたアイドルストップ対応車においては、アイドルストップ後のエンジンの再始動に際し、上記モータ・ジェネレータでエンジンを駆動するようにしている。
図5および図6は、アイドルストップ対応車の補機を駆動するベルト伝動装置の概略構成を示し、このうち図5は、発動動作に切換えられたモータ・ジェネレータ6によって、エンジン5および補機7を駆動している状態を示している。
また、図6は、エンジン5によって発電動作に切換えられたモータ・ジェネレータ6および補機7を駆動している状態を示している。
このような補機駆動用ベルト伝動装置は、エンジン5の駆動時におけるベルト4の弛み側にテンションプーリ3を接触させ、そのテンションプーリ3を支持する揺動可能なプーリアーム1にオートテンショナAの調整力を付与してベルト4の張力を一定に保つようにしている。
上記オートテンショナAとして知られた図7に示すものは、リターンスプリング52と、油圧ダンパ機構(図2の第1通路31とチェック弁32と同じ構成からなる機構。)によってベルトの張力変化を吸収するものであり、スリーブ53内にロッド54およびピストン55を摺動自在に挿入して下方に圧力室56を形成し、ピストン55およびロッド54とスリーブ53間に作動油を流通させることが可能な間隙aを形成し、ばね座58とシリンダ51の内底面の間には、シリンダ51とロッド54を伸長する方向に付勢するリターンスプリング52を組込んだ構造である(特許文献1参照)。
このようなオートテンショナは、図5および図6に示すベルト伝動装置に採用できるが、ベルト伝動装置のモータ・ジェネレータ6によるエンジン5の駆動時(図5参照)に、ベルト荷重が急激に大きくなって油圧式オートテンショナに過大なベルト張力が作用する場合がある。
このとき、油圧式オートテンショナは、圧力室56内の作動油がピストン55(およびロッド54)とスリーブ53の間隙aを流れてリザーバ室59側に流れ、リターンスプリング52は押し縮められ、油圧式オートテンショナはベルト張力が安定するまで収縮する。
また、エンジン5の駆動時(図6参照)にベルト4の張力が弱くなると、リターンスプリング52の押圧力によりシリンダ51がロッド54に対して伸長する方向に移動し、その移動によりプーリアーム1が揺動して、テンションプーリ3がベルト4に押し付けられてベルトの弛みが吸収される。
ところで、図7に示した油圧式オートテンショナのばね座58にはリターンスプリング52の上端部を覆う筒体57の外周面に、伸縮可能なベローズ61の一端部が連結され、またベローズ61の他端部はシリンダ51の外周上部に連結されている。
そのため、油圧式オートテンショナが、充分に収縮した際には、ベローズ61の内部の空気圧力が高くなり、その圧力でベローズ61が径を広げるように弾性変形して筒体57との隙間から外部に空気の漏出が起こる場合がある。
このような漏出がしばしば起こると、漏出する空気流でベローズ61の連結位置がずれて油圧式オートテンショナの確実な動作が損なわれることにもなりかねない。ベローズ61の筒体57との接触面内側には、筒長方向に沿って延びる複数の溝62を周方向に間隔を開けて形成し、ベローズ61の内側の気圧が過度に高いときに溝62を経由して端縁の切り欠き61aから空気を逃がし、比較的無理なく減圧できるように設計されていた。
また筒体57の外周面にも筒長方向へ延びる複数の溝63を周方向へ間隔を開けて形成し、この溝63からベローズ61における溝62のない部分にも空気を誘導し、ベローズ61の内側をできるだけ均一に空気圧が負荷されるようにしていた。
特表2000−504395号公報
しかし、上記した従来の油圧式オートテンショナでは、ベローズ61の内部の気圧が過度に高まって溝62から外部に空気を逃がす際に、作動油の蒸気または油滴を含んだ空気が溝62を通過するので、ベローズ61と筒体57との隙間に作動油が少しずつ溜まり、これが油滴となって空気流と共に外部に飛散する場合があった。
このような作動油の外部への飛散が起こると、ベルト4に作動油が付着して劣化させたり、作動油の消費量が多くなって、油圧式オートテンショナのメンテナンスに不利な影響を及ぼすことにもなる。
また、溝62の数を増やし、さらにベローズ61の内側をできるだけ均一に空気圧が負荷されるように設けた溝63の数を相当に多くすると、空気流の勢いが弱まって、空気流と共に外部に飛散する油滴の量を減らすことができると考えられる。
しかし、そのような効果を充分に期待できるまでに溝62や溝63の数を増やすと、ベローズと筒体との嵌合力が弱くなって空気流でベローズの連結部の位置がずれ、または外れる危険性が否めない。
そこで、この発明の課題は、上記した問題点を解決して、油圧式オートテンショナにおけるベローズ61と筒体57との隙間に浸入した空気に含まれる作動油を効率よく回収し、作動油の外部への飛散を防止することであり、しかも作動油の回収や空気圧低下のために設ける構造によってベローズと筒体との嵌合力を弱めないようにすることである。
すなわち、メンテナンスの必要頻度を少なくし、また簡単な構成で確実な動作性を確保できることで低価格に製造できる構造とし、しかも飛散油により周辺機器に悪影響のない優れた油圧式オートテンショナとすることである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、下端が閉塞するシリンダ内にスリーブを設け、そのスリーブ内にロッドの下端部に設けられたピストンを摺動自在に挿入してピストン下方に圧力室を形成し、前記ロッドの上部に設けられたばね座と前記シリンダの内底面間に、そのシリンダとロッドを伸長する方向に付勢するリターンスプリングを組込み、このリターンスプリングの上端部を覆う筒体を前記ばね座と一体に設け、前記筒体の外径面と前記シリンダの外周上部をベローズで連結することにより前記シリンダとスリーブおよびロッドとの間に密閉されたリザーバ室を形成し、このリザーバ室の下部と前記圧力室の下部を連通する第1通路に、圧力室内の圧力がリザーバ室内の圧力より高くなるとその通路を閉じるチェック弁を設け、前記ピストンの軸心に沿って形成した絞り部またはピストンとスリーブの間隙部を経由して前記圧力室内の作動油をリザーバ室側に流通させる第2通路を設けた油圧式オートテンショナにおいて、前記筒体外周のベローズ接触面に、網目状に油回収溝を配置した凹凸部を形成してなる油圧式オートテンショナとしたのである。
上記したように構成された油圧式オートテンショナは、作動油の蒸気を含んだ空気が筒体とベローズの隙間に侵入して形成される油滴が空気流と共に外部へ漏出する過程で、網目状に配置された油回収溝の全てを越えて外部へ漏出することができない。網目状の油回収溝に一時的に溜められた作動油は、重力や振動などで筒体の網目状の油回収溝を伝って筒体最下端からリザーバ室へ流下または落下して回収される。
因みに、筒体の上部において、ベローズとの隙間に溜まった油滴は、一部が空気流と共に外部に飛散するものの、大部分の油滴は下部の網目状の油回収溝に流下し、リザーバ室へ回収され、外部への漏洩は極めて微量である。
できるだけ効率よく油滴をリザーバ室へ返送するため、またはベローズと筒体との嵌合力を弱めないようにするために、網目状に油回収溝を配置した凹凸部が、ローレット加工された凹凸部であることが好ましい。また、ローレット加工は、平目ローレット加工、筋目ローレット加工または綾目ローレット加工であるものを採用すると確実に前記効果がある。
また、筒体外周面の網目状の油回収溝から作動油を効率よく回収するためには、筒体の下部は上部より小径に形成しておくことが好ましい。筒体の下部をベローズから離しておくと、油滴が自然にリザーバ室へ流れ落ちやすいからである。
さらに、ベローズの筒体接触面内側に筒長方向に沿って延びる溝を設けると、オートテンショナの収縮時にベローズは、溝に沿ってわずかに径を広げるように弾性変形するだけで通気抵抗を大幅に軽減できるので、ベローズの位置ずれや外れる危険性はより小さくなる。
この発明は、油圧式オートテンショナの筒体外周のベローズ接触面に、網目状に油回収溝を配置した凹凸部を設けたので、ベローズと筒体の間に流れる空気流に運ばれて溜まる作動油は、空気流と共に外部へ漏出するまで網目状に油回収溝の全てを越えることができずに溝を経由してリザーバ室に回収でき、油滴の飛散を防止して、メンテナンスや周辺機器の飛散油による劣化防止性に優れた油圧式オートテンショナとなる利点がある。
また、網目状に油回収溝を配置した凹凸部が、ローレット加工された凹凸部であることにより、またはローレット加工が、平目ローレット加工、筋目ローレット加工または綾目ローレット加工であることにより、ベローズと筒体との嵌合力を弱めないようにする効果がより確実になり、上記の利点がより確実に奏される油圧式オートテンショナになる。
また、周溝を筒体の上部に形成し、筒体の下部は上部より小径に形成することにより、筒体の外周面の筒長方向へ延びる溝から作動油を効率よく回収することができる利点がある。
さらにベローズの筒体接触面内側に筒長方向に沿って延びる溝を設けると、ベローズが溝に沿ってわずかに径を広げるように弾性変形するだけで通気できるので、ベローズの位置ずれが防止される利点がある。
この発明の実施形態を、以下に添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、プーリアーム1は、支点軸2を中心に揺動自在に支持され、その一端部にはテンションプーリ3が回転自在に支持されている。プーリアーム1の他端部には油圧式オートテンショナ10が接続され、その油圧式オートテンショナ10によってテンションプーリ3がベルト4を押圧する方向に付勢している。
ここで、ベルト4は、通常走行時は、図6に示すエンジン5によって駆動されると共に、車両の停止時、モータ・ジェネレータ6によって駆動され、エンジン5の駆動によるベルト4の弛み側ベルトにテンションプーリ3が押し付けられている。
図2に示すように、油圧式オートテンショナ10は、アルミニウム合金などから成るシリンダ11を有している。シリンダ11は、閉塞端を下部に有し、その閉塞端部にはプーリアーム1に揺動自在に連結される連結片12が設けられている。
シリンダ11の内底面中央にはスリーブ嵌合孔13が形成され、そのスリーブ嵌合孔13内に鋼製の底付きスリーブ14が嵌合されている。スリーブ14はシリンダ11の内底面における内周部の加締めにより固定されてスリーブ嵌合孔13から抜け出るのが防止されている。
スリーブ14内には、ロッド16の下端部に設けられたピストン17が摺動自在に挿入され、そのピストン17の組込みによってスリーブ14内に圧力室18が形成されている。また、スリーブ14の上部の開口部内にはピストン17を抜け止めする留め輪19が取付けられている。
ピストン17の外周には、スリーブ14の内径面に弾性接触するシールリング20が取付けられ、そのシールリング20によってピストン17とスリーブ14の摺動面間がシールされている。
ロッド16のシリンダ11外部に位置する上端部には、ばね座21が取付けられ、そのばね座21とシリンダ11の内底面間に組込まれたリターンスプリング22は、シリンダ11とロッド16とが相対的に伸長する方向にシリンダ11およびロッド16を付勢している。
図2に示すように、このようなばね座21の上端面にはエンジンブロックに揺動自在に連結される連結片26が設けられている。また、ばね座21にリターンスプリング22の上端部を覆う筒体27が形成され、その筒体27の外周面には伸縮可能なベローズ28の一端部が連結されている。また、ベローズ28の他端部はシリンダ11の外周上部に連結されている。
図3および図4に示すように、筒体27の外周上部の周溝27aにベローズ28の厚肉縁部28aが嵌め合わされ、筒体27とベローズ28との接触面には綾目ローレット加工(ナーリング加工とも称される。)により網目状に油回収溝(凹部)24aを形成し、その網目に当る溝間に小さな菱形の凸部24bを並列させて形成した凹凸部24を設けている。
このように図示した綾目ローレット加工ばかりでなく、正方形や長方形状の比較的高い凸部24bが形成される平目ローレット加工またはこれより低い方形状凸部が形成される筋目ローレット加工であってもよい。
ローレット加工は、切削式ローレット(ナーリング)工具により加工されたものであり、または型押転造によるローレット(ナーリング)加工であってもよい。
ローレット加工により形成される網目状の油回収溝24aは、効率よく作動油を回収するために多数形成されるが、筒体27の外周面に1〜5mm間隔、通常は1〜3mm間隔で方形状の網目を形成するように設けられる。また、油回収溝24aの深さは、通常、0.1〜2mm程度であり、通常0.2〜0.5mm程度の深さに形成されることが好ましい。
上記のように形成された凹凸部24は、網目状の油回収溝(凹部)24aにより油滴が筒体27の上方へ移動する動きを止めて重力により下方へ流下し回収を促進する作用があり、それは筒体27外周のベローズ28との接触面の全ての部位において奏される作用である。
また凹凸部24は、ベローズ28との接触面を摩擦係合するため、ベローズ28と筒体27との嵌合力を向上させる。そのため、ベローズの連結部の位置がずれ難く、または外れる危険性が低減される。
筒体27の形状は、円筒形を基本とし、特に下部の径寸法を上部の径寸法より小径に形成したものが好ましい。筒体27の下部を小径に形成すると、ベローズ28との間に低圧の空気流でも隙間を生じさせやすく、開放された網目状の油回収溝24a内の作動油がリザーバ室29に自然流下または自然落下しやすくなって作動油の回収に有利である。
同様の理由から、ベローズ28の筒体27との接触面の内側にも、筒長方向に沿って延びる溝28bを設けておくことが好ましい。またこのようにすると、オートテンショナの収縮時に比較的低圧力の空気流でも溝28bから外部に通気でき、ベローズ28の連結部に大きな空気圧がかからないので、軸方向や軸周りの位置ずれを防止することができる。
図2に示すように、ベローズ28の取付けによって、スリーブ14およびロッド16の外周とシリンダ11の内周面との間に、密閉されたリザーバ室29が形成され、そのリザーバ室29と圧力室18のそれぞれに作動油が充填され、リザーバ室29内の作動油の油面上に空気溜り30が設けられている。
リザーバ室29と圧力室18は、スリーブ嵌合孔13とスリーブ14の嵌合面間に形成された第1通路31で連通し、その第1通路31の圧力室18側の端部に第1のチェック弁32が設けられている。
第1のチェック弁32は、圧力室18内の圧力がリザーバ室29内の圧力より高くなると第1通路31を閉じて圧力室18内の作動油がリザーバ室29に流れるのを阻止するようになっている。
ロッド16には、軸方向に延びる第2通路33が形成され、その第2通路33の下端部にオリフィスからなる絞り部34が設けられている。
ばね座21には、第2通路33の上部とリザーバ室29の上部を連通する連通孔37と、ばね座21の側面からその連通孔37に連通するバルブ取付孔38とが形成され、上記連通孔37は、バルブ取付孔38によって入口部37aと出口部37bとに分断されている。また、バルブ取付孔38にはソレノイドバルブユニット39が接続されている。
ソレノイドバルブユニット39は、バルブハウジング40を有し、そのバルブハウジング40にはバルブ取付孔38に嵌合される接続筒41が設けられている。接続筒41の先端部には、その内部と連通孔37の出口部37bを連通する通油孔43が形成されている。
図2に示すように、第2のチェック弁44は、接続筒41の先端部内に圧入されたバルブシート46に形成された弁孔47に対して進退自在に設けられ、バルブシート46と対向する先端面で球形の弁体48を保持するロッド49と、そのロッド49をバルブシート46に向けて付勢するスプリング50とからなる。
第2のチェック弁44は、連通孔37の入口部37aの圧力が出口部37bの圧力より高くなると弁孔47を開放するようになっている。この第2のチェック弁44におけるロッド49は、電磁石45に対する通電によって弁体48が弁孔47を閉じる状態でロックされる。
実施の形態の油圧式オートテンショナは上記の構造からなり、図5に示すモータ・ジェネレータ6によってエンジン5および補機7を駆動する場合は、図2に示す電磁石45に通電し、一方、エンジン5の駆動による通常走行時は、電磁石45に対する通電を遮断する。
いま、電磁石45に対する通電を遮断すると、第2のチェック弁44のロックが解除され、このとき補機7の負荷変動よりベルトの張力が変化し、ベルト4の張力が増大してシリンダ11に押し上げ力が負荷されて圧力室18の圧力が高くなり、第1のチェック弁32が第1通路31を閉じる。
このため、圧力室18内の作動油は、第1通路31からリザーバ室29に流れず、絞り部34から第2通路33内に流入する。絞り部34での作動油の流動抵抗は大きいため、作動油は第2通路に33内にスムーズに流れず、圧力室18内に封入された作動油によって上記押し上げ力が緩衝される。
上記押し上げ力がリターンスプリング22の押圧力より高い場合、圧力室18内の作動油は、絞り部34から第2通路33に流れて連通孔37の入口部37aに流入し、その作動油の圧力により第2のチェック弁44の弁体48が図2中で右方向へ移動して、弁孔47を開放する。
このため、第2通路33に流入した作動油は、通油孔43から連通孔37の出口部37bに流れ、その出口部37bからリザーバ室29内に流れ、上記押し上げ力とリターンスプリング22の押圧力が釣り合う位置までシリンダ11とロッド16は相対的にゆっくりと収縮する。
一方、ベルト4の張力が弱くなると、リターンスプリング22の押圧力によりシリンダ11がロッド16に対して伸長する方向に移動し、その移動によりプーリアーム1が揺動し、テンションプーリ3がベルト4に押し付けられ、ベルト4の弛みが吸収される。
シリンダ11がロッド16に対して伸長する方向に相対移動するとき、圧力室18内の圧力は低下してリザーバ室29内の圧力より低くなるため、第1のチェック弁32が開放される。
このため、リザーバ室29内の作動油は、第1通路31から圧力室18内に流入し、シリンダ11は伸長する方向にスムーズに移動して、ベルト4の弛みを直ちに吸収する。
ここで、上記の実施形態では、ソレノイドバルブユニット39のあるロックタイプのものを示したが、ソレノイドバルブユニット39に代えて、バルブ取付孔38に連通孔37の入口部37aと出口部37bとを連通する油通路が形成されたフランジ付きのプラグ(図示せず)を取付けることによって、非ロックタイプの油圧式オートテンショナを構成することもできる。
さらにまた、上記の実施形態では、ピストン17の軸心に沿って形成した絞り部34を経由して圧力室18内の作動油をリザーバ室側に流す第2通路を設けた油圧式オートテンショナを示したが、ピストン17とスリーブ14の間隙部a(図7参照)を経由して圧力室18内の作動油をリザーバ室29側に流す通路を設けた油圧式オートテンショナとすることもできる。
油圧式オートテンショナの使用状態を示す正面図 実施形態を示す油圧式オートテンショナの縦断面正面図 (a)ベローズの筒体とシリンダに対する連結状態を示す一部切欠の断面図、(b)(a)の要部を拡大して示す断面図 図3(a)のIV-IV線の断面図 モータ・ジェネレータによるエンジンの始動状態を示す図 エンジンによる補機の駆動状態を示す図 (a)従来例を示す油圧式オートテンショナの縦断面正面図、(b)(a)の要部を拡大して示す断面図
符号の説明
10 油圧式オートテンショナ
11 シリンダ
14 スリーブ
16 ロッド
17 ピストン
18 圧力室
21 ばね座
22 リターンスプリング
24 凹凸部
24a 油回収溝
24b 凸部
27 筒体
28 ベローズ
28a 厚肉縁部
28b 溝
29 リザーバ室
30 空気溜り
31 第1通路
32 チェック弁
33 第2通路
34 絞り部
39 ソレノイドバルブユニット

Claims (5)

  1. 下端が閉塞するシリンダ内にスリーブを設け、そのスリーブ内にロッドの下端部に設けられたピストンを摺動自在に挿入してピストン下方に圧力室を形成し、前記ロッドの上部に設けられたばね座と前記シリンダの内底面間に、そのシリンダとロッドを伸長する方向に付勢するリターンスプリングを組込み、このリターンスプリングの上端部を覆う筒体を前記ばね座と一体に設け、前記筒体の外径面と前記シリンダの外周上部をベローズで連結することにより前記シリンダとスリーブおよびロッドとの間に密閉されたリザーバ室を形成し、このリザーバ室の下部と前記圧力室の下部を連通する第1通路に、圧力室内の圧力がリザーバ室内の圧力より高くなるとその通路を閉じるチェック弁を設け、前記ピストンの軸心に沿って形成した絞り部またはピストンとスリーブの間隙部を経由して前記圧力室内の作動油をリザーバ室側に流通させる第2通路を設けた油圧式オートテンショナにおいて、
    前記筒体外周のベローズ接触面に、網目状に油回収溝を配置した凹凸部を形成してなる油圧式オートテンショナ。
  2. 網目状に油回収溝を配置した凹凸部が、ローレット加工された凹凸部である請求項1に記載の油圧式オートテンショナ。
  3. ローレット加工が、平目ローレット加工、筋目ローレット加工または綾目ローレット加工である請求項2に記載の油圧式オートテンショナ。
  4. 筒体の下部は上部より小径に形成した請求項1〜3のいずれかに記載の油圧式オートテンショナ。
  5. ベローズ内側の筒体接触面に筒長方向に沿って延びる溝を設けた請求項1〜4のいずれかに記載の油圧式オートテンショナ。
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