JP2003090374A - 防振ブッシュ及びその製造方法 - Google Patents
防振ブッシュ及びその製造方法Info
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Abstract
シュの組付作業性を向上する。また、一度の圧接作業で
筒体の両端部の外径を拡径できるようにして、拡径加工
の作業効率を向上する。 【解決手段】 一側端部4の内径を中央部5及び他側端
部6の内径よりも大とした内筒1を用いて、内筒1の一
側端面20を受け具23に当接させ、他側端面25に圧
接具26を圧接することにより、肉厚の薄い一側端部4
の外径を拡径する。一側端部4の外径の拡径が完了した
後、圧接具26の圧接を続行することにより、他側端部
6の外径を拡径し、一度の加工で両端部4、6の外径を
拡径する。
Description
スペンション機構の一部に組み込まれて、車輪側から車
体側に伝達される振動等を制御するための防振ブッシュ
及びその製造方法に関する。また、この防振ブッシュの
製造に好適な金属製筒体の加工方法及び加工装置に関す
るものである。
に、乗用車等の自動車では、車輪側から車体側に伝達さ
れる振動、あるいはエンジン側から車体側に伝達される
振動等を制御するため、サスペンション機構やエンジン
の支持機構の一部に、防振ブッシュが組み込まれてい
る。
防振ブッシュは、金属製の内筒101と、その外方に間
隔をあけて配置された外筒102と、内筒101と外筒
102との間に介設されたゴム状弾性体103とを備え
ており、内筒101及び外筒102がそれぞれ別の部材
に固定されて、両部材を防振的に連結する。
とされ、両端面104がブラケット等の取付部材で挟ま
れた状態、あるいは一方の端面104だけが取付部材に
当接された状態で、内側に軸部材が挿通され、取付部材
に締結固定される。
を拡径して両端面104の面積を大きくする加工が施さ
れており、取付部材に締結固定されたときの、端面10
4と取付部材との間の面圧を小さくしている。また、両
端部105の外径が拡径されて、中央部106の外方に
配置された外筒102の内径よりも大とされることによ
り、ゴム状弾性体103が過大に変形したときの、外筒
102の内筒101からの抜け出しを防止する。
する様子を示す。この加工は、圧接具107の圧接面1
08を内筒101の端面104に押し付けて、圧接具1
07を旋回運動させるものであり、この加工が各端部1
05ごとに行われて、両端部105の外径が拡径され
る。
輪側のメンバー等に固定する際、内筒101の端面10
4をメンバー等に当接させ、メンバー等の裏側からボル
トを挿通して内筒101を固定することがある。この場
合、内筒101へのボルトの挿通が難しいため、防振ブ
ッシュの取付作業時間が長くなり、コストを高くする一
因となっていた。
は、各端部105ごとに行われるため、一方の端部10
5の加工が完了した後、圧接具107を取り外し、内筒
101の向きを反対にして、再び、圧接具107をセッ
トして、他方の端部105を加工する必要があり、加工
時間を長くし、コストを高くする一因となっていた。
であり、内筒へのボルトの挿通を容易にして防振ブッシ
ュの組付作業性を向上することを目的とする。また、一
度の圧接作業で筒体の両端部の外径を拡径できるように
して、拡径加工の作業効率を向上することを目的とす
る。
の内筒と、その外方に間隔をあけて配置された外筒と、
内外筒間に介設されたゴム状弾性体とを備え、内筒の軸
方向一側端部の内径が中央部及び他側端部の内径よりも
大とされ、内筒の両端部の外径が中央部の外径よりも大
とされた防振ブッシュが提供される。
一側端部の内径を中央部及び他側端部の内径よりも大と
したことにより、内筒に該一側からボルトを挿通しやす
い。また、内筒の両端部の外径を中央部の外径よりも大
としたことにより、内筒の一側端面と、この一側端面が
当接する取付部材との間の面圧を小さくして、取付部材
の当接面の陥没や、内筒一側端部の座屈等を防止すると
共に、外筒の他側方向への抜け出しを防止することがで
きる。つまり、内筒の外径が軸方向で一定の場合、一側
端部の内径を大きくすることによって一側端面の面積が
小さくなるが、一側端部の外径を大きくすることによ
り、一側端面の面積を大きくして、その面圧を小さくす
ることができる。また、外径を大きくした他側端部に、
外筒の抜け出しを規制するストッパとして機能させるこ
とができる。
る内筒は、軸方向一側端部の内径が中央部及び他側端部
の内径よりも大で、軸方向で外径が略一定の金属製筒体
に、その両端部の外径を拡径する加工を施すことにより
形成することができる。
厚が中央部及び他側端部の肉厚よりも薄くされた金属製
筒体の軸方向両端部の外径を他側からの加工で拡径する
加工方法を用いれば、その加工を簡単にすることができ
る。
接させ、次いで、他側端面に圧接具を圧接することによ
り、他側端部よりも肉厚が薄い一側端部の外径が拡径さ
れる。一側端部の拡径完了後、圧接具の他側端面への圧
接を続行すれば、他側端部の外径が拡径され、筒体の軸
方向両端部の外径が拡径される。
一側端部の内周側に中型を嵌合させれば、一側端部の座
屈を防止することができると共に、一側端部の内径を縮
径することなく、外径の拡径だけを行うことができる。
また、一側端部の外周側を外型で所定の隙間をあけて取
り囲めば、拡径後の外径の大きさを所定の大きさにする
ことができる。
筒に限らず、一側端部の肉厚が中央部及び他側端部の肉
厚よりも薄くされた金属製筒体であれば、どのようなも
のにも採用することができ、筒体の外径が軸方向で略一
定でなくてもよい。
は、筒体の一側端面を受ける受け具と、筒体の一側端部
を取り囲む外型と、筒体の他側端面に圧接される圧接具
とを備えたものを使用すればよい。
させる当接面に、筒体の内周側に嵌合される中型を突設
するのがよい。そうすれば、筒体を受け具に当接させる
とき、同時に中型を嵌合させることができ、この中型
に、加工中の筒体の受け具に対するずれを阻止させるこ
とができる。
分割型であり、型締めした状態で筒体の一側端部を所定
の隙間をあけて取り囲む開口を備えるものである。例え
ば、外型は、二つ割りで受け具に着脱自在とされ、受け
具に装着した状態で上記開口が形成されるようにしても
よい。このように外型が分割型であることから、外径を
拡径された筒体が外型から抜けなくなることはない。ま
た、受け具に装着することによって、中型との相対的な
ずれを阻止し、拡径後の筒体の肉厚が不均一にならない
ようにすることができる。
接面が形成され、この圧接面が円錐面の一部からなるも
のを用いればよい。そうすれば、円錐面の頂点が筒体の
他側端面の中心に位置するように圧接具を配置して、こ
の圧接具を旋回運動させることにより、筒体の他側端面
全体を圧接することができる。
とともに、外型が嵌合する凹部を有して該凹部内に外型
とともに受け具が配される台と、該凹部内に設けられて
受け具を弾性的に支持する弾性体とを備え、受け具と外
型が互いに係合して、筒体の他側端面に圧接具を圧接す
ることにより外型が前記弾性体の付勢力に抗して凹部内
に嵌入されて型締めされ、圧接具の圧接を解除すること
により外型が前記弾性体の付勢力により凹部からの離脱
方向に移動して型開きされるようにしてもよい。かかる
構成により、筒体の拡径加工の作業性を一段と向上する
ことができる。特に、圧接具による圧接を解除すること
により、弾性体によって外型が自動的に外れて型開きさ
れるため、拡径加工後の筒体の取り出し作業性に優れ
る。
は、まず、軸方向一側端部の内径が中央部及び他側端部
の内径よりも大で、その外径が軸方向で略一定の内筒の
外方に、ゴム状弾性体を介在させて外筒を配置し、次い
で、前述の加工方法により、内筒の軸方向両端部の外径
を拡径すればよい。そうすれば、ゴム状弾性体を加硫成
形した後、その端面の型を取り外すときに、外径が拡径
された両端部が邪魔にならない。
る際、一側端部の内周側に中型を嵌合させ、一側端部の
外周側を外型で所定の隙間をあけて取り囲めばよいの
は、前述の加工方法と同様である。
良の形態について、図面に基づいて説明する。図1に示
すように、本実施形態の防振ブッシュは、金属製の内筒
1と、その外方に間隔をあけて配置された外筒2と、内
筒1と外筒2との間に介設されたゴム状弾性体3とを備
えており、内筒1及び外筒2がそれぞれ別の部材に固定
されて、両部材を防振的に連結する。
向一側端部4の内径(d1)が中央部5及び他側端部6
の内径(d2)よりも大とされており、一側からボルト
21を挿通しやすくされている。また、内筒1の内周面
で、一側端部4と中央部5との間には、その境界部の段
差をなくすように、軸方向のテーパ7が周方向に連続し
て形成され、一側から挿通されたボルト21が途中で引
っ掛からないようにされている。
近には、その内周面に雌ねじ8が形成され、一側から内
筒1の内側を挿通するボルト21が螺合されるようにな
っている。また、内筒1の両端部4、6は、その外径
(D1、D2)が中央部の外径(D3)よりも大とされ
ている。
軸方向長さは内筒1の中央部5とほぼ同じ長さとされ
て、内筒1の中央部5の外方に配置される。この外筒2
は、内筒1との間にゴム状弾性体3が介在できるよう
に、その内径(d3)が内筒1の中央部5の外径(D
3)よりも大とされる。
かに一側にずれた部分が、外方に拡径され、さらに縁端
付近が縮径されて、外方に膨らんだ形状となっており、
外筒2を部材の開口13に圧入する際の押さえ部とされ
る。この他側端部9の縁端の内径(d4)は、内筒1の
他側端部6の外径(D2)よりも小さくされ、内筒1の
他側方向に、外筒2が抜け出さないようになっている。
1の中央部5の外周面と外筒2の内周面との間に、加硫
成形によって介設されて、内筒1と外筒2とを接合して
おり、内筒1側と外筒2側との間で伝達される振動等を
減衰するようになっている。なお、ゴム状弾性体3の他
側端面には、変形の方向に応じてそのばね定数を調節す
るように、すぐり部10が形成されている。
リンク支持部材11の車輪側のメンバー12への取付に
使用される。このリンク支持部材11は、メンバー12
と車体側のフレームとの相対的な動きを規制するリンク
の一端を支持するものである。
ッシュの外筒2が圧入固定される開口13が設けられ、
防振ブッシュを介して、リンク支持部材11がメンバー
12に取り付けられる。また、リンク支持部材11の他
端側の開口には、別の防振ブッシュ14が取り付けら
れ、この防振ブッシュ14を介してリンクを支持する。
取り付けられた防振ブッシュを車輪側のメンバー12に
取り付けた状態を示す。メンバー12の防振ブッシュ取
付部15は、ボルト挿通孔16が形成された上下フラン
ジ17、18と、ボルト挿通孔16を取り囲むように、
上下フランジ17、18間に配置された補強リング19
とからなる。
9と位置を合わせて、内筒1の一側端面20が当接され
る。この内筒1の雌ねじ8に、下フランジ18の下方か
ら挿通されたボルト21が螺合され、内筒1が上フラン
ジ17の上面に締結固定される。一方、外筒2は、リン
ク支持部材11の開口13に圧入固定されており、防振
ブッシュを介して、リンク支持部材11がメンバー12
の上面側に取り付けられる。
内径(d1)が中央部5及び他側端部6の内径(d2)
よりも大とされているため、メンバー12の下方からボ
ルト21を挿通するとき、このボルト21を内筒1に挿
通しやすい。
5の外径(D3)よりも大とされており、一側端部4の
内径(d1)を大きくしても、一側端部4の肉厚(D1
/2−d1/2)を所定の厚さにすることができる。そ
のため、一側端面20の面積を大きくすることができ、
内筒1がメンバー12にボルト21で締結されたときの
面圧を所定の値以下にして、メンバー12の陥没や、一
側端部4の座屈を防止することができる。
が、外筒2の他側端部9の緑端の内径(d4)よりも大
とされるため、ゴム状弾性体3が過大に変形したとき、
内筒1からの外筒2の他側方向への抜け出しを防止する
ことができる。なお、内筒1の一側方向への外筒2の抜
け出しは、メンバー12が阻止する。
て説明する。まず、図4に示すように、内筒1を例えば
鋼製の鍛造品として形成する。この内筒1は、その一側
端部4の内径(d1)を中央部5及び他側端部6の内径
(d2)よりも大として、その外径(D3)を軸方向で
一定にし、一側端部4の肉厚(D3/2−d1/2)が
中央部5及び他側端部6の肉厚(D3/2−d2/2)
よりも薄くなるようにする。
して、内筒1と外筒2との間に、加硫成形によってゴム
状弾性体3を介在させる。次いで、この内筒1の両端部
4、6の外径(D3)を加工装置22によって、それぞ
れ(D1)、(D2)に拡径して、所定の形状を得る。
する。図5に示すように、第1の実施形態に係る加工装
置22は、内筒1の一側端面20を当接させることで内
筒1を受けとめる受け具23と、内筒1の一側端部4を
取り囲む外型24と、内筒1の他側端面25に圧接され
る圧接具26とからなる。
の鋼製とされ、基部27の上面側に、断面円形の外型取
付部28が形成されている。この外型取付部28の上面
は、内筒1の一側端面20が当接する当接面29とさ
れ、当接面29の中心部に、内筒1の内周側に嵌合され
る断面円形の中型30が突設されている。中型30の外
径(D4)は、内筒1の一側端部4の内径(d1)より
もわずかに小さくされ、その先端部31には、内筒1の
テーパ7に合わせて、周方向に連続する面取りが形成さ
れている。
鋼製とされ、受け具23の外型取付部28に着脱自在と
される。この外型24は、筒部32とその上端部を塞ぐ
蓋部33とからなり、筒部32を外型取付部28に嵌合
させて、蓋部33の下面を当接面29に当接させること
により、外型取付部28に装着される。また、外型24
は、軸方向に沿って二分割された二つ割りとされ、受け
具23の外型取付部28に装着する際に、図示しない接
合部で、各外型24a、24bを接合することにより、
これらが一体化される。
が加工前の内筒1の外径(D3)よりも大きい開口34
が形成され、装着状態で、開口34が中型30を所定の
隙間をあけて取り囲むようになっている。図6に示すよ
うに、開口34は、軸方向で中央付近より上方では、そ
の直径が略一定とされ、中央付近より下方では、下方に
進むにしたがって、その直径が大きくなっている。すな
わち、開口34の内周面35は、加工後の内筒1の一側
端部4の外周面の形状に合わせて形成されている。
内筒1よりも高強度の鋼製とされ、断面円形の圧接具本
体36の下端部には、円錐面の一部からなり、内筒1の
他側端面25に圧接される圧接面37が周方向に連続し
て形成されている。また、圧接面37の中央には、内筒
1の内側に挿入して、圧接具26の内筒1に対するずれ
を阻止すると共に、内筒1の他側端部6の内径が縮径さ
れないようにするための突起部38が形成されている。
端部4、6の外径を拡径する手順について説明する。ま
ず、図8(a)に示すように、内筒1の一側端部4の内
周側に中型30を嵌合させて、内筒1の一側端面20を
受け具23の当接面29に当接させる。受け具23の外
型取付部28に外型24を装着し、内筒1の一側端部4
の外周側を開口34で所定の隙間をあけて取り囲む。
の他側端部6の内側に、圧接具26の突起部38を挿入
して、圧接面37の頂点39を内筒1の他側端面25の
中心に位置させ、他側端面25に、圧接具26の圧接面
37を圧接する。頂点39を中心に、圧接具26を旋回
運動させることにより、他側端面25の全体が圧接され
る。
央部5及び他側端部6の肉厚よりも薄くなっており、圧
接具26を内筒1の他側端面25に圧接させたとき、一
側端部4には、より大きな圧縮応力度が生じる。この圧
縮応力度による塑性変形により、軸方向の収縮を伴っ
て、一側端部4の外径が拡径される。
の縮径)は、周方向の圧縮によって阻害される。つま
り、一側端部4が軸方向に圧縮されたとき、その周方向
にも圧縮力が作用する。一側端部4が内向きに拡がる場
合には、この拡がりに伴って周長が短くなり、周方向に
作用する圧縮力がより大きくなる。この圧縮力は半径方
向で外向きに押し出す力として作用するため、内向きの
拡がりを阻害する。
って、一側端部4の内周面が中型30の周面に当接する
ことにより、半径方向で内向きの拡がりが規制される。
そのため、主に一側端部4の外径だけが拡径され、加工
完了後に、中型30が抜けなくなることはない。
れ、その外周面が外型24の開口34の内周面35に当
接したとき、それ以後の拡径が規制され、一側端部4の
外径の拡径が完了する。
接を続行する。このとき、一側端部4の外径が拡径され
ないため、圧接具26の圧接面37が直接当接する他側
端部6が、塑性変形による軸方向の収縮を伴って、その
外径を拡径される。他側端部6の外径が(D2)に至っ
たとき内筒1の加工が完了し、外型24を取り外して防
振ブッシュの製造が完了する。なお、外型24は、二つ
割りであるため、内筒1の一側端部4から容易に取り外
すことができる。
略一定の内筒1の周囲に外筒2を配置して、内筒1と外
筒2との間にゴム状弾性体3を加硫成形した後に、内筒
1の両端部4、6の外径を拡径するため、ゴム状弾性体
3の加硫成形に必要な軸方向端面の型を取り外すとき
に、内筒1の両端部4、6が邪魔にならない。
の当接面29に当接させて、圧接具26を他側端面25
に圧接することにより、両端部4、5の外径を拡径する
ため、一度の圧接作業によって内筒1の両端部4、5を
加工することができる。
について説明する。なお、第1の実施形態の加工装置2
2と同じ符号を付したものは、特に説明しない限り同一
の構成を持つものとして説明を省略し、異なる事項につ
いてのみ説明する。
装置50は、上記した受け具23と外型24と圧接具2
6に加えて、更に、外型24を受ける台51と弾性体5
2を備える。
部32と蓋部33に加えて、受け具23の下面を支持す
る底部53を備え、これにより、外型24には中空部5
4が形成され、この中空部54内に受け具23が収容さ
れている。図11に示すように、外型24は、筒部32
の外周面が下端側ほど径の小さいテーパ面状をなす逆円
錐台状をなしており、周方向において8つに均等に分割
されている。そして、分割された各型には、上記テーパ
面にそれぞれ軸方向に延びる凸条のガイド用係合部55
が形成されている。
る凹部56を有し、この凹部56内に外型24とともに
受け具23が受け入れられている。凹部56の壁面は外
型24の周面に合わせたテーパ面状に形成されており、
図9、10に示すように、分割された外型24はこの凹
部56の底面まで嵌り込むことで、それぞれ径方向内方
に移動して型締めされるよう構成されている。そして、
このように型締めされることで、外型24の上面の開口
34が内筒1の一側端部4の外周を所定の隙間をあけて
取り囲む。
には、外型24のガイド用係合部55に対応する溝状の
ガイド用係合部57が設けられ、両者が係合することで
外型24の各型の周方向におけるズレが防止されてい
る。
58が設けられており、上記弾性体52はこの凹部58
に配されている。弾性体52は、外型24の底部53の
下面を支持して、該外型24とともにその内部に収容さ
れた受け具23を弾性的に支持するものである。弾性体
52は、この実施形態では、リング状をなすウレタンエ
ラストマーなどのゴム状弾性体であるが、コイルばね等
のスプリングを用いることもできる。
おり、この軸59は、外型24の底部53に設けられた
開口60と、弾性体52の中空部61とを貫通して、台
51に設けられた孔62に滑動可能に差し込まれてお
り、これにより上下動する受け具23を台51の中央に
位置決めしている。
部4、6の外径を拡径する場合、図9に示すように、内
筒1の一側端部4の内周側に中型30を嵌合させて、内
筒1の一側端面20を受け具23の当接面29に当接さ
せる。そして、内筒1の他側端面25に圧接具26の圧
接面37を圧接すると、その押圧力により、受け具23
を介して外型24が弾性体52を圧縮し、図10に示す
ように外型24が凹部56内に嵌入する。これにより、
外型24は型締めされ、内筒1の一側端部4の外周が外
型24により所定の隙間をあけて取り囲まれる。この状
態で圧接具26を旋回運動させることにより、上記実施
形態と同様に、内筒1の両端部4、6の外径が拡径され
る。拡径完了後、圧接具26による内筒1への圧接を解
除することにより、弾性体52の上方への付勢力によっ
て、受け具23とともに外型24が上方に移動して図9
に示す元の状態に戻る。外型は、この上方への移動に伴
って各型が放射方向にも移動し、これにより型開きされ
る。
0であると、圧接具26による圧接を解除することで、
弾性体52によって外型24が自動的に外れて型開きさ
れるため、拡径加工後の防振ブッシュの取り出し作業性
に優れる。
されるものではなく、本発明の範囲内において適宜変更
を加えることができる。例えば、内筒の加工方法は、防
振ブッシュの内筒に限らず、一側端部の肉厚が中央部及
び他側端部の肉厚よりも薄い金属製筒体であれば、あら
ゆるものに採用することができる。
となく拡径して、一側端部の肉厚が他側端部の肉厚に近
い厚さになったときに、他側端部の外径が拡径されるよ
うにしてもよい。また、一側端部が座屈しない肉厚であ
る場合には、中型を用いなくてもよい。
によれば、ゴム状弾性体の加硫成形後に、内筒の軸方向
両端部の外径を拡径することによって、内筒の一側端面
の面積を小さくすることなく、一側端部の内径を大きく
することができる。そのため、例えばリンク支持部材の
車輪側メンバーへの取り付けに、本発明の防振ブッシュ
を用いれば、内筒の一側端面が当接するメンバーの陥没
や一側端部の座屈を生じさせることなく、容易に締結ボ
ルトを挿通させることができ、作業時間の短縮及びコス
ト削減に寄与することができる。
圧接することによって、一度の圧接作業で両端部の外径
を拡径することができる作業効率のよい加工方法を使用
するため、作業時間の短縮及びコスト削減に寄与するこ
とができる。
向断面図である。
ク支持部材の平面図であり、(b)はその正面図であ
る。
の軸方向断面図である。
ある。
り、(a)は加工前を示し、(b)は加工後を示す。
断面図である。
軸方向断面図である。
は型開き時の平面図、(b)はその軸方向断面図、
(c)は型締め時の平面図、(d)はその軸方向断面図
である。
軸方向断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】金属製の内筒と、その外方に間隔をあけて
配置された外筒と、内外筒間に介設されたゴム状弾性体
とを備え、前記内筒は、軸方向一側端部の内径が中央部
及び他側端部の内径よりも大とされ、両端部の外径が中
央部の外径よりも大とされたことを特徴とする防振ブッ
シュ。 - 【請求項2】請求項1記載の防振ブッシュを製造する方
法であって、軸方向一側端部の内径が中央部及び他側端
部の内径よりも大とされ、その外径が軸方向で略一定と
された内筒の外方に、ゴム状弾性体を介在させて外筒を
配置し、次いで、内筒の一側端面を受け具に当接させ、
他側端面に圧接具を圧接することにより、他側端部より
も肉厚が薄い一側端部の外径を拡径し、一側端部の拡径
完了後、圧接具の他側端面への圧接を続行することによ
り、他側端部の外径を拡径することを特徴とする防振ブ
ッシュの製造方法。 - 【請求項3】前記内筒の一側端面を受け具に当接させる
際、一側端部の内周側に中型を嵌合させ、一側端部の外
周側を外型で所定の隙間をあけて取り囲むことを特徴と
する請求項2記載の防振ブッシュの製造方法。 - 【請求項4】軸方向一側端部の肉厚が中央部及び他側端
部の肉厚よりも薄くされた金属製筒体の軸方向両端部の
外径を拡径する加工方法であって、前記筒体の一側端面
を受け具に当接させ、他側端面に圧接具を圧接すること
により、他側端部よりも肉厚が薄い一側端部の外径を拡
径し、一側端部の拡径完了後、圧接具の他側端面への圧
接を続行することにより、他側端部の外径を拡径するこ
とを特徴とする金属製筒体の加工方法。 - 【請求項5】前記筒体の一側端面を受け具に当接させる
際、一側端部の内周側に中型を嵌合させ、一側端部の外
周側を外型で所定の隙間をあけて取り囲むことを特徴と
する請求項4記載の金属製筒体の加工方法。 - 【請求項6】請求項4記載の金属製筒体の加工方法に使
用する加工装置であって、前記筒体の一側端面を受ける
受け具と、筒体の一側端部を取り囲む外型と、筒体の他
側端面に圧接される圧接具とを備え、前記外型は、周方
向において複数に分割された分割型であり、型締めした
状態で筒体の一側端部を所定の隙間をあけて取り囲む開
口が設けられたことを特徴とする金属製筒体の加工装
置。 - 【請求項7】前記外型が二つ割りで受け具に着脱自在と
されたことを特徴とする請求項6記載の金属製筒体の加
工装置。 - 【請求項8】前記外型が嵌合する凹部を有して該凹部内
に外型とともに前記受け具が配される台と、該凹部内に
設けられて受け具を弾性的に支持する弾性体とを備え、
受け具と外型が互いに係合して、前記筒体の他側端面に
前記圧接具を圧接することにより外型が前記弾性体の付
勢力に抗して前記凹部内に嵌入されて型締めされ、前記
圧接具の圧接を解除することにより外型が前記弾性体の
付勢力により凹部からの離脱方向に移動して型開きされ
るようにしたことを特徴とする請求項6記載の金属製筒
体の加工装置。 - 【請求項9】前記受け具は、筒体の一側端面が当接する
当接面に、筒体の内周側に嵌合される中型が突設され、
前記圧接具は、円錐面の一部からなり筒体の他側端面に
圧接される圧接面が形成されたことを特徴とする請求項
6〜8のいずれかに記載の金属製筒体の加工装置。
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RU2792996C1 (ru) * | 2022-12-23 | 2023-03-28 | федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Самарский государственный технический университет" | Адаптивный виброизолятор для виброакустической защиты промышленного оборудования и трубопроводов |
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2002
- 2002-03-18 JP JP2002075120A patent/JP3698111B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2012092958A (ja) * | 2010-09-28 | 2012-05-17 | Tokai Rubber Ind Ltd | アッパーサポートの製造方法及びアッパーサポート |
CN103124859A (zh) * | 2010-09-28 | 2013-05-29 | 东海橡塑工业株式会社 | 上支架的制造方法及上支架 |
US8813924B2 (en) | 2010-09-28 | 2014-08-26 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Manufacturing method for upper support and upper support |
RU2792996C1 (ru) * | 2022-12-23 | 2023-03-28 | федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Самарский государственный технический университет" | Адаптивный виброизолятор для виброакустической защиты промышленного оборудования и трубопроводов |
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